バーサーカーとの日記

  • 1二次元好きの匿名さん23/09/27(水) 20:24:17

    9月27日
    魔法陣の前で父に言われたように詠唱をしたらみどりの生き物が出てきました。
    大きくて、命の気配がします。
    父は「うーん、バーサーカーか。意思疎通が難しいものを引いてしまったな」
    と首を捻った後に私を持ち上げて、バーサーカーに聖杯戦争中私を守るように言っていました。
    聖杯戦争ってなんだろう

  • 2二次元好きの匿名さん23/09/27(水) 20:26:49

    やったぞ>>1の父親

    この戦い私達の勝利だ

  • 3二次元好きの匿名さん23/09/27(水) 20:28:28

    バーサーカーは鳴き声を上げて私の側に立っています。
    父は私を触り心地の良いクッションに置いていつものようにおまじないをして、他のマスターのところに行きました。
    マスターってなんだろう

  • 4二次元好きの匿名さん23/09/27(水) 20:52:15

    魔力が心配だけど
    土地から吸い上げちゃってる?

  • 5二次元好きの匿名さん23/09/27(水) 20:54:59

    父が戻ってきました。
    父がホワイトボードに何か書いています。
    セイバー(1)ジークフリート
    マスター ××××××
    アーチャー(6)ヘラクレス
    マスター ××××××××
    ランサー(2〜4)
    マスター ××××
    キャスター(2〜4)
    マスター ×××××
    アサシン(2〜4)
    マスター ××××××××
    ライダー(5)オジマンディアス
    マスター ××××(死亡、5年後)
    「同日に呼び出して欲しかったな。お前の側からあまり離れなくないんだけど」
    「◾️◾️▪️▪️◾️▪️」
    「何言ってるのか分からん。バーサーカーを呼べば俺の時のようにテスカトリポカが来ると思ったのだがな。お前、これの真名分かるかい?」
    「ーーーーーー」
    父が私を調整しながらいつものように返事がないのを分かっていながら話しかけてきます。探したので、真名は分かります。でも今の私は話せません。

  • 6二次元好きの匿名さん23/09/27(水) 20:56:49

    不穏すぎる

  • 7二次元好きの匿名さん23/09/27(水) 20:58:04

    なんとなくだが神話の再演しそうだな
    戦いとかではなく、このバーサーカーが「あれ」になる過程をもう一度やりそう

  • 8二次元好きの匿名さん23/09/27(水) 20:59:31

    1、2時間程して調整が終わりました。
    でも、何故かすぐに元に戻ってしまいました。

    ぱしゃん、ころん

    と転がって父が慌てておまじないで私の形を固定しました。
    いつもそうした方が効率的なのに父は滅多におまじないで私を固定しません。

  • 9二次元好きの匿名さん23/09/27(水) 21:02:20

    これはバーサーカーは相性で召喚されたな?

  • 10二次元好きの匿名さん23/09/27(水) 21:05:47

    バーサーカー狙いで俺の時のようにテスカトリポカがってまるでデイビットみたいだな

  • 11二次元好きの匿名さん23/09/27(水) 21:08:19

    「・・・・・・・・・あー、そうか。お前の魔力で聖杯戦争を維持しようとしたが、ふむ」

    父は数分考えて、バーサーカーの一部を切り落として私に埋め込みました。からだが熱くなって何かと繋がった感じがします。それと同時におまじないがなくなりましたが、今度は形を保てました。

    「初めての魔力供給に驚いたのか?安心しろ、いずれお前の一部になるものだ」

    父はそう笑ってぐしゃぐしゃと頭を撫でました。
    私はいつものように手と足を動かしてバーサーカーの方に向かいました。

  • 12二次元好きの匿名さん23/09/27(水) 21:09:21

    この父、テスカトリポカと契約して前回を生き残ってる…⁉️

  • 13二次元好きの匿名さん23/09/27(水) 21:12:22

    聖杯戦争を維持?!

  • 14二次元好きの匿名さん23/09/27(水) 21:14:24

    あれ、この子結構幼い?

