- 1二次元好きの匿名さん23/10/10(火) 22:40:45
- 2二次元好きの匿名さん23/10/10(火) 22:42:02
騙されてる!
- 3二次元好きの匿名さん23/10/10(火) 22:42:29
実情知ったコハルが一番自分を許せなくなるやつじゃん
- 4二次元好きの匿名さん23/10/10(火) 22:42:30
- 5二次元好きの匿名さん23/10/10(火) 22:43:01
ミカとは違うんだぞミカとは…!
- 6二次元好きの匿名さん23/10/10(火) 22:43:22
処刑なんですよそれ
- 7二次元好きの匿名さん23/10/10(火) 22:43:53
どうあがいても処刑されるんですがそれは
- 8二次元好きの匿名さん23/10/10(火) 22:44:19
浮いたら魔女、沈んだら魔女じゃなくて神に身を捧げることができたってやつだっけ?
- 9二次元好きの匿名さん23/10/10(火) 22:45:32
ハスミとツルギは何考えてんだ
- 10二次元好きの匿名さん23/10/10(火) 22:46:19
- 11二次元好きの匿名さん23/10/10(火) 22:46:21
- 12二次元好きの匿名さん23/10/10(火) 22:47:16
後追いか闇堕ちして正実を襲う
- 13二次元好きの匿名さん23/10/10(火) 22:49:02
死刑じゃなくて火刑定期
- 14二次元好きの匿名さん23/10/10(火) 22:50:31
- 15二次元好きの匿名さん23/10/10(火) 22:51:21
浮くのは聖なる川に拒絶されてるから、らしいよ?
- 16二次元好きの匿名さん23/10/10(火) 22:55:15
- 17二次元好きの匿名さん23/10/10(火) 22:56:12
- 18二次元好きの匿名さん23/10/10(火) 22:59:43
処刑する側全員が助けようとすればこんな簡単に無罪をもぎ取れるのか
悪い奴らだぜトリニティ - 19二次元好きの匿名さん23/10/10(火) 23:06:19
- 20二次元好きの匿名さん23/10/10(火) 23:09:31
このレスは削除されています
- 21二次元好きの匿名さん23/10/10(火) 23:09:36
- 22二次元好きの匿名さん23/10/10(火) 23:10:14
正義実現委員会、腐敗してない?
生かせるようにあえて乗ったのか - 23二次元好きの匿名さん23/10/11(水) 08:19:47
- 24二次元好きの匿名さん23/10/11(水) 08:23:40
コハルちゃんは不安ですよね。ファウスト、動きます。
- 25二次元好きの匿名さん23/10/11(水) 08:24:31
イチカのレス
- 26二次元好きの匿名さん23/10/11(水) 08:35:40
こういうときなんとかしてくれるハナコがいないから補習授業部に入らずそのまま退学できた世界線かな?
- 27二次元好きの匿名さん23/10/11(水) 08:45:53
「戦火で家を焼かれ逃げ惑う人びと泣きじゃくる子供達、そんな下の世界をよそに審問官様々はどこにいました? 楽園でティーパーティーの足の爪でも舐めていたんですか!」cv本渡楓
- 28二次元好きの匿名さん23/10/11(水) 08:47:59
- 29二次元好きの匿名さん23/10/11(水) 08:54:07
- 30二次元好きの匿名さん23/10/11(水) 09:16:55
コブ…ファウストと覆面水着団じゃねーか!!
- 31二次元好きの匿名さん23/10/11(水) 09:38:13
ん 湖の水全部抜く
- 32二次元好きの匿名さん23/10/11(水) 21:17:40
(どうしよう……どうにかしないと、アズサが……!)
扉を挟んだ嘲り声から逃げた後、私は偶然見かけた空き教室で、頭を抱えて立ちすくんでいた。
(アズサを逃がす……? ダメ、あの牢屋は正実の詰め所の奥だから……)
(私がアズサの潔白を示せれば……ううん、時間が足りない……それに魔女の濡れ衣だなんて、一体どうやって晴らせば……?)
