【SS・🎲⚓️あり】服部ヒョウ太は水の都に居る⑮【閲覧注意】

[1 ◆BtOeeshqkE 23/10/09(月) 18:12:56]

長い二週間を過ごすクローンと生徒会長異世界奇譚です

[2 ◆BtOeeshqkE 23/10/09(月) 18:13:17]

今までの章

chapter.0　落下

chapter.1　生徒会長は水の都の夢を見るか？

chapter.2　最初の接触

chapter.3　病院の窓

chapter.4　宿借りの島

chapter.5　過ぎにし日々、ウォーターセブンで

chapter.6　豹は無慈悲な夜の兵器

chapter.7　出来損ないの順列都市

chapter.8　あなたのための物語

chapter.9　豹は街から世界を夢見る

[3 ◆BtOeeshqkE 23/10/09(月) 18:15:04]

原作開始（⑨より）
chapter.10　すべての終わりの始まり
・カクと同時に麦わらエンカウント
・最初のアイスバーグさん襲撃に出くわして徹夜で見張り
・白昼押し掛けてきた麦わらに利害の一致で付いていく
・決断、決別
・オリジナルに海まで投げ飛ばされる

chapter.11　たったひとつの冴えたやりかた
・ドボン、波に拐われかける
・アクア・ラグナから逃走ついでに人獣化
・覚悟を宣誓、ロケットマン乗車

chapter.12　今宵我ら星を奪う
・睡眠でほぼ全回復
・体の状況を共有したり、しなかったり
・味覚が治る示唆を得る
・司法の塔探索、そげキングと合流
・ジャブラを騙し討ち成功
・手錠わちゃわちゃの補助
・しっかりクビ宣告
・ルフィと合流、最終決戦へ
・克服、勝利、帰還

chapter.13　クローンドリーに花束を
・タイルストンの家に居候
・味覚GET
・お酒飲みとエトセトラ
・ロビンとお話←ｲﾏｺｺ!

[4 ◆BtOeeshqkE 23/10/09(月) 18:15:48]

1スレ

【SS・🎲⚓️】服部ヒョウ太は水の都に居る｜あにまん掲示板

前スレ

【SS・🎲⚓️あり】服部ヒョウ太は水の都に居る⑭【閲覧注意】｜あにまん掲示板

参照概念スレ

服部ヒョウ太を原作ガレーラに投げ込みたい｜あにまん掲示板

[5 ◆BtOeeshqkE 23/10/09(月) 18:19:24]

落とした！！うっかり！！！申し訳ねェ！！！
まあ半分行ってたので⑮として立て直ししました　心配かけてすまねェ！読者が誰も居なくなろうとも需要は我にありなので完結まで書くので安心してほしい(？)

[6 二次元好きの匿名さん 23/10/09(月) 18:27:33]

ありがとうございます！
最後まで駆け抜けてくださる事を楽しみにしております

[7 二次元好きの匿名さん 23/10/09(月) 18:29:18]

前スレの最後はロビンちゃんはヒョウ太について何も知らないでしたね

[8 二次元好きの匿名さん 23/10/09(月) 18:29:38]

立ってた嬉しい
最後まで絶対に見守らせて貰うぜ！

[9 二次元好きの匿名さん 23/10/09(月) 18:31:48]

立て乙です！続けてくださる事に敬意と感謝を！

[10 二次元好きの匿名さん 23/10/09(月) 18:32:24]

chapterの問題提示が済んでさぁ…ってところだったからわりと区切りも悪くないのだ
お泊まりとお喋り楽しみ！

[11 二次元好きの匿名さん 23/10/09(月) 18:40:42]

新スレ建ってて良かったー!!!
昼にあにまん覗いたらスレ落ちしててﾄﾞｳｼﾃ…ﾄﾞｳｼﾃ…ってなってたからありがたい
需要しかないので完結まで頑張ってください

[15 二次元好きの匿名さん 23/10/09(月) 20:41:56]

立ってるーーーー！！！！！！やったーーーーーー！！！！！ありがとうございます！！！！！！！！よかったーーーー！！！！！保守しようと思ったら間に合わなくて落としちゃっててマジで辛かったので……ほんとありがとうございます……！！今度こそ毎日保守る……！！

[16 二次元好きの匿名さん 23/10/09(月) 21:17:26]

落ちててびっくりした〜
また立ててくれて感謝
完結して欲しいスレ第一位だから応援してる

[18 ◆BtOeeshqkE 23/10/09(月) 22:31:49]

自分の寝返りが立てた衣擦れの微かな音で、微睡みの中にあった意識が浮上する。寝そべったまま顔を傾けてみれば視界に入る見慣れない部屋に一瞬面食らったが、そういえば酔い潰れて仮宿に運ばれたのだったかと思い出す。
ついでにもう日暮れの時間であることを窓から覗く赤く焼けた陽射しで察した。……仮眠のつもりだったのだが、随分と深く眠ってしまったようだ。


「あら、起きたのね。調子はどうかしら」
まだ頭が少しぼんやりしているような気がしてかぶりを緩く振っていると、後ろ側から声がかかる。
体ごと反転させてそちらを見れば、読んでいたのだろう分厚い本をぱたりと閉じて微笑む黒髪の女の姿があった。

[19 ◆BtOeeshqkE 23/10/09(月) 22:41:59]

「ニコ・ロビン……」
「ロビンでいいわよ？」
どうにも距離感が測りづらく、ついフルネームを呟くと促すような訂正が返ってきた。
「……ロビン。まァ、気分がいいとは言えねェな。酔いは醒めてるんだろうが、頭が痛い」
これまで味わったことのない種類の頭痛に顔を顰めつつ、掛けられていた布を退かして上体を起こす。……掛け布団もそうだがいつの間にか靴も脱がされているし、どうやらルルには何から何まで介抱させてしまったらしい。酒飲みの対応にはガレーラの職人共で慣れてはいるのだろうけれど。

「まだお酒が残ってるみたいね……水はいる？」
「ああ」
提示された水差しを受け取り、コップに注ぎ入れて中身に口を付ける。いい具合にぬるまったそれが喉を通り染み渡る感覚に一息吐いた。


「……それで？態々宴を置いてまで何の用だ」

[21 二次元好きの匿名さん 23/10/10(火) 07:20:02]

どんな会話するんだろう

[22 二次元好きの匿名さん 23/10/10(火) 13:02:22]

ルルの酔っ払いお世話力が高ぇ…！子供相手だからってのもあるかもしれないけど優しいな
あとこうやって酔っ払って身の回りの世話をされても気づかないヒョウ太本当にガレーラに対して警戒解いてるんだよなぁって実感して好き
最初はタイルストンに嘘泣きとかしてたのにな…

[23 ◆BtOeeshqkE 23/10/10(火) 20:28:28]

「お礼を言いに来たの。貴方やガレーラの手助けがなかったら、きっと皆は……」
あったかもしれない最悪を想像でもしたのか、ロビンの表情が僅かに曇る。

ことりと中身のなくなったコップをベットのヘッドボードに置いてから、礼ならあの時もう受け取ったろう、と口を開いた。
「それにおれの目的はお前を助けることじゃなく私怨、お前が礼を言う義理はねェよ。……感謝しなけりゃならねェのは、むしろおれの方なんだがな」
ベッドへ腰掛ける姿勢へと体を動かし、おれの言葉の意味が分からないようで首を傾げているロビンと向かい合う。


「お前にとっては災難でしかなかっただろうが……このタイミングでウォーターセブンに来たからこそガレーラは犠牲を出さずに済んで、その上奴らを直接ぶっ飛ばせた。おれ達にとって最上の結果を引き出してくれたのはロビン、お前なんだ」
だから、感謝しているのだと。

軽く頭を下げて礼を言ったおれにロビンはぱちくりと瞳を瞬かせた後、口元を綻ばせてふふ、と微笑んだ。
「それなら私達、お互いに命の恩人なのね」

[24 ◆BtOeeshqkE 23/10/10(火) 21:05:57]

どんな話するんだろうねほんとに　なにもわからない

こういう時はダイスに任せよう

1.CP9関連

2.寿命関連

3.他の一味が来る

dice1d3=2 (2)

[25 ◆BtOeeshqkE 23/10/10(火) 22:12:53]

ふと何かを思い出したかのように、柔らかかった顔が不意に引き締められる。
「……実は、話は感謝だけじゃなくて。聞いておきたいことがあるの」

雰囲気の変化に眉を少し上げつつ目線で続きを促せば、言葉を考えつつ一つ一つ慎重に選んでいくように彼女は話し始めた。
「私は断片的にしか、それこそ貴方とCP9達の会話を横で聞いていた分しか知らないのだけれど、……本来なら延命が必要だったのに断ったんでしょう。なら、貴方はあとどれ位……」
酷く言いづらそうに、それでも知りたいと雄弁に語る瞳がおれを見ている。


……今更、時期を隠すつもりもない。
「あと二週間、今日を入れなければ十三日。それが、どう足掻いたって変えようのないリミットだ」

[26 二次元好きの匿名さん 23/10/10(火) 22:27:04]

わかってたけど辛い!!!!!
寿命カミングアウトしたのってこれが初めてだっけ?それなら本当にルッチ君は周りの人を驚かす天才だよ…

[27 ◆BtOeeshqkE 23/10/10(火) 22:30:16]

死期が近付き、体感で分かるようになった余命。重々承知していることではあるが、口にすると改めて事実が心に伸し掛ってくる。

「長くはないが極端に短くもないんだ、生を楽しめる時間はある筈。未練は残したくないし残させたくない。今の内に消化しておかねェとな」
なるべく感情を排斥しながら、しっかりと声を紡ぐ。