  • 15二次元好きの匿名さん23/09/27(水) 21:17:11

    「▪️▪️◾️」
    バーサーカーが人ではないのは分かっています。ですが、お爺様とお婆様と父以外で初めて見るいきものです。

    ペタペタ

    ペタペタ

    私がバーサーカーの隅々まで触れてもバーサーカーは動きません。3ヶ月ほどバーサーカーに触れていたらバーサーカーが動きました。

    パキン

    バーサーカーが私の腕を退かそうとして、腕が粉々になりました。私の体は脆いので、仕方ありません。しかしバーサーカーは砕けた腕に驚いたのかそのまま固まってしまいました。

  • 16二次元好きの匿名さん23/09/27(水) 21:22:04

    3ヶ月とは長丁場な

  • 17二次元好きの匿名さん23/09/27(水) 21:30:29

    その後すぐに父が私のからだを直してくれました。
    けれどバーサーカーはそれ以降私が近づくとずっと動かなくなりました。

    私はそれになんとなくしんぞうの部分がもやもやしました。

    「ソロモンくん、どうしたらいいですか?」

    私は目を瞑ったらたまに会えるソロモンくんに相談することにしました。ソロモンくんはイマジナリーフレンドというやつらしいです。同じイマジナリーフレンドのマーリンくんがそう言うことにしておくといい、と言っていました。ソロモンくんは紅茶を飲みながら答えました。

    「毎日話しかけてみたら?」
    「なるほど」

    ソロモンくんは私と同じで未来が見えるらしいので彼がそういうならきっとそれが良いのでしょう。

  • 18二次元好きの匿名さん23/09/27(水) 21:45:52

    私はそれ以降毎日バーサーカーに話しかけました。

    「バーサーカー、おはようございます」
    「▪️▪️▪️◾️」
    「バーサーカー、これ、私のお爺様がくれた宝石です」
    「▪️◾️◾️◾️▪️▪️」
    「バーサーカーは美味しいです」
    「◾️▪️◾️」
    「バーサーカー、」
    「◾️◾️◾️▪️」

  • 19二次元好きの匿名さん23/09/27(水) 21:50:22

    天然千里眼持ちっぽいのは先天性なのか親父が弄った結果なのか…

  • 20二次元好きの匿名さん23/09/27(水) 21:54:21

    バーサーカー食べてる!?

  • 21二次元好きの匿名さん23/09/27(水) 21:57:36

    この子供?もヤバいが父親とんでもない化け物じゃない?

  • 22二次元好きの匿名さん23/09/27(水) 22:19:02

    んー厄ネタの匂いしかない!

  • 23二次元好きの匿名さん23/09/27(水) 22:58:08

    このレスは削除されています

  • 24二次元好きの匿名さん23/09/27(水) 23:00:38

    けれど、私には知識がありません。お爺様とお婆様と父以外を知りません。すぐに話すことがなくなってしまいました。最終的にバーサーカーの味について感想を言ってしまったりしました。
    そんな私を見兼ねたのか、ある日バーサーカーが話しかけてくれるようになりました。

    「▪️▪️▪️◾️、◾️◾️◾️---」

    花の名前

    「◾️◾️、◾️◾️◾️」

    動物の生態

    「◾️◾️◾️▪️▪️」

    バーサーカー自身のこと

    たくさんのことを、教えてもらいました。
    しんぞうがぽかぽかして、なにかが満たされた感じがしました。



    イマジナリーフレンドのマーリン曰く、これを「喜び」というらしいです。

  • 25二次元好きの匿名さん23/09/27(水) 23:10:36

    このレスは削除されています

  • 26二次元好きの匿名さん23/09/28(木) 00:02:05

    いつも通りの夢を見ました。たくさんのひとが死んで、命が消え、血の池で2人の男が立っている夢。

    血塗れの男と私の知らない姿の父。

    血塗れの男が父に問います。

    「×××××××××、××××××、××××××××××××。××××××、××××?」

    何を言っているのかは私には聞こえません。

    父は血塗れの男の問いをさも当たり前のように返しました。

    「当然だろう。俺にとって人類は文明を発展させるものであり、体の上を這う虫のようなもの。無論、神であるお前もだぞ。×××××××。たかが一神話系統の全能神風情に俺を止められるわけないだろう」