頭のなかがぐるぐる回って、何をすればいいのか分からない。何を考えたらいいのか分からない。何が分からないのかも分からない。
(こんなとき、みんながいてくれたら……)
そこまで考えて、やっと気付いた。
(こんなの私一人じゃどうにもできない……誰か、助けてくれる人を探さないと……!)
急いでハナコとヒフミにモモトークを送る。「助けて」「このままじゃアズサが死んじゃう」「私は何をしたらいい?」……急いで送ったから、内容がめちゃくちゃになっちゃった気がする。でも二人なら、きっと分かってくれるはず。
(あとは、あとはハスミ先輩とイチカ先輩と……)
トーク画面を開いて……必死に動かしていた指が、ぴたりと止まる。
(あれ……でも魔女裁判って……)
そう。魔女裁判は……正義実現委員会の職務の一つだ。
(…………本当に、頼っていいの?)
脳裏をよぎったのは、さっきの人たちの嘲るような笑い声。それから、ハスミ先輩にお願いしたときの……怒りをこらえるような、苦々しげな表情。
思い出してしまうともうダメだった。ハナコとヒフミに送ったものより数段ちゃんとまとまった相談の文面。その送信ボタンが、どうしたって押せない。
(他に……ほかには……!)
ハナコとヒフミの既読は、まだ付かない。
考えて、考えて、考えて。だけど脳裏に浮かぶのは、いつもの三人と正実のみんなの顔ばかり。自分自身の交友の狭さを後悔しながら考えて、考えて、視界が涙で滲むのを堪えながらもっと考えて……
「ええっ!? コハルちゃんどうしたの!?」
慌てた声に顔を上げる。
「ミカ先輩……?」
在校生唯一の、魔女裁判からの生還者が、そこにいた。 - 33二次元好きの匿名さん23/10/11(水) 21:19:46
ま…まさか解決策って…
全てを焼き尽くす暴力…? - 34二次元好きの匿名さん23/10/11(水) 21:21:31
これがキヴォトス流の最適解(反対するやつ全員ぶっ飛ばす)
- 35二次元好きの匿名さん23/10/11(水) 21:23:48
- 36二次元好きの匿名さん23/10/12(木) 03:05:46
すごい眉間に皺寄せてるんじゃないか?
「こんなんで魔女かどうかわかるわけないだろ」とか思ってるけど部下に危害が及ぶ可能性を考慮して言えない辛い立ち位置 - 37二次元好きの匿名さん23/10/12(木) 03:15:59
ミカの魔女裁判は裁判する側がミカを生かすための出来レースなんだよな⋯
- 38二次元好きの匿名さん23/10/12(木) 03:23:06
その割りには空気じゃなくて酸素詰めたボンベ用意してるんじゃが…
- 39二次元好きの匿名さん23/10/12(木) 03:33:26
- 40二次元好きの匿名さん23/10/12(木) 03:40:40
スレタイでそういうギャグスレかと思ったんだ
シリアススレだった - 41>>33正解23/10/12(木) 12:40:08
全部、話した。
アズサのこと、魔女裁判のこと、さっき扉から聞こえてきた話まで、全部。
ミカ先輩に話すのは緊張して、騙されたことを思い出すと悔しくて、今も牢屋に繋がれているアズサを思うと涙が出て。声も順番もめちゃくちゃになった話を、それでもミカ先輩は根気よく聞いてくれた。
「そっかあ……コハルちゃん、頑張ったんだね」
「そんなことない、です……私は何もできなくて……何も知らないくせにあんなことを言って……!」
「でも、今ならまだ間に合う。アズサちゃんを助けられる。そうでしょ?」
「はい……!」
涙を拭って、力強く頷く。コハルちゃんが元気になってよかった、とミカ先輩は言った。
「じゃ、全部ぶっ壊そっか☆」
「…………ふえっ!?」 - 42二次元好きの匿名さん23/10/12(木) 12:42:50
まどろっこしい…暴力で決めようぜ
- 43二次元好きの匿名さん23/10/12(木) 12:46:51
私の時はナギちゃんとセイアちゃんがいろいろ手を回してくれたけど、今回は時間も人手も足りないからね⭐︎
- 44二次元好きの匿名さん23/10/12(木) 12:51:13
多分普段通り(やや真顔気味)だけど奥歯をミシミシ鳴るレベルで噛み締めてるよ
- 45二次元好きの匿名さん23/10/12(木) 14:02:51
これが出来る上で自分の時は従って処刑を受け入れた(周囲が助けた)んだなミカ
- 46二次元好きの匿名さん23/10/12(木) 14:33:24
話し合いとは力がある程度拮抗して初めて成立するものである
- 47二次元好きの匿名さん23/10/12(木) 23:22:35
意味わかんない意味わかんない意味わかんない……!
