【🎲・閲覧注意】エランズマンションpart5

[1 二次元好きの匿名さん 23/09/26(火) 06:56:19]

「マグカップ組＆ラウダでオリジナルシナリオを独自ルールで遊んでるよ。

　シナリオを進めるキャラ（PC）とは別にメタ視点の僕たちワイプ組の反応も入るからよろしくね。

　現在は9日目・昼に書庫で得た情報を共有しているところ！」

「クライマックスに近づいているね」

「犬…」

「犬がひどい目に遭うシナリオは…良くないと思います…」

「時間がないって焦りでそこまで思いを馳せてる余裕がないよ俺は」

「わかる。宝石とか存在が分かったところでどうやって手に入れるのよ」

「…ん？…ああ！宝石！…いや、これはたぶんPCが勝手に気付くやつだな…そうだよな…！？」

「本シナリオでは『暴力表現・性描写・スプラッタ描写』が含まれる可能性があります、ご注意ください。

　CPについては基本左右は明言しませんが、強化人士に関しては今回『54』固定です。こだわりの強い方や地雷のある方はブラバ推奨ですよ。

　それと展開によっては猟奇的な展開や性癖モロ出しになる可能性がありますのでご注意ください」

[2 二次元好きの匿名さん 23/09/26(火) 06:57:51]

「私はすごいえらいつよい愛の女神。

　語気の強いレスやレスバはサクッと撃滅しますね。愛の女神なので。

　CPに関する質問や展開への不満も基本的にスルーです。愛の女神なので。

　合わないと感じた方はそっとブラバ＆理想のスレがあるなら自分でレッツスレ立て！ですよ」

「このスレでは独自ルールを採用して遊んでるよ。

　詳細についてはpart1を参照してね」

↓part1

【🎲・閲覧注意】エランズマンション｜あにまん掲示板

↓part2

【🎲・閲覧注意】エランズマンションpart2｜あにまん掲示板

↓part3

【🎲・閲覧注意】エランズマンションpart3｜あにまん掲示板

↓part4

【🎲・閲覧注意】エランズマンションpart4｜あにまん掲示板

[3 二次元好きの匿名さん 23/09/26(火) 06:58:57]

「これまでの長編シナリオは以下を参照してくれ」

↓『ダイス・オブ・ザ・リング～船旅の仲間～』

【🎲・閲覧注意】ダイス・オブ・ザ・リング～船旅の仲間～｜あにまん掲示板

↓『すすめ！アスティカシア冒険隊』

【🎲・閲覧注意】すすめ！アスティカシア冒険隊｜あにまん掲示板

↓『ゆりかごの街』

【🎲・閲覧注意】ゆりかごの街｜あにまん掲示板

[4 二次元好きの匿名さん 23/09/26(火) 06:59:52]

「単発シリーズは以下にまとめてある。長編とはかなり毛色の違う…まあ、カオスなギャグだな」

【愛の女神シリーズまとめ】

[5 二次元好きの匿名さん 23/09/26(火) 07:00:48]

「本シナリオの登場人物を紹介するね」

グエル『鍵を持つ者』

・あなたには何か秘密があったはずだ。それも、近日中に打ち明けようと計画していた秘密が。

・あなた固有の目的はその秘密を思い出すことである。

　備考：屋敷で過ごすうち、大切な存在『エラン』を忘れていたことを思い出した。

スレッタ『✕✕✕愛好家/✕✕✕✕✕✕』

・あなたには決して知られてはならない秘密がある。

・しかし、屋敷での少年との出会いで、あなたは…

　備考：ドール愛好家でありペドフィリア。エランAとBが目の前でいちゃついたため脳破壊された。

シャディク『オカルト好き/✕✕✕』

・あなたはオカルト好きとして友人たちに知られている。しかし…

・この秘密だけは絶対に、『どんな手段を用いても』知られてはならない。

　備考：幼少期に悪魔に憑かれ殺人衝動に苦しめられていたが無事に悪魔を追い出して解決した。

ミオリネ『恋人・✕✕✕』

・あなたは『ラウダ』の恋人だ。だが、決して知られてはならない秘密がある。

・あなたの目的は、その秘密を知られることなく恋人に…

　備考：『異性装』が趣味。つまりミオリネさん（♂）。ラウダとはなるようになった。

ラウダ『恋人・✕✕✕✕』

・あなたは『ミオリネ』の恋人だ。しかしあなたの抱えている秘密は…

・あなたの目的は決して秘密を知られることなく、恋人と添い遂げることである。

　備考：兄さんを兄さんと呼んでいるが血縁関係はない。実家が悪魔祓いを生業としているが、本人は時代錯誤として嫌っている。

[6 二次元好きの匿名さん 23/09/26(火) 07:02:00]

「NPCとして以下二名が登場するよ」

『エラン』A

・屋敷の主と思しき少年。外見年齢は12歳程度。

・あなたたちを歓迎し、衣食住を提供し、「ずっとここにいてもいいんだよ！」とまで言ってくれる、とってもかわいい男の子！

・明るくて、朗らかで、ちょっとミステリアスなところも素敵！

・もう一人の『エラン』のことが大好きで、彼があなたたちと仲良くすると、ちょっとやきもちを妬くこともあるかも？

　備考：エランBへの依存が隠しきれていない。本物のエランに好意的？また、エランB曰く『無理をしている』…？

『エラン』B

・屋敷の住人と思しき少年。外見年齢は12歳程度。

・無口で無表情、どこか人形めいた印象さえある。…が、とても、とっても、とーってもかわいい！

・『エラン』ももう一人の『エラン』のことが大好き！相思相愛だ。

・…ここだけの話、甘いものを貰ったり、気が済むまで遊んであげると…すごーく喜ぶみたい。

　備考：スレッタのことは『やさしい人』と思っている模様。あまりグエルたちを歓迎していない？

　　　　地下室で殺されたと発言したが、その真相とは？

[7 二次元好きの匿名さん 23/09/26(火) 07:07:28]

「犬を生贄に…」

「…庭に、犬の墓があったのよね。大事に手入れされてるみたいだったけど…」

「…地下室のメモに書いてあったね。『やっと生贄が生まれた』…って」

「………じゃあ…エランさんは…」

（生まれた直後に殺された…子犬がいたということか？そしてエランBのあの発言は…）

「…エランBとの関りは一旦置いておこう。とにかく、犬を捧げる風習があり…この屋敷の住人はそれを実行した可能性が高い。

　重要なのはそこだ」

「…そうですね。…あ！それから、私たちも気になるものを見つけて…」

「気になるもの？」

「ああ。精霊に捧げる宝石について、ね」

[8 二次元好きの匿名さん 23/09/26(火) 07:12:46]

「地域も一致しているし、これは…！」

「…でも、その宝石をどうやって用意するのよ。

　この島にあったとしても、外に出られない以上、手に入れる手段なんて…」

「あるよ」

「え？」

「…実はこの宝石、…いや、その原石について、見たことがあってね。

　俺の中にいたものをなんとかできないか調べている過程で偶然目にしたもので、記憶が定かじゃなかったから断定できなかったんだが…」

「もったいぶってないで早く教えて。どこにあるのよ」

「せっかちだな。…コレクションルームで見たんだ。原石を宝石に加工したものが、飾られているのを」

[9 二次元好きの匿名さん 23/09/26(火) 07:23:07]

「宝石はある…つまり…！」

「ああ。後は生贄さえ用意できれば…悪魔を異界に閉じ込めることができる」

「って、そこが問題じゃない！」

「どうしましょう…」

「…生贄…犬、か」

「ラウダ？」

「…なあ。皆、俺と同じ推測をしていると思うんだが…

　この屋敷に、恐らく…『元々は犬だった』存在がいるね」

「………！」

[10 二次元好きの匿名さん 23/09/26(火) 07:34:44]

「駄目です、そんなの…！」

「水星ちゃん。仮に君が、俺を恨んだとしても…

　それしか方法がないのなら、俺はその手段を選ぶよ」

「………っ」

（そうしなければ…君たち友人を、失ってしまうというのなら。

　どんな残酷な方法だろうと、俺は…）

「………」

「…僕は…シャディクに賛成だ。僕たちが助かるため、なら…」

「………」

[11 二次元好きの匿名さん 23/09/26(火) 08:39:27]

生贄(できれば代わり)ってあったし…例の置物で代用するとかできたりしないのかな？
二度も生贄にされるなんて…ねえ…

[12 二次元好きの匿名さん 23/09/26(火) 08:48:45]

パンフレットだと穀物を捧げるって書いてあったのは
観光客に生贄の話なんてできないからなんだろうか

[13 二次元好きの匿名さん 23/09/26(火) 10:14:25]

エランBを生贄にするのはエランAの怒りに触れそうだと思うが……というかAもBも同時攻略しないとヤバそうな気がする

[14 二次元好きの匿名さん 23/09/26(火) 11:15:41]

犬の置物で代用できるならそれがいいね

[15 二次元好きの匿名さん 23/09/26(火) 15:09:15]

あとは宝石が別にあるのならきれいな石は絵本に出てきた「愛犬の魂の結晶」ってやつでそれを代わりに使うとか…？

[16 二次元好きの匿名さん 23/09/26(火) 16:28:42]

あらためてpart1から読み直したけど、スレッタが本当にお労しい設定だな
ニコニコするスレッタかわいいので、なんとか幸せになってほしい

[17 二次元好きの匿名さん 23/09/26(火) 17:30:51]

『生贄』の本来の意味は字のごとく『生きた贄』だから命がないと駄目なわけだが、そもそも置物で代用できるのかどうか

[18 二次元好きの匿名さん 23/09/26(火) 18:24:57]

それを言い出したら 今この屋敷でまともに''生きている''と言えるのは一行しかないよ...
何せ他の一人は精霊もしくは悪魔、他の一人は既に生贄として捧げられた犬だし

[19 二次元好きの匿名さん 23/09/26(火) 19:29:05]

「…進行役の慈悲だよ。9日目の夕方、僕と『エラン』は子供部屋にいることにする。

　不安がる『エラン』を安心させるためなのか、他に理由があるのかは分からないけどね」

「よし」

「じゃあ全員でコレクションルームに行く流れかな？」

「…まだ調べてないところがあるよね？」

「厨房のこと？コンロには大した情報ないんでしょ」

「まあそうだけど、もう一か所」

「そんなのありましたっけ…？」

「…グエル、幸運」

「分かった」

グエル幸運（31～）：dice1d100=66 (66)　+20

[20 二次元好きの匿名さん 23/09/26(火) 19:34:01]

【9日目・夕】

～3Ｆ・コレクションルーム～

「ほわぁ…！個展すら開いてくれないアングラな作家さんの作品まで…！？」

「水星ちゃんならきっと喜ぶと思ったよ。一緒に来て正解だったな」

「す、すみません、はしゃいじゃって。でも…嬉しいです！」

（水星ちゃん、それこそ子犬みたいというか…癒されるなぁ）

スレッタ芸術（人形）（21～）：dice1d100=67 (67)

[21 二次元好きの匿名さん 23/09/26(火) 19:39:04]

