ニシノフラワー・キングヘイロー「メリークリスマス、スカイさん!」【SS】

  • 1二次元好きの匿名さん21/12/24(金) 22:31:25

    部屋に帰ってきた途端にクラッカーの歓迎を受けた。
    二人の笑顔に挟まれた私は困惑するしかなかった。
    「えっとお……これは一体どういうこと?というかなんでキングとフラワーが私の部屋に……」
    「スカイさんをびっくりさせたいって寮長のお二人に言ったら快くOKしてくれましたよ?」
    「……フジ先輩の悪い顔が見えたよ」
    「まあまあ、早く座りなさいな。ケーキとチキンも用意してあるわよ」
    仕方なくテーブルの前に座るとフラワーにサンタ帽をかぶせられた。
    よく見ると部屋全体もそれらしく飾り付けられていた。
    ……随分とまあ用意周到なことで。

    三人で一通り料理とおしゃべりを堪能した。
    いつも一緒にいるはずなのに話題は全く尽きなかった。
    話しているだけでなんだか胸がぽかぽかする、この時間がたまらなく愛おしい。

    「スカイさん?」
    ぼうっとしていたらしい。
    キングとフラワーが私の顔を覗き込んでいた。
    「なんでもないよキング。そうだ、二人にプレゼントがあるんだ」
    やや無理やりだが話題を変える。
    立ち上がって机の引き出しから小さな袋を三つ取り出す。
    ピンクの袋をフラワーに、緑の袋をキングに手渡した。

  • 2二次元好きの匿名さん21/12/24(金) 22:31:46

    「開けてみて」
    私に促されるままに二人が袋を開ける。
    中にはキーホルダーが入っていた。
    それぞれ花と王冠があしらわれている。
    残った袋から自分の分を取り出す。
    雲のキーホルダーだ。
    「これならちょっとしたものにも付けられるかなって……どう、かな?」
    二人は顔を見合わせて微笑むと。

    両側から私にキスをした。

    「ありがとうございます、スカイさん」
    フラワーは満開の花のような笑みを浮かべていて。

    「……礼を言うわ、スカイさん」
    キングは恥ずかしいのか首を下げている。

    キスされた頬が熱い。
    両手で火照った頬を押さえる。
    が、すぐに二人に手を取られた。
    二人分の体温に挟まれて溶けそうになる。
    「えと、二人とも……」
    話しかけても私の両手を握る力が強まるばかりだった。

    私の手の中には二人のキーホルダーが握られている。
    自分のキーホルダーがどちらのキーホルダーと一緒にいるのか、自分でもわからなかった。

  • 3二次元好きの匿名さん21/12/24(金) 22:32:41
  • 4二次元好きの匿名さん21/12/24(金) 22:36:07

    クリスマスフラウンスキン助かる…
    もっと3人でイチャイチャしろ…!

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