「コハルちゃん? コハルちゃーん?」
………………はっ!?
えっと、ここは……そう、魔女裁判の観覧席。今日はアズサの魔女裁判の当日で、今から私はアズサを正実のみんなから取り返さなくちゃいけなくて……!
うぅ……なんで、なんでこんなことになってるの……? 私、ただアズサを助けたかっただけなのに……!
「あ、コハルちゃんまだ納得してないの? ふーん」
そ、そそ、そんなことない、です! ただ……あの、その……
「ふふっ冗談だよ☆じゃあ、もう一回説明するね」
(回想ここから)
「まずは、ごめんね。私のときと同じ方法は、たぶん取れないと思う」
「私のときはズルして正面から魔女裁判に勝ったんだよね。具体的には、事前にナギちゃんに潜水ボンベを沈めてもらって、私はそれを水底で装着して、って感じ」
「でも今回はそんな時間もないし……それに、私が生き延びちゃったからね。きっと魔女裁判を見たい子たちも、対抗策を考えてると思う」
「もしかしたら私の思い過ごしかもしれないけど……でも、万一があったら困るから」
「だから……」
(回想ここまで)
「だから、作戦はシンプルに。私が暴れて注目を集めるから、その隙をついてコハルちゃんが助ける」
「うん、我ながら完璧だね☆」
「……コハルちゃん?」
うう……分かってる……現状、アズサを助けるためにはこれが一番確実だって。
でも、そんなことでみんなに銃を向けるだなんて……!
「そっかぁ……やっぱりコハルちゃんは優しいね」
あっ……その、ごめんなさい! 本当にみんなを撃たなくちゃいけないのはミカ先輩なのに、私……!
「いいよいいよ、気にしないで。だって私は……コハルちゃんのそういう、いつでも正しくあり続ける姿に救われたんだから」
ミカ先輩……?
「だから、こうしよっか」 - 48二次元好きの匿名さん23/10/12(木) 23:23:22
「『実は私、ずっと暴れる機会を伺ってたの』」
「『魔女の疑惑は晴らしたはずなのに、みんなみんな陰口ばっかり。挙句の果てには私の私物まで燃やそうとするし、もう最悪』」
「……幸い、優しくて正しい誰かさんのおかげで大事なものまでは燃やされずに済んだんだけどね」
それは……
「『だから、次に魔女裁判が開かれたら、今度こそ全部ぶち壊しちゃおう☆ってね』」
「『コハルちゃんはただ、それに偶然居合わせただけ』」
「『偶然、そのときのターゲットがコハルちゃんのお友達だっただけ』」
「……だから、コハルちゃんが責任を感じることなんてないんだよ」
「どうかな? これもこれで悪くない筋書きじゃない? って、わあ……」
「ああもう……泣かないでほしいなあ。まるで私が悪役みたいじゃん」
でも……でも、そんなの……! 私は、わたし、ただでさえ、ミカ先輩に、何も返せないのに……!
「そんなことないんだけどなあ……そうだ! だったらこれが終わったらさ、コハルちゃん、私とお友達になってよ☆」
「それで一緒にお買い物したり、スイーツ巡りしたり、お泊り会なんかもしちゃって……駄目、かな?」
駄目じゃない……!
駄目じゃないもん……! そんなの私、いくらでも付き合ってあげるんだから……!
「……あは☆その言葉が聞けただけでも、私には十分すぎるかなーって」
「……ほら、落ち着いて。そろそろ動かないと、間に合わなくなっちゃうよ?」
うん……!
