トレーナーさん、いじわるですわっ……!

  • 1◆y6O8WzjYAE23/10/01(日) 03:11:14

    「はぁ~……感動してしまいましたわ……」
    「まさか君まで泣くとは思ってなかったよ、マックイーン」
    「物心ついた頃からお世話になっているお姉さまの結婚式ですもの。仕方のない事ではありませんか?」
    「それは……確かにそうかもしれないね」

     アルダンさんが現役時代に担当だったトレーナーさんと結婚されるということで、今日はその挙式が行われていました。
     学園からは離れている式場だったことから、私とトレーナーさんは泊まり。少しだけ外に涼みに出ています。心地良い春の夜風が当たるものの、興奮は未だ冷めません。

    「アルダンさん、本当にお綺麗で……はっ!? トレーナーさん、もしや見惚れてしまわれたのでは!?」
    「う~ん……綺麗だとは思ったけどお似合いなのはあの人しかいないだろうから。感慨深い、って感想の方が大きかったかな。俺たちの間でもずっと言われてたからね。いつ結婚するんだろう、って」
    「そうなのですか? トレーナーさん方も……」
    「方も、ってことはメジロ家の子たちもか」
    「ええ。とってもお似合いでしたし、アルダンさんもあの方と出会ってからはとても幸せそうで。アルダンさんの事を幸せに出来るのはあの人だけだと。そう思っておりましたから」

     幼い頃から体の弱さで苦労されていた事を知っている分、一人の女性として幸せを掴んだ姿を見ることが出来て。
     私ですら感無量だというのに、ご両親やばあやさん、それに主治医からしてみればその思いは一際なものでしょう。
     胸に染み入るこの思い、一夜で溶かしてしまうのは、なんだか惜しくて。

    「トレーナーさんはホテルで休まれなくても良いのですか? 私に付き合う必要はありませんでしたのに」

     けれど籠った熱を冷まさない事には、今日は寝付けそうにもありません。
     そう思い、ふらりと夜の街を歩くことにしたものの、トレーナーさんまでついて来ました。

    「女の子ひとり夜道を歩かせる訳ないでしょ」

     さらりと。事もなげに、そんな疑問を抱く方が不自然だとでも言うように。
     冷ますはずだった心と体が、急速に熱を帯びていきます。

  • 2◆y6O8WzjYAE23/10/01(日) 03:11:30

    「そ、そういうことなら、お願いしますわ……」
    「うん」

     ただ熱を冷ましたくて外に出ただけ。けれど既に、その目的は果たせそうにもありません。

    「マックイーン、酔ってる?」
    「よ、酔っていませんわ!? それに私、まだトレセン学園の高等部です! 付き合いでも飲んでおりませんわ!?」

     ライアンやパーマー、それにドーベルやブライトも既に卒業していて。今メジロ家でトレセン学園に所属しているのは、私だけ。
     その私も来年度には卒業を迎えるものの、流石にお酒はまだ飲めません。
     それなのに酔っているか聞いてくるだなんて。失礼にも程があります。

    「ははっ、知ってるよ。けどフラフラ歩いてたら危ないよ?」

     ……いえ、それ程までに心が浮かされているのは事実。ある意味では、酔ってしまっているのかもしれませんが。

    (全く……トレーナーさんったら、私の気も知らないで……)

     トレーナーさんへの想いは……中等部の頃は、恋に恋していると言われても仕方のないような。そんな好意の抱き方だったと思います。
     けれど、月日を重ねて。高等部になって。そして来年度には卒業を迎える。数年もの時の流れは、恋心を育むのには十分過ぎるものでした。
     決して、恋というものに恋をしている訳ではない。自信を持って、トレーナーさんをお慕いしているのだと。今は、そう言えます。
     そう言えるからこそ、あまり軽率なことはしないで貰いたいものです。
     私だって、乙女なのですから。不意の行動に、胸がときめくのは仕方がないことでしょう?

    「では、転ばないように。トレーナーさんがエスコートしてくださいませんか?」

     先ほどからかわれたお返しに。心配させるような足取りになっているのはトレーナーさんのせい……だということは、知る由もないでしょうけど。

    「冗談で──」
    「ん? これでいい?」

  • 3◆y6O8WzjYAE23/10/01(日) 03:11:42

     冗談だと言おうと思ったのに。その前に右手がトレーナーさんの左手に攫われ、身体を少し引き寄せられて。
     その勢いで、互いの肩が自然と触れ合ってしまいます。
     普段なら……いえ、普段でもするかもしれませんけど。それでも一応確認が入るはず。

    「……トレーナーさんこそ、酔っておられますか?」
    「一応? そんなに酔ってるふうに見える?」
    「その……普段よりも、今夜は情熱的だと思いまして……」

