- 1二次元好きの匿名さん23/10/08(日) 01:17:01
- 2二次元好きの匿名さん23/10/08(日) 01:20:29
”じゃあ……”
シャーレの執務室。座席は先生の椅子。何の変哲もない、普段通りのモノ。いつもと違うのは、そこに二人で腰掛けているという事。
背もたれに密着してなお深く座り直すように先生が腰掛け、その空いたスペースに私が……言うなれば二人羽織のような形で。
「ええ、どうぞ」
私の言葉を合図に、先生の右手が私の後ろ髪を掬い取る。その手つきが優しさと蠱惑さに満ちていて、知らずと背筋が震えた。
掬ったまま自らの掌に広げ、そこに顔を近づけている……のが、感覚で分かる。
そして、呼吸。
吸って、吐く。その単純な動作がしかし、自らの髪を経由して行われているというだけの事で、私の鼓動が否応なしに暴れる。
一呼吸一呼吸、丁寧に丁寧に。まるで呼吸の仕方を復習するかのように深く息を吸って、そして吐く。
「……っ」
吐き出された──一呼吸事に熱を帯びていく──その息が首筋に触れる度に。私の匂いを深く体に取り込んで、染みわたらせているのだと。そう告げるかのような熱さの吐息が首筋をくすぐり、否応なく私自身の熱も高まっていくのが分かる。
それでもようやく。ようやく。その熱さに慣れ始めた時。 - 3二次元好きの匿名さん23/10/08(日) 01:21:28
”次、行くね”
「──ちょ、とまっ」
先生の右手が、私の後ろ髪をかき分け、首筋を露わにする。その動作によって風が起こり。首筋に籠った熱が出ていくのを感じる。でも、それは直ぐにかき消される。
熱を帯びた息が、いや、正確には鼻先が、今度は私の首筋……うなじに直接、触れた。
「んあっ……」
自分の口から漏れた……息。そう、断じてただの息だ。思わず出たそれを抑え込むかのように左手を口元へ運ぼうとし──先生の左手に防がれる。
右手では私のうなじを。左手では私の左手を、指の一つ一つを絡めとる様に押さえつけられ。振り払える強さのはずのそれは、私のモノではない、人の、熱を私に伝えてきて。その心地よさに「振り払う」という選択肢は消え去っていた。
私の左手を絡め取っている最中も、私のうなじを吸うことはやめず。先ほどよりも近く、零距離で匂いを嗅がれているという事実に、私の吐き出す息さえ熱を持っていく。
先ほどよりも、吸って。吐く。その一動作をゆっくりと噛みしめるように。いや。呼吸ではなく、私の匂いを反芻しているその動作が。うなじに当たる、まるで火傷するかのような熱さ──錯覚。その筈だ──の息が。先生を、「彼」を夢中にさせているのだ、という自意識が。
恥と。優越感と。照れと。艶と。それらを薪に私の脳髄を焦がしていく。
助けを求めるかのように空を掴もうとする私の左手が、先生の手によって捕まり、優しく机の上に広げられる。
こちらも丁寧に丁寧に。絹を扱うがごとく優しい手つきで、掌を天に向けられ、手首を抑え込まれた。
手首から指先へ、指先から手首へ。先生の指が私の掌を滑っていく。指の腹でなぞられているのに、折り返しの所で一瞬だけ立つ爪が、私の指先を引っ掻く。その痛みとも呼べない刺激は、刺激という名の甘さに変わり、私の脳を痺れさせる。
左手だけではなく、気づけば右手も同じように抑え込まれていた。ただしこちらは掌を弄ぶようではなく、指と指を絡ませられている。掌にかいているであろう汗さえも潤滑油にして、指の先から掌まで余すところなく握られている……嘘だ。私だって握り返している。つまるところこれは……恋人繋── - 4二次元好きの匿名さん23/10/08(日) 01:21:50
「ひぅっ……」
思考が何かに及びかけそうな瞬間、声が漏れた。もう抑えようなどという理性は残っていない。手首から、密着している背中から、うなじにもたらされる吐息の熱さから、掌に与えられる甘さから。彼の高まりに呼応して私の躰の奥を熱く燃やしていく。
「先生ぇ……?」
未だ先生の鼻先は私のうなじにあるが、内側からあふれ出す、抑えきれない何かの衝動によって私が振り向く。
目と目が合う。その瞳の奥には確かに、普段の彼からはあり得ない、けれど誤魔化しようのない「色」の火が灯っていて──。
足音。 - 5二次元好きの匿名さん23/10/08(日) 01:34:11
──
────
「失礼します、先生。ちょっとご相談が……あら?あなたは……」
「ヴァルキューレ警察学校、公安局……いや、公安局の尾刃カンナだ。本日は、その、シャーレの当番で」
