- 1スレ主23/09/29(金) 23:22:11
- 2二次元好きの匿名さん23/09/29(金) 23:28:38
わくわく
- 3スレ主23/09/29(金) 23:32:02
凪「(よし、ここはレオの好きな攻め様キャラになって俺に夢中にさせてやんよ…!)」
しかしここで凪はある問題に直面する
凪「(つか…そもそもスーパー攻め様って、何?)」
玲王「?」
そう、凪は大前提となるその言葉をよく知らなかった
天才といえども知らないことはまだまだあるのだ
凪は玲王に悟られないよう、平静を装いながらスマホでその単語を検索する
凪「(なになに…)」
【スーパー攻め様とは】
1.受けを億単位で競り落としがちで、ヘリに乗ってやってくる
「よっ!凪!迎えにきたぜ」
凪「(ん…?)」
2.ドS攻めに近く、とにかくお金持ち
「お前は俺の言うとおりに動いてりゃいいから!」
総資産7058億、御影コーポレーション御曹司——
凪「(え…)」
3.高身長、高学歴、高収入、容姿端麗な攻めを指す言葉
「玲王様!」
「キャー!玲王ー!」
凪の脳内にある人物が思い浮かぶ…
玲王『器用大富豪と呼べ!』
凪「(は!?これってレオのことじゃん…!あの文芸部員のヤロー、俺のどこ見てスーパー攻め様とか言いやがったんだ…!?)」 - 4スレ主23/09/29(金) 23:36:41
凪「(いや、落ち着け俺…レオはきっとこーいうのが好きなんだよな。たしかにカッケェし面白れぇじゃん、こんなやついたら…)」
凪はその天才的な頭脳を使って、即座に自分の中に新キャラ【スーパー攻め様】を作り上げていく
凪「……ブツブツ」
しかし、玲王は自分を無視して独り言を言う凪の様子が気になっていた
玲王「(え、何で俺のこと放ってスマホばっか見てんの…?俺、そんなワガママなこと言ったかな…)」
玲王は次第に不安になってくる
玲王「なぁー、凪。俺の喜ぶコトしてくんねーの?」
生徒「「(あ、甘えてる玲王様尊みがすぎる…!)」」
そして、インプットが完了した凪が席に座っている玲王の方を振り向いた - 5スレ主23/09/29(金) 23:40:16
凪「…お前、そんなに俺のことが気になるんだ?」
凪が目を細めて玲王を見つめる
玲王「は!?いや…(凪、ゲームのしすぎで目ぇ悪くなったのか?)じゃなくて、放課後家庭科室行こうって約束したのに、お前が急にいなくなるからさ…」
凪「じゃあ、俺がいなくて寂しかったんだ?レオって可愛いとこあんじゃん」
凪が玲王の座っている机に腰掛ける
玲王「はぁ!?(ど、どうしたんだコイツ)んなワケねーし?調子乗んじゃねえ、バカ!」
凪「へぇ…随分と生意気な口だな。塞いじまおうか?」
凪が玲王の頬に手を伸ばし、自分の顔をキスしそうなほどの距離にまで近づけていく - 6二次元好きの匿名さん23/09/29(金) 23:44:43
新しい引き出しを要求されそう…俺様系は前やったしw
- 7スレ主23/09/29(金) 23:44:49
生徒「「キャーーーッ!!」」(女子生徒の甲高い悲鳴)
生徒「「ゔわ゛ぁぁぁああ!!」」(男子生徒の野太い叫び)
玲王「お、おまっ、(人前で何してんだよ…!?)」
凪のクラスメイト達の前で急に顔を寄せられたことに驚いた玲王が、凪の手を離そうと必死にもがく
凪「おいおい、暴れんなって…ったく、とんだじゃじゃ馬だな」
やれやれとため息を吐いた凪が玲王の後頭部と顎に手をやり、それ以上自分から顔を背けられないように固定した
玲王「…ッ!?」
凪「レオ…愛してるよ」
玲王「〜〜〜!!」
生徒「「あピャアアああああッッ!!?」」
クラスメイト達の絶叫により凪の教室全体が湧き上がる
玲王「(なんで…なんでそんな大事なこと、みんなの前で言うんだよ…?)」
凪「(よし…決まったっしょ…!つか、相当ちかれたー。やっぱこーいうのムリだ、オレ…)」
凪の身体から魂が抜けかけている
が、がんばったよね、凪くん!玲王は喜んでくれた?
玲王の反応を下3レスから🎲 - 8二次元好きの匿名さん23/09/29(金) 23:47:04
頭突きをかまして
「凪のアホーーーーーー」って叫びながら自分の教室まで全力ダッシュ - 9二次元好きの匿名さん23/09/29(金) 23:48:06
何か知らない人みたいで怖…
- 10二次元好きの匿名さん23/09/29(金) 23:51:03
なんかムカついたので凪に本物のスパダリが何かを理解らせてやる(彼は受けです)
- 11二次元好きの匿名さん23/09/29(金) 23:51:38
昨日のばぁやとの会話を思いだし
すんってした顔で
「凪、ちょっと真面目に話をしようか」と部室へ移動する - 12スレ主23/09/30(土) 00:01:16
- 13スレ主23/09/30(土) 02:30:56
凪「ぅえ〜…」
玲王「(ん?なんか凪のやつめちゃくちゃ疲れてんな…ははーん?さてはまたらしくもねぇ変なキャラになろうとしたのか)」
玲王「(この器用大富豪が本物のスパダリが何かを理解らせてやるよ!)」
玲王「なーぎ、髪の毛乱れてるぞ?」
凪「え、ああ、さっき走ったから…」
玲王「今日暑いよな、汗拭いてやるよ」
凪「ありがと(さっきレオに近づいたから顔が熱い…)」
玲王「あ、喉乾いてんならレモンティー買ってきてやろっか?」
凪「え、いや、今は大丈夫」
玲王「じゃ、家庭科室まで行こっか?おぶってやるよ」
凪「うん…」
玲王にとってはその見た目はもちろんのこと、高身長・高学歴・高収入、包容力のある行動すらも通常運転、生まれ持ってのスパダリ、いや、存在そのものがスーパー受け様であった
玲王「(アレ?これじゃいつも凪にしてんのと変わんなくね?スパダリってなんだっけ…)」
凪「(あーもう終わったわ、俺様も攻め様も、俺には全部ムリ。キャラじゃねぇ。だって元々攻め様とか文芸部員が勝手に考えた設定だし…このレオだって、あのエロ小説の玲王とは全然違うんだから…)」
凪「(誘ってくるようなレオじゃなくてもイイ。だって、俺は目の前にいる純粋すぎるくらいにキラキラしたレオだから好きになったんだ)」 - 14スレ主23/09/30(土) 02:40:51
凪「…おんぶは、やっぱいい」
玲王「え?なんで」
凪「(だってなんか、乗ったらレオ潰れそう)」
凪「大丈夫、なんかレオ見たら疲れ吹っ飛んだ」
玲王「え、そーなの?」
凪「俺のこと待っててくれて、ありがとね」
玲王「…うん」
凪が玲王から離れ、帰り支度のためにロッカーから荷物を取り出す
そして凪のいなくなった隙に、再び玲王の近くに女子生徒が集まってきていた
生徒「さっきの凪と玲王様、超イイ感じでしたね〜」
生徒「前から気になってたんですけど、2人って付き合ってるんでしたっけ?」
そう、玲王のクラスメイトには玲王の自爆により凪と交際していることを気付かれてしまったが、凪のクラスメイトはまだ玲王と凪が付き合っていることは知らない
玲王「あ…付き合っては…ないよ(まだ、言わない方が良いよな)」
生徒「マジ?良かったー!」
玲王「え?」
生徒「いや、最初のカッコつけてる凪はどーかと思って叫んじゃったけど、『顔見たら疲れ吹っ飛んだ』とか、『待っててくれてありがとね』とか、さっきみたいに言われたら超癒されるんですけど!」
女子生徒が盛り上がっている
玲王「あー、うん、たしかに俺も癒されてる」
生徒「凪って背高いし実は頭もいいし、顔も結構イケてますよね?実は前からちょっといいなー、と思ってて」
玲王「え…?」
生徒「玲王様、付き合ってないんなら私と凪のこと応援してもらえますか!?」
凪にこの会話は聞こえていない
玲王…どう答える?下3レスから🎲 - 15二次元好きの匿名さん23/09/30(土) 02:44:06
「君が頑張ることはいいと思う。でも応援はできないかな、ごめんな」
- 16二次元好きの匿名さん23/09/30(土) 05:19:32
曖昧に流すつもりだったのに、口から出た言葉は「できない」
- 17二次元好きの匿名さん23/09/30(土) 10:03:19
凪には俺がいるからだめだ
- 18スレ主23/09/30(土) 10:07:05
- 19スレ主23/09/30(土) 10:55:58
玲王「…」
玲王「だめ」
生徒「え」
玲王は微笑むような表情を絶やさないまま、でもしっかりと意思を持って女子生徒にそう告げた
玲王「凪には俺がいるからだめだ」
生徒「玲王様、それって…」
玲王「あー、俺ら今はサッカーのことで精一杯だからさ。無理なんだよ、ごめんな」
玲王は手を前にやりごめんね、のポーズをする
凪「レオー、お待たせ。行こっか」
玲王「おう。あ、マネージャーなら募集してるから!」
2人は家庭科室に向かって歩き出す - 20スレ主23/09/30(土) 10:57:01
凪「ねぇ、さっきあの女子と何の話してたのー?」
玲王「え、…お前の話」
凪「俺の?」
玲王「『最初のカッコつけてる凪はどーかと思って叫んじゃった』ってさ」
凪「あのみんなの悲鳴って…俺に萌えてるんじゃなくて阿鼻叫喚の方の悲鳴だったの?」
玲王「ハハ、そーだろ」
凪「うへぇ…あんだけ頑張ってやったのに、もう2度とやらねーし」
玲王「そのほーがいいよ」
凪「レオはあーいう攻めさ…いや、スパダリみたいなのが好きなんじゃないの?」
玲王「は?んなコト言ったことねーだろ?それに、俺以上のハイスペックのやつがそうそういてたまるかよ」
凪「ほぇー、やっぱかっくいーね。レオは」
凪「(普段はこんなにも王子様なのに、俺の前でだけ可愛くなっちゃうところが最高なんだよなぁ)」
凪「でもレオは?響かなかった?俺の『愛してるよ』」
玲王「いや、あんな人がいっぱいいるところでされたら…困んじゃん」
凪「…だよね(あー、またタイミングやらかしたか…)」
玲王「つか、お前のクラスってギャルっぽい女の子多いな」
凪「えー、俺からしたらみんな宇宙人だし」
玲王「ハハ、向こうもお前のことそう思ってるかもな」
玲王「あーいう子、好きだったりするの?」
玲王が不安になってる?
凪、なんて答えよう。下3レスから🎲 - 21二次元好きの匿名さん23/09/30(土) 11:00:43
「レオかレオでないかでレオが好きな俺に聞く?」
- 22二次元好きの匿名さん23/09/30(土) 11:01:52
凪「好きじゃないよ。俺レオ以外恋愛対象じゃないしレオ自身が俺の好きなタイプだから不安がることはないよ。てか、レオしか勃たないよ安心して!(サムズアップ)」
- 23二次元好きの匿名さん23/09/30(土) 11:02:05
レオは宇宙人を好きになるの?
- 24スレ主23/09/30(土) 11:19:37
- 25二次元好きの匿名さん23/09/30(土) 11:29:30
玲王かわいいなあ
- 26二次元好きの匿名さん23/09/30(土) 11:56:28
おお…!これは安心してくれそう
- 27二次元好きの匿名さん23/09/30(土) 18:55:26
不安になってる玲王を激重感情で分からせるんだ!凪!
