- 1二次元好きの匿名さん23/10/07(土) 19:21:26
- 2二次元好きの匿名さん23/10/07(土) 19:21:52
これまでキノコポケモンは「全体が子実体様の器官のみで構成される」、「地中または宿主となる生物に依存せず活動する特殊な生態」、「本来きのこは菌界に属するにも関わらずキノコポケモンは遺伝的に遠い植物と相似したポケモン群と同じくさタイプである」といった点からキノコとは全く異なる生物であるとする説が主流でした。しかし、近年パラス及びパラセクト(以下パラス系統と記述)についてはその限りではないという指摘が相次いでいます。
パラス系統は「宿主の存在があり子実体のみで移動するような行動が見られない」、「子実体様の組織と宿主をつなぐ組織の存在(すなわち菌糸が存在する可能性がある)」といった他のキノコポケモンと異なる特徴も多く、「キノコポケモンはパラス系統とそれ以外で分類するべきである」といった主張も支持を拡大しつつあります。
さて、それでは改めて表題のテーマについて皆様の意見をお伺いしたいと思います。
パラス系統とそれ以外のキノコポケモンは種として大きく離れているのか否か、また議論の上で現在不足している考察材料についても論じていただければ幸いです。 - 3二次元好きの匿名さん23/10/07(土) 19:43:46
分類:きのこポケモン置いとく
パラス
パラセクト
キノココ
キノガッサ
タマゲタケ
モロバレル
その他きのこっぽいのは
ネマシュ
マシェード
ノノクラゲ
リククラゲ あたり - 4二次元好きの匿名さん23/10/07(土) 19:46:57
アラブルタケとか学会的にはどうなんだろう
そもそものデータが少な過ぎる種だけど - 5二次元好きの匿名さん23/10/07(土) 19:50:32
パラス系統のきのこは冬虫夏草と呼ばれるものであり、それ単体で意思を持って他のキノコポケモンのように活動をする事が無いことから、分類を分ける必要性はあると考えられます。加えてヒスイ時代のパラスの資料では幼体ではきのこが無いことが示されています。
- 6二次元好きの匿名さん23/10/07(土) 19:50:49
新パラドックスでキノコだけのパラスとか出たら面白いけど流石に無理かな
- 7123/10/07(土) 19:52:27
- 8二次元好きの匿名さん23/10/07(土) 19:59:47
宿主と冬虫夏草が分かれているところまでは分かっていますが、この「冬虫夏草」の分類が問題になると思われます。
もし「冬虫夏草」がモロバレルやマシェードといった種と近縁であるのならばここでの分類は不要であると結論づけられますし、ここでは「冬虫夏草」について詳しく調査する必要があると考えます。 - 9二次元好きの匿名さん23/10/07(土) 20:15:53
パラセクトと分かれた冬虫夏草部がモンスターボールに入るかどうかなのかね
- 10二次元好きの匿名さん23/10/07(土) 20:23:29
>>5にもある様にそれ自体で動き回ることがないのはポケモンではない可能性が高い
だけどパラセクトまで行くとまるでキノコの方に意思がある様に振る舞ったりキノコポケモンに特有である「キノコのほうし」を用いるなどの振る舞いはかなりポケモンに近いんだよな…
- 11二次元好きの匿名さん23/10/07(土) 20:34:48
このレスは削除されています
- 12二次元好きの匿名さん23/10/07(土) 20:37:37
- 13二次元好きの匿名さん23/10/07(土) 20:40:35
パラスは卵からの発生段階からキノコの胞子を浴びておりますし、
パラス時点で既に思考をキノコに影響されていると思しき報告もありますからね
パラスとして誕生した時点で菌糸が根を張って不可分な存在なのかもしれませんね
パラセクトが産卵した卵を胞子を浴びる前に確保できれば良いのですが、育て屋のタマゴではなく、野生の産卵は確認が難しいですからね……
- 14二次元好きの匿名さん23/10/07(土) 20:48:08
野生のパラス・パラセクトが低確率で所持しているちいさなキノコ・おおきなキノコが遺伝子的に同一のものと認められればこの問題は大きく進展すると思われるのだが…
- 15二次元好きの匿名さん23/10/07(土) 20:48:35
ジョウト図鑑には
ぜんしんに キノコのほうしを あびて うまれてく る。からだが そだつと せなかから キノコが はえてくる。
とある 全身に胞子を浴びて生まれてくるとはどういうことなのか
この胞子がどこから来たのかによって冬虫夏草がポケモンか否か分かれるのでは? - 16二次元好きの匿名さん23/10/07(土) 20:53:06
- 17二次元好きの匿名さん23/10/07(土) 21:15:41
見た目の相似もありますし現在最も有力な手がかりの一つでしょう。
ガラル地方やパルデア地方ではこれらキノコの野生下での単独生息も確認されていますし、一気に事態が進行する可能性も見えます。
しかしながら「ちいさなキノコ」や「おおきなキノコ」は他のキノコポケモンから入手される事も多く、これらのキノコが全て同一種かは調べておく必要がありますね…
また、パラスやパラセクトが「かおるキノコ」を所持しているケースから、これらキノコが生息地の近い別の種類のキノコが付着した可能性も高いかと思われます。
とはいえ非常に有力な足がかりである事に変わりはありませんし、この方向性での調査は当面のテーマになりそうです。
- 18二次元好きの匿名さん23/10/07(土) 21:30:22
タマゴのなかで成長するならパラセクトの時点でヒトでいう血液中に胞子があるはずだから採血?をしたら後天的なものかはわかるかも
後天的なものだったらパラセクトの胞子を採取して育成したものと、タマゴの表面の真菌を取り除いて虫ポケ部分だけにしたものとで擬似的な分離はできるかも
- 19二次元好きの匿名さん23/10/07(土) 22:45:40
個人的には
パラスはキノコを背中に生やした虫ポケモン
パラセクトは虫ポケモンを乗っ取ったキノコポケモン な気がする
パラスの頃から主導権はキノコにあるのか…? - 20二次元好きの匿名さん23/10/08(日) 01:17:16
アローラの図鑑で「ムシの意思は無視される」となっているから多分パラスの頃からだと思う
- 21二次元好きの匿名さん23/10/08(日) 01:26:31
少なくともキノコのほうしは冬虫夏草側から出てるだろうし、わざを使うならやっぱり冬虫夏草はポケモンなのかなぁ
- 22123/10/08(日) 01:28:29
まず、皆様の多種多様の素晴らしい見解に最大限の敬意と感謝を。
ここまでの議論ではパラス系統を「宿主」と「寄生キノコ」の二部位に分けたうえで、「寄生キノコ」部分の分類に集中する方針が出されました。
当該部位は「冬虫夏草」と呼ばれ、「ちいさなキノコ」及び「おおきなキノコ」に非常に近い外観を有しています。「宿主」部の幼生段階で胞子として付着しており、「宿主」の成長とともに肥大化、パラセクトへ進化した段階で大部分の神経を侵食すると考えられています。
さて、この「冬虫夏草」の正体については考えが大きく二分されました。
すなわち「菌界に属する担子菌または子嚢菌としてのキノコ」であるとする説と「モロバレルやマシェードなど、ポケモンの一群としてのキノコ」であるとする説です。
前者であればパラス系統は他のキノコポケモンと異なる系統に再分類、後者であれば旧来の分類のままといった対応がとられるでしょう。
以下にそれぞれの主張について記載いたします。
「担子菌または子嚢菌としてのキノコ」説
・単体での「ポケモン的」活動が確認されていない
・「ちいさなキノコ」及び「おおきなキノコ」との相似
・上記に加えてパラス系統がそれらを低確率で所持している
・パラス幼体の段階でのキノコの存在がない(ポケモン由来ではない外部キノコの可能性)
「ポケモンとしてのキノコ」説
・「キノコのほうし」の存在
・パラセクト段階での「冬虫夏草」側が活動を制御しているかのような振舞い
・「ちいさなキノコ」「おおきなキノコ」がすべて同一種かは大変疑わしい故に
「担子菌または子嚢菌としてのキノコ」と「ポケモンとしてのキノコ」の混同が起こっている可能性
また、これらの主張より以下の方針での調査が提案されました。
・現在流通している「ちいさなキノコ」及び「おおきなキノコ」の由来別遺伝子調査及び「冬虫夏草」の系統的分類の決定
・「冬虫夏草」単独での生育環境の確立と、単離された「冬虫夏草」のポケモン的性質の調査(モンスターボールでの捕獲など)
・パラス系統に付着する胞子の由来調査 - 23123/10/08(日) 01:29:12
以上を持ちまして最初のテーマに一つ区切りをつけさせていただきます、非常に実りのある議論だったと確信しております。
続いてのテーマに移る前に小休憩を取りますので各自キノコポケモンについてご自由に議論ください。
(このテーマについて継続して考察や提案頂いてもかまいません) - 24二次元好きの匿名さん23/10/08(日) 06:30:20
虫部分に自我が無いならパラセクトを「むしタイプ」に分類していいのだろうか…と思う
くさタイプ単体でいいのでは - 25二次元好きの匿名さん23/10/08(日) 06:39:43
一応カントー地方やアローラ地方の図鑑説明において
「キノコの傘から出る毒の胞子は漢方薬になる」
という解説がある事から、パラセクトの胞子は人体には害は無いと思われる
しかしキノコが虫部分を乗っ取り、虫部分の意思が無くなるという点を考えると、ポケモン(少なくともパラス種)には危険であると考えられる - 26二次元好きの匿名さん23/10/08(日) 06:43:35
例えばイシズマイなら岩の殻は体の一部ではなく手頃な石を加工して作った移動式住居ですが、タイプとしてはむし/いわタイプです
またミノマダムもミノムッチ時代のミノの素材によりタイプ自体が変わってしまうポケモンです
パラセクトも「虫特有の外骨格を移動式住居としたキノコポケモン」と捉えればむし/くさタイプであることも違和感がないのでは?
- 27二次元好きの匿名さん23/10/08(日) 06:54:29
パラス種に根を張るあのキノコの種類はわからないけど、あれが他の種類のポケモンに寄生してるのは聞いたことないよな
寄生するにも何かしら特定の条件があって、パラス種以外はそれを満たさないので安全なのかもしれない - 28二次元好きの匿名さん23/10/08(日) 06:55:53
キノコの胞子を浴びて産まれてくるという図鑑での記述がありますが必ずしも孵化時・産卵時に空気中に散布された親個体の胞子を浴びキノコを得るわけではない可能性はありそうです
単に自然環境下での繁殖の場合ほぼ間違いなく胞子が多量に散布された環境下での誕生となることから記載された特徴ではないでしょうか
また、これまでキノコを保有しない宿主の発見例がないこと、分離に成功したことがないことも含めキノコポケモンと虫ポケモンが遺伝子レベルで融合した、または世代をまたいでの寄生によるキノコポケモンから虫ポケモンへのDNAの伝播が起こった不可分な種と考えることもできそうです - 29二次元好きの匿名さん23/10/08(日) 07:11:47
菌類と藻類の高度な共生体である地衣類のように、共生を前提とした特殊構造を有するものの其々は独立生物という可能性も高いですね
先の地衣類の場合、自然環境下での単独群は確認されていないものの、実験室レベルでは分離状態での単独飼育も可能とのことです
パラス類も研究を進めれば安全な分離・単独飼育法を確立できるかも知れませんね - 30二次元好きの匿名さん23/10/08(日) 07:38:55
少なくとも>>25氏が言われているように人間には害は無いと思われるので、生物であれば必ずしも寄生される訳ではないようです
パラス種のみに寄生する特殊な冬虫夏草なのか、それとも冬虫夏草に限らずパラス種はキノコに寄生されやすい生態なのか
他の虫タイプを用いた生体実験か、あるいは寄生されていないパラス種を野生下で発見するか……どちらが早いですかね
- 31二次元好きの匿名さん23/10/08(日) 07:52:32
寄生生物には寄生先を極端に限定することでニッチの奪い合いによる淘汰圧を避ける生存戦略がよく見られます
特に昆虫に寄生する生物は一種対一種の対応関係がよく見られるほどにその傾向が先鋭化していますね
パラス種への寄生に特化した故に繁栄を極めた菌類という考察もそう的外れではないように思われます - 32二次元好きの匿名さん23/10/08(日) 10:38:35
調べていたらモロバレルが光合成を覚えると知り、ジメジメとした環境を好むキノコポケモンにしては珍しいと感じた。擬態をするうえで日向に出ることも多くなったがゆえのものなのだろうか?
- 33123/10/08(日) 12:37:33
- 34123/10/08(日) 12:38:16
さて、前回のテーマでも触れられていましたが、キノコポケモンは「キノコのほうし」を始めとする幾つかの胞子様物質を放出する事ができます。しかし、この「ほうし」は菌界に属する茸とは全く異なる機能を持つと考えられてきました。
まず、ポケモンである彼らはタマゴでの有性生殖を行います。本来の茸は胞子生殖、つまり胞子を生殖目的で使用している訳ですから当然キノコポケモンにおける「ほうし」の役割は異なると推察されたのです。
加えて、これら物質には昏睡に近いレベルでの催眠作用やノノクラゲ系統を除いて見られる麻痺を含む複数の中毒を引き起こす性質、更にはネマシュ系統に見られる自家蛍光など茸には見られない特徴を兼ね備えています。 - 35123/10/08(日) 12:38:41
この特徴及びポケモンとして活動的に振る舞う彼らの生態から、キノコポケモンにおけるほうしは「捕食や自己防衛、ナワバリ争いなどに用いられる毒あるいはマーカー」とするのが定説であったのです。
事実、「縄張りを 巡り パラセクトと 争い はじめると あたり一面 胞子まみれに なってしまう」(アローラ図鑑ウルトラムーン版,2017)
等、ナワバリ争い中での胞子の散布も確認されています。
しかしながら、モロバレル系統におけるその「ほうし」の作用によってこれまでの定説に一石が投じられました。彼らの胞子を浴びた場合に見られる症状は「浴びた 部分から モロバレルの カサに 似た キノコが 生えてくる。」(パルデア図鑑バイオレット版,2022)となっています。この作用は速度の差があるとはいえまさしく菌界に属する茸の胞子と同じ様な性質を示しており、ここに「キノコポケモンについても胞子生殖が可能である」という仮説が生まれました。これより皆様には、上記説についての見解を伺いたいと思います。また、顕著な例としてモロバレルを挙げましたが他のキノコポケモンについても胞子生殖の可能性が見られる場合は是非述べていただきたいと存じます。 - 36二次元好きの匿名さん23/10/08(日) 13:38:57
あくまで似たキノコだしモロバレル本体がそのまま生えてきてる感じではないからなぁ…今現在胞子生殖出来るわけではないけど昔はできてその名残とかかな…
- 37二次元好きの匿名さん23/10/08(日) 13:48:52
- 38二次元好きの匿名さん23/10/08(日) 14:20:45
トレーナーのいる状況では生命の危機がないから早急に増える必要がない
↓
胞子生殖を行わず有性生殖に絞りエネルギーを蓄えている
という可能性は大いにありそうです。
その場合野生下での彼らを根気強く観察する方針になるでしょうか
- 39二次元好きの匿名さん23/10/08(日) 15:14:57
生き物に浴びせてそうな感じだし、やどりきのタネみたいに戦闘の手段としてキノコを生やしてて生殖手段とは別、って印象
- 40二次元好きの匿名さん23/10/08(日) 16:50:06
っぽいものを生やすことで、そこを自身の縄張りであると示すマーキングのようなものである可能性は?
植物や菌類のポケモンは実際にそれぞれの性質を持ちながら、同時に動物的な性質も兼ね備えている訳だし - 41二次元好きの匿名さん23/10/08(日) 16:59:03
- 42二次元好きの匿名さん23/10/08(日) 17:32:18
マサキが人間とポケモンの融合&分離実験を成功させてるからそれでなにかできないかなぁ
- 43二次元好きの匿名さん23/10/08(日) 17:36:30
パラスの話ですが
そもそもポケモンのたまごはどこからともなく出現するもので産卵行為が確認されたものでは無いという点についての検証はされているのでしょうか - 44二次元好きの匿名さん23/10/08(日) 17:58:10
- 45123/10/08(日) 18:12:08
ご指摘のとおり現在までタマゴの産卵の瞬間は確認されておらず、未だ「発見」という形で表現される事が殆どです。
タマゴ自体が同一タマゴグループ内に属する雌雄のポケモンの下で発見され、またこのタマゴから雌と同種個体の孵化が確認されて(ウツギ,1999)以来、多くのトレーナーのもとで同様に数多のタマゴが発見されたことから「タマゴでの生殖」説は完全に解明されていないにも関わらず前提として語られる事の多い状況にあります。
当然仮説に仮説を重ねる様な研究は言語道断ではありますが、現在唱えられている他の説に比べ遥かに矛盾点の少ない事及び、争点がタマゴからの「孵化」にある事を踏まえて当説を採択しております。
(これはモロバレルについてのテーマでも共通しております、ご了承ください)
- 46二次元好きの匿名さん23/10/08(日) 18:50:59
古代種と思われるアラブルタケ(仮称)の生態調査が待たれますが、少なくともアラブルタケには鋭い牙・短いながらも四本脚・そして強靭な手(前肢?)を有し、獲物を打ちのめして攻撃します
一方で戦闘時こそ他種族と同様の催眠効果のある胞子を扱いますが、現状では胞子を積極的に散布して縄張りを主張する行動は確認されておりません
アラブルタケがタマゲタケ・モロバレルと似て非なる種族という可能性も考えられますが、少なくともこの時点では胞子生殖ではなかったと推測されます
仮にアラブルタケとモロバレルが同種族と仮定した場合、進化の過程で胞子生殖へ移行したのか
それとも有性生殖と胞子生殖を状況に応じて使い分けているのか
いずれにせよ、アラブルタケも今後の研究課題の一つであると思います - 47二次元好きの匿名さん23/10/08(日) 19:11:29
モロバレルの「手」や「頭のかさ」がパラスの「冬虫夏草」のように寄生体である可能性は?
その場合は卵によって増える「宿主」と胞子によって増える「冬虫夏草」であり別の生命体であればもちろん生殖方法も違うことになるでははないでしょうか - 48二次元好きの匿名さん23/10/08(日) 21:38:30
タマゴに関しては、
育て屋等で見つかるタマゴとは別に、卵を産むことがニドランやアズマオウは明言されていたはず - 49二次元好きの匿名さん23/10/09(月) 01:00:19
>>37氏の意見は非常に興味深いものですが一点補足させていただきます。
実はキノコの生殖において使われる胞子は減数分裂による産物で、菌糸同士の接合によって親世代と異なる遺伝子を所持しています。そのため定義としてはクローンと異なるためご注意下さい。もしクローンであればいわゆる個体値の比較で胞子生殖の存在を立証できたのですが…
- 50二次元好きの匿名さん23/10/09(月) 12:24:04
ほしゅ
- 51123/10/09(月) 23:33:55
皆様、様々な仮説の提示及び議論大変ありがとうございます。
ここ迄の認識として、ナッシーやハネッコ系列に見られるタマゴ以外での生殖方法の実例より、「キノコポケモンの胞子生殖自体はポケモンとして考えてもあり得ない話ではない」という部分が共有されたかと思います。
しかしながら、今回主題となったモロバレルによる「胞子から生えたキノコ」に対して、これが生殖の可能性を示すものかどうかは大きく意見が分かれました。 - 52123/10/09(月) 23:34:27
従来知られる「戦闘、捕食、ナワバリ争いなどの活動を行う手段としての胞子」説、「名残としてのみ存在しており現在は胞子生殖にまで発展するものではない」とする説、「タマゴとは別の緊急用生殖手段」説、更には「モロバレルの傘は寄生茸であり、その部分が独立して生殖を行う」という仮説まで提示され(こちらは個人的に非常に興味を惹かれた説です)、現時点では判断を下しかねると言った状況でしょう。
それぞれの仮説を支える証拠や、各説によって生じる矛盾点についても参考となる資料が少ないが故に不透明で、そのためこのテーマについては地道な、基礎的な検証が必要であると考えられます。
・モロバレル生息域における無人長期観測
・モロバレル傘部と本体、「胞子によって生えたキノコ」の遺伝子解析及び比較
といった調査が現時点では有効な足掛かりでしょうか。 - 53123/10/09(月) 23:34:55
それではこのテーマについても、ここで一区切りとさせていただきます。改めて皆様、お集まりいただきありがとうございました。
(以降もキノコポケモンに関連があれば自由にご利用下さい) - 54二次元好きの匿名さん23/10/10(火) 08:45:44
もしも、技「きのこのほうし」に生殖機能がなければ既存の物質よりも安定した催眠薬の生産ができそうだからこの研究がどう転ぶかとても楽しみ
- 55二次元好きの匿名さん23/10/10(火) 20:15:26
ほしゅ
- 56二次元好きの匿名さん23/10/11(水) 01:55:33
モロバレルの胞子からうまれるキノコはデコイのような役割の可能性もあるのではないでしょうか?似た見た目のキノコが大量にはえている状態なら少なくとも小さいタマゲタケは見つかりずらくなると思いますし
- 57二次元好きの匿名さん23/10/11(水) 09:22:12
興味深い
- 58二次元好きの匿名さん23/10/11(水) 15:16:35
き、キノコって不思議ダケ……!
- 59二次元好きの匿名さん23/10/11(水) 15:18:14
キノコの胞子は減数分裂ってことはタマゴを経由しないにしろやっぱり異性は必要になるんかね?そうなるとデコイも難しいのだろうか
- 60123/10/11(水) 17:57:53
いわゆるキノコの性別は本当に複雑で、一概にこうであるとは言えないのですが、仮にモロバレルが担子菌門の一般的な胞子生殖を行うとして説明致します。
まず、モロバレルから放出された胞子は自身に適した場への接触によって菌糸を伸ばし始めます。この段階は一核菌糸と呼ばれるもので、減数分裂により作られた胞子が特に接合もなく成長している状態です。しかし、この一核菌糸はそのままでは子実体を形成せず、ある程度の大きさのコロニーを形成したところで成長を止めてしまいます。