    「それに一応時代を分けて戦争に混じって殺している。人類が絶滅することはないし、俺にとっても困る。最低でも人類が宇宙に進出してくれないと、俺の子供が蜘蛛に食い殺されてしまうからな」







    しばらくして、父は金の杯に沢山の命を血を悲鳴を理不尽に対する呪詛を生存への願望をありとあらゆる贄を捧げ、それを核とし己が願いを叶えました。

  • 27二次元好きの匿名さん23/09/28(木) 00:05:33

    このレスは削除されています

  • 28二次元好きの匿名さん23/09/28(木) 00:09:06

    いつものことながら、この夢はしんぞうが軋むような感じがします。
    でも今回はバーサーカーが側に居てくれたのでそれがありません。


    「おはようございます、バーサーカー」
    「▪️▪️▪️▪️」

    そーっと、父が私の調整をするような手つき?で頭を触れられます。これはしんぞうが暖かくなるのでもっとしてほしいです。

  • 29中の人23/09/28(木) 00:23:45

    イメガ作ってきたから載せてもいいですか?

  • 30二次元好きの匿名さん23/09/28(木) 00:27:10

    お願いします

  • 31中の人23/09/28(木) 00:31:26

    決めてるのは
    ・色素薄め
    ・バーサーカーを食べてるから少し緑の部分がある
    ・性別不明(今のところ)
    ・子供の形

    です。
    型月にわかの「二次創作は自由!!(マナーを守って)」のもと作られたものです。
    最後まで書けるかすら分かりませんし、ツッコミどころも多いでしょうがどうぞ今しばらくお付き合い下さい。

  • 32二次元好きの匿名さん23/09/28(木) 00:35:18

    かわいいね 名前もまだ未定?

  • 33中の人23/09/28(木) 00:41:24

    はい
    この子の父親はまだこの子に名前を与えていません。まだ生まれてないので。
    皆さんお好きに付けてください。

  • 34二次元好きの匿名さん23/09/28(木) 00:42:50

    この子のお父さん、ポカと関わってるからロクな死に方しないんだよなって

  • 35二次元好きの匿名さん23/09/28(木) 00:49:32

    既に判明してる参戦してる面子がヤバすぎない?

  • 36二次元好きの匿名さん23/09/28(木) 01:22:25

    私がバーサーカーに撫でられていると隣で寝ていた父も起きたようです。髪の毛をぐしゃぐしゃと撫でられて、朝の調整をされました。

    父の人形が用意した朝ごはんを食べていると父が何かに気付いたような顔をして席を立ちました。


    ちなみに今日のメニューはアボカドと玉ねぎを混ぜたソースとポーチドエッグを乗せられたトーストとベーコンとコーンたっぷりのオニオンスープ、ブルーベリーとキウイの入ったヨーグルトです。


    バーサーカーと半分に分けて食べていると父が15年前のホワイトボードを持って戻ってきました。

    けれど中身はいくつか修正されています。

    セイバー(2)ジークフリート(アメリカ)
    
マスター ××××××

    アーチャー(6)ヘラクレス(パリ)
    
マスター ××××××××(死亡済み、2年前)

    ランサー(1) アキレウス(フランス)

    マスター ××××(死亡済み、4年前)

    キャスター(3) 阿部晴明(日本)
    
マスター ×××××

    アサシン(4) 幽代のハサン(イギリス)
    
マスター ××××××××

    ライダー(5)オジマンディアス(エジプト)
    
マスター ××××(死亡済み、10年前)

    父は私とバーサーカーが食べ終わるのを待った後、珍しく真剣な顔で私の向かいに座りました。

  • 37二次元好きの匿名さん23/09/28(木) 01:25:53

    面子がアカン

  • 38二次元好きの匿名さん23/09/28(木) 10:52:54

    年単位で聖杯戦争してるんか

  • 39二次元好きの匿名さん23/09/28(木) 11:31:04

    オジマンディアスを召喚したマスターが早々に離脱した理由だけは分かる気がする

  • 40二次元好きの匿名さん23/09/28(木) 11:33:16

    クラスと真名の間に挟まれた()書きの数字が気になる

  • 41二次元好きの匿名さん23/09/28(木) 11:38:59

    >>39

    聖杯戦争始まったのは10年前くらいなんだろうな

  • 42二次元好きの匿名さん23/09/28(木) 11:55:35

    >>40

    召喚順とか?