- 28スレ主23/09/30(土) 19:55:08
凪「…それさ、」
玲王「ん?」
凪「レオかレオでないかでレオが好きな俺に聞く?」
玲王「プハッ、なんだよソレ。俺か俺でないかって」
玲王は凪の台詞がツボに入ったらしく、ずっと笑っている
凪「俺の中心は、レオに出逢ってからずっとレオだけだよ」
凪は再び玲王と出逢った頃のことを思い出す
凪「レオと逢うまでは学校行くのもいっつも遅刻ギリギリだったのにさ。6時前に目覚ましかけて…」
凪「食べるものも、やりたいコトも、人生も。何もかも全部変わったよ、レオに出逢ってから」
凪「だから、俺もレオみたいに俺の人生変えるやつがそうそういたら困るんだけど?」
玲王「…」
好きだとか、愛してるとか
単純に言われるよりも、もっと胸の奥に刺さって忘れられないような
そんな言葉を言われた気がした - 29スレ主23/09/30(土) 19:58:21
玲王「…お前って、何でそーいう恥ずかしいコト照れずに言えるんだよ」
凪「えー、別に恥ずかしいことじゃなくない?ほんとのことだもん」
凪「(だから、W杯なんてずっと来なかったらいいのにって。優勝したらレオといるこの時間が消えちゃうって思ってた)」
凪「大好きのハグ、する?」
玲王「何だよソレ」
凪「相手の好きなところを言い合いながらハグすんの」
凪が玲王の方を向いて手を横に広げる
凪「ほら」
玲王「え」
玲王「…」
玲王が凪に手を伸ばしかけた時だった
凪「なーんてね、人目につくしここじゃやりたくなかったよね(危ねぇ、また調子に乗るとこだった)」
凪が踵を返して廊下を歩き始める
凪「早く家庭科室行こー」
玲王「…うん」 - 30二次元好きの匿名さん23/09/30(土) 20:00:42
凄い涙腺に来た
- 31スレ主23/09/30(土) 20:01:42
in家庭科室
そこにいたのは凪と変わらない長身に上品な細身のスーツと丸眼鏡、口元に巻いた髭をたくわえた紳士だった
玲王「紹介するな。こちら、ばぁやが召喚してくれた洋裁の専門家のピエールさん。本場パリから来てもらった」
ピエール「Bonjour.」
凪「(え、メイドってイギリス発祥じゃなかったっけ…)ぼ、ぼんじゅーる?」
凪「ねぇレオ、大丈夫なの?この人。しかも日本語通じないとか不安しかないんだけど…」
玲王「ん?大丈夫だろ。パリコレにもブランド出したことあるらしいし」
凪「いや、メイド服だからそんなにクリエイティブなデザインとかは求めてないんだけど」
ピエール「さて、ムッシュ凪。話は聞かせてもらった。君はどんなメイド服を作りたいんだい?」
凪「(日本語話せんのかよ…)」
凪くん、どんなメイド服を作りたい?
下3レスから🎲 - 32二次元好きの匿名さん23/09/30(土) 20:01:50
これは無自覚スパダリですよ凪くん
- 33二次元好きの匿名さん23/09/30(土) 20:04:46
清楚で上品なクラシカルタイプ
- 34二次元好きの匿名さん23/09/30(土) 20:05:24
和風メイド
- 35二次元好きの匿名さん23/09/30(土) 20:10:39
ブラックラグーンのロベルタみたいなタイプ
- 36二次元好きの匿名さん23/09/30(土) 20:12:16
このレスは削除されています
- 37スレ主23/09/30(土) 20:13:36
- 38スレ主23/09/30(土) 21:12:39
凪「ブラックラグーンのロベルタみたいなタイプでお願いします」
玲王「何?」
ピエール「quoi?」
凪「だから、ブラックラグーンのロベルタみたいなタイプでお願いします!!」
玲王「いやいや…声が小さくて聞き返したんじゃなくて、何だよそのロベルタって」
凪「え?知らないの?『サンタマリアの名に誓い、すべての不義に鉄槌を』」
玲王&ピエール「「???」」
凪「もー、ある漫画に登場する最凶のメイドだよ。知らないの?これだから一般人は」
玲王「おい、誰が一般人だよ」
凪「え、いや、これは非オタクって意味でね…」
ピエール「Oh!日本のアニメはパリでも人気ですよ。コスプレですね?」
凪「はい」
玲王「いや、違います!正統派のメイド服です!」
玲王が慌ててスマホで調べたロベルタの画像を見せる
ピエール「Je vois…このキャラクターのメイド服はかなり胸元を強調したデザインですね。それ以外は長袖にパフスリーブのヴィクトリアンメイドスタイル、頭にホワイトブリムのクラシカルなデザイン。そして白のタイツに黒のメリージェーンパンプスですか…ムッシュ凪、なかなかファビュラスな趣味をお持ちのようだ」
凪「めるしー、ムッシュピエール」
パリコレデザイナーに自分のメイド趣味を褒められた凪は得意気である
ピエール「フェスティバルまで時間がないということだから、早速型紙の製作に入ろうと思う。まずは採寸に移りたいのだが…ムッシュ玲王からで構わないかい?」
凪「待ってください!」
ピエール「?」
凪「その役目、俺にやらせてください!」
どーしても採寸したかった凪くん
玲王とピエールはやらせてくれるの?
また、やったとしてちゃんと出来たの?下3レスから🎲 - 39二次元好きの匿名さん23/09/30(土) 21:17:31
できた(誠士郎を抑えながら)
- 40二次元好きの匿名さん23/09/30(土) 21:18:07
凪が必死だったので凪に任せることにした。
完璧に出来たが終わった後鼻血が出てしまった。 - 41二次元好きの匿名さん23/09/30(土) 21:20:37
ギリギリ出来た
- 42二次元好きの匿名さん23/09/30(土) 21:21:03
凪がやることになったが、煩悩にまみれになり凪の誠士郎が勃ってしまった
- 43二次元好きの匿名さん23/09/30(土) 21:21:08
できたが性的な雰囲気にはならなかった
- 44スレ主23/09/30(土) 21:24:35
- 45スレ主23/09/30(土) 22:50:47
凪「やらないと死んでも死にきれません!」
凪の後ろからは髑髏が出ている
ピエール「Oh!ジャポネホラー!わかりました、私が横で指示しますのでムッシュ凪にやってもらいましょう」
凪「ヨッシャアアアア!!」
凪は高らかにガッツポーズを掲げる
その手には家庭科部部長から借りっぱなしのメジャーが収められていた
玲王「もぉー、ピエールも甘いなぁ」
しかし一番凪に甘いのはこの御曹司であろう
凪「部長さん!コレ、もうちょっと貸してね!(俺の本懐を遂げるまで)」
部長「いいですよー。採寸頑張ってくださいね」
ちなみに家庭科室では同時に家庭科部も作業していた
メイド喫茶用のホットケーキと家庭科部として出す紅茶プリンの試作中である
また、隣の教室もメイド喫茶用にサッカー部員達の手によって順調に改造が施されていた
玲王「みんな作業頑張ってんな〜?じゃあ俺も文字通り一肌脱ぐか♪」
凪「えっ」
順調に始まったかと思われた玲王の採寸
しかし、ここで凪はあるコトに気付く - 46スレ主23/09/30(土) 22:55:39
凪「(こ、この公衆の面前で俺のレオがパン一に…?)」
玲王は気にせずシャツを脱ぎ肌を露出していく
凪「(ちょ、ちょちょちょちょちょ…!いくら部活でみんなの前で着替えたりテーラーでパン一になってるからって脱ぐことに慣れすぎでしょこのどエロ御曹司…!?)」
もちろん家庭科室に試着室のようなスペースはない
そして玲王はベルトに手をかけスラックスを腰から落とし——
凪「あー!それダメだって!!」
玲王「え?」
ガバァ!!
玲王「!!?」
ピエール「!!?」
家庭科部員「「!!?」」
そこにいた皆が目にしたもの…
それは玲王の股間に盛大に顔から抱きつく相棒の姿であった
凪「バカヤロウ!!お前らみんなレオを邪な目で見るんじゃねぇ!!」
玲王「邪にしてんのはお前だろーがッ!!」
バキッ!
凪「ドゥウッフ!!」
凪は玲王にほぼグーパンする勢いで突き飛ばされた - 47スレ主23/09/30(土) 22:59:58
玲王「何してンだよバカッ!!」
凪「バカはお前だよ!テーラーの前でだけならまだしも何フツーの一般生徒もいる中でパン一になろうとしてンだよッ!?お前の身体は全部俺のモンなんだから気安く見せてんじゃねぇ!!」
家庭科部員「「(う、うわぁ…)」」
エゴイストすぎる執着心を持つ凪に、一般生徒である家庭科部員は引き気味だった
サッカー部員「お、隣の教室騒がしいな?」
サッカー部員「楽しそう、行ってみるかー♪」
凪「テメェら!一歩でも入ったらぶっ◯す!!」
凪が覇王色の覇気でサッカー部員どもを蹴散らした
そしてぷりぷりしながら家庭科室の窓に文字を書いた模造紙を貼り付けて中が見えないようにしていく
「ミ」「タ」「ラ」「コ」「ロ」「ス」
玲王「おいおい…赤い絵の具が垂れて血文字みてぇじゃん…お化け屋敷かよ」
凪「人が近寄らないならそれでヨシ!」
玲王「ヨシ!じゃねぇよ。つかちゃんとよく見てみろよ、水着履いてんだって、下」
凪「え?」
そう、玲王の股間…いや、下半身をよく見ると、たしかにピッタリとした水着を着用していた
玲王「今日家庭科室で採寸するって分かってたからさ。お前迎えに行く前に履き替えといたの」
凪「…いや、これはこれでセンシティブだよ…?(形が見えてる)」
玲王「……採寸すんの?しねぇの?」
凪「喜んでさせていただきます!!」
こうしてようやく凪の採寸が始まった - 48スレ主23/09/30(土) 23:43:06
せっかくだから🎲で決めよう
凪くん最初はどこから採寸した?
下3レスから🎲 - 49二次元好きの匿名さん23/09/30(土) 23:46:22
腰
- 50二次元好きの匿名さん23/09/30(土) 23:51:26
水泳のように徐々に慣らそうまずは腕
- 51二次元好きの匿名さん23/09/30(土) 23:55:25
胸囲
- 52スレ主23/09/30(土) 23:57:14
- 53二次元好きの匿名さん23/09/30(土) 23:57:46
一番エッチなやつに!
- 54二次元好きの匿名さん23/09/30(土) 23:58:17
誠士郎大丈夫?
- 55スレ主23/10/01(日) 00:33:51
凪「じゃあ、まずは胸囲から…!」
玲王と向かい合ってメジャーを持つ凪の手が震える
玲王「…最初にそこって、お前自分のエゴに素直すぎない?」
凪「(ん?レオも胸囲からじゃなかった?俺の乳首をオモチャにしてさ…)」
決してそんなことはない。あの時の玲王は至って真面目に究極で完璧のメイド服を作り上げようとしていただけだ
凪「そりゃ、俺は世界一のストライカーだから…(夜の方も、ね)」
凪はオッサンのようなギャグを脳内でかましながらも考えていた
凪「(さ、さすがに一般生徒のいるこんな場所で俺の誠士郎を呼び起こすワケにはイかねぇよな…?)」
凪「(だ、だから…落ち着け誠士郎、じゃなかった、俺の手…!絶対に、直接俺の手がレオに触れないように…ッッ!!)」
バンザイしている玲王のバストに、凪が手を震わせながらメジャーを回す
凪「ハァ、ハァ…!」
玲王「…凪、息荒いよ、大丈夫?」
上半身裸の玲王が上目遣いで凪を見つめる
凪「どぅはッ!?」
ガァンッッ!!