「……ヒョウ太くんは、それでいいの？」
それを聞きながらも彷徨わせていたロビンが小さく、しかしはっきりと問い掛けてきた。


──それでいいのか、なんて。

「ッ」
喉元から出かかった言葉を飲み込んで、過剰な程に力を掛けて瞑目する。


「…………おれは、おれは何も、言えねェよ」
良いか悪いかを決められるのは050ただ一人。どこまで行ってもおれは体を借りている訳で、……終わってしまうのは、宿主だけなのだから。

[28 ◆BtOeeshqkE 23/10/10(火) 22:53:24]

長く息を吐き、静かな脳内へと意識を向ける。
（起きてるんだろ、050）
（うん。……おれが話せばいいの？）
普段と変わらない調子の050の声に返答は返さず、代わりに心の中へと沈む。声なき入れ替わりの合図に、半身は表層へと浮上した。


「あーっと、ロビンさん？今代わりました、050です。あの場所に居たんなら、多分知ってるかな」
「……ええ」
050は眉頭をゆるく下げて笑う。突然のことにほんの少し瞠目しこそすれ、一度見たことのあるであろう人格の変更。ロビンはすぐさま変化を受け入れて頷く。


「この体の事だもん。やっぱり、おれが話さないといけないんだろうね」

[29 ◆BtOeeshqkE 23/10/10(火) 23:19:39]

「いいよ。おれはそれでいい」
050は緩く笑ったまま、真っ暗な先を肯定する。


「別に積極的に死にたい訳じゃないんだよ。でも、生きる理由よりもずっと、死ななきゃいけない理由の方が多くて、重いから。だから延命手段があろうとなかろうと、結局受けないことには変わりないんだわ！」

死ななければいけない理由。創造主である科学者のこと、023との約束のこと、……そしておれのこと。師匠と呼び慕う海賊との約束とを天秤に掛けたとして、その意志は揺るがないことは誰よりも知ってしまっている。
口では重い等と言っておきながら重荷と感じていないのは、生まれ出た使命に縛られているからなのか、それとも感性の問題なのか。


「ガレーラを裏切りたくはなかったし……それにね？死ぬのはあんまり怖くないんだ。きっとみんな……兄弟達はみんな、おんなじ場所にいるだろうから」

そう言って、ここではないどこか遠くを見る050。時折思考が飛ぶ時間、常に微かに感じる筈の片割れが持つ感情が分からなくなるこの時間は、好きではない。



「だから、うん！おれはこれでいいんだ」
……心の底から、050はそう思っている。

[33 二次元好きの匿名さん 23/10/11(水) 10:00:55]

満足創造主はずっと前にもう満足してるし023はゆっくりおいでって言ってたしきっと未知のお土産話多ければ多いほど喜ぶんじゃないかなって勝手に思うけど
050はルッチが大好きだから元の世界に返してあげたいんだよなぁ…って点だけはどうしようもなくて読んでて心がめちゃくちゃになってしまう
別の人間だから当然経緯も感じ方も違うけど、一味が無事出港できることだけを願って一人になったロビンとちょっと似てる…

[37 二次元好きの匿名さん 23/10/12(木) 00:32:38]

新セカ中の時空がどうなっているのか気になる

[39 ◆BtOeeshqkE 23/10/12(木) 10:53:42]

「そんな暗い顔しなくったって！……ってのは難しいかもしれないけどさ、生き死にに関することだし。ずっと前から決まってたことなんだから、君が気にする必要ないよ？」
対面する相手の沈痛な面持ちを、からりと笑って流そうとしている。050にとっては自分の余命は仕方ない事としても、周囲がそれを惜しむのがどうにも居心地悪いのだと。


「……貴方は、」
「あ、なんだヒョウ太くん起きてるじゃない」
視線をいくらか迷わせた後に、何か言おうと此方を真っ直ぐ見てきたロビンを遮って、部屋のドアが無遠慮に開け放たれた。

[40 ◆BtOeeshqkE 23/10/12(木) 10:55:38]

「職長さんから伝言、『今日はここに泊まってきゃいい』ですって」
真っ先に顔を覗かせたのはナミ、その後ろにはぞろぞろと麦わらの一味が集っている。

「宴そろそろ終わっちまうからよー、もっかい宴開こう！今度はおれ達だけのちっちゃいの！」
「昼まで寝てたからって元気いっぱいかアンタは」
「宴って程での規模じゃなし、メシ食いてェだけだろ？おれもまだ酒が足りねェ」
雑多に言葉を投げ合う間にルフィは両手に積み上がるほどの肉料理を持って部屋の中に上がり込んで、輝くような笑顔をおれ達に向けてきた。

「まー宴じゃなくてもいいんだ！ロビンもヒョウ太も！一緒に食おう！」

[41 ◆BtOeeshqkE 23/10/12(木) 10:57:47]

ガタンと食器がテーブルとの間に音を鳴らした。この寝室で食事会か、と思わないこともないが特に咎める者もおらず、わいわいと騒がしく準備が進んでいく。

「それって、おれも参加していいの？」
「おう！人数多い方が楽しいしな！」
仮眠前に参加した分だけで十分な程に、宴が楽しいものだと050の中で定着したらしい。誘いに一も二もなく頷いて上機嫌にベッドから立ち上がり、ルフィ達の方へと足を向ける。


ふ、と。
歩みを少し進めた後に立ち止まり、先と変わらず椅子に座ったままのロビンに頭だけで振り返った。

「そういえばだけどロビンさん。さっき、なんて言いかけたの？」
「……いいえ、なんでもないわ」

ロビンは首を横に振って、表情を取り繕った微笑みに変えていた。これは、この話は少なくとも今ではない。楽しむ海賊達の中に持ち込んでいいものではないと。……そう、判断したようだった。

[42 ◆BtOeeshqkE 23/10/12(木) 11:01:17]

明かりの消えない仮設住宅の中、十人にも満たない少人数で夜更けまで騒いで騒いで、誰からともなく寝落ち始めて。
ただ楽しくて、影を目に入れることもなく。きっときらきらした思い出のままで今日は終わっていった。

[43 ◆BtOeeshqkE 23/10/12(木) 11:03:32]

さっき思い付いたシステムを取り入れるよ

一区切り毎にダイスを降って秘匿ゲージを計算していくよ　エンド分岐はそれで決まるよ

50未満

50以上

70以上

100以上で分岐させる予定　

まず最初のダイス

dice1d10=8 (8)

[44 二次元好きの匿名さん 23/10/12(木) 12:16:19]

一味が揃うとどこでも宴になるの明るくてありがたくて大好きだな…ヒョウ太がここに同席しているの嬉しくなるけどあんなにガチンコに共闘したのですごく自然でもある
秘匿ゲージとEND分岐が気になりすぎてハゲそうだけど今はあえて予想せずハゲておくか…でもめちゃくちゃ気になるので読んでて本当に怖楽しい…

[45 二次元好きの匿名さん 23/10/12(木) 13:30:50]

ねぇ………ねぇ、秘匿ゲージってなにぃ！？なんなのぉ！？こわい、こわいよぉ！！！未満とか以上とか何が起こっちゃうのぉ！？その時が来るまでドキドキして眠れません…
ひとまず、今日は本当に幸せな1日だと形容して良さそうで安心だ　楽しい思い出いっぱいつくろうね

[46 二次元好きの匿名さん 23/10/12(木) 16:51:17]

流石だスレ主……物語のワクワクというのを我々に与えてくれるのみならず…秘匿ゲージとかいう新たなワクワクまで与えてくれるとは　全くもってワクワクします
更に更新が楽しみになってきた〜！

[47 ◆BtOeeshqkE 23/10/12(木) 21:43:27]

微かに漂ってきた甘い匂いに鼻腔を擽られ、引き摺られるように目を開ける。くぁ、と短い欠伸を零し、数人が未だ雑魚寝をしている床から起き上がって寝室を抜け出した。


香りの出処であるリビングへと向かえば、備え付けられた簡易的なキッチンで煙草を燻らせながら湯気の昇る皿を並べているコックがいた。おれの気配に気付いたのか、最後の皿を並べ終えたタイミングで振り返る。
「ン、そろそろ起きてくる頃だと思ってたぜ」
聞けば、もうじき全員起きるだろうと予測して朝食を作っていたらしい。促されるままに椅子に着けば、サンジの言っていた通りに続々と起きた面々が部屋に入ってきた。……それはコックとしての技能の一つなのだろうか。

[48 ◆BtOeeshqkE 23/10/12(木) 23:00:29]

目の前に鎮座しているのは甘い香りの元であるパンケーキ。作り手に左右されることの少ない料理だと思っていたのだが、表面がつるりと均一にきつね色に焼かれているこれは何故だか特段に美味そうに見える。

「ナミすわぁん、ロビンちゅわあん！はちみつとホイップ、みかんソースに甘さ控えめのミックスベリーもあるよ〜ん！何がいいかな？」
「サンジーおれ肉も！」
「甘くねェのはないのかコック」
「野郎共は自分でやってろ！ベーコンならそこに焼いてあるから好きに取ってけ」
くるくると奇妙に舞い女性陣にかまけながらも先回りして要望に応えている様は手馴れの極地のようである。

「……海賊団のコックってのは皆こんなプロばっかなのか？専属料理人だと思えば豪勢なモンだ」
「他の海賊のことはあんま知らねェ！けど、サンジは飛び抜けてすげーやつだぞ！」
呟きを律儀に拾った海賊船長が一切の恥ずかしげもなくニシシ、と笑う。当然当の本人もそれを耳にしているが今までの態度からして男に褒められても、だとか言うのだろうかと推測していたのだが……頭を搔いてめちゃくちゃ照れている。なんだコイツら。