「じゃあ、今から3カウントね。さーん、にーい……」
(ドカアアアアアアン!!!!!!!)
「……えっ?」
……えっ? - 49二次元好きの匿名さん23/10/12(木) 23:27:45
同じようなこと考えてた勢はいるよね
- 50二次元好きの匿名さん23/10/12(木) 23:30:08
覆面水着団のエントリーかな?
- 51二次元好きの匿名さん23/10/12(木) 23:30:27
そういえば返事はないけどモモトーク送ってたんだよな…
- 52二次元好きの匿名さん23/10/12(木) 23:43:51
- 53(ハナコのエミュ難しくない?)23/10/13(金) 08:06:33
「はい、魔女裁判をお楽しみの皆様こんにちは。淫蕩の魔女、浦和ハナコですよ♡」
なんで水着なの!?なんで水着なの!?!?ハナコのアレは正直水着だなんて認めたくないけど海に行ったときにも着てたししょうがないから百歩譲ってあれが水着だとしてなんで水着なの!?!?!?
「こ、コハルちゃん? 落ち着いて?」
「あ、あはは……えっと、アズサちゃんと契約している、悪魔ファウストです」
ヒフミもヒフミよ! なんでハナコを止めないの!? なんで一緒に水着姿で戦車に乗ってるの!?!? あと何よその紙袋! そういう趣味なの!?!?!? えっち!!! ヘンタイ!!!!!
「コハルちゃーん……コハルちゃーん?」
「魔女の盟約と悪魔の契約に基づき、白州アズサちゃん……氷の魔女を返してもらいに来ました♡」
「さっきの爆発は私たちの仕掛けた爆弾によるものです……あまり学校を壊したくはないですけど、仕方ないですよね……その、皆さんの足元にも仕掛けてあるので、あまり勝手なことはしないでください」
て、て、ていうか、さすがにまさかハナコでも今はちゃんと履いてるのよね!? 前に更衣室でうっかり見ちゃったときは明らかに履いてなかったけど本当に履いてるのよね!?!? 履いてなかったら本気で怒るんだからね!?!?!?
「ど、どうしよう……コハルちゃんが壊れちゃった……叩けば治るかな?」
痛っ! な、何を……あっ、ミカ先輩…………
- 54二次元好きの匿名さん23/10/13(金) 08:10:59
(ファウストの名乗りちょっとエッチだな…)
- 55二次元好きの匿名さん23/10/13(金) 10:46:10
流石に二人だけか…
二人だけだとしてもインパクト強い登場だけども - 56二次元好きの匿名さん23/10/13(金) 22:16:49
「落ち着いた?」
は、はい……
「あれってコハルちゃんのお友達? 私の言えたことじゃないけど、大胆なことするんだね☆」
そうよ大胆すぎるのよハナコのヘンタイ! って、そうじゃなくて……
「……ねえコハルちゃん、気付いてる? 私たち以外、みんな大混乱になってるの」
…………ほんとだ。逃げようとする人と二人を見ようとしてる人、それに落ち着かせようとしてる正実のみんなが一斉に動いて、どこもかしこももみくちゃになってる。
「なんだか私の役目は取られちゃったみたいだけど……でもこれって、とっても大きなチャンスなんじゃないかな」
…………そうかもしれない。
っていうか、ハナコもヒフミもそれを狙ってるのかも。
だって、観客席を戦車で突っ切るなんてかなり無茶だから。そんなことしたら、がら空きの両側を撃たれてすぐに戦車がスクラップになっちゃう。
だから本当は、あの戦車は囮で、本命は……。
……ミカ先輩。
「うん」
私、行ってくる。 - 57二次元好きの匿名さん23/10/13(金) 22:29:35
このレスは削除されています
- 58二次元好きの匿名さん23/10/14(土) 07:50:13
「うう〜……通して……っ!」
人混みの中の僅かな隙間に小柄な身体をねじ込んで、人の流れに押し流されないよう精いっぱいに踏ん張って。走ってる、なんて言うにはあまりに遅い足取りだけど、それでも必死に足を動かして。
「ええ〜い♡」
(ドオオオォォン…………)
「うわーっ!?」「ぎゃーっ!」「しぬしぬしぬー!!!」
「だ、大丈夫です! このクルセイダー二世ちゃんの口径なら、気絶したまま2発ぐらい直撃しても大事にはなりません!」
「何言ってんのよあの覆面水着戦車女!?」「頭おかしいんじゃないの!?!?」「自称悪魔であの倫理観のなさ、あいつぜったいゲヘナよ間違いないわ!」
「あ、あはは……」
そして、そんな私を先導するように何度も目の前へ降ってくる、戦車の砲弾。