センシティブな玲王と至近距離で目が合ってしまったことにより、凪は後ろに転がり机に頭を強打してしまった - 56スレ主23/10/01(日) 00:39:14
玲王「凪ッ!?大丈夫か!?スゲェ音したけど…」
凪「の、のーぷろぶれむ…」
凪は頭を押さえたままうずくまっている
ピエール「ムッシュ凪…君の望むロベルタのメイド服は胸元がかなり強調されたHENTAIデザインになっている。つまり胸元はキッチリと正確に測らなくては、綺麗な乳袋は生まれない」
凪「ち、乳袋って…!?」
玲王「とにかく、そーいうこった。ホラ、さくさく測ろうぜ?自分達でメイド服作るのは、俺とお前の約束だろ?」
凪「(そ、そうだった…)」
自分の夢を、今度は玲王が応援してくれている
それならば、邪な気持ちには別れを告げて真面目にやるべきだ。そう凪は心を入れ替えた
ピエール「あと、ムッシュ凪。メジャーは平行になるようちゃんと目線を下げて測るように」
凪「わかりましたッ!」
グニッ
玲王「んっ…!」
凪「!!!」ピエール「!!?」家庭科部「「!!?」」
凪は目線を玲王のバストと平行にしようと勢い余った結果、玲王の胸に顔を押し付けてしまう
凪「(ヤバッ…!レオとの公開プレイめちゃくちゃ興奮するッ…!!)」
凪は新しい性癖の扉をこじ開けようとしていた
凪「レオのおっぱい吸いたい…」
だ、ダメだコイツは…早くなんとかしないと…
センシティブ発言をする凪に玲王の反応は?下3レスから🎲 - 57二次元好きの匿名さん23/10/01(日) 00:44:22
「でねーよ」チョップをかます
- 58二次元好きの匿名さん23/10/01(日) 00:45:07
にっこり微笑みながら「俺の恋人やめて赤ちゃんにする?」とお怒り
- 59二次元好きの匿名さん23/10/01(日) 00:46:42
「時間ねーのわかってるよな?凪くん?」そう言ったレオの背中にパパさんの幻覚を見た
- 60スレ主23/10/01(日) 00:51:00
- 61スレ主23/10/01(日) 01:05:52
玲王「時間ねーのわかってるよな?凪くん?」
そう言った玲王の背中に凪はパパさんの幻覚を見た
凪「すっ、すいませんでした…ッ!真面目にヤるのでもう出禁は勘弁してくださいッッ!!」
凪は御影家への出禁がトラウマとなっていた
家庭科部員「(凪くん、玲王様の家出禁になってたの…?)」
家庭科部員「(一体何をやらかしたんだろう…?)」
家庭科部員達は凪玲王withピエールの採寸が気になって、もう調理どころではなくなっていた
凪「(出禁は困るッ!!だってレオが初Hは実家の風呂場がイイって言うから…!!)」
それは凪の思い違いなのだが、結局この男を突き動かすのは全て玲王への抑え切れないエゴなのである
凪「レオ、俺にはお前のおっぱいが必要なんだ」
玲王「マジでぶっ飛ばすぞ…!」
凪「ハイ、集中します…集中…集中…ッッ!!」
凪が上半身裸の玲王に手を回す
凪「(落ち着け…!落ち着け誠士郎…!!これは何でもない、採寸…そう、ただの採寸なんだ…ッ!!」
凪くん、ちゃんと玲王のバスト測れた!?
下3レスから🎲 - 62二次元好きの匿名さん23/10/01(日) 01:12:29
測れたけど震える凪の手が玲王の肌や乳首を掠めるたびに玲王が艶かしい声を上げてさらに凪があわあわするのですごく時間がかかってしまい、玲王には怒られた
- 63二次元好きの匿名さん23/10/01(日) 01:14:48
無心になるために出禁は嫌だと唱えながら行い何とか測れた
- 64二次元好きの匿名さん23/10/01(日) 01:26:22
凪は思った艶かしい色香を放つ玲王を有象無象の前に長時間さらして良いのかと
それは自分が独占しておくべきものではないのだろうかと
自分達の筋力は日々増大している
ここで測り方をマスターすれば次の機会でいちゃいちゃしながらできるのではないかと
悟りを開いて見事にやりきった - 65スレ主23/10/01(日) 01:33:32
- 66二次元好きの匿名さん23/10/01(日) 01:37:31
また一番エッチなやつに!!!
- 67二次元好きの匿名さん23/10/01(日) 01:40:00
女神も深夜テンション?
- 68スレ主23/10/01(日) 10:57:37
凪「ハァ、ハァ…(うわ、俺の心臓の音、めちゃくちゃうるせぇ…!)」
自分の激しい鼓動が周りに聞こえてしまっていないか不安になった凪は、そのことに意識をとられるあまり震える手が玲王の胸元を掠めてしまう
玲王「…ぁっ」
小さくも感じてしまった甘い声が唇から漏れ、玲王は慌てて自分の口を押さえた
凪「ッ!?」
玲王「んっ、そこ、待って…なぁっ、凪っ」
玲王の制止の声は今のテンパっている凪には届かない
凪「(えっ、さっきのレオの声って、あ、あ、喘ぎ声だった!?いや、違う…今は採寸することに全集中だ!余計なコトは考えるな、誠士郎!!)」
メジャーの位置を平行に見るため、凪は玲王の身体に密着するように近づく
玲王「——っ!?」
息を呑むようにして玲王がビクッと反応した
凪「(ぅえっ!?)」
その様子に慌てた凪は、無自覚にも玲王を焦らすように無駄に採寸に時間がかかってしまう - 69スレ主23/10/01(日) 11:05:14
玲王「んっ、ふっ…んぅ…」
凪「え、ここが…(メジャーの位置で)いいの?レオ」
玲王「そんなのっ、わかんな、いっ…」
凪「ちゃんと見てよ…」
玲王「もっ、無理」
凪「ゴメンね…すぐ終わらせるから…もう少しだけ我慢できる?」
玲王「っ…ぁあっ…やっ、そこ…!」
家庭科室にいる凪と玲王以外の人間は全員宇宙猫になっていた
ピエール「(今日中に採寸終わるかな)」
家庭科部員「(あの2人…アレいつまでやるのかしら)」
家庭科部員「(イケナイ、新しい何かに目覚めそうだわ…!)」
凪「ハァ、ハァ…(ヤバい…さっきから緊張しすぎて手が震えて言うこと聞かない…鎮まれッ!俺の右腕…!)」
玲王「…んっ、だから、そこダメだって…」
先程から快楽を与えられては突き放されるもどかしさに、玲王は次第に怒りが募っていく
玲王「マジでこれ以上ふざけたら、コロス…!」
玲王は羞恥から頬が上気し、もう半泣きだった
凪「(こ、ころして…!!)」
しかし殺されたくはなかった凪は全集中してなんとか玲王の胸囲を測り終える
凪「ム、ムッシュ!レオのおっぱ…じゃなかった!胸囲計測出来ました!」
玲王「(…ほっ)」
やっとこの辱めから解放されると玲王が安堵したのも束の間—— - 70スレ主23/10/01(日) 11:10:28
ピエール「あ、そうだ、ムッシュ凪。美しい乳袋を作るためにはBP間のサイズが必要だった」
凪「BP間…?何です、それは?」
聞き慣れないが確実に卑猥な色を含んでいそうなその単語に、凪の目が光る
ピエール「ズバリ…バスト(B)ポイント(P)間だ…!」
バストポイント間。そう、乳首の間の距離である
凪「なるほど…わかりました!ムッシュピエール!この凪誠士郎が全力でその採寸に取り組ませていただきますッ!!」
玲王「もぉ、ぜってーそんなトコのサイズいらねぇだろッ!?」
ガシッ!
凪が玲王の肩を力強く掴む
玲王「!?」
凪「レオ…聞いて?俺はロベルタの衣装にこだわりたい。だから、レオも気合い入れてやってくれないと困るんだよ」
凪の表情はそれまでに見たことがないくらい真剣だった
玲王「やだっ、お前いい加減にしろよ。乳首(の距離)は自分でするっ…」
凪「ブフッ…!!」
御曹司のあまりのエロさに凪は鼻から血を噴き出してしまった
ヤバイ、このままでは採寸者負傷によりお開きになりそうだ!
凪くん、なんとかして鼻血を誤魔化せ🩸
凪はどう誤魔化した?下3レスから🎲 - 71二次元好きの匿名さん23/10/01(日) 11:11:46
自分の顔を殴る
- 72二次元好きの匿名さん23/10/01(日) 11:12:25
これは迸る熱いパトスだから(誤魔化せなかった)
- 73二次元好きの匿名さん23/10/01(日) 11:16:31
このレスは削除されています
- 74二次元好きの匿名さん23/10/01(日) 11:23:23
鼻血を拭き、鼻を圧迫させ堂々した態度でレオに大丈夫な事を告げる
- 75スレ主23/10/01(日) 12:26:39
- 76スレ主23/10/01(日) 12:54:40
凪「(ヤバイッ、レオを見て興奮して鼻血出してるのがバレたら採寸させてもらえなくなるッ!!)」
凪は玲王から顔を隠すようにして背中を向ける
バキッ!!
そして、凪は自分の顔を渾身の力を込めて殴った
玲王,ピエール,家庭科部員「「!!?」」
玲王「ちょっ、何何何、何してんだよ凪っ!?」
玲王が慌てて凪に駆け寄る
凪「何でもない!気にしないでッ!」
玲王「無理だろ、顔に殴った跡ついてるし…すぐ冷やさねぇと、お前の顔に何かあったら俺…」
凪「え」
玲王が心配そうな顔で凪を見つめる
玲王『俺、お前の顔好きだなー』
凪「(そーいえば…レオって俺の顔好きなんだっけ)」
凪「え、いや…(んなの、照れんじゃん…)」 - 77スレ主23/10/01(日) 12:56:18
玲王「お前の顔に何かあったら」
玲王「俺らのメイド喫茶のランダム配布写真はどーなるんだよっ!?」
凪「えっ」
玲王「メイド服作った後に配布用の写真撮影すんだろ!?顔が腫れたらどれだけスゲェ服作っても台無しじゃねーか!」
凪「そ…そっち…?」
玲王「ゴメン、家庭科部に氷ある?すぐに凪の顔冷さねぇと」
玲王が水着のまま家庭科部員達のいる調理台の方へと向かう
凪「ちょ、待っ!レオ、そんな薄着で調理してるトコ行ったら危ないから…ッ!!」
凪が慌てて玲王の後ろから引き止めようとするが、先程自身のぶちまけた鼻血によって足元を滑らせてしまう
凪「っぶね…!?」
玲王「えっ?」
お約束すぎる展開だ!
ウルトラジーニアスの凪くんは危機回避できたのか?
この後2人がどうなったか下3レスから🎲 - 78二次元好きの匿名さん23/10/01(日) 13:02:06
ラッキースケベ(倒れ込んで玲王の胸を両手で鷲掴み)
- 79二次元好きの匿名さん23/10/01(日) 13:03:14
お約束のラッキースケベ
凪が下に仰向けになり、玲王がその上でうつぶせ&凪の顔に玲王の胸が直にあたる - 80二次元好きの匿名さん23/10/01(日) 13:05:06
二人共抱き合う形で倒れる
凪の顔に玲王の胸があたり、玲王は凪の頭(顔守るために)を抱えるように手を添えてる - 81スレ主23/10/01(日) 13:10:48
- 82二次元好きの匿名さん23/10/01(日) 13:13:49
凪の誠士郎大丈夫かな??