「あったあった、この宝石だ。念のため素手で持たず、ハンカチにでも包むべきかな」

「本当にすごい…知らない作家さんの作品もあるけど、どれも魂の籠った逸品というか…」

（………あれ？）

「………そんな…」

「よし、後はこれを皆のところへ…水星ちゃん？」

「し…シャディクさん…この、人形…わ、私の気のせいじゃ、なかったら…」

「…？」

「…本物の人の体を、使ってます…！」

[22 二次元好きの匿名さん 23/09/26(火) 19:43:01]

【9日目・夕】

～1F・厨房～

「いい加減にこのコンロを調べちゃうわよ」

「何かありそうで何もない、そんなコンロ…」

「何もないって確信が持てたらそれはそれでいいけどね」

「…兄さん、大丈夫かな？」

「あいつも立て続けにいろいろあって疲れてるんでしょ。ちょっと一人で休みたい気分の時もあるよ」

ミオリネ目星（51～）：dice1d100=12 (12)

ラウダ目星（41～）：dice1d100=73 (73)

[23 二次元好きの匿名さん 23/09/26(火) 19:46:13]

「何もないじゃない」

「…うん」

「時間の無駄だったかなぁ…」

「…何も、なさすぎるね」

「え？」

「コンロもそうだし…調理器具も、シンクも…最近使われた形跡さえないと思わない？」

「ちょ…へ、変なこと言わないでよ。じゃああいつら、どうやって食事を用意して…」

「………分からない、けど。…本人に、聞いてみてもいいかもしれない」

[24 二次元好きの匿名さん 23/09/26(火) 19:52:00]

【9日目・夕】

～2F・ゲストルーム～

「………はあ」

（いろいろと…考えることが多すぎる。

　使う呪文は本当に『異界に閉じ込める』ものでいいのか？生贄は…本当に…必要なのか？

　それに…エランは今、何をして…）

「…疲れたな…」

（寝るか…ヘッドボードにスマホを置いて…ん？今何か、手に当たった…？

　そういえばこのヘッドボード、引き戸になってるな。正面部分が開いているから、あえて左右を確認したりしなかったが…）

「…手鏡？…きれいな装飾だな。なんとなく、エランに似合いそうな――」

『遅い』

「…え？」

『馬鹿なのかお前ら？』

[25 二次元好きの匿名さん 23/09/26(火) 19:56:41]

「はあっ！？な、エラン、どうして」

『毎日使ってる場所だろ。毎日ここで寝てるんだろ？なんで確認しないんだよ』

「え、あの、何がどうなって」

『毎日毎日鏡を覗き込む度に暗いヘッドボードを眺めるだけだった俺の気持ちが分かるか？』

「なんというか申し訳ない。でも状況が分からない！説明してくれ！どうして声が聞こえるんだ！？」

『あ～…この鏡は『特別製』だからだ。というかそこは割とどうでもいい』

「よくないが！？」

『いいよ、そこはもう。…久しぶりだな、グエル』

「…あ…ああ…久しぶりに、声が聞けて…嬉しい」

[26 二次元好きの匿名さん 23/09/26(火) 20:01:05]

『浮気してないだろうな』

「するわけあるか！そんな余裕もない！」

『余裕があったらするのかよ』

「しないに決まってる。俺にとって大切なのは、エランだ。…知ってるだろ」

『………これだ。こういうのに飢えてたんだ俺は』

「は？」

『毎日毎日あいつらに煽られて死ぬほど腹が立ってたんだが…グエルと話してると回復してきた。ありがとな』

「う、うん…？」

[27 二次元好きの匿名さん 23/09/26(火) 20:07:40]

『おっと…そろそろ奴がこっちに来るな。一旦切るぞ』

「これってそんな電話みたいなノリなのか！？」

『お前からは受信専用だけどな。夕食後にまた連絡するから待ってろよ』

「…分かった、待ってる」

『………』

「ん？」

『キスしたい気分だ』

「ば…馬鹿！」

『ははっ！ま、キスは直接会う時にとっとくか。じゃあまたな』

[28 二次元好きの匿名さん 23/09/26(火) 20:10:13]

「はい」

「よお」

「待て」

「すごく…ラブラブです…！」

「　　　」

「いや、予想はついてただろ」

「（笑）」

「…もっと早くに見つけていたら、毎晩彼と話せたのにね…」

[29 二次元好きの匿名さん 23/09/26(火) 20:17:54]

【9日目・夕】

～1F・食堂～

「………」

「水星ちゃん…食欲はある？無理することはないよ」

「だいじょうぶ、です…心配、ありがとうございます」

「…ねえ、落ち込んでるところ悪いんだけど…」

「今更の話ではあるが…この食事、あやしい。実はコンロが…」

「皆、聞いてほしいことがあるんだ！」

「グエル？（すごい元気だ…これは何かあったな）」

「どうしたのよ（すごい元気…そんなによく眠れたの？）」

[30 二次元好きの匿名さん 23/09/26(火) 20:18:25]

お熱いねぇ～！！
ワイプで脳破壊されてるラウダ草

[31 二次元好きの匿名さん 23/09/26(火) 20:22:23]

「騒がしいな…どうかしたの」

「！（機嫌が悪い…？いや、体調が悪いのか。足元が少し覚束ない…）」

「………え、エランさん…？」

「ん…なに…」

（首元！ちゃんと！閉めろ！！！）

（ぼくはなにもみてない）

「………（彼らの前では…話さない方が良さそうだな）」

「…エランB、一つ聞きたい」

「…なに？」

[32 二次元好きの匿名さん 23/09/26(火) 20:27:20]

「この食事は、どこで用意している？本当にお前が調理しているのか？」

「…？そうだけど」

「………何？味に文句があるなら舌を付け替えてあげてもいいよ」

「そうじゃなくて！…厨房で料理をした形跡がなかったのが気になったのよ」

「ああ…そんなこと」

「…そんなこと、で流せる問題かな」

「厨房以外で、料理しているとか…ですか？」

「僕はちゃんと厨房で料理してるよ」

「そうだね、でも…こちら側ではなく、あちら側の厨房を使っているから…君たちは不審に思ったんだろうね」

[33 二次元好きの匿名さん 23/09/26(火) 20:32:05]

「…！」

「…質問はおしまい、かな？それじゃあ早く食事にしよう」

「…『エラン』…」

「何？」

「…ええと…今日は、僕が…あーんって、してもいい？」

「…いいよ、もちろん。君のしたいことなら、何でも教えて。ルールの内なら、全部許してあげるから」

「うん…」

（…明らかにエランAの様子がおかしい。…正直、例の呪文を使うなら…明日辺り、狙い目だろうな。

　…残った問題は…どうやってエランBを生贄として機能させるか、かな）

[34 二次元好きの匿名さん 23/09/26(火) 20:38:02]

【9日目・夜】

～2F・ゲストルーム～

「かくかくしかじか！」

「まるまるうまうま。それは朗報だね（すごい嬉しそうだなぁ…）」

「他にもいろいろ話したいことはあるけど…グエルの持って来た情報がビッグニュース過ぎるわね」

「まさか本物のエランと接触できるなんて…！」

「…電話…じゃないですけど。そろそろ連絡、ある頃でしょうか？」

「そ…そうだな。確認してみよう」

[35 二次元好きの匿名さん 23/09/26(火) 20:44:08]

『よお有象無象ども』

「！」

「！！」

「！！！」

「あ…ああーっ！！！この不愉快極まりない声！」

「こっちを煽りたくてうずうずしてる性根の悪さが透けて見える表情！」

「不思議と安心感のあるこの笑顔は…！」

「…お前を思い出せて嬉しいよ、エラン」

『前半二人は今度ちょっと話がある』

[36 二次元好きの匿名さん 23/09/26(火) 20:48:07]

「皆も無事に思い出せたのか…良かった」

『まあ俺だからな』

「あんたは顔を見せただけでしょ。えらそうにしてんじゃないわよ」

『うるさい女装男』

「ぐぅっ…！」

「…あれ？エランは知ってたの？」

「そ、それは…！」

『見りゃわかるだろ』

「ええ！？さすがエランさんです！」

「慧眼だね」

[37 二次元好きの匿名さん 23/09/26(火) 20:53:51]

『…で、シャディクのアレは解決したか。良かったな』

「え」

「そ…それも知ってたんですか…！？エランさん、すごすぎです…！」

「いや…すごいとかそういう次元じゃないような…！？」

『そこは今どうでもいいだろ。長話してるとあっという間に時間が無くなる。必要なことを話せ』

「あんたが脱線させてんのよ！」

「ま、まあまあ、落ち着いてくれ。…エラン、必要な話と言うと…」

『お前らはどこまで理解してる？残念ながらこっちは緘口令が敷かれててな。下手に口に出すとキツイお仕置きが飛んでくるんだよ』

[38 二次元好きの匿名さん 23/09/26(火) 21:01:21]

『…そこまで分かってたのか。なら良し。後は…そうだな。この際あの駄犬を使うしかないか…』

「駄犬…？」

『いるだろ、一匹。クソガキの周りをちょろちょろしてる奴』

「…お人形さんみたいでかわいいエランさんのことですか？」

『スレッタ、エランは俺だ』

「う…す、すみません」

『…ま、そいつのことだけど。正直屋敷の中で用意できる生贄の代わりなんてあいつくらいだろ。

　魂の結晶なんてもの、都合よく転がってるはずもないし』

「魂の結晶って…絵本にあったアレか？」

『俺もよく知らないけど、たぶん見ればわかる』

「アバウト過ぎでしょ」

[39 二次元好きの匿名さん 23/09/26(火) 21:05:50]

「結晶って言うからには…石のようなものかな。そういえばグエル、置物から貰った石は結局何か分からなかったな」

「ん？ああ…そうだな」

『置物から貰ったってなんだそのファンシーな話。俺を笑わせるための冗談にしても程度が――』

「これなんだが」

『それだ！？』

「えっ」

『そ…それだ…見たら本当に分かった。そいつがあれば…』

「どうしてお前まで動揺してるんだ」

『…いや…まあ…いろいろとあるんだよ』

「？」

[40 二次元好きの匿名さん 23/09/26(火) 21:12:02]

「じゃあ…あのお人形さんみたいでかわいい…えっと…わんこさんを犠牲にしなくていいんですね！」

（わんこさん…）

（わんこさん…）

（ちょっとかわいい）

『ああ。…犬を犠牲にとか、俺の信条に反するからな。あいつは駄犬だが、犬は犬だ』

「…なあ、エラン。俺たちは『異界に閉じ込める呪文』だけじゃなく、『力を奪う呪文』というものも見つけたんだが…」

『ん？…それ、実際の呪文は見せられるか？あ、絶対に口には出すなよ』

「？…わかった。このメモの…ここだ」

『……………』

「エラン…？」

[41 二次元好きの匿名さん 23/09/26(火) 21:16:08]

『お…お前、絶対にそれは使うな！いいな！？』

「え？」

「何よ？根本的な解決にはこれが――」

『やめろ！意味も分からないで適当に呪文を唱えようとするな！』

「…いや、逆に…エランには分かるのか？この言葉の意味」

『…それはこの島の古語だ。人と奴らの距離がもっと近かった頃、共通言語として使っていたものだろうな』

「へえ～。エランは古語にも詳しいのか。さすがだな」

「すごいです！じゃあこれ、本当は何て書いてあるんですか？」

『………』

[42 二次元好きの匿名さん 23/09/26(火) 21:19:07]