「どうも。私はミレニアムのセミナー、会計担当の早瀬です。早瀬ユウカ。よろしくお願いします。……ところでお二人とも。随分と目の下にクマが出来ているようですが」
「……おっと、それは失礼。自分では気が付かなかったが、このままでは手伝いとはいえシャーレの業務も捗らないしれません。……先生、すみませんが、少し顔を洗ってきます」
”……ああ、いってらっしゃい”
────
── - 6二次元好きの匿名さん23/10/08(日) 01:49:00
足早にその場を去る。そして部屋から出て行きざま、目に入ったのは。先生と生徒、早瀬ユウカ……だったか。
ミレニアムの生徒と先生が楽しそうに話す様子。そこに宿る視線に、「色」の気配が無いかをしばし探してしまう。……先生と生徒の間には。そういったものは無かった。少なくとも、先生からは。
……一体何を馬鹿なことを自分はやっている。さっさと宣言通りに顔でも。そう思った瞬間、先生と目が合った。
「……ッ」
その目に宿って、でも正しく瞬きの合間に消え去った「欲」の色に弾かれるように。私は化粧室へと歩みを進めた。
二度、三度。それでも収まらず重ねて数回。
先程宿った熱を冷ますかのように、顔に、文字通りの冷や水を浴びせる。
しばし俯いて。顔を上げた時に、鏡越しの自分と目が合う。
鏡の中の、自分の瞳には。
──冷まし切れない、「欲」の色が確かに灯っていた。 - 7二次元好きの匿名さん23/10/08(日) 01:53:13
終わりです!この先は誰かお願いします!!別に続きじゃなくてもいいです!!!
誰か
「先生とインモラルな関係になってずるずると数を重ねてしまったけど、他の生徒にはそういう事をしていなくて自分だけがそういう関係なんだという昏い優越感に浸るカンナ」
概念をお願いします!!!!おじいちゃんが危篤なんです!!!!! - 8二次元好きの匿名さん23/10/08(日) 01:55:25
なぜだろうスレ主に見覚えがある…
- 9二次元好きの匿名さん23/10/08(日) 01:58:39
ここで生殺しとか正気か!
あとあなたこの間のヒヨリだろ絶対! - 10二次元好きの匿名さん23/10/08(日) 02:24:16
カンナえっちだよな……分かるわ……
- 11二次元好きの匿名さん23/10/08(日) 04:19:40
湿度の高いネッチョリとした描写がスケベすぎる
えっちだ…… - 12二次元好きの匿名さん23/10/08(日) 06:48:33
結局某スレに参加できなかった後悔も兼ねて寄稿。ノリで書いたから色々ツッコミ所あるかと思いますが…
あと実はカンナお迎えできてないので解釈違いとかあったらすみません!
取り調べ/尾刃カンナ それは、ある日の夜明け前のこと。 とある被疑者の取り調べの最中の出来事だった。「何か申し開きはありますか、先生」“……面目次第もございません”
広さにして数メートル四方の狭苦しい密室の中、私は無骨なデスク越しに被疑者と二人きりで向き合い、容赦のない尋問の言葉を浴びせていた。
それ自体は私にとっては特に珍しいことでもない。一つだけ普段との違いを挙げるとすれば……今、私と机越しに向き合っている相手が、いつものようなスケバンや不良生徒の類ではなかったことだろう。
大人の男性……それも自分が良く見知った相手。他ならないシャーレの先生、その人だった。
「……全く、まさか私が先生を取り調べることになるとは」
半ば愚痴交じりの言葉が口から零れる。 目の前にいる成人男性は、まるで悪戯を咎められた子供のように、質素なパイプ椅子の上で申し訳なさそうに身を縮まらせていた。 ……普段は「大人」を標榜しているくせに、妙なところで子供っぽい人だ。
「パトロール中の繁華街で先生の姿を見つけた時は驚きましたよ。……まさか生徒とホテルで一泊した挙句に朝帰りとは。教育者としてあるまじき行いだと思いますが」
“いや、本当に…telegra.ph - 13ニ次元好きの匿名さん23/10/08(日) 06:58:21
ありがとうm(_ _)m
- 14ニ次元好きの匿名さん23/10/08(日) 07:26:27
- 15二次元好きの匿名さん23/10/08(日) 07:51:46
- 16二次元好きの匿名さん23/10/08(日) 09:28:40
- 17二次元好きの匿名さん23/10/08(日) 10:49:46
なに!?今日は真昼間からカンナについて語っていいのか!?
くたびれたOL感が生徒と先生ってかオフィスラブの様相を呈すんだよなあカンナ - 18二次元好きの匿名さん23/10/08(日) 12:04:04
この......なんていうか、脇から胸にかけてのYシャツの陰影がね?その、フフフ......
まだ太陽登ってる内はやめときますね...... - 19二次元好きの匿名さん23/10/08(日) 12:04:18
- 20二次元好きの匿名さん23/10/08(日) 12:11:04
こんな場末の掲示板で名作を書き捨てるな!
ピクシブみたいなサイトに残してキチンと評価されろあと新作楽しみに待ってます - 21二次元好きの匿名さん23/10/08(日) 13:33:54
- 22二次元好きの匿名さん23/10/08(日) 14:42:33
くそぅ、書かねば……
- 23二次元好きの匿名さん23/10/08(日) 15:06:10
締切っていうか多少保守は出来ても、続き書かないと12時間で落ちるって制約がないと最後まで書ける自信がなくて......
保守続けると見栄え悪いし「ならスレ落とせばいいのに」って視覚に訴えてくるので完結させやすいんですよね、掲示板への投稿
- 24二次元好きの匿名さん23/10/08(日) 19:09:43
えっと……自分だけが先生との距離が近いことに優越感を覚えている、どこか歪んだ感情を抱いている系カンナ……ってコト!?
- 25二次元好きの匿名さん23/10/08(日) 19:19:21
私は……小鳥遊ホシノみたいには、なれない……
サラッと概念を思い浮かべ、語彙と情景を言葉で描くようなことなんて……出来ない…… - 26二次元好きの匿名さん23/10/08(日) 22:57:10
1はピクシブに上げてなくて他に書いたものある?
- 27二次元好きの匿名さん23/10/09(月) 00:28:10
はい、それです!そういうのもっと欲しいです!
とりあえず書いて1レス分だけでも投稿すると後に引けなくなるのでお勧めです!レスを投稿した過去の自分に追い詰められてとても苦しく辛いものになりますが……
なんなら概念だけでも下さい!それを摂取して元気になるおじいちゃんが居ます!!!
過去に書いたモノですと……
挙げて頂いた怪異のスレと
「プレゼントを買うアズサさんの話」、「シロコテラーさんとラーメンを食べる話」、後は「コユキ遺書で一本とそのafterで2本」書いてます
ゲーセンで遊ぶ奴と先生が風邪を引いた奴ですね……
アズサがプレゼントを買う話感謝の表す方法……ですか?そうですね……一般的には例えば……プレゼント、でしょうか?相手の事を考えて、プレゼントを選んで。そして、感謝の言葉とともに。
……あはは。改めて口にすると、ちょっと恥ずかしいですけどね。
ある日、興味本位から、ヒフミとそんな会話をした。
知り合いに感謝を表すためにはどうしたらいいのか。日常のちょっとした雑談。
私はそういったことに疎いから。
補習授業部の中でも一番頼りになりそうなヒフミに聞くことにした。
……ハナコに聞いたら明らかにふざけて返してきたし。
履いた後の靴下を渡されて嬉しい人なんている訳ない。私をからかうにしたってもう少し考えて欲しい。
……コハルは。
しばらく無言で固まっていたと思うと。急に頭から煙を吹き出しながら、顔を真っ赤にして。
「……!エッチなのは禁止!ダメ、絶対!絶対よ!そんなことする訳ないんだから!!」
そう言って走り去ってしまった。
……いったい何を考えたんだ?
まあいい。
とにかく。
ありていに言ってみれば、私は「プレゼントを選んで、感謝とともに贈る」という行為を、やってみたい。
周りの人たちに、私は世話になりっぱなしだから。その恩返しで。…onl.laコユキとゲーセンで遊ぶ話「どうやら……私は。ここまで、みたいだね」「道半ばでゴメン、コユキ。あとは、頼むね」
全身ズタボロになった先生が、私に声をかける。
手にしている銃に残弾は既に無く。
後は物量にすりつぶされておしまい。
そんな結末が見えてしまっている。それでも私は抗おうとしているけど、おそらく届かない。
せめて、声だけでも。
「──ちょっと待ってください先生!」
「だから言ったじゃないですか!!そっちは敵が多すぎるから!」
「行かないで先生!止まって下さい!」
「待って、待って!先生ぇ───!!」
このゲーム、私側だとほとんど手だし出来ないんですから!!!
=============
ステージ3-2。
それが私たちの最終成績だった。
──2時間前。
珍しく早めに手の空いた先生と、今日もシャーレに遊びに来ていた私は。
近くのゲームセンターへと繰り出していた。
以前のリベンジも兼ねていたのだけど、久しぶりに来てみると新しいゲームが導入されていた。
なんでも二人一組で遊ぶシューティングゲームらしく。
一人はFPS視点で銃で敵を倒していくシューター。ただし敵は正面だけでなく物陰や…onl.laシロコテラーとラーメンを食べる話ラーメンが食べたい。から。一緒に食べに行こう、先生?私が『こちらのキヴォトス』に来てから数週間後。
シャーレから出てきた先生を捕まえ、意を決してそう伝える。
私は未だに。
先生の目を見て話が出来ない。
前はそんな事なかったのに。
罪悪感と嬉しさと、申し訳無さと安心感と。
そんな相反する感情がぐちゃぐちゃになって。
先生。
対策委員会のみんな。
───私の世界で失ってしまった人達はどうしても眩しくて。
でも。
私は変わらないと。元通りにはもうならなくても。
眩しさに目が眩まないように。
前を、みんなを見れるようにしないと。
『先生』に、申し訳が立たないから。
そのためにまず。
変わったことと、変わっていないことを一つずつ。確認していく。
そう思って。先生の顔を見ようと──
きゅるるるるる。
「............」
「............」
「......うん。お腹へったよね。私もお腹ぺこぺこ。ラーメンだったら......柴崎ラーメンでいいかな?」
「.........ん。柴崎ラーメンが良い」
───まだ、先生の顔は見られないかも。
上気した頬を隠すように、先生を先導するように歩く。…onl.laこれの61からが風邪ひいた話です
自己顕示欲高めで恥ずかしいですがせっかく書いたので気が向いたらで良いので読んでいただけると……
【ブルアカ】コユキの過去スレとか教えてくれ|あにまん掲示板bbs.animanch.com - 28二次元好きの匿名さん23/10/09(月) 00:42:26
え、まさかのコユキ遺書概念SSの作者の人!?
ただもんじゃないと思ってたけどそれは流石に予想外だったわ…… - 29二次元好きの匿名さん23/10/09(月) 00:42:37
小説をかけないので感謝の概念を落としときます
初めてを椅子中心で致しての数日後次も流れで椅子で致す時先生の体越しに前回付いたであろう自分の髪の毛を背もたれに発見した瞬間背徳感と優越感が脳裏を過りぞくりとするカンナはえっちだなと思いました - 30二次元好きの匿名さん23/10/09(月) 00:46:44
上と同じくプロットまでなら書けるけどそこから壊滅的なので尊敬の意
個人的にはホラースレ第二弾待ってます。
もし出来たなら貼ってみたい気もある - 31二次元好きの匿名さん23/10/09(月) 00:53:56
すげえ奴だ…
- 32二次元好きの匿名さん23/10/09(月) 00:57:01
先生は彼女と、カンナはセフレなんじゃないかと思いつつも彼女になりたいと思ってるのが性癖っすね
始まりは爛れた関係の中で行われる純な恋愛がすきです - 33二次元好きの匿名さん23/10/09(月) 01:03:10
とりあえずスレ主のじいさんは病院に叩き込んだ方がいいと思うの
- 34二次元好きの匿名さん23/10/09(月) 01:04:44
自らの細く白い指に比べて爪が切られ整い節くれだった先生の指を見るたびに夜の行為を連想して落ち着かなるカンナ
とか
情事の次の日先生のスーツに包まれた体を見ながらあの肩に歯型を残したんだなと思い立ちそわそわするカンナ
とかを想像しました
スレ主の求めるシチュ概念とはズレてるかもしれませんが一応お納めしときます - 351223/10/09(月) 08:56:48
スレ主が帰ってくるまでSSでも書いて場を繋ごうと思ったけど、正直私にゃえっちな話なんて無理!
ってことでちょっと変化球投げてみます!
~××性皮下出血~
「あれ? カンナ局長、どうしたんですかその絆創膏?」
「キリノか。これは……昨夜少し、な。名誉の負傷、といったところだ」
「あ! そういえばカンナ局長、昨日はシャーレの当番の日でしたよね。きっとまた先生の依頼で大事件の捜査をしていたのですね……それにしても、狂犬と名高いカンナ局長に手傷を負わせるなんて、よほどの凶悪犯が?」
「……そうだな。とんだ暴れ馬だったが……まあ、もう慣れっこだ。私にとっては勲章のようなものさ」
「!! 犯人検挙のためなら自らの負傷すら厭わないその覚悟……流石はカンナ局長です! 本官も、カンナ局長のような模範的な警察官となるべく、より一層の訓練に励まなくては!」
「……模範的な警察官、か。まあ、程々にな」
~~~
「あれれ~、カンナ局長じゃん。って、どうしたのその首元のバンソーコー」
「今度はフブキか。これは……昨夜少しな」
「……へ~ぇ」
「ねえ、知ってる~? 吸引性皮下出血って、すぐに冷やすと目立たなくなるらし~よ?」
「ッ!?」
「そういえば局長、昨日はシャーレの当番の日だったっけ……へ~え、まさかあのカンナ公安局長が、あの人とねぇ」
「……待て、貴官。何か誤解があるようだが、私と彼は……」
「ま、い~んじゃない? 警察学校生とはいえプライベートくらいは楽しまなきゃね。そんじゃ、私はドーナツの補充に行ってくるから、探さないでね~」
「あ、おい! ……くっ、油断した……!」
~~
「……はぁ。何をやっているんだろうな、私は」 - 36二次元好きの匿名さん23/10/09(月) 11:29:35
- 37二次元好きの匿名さん23/10/09(月) 19:56:22
ちょっとしたSSでも案外書くのって難しいね…
- 38二次元好きの匿名さん23/10/09(月) 20:13:43
ちゃんとしたSSってどうやりゃ書けるんだろうね……
手探りで、しかも思いつきだけだと辛えわいな… - 39二次元好きの匿名さん23/10/09(月) 20:43:03
- 40二次元好きの匿名さん23/10/09(月) 23:19:12
傍聴人「私は良いと思う」
- 41二次元好きの匿名さん23/10/09(月) 23:21:20
………ありです!ありありです!
初めは。
確か先生が二徹だか三徹だかしていて。私も前日の事件の書類整理が終わらず日が明けた後も作業を続けていた。
そのまま睡眠不足で碌に働かない頭を抱えて、当番の時間を迎えたのだ。
しばらく業務をこなし、一段落ついた時だった。
お互いに疲労困憊の様子でソファに腰かけ、コーヒーを飲んでいたタイミング。
先生がうとうとと舟を漕ぎ、横に座っていた私の肩にもたれ掛かる。
普通であれば先生を起こせばいい。もしくは、疲れているのだからそのまま少しでも寝かせておいてあげれば。そう
考える筈だった。
でもこの日は運悪く、警察業務で時間が押したせいでシャワーを浴びれておらず。そのせいでそういった、私との物理的距離が狭まる挙動への反応が。
普段であれば気にしないのにこの日だけはやけに鋭くなってしまっていて。先生の寝息の一つ一つが耳について。さすがに気になって、気恥ずかしくなって先生に声を掛けようとした。
先生、起きてください。
そう、先生の肩を揺らそうとした時。
私の肩に鼻をうずめたまま。深く深く。息を吸った。
「~~ッ!」
途端に顔に熱が上る。
徹夜明けの、身だしなみを整え切れていない私の。肩、それも脇に近い部分を思いっきり。パニックになって、無意識の内に先生を起こそうする。
だけどその寝顔が。とても穏やかで、リラックスしている様に見えたから。見えてしまったから。
起こすのが忍びなくなってしまったのか、はたまた、「自分」によって気を緩めたことに対する優越感なのか、もう自分の感情なのに正確な所は思い返せないけれど。先生の肩を揺すろうとした私の手は。
そのまま空を切る。
そんな些細な偶然ときっかけ。だけどこれが、始まりだった。
- 42二次元好きの匿名さん23/10/09(月) 23:25:26
- 43二次元好きの匿名さん23/10/09(月) 23:27:31
- 44二次元好きの匿名さん23/10/10(火) 00:10:54
...百物語をしたヒヨリちゃん!?
百物語をしたヒヨリちゃんじゃないか!
突然の降臨にすごくびっくりした - 45二次元好きの匿名さん23/10/10(火) 07:14:20
他人の香り
私は先生のスタンスを分かっているつもりであった。
先生はあくまでも「誰かのため」の先生だ。「私のための」先生ではなく。
しかし。それでも。
顔を合わせる度に先生から香る誰かの香水に苛立ちを覚えた。当番の度にシャーレを漂う他人の香りが煩わしく感じる。
”あれ、今日事件か何かあった?”
何度目かの当番で言われてようやく自分の感情を自覚した。こんなもの、いつの間にやら抱いたのだろう。
「いえ、特には……」
ぎこちなさを隠そうとして、ぶっきらぼうに答えてしまったことを答えてから後悔した。これでは何かあったと態度で言うようなものではないか。
”……無理には聞かないよ。ごめんね?”
先生は気まずさを誤魔化すように笑っている。
私は詮索されないのに安堵している。まるで犯罪者のような思考だ。
「……ありがとうございます」
この感情は隠さなければならない。「私だけの」先生を望むのは職権乱用と同じようなものだ。
ただ、それでも、他人の匂いは癪だった。
「コーヒー、入れてきますね」
二人分のコーヒーで甘ったるい香りを打ち消したかった。自分の香りを入れたかった。
”ありがとうね”
先生は笑う。その度、私の胸の内は激しい感情が渦巻いていた。
(私だけの先生であって欲しい)だなんて私欲が溢れ出そうになる。
「私だけ、か……」
コーヒーポットのお湯を注ぐ。多く更に多く。溢れんばかりに注いで注いで。
「あ」
マグカップから熱々のコーヒーがどんどんと溢れていく。
シャーレのカウンターがコーヒーに侵されてゆくのを、ぼんやりと眺めていた。 - 46二次元好きの匿名さん23/10/10(火) 07:18:01
いい……!
- 47二次元好きの匿名さん23/10/10(火) 07:24:58
- 48二次元好きの匿名さん23/10/10(火) 17:13:38
- 49二次元好きの匿名さん23/10/10(火) 22:45:39
独占欲を出すカンナとか嫉妬のあまり押し倒そうとするカンナとかもありか!?
- 50二次元好きの匿名さん23/10/11(水) 00:08:12
香水をプレゼントしといて先生と出会う度そっと匂いをかぎ他の匂いが混ざってないか確認しては安心して表面上はそのままにご機嫌に耳をピクリと動かすカンナ概念
なお他の匂いが混じってたら少し眉間に皺を寄せ声のトーンが一つ下がる - 51二次元好きの匿名さん23/10/11(水) 10:00:06
カンナは普段コーヒー党だもんなあ
トリニティ帰りの先生に付いた紅茶の香りに嫉妬するなんてのもありかもしれん - 52二次元好きの匿名さん23/10/11(水) 16:55:19
カンナには自分自身の感情や衝動に蓋をして欲しいと思うのだ
- 53二次元好きの匿名さん23/10/11(水) 20:28:05
先生に初めてをあげた分最後は私でいて欲しいと思ってしまった日に初めて自分から「あの、……どうですか?」と誘うカンナはえっちだなって
あと勝手にインモラルな関係で一線を超えてるのを想像してたがスレ主のSSみたいにギリ超えてないのも大変えっちだなって - 54二次元好きの匿名さん23/10/11(水) 21:08:56
超えちまった後もいいな!
- 55二次元好きの匿名さん23/10/12(木) 00:19:08
他の女と混ざりあった匂いを感じ取った日に事に及ぶことになり荒ぶった感情からついキスマ噛み跡を念入りにつけそれに困惑した先生に「いえ、少し…」って思うように言葉に出来ないカンナ
重い感情を抱いたまま行動に出るが素直に言葉には出来ないんだよね
美しい… - 56二次元好きの匿名さん23/10/12(木) 00:23:50