- 83二次元好きの匿名さん23/10/01(日) 13:14:20
誠士郎いつも戦ってる
- 84スレ主23/10/01(日) 14:20:44
ドサッ
二人共、お互いを抱き合う形で倒れた 凪の顔には玲王の胸があたり、玲王は凪の顔を守るため頭を抱えるように手を添えていた
玲王「っ、てぇ…凪(の顔面)、大丈夫か…?」
玲王がそっと下の方にある凪の顔を覗き込み、凪は声のする方へと視線を上げる
凪「え、(うわ、顔ちっけぇ…!)あ、うん…大丈…」
玲王「んぁっ…!?」
凪「!?」
凪は口を動かした時に唇が何かに触れたなと思い、玲王の顔から視線を目の前へと戻す
近すぎてよく見えないため顔を少し離した凪の眼前には、玲王の乳首があった
凪「!!?(え、俺、今レオの乳首を口に入れたまま喋ってたの…!?)」
凪「じゅ、授乳プレイじゃんこんなのッッ!?…ゴハッ!!」
玲王「はっ!?」
凪は思いがけず授乳プレイが出来た悦びから再び鼻血を出すが、横になっていたためその血が口に流れ込んでまるで吐血したようになる
その血は玲王の胸元にまで飛び散り、辺り一体が血の海と化した——
部長「た、大変っ!シャツが血で染みに…凪君、すぐに脱いでください!早めに洗えば落ちますから」
この混乱の中にあっても、あの変態教師2の元で家庭科部の部長を務め上げていた彼女の肝は据わっていた
その部長の手によってテキパキと凪は脱がされていく - 85スレ主23/10/01(日) 14:22:26
凪「や、やめて、エッチー!!」
玲王「いや、早く脱いだ方がいいだろ!てかいつまでも俺のこと掴んでないで離せって!」
凪「いやだ!まだ授乳プレイしたい!『いい子ねー』って俺の頭ナデナデして、『お腹空いちゃったの?』って優しく語りかけながらレオのおっぱい吸わせてください!!」
玲王「っざけんじゃねぇよ、気持ちワリィ!!」
凪があまりにも赤裸々に自分のエゴを打ち明けてしまったことにより、玲王はとうとうブチ切れてしまった
玲王「そーいう恥ずかしいのは言うなって言ってんじゃん!」
凪「だって気付いたら言ってんだもん!止められないんだもん!」
玲王「だってだって、ってお前は赤ちゃんかよ!?」
凪「赤ちゃんだよ!だからおっぱい吸わせろっつってんだろ!!」
凪は鼻から下を血塗れにしてとんでもないコトを言っている
玲王「ほんとに、ヤだもう…最低。帰る」
立ち上がって帰ろうとする玲王の肩を凪が掴んで仰向けに押し倒し、馬乗りになった
凪「は?このまま帰すワケねーだろ…(まだ採寸もメイド服も全然出来てねぇんだぞ…!?)」 - 86二次元好きの匿名さん23/10/01(日) 14:24:49
凪くんさぁ…
煩悩エゴイストじゃえねぇか - 87二次元好きの匿名さん23/10/01(日) 14:25:37
玲王怒ってても可愛い
- 88スレ主23/10/01(日) 14:28:20
in隣の教室(メイド喫茶会場)
先程、採寸前に凪の覇王色を喰らわず運良く逃れていたサッカー部員達が飾り付けを終えようとしていた
サッカー部員「いやー、飾り付けかなり良く出来たな!」
サッカー部員「うん、早くキャプテン玲王にお見せしよーぜ」
家庭科室の前に移動するサッカー部員達
サッカー部員「なんだコレ、貼り紙?『ミタラコロス』って…」
サッカー部員「ここってお化け屋敷だっけ?」
サッカー部員「いや、家庭科部だろ。なんか美味そうな匂いするし。キャプテン玲王ー!?」
ガラガラッ
家庭科室の引き戸を開けたサッカー部員達の目の前には、上半身裸でキャプテン玲王を押し倒し、口元を真っ赤に染めた凪の姿があった
凪「テメェら!入ってくんじゃねぇって言ってんだろ!!」
サッカー部員「ギャーーーッッ!!キャプテン玲王が凪に喰われてるッッ!!」
こうして白宝高校にまたしても『家庭科室で寝太郎が玲王様を喰っていた』という色んな誤解を与えそうな噂が広まるのだった
さて…もう採寸どころじゃないよね
凪くん、採寸は諦めた?あとはピエールに任せる?
下3レスから🎲 - 89二次元好きの匿名さん23/10/01(日) 14:30:28
玲王おかんむりにつき採寸強制終了
- 90二次元好きの匿名さん23/10/01(日) 14:32:46
凪くん学校では自重しよう?またパパさんに怒られるよ?出禁にされるよ?
- 91二次元好きの匿名さん23/10/01(日) 14:32:48
駄々をこねてみる
- 92二次元好きの匿名さん23/10/01(日) 14:33:30
自分のエゴを通すために玲王を説得する
- 93スレ主23/10/01(日) 14:37:39
- 94二次元好きの匿名さん23/10/01(日) 15:02:09
さすがエゴイスト
- 95スレ主23/10/01(日) 15:08:01
凪の身体の下には、そのきめ細やかな胸元を凪の血により赤く染められた学園の王子様である玲王がいる
凪「(うわ…血に塗れたレオもなんかエッチだな…)」
もう何でもアリの状態である
血を出しすぎた凪はアドレナリンが大量に出ていた
そんな凪にとってはもう学校だからとかは関係なかった
そして凪は駄々っ子…聞き分けのない子どもになっていく
凪「やだやだやだやだ、お願い。おっぱい吸いたい」
玲王「…じゃあ、もうやめるか?」
凪「え、ナニを?」
玲王「メイド服作んの」
凪「は!?」
玲王「なんか俺もう、自信ねぇわ…。今のお前とじゃ、夢見れそーにねぇ」
凪「何…それ」
2人の約束を反故にされそうになり、玲王の肩を掴む凪の手に力が入る
玲王「前にも言ったじゃん、お前から触られるのに慣れてねーんだって。お前が授乳プレイとかおっぱい吸わせてとか、そーいうヘンなこと言うのにも、どーやって返したらいいか俺にはわかんねぇんだって」
凪「あ…」
玲王「前に『お前がしてくれること全部好きになれるように、早くそーいうの慣れるようにするから』って言ったけど…やっぱ、怖い。無理だ」
玲王の瞳が潤んで、静かに揺れていた
玲王「もう、他のやつと付き合ったら…?」
あああ…だ、ダメだ
このままではメイド服どころか玲王まで失ってしまう
上半身裸で顔面血まみれ状態の凪による玲王へのフォローを下3レスから🎲 - 96二次元好きの匿名さん23/10/01(日) 15:16:38
凪「玲王以外と付き合うなんて死んでもやだ(涙目)」
↑凄く悲しそうな表情をしながら言う - 97二次元好きの匿名さん23/10/01(日) 15:18:55
他のやつなんて考えられない。俺(凪)には玲王が必要なんだって真剣な顔をして言う
- 98二次元好きの匿名さん23/10/01(日) 15:20:17
ごめんなさい 許して レオを失いたくない って素直に伝える
- 99スレ主23/10/01(日) 15:54:36
- 100スレ主23/10/01(日) 17:47:18
凪「ごめんなさい…許して。レオを失いたくない」
そう凪は素直に伝えた
凪「(俺の中心は、ずっとレオだけなのに…)」
凪「お願い、レオがいないと俺…ダメになる」
玲王「凪…」
凪「お前と階段で出逢った時、俺を見て熱くなったお前を見て、コイツが欲しいって、思ったんだ」
凪「だから昔の俺には、もう戻れない。お前と出逢ってから、俺は変わったんだ。熱くなれることも、夢を見ることもないって思ってたのに…」
凪の手は、震えて、その顔はいつも以上に白くなっていた
凪「今は、こんなにもメイド服を着たお前を見たいって思ってるし、授乳プレイだって、夢に…見てる…ハァ…ハァ…」
玲王「え」
凪は呼吸を荒くしながら玲王に伝える - 101二次元好きの匿名さん23/10/01(日) 17:48:15
凪くん…そういうとこだぞ…
- 102二次元好きの匿名さん23/10/01(日) 17:50:28
ブレないなこのエゴイスト…
- 103スレ主23/10/01(日) 17:50:41
実は凪は先程からの過剰な出血により、軽い目眩と息切れ、貧血による手の震えが起こっていた
凪「だからさ、そんな泣きそうな表情しないでよ。レオが悲しいと、俺だって悲しくなるよ」
凪の瞳も、涙の膜で揺れているように見えた
それは出血による生理的なものなのか、それとも——
玲王「…凪。ハハ、ひでぇ顔(これだけ血が出てりゃ、様子もおかしくなるよな)」
玲王が凪の首に手を回して抱き寄せ、そして凪にしか聞こえないようにその耳元に語りかける
玲王「お前の気持ち、分かったよ。お前が自分で採寸したいって思ってんのも、スゲェ伝わったし。でも、お前になんかあったら…俺だって生きていけない」
凪「レオ…」 - 104スレ主23/10/01(日) 17:53:40
玲王は凪の顔を離してその目を見つめる
玲王「俺が悲しむのが嫌なんだったらさ、採寸はピエールに任せて、お前は無理せずちゃんと顔冷やして大人しくしとけよ?」
そう言って凪の頭をヨシヨシした
凪「…ッ…(可愛い…。今こんなに血が出てなきゃ、絶対誠士郎がヤバかった)」
凪は先程から鼻血を出し続けていて良かったと少し思った
ピエール「Très bien…素晴らしいね、君たちの愛。直接言葉にしなくても、その想い、伝わってくるよ。ムッシュ凪、君のシャツは洗われているし、このまま裸だと風邪を引くだろう?私が君たち2人に我がブランドのTシャツをあげるとしよう」
凪「え?(そ、それってレオとペアルックってこと?)」
ピエールが2人にくれたTシャツには、ある文字が印刷されていた
それはどんな文字だった?下3レスから🎲 - 105二次元好きの匿名さん23/10/01(日) 17:57:44
Rome ne s'est pas faite en un jour.
- 106二次元好きの匿名さん23/10/01(日) 18:10:54
≪En amour trop n’est même pas assez.≫
「どんなにたくさん愛しても、愛しすぎということはない」 - 107二次元好きの匿名さん23/10/01(日) 18:16:55
Il faudrait que je cessasse de vivre pour cesser de vous aimer.