     披露宴でお酒を飲んでいたトレーナーさんはかなり理性的ではあるものの、少しだけ感情的というか。間にひとつ思考を挟んでいないような感じがします。

    「ああ、ごめん。確かにちょっと浅慮だったかも。手、離そうか?」
    「い、いえ! その必要性はありませんわ! このままで、お願いします……」

     そもそも祝の席だからとお酒を飲むことを勧めたのは私ですし、軽率だと諌める権利は私にはありません。

    「……やっぱりマックイーン、背伸びたよね」
    「いつの話ですか? それは。2年前にはもう今の身長だったでしょう?」
    「いや、なんだか並んで歩いてるとさ。昔はもう少し低い場所に顔があったんだけどなぁと、ふと思って」

     その言い方はなんだか子供扱いされてるみたいで癪に障ります。
     いえ、実際にトレーナーさんから見てみれば子供なんでしょうけど。

    「それ、褒めておられます?」
    「え? うん。今の方が立ち姿がスラッとしてて美人だと思うよ?」
    「なっ!?」

     本当に! 今日のトレーナーさんは酔っていらっしゃるに決まっています! 歯の浮くようなセリフをスラスラと!

  • 4◆y6O8WzjYAE23/10/01(日) 03:11:56

    「も、もう! 今日のトレーナーさんはなんなんですの!? おだてても何も出てきませんわ!?」
    「おだて? いや、普通に事実だと思うんだけど」
    「尚の事悪いですわ! 私の気持ちも考えてくださいまし!」
    「マックイーンの気持ちを? いや、それなら褒めるのに悪いことなんて──」

     私の心を弄ぶような言葉ばかり! あ~もう! トレーナーさんったら!

    「私が貴方のことを好きだと知ってからかっておられるのでしょう!?」
    「……えっ?」

     売り言葉に買い言葉。驚愕に目を見開くトレーナーさんの顔を見て、急速に我に返ります。私ったら、勢いでなんてことを……!

    「えっ、と……それは恋とか、そういう意味で?」
    「あっ、いえ、これは! 違うんです! 勢いで……ではなくて! そのっ、とにかく……違うんです……」 

     違わない。何も違わないですけれど、少なくとも今伝えたかったわけじゃありません。全身から冷や汗が滲み、背中を伝います。
     なんとか誤魔化せないものかと思考を巡らせていると、言い訳を思いつく前に先にトレーナーさんの口が開かれました。

    「じゃあ、その……今のは、聞かなかったことにしておく」
    「は、はい……」

     フるでもなく、答えるでもなく。告げられたのは、有り体に言えば現状維持。ある意味では私としても最も助かる対応でしょう。
     ただその場は凌げたものの、依然として身体に走る緊張は解けることなく。

    「そ、それじゃあ。おやすみ、マックイーン」
    「は、はい。おやすみなさいませ……」

     互いの空気にぎこちなさを残したまま、ホテルまで戻って解散となったのでした。

  • 5◆y6O8WzjYAE23/10/01(日) 03:12:11

     ひどく不格好な告白の後。初めて学園でトレーナーさんと会います。
     あの時のことは、聞かなかったことにしてくださるとの事ですけど。

    「憂鬱、ですわね……」

     感触自体は別に悪かった訳じゃありません。むしろ好感触ではあったのでしょうけれど……どんな感情よりも驚愕が勝っていた、というのが実情でしょう。
     口走った勢いそのままに押し切ってしまえばよかったのか。退いて正解だったのか。
     どうするのが最善だったのか。いずれにしても、退いた先の答え合わせは、今日ここで分かるはずです。

    「トレーナーさん、入りますわよ?」
    「えっ、あっ! うん!? どうぞ!?」

     ……少なくとも、正解ではなさそうです。
     部屋の主がドタドタと、扉越しでも分かるほど慌てふためいています。一先ず入室は促されたのでそのまま中へ。
     いつもより乱雑に積まれた資料と。進みの悪そうな、今日終わらせたであろう書類たち。
     明らかに、あの告白はなかったことになっていないのだと。態度と、仕事振りから伺えます。
     対する私は……。

    「トレーナーさん。本日のトレーニングメニューは坂路を重点的に、との事ですが」

     驚くほどに、以前と同じ態度で居られています。恐らく、気持ち自体は知られてしまったことへの諦めと。
     別にフラレたというわけではないこと。脈が全くなさそうというわけでもないことで、心の平穏が保たれていました。
     それになによりも。

    (トレーナーさん、明らかに意識していますわよね?)

  • 6◆y6O8WzjYAE23/10/01(日) 03:12:24

     自分よりも慌てている人が目の前にいることで、落ち着いていられる部分は大きいでしょう。
     それに私の好意を知って平静を装えない、というのは存外に気分が良いものです。
     少々意地が悪いのでしょうけど、何も変化がなかったらそれはそれで寂しいでしょうし。

    「そ、そうだね。うん、それじゃあ行こっか」

     慌てて準備を整えたトレーナーさんが、そのまま扉に向かって。

    「い、っつぅ〜!?」

     ゴンッ! と鈍い音を立てて、頭をぶつけました。

    「トレーナーさん!? 大丈夫ですか!?」
    「だ、大丈夫! ちょっとぼーっとしてただけだから!」

     ……いえ、流石にこれ程までに動揺されていると心配の方が勝りますわね。

    「本当に大丈夫ですか? おでこ、赤くなっておりません?」

     聞いただけでも痛くなるような音を響かせていたので、心配になって顔を覗き込むと跳ねるように距離を取られます。

    「ちっ!? いやっ、大丈夫だよ。うん、大丈夫……」

     言い聞かせるような、二度の呟き。

    (これは……重症ですわね)

