- 1二次元好きの匿名さん23/09/27(水) 18:05:18
「レモン1個分に含まれるビタミンCはレモン1個分なんだぜ!」
「ちげぇよ。実際は4個分だよ」
「えっマジで??嘘だろマシマシラ」
「正確には、果肉部分も含めたレモン丸ごと1個分のビタミンCが、レモン4個分の『果汁』に含まれるビタミンCの量と大体同じということですわね」
「キチキギスまでよく知ってるな」
「ちなみに、ニンゲン様が1日に接種すべきビタミンCは15歳以上なら約100ミリグラムと言われていて、これはちょうどレモン1個分にあたるぜ」
「ビタミンCは免疫力を高めたりイライラを鎮めたり、なにより肌を綺麗にしてくれますわ。美しさを求めるなら、レモンはバカにできませんわよ」
「なるほど……。そういうわけだ!そこのお前、邪魔したな!」 - 2二次元好きの匿名さん23/09/27(水) 18:06:32
カシコイヌ
- 3二次元好きの匿名さん23/09/27(水) 18:07:54
うーんこのずっこけ三人組感
- 4二次元好きの匿名さん23/09/27(水) 18:08:49
よし、お前らレモンを丸齧りしろっ!
- 5二次元好きの匿名さん23/09/27(水) 18:10:12
- 6二次元好きの匿名さん23/09/27(水) 18:12:24
結局イイネイヌは何も教えてれなくて草
- 7二次元好きの匿名さん23/09/27(水) 18:15:24
イイネイヌが話題提示、マシマシラが否定、キチキギスが訂正、んでマシマシラが補足、の流れがリズム良いな
- 8二次元好きの匿名さん23/09/27(水) 18:22:38
「そこのお前!実は蚊はO型のニンゲンの血が一番好きなんだぜ!」
「ちげぇよ。それハッキリとした根拠はねぇぞ」
「えっマジで??」
「とある調査では『O型のニンゲンは血を吸われやすい』という結果が複数出ておりますが……具体的なメカニズムなどは判明していないのが現状ですわね」
「常識的に考えて、蚊ごときが血を吸う前に対象の血液型がわかるような能力持ってるわけないだろ」
「確かに……」
「強いて言うなら、蚊は二酸化炭素がよく吐かれている方向に向かってくる性質がありますわ。運動後などは気を付けた方が良いですわね。顔を刺された日には悲惨ですから」
「あと飛んでる蚊を潰すときは左右から挟むんじゃなくて、縦に挟むようにして潰すと潰しやすいぜ。アイツらは逃げるときは上下方向に逃げる習性があるからな」
「……まぁ、もうすぐ秋になりますから蚊は減りますけどね」
「なるほど……。そういうわけだ!そこのお前、邪魔したな!」 - 9二次元好きの匿名さん23/09/27(水) 18:23:34
邪魔したなで綺麗に閉めれるの腹立つ
- 10二次元好きの匿名さん23/09/27(水) 18:26:43
「そこのお前!ついつい夜に夜更かししたくなってちまうのは、『その日の出来事に満足できてない』という心理によるものなんだぜ!気持ちはわかるが、夜更かしし過ぎると体に毒だぞ!」
「ちげぇよ。あのニンゲン、恐らく夜勤のニンゲンだ。これから仕事に行くんだろ」
「えっマジで??」
「夜更かしは美しさの天敵。私夜勤は絶対にしたくありませんわ」
「俺もだ」
「……それでも、誰かがやってくれているから世の中が回っているのも事実ですわ」
「夜勤のニンゲンは平均寿命が十年短くなると言われている……せめて、それ以外の部分では健康的な生活をして長生きしほしいもんだな」
「なるほど……。そういうわけだ!邪魔しちまったな!仕事頑張れよ!」 - 11二次元好きの匿名さん23/09/27(水) 18:30:06
キチキギスが何気にほぼ毎回美しさを気にしてるの細かいな
- 12二次元好きの匿名さん23/09/27(水) 18:31:56
- 13二次元好きの匿名さん23/09/27(水) 18:34:04
「そこのお前!実はニンゲン以外の生物は、食べるという目的以外で動物を殺すことはないんだぜ!それに比べてニンゲンは……」
「ちげぇよ。他の動物も割かしそういうことしてるんだぜ」
「えっマジで??」
「シャチあたりが有名ですわね。群れ間でエサのアザラシを放り投げあったりと、まさに『遊んでいる』としか思えない行為をすることがありますわ」
「あとの有名どころでは、ライオンの子殺しや、産まれた後に他の卵を巣から落とすカッコーの托卵など……麻痺してるかもしれんが、これも立派な『食べるため以外の殺し』だぜ」
「い、言われてみれば……」
「ニンゲン様は自然を偶像視しすぎなのですわ。私たちだって遊び心や悪意はありますの。同族を下げるための叩き棒として私たち自然を使わないで欲しいですわ」
「俺らが死んだ理由だって食われたからじゃなくて、元々はあの鬼アマからの襲撃だしな」
「あ、確かに。……つか、そもそも俺らもお面手に入れるためだけにニンゲン襲ってたもんな!」
「だな」
「ですわね」
『はっはっはっはっはっ!!』 - 14二次元好きの匿名さん23/09/27(水) 18:35:22
なにわろとんねん
- 15123/09/27(水) 18:38:19
一応弾が尽きたので一旦終わりです。なんかコイツらの画像を見てたら唐突に思い付きました
- 16二次元好きの匿名さん23/09/27(水) 18:45:26
ともっこ共ナチュラルにクズなのはそのままなの好き
- 17二次元好きの匿名さん23/09/27(水) 18:46:21
わかる。なんか蚊の発生時期自体がズレて来てるんよな。そんな中縦に挟めば潰しやすいてのは良いことを教えてもらえた
- 18二次元好きの匿名さん23/09/27(水) 19:08:30
- 19二次元好きの匿名さん23/09/27(水) 19:10:03
装弾数5発か
- 20二次元好きの匿名さん23/09/27(水) 19:12:44
ともっこの豆知識コーナー良いな
- 21二次元好きの匿名さん23/09/27(水) 19:29:34
レモン1個分のビタミンCが必要ってレモン1個分?レモン4個分?
- 22二次元好きの匿名さん23/09/27(水) 19:35:29
- 23二次元好きの匿名さん23/09/27(水) 20:56:58
ってことはレモン40個分のビタミンC含有を謡ってるCCレモンは実際にはレモン果汁40個分であってレモン本体で言うなら10個分ってことか
- 24二次元好きの匿名さん23/09/27(水) 21:15:15
マンボウのこの雑学普通に初めて知った
- 25二次元好きの匿名さん23/09/27(水) 22:01:24
こいつらバランスいいな
- 26二次元好きの匿名さん23/09/27(水) 22:27:47
良スレ
- 27二次元好きの匿名さん23/09/27(水) 23:15:03
- 28二次元好きの匿名さん23/09/28(木) 00:13:31
- 29二次元好きの匿名さん23/09/28(木) 00:41:06
- 30二次元好きの匿名さん23/09/28(木) 00:48:21
なんかどっかで見た流れだと思ったらあれだ、ゆっくり解説だ
「~~~って~~~なのよね」
「それは違うんだぜ霊夢」
「えっそうなの魔理沙」
の流れに似ている - 31二次元好きの匿名さん23/09/28(木) 09:35:43
このレスは削除されています
- 32二次元好きの匿名さん23/09/28(木) 09:53:36
もうちょっと続いてほしい
- 33二次元好きの匿名さん23/09/28(木) 11:40:57
- 34123/09/28(木) 17:51:48
意外と好評なので弾を詰め直してもう何個か投下します
- 35二次元好きの匿名さん23/09/28(木) 17:57:02
「そこのお前!実は牛は赤い色を見るとメチャクチャ興奮するんだぜ!」
「ちげぇよ。それ誤解だぞ」
「えっマジで??」
「そもそも牛は色を識別する能力が低く、世界はモノクロにしか見えてないと言われていますわ」
「牛が闘牛士の布目掛けて突進してくるのは、単にヒラヒラして目障りだからなんだぜ。色じゃなくて動きに反応しているんだ。猫がネコジじゃらしに飛び付いてくるのと同じだな」
「赤い色が採用されているのは視覚的に目立つから、そして攻撃的な色を纏うことで観客を、なにより闘牛士本人の闘争本能を煽る目的で使われているそうですわ」
「結果的に、赤い布で一番興奮してるのは他ならぬニンゲン様ってことだな」
「なるほど……。そういうわけだ!そこのお前、邪魔したな!」 - 36二次元好きの匿名さん23/09/28(木) 17:58:13
ゆっくり解説のフォーマットって優秀なんだなとつくづく思うわ
- 37二次元好きの匿名さん23/09/28(木) 18:00:20
「そこのお前!ライオンのオスは狩りをほとんどメスに任せて自分は子供と一緒にゴロゴロしてニートしてるんだぜ!」
「ちげぇよ。それ誤解だぞ」
「えっマジで??」
「ライオンのオスはたてがみが目立って待ち伏せに向かないから積極的に狩りをしようとしないだけですわ。大人のゾウやカバなど、メスだけでは厳しい大型の動物を狩る際は彼らもちゃんと出陣しますのよ」
「そもそもオスの主な仕事は縄張りや子供を守ることだからな。最強生物のライオンが子供の傍でゴロゴロしてるってこと自体が、子ライオンを狙う天敵にとっては十分抑止力になるんだこれが」
「まさに『自宅警備員』というヤツですわね。なので、オスライオンはニートしているというよりも単に『適材適所』として、自分がすべき役割を果たしているだけに過ぎませんわ」
「なるほど……。そういうわけだ!そこのお前、邪魔したな!」 - 381じゃないよ23/09/28(木) 18:02:46
- 39二次元好きの匿名さん23/09/28(木) 18:03:56
言われてみれば確かに……
群れのリーダーがあくせく家事に参加し過ぎて肝心な時に疲れて力が出ませんじゃたまったものじゃないもんな - 40123/09/28(木) 18:04:22
コピペできてて草テラスタルしますわよ
- 41二次元好きの匿名さん23/09/28(木) 18:08:22
「そこのお前!実は白鳥は、優雅に水に浮かんでいるように思えても見えない水面下では必死にバタ足してるんだぜ!」
「ちげぇよ。それ実は誤解だぞ」
「えっマジで??だって『けいおん!』でも言ってたし……」
「そんなことをしなくても、白鳥などの水鳥の羽は元から脂によって水を弾くようになっていますの。ですから水に浮いてる白鳥は水面下だろうと特に何もしていませんのよ」
「せいぜい方向転換の時に軽く足を動かすぐらいだな」
「マジか……」
「誰が広めたのか知りませんが、つまらない説ですわ。そんな必死な下準備を見せびらかすなんて情けない。真に可憐に佇むモノは、努力の跡すら見せないのですわよ。常に美しく自然体で、隙なく有るべきですわ」
「(美しさにモロ作用してる毒の鎖見せびらかしてるお前がそれ言うのか)ちなみに余談として、白鳥は優雅で大人しそうに見えるかもしれんが、実際はかなり縄張り意識が強くて、成人男性の腕ぐらいなら簡単にへし折れるパワーを持ってる。綺麗だからといって迂闊に近づくのは危険だぜ」
「あら、暴力とはなんとはしたない。美しくいたいのであれば、敵はもっと優雅にスマートに倒すべきですわ。結局、私の美しさには遠く及びませんわね」
「(いばっておだててふくろだたきするお前がそれを言うのか……)なるほど。そういうわけだ!そこのお前、邪魔したな! - 42二次元好きの匿名さん23/09/28(木) 18:11:27
上でも言われてるけど、自信満々に話題提示するけど間違いはすぐ認めて乗っかるイイネイヌ、皮肉っぽく否定しながらもなんやで教えてくれるマシマシラ、そしてたまに美容云々も絡めて話すキチキギスのバランスが本当に良いな
- 431じゃないです23/09/28(木) 18:13:45
- 44二次元好きの匿名さん23/09/28(木) 18:14:10
シレっとけいおん見てるイイネイヌとキチキギスに対する突っ込みで草テラスタル
- 45二次元好きの匿名さん23/09/28(木) 18:18:16