君を愛するのをやめるには生きるのをやめるしかないだろう - 108スレ主23/10/01(日) 18:56:35
- 109二次元好きの匿名さん23/10/01(日) 19:27:22
おーー貪欲な(?)感じが凪っぽいね
いや貪欲よりとことんって感じかな - 110スレ主23/10/01(日) 22:22:55
ピエールのくれたお揃いのTシャツには、
≪En amour trop n’est même pas assez.≫
と書かれていた
凪「…え、何これ。フランス語?」
凪が血のついた顔を水道で洗いながらピエールに尋ねる
ピエール「我がフランスの誇る劇作家、ボーマルシェの書いた戯曲『フィガロの結婚』にも出てくる有名な言葉だよ。そこに書いてあるのは諺の方だけどね」
凪「ふーん(フランスの、ことわざ…?)」
ピエール「主人公のフィガロはヒロインのスザンヌからの愛を貪欲に欲しがるんだ。彼女がどれだけ彼のことを愛していると言葉にしても、『どんなに愛されても十分な気がしない』と言ってね。まさに今の君にピッタリの言葉じゃないかい?ムッシュ凪」
凪「…」
凪は「随分皮肉なコトを言うオッサンだな」と思った
しかしピエールの言うことは実際当たっているのかも知れない - 111スレ主23/10/01(日) 22:27:41
今の自分はいくら玲王から「愛してるよ」と言葉にしてもらったところで、結局玲王が自分の見えないところにいる限りいつも不安になっている
形に残る物を見て安心したいと思って交わしたあの指輪でさえも、その銀色に輝く小さな金属で玲王の心を繋ぎ留めたような気になっているだけだ
指輪だって、婚姻届だって
きっと本当のところはそれに意味などないのだ
玲王と同棲したって、結婚したって——
結局人の心なんて目では見えない
玲王の心が離れてしまえば指輪に意味なんてない
凪「(だから…俺はレオを何かで縛り付けたいんじゃなくて、本当はレオ自身の意思で、ずっと俺の隣にいたいって思っていて欲しいのかな)」
だって、もし玲王の気持ちを考えずに自分のモノ扱いしてしまえばそれは玲王の両親と同じなのだ - 112スレ主23/10/01(日) 22:32:42
凪『お前の身体は全部俺のモンなんだから気安く見せてんじゃねぇ!!』
凪「う、うわぁ…」
玲王「?」
同じく横で胸元についた血を拭いていた玲王が、不思議そうな顔をして凪を見つめてくる
凪「(あー、何であんなこと…言っちゃったんだろう)」
凪は執着心と支配欲が強くて、どこまでも子ども過ぎる自分を省みて恥ずかしくなってきてしまった
凪「(あんなのって、自信のない男が言うことだよね…)」
玲王「このTシャツに書いてんのってフランスの諺なんだ?オシャレだな。ありがとうピエール♪」
玲王は言葉の意味など深く気にせずにそのTシャツを受け取って喜んでいる
凪「(ことわざの意味は、今の俺にはなんか複雑な気持ちになるけど…レオとのペアルックは正直嬉しいから)めるしー、ムッシュ。後で着るね」
ピエール「Je vous en prie.じゃあ採寸するよ」
その前に凪は、玲王に聞いておきたかった
凪「ねぇレオ」
玲王「ん?」
凪「しゅ、執着心の強い男って、ど、どう思う…?」
玲王…
誰とは言わないけど、そんな男ってどうなの?
下3レスから🎲 - 113二次元好きの匿名さん23/10/01(日) 22:35:41
……正直言うと良いことじゃないよな……(そんな自分が嫌になる)
- 114二次元好きの匿名さん23/10/01(日) 22:37:32
玲王 「普通に考えて重いと思うけど…もし、凪だったら俺は嬉しいよ」
優しい目で凪を見つめる - 115二次元好きの匿名さん23/10/01(日) 22:38:26
重いんじゃないか??(首をかしげる)
- 116二次元好きの匿名さん23/10/01(日) 22:38:28
…俺達みたいで悪くないんじゃね
- 117スレ主23/10/01(日) 22:44:57
- 118二次元好きの匿名さん23/10/01(日) 22:49:57
はー!甘酸っぱー!
- 119二次元好きの匿名さん23/10/01(日) 22:52:54
天使かな?
- 120スレ主23/10/01(日) 23:46:48
凪「(う、うわぁ…思い切って聞いちゃったけど、キツイこと言われたらしばらく立ち直れないかも)」
玲王「んー…」
玲王は顎に手を当てて考えている
凪(ドキドキ…)
玲王「普通に考えて重いと思うけど…」
凪「ぐっ…!(や、やっぱり…!?)」
玲王「もし、凪だったら俺は嬉しいよ」
そう言って、玲王は優しい目で凪を見つめた
凪「へ?」
玲王「じゃ、採寸してもらってくる」
玲王はピエールの元へと行ってしまった
ピエール「(…これは、ムッシュ凪だけではなく、優しすぎるムッシュ玲王にもそうさせてしまう原因があるのだね)」
凪「…」
ピエールの採寸は自分達の採寸がまるでコントだったのかと思えるほど的確で無駄なく早かった
きっともう彼の頭の中には型紙が存在していて、どこを測れば良いのか完璧に理解しているのだろう
凪「(でも…やっぱレオが他の男に触られてるとこ見たくない)」
凪がふと調理台のテーブルの方に目をやると、そこではサッカー部員達が家庭科部の女子達と合コンを開いていた - 121スレ主23/10/01(日) 23:50:01
サッカー部員「このプリン美味いねー。紅茶入ってんの?今度俺にも特別に作ってよ!」
家庭科部員「え、そ、そんな…!でも、お口に合って嬉しいです…」
凪「(こ、これがいわゆる文化祭マジックってやつなのか…!?)」
凪「つーか、何やってンだお前ら!飾り付けは!?」
凪は自分と玲王のイチャつきを棚に上げて部員達を問い詰める
サッカー部員「いや、キャプテン達が遊んでる間にもう出来てますよ。見てみますか?」
凪「うん」
そして凪とサッカー部員達は隣の教室へと向かう
凪「(俺とレオのメイド喫茶だからな…頼むぞ!)」
凪は祈るような気持ちで教室の引き戸を開けた
メイド喫茶の内装…サッカー部員達はちゃんと飾り付け出来ていたの?
また、どんな感じに仕上がってた?
下3レスから🎲 - 122二次元好きの匿名さん23/10/01(日) 23:55:17
お前らの全力が怖いってくらい完璧な なろう系でよく見る貴族の屋敷の内装を彷彿とさせる飾り付け
- 123二次元好きの匿名さん23/10/02(月) 04:02:21
可もなく不可もなく、the高校のメイド喫茶の内装って感じの手作り感溢れる普通の内装
- 124二次元好きの匿名さん23/10/02(月) 05:58:08
上品だけどメルヘンな感じの内装
不思議な国のアリスみたいな感じ - 125二次元好きの匿名さん23/10/02(月) 10:03:14
どうなるかな?
- 126スレ主23/10/02(月) 10:42:37
- 127スレ主23/10/02(月) 16:06:48
(〜♪)
凪「な、なんということでしょう…」
教室の引き戸を開けた凪の脳内には、瞬時に某番組のBGMが流れ出した
白宝らしい上品さは残したまま、メイド喫茶という茶目っ気に相応しい可愛らしいメルヘンさを上手く取り入れたその内装…
ただの殺風景だった空き教室が、まるで不思議の国のアリスの世界のように変貌を遂げでいた
凪「す、すげーじゃんお前ら…ただのサッカー部だろ…?どこでこんな匠の技を」
サッカー部員「え?まぁフツーじゃね」
サッカー部員「うん、俺ら中等部の頃からこーいうイベント何回もやってっし?」
サッカー部員「自分らで準備してサプライズパーティーとかもよくやるし」
サッカー部員「最近流行りのコンセプト系のカフェとか調べてさ、女の子が好きそうなのイメージして作ってみた!」
凪「(こ、こんのクソ陽キャどもがぁぁぁあ!!)」
サッカー部員達の飾り付けは満点に近かったものの、凪はなぜか陽キャ達に対して怒りを燃やしていた
今まではただ面倒なだけの文化祭だったのに…
好きな人とやるってだけで、どうしてこんなにもキラキラと楽しく、全てが輝いて見えるのだろう
玲王と出逢うのがもっと早ければ…
いや、出し物ができる最後の高2のこのタイミングを一緒に過ごせているだけでも幸せなんだ
凪「…」
凪は先程ピエールから渡されたTシャツの諺を思い出す
欲しがるばかりではなく、今ある幸せを大事にしようと凪は『小欲知足』の精神で生きることにした
凪「(陽キャがなんだ。今は俺こそが真のリア充なんだった。なんせ、この学園一のアイドルの隣に立つという権利が、今俺の手中にある…!)」 - 128スレ主23/10/02(月) 16:11:03
サッカー部員「それにしてもさー、凪。お前みたいな不思議君の寝太郎がどーやってあの玲王様を口説き落としたんだよ?」
サッカー部員「そーそー。俺も文化祭で告りたい子がいるからさ、恋の必勝法教えてくんね?」
凪「…はい?」
なんということでしょう
しかし、周りに気付かれるのも仕方ない
なぜなら先程あれだけ盛大に血まみれで授乳プレイ(語弊あり)を楽しんでいたのだから
サッカー部員と家庭科部員はいつのまにかスルースキルを上げてちゃっかり合コンを始めていたが、凪たちのイチャイチャパラダイスっぷりはしっかりと見られていたのだ
凪、ちょっとマウント取っちゃう?それとも?
恋の必勝法…凪の回答を下3レスから🎲 - 129二次元好きの匿名さん23/10/02(月) 16:20:09
ごめん わかんない レオ対応とレオ以外対応は違うでしょ?
- 130二次元好きの匿名さん23/10/02(月) 16:35:01
どっちかと言うと俺がレオに口説き落されたんだよね
- 131二次元好きの匿名さん23/10/02(月) 16:43:15
俺とレオだけのメモリアルだから黙秘権を行使する
- 132スレ主23/10/02(月) 16:49:38
- 133スレ主23/10/02(月) 17:35:04
凪「(どーしよっかな…)」
サッカー部員達からのマウント心をくすぐられる質問に、凪はぶっちゃけソワソワしていた
本当ならば今すぐにでも全校生徒に向かって「俺の恋人はお前らのアイドル御影玲王だから」と言いふらしたい凪
しかし、玲王からは「やり方があるだろ」と未だに釘を刺されている
凪「…(いや…でも、全校に言うんじゃなくて、サッカー部の奴らにちょっと言うくらいなら許されるよね)」
先程から黙っている凪を見て、サッカー部員達の顔には諦めの色が見え始めていた
サッカー部員「そーいや、こいつこういうヤツだったわ。玲王君がいねぇと喋んねーの」
サッカー部員「もー、なんだよ寝太郎。ケチケチせずに教えてくれたっていーじゃねぇか」
凪「どっちかと言うと俺がレオに口説き落されたんだよね」
サッカー部員「「!!?」」
サッカー部員達に、衝撃が走る——— - 134スレ主23/10/02(月) 17:39:59
先程『小欲知足』を誓ったばかりのこの男、その強すぎるエゴの前にその誓いは脆くも崩れさっていた
凪「ま、俺はお前らとは違うから。付き合いたいと思って頑張るのなんて意味あるの?それって既に特別な存在じゃないってコトじゃん?」
凪の無自覚マウントは容赦がなかった
しかし選ばれしエリートである白宝生は、負けじと果敢に言い返す
サッカー部員「なんだよソレ!じゃあお前のこと口説き落としたキャプテン玲王の頑張りも意味なかったってコトになるんじゃねーの!?」
凪「グッ…!?」
た、たしかにブーメランだったか?
凪の返答を下3レスから🎲 - 135二次元好きの匿名さん23/10/02(月) 18:02:27
レオは俺をサッカーに誘うために口説いてただけだし?
俺はその瞬間レオに落ちて紆余曲折あって今は相思相愛だけど
お前らもこうなれたらいいね - 136二次元好きの匿名さん23/10/02(月) 18:05:53
レオが口説き落とすのに努力をしたと思ってるワケ?
即落ち2コマだったわ - 137二次元好きの匿名さん23/10/02(月) 18:15:39
レオの努力とお前らの努力が同じだと思い上がってる?
