- 1二次元好きの匿名さん23/10/01(日) 11:41:49
コンコンコンと、旧理科準備室の扉が3回叩かれる。
「失礼します、マンハッタンカフェさんはいますか」
「……はい、開いてますので……どうぞ」
ガラガラと開かれた扉から入ってきたのはミホノブルボンだった。
先日一緒に登山をした時から仲良くなり、お茶会ならぬコーヒー会でもしようと誘った次第である。今なら迷惑をかける同居人も居ない。
「こちらはハンドメイドで作成したカップケーキ……いわゆる『手土産』です」
「……ご厚意、痛み入ります……と、4個あるようですが……?」
「1つはアグネスタキオンさんの分、もう1つはマンハッタンカフェさんの『お友だち』の分です。物理干渉ができない場合は、マンハッタンカフェさんにて処理をお願いします」
「!……お気遣い、ありがとうございます」
事前に『お友だち』のことを誰かから聞いていたらしい。『お友だち』がブルボンの後ろで驚いた様に揺れていた。
「……そこのソファに座っていてください……今、コーヒーを淹れますので……」
無駄のない動作でソファにちょこんと座り、時折尻尾や耳を揺らすブルボンは、大変失礼だがおとなしい大型犬のようで可愛らしかった。
程なくしてコーヒーが出来上がる。
「どうぞ。……熱いので、気を付けてください」
「いただきます。フー、フー……」
チョコレート入りの甘いカップケーキを食べ、コーヒーを飲む。ゆったりとした時間が流れていく。 - 2二次元好きの匿名さん23/10/01(日) 11:43:20
それからしばらく会話を楽しんだ。レースのこと、登山のこと、コーヒーのこと、お菓子のこと……ブルボンの話し方は理路整然としていて、とても聞きやすかった。
「……なんだかマンハッタンカフェさんは、マスターのようです」
「……?ブルボンさんの、トレーナーさんのことですか?」
「いえ、喫茶店やバーの店主の方です。実際に話したことはありませんが、『話を聞いてもらいたい』と思わせる雰囲気があります」
今まで誰かにそういった風に言われた記憶はなかったが、素直な彼女が言うならそうなのかもしれない。
「会話中にコンディション『落ち着く』を取得しました。つまり…『とても話しやすかった』です」
「……喜んでいただけたのなら……何よりです」
やがて入口の扉がガラガラと勝手に開く。時計を見ると、いつの間にか寮の門限が迫っていた。
「……そろそろお開きにしましょうか。……また時間があるときにでも」
「はい。ありがとうございました」
テキパキと片付けをして、揃って学園を出る。西日は沈みかけ、辺りは赤く染まっていた。
「次は私の友人を誘ってもいいでしょうか」
「……はい。ぜひ、一緒にいらしてください」
帰り道に涼しい風を感じながら、次はどんなコーヒーを淹れようかと思案するのだった。 - 3二次元好きの匿名さん23/10/01(日) 11:45:25
- 4二次元好きの匿名さん23/10/01(日) 11:46:45
まぁタキバクもあるからな
カフェボンもあるだろ - 5二次元好きの匿名さん23/10/01(日) 11:55:49
>余り者同士でタキ込みご飯
なるほど…そういうのもあるのか…
- 6二次元好きの匿名さん23/10/01(日) 11:57:25
マイナーカプ大好きおじさん「いっぱいちゅき♡」
- 7二次元好きの匿名さん23/10/01(日) 11:59:54
サポカの登山イベント怖いけど好き
- 8二次元好きの匿名さん23/10/01(日) 12:19:47
うーんマイナーカプは、いいぞ
- 9二次元好きの匿名さん23/10/01(日) 12:22:06
いいわね。
- 10二次元好きの匿名さん23/10/01(日) 12:49:11
>タキ込みご飯
最後これ言いたかっただけだろ
- 11二次元好きの匿名さん23/10/01(日) 13:07:07
・コーヒーミルが手動の場合カフェがブルボンにコーヒー作りを手取り足取り教えることが出来る(大事)
やさしい - 12二次元好きの匿名さん23/10/01(日) 13:13:29
ところでスレ主お手製のタキ込みごはんが食べたいのですが…