【SS】スレ立てから3分間で書き込まれたウマ娘関連ワードを全部

  • 1二次元好きの匿名さん23/10/04(水) 09:47:37

    ぶち込んでSS書く
    ただしウマ娘に関係ないワードだったり規約違反ワードは無視します
    キャラ名だったらキャラ出すしそのほかはなんかいい感じに調理します

  • 2二次元好きの匿名さん23/10/04(水) 09:49:36

    デアリングタクト

  • 3二次元好きの匿名さん23/10/04(水) 09:50:00

    スイープトウショウ

  • 4二次元好きの匿名さん23/10/04(水) 09:50:08

    ハロウィン仮装

  • 5二次元好きの匿名さん23/10/04(水) 09:50:15

    シラオキ様

  • 6二次元好きの匿名さん23/10/04(水) 09:50:26

    BCターフ

  • 7二次元好きの匿名さん23/10/04(水) 09:50:42

    トウカイテイオー

  • 8二次元好きの匿名さん23/10/04(水) 09:50:55

    〆切
    かいてきます

  • 9二次元好きの匿名さん23/10/04(水) 09:55:22

    待機ほしゅ

  • 10二次元好きの匿名さん23/10/04(水) 09:55:47

    BCターフとハロウィンという絶妙に時期の一致しないやつ
    どう調理されるか気になる

  • 11二次元好きの匿名さん23/10/04(水) 10:29:16

    「………ふんだ」

    魔法少女スイーピー。自らをそう称するウマ娘。
    今日はハロウィンだった。しかし、彼女はそういう行事に興味はなく…否、厳密にはあった。
    だが、こんなことでうきうきして、子ども扱いされるのが何より嫌だった、のに。

    「なっ、違うわよ!これは仮装じゃなくて…!」
    「あはは、似合ってるよスイーピーちゃん。ほら、お菓子!」

    …いつもの魔女を模した装い。彼女にとっては「本気」であるものを、「仮装」と扱われ。

    「ハロウィンなんて…大っ嫌い!」

     ~⏱~

    「先輩方、今日はよろしくお願いします!」
    まさに浮かれているといった言葉がぴったりの様子で、小道具まで気合の入ったボロボロのドレス…恐らく幽霊衣装だろうか。それに身を包んで喋っているのはデアリングタクト。
    「もー、そんな気合い入れなくていいんだよ?今日はボク達とめいっぱい楽しもうね!」
    「そうですよ!シラオキ様もそう告げておられます!今日は "辛いことを忘れて" 楽しむのが吉、と!」
    それに相対するのはトウカイテイオーとマチカネフクキタル。デアリングタクトにとっては大先輩だ。
    一瞬、デアリングタクトの表情が陰った気がした、がすぐに調子を取り戻す。
    「はいっ!目いっぱい…楽しみます!」

  • 12二次元好きの匿名さん23/10/04(水) 10:29:28

    「じゃーんっ、これがボクの仮装!どうどう、似合ってるでしょ!」
    「わぁっ、テイオー先輩素敵ですね!」
    「なんとっ!?そ、そんな真っ黒な服、運気が逃げてしまうのでは…」
    「でもでも、黒ってやっぱり簡単にハロウィンっぽくなるよ?」

    ワイワイと先輩2人の仮装を選ぶのに付き合うタクト。
    しかし、彼女の脳裏には一つの思考が、どうしても張り付いて離れていなかった。

    (…本当は、こんなことしてる場合じゃないんだけどな)

    もうすぐ始まるG1シーズン。秋古馬三冠、エリザベス女王杯。ダート路線も賑わいを見せ…海外では世界的なレースも開かれると言う。
    それに向けて、トレーニングを積まなければいけない、はずだった。

    しかし、彼女の脚がそれを許してはくれなかった。

    『引退』その言葉すらちらつくほどの大きな大きな故障。タクトは諦めなかった。諦めきれなかった。だから、引退はしていない。
    けれど、今は走れない。

    「…あれ、タクト?ねえ、タクトー!」
    「ふぁっ、はい!」
    「やっと返事したー。ねえねえ、これどっちがボクに似合うと思う?」
    「あ、えっとですね…」

    …そこまで察しが悪いわけでもない。薄々感づいていた。2人は、自分を気遣って今日来てくれたことくらい。
    不甲斐ない。そんな感情も、タクトを刺していた。

  • 13二次元好きの匿名さん23/10/04(水) 10:29:39

    「あっ、あっちで綿あめを配っているようですよ!お二人とも、食べて行きましょう!」
    「おっ、いいじゃーん!タクトはどうする?」
    「あ、はい!食べたいです!」

    3人は楽し気に道を歩いていた、その時にその楽しい雰囲気を壊す叫び声が聞こえた。

    「ひったくりよ!捕まえてー!!!!!」

    「!」

    3人が走り出したのはほぼ同時、いや、タクトだけがワンテンポ速かった。
    だけれど、たどり着いたのは一番最後…いや、たどり着けなかった。

    「よっし、犯人確保!この楽しいハロウィンパーティの会場でひったくりだなんて…ボクの堪忍袋の緒が切れちゃうよ!」
    「本当ですよ!負の感情が生まれてしまうと連鎖して…って、タクトさん!?」

    途中で脚を抑え、蹲っているタクト。とっさに走り出してしまった。激痛が脚を襲った。
    …涙が零れる。痛みが原因ではなかった。

    (痛い。こんなにいたいなら、もう走れないかもしれない)