- 138スレ主23/10/02(月) 18:19:37
- 139スレ主23/10/02(月) 21:26:03
凪「レオの努力とお前らの努力が同じだと思い上がってる?」
サッカー部員「なっ、なんだよ…!」
サッカー部員「そこで玲王君の名前出してくんのはズリィだろ!」
凪「いや、ずるくないし。なんなら最初にレオの名前出して比較してきたのはお前らのほーだし。レオとレオ以外じゃ比較対象にすらなんないからこれ以上議論する価値ナシ」
凪は断固拒否の構えを見せる
サッカー部員「「(コイツに恋愛相談とかしたのが間違いだった…!)」」
同じサッカー部としてただ世間話的に軽く話を振っただけだったのに、それをマウントとってオーバーキルしてくるなんて…
やっぱり寝太郎は普通のやつとはなんか違う。コイツは変人だ
玲王からしてみればそんな変わったところも面白いと凪に惹かれたのだが、凪とサッカー部員達との間には、また目に見えない溝が深まろうとしていた
玲王「おーい、凪。何話してんの?次、採寸お前の番だぞ」
玲王が廊下から凪を呼ぶ
サッカー部員「あ、キャプテン玲王!いや、コイツが玲王君に口説き落とされたとか言ってるんスよ」
玲王「…え?」
玲王は瞬時に状況を理解した - 140スレ主23/10/02(月) 21:32:51
玲王「あー、凪がサッカー始めたキッカケの話だろ?うん、そうそう。俺がコイツの才能に惚れて毎日押しかけてたんだよ。なぁ?凪」
凪「えー(は?恋人として付き合ってるって言えよ…)まぁ、そーなんじゃないの」
凪は玲王に呼ばれて家庭科室へと戻ろうとし、廊下ですれ違いざまに玲王に小さく声をかけた
凪「あとで覚えといてよね」
玲王「…は?何をだよ」
凪のいなくなったメイド喫茶の教室を玲王が見渡す
玲王「お、部屋の飾り付けすげー良く出来てんじゃん!?さすがだなお前ら!俺らがやるからにはサッカー部が売り上げ1位を狙うぞ!」
サッカー部員「ウオォォォッ!!」
サッカー部員「やってやんよぉぉ!!」
玲王が部員達のモチベーションを高めたことにより、彼らは凪とのいざこざを忘れて再び団結し始めた
玲王「内装がアリスっぽいし、ウサギのカチューシャとかあればお客さんがつけて写真撮ったりして楽しめそうだな」
サッカー部員「イイっすね!映え狙っていきましょ!俺ら今からカチューシャ買ってくるっスよ」
玲王「おー!お前らのメイド服と一緒に買い出し頼むわ。領収書もらっといてな」
サッカー部員「うぃーす!」
一方、家庭科室に戻った凪の身体をピエールは鬼早く採寸していた
凪「レオ以外の男に触られる趣味ないから早くしてー」
ピエール「これでもかなり早くしてるんだけどね…」
元パリコレデザイナーの前でも凪の不遜さは変わることはなかった - 141スレ主23/10/02(月) 21:54:14
ピエール「それにしても…”人を愛したら賢いままでいることは不可能になる”だったかな。本当に素晴らしいね、君とムッシュ玲王の関係は。新しい愛のインスピレーションが生まれそうだ。仕事だったけどここに来て良かったよ」
凪「…そりゃ、どーも。てか、それって俺がバカになってるってコト?」
ピエール「Pas sûr. 」
玲王が家庭科室へと戻ってきた
玲王「凪ー、お前なぁ、あんまモメんなよ部員と」
凪「いや、あっちから絡んできたんじゃん。俺悪くねーし」
ピエール「さてさて、採寸は終わったよ。生地は明日持ってくるけど素材はどうしようか」
凪「えーっと…」
玲王「そうですね、まだ昼間は暑いので通気性が良くて給仕するのに軽くて動きやすいような…」
凪「…」
家庭科部部長「玲王様、ホットケーキのレシピは完成したので他にも何か作りますか?」
玲王「あー、じゃあ内装がアリスイメージだからトランプモチーフのもの、何か出来る?」
部長「ではトランプのマークの型がありますから、クッキーとかどうでしょうか?紅茶にも合いますし」
玲王「いいね、それ頼む」
部長「かしこまりました」
凪「…」
玲王の指示により、メイド喫茶がどんどんと形作られていく
凪「…ねぇ」
玲王「あ、ちょっと豪華なアフタヌーンティーみたいなのも用意するか。ケーキスタンドとかってさ——」
凪「ねぇってば!!」
玲王「なんだよ、人が話してる時に!!」
凪「Tシャツ着せて」
玲王「は?」 - 142スレ主23/10/02(月) 22:04:28
凪「ペアルックしよー?」
凪が空気も読まずに玲王に手を伸ばして甘え始めた
そう、採寸が終わっても凪はまだ上半身裸のままだったのだ
玲王「…それくらい自分で着ろよ。今忙しいの、見てわかんだろ」
玲王「(誰のためにこんなに一生懸命頑張ってると思ってんだよ…)」
玲王が忙しいのなんて、そんなことはわかってる
自分から言い出したメイド喫茶
凪も「俺もなんか手伝いたい」「レオに良いトコ見せたい」と思って話に参加してみようとはしたけど、こういうのは玲王の速さには敵わないのだ
凪「(だって正直、レオが有能すぎて俺の出る幕なんてねーし…)」
凪「ぶぇっきし!」
玲王「…」
凪「あー、風邪ひきそう。でも誰かに優しく甘々で着せてもらわなきゃ服着たくないなー」
凪がめんどくさ赤ちゃんになっている
玲王、とりあえず凪にTシャツ着せてあげる?それとも放置?
玲王の反応を下3レスから🎲 - 143二次元好きの匿名さん23/10/02(月) 22:06:26
凪に風邪引かせるわけにはいかないのでパパッと着せてあげる
- 144二次元好きの匿名さん23/10/02(月) 22:10:18
Tシャツを与えれば凪が大人しくなると思って着せることにした
- 145二次元好きの匿名さん23/10/02(月) 22:10:51
しょーがねぇなって言いながらも、着させる
何なら、呆れつつも微笑んで言ってくれる - 146スレ主23/10/02(月) 22:19:09
- 147スレ主23/10/02(月) 23:21:36
玲王「ハァ、ったくしょーがねぇな…」
Tシャツを与えれば凪が大人しくなると思った玲王はとりあえず着せることにした
凪「(やっぱ俺はレオの『特別』だから、俺には甘いんだよね)」
手にTシャツを持った玲王を見て凪は安心する
玲王「ほら、よッ!!」
カバッ!!
凪「ッ!?ってぇ!!レオ、俺の首変なふうに曲がってるって!?」
玲王「うるせぇッ!!気に入らねーんだったら自分で着ろ!」
凪「『はい、バンザーイして?』って甘々にやってくれるんじゃなかったの!?」
凪「(お、俺とレオの初ペアルック記念なのに…!)」
玲王「だから、そーいうのもタイミング考えろって!!」
凪「何のタイミング!?」
玲王「今じゃねーだろって!」
凪「今だよ!俺は常に今、レオとイチャイチャしてたいの!」
玲王「〜〜ッ!!(早く終わらせて2人でゆっくり出来るようにって俺が思ってんのがわかんねーのかよ!?)」
凪&玲王「「ゼェ…ハァ…」」
2人は息を切らしながらも、なんとか玲王は凪にTシャツを着せた
凪「レオ…ハァ…これで、おそろい、だね」
玲王「はぁ…嬉しい、かよ、こんな雑な着せられ方して…」
凪「…うれしい、よ」
玲王「は?」 - 148スレ主23/10/02(月) 23:26:54
凪「そー言ってさ、今もこうしてシャツ着せてくれたし、いつもなんだかんだ俺には甘いじゃん、レオは」
玲王「…」
凪「だから、俺だってレオの役に立ちたいんだけど」
玲王「俺の役に?」
凪「うん。なんでも1人で勝手に決めないでよ。俺ら2人でやるって決めたメイド喫茶じゃん、一緒に作ろうよ」
玲王「…」
凪「そりゃ俺は今までこーいうイベントちゃんとやってこなかったから、色んなことに慣れてないけど…レオとなら、頑張りたいから」
玲王「凪…」
凪「だから、俺はサッカー以外でも、レオと一緒に色んなことしたいんだって」
En amour trop n’est même pas assez.
どんなに愛されても十分な気がしないし、凪は逆にどんなに玲王のことを愛しても十分な気がしなかった
愛なんて目に見えないなら、こうやって一つずつ玲王を想っていることを自分なりに伝えていくしかないのだ
たとえそれが、どれほど不器用で遠回りなやり方だったとしても
凪「あー、だからさ、なんか俺にも仕事任せてくんない?BOSS」
玲王「分かったよ…じゃあ、店の名前と、写真に映えそうな特製ドリンク、なんか考えて?」
さぁ、凪くん、大事な仕事を任されたぞ
メイド喫茶の店名と特製ドリンクを考えよう
下3レスから🎲 - 149二次元好きの匿名さん23/10/02(月) 23:32:45
店名 A Mad Tea-Party
特性ドリンク ローズヒップティーにバラのジャムを添えたろしあんティー - 150二次元好きの匿名さん23/10/02(月) 23:55:49
店名 Яeversal(リバーサル)(玲王が給仕するし立場逆転的な?)
特性ドリンク バタフライピーティー(レモン入れると色が変わる短時間ならグラデーションが楽しめるから映えると思う) - 151二次元好きの匿名さん23/10/03(火) 00:02:40
店名 ぱんたごーぬ フランス語で五角形の意味⚽イメージで
特性ドリンク 比重の違いを利用したセパレートドリンク - 152スレ主23/10/03(火) 00:46:50
- 153二次元好きの匿名さん23/10/03(火) 09:54:40
入れると変化するって言うのもちょっと玲王をイメージする感じ……いいね
- 154スレ主23/10/03(火) 10:30:28
凪「OK,BOSS…」
店の名前と、ランダム配布写真の売り上げにも影響しそうな映える特製ドリンクを自分に委ねるとは…
凪「(レオ、俺のことを過信しすぎなんじゃない)」
もちろん玲王は案だけ出させて直すところは直すつもりだった
しかし凪は本気を出す
あの玲王が、自分を信じて頼ってくれてる
男というのはいつでも好きな子に頼られたり、困っているところを見ると自分でも想像した以上にやる気を出してしまうものなのだ
凪「……」
玲王「(なんだよ、結構マジで考えてんじゃん)」
凪は家庭科室の机に座ってスマホで色々と調べながら大人しくしていたかと思うと、突然閃いたかのように立ち上がって玲王の手を掴む
凪「ヨシ!買い出しに行こう!」
玲王「は!?今から!?」
凪「うん、今、今だよ!この俺の熱が冷めないうちに…!」
玲王が掴まれた手を見つめる
玲王「何、ソレって俺も一緒なの?」
凪「当たり前でしょ!『俺とレオはずっと一緒だ。買い出しする時もだよ』!」
玲王「なんかセリフ変わってねぇか!?」
こうして玲王は、半ば凪に引きずられるようにして家庭科室を去って行った - 155スレ主23/10/03(火) 10:35:04
in 白宝高校駐輪場
秋の空はもう陽が沈みかけていた
玲王「ピエールは明日型紙と生地持って来てくれて、サッカー部のやつらは…『メイド服買ったんでみんなでカラオケ行って直帰します』だとよ」
玲王がスマホを見ながらLINEでそれぞれに進捗状況等を確認、連絡していた
凪「へぇー」
凪が駐輪場からいつもの自転車を出している
玲王「何?この時間から店行くの?」
凪「うん。前一緒に行った近所のスーパー」
玲王「…」
凪「じゃあ、今日もジャンケンして決めよっか。どっちが漕ぐか」
玲王「オッケー、負けねぇから」
凪「俺もだし」
凪&玲王「「せーの!」」
凪&玲王「「さいしょはグー!」」
凪&玲王「「ジャンケン…」」
ジャンケンの結果は(大きい数字の方が漕ぐ)
凪 dice1d10=10 (10)
玲王 dice1d10=3 (3)
- 156二次元好きの匿名さん23/10/03(火) 10:36:08
バタフライピーティーレモンで青から紫になるんだっけ……未分化のエゴ(青)に凪?(レモン)が加わって玲王のエゴ(紫)になるのか
- 157二次元好きの匿名さん23/10/03(火) 10:47:07
たまには凪が漕ぐのもいいね!