[49 ◆BtOeeshqkE 23/10/12(木) 23:18:05]

大振りな果実の欠片が散りばめられたみかんソースをホイップと生地とで掬いながら、ナミが会話に混じる。
「海賊団は色々見てきたけど本職コックなんて中々いないわよ、ウチが珍しいの。というかガレーラって海賊も商談相手でしょ？そこから様子とか知れないの？」
「そもそも大抵の海賊は嫌いなんでな、おれは。態々関わることもねェよ。……あァ、でもお前ら以外にもいる事にはいるか」

そう言って思い浮かべるのは一団体だけしかない。カッスン海賊団達、そういえば彼彼女らの船での役職事情を聞いたことがなかった。食事に誘われることはいくらかあったので料理の腕くらいはある程度分かるが。

[50 ◆BtOeeshqkE 23/10/12(木) 23:21:57]

安価で言われなかったらきっと登場機会はなかったカッスン海賊団　スレ民に彼らのこと思い出してもらうのも兼ねて設定詰めようかなという意　

料理の腕　大きいほど料理上手

サー・カッスン　dice1d100=100 (100)

リフター　dice1d100=52 (52)

コンフィ　dice1d100=24 (24)

ウィンド　dice1d100=11 (11)

トラット　dice1d100=4 (4)

ディオン　dice1d100=16 (16)

デイム・クラウ　dice1d100=55 (55)

[51 二次元好きの匿名さん 23/10/12(木) 23:30:38]

100！？
サンジゼフレベル！？

[52 ◆BtOeeshqkE 23/10/12(木) 23:34:14]

100！？

派手好き自己肯定感MAX太陽属性男がめちゃくちゃ料理上手なのは謎にスレ主のヘキに刺さりまくるからやめてほしい　びっくりした

あとふわふわおねえさんのトラットが壊滅的なのも結構好きだ…無から生えてきたオリキャラに何言ってんだおれ…

とりあえずイメージ画像再掲

カッスン海賊団イメージ

[53 二次元好きの匿名さん 23/10/12(木) 23:34:27]

師匠のご飯ちゃんと食べたかったねぇこれ……！！

[54 二次元好きの匿名さん 23/10/12(木) 23:39:48]

ニッコニコの笑顔で豪華で美味しいご飯たくさん作ってくれるカッスン師匠が見えるよ…
他のクルーが軒並みダメそうで2番手っぽい(と勝手に思っている)リフターさんと姉属性のクラウさんがそこそこなのも面白くて好き

[57 二次元好きの匿名さん 23/10/13(金) 20:46:50]

久々にカッスン海賊団の供給～～！！師匠はなんでも出来ても不器用でもおいしいけど最大値は強すぎる　師匠のことだから絶対見た目もこだわってる　盛り付けとかすごい上手そう

[61 ◆BtOeeshqkE 23/10/14(土) 19:32:49]

半年以上前の事ではあるが、050が懐いていたのもあって忘れずにいる顔を思い浮かべつつ話していく。
「そこの海賊団じゃあ一番料理上手なのは船長だったな。一見そうは思えない風貌だったものだから、厨房に立っていたときは少し驚きもした」
「へェ、船長が」
忙しなく動いていたコックの足が止まり、関心を示す。同じ料理人として気になるのだろうか、そうだとしたら参考にはならないと忠告しておきたい。
「言っとくが普通の調理じゃなかったぞ。そいつらが海賊とは名ばかりのサーカス集団だからか、材料から皿から何まで飛び交いながらのパフォーマンス交じりで作りやがる。……味は絶賛せざるを得ないくらいに良かったらしいが」
「……怖いもの見たさはあるわね、それ」
ついでに言うとその曲芸は050にも好評だった。料理の見た目も随分と華やかで、どこまでも人を楽しませることに長けているといっそ呆れたものである。

[62 ◆BtOeeshqkE 23/10/14(土) 20:40:27]

「ナミさんが望むならご覧に入れましょう、パフォーマンス料理！」
「サンジくんは今のままでいいから♡……じゃあ船長兼コックってことなのね、正反対ってトコかしら」
その言葉と共にジト目が船長へと向かう。といっても大した不満という訳では無いだろうから、一種のコミュニケーションなのだろう。
「肉焼くくらいならできるぞおれだって！」
「おれがいる以上お前をキッチンに立たせることはねェからな、言っとくけど」
その短いやり取りからルフィは料理が壊滅的なことを察した。食べる専門なのはイメージ通り、妥当だ。
あの海賊団にも船員の中に厨房出禁を喰らっている者はいたし、どこでも料理技能というものは平均が取れているものなのだろうか。……両方特例な気がしなくもない。

[63 ◆BtOeeshqkE 23/10/14(土) 20:45:28]

だらだらと行き当たりばったりの会話を続けている内に、皿上の甘味をすっかり食べ終える。

腹も十分膨れたところで、さて。今日は何をしようか。

1.ガレーラ本社へ向かう

2.麦わらの一味の誰かと行動する

3.一人で街に向かう

4.安価

dice1d4=2 (2)

[64 ◆BtOeeshqkE 23/10/14(土) 20:47:00]

1.ルフィ

2.ゾロ

3.ナミ

4.サンジ

5.チョッパー

6.ロビン

7.ウソップ

dice1d7=3 (3)

[65 二次元好きの匿名さん 23/10/14(土) 20:55:26]

おれがいる以上お前をキッチンに立たせることはないからなでWCIに行く道中を思い出して急に切なくなっちまった…

[68 二次元好きの匿名さん 23/10/15(日) 11:02:59]

一味と行動するの楽しみすぎる

[71 ◆BtOeeshqkE 23/10/16(月) 00:49:18]

実はこのSS、この時点で本文30万字近いんだ…ご新規さんでここまで読み進めてくれる方も凄いし、最初からともすれば概念スレの方から追ってくれてる方も凄い　本当にありがとう


新聞を抱えたニュースクーが窓際に止まる。ベリーを鞄に入れてやり紙束の一つを受け取り広げ、麦わら達はやいのやいのと話している。
今日の記事はどうやらエニエス・ロビーのことらしい。ガレーラカンパニーとフランキー一家、そしておれの事は書かれていないようだ。表沙汰になれば政府が困りそうなおれはともかく前者二組はそうはいかない、最悪の場合も考えられると思っていたのだが、と首を捻った。何かしら誰かの思惑でも働いているのか？

「こりゃまた懸賞金が上がりそうだな」
「お！おれも賞金首になれるかな」
にやりと口端を上げたゾロに乗っかるチョッパー。そういえばこの一味で懸賞金が掛けられているのは船長と海賊狩りだけだったか。CP9達に匹敵、もしくは上回っている戦闘力に見合わないにも程がある。
「まァ可能性はなくもねェが、大変なのはおれだよ……巨星現る、だ」
随分とポジティブに騒いでいるが、自身の首に掛かった金額が高いというのは海賊共にとって誇るべきことなのだろうか。理解はし難いが、今まで見てきた奴らにも懸賞金と共に名乗りを上げるような賊は多かった、つまりは纏めてそういう性質か。

「何で喜んでんの！？あんた達バカか！」
……そうでもないらしい。顔が知れることで安全圏から外れることを恐れているようである、一般的な感性は其方だろう。

[72 二次元好きの匿名さん 23/10/16(月) 01:21:47]

穏やかな日々とても良い

[73 ◆BtOeeshqkE 23/10/16(月) 01:23:08]

「えーー！？フランキーが船造ってくれてんのかァ！！？何だあいついい奴なんじゃねェか！」
「そうか、お前寝てたもんな」
紆余曲折を経た結果、解体屋があの船の次代を造ることに決定したらしい。材料費は盗まれたものから出されているようだから、因果が巡ったと言えそうだ。

今後の憂いはある程度断てた、とばかりの機嫌でナミが背伸びをして立ち上がる。

「じゃ！その間ゆっくりお買い物でもしますか！…………あれ？ここにあった一億ベリーは！？」
「ああ、宴の時によ……肉やら酒やら買うのにやった！！」
「やった！？私達のお金よ！！？もうほんのちょっとしか残ってないじゃないのよ！！」
「だろうなー最後にゃ町中の奴らがいっぱい集まってきて楽しかったな！」
その出鼻を挫くようにして、能天気極まりない声が飛んだ。一つも悪びれずに財政を吹き飛ばした船長には思い切り雷が落ちた、勿論比喩で。


「あ！ナミ！遊んでくるから小遣いくれ」
「あんたはナシよ！！」
ガンッ！と再度拳骨の音が響いた。

[76 二次元好きの匿名さん 23/10/16(月) 20:13:32]

30万字…本になる……すごい…
買いたい

[78 ◆BtOeeshqkE 23/10/17(火) 00:24:32]

頭にたんこぶを拵えた船長を傍目に長い溜め息を吐きながら、ナミが財布を開く。
「ほんっとバカやらかすんだから……仕方ないわね、ロビンの言う通り掘り出し物探しに行きますか！」

「おれ達は全員出るけど、ヒョウ太はどうするんだ？ここいるか？」
そういえばとばかりに見上げてきたチョッパーに予定を聞かれ、首を横に振った。この仮住居に長居する理由もない。
「宿はあるんでな、もう出てく。まァ一旦服でも買いに行くか……どれも借り物ばかりじゃあ落ち着かん」
「服屋ね、それなら私達と一緒に行きましょ！案内もしてくれると助かるんだけど」
昨日のタイルストンの服は少しばかり焦げ、今着ている服もぴったりのサイズではない。袖を持ち上げつつ話した内容で、ベリーをより分け数えていたナミが引っかかった。
「ああ、構わない。レディースには詳しかねェがそれでもいいか？」
「ええ、それで大丈夫！」
大まかに分かればそれでいいと頷かれた。当人達がいいならそれでいいかと、ナミとロビンの二人に着いていくことにする。
……女好きコックから怨みの籠った視線を向けられていることは無視だ無視。只管面倒だ、気にしていいことなどない。