>>37 群れを守れば守るほどにホルモンが分泌されて黒くなってくらしいぜ
- 46二次元好きの匿名さん23/09/28(木) 18:18:28
「そこのお前!実はオシドリの夫婦は一生同じペアで添い遂げるんだぜ!」
「ちげぇよ。それ実は誤解だぞ」
「えっマジで??」
「『オシドリ夫婦』なとという言葉がありますが、実際のオシドリはその年だけの関係で、翌年には別の相手を見つけているのが普通ですわ」
「マジかよ……なんかガッカリだぜ」
「オシドリに限らず生き物はそんなもんだけどな。ちなみに『オシドリ夫婦』の元ネタは、中国のとある故事だと言われているぜ。あるところに仲睦まじい夫婦がいたんだが、ある日妻の方がとある権力者に無理やり略奪されちまうんだ」
「夫は愛する妻を奪われたショックで自決したと言われていますわ。そしてその後、妻の方も『夫と同じ墓に埋葬してほしい』という言葉を遺してコチラも後を追うように自決しましたの」
「そんな二人の死を知った権力者は怒り、わざと夫婦別々に墓を作ったんだ。すると、不思議なことにそれぞれの墓から木が生えてきて、枝と枝が手を繋ぐように結び付いたんだ。そして、やがてその木に二羽のオシドリが飛んできて枝の上に巣を作り、いつまでも鳴き続けた……っつー故事だな」
「そんな故事があったのか……ん?ちょっと待て。その話ってぶっちゃけオシドリ何も関係なくね?」
「まぁそうですわね。言ってしまえばたまたま飛んできただけですわ。もし飛んできたのがカラスだったなら、今頃は『カラス夫婦』という言葉にでもなっていたかもしれませんわね」
「……なんか釈然としねぇなぁ。そいつら自身は何も関係ないのに、たまたまそこにいただけでなんかそいつらの功績みたいに讃えられてるのって」
「故事なんて案外そんなもんだろ」
「つかそもそも、人の妻略奪するとか許せねぇなぁ!!人のモン勝手に取ったらダメだろうが!!」
「それな」
「ですわね」
「……まぁそういうわけだ!お前らはそんなニンゲンになるなよ!邪魔したな!」 - 47二次元好きの匿名さん23/09/28(木) 18:20:00
- 48二次元好きの匿名さん23/09/28(木) 18:20:04
このレスは削除されています
- 49二次元好きの匿名さん23/09/28(木) 18:21:00
「……なんか釈然としねぇなぁ。そいつら自身は何も関係ないのに、たまたまそこにいただけでなんかそいつらの功績みたいに讃えられてるのって」
鏡見ろ - 50二次元好きの匿名さん23/09/28(木) 18:22:39
- 51二次元好きの匿名さん23/09/28(木) 18:30:00
「そこのお前!実は俺様の名前である『イイネイヌ』は、英語では『Okidogi』で、これはあの『Oki doki』と『Doggy』を掛け合わせたモンなんだぜ!どうだ、語呂も縁起も良いだろ~?」
「それ言ったら俺の『マシマシラ』だって、英語では『Munkidori』で、これは素晴らしいを意味する『hunky dory』と『monkey』を掛け合わせた物だぞ」
「私の『キチキギス』は『Fezandipiti』で、幸福な偶然を意味する『serendipity』と雉の英語である『pheasant』を組み合わせたものですわ」
「えっマジで?お前らもそういう系なの??」
「私たちの名前は海外名でもちゃんと縁起の良さを強調されているようですわね」
「俺らそれっぽいことした覚え一切ねぇけど、まぁ良い名前くれるんだったらありがたくもらっとくか」
「なんだよ……この縁起の良さ俺だけかと思ってたのに……」
「ちなみに話は日本語に戻りますが、私の『キギス』の元ネタは雉の古語ですわ」
「マシマシラの『マシラ』は猿の古語だぜ」
「……えっ。じゃあ俺の『イヌ』は?」
「犬は古語でも『イヌ』ですわよ」
「はぁー!?なんでだよ!?なんで俺だけそのまんまなんだよ!?猿も雉も古語にしたらなんとなくカッコ良くなんのに、犬だけそのまんまなの納得いかねんだが!?」
「唾飛ばさないでくださいましっ!」
「犬はイヌなんだから仕方ないだろ。それに今のお前の人気の7割ぐらいは『イイネイヌ』の語感の良さなんだからいいじゃねぇか」
「釈然としねぇ!それならお前らも今すぐ『マシザル』と『キチキジ』に改名しろよ!!」
「なんでですの!?私のこの美しい名前を!!」
「『マシザル』ってなんか見ざる言わざる聞かざるの幻の4人目みたいになっちまうだろうが!」
「反抗すんじゃねぇヌンダフルすんぞ!!」
「なんですの不細工の分際で!表出ろですわ!私の毒の鎖が火を噴きますわ!!」
「全員持ってるぞそれ」 - 52123/09/28(木) 18:33:11
今度こそ弾が尽きたので終わりです。最初はほぼ一発ネタのつもりでしたが、思いの外皆さん楽しんでくださったようで良かったです
- 53二次元好きの匿名さん23/09/28(木) 18:33:52
ヌンダフルすんぞというパワーワード
- 54二次元好きの匿名さん23/09/28(木) 18:35:10
所詮鎖で身に着けた美しさだから化けの皮が剥がれるのが早い
- 55二次元好きの匿名さん23/09/28(木) 18:44:31
普通に雑学コーナーとして楽しめた
- 56二次元好きの匿名さん23/09/28(木) 19:15:16
おつおつ
面白いしためになったぜ - 57二次元好きの匿名さん23/09/29(金) 00:39:19
この話題提示するだけしてスッと聞き役に回るイイネイヌめっちゃすきなんだ
- 58二次元好きの匿名さん23/09/29(金) 00:45:13
ですわよ口調のキチキギスの良さにも目覚めた良スレだった
- 59二次元好きの匿名さん23/09/29(金) 01:12:19
因みにカラスやツルは生涯を番で添い遂げるといわれているんだぜ
群れの都合で分かれて生きることもあるが発情期になると必ず同じ番と出会うそうな
鶴なんかは片割れがなくなるとその亡骸をもう片割れがずっと守り続けるんだとか
ま、逸話だから事実かは知らんけどね
- 60二次元好きの匿名さん23/09/29(金) 09:57:11
「俺らそれっぽいことした覚え一切ねぇけど、まぁ良い名前くれるんだったらありがたくもらっとくか」が実際にともっこ視点からしたらそうっぽいのがまた
- 61二次元好きの匿名さん23/09/29(金) 10:03:24
このレスは削除されています
- 62二次元好きの匿名さん23/09/29(金) 19:42:11
初見時は普通に違和感なかったし自分も目覚めかけたけど、冷静に考えたらキチキギスってオスなんだよな……
- 63二次元好きの匿名さん23/09/29(金) 21:54:39
「そこのお前!諺の『弱い犬ほどよく吠える』ってのは科学的に正しいんだぜ!」
「そうなんだけど、吠えている理由は諺の意味とは違うらしいよ」
「えっマジで??嘘だろマシマシラ」
「正確には狼で研究された結果ですけど、弱い個体は外敵や獲物の位置を群れに知らせる役目を担っているので、傍からはよく吠えているように見えるという事ですわね」
「キチキギスまでよく知ってるな」
「ちなみに、他人が喜んでいるのを見て自分も嬉しくなったりする現象を『情動伝染』と言うけど、犬とニンゲン様の間でもこれが起きる事がわかってきたんだぜ」
「例え力が弱くとも他者とのコミュニケーションが出来るのであれば、同種どころか種族すら越えて群れの仲間として認められるという事ですわね。強くなろうと努力する姿勢は確かに美しいですが、自分の弱さを受け入れた上で他者の為に出来る事を探すのも、また一つの強さなのかもしれません」
「犬はニンゲンの最古のパートナーって言われるだけあるな……。そういうわけだ!そこのお前、邪魔したな!」
「ところでそこのドゲザンしているニンゲンの小僧はどうしたんだ?何か困ってるなら群れの仲間に相談したらどうだ?」 - 64二次元好きの匿名さん23/09/29(金) 21:56:13
多分その群れの仲間が原因っすね…
- 651じゃないです23/09/30(土) 09:28:34
「そこのお前!神無月は神サマが出雲に出払っていなくなるから神無月って言うんだぜ!」
「ちげぇよ。それは後世の後付けだぞ」
「えっマジで??でも出雲じゃ神在月呼びだってのは嘘だったのか??」
「それは嘘ではないですわね。神在月の神事は出雲の特色ですもの」
「それはいわゆるこじつけによる便乗なんだよな。本来の語源は『〜の』という意味の『な』で神と月を繋げた『神な月』だって説が有力だ」
「へぇ……。じゃあ水無月が梅雨ど真ん中なのにあんな名前なのも……」
「この『な』が由来の『水な月』が語源だ、って説もあるぜ」
「というか、全部『説』なのですね。そういう勿体ぶった言い回しは私美しくないと思いますけれど」
「まぁ、こういう古い言葉は誰が言い出したかなんて記録は残ってないからな。後から色々と説を出して推測していくしかない、ってわけだ」
「なるほど……。そういうわけだ!そこのお前、邪魔したな!」 - 66二次元好きの匿名さん23/09/30(土) 09:38:45
何わろてんねん
- 67二次元好きの匿名さん23/09/30(土) 17:30:54
「そこのお前!ミョウガは食べると物忘れがひどくなるから気をつけろよ!」
「ちげぇよ。そんな成分入ってねぇぞ」
「えっマジで??」
「それどころか、ミョウガの香りには集中力を増す効果もありますわ」
「常識的に考えて、そんな毒みたいな効能がある植物を食材としてポンポン出すわけないだろ」
「言われてみりゃそうだな……」
「そういう風に言われる理由もあるんだけどな。物忘れがひどくて自分の名前を書いた旗を荷物として背負ってた奴がいて、そいつの墓に生えた植物だから名前が『茗荷』だ、って話がある」
「そんな故事があったのか……ん?ちょっと待て。その話ってぶっちゃけミョウガ何も関係なくね?」
「まぁそうですわね。言ってしまえばたまたまそこに生えてただけ……このような話前にもしましたわね」
「オシドリ夫婦の由来を話してた時だな。こういう居合わせただけの由来、探してみりゃ他にも色々とあると思うぞ」
「ミョウガの話に戻りますが、ミョウガには食欲増進、血行改善などの効能もあり、大変健康に良いですわ。怪しい言い伝えに惑わされず、進んで食べてくださいませ」
「なるほど……。そういうわけだ!そこのお前、邪魔したな!」 - 68二次元好きの匿名さん23/09/30(土) 19:24:58
- 69二次元好きの匿名さん23/09/30(土) 20:15:12
- 701じゃないです23/09/30(土) 22:55:25
「そこのお前!あかぎれは漢字で書くと赤切れだぜ!」
「ちげぇよ。そりゃ誤解だぞ」
「えっマジで??」
「あかぎれ……ニンゲンの手足が寒さや乾燥でひび割れ、赤くなったり血が出たりすることですわね。痛い上になんといっても美しくない、なんて恐ろしい症状……!」
「だよなぁ?赤くて切れたみたいになるから赤切れ、じゃないのか??」
「そう見えるから広まった言説だな。実際には『ひびが切れる』って意味の『かかる』が訛って『かぎれ』になったのが語源だぜ。だから『あかぎれ』と『かかる』は同じ漢字、『皸』を使う。『皸』単体で『あかぎれ』と読むし、『皸る』と送り仮名が付けば『かかる』だ」
「なるほど……。って、じゃあその頭についた『あ』はどっから来たんだ?」
「『足』だぞ」
「そうなのか……。あれ、じゃあ手のひび割れに『あかぎれ』って使うのは間違いなのか?」
「語源から見ればな。だが、今じゃすっかり広まった使い方だから気にせず使って良いだろ」
「ふむふむ……。言葉ってのは案外あやふやなもんなんだな」
「と、そういうわけですわ。そこの貴方!これから月も変わり目、あかぎれに悩まされないよう身体をしっかり温めるのが大事ですわよ。ではご機嫌よう」
「おい、締めの台詞持っていくんじゃねぇ!」 - 71二次元好きの匿名さん23/10/01(日) 01:22:23
〆のセリフまで奪われたらイイネイヌの出番がなくなるやんけ!