     とは言えあの日以来、学園で会うのは今日が1日目。もう2日3日も経てば、元のトレーナーさんに戻るでしょう。

  • 7◆y6O8WzjYAE23/10/01(日) 03:12:40

     そう思って一週間が経ったものの──。

    「何も変わりませんでしたわ!?」

     そう。あの日以来、とにかくトレーナーさんは私と会う度にぎこちないのです。
     それはもう、以前までの接し方を忘れてしまったかのように。
     全く意識されないのは嫌だったとはいえ、され過ぎるのも考えものです。
     それに聞かなかったことにするとおっしゃったのはトレーナーさんの方なのに。
     嫌われてる、という訳ではないことは伝わってきています。ただそれで会話まで少なくなってしまうとなると話は別。
     退屈なのです。私だって好きな殿方と会話に花を咲かせたい。
     叶うなら休日だって共に過ごしたい。ずっと、私をそばに置いてほしい。恋とは、そういうものでしょう?

    「このままでは埒が明かないですわね……」

     多少強引な手法になるかもしれませんが。けれど、今の状態が続くよりもずっとマシです。
     そう思い、休日明けのトレーニング後。ミーティングも終わらせて、後は帰るだけという状態になった今。

    「トレーナーさん、一つお伺いしてもよろしいでしょうか?」
    「えっと、何をかな?」
    「トレーナーさんはいつ、あの日の言葉をなかったことにされるのですか?」

     ちょっとした逃亡劇は、ここで幕引きといたしましょう。

  • 8◆y6O8WzjYAE23/10/01(日) 03:12:53

    「……何の話かな」
    「とぼけないでくださいませ。ここ最近の態度を見れば分かります。あの日、私がトレーナーさんへの好意を漏らしてしまってからおかしくなっていることに」
    「いや、別におかしくなってなんて……」
    「おかしくなっていなければ、このような話はしておりません」

     あの日の言葉は聞かなかったことにすると。そうおっしゃって、なかったことに出来ていないのは貴方なのだから。ならば、上書いてしまえばいい。

    「トレーナーさん。私は、貴方のことをお慕いしております」

     絶対に、忘れられないように。あの日の告白はあったのだと、確かめるように。

    「ちょっ!?」

     再度の私の告白に、狼狽するトレーナーさんを見るからに、今が好機。仕掛けるなら、ここしかありません。

    「これで少なくとも、聞かなかった、忘れたなどという言い訳は使えないでしょう?」
    「マックイーン、俺はまだ──」

     そして仕掛けたからには、徹底的にこちらのペースに引きずり込むのみ。

    「ですのでトレーナーさん。私と勝負してくださいませんか?」
    「勝負? 話のつながりが見えないんだけど」
    「ええ。勝負です。その勝負で、もし私が勝った場合は」

     退路なんて必要ありません。後はもう、振り向かずに突き進むだけ。

    「私の告白に、返事をください」

  • 9◆y6O8WzjYAE23/10/01(日) 03:13:05

     後日。春の陽気が心地よい、絶好のトレーニング日和……ではありますが。

    「しかし野球で勝負とは……マックイーン、出来るの?」

     私の告白の返事を賭けて、近場のグラウンドを借りて勝負の準備をします。

    「ええ、バッティングセンターに行った経験はありますので。それに投げる方も、ライアンから教わったことがあります」

     私が持ち掛けたのは、野球での勝負。

    「ルールを確認するけど、投げる方はアウトにしたら勝ち。打つ方は打ってもいいし、フォアボールを選んでもいいから進塁出来たら勝ち。それでいい?」
    「ええ、それで問題ありませんわ」

     道具を扱う以上、ウマ娘の身体能力だけで一方的に勝利することは出来ません。
     当然その身体能力を投球、スイングに活かすことは出来るでしょうけれど少なくとも私は素人。
     見ることは好きであっても、実際に打ち、投げた経験はほとんどありません。
     バッティングセンターで打ったことがあるというのも2、3本当てただけ。投げ方を教わったと言ってもキャッチボールレベル。
     トレーナーさんがどうかは分かりませんが、私が身体能力で得をするということが出来ないのは確かでしょう。

    「それで? どっちが投げるの?」
    「トレーナーさんが選んでくださいませ。私はどちらでも問題ありませんわ」
    「……勝ちたいなら自分で投げる方を選ぶべきじゃないかな?」

  • 10◆y6O8WzjYAE23/10/01(日) 03:13:17

     一流のバッターの指標とされる打率三割。つまりは一流のバッターですら七割は打てないという事なので、勝つ為なら投げる方を選ぶのが得策でしょう。
     ですがそもそも、勝ちたいだけなら野球を勝負の内容には選びません。