エランAが「グエルにとってはあっちが本物」みたいなことを言ったのもそうだし、今のエランの反応もなんか...なんかまだあるっぽい

[43 二次元好きの匿名さん 23/09/26(火) 21:27:18]

「エラン…教えてくれないか？それとも、それを口に出すことさえ難しいのか？」

『…『君は光。君は水。君は風。君は火。君はこの世界の全て。その全てより美しき君。その全てより愛しき君。共にあらんことを願う。我が望みは君なり』』

「急にプロポーズなんかしてどうした」

「頭でもぶつけた？」

『シンプルに殺意が湧きそうだ』

「………」

（察し。…エラン、さては似たようなこと言ったな？）

「…今の、絵本に出て来た言葉に似てますね？もうちょっと噛み砕いて、分かりやすい言葉でしたけど…」

『…言い損じゃないか』

[44 二次元好きの匿名さん 23/09/26(火) 21:33:50]

「…待てよ？じゃあこの『力を奪う呪文』って…」

「プロポーズの言葉…ってこと？」

「…だから、純潔なる者じゃないといけないんですね」

「………確かに、これは言えないな…」

「使わなくて正解だったね」

『あいつに使わせれば良かったんだが…純潔ではないからな』

（エランBかぁ…）

『というわけで、選択肢はもう一つの呪文だけってわけだ』

「………」

グエル幸運（31～）：dice1d100=28 (28)　+20

[45 二次元好きの匿名さん 23/09/26(火) 21:37:12]

補正たすかる（ほんとに）

[46 二次元好きの匿名さん 23/09/26(火) 21:37:35]

>>42

そういえば悪魔が青年の姿とか書いてあったな…

てか今更なんだけど子供部屋って様の年齢に合わないけど鏡の向こうはどうなってるんだろ

[47 二次元好きの匿名さん 23/09/26(火) 21:38:07]

「…エラン、古語の意味が分かるんだよな？」

『ああ、そうだけど？』

「なら、プロポーズ以外の言葉で…力を奪うことのできる…要は、人間に近い状態にしてしまえる言葉を考えればいいんじゃないか？」

「なるほど…」

「でもそれって…具体的にどんな言葉よ。『人間になれ』って素直に言えばいいの？」

『いや駄目だろ。…いや…まあ…思いつかなくはないが』

「本当ですか！？」

『………あ～…グエル、ちょっと…二人で話せるか。正直お前次第だ、これは』

「？」

[48 二次元好きの匿名さん 23/09/26(火) 21:42:58]

「何を話してるのかしらね…」

「シャワールームに籠っちゃいましたけど…気になります！」

「兄さんを脅迫なんてしてないだろうな、エラン…」

「はは…それはないと思うけど。二人の間の問題だし、俺たちは待っていようよ」

「嘘だろ！！！？？」

「グエル！？」

「す、すごく大きい声でしたね！？」

「兄さんどうしたの！？」

「な――、…何でもない！ちょっと驚いただけだ！…―――」

「…元の声量に戻ったね。気になるけど…三人とも、ステイ。ほら、ソファーに座って」

[49 二次元好きの匿名さん 23/09/26(火) 21:47:04]

「………」

「おかえりなさい！どうなったんですか？」

「何の話をしてたのよ」

「兄さん…大丈夫？」

「…決めたんだな、グエル。それにエランも」

「…ああ…皆、安心してくれ。俺とエランで…何とかする。…何とか…なると思う…たぶん」

『自信を失ってんじゃねーよ。嫌ならやめてもいいぜ？』

「やめない！…うん…明日、朝早く…日が昇る前に起きよう。作戦はこうだ――」

[50 二次元好きの匿名さん 23/09/26(火) 21:54:56]

「9日目終了！大詰めだね～」

「何を話してたのか教えてください！」

「いや俺も知らん。お前らと一緒にワイプで見てるんだから当たり前だろ」

「それもそうだった」

「…大団円に…向かっているよね？」

「こんなコミカルな雰囲気で絶望のエンドを迎えたらもう何も信じられないわよ」

「…ちなみに。もっと彼と話す機会が多ければ『昔飼っていた犬』『両親』『島の住民』『友人グループの思い出』『現在どのように過ごしているか』…などの話が聞けたよ」

[51 二次元好きの匿名さん 23/09/26(火) 21:57:25]

なんでそんな動揺するんだ
なんかこう「萌え萌えキュン☆」みたいなヤツなのか？

[52 二次元好きの匿名さん 23/09/26(火) 21:58:59]

本物エランからしたら家族でもないのに恋人に兄さんとかいうラウダ嫌やろな
だからあんま仲よさげじゃないのか

[53 二次元好きの匿名さん 23/09/26(火) 22:23:33]

石破ラブラブ天驚拳でもかますのかな？

[54 二次元好きの匿名さん 23/09/26(火) 23:03:01]

　ずっと暗い場所にいた。

　『それ』は気付いたらそこにいて、周囲にも似た何かがいて、何もないが満ち足りた感覚はあった。

――どうかお出でください。どうか願いを叶えてください。

　時々声が聞こえて、真っ先にその声を聞きつけた何かが応えて外に出る。
　そうして出て行ったものの中には、二度と戻らないものもあった。

（退屈）

　満ち足りていたはずのそこを、牢獄のように思い始めたのはいつ頃だったか。
　きっと、仲間の声が減って、一つ、二つ…片手で数えられるくらいになった頃から。

　呼び出されて外へ出ても、『それ』には楽しみなどなかった。

（どうしてこんなもの寄越すんだろう）

　動物の死骸なんて押し付けられて、どうすればいいと言うのか。自らの残酷さを誇示している？何のために？
　人間というのは、本当に不思議で――不愉快な生き物だった。

『昔はもっと良かったんだ。人間と私たちはうまくやっていたし、互いを尊敬し、愛してさえいた』

　『それ』や仲間は嘘を吐かない。だからきっとその言葉は本当で、より一層、今の、そして未来の人間への失望が募った。

[55 二次元好きの匿名さん 23/09/26(火) 23:08:52]

【10日目・早朝】

～2F・ゲストルーム～

「――というわけだ」

「了解。なら…作戦の最初は、水星ちゃんに頑張ってもらうことになるかな？」

「頑張ります！皆で無事に帰るために…！…ちょっと、申し訳ない気もするけど…」

「気にすることないわよ。今まで散々な目に遭ったんだから」

「…ん？そういえば…具体的な呪文はまあ…兄さんが分かってるならいいとして。今の話、魔力を高める方法については触れてなかったよね」

「えーそうだったかなー（棒読み）」

「グエル。…方法はあって、それを実行する覚悟もあるんだな？」

「…ああ」

「ならいい。皆も納得したね。…じゃあ、行こうか」

[56 二次元好きの匿名さん 23/09/26(火) 23:13:13]

【10日目・早朝】

～1F・廊下――開かずの間前～

「………何？」

「（こ、声を掛ける前から気付かれていました…！）…ええと、その…」

「どうして他の人、隠れてるの。かくれんぼ？」

「…スレッタ。単刀直入に言っていいと思う」

「そうね。こいつ相手に駆け引きは無理よ」

「？」

「…エランさん。その扉を通って…向こう側のお屋敷に行ってるんですよね？」

[57 二次元好きの匿名さん 23/09/26(火) 23:17:42]

「うん。食材があっちにあるから」

「…私たちも…ついて行って、いいでしょうか？」

「いいよ」

「いいんですか！？」

「す…すごいあっさりだな…」

「『エラン』はダメって言ってなかったから。来たいなら、いいよ」

「しかしその扉、見たところ鍵もないし…どうやって開けるんだ？」

「…僕と『エラン』は開けられる。ここは僕たちのための部屋だったから。今は通り道になってしまったけど」

「…？（彼らのための部屋だった…？）」

[58 二次元好きの匿名さん 23/09/26(火) 23:22:26]

～1F・廊下～

「…そっくり同じ場所に出て来た。妙な気分だ…」

「よお」

「！」

「いっ…！」

「エラン！？」

「…平気だ。噛まれるのにも慣れた。すっ…ごい痛いけどな…駄犬が…」

「…君、嫌い」

「俺もお前が嫌いだ。…で、用意はできてるんだろうな？」

「当たり前でしょ」

[59 二次元好きの匿名さん 23/09/26(火) 23:27:27]

（…あのエランBに噛まれて、血が出ている様子もないし…甘噛みかな。口では嫌いと言い合いつつ、実は仲が良いのか？）

「…スレッタ、玄関に行くの」

「え？ええと…そうですね。玄関ホールに行きます」

「それは…ダメ。屋敷から出すのはいけないって言われてる」

「それは…そのー…」

「…なら、あんたが見張ってれば？」

「？」

「僕たちは玄関ホールに行く。お前はそのまま屋敷から出て行かないか見張る。それでいいだろう」

「…うん…？」

[60 二次元好きの匿名さん 23/09/26(火) 23:31:39]

～1F・玄関ホール～

「…で、ここに石を置いて…」

「魔法陣とかいらないの？」

「知らないけど。いらないだろたぶん」

「適当すぎないか、お前…？」

「…あ、あの…えーと…わんちゃん…さん？」

「僕のこと？」

「は、はい…」

「何？」

（その呼び方でいいのか…）

[61 二次元好きの匿名さん 23/09/26(火) 23:36:29]

「…こっちに…来てもらえますか？」

「いいよ」

（ううっ…素直過ぎて胸が痛い…！）

（ファイト、水星ちゃん）

「ここにいればいいの？…彼が側にいるの、嫌」

「俺だって嫌だね。噛むなよ」

「………」

「返事しろよ駄犬」

「…何を、するつもりかな。僕の『エラン』に」

[62 二次元好きの匿名さん 23/09/26(火) 23:45:16]

　仲間の声が一つも聞こえなくなった。

（人間のせい。僕たちの場所を削って、存在そのものを削っている）

　最も若い『それ』だけが残された暗い場所は、静かで、穏やかで、退屈で、絶望だった。
　『それ』を呼び出す声も、長らく聞こえてこない。無の中で何かがすり減るのを感じていた、ある時だった。

――どうかお出でください。どうか願いを叶えてください。

　声が聞こえて、『それ』は随分と久しぶりに、外へ出ることになった。
　島は様子を変えていたし、人々も変わっていた。

（また死骸。それも三つ。一つはとても小さくて、何も聞こえない）

　横たえられた三つの塊は、きっと親子だろう。両親と思しき大きな死骸からは、嘆き、悲しみ、そして何より――何故？とという問いかけが聞こえてくる。愛していたのに、愛されていたのに、何故？
　悔恨の渦に呑まれて消えていく魂の残滓を見送りながら、『それ』は人間の言葉を待った。こんな捧げものはいらないと言ってやりたかったが、呼び出されたらまず願いを聞くのがルールだ。だから口を挟まず、人間は勝手に話したいことだけ話して満足する。いつも同じだった。

「お願いします」

　震える声で、男と女が言った。

「――子供を、授けてください」

[63 二次元好きの匿名さん 23/09/26(火) 23:51:53]

