- 1二次元好きの匿名さん23/09/20(水) 22:53:48
- 2二次元好きの匿名さん23/09/20(水) 22:59:01
◇この鬼龍は何をしに学園都市に…?
- 3二次元好きの匿名さん23/09/20(水) 23:00:01
無能力者の達人とかそげぶの天敵ヤンケ ほかのやつに協力を仰ぐヤンケ
- 4二次元好きの匿名さん23/09/20(水) 23:00:57
春草にやったゾンビ戦法を今度は鬼龍が味わう番だと考えられる
- 5二次元好きの匿名さん23/09/20(水) 23:07:38
◇自分と同じバースト・ハート持ちの子供達を助けるためと悲しき過去が出て、ヒロイン滑りを見せる鬼龍は…?
- 6二次元好きの匿名さん23/09/20(水) 23:09:25
鬼龍には致命的な弱点がある
女を投げとけばいいことや
むぎのんとか弾丸滑りも通じづらいだろうし露骨な舐めプはブチギレそうだしで天敵だと思うのん - 7二次元好きの匿名さん23/09/20(水) 23:11:27
一二月二日の午後九時過ぎ。
最終下校時刻すら過ぎ冬という季節の意味を身体で体感できる寒空の下での話だった。
その路地裏では複数人の不良が転がされていた、ある男はそのまま地面へ倒れ伏し、ある男は衝撃が通った後がわかるかのように体が一部凹んでいた。
「・・・・・・なんだよ、大人に能力者はいねえんじゃなかったよ!?」
一人の不良が叫びながら銃を構える、その引き金が指に触れる前にその男は不良の首根っこを摑み壁が凹む勢いで叩きつけた。
その衝撃の時点で既に不良に意識はない。
辺りを見渡し生き残りがいないことを確認するとその男は吐き捨てるように呟いた。
「能力者でなくともこれくらいはできる」
その男は宮沢鬼龍という、悪魔を超えた悪魔、暗黒拳神、その他様々な異名を持ち道徳や倫理に相反する生き方をしている、まさに怪物を超えた怪物であった。 - 8二次元好きの匿名さん23/09/20(水) 23:14:21
アレイスターと一緒にクッソろくでもない事を言いながら談笑してるのは確実なんだよね
「地獄を見せる愛情もある」
「統括理事長流””愛””だよ」
迷惑を超えた迷惑 - 9二次元好きの匿名さん23/09/20(水) 23:14:44
- 10二次元好きの匿名さん23/09/20(水) 23:15:47
なにっ
- 11二次元好きの匿名さん23/09/20(水) 23:15:57
上条に迷惑をかけた後で
助けられた後もさらに迷惑をかけて
少し手助けをしたと思ったら、もっと迷惑をかける
鬼龍ってやつは結構鬼畜ヒロインだな - 12二次元好きの匿名さん23/09/20(水) 23:20:35
- 13二次元好きの匿名さん23/09/20(水) 23:22:01
ふぅん上条ファミリーに鬼龍!が仲間入りするということか
- 14二次元好きの匿名さん23/09/20(水) 23:23:59
- 15二次元好きの匿名さん23/09/20(水) 23:24:44
- 16二次元好きの匿名さん23/09/20(水) 23:26:22
バードウェイという、迷惑を超えた迷惑をかけ続けるヒロインもいる
上条に迷惑をかけるおっさんヒロインがいてもいい - 17二次元好きの匿名さん23/09/20(水) 23:29:56
オティヌスもなんだ
- 18二次元好きの匿名さん23/09/20(水) 23:32:24
この手の面白拳法家の相手は一通の領分と思われるが……
- 19二次元好きの匿名さん23/09/20(水) 23:33:02
そういえば、灘神影流みたいな殺人拳法使いやがる木原の女科学者がいたっスね…
木原神拳の元となったらしいから、格が違う基本性能が違う - 20二次元好きの匿名さん23/09/20(水) 23:41:40
待てよ
鬼龍さんの必殺技は車で轢いたり、ショットガンで撃ったりする事なんだぜ - 21二次元好きの匿名さん23/09/20(水) 23:53:34
上条を静虎みたいな奴だと思って最初は吐き気がする程嫌いだった鬼龍も
自分のやりたいようにやってるだけだと分かって、男もいけるしなヌッと好感度滑りをしそうなのねん - 22二次元好きの匿名さん23/09/20(水) 23:55:34
- 23二次元好きの匿名さん23/09/20(水) 23:56:10
鬼龍「学園都市…?」
- 24二次元好きの匿名さん23/09/21(木) 00:02:38
幻魔というトラウマを植え付ける制裁用の技
塊蒐拳という戦った事を後悔させてじわじわ死に至らしめる見せしめ用の技
呪怨という介護者周りの家族すらも破滅させる技
暗部向けの技が大体揃っているんだ、灘の技はやっぱ怖いっスね - 25二次元好きの匿名さん23/09/21(木) 00:14:05
- 26二次元好きの匿名さん23/09/21(木) 00:17:23
他のスレでも鬼龍×学園都市のSS書きを見たことあるんだよね
しかも意外とかまちーに似せた文章・・・ - 27二次元好きの匿名さん23/09/21(木) 00:22:19
- 28二次元好きの匿名さん23/09/21(木) 00:22:40
こいつときたらー!