ちょっぴり露骨に感じるぐらいの支援砲撃に思わず振り向くと、戦車から頭だけ出したヒフミと目が合った。
(ヒフミ……ハナコ……)
どちらからともなく頷いて、私は今度こそ走り出す。
(任せて!) - 59二次元好きの匿名さん23/10/14(土) 08:35:46
大事にはならない(痛くないとは言ってない)
- 60二次元好きの匿名さん23/10/14(土) 09:45:05
さりげなくゲヘナに飛び火してるしw
頑張れコハルアズサを救え! - 61(画像が間に合わなかった)23/10/14(土) 21:44:11
(……誰もいない?)
人混みをかき分けて、砲撃痕を走り抜けて、安全バーをくぐり抜けて。
ようやくたどり着いた湖のほとり、魔女裁判をするための波止場には……なぜか、一人の見張りもいなかった。
(なんで? みんなは? ……ううん)
何がどうなってるんだろうって頭に疑問符が浮かんだけど、とにかく今はそっちの方が都合がよかった。
「アズサ!」
「……コハル?」
名前を呼びながら駆け寄ると、アズサは不思議そうに振り向いた。
良かった、ちゃんと元気だった。そのことに安心して、ちょっと視界が滲む。
「この前はごめん……私、魔女裁判のことなんにも分かってなかった!」
「本当のところを知らないで、信じてるからなんて無茶なこと言って、本当にごめんなさい……!」
「でもアズサはやっぱり魔女なんかじゃないし、こんなところで殺されるなんてぜったい間違ってる!」
「だから!」
「助けに来たわ!」 - 62二次元好きの匿名さん23/10/14(土) 21:50:59
よく見たらヒフミは隠してるけどハナコは名乗ってるんだよな大丈夫?
- 63二次元好きの匿名さん23/10/14(土) 23:44:04
- 64二次元好きの匿名さん23/10/14(土) 23:45:06
変態(直球)
- 65二次元好きの匿名さん23/10/14(土) 23:49:48
- 66二次元好きの匿名さん23/10/14(土) 23:50:54
百鬼かゲヘナじゃない?
- 67二次元好きの匿名さん23/10/15(日) 04:53:57
一人に絞りきれないの改めてひどすぎる
- 68二次元好きの匿名さん23/10/15(日) 16:31:31
ほしゅ
- 69二次元好きの匿名さん23/10/15(日) 16:50:39
ぱん、ぱん、ぱん。次から次へと手榴弾が弾けて、さっきより減った人混みをさらになぎ倒していく。私の手榴弾を持ったアズサは、鈍った身体と慣れてない武器のはずなのにすごい無双ぶりだった。
「コハルの手榴弾……すごく便利だ。狙った相手だけ攻撃できるから、ブラフにも使えるし危ない場所でも使いやすい」
「そ、そう? ……まあ私、エリートだし。いいもの使えるのは当然っていうか」
「うん。頼りにしてる」
「…………ありがと」
ちょっと照れながら、行きよりもずっと速く走る。途中で何人か踏んじゃったけど、それだけで大した問題もなくハナコとヒフミの近くまで行くことができた。
「ほんと、なんで二人ともあんな格好してるのよ……!」
「甘いぞコハル。襲撃を起こすなら身元が割れないよう変装は必須だ」
「でもハナコは顔も名前も出してるわよ?」
「………………本当だ。何故だろうな」
ちょうど良くあった瓦礫の影に隠れながら、二人の様子をうかがう。まるで戦車とは思えないような機動力を発揮しながら正実のみんなを振り回しているクルセイダー二世。でも、ハスミ先輩まで相手にしては流石にギリギリみたいだった。
「なんでみんないないのかって思ったら……」
「恐らくあの戦車も正実の備品だ。まだ疑いだけの私より明らかに規則違反をしている二人を優先したんだろう」
「バカじゃないの……?」
助けてもらってる身で言えたことじゃないんだけど、それでも思わず声が溢れる。
「それで……コハル。どうする?」
「…………二人ともバカだしヘンタイだけど……でも、助ける。助けてもらったし、それに……友達だから」
「分かった。本隊が背を向けたタイミングで強襲しよう」 - 70二次元好きの匿名さん23/10/16(月) 01:05:02
保守
- 71二次元好きの匿名さん23/10/16(月) 01:08:28
ヘンタイのためにホンタイを奇襲…
- 72二次元好きの匿名さん23/10/16(月) 08:18:42
どこまでぶっ壊せるのか
- 73二次元好きの匿名さん23/10/16(月) 16:48:48
暴れる補習授業部だけどミカは何をやってるのか……もう紙袋かぶる?