【10日目・早朝】

～1F・玄関ホール～

（来た…！）

「答えなよ。それとも言えないようなこと？」

「さて、どうだろうな？当ててみろよ」

「…お仕置きされたいのかな。僕はやさしいけど、我慢の限界がないわけじゃないよ」

「『エラン』…？僕、何もされてないよ」

「まだね。でも、ろくでもないことに使おうとしていたよね。…ねえグエル、残念だよ。その選択を取った時点で、君は僕の家族に相応しくない」

（重圧が…ただ笑いかけているだけなのに…！）

「…グエル。やるんだろ」

（手…温かい。…そうだ、俺は、エランと…！）

「…ああ」

[64 二次元好きの匿名さん 23/09/26(火) 23:59:50]

「…お前に使うのはこっちだ」

「『魂の結晶』に、『羊皮紙』、『宝石』…よく揃えたね。

　でもさ、知らないみたいだから教えてあげるよ。それっていわゆる『純潔』を保ってる人間しか――」

「知ってるが」

「ん？」

「知ってるわよそんなこと」

「…え？」

「何と！このグエルさんは！」

「純潔なんだよね～」

「やめろお前たち！強調するな！」

「（笑）」

[65 二次元好きの匿名さん 23/09/27(水) 00:06:04]

「…ちょっと、予想外だったけど。それが何？儀式を成功させなきゃそれでいいだけだよ」

「動くな」

「素直に従う理由なんてな――…っ！？やめろ！」

「？」

「僕の『エラン』に何を…！」

「待て。お前が動かなきゃ俺もこれ以上動かない。お前が動けば…わかるな？」

「『エラン』？」

「………」

「何をしているのか僕にはさっぱりなんだが」

「同じく」

[66 二次元好きの匿名さん 23/09/27(水) 00:12:02]

「…エランは…その気になれば、あの…えーと…エランBを消せる用意があると。俺にもよく分からないんだが」

「待てその呼び方についていろいろ聞きたい。エランは俺だ」

「す、すまない。しかしこの子たち、自分をエランと名乗るから…」

「『エラン』…？僕のせいで、困ってる？」

「………ちがう…違うよ。『エラン』のせいなんてあり得ない。

　だから君が気にすることなんて何もないんだよ」

「………」

[67 二次元好きの匿名さん 23/09/27(水) 00:19:34]

（動物の親子を…生まれたばかりの子供を殺して、その死骸を捧げて、子供が欲しい？）

　『それ』はおかしさに笑い出しそうだった。
　願いと代償が、まるで吊りあっていない。死骸三つを並べて新しい命を与えろだなんて、何かの冗談みたいだった。
　不足分を補うのに何が必要か考える『それ』の沈黙をどうとったのか、あるいは意に介してもいないのか。男女は堰を切ったように話し始めた。

「子供に富を残してあげたい」
「何不自由なく暮らさせてあげたい」
「子供のために、」
「子供のために、」

　願いが積み重なっていく。果てのない欲望が暴走して、天秤は役割を放棄する。もはやその望みに吊りあう代償など存在しなかった。
　となると、『それ』が返す言葉も決まっていた。

『それなら――』
「待って！最後にもう一つ！」
「…きっと…素敵な愛に巡り合えますように…。誠実で、勇敢で、慈悲の心を持つ…私たちの子供と、心の底から愛し合う人と結ばれて欲しいの」
『…それなら、望みの全てが叶った時、与えたものの全てを差し出してもらう』

[68 二次元好きの匿名さん 23/09/27(水) 00:22:07]

それで生まれたのが様か

[69 二次元好きの匿名さん 23/09/27(水) 00:35:14]

グエルもこの願いから生まれたんか？

[71 二次元好きの匿名さん 23/09/27(水) 01:53:04]

流れぶっ切るし凄く今更だけどラウミオの反応が似すぎてワロタ
これは似た者同士の呼吸ぴったりベストカップル

[72 二次元好きの匿名さん 23/09/27(水) 06:20:25]

【10日目・早朝】

～1F・玄関ホール～

「………それで？僕に何か願う？それとも…呪文でも唱えるのかな」

「お前も情けないよなぁ。昔の奴らは自分で取引内容を吟味できたらしいのに、今や拒否権がないとか」

「いつの時代の話だよ。君だってまだ生まれて二十年程度のくせに」

「…俺は、お前に呪文を使う。これは…お前から『力を奪う』ためのものだ」

「！」

「あっそ。勝手にすれば？数十年後に『殺しておけばよかった』って悔やんでも知らないけど。

　ああ、それとも力を奪ってから殺す？君たちはそういうの得意だよね。おかげで仲間が何人やられたか」

「添い遂げて死んだのを力を奪って殺したって解釈するのは悪意にまみれすぎだろ」

「………（どうしよう。今すぐ彼を殺せば――でも、それは『エラン』のルールを破ってしまう…それに、そもそも…僕に殺せる？）」

[73 二次元好きの匿名さん 23/09/27(水) 06:26:50]

「じゃあ、えっと…呪文を、唱え…マス…」

「…やるか」

「？」

「？」

「？」

「？」

「…あ、あー…そっかぁ…うん…ちょっと皆～？注目して欲しいんだけど――」

[74 二次元好きの匿名さん 23/09/27(水) 06:30:32]

「何ですか？」

「何よ。今はあっちに集中するべきじゃないの？」

「くだらないことなら怒るよ」

（何だろう…？）

（よし…俺の推測が間違ってないなら…今だ！グエル、エラン！）

（助かるほんと助かるでもお前のその勘の良さは何なんだシャディク！）

（…駄犬の意識を逸らしたのはマジでファインプレーだ、シャディク）

「…う…わぁ…足りない魔力は命で補うのかと思ったら…うわぁ…」

[75 二次元好きの匿名さん 23/09/27(水) 06:35:08]

「っ、ん……お、お前にだけは言われたくない…！」

「同感だ。ていうか見てんじゃねーよ」

「僕だって見たくないよ。君の手が滑って『エラン』に何かあったら困るから見てただけだ」

「すごいですシャディクさん！キャンディーが増えました！」

「どこで覚えたの？そんな手品」

「すごいけど今それ披露するタイミングじゃないわよ！」

（キャンディー…）

「ははは（やっぱりそうだったかぁ…）」

[78 二次元好きの匿名さん 23/09/27(水) 06:42:12]

（2連続で画像ミス。許してちょんまげ）

[79 二次元好きの匿名さん 23/09/27(水) 06:42:49]

「…それで？その子から魔力を受け渡してもらってどうするのかな？」

「魔力って…何の話よ」

「な、何の話だろうなー」

「企業秘密だ」

「なんだかかっこいいです！」

「兄さんに何かしてないだろうな」

「「………」」

「（二人とも嘘が苦手なんだからもー）…エランがグエルにひどいことするはずないよ」

「当たり前だろ」

「ならいいけど…」

[80 二次元好きの匿名さん 23/09/27(水) 06:47:22]

「あんなことした直後に、僕に添い遂げてほしいって願うとは思えないんだけど。

　それとも君たちってその程度なわけ？」

「？」

「？」

「？」

（そこは俺も気になる）

（そいとげる…？…ずっと一緒にいるってこと？…『エラン』が…僕以外と…？）

「わけないだろ。ほらグエル、さっさと呪文」

「ああ」

（まったく…どんな裏技を見つけたんだか）

[81 二次元好きの匿名さん 23/09/27(水) 06:56:07]

　月が出ていた。
　月影の下を歩く。もう暫くすれば再び、誰の気配もない、何もないあの場所に逆戻りとなる。
　それまでの猶予を使って、『それ』は自分を呼び出した人間たちの住まいを見て回った。
　人間たちは庭で何やら穴を掘っている。自分で殺して、自分で埋める。ご苦労なことだった。

（…あれ。何か、いる）

　本当に、偶然。何となく月の光が眩しくて、逃れるように影へ視線を向けただけだった。
　その先に、何かがいた。

（小さすぎて、声も聞こえない）

　視線を向けることがなければ気付かなかったと確信できるほどの、小さな何か。
　『それ』には何かすぐに理解できた。
　供物とするために、生まれてすぐに殺された子供の、死を受け入れきれなかった魂。
　風に吹かれて今にも消えてしまいそうだった。実際には風の影響など受けるはずもない、実体を持たないものだが、あまりに弱々しくてそう思ってしまうほど。

（夜明けまで持たない…いや、あと一時間もないか）

　だからと言って何をするでもない。手出しするのは契約外で、いたずらに『それ』の魔力を食らう。だからそのまま立ち去ろうとして、しかし。
　不意に、その小さな魂と、目が合った。

[82 二次元好きの匿名さん 23/09/27(水) 07:07:03]

　目が合ったと言っても、そんな気がしただけだ。今にも消えそうな魂は、『それ』がはっきりと捉えられるような形を保っていなかった。
　それでも、何かを言おうとしている気配があった。
　しかしその魂は脆弱で、『それ』には声も聞こえなければ、感情だって読み取れない。

（…何を言いたいんだろう。最後に何か、願いでもあるのかな）

　ほんの好奇心だった。
　どうせまた何もない場所に戻るのだから、その前に少しの好奇心を満たすくらいならいいだろう。その程度の魔力なら、失ったって問題ない。
　そう思って、小さなその魂に手を差し伸べる。自分に似た――けれど、少し小さな姿を与えてみる。子犬ならその方が馴染むだろうし、失う魔力だって与える形が小さいほど少なくて済む。
　そうして現れた、小さな人間に似た姿の君は。

「見つけてくれて、ありがとう」

　そう言って、幸せそうに笑って。
　何の願いもなく、望むこともなく、真っすぐに見つめてくる瞳の輝きが、夜空の星にさえ感じたことのない、美しさを感じさせて。

「…消えないで」

　『それ』は、この世界に生まれ落ちて初めて、願いを持った。

[83 二次元好きの匿名さん 23/09/27(水) 07:13:17]

【10日目・早朝】

～1F・玄関ホール～

「――――、――――…」

（…何だろう。僕には、分からないけど…『エラン』は何を願われているの？）

「………（今って喋っちゃダメな感じでしょうか…）」

「………（静か過ぎてふざけたくなってきたわね…）」

「………（ミオリネは今日もきれいだなぁ）」

「………（これで、ようやく…終わる。そう思っていいんだな、グエル、エラン…）」

「…馬鹿な願いを…」

「黙ってろよ。契約は静かに聞くものだろ」

[84 二次元好きの匿名さん 23/09/27(水) 07:19:23]

「………これで…いいんだよな、エラン」

「ああ。間違わずに唱えられたな、お疲れ」

「………で？」

「奴に…変わった様子はないけど」

「………」

「まさか…失敗！？」

「…何を願ったのか、確認してもいいかな」

「…ああ。だがその前に、話させてほしいことがある」

「何よ。そんなに大事なこと？シャディクの手品並みにくだらなかったらビンタだからね」

[85 二次元好きの匿名さん 23/09/27(水) 07:23:54]

「くだらなくはない。…その、どこから話すべきか…」

「俺とグエルは付き合ってる。交際して三年目だ」

「え！？」

「はあ！？」

「何だと！？」

（知ってた）

「…で、その…一ヶ月前に、プロポーズを受けてだな…」

「旅行中に返事しろって言ってたらこれだ。ふざけてるよなマジで」

[86 二次元好きの匿名さん 23/09/27(水) 07:33:00]

「ふざけてるのはお前だが！？隠れて兄さんに何を…！」

「そうよ！っていうかそれならどうしてグエルが純潔なの！？」

「お前らは俺を何だと思ってるんだ」

「す、すみませんエランさん…正直、私もお二人がまだ…なことに驚いてます…」

「スレッタ？」

「それはちょっと置いといて。それで？今の呪文とどう話が繋がるのかな」

「…それは…」

「『家族』になって『同じ時』を生きること…それが君の願いだね、グエル」

「…！」

[87 二次元好きの匿名さん 23/09/27(水) 15:09:36]

これは…トゥルーの予感…！

[88 二次元好きの匿名さん 23/09/27(水) 18:43:45]

「待て。何も繋がってないわよ」

「どうしてエランのプロポーズからそこの悪魔と家族になる話になるんだ」

「どうしてって…その子は僕の力で生まれたものだし、実質僕の子供みたいなものだろ？」

「ええっ！？」

「それで『家族』か…確かにこれならプロポーズではなく、婚約の報告って形になるかな？」

（本当なら…エランの両親に伝えたい言葉、だったんだけどな）

「………僕は…『エラン』と君が親子なんて思ってない」

「俺もそう思いたくはないけどな。利用できるものはさせてもらう」

「よく考えたね、本当。…でもさ、詰めが甘いよ。本来なら外的要因でもなければ死なない僕に、寿命を与えたのはいいけど…

　僕はまだ力を失っていない。そんな僕が、『エラン』を利用した君たちのこと…見逃すと思う？」

[89 二次元好きの匿名さん 23/09/27(水) 18:53:42]

「当然、見逃さないよな。そこまで織り込み済みだ」

「へえ？ならどうするのかな。僕は呪文を唱える間動かないって約束を守った。

　君も僕との約束を守ってくれるはずだよね？」

「…正直、無視していいんじゃないの？これ。まだその子がこっちの手の内にあるのは事実だし」

「す、すごい悪役みたいですよミオリネさん！？」

「…悪いが無理だ。ほら、解放してやるよ。…『俺は』な」

「？」

「…っすー…実を言うとものすごく…自信がないんだが…」

「何を…？」

「…塵を塵に帰す」

[90 二次元好きの匿名さん 23/09/27(水) 18:59:27]

「………は？」

「お前は知らないだろうが、こいつは悪魔祓いの家系でね。当然、迷える魂だのをあるべき場所に帰してやる手伝いもできる。

　…なあ、器ばっかり立派でその実、弱くて脆い魂は…どこまで耐えられると思う？」

「あ…や、やめ…」

「やれ、ラウダ」

（血も涙もない悪役みたいだぞエラン！？）

（さっきの私が道化に思えるレベルね…）

（心が痛む）

（ううっ…ごめんなさいわんちゃんさん…）

[91 二次元好きの匿名さん 23/09/27(水) 19:10:14]

あれ？どっちが悪魔だったっけ…？

[92 二次元好きの匿名さん 23/09/27(水) 19:12:10]

「………っ、…う…」

（何か、変。…体が…違う。…『中身』が、引っ張られているみたい）

「っ、今すぐやめさせないと、君たち全員――」

「殺すって？やってみろよ。あいつが土に還るまでの時間くらいは稼げるさ」

（どうやって時間を稼ぐつもりなのかちょっと気になるわね…）

「…『エラン』…」

「…じゃあ、どうすれば満足なんだよ！？僕に何をさせたい！？何が望みか言えよ！」

（あんなに必死に…本当に大切に思っているんだな…）

「ああ、当然『契約』が必要だよな。ただし願うのはお前の方だ、クソガキ」

「…どういう意味…？」

[93 二次元好きの匿名さん 23/09/27(水) 19:23:47]

「このままラウダの祈りが続くとまずいのはどうしてかわかるか？そいつが『死んでる』からだ。

　それなら、『生きている』状態にすればいい」

「…誰が、それを…。………まさか、君…！」

「ま、普通なら無理だろうが…お前がそれなりの『代償』を差し出せば、出来ないこともないだろ。

　例えば…お前が俺の両親から奪ったこの屋敷、土地、あらゆる資産や所有物…『エラン』の存在。

　それから…お前自身の力、とかな」

「…待って、そんなことしたら、『エラン』は…（これ以上、力を失ったら…）」

「黙ってろ駄犬。…それに、悪いようにはならない。既に最悪の状態だからな、あいつ」

「………本当、最悪だよ君は。どうしてこんな子に育ったんだか…」

「お前には言われたくないね。他の同族みたいに素直な落ち方をしてりゃいいのに、とんだ変わり種に夢中になりやがって」

「うるさいな。…分かった、契約する。…『僕の持つあらゆる財産、能力』を差し出す。

　だから僕の『たからもの』を…『生き返らせて』」

「注文完了。確かに受け付けた」

[94 二次元好きの匿名さん 23/09/27(水) 19:28:09]

「…ええと…聖句はもう必要ないかな」

「ああ。ナイスBGM」

「BGM言うな。…頑張ったね、ラウダ。ちゃんと効いてたみたいだし…やるじゃん」

「！…う、うん（嬉しい）」

「…さて。これであの二人は…」

「…もう…危険ではない…ですか？」

「見た目は特に変わっていないが…」

「ああ…今更犬の姿になっても何だしな。クソガキと寿命が大きく隔たれると、遺された方の介護に苦労しそうってのもある」

（ツンデレ…というやつだろうか、これは）

[95 二次元好きの匿名さん 23/09/27(水) 19:34:46]

「…『　　　』…、…？（名前…あ、そうか。彼に返した、から…？）」

「…ごめんね。君のためにたくさん考えて、居心地のいい場所を作りたかったのに…こんな…」

「…ううん。僕はね…君が僕を見つけてくれた、あの瞬間から…君が側に居てくれるだけで、幸せだよ」

「………」

「どうかしたの？」

「…僕は…もう、人間になっちゃったんだ。君の好きだった僕は…」

「僕が好きなのは、君だよ。…君は、君。…僕も僕…だよね？…嫌いになったり、してない、よね？」

「…ああ…そうだね。…嫌いになんて、なるわけないよ。…なれるはず、ない」

[96 二次元好きの匿名さん 23/09/27(水) 19:41:17]

「いい雰囲気になるのはそこまでだ。今日からお前たちのご主人様は俺だからな。俺のルールに従え」

「………がう」

「いってぇ！！！こいつ普通に噛みやがったな！？」

「あはは、やっちゃえー」

「この…っ」

「あーあ、何だか気が楽になってきた。ルールでがんじがらめじゃなくなるっていいね」

「…こうして見てると、仲の良い三兄弟…って感じだね」

「その実、悪魔（？）、犬、人間なんだが…」

「今は人間、人間、人間でしょ」

「ともかく…一件落着、ですね！」

[97 二次元好きの匿名さん 23/09/27(水) 19:46:29]

今更だけど4号の犬種ってなんだろう
個人的にはシェルティの子犬で勝手に想像してるけど

[98 二次元好きの匿名さん 23/09/27(水) 19:46:53]

良かった…！途中めっちゃハラハラしたけど良かった…！

[99 二次元好きの匿名さん 23/09/27(水) 19:47:24]

「………」

（…人間、人間、………うーん…）

「…グエル？」

「何でもない」

（まあ…エランはエラン、だよな）

「ところで…こっちの屋敷が現実だった…ってことでいいのよね？」

「よく考えてみたら、あんな怪奇現象だらけのお屋敷の方が異界っぽいですもんね」

「あの悪魔（？）が自分の力で異界に屋敷を作り出したんだよな？よくもまあそんな大掛かりなことを…」

「お前ら、和やかに話してないで俺を助けろ」

[100 二次元好きの匿名さん 23/09/27(水) 19:48:20]

そういや今回はミオリネ♂だからNPC含めてスレッタ紅一点だったんだな

[101 二次元好きの匿名さん 23/09/27(水) 19:52:18]

「あわわ、そうでした！えーと…わんちゃんさん！さっきはごめんなさい…！騙すようなことしちゃって…」

「…スレッタ…」

「許してもらえない、ですよね…」

「…おやつ…たくさんくれたら、いいよ」

（単純で良かった～）

（子犬だと思うと可愛げがあるな）

「あ、良かったらキャンディー食べる？」

「食べる」

「反応速度がすごい」

[102 二次元好きの匿名さん 23/09/27(水) 20:04:15]

「………君のおかげで無事、僕らの種族は絶滅したわけだ」

「滅んで当然の欠陥種族だろ。どうしてああもルールや契約に縛られるのかね」

「だからこそ穏やかに生きられるんだよ。契約外のことをしたって見返りはないし…」

「…故に自分自身の魔力を糧に、時には存在そのものを薪にくべて力を行使することになる」

「君から見れば僕は愚かだろうね。ほんのちっぽけな、今にも消えてしまいそうなものに縋って、我を忘れて…」

「ああ、愚かだな。だがそれがお前らの習性なんだろ。恋焦がれた途端に箍が外れ、献身し、やがて力を失っていく。

　人間相手に恋でもしてりゃ、さっさと人間になって消滅の危機なんて迎えなかったのにな」

「誰が人間なんか。…ああ、でも。君も人間に恋して、随分と人間らしくなったんじゃない？その心臓」

「…分かるのかよ」

「全てを差し出すと言っても…君って器に入りきらなかった力の残滓はあるみたい。油断してたら足元掬われるかもよ？」

「言ってろ、クソガキ」

[103 二次元好きの匿名さん 23/09/27(水) 20:09:47]

「新しい名前、何がいいですかね…」

「…よくわからない。スレッタの言ってた『わんちゃんさん』でもいいよ」

「そ、それはさすがに…やめた方がいいんじゃないか」

「グエルとエランの家族ってことになるんでしょ、あんたたち。二人の世間体がクライマックスよ」

「あはは…ところで今日って何日かな？」

「…あ。まずい、旅行の日程はどうなってる！？」

「ま、まだ余裕はある…はずよ！そうよね！？」

「たぶんきっとそう」

「すごい不安になるよその笑顔！」

「あわわわわ…」

[104 二次元好きの匿名さん 23/09/27(水) 20:14:06]

「エラン、緊急事態だ！ちょっと来てくれ！」

「はいよ。お前も来い、第一回家族会議だ」

「…ねえ。君の両親のことは…」

「言うな。…契約の代償だろ。俺が口出しすることじゃないし、する気もない」

「…そう。…なぁに、何の話～？」

「島から僕たちも連れて行くかどうかって…」

[105 二次元好きの匿名さん 23/09/27(水) 20:18:04]

「子供二人で置いて行くのはまずいよね」

「婚約直後に二人も子供ができるって相当レアケースね…」

「子供と言うか…弟でしょうか？」

「それも片親とそっくり同じ顔の双子…っぽい何か」

「…まあ、にぎやかでいいんじゃないか。妙な力もないと思えばかわいいものだ」

「僕は君のこと嫌い」

「えっ」

「家族は僕たち二人だけでいいと思う」

「…おかしいなぁ。犬は子供好きって知識があったから家族を増やそうと思ったのに…」

「…事の発端、そこかよ」

[106 二次元好きの匿名さん 23/09/27(水) 20:24:12]

「オリジナルシナリオ『エランズマンション』、これにて終了～。トゥルーエンドだよ、皆お疲れ様！」

「突然コブ付きになった件」

「皆でわちゃわちゃーっとして終わるの、楽しいですね～」

「連日死んでたとは思えないくらい楽しい雰囲気で終わったよね」

「私ならあの二人と家族になるとか絶対嫌だけどね！」

「いい感じに終わったんだからそういうこと言うな！」

「…よかった。オリジナルと一向にコンタクトを取らないからもう駄目かと思ってた」

「お前ら俺にたどり着くのが遅すぎるだろ」

「………さて…次のシナリオの準備、するかぁ…」

[107 二次元好きの匿名さん 23/09/27(水) 20:58:10]

ハッピーエンドおめでとう！
能力の委譲ができたということは様はやっぱり半分悪魔（？）みたいなものなのかな

[108 二次元好きの匿名さん 23/09/27(水) 21:02:42]

乙でした～！
可愛い4号5号(ただしやることはたまにかわいくない)いっぱいでよきでした！

[109 二次元好きの匿名さん 23/09/27(水) 21:03:47]

お疲れ様でした！今作もめちゃくちゃ面白かったです！
質問なのですが、最初の夜に1人だけソファ寝を決めたダイスって特定の人だとイベント発生した系ですか？

[110 二次元好きの匿名さん 23/09/27(水) 21:08:27]

お疲れ様でした!
とても面白かったです!

