- 1二次元好きの匿名さん21/08/31(火) 02:03:06
貴方と同室の…そう、ウララさんと言うのね
彼女を家に招待なさい。いいわね - 2二次元好きの匿名さん21/08/31(火) 02:16:47
その日のお母さまからの電話は、やけに短く終わった
せっかく勝てたと言うのに、あの人はいつもそうだ
いつもなら反発心からそんな事はしなかったはずなのに
「ウララさん、今度のお休みは空いてまして？」
「えーとねー、トレーニングしようかなって思ってた！もしかしてお出かけのおさそい？」
そう、なんとなく、連れて行った方が良いのではないか。そう思った - 3二次元好きの匿名さん21/08/31(火) 02:20:32
続けてくれ
- 4二次元好きの匿名さん21/08/31(火) 02:21:03
「ただいま戻りましたわ」
「はじめましてキングちゃんのおかあさん！ハルウララです！」
「そう、ウララさん。こちらへ。貴方は待っていなさい」
母は、何故かウララさんを連れて行ってしまった
自宅に戻るのは、中央に行って以来
お母さまも忙しいはずなのに、何故ウララさんを？
そんなことを考えながら、リビングで一人、紅茶を飲んだ
ウララさんは、お母さまと何を話しているのか。少し心配になった - 5二次元好きの匿名さん21/08/31(火) 02:24:59
一体どれほどの時が過ぎたのか、ポットのお茶はもう無くなっていた
流石に手持ち無沙汰になり、椅子から立ち上がった
その時だ
「キングちゃんキングちゃん！」
リビングの扉を勢いよく開き、ウララさんが飛び込んできた
「お母さまとのお話は終わりまして？」
「うん！それでね、えっとねー、これ！つけてほしいんだって！」
彼女の手にあったのは、これだった - 6二次元好きの匿名さん21/08/31(火) 02:25:21
!?
- 7二次元好きの匿名さん21/08/31(火) 02:25:41
急展開
- 8二次元好きの匿名さん21/08/31(火) 02:25:52
え？！
- 9二次元好きの匿名さん21/08/31(火) 02:26:02
キンウラはどこ……？ここ……？
- 10二次元好きの匿名さん21/08/31(火) 02:26:43
聞こえる……どこからともなく、ゴリラの声が……
- 11二次元好きの匿名さん21/08/31(火) 02:27:45
ブサイクなアイマスクを付けさせられ、ウララさんに手を引かれ自宅の廊下を進む
数度扉を開ける音を超え、椅子へと座らされる
「キングちゃんキングちゃん、あーんってして！」
「えっ、な、何をするつもりですの！」
「いーからいーから、はい、あーん」
「あ…あーん…」
私は一体、自宅で何をやっているのだろう - 12二次元好きの匿名さん21/08/31(火) 02:29:57
お母さま直々に二流とか映す価値なし言われたらキングちゃん泣いちゃう。
- 13二次元好きの匿名さん21/08/31(火) 02:31:08
金属が当たる音が聞こえる
そして、ウララさんの「あーん」と言う声と共に口の中へと、甘い香りと共に何かが入ってくる
「一流たる貴方ならば、何かわかりますね」
突然耳届くお母さまの声に驚いたけれど、咀嚼し、嚥下する
「これは…ケーキ？」
「せいかーい！」
「目隠しをお取りなさい」
私は、恐る恐る、アイマスクを外した - 14二次元好きの匿名さん21/08/31(火) 02:31:36
草が止まらない
- 15二次元好きの匿名さん21/08/31(火) 02:34:09
お母さまが、スプーンを持って立っていた。その傍らの机の上にはケーキ
ウララさんを見るが、彼女は何も持ってはいない
つまり…
「今のは…お母さまが…？」
「何か祝いを、と思いましたが…私には良く分からなかったので」
「実はウララがおさあさんと計画したんだよー！お祝いがよく分からなかったから、一流！って普段から言ってるキングちゃんが喜ぶのは何かなー、って考えたんだ！」
なんと言うことでしょう、お母さまとウララさんは、最初からグルだったのです - 16二次元好きの匿名さん21/08/31(火) 02:34:30
深夜に笑かすな
- 17二次元好きの匿名さん21/08/31(火) 02:35:01
イイハナシダナー
- 18二次元好きの匿名さん21/08/31(火) 02:35:16
よくねぇよ！？
- 19二次元好きの匿名さん21/08/31(火) 02:35:17
かわいい
- 20二次元好きの匿名さん21/08/31(火) 02:36:09
よかった
- 21二次元好きの匿名さん21/08/31(火) 02:36:29
いい話だけど淡々とした文体に笑いが止まらない
- 22二次元好きの匿名さん21/08/31(火) 02:38:32
「正直に言いますけれど、貴方は勝負事には向いていないと思っていたのです」
少し俯き、ため息をついたお母さまが顔を上げる
「ですが、貴方のトレーナーから聞きました。ハルウララという同室の少女に励まされながらもトレーニングを重ねていると」
お母さまの方から、初めてそんな事を聞いた
そんな事を考えていたのか
「そこで、彼女と連絡をとりました」
「うん！毎日お電話してたんだよー」
「貴方のトレーナーについても、彼女から聞きました」
なんて事だ、私の私生活がお母さまに伝わっている - 23二次元好きの匿名さん21/08/31(火) 02:40:52
ウララは良い子だけど余計な事言う。言いそうじゃなくて言う。
- 24二次元好きの匿名さん21/08/31(火) 02:44:23
「ですから、今日は…お祝いです」
お母さまがナイフを取り出して、ケーキを切り分ける
ウララさんがお皿を持ち出して乗せていく
その姿は、まるで私が昔に憧れた、親子そのものであった
「このケーキね、おかあさんが作ったんだよー」
ウララさんの言葉に驚いて、お母さまを見る
彼女は、顔を背けるようにケーキを切り分け続けている
「入って来ていいわよ」
お母さまがそう言うと、扉を開けてトレーナーが部屋へ入ってきた
紅茶のポットを持って
少し考えれば分かったでしょう私！トレーナーまでグルだという事くらい！
「それじゃーお祝いパーティーだよ！うっらら〜」
私はその日の
お母さまと分かり合えたのだ - 25二次元好きの匿名さん21/08/31(火) 02:44:54
ノリで書きました、お目通し有り難うございました
- 26二次元好きの匿名さん21/08/31(火) 02:45:11
いい話だった
- 27二次元好きの匿名さん21/08/31(火) 02:45:44
素晴らしい
- 28二次元好きの匿名さん21/08/31(火) 02:49:05
とてもよかった、よかったけど
>>5を中継した意味が全くなくて草生える
- 29二次元好きの匿名さん21/08/31(火) 02:50:08
キングとウララの関係性
そしてお母さまとの和解
書きたかった、それだけです
目隠しは書いてたらなんか思いついてアレにしました、キングは一流ですからね。特番見てたウララが買ってきたんでしょう - 30二次元好きの匿名さん21/08/31(火) 02:55:08
ウララならやりそうだしお母さまならよくわからないけどやりそう
- 31二次元好きの匿名さん21/08/31(火) 02:55:57
うん好き。ほのぼのハッピーエンド!
- 32二次元好きの匿名さん21/08/31(火) 03:00:17
ハッピーエンド好きかい？
- 33二次元好きの匿名さん21/08/31(火) 03:10:44
脳が回復した、ありがとう
- 34二次元好きの匿名さん21/08/31(火) 03:38:33
- 35二次元好きの匿名さん21/08/31(火) 03:47:10
- 36二次元好きの匿名さん21/08/31(火) 04:19:40
グッバイヘイローさんなにやってんすか
- 37二次元好きの匿名さん21/08/31(火) 04:59:21
ｲｲﾊﾅｼｶﾅｰ?
- 38二次元好きの匿名さん21/08/31(火) 05:09:07
それはそうと なんのようだい？
そうか。
ままも もう きょうは
やすもうと おもってたところだ。
れーすのきろくは
といたよ。
おやすみ・・・・