- 72二次元好きの匿名さん23/10/01(日) 10:11:27
他にも「水」単体で「みな」と読めるから田んぼに水を入れる「水月」が由来だろう、とかの説もあって文字通り諸説なのよね
- 73二次元好きの匿名さん23/10/01(日) 13:35:58
「そこのお前!ニンゲンの体内には細胞の10倍の細菌が住んでいるんだぜ!」
「ちげぇよ。実際はほぼ等倍みたいだよ」
「えっマジで??嘘だろマシマシラ」
「正確には、平均的な男性の細胞数が30兆ほど、細菌数が40兆ほどですわね。しかも日常生活の中でこの数字は変動しますから、細胞数の方が多くなる可能性もあるということですわね」
「キチキギスまでよく知ってるな」
「ちなみに、ニンゲン様の細胞数の正確な推定自体が現代でも難しいんだ。10倍説が提唱されたのは約50年前なんだけど、この時の数字が実は出典不明だったのさ」
「例えデータのある学術的主張であっても、そのデータを『どのように』導き出したのかが確認できない限り、ウッウ飲みするのは美しくありませんわ。知識を求めるのであれば、結論だけではなくその過程にも目を通さなくてはなりませんわよ」
「なるほど……。そういうわけだ!そこのお前、邪魔したな!」 - 74二次元好きの匿名さん23/10/01(日) 14:11:33
ウッウ飲み
すき - 75二次元好きの匿名さん23/10/01(日) 23:10:45
ともっこと学ぶ明日の小話スレになってるな…面白い
- 76二次元好きの匿名さん23/10/02(月) 00:20:57
このレスは削除されています
- 771じゃないです23/10/02(月) 09:01:14
「そこのお前!『手紙』は中国語だと『トイレットペーパー』の意味になるんだぜ!」
「間違っちゃいないんだけど、そりゃもう死語だぞ」
「えっマジで??嘘だろマシマシラ」
「今では『衛生紙』の呼び名が一般的ですわね。なので中国でトイレットペーパーを探す場合は『手紙』ではなく『衛生紙』を探す必要がありますわ」
「キチキギスまでよく知ってるな」
「『手紙』でも通じないことはないんだが、古臭い言い方だから微妙な顔をされるやつだ。日本語で例えると……『ちり紙』とかが近いんじゃねぇか?」
「あー……。確かにそれは微妙な顔になりそうだな」
「ちなみに中国のトイレ事情ですが、トイレットペーパーはトイレに据え付けられていない場合が一般的ですわ。なのでトイレに入る際は衛生紙の用意をお忘れなく」
「嘘だろ??そりゃまたどうして??」
「盗まれるからだぜ」
「おいおい……。人のモン勝手に取るとか最悪じゃねぇか」
「それな」
「ですわね」
「……まぁそういうわけだ!そこのお前!人のモン勝手に取るようなニンゲンになるなよ!んじゃ、邪魔したな!」 - 78二次元好きの匿名さん23/10/02(月) 11:20:56
人のもの勝手に取るようなニンゲンは良くないよね、ニンゲンはね
- 79二次元好きの匿名さん23/10/02(月) 21:13:07
また自分のこと棚上げにしてる……
- 801じゃないです23/10/03(火) 08:41:46
「そこのお前!赤紫って色は存在しないんだぜ!」
「ちげぇよ。今俺たちが巻いてる毒の鎖の色がちょうど赤紫だろうが」
「そうだな!……あっアレ??どうなってんだマシマシラ」
「おおかた『赤紫色は単色光では表せない』の勘違いだろ」
「それなら納得ですわね。赤と紫は可視光の両端。赤紫という色は赤色を感じ取る器官と青色を感じ取る器官がちょうど良く刺激された結果に過ぎませんわ」
「キチキギスも詳しいな……でもそんなあやふやな赤紫色、本当に存在してると言えるのか?」
「ニンゲン的には存在してるでいいだろ。『黄色の単色光』と『黄色に見えるようにちょうど良く赤と緑を感じさせる色』の区別だってつかないんだぜ」
「そこは種による、とも言えそうですわね。例えば光だけでなく熱も視野で認識するヘビなどは、ニンゲンとは大きく異なる世界が見えているはずですわ」
「なるほど……。ってことはもしかしてポケモンも種ごとで見えてる色が違ったりするのか?」
「……」
「……」
「……この話、深追いすると危険そうですわね」
「そうだな……。そういうわけだ!そこのお前、邪魔したな!」 - 81二次元好きの匿名さん23/10/03(火) 09:34:03
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- 82二次元好きの匿名さん23/10/03(火) 09:56:46
- 83二次元好きの匿名さん23/10/03(火) 13:10:53
普通に勉強になるし好き
- 84123/10/03(火) 16:51:19
一発ネタだったのになんでまだスレ落ちてないのかなーって思ったら、まだ色々と書いてた人がいたのね。
需要があるなら自分ももうちょい考えて投下するけど、どうしましょ? - 85二次元好きの匿名さん23/10/03(火) 16:59:38
普通にこのテンプレ文が好きなので他にも見れるなら見たい
- 86123/10/03(火) 18:14:35
「そこのお前!ハイエナって野生では腐肉ばっか食ったりライオンの獲物を横取りばっかしてるんだぜ!」
「ちげぇよ。それ誤解だぞ」
「えっマジで??」
「ハイエナは回りの動物に比べて消化器官が異様に発達してんだ。だから腐肉を食べても問題ないってだけだぜ。奴らは真っ当な狩りだってするし、あくまでハイエナとしては『腐肉でも食べる』や『誰も食べないからもらってる』って認識なんだぜ」
「腐肉を漁るくらいなら私は死んだ方がマシですが……しかし彼らが死骸を食べて掃除しているお陰で、サバンナは菌や害虫も発生せず清潔に保たれているのですわ」
「それに、実はハイエナは群れを成しての狩りはライオンより遥かに成功率が高いんだ。だからどちらかというとハイエナは力にモノを言わせたライオンに獲物を横取りされることの方が多いんだぜ」
「なに!?実際は逆だったのか!?」
「逆っつーか、取って取られてのドラゴンタイプとドラゴンタイプみたいな関係だな。ライオンがガブリアスとするから、ハイエナはさしずめクリムガンって言ったところか。そもそも自然はルール無用だしな」
「ライオンにとってハイエナは意外と油断ならない相手なのですわ。一対一なら問題なく勝てますが、群れ同士のバトルとなればハイエナの方が群れの構成数が多いので、普通にライオンが撃退されることもありますの」
「最近はそうした生態が知られ出して、フィクションでのハイエナ、ハイエナモチーフのキャラの書かれ方も変わってきてるんだぜ」
「なるほど……。そういうわけだ!そこのお前、邪魔したな!」 - 87123/10/03(火) 18:22:17
「そこのお前!猫は猫舌だから熱いものは食わないんだぜ!」
「ちげぇよそれ誤解だぞ」
「えっマジで??」
「……いやすまん。正確には『合ってるけど違う』だな」
「そもそも野生動物が食べるものには基本『熱』という概念はないのですから、猫に限らず大体の動物が猫舌ですわ。この世において食べ物を『加熱して食べる』なんて物好きはニンゲンぐらいのものです」
「じゃあなんで『猫』舌なんて呼ばれてるのかっつーと……これは江戸時代まで遡るんだ。その頃はネズミを捕まえるために猫を室内で買うってことが流行ってたんだ」
「当時はキャットフードなんて便利なものはありませんでしたから、猫には基本的にニンゲンが食べているのと同じものを与えていましたの。そうした中で、猫が熱いものを食べようとしなかったことから『猫は熱いものが苦手』となり猫舌という言葉が生まれたというわけですわ」
「なるほど……。そういうわけだ!そこのお前、邪魔したな!」 - 88二次元好きの匿名さん23/10/03(火) 18:23:56
このレスは削除されています
- 89二次元好きの匿名さん23/10/03(火) 18:50:09
奪う側だと思われていたものが奪われる側だったなんてどこかで聞いた話ポンね
- 90二次元好きの匿名さん23/10/03(火) 19:05:20
やっぱバランス良いなぁ
- 91二次元好きの匿名さん23/10/03(火) 19:06:17
こいつら芸人やれよ
- 92123/10/03(火) 19:10:27
「そこのお前!ラクダの背中のコブには水が蓄えられてるんだぜ!」
「ちげぇよ。それ誤解だぞ」
「えっマジで??」
「『コブの中に水があるからしばらく水を飲まなくても大丈夫』とよく言われていますが……実はコブがなくともラクダは元から少し水を飲むだけでも生活できるよう水分の効率が優れているのです。血管内の赤血球なども、僅かな水分で活動できるようになっているのですわ」
「じゃああのコブはなんなんだって話だが……アレ、正確には脂肪の塊なんだ」
「脂肪の塊!?」
「水は少ない量でやりくりできますが……エネルギーだけはどうともなりませんの。なので日頃の食事などを通して、脂肪の塊であるあのコブに栄養やカロリーを少しずつ蓄えているのですわ」
「充分に蓄えた状態なら4~5ヶ月間は食糧無しでも生きられるらしい。だからある意味『コブのお陰で生きられてる』てのは間違ってないんだがな」
「…………」
「あら、どうしましたの?急に黙りこくって」
「……なぁ。つまりラクダのアレって、ただの脂肪の塊なんだよな?」
「さっきそう言ったな」
「……ラクダのコブって普通二つだよな?」
「種類によっては一つのものもいますが……まぁ二つですわね」
「……俺思ったんだけどさ」
「なんですのさっきから」
「……丸くて二つある脂肪の塊って……それ要するに実質ニンゲンのおっp」
「まぁそういうわけだから。悪ぃなそこのお前、邪魔しちまって」 - 93二次元好きの匿名さん23/10/03(火) 19:15:59
変化球!
それは触れちゃいけませんぜイヌさん - 94二次元好きの匿名さん23/10/03(火) 19:21:08
ラクダのコブ自体は普通に誤解しててなるほどなってなったのに最後にイヌで全部飛んでいった
- 95123/10/03(火) 19:35:26
「そこのお前!ポケモン第六世代であるポケモンXYの『XY』の由来は伝説ポケモンのシルエットなんだぜ!だから早くジガルデの『Z』出せよ増田ァ!」
「ちげぇよ。それ誤解だぞ」
「えっマジで??」
「『XY』の由来は当時は単純にアルファベットだとか染色体だとか色々言われましたが……正しくは世界地図の『X軸とY軸』が由来のようですわ」
「XYは世界同時発売がウリの一つだったからな。世界には場所や環境によって様々な考え方、価値観のニンゲンがいる。しかし、そんな人たちでもX軸とY軸のようにどこかで考えが交わる部分はあるはずだ……というテーマを込めてそれに決定したらしいぜ」
「他にも、『エックス』と『イクス』のように言葉でしたら国によって発音が変わってしまいますが、『X』といった文字の形は万国共通ですわ。そういう意味合いもあってローマ字表記になったらしいですわね」
「X軸とY軸が元なわけだから、そう考えるとZが出ないのも当然といえば当然なんだぜ。……まぁ、世の中には『Z軸』もあるんだけどな……」
「なるほど……。そういうわけだ!そこのお前、邪魔したな!」
「ちなみに一応証拠として。こちらの情報は現在あなたの手に握られてるであろうスマホで『ポケモンXY 由来』と検索すれば上の方に出てくる製作陣へのインタビュー記事に書かれていますわ。より深く知りたい方はそちらもどうぞ」 - 96123/10/03(火) 19:37:15
とりあえず思い付いたのを。
まだ需要があるようなら頑張って調べるor考えます - 97二次元好きの匿名さん23/10/03(火) 19:48:58
できればもっと見たいです!
- 98二次元好きの匿名さん23/10/03(火) 19:51:24
問題提起して後は素直に聞き役に回るイイネイヌも好きなんだけど、口調はぶっきらぼうながらもちゃんと教えてくれてツッコミ所は仲間であってもちゃんとつっこむ中立ポジのマシマシラも好き
- 99二次元好きの匿名さん23/10/03(火) 20:18:16
保守代わりにと雑学投げつけてたら1殿が戻ってきなすっている……!
生きてりゃいいことあるんだなぁ - 100二次元好きの匿名さん23/10/03(火) 22:10:49
- 101二次元好きの匿名さん23/10/04(水) 08:38:41
保守
- 1021じゃないです23/10/04(水) 08:48:51
「そこのお前!英語でコンピューターの不具合を『バグ』と呼ぶのはコンピューターに虫が入り込んで不調の原因になったからなんだぜ!」
「ちげぇよ。もっと昔から機械の不調を指してバグと呼ぶ習慣はあったぞ」
「えっマジで??」
「コンピューターに虫が入り込んで不調の原因になったことは実際にあるが、それは『これがホントの「バグ」ってな』みたいな文脈でネタにされてたんだぞ」
「ちなみにその虫ですが、作業日誌にテープで貼り付けられて今でも国立アメリカ歴史博物館に展示されておりますわ。そんな美しくない末路、私はまっぴらごめんですわね」
「ちなみに機械の不調を指して『バグ』と呼ぶ、ってのはかのトーマス・エジソンもやってる仕草だぜ。コンピュータに虫が入り込んだ話から数えてざっと100年くらい前だな」
「そんなにか……」
「ちなみにさらに語源を遡ると『おばけ』くらいの意味合いの言葉『ブッゲ』に行き当たるぜ。これはこれで虫の方のバグの語源にもなってるからややこしいんだが……」
「バグといえばいくつかの物語でバグベアなる生物が出てきますわね。虫がまるで関係ない毛むくじゃらの姿で出てくることが多いのが気になっていましたが、これさては元々虫と無関係だったからですわね?」
「そういうことだな。さっき言ってた『ブッゲ』から直接由来した言い回し、ってわけだ。ちなみに悪い子を食べちまう、日本で言う鬼みたいな役回りの存在だぜ」
「なるほど……。そういうわけだ!そこのお前、邪魔したな!バグベアに食われないくらい良い子になれよ!」 - 103二次元好きの匿名さん23/10/04(水) 11:13:49
伝説ポケモンのシルエットが元だと言われてたけど、実際は逆でタイトル先に決めてから逆算する形でゼルネアスとイベルタルのデザインしたらしいな
- 104123/10/04(水) 18:37:58
「そこのお前!ペンギンには、集団で行動しているときに天敵がいるかもしれない海へリスクを承知で最初に飛び込んでくヤツがいるんだぜ!これは『ファーストペンギン』といって、リスクが高い分敵がいなけりゃ餌を取り放題なんだ!やはりいつの世も自分を信じて飛び込むのが大事なんだな!」
「ちげぇよ。それ誤解だぞ」
「えっマジで??」
「実はそういう類いのペンギンは別に『最初に飛び込もう』と思ってやってるわけではなく、単に足を滑らせて落ちただけだったり押し合いの末に負けただけだったり、場合によっては仲間に蹴り落とされてるだけですのよ」
「マジで!?」
「まぁ全てのペンギンがそうってわけではねぇけどな。『アデリーペンギン』って種類のペンギンは、海に入る前は決まって仲間の一羽を蹴り落とすんだ。そして落とした後は群れ全員が海を凝視する」
「……そして、落ちたその一羽が魚を咥えてたら全員安心して飛び込み、敵に襲われてたらサイナラ、ですの。ま、有り体に言えば『生贄』ですわね」
「『ファーストペンギン』ってのはビジネス界隈でもよく使われてるが、実際の所進んでそれになりたがるヤツは、他ならぬペンギンの中にもいねぇんだなこれが」
「う、嘘だろ……」
「ニンゲン様の悪い癖ですわね。行動の真意をよく調べもせず、表面だけを見て褒め称える。……いえ、『生贄』を『崇高な行為』として囃し立てるという意味では、ある意味ニンゲンらしいと言えるのでしょうか」
「……前も似たような話した気がするが、自然界は思ったよりも結構『悪意』が介在してるんだぜ……」
「な、なるほど……。そ、そういうわけだ!そこのお前、邪魔したな!……今回の知識はあまり知りたくなかったな……」 - 105二次元好きの匿名さん23/10/04(水) 18:46:06
マジか……俺も知りたくなかったわ……
- 106123/10/04(水) 18:50:32
「そこのお前!ここより遥か都会であるガラル地方ってとこでは、二つの化石を組み合わせて復元させた『カセキメラ』ってポケモンがいるらしいぜ!趣味悪いな~増田もついにネタが尽きたかぁ?」
「ちげぇよ。あれにはちゃんと元ネタがあるんだぞ」
「えっマジで??」
「あれの元ネタは『現実での化石の復元ミス』と言われていますわ。そもそも化石の復元とは、現在に存在しない生物の姿を化石の特徴や生活の痕跡からなんとか想像して再現しようとしているのですわ。そこにミスが起こり得ないはずはありませんの」
「たとえば頭部と尻尾を反対につけられた状態で復元されてたり、そもそも化石自体に不備があったりと……調べてみるとそういうミスはめちゃくちゃ多いんだぜ」
「古代生物ではメジャー寄りのアノマロカリスだって、その時代の生物にしてはあまりに大きすぎて、最初は別々に見つかった部位がそれぞれ別々の生物であるとされてましたのよ」
「そ、そんなことがあったのか……」
「そんな誤解と再検証を積み重ねながら古生物学は発展していったのさ。今だって現在進行形で『ティラノサウルスには実は羽毛が生えていたのではないか』とか言われてるだろ?」
「私たちポケモンとて、あの別地方の茶色のケンタロスや、ノノクラゲのそっくりさんの……メノクラゲでしたっけ?などの新しい姿が発見されていますわ。カセキメラもこの先何かしらあるかもしれません。古生物学と同じで、気長に待ちましょう」
「なるほど……。そういうわけだ!そこのお前、邪魔したな!」 - 107123/10/04(水) 19:04:09
「……にしても、カセキメラか」
「あ?なんだよイイネイヌ。まだわからんことでもあるのか?」
「いや……俺らもカセキメラみたいに合体できたら面白くねぇかなって」
「なんだそのダンバル的発想」
「合体!?あなたたちのような醜い輩と!?絶対嫌ですわ!!そんなのするぐらいなら私はハサミギロチンを喰らった方がマシですわ!!」
「落ち着けってキチキギス。でもよ、追い詰められた三幹部が後編で合体するって結構定番じゃないか?」
「なんで俺ら追い詰められてる前提なんだよ」
「いいじゃねぇか想像するだけならタダなんだし。男子って全部乗せとか大好きだろ?」
「まぁ俺はいいけどよ……」
「順当に行くなら……まずは俺の強靭な肉体だろ?んでそこにマシマシラの頭脳を乗せて、キチキギスは……キチキギス……?」
「? なんですの?」
「……キチキギスからは何をもぎ取ればいいんだろうな?」
「もぎ取るって言い方やめてくださいませんか!?それにあるではないですのこの羽が!!あなたたちの目は節穴ですの!?」
「いやお前の羽つけたところで『ひこう』タイプ付かないじゃん……『じしん』普通に当たるし……」
「ぶっちゃけ飾りじゃねぇか」
「はぁー!?言ってくれますわねあなた方!!私の羽をつければ『はねやすめ』ができますわよ!?貴重な回復ソースですわよ!?」
「うわぁ……飛んでないくせに『はねやすめ』するとか小賢しすぎんだろ……」
「まるで今日なにも頑張ってないのに『今日は充電期間!明日から頑張るんだ!』ってやってるヤツみてぇだな」
「キチキッチャーーッ!!!」
- 108二次元好きの匿名さん23/10/04(水) 19:08:24
キジブチギレで草
- 109二次元好きの匿名さん23/10/04(水) 19:10:17
なんか飲み会が浮かんだ
- 110二次元好きの匿名さん23/10/04(水) 19:11:20
黄色いケンタロス呼びとかリククラゲのそっくりさんとか、ちゃんとパルデア地方が基準になってるの細かいな。
それはそれとしてお前らマジでもうお笑い芸人やれよ - 111二次元好きの匿名さん23/10/04(水) 23:04:21
- 112二次元好きの匿名さん23/10/04(水) 23:17:10
- 113二次元好きの匿名さん23/10/05(木) 05:16:02
マシマシラの解説の補佐でありメンバーで一番尖ってるお嬢様(関西のおっちゃん)口調のキチキギスも好き
- 114二次元好きの匿名さん23/10/05(木) 06:51:25
えっマジで??