- 29二次元好きの匿名さん23/09/21(木) 00:23:24
無理です放出能力は全て弾丸滑りで無効化されますから
- 30二次元好きの匿名さん23/09/21(木) 00:40:30
- 31二次元好きの匿名さん23/09/21(木) 00:43:11
おとんの何でもありすぎる活法も怖いのねん
はー上条当麻完全復活だあっ - 32二次元好きの匿名さん23/09/21(木) 01:47:22
一二月三日、午前八時二〇分。
130cmくらいしかなさそうだがこれでも立派な(住んでいるアパートの中身は見せられたもんではない)教師がいつものように教室へ入ると生徒たちに対してつぶやいた。
「はいはいクラスのみなさーん、今日は丸一日イベントなのですがその前にビッグニュースなのです。なんと今日からこの教室に副担任がやってきたのです、因みに男ですので野郎どもは残念でした」
そういうと教室の扉を開け入ってきたのは2mはありそうな大男であった。
クラスのやつらはというと・・・・・・。
(うわー厳しそー)
(待ちなよ、案外ギャップ萌えとかあるかもよ)
(ボクもショタは範囲内やけどガチムチの男は無理やわー)
(な、なんでアイツがここに⁉︎)
とまぁ自己紹介もしてないのに想い想いの評価を適当にくっちゃべっていた。
因みにその雑談はチョークが黒板に叩き折られたガン!という音と共に中断された。
「・・・・・・宮沢鬼龍だ」
「鬼龍先生は記憶喪失らしくていつの間にか学園都市にいたところを先生が拾ったのですー」
「また先生の癖が出てるんだにゃー」
金髪サングラスの土御門が軽く反応しながらも鬼龍を観察していると不意に目が合ったので逸らす。
鬼龍は教室一面を見渡しながら状況を整理する。
(実際どうやってやってきたかは俺にもわからんから案外記憶喪失も笑えん事態なのかもな、衣食住は確保したが・・・・・・俺が教師か、こういうのは静虎の方が向いてそうなんだがな)
- 33二次元好きの匿名さん23/09/21(木) 01:53:32
鬼龍にとって数少ない長所である、女には優しいという点はプラスに働くのは間違いないんだよね
- 34二次元好きの匿名さん23/09/21(木) 03:00:20
「ん?土御門ちゃんのことが気になるんです?」
(なにっ、そんな注視していたつもりはないのだがな)
小萌に軽く驚かされながらもHRを追え用事に向けて解散、小萌はというと「それじゃ先生は上条ちゃんと一緒に職員室でお話してくるので宮沢先生はクラスの皆さんと仲良くしてほしいのです」と言い去っていった。
因みに肝心の中はというとチョークをへし折ったのが余程インパクトあったのか誰も集まろうとはしなかった、なので鬼龍自ら動くことに。
「土御門と言ったか、悪いが廊下にきてくれないか?」
「なんぜよ、廊下じゃなくてトイレの方がいいと思うんだがにゃー?」
そうして二人で教室を出た、二人の雰囲気を見て知り合い?いやいや元旦那とかでしょ?という声が聞こえる。そうしてトイレに辿り着くと鬼龍から話しかけた。
「土御門元春だにゃー、それで何のようですかい? 数日前いきなり学園都市に現れては次々と悪いスキルアウトを狩っている正義のヒーロー擬きの宮沢鬼龍先生」
二人の間に一触即発のオーラが発生する、世界の闇に全身を浸しているもの特有の、殺気とも言えぬ粘ついたもの。
「正義のヒーローか、俺はそんなものじゃない。ただなんの美学もないものを見ると殺したくなるだけだ、俺を例えるなら悪魔や怪物だろう」
「そうかい、そんな怪物さんが先生ねえ」