  • 43二次元好きの匿名さん23/09/28(木) 12:01:29

    >>42

    プロトタイプのランキングシステムとか?

  • 44二次元好きの匿名さん23/09/28(木) 20:18:34

    「あー、まずは聖杯戦争について簡単に説明しようか」


    「聖杯ってのはあらゆる願いを叶える願望器ってやつ。これを取り合うのが聖杯戦争。色んな形式があるんだが今回は俺の妻でありお前の母胎である禅、これはいいかーーーまあ、お前の母親が生まれた国の聖杯戦争の形式だ。本当は別の枝先にあった聖杯大戦の形式のが良かったんだがな」

    15騎は流石に今のお前にはほんの少しだけ負担になる、そう言いながら父は私のお腹を撫でました。

    「ちなみにお前の中にある聖杯は、しんぞうを稼働するためのリソースとして使っているからその効果はない。あっても俺らからしたらリソース以外の使い道は特にないけどな」

    父はつまらなそうにくるくると金の杯、聖杯を回して、また私のなかに戻しました。
    確かに、これは父にとって価値のないものです。父はなんでも出来るしなんでも分かるので。

    「そんで、どうやって争うかっていうと、サーヴァントっていう、使い魔を呼び出して殺し合わせるだけ。ちなみに胸のアザは令呪、3回だけサーヴァント、お前の場合はバーサーカーだな、に命令出来るやつ。ぶっちゃけ呪いなんだが、聖杯戦争参加者の証でもあるな」

    父の言葉に私は胸の三重に重なった円を見ました。確かにこれはバーサーカーに繋がった呪いでした。見た感じどうやら使うたびに消えるようです。

  • 45二次元好きの匿名さん23/09/28(木) 22:21:34

    >>44

    胸の霊術想像してちょっとエロいなって思った俺を殴ってくれ、頼む

  • 46二次元好きの匿名さん23/09/28(木) 23:09:30

    私はこの「3回だけ絶対服従させることができる呪い」を少し弄ってお爺様から貰った宝石に移しました。

    「あ?・・・そういやリソース以外の使い道ねえな。サーヴァント服従させるのは普通に言霊でいいか」

    父はそれを見て顔を顰めましたがすぐに納得したようです。

    「あ、さっき聖杯戦争はサーヴァント同士で殺し合わせるって言ったけどこっちは俺らもサーヴァント殺しに行くからな。明日はランサーを殺しにフランス向かうぞ」

    父の言葉に私は椅子から落ちそうになりました。幸いバーサーカーが支えてくれたので床に落ちることはありませんでした。
    父はそんな私を見てけらけらと笑っています。いつもとは違う笑みでした。

    「そんなにお外楽しみなの?」

    父のいう「楽しみ」というのがよく分からなくて私は首を傾げました。父はそれに表情を消して私を調整した後、不機嫌そうに眠りました。

  • 47二次元好きの匿名さん23/09/29(金) 09:18:44

    父親、ひょっとして受肉ポカ?

  • 48二次元好きの匿名さん23/09/29(金) 09:32:34

    父親他の人に変わってない?

  • 49二次元好きの匿名さん23/09/29(金) 20:12:40

    今日は父が昨日言ったとおりにフランスに来ました。私は初めて外に出ましたが、人間がたくさんいて、私達を見ていて、よくわからない感覚に襲われました。しんぞうが軋んで、たまにみる夢見たいに暗いところに引き摺り込まれるような、ぞわぞわとした感覚。なんとなく、人間の視線を遮るように父の後ろに隠れました。あと、太陽を浴びるのは初めてで肌が焼ける感覚に慣れません。

    「ん、どうしたんだい?」

    父が不思議そうに尋ねてきましたが、私がどう答えたらいいのか分からなくて黙っていると


    「初めての外だから色々見たいかと思ったが、・・・被っとけ」

    父はそう言って私に帽子を被せてくれました。お陰で人間の視線は気にならなくなりました。太陽も暑くありません。それでも何故かぞわぞわしてバーサーカーを呼びました。バーサーカーは霊体化というものをしているから見えないけどちゃんと側にいると聞いてましたが、本当にそばに居てくれていたようです。すぐに現れました。