- 115二次元好きの匿名さん23/10/05(木) 09:00:53
会話文だけなのになんやで全員ちゃんとキャラが立ってるのいいな
- 116123/10/05(木) 18:04:09
ヤベぇミスったぁぁぁぁ
- 117123/10/05(木) 18:06:25
「そこのお前!リスは冬に備えてドングリとか地面に埋めて真面目に保管してるんだぜ!」
「ちげぇよ。リスはそこまでちゃんとはしてねぇぞ」
「えっマジで??」
「リスは大量に、至るところにエサを保管しようとするためしばしば自分で埋めた場所を忘れてしまいますのよ。そうして埋められた木の実が別のリスによって掘り出されたり、放置されてそのまま芽が出てしまうこともしばしばですわ」
「自分が埋めたモンを数ヵ月越しにたまたま自分で掘り起こして『ラッキー♪』って思ったりもするからな。さながら、自宅で落とした100円玉を一ヶ月越しに見つけてなんとなく儲かった気分になるのと同じようなもんだ」
「ちなみに割と知らない人も多いかもですが、リスは生物として分類するとネズミと同じ分類になりますのよ。あまり似ても似つかないと思うような方もいるかもしれませんが、歯なんかはそっくりですわ」
「また、ドングリや木の実ばっか食ってる温厚なイメージがあるが、実はリスは意外と獰猛で雑食なんだぜ。昆虫や鳥の卵はもちろん、場合によっちゃ先の通り分類としては同じであるネズミを食うことだってあるんだ。小動物な見た目に騙されると痛い目見るから気を付けるんだな」
「なるほど……。そういうわけだ!そこのお前、邪魔したな!」 - 118123/10/05(木) 18:20:48
「そこのお前!ニンゲンの恋愛では時々相手に対して『好きだから曇らせたい』とか『好きすぎて壊したくなる』みたいな衝動を持っちまう奴がいるんだぜ!怖ぇよなぁ?異常だよなぁ?」
「ちげぇよ。実はそれ言うほど異常なことではないんだぜ」
「えっマジで??」
「例えばですわ。あなた方、子猫や子犬のような可愛いもの、もしくは私のような美しいものをジッと見つめているとき、ふと衝動的に『潰してしまいたい』というような感情を抱いたことはありませんか?……いえ、無いなら無いで全然構いませんが」
「そういう感情は『キュートアグレッョン』っつーものなんだぜ。これは可愛いものについ攻撃を加えたくなるという現象なんだ。有り体に言えば、『こんな可愛いものを見続けていたらおかしくなるからその前に潰す』っつー、脳の一種の防衛本能なんだぜ」
「可愛いものを見たときに脳に分泌されるドーパミンと、人が攻撃的になったときに分泌される物質は似通ったものだとも言われていますの。それによって脳が勘違いしているのでは……という説もありますわ」
「そもそも論として……ニンゲンの『感情』ってのは最初は単純なもので、そこから成長に伴って細分化されてくってのは知ってるよな?で、『愛』と『攻撃性』はそうして細分化されていく中で生まれる感情なんだが……実はこの二つ、元を辿れば同じ感情から分化してるんだよ」
「ん?それってつまり……」
「『愛』と『攻撃性』は元々は同じカテゴリーに属している感情なのですわ。そこからきっちり分かれていくのですが……人によって、環境によっては上手く分化できず愛と攻撃性が共存しやすくなって育つ方もいますのよ」
「ただ勘違いしてほしくねぇのは、そういった育ち方は別に誰にでも起こり得るし、さほどおかしなことでもねぇってことだ。度が過ぎたのは俺も引くが……所謂『好きだからいじめたくなる』の延長線だと思ってもらえりゃいい」
「……とはいえ、その『好きな子をいじめる』ような行為自体は手放しで褒められるモノではありませんので、そういう感情をオープンにするのは場所を選んだ方が良いですわよ。最近は『曇らせ』などと言うのが流行っているようですが……やはり美しいものは美しいままでいさせた方が良いと、私は思いますので」
「なるほど……。そういうわけだ!そこのお前、性癖は他人に迷惑かけない程度に嗜むんだぞ!」 - 119二次元好きの匿名さん23/10/05(木) 18:29:47
「私のような美しいものをジッと見つめているとき、ふと衝動的に『潰してしまいたい』というような感情を抱いたことはありませんか?」
まぁ確かにともっこを潰したいと思ったことはあるな……これがキュートアグレッョンか…… - 120二次元好きの匿名さん23/10/05(木) 18:41:22
このレスは削除されています
- 121123/10/05(木) 18:44:16
「そこのおみゃッ……! ゲホッゲホッ!……そっ、そこのお前!」
「今噛んだよな」
「噛みましたよね」
「う、うるせぇ仕方ねぇだろ!このくだりもう二十回はやってんだぞ!二十回もやってりゃそりゃミスの一回もするだろ!!」
「唾飛ばさないでくださいましっ!」
「あーあ完全に出鼻挫かれちまったな。もう教える気になれねー」
「……俺も噛んだ衝撃で何言おうとしたか忘れたし、仕方ねぇ。今回は引き上げるか」
「となると、今回は予想外に暇になっちまったな……何して時間潰すよ?昨日みたいに『公民館の蛇口の水出しっぱにして何分までバレないか』の賭けでもするか?」
「私は『てらす池の上に昇ってきた身の程知らずのヒンバスを洞窟奥の池まで追いやる遊び』がしたいですわ。醜いポケモンをいたぶってるときが一番楽しいんですもの」
「いや……今回は久しぶりに『鬼アマの家である恐れ穴にバレないようにいくつ脱皮したアーボの皮を置けるか』勝負するぞ」
「おっそれやるのか。んじゃあルールは前と一緒で、アーボの皮は一枚につき1ポイント、アーボックの皮は5ポイントな。キチキギスもそれでいいよな?」
「アーボの皮など穢らわしい……私触れたくないですわ。私は自分の羽でやります。私の羽は鮮やかで鬼アマにバレやすいので、代わりに一枚につき3ポイントでお願いしますわ」
「あ、おめっ……汚ねぇぞ」
「私汚くありませんけどぉー!?私は美しいポケモンですけどぉー!?」
「はいはい騒ぐな。さっさと行くぞ……って、お前まだいたのか。まぁそういうわけだ。邪魔したな」 - 122二次元好きの匿名さん23/10/05(木) 19:05:56
やってること畜生の極みで草テラスタル
- 123二次元好きの匿名さん23/10/05(木) 21:28:06
すげぇ今更だけど『鬼アマ』ってオーガポンのことか……
- 124二次元好きの匿名さん23/10/06(金) 00:09:28
このレスは削除されています
- 125123/10/06(金) 00:30:39
- 126二次元好きの匿名さん23/10/06(金) 00:47:35
俺は面白いと思うから続けてくれると嬉しい
- 127二次元好きの匿名さん23/10/06(金) 01:21:30
- 128二次元好きの匿名さん23/10/06(金) 01:28:36
蚊は夏も秋もいると思いまふ!(南の地方民感)
- 129123/10/06(金) 01:49:41
自分としては40レスぐらいまでいってそこそこ笑い取ってそのまま落ちればいいなー、ぐらいの一発ネタのつもりでスレ建てしてたから、まさかそれなりに好評もらえてここまで続くとは完全に予想外で……今の100越えた状態ってグダグタになってるだけなんじゃねぇかなと不安で……。
楽しんでる方がいるのなら全然良いですし需要とネタが浮かぶ限りは続けますが……。ただもしかしたら200行く前に突然終わり宣言するやも…… - 1301じゃないです23/10/06(金) 08:42:03
「そこのお前!ホクロってのは数えたり取ったりすると増えるんだぜ!」
「キーッチッチッチ!甘いですわねイイネイヌ!それはただの迷信ですわよ!」
「えっマジで??というかその割り込み方はなんか腹立つぜキチチギス」
「黙らっしゃい!呪うなら私の目の前で美容に関する嘘をばら撒こうとした己の醜さを呪うのですわね!」
「なんだとぉ……」
「まぁ二人とも喧嘩はそこいらにして。で、数えたり取ったりでホクロが増えると言われるようになったのは、ホクロを意識した結果今まで見つかってなかったところにホクロを見つけるから、ってことでいいのかね」
「ええ、そういうことですわね。ちなみに、こういった迷信でないホクロの増加理由としては紫外線による肌へのダメージが主ですわ。外に出る際は紫外線対策を万全に!美しくあるための基本ですわね」
「なるほどな……。ところで、ホクロって取れるものなのか?」
「平たいタイプのホクロは厳しそうだな。盛り上がってるタイプのホクロなら行けそうだが」
「おやめなさい!そうやって素人判断でホクロを取ろうとするなど言語道断、いたずらに肌を傷つける行為に他なりませんわ!」
「それもそうか……。悪ぃなキチチギス、軽率だったわ」
「反省しているならよし、ですわ。さて、ホクロの除去に際しては美容外科に相談すること!今の状態に最適な美しさを提示してくれるはずですわ」
「なるほど……。そういうわけだ!そこのお前、邪魔したな!」 - 131二次元好きの匿名さん23/10/06(金) 08:46:49
- 132二次元好きの匿名さん23/10/06(金) 10:02:21
そもそも『有名な割には実は間違っている雑学』なんて存在を探してくるのが大変なんだから仕方ない
読者の期待に応えてくれるのは有り難い限りだけどスレ主さん自身が楽しめるペースを第一にして欲しいです - 133二次元好きの匿名さん23/10/06(金) 10:03:57
まあ別に1以外の人がやってくれても良いわけだしな
- 134二次元好きの匿名さん23/10/06(金) 11:27:15
イイネイヌがドヤ顔で知識をひけらかす → マシマシラが否定 → キチキギスが訂正って流れな以上、最初の知識は間違ってるもの+割かし共感できるものじゃないといかんからな
- 135二次元好きの匿名さん23/10/06(金) 11:58:36
- 136二次元好きの匿名さん23/10/06(金) 12:20:01
こういううんちくすき
- 137二次元好きの匿名さん23/10/06(金) 12:48:06
このレスは削除されています
- 138123/10/06(金) 17:48:11
「そこのお前!鳥の親は自分のヒナにニンゲンの臭いが付くとそのヒナを嫌って育てなくなるんだぜ!だから巣の外に落ちたヒナに触れたらダメだぞ!」
「ちげぇよ。実なそれ誤解だぞ」
「えっマジで??」
「鳥のヒナを助けるのを咎める際によく言われるものですが……実際のところ、鳥は『ニンゲンの臭い』がわかるほど嗅覚は発達していませんのよ」
「鳥の多くは視覚で物を認識してるとされてんだ。よくニンゲンのゴミを漁りに来るカラスだって嗅覚は結構鈍めなんだぜ。だから『ニンゲンの臭いが付いたから育てなくなる』ってことは基本ねぇんだ。鼻が良いヤツが多めな哺乳類ならあり得るかもだがな」
「ですから、もしもヒナが巣の外に落ちて弱っているようなら、見ていて良心が痛むのであれば気にせず助けてあげてくださいまし。……ただ、そういったヒナの中には単に『巣から飛ぶ練習をして落ちた』ヒナもいるので注意ですわ。そういうヒナは大抵親鳥がちゃんと助けに入るので心配はいりません」