[81 二次元好きの匿名さん 23/10/17(火) 21:31:37]

ナミとロビンに着せ替え人形にされてるルッチ超見たい〜〜〜
ショッピングに散々付き合わせれて戦いよりも疲れる…ってゲッソリしてるとなお弟味が増して可愛いよね

[83 ◆BtOeeshqkE 23/10/18(水) 08:13:44]

裏町へと降りいつも店が立ち並んでいる筈の商店街に行けば、そこは未曾有の水害直後とは思えない程の賑わいを見せていた。もしかするとアクア・ラグナの影響で全ての店が閉まっているのではないか、という心配は杞憂だったようだ。


「ここら辺なら服も家具も置いてあるよー！それなりにお手頃価格だし、君らの目的にはあってるんじゃない？」
至って自然なような笑みで案内をしてやった二人を振り返れば、揃って眉を曲げての苦笑いを浮かべていた。
「ええ、ありがとヒョウ太くん。……それにしてもその演技、どうにかならない？」
「ならないかな〜、こういうのはそっちで割り切ってもらうのが一番いいんだわ！」
彼女ら相手には同じ口調である050との会話があったとはいえ、アイツはアレが自然体。おれが演じている皮と比べることでようやく分かるような微かな違和からの気味悪さでも見えてしまうのだろう。

[84 ◆BtOeeshqkE 23/10/18(水) 09:42:07]

「あらヒョウ太！いらっしゃい、アクア・ラグナは大丈夫だった？」
「大丈夫！と言いたいとこだけど……寮が流されちゃって。服とか色々買いに来たんだ」
「そりゃ災難。いっつも着てる黒と黄色の服じゃないかい」
「んはは、ぼくはこういうのが落ち着くの」
「若いのにファッションに無関心、勿体ないねぇ……ほらコレとかどうだい？まけとくよ？」
「ううんちょっとド派手過ぎるかなー！？」

「メガネねェ……今の方が男前じゃないか？目悪い訳でも無いんならいいんじゃない、掛けなくても」
「いーじゃん伊達でも、眼鏡はぼくのアイデンティティなんだから！とにかく、これ買うね」
「へーへー、毎度あり」


「よーし元通り！」
店員から口を出されながらも、細部は異なるが一年以上の付き合いとなった服装を取り戻した。特にこだわりはないけれど馴染みとはやはり気分的に大切だ。

[85 二次元好きの匿名さん 23/10/18(水) 17:31:20]

元に戻ったーーーーー！！前のだるだるおさがりも良かっけどようやく眼鏡取り戻せたー！よかったね
あとヒョウ太とルッチの切り替わりにドン引く周囲の人々の反応本当に元気出るので助かります

[87 ◆BtOeeshqkE 23/10/18(水) 22:50:27]

「そっちは要件終わって……」
隣の家具屋を見ている筈の二人に声を掛けようと店から出たところ、何故か目の前に服を選んでいるナミが。
「わーっ！こういう服好き！」
「ふふ、家具は？」
「……なさそうだね」
家具屋を見る以前の問題だったらしい。あちこち目移りして買い物が長引くのは、世界が異なっても変わらない性分だろう。


軒先に出てきたおれに気付いて寄ってきたナミが、がさりと紙袋を覗き込んでくる。……常々思うが距離が近い、パウリーであれば無駄に騒いでいることだろう。
「三着くらい買ったのね、それにしては早かったような……って、全部同じ服じゃない」
「お洒落にあんま興味無いからなァぼく。いつも通りがなんだかんだ落ち着くし？」
呆れたようにオレンジ頭を横に振る彼女を置いて、纏っている服を見下ろす。別段おかしな服装ではないのだし、いくらあっても困らない類のものだろうと自分では思っているのだが。

[88 ◆BtOeeshqkE 23/10/18(水) 22:55:08]

「勿体無いわねー……そうだ！私達が選んであげるわよ、特別にタダで！」
「あら、いいわね。一着ずつ見繕えば丁度いいかしら？」
謎に張り切っているナミの行動原理は……何だろうか、お節介、世話欲？
ねえロビン、と話を振られた方もくすくすと笑っている、興が乗っているらしい。

「ええと、ぼくはホントに今のままでいいんだけど」
「まあまあいいじゃない、減るもんじゃないし！……050くん、オシャレもやってみたら楽しいものよ……？」
やんわりと拒絶してみても暖簾に腕押し、それどころか周りに聞こえない声量で050を味方に付けるべく囁いてきた。何故この短期間でコイツの扱いを覚えているんだ。
050もなんで意地張ってんのとか言ってくるんじゃない、お前もそれなりに乗り気なのはなんなんだ。


……女の服選びなんざ絶対に時間が掛かる、これは経験則だ。しかしヒョウ太のガワを崩さずに躱すのは骨が折れるのもこれまた分かりきっている。溜め息を飲み込み、渋々と頷いた。
「分かったってば〜〜……なるたけ早く終わらせてね？」
「善処するわ」
善処しないやつだコレは。先程飲んだ溜め息が、今度は阻まれることなく溢れ出た。

[89 ◆BtOeeshqkE 23/10/18(水) 22:57:31]

>>81

めっちゃいい……ってなったので取り入れるなどした　ありがとうございます　美人なお姉様に振り回される中学生はいいよね……いい……

ついでに　スレ主に金を入れるくらいならルッチグッズを買うのだ　推しに貢ぐのだ　あわよくばのあわよくばでヒョウ太に需要が見出されーのグッズ展開起こりーのがあればスレ主は本懐を遂げたとばかりに爆散するのだ

[91 二次元好きの匿名さん 23/10/19(木) 08:02:42]

>>89

81だが思わぬ形でリク消化されてニッコニコになったありがとうございます

もうねルッチも推しだしスレ主さんも推しだから二人ともに課金したい(強欲)

ルッチが同じ服３枚買うのすんごい解釈一致

偏見になるけどクローゼットの中とか白と黒と少しだけの黄色しか入ってなさそう

ハットリ用クローゼットは絶対カラフルだし自分のより気合い入れてそう

[92 二次元好きの匿名さん 23/10/19(木) 17:47:52]

女の服選びなんざ〜のくだり絶対ェこれまでもだりぃ…てなってんだろうなぁってニヤニヤしてしまう 中学生でこの台詞吐けるのは流石だ
巻き込まれたりツッコミしなければならなくなったり振り回されるヒョウ太は栄養価高い

[93 二次元好きの匿名さん 23/10/20(金) 01:15:00]

このまま平穏無事に過ごして欲しいけど無理なんだろうなーって
定められし運命が辛いっす

[96 ◆BtOeeshqkE 23/10/20(金) 22:51:05]

「……思ってた時間の倍掛かった……」
（あはは、すごく真剣に選んでくれてたもんね）
彼女らが選んだ服を試着しまた別のを試着してを繰り返し、ようやく解放された時には太陽が頭の天辺に登っていた。一人一着とは口ばかりで二着ずつと、元々買っていたものと合わせれば五着を購入することになった上、何故かおれが二人の服を選ばされた。ケチを付けられなかったのは幸いである。

今は用事を終わらせたナミ達と別れ、復興途中の街を歩いているところ。ぽつぽつと見覚えのある職人達が作業をしているのが見える。
（いつも代わり映え無い服ばっかだから新鮮だなあ、別の服ってサーカスのくらいじゃない？）
アレも一応お洒落と言われればそうか、と頭に赤を思い描く。
サーカス衣装はそのまま譲り受けていたのだが、何分派手なもので。普段使いなど当然出来ないもので、時折引っ張り出す以外ではクローゼットの彩りにしかなっていなかった。

[97 ◆BtOeeshqkE 23/10/20(金) 22:57:26]

（でも、あの服も流されちゃったんだよなあ）
着る回数が少なかったとはいえ、050にとってはあの一点物が思い入れのある衣装であることには違いない。しゅんと心の声がトーンを落とした。こうなった相手の励まし方など、おれには分からない。

（見に行ってみるか、社宅の部屋）
（……うん）
だからせめてもの提案を。住めない程の壊滅具合であるというから、もしかしたらというのは希望的観測でしかないがと付け加えれば、しょげたままの同意が返ってくる。
数着の服を抱えたそのままの足で、慣れた帰り道を進んだ。

[98 ◆BtOeeshqkE 23/10/20(金) 23:00:54]

1.びしょ濡れだけど無事

2.ボロボロだけどあった

3.部屋ごと根こそぎ持って行かれてる

dice1d3=1 (1)

[101 二次元好きの匿名さん 23/10/21(土) 00:00:16]

ナミたちの前では弟っぽかったのに050の前になるとすぐお兄ちゃんになるの本当好き

[102 二次元好きの匿名さん 23/10/21(土) 00:39:48]

いつもと同じ服三着で済まそうとしてたところを皆で色々とっかえひっかえして五着に増えたのすごくいいな…
これが14歳の手持ち服全部だと思うとあまりに少ないなぁってなるけど残り13日を過ごすには十分でもあって切ない
と思ってたら思い出の服無事ですっっごくよかった……物が全てじゃないけどやっぱり大切な物に囲まれててほしい

[104 ◆BtOeeshqkE 23/10/21(土) 17:08:09]

