- 1二次元好きの匿名さん23/10/04(水) 16:10:48
うわー、ありがとうございますマスター。
留守番をしていただけの私にわざわざ買ってきてくださるとは……お心遣い感謝します。
あ、お土産は本なんですね? ジャンルは……ストーリー物ですか。
いえ、嫌ではありません。むしろ好きな部類です。ありがたく受け取らせていただきます。
うん? どうしましたか、マスター? なにやらホッとしたような顔をしていますが?
…………ああ、なるほど。もしかしたら私が既に読んだり所持している物だったらと不安だったのですね。
そうですね、確かに今回は貴方に同行することができなかった為にそういう情報を逐一伝えることができなかったのは事実。
しかし安心してください。せっかくの貴方からの贈り物を無碍にするわけがありません。
例え同じような物を持っていようと、既に読み終えた物語であろうとも、それはそれ、これはこれです。
貴方からの贈り物という事実そのものが嬉しいのです。
ええ、ですので、心配する必要は何処にもありませんよ。 - 2二次元好きの匿名さん23/10/04(水) 16:11:36
………………。
マスター? まだ何か気になることでも?
……機嫌が悪いのか、ですか。
――いえ、まったく。
私の心は今晴れ晴れとしています。それはもう、真夏の照りつける太陽の如く燦々としているのです。
ええ、ですので、怒っているということはまったくありません。
……ええ、例えマスターが私を置いて特異点の攻略にいったとしてもそれはそれ、これはこれです。
適材適所と言うものなのでしょう。
例え同じキャスタークラスのアルトリアは連れて行ったのに、などと文句を口に出す程私は狭量ではありませんよ。
? 何故、頭を下げているのですか?
今回の特異点はライダークラスの敵が多かった以上キャスタークラスは確かに足手まといになるのは事実です。
特に私はこれでもアタッカーなので、より不利に働いたことでしょう。
……まあ、それはそれとして頼って欲しかったという思いがなかったわけではありませんが……。 - 3二次元好きの匿名さん23/10/04(水) 16:12:23
いつも頼りにしているから機嫌を治して?
ですから、別に機嫌など………………ああ! もういいです!
頭では理解しているんです。でも、感情はそう処理できない。
貴方を護ると息巻いてすぐにこれでしたから、空回りしたのかもしれません。
すみません、マスター。貴方は悪くないのに当たってしまって……。
気にしてない? ……気遣ってるのバレバレですよ。でも、ありがとうございます。
あ、それと、『いつも頼りにしている』。あの言葉は本心からですよね? そこは嬉しかったよ。
え? この際溜めてる不満を吐き出したら?
えー……それは流石に……。
あー、でも、そうですね。ある程度の発散は、必要だよね。
……うん、じゃあ、付き合ってね、マスター。
言っておきますけど、今回の私の愚痴は長いですから覚悟しておいてください。 - 4二次元好きの匿名さん23/10/04(水) 16:12:33
もう素直に怒ってよ
- 5二次元好きの匿名さん23/10/04(水) 16:13:20
私は自分のクラスに対する不満自身はないのです。魔術師であり魔女でもあったのですからキャスターは妥当かと。
ですが、それによる弊害だけは異議を唱えたいです。
生前の私なら例えライダークラスが相手だろうと真っ正面からぶっ飛ばせる自信があります。
いえ、これはサーヴァント化の影響もあるのでしょうが、やはり一番のネックはクラスそのものによる弊害。
……いっそのことバーサーカーなら頭を悩ませる必要はなかったのですが……。それに、それなら基本貴方と何処へでも出向けたでしょうし……。
…………マスター、今からバーサーカークラスに変えていいですか?
ダメ? 絶対に面倒なことが起こるのが確定だから?
むぅ、そうですか。そう言われては仕方ありませんね。 - 6二次元好きの匿名さん23/10/04(水) 16:14:16
……生前、もう少しサポートよりの魔術を覚えていたら違ったのでしょうか。
あまり卑下するつもりはありませんが、歯痒いとは思います。
……え? アタッカーとしては十分頼りにしているよって……。
……もう、さっきも似たようなこと言いましたよね? そう言えば私が納得するとでも?
いえ、もちろん信頼されることは嬉しいのですが……。
もう少し何か力になれればと……。
え? こうして話すだけでも負担を軽くしてくれているって?
それは、私だけでは? ……貴方も?
……そっか……そうなんだ……そうなのですね……。
ふふ、戦闘以外でもちゃんと私はお役に立てているのですね。
『貴方のサーヴァント』という面だけを意識し過ぎていたのかな、そんなことにも気付けなかったなんて。
うん? 仲間とはそういうものだろって……。
……ああ……はい、確かにその通りです。
なにも戦力だけを指して仲間とは呼びませんよね。精神的に寄り添ってくれたり、支え合うのもまたそう。
かつて夢見た物語でも、救世の旅でも然り。
仲間とは本来そうあるべきもの。
……そんなことも忘れちゃうなんて……知らず知らずの内に人を信用できなくなっていたのかな……。
……ダメだなぁ、私。 - 7二次元好きの匿名さん23/10/04(水) 16:15:26
マシュ「先輩、ちょっと」
- 8二次元好きの匿名さん23/10/04(水) 16:15:28
え? 思い出せたのならそれでいいじゃんって?
もう、気楽に……。
……でも、実際その通りなのでしょう。
私はもっと気楽に構えるべきだったのかもしれません。
元からしがらみや使命を気にし過ぎるきらいではあったのでしょう。その悪癖と言えます。
自分で思っているより生真面目なのかもしれませんね、私は。
…………否定はしないのですね。なら、やっぱりそうなのかな……。
では、改善させないといけませんね。
少なくとも貴方の前くらいではそうあるべきでしょう? 貴方も一々サーヴァントの様子を気にしているようですから。
……図星ですね。ふふ、これでもちゃんと貴方のことを見ていますから、それくらいわかります。
お互い、背負うものがある故に無意識にしてしまうのかもしれませんね……。
だからこそ、二人だけの時にはそれを忘れるのもアリかもしれません。
ええ、ですので、その為にも……もっと話ししよ?
思えば私だけ質疑応答していましたから、貴方については知らないことたくさんあるよね?
好きなこととか、嫌いなこと。将来とか、子どもの頃の話とか。
偶には貴方の物語を聞かせてくださいね、マスター。 - 9二次元好きの匿名さん23/10/04(水) 17:00:25
この人のエミュ毎回クオリティ高いし良いお話で好き
- 10二次元好きの匿名さん23/10/04(水) 17:47:38
新作だわ
こういうのいいよね - 11二次元好きの匿名さん23/10/05(木) 04:57:27
ちょっとずつ距離が縮まってるの好き
- 12二次元好きの匿名さん23/10/05(木) 05:13:55
しれっと将来についても聞いている…