    「私から勝負を挑み、有利なルールを押し付けるのはフェアではないでしょう? ですから、遠慮は必要ありませんわ」
    「分かった。じゃあ遠慮なく、俺が投げるよ」

     勝つ為に、という以上に。打つ方よりも自信があるから、という意味を感じさせるような。
     迷いのない選択で、トレーナーさんがグローブを付けてマウンドに上がります。
     私も金属バットを持ってバッターボックスに入り、勝負の舞台は整いました。
     ボールキャリーからボールを取り出し、トレーナーさんが投球の姿勢に入り。

    「じゃあ、行くよ」
    「ええ、いつでも構いませんわ」

     オーソドックスなオーバースローのモーションから腕が振り下ろされ。投げられたボールは……気付けば後ろのネットの中でした。

    「今のはボールでいいよ」

     バッティングセンターで経験したものより、明らかに速い球速。
     投げる方を選ばれた時に感じた自信は……勘違いなどではなかったようです。
     けれど、まさかこれ程までに投げる球が速いだなんて。

    「……ご経験が?」
    「中学では野球部だったよ。高校では入らずに料理部だったけど」

     道理で。けれどトレーナーさんが有利なルールなら結構。そうでなくては、無理に返事をいただくに相応しくありません。

    「今からなら俺がバッターでもいいけど」
    「まさか。必ず、捉えてみせます」

  • 11◆y6O8WzjYAE23/10/01(日) 03:13:32

     元より勝つ気でいましたが俄然この勝負、負けたくなくなりました。
     トレーナーさんの温情で、初球ということもありボールとして扱っていただけた。ならばそのチャンスを活かすのみ!
     1ボールからのニ球目。小細工なしのストレートがストライクゾーンのド真ん中へと投げ込まれ……私の振り遅れたバットは虚しく空を切ります。

    「高校ではなぜ続けられなかったのですか?」
    「中学は絶対にどこかの部活に入らなきゃいけなかったから。小学生の時に地元のソフトボールクラブに入ってたし、慣れてるスポーツのところに入っただけだよ」
    「料理部に入った理由は?」
    「お菓子とか作るのが好きだったからかな。ほら、君の為に献立表を作ってるでしょ? あれとかも料理部に入ってたから慣れてたんだよ」

     献立を組み立てられるレベルで、スポーツ栄養学に詳しい男性トレーナーというのは正直珍しいです。
     少なくともメジロの娘を担当した他のトレーナー方には、私のトレーナーさんよりも詳しい方はおりませんでした。
     その理由が高校生の頃の部活にあっただなんて。初めて知りました。

    「初めて聞きましたわ、そのお話」
    「してなかったっけ?」
    「ええ。野球部であったことも。今知りました」
    「知らずに野球を勝負の内容に選んだの?」
    「ええ。私が一方的に有利にならないように」

     三球目を投げようとしていたトレーナーさんが、構えを崩します。

    「……そういえばさ。俺が勝った時は何かあるの?」
    「なんでも一つ、お願いを聞いて差し上げます。叶えられる範囲で、メジロの総力を持って叶えましょう」
    「……いや、大丈夫。そんな大それたお願いはしないよ」

     そこで一旦会話は途切れ、再びトレーナーさんが投球の姿勢に入ります。私もバットを構え直し、淀みなく、慣れたモーションで三球目が投げられ。

  • 12◆y6O8WzjYAE23/10/01(日) 03:13:46

    「くぅ……!」

     さっきよりも振り遅れた感覚は少ないものの、またもボールがバットに触れることはありません。
     たった二球だけで、あっという間に追い込まれてしまいました。

    「マックイーンはさ、俺のどこを好きになったの?」
    「えっ、ど、どこを……ですか?」
    「そう。もう誤魔化せないし、どうせなら聞いておこうと思って」

     マウンド上に見えるトレーナーさんの顔からは、どのような心持ちで聞いてきたのか分かりません。
     ……素直に答えるのは少々気恥ずかしい部分もありますが、仕方ありません。第一お慕いしていることは既に伝えてしまっているのですし、隠す意味もないでしょう。

    「……情けない姿も見せられるから、でしょうか」
    「マックイーンに情けないところなんて」
    「トレーナーさんはそう言ってくださるかもしれませんが。体調管理もままならず、不甲斐ない走りを見せてしまったとき。春の天皇賞、三連覇を逃して、涙を抑えきれなかったとき」

     それに。

    「メジロの家名を背負うことから、逃げ出してしまいたくなったとき」

     きっとトレーナーさんは気付いていないのでしょうけれど。幾度となく、弱気になっても。
     メジロマックイーンではなく、マックイーンを見てくださるトレーナーさんが居たことが、どれほど心強かったことか。

    「逃げ出したくなったとき、再びメジロを背負う覚悟をくれたのは、いつだって貴方です」

     貴方の前ではメジロという重圧から解放されたからこそ、私は今でも、その家名を背負うことが出来るのです。

  • 13◆y6O8WzjYAE23/10/01(日) 03:13:57

    「これでは、不十分ですか?」
    「いいや、十分過ぎるよ」

     トレーナーさんの満足げな表情からも、私の気持ちはちゃんと届いたのでしょう。
     告白に返事をしていただけるかはまだ分かりませんが、少なくとも私が本気だということは伝わったのだと思います。

    「それでも、手加減は出来ないな」

     ただ、私の気持ちがどんなに真摯なものであっても、トレーナーさんの勝負に対する姿勢は変わらず。
     ………いえ、負けることが出来ないという気持ちを強くさせてしまったでしょうか。元より手加減されることは不服でしたので、問題ありませんが。
     トレーナーさんが投げる姿勢に入ったので、合わせて私も投球に備えます。大丈夫。目は慣れてきてる。だから、次の一球は──!