- 74二次元好きの匿名さん23/10/16(月) 16:54:00
「あ、ナギちゃん?うん⋯うん⋯そう、本当に思い切ったことするよね〜ハナコちゃん」
「え⋯?紙袋の方?⋯⋯⋯⋯⋯さあ、ダレダロウネー」
「あはは、確かに私が暴れたらもっとひどくなってたかも、大丈夫大丈夫、危なくなったらみんな回収するから」
「とりあえずナギちゃんはあと10分したらみんな引き連れてきて、それまでに4人連れて逃げちゃうから、後始末よろしくね⭐︎」 - 75二次元好きの匿名さん23/10/16(月) 23:38:37
「わわわっ!?」「きゃーっ!」「後ろから!?」「別動隊とは……やられましたね」
タイミングを見ての手榴弾一斉投擲。統率が乱れたところに銃を構えて突撃。あまりみんなに銃を向けたくはないんだけど、今回ばかりは仕方ない。もちろん、この程度ではハスミ先輩は落とせない。でも他のみんなが混乱している今のうちに、4人全員でかかれば……!
「ハスミ先輩、ごめんなさい……!」「コハル……!?」
「あらあら駄目ですよ♡戦車に背を向けたりなんかしたら……襲ってくださいと言ってるようなものです♡」「しまっ……!?」
「ここはもう狙撃手の間合いじゃない……押し通らせてもらう」「ぐ……っ!」
「ハナコちゃん! 撃てます!」「はーい♡」
「ここまでですか……!」
……結局、二発目の砲弾の直撃で、私たちはハスミ先輩を抑えることに成功。私とアズサはハナコ、ヒフミと合流した。
「二人とも、助かった」
「アズサちゃん……! 間に合って良かったです!」
「コハルちゃんも、私たちのシてほしいことによく気付いてくれましたね♡」
「あ、当たり前なんだから! それよりもう後は逃げるだけでしょ!? 二人とも服を着なさいよ! 水着で戦車に乗るとか痴女じゃない!」
「そうは行きません。今の私は淫蕩の魔女ですから……♡」
「バカじゃないの!? バカじゃないの!?!?」
ひとしきり再会を喜び合って、お互いの頑張りを褒め合って、いつものように笑い合って。
「それじゃあ皆さん、行きましょう!」
「ええ、正実の皆様が立ち直る前に行方をくらまさないと……」
「ああ。さっきのスナイパーは射程で有利を取れたから良かったが、次も上手くいくとは限らないからな」
「そ、そうね。イチカ先輩やツルギ委員長が来る前に────」
私がそう言った、瞬間。
轟音。
回る視界。
背中に衝撃。
「く、クルセイダー二世ちゃんが────!」
ヒフミが絶望の声を上げたけど、私はそれどころじゃなかった。
「きえええええええええ───!!!!」
「つ、ツルギ委員長……!」
名実ともにトリニティ最強。恐ろしくて頼もしいその翼が、私の前に立ちはだかっていたから。 - 76二次元好きの匿名さん23/10/16(月) 23:40:32
逃がしてくれ……
- 77二次元好きの匿名さん23/10/17(火) 09:17:08
- 78二次元好きの匿名さん23/10/17(火) 10:24:55
ここでミカの参戦か…
これなら逃げ切れるか? - 79二次元好きの匿名さん23/10/17(火) 17:41:29
屋内で星に願いをしちゃったのかと思ったが流石に傍聴席とかから飛び降り襲撃かな
物理的にも星を降らせるけどやりたいと思った事の為に立つミカは星のイメージ - 80二次元好きの匿名さん23/10/17(火) 17:49:56