休日の気力が絵に向かってしまった
いい感じに描けたので投げとく

[107 二次元好きの匿名さん 23/10/21(土) 19:07:20]

>>104

はい神絵ありがとうございます

カッスン船長も050もキラキラで可愛い

[110 ◆BtOeeshqkE 23/10/22(日) 08:40:57]

社宅へと向かうにつれて、今まで居た町では除かれていた瓦礫の山がちらちらと現れ始めた。整備の手が回っていないのか、はたまたこの辺りの被害が特に大きかったのか。 普段とは異なり歩きづらくなった道を進んでいけば、少し疲れた頃に目的地が見えてくる。


見慣れた社宅の外壁は抉れ柱は軋み、絵に書いたようなボロボロ具合。原型を留めているだけまだマシなのだろうが、なんにせよ酷い有様だ。
大きな瓦礫の破片達を退けて、扉が歪んで意味を為さない為に鍵の要らなくなった自室へ潜り込むと、壁も床も天井もおしなべて泥に塗れてしまっているのが視認できた。アクア・ラグナに押し流された土砂が入ってしまったようで、この一年で部屋に増えた物も流され無くなっていたり、壊れて床の泥に埋まっていたり、と散々である。

[111 ◆BtOeeshqkE 23/10/22(日) 10:52:59]

……が、全て流された訳ではない。あの規模の大波相手には重量など太刀打ちできる手段にもなりはしないから、流されていないのも壊れていないのも幸運であるが故としか言いようがないだろう。

つまりは何が言いたいかというと。
（クローゼット、無事、だよね？）


まだ残る不安と一抹の期待とで逸って前のめりとなった意識の片割れにそのまま体の主導権を譲れば、050はすぐにクローゼットまでの短い距離を駆け寄って、乾きかけのこびり付いた泥を手で払う。

ぎぎいと砂の挟まった蝶番の音を響かせて開いた扉の先には泥だらけの服ばかり。けれど黒色の中でも尚、よりいっそうその価値を主張せんと煌めいている赤が。

[112 ◆BtOeeshqkE 23/10/22(日) 12:58:48]

手を伸ばして触れれば湿って冷えた温度、引き出して見れば酷く汚れているそれを、050は服の汚れなど気にせずに抱き締める。

「よかった……」
ほう、と緩んだ声。心からの安堵だった。

「ホントによかった……どこも破けてない、解れてもない！折角仕立ててもらったのに無くしてたら、本格的に顔見せ出来なくなっちゃうもん」
表裏を返しながら組まなく観察して損傷がないことを確認してから、そもそももう顔見せなんてできないけど、と050は苦く笑う。
一年もなかった人らしい生活に差した輝かしい光は確かに支えとなっていても、あの時の約束だけは050にとって未だ重荷となって心の中に伸し掛かっている。



「……また、会いたいなあ」
思わず、とばかりに口からぽろりと願望が零れるのは、きっと普通のことだろう。

[115 二次元好きの匿名さん 23/10/22(日) 23:00:55]

カッスン海賊団の船壊れたとかでどうにかウォーターセブンに来てくれないかな〜
050と会わせてやりてえよぉ
とりあえず大切な衣装はクリーニング出して綺麗な状態に戻してしてもらおうそうしよう

[116 二次元好きの匿名さん 23/10/23(月) 04:33:26]

050の口から出る願望も抱く思いも全部ルッチと共有してるからその辛さがルッチに直で伝わってそうで…
ルッチのなんとかしたいという思いが事更に膨らんでしまうよ…
カッスン海賊団なぁ…会えるかなぁ…この過酷な海で再会ってのは中々の難易度だからなぁ…大切な宝物が無事に残ってたで幸せもんよなぁ…

[117 ◆BtOeeshqkE 23/10/23(月) 08:57:10]

「なんてね、無理だってことは分かってるからもういいの！さ、早くタイルストンさんちに帰ろ。ちゃんと洗濯して元通りぴかぴかにしなきゃ」
（……ああ）
からりと明るい声色で自分の深層から洩れただろう願望を笑い飛ばして、050は服を大切そうに抱え直す。


今際の際でも望みは叶わない、希望を信じない。それはなんというか──酷く寂しいことじゃないかなんて、死を許容して救われようとしているおれが言えることじゃないから。

身体を共有している050にも悟られないように、そんな青ざめた思考を掻き消した。

[118 ◆BtOeeshqkE 23/10/23(月) 08:58:49]

？？ゲージ

8＋dice1d10=4 (4)

[119 二次元好きの匿名さん 23/10/23(月) 13:01:28]

〇〇ゲージ出る度にビビる　一体溜まればなにがどうなんだ！？なんなんだ！？楽しみと恐怖の感情で一杯だ…
050くんとカッスン海賊団また再会して欲しい〜〜！！けどしたらしたで生に関しての心残りが無くなってほぼ完全に死ぬのを受け入れる体制になっちゃったらどうしよう…そして050が死なないと学園軸に戻れないルッチ…どうしようかこれ…大変だ…

[120 二次元好きの匿名さん 23/10/23(月) 22:52:29]

ルッチと050の貴重な一日が終わってしまった…
二人が後悔しないなら良いかという気持ちがある反面050があっさりし過ぎてこっちが駄々こねたくなる気持ちもある
このモヤモヤ感を言葉にするの難しいわ

[121 二次元好きの匿名さん 23/10/24(火) 02:35:56]

2人ともどんなに楽しいひと時を過ごしても意識のどこかに死や悩みが纏わりついてしまってるから、もしもそのしがらみが全部消え去って2人とも心の底から幸せを享受出来たら2人はどんなふうに過ごすのだろう…と絶対にありえない可能性に思いを馳せてしまう

[122 二次元好きの匿名さん 23/10/24(火) 11:07:38]

ゲージ溜まれば良いことあるのかな…逆なのかな…

[123 ◆BtOeeshqkE 23/10/24(火) 22:06:24]

「すっごい、新品みたいに綺麗じゃん！ルッチって洗濯も上手いんだなあ」
（洗濯に上手いも下手もねェだろ。泥とシミ抜いて洗ってから乾かすだけだ）
「そういうものなの？でもありがとう！」
奇跡的に損傷のなかった服を破ることがないよう丁寧に洗い皺を伸ばし、型崩れのないように干して。次の日になって綺麗に乾いた衣装を掲げる050に、はしゃぎ過ぎだろうと溜め息をひとつ。

こういった細かいことは別段意識することもないため、実際やる機会がなければ050には伝わらない。ウォーターセブンにいる間は丁寧に洗濯することなどなかったから、これもまた050にとっては新しい知識なのだろう。
「……一番見てきたルッチのことだって、まだ知らないことだらけだ」
（当然だろ、生きてきた年数が違う）
「んはは、そりゃそっか。……あと二週間もないけど、どれくらいのことが知れるかな」

[124 二次元好きの匿名さん 23/10/24(火) 22:07:26]

秘匿ゲージくんは慈悲持ってるって俺信じてるからねっ!?
これ以上14歳と人間歴1歳を曇らせないでくれ

[125 二次元好きの匿名さん 23/10/24(火) 22:15:39]

情景や説明描写、050とルッチの2人の会話などの文体の全てが深々と心に突き刺さってくる…うぅ…やばい…やばいよ…

[126 ◆BtOeeshqkE 23/10/25(水) 00:43:43]

サーカス衣装とついでに干していた洗濯物を取り込み終わり、クローゼットへと片付けて伸びをした。
「タイルストンさん、まだ帰ってないね……ご飯勝手に食べちゃっていいのかな」
（冷蔵庫に入ってる分には特別な食い物は無さそうだし、好きに使って構わんだろう）
家主はどうやら昨日から帰ってきていないらしい。街の復興作業が忙しいのだろうか、などと話しながら一人分のパンを焼き、棚にあったジャムを拝借して朝食とする。

「しっかし、美味しいご飯っていいものだねー……」
牛乳を噛み締めながら、050はしみじみと呟く。麦わらのコックの料理で舌が肥えたのではないかと思ったがそうでもないらしい。何せ流し込むような機械的なエネルギー補給が常であったから、市販のパンとジャムであっても幸せを感じるというのは分かる話だ。

[127 ◆BtOeeshqkE 23/10/25(水) 00:52:55]

同時に、どうせならばもっと美味い飯をという思いも湧き上がる。

（美食の町プッチ、観光の予定でも組んでおくか。他にも島巡りするなら準備しておかねェとな）
「ん、……うん！行きたい、行ってみたい！行ったことあるとこも、ないとこも。今見たら多分違うよね？楽しみだなあ」
050は頰に詰め込んでいたパンを嚥下しこくこくと首を縦に振るのに目を細める。


残り少ない生の間で050に楽しみが出来ること、純粋な踊る心で謳歌出来ること。それこそが何よりも大切で、おれが手助けしなければならないことである。片割れが望むような『綺麗な終わり方』のため、未練を残さないために必要なのだから。

……その最期を思えば腹立たしくはなるけれど、それ以上の結末をおれから提示することは出来ない。どろりと噴き出しそうになる負の感情を、せめて050に見えないよう覆い隠した。

[128 ◆BtOeeshqkE 23/10/25(水) 00:56:05]

観光の順番

1.セント・ポプラ→サン・ファルド→プッチ

2.セント・ポプラ→プッチ→サン・ファルド

3.サン・ファルド→セント・ポプラ→プッチ

4.サン・ファルド→プッチ→セント・ポプラ

5.プッチ→セント・ポプラ→サン・ファルド

6.プッチ→サン・ファルド→セント・ポプラ

dice1d6=4 (4)

[129 二次元好きの匿名さん 23/10/25(水) 01:23:50]