    「っ!? ……流石のセンスというか」
    「あ、当たりましたわ!?」

     投げ込まれたストレートはバットに当たり、下に逸れた打球が地面を叩きます。

    「まだです。まだ、終わらせませんわ」
    「正直今の一球で終わらせるつもりだったんだけどな……」

     四球目はファウルボール。依然として私が追い込まれている状況なものの、トレーナーさんの投げる球のスピードには慣れてきました。
     芯では捉えられていないものの、このまま粘り続けることが出来れば、やがては。
     まさか当てられるとは思っていなかったのでしょう。
     ふー、と大きく息を吐くトレーナーさんに向けて、今なら答えてくれるかもしれないと。少しばかりズルい質問をさせてもらいます。

    「トレーナーさんは、私の事をどう思っておりますの?」
    「それは君が勝った時に伝える約束でしょ?」

  • 14◆y6O8WzjYAE23/10/01(日) 03:14:08

     ぴくり、と身体に動揺が走り、困った表情を向けられます。しかし私としても何も得られないまま、この勝負は終わらせたくありません。
     せめて脈があるのか、ないのか。その確認だけでもさせていただきたいのです。それによって、今後の身の振り方も変わるのですから。

    「告白の返事にならない範囲で構いませんわ」
    「無茶な要求だなぁ……でも、そうだな。家名を背負って、期待に応えようと頑張る姿を見て。自分の前でくらい気を抜いて貰えるよう、ついつい甘やかしたくなっちゃう。正直姪っ子みたいだな、って思ってた」

     姪っ子? 娘に近しい感情を抱いていた、という事でしょうか。ウマ娘を育て、導くトレーナーという職業の方が抱く感情としては、正常な範囲とも取れますが。
     ただ姪っ子という言い方……それとは少しニュアンスが違うような気がします。

    「思ってた……ああ、そっか……それでいいんだ……」

     けれど自身の答えで何かに気づいたのか。トレーナーさんの瞳から、明らかに昨日までの迷いが消えました。

    「あー……なんでこんな簡単なことを……」

     ボソボソと、ウマ娘の聴覚でギリギリ聞こえる程度の呟き。自嘲気味な笑みを浮かべながら、ボールを取り出し。そして、楽しそうに。高らかに宣告してきます。

    「次の一球で最後にするよ!」
    「ええ! 準備はいつでも出来ておりますわ!」

     勝っても負けても。きっと、悪い結果にはならないと。その声音から伝わってきます。けれどどうせなら! 勝って、トレーナーさんに──!

    「ッ!?」

  • 15◆y6O8WzjYAE23/10/01(日) 03:14:20

     私の振ったバットから快音が鳴り響き、打球が高く、高く上がります。……いえ。高く、上がり過ぎてしまう。
     内野フライ。ヒット性の当たりというには、とてもじゃないけど言えない打球。
     やがて重力に捉えられたボールはぽすん、と。トレーナーさんのグローブに収まりました。

    「これは俺の勝ち、でいいのかな」
    「ええ。悔しいですが、私の負けです」

     勝負には負けてしまいましたが、どこか清々しい気分なのも事実で。
     だって、この勝負をする前とは明らかにトレーナーさんの態度も、顔付きも違うんですもの。

    「君が勝ったら告白に返事をするって話だったけど。俺がお願いする内容は教えてなかったね」

     私の方に歩いてきながら、勝負に勝った際のお願いを伝えられるのでしょう。穏やかな笑みのまま、続けて言葉が紡がれます。

    「さっきも言ったけど。正直君のことは姪っ子みたいな感じだったんだ。特に中等部の頃は」
    「姪っ子、ですか?」
    「そう。歳も離れてるし、自分に姪っ子がいたらこんな感じだったのかなぁ〜、って」
    「先程も仰っておりましたが、娘みたいとはまた違うのですか?」
    「う~ん? なんというか娘よりも遠慮なく可愛がれる、って感覚かな? 特に君はしっかりし過ぎてる分、甘やかしたいと思っちゃうというか」

     はっきりとまでは分かりませんでしたが、歳の離れた親戚を可愛がる感覚に近いのでしょう。
     なんとなく、私がライアンの弟に対して抱く感情と似てるのかもしれません。