    「▪️▪️◾️」

    バーサーカーの手を握るとぞわぞわが少しなくなりました。けれど周りが騒がしくなって何かに怯えています。うるさくて耳が痛くなりました。

    「◾️◾️◾️、▪️◾️▪️」

    バーサーカーが耳を抑えて、抱きしめてくれました。しんぞうとからだが暖かくなって、私も抱きしめ返しました。ふいに視界が明るくなって、バーサーカーに地面に下ろされました。

    耳の抑えも外されてしまったので、今度はおまじないで自分の耳を保護しようとしたら静かになっていることに気づきました。人間がいなくなっていました。代わりに沢山の宝石が転がっています。

  • 50二次元好きの匿名さん23/09/30(土) 01:50:54

    >>36

    ヘラクレスとアキレウスとか言う優勝候補筆頭勢がここで脱落確定してるのはありがたい

    優勝とか贅沢言わないからこの子には生き残って欲しいね

  • 51二次元好きの匿名さん23/09/30(土) 11:59:38

    どうやら父がお呪いで人を宝石に変えたようです。魂、いえ肉体を価値あるものに変えるお呪いでしょう。いきなり肉体が宝石に変わった人間の混乱が伝わってきます。


    「Versammelt euch(集まれ)」


    バラバラに散らばったたくさんの宝石が集まって私のなかの聖杯に溶けていきました。しんぞうにリソースとして取り込むたびに人の悲鳴や泣き声が聞こえてきます。いつもは調整の際に父が適当にカッティングして溶かしているので、人の意思が存在するまま取り込むのは初めてでした。


    私はようやく自分がたくさんの命を犠牲にして存在していることを実感しました。夢でたくさんの人を贄に私が産まれたのは知っていましたが、実際に見てみるのとは違います。夢では私が存在していることに何も感じなかったのに、今はしんぞうがギシギシと軋んで弾けてしまいそうです。

  • 52二次元好きの匿名さん23/09/30(土) 23:51:47

    その後はアキレウスという使い魔を殺しに行くのではなく、ホテルで過ごしました。父曰く、「踵は10年前に貫いているし、別の枝でアキレウスの死は保存しているからのんびり探そうか」らしいです。


    ホテルにはサービスというものが付いているらしく、にんげんがいないので父が宝石人形で再現してくれました。家でも食事も風呂も宝石人形がしていたので特にいつもと変わりませんでした。


    今日はベットに横になっても眠れません。昼の人間の悲鳴が今もなかで響いています。私には生きたまま溶かされて吸収されるなんて経験はありません。だから人間の恐怖を理解できません。でもこれが良くないことなのは分かります。そして、たくさんの犠牲がなくては存在できなかった私が産まれるべきではなかったのも分かりました。私は犠牲を出してまで産まれるに値するものではありません。犠牲に相応しいなにかを成せるわけでもありません。


    消えてしまおうと思いました。

  • 53二次元好きの匿名さん23/10/01(日) 01:27:21

    これ以上の犠牲を出さないために、存在しない。これが私が唯一為せることです。

    私のなかに焚べられたにんげんの「死」を取り出して、宝石に入れて、それを呑めば私は死にます。たぶん。


    「◾️◾️▪️◾️▪️」


    宝石を呑もうとして、バーサーカーに止められました。何故止めるのでしょう。


    「離してください、バーサーカー。なにもなせないなら、せめて消えなくては」




    「▪️◾️◾️▪️◾️▪️▪️▪️」




    ・・・・・・やめました。バーサーカーがそういうのなら、私は消えないほうがいいのでしょう。

  • 54二次元好きの匿名さん23/10/01(日) 09:29:23

    保守

  • 55二次元好きの匿名さん23/10/01(日) 20:57:58

    このレスは削除されています

  • 56二次元好きの匿名さん23/10/01(日) 21:06:57

    夢で見た血塗れの男って文字的にテスカトポリカ?
    なら父親これ星そのものだったりしない?

