- 1二次元好きの匿名さん21/12/23(木) 23:30:37
お兄さまとおしゃべりしたいよぉ...
ライスはもう30分はスマホとにらめっこしています。
画面に表示されているのはお兄さまへの通話ボタンです。。
「こんな時間にお電話するのは常識がないって思われるかな...」
お兄さまに常識がないな、なんて思われたらライスはたぶん半年くらい絶不調になります。
それなら...メッセージなら...
意を決して、お兄さまにメッセージを送ります。
『こんばんわ。お兄さま起きてる?』
すぐに既読が付きました。
『起きてるよ』『どうかした?』
すぐに返信が来ました。
ライスは今とてもニマニマしていると思います。
ロブロイさんがいなくてよかったです。
ロブロイさんは明日レースなので夕方には現地に前入りしています。
つまりライスは今日は1人です。
だから...、なんとなくお兄さまとお話ししたかったのです。 - 2二次元好きの匿名さん21/12/23(木) 23:30:55
「ひゃっ!」
突然スマホが鳴りました。お兄さまからの着信です。
「どどどど、どうすれば...あれ?着信ってどうやってとるんだっけ??」
わたわたしているうちに応答ボタンを押してしまいました。
「あっ...」
『もしもし、ライス?』
「お、お兄さま!?ど、どうしてライスにテレフォンを...?!?」
まともに応答できていません。
『テレフォン?すぐに既読が付いたのに返信がないからどうしたのかなって思って』
「ご、ごめんね、どう返信しようか考えてて...」
「...お兄さまは何をしてたの?」
『同僚からワインをもらっちゃって、そのままにしておくのももったいないから飲んでたんだ』
優雅です。さすがお兄さま。言われてみればいつもより声の調子が軽いかもしれません。 - 3二次元好きの匿名さん21/12/23(木) 23:31:29
『ライスは何してたの?』
「......」
30分間画面を見ていたとは言えません。
「ライスは...ロブロイさんが貸してくれた本を読んでたよ!」
「ロブロイさんお勧めの本でね!とっても面白いんだよ!あのね...」
『うん、うん』
ロブロイさんから借りた本の話をしました。
他にもその日あったたわいもないことを話しました。
「...、そのとき飛車を持ったゴールドシップさんがカバディー!って...」
『うん......うん...?』
お兄さまはどんな話も楽しそうに聞いてくれました。
はっと気がついて時計を見ると電話を始めてから1時間たっていました。
普段ならとっくに寝ている時間です。
『そろそろ眠たくなってきた?』
「ううん、まだまだ起きれるよ...!」
眠いです。普段ならとっくに寝ている時間です。
それでも電話したのは...
「あのね、ライスお兄さまに伝えたいことが...」
『?何かな』
「あのね...、ライスお兄さまの......」
「.........」
『ライス...?』
『...寝ちゃったのかな?』
『...おやすみ、ライスシャワー』 - 4二次元好きの匿名さん21/12/23(木) 23:35:07
すき
- 5二次元好きの匿名さん21/12/23(木) 23:38:50
ライスは可愛いですね…
- 6二次元好きの匿名さん21/12/23(木) 23:44:02
寝る前のライスとの通話は万病に効く
- 7二次元好きの匿名さん21/12/23(木) 23:45:47
これは絵本に出てくる王子様ですわ
- 8二次元好きの匿名さん21/12/23(木) 23:47:54
しゅき…
- 9二次元好きの匿名さん21/12/23(木) 23:53:06
ありがとうございます!ライスが伝えたかった内容を考えてなかったので後で内容追加すると思います
- 10二次元好きの匿名さん21/12/23(木) 23:56:16
お兄さまライス推しだがとても良かった素晴らしい
- 11二次元好きの匿名さん21/12/24(金) 00:11:38
夢を見ているときに、それが夢だと気づくのは珍しいことなのでしょうか?
ライスはたまにあります。絵本の中みたいなフワフワした場所にいて、不幸なことが一切起こらないので途中で夢だと気づくのです。
でも、今見ている夢はそれとは違います。ライス以外は全部真っ暗で夜の中に放り出されたような夢です。
そもそもライスは夜があまり好きではありませんでした。
頑張って走り続けているお日様を、最後に飲み込んでしまうのが夜だからです。
でも、ひさしぶりに1人の夜で、ライスは、以前ほど夜が嫌いでないことに気づきました。
理由はすぐにわかりました。
単に昔のライスが思い違いをしていただけなのです。
お日様は沈んでも、翌朝にはまた顔を出します。
お日様は夜に飲み込まれたのではなくて、お日様は夜と競争をしているだけなのです。夜が空を覆ったとして、お日様の輝きが失われるわけではないのです。
そんな当たり前のことに、お兄さまに合う前の、皆と走る前のライスは気がついていませんでした。
そんな当たり前のことが、1人になって、はっきりとわかって、無性にお兄さまにお礼を言いたくなったのです。
ちゃんと、お兄さまに、聞こえたかな...
そんなことを考えながら、夢の中にいるライスも、微睡み、瞼をとじました。 - 12二次元好きの匿名さん21/12/24(金) 00:12:58
健気やね
- 13二次元好きの匿名さん21/12/24(金) 00:13:10
わたしのたいよう…
- 14二次元好きの匿名さん21/12/24(金) 07:00:33
いい夢見れたかな?
- 15二次元好きの匿名さん21/12/24(金) 12:15:09
そのうちガンにも効くようになる