ここで旅の終わり、人生の幕際にセントポプラを引くのまじで""持ってる"" どうなるんだろ

全部の更新噛み締めるように読んでるんだけど特に＞残り少ない〜からのくだりが読者側にもルッチの自分自身に課す責務の重圧とひた隠しにしようとしてる苛立ちの感情のしかかってきて心がどきまぎしちゃう…重いよぉ…

[130 二次元好きの匿名さん 23/10/25(水) 07:58:55]

やっと追いついた！！！
概念スレで沼に落ちてリアタイをしていたんだがしばらく来れなかったが久々に開いたらこんな神スレができてたとは！主さんには本当に素晴らしい作品を見せてくれることに感謝したい。芯がまっすぐで表現力が高い文章がとても美しかった！ダイス神のお茶目な結果とかスレ民の感想で自分が言語化できなかった心の内で感じていた事が理解できてここは本当に良いスレだな！およそ半年ぶりにまたリアタイできるとは思わなかったがとても嬉しい！050とルッチの行く末を見守りたい。応援しています！

[131 二次元好きの匿名さん 23/10/25(水) 11:13:39]

オリジナルのルッチも生徒会長のルッチも050の献身性を嫌悪しててオリジナルのルッチはそれを拒絶したけど
生徒会長はその在り方を受け入れて(渋々だろうだけど)(してないかもだけど)今Chapterではルッチの方が050に献身的になってる気がして面白いなって感じた
いや、文字通り他者を救う為に自己を犠牲にしてルッチを元の世界に戻す点では050が圧倒的に献身的なんだけど今のルッチもなかなか…とか思ってしまった

[132 二次元好きの匿名さん 23/10/25(水) 18:44:51]

昨日の夜見つけてここまで一気読みしました！
スレ主が書くルッチ達の物語に命を救われています！！！こんな素晴らしい世界を書いてくれて本当に感謝しかないです…！！！
050とルッチにはたくさん美味しいご飯、特にカッスン船長の料理を食べて欲しいなあ。
精神擦り削ることばかりあったから14歳と1歳はもっといっぱい楽しいことしてくれ…

[133 二次元好きの匿名さん 23/10/26(木) 01:29:46]

夜保守

[134 二次元好きの匿名さん 23/10/26(木) 07:36:53]

セントポプラまで観光を終えてウォーターセブンに帰って来たとき050はどんな心持ちになっているんだろうな
050に出来るだけ多くのものを持ち帰らせてやりたいって使命感のようなものをルッチの言葉の端々から感じる
あのルッチがこんなに他者のために心を砕くようになるだけの出来事とか構築した関係性とか時間があったんだよなぁこの世界に来てから…

[135 二次元好きの匿名さん 23/10/26(木) 18:21:27]

冷静に考えたら学園だとはいえルッチがあそこまで大切に思い、手助けしたいと思わせるに至ったのいつ考えても凄過ぎる
何より読者側からしてもそうなった流れの納得要素と描写しかないのが流石… 自分も研究所のくだり「うあぁぁ……」て嗚咽出まくりながら読んでたしなぁ
魂は全くの別だけど一つの肉体に同居、ある程度の感情も共有してるからより一層心動かされるよね…

[136 二次元好きの匿名さん 23/10/26(木) 22:43:34]

最期のときを想像すると切ない

[137 二次元好きの匿名さん 23/10/27(金) 09:05:45]

ルッチ、いかんせん外からは感情が見えないしプライドは凄いしとにかく外からはガチガチに心をコーティングしてるタイプなので肉体が別の赤の他人だったらここまでの関係値は築けなかったんじゃないかな…？
あの出会い、この状況、そしてダイス神の導きもあって今のルッチになったと思うと感動もある

[138 二次元好きの匿名さん 23/10/27(金) 19:53:26]

ルッチが主軸に添えられた大長編小説を生きてる間に拝めるとは思わなかった　ルッチ一番好きなので文量と熱量愛を浴びれて本当に幸せですありがとう　応援してます

あと050もルッチと同じく本心をひた隠しにしてるかもしれないけど、それでも人間歴1年の子がもうすぐ自分の身に起こるであろう死を受け入れることをよしとしてるの本当に凄い…クローンの出自や特殊性があるとはいえ普通は怖いよ…

[140 二次元好きの匿名さん 23/10/27(金) 21:59:42]

服部ヒョウ太は水の都に合わせてリンクまとめ

今さらながらSSのリンクまとめ作ってみました

ご新規さんや読み返し勢の方々ぜひ使ってみてくださいね～

[141 二次元好きの匿名さん 23/10/28(土) 08:03:45]

まとめ乙！
観光セントポプラが最後だとルッチ達が出航した後かもしれないな…遭遇するのかどうか気になる

[142 ◆BtOeeshqkE 23/10/28(土) 11:41:34]

数日更新出来ずにすまねェ…スレ主はいたって元気です

>>140

リンクまとめ感謝！読み返しやりやすくなってたすかる！

[143 ◆BtOeeshqkE 23/10/28(土) 11:43:45]

サン・ファルドのカーニバルはいつまでだったか、とか、セント・ポプラは雨季があったような、とか。至って平凡な旅行計画を机上に思い浮かべながら朝食を終える。


取り敢えずの結論として。
（どこに行くにせよ準備は必要だ。社長に話も通しとかねェと）
形式的には許可を取りに行く形なのだろうが、断られる懸念など欠片もない。雑用の一人居らずとも仕事は正常に進むだろうし、そもそも暫くガレーラは正常の業務などには戻れない。
何より、死ぬ前に世界を少しでも見ておきたいという願いを無碍にするような人ではないのは知っている。
懸念として彼は常々忙しく、自ら動く部類であるから捕まえられないというものはあれど、逃げられているわけでもなし。そちらも問題にはならないはず。

（旅行準備の買い物ついでに居場所も職人あたりに聞けるだろ、町に出るぞ）

[144 ◆BtOeeshqkE 23/10/28(土) 11:53:21]

人の声はぽつぽつと、けれど喧騒という程でもない。秋風が水路にささやかな波を立てている音さえ聞こえる程、朝の大通りは静かである。

とんから鳴っていた大工仕事の槌の音も今はなく、宛が外れたかと僅かに眉を寄せる。タイルストンが出ずっぱりであるのなら、徹夜はしていないとしても早朝から夜更けまでしているものだと思っていたのだが。

1.職人が来るまで待つ

2.あちこち見回ってみる

3.本社に行く

dice1d3=1 (1)

[145 ◆BtOeeshqkE 23/10/28(土) 12:23:10]

主目的である商店街の開店時間のタイミングで出てきたとはいえ、もう少しゆっくりでもよかっただろうか。
開いているものの客入りが殆ど無い店屋を見てそんなことを思いながら、持って行く物をリストアップしたメモを取り出した。出来ることなら荷物は必要最低限で抑えておきたいので、品目はなるべく削りきっている。体力も筋力も衰えてしまった今、あまり長時間重い物を持ち歩きたくはない。最悪現地調達だ。


「丁度いいか、先に全部買っちまおう」
（おー）
気の抜けた心の中からの応答を合図に、目に付いた雑貨店へと足を踏み入れた。

[146 二次元好きの匿名さん 23/10/28(土) 23:24:34]

ルッチにとっても今後の人生でもう訪れないかもしれない位の穏やかな時間だ

[147 二次元好きの匿名さん 23/10/29(日) 08:03:57]

あの…今のChapter、Chapter6.7.8辺りを読み返してから読むと…とてつもなく深みが増して…ダシとコクと旨みが半端なくなってる…美味しい…凄い…味が深い…濃い…凄い…

[148 二次元好きの匿名さん 23/10/29(日) 18:54:21]

サン・ファルド行った際には研究所跡地も行くのかな
050達クローンの生まれた場所であり墓にもなった場所だから墓参りに行かないかなって

[149 ◆BtOeeshqkE 23/10/29(日) 22:36:23]

淡々とチェックリストを端から消化していく内、相応に時間は経っていった。外から聞こえてくる声から推論するにちらちらと活気が少しずつ増え、その中に職人達もいるようである。必要物資はあらかた揃えられたので最後に会計を終わらせ外へ出、辺りを見回せばすぐに顔を知る船大工を発見した。

「おはよー！今日も朝から作業？」
「うお、ヒョウ太！お前こそ、こんな朝っぱらから……買い物か？」
背後から肩を叩き話しかければびくと振り返り、こちらの顔を認識した途端人好きのする笑みを向けてくる。
「そそ、んでもって今ほとんど終わらせたとこ。あともう一個用事あってさ、聞いてくれる？」
「……おれに？」

[150 ◆BtOeeshqkE 23/10/29(日) 23:06:32]

用事と聞いて若干身構えた彼に内容を説明すれば、肩から強ばりを解いて呵々と声を上げ出す。
「なァんだ、アイスバーグさんに会いに行きたいってだけか！」
「こんな時期だし特に忙しそうじゃない？そこら中動き回ってそうだけど……知ってるの？」
懸念を言葉にしつつ首を傾げて尋ねると、にいと笑みを濃くして答えられる。何故だか心底喜ばしそうな声だ。


「あの人の居場所は今なら誰だって知ってるぞ。廃船島で麦わら達の船を造ってる！」

アイスバーグさん直々、それに加えて一番ドックの職長が手伝ってるんだからそりゃもういい船が出来るだろうさと。知りたい情報は、自社の誇りと船大工としての純粋な船への興味と期待とに挟まれて上擦っていた。

[151 二次元好きの匿名さん 23/10/30(月) 08:45:47]

W7に来たばかりの頃は空っぽのまっさらな部屋で、夢ならば早く醒めてくれと、早く帰りたいと切に願っていたけど
今じゃアクアラグナで流されちゃったにしろ随分部屋に物も増えてたっぽいしルッチにとって今一番大切なのは050の幸福だしさ…果たして今のルッチはあの頃のように夢なら醒めてくれと心の底から願えるのだろうか　許されるならばもう少し夢のつづきを…とか願ったりしてないか邪推してしまうよ

[152 二次元好きの匿名さん 23/10/30(月) 20:10:34]

そっか残った日にち的にはルフィ達の見送りも出来るのか
ルフィには精神面でだいぶ救われたし見送りしたいだろうな
アイスバーグさんに職長達も揃ってるからここでヒョウ太(050)の身の上話することになるかな…

[153 二次元好きの匿名さん 23/10/30(月) 20:12:50]

ルッチと050はサニー号の名前候補どんなの出すのかちょっと気になる
ルッチはネーミングセンスあるのかい?ないのかい?どっちなんだい!?