    それはどうしようもなく感じてしまった、現実だった。

  • 14二次元好きの匿名さん23/10/04(水) 10:29:51

    「………はぁ」

    夕方になるくらいの時間。『少し一人にしてほしい』タクトは2人にそう告げて、一人でグラウンドまで来ていた。今日なら、誰もいないだろうから。
    「………うぅ、あ…!うわああああぁあぁあぁん!!!」
    等身大の少女の悲しい泣き声。誰にも聞こえないように泣く。だって、見られたくないから。自分でも認めたくないのに、他人に感じ取られたくないから。

    心が折れかけていることを。

    「…なによ!なんで泣いてるのよ!!!」
    「えっ…?あ、スイープさん…」

    いきなり声がする。そこにいたのはスイープトウショウ。一人ハロウィンから離れ、拗ねていたウマ娘。

    「…仮装してるじゃない。楽しんでこなくていいの?」
    「………楽しんでる場合じゃないですから。いや、こんな状態じゃとても楽しめなくて…」
    「楽しめばいいじゃない。だってあんた、か・そ・う してるんでしょ?」
    「…スイープさんはしてないんですね?いつも通り…」
    「!そうよ、いつも通りなのよ!!!なのに、あいつらったら…」
    「…私、しばらくここにいますね。失礼します」
    「なんでよ、楽しんでくればいいのに…」

    「もう走れないかもしれないんですよ!!!」

    急な大声。スイープは言葉を止める。タクトははっとして口を紡ぐが、一番肝心なところはもう言ってしまった。
    それを聞いたスイープが最初に口に出したのは、慰めでも、同情でもなく。

    「ばかなの?」

    罵倒だった。

  • 15二次元好きの匿名さん23/10/04(水) 10:30:02

    「えっ…はい?」
    「ばかね、大バカよあんたは!なんで諦めてるのよ!」
    「だ、だって…!」
    「…だって、あんた引退してないんでしょ。まだ頑張るつもりがあったんでしょ」
    「それは…」
    「ならまだしたいことがあるんでしょ!?言ってみなさいよ!!!」

    タクトの涙は激しくなる。

    「でも、ただでさえ難しい挑戦だったのに、こんな脚じゃどうしようも…!トレーニングだってろくに…」
    「言ってみなさい!」

    圧に負けて、タクトは夢を口に出す。

    「…ティアラを取りました。ティアラはクラシックに負けてないって証明したいです。だから、ジャパンカップとか、後は」
    「あとは?」
    「…日本のティアラウマ娘は、世界にだって通用するって言いたい。だから、世界的なレースだって走りたいです」

    「よく言ったわ!それでいいのよ!なんで折れる必要があるの?やりたいことに向かって進めばいいじゃない!」

    そんな単純な言葉。だけれど、自分を偽らず生きる彼女のまっすぐな言葉だからこそ、少しだけ心が動いたのかもしれない。

  • 16二次元好きの匿名さん23/10/04(水) 10:30:15

    「しっ、ししししし失礼しますっ!!!」
    「わっ、フクキタル先輩!?」
    「あの、盗み聞きして申し訳ないのですが!たった今、ええ今シラオキ様からのお告げがありまして!"走り続けよ、その先に必ず道がある"とのことでして!だから、タクトさんの未来は確約されていますよ!」

    「………ふふっ、あはは!必死すぎですよ!」
    「わ、笑わないでくださいよぉ…」
    「…でもそうですね。シラオキ様が言うならそうかもしれないですね。それに、スイープさんの言う通り、やりたいことに向かって進みたいから」

    タクトはどこか遠くを見るように言う。

    「…いつか、また走れるかなぁ」
    「走れるわよ」
    当たり前のようにスイープは言う。
    「走れますよ!」
    元気づけるようにフクキタルは言う。

    「…そうですね。ありがとうございます!もうちょっと、頑張ってみます。私」

    「…!よかった!よかったです!!!」

    (ごめんなさい、シラオキ様。お告げを捏造してしまって。ですが、タクトさんにはどうしても…夢を追いかけて欲しかったのです。罰当たりなのはわかっています、神罰は私が受けますから)

    「タクトさんには、幸あらんことを…」

  • 17二次元好きの匿名さん23/10/04(水) 10:30:31

    何年後かわからない。
    ただそこに、デアリングタクトは立っていた。

    「デアリングタクト!デアリングタクトだ!奇跡の復活ー!!!」

    「デアリングタクトさん、ずばり次の目標は?」
    「はい、"BCターフ"です!世界、取ります!!!」

    ざわめく記者会見会場。割り込むように一人のウマ娘が出てくる。

    「タクトならできるよ!だって、ボクと同じ奇跡の復活をしたウマ娘だよ?」
    「テイオーさん…」
    「…奇跡は、一度じゃ終わらないよ。タクト、頑張ってきてね」

    無邪気な、しかし優しい微笑み。
    視界には映っていないが、スイープやフクキタルもカメラ越しに見守っているとタクトは確信していた。

    「はいっ、デアリングタクト、頑張ります!」



    ありえないはずの歴史。これは、ウマ娘の想いの力によって実現した歴史。

  • 18二次元好きの匿名さん23/10/04(水) 10:31:21

    スイープエアプだしタクトはエアプどころの騒ぎじゃないけど一応仕上げました

オススメ

このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています