【SS】ハッピーホリデイ! トレ公!

  • 1◆DF7Hj.bbAk21/12/25(土) 21:03:27

    朝の4時。いつもなんか目じゃないくらい早い目覚ましが鳴る。
    こういうとき、一人部屋でよかったと起きながら思う。もし同室の子がいたらどれだけの迷惑をかけてしまっていただろう、と考えながらまだぽやぽやとした目を擦り、意識を覚醒させる。
    念のため、顔を軽く洗ってから昨日に買い貯めたり下準備した食料がちゃんと冷蔵庫にあるか覗き、そしてそれらが痛んでないか確認する。
    さすがに心配しすぎか、と胸をなでおろしながらトレ公から送ってもらったエプロンを身に着ける。
    ────それだけで心なしか、付けていると料理の腕がよくなる気がする。
    ほかの子が聞いたら、それだけ?というだろうけど、アタシにとってそれが一番重要なことだった。
    なにせ、トレ公への一世一代のサプライズクリスマスなのだから。最高の状態で作りたいし、それを味わってもらいたいと思ってしまう……。少しワガママなことだけれど。
    いつもとは違う朝の支度は正直、難しいし手順も多いしで疲れてしまう。でもこの苦労がトレ公の驚いた顔になると思うと、不思議とモチベも湧いてきた。
    すべて作り終わり、少し大きめのトレイに並べる。
    我ながらよくこんなに作れたものだ、と自画自賛する。それをいやいや、と振り払った。まだ終わってない、トレ公が食べなきゃこの料理は完結しないじゃないか、と。
    自分の顔を叩いて気合を入れなおし、ちゃんと完成させた寮の子たちへの弁当らも見栄えを整え蓋をする。そしてある程度メモを書いてわかりやすくしたら、サプライズ料理をトレーナー室に持っていく。もし食いきれなくても昼に食べられるように、ラップとタッパーだけは少し多めに持っていった上で……。

  • 2◆DF7Hj.bbAk21/12/25(土) 21:03:32

    扉を開くと、やはり寒い。でもそれだけじゃないようで、外を少し覗いてみると、雪がしんしんと降っていた。ホワイトクリスマス、とただ雪が降っているだけなのに意外と雰囲気がでるんだなとつい、心を持っていかれる。違う、今回はそういうのじゃないと頭を振る。
    さすがに寒すぎる、と暖房をつける。幸い氷点下まではいっていないようだが、それでも指がかじかむには十分だった。手を勢いよくこすり合わせ、ある程度それを回復させてから料理とは別の準備にとりかかる。そういえばアイツはこのこすり合わせるのをリスみたいでカワイイだなんて言ってたっけか。あの時はバカだなんて照れ隠しで言ったけれど、今思い出すと少しだけ頬が緩まってしまった。 

    なんとかクリスマス装飾を終わらせてトレ公を待つ。あの時のクリスマスはあまりにも早くトレ公が来てしまって台無しになった反省でかなり早く起きたが、さすがに早すぎたのではないかと勘繰ってしまう。
    時計はそろそろ6時になることを示しており、肌寒さも暖房で消えてきた。ふと料理のほうを見ると、湯気が上がっており未だ食べごろであることを主張している。せめてアイツが、トレ公が来るまではと願うがそれと同時に本当に来るだろうかという思いがせめぎあっている。
    はぁ、と息を吐く。さっきと違って白くはない。

    するとガラララ、と扉が開く。顔が勝手に緩んで明るくなるのが、鏡を見ないでもわかる。
    そんなトレ公の驚いた顔を見た後に、祝いの言葉を一つ。最初のプレゼントにしては少しばかり陳腐だが、アタシから送れる最上級の言葉を贈る。
    「ハッピーホリデイ! トレ公!」

  • 3◆DF7Hj.bbAk21/12/25(土) 21:05:44
  • 4二次元好きの匿名さん21/12/25(土) 21:23:30

    良い…

  • 5二次元好きの匿名さん21/12/25(土) 21:45:52

    姐さんはさあ…トレ公大好きかよ

  • 6二次元好きの匿名さん21/12/25(土) 21:51:27

    おお、これは力作だぜぇ…ありがてぇ…

  • 7二次元好きの匿名さん21/12/25(土) 21:52:36

    はいかわいい

  • 8二次元好きの匿名さん21/12/25(土) 23:18:38

    age

  • 9二次元好きの匿名さん21/12/25(土) 23:55:42

    トレ公は幸せもんやな

  • 10二次元好きの匿名さん21/12/26(日) 00:03:35

    今日もたすかる

  • 11二次元好きの匿名さん21/12/26(日) 08:46:02

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