[154 二次元好きの匿名さん 23/10/30(月) 22:12:28]

>>153

ハトにハットリって名前つけるんだぜ？そりゃあ、なぁ？

[155 ◆BtOeeshqkE 23/10/31(火) 02:50:51]

鉋が走って木屑が踊り、五つの影が忙しく動く。廃船の山は一隻の船専用の作業場となっていた。
木材の量や骨組みを見るに、完成品はメリー号の数倍程の大きさがあるだろう。たった五人でこの規模このスピードの造船とは。……問題なく出来ている辺り、流石の手際だ。

歩み寄れば丁度社長がおれを視認したようで、片手を挙げて作業の手を止めてくれる。
「調子はどうです？順調そうですが」
「ンマー滞りなくってトコだ、おはようヒョウ太」
大工道具を手の中で弄びながら軽い調子に続けられる挨拶に浅い会釈を返す。更に近付いていくとばち、と視線がかち合った。

「で、どうした？態々廃船島にまで来たんだ、何か用事があるんだろう？」

[156 ◆BtOeeshqkE 23/10/31(火) 02:53:43]

ガラクタに埋まったこの土地は中心街から随分と離れている、何かしらの要件でもなければ来ることは無いだろうと尋ねられるままに目的を言葉に出す。

「ええまァ、休暇連絡……というのも変かもしれませんが、暫くウォーターセブンを離れようかと」
「何ィ！！？」
そこまで話したところで、耳をそばだてていたのだろうタイルストンが一体何を勘違いしたのか、かっ飛んできて騒ぎ始める。
「ヒョウ太お前どっか行っちまうのか！？」
「まさか蒸発、失踪……！？」
「ただの小旅行だ」
発想の飛躍甚だしい。事前に宣言する失踪があってたまるか。

[157 ◆BtOeeshqkE 23/10/31(火) 02:57:02]

耳を掌で覆い、ボケにボケを追従してきたルルに呆れた眼差しを送って溜息を吐きながら続ける。
「あと十二日の寿命で、出来るだけ広い世界を……まァ言ってしまえば未練を無くすための旅をしたいだけ。その位、望んだっていいだろう」



ぴき、と。流れる空気の温度が冷えたような気がして、小首を傾げた。
「十二日……って」
「……ああ、そういえば言ってなかったか」
誰ともなく茫然という風に洩れ出た声に合点がいく。この事を直接話したのはロビンにだけ、そして彼女は無闇矢鱈と他に伝えるようなこともしないだろう。
……本社襲撃の際に話された『一ヶ月もない』という事前情報があるとはいえど、具体的な日数となるとやはり動揺してしまうか。

[158 二次元好きの匿名さん 23/10/31(火) 08:16:15]

ルルとタイルストンのWボケ好き

＞やはり動揺してしまうか　どころじゃないよヒョウ太オメーよ　そういう所淡々としてて好きだがガレーラの皆からしたら大切な弟分のような存在からさりげなく死までのタイムリミット言われると心臓悪くなるどころか潰れるぞ

ヒョウ太…というかルッチと050はオメーらが思う以上に愛されてんだよ…

[159 二次元好きの匿名さん 23/10/31(火) 19:24:01]

なんならスレ民もルッチの寿命の話のたびにダメージ負ってるからな

[160 二次元好きの匿名さん 23/10/31(火) 21:58:40]

あと2週間……もっとウォーターセブンのみんなとワイワイして欲しいけど2人の小旅行もして欲しい……
時間が足りないよ泣

[161 二次元好きの匿名さん 23/11/01(水) 07:41:30]

朝保守

[162 二次元好きの匿名さん 23/11/01(水) 07:49:30]

すっごいあり得ないとは分かってるんだけど学園軸にも目覚めてない一般通過天才科学者が居るならば偶然ルッチと出会ったことがきっかけで狂気に堕ちてクローン作られまくって050が生まれる…可能性も…いやないか

[163 二次元好きの匿名さん 23/11/01(水) 17:02:27]

ルッチにしまわれちゃってたら寿命も何とかなってたんだろうけどそれはバッドエンドルートなんだよなって

[164 二次元好きの匿名さん 23/11/02(木) 00:36:36]

旅行後にちゃんとウォーターセブンに帰ってきてワイワイして～～

[165 二次元好きの匿名さん 23/11/02(木) 07:58:39]

今丁度二十五周年記念の生放送でW7やってくれてるお陰でヒョウ太の一年間どう過ごしてたかの想像が進む進む…曇ることばかりだけど街並みは美しいし住民は基本優しいし異文化に触れられるしでかな〜りポジティブに捉えれば1年間の留学みたいなもんかぁ　いやそんな訳ねぇ！！

[166 二次元好きの匿名さん 23/11/02(木) 19:25:21]

>>165

先生ー!ヒョウ太君が留学初日から大怪我してます!!

とはいえ原作世界でどこの島行くかランキングならW7は上位よな

治安良いほうだし

[167 ◆BtOeeshqkE 23/11/03(金) 00:21:25]

「さっきから不穏な単語がチラホラと……何だァ？少なくとも愉快な話題じゃあなさそうだな」
そして、何も知らない奴がいたのも忘れていた。話から置いてけぼりになっている解体屋が不審げに問うてくるので誤魔化す手段を一瞬巡らしたがどうせ、だ。もういいだろう、と開き直ることに決める。

「色々と事情が込み入っているが……あまり長く時間は取らせない、作業しながらでも聞いてくれるか？」
ガラクタを椅子にとさりと座り込んで元の作業を促すと、彼らは神妙な顔付きを見合わせてから持ち場へと戻っていく。

[168 ◆BtOeeshqkE 23/11/03(金) 00:22:46]

「待てヒョウ太、それじゃ駄目だ」
「アイスバーグさん！？」
伏せた瞳でじいと此方を見据えた社長以外は。
顎に指を当て思案した後のキッパリした否定の言葉に、反射で微かに身を引く。
「……作業の邪魔でしたね、失礼」
「イヤそっちじゃねェ、長く時間は取らせないの方だ！……時間はいくら掛かってもいい。おれ達が知らなかったこと、お前が話せることならば全部話してほしいんだ」
意味の取り違えをしていたのを少し慌てたように制された。それから繋げられた言葉を、頭の中で反芻する。



全部、全部という、のは。

「……自分で言うのも何ですが、碌な話がありませんよ。到底信じられねェような事も、……失望されるような話だって」
「今更そんな心配か？」
全幅の信頼でもって信じると、失望なんてしないと。力強く発された言葉に他が同調するように頷かれた時点で、全て吐露する以外の選択肢は消えた。

[169 二次元好きの匿名さん 23/11/03(金) 02:31:27]

新セカ中の話もホームシックも聞いてもらおうね

[170 ◆BtOeeshqkE 23/11/03(金) 03:06:39]

思えば酷い話だ、何一つとして自分から真実を言うことはなかったのだから。
潜入部員に憤ることなど棚上げで。隠して、嘘を吐いて、最初から騙していた。


ふ、と息を吐いて立ち上がり、巨大な骨組みの方へと安定しない足場を渡って歩き出す。

「相当長いこと話すことになるでしょう、その間おれだけが座ってるのはどうにも居づらい」
端から全てを話すとなると小一時間で済むかも怪しい程の秘匿、吐き出せるものなら吐き出したかった懺悔。


ずっと喉の奥底に停滞していた汚濁を晒すのならば、手持ち無沙汰ではやってられない。

「手伝わせてください、造船。その間に語れる所まで、嘘偽りなく話しますから」
船大工の仕事ならば一年間傍で見てきた、経験がないだけで知識はあるのだと。

邪魔になる眼鏡とマスクを外してアイスバーグ社長に笑いかければ、彼は一瞬瞠目した後で応えるように硬い表情を解いた。
「お前のそんな顔を見るのは、初めてだな……ああ、頼んだ」

[171 二次元好きの匿名さん 23/11/03(金) 07:35:17]

優しいけど覚悟の決まったイイ笑顔してるんだろうなルッチ
ガレーラ全員「涙で前が見えねぇ」とか言いながらも手元は狂わずに精確な仕事してそうだ

[172 二次元好きの匿名さん 23/11/03(金) 08:38:29]

すみません嫌味も無い純度100%のルッチの貴重な笑顔を捉えた映像電伝虫はございませんでしょうか…！？
向き合おう、打ち明けよう、と真面目に腹括ったヒョウ太から出る真っ直ぐな言葉や思いの数々…なんか、凄く良い…マジで良い…本当に良い…永久凍土が溶けて青々しい草原が出てきたような気持ち
眼鏡もマスクも無く、ヒョウ太でもなくもう1人の自分でもない、"ロブ・ルッチ"としての笑みにガレーラのみんなはちょっとばかし救われたんじゃないかな…

