- 1主23/10/01(日) 23:52:04
- 2主23/10/01(日) 23:52:35
注意点
当たり前だけど、創作論破は原作と同じようにネタバレが致命的な作品です。
なのでシナリオについては極力触れない方向で、作品全体の雰囲気や魅力について紹介していきます。 - 3主23/10/01(日) 23:54:06
1.『ウルトラダンガンロンパ ‐希望の絶望と絶望の希望‐』
作者∶とろシチ氏
初投稿:2013年5月23日
界隈の中でもかなり初期の作品。たぶん。上の日付以前から投稿されている作品もあるにはあるけど、まともにchapter6まで書ききったのはこの作品がおそらく初めて。
この作品の一番すごいところは、学級裁判という特殊な状況を、小説という媒体で可能な限り表現しているところだと思う。
創作論破は、作品の数だけ展開や結末があるけれど、学級裁判の雰囲気だけはこの作品を参考にして作ってるんじゃないかってくらい完成されてる。
スレ主はこの作品が初めての創作論破だったので、初めは「え〜、小説であの学級裁判の雰囲気を再現できるものなの?」とか思ってたけど、実際読んでみるとちゃんとダンガンロンパだった。
この作品のもう一つの魅力は、癖がなくて読みやすいところにあると思う。というのも、創作論破は最近の作品になればなるほどオリ設定が増える傾向にある。ネタ被りもあるだろうから仕方のない部分もあるけれど、やはりそういった設定が多いと理解するだけで大変だったりする。
その点、この作品はすごく読みやすい。原作の流れに凄く忠実で、ファンの中では定番化されている所謂お約束(3章シロは2人など)をきっちり抑えているし、原作の展開と絡ませるような描写をするなど、まさしく二次創作といった作品なのだ。 - 4主23/10/01(日) 23:54:56
こういった理由から、個人的にはこの作品は初めて創作論破に触れる人におすすめしたい作品なのである。
一応人を選ぶポイントもある。恐らく意図的なものだと思われるが、この作品は読者がある程度次の展開を予測できるようになっている。
読めばすぐに分かることなので言ってしまうと、この作品、その章のシロがなんとなく予想できてしまうのである。それはもう分かりやすく丁寧にフラグが建てられている為、読み進める度に「アッ、次はその人なのね···りょ、了解でぇ〜す」となること請け合いである。スレ主は正直覚悟をキメる時間が出来て有り難かった。
とはいえ、先の見えない展開を期待していた読者は肩透かしをくらう可能性があるので注意する必要がある。
まとめ
初期の作品だからこそとっつきやすく、創作論破の入門編としてはぴったりの作品。この作品を読んで面白いと思えたのなら、他の作品にもチャレンジしてみて良いかもしれない。 - 5二次元好きの匿名さん23/10/01(日) 23:57:52
リンクはない?
- 6二次元好きの匿名さん23/10/02(月) 00:03:52
このレスは削除されています
- 7主23/10/02(月) 00:05:21
- 8主23/10/02(月) 00:06:13
2.『ダンガンロンパ(仮)』
作者∶梶谷氏
初投稿日:2013年7月16日
この作品も上の『ウルトラダンガンロンパ』とほぼ同じ時期に投稿され始めた作品。『ウルトラダンガンロンパ』が原作再現を試みた初心者にオススメの作品だとすれば、この作品は作者の個性が強く出ている。
例を出すために少し物語の冒頭について触れる。
『超高校級の書道家』七島 竜之介は、希望ヶ峰学園の3年生で、もうすぐ卒業を控えている。来る卒業式の前日、七島は同級生で唯一無二の親友であり、七島の憧れである『超高校級のボクサー』萩野 健と楽しく談笑していた。大切な親友と高校生活最後の1日を満喫しようとしていた七島達だったが、ふと視界が溶けていくような感覚に陥り────
といった書き出しから物語は始まる。このような始まり方は創作論破の中でも極めて珍しく、原作要素がほぼ皆無な作品ですら物語の冒頭は入学前から始まるため、この書き出しだけでも作者の個性が強く出ていると言える。この時期の作品にしてはかなりオリジナリティが強く、スレ主このレスを書くまで令和に投稿された作品だと勘違いしてしまったくらいには珍しい作品かもしれない。 - 9主23/10/02(月) 00:08:30
後述の創作論破にも言えることだが、ダンガンロンパでオリキャラ二次創作を作ろうとするだけあって、作中のキャラクターがかなり濃い。スレ主にとって一番印象深いキャラクターは5章のクロなのだが、こいつは原作よろしく頭のネジが飛んでいるのは当然として、とにかく気持ち悪いのである。作中でこの人物が独白するシーンがいくつかあったのだが、余りにも気持ち悪すぎてスレ主はこいつが何を言っているのかが理解できなかった。
こいつの存在だけでなく、この作品は全編通して主人公である七島が抑圧されており、読者はストレスを抱えがちになる。だが、そんな七島が萩野やクラスメイトとの交流を経て成長し、決戦に赴くさまは必見である。
まとめ
初期の作品としてはかなり挑戦的。
作者のオリジナリティと原作への愛が調和して非常に見応えのある作品となっている。
余談だが、現在この作品はハーメルンにて文章などを校正した新訳版が投稿されている。興味があるのであれば、そちらを読んでも良いかもしれない。
また、pixivではこの作品の後日談が短編集として投稿されているので、こちらも要チェックだ。 - 10主23/10/02(月) 00:08:41
- 11主23/10/02(月) 00:09:23
3.『ダンガンロンパQQ』
作者:ジャン氏
初投稿日:2015年2月14日
スレ主が最も衝撃を受けた創作論破。界隈の中ではかなり有名(多分)で、この掲示板でも過去に名前が出ている。
とにかく原作では出来ないようなキャラクターや展開を詰め込みまくった作品で、正直『ダンガンロンパ』として読もうとすると面食らうかもしれない。例えば、原作の『ダンガンロンパシリーズ』はハイスピード推理アクションではあるがキャラゲーの側面も持ち合わせている為、どんなに作中で下衆い行動をしたキャラクターであっても、どこか憎めない愛嬌があったり、同情してしまいたくなる過去や背景があったりと何らかのフォローをされているが、この作品の登場人物たち、特にクロは全くそんなフォローがない。
正確にいえばフォローが無いわけでは無かったが、それを差し引いてもとても世間にお見せできないような性根や行動を取るのである。スパイク・チュンソフトが“敢えて”採用しなかった展開を採用し、“敢えて”キャラクターに取らせなかった行動を取らせている。···そんな感じの作品である。 - 12主23/10/02(月) 00:10:08
それは主人公である『超高校級の努力家 清水 翔』も例外ではない。彼はその肩書き故に本物の天才であるクラスメイトから見下されており、そのような経験から培われた彼自身のコンプレックスが災いして、作中の序盤から中盤はトラブルメーカーのような扱いを受けてしまっている。(原作では九頭竜あたりが近いかもしれない)。そんな彼が作中でどのような経験をし、どのように変わっていくのかは直接確かめてみてほしい。
まとめ
スレ主がこの作品を一言で表すとするならば、『残当』である。残念だけど当たり前。この作品を読んでいると、思わずそんなことを言ってしまいたくなるような瞬間が無数に訪れる。個人的には、その妙な納得感が不思議と心地よかった。何にせよスレ主が紹介するまでもなく面白い作品なので、是非チャレンジしてみてほしい。 - 13主23/10/02(月) 00:10:41
- 14二次元好きの匿名さん23/10/02(月) 00:27:09
qqなつかしいな
残当は草だが