そもそも何でエランAはグエル達を今回の騒動に巻き込んだのですか?

[111 二次元好きの匿名さん 23/09/27(水) 21:14:21]

お疲れさまでした！面白かったです、知らずに力を奪う呪文を唱えずによかった
バッドとか気になりますロスト有りだったんですか？

[112 二次元好きの匿名さん 23/09/27(水) 21:16:51]

エラン様は人間じゃないから呪文を唱えられないのか、相手が家族だから唱えようがないのか
3年も付き合ってたら、エラン様も純潔なんじゃないかと思ったが外に出た1年目に羽目を外しまくったのか

[113 二次元好きの匿名さん 23/09/27(水) 21:25:39]

>>107

「ま、そんなところだな。譲り受けた能力はエランBの蘇生でほぼ使い果たしたけど。

　それと悪魔についてだが…島民たちは精霊と呼び、外部から来た人間は悪魔と呼んでいるって裏設定だ。

　本人たちは特に名前を必要とせず、ただ『自分たちの種族』とだけ認識していたらしい」

>>108

「12歳程度の少年だと思うと大抵のことは許される感じ、あると思う」

（そうかな…）

>>109

「あれは単なるネタ。…でもあるし、後々になって考えてみると…どうしてやって来る人数が分かってたのに、ベッドが4人分だったんんだろうね？」

「…枕の二つある部屋があったね」

[114 二次元好きの匿名さん 23/09/27(水) 21:37:58]

>>110

「それはね…

　①契約満了の気配がするし代償を回収しよ～。

　②そういえば子供がいるけど…実質僕の子供みたいなものだよね？

　③僕の『エラン』も遊び相手が増えると喜ぶだろうなぁ。僕の子供なら実質僕だし、やきもちも妬かずに済みそう！

　④僕の子供にはプロポーズした相手がいるんだよね？好きな人と引き離されるのはつらいだろうし…家族として迎え入れようかな！

　⑤何か他にも友人たちがいるけど…玩具になりそうだし招待しちゃえ！

　…みたいな思考回路が働いた結果だね」

[115 二次元好きの匿名さん 23/09/27(水) 21:39:44]

>>111

「エンディングについては…以下参照」

【バッド】条件：玄関の鍵を入手しないまま時間切れ

異界に閉じ込められて出られなくなり、一生エランたちの玩具になっておしまい。

【ノーマル1】条件：玄関の鍵を入手し、本物のエランを思い出さないまま外に出る

何か大切なものを忘れているような気がするが…それでもあなたたちは日常に帰っていく。

【ノーマル2】条件：玄関の鍵を入手し、本物のエランを思い出して時間切れ

これ以上留まっていてはいけない。あなたたちは大切な友人を見捨てることを決断した。

ただ一人、彼を愛する者だけは屋敷に残ることを選んで。

【ハッピー】条件：エランAに『異界に閉じ込める呪文』を使用する

「君程度の魔力で、いつまで閉じ込めておけるだろうね。数十年後？それとも十数年…数年かな？きっと君たちは良い顔をしてくれるだろうね！その日を待っててね」

思いっ切り復讐宣言されてエンド。こわい。エランBは「異界へついて行く」「残って塵に帰される」の二択。

【ハッピー？】条件：エランAに『力を奪う呪文』を使用する

エランB「殺す」

【トゥルー】条件：『ハッピー？』の条件を満たした状態で、エランAに呪文を使うまでに本物のエランに接触し、『力を奪う呪文』を見せる

今回のやつ

[116 二次元好きの匿名さん 23/09/27(水) 21:43:49]

「さっきのエンディング分岐…さらに『エランBを生贄にしたかどうか？』の分岐もあったね。

　うっかりしてたよ」

>>112

「人間と言えば人間だし、違うと言えば違う。

　彼自身もよく分かっていないし、自分の寿命も分からない。

　安易に契約すれば、エランAの寿命が数百年になる可能性も…と考慮した結果だね」

「加えて俺自身の認識はともかく、エランAは既に家族って認識だからな。

　呪文が不発になる可能性もある」

[117 二次元好きの匿名さん 23/09/27(水) 22:02:10]

「俺と夜の会話が発生していた場合に聞けた裏話なんかも多少は公開しておくか」

・昔飼っていた犬について

非常にかわいがっていたらしく、現在も犬好きになっている理由の一つ。

子犬の頃に様子がおかしくなって両親は狂犬病を疑っていたが、エランは子犬の中身が『変わってしまった』ように感じていた。

ある日突然元に戻り、不思議に思っていたとのこと。

・両親について

非常に子煩悩だった模様。ただし命名がかなり適当だったらしく、歴代の飼い犬と自分が同じ名前と知ってエランは頭を抱えたことがある。

昔は子供のいない寂しさから犬を飼っていたという話も。

・島の住民

市街地には近年流入してきた富裕層も多いが、少し奥まった通りや自然の多い地域には長年島に暮らしている一族もいるとかいないとか。

エランは最近老人ホームに通って、とある老婦人方の話を聞いていたらしい。

・友人グループの思い出

スレッタの実家が豪邸だった話、シャディクプレイボーイ疑惑（病院で複数人の美女と面会？）、ミオリネの元カノと遭遇して気まずかった話、ラウダがミオリネに告白を受け入れられて感激のあまりオールでカラオケした時の話、エランが「こいつらほっといたら死ぬな…」と思った廃病院の思い出…など。

[118 二次元好きの匿名さん 23/09/27(水) 22:13:11]

友人グループの思い出が気になりすぎる
「友人」の枠にグエルがいないから思い出の中に名前が挙がってなさそうで、特別な存在なんだなとほっこりした

[119 二次元好きの匿名さん 23/09/27(水) 22:16:49]

「グエルが今回の役に決まった時笑ったよね」

「前作のリベンジ…」

「今回は俺以外のルートが存在しないからな。最初から勝ってた」

「なお合流はギリギリだった模様」

「初日でシャディク・ゼネリとごにょごにょ…していたり、翌朝に色ボケていたら…」

「そうはならなかった。俺の勝ちだ」

[120 二次元好きの匿名さん 23/09/27(水) 22:21:39]

さす様

[121 二次元好きの匿名さん 23/09/27(水) 22:23:53]

もしかしてこれシャディクのダイス次第では初日から詰んでた…？

[122 二次元好きの匿名さん 23/09/27(水) 22:24:18]

もしノーマル2ENDだったらグエルは様と再会できる目処はありましたか?

[123 二次元好きの匿名さん 23/09/27(水) 22:27:56]

>>121

「詰んでたねえ」

「幸運を引かない方が幸運…」

「とんだトラップだよ」

>>122

「あるある！家族として迎え入れるんだし、会わせないなんて意地悪しないよ」

「…バッドだった場合でも、グエル・ジェタークは本物のエラン・ケレスに会っていたはず」

「俺以外は…？」

「…まあ、僕に気に入られてればそれなりに自由にできたんじゃない？」

[124 二次元好きの匿名さん 23/09/27(水) 22:32:06]

エランAの決めたルールは食事中には攻撃しない以外に様には手出しできないってのがあるのか？
Aが家族だと思ってるなんて一番の地雷っぽいのに、Aが毎日煽って遊んでても嫉妬して攻撃しないんだよね

[125 二次元好きの匿名さん 23/09/27(水) 22:36:41]

>>124

「攻撃はしていたよ。それこそ顔を合わせる度に噛みついていた。

　…万一にでも殺すのはさすがにまずいと思って、狙うのは主に腕だったけど」

「シャディクが甘噛みかと疑ってたが、実際にはかなり力を込めてたはずだ。

　それでも俺が平気なのは、エランAに近い存在だからだな」

「やっぱり人外じゃないか」

「何か問題でもあるか？」

「つ…つよい…」

[126 二次元好きの匿名さん 23/09/27(水) 22:42:36]

トゥルー以外のエンドもホラーしっかりしてて最高だな。屋敷に一人だけのこったり、相棒が力奪われて怒ったり

[127 二次元好きの匿名さん 23/09/27(水) 22:52:04]

わんちゃんの姿で噛みつくのはわかるけど、子供の姿で噛みつくのシュール
でも自分が生まれるために犠牲になったって思うと様は複雑だね

[128 二次元好きの匿名さん 23/09/27(水) 22:54:23]

「まだ全然シナリオができてないんだけど…ある程度のキャラ設定はできてるから、役割だけ決めておこうか」

「いいけど…次はあんた以外全員参加なの？エランたち、ダイスで決めて大丈夫？」

「…まあ、当たった人物に合わせて多少は設定を調整するから大丈夫」

「シナリオができてないにしても、大まかな構想はありますよね？どんな内容なんですか？」

「近未来・雪山・殺人事件…かな」

「…殺人事件、本当に扱い切れる？」

「…がんばる！」

[129 二次元好きの匿名さん 23/09/27(水) 22:54:54]

ワイプの進行役5号(＆補佐の4号)が良い味出しててそっちも面白かった

[130 二次元好きの匿名さん 23/09/27(水) 23:01:56]

「君たちはある人物に招待され、パーティーへやって来た。

　あるいはその人物の庇護下にある。

　あるいは…

　…とにかく、豪邸で物語が進行するよ。

　次作の世界観は…正直なところ、某ゲームのイメージでいいんじゃないかな」

「『開けろ！デトロイト市警だ！』」

「…まあ…伝わりはするんだが…」

「アンドロイドネタ、好きだよな…ゆりかごにも登場したし」

「PCのうち数人はアンドロイドだからよろしくね」

[131 二次元好きの匿名さん 23/09/27(水) 23:10:48]

A：『傑作』

パーティー主催者の最新作にして最高傑作。無垢で好奇心旺盛。

B：『弟子/芸術家』

パーティー主催者とはかつて師弟関係にあった天才芸術家。彼とは当時恋人だったと噂されている。

C：『旧友/建築家』

パーティー主催者の旧友であり腕のいい建築家。アンドロイドを嫌っている節がある。

D：『従者』

パーティー主催者から旧友へ贈られたアンドロイド。冷淡に扱われようと主人に忠実。

E：『遭難者/？？』

遭難して記憶を失った何者か。豪邸で保護される。

F：『遭難者/相棒』

遭難して記憶を失った何者か。Eの相棒を自称する。

「…こんな感じかな？想定している役割がないわけではないけど…想定通りになるはずもないし、ダイス結果が事故ったら皆で笑おう」

「Bが露骨に…うん…」

[132 二次元好きの匿名さん 23/09/27(水) 23:13:48]

「じゃあ…決めようか。1ならA、6ならF…の順だよ」

スレッタ：dice1d6=5 (5)

ミオリネ：dice1d6=5 (5)

グエル：dice1d6=2 (2)

ラウダ：dice1d6=6 (6)

4号：dice1d6=2 (2)

5号：dice1d6=6 (6)

[133 二次元好きの匿名さん 23/09/27(水) 23:15:50]

ものの見事に全員被ってるw

[134 二次元好きの匿名さん 23/09/27(水) 23:16:00]

「綺麗に被ったなぁ…」

「これは…どうします？」

「そうだね…」

dice1d2=2 (2)

1：このままだと事故る気がするしいっそ全員振り直そう

2：被った枠を決定して余った枠を決めよう

[135 二次元好きの匿名さん 23/09/27(水) 23:19:05]

「………」

「ミオリネが2じゃないのか…の顔かな？」

「…いやあ、はは…グエルor4号かぁ…」

B：dice1d2=2 (2)　（1：グエル　2：4号）

E：dice1d2=1 (1)　（1：スレッタ　2：ミオリネ）

F：dice1d2=1 (1)　（1：ラウダ　2：5号）

[136 二次元好きの匿名さん 23/09/27(水) 23:22:28]

「…『先生』…」

「あっ何かこれヤバい」

「…すごく…インモラルです…！」

「何だろう洒落にならないところを引いた感じがする」

「僕は水星女の相棒を自称しているのか…」

「でも何て言うか…いいコンビになりそうだ」

[137 二次元好きの匿名さん 23/09/27(水) 23:24:31]

「残りの枠を決めるよ～」

「…これ…もしも…いえ、何でも…」

「？」

ミオリネ：dice1d3=1 (1)

グエル：dice1d3=3 (3)

5号：dice1d3=2 (2)

1：A　2：C　3：D

[138 二次元好きの匿名さん 23/09/27(水) 23:25:30]

今度は綺麗に分かれたな

[139 二次元好きの匿名さん 23/09/27(水) 23:27:53]

「良かった。恋人疑惑のある弟子と同じ容姿の最高傑作を発表するパーティー主催者はいなかったんですね」

「あ…ワァ…」

「そうはならなかったからセーフ。ところでこれ、僕と4号の関係は？」

「兄弟だね。5号が年上ってことになるから…」

「兄さん」

「やあ弟」

「名前で呼びなさいよ」

「…最高傑作がミオリネさん…」

「俺は5号にこき使われるのか…」

「よろしく～☆」

[140 二次元好きの匿名さん 23/09/27(水) 23:43:48]

「僕と兄さんに何か関係はないのか！？」

「あったら怖いよ」

「くっ…」

「…あ～、まあそうだな。一応…」

dice1d3=1 (1)

1：そんなもんはない

2：何らかのきっかけで兄さんと呼ぶかもしれない

3：めっちゃ関係ある

[141 二次元好きの匿名さん 23/09/27(水) 23:45:53]

「　　　」

「（笑）」

「ではシナリオ製作、頑張りましょうか」

「はーい」

[142 二次元好きの匿名さん 23/09/28(木) 00:05:13]

このスレは保守しておいた方がいい？
それとも感想で埋める？

[143 二次元好きの匿名さん 23/09/28(木) 06:26:14]

>>142

「そうですね…今夜にでも新作、というのは難しいでしょうし、どうします？」

「このスレに新作のリンクを貼りたいけど時間が掛かりそうだからね。

　保守するだけっていうのも味気がないし…新作製作と並行して単発で遊ぶのもいいかな」

「つまり？」

「このスレは使えそうな画像を貼ったり、感想で埋めてもらって…今夜はとりあえず単発を開始。

　ここに次の単発のリンクを貼りたいし、190あたりで一旦書き込みストップの方針で」

[144 二次元好きの匿名さん 23/09/28(木) 06:28:54]

「では単発の主人公と装備アイテム、被害者を決めましょう」

「毎度のことながらアイテムとか被害者とか呼称がひどいな…」

「ふふ。まだ主人公になっていないのはシャディクさんと5号さんだけですね？

　それでは…dice1d2=1 (1)　（1：シャディクさん　2：5号さん）で」

[145 二次元好きの匿名さん 23/09/28(木) 06:34:43]

「俺かぁ…」

「ファイトです。そして装備アイテムは…dice1d6=1 (1)

　1：色ボケはすべてを解決する？私

　2：会話で情報を引き出しやすく組み合わせとしても期待大のミオリネさん

　3：実は人権装備アイテムでは？グエルさん

　4：確定回復の環境アイテム、4号さん

　5：ガッツが発動しなきゃ何の意味もない5号さん

　6：装備時の影響は未知数、可能性を秘めたラウダさん

　…です」

「なんか僕にだけ当たり強くない？」

[146 二次元好きの匿名さん 23/09/28(木) 06:42:59]

「以前のアレの逆パターンじゃないかこれ」

「ミオリネの脳が破壊される気配を察知」

「まだ早いよ」

「………これで私が被害者だったらさすがに振り直しを要求するわよ」

「それはそれでダイスの思し召しですので。では被害者は…dice1d5=1 (1)

　1：例のアレの逆パターン再現なるか？ミオリネさん

　2：被害者の三文字が似合い過ぎるグエルさん

　3：ある意味本シナリオでも被害者だった4号さん

　4：実はまだ一度も被害者になっていない5号さん

　5：被害者になるとワイプで脳破壊されそうなラウダさん

　…です」

[147 二次元好きの匿名さん 23/09/28(木) 06:45:59]

「（笑）」

「（笑）」

「（笑）」

「頑張って」

「4号以外はっ倒すわよ」

「正直ミオリネビンタはそんなに怖くない」

「わかる」

「（笑）…では、今夜はこの組み合わせで開始ですね！

　…頑張りましょうね、シャディクさん♪」

「よろしく、水星ちゃん」

「………こ…こいつら…」

[148 二次元好きの匿名さん 23/09/28(木) 07:50:09]

次回作も楽しみにしてます！

今回のシナリオって初期に4号と5号がエランABのごにょごにょは裏設定みたいな会話してたからダイスが暴れなければ
疑惑→様の純潔発言でやっぱり…くらいだったんだろうなと思うとダイス神怖い…
次回は何が起こるんだろうな

[149 二次元好きの匿名さん 23/09/28(木) 18:17:25]

今回もお疲れ様でした！毎日進行を見るのが楽しみでした
ダイス神次第ではスレッタのトラウマ更新されてたの恐ろしや…

[150 二次元好きの匿名さん 23/09/28(木) 18:55:40]

「レスに余裕があるから画像を貼ろうかな。とりあえずシャディクの切ない笑顔ね」

「…次回シナリオで使うかもしれないね」

[151 二次元好きの匿名さん 23/09/28(木) 19:02:58]

>>148

「エランBとスレッタが仲良くなっている、エランBがお仕置きされる、他4人が同時行動してスレッタが一人になる、スレッタがエランBに手を出す幸運判定に成功してしまう、その後残りがスレッタを探しに来る…と『そうはならんやろ』なくらいタイミングが重なったよね」

「一連のイベントがなければエランAとBの関係は『擬似親子』にも見えていた…というか、そうミスリードさせるつもりだった。

　長い時を生きている存在と子犬だし、それまでの言動や嫉妬も親離れ・子離れができていない…で片づけることも可能だったはず」

「『たからもの』って言い方も、何となく親が子を言うようなニュアンスがあるからね」

「次回は…まあ…CP要素は4号とあるNPC以外は盛り込んでないからダイス次第かな。

　ごにょごにょ…に至ってはよっぽどダイスが暴れない限りないはずだよ」

[152 二次元好きの匿名さん 23/09/28(木) 19:06:06]

>>149

「ああ、あれね…実際事を起こそうとしたらエランBが『僕としかしないんじゃないの…？』って悲しい顔をするから、エランAとはしてなかったよ」

「『エランAとは』」

「思いっ切り含みを持たせてるな…」

「まあ…いろいろ方法はあるよね。シャディクのアレが解決前なら、ちょっと暴走させればそれでいいし」

「むごい」

[153 二次元好きの匿名さん 23/09/28(木) 19:11:47]

次回シナリオはついにグエルのことを「兄さん」と呼ばないラウダが見れるかもしれないのか

[154 二次元好きの匿名さん 23/09/28(木) 19:27:41]

「どの画像を貼っててどれを貼ってないのか自分でもよくわからなくなってきた」

[155 二次元好きの匿名さん 23/09/28(木) 19:28:52]

>>153

「ゆりかごでも兄さんとは呼んでなかったけど…あの時の兄さんは女性だったからね。

　最終的には結婚したし」

[156 二次元好きの匿名さん 23/09/28(木) 19:29:09]

一応前回も呼んでなかったよ！まあ血縁ないのに呼んでるパターンの方が多いのがおかしいんだけど…

[157 二次元好きの匿名さん 23/09/28(木) 19:30:39]

「次回は私たちもNPCとして割としっかり目に出てくるからよろしくね！」
「…私は少し出てくるのが遅いみたい…？」

[158 二次元好きの匿名さん 23/09/28(木) 19:39:03]

「次作の舞台になる屋敷では人間は主催者の一人だけ、それ以外はアンドロイドしか暮らしていないという設定だよ」

[159 二次元好きの匿名さん 23/09/28(木) 19:41:51]

「そうだ、君も登場予定なんだけど…」

「私は…えっ！？こ、こんな役…なんですか…」

[160 二次元好きの匿名さん 23/09/28(木) 20:45:25]

「レネは表情豊かだから自然と画像も多く見つかる気がするなぁ…」

[161 二次元好きの匿名さん 23/09/28(木) 20:55:10]

「画像探しで時間を食っちゃってるけど…いつになったらミオリネの脳破壊が始まるのかな」

「脳破壊確定みたいに言うんじゃないわよ」

[162 二次元好きの匿名さん 23/09/28(木) 21:01:25]

「ガールズの画像を探してたはずなのに何故か僕の画像が見つかったよ。不思議だね」

[163 二次元好きの匿名さん 23/09/28(木) 21:08:07]

「『ペ…』の直前の私も見つかりましたね」

[164 二次元好きの匿名さん 23/09/28(木) 21:16:41]

「このシーンは視聴時ぞくっときましたね…」

[165 二次元好きの匿名さん 23/09/28(木) 21:22:23]

トゥルーエンド後のエランABは様とグエルの子供ポジか小舅ポジどっちに収まったんだろ

[166 二次元好きの匿名さん 23/09/28(木) 21:22:28]