劇場版トリニティボールZ
とびっきりの最強対最強
盛り上がってきたな - 81二次元好きの匿名さん23/10/17(火) 22:52:10
dice1d100=74 (74)
- 82二次元好きの匿名さん23/10/18(水) 08:58:57
(1的には湖の側に椅子を並べた屋外会場のつもりだった)(遅筆なのに読んでくれてありがとう)(もうあとちょっとで一区切り付くので頑張るね)
- 83二次元好きの匿名さん23/10/18(水) 19:48:53
ほしゅ
- 84二次元好きの匿名さん23/10/18(水) 21:52:25
コハルの違和感……74/100
(…………何か、おかしい)
隕石が降る。空気が歪む。銃弾の一発一発が壁を消し飛ばし、地面に穴を開け、逃げ遅れた正実のみんなの意識を一瞬で刈り取っていく。
「あわわ……」
「話には聞いていましたが……」
「……これが、トリニティの頂点か」
ツルギ委員長とミカ先輩の、自然災害も顔負けなぶつかり合い。それを目の当たりにして戦慄してる3人をよそに、私は1人、小さく首を傾げていた。
「きああああああ!!!!!」
「あはっ☆ さっすがツルギちゃん、頑丈だね!」
(避けてる……? 逸らしてる……? ううん、これは……当ててない……?)
ミカ先輩の弾丸は、着実にツルギ委員長にダメージを与えてる。だけど逆に、ツルギ委員長の弾丸はほとんどミカ先輩に当たらず、地面をえぐるばっかりで。
……ツルギ委員長の戦いぶりを見たことなんて数えるぐらいにしかないけど、それでも分かる。明らかに、委員長は手を抜いている。それがどうしてなのかは分かんないけど……
「ツルギ委員長────」
思わず名前を呼んだけど、その先に続ける言葉が思いつかない。そもそも誰にも声は届いていないみたいで、2人が手を止めることはなかった。 - 85二次元好きの匿名さん23/10/18(水) 21:54:17
- 86二次元好きの匿名さん23/10/18(水) 22:01:51
ナギサさま何やってるんです?
- 87二次元好きの匿名さん23/10/18(水) 22:21:49
- 88二次元好きの匿名さん23/10/19(木) 08:21:34
保守
- 89二次元好きの匿名さん23/10/19(木) 18:41:39
もはや魔女とは
- 90二次元好きの匿名さん23/10/20(金) 00:03:14
ロールケーキ仮面「全員乗りましたね?」
コハル「待って! まだミカ先輩が……あれ?」
ミカ「呼んだ?」ヒョコッ
ファウスト「わあああ!?」
アズサ「ミカ先輩、追手は?」
ミカ「驚かせちゃってごめんね☆後ろは大丈夫、ツルギちゃんもあのダメージじゃ三十分ぐらいは動けないでしょ」
ハナコ「あれだけ撃ち込んで30分……改めて凄まじい方ですね、ツルギさん」
コハル「当たり前でしょ! ツルギ委員長は凄いんだから! ……今日はちょっと、調子悪かったみたいだけど」
ファウスト「あれでですか!?」
ロールケーキ仮面「……」
アズサ「……」
ミカ「……気付いてたんだ、恥ずかしいなあ」
コハル「ミカ先輩?」
ミカ「うん。私、手加減してもらってたんだよね。してもらったっていうか、されてたっていうか」 - 91二次元好きの匿名さん23/10/20(金) 08:30:37
- 92 23/10/20(金) 12:53:28
焼死が一番じゃなかったっけ?