「どっちかと言うとこの手の場面で一番やっちゃいけねぇのは、『保護しようと家に連れ帰る』ことだな。そうやって下手にニンゲンのいる生活に慣らした方が、それこそヒナのためにならねぇ。エサもどうすんだって話だしな」
「結局野生の動物は野生で生きるのが一番なのですわ。助けるにしても『巣へ戻してあげる』に留めるのが、まさにキチというヤツですわよ」
「なるほど……。そういうわけだ!そこのお前、邪魔したな!」 - 139二次元好きの匿名さん23/10/06(金) 18:01:24
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- 140123/10/06(金) 18:04:09
「そこのお前!トカゲの尻尾は危機が迫ったら簡単に切り離して囮にできるんだぜ!しかも尻尾は切れようがすぐに生えてくるしコスパもいいんだ!」
「ちげぇよ。それ誤解だぞ」
「えっマジで??」
「そもそもあの尻尾切りのメカニズムですが……トカゲの尻尾には元から『脱離節』と呼ばれる自切する用の切れ目のような部分がありますのよ。トカゲはストレスを感じると、その部位が勝手に切れるような仕組みになっていますの」
「そうやって切った後は断面の筋肉が自動で収縮するようにできているから、血も出ねぇってわけだ。んで切れた尻尾は大体数ヵ月で元通り生えてくるってわけなんだが……実はこの尻尾切り、トカゲにとっては結構な最終手段なんだぜ」
「そ、そうなのか?」
「トカゲは種類によっては尻尾に栄養を蓄えるモノもいますのよ。そこを自ら切り離すわけですから……尻尾切りの直後は栄養不足に陥って弱ってしまう種類もいるのですわ」
「更に再生するっつっても完全に戻るわけじゃねぇんだぜ。当然元のよりは短くなるし、尻尾の中にあった骨まで再生することもない。『トカゲの尻尾切り』って言葉は割かし軽い切り捨ての時に使われることが多いが……実際のトカゲにとってはかなり大きな損失なんだ」
「ちなみに、トカゲの尻尾は先にも申した通り脱離節という部分から切っていますが……もしもこの部分以外で尻尾が切れると……たとえば悪質な第三者によって尻尾を無理やり千切られたりすると、その時は一生再生しませんのよ。もしトカゲを触るような機会があれば、『どうせ生えてくるから』などと尻尾を引っ張ったりするのは絶対にやめることですわね」
「なるほど……。そういうわけだ!そこのお前、邪魔したな!」 - 141二次元好きの匿名さん23/10/06(金) 18:08:47
てことはしっぽ切りでHP半分も減るのってゲーム的なバランス以外にもトカゲの生態的にも正しいんだな
- 142123/10/06(金) 18:16:17
「そこのあなた!」
「うおっ、なんだキチキギスかびっくりした。なんでお前が第一声上げるんだよ」
「たまにはいいじゃありませんの。今回は、知名度の割にあまり詳細は知られていないであろう私キジのことについて解説していきますわ」
「キジといえば、昔から食肉や狩猟用として日本で親しまれてきた鳥だな。そのせいか、ことわざにも『雉も鳴かずば撃たれまい』や『けんもほろろ』、『雉の草隠れ』などと多く使われているんだぜ」
「キジの特徴といえば、なんと言ってもその可憐さですわ!緑色の羽に赤い顔!ああ、なんと美しいのでしょうか!この唯一無二の美しさはオスのみで、メスは地味な色ですのよ」
「ん?それクジャクじゃないのか?」
「クジャクも正解だが、実はキジも同様なんだぜ。あのよく知られる色合いはオスだけのもんなんだ。理由としてはクジャクと同じでメスへのアピールだと言われてるな」
「現に私はオスですわよ。だから美しいのです。ああ……オスに生まれて良かったですわ……!」
「……でもお前、誰にその美しさをアピールするんだよ?お前今んところメスいねぇだろ」
「そんなの決まっていますわ」
「え?」
「この世の全てにですわ!!全てのポケモンに私の美しさをアピールしてやるのですわぁ!!おーほっほっほっ!!」
「お前マジか……。全ポケモンに対してのビ◯チ発言は大胆すぎるだろ」
「なんの話ですの!?◯ッチなんてはしたないこと私がするわけないでしょう!?」
「体に『正』の字書いたら身体中真っ黒になりそうだな」
「やーいオスメス性別不明見境ないヤツ~」
「キーーッ!!」
「……ちなみにだが、リアルキジは鳥類にしては珍しく一夫多妻性なんだぜ。一羽のオスが数羽のメスといることも珍しくねぇんだ。もっと言うなら、メスが産卵した後にナワバリを出ていってそのまま別のオスのとこへ行くってのもザラにあるんだぜ」
「やっぱビッ◯じゃねぇか」
「キチキッチャーーーッ!!!」 - 143123/10/06(金) 18:22:18
「あ、そういやビ◯チと言えばだけどな」
「うお今度はマシマシラか。……たぶん『ビ◯チと言えば』って有史以来初めて発された日本語だと思うぞ」
「実はビ◯チってのは元々はメス犬のことを指す言葉なんだぜ」
「えっマジで??この流れでナチュラルに俺に流れ弾撃つのやめてくれね?」
「キーッ、キーッ……こほん。発情期になったメスの犬は、相手の犬種が何であろうと構わず交尾をすると言われていますわ。そこから転じて貞操観念が薄い女性に対して言われるようになりましたのよ」
「ま、現代ではそういった意味合いで使われることは稀だけどな。『うるせーブス』みたいなノリで使われるのがほとんどだ。気心の知れたヤツ以外の他人に言うのはあんまオススメしないぜ」
「そういうわけですわ!だからあまり他人に対してビ◯チとか言うのはよくありませんわよ!あ、あと私はビ◯チではありませんわ!」
「まぁ俺らは気心知れてるから言っていいよな。やーいビ◯チ」
「キチャァァーーッ!!それに私とあなた方が気心が知れてるですって!?美しい私と醜いあなた方が!?冗談じゃありませんわ!!今すぐに縁を切りたいぐらいですわ!!」
「お前それ本気で言ってるのか?」
「本気で言ってたらここまで雑学コーナーに付き合ったり一緒に鬼アマのお面奪いに行くわけないじゃありませんの」
『えへへへへへッ!!』
- 144二次元好きの匿名さん23/10/06(金) 18:30:48
- 145二次元好きの匿名さん23/10/06(金) 18:30:51
ホントに芸人みたいだなあ
- 146二次元好きの匿名さん23/10/06(金) 18:31:45
芸人みたい言ってたらマジで芸人のネタ使ってて笑う
- 147二次元好きの匿名さん23/10/06(金) 23:38:00
「そこのお前!蛙の子は蛙、っつうことわざがあるが、蛙の子はオタマジャクシだよな!ニョロゾやオタマロがいるポケモン世界なら知ってるか!」
「いや意外と子ガエルを産む蛙は多いぞ」
「えっマジで??」
「卵の中でさっさとオタマジャクシからカエルに変わっちまうってことだ。こうすることで水たまりがなくても成長出来たり、水中の危険生物に食われずに済むってことだ。」
「ただ、こういったカエルは砂漠や熱帯雨林といった地方に住むことが多いから、日本のことわざなのにオタマジャクシではないのがおかしいっていうのは正しいぞ」
「俺の言うことは間違ってなかってことだな」
「その部分はそうなりますわね。でもポケモンのカエルでオタマジャクシになるのはあなたのあげた二種類だけで、無進化のハラバリーはともかく、フシギバナやドグロック、ゲッコウガといった進化のあるポケモンでもオタマジャクシがないカエルのほうが多いですわ」
「つまり、ポケモンから考えると蛙の子は蛙、はわりと正しいことを言ってますわ」
「なるほど…そういうわけだ!そこのお前、邪魔したな!」 - 148二次元好きの匿名さん23/10/07(土) 08:20:33
ズピカ「……」
- 149二次元好きの匿名さん23/10/07(土) 08:31:48
- 150二次元好きの匿名さん23/10/07(土) 11:11:47
- 151123/10/07(土) 18:00:11
「そこのお前!カメレオンは回りの色に合わせて自在に色を変えるんだぜ!
「ちげぇよ。実はそれ誤解だぞ」
「えっマジで??」
「カメレオンは別に回りに合わせて任意で色を変えているわけではないのですわ。回りの温度や光の強弱、本人の感情などによって勝手に変わっている、と言った方が正しいですわね」
「たとえば感情が昂った時やメスにアピールする時は鮮やかな色合いになるし、太陽が照って暑く始めると明るい色になって熱を吸収しにくくなったり、 寒くなってくると暗い色になって熱を取り込みやすくしたりするんだぜ。それが結果的に回りの色と同化するようになっていることが多いって感じだな」
「創作物のカメレオンモチーフのキャラはよく変幻自在に体の色を変えたりしますが……実際のところは色を濃くしたりくすませたり程度で、それほど色の変化に自由度は無いのですわよ」
「ちなみに色が変わるメカニズムだが、カメレオンの体には元から様々な色の色素細胞があるんだ。これらの大きさを回りの温度などによって変化させて、それが光に反射されることによって色が変わるように見えている、てことなんだぜ」
「なるほど……。そういうわけだ!そこのお前、邪魔したな!」 - 152123/10/07(土) 18:13:59
「そこのお前!『汚名を晴らす』って意味合いでの『汚名挽回』って実は間違いなんだぜ!正しくは『汚名返上』だ!」
「ちげぇよ。それよく言われるけど、最近は汚名挽回も正しいとされてるんだぜ」
「えっマジで??」
「そもそも何故『汚名挽回』が言い間違いとされてたのかと言いますと……『汚名返上』と 『名誉挽回』が混同したものだから、という説がありますわね」
「それに『汚名挽回』だと、字面だけ見れば汚名『を』挽回する……つまり、『失った汚名を取り戻す』という意味合いに受け取れちまうからなんだな」
「ですが、最近では『挽回』は『悪い状態から本来の良い状態に戻る』という意味合いも含んでいますので、汚名挽回は『汚名を被った状態から元に戻る』という解釈も可である、という指摘がなされておりますの」
「だから、最近では汚名挽回もさほど誤用ではない、という風潮になり始めてるんだな」
「に、日本語って難しいんだな……まぁなんにせよ、言葉の誤解が晴れるのは良いことだ!まさに『汚名挽回』ってヤツだな!」
「誤解といえば、最近キタカミ村でのあの鬼アマへの誤解も晴れたみてぇだな」
「ん?鬼アマにそんなのあったのか?」
「以前まではなにやら凶悪なポケモンだと恐れられていたようですわよ。それが最近は優しいポケモンであると見直されているとか」
「はぁー!?それは誤解じゃねぇだろ!?あの鬼アマは俺たちを棍棒でブチのめしやがった野蛮なポケモンだぞ!?」
「だよなぁ。なのに、これからはあの村は俺らじゃなくて鬼アマを祭り上げていくらしいぜ」
「はぁー!?」
「まったく、人間は愚かですわ……偽りの事象に振り回されるだなんて……私たちが正しい歴史を教えてあげませんと」
「こうしちゃいられねぇ!お前ら今すぐ村に乗り込むぞ!あの鬼アマの『汚名挽回』をしてやるァ!!」
「日本語って難しいなぁ」 - 153二次元好きの匿名さん23/10/07(土) 18:15:12
オチが秀逸すぎる
- 154二次元好きの匿名さん23/10/07(土) 18:30:19
オメーらの場合は「名誉返上」じゃねーか!