「これはさすがに使わないと思うけどね～？」
「使うとすると…終盤？」

[167 二次元好きの匿名さん 23/09/28(木) 21:26:16]

>>165

「僕の自己認識はあくまで親だし、グエルに対してもそういうムーブだろうけど…」

「…僕は…どうだろう？後日談で決めても良いかもしれない」

「だね！じゃあ後日談、やろっか。画像集めも疲れて来たし」

[168 二次元好きの匿名さん 23/09/28(木) 21:34:08]

【？？？・朝】

～ケレス家・居間～

「おはよう」

「ゆうべはおたのしみ…じゃなかったのか。なーんだ」

「お前が毎朝いらんこと言うからだろクソガキ」

「…最近分かったんだよね～。本当は僕じゃなくて、エランみたいなのをクソガキって言うんだろ？」

「間違いない。彼は嫌な人間だから君は近づいちゃダメ」

（また一段と独占欲が増してるな、駄犬…）

「にしても二人とも、毎朝起きるのが早いな。朝食まで用意してもらって、有り難いのは事実だが…」

「いいよ、これくらい。親が子供の面倒を見るのは当然だからね」

「…外見通りの年齢ではないと分かってはいるんだが…そういう言動は未だにしっくり来ないな…」

[169 二次元好きの匿名さん 23/09/28(木) 21:39:58]

（親…子供…？）

「何を微妙な顔してるんだ駄犬。腹が減って我慢の限界か？ご主人様が席に着くまで待ってるんだな」

「がう」

「痛い！噛むな！クソ…ただの人間のガキになったはずだろ、何だこの顎の力の強さは…」

「遊んでないでさっさと食べなよ。大学に遅刻したいなら別だけど」

「エラン、彼の言う通りだ。子供相手にムキになってないで食事にしよう」

「俺が悪いのかこれ？」

「うん」

「こいつ…」

[170 二次元好きの匿名さん 23/09/28(木) 21:47:51]

（親…彼が親なら、その子供は…僕の子供…？）

「？」

（でも…あの子は絶対に嫌だ。スレッタみたいにやさしい子だったらよかったのに。

　もう一人…グエルは…おやつ、くれるし、置物も直してくれた、けど…）

「グエルは素直でいいねぇ。どうしてこの子とこんないい子が巡り合えたんだろう？

　あっ、そっか～。僕の力のおかげかぁ！」

「なわけないだろ。お前なんざいなくても巡り合って今の関係に落ち着いてたね」

「僕が居なきゃ生まれてもないくせによく言うよ。グエル、この子にうんざりしたら僕に言うんだよ？よく言って聞かせるから」

「はは…エランにうんざりすることなんてないと思うが…気遣いは受け取っておく。ありがとう」

（………）

dice1d3=2 (2)

1：もしかしてライバルなのでは？（元）犬は訝しんだ

2：悪い人ではないし…ちょっともやもやするけど我慢しよう

3：…僕と彼の子供だと思えば、いいかもしれない

[171 二次元好きの匿名さん 23/09/28(木) 21:48:17]

現状エランBは様にもグエルにも再婚相手の連れ子？みたいな感じかなのかな（上手く言えんが試し行為みたいな…）　
エランAは対グエルに関しては一応は舅みたいな距離感なのかな

[172 二次元好きの匿名さん 23/09/28(木) 21:55:16]

「………グエル」

「ん？（初めて名前を呼ばれた気がする…！）」

「…よろしくね」

「あ…ああ！よろしく！どうしたんだ急に改まって。いや、すごく嬉しいが！」

「どういう風の吹き回しだ？何か企んでるふうでもないが。というか企むだけの頭がないか、はは」

「…あれだけ可愛がられて育ってこれって、君はもう根本的な部分から捻くれてるんだろうね…」

「………」

dice1d3=2 (2)

1：とりあえず噛もう

2：僕は大人なので無視して食事にする

3：食事中だし、本当はよくないけど…彼に甘えてみる

[173 二次元好きの匿名さん 23/09/28(木) 22:00:08]

「いただきます」

（駄犬が煽りを無視しただと…？）

「ちゃんと挨拶できてえらいね～。おいしい？」

「うん。やっぱり君が作ってくれるのが一番」

「かーわいーい！おやつも作ってあげるからね！」

「うれしい」

「グエルの分も作ってあげる！エランもまあ…仲間外れはかわいそうだからね。

　そうだ、あの子たちの分も作ろうか？今度持って行ってあげなよ」

「ああ、助かる。お前の料理、好評だからな」

「誰が作ったのか教えた瞬間、ミオリネとラウダは顔を青くしてたけどな。傑作だったぜ、あの顔」

[174 二次元好きの匿名さん 23/09/28(木) 22:05:40]

「あの二人、図太いのか繊細なのかよく分からないよね。人間って本当に不思議だ。

　シャディクは最近どう？あの子、才能あるのにもったいないよね」

（何の才能だ…？）

「…その才能を使うことはこれから先ないだろうから精々がっかりしとけ。どうもこうも、『入院しっぱなしだった幼馴染が一斉に退院して押しかけて来たから家が狭い』って言ってたな」

「何それ？」

「俺もよく分からん」

「ちょっとラブコメじみてる展開だよな…」

（らぶこめ…？）

（らぶこめって何…？）

[175 二次元好きの匿名さん 23/09/28(木) 22:09:29]

「………（スレッタのこと、聞いてもいいかな…）」

「…スレッタは？」

「！」

「ん？ああ…元気にやってるよ。学校の先生になりたいって言った時はミオリネにしばかれてたが…」

「あの性癖ならしばかれるのも無理ないだろ」

「あはは、ははは」

「目が笑ってないぞクソガキ」

「それと…」

色ボケ：dice1d100=35 (35)

[176 二次元好きの匿名さん 23/09/28(木) 22:14:18]

「シャディクの家に押しかけては『座ってるだけで美味しい料理が出てきます！』って言ってるな」

「ダメ人間まっしぐらだよな」

「…それ、シャディクの幼馴染はどう反応してるの？」

「どうもこうも…仲良くやっているようだが？」

「…この前、偶然シャディクの幼馴染たちに会ったんだが…

　『シャディクにも春が！』なんて喜ぶにはまだまだ早いと思うんだがな」

「？」

「…まあ、そうだろうね」

（何の話だろう…？）

[177 二次元好きの匿名さん 23/09/28(木) 22:20:14]

「…と、話してたらこんな時間か。グエル、行くぞ」

「ああ。すまない、洗い物もせずに出てしまって」

「いいよ～。そうやって声を掛けてくれるだけで充分！グエルはえらいねぇ」

「…いってらっしゃい」

「！…いってきます！」

「なんでそんなに嬉しそうなんだよ」

「いや、嬉しいだろ。ようやく心を開いてもらえたというか…万感の思いだ」

「………」

「駄目だよグエル、エランは僕と同じで嫉妬深いんだから。そういうことばかり言ってると…何しでかすかわからないよ？」

「一緒にすんなクソガキ」

[178 二次元好きの匿名さん 23/09/28(木) 22:27:32]

（…二人きり…）

「洗い物をして、天気がいいからシーツも洗おうかな～。それと、夕食の仕込みに…」

（…彼は…人間になって、忙しくなってしまった。前なら一瞬で片付いたことを、時間を掛けてやって…それを楽しんでるみたい）

「買い出しは…荷物持ちがいないと厳しいかな。じゃあその予定は週末で…」

（前みたいに…たくさん遊んでくれない。夜も疲れてるみたいで、愛し合う前に寝ちゃう…）

「…よし、予定決まり。…どうかしたの？」

「………」

dice1d3=1 (1)

1：手伝う

2：甘える

3：拗ねる

[179 二次元好きの匿名さん 23/09/28(木) 22:32:25]

（ひらめいた。手伝えば疲れも少ないし、時間もできるはず）

「…手伝いたい」

「ええ？いいよ、君は好きに遊んだりのんびりしてて。前の体より疲れやすいでしょ」

「君も同じ…だよね。だから、手伝わせて」

「んー…」

「…手伝い、終わったら、たくさんほめてほしい…」

「！」

「ほめて…それから、たくさん…一緒にいたい」

「…そっか。そうだよね。いろいろするのに夢中になっちゃってたね、ごめん」

[180 二次元好きの匿名さん 23/09/28(木) 22:38:30]

「…これは種族としての本能のようなものなんだけど。

　僕らは本質的に『好意を持つ他者のために何かする』のが心地いいんだよね。

　あの子たちの世話をするのがつい楽しくなっちゃって…大事な君に寂しい思いをさせるなんて、駄目だな僕は」

「ダメじゃない。…新しい場所、新しい暮らしを楽しんでる君のことも、好きだよ。

　ただ…グエルやあの子だけじゃなくて、僕のことも、その…喜ばせてほしい」

「………もちろん。たーっぷり喜ばせてあげるから…その時間を作るためにも、一緒にがんばろっか」

「うん」

「とまあこんな具合だね」

「しれっとシャディクさんとフラグの立っている私…」

「あまりもの同士くっつけるのはどうかと思う」

[181 二次元好きの匿名さん 23/09/28(木) 22:40:36]

「シャディク宅に押しかけてる幼馴染というのは…」

「幼少期に大怪我をさせてしまった友人たちだね」

「つまり？」

「ガールズだねぇ…」

[182 二次元好きの匿名さん 23/09/28(木) 22:43:27]

「まだちょっとレスが余ってますけど…そろそろやりますか？シャディクさん主人公、私が装備アイテム、ミオリネさんが被害者の話」

「そうだね。やろうか」

「…とうとう始まるのね」

「たぶんすぐに眠くなって寝ますけどね」

[183 二次元好きの匿名さん 23/09/28(木) 22:48:16]

後日談すごくよかった
様とグエルが会話してるのはもっと見たかったが…ダイスなのでしょうがない

[184 二次元好きの匿名さん 23/09/28(木) 23:01:25]

【🎲・閲覧注意】「シャディクさん、大変です！」｜あにまん掲示板

「次です。初手から事故ってますね（笑）」

「　　　」

[185 二次元好きの匿名さん 23/09/28(木) 23:33:52]

後日談も見せてくれてありがとう！
めっちゃ面白かった〜！

[186 二次元好きの匿名さん 23/09/29(金) 00:24:49]

後日談こんなに見せてもらって良いんですか！？ありがとうございます！！

[187 二次元好きの匿名さん 23/09/29(金) 11:31:08]

後日談ありがとうございます！面白かったっす！
保守がてら凛々しいシャディク！

[188 二次元好きの匿名さん 23/09/29(金) 21:16:22]

保守するメイジー・メイ

[189 二次元好きの匿名さん 23/09/30(土) 07:23:11]

真顔レネ

[190 二次元好きの匿名さん 23/09/30(土) 12:53:18]

お着替えメイジー

[191 二次元好きの匿名さん 23/09/30(土) 12:54:18]

寝てないイリーシャとメイジー

[192 二次元好きの匿名さん 23/09/30(土) 12:54:51]

にこにこメイジーと怯えるイリーシャ

[193 二次元好きの匿名さん 23/09/30(土) 21:26:27]

「気持ち悪い」のシーン

[194 二次元好きの匿名さん 23/09/30(土) 21:28:47]

もしもしサビーナ