    「まあ姪っ子って言うには年の離れた兄さんか姉さんがいないと成り立たない歳の差だと思うけどね」
    「私とトレーナーさん、10個も離れておりませんもの……それで? トレーナーさんのお願いとどういう関係があるのですか?」

     トレーナーさんの顔が、緩んでいたものから少しだけ真面目な顔つきに変わります。

  • 16◆y6O8WzjYAE23/10/01(日) 03:14:33

    「……あの日、君が俺のことを好きだと知った時。姪っ子みたいだと思ってたのに、急にそういう目で見れなくなって」
    「今は、姪っ子みたいではないのですか?」
    「うん。いつまでも可愛い子供のままだと思っていたのに、急に大人びて見えてね。戸惑ったんだ」
    「それであのような態度を……」
    「あはは……面目ないね」

     ここ一週間のトレーナーさんの態度は……言うなれば認識の齟齬に、感情の方が追いついてこなかったのでしょう。
     ある意味では、別人のように見えてしまっていたのかもしれません。

    「嬉しいは嬉しかったんだよ? 勿論。ただ担当の子から恋心を抱かれる経験なんて当然ないしさ。姪っ子みたいだと思ってた子が急に大人びて見えたのもあって、普段通りにしようと思ってもなんだか上手くいかなくて」
    「だとしても、些か度が過ぎていたと思いますわ?」
    「返す言葉がないね。逆にマックイーンはよく普段通りで居られたね?」
    「フラレた訳ではありませんもの。特に態度を変える理由もなかっただけですわ」

     私に関しては気持ちが変わったわけではありませんから。
     ……まあ、トレーナーさんがあんまりにも動揺していらしたので、助けられた部分も大いにありますけど。

    「それもそっか」
    「ええ。ですがトレーナーさん、今は大丈夫ですわよね? 心の持ちように変化が?」
    「……マックイーンはマックイーンだったなと思って」
    「それは、どういう」
    「勝手に俺の中でフィルターをかけてたんだよ。この子は姪っ子みたいな子だから、って。最近はそのフィルターに無理に合わせようとして。違和感がずっとつきまとってた」

     トレーナーさんの言おうとしていること。その意図が、何故だかすぐに分かりました。
     いえ、私の願望が含まれているのかもしれませんが。

    「別に自分の前でくらい気を抜いてほしいのに、姪っ子みたいだなんて理由はいらないのにね?」

  • 17◆y6O8WzjYAE23/10/01(日) 03:14:45

     姪っ子みたいに見なくてもいい。その答えが帰するところは。

    「だからさ、俺から君にするお願いは」

     私の望みと、きっと。

    「君が学園を卒業したら。その時まだ、俺を好きなままでいてくれたら。もう一度、俺に君の気持ちを教えてくれないかな?」

     あまりにも都合が良すぎて、しばしの間、時が止まってしまったかのように感じられます。
     だって、そのお願いは。私の望みと、同じようなもので。

    「色々考えたけどもう少し心の整理に時間はかかりそうでさ。君の認識が改まったのと、君の好意にどう向き合うかは別問題というか。ごめんけど、告白の返事はもうちょっと待ってて欲しいかな?」

     本当に。勝負には負けたというのに。その結末としては、十分過ぎます。

    「あっ! もし卒業する時に俺への気持ちが冷めてたら忘れてくれてもいいからね!?」
    「……ふふっ。そんなこと、あるはずがないでしょう? トレーナーさん」

     嬉しくて。少しだけ目尻に溜まってしまった涙を拭い、笑って答えます。

    「はい。必ず、この学園を卒業した時に。私の気持ち、もう一度貴方に伝えさせてください」

  • 18◆y6O8WzjYAE23/10/01(日) 03:14:57

     きっかけは、事故だったのかもしれませんけど。

    「よ~し。勝負もついたし、それじゃあ片付けて帰ろうか?」
    「ええ。野球経験のあるトレーナーさん相手だったので当然なのかもしれませんが。負けたのはやっぱり悔しいですわね……」

     運ばれてきたのは、幸福な結末で。

    「マックイーンさ。正直に教えてほしいんだけど。本当はそんなに打つの得意じゃないでしょ?」
    「……実は、以前バッティングセンターに行った際にも2、3回しか当てられておりませんでしたの」
    「やっぱり……じゃあ今度一緒に行こっか?」
    「よろしいのですか!?」
    「打ち方、教えてあげるよ」

     きっと、これはそのはじまりに過ぎないのだと。

    「まぁ! ふふふっ! 今から楽しみですわ!」

     そう思えるような春風が、心地良く肌を撫でるのでした。

  • 19◆y6O8WzjYAE23/10/01(日) 03:15:07

    ~Epilogue~

     あれから数日経って。約束通り、本日はトレーナーさんとバッティングセンターへとお出かけです。お屋敷のチャイムがなり、門扉へと赴きます。

    「お待ちしておりましたわ、トレーナーさん!」

     トレーナーさんのお車で連れて行ってくださるとの事で、お屋敷まで迎えに来てくださいました。
     ……それにしても気持ちを伝え、卒業後には答えていただける事を考えると、これは正式なデートと言って差し支えないのでは!?