「これに関しては偶然だ、認めたくはないが俺もどうやってここに来たのか見当もつかない、そもそもここは俺の知っている東京ではないみたいだからな」
「まぁ詳しいことはいずれ話すぜよ、俺も上からは経過観察のお達ししかきていないんだ。仲良くしようぜ、鬼龍先生?」
「フン!馴れ合うつもりはないぞ、大事な生徒の土御門君?」
二人はトイレから出ると別々の方向へと歩き出す、一人は教室へ、そして一人は職員室へ。
- 35二次元好きの匿名さん23/09/21(木) 03:12:20
鬼龍は職員室へと戻ると自分を住まわせてくれている家主の声を耳にした。
『このままじゃどこをどう帳尻合わせようとしても上条ちゃんの進級は絶望的なのですよーっ‼︎』
小萌が鬼龍の姿に気付くと子犬のように駆け寄って事情を説明してくる。
「鬼龍先生、ウチの上条ちゃんが今回の防犯オリエンテーションでイベントを盛り上げるのに協力してくれないんですー‼︎ このままじゃ上条ちゃんは俺ツエーの二周目を迎えることになってしまうのです」
鬼龍は無言でロリ教師を泣かせたクズの方を見ると留年を少し具体的にチラつかされバカ(上条)の頬から冷たい汗が滴り落ちていた。
取り敢えず鬼龍困惑しながら上条の方へと近付くと拳を振り上げる。
「ヒッ」
その拳はバカの真横を通り過ぎ止まった、奥の書類はというと、一部風圧で散らばっていた。
「参加しろ」
「はい・・・・・・」
そうしてバカの説得に成功すると小萌が駆け寄って注意してきた。
「ちょっとダメなのですよー、そんな脅迫みたいな方法で説得したりしたら」
「フン、あぁいう手合いにはこの手のやり方が一番効くんだよ」
「ダメですー! それに万が一当たってたらどうなってたかと先生肝を冷やしたんですよ」
「そうか」
- 36二次元好きの匿名さん23/09/21(木) 03:21:53
因みに肝心のバカはどうしているかというと肌色の全身タイツに白ブリーフ、オマケにどっから取ってきたのかわかりゃしないトレンチコートを身につけ不審者の形相を呈していた。
学園都市防犯オリエンテーション。
犯人役、治安役、人質役の三役に分かれ実際の防犯時にどういった行動をするのかを訓練する学園都市特有の大規模なアレである。
因みに今回は第七学区で開催されており基本的にその学区内ならばどの学校も出入り自由である。
今回バカこと上条当麻が選ばれたのは犯人役であり今回はそれだけでは終わらずアクロバイクを使って縦横無尽に駆け巡って欲しいというのが小萌先生の要望であった。
「全く、上条さんバイクの免許なんて持ってないんですとのことよ? まぁ、バイクって言ったって殆ど電動自転車みたいなもんだろうけど」
ブツブツ言いながら靴箱から靴を取り出し履き替えていく不審者、そこで上条当麻はあるものを見つけるとワナワナと震えこう呟いた。
「ラブレターだ・・・・・・ッ‼︎」
- 37二次元好きの匿名さん23/09/21(木) 03:25:22
- 38二次元好きの匿名さん23/09/21(木) 03:27:51
灘の連中とかオカルト判定食らって打ち消されてもおかしくないと思われるが…
- 39二次元好きの匿名さん23/09/21(木) 08:41:16
オラーっ続き書かんかいっ
- 40二次元好きの匿名さん23/09/21(木) 08:47:06
あうっ 美琴に対する劣情レスを書きにきたらSSスレだったのかあっ
- 41二次元好きの匿名さん23/09/21(木) 14:46:20
因みにその時鬼龍は暴走アイテム『SASUMATA』を手にし怒りの大魔王となっていたおでこDX吹寄制理を片手で制し学外へと出ていた。
(胸騒ぎがする、これは一体なんだ・・・?)