- 155123/10/07(土) 18:31:30
「そこのお前!レモン1個分に含まれるビタミンCはレモン1個分なんだぜ!」
「ちげぇよ。実際は4個分だよ」
「えっマジで??」
「正確には、かにゅっ…………く!部分も含めたレモン丸ごと1個分のビタミンCが……レモン4個分の『果汁』に含まれるビタミンCの量と大体同じ、ということですわね……」
「今噛んだよな?」
「噛みやがったな」
「はぁー!?噛んでませんわよぉー!?私ちゃんとギリギリで持ち堪えましたわよぉー!?」
「あれを持ち堪えたは無理があるだろ……『かにゅく』って……」
「いや、発音的に正確には『かにゅっく』だな」
「『カニュック』ってなんかポケモンでいそうだな。いま後編で出るのかと騒がれてるカジッチュの進化形的なので」
「キーーーッ!!なんなんですの!?私だってこの長い解説をなんやで二十回ぐらいやってますのよ!?むしろよく今までスムーズにやってこれたなってレベルですわよ!?なのに何故私だけ!?」
「いやなんかお前の場合、噛んでからも変に足掻いて何事もなかったかのように取り繕うとしたから余計に惨めさが増してるというか……」
「イイネイヌみたいに素直に噛んだことを認めてればこうはならなかったものを……」
「キチャーーッ!!だから噛んでませんわ!!私はちゃんと『果肉』と言いました!!美しい私は台詞を噛むなんてことしないのですわ!!」
「おいおいあんま騒ぐんじゃねぇキチキギス。美貌が台無しだぜ」
「そうだぞ。そんだけイライラするってことはビタミンCが足りてないんじゃないのか?ほら、駄賃やるからこれでレモン買ってビタミンC補給してこい。レモン一個の果肉……おっと、かにゅく部分を丸齧りしてな」
「キチキッチャーーーッ!!!」 - 156二次元好きの匿名さん23/10/07(土) 18:54:41
オカマギスさんがオカマっぽくない…
- 157二次元好きの匿名さん23/10/07(土) 19:02:38
キチキギスさんが着々といじられキャラになりつつある……
- 158二次元好きの匿名さん23/10/07(土) 19:16:27
- 159123/10/07(土) 19:38:06
単純にイイネイヌが噛んでた回があったのでキチキギスでもやらせてみた感じですねぇ。本来は『この質問前にもしたよな』みたいなやり取り入れたかったんですが長くなるんでカットしてました……
- 160二次元好きの匿名さん23/10/07(土) 21:14:53
スレ主さんすげえな
知識ネタもそうだけど三匹ともキャラたってるし会話も読みやすくて面白い - 161二次元好きの匿名さん23/10/07(土) 23:08:09
マジで綺麗にオチつけたな
- 162二次元好きの匿名さん23/10/08(日) 07:59:35
ほしゅ
- 163勝手に支援投下23/10/08(日) 15:49:45
「そこのお前!バケツや風呂桶にホースを沈めてから出口を塞いで外に出すと大気圧で勝手に水が抜けていくぞ!『サイフォン』って呼ばれてる覚えとくと便利な技だぞ!」
「ちげぇよ。サイフォンの原理に大気圧は関係ねぇよ」
「えっ、だって辞書にも教科書にもそう書いてあるし……」
「正しくは『古くは大気圧が原因だと説明されていた』ですわね」
「簡単な思考実験だ。動作しているサイフォンを密閉した箱に閉じ込めて中の空気を抜いたら止まると思うか?」
「あー……大気圧が原因なら空気が無けりゃ確かに止まるはず……いや、でもなんか感覚的に納得できねぇな?」
「その感覚的な違和感こそ正しく、実際それでサイフォンが停止することはありませんわ。正しく美しき証明ですわね!」
「一応サイフォンで経由できる高さは大気圧と輸送する液体の蒸気圧に制限されるが、それは液体が気化して気泡となり重力による圧力差を打ち消しちまうからであってサイフォンの原理自体は大気圧と無関係なんだ」
「因みに近年発行されている教科書や辞書のサイフォンの原理の記載からは大気圧による説明が削除されちゃんと正しい説明が書かれていますわ」
「なるほど…そういうわけだ!そこのお前、邪魔したな!」 - 164123/10/08(日) 18:14:20
「んー……」
「あ?どうしたイイネイヌ」
「……『鬼』の英語って『オーガ』で合ってるよな?」
「合ってますわね。私たちをブチのめした忌々しい鬼アマの名前も『オーガポン』ですし」
「けどよ、今『鬼滅の刃』について調べてたら、あれの英訳って『デーモンスレイヤー』らしいな。鬼の英訳って『オーガ』か『デーモン』のどっちなんだ?」
「んー……そりゃまた難しい問題だな」
「実のところ、そのあたりはハッキリとは決まっていませんのよ。そもそも『鬼』などという文化、概念は日本固有のものなのですの。ですから外国では上手く訳せないこともあるのですわ」
「まぁ正直、訳す側の国やイメージによるとしか言えねぇな。だからぶっちゃけどっちでも正解だ。現に節分の鬼や桃太郎の鬼は『オーガ』でも『デーモン』でも意味通るからな」
「はへー……てことは、あの鬼アマって別に『デーモンポン』って呼んでも良いわけか……」
「なんとなくデーモンポンの方が悪そうだしいいんじゃねぇの?てか、なんなら普通にありそうだし」
「だよなぁ」
「ただ、だとしたら元の『オーガポン』の方はどうなるのでしょうね。あの名前は一体なんなのか……」
「やーい出やがったなオーガポン……いやデーモンポン!!」
「ぽに?」
「とぼけないでくださいまし!あなたのその『オーガポン』は偽りの名前。実はDLC後編で新たなフォルムチェンジとして『デーモンポン』が出ることはわかっていますのよ!!」
「まさかまだ仮面を隠し持ってたなんてな強欲なヤツめ。痛い目見たくなかったらさっさと五つ目の幻の仮面である『悪魔の仮面』を出すんだなぁ。そいつも俺らが奪い取ってやるからよぉ」
「デーモンポン!デーモンポン!!」
「ぽに??」 - 165二次元好きの匿名さん23/10/08(日) 18:28:18
うーん、この3バカ!
- 166123/10/08(日) 18:36:21
「そこのお前!アニメポケモンで僅か六週だけ使用された伝説のEDである『タケシのパラダイス』は、実はPTAから苦情が来たせいで打ち切りになっちまったんだぜ!」
「ちげぇよ。それ誤解だぞ」
「えっマジで??」
「それはあくまで都市伝説に過ぎないのですわ。明確な証拠はどこにもありませんの」
「つか、そもそも2017年に他ならぬタケシの声優であったうえだゆうじさん本人が否定したからな。本人によれば『元から期間限定のものだった』らしい」
「そ、そうだったのか……」
「しかし、このような事実無根の説でも信じられる辺り、ある意味PTAの謎の説得力といいますか……」
「てか今の子供ってこの曲知ってんのか?」
「なに言ってんだ最近のポケモンの最終シーズンにも流れただろ。お・ね・え・さ・ん!だぞ」
「いやそうかもしれんが……この曲が最初に流れたのって2000年の夏だから、今から約にじゅうさ───」
「年の話はやめろ。マジで」
「……約◯◯年もタケシはパラダイスし続けていたのですね……私なら気が狂いそうですわ」
「それで俺らも◯◯年それを見て笑っていたのか……」
「だからやめろお前らマジで。俺はこれからもパラダイスし続けるからな。……そっ、そういうわけだ!そこのお前、邪魔したな!」 - 167123/10/08(日) 19:38:57
「そこのお前!アライグマは名前の通りエサを食う前はちゃんと洗ってから食べるんだぜ!」
「ちげぇよ。それ誤解だぞ」
「えっマジで??」
「別にアライグマは食べ物を洗いはしませんわ。彼らは非常に目が悪いので、世間的に『洗っている』として有名なあの動作は単に水中にあるものを正しく認識できず手探りで確認しているだけの動作ですのよ」
「冷静に考えて自然界で食べ物一々洗ってたら、その間に逃げられたり他者に横取りされる危険もあるからな」
「ただ、動物園にいるアライグマはたまにエサを洗う動作をすることがありますわ。動物園の彼らはエサが保証されていて暇な時間が増えていますので、暇潰しに獲物を捕まえた気分を味わうために洗うことがありますの」
「ボールを転がして遊ぶ猫と同じような感じだな」
「なるほど……。そういうわけだ!そこのお前、邪魔したな!」 - 168二次元好きの匿名さん23/10/08(日) 19:54:18
獲物を捕まえた気分を味わうために洗うことがあるとかアライグマかわヨ
- 169二次元好きの匿名さん23/10/08(日) 20:17:36
- 170二次元好きの匿名さん23/10/08(日) 20:49:48
- 1711ではない23/10/08(日) 23:19:36
「ぷはーっ!搾りたてのミルクはコクがあって美味いな!」
「ちげえぞ。本当の搾りたてはあっさりしてるぞ。」
「えっマジで??」
「パックを拝借……130℃で2秒間……やはりUHTですわね。」
「は?どうしたんだよいきなり。ゆー……なんちゃらとか言って。」
「身体に入れるものに気を遣っている私にとって、製法を読むのなんて朝飯前ですの。UHTは超高温殺菌。今イイネイヌが感じていたコクは、高温で変性したタンパク質によるものですわ。」
「なんだって!?このコクは搾りたてのミルクには無いものなのか!」
「そうだぞ。ただ、日本に流通している牛乳の9割はUHTによって殺菌されているから、搾りたてよりそっちの味の方に慣れているだろうな。」
「もし搾りたての風味を味わいたいならLTLT、すなわち低温保持殺菌の牛乳を飲んでみると良いですわ。」
「なるほど……。そこのお前、栄養分はUHTとLTLTで変わらないらしいから、風味で好みの方を選べよ!」 - 172二次元好きの匿名さん23/10/09(月) 00:46:14
牛乳好きだから今度から見てみたい
- 173二次元好きの匿名さん23/10/09(月) 00:56:31
いつも面白いコント…いやためになる知識を楽しませてもらってるよ本当にありがとう
つい最近までアホほど暑かったのに急に寒くなってきたからスレ主は暖かくして体を労わりながら過ごしてね
特に喉ね…思った以上に乾燥してきてるから… - 1741じゃないです23/10/09(月) 09:16:59
「そこのお前!トゥギャザーはtogetherって綴りだぜ!彼女をゲットして一緒に、ってわけだな!」
「そうだな。GetもHerも関係ないTogetherだが、Gatherとの綴り混同を避けるいい語呂合わせだと思うぜ」
「えっマジで??GetもHerも関係ないの??」
「嘘だろイイネイヌ??」
「そんな発音のど真ん中で割るような美しくない区切り方、『激』を『泊』と『放』に分割するような暴挙ですわよ」
「言われてみりゃそうか……」
「しかしGatherとTogether、見れば見るほど無関係ではないですわね。……ちょっとマシマシラ!そろそろフリーズから戻ってきなさいまし!」
「お、おう……。で、その2つが似てる理由だが、語源が同じだからだな。逆にどちらかがどちらかの語源になってるわけじゃあないから母音部分が異なってるわけだ」
「そういうもんか。しかし日本語だとどっちも『ギャザー』なのにややこしいよな」
「TogetherとGatherは英語だと明確に違う発音なんだが、日本語から見ると同じ「あ」の範疇に入るんだぜ。言語を跨ぐことで失われる情報だな」
「なるほど……。そういうわけだ!そこのお前、邪魔したな!」 - 175123/10/09(月) 12:22:40
「そこのお前!カメレオンは回りの色に合わせて自在に色を変えるんだぜ!