    「いつもより元気だね」
    「ええ! だって待ちに待ったトレーナーさんとのデートですもの!」
    「え、デー……そうなるの?」

     ……トレーナーさんには、差し支えがあったようです。

    「……なりませんの?」
    「だってまだ付き合ってはないし。マックイーンは学生だし。ただのお出かけなんじゃないの?」

     私の気持ちはもうお伝えしているというのに。その答えは些か淡白が過ぎると思います。
     確かに、少し前まで姪っ子のように見ておられたのかもしれませんけれど。もう少しレディとして扱っていただいても良いのではないでしょうか?

    「……トレーナーさん、本当に卒業した暁にはお付き合いしていただけるのですか?」
    「そこまで信用ならないかな、俺は」
    「以前までは私の事を姪っ子のように見ておられたのでしょう? 不安にもなりますわ〜……よよよ〜……」

     わざとらしく、演技と分かるように。冗談交じりに。けれど全てが嘘でもなくて。
     いつかは女性として見ていただけるのだと。そんな証明を、少し期待して。

  • 20◆y6O8WzjYAE23/10/01(日) 03:15:18

    「あー……どうすれば信用してくれるかな?」

     期待はしましたけど。こうまで甘いと心配になります。
     なんでもお願いを聞いてくれるんじゃないかという事と、本当はまだ姪っ子のように見られているんじゃないかという2つの点で。
     けれど今はそれを利用させてもらいましょう。上目遣いで、唇に指を少し当て。

    「言わせるおつもりですの……?」

     か細い声で、察して欲しいと暗に伝えます。これは我ながら迫真の演技かもしれませんわ……!

    「……ねぇ。ちょっと自分の手の甲に唇を当ててくれる?」
    「は、はぁ。別に構いませんけれど」

     言われるがまま、右手の甲に唇を押し当てます。
     けれどこの行為の意味が分かりません。トレーナーさんからしてくださるなら、まだ分かりますけど。
     するとトレーナーさんから右手を取られ。

    「トレーナーさん?」

     そしてそのまま、私の唇が触れた手の甲へと唇を──。

    「な、なっ!?」

     思わず左手で触れられた部分を隠し、後ろへ飛び退いてしまいます。

  • 21◆y6O8WzjYAE23/10/01(日) 03:15:30

    「これじゃあ、ダメ?」
    「どういうおつもりですか!?」
    「いや、だから別に付き合ってるわけじゃないんだし。口同士はダメでしょ」
    「だからってこんな……!」

    (わざわざ間接キスにすることないじゃない! 確かにキスをねだったのは私だわ!? だけど!)

     それでも、この対応は……!

    「トレーナーさん、いじわるですわっ……!」

     本当に、先程の演技とは違って涙目になりながら抗議します。
     トレーナーさんがこんなキザなことをしてくるだなんて。
     不服ですが、しばらくは姪っ子のように扱ってもらえるほうが助かるかもしれません。今の私には、刺激が強すぎます!

    「……うん、嫌じゃないな」
    「何か言われましたか?」

     普段なら聞き取れるであろう呟き。けれど動揺のせいで聞き漏らしてしまいました。大したことではないのでしょうけど。
     気にはなりますが……今はいいでしょう。動揺から立て直して、トレーナーさんへと向き直ります。

  • 22◆y6O8WzjYAE23/10/01(日) 03:15:41

    「いや……マックイーンは美人だな、と思って」

     あの日も聞いた、トレーナーさんからの言葉。今は……どういう意味なのでしょう。

    「もう、またそうやっておだてて……」
    「本心、なんだけどな……」

     どこまで変わったのかは、トレーナーさんのみぞ知ることですけれど。いつか知る日を、心待ちにして。

    「トレーナーさんがそのような嘘をつかないことは分かっております。けれど言葉が軽くはありませんか?」
    「じゃあ軽くはない、って教えてあげないとね」
    「い、今はやめてくださいませ!? トレーナーさん、意地悪をして楽しんでおられませんか!?」

     知った先にあるのは絶対に、退屈しないふたりの日々で。

    「ええ〜? どうかな〜?」
    「も、もう! ニヤニヤするのはやめてください!」

     今はまだ、想像もつかないけれど。

    「それよりも早く行かない? 実は俺も行くのは久し振りでさ。結構楽しみだったんだ」
    「はっ! そうですわ! 今日は打って打って打ちまくりますわよ〜!」

     約束の未来はきっと、そう遠くない。

  • 23◆y6O8WzjYAE23/10/01(日) 03:15:58

    みたいな話が読みたいので誰か書いてください。

  • 24二次元好きの匿名さん23/10/01(日) 03:16:37

    もうできとるッ‼

  • 25二次元好きの匿名さん23/10/01(日) 03:16:58

    そこにありますね…

  • 26二次元好きの匿名さん23/10/01(日) 03:20:24

    うーん名文 起きててよかった

  • 27二次元好きの匿名さん23/10/01(日) 07:54:35

    はー善き哉善き哉

  • 28二次元好きの匿名さん23/10/01(日) 08:10:30

    間接キスでテンパるマックイーンからしか摂れない栄養素がある…
    慌てすぎてお嬢様口調が外れているのも実に良き

  • 29二次元好きの匿名さん23/10/01(日) 08:23:09

    自分の作品を叩きつけて越えてみろと促す向上心
    創作者の鑑やね

  • 30二次元好きの匿名さん23/10/01(日) 09:10:39

    手の甲間接キスはちょっと叡智の塊すぎん?