では、ここからどのように成長するかと言うと彼ら菌糸は接合を行うのです。それぞれ別の胞子から成長した菌糸同士が接触した時、彼らは交配してニ核菌糸を生じます。(一つの細胞ごとに二つの核が入っている状態です。)
【因みに担子菌類は一般にヘテロタリック接合、平たく言えば違う性(不和合成因子)を持つ相手としか接合が出来ません。この時点での性別は二種類か四種類あるのですが詳しくは省略します。特定のパターンでないと接合できない位の認識で構いません。】
さて、こうして出来たニ核菌糸によって子実体は形成されるのですが、ここで重要となるのが「胞子の性別は子実体によって一つに決定している訳ではない」という事です。子実体一個から放出される夥しい数の胞子の性はバラバラであるため、ここから放出された胞子同士での接合は十分に起こりえます。
- 61123/10/11(水) 18:29:45
なので、「モロバレル単独で子実体形成まで持っていくことも可能」と言えるでしょう。
しかしながら、これはあくまで可能な範囲であり、高い精度での繁殖となるとやや難しくなります。
というのも、先ほどの説明通り、担子菌類の一核菌糸は2種(二極性)または4種(四極性)の性を持っているのです。
これは自家交配、すなわち一つの子実体のみで行う交配を抑制することで、遺伝的多様性を確保するためと考えられている仕組みです。
もし、胞子が性別を持たなかった場合、子実体から放出された胞子は近くにあるどの胞子とも接合できるため、ほとんど他の子実体からの胞子と触れ合う事なくニ核胞子への交配を完了させてしまうでしょう。
しかし、性による接合の抑制を行えば一部の菌糸は交配できずに残り、他のキノコから飛んできた胞子と接合できるチャンスが生まれるのです。
(二極性なら50%、四極性なら25%まで自家交配を抑制可能)
結論としては「出来ない訳ではないがデコイとしては精度が低い」といったところでしょうか
しかし、ここでモロバレルがポケモンであり、タマゴでの有性生殖が可能である生物であることが一つの可能性を生み出します。 - 62123/10/11(水) 18:39:03
モロバレルはタマゴという手段で、遺伝的多様性の確保に成功している生物です。
こうなればわざわざ自家交配を抑制する必要も少ないので、不和合成因子のないホモタリック接合へ移り変わっている可能性もない訳ではありません。
私としては、モロバレルの胞子に不和合成因子が存在しているのか否かについても調査も一つの足がかりになるのではないかと考えています。
以上長文失礼いたしました、分かりづらい箇所等がございましたらぜひご質問ください。 - 63二次元好きの匿名さん23/10/11(水) 20:51:23
- 64二次元好きの匿名さん23/10/11(水) 21:29:02
このレスは削除されています
- 65123/10/11(水) 21:30:45
ご質問ありがとうございます。
キノコの生活サイクルにおける相同染色体の数についてですが、これは非常に興味深い変遷をたどります。
しかしながら、キノコポケモンからはかなり離れてしまうためなるべく簡潔に説明させていただきます。
では、次の図をご覧下さい。
子実体の担子器にて胞子が作られ始める(2n)
→減数分裂により胞子が形成、散布(n)
→胞子から一核菌糸が成長、コロニーへと発展(n)
→他の胞子から伸びた一核菌糸と交配、接合しニ核菌糸へと移行(n+n)
→ニ核菌糸として成長、子実体を形成(n+n)
→子実体の担子器の中で胞子形成の準備(2n)
→一番上へ回帰
上図のように、基本的には2n、n、n+nの三つの形態で染色体は存在しています。
特筆すべきはn+nで、これは一つの細胞内に二つの核(及びそこに格納された染色体n)が別々に存在することを示しています。ニ核菌糸で成長するキノコはこのユニークな形態を維持しながら子実体まで形成し、減数分裂を行う直前までこの状態を保ち続けるのです。
- 66二次元好きの匿名さん23/10/12(木) 00:15:20
ありがとうございます。
胞子がデコイの役割を成していると仮定して、染色体はn、ないしはn+n。成長が進み2nになるタイミングでキノコとしてのサイクルに入るか、もしかしたらタマゲタケになるということもありえるのかもしれませんね。
胞子およびキノコポケモンの長期観察研究をする際にかわらずの石や赤い糸を持たせてみたら遺伝関係を把握しやすくなり、研究も捗りそうです。