- 158スレ主23/10/03(火) 15:10:23
凪:チョキ
玲王:パー
凪「はい、俺の勝ち。勝った方が漕ぐんだよね。じゃあ俺」
玲王「クソー、今回は負けたか」
凪「レオ、わざと負けてない?俺が最初にチョキしか出さないって知ってて」
玲王「ハハ、バレた?」
凪の乗る自転車の荷台に玲王が前向きに座る
凪「今日疲れてたんでしょ、素直に『今日はお前が漕いで』って言えばいいのに」
玲王「…んー、そーだけど」
凪「2人の夢なんだから、俺にももっと頼ってよ。レオが疲れてる時は俺が漕ぐから」
玲王「…その夢って、メイド喫茶のことか?」
凪「それだけじゃないけど。あ、揺れるからちゃんとしっかり掴まっててね?」
そう言って後ろを振り返った凪が玲王の手を自分の腰に持ってくる
玲王「おい、まさかワザと揺らすんじゃねーよな?」
凪「さぁ、どーかな」
「ふざけんなって!」と言いながらも玲王は笑って凪の腰を掴み、2人はいつもの土手に向けて自転車を進める - 159スレ主23/10/03(火) 15:13:45
玲王「凪くん、俺のナビ要りますかー?」
凪「大丈夫。スーパーの道ならもう覚えてるし。レオが俺の家で料理作ってくれてから、結構自分でもあそこで買って自炊するようになったんだよ」
玲王「へぇー?…スゲェじゃん」
凪「ん?成長してる俺のこと、嬉しくない?」
玲王「いや、嬉しいか嬉しくないかって言ったらそりゃ、嬉しいけどさ」
玲王は、凪が色んなことを覚えて成長するのは嬉しくもあり、同時にもう自分がいなくても平気になっていくのかと思う寂しさもあった
玲王「わかんねー…なんか複雑」
凪「フクザツ??」
玲王「(これって親心、なの…か?)」 - 160スレ主23/10/03(火) 15:19:49
秋の心地よい風が2人の頬を撫でる
凪「あ、ねぇ、見てレオ。空綺麗」
玲王「おっ」
夜を思わせる高い紺青の空を照らすようにして、茜色をした夕陽が沈んでいく
その中間には美しい紫色のグラデーションが生まれていた
凪「俺、この色…スッゲェ好きなんだよね」
玲王「あー、たしかにキレイ、だよな」
玲王「(あんま空とかちゃんと意識して見たことねーかも)」
凪「うん。だから陽が沈みきる前に、今日レオとこの空を見たかったの」
玲王「たしか秋の空って、夏より水蒸気が少ないから綺麗に見えるんだっけ…って、お前これ見せるために急いで学校出てきたのかよ!?」
凪の腰に掴まっていた玲王が、後ろから覗き込むようにして凪の顔を見る
凪「っぶな…!(結局揺らしてんのレオじゃん…!)うん、やりたいことはやれる時にやるのが俺だし。前にも言ったけど、好きなことを出来る時間は、すっげぇ少ないんだよ」
玲王「お前の思いつきの行動力って、たまに意味わかんねぇ時あるな」
そう、天才の行動は時に理解不能な時がある
もっと青春したい凪が土手で急に歌い出した
それは何の曲?下3レスから🎲 - 161二次元好きの匿名さん23/10/03(火) 15:35:44
くるり/奇跡
- 162二次元好きの匿名さん23/10/03(火) 15:44:43
MONGOL800の小さな恋のうた
- 163二次元好きの匿名さん23/10/03(火) 15:47:10
BUMP OF CHICKENのアカシア
- 164二次元好きの匿名さん23/10/03(火) 15:47:55
キタニタツヤの「青のすみか」
- 165スレ主23/10/03(火) 15:51:46
- 166スレ主23/10/03(火) 22:31:11
凪「いつまでも そのままで 泣いたり 笑ったりできるように〜♪」
玲王「…!?ちょ、ちょ!」
急に歌い出した凪を玲王が制止する
凪「…何?人が気持ち良く歌ってるのに」
玲王「いや、(何で急に歌い出した??)てか、お前その歌好きすぎんだろ」
凪「えー、だってレオが言ったんでしょ?『今度は2人っきりの時に歌って』って」
玲王「…あー、合宿のバスの時?まぁ、たしかに言ったけどさ…(今かよ)」
〜♪
凪「神様、ほんの少しだけ 絵に描いた〜ような幸せを♪
分けても〜らうその日まで どうか涙を溜めておいて」
〜♪
凪「退屈な毎日も 当然のよ〜うに過ぎてゆく♪
気づかないような隙間に咲いた花 来年も会いましょう」
玲王「…ふぁ、なんかお前ってさぁ、好きな映画にしてもさー、わかりにくいの…好きだよなぁ…」
凪「(ふぁ?)そうかな?」 - 167スレ主23/10/03(火) 22:45:23
凪「レオ…俺さ、あそこに行ってお前と離れてから、初めてちゃんと気付けたんだよ。2人で一緒に過ごす、こうした何気ない時間の、かけがえのなさに」
玲王「んー?…」
玲王の頭が、凪の背中にコトンとつく
凪「!…だっ、だからさ、レオ…、この先も、もっと2人でたくさん、お前とのこうした奇跡みたいな日常を、積み重ねていきたいって俺は思ってるんだけどさ。今、あのバスの時の返事、聞かせてくれない…?」
玲王「…」
凪「『最後まで、ずっと一緒にいて?』って、俺がみんなの前で言ったの…ちゃんと、覚えてくれてる、よね…?」
玲王「…」
凪「ん?(あれ?どうしたんだろ。もしかして、恥ずかしいのかな…)」
玲王「…」
凪「れ、レオ?」
玲王「……ぐー」
凪「え、ちょ、レオ!?ね、寝てる!?嘘ッ!嘘でしょ!?ダメだって!!それはさすがにおかしいって!!」
凪の突然のプロポーズはまたしてもタイミングを間違えて終わった
ガチ寝している玲王を落とさないように気をつけながら、凪はようやく地元密着型のスーパーに着く - 168スレ主23/10/03(火) 23:13:23
玲王「…んあー、よく寝たぁ!」
仮眠をとった玲王は伸びをして、清々しい顔をしている
凪「いや、よく寝たじゃないから…(フツーあの状況で寝る…!?)落とさないかめちゃくちゃ気ィ遣ったし」
凪はいつもの対誠士郎とは違う意味での危なさに、精神的に疲れていた
玲王「ハハッ、ごめーん。なんかお前の歌聴いてたら眠くなっちゃった」
凪「(ッ、可愛いな!)てか、俺への返事…は?」
玲王「え、返事って?つーか、この店で何買うんだっけー?」
凪「…(クソッ!プロポーズのとこ聞いてねーのかよ!ゾンビデートの時にキスで返事はもらえたけど…やっぱり、ちゃんと言葉でも聞きたいのに)」
凪「あ、えーと、バタフライピーのお茶…あるかなー」
凪は半泣きになりながらも、仕方なく買い出しへとシフトチェンジする
玲王「お、映えるドリンクに使うのか?いーじゃん!色変わるやつだろ?」
凪「うん。色変わるのってレオみたいでしょ」
玲王「んー、でもこの店に置いてんのかな」
凪「いや、ここキャビアとかトリュフも置いてるくらいだからあるハズ…」
そう、玲王が初めて凪の家で料理を作った時に冷蔵庫に買い置きしていたのが、まさかのそれ2つとカレールーだったのである - 169スレ主23/10/03(火) 23:18:31
凪「(あの時はお腹空きすぎててレオに怒っちゃったんだっけ…なんか懐かしいな)あ、バタフライピーのシロップならある…。うん、これのが作りやすいかも」
そして凪は炭酸水と、色付きの加糖レモンシロップをカゴに入れた
玲王「あ、ゴムはー?」
凪「いらないって!(家に未使用のが溜まってんだよ!)」
玲王「そーなの?(ソロプレイの時に使うんじゃねーの?)」
そして2人は適当にオヤツを買って店を後にする
玲王「ヨシ、さっきよく寝たから帰りは俺が漕ぐな!」
凪「うん、ありがと。あ、せっかくだからレオもなんか歌う?」
玲王「いやいや…自転車漕いだら歌うのがマストみたいに言うなっつーの」
玲王…まさか、歌っとくの?(歌う場合は曲名を)
それとも、さっさと凪の家まで自転車漕ぐ?
下3レスから🎲 - 170二次元好きの匿名さん23/10/03(火) 23:25:50
しょうがないなぁ美声を聴かせてやろう
曲ロミオとシンデレラ(こういうの好きそうじゃん凪ってチョイス他意はない) - 171二次元好きの匿名さん23/10/03(火) 23:28:04
歌う
なんにしようミノフスキーなんとかってガンダム?だっけ凪好きなのかな?
と知ってるからってことで
SEEDのエンディング あんなに一緒だったのに を歌う - 172二次元好きの匿名さん23/10/03(火) 23:38:02
ワールドイズマイン
- 173スレ主23/10/03(火) 23:44:04
- 174二次元好きの匿名さん23/10/04(水) 08:07:38
どんな反応するかな
- 175スレ主23/10/04(水) 12:18:47
凪「あ、だよね…ゴメン。そういえばレオの歌声ってあんま聴いたことないから聴いてみたかったなーって思ってさ」
分かりやすく落ち込む凪に玲王は良心が痛む
玲王「うっ…!」
凪「まぁ、歌に自信ないんじゃしょうがないよね。まさか器用大富豪にも苦手なものがあるなんて…」
玲王「はァ!?自信ねぇワケねーだろ!歌うっつの!早く乗れ!」
玲王はなかばヤケクソであった
器用大富豪としてここで引くわけにはいかなかった
凪が前向きに荷台に乗る
玲王「じゃあ出発するぞー」
凪「はーい」
凪「(レオ、何歌ってくれるんだろう…めちゃくちゃ可愛いラブソングかな、それか、実はさっきの俺のプロポーズが聞こえてて、そのアンサーソングみたいなウェディングソングとか…!?)」
凪は玲王の漕ぐ自転車に揺られながら、都合の良い妄想を楽しんでいた - 176スレ主23/10/04(水) 12:23:08
玲王「スッ…」(息を吸う音)
玲王「あんなに一緒だったのに〜♪」
凪「!?」
玲王の第一声は、もうそれだけで誰もが惹き込まれる歌の上手さだった
玲王「夕暮れはもう違う色〜♪」
凪「(す、凄い…レオ、完全に自分の歌にしてる…!?て、てかちょっと待って…たしかこの曲って…)」
玲王「運命とうまく付き合って行くならきっと
悲しいとか寂しいなんて言ってられない〜♪」
情念たっぷりに歌いあげる玲王は、しっかり歌の世界に入り込んでいた
元よりコピーが得意な御曹司である
一度聴いた曲はだいたい覚えてその通りに歌えてしまうのだ
玲王「何度もつながった言葉を無力にしても
退屈な夜を潰したいんだね〜♪」
そしてこの曲は、かつての友人同士が敵になって争うという某ロボットアニメのEDであった
凪「…ぐっ…!」 - 177スレ主23/10/04(水) 12:28:46
玲王「あんなに一緒だったのに ふぞろいな二人に今 たどりつける場所など無いんだ〜♪」
凪「そんなことないからッ!!」
ガバァッ!!
