【ウマ娘】太陽はだれでも照らす

  • 1二次元好きの匿名さん21/12/28(火) 00:22:00

    歩くと着いてきてくれるように見える、でもそれは遠すぎるからこそ起こる錯覚なんだよな…だからヘリオスが自分のことなんて特別視するわけない

    って思われて少し距離をおかれたことに悲しんでるダイタクヘリオスがみたい

  • 2二次元好きの匿名さん21/12/28(火) 00:22:30

    お前が
    今ここで
    書け

  • 3二次元好きの匿名さん21/12/28(火) 00:24:37

    お前が始める物語だろ

  • 4二次元好きの匿名さん21/12/28(火) 00:26:33

    ヘリオスをよく知ってるからこそ「彼女は誰に対しても隔てなく優しい娘」ってのを分かってて、ヘリオスがどれだけ特別に接してても自分はその中の一人程度にしか考えてないのいいよね…

  • 5スレ主21/12/28(火) 00:41:18

    「ずっと――のことを探してた!」



    〈――ウチいつメンじゃないこも、みんな好きピで!〉

    なんで私は勘違いしてたんだろう…この言葉を聞いたとき、つい逃げ出してしまった

    悲しい 辛い そして嫌になる
    ただただ優しいあの娘を―ダイタクヘリオス―を嫌いになりそうな自分が嫌いだ…

    初めて会ったのはレースだった
    自分が華もなく応援もされずに負けた試合で、私より下の順位だけど目立つ走りで、負けながらも皆に応援されていた彼女を(傷の舐め合いしてればいいよ…)なんて見下していた

    自分のことなんて誰も見てないだろうって思いながら、ウイニングライブのバックダンサーとしての準備をしていたら彼女が話し掛けてきた

    「――の走りチョー良かった!今度も一緒に走ろうね! 」

    最初は挑発されてるのかと思った でも、話してるうちに気付く
    警戒するのがバカらしくなるほど――ヘリオスはバカで、そして優しかった

    レースで会う以外では学園で話すことも無かったが、何故だか出場レースはよく被ったから数ヶ月に一回は喋っていた

  • 6スレ主21/12/28(火) 00:53:18

    私は入着はできてもなかなか勝ちきれず、逆にヘリオスは段々と頭角を現し出したころ、私は八つ当たりをしたことがある

    ヘリオスが優勝したレースで、ヘリオスがまた話し掛けてきたときだった

    「私を憐れんでるでしょ!あんたは才能があるからいいよね! 私は……もうあんたと話したくない…惨めになるんだよ」

    そういってからは敢えてヘリオスの出ない試合を選ぶように出走し続けた

    そこからのレースではあまりいい結果を残せなかった
    出るレースが被るのは適正距離が近いからだ それを無理に避ければ出るレースの幅は狭くなる…それでも私は無理をとおし続けた

    そんなある日、学園でヘリオスが待ち伏せをするようにして私を捕まえ、話し掛けてきた

    「ねぇ…ウチが悪いんなら謝るよ…マジごめん…でも――とまた走りたいの…どうすれば一緒に走ってくれる…?」

    見たことが無いほど悲しげな…いや、八つ当たりしたあの日に見た顔をしたヘリオスがそこにはいた

  • 7スレ主21/12/28(火) 01:03:56

    あまりに悲しそうで…自分の張った意地がここまでヘリオスを悲しませるなんて思わなかった

    いや、あの時の八つ当たりで悲しませたと思ったから、私は逃げてたんだ

    分かってたのに、ヘリオスはきっとすぐに忘れて笑っているだろうと決め付けて


    初めてあった日から助けられていた
    才能も無いのに勝ちに拘って、不器用なくせに完璧主義の凍った私の心を溶かしてくれたヘリオスが泣いてるのを見たら、なんだか私まで泣けてきて…どちらからともなく抱き合って泣いていた

