【SS注意】もし、トレーナーとの交際が認められなかったら

  • 1二次元好きの匿名さん23/10/08(日) 08:54:42

    ルビ母「ダメです、貴方達の交際を認めるわけにはいきません」

    ルビー「そんな…」

    トレーナーさんとレースの世界を駆け抜け、早数年
    私はレースの世界から引退、そして学園を卒業する時が来たのだ
    その中ですれ違いなど色々あったが長い時間をかけてついにトレーナーさんと両思いになることができた

    今日はそのことをお母様に伝え、交際を認めてもらうためにお母様と話をしにきていた
    しかし、待っていたのは厳しい現実であった

    ルビ母「トレーナーさん、貴方の数々の功績を我々は認めていないわけではありません
    しかし交際を許し、ルビーとの婚姻を結ぶとなると話が変わってきます」

    トレーナー「それは…俺が何の地位もない一般の人間だからですか?」

    ルビ母「よくおわかりで、そうです我が華麗なる一族の繁栄のために特別な地位のないのものをルビーの結婚相手として認めるわけには行かないのです」

    ルビー「ですが!トレーナーさんがいなければ私は華麗なる一族新たな象徴と成ることもできませんでした!
    いえ、それどころか彼がいなければ短距離路線への道に自信を持って進むことは出来なかった!
    そんな恩人を私は手放したくはないです!」

    私はお母様に必死に懇願をしました
    しかし…

  • 2二次元好きの匿名さん23/10/08(日) 08:55:01

    ルビ母「それでも無理なものは無理です
    それに交際をせずに一族のものとして支え続けるということなら私も反対しません
    トレーナーさん、貴方もそれで納得してもらいたい」

    ルビー「あ…ああ…」

    トレーナーさんとの交際をお母様に説得することが出来ず
    目の前が真っ暗になりそうになる

    トレーナー「ルビー!しっかりして!一旦落ち着こう!」

    トレーナーさんに支えられ、私はお母様との話し合いの場から退出することになった…

    それから卒業までの間トレーナーさんとの会話も減ってしまいました
    想いが通じ合った直後は短い時間を縫って一緒にお出かけしたりして一緒にほのかに甘い時間を過ごしたりしていました
    が、お母様との話し合いの後にはそういった時間も無くなっていってしまいました…
    さらに、トレーナーさんは私の卒業した後のことを見据えて新入生ウマ娘の情報などを積極的に集めるようになっていきました

    トレーナーさんのことが好きになるまでは一族の繁栄のため、お母様が選んだ人と結婚するんだろうとなんとなく自覚はしていたし
    それに対して一族のためならそういうものだと納得もしていた
    ですがトレーナーさんのことが好きだと自覚してからはそんなことを忘れ、彼と結ばれたいとひたすらに思うようになっていた
    しかし、今回のことでそんな夢から目を覚まして、現実を目の当たりにすることなった
    ああ、私とトレーナーさんはもう結ばれることはないのだと…

  • 3二次元好きの匿名さん23/10/08(日) 08:56:58

    そうして私はトレセン学園を卒業する日を迎えた
    卒業するまでの間色々な考えを巡らせた
    トレーナーさんと駆け落ちをしようとすら考えた
    しかし、一族を裏切るという行為だけは絶対することはできなかった
    それをしてしまったら私は私でなくなってしまう
    そして私の想いを尊重して尽くしてくれたトレーナーさんをも裏切ってしまう行為でもあるのだから…

    トレーナー「ルビー、卒業おめでとう!」

    ルビー「はい、トレーナーさん今までありがとうございました」

    トレーナー「ルビー、俺は指導者としての立場なのに君からたくさんのことを教わった
    そのこと胸にこれからも頑張って行こうと思うよ」

    ルビー「はい、私もトレーナーさんと出会えてよかったです
    私のトレーナーが貴方で本当に良かった…トレーナーさん…最後に一つだけいいですか?」
    私は震えた声で最後のお願いをトレーナーさんにしました

    ルビー「私のことを抱きしめてください…」

    トレーナー「……!!ああ」
    私の最後のお願いをトレーナーさんは快く叶えてくれました
    トレーナーさんといられる最後の時間を心に噛み締めしばらくの間私たちは抱きしめあいました

    ルビー「…ありがとうございました
    それでは私はこの後すぐに予定がありますので」

    トレーナー「ああ、いつでも連絡してくれて構わないからな!」

    そうして私はトレーナーさんの理想のまま私であるため背筋を伸ばし、学園を卒業したのだった

  • 4二次元好きの匿名さん23/10/08(日) 08:57:30

    それから3年の時が経ちました
    私は華麗なる一族の次期代表となるため色々なことを学んでいました
    そして、トレーナーさんのことを忘れることができずにいました…

    トレーナーさんは私の卒業後、新たに担当を持ったウマ娘とともにプロジェクトL'Arcという凱旋門賞を勝つためのプロジェクトに参加していた
    一度目の挑戦では惜しくも2着と敗れたものの凱旋門賞まであと一歩のところまで近づけたこともありプロジェクトL'Arcの期待度は高まり
    日本のウマ娘の活躍を聞きつけたレジェンドウマ娘のリガントーナとモンジューが翌年の凱旋門賞への出走を決めた
    そして二度目の挑戦でついにトレーナーさんが担当していたウマ娘が凱旋門賞を勝ち、日本初の栄誉を勝ち取ったのだ

    トレーナーさんの活躍は常に耳に入れており、その度に私も一族のために頑張らねばとより学びを得るために尽力してきました

    そしてトレーナーさんが凱旋門賞を勝ち取った数ヶ月後のこと

  • 5二次元好きの匿名さん23/10/08(日) 08:58:11

    ルビ母「ルビー貴方にお見合いの話を持ってきたわ」

    ああ、ついにこの時が来てしまったのだと思った

    ルビ母「とっても素敵な方なの、きっと貴方も気にいると思うわ」

    ルビー「…はい、わかりました」

    母がそう言うのであればそれは間違いないのであろう
    地位だけでなく、人格もしっかりした方をきっと選んできてくれたのだと思う
    しかし、それは私がトレーナーさんと結ばれると言う可能性がなくなってしまったということでもある

    ルビー「…トレーナーさん…トレーナーさん…」

    その日私は一人、部屋で枕を濡らして眠った

  • 6二次元好きの匿名さん23/10/08(日) 08:59:11

    そしてお見合いの当日になった
    相手がどんな方かは会ってからのお楽しみと言われまだわかっていない
    でも、せめて、どこか一つだけでもトレーナーさんと重なるところがあれば…
    そう思いながらお見合い相手の待つ部屋の扉を開いた

    トレーナー「やあ、ルビー久しぶりだね」

    ルビー「え?どうして貴方がここに?」

    そう、そこで待っていたのは私のトレーナーさんだったのだ
    私が困惑しているとトレーナーさんは口を開いた

    トレーナー「ルビー、君の隣に立つに相応しい地位と名誉を手に入れてここに来たよ」

    ルビー「で、ですがあの時私たちの交際は認められなかった…なのにどうやって…?」

    トレーナー「あの時、君が退出した後君のお母さんと二人で話し合ったんだ」

    トレーナーさんが私が退出した後のことを話し始めました

  • 7二次元好きの匿名さん23/10/08(日) 09:00:14

    トレーナー『俺に地位も名誉もないからルビーと一緒にいられることが出来ないと言うのなら…
    その地位と名誉を手に入れて見せますよ』

    ルビ母『ほう、そこまで言うのであれば
    凱旋門賞を勝ちとってご覧なさい
    それが出来たのであればルビーとの交際を認めても良いでしょう』

    トレーナー『言いましたね、必ず凱旋門を勝ち、貴方のことを認めさせてみせます!』

    トレーナー「そうして俺は凱旋門賞を勝ち取り」

    ルビ母『…まさか本当に凱旋門賞を勝ってくるなんて
    貴方には負けたわ
    ルビーのことをどうか幸せにしてあげて下さい』

    トレーナー「再び君の隣に立つことを許してもらいここに来ることができたんだ」

  • 8二次元好きの匿名さん23/10/08(日) 09:00:37

    トレーナーさんは語り終えそして私の目を見て微笑みました
    母との話し合いが終わった後に次の担当のことを探し始めたのも私の隣に再び立つためだったのだ

    気づいたら私の目からは涙が溢れていた
    涙は枕を濡らして眠ったあの日にもう枯れてしまったと思っていたのに…

    そんな私をトレーナーは抱きしめ、そして

    トレーナー「ルビー、どうかこれから先もずっと俺の隣にいて欲しい…」

    ルビー「はい、私もずっとトレーナーさんと一緒にいたいです…
    二人で、華麗なる一族の象徴としてこれからもいて下さい!」

    そう言い、私はトレーナーさんと抱きしめ合ったのだった

  • 9二次元好きの匿名さん23/10/08(日) 09:07:30

    以上です
    書きたい展開のためにルビーの母親には嫌な役回りをさせてしまったなと反省してます
    娘の幸せをちゃんと願ってる人だと思うので実際はこんなふうに反対したりはしないと思います

  • 10二次元好きの匿名さん23/10/08(日) 09:17:03
  • 11二次元好きの匿名さん23/10/08(日) 09:21:49

    二代目担当「私は…?道具だったの…?」

  • 12二次元好きの匿名さん23/10/08(日) 09:22:29

    トレルビ不足してたんだ、助かる

  • 13二次元好きの匿名さん23/10/08(日) 09:26:37

    朝からとても晴れやかな気分になれたよ

  • 14二次元好きの匿名さん23/10/08(日) 09:30:06

    >>11

    曇らせポインツ!!

  • 15二次元好きの匿名さん23/10/08(日) 09:32:17

    >>11

    >>14

    ああ、そのあたりのフォロー忘れてた

    ちゃんと凱旋門が夢の子を探してスカウトしていると思ってます

    >>12

    >>13

    ありがとうございます

    感想をもらえるって嬉しいですね!

  • 16二次元好きの匿名さん23/10/08(日) 09:35:15

    3年持たせるのもアレだしルビーで凱旋門賞勝とうぜ

  • 17二次元好きの匿名さん23/10/08(日) 09:43:44

    ルビー担当後にチーム持ってその内の1人が凱旋門制覇とかそんな感じじゃね知らんけど

  • 18二次元好きの匿名さん23/10/08(日) 09:56:02

    全体的に淡白な印象を受ける

  • 19二次元好きの匿名さん23/10/08(日) 10:09:28

    >>16

    >>17

    一応凱旋門賞を目指し始めたのはルビーの引退後なので

    3年間の間もう少し連絡取ってたりする描写とかもいれるべきでしたね


    >>18

    元々文章書くのも苦手なのでその辺りはもっと書いたりしてしっかりと伝えられるようにしていかないとですね

    指摘してくれるのはありがたいです

  • 20二次元好きの匿名さん23/10/08(日) 10:11:16

    まぁうん、2代目担当と利害は一致してるとはいえルビ母もルビトレもそれでええんかと思わんでもないかな

  • 21二次元好きの匿名さん23/10/08(日) 10:46:03

    名家だと同じくらいの名門の出かとにかく傑出してる相手欲しがるだろうからルビトレは普通に取り込みたい相手だろうし元々ダイイチ家も条件出して一定以上の成果出したら許すつもりだったのでは
    なおお出ししたのが凱旋門賞制覇とかドン引き成果な訳だが

  • 22二次元好きの匿名さん23/10/08(日) 10:57:36

    2代目ちゃん「は? ルビー先輩との交際が認められなかった? 実績出せ? おんどれ凱旋門賞だろうがアメリカのBCだろうが取ったらァ!! 先輩の恋路を邪魔するヤツの鼻っ柱叩き折ってくれるわー!!」

    ぐらいのノリだったかもしれない

  • 23二次元好きの匿名さん23/10/08(日) 11:17:47

    >>20

    正直その辺は書きたい展開のために蔑ろにしすぎたところだなと思いました

    反省ポイントですね

    >>21

    今思えばもっと実績積んでこいでグランドライブ復活させてくるとかその辺りにしといた方が良かったかもですね

    >>22

    新しい担当ちゃんとは少なくともトレーナーとして本気で夢を叶えようとすると思うし

    その辺りはしっかり伝わってるんじゃないかなと


    みなさんには色々荒を指摘していただいてありがたい限りです

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