玲王「!!?」
凪が突然後ろから玲王に抱きついた
玲王「うわッ!?ちょ、何っ!?危ねぇって!」
凪「レオ…ごめんね…」
凪は玲王の肩に顔を埋めている
玲王「だから、急に何だよッ!?離せって!」
玲王は「ミノフスキーなんとかってガンダム?だっけ。凪、好きなのかな?」と、たまたま知っていたからという理由で特に深く考えずにこの曲にしたのだが、その歌詞の内容が思いのほか凪のメンタルを抉ってしまったようだった
凪「…(ん?ちょっと待って!レオってやっぱりめちゃくちゃイイ匂いする…!)」
凪の脳内は感傷と煩悩のせめぎ合いで大混乱だ
玲王「えー、もしかして凪も眠くなった?もう着くから、頑張って起きとけよー」
凪「…うん」
凪は眠たいフリをして、そのまま自転車を漕ぐ玲王の背中に抱きついていた - 178スレ主23/10/04(水) 12:31:29
in凪の家
玲王「ほらー、部屋までもうすぐだから、まだ寝るなよー?」
凪「えー、眠い、もう歩けない〜」
凪は玲王の歌による色んなショック&その煩悩のままに玲王にバックハグをしたままで、引きずられるようにして部屋に入る
玲王「…っ、(コイツ、重…!?もうおんぶ無理かも。俺も筋トレ増やそうかな…)」
玲王「なぁ、オイ。部屋着いたぞ!特製ドリンク作ってくれるんじゃねーのかよ?作らねぇんならもう帰るから」
凪「あ!(ヤバいヤバい!)ヤる!作る!待ってて」
凪が玲王をローテーブルの前のクッション(もとい落ちた枕)に座らせ、急いで台所から氷とスプーン、グラスを取り出す
凪「初めてやるから、うまくいくかわかんないけど…」
玲王「うん。いーぜ?お前の考えたドリンク楽しみ〜♪」 - 179スレ主23/10/04(水) 12:46:06
グラスの中に凪が氷を入れていく
凪「まずグラスに氷を入れて、そこにバタフライピーシロップ10mlと炭酸水150mlを注ぎます」
するとグラスの中に薄群青色の綺麗な液体が生まれる
シュワシュワとした細かな炭酸の泡が夜空に浮かぶ星のようにも見えた
凪「スプーンを裏返しにした先をグラスの内側にあてて、レモンシロップ30mlをスプーンの背に沿わせながらゆっくりと注いでいくと…」
シロップの檸檬色がスプーンの先端からグラスの底へ落ちていき、それがバタフライピーの薄群青と混ざったところから次第に菖蒲色や菫色のグラデーションへと変化していく
玲王「うわ…——!」
黄色、紫、青の三層へと繊細に分かれた色彩——
それはまるで、先程自転車から2人で見た夕暮れだった - 180スレ主23/10/04(水) 12:54:12
玲王「えーっ!?スッゲェ!めっちゃ綺麗じゃん…!!」
玲王がドリンクの中にある紫色と同じ色をした瞳をキラキラと輝かせながら、それを子どものように見つめる
凪「レオとの練習終わりにいつも見てたこの夕暮れの景色…陽が沈んじゃうこの時は『今日もレオと一緒にいる時間が終わっちゃう』っていつも寂しかったけど、レオと2人きりになれるこの時間が、俺にとっては宝物だった…」
玲王「なぁ、飲んでみていー?」
凪「だから、ずっとここにお前とのその大切な景色を閉じ込めておけたらな、って想って作ってみたんだけど…どうかな?」
玲王「チューー」
玲王がその辺にあったコンビニのストローを差し、ドリンクを吸い上げていく
玲王…どう?
2人の想い出の夕暮れを閉じ込めたドリンク…喜んでくれた?
玲王店長の評価を下3レスから🎲 - 181二次元好きの匿名さん23/10/04(水) 13:00:35
玲王話聞いたげてwww
安価は味は…学祭ってこういうもんじゃね?って味だけど見た目凄くいいな - 182二次元好きの匿名さん23/10/04(水) 13:05:30
おーけっこー美味いじゃん
材料混ぜるだけだから楽だし見た目めっちゃ良いし
凪に任せて良かった!
(凪の話は聞いてない) - 183二次元好きの匿名さん23/10/04(水) 13:06:43
味は 悪くないけど もう少し研究しようもっといいバランスがあるかも(上昇志向で言ってます) 長く層を楽しむなら下の方に加糖シロップを加えて上のより濃くするといいんだろうけどどう思う?
- 184二次元好きの匿名さん23/10/04(水) 13:09:20
話を聞いていない御曹司もかわいいなw
- 185スレ主23/10/04(水) 13:13:17
- 186スレ主23/10/04(水) 14:47:01
凪「(さ、さすがレオ…せっかくのグラデーションとか楽しまずに一気に飲むよねー?)ねぇレオ、味とか見た目とか、どう?」
玲王「えー(喉乾いてたから味わわずに一気飲みしちまった)学祭ってこういうもんじゃね?って味だけど」
凪「う、うん。まぁ、たしかに味は炭酸水と加糖レモンシロップだからほぼレモンスカッシュなんだけど…」
玲王「でも」
凪「?」
玲王「見た目凄くいいな」
凪「えっ、ホント!?」
玲王「おう、夕暮れの空みたいなのがめっちゃ映えるし、泡が星みたいだから俺のクラスのプラネタリウムにもチラシ貼って、両方Win-Winになるように宣伝しよっかな。あ!みんなに見せる写真撮るの忘れたからもう一杯作ってよ」
凪「うん、任せて!俺もまだ飲んでないから自分のも作る」
玲王「てか、お前炭酸そんな得意じゃなくね?」
玲王がニヤニヤしながら凪を見つめる
凪「今回のこれは、ノンアルコールカクテルをイメージしたの(たしかに俺は子ども舌だけど…レオが頼れる大人な恋人目指してるからね!)」
玲王「えー、スゲェ、かっけーじゃん。じゃあ店名もなんかイイの考えてくれてたりすんの?」
玲王がローテーブルに片肘をつき、その腕に顔を沿わせるようにしながら凪を見上げてくる - 187スレ主23/10/04(水) 14:54:05
凪「(なんでそういちいち仕草がエロいんだよ…!)」
凪「っ、あー、うん、それもめっちゃイイの考えてるよ!Яeversal…リバーサルって言うの」
玲王「ん?Reversal…逆転?」
凪「うん、メイド喫茶はレオが給仕するし、いつもとは立場逆転的な?Rも反転させたキリル文字の方を使った表記にしてね」
玲王「へー、短時間で色々考えたんだな。やっぱお前天才!」
ちなみに、凪が店名に込めた想いはこれだけではない
フランス語でrêverは夢
凪「(つまり、Яeversalには俺のレオへのメイドの夢が本当になったお店、って意味も込めてあるんだよ…)」
ガタンッ
凪「あっ、」
バシャッ
玲王「うわっ」
凪の頭脳が再び煩悩に覆われていたためか、凪は手元を滑らせてローテーブルの上にある炭酸水のボトルを倒してしまった
それがよりによって玲王の方に向かって倒れてしまい、玲王のシャツとズボンを濡らしてしまう - 188スレ主23/10/04(水) 14:59:29
玲王「あー、もう冷てぇ、ビシャビシャになっちゃったじゃん…」
凪「ゴ、ゴメンッ!!」
凪が慌てて脱衣所からタオルを取ってくる
自分を拭こうと手を伸ばす凪の手を取り、玲王がそのままベッドに凪を押し倒した
凪「ドゥッ…!へぇえッ!?」
あまりのことに凪は今までに出したことのない声を出してしまう
自分の上に四つん這いになった玲王が左耳に髪をかけながら見下ろしてくる光景は、絶景だった
凪「(うわぁ…!!マジでライオンっ!?俺、食べられちゃうのかな…!)」
玲王「今日はお前、色々してくれたよなぁ…」
凪「へっ!?えっ、あっ、採寸とか、授乳プレイのこと…!?」
玲王「…キス、してもいい?」
な、なんだと…?
この御曹司、もしやそーいう接触を相手を恥ずかしがらせる罰ゲームかなんかだと思ってる…?
凪くん、千載一遇のチャンスだぞ!
凪はなんて答えた?下3レスから🎲 - 189二次元好きの匿名さん23/10/04(水) 15:10:44
Yes BOSS
- 190二次元好きの匿名さん23/10/04(水) 15:11:59
ひゃ、ひゃい!
- 191二次元好きの匿名さん23/10/04(水) 15:14:08
はい 喜んでぇ!
- 192スレ主23/10/04(水) 15:23:41
- 193二次元好きの匿名さん23/10/04(水) 23:14:42
居w酒w屋w
- 194スレ主23/10/05(木) 00:25:34
凪「(レ、レオの方から『キス、してもいい?』…だと?もしかして今日俺がいっぱい頑張ったから、ごほーびのチュー…!?)」
てっきり放課後のやらかしと、先程水をこぼしたことで玲王に怒られると思っていた凪は、まさかの展開に嬉しくなる
玲王「…なぁ、していいの?」
しかし、この急に降って湧いた幸運において、今まで凪がインプットしてきたスーパー攻め様凪のセリフも、漫画や映画で見たスパダリ達のセリフも、意味をなさなかった
この究極にテンパった状態で発することが出来るのは、結局己の内に存在している言葉のみなのだ
凪「はい 喜んでぇ!」
玲王「プハッ!?」
玲王が手の甲で口を押さえながら笑っている
凪「え?」
玲王「〜ッ、ヤバい!何だよ、その居酒屋の掛け声みたいなの。もういーわ、ヤる気なくした」
凪「はーっ?何それ…超期待したし…」
ムードをぶち壊しにするセリフを言ったことを後悔した凪は、顔を手で覆って枕の上に仰向けにボスン、と力なく落ちた - 195二次元好きの匿名さん23/10/05(木) 00:29:38
凪くん油断大敵だぞ
- 196スレ主23/10/05(木) 00:39:45
玲王「ハハ、ごめんごめん…」
凪の頬に、玲王がそっと触れる
玲王「顔のケガ、腫れてないな。良かった」
凪「もぉ、俺の顔の心配はいいって(それより誠士郎の心配してよ)」
玲王「えー、大事だろー?顔も…」
生徒『凪って背高いし実は頭もいいし、顔も結構イケてますよね?』
玲王「(知ってるのは、俺だけで良かったのに)」
玲王「何でだろう。さっき俺から凪にキスしたい、って思ったんだよな」
凪「!」
玲王が凪の頭を可愛がるようにして撫でる
凪「…そりゃ、恋人同士なんだから、そう思うのもフツーじゃない?」
玲王「うーん…」
玲王「俺は別に、お前とこうしてたまにくっついたりして、一緒に美味しいモン食べたり、話したり、ゲームしたり…凪と一緒にいるだけで満足だったんだけど」
玲王「凪ってどーいう時に俺にキスしたくなんの?」
純粋培養御曹司がDTに無垢な質問…
でも、玲王は少しずつ何かに気づき始めてる?
凪の答えは?下3レスから🎲 - 197二次元好きの匿名さん23/10/05(木) 00:54:01
いつでもしたいと思ってますが、何か?常にレオに惚れてるからね、惚れ直し続けてるからね。めんどくさいとこも可愛いって思ってるからね。
大好きだよーーーーーーーーー |ーーーーーーーーーレオ - 198二次元好きの匿名さん23/10/05(木) 01:09:05
うーん どういう時かなぁ あ、今したいって思うの 結構色々なパターンあるかも 好きだなぁとかしあわせだなぁとか可愛いなぁとかそういうのが溢れだしそうなときとか あとはめんどくさくてかわいくない時?めんどくさくてかわいくないのにそれが可愛いんだけどめんどくさくて口塞ぎてーってなったりするし 俺の恋人なんだって周りにわからせてやりたいときもかな…牽制の意味でキスしたくなる それから……レオに好きだよ愛してるって伝えたいときかなぁ
- 199二次元好きの匿名さん23/10/05(木) 01:17:03
24時間365日許してくれるならいつでもしたいと思ってる
- 200スレ主23/10/05(木) 01:46:46