鬼龍の闇の中で研ぎ澄まされた第六感が警告を伝える、その警告の正体は鬼龍の常識を超える方法で答えを示してきた。
目測10mを軽く超える土か泥でできた腕がいきなり出現し自分が元々いた校舎へと叩きつけられ半分ほどの大きさへと圧搾された。
「なんだ!?これも超能力なのか!!」
その時潰れた校舎とは別の上空から声が聞こえてきた。
「僧正ォォォおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお‼︎」
その直後に人影が二人飛び降りてくるのが見えた。
「アイツは、確か上条とか言ったか。だがもう一人のジジイは誰だ?」
悠長に言いながらも上条の元へと駆け出す鬼龍、既に上条は街路樹下へ威力を緩和されながらも落下しており、それを見た鬼龍はしゃがみ活法で軽く活を入れて言葉を投げかける。
「おいっ、あのジジイはなんだ。敵か!?」
「鬼龍先生!逃げてください、あの僧正って木乃伊ジジイは俺が引きつけます、だから!」
「みくびるなよ、俺は先生という立場になりたくてなったわけじゃない、だがなってしまった以上最低限の仕事は果たすつもりだ」
上条は一瞬体を止めるもすぐに鬼龍から離れ駐輪場へと向かう、そこには小萌先生が用意していたアクロバイクが停めてあった。
「うわっ、なにアンタ⁉︎ あちこちズタボロじゃない‼︎」
「ちくしょう、後ろに乗れ御坂‼︎ 理由は後だ、このままじゃお前もやられちまうんだよ‼︎」
上条と御坂は載せたアクロバイクは速攻で時速50kmを叩き出し正門から外へと駆け出す、無論その後ろにはハイテンションな木乃伊ジジイが続いていた。
そしてそれを目撃した鬼龍は口角を上げ悪魔のように呟いた。
「面白い・・・・・・」
鬼龍はそのまま立ち上がるとトップスピードで駆け出した、その速度は加速し数秒後には人の身でありなから既に時速80kmへと到達していた。
- 42二次元好きの匿名さん23/09/21(木) 14:50:15
続きが気になりますね…ガチでね
- 43二次元好きの匿名さん23/09/21(木) 15:00:46
えっ魔神と戦わせるんですか?
勝率1%だと思われるが・・・ - 44二次元好きの匿名さん23/09/21(木) 18:45:12
- 45二次元好きの匿名さん23/09/22(金) 01:28:23
鬼龍は僧正を追いかけながら正体、戦闘力を分析にかかる。
(肉体は完全に木乃伊、普通なら動かないが能力なら別・・・・・・だがこんな能力に心当たりは無い。ならロボットかアンドロイドか? だが御子神のように鉄臭いものもない。となると・・・・・・本当にアレで生きている個体と認識していいのか?)