  • 31二次元好きの匿名さん23/10/01(日) 09:40:18

    マックちゃん
    ああマックちゃん
    マックちゃん

    可愛いね君
    君可愛いね

    (目白芭蕉辞世の短歌)

  • 32二次元好きの匿名さん23/10/01(日) 10:12:18

    ありがとう...恋するマックちゃんからしか得られない栄養素は ある

  • 33二次元好きの匿名さん23/10/01(日) 21:39:26

    良いものを見せてもらった……
    こういうのでいいんだよ、こういうので

    動揺してお嬢様口調外れるマックちゃんかわいいね

  • 34二次元好きの匿名さん23/10/01(日) 21:50:23

    ありがとう

  • 35◆y6O8WzjYAE23/10/01(日) 23:48:42

    ギリギリでいいんじゃない?余裕なんてなくたって
    と某曲の歌詞がありますが一か月投稿感覚が空いてるのは普通にアウトです。

    という訳でスレタイの台詞を言わせたい展開にしたら何故か1万字かかりました。アホですね!
    とにかく中等部時点のマックちゃんは明らかに子ども扱いしてるしなぁこのトレーナー……という事で軽率な年齢操作で高等部になるまで年月を加速させてもらっています。
    なんで勝負内容がやきうなのかは某曲を聴いてたせいです。見るのは好きでも経験はほぼ皆無です。
    それとマックちゃんは打ちたい方らしいのでご希望通りに打つ方にする為になんやかんやと話が膨らんでしまいました。
    慌てると脳内セリフが普通の女の子になる部分が好きなのでそこが書けたのは良かったです。

    ここまで読んでいただきありがとうございました。

  • 36◆y6O8WzjYAE23/10/01(日) 23:49:15
  • 37◆y6O8WzjYAE23/10/02(月) 00:08:19

    >>28

    >>33

    動揺しちゃうと素の女の子になっちゃうの良いですよね

    多分特に動揺してない時は心の中もお嬢様言葉かなぁ……と思ったので基本的には使うのは最後だけになっちゃいました

  • 38◆y6O8WzjYAE23/10/02(月) 00:10:47

    >>30

    なにかの漫画で読んでめっちゃ良い~!きゅんとする~!と思ったので採用したんですけどいざ書いたらきゅんではないですねこれ……

    気になったので漁ってたら元にした漫画はヒーローがした後にヒロインがする感じでしかもその位置が指だったので全然違いますねこれ……

  • 39◆y6O8WzjYAE23/10/02(月) 11:32:03

    一度だけ上げさせてくださいまし〜

  • 40二次元好きの匿名さん23/10/02(月) 13:50:44

    >>23

    22レスの人!22レスの人じゃないか!(歓喜)

    やられて動揺するマックイーンもいいけどやられるまではつよつよなマックイーンもいいよね……

  • 41二次元好きの匿名さん23/10/02(月) 17:10:54

    名優と呼ばれても根っこは女の子なの良いですね…素晴らしいSSでした

  • 42二次元好きの匿名さん23/10/02(月) 18:24:44

    高校生になってもぺったんこのマックイーンいいよね…

  • 43◆y6O8WzjYAE23/10/02(月) 22:52:53

    >>40

    書き始めはよわよわ成分多めのつもりで行きたかったんですけど、いざ書き始めたらなんか思った以上に押せ押せな感じになりましたね……

    育成の描写的にトレーナー側にスパダリ感があんまりなかった(凛々しいお顔になって……というマックイーン評もあるので決めるところは決めそう感はある)のと

    マックイーンはバレたら割り切って行動しそうじゃない?聡明だしみたいな感じで大体勝手に動かれました

    考えた通りに書けてるのスレタイ部分だけであと全部2人が勝手にやりましたね……

  • 44◆y6O8WzjYAE23/10/02(月) 22:55:23

    >>42

    本人胸の大きさ気にしてる描写一切ないし、高等部あたりになったら普通に胸も膨らむんじゃないの?という事で自分はオグリと似たスタイルで身長だけは少し低めみたいなイメージでした

    マックちゃんはもう少し身長伸びる余地があるよ派閥の人間なので身長だけはどうしても165前後になってて欲しい

  • 45二次元好きの匿名さん23/10/02(月) 23:43:52

    マックイーンはまだ大きくなるよねぇ…可愛さより美人さが極まるかもしれない

  • 46二次元好きの匿名さん23/10/03(火) 00:19:31

    最近見ないな〜と思ったら久々に分量で殴り飛ばされた…
    いいな…愛機あるスパダリになりてぇな…

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