「ちげぇよ。じちゅはそるごきゃべでゃっ、ぞ」
「カメレオンは別に回りに合わせて任意で色を───え?」
「どっ、どうしたマシマシラ!?」
「っ、悪ぃ。俺としたことが、噛んじまったみたいだ」
「いや、噛んだのはわかるんだが……なんか噛み方が異次元過ぎて一瞬思考止まったんだが」
「舌っ足らずの乳児の言葉を更にYouTubeの自動字幕にかけたみたいな文字列になってましたわね」
「仕方ねぇだろ。俺だってこの台詞なんやで二十……いや今は三十回か。ぐらい繰り返してんだぜ」
「いやわかるが……とにかく噛み方のクセが強ぇんだわ。俺てっきりお前を再起動する必要が出たのかと思ったぞ」
「喉にオイルでも詰まったのかと思いましたわ」
「うるせぇな舌が絡まったんだよ。誰だって一回ぐらいあるだろうがこういうこと」
「ある……あるのか……?」
「はぁー、言い訳とは醜いですわねぇ。ちなみにこんな風に言葉を頻繁に噛むようになるのは舌のあたりの筋肉が衰えている証拠らしいですわよ。サイコパワーに頼る前に筋力も鍛えた方が良いのではありませんのぉ??」
「うっせぇぞかにゅく野郎」
「キチィーーーーッ!!」
「お前から仕掛けたくせに弱すぎんか」 - 176二次元好きの匿名さん23/10/09(月) 12:27:25
鋼タイプに挑発されるとほぼ何もできなくなるだけある挑発耐性のなさ…
- 177二次元好きの匿名さん23/10/09(月) 12:29:39
マシマシラにロボ疑惑が出てて草
- 178123/10/09(月) 12:59:23
労りの言葉や楽しみにしてると言ってくださってる方ありがとうございます。スレの残り的に、次の二発か三発くらいで一旦終わりにするかなと思います。
- 179123/10/09(月) 17:42:55
「そこのお前!慣用句の『的を得る』は誤用で、実際は『的を射る』が正しいんだぜ!」
「ちげぇよ。最近はそうでもないんだぞ」
「えっマジで??」
「この誤用を指摘するときによく言われるのが『的は射るものだ』というものですが……元々『的』は要点や核心の比喩、『得る』は可能や獲得という意味合いも含んでいるのですわ。よって最近では『要点をとらえる』という意味合いの言葉は『的を得る』でもそれほど問題はないと言われているのですわよ」
「そもそも歴史を遡れば、明治時代の頃から既に『正鵠(的の中心部)を得る』って慣用句があったんだぜ。それが時代を経るごとに簡略化されて『的を得る』になったって考えるのが自然だな」
「言葉は時間と共に変化するものですからね。ですので今は、別に『的を射る』でも『的を得る』でも正解という見方が強いですわ。むしろ今は『的を得る』をわざわざ『的を射る』に訂正させる方がナンセンスとされてるまでありますわね」
「例えるなら『ケツに火が付いたって正しくは尻に火が付いたなんだぜ』って言ってるようなもんだからな」
「なるほど……。そういうわけだ!そこのお前、邪魔したな!」 - 180123/10/09(月) 17:48:08
「そこのお前!ほくろの一種である泣きぼくろは泣いたらできるんだぜ!つまり泣きぼくろがあるヤツは泣き虫ってことだ!」
「ちげぇよ。それ誤解だぞ」
「えっマジで??」
「泣きぼくろはそもそも、目の下に点があるのが涙のように見えることから呼ばれるようになったのですわ。泣くこと自体とは一切関係ありませんの」
「じゃあどうやって出来るのかっつーと……一般的には目の回りの筋肉である眼輪筋が発達して膨らんで出来ると言われてるんだぜ。この眼輪筋は生まれつき発達してるヤツとそうでないヤツがいるから、涙ぼくろがあるヤツと無いヤツとで分かれるんだな」
「世の中にはそうした泣きぼくろに萌えを感じる方もいらっしゃるようですが……私は正直何が良いのかわかりませんわ。泣いてるように見える目ならば目薬で十分。シミやほくろの無い綺麗な肌こそが至高に決まっていますわ!ほくろなどに頼らなくても私の美しさは保証されているのですわおーほっほっほっ!」
「いや……悪いがもうお前を美しいと思ってるヤツはいないと思うぞ……。もうお前がヒンバスいたぶって遊んでたりひこうタイプ無いのに『はねやすめ』してたりビ◯チだったり果肉を『かにゅく』って噛むようなヤツだってのはバレてんだから……」
「うるさいですわね!?なんで私本人も忘れてたような事を引っ張り出しますの!?あと私はビ◯チじゃありませんわ!!あとあと『かにゅく』もちゃんと『果肉』って言いました!!」
「うっせぇぞいい加減認めろビ◯チ」
「かにゅく」
「キチチチチチキチャアーーーッ!!!」
「なんか人生における『アキレス腱ができる瞬間』に立ち会ってるような気がする」 - 181二次元好きの匿名さん23/10/09(月) 17:57:11
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- 182123/10/09(月) 17:59:35
「そこのお前!今調べてわかったんだが、あの有名な昔話である『桃太郎』には実は続編があるらしいんだぜ!」
「ああ、確かに色々あるな。つってもそれらはあくまで書いた本人が続編と言い張ってるだけの、今で言う『同人誌』とか『二次創作』みたいなもんだけどな」
「えっそうなのか?」
「では今回はそれらの一つである、江戸時代に書かれた『桃太郎元服姿』について解説していくとしますわ。本家桃太郎の話は誰でも知っているので省略するとして……時系列は鬼を退治し、桃太郎が故郷へ帰った直後のお話ですの」
「幸せいっぱいの桃太郎御一行に対して、彼らにブチのめされおまけに宝まで奪われた鬼の残党は、どうにか桃太郎から宝を取り戻そうと策を練っていたんだ。そんな時、鬼はとあるか弱い赤鬼の娘を桃太郎の元へスパイとして送り込むことを考え付く。この鬼娘に桃太郎からの信頼を得させて、隙を見て暗殺させるか宝を盗ませるかしてやろうとしたんだな」
「そうして命令を受けた鬼娘は桃太郎の元へ仕えることになりましたわ。しかしここでアクシデントが。共に過ごす内に鬼娘はなんと桃太郎に恋をしてしまったのですわ」
「鬼娘は悩んだんだぜ。鬼のスパイとしての使命と桃太郎への恋心。二つの思いで板挟みになっちまった鬼娘はどんどん精神的に追い詰められていくんだ。そして追い詰められた果てに……耐えられなくなった鬼娘は自害を選んじまったんだ」
「ま、マジか……」
「そうして鬼娘の死と真実を知った桃太郎は嘆き悲しみ、以降鬼退治をすることはなかった……っつー話なんだぜ」
「……なんか、結構ヘビーな内容だな」
「一応言っておきますと、あくまでこの物語は『桃太郎の続編とされてる話の内の一つ』に過ぎず、また『正式に桃太郎の続編であるとされているわけではない』ことに注意しておいてくださいまし。そういう解釈もあるってことですわ」
「……うん?ちょっと待て。桃太郎の続編ってことは、今の俺らに当てはめることもできるんじゃねぇのか?」
「できるかもな」
「ってことは……桃太郎側が俺らで、鬼の残党と言えば……」
「……鬼が桃太郎御一行を騙し討ちするために鬼の娘を向かわせた……。私たちの回りにいる鬼のメスといえば……ハッ!?」
「そ、そういうことかッ!!」
『俺(私)に惚れたオーガポンが使命と恋心とで板挟みになっている!!』 - 183二次元好きの匿名さん23/10/09(月) 18:04:07
おめでたいやつらだなあ
- 184123/10/09(月) 18:05:27
「鬼アマっ……いや、オーガポンンンンンンン!!」
「ぽに?」
「よしっ、まだ早まってないようだぜ!」
「間に合ったな!!」
「いいかオーガポン!自害すんのはまだ早ェぞ!」
「今は江戸時代じゃありませんの!自害など選ばなくとも、想いを成就させる方法などいくらでもありますわ!!」
「そうだぜ。鬼の追手が怖いんだったら、俺らがいくらでも追い払ってやるからよぉ」
「ぽ、ぽに??」
「も、もしかしてアレか!?独りが寂しいのか!?だったら俺らが傍にいてやるぞ!たとえ悪意を持った誰かによって孤独になったのだとしても、俺らはずっと離れねぇからな!!」
「それとも仮面が無くなったことを悔やんでいますの!?大丈夫ですわ、仮面がなくたってオーガポンは私の次に美しいですわ!今どき顔を隠すだけならサングラスやマスクもありますから、仮面ぐらい無くたって生活に支障はありませんのよ!!」
「……ぽに」
「恐れ穴での生活が嫌になったのか?まぁそうだよな、こんな何もねぇただの洞穴にずっと過ごしてれゃ気も滅入るわな。なら俺らが新しい家を探してやるからよ、小汚ない洞窟に住むのはやめて外に行こうぜ!」
「…………」
「……なんで俺らこんなにボコられたんだろうな」
「知るかよ……いっててててて!!……『ツタこんぼう』っていつから確定急所になったんだ?」
「『鬼神』というのはまさにああいうのを言うのでしょうね……また死ぬかと思いましたわ」
「おかしいな……話の通りなら、鬼アマは俺らに惚れてるはずなんだが……ハッ!?」
「どうしましたのイイネイヌ」
「ま、まさか、これが噂に聞く『ヤンデレ』とか『メンヘラ』ってヤツか!?……いやでも確か、ヤンデレとメンヘラってあんま違いないんだったか……?」
「……ちげぇよ。それ実は誤解だぞ」
「えっマジで??」
「ヤンデレというのはそもそも───」
- 185123/10/09(月) 18:10:56
ここまでお付き合いいただいた方、ありがとうございました。三馬鹿が会話しているだけのスレに、『初めて知った』とか『キャラ立ってる』とか色んな感想を送ってくれて非常に励みになりました。
最初は十発くらいしか装填してなかったのに、まさかここまでスレが続いて現在進行形で調べて弾丸を生成する羽目になるとは思いませんでした。
次スレに続くかは知りません。感想が嬉しいので需要があるならまだ続けたいなと思う反面、雑談で一枠使ったりとネタ切れも目立ってるのでここらが潮時(誤用)な気も。自分じゃどうにも決めがたいです。
こんな時に限ってこの後八時ぐらいから外せない用事があるので途中からスレ覗けないかもです。
とにかく重ねて、ここまで付き合ってくださった方々ありがとうございました! - 186二次元好きの匿名さん23/10/09(月) 18:27:06
- 187二次元好きの匿名さん23/10/09(月) 18:54:57
スレ主乙!!
独りが寂しいのか!? → そもそもお前らのせいで独りになった
仮面が無くなったことを悔やんでる → そもそもお前らの(ry。 そしてあの仮面は男が作ってくれた大事なもの
恐れ穴の生活が嫌 → 今や唯一男との思い出に縋れる大切な場所
ここまで的確に地雷踏み抜けるのもはや才能だろ。あとしれっと原作のシーン使ってて草テラスタル
- 188二次元好きの匿名さん23/10/09(月) 18:59:12
こちらこそありがとうございました…!
スレ主さんや他の方々の書き込みを見ているだけの身ですがとても楽しいスレでした
例えるなら1クールのお笑い雑学番組を毎週笑いながら楽しませてもらったような…コレ例えかな?そのまんまじゃないかな?
そして終わるのは寂しいとも思いますが毎日のようにネタを出してくれる皆様の負担にならないでほしいとも強く思うもので…
自分の体感になりますが知的で面白い文章を書かれる方は責任感が強く真面目な傾向が強いので長期スレ化するとどうしてもその点が心配になります
体調を崩しやすくなる季節の変わり目でもありますのでネタを生み出す方々の健康も考えると一度スレを切り上げるのは潮時(ちょうどいいタイミングのほう)というのも間違ってはいないのかもしれません
そしてもし…いつかまたネタが貯まりましたら特番としてゴールデン2時間スペシャルを開催していただければ幸せです
改めて楽しい時間を本当にありがとうございました!
ツラの皮厚すぎ芸人トリオの益々のご活躍をお祈りしております…コレ祈っていいのかな?オーガポンの怒りが有頂天じゃないかな?
- 189二次元好きの匿名さん23/10/09(月) 19:44:55
- 1901じゃないです23/10/09(月) 22:29:55
スレ完走まで続けて下さってありがとうございました。自分の知識をひけらかすにちょうど良い機会と手持ちの雑学を細々と放出しておりましたが、そこで1殿が戻ってきたのは望外の極み。おかげで当初のものに重ね、色々な雑学を知ることができました。ありがとうございます。自分が疎い生物系の雑学が多かったのも嬉しい(私事
- 191二次元好きの匿名さん23/10/10(火) 03:57:07
- 192二次元好きの匿名さん23/10/10(火) 09:09:51
- 193二次元好きの匿名さん23/10/10(火) 10:01:25
- 194二次元好きの匿名さん23/10/10(火) 19:43:18
- 195二次元好きの匿名さん23/10/10(火) 23:21:57
- 196二次元好きの匿名さん23/10/11(水) 07:54:03
- 197二次元好きの匿名さん23/10/11(水) 10:12:36
偶に友情出演するぽにちゃんがいい味出してる
ぽにちゃんからしたら、時々自分の住処にやって来てしょうもないイタズラしたりアホなこと言ってくる変な奴らって認識なんだろうか
近所の悪ガキども的な - 198二次元好きの匿名さん23/10/11(水) 10:26:42
- 199二次元好きの匿名さん23/10/11(水) 10:28:10
ゲンコツくらったともっこ達が「やーいデーモンポン!デーモンポン!」ってたんこぶ&涙目で騒ぐの想像してほっこりした
- 200二次元好きの匿名さん23/10/11(水) 10:41:24
200なら続く!!