「はっ!」
その時鬼龍は目の前の光景が信じられなかった。
対向車線のスポーツカーが天井を露にしながら鬼龍の方へと突っ込んできたのだ。
それに対して鬼龍はプロの水泳選手が水に飛び込むように体をスポーツカーのガラスへ向けて体を突っ込んだ。
鬼龍の腕力でガラスを砕きながらもそのままスポーツカーを貫通して外へ、そのまま一呼吸の間を置くことなく僧正の追跡を再開。
「とんでもないジジイだな、片手一本でスポーツカーを投げ飛ばすとは」
続けて鬼龍は洗剤で滑った僧正を横目に自分は跳躍しながら回避、違法駐車してあったスポーツカーに僧正が突っ込んだのを見てそちらへと移動する。
少し間を置いてのことだった、僧正の腕がスポーツカーを持ち上げ上条のところへと投げた。
「世話が焼ける!」
鬼龍と言えども1t前後ある物体を投げ返すのは至難の業、だが鬼龍は回避をしない。
近くにあった窓拭き用のバケツの一部を敢えて上条の方へと投げ、自らの頬の部分をタイヤに押し付けに行った。
「弾丸すべり!」
鬼龍の体に投げ放たれたスポーツカーのタイヤの一部が擦られる、その瞬間鬼龍の体に激痛が走る。
「ガッ‼︎ ぬううううう!!」
擦った部分の皮膚が破れ肉が露出、血が迸りながらも鬼龍はポケットの拳銃を乱射、また弾丸すべりも多少の効果があり座標を逸らすことには成功、着弾地点は上条がいた場所とは別方向にスポーツカーは落下した。
因みに上条達はというとバケツを避ける為に更にアクセルを踏み既に距離を離していた。
「フム、中々面白い技を使うの。えと・・・」
「宮沢鬼龍だ。俺の生徒に手を出すんじゃねえよ、ジジイ」
「お主はそういうことを言うタイプには見えないのじゃがな」
「フン、気まぐれってやつだ」
気を逸らすことには成功したのか上条達を追おうとはしない、撃たれた弾丸は既にそこら辺に転がっていた、そもそもダメージなど無かった。
世界すら超える『魔神』と悪魔さえ超えた『拳神』。
鬼龍が一呼吸した瞬間だった。
激突が、始まった。
- 46二次元好きの匿名さん23/09/22(金) 09:38:00
実際アックアでも勝てるか怪しいと思ってんだ
- 47二次元好きの匿名さん23/09/22(金) 12:53:57
先に動いたのは鬼龍であった。
ブォン‼︎ という音がしたかと思えば既に鬼龍は僧正の鼻先10cm程までに近付き拳を放っていた。
「早いのお、人間にしてはな」
その直後に抵抗なく僧正は10m以上ノーバウンドで吹っ飛ばされた。
悪魔を超えた悪魔の打撃、まともに喰らえばどこであろうと骨程度なら一撃で粉砕できる拳。実際僧正の体からパキパキというイヤな音が聞こえそのまま近場の壁へと埋もれた。
鬼龍は敢えて追い打ちを掛けずに一定の距離を置きつつ様子を見る。
「カカカ、お主は恐らくこの街の住人ではないじゃろう。それでいてこの威力か、ようやっとる」
「効いちゃいないか、ジジイ」
「ウム、そろそろ儂からも行かせてもらおうかのお?」
「させるか」
鬼龍は攻撃される前に追撃の為に銃を抜き口に含み針を含んだ状態で駆け込み同時に蹴りを入れようとする、つまるところ一気に3度の攻撃を加えようとする。
鬼龍が目眩しの為に含み針を射出し早撃ちをしようと引き金に指を掛けた時だった、鬼龍の視界は四階建てのビルと同じ位置にいた。
そして少し視界が黒く染まったかと思うと直後に鬼龍の全身が振動を受け同時に痛みが襲いかかって来た。
「があッッッ‼︎⁉︎⁇ 何が・・・起こった?」
「カカカ、手加減したとはいえ見えない腕の中で自然と受け身の姿勢を取ったか。お主、大分戦禍の中に身を投じておったろ?」
僧正がした事は簡単であった、鬼龍の足元から腕を真上に引き上げ手を閉じそのまま地面へと叩き付けただけである。
子供が興奮した様に腕を振り回すだけだから威力も速度も素材も違う、普通の人間ならこれだけで絶命しかねない威力・・・・・・しかし鬼龍はそもそも普通の人間ではない。