  • 57二次元好きの匿名さん23/10/01(日) 21:18:00

    >>56

    星の触覚みたいな生まれはありそう

  • 58二次元好きの匿名さん23/10/02(月) 02:56:23

    深夜に壁が壊れる音で目が覚めました。壁から差し込む月の光が眩しく、それとは別に緑の閃光が空を駆けています。しばらく眺めていると父とバーサーカーがその光と戦っていることに気づきました。

    緑の閃光は槍を持った男でした。バーサーカーと同じ感じがするのであれがアキレウス、という使い魔なのでしょう。

    彼はすでに踵から血を流していて、私でいうしんぞう、おそらく存在を保つための核を破壊されています。それでもまだ動いているのは不思議です。

    私はなにをしたらいいのかわかりませんでしたが、バーサーカーのそばにいたくてそこに飛んでいきました。


    「おはようございます、バーサーカー」
    「◾▪️️◾️▪️▪️」


    バーサーカーに離れているように言われました。言われたとおりに離れようとしたら父に呼び止められました。


    「おはよう。お前、起きたんならアキレウス殺すの手伝え。足止めだけでいい」


    足止め、と言われたので目の前のアキレウスに「停止」の概念を付与しようとしたら腕が飛びました。槍で切り落とされたようです。そのまま脇腹を蹴られて吹っ飛びました。

    「貴様がなぜ現代までいるのかはどうでもいいが、今度は自分そっくりのガキの姿の人形を造るとは、相変わらず趣味が悪い」

    アキレウスは父と会ったことがあるのでしょう。けれど、あまりいい印象は無いようで険しい表情をしています。

  • 59二次元好きの匿名さん23/10/02(月) 13:15:18

    保守

  • 60二次元好きの匿名さん23/10/03(火) 00:11:52

    「トロイア戦争の時も、テメェは赤子の姿の人形で兵達を殺して、」

    「◾️◾️◾️▪️◾️◾️◾️!!!」


    アキレウスが父に向かって吐き捨てるように過去の話をしていると、バーサーカーが襲いかかりました。ひどく怒っているようで普段の温厚なバーサーカーからは想像できないほど激しく、アキレウスに攻撃しています。父も少し巻き込まれそうになっていました。


    「っと。知性も理性もないバーサーカーってめんどくせえな」
    「はッ、自分の使い魔に襲われるとは!トロイア随一の魔術師と言われた貴様も耄碌しているか!」

    父はアキレウスからの挑発に不快そうな顔をしました。

    「まさか。俺はマスターじゃねえんだから当然だろう。それとあれは人形じゃねえよ」


    「あれは俺の愛した女が産んだ俺の可愛いこどもだ」

  • 61二次元好きの匿名さん23/10/03(火) 10:41:37

    バーサーカーが暴れている隙に自分の存在を空気と同じにして、アキレウスの背後にまわり「停止」の概念を付与しました。ピタリとその場で停止したアキレウスは私を見て、驚いたような顔をしました。


    停止したアキレウスに父が「死」を付与しました。アキレウスは何かを理解したような顔をして私を憐れむように見下ろしました。


    「そうか、お前が・・・」


    アキレウスが何かを言い切る前に父が宝石剣でアキレウスの首を刎ねました。

    ぴちゃりとアキレウスの血が私にかかって、私のものと混ざって落ちていきます。アキレウスはそのまま崩れ落ちました。使い魔も、人間みたいに死にました。


    「こいつのマスターは四年前に殺したから、もうこいつの体の魔力はお前のものになっているはずだ。霊子にならねえと思うが早めに食っとけ」

    ぶちぶちと父が食べやすい大きさにちぎって私の口元に運んでくれました。

    バーサーカーの時もですが、どうして使い魔は美味しいのでしょう。

    取り込んで、私の魔力と混ぜ合わせて、私を通して今回の聖杯へリソースとして送り込みます。彼はたくさん魔力を使ってくれていたようで、ほとんどの魔力が私のものになっていて、スムーズに出来ました。


    「▪️▪️▪️、▪️◾️◾️」


    バーサーカーが心配してくれたので大丈夫だと伝えておきました。アキレウスを食べ終わると、父が私の腕を拾ってきて直してくれました。


    「1週間くらいここらへんぶらついたら、今度はアメリカに行こうか」

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