    その日を境にトレセン学園のカフェテラスで会うことが増えた

  • 8スレ主21/12/28(火) 01:17:20

    トレセン学園で話すことも少し増え(それでも1日10分足らずくらいで毎日じゃない)、ある程度お互いのことを知るようになってから、モヤモヤすることが増えた

    理由は気付いていた

    ヘリオスは友達が多い 私と話す時間よりずっと多くの時間を別の友達と話しているからだ

    別にそれは悪いことじゃないし、話す時間が短いのも最初の方は照れからすぐに私が話を切り上げていたのが習慣になっただけだ

    ヘリオスに対して意地は張らないと決めたのに、未だにつまらない意地を張ってしまう自分が少し嫌になる

    ただもっと色んなことを話したいし――いっしょにカラオケとかも行ってみたい

    でも私はヘリオス以外と話せないから、わざわざ私に話しかけてきてくれる時以外は、彼女を中心とする輪に近付けないでいた

    でももっと仲良くなりたい…そんな気持ちが強くなっていくのを感じた私は、その想いを伝えることにした

    自分でもすこし気持ち悪いなと思うが、きっとヘリオスなら受け止めてくれるだろうなんて、身勝手にも考えた


    そうやって、ヘリオスを探すと明るくてよく通るあの声が聞こえたのでそちらに向かっていった

    見つけると知らない人と話しているから、すこし遠巻きに様子を見守っているとヘリオスの話し声が聞こえた

    〈――ウチいつメンじゃないこも、みんな好きピで!〉

  • 9スレ主21/12/28(火) 01:47:13

    (分かってたよ…だってヘリオスは優しいし、だから私にもあんなに親身にしてくれたんだし…私の言おうとしたことを受け止めてくれる…はずなのに)

    誰にでも優しいヘリオスが好きだった 天才に及ばず、秀才に嫉妬する私は、正反対のヘリオスだからこそ好きになった

    なのにいつの間にか私だけと仲良くなってほしいだなんて…自分の厚顔無恥さに呆れてくる

    色んな感情が頭を駆け回り、思考を乱していく

    声にならない感情を抑えるように、その場から駆け出した

    「えっ…!――?」

    その姿を見つけたヘリオスは後ろから――を追い掛けた

  • 10スレ主21/12/28(火) 01:47:54

    私は空き教室に入り込むと、地面に座り込んだ

    (気持ち悪い 気持ち悪い 気持ち悪い!)

    自分の胸の内に沸き上がる感情は、きっとヘリオスは1つも持ち合わせていない醜いものだった

    そうやってうずくまって自分の感情を押さえ込もうとしていると、教室のドアを勢いよく開けてヘリオスが入ってきた

    「ハァ…ハァ…――、やっと居たし…」

    息をあらげながらやってきたヘリオス

    「やめて……私に気を使わないで…私なんかを探して、好きなふりなんかしないでよ!」

    悲鳴のように、沸き上がる感情をかき消すように、ヘリオスの行動を否定する

    「ずっと――のことを探してた!」

    そんな私にヘリオスはまっすぐに私を見ながらそう叫んだ

    「ウチはあの日…初めてレースであったあの日から…ずっと――を探し続けてた…」

    「なん…で…?」

    「……一番キレイな走りだと思ったからっしょ!!」
    なんのてらいもなくそう言うヘリオス

    「ウチは――の綺麗な走りを間近で見たいし、だから一緒に走りたいの…! ウチにとって――は特別だから!」

    感情を隠そうともせず、ぶつけるヘリオスに、私は気付いた

  • 11スレ主21/12/28(火) 01:48:15

    私だけじゃなかった ヘリオスにとっても私は特別なんだ
    それは私が好きになった誰とでも仲良く誰にでも優しい平等なヘリオスではないかもしれない

    あの日、誰にでも降り注ぐ太陽みたいだと思った

    でも、それは彼女の一面でしかないし、他の一面を引き出せた私の走りは捨てたものじゃないなと、今この瞬間にようやく自分で自分の走りを認めることができた

  • 12スレ主21/12/28(火) 01:50:23

    おい…なんで…モブウマ娘がヤンデレストーカーみたいになってる…

    ヘリオスの口調エミュ難しかった
    性格に関してはヘリオスは太陽なだけじゃなくて、特別扱いする娘もいるんじゃないかなと思ってこんな性格になりました

  • 13二次元好きの匿名さん21/12/28(火) 01:59:10

    太陽太陽って言うけど輝いてる方は熱くてたまらないし、孤独 だから無条件でヘリオスを太陽扱いするより一人の女の子として扱ってもらいたい

  • 14二次元好きの匿名さん21/12/28(火) 07:11:41

    ヘリオスいい…

  • 15二次元好きの匿名さん21/12/28(火) 07:13:26

    ええやん!

  • 16二次元好きの匿名さん21/12/28(火) 10:22:37

    クラスのアイドルが暗い子と仲良くなるのは王道だよな…

  • 17二次元好きの匿名さん21/12/28(火) 22:08:37

    >>4

    ヘリオスに特別視されるにはただの友達じゃなく執着されることが必要…ってコト!?

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