咄嗟の戦闘感で受け身を取り痛みこそあれどほぼ無傷でやり過ごして見せた、腕は着弾時点でバラバラに砕けておりそこから衝撃を殺す転がりを見せながら鬼龍は僧正の元へと直進、そして人間の弱点とも言える顎先へ向かい蹴りを放った。
龍腿(ドラゴン・フット)。
100万人に1人しか持っていないと言われる異常強化された脚でありその威力は大概の生物は死に至らしめるだろう。
- 48二次元好きの匿名さん23/09/22(金) 12:54:36
鉄にハンマーでも打ちつけたような轟音が発生し僧正の体が浮かび上がる、更に蹴り上げ僧正の体が鬼龍の射程外に行く前に片手で法衣を摑み連続で蹴りを入れる、度重なる衝撃で首が浮いたところに鬼龍はもう片方の拳を使って僧正の首に技を放った。
「灘神影流・塊貫拳」
発勁の軌道を自在に変え相手の弱点となる場所に打点を与えることも可能な灘神影流活殺術の技である。
鬼龍は一瞬の間に2発、脳と心臓へ向けて破裂する勢いへと叩き込んだ。
しかし・・・・・・。
「まぁ、だろうな」
鬼龍の顔は晴れない、内臓は破裂し骨が体が飛び出ていてもおかしくない打撃を数発は叩き込んだ筈だが本人は軽く笑ってすらいた。
「カカカ、そもそも儂が普通の人体構造な訳ないじゃろう、お主は即身仏というのは聞いた事あるかね? 簡単に言えば儂は即身仏で死んだ後生き返った感じでな、今更普通の人間と同じ弱点は抱えてはおらん」
「陳ジイに似ていると思っていたが、まさか本当に木乃伊とはな」
「ほう、お主物分かりがよいのお」
「疑っても仕方ないからな。となると、これも効かないのか?」
鬼龍は僧正を地面へ落とすと両腕をある形へと直し僧正の腹へと叩き込んだ。
「塊蒐拳」
- 49二次元好きの匿名さん23/09/22(金) 12:55:31
書き溜めたんスか?
- 50二次元好きの匿名さん23/09/22(金) 12:55:54
塊蒐拳、通称鬼の五年殺し。打ち込まれた相手はその日から腹痛に悩まされてジワジワと5年かけて殺されていき、時間もかかる故に誰が殺したかもわからない暗殺拳としても優秀な技である。
「なるほどのお、元々胃腸があった部分が痛む感触があるわい」
「生きているのか、お前の内臓は」
「カカカ、まぁ儂もまだこれらが動いてるとは思ってなかったわい」
全力で僧正や辺りを観察する鬼龍とは対照的にどこまでも遊びが見える僧正。
「それで、お主の引き出しはこれで終わりかのお? なら儂としてはそろそろ上条当麻を追いたいのじゃがな」
「まぁまだ楽しんでいけよ」
鬼龍はそういうと僧正の空いた口へと鉛玉を叩き込んだ。
「いいや」
僧正は軽く言うと続けてこう告げた。
「もうよいわい」
その言葉が全て聞こえ終わるかどうかという時であった、鬼龍の頭を起点に激痛が走り視界が黒に染まった。
「まあ、こんなところじゃな」
僧正は生やした腕で"アスファルトの地面の下に埋めた"鬼龍を見るとそう呟きそこからゆっくりと立ち去った、そして自分の前に影ができるのを見てまた笑った。
「カカカ、まだ埋められて10秒程度しか立っておらぬのにもう復帰して反撃に転じるかえ⁉︎」
「黙れジジイ!」
僧正は珍しく自分の杖を鬼龍目掛けて突きつけるも杖が当たった瞬間鬼龍の姿がブレとても手応えはなかった。
本物の鬼龍は既に僧正の背後へと回っており不敵な笑みを浮かべながら腕を技を打つ構ええと変えていた。
(幽玄真影流・朦朧拳、まさか通用するとはな)
そして鬼龍はそのまま一呼吸経たぬ内に二つの技を実行する。
「どうせ効くとは思っちゃいないが一応な・・・・・・灘神影流・鼓爆掌‼︎」
両耳の鼓膜を破裂させる両手を使った掌底、まともな人間なら平衡感覚が鈍り立つことすら難しくなるがこれだけでは済まさなかった。
(コッチが本命だな)
「真正"呪怨"」
受けた相手の親族にまで影響を及ぼし不審死を誘発する拳法を超えたまさにオカルト技であった。
- 51二次元好きの匿名さん23/09/22(金) 12:56:13
もう無いのん
- 52二次元好きの匿名さん23/09/22(金) 16:16:52
うあああ鬼龍が魔神と互角に練り戦っている