[173 二次元好きの匿名さん 23/11/03(金) 09:36:23]

否定の言葉で身を引くところでヒョウ太の心の壁が再び出そうになるところ可哀想だけど好きだ…！その後アイスバーグさんがそうじゃないと訂正するとこまで含めて好きだ…！
凄く優しい笑顔で造船を手伝いたい、って言うのガレーラの皆との信頼性の集大成っぽくてほんとに好き…！

[174 二次元好きの匿名さん 23/11/03(金) 12:13:02]

概念スレにあったSSの時からアイスバーグさんってヒョウ太のことを心配して手を差し伸べてくれるなぁ…まさに頼れる大人だ…

[175 二次元好きの匿名さん 23/11/03(金) 15:10:43]

よくぞ…よくぞここまであのルッチから…あのルッチからそんな表情と思いを引き出してくれたことに…感動してる
原作のルッチからも異世界トリップしなかった場合の学園のルッチからも一生引き出せない表情だと思う　
この奇跡に感謝を…🙏

[176 二次元好きの匿名さん 23/11/03(金) 17:27:22]

ルッチの純度100%笑顔クッソ見たい

[177 二次元好きの匿名さん 23/11/04(土) 00:52:43]

保守

[178 二次元好きの匿名さん 23/11/04(土) 08:07:16]

ガレーラのみんなヒョウ太の話に引き込まれてとんでもない形相で作業しそう

[179 二次元好きの匿名さん 23/11/04(土) 17:43:33]

こいつこんなこと黙ってたんかの空気好き

[180 二次元好きの匿名さん 23/11/05(日) 00:07:41]

ウォーターセブン編もエニエス・ロビー編も終わってSS完結までの流れをスレ主さんのオリジナルで考えなきゃいけないから大変だよね
一読者の自分からじゃ面白いので完結まで頑張ってくださいと無責任な事しか言えないけど最後までずっとスレ主さんを応援してますから!
我が家のヒョウ太もスレ主さんを応援してます!

[181 ◆BtOeeshqkE 23/11/05(日) 02:18:01]

>>180

可愛いヒョウ太に応援されちったからには頑張らなきゃなあ！頑張れる！！ありがとう！！！

[182 ◆BtOeeshqkE 23/11/05(日) 02:20:22]

「体はクローン、でもって中身は別の世界？の……正真正銘ルッチ……？」
先んじて前提から説明をしてみたのだが、全員見事に大層困惑している。いくらグランドラインという奇天烈な環境に身を置いていると言っても異世界なんて単語は唐突だっただろう、当事者であるおれだって最初は信じられなかったのだから仕方ない。

「今までが大体演技だってのは……まあ承知したが、それをクローンとしての050って人格が受け継いで……？」
「整理すると、別世界のルッチがヒョウ太を名乗ってたらヒョウ太にそっくりな050が出てきて……ヒョウ太がルッチで050がヒョウ太？やべェ混乱してきた」
その意味不明さに拍車を掛けたのがクローンの話、それに絡み合った演技の影響である。関わっている人数は片手に収まるというのに自分で話している分にも訳が分からなくなりそうだ。

[183 ◆BtOeeshqkE 23/11/05(日) 02:22:13]

「おぉゥ、おお〜〜うゥ……！オメーどんな思いで黙ってたのかってのはおれにゃ計り知れねェけどよォ、少なくともそれを裏切りなんて思う奴はいねェよ〜〜！！」
「ンマー……なんでお前が一番泣いてんだフランキー……」
話の最中、手元の精緻な動作は一切狂っていない器用な状態で泣かれたり。


「はァ！！？味覚以外にも悪いって、聴覚と触覚が！！？聞いてないぞォヒョウ太！！！」
「触覚って、おいお前大怪我してたよな！？あの時から！？今は大丈夫なのかよ！？」
「問題な、っ揺さぶるんじゃ、……やめろ！！」
作業を一旦中断までして肩を掴まれ、ガタガタと揺さぶられたのを振り払って拳骨をかましたり。


「しっかし四六時中演技たァ、よく出来たなそんなこと」
「生徒会長として潜入捜査をする機会が多くてな。演技に関しちゃ学園祭で主演男優賞を取ったくらいだ、……なんだその目」
「いや平和だなと」
全員ある程度落ち着いてきた頃に元の世界の話を零して、微笑ましいものでも見るような目で見られたり。

[184 二次元好きの匿名さん 23/11/05(日) 06:48:48]

ヒョウ太と050とルッチ周りの話は文字にするだけで既に知ってる読者側も頭が混乱するからガレーラの皆造船しながら頭の上星飛んでそう
今まで隠してきたことを話しても、しっかりと態度を変えずに接してくれるの嬉しいだろうなきっと…にしてもあの、あのロブルッチがガレーラのみんなに平和だなって言われるの余りにも正反対の属性が同居していて嬉しい
この受け入れて話を聞いてくれる空気感ほんとに好き

[185 二次元好きの匿名さん 23/11/05(日) 09:08:49]

別世界のルッチがヒョウ太というガワを被って行動してたらクローンの050がヒョウ太を参考に自我を獲得してルッチのヒョウ太とは別に050のヒョウ太も生まれて…って、言葉の密度が凄過ぎる！このSSならではのルッチと050の関係性が大好きだから他キャラがこの2人の情報の整理で困惑してるとこすっごい好き

[186 二次元好きの匿名さん 23/11/05(日) 11:20:12]

主演男優賞取ったことを言うのなんか可愛い

[187 ◆BtOeeshqkE 23/11/05(日) 13:52:09]

とんとん、からから。
日が落ちて、水平線の向こうに暮れていっても尚鳴り止まぬ木槌の音。

「……コーラが動力の船、理解できねェおれがおかしいのか？いっそ常識は捨てるべきか？」
「おれというサイボーグがコーラをエネルギーにしてんだ、船に応用出来ない道理はねェだろうよ！」
「常識は捨てるなってヒョウ太、その感覚正しいから」


月と星明かりのみが頼りの中でも澱みなく進んでいく手は早く、しかし丁寧に。

「そういやヒョウ太がこんなに造船に関わったのは初めてだよな？職人と同等じゃねェか、雑用やらせてたのが勿体なくなってくるぜ」
「その理由はドジだから、だろう。全て演技だったんだ、おれがそう仕向けてたと言ってもいい。気にするな」
「でもよォヒョウ太」


重労働の中でも口数多く、会話が途切れることもなく。大量の機能を積んだ特別な船は着々と組み上がっていく。

[188 ◆BtOeeshqkE 23/11/05(日) 13:53:30]

「おれァ……お前と一緒に船を造るのがこれで最初で最後になるなんて、これっぽっちも考えちゃいなかった」
「……パウリー」

星空を見上げた男が呟いたのは、順調に完成へと向かう作業とは裏腹な感傷だった。


「それだけじゃねェ、もう……やっぱりおれも小旅行とやらに着いてっていいか！！？」
「あっズルいぞタイルストン、ならおれも一緒に行く！！護衛なら任せろ！！」
「タイルストン、ルル……お前らは仕事しろ」
冷てえぞヒョウ太ァと声を揃えて口を尖らす彼らに少し笑い、手元に集中を戻して話を切る。

[189 ◆BtOeeshqkE 23/11/05(日) 13:55:48]

……勘づかれはしなかっただろうか、これ以上続けたくない話であることを。


身も心も、自分で失笑出来る程には弱っているらしい。ある筈のなかった未来を語る一言一句が枷になる、名残惜しむ表情ひとつで後悔が生まれそうになる。
おれにとっても050にとってもきっと良くない感慨を植え付けるそれを、どうか伝えないでいてくれと自分勝手に祈った。

[190 ◆BtOeeshqkE 23/11/05(日) 13:56:50]

？？ゲージ

12＋dice2d10=1 6 (7)

[191 ◆BtOeeshqkE 23/11/05(日) 15:27:48]

次スレ立てました

【SS・🎲⚓️あり】服部ヒョウ太は水の都に居る⑯【閲覧注意】｜あにまん掲示板

[192 二次元好きの匿名さん 23/11/05(日) 19:28:24]

うめ
パウリー；；
でも心の中で死ぬまで秘密にするよりもその前に全てを打ち明けられただけで本当に良かった

[193 二次元好きの匿名さん 23/11/05(日) 19:30:39]

次スレありがとうございます
180さんの言う通りで、スレ主さんには無責任に応援してます！頑張ってください！って言うことしか出来ないんですけど本当に本当に大大大ファンなのでスレ主さんのペースで無理なくヒョウ太の物語を描いてくれたらありがたいです　一番応援していますので…！

[194 二次元好きの匿名さん 23/11/05(日) 19:34:12]

うめめめめ

[195 二次元好きの匿名さん 23/11/05(日) 20:24:20]

うめるのだ〜

[196 二次元好きの匿名さん 23/11/05(日) 20:26:31]

うめうめ

[197 二次元好きの匿名さん 23/11/05(日) 20:29:59]

うめうめ
？？ゲージのダイスが2つ分振られてるということはルッチと050両方の分ってことなんだろうか気になる～！

[198 二次元好きの匿名さん 23/11/05(日) 23:44:09]

救済はあるのかな
分岐エンディングって事はその中に幸せな√が存在するかもしれないって考えてもいいのか…？

[199 二次元好きの匿名さん 23/11/06(月) 01:39:53]

幸せになってくれ

[200 二次元好きの匿名さん 23/11/06(月) 08:11:21]

200だったらダイス神の導きで最も良いエンディングを迎える