- 93二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 00:47:01
ロールケーキ仮面「……魔女裁判という前時代的な娯楽に熱狂する者たちが未だ校内に数多くいる一方、その仕組みや意義について疑問を呈している方もまた決して少なくはありません。剣先ツルギ、羽川ハスミ両名もそのうちの一人です」
ミカ「私たちは魔女裁判をぶち壊しにするために乱入したけど、魔女裁判がぶち壊しになって嬉しいのはあの二人だって同じなんだよね。それがなかったら……流石に私は逃げられてないかな……」
ファウスト「ええっ!? でもあのお二人からはそんな容赦なんてちっとも感じられませんでしたよ!?」
アズサ「……」
コハル「……」
ハナコ「……うふふ♡」
ロールケーキ仮面「……………………その」
ミカ「戦車盗んだからでしょ☆」
ファウスト「ち、ちゃんと返す予定はあったんです! 信じてください!」
- 94二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 04:18:38
生粋のアウトローがよ…
- 95二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 10:35:57
(双方前衛で戦うアタッカーだけどミカは命中(多段ヒットするアサルトライフルだから全部外すことは少ないけど)とクリティカル率(スキルで確定クリティカルだけど)が低くて代わりに回避タンクに匹敵する回避とHP持ち
ツルギは装備がタンクタイプでHPもミカ程にはならないけど高くて防御力とクリティカル抵抗で被ダメ削りつつモブを倒してHP回復する子なので……当たらないvsカス当たりするけど戦闘続行は解釈一致とかなんとか)
- 96二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 20:26:55
ほしゅ
- 97二次元好きの匿名さん23/10/22(日) 08:11:11
コハル「…………そっか、ハスミ先輩……」
ロールケーキ仮面「……………………それにしても。なぜアズサさんは最初、裁判ではなく処刑されかけていたのでしょうか」
アズサ「……」
コハル「え、何の話? 確かに最初はそう聞いてたけど……」
ハナコ「例えばですがコハルちゃん。えっちな表紙のえっちな本と堅苦しい表紙のえっちな本、人前で読むならどちらにしますか?」
コハル「どっちも読まないわよ!?!?!?!?」
ハナコ「ちなみに私は前者です♡」
コハル「聞いてない!!!!! エッチなのはダメ!!!!!」
ミカ「あはは、でもハナコちゃん例え話のセンスあるね☆うちのセイアちゃんとは大違い!」
アズサ「……」
ファウスト「……アズサちゃん?」
ロールケーキ仮面「品性に欠ける物言いは如何なものかと思いますが……けれどその通りです。快く思わない者こそいれど、魔女裁判は歴史ある伝統。内実としては同様であるのに、なぜわざわざより過激な表現を……それも、正実の内規に存在しないものを執り行おうとしたのか……」
アズサ「…………それは」
アズサ「…………私が、本物の魔女だからだ」
コハル「……何それ、学生証?」
ファウスト「ガイコツの校章……見たことのない学校です」
ミカ「うーん? でも、どこかで見た気が……」
ハナコ「……アリウス、魔女学校」
ロールケーキ仮面「まさか……現存しているとは」
- 98二次元好きの匿名さん23/10/22(日) 08:27:17
このレスは削除されています
- 99二次元好きの匿名さん23/10/22(日) 08:58:18
コハル「魔女……え? え!?」
ハナコ「アリウス魔女学校……かつてトリニティの連合に反発し、追放された分派です。落ち延びた後も生徒をトリニティに送り込み、破壊工作を繰り返したとか」
ロールケーキ仮面「かつて魔女裁判とは今のような処刑ではなく、それら工作員たちの口を割らせる拷問であったとの記録が残っています。しかし、そうですか……あなたが……」
アズサ「言い訳だけど……私はアリウスから脱走した身だ。互いに憎悪を叩きつけ合う内戦と外に憎悪をぶつける工作、それらを繰り返し続ける日々に疑問を抱き……あるいは外と、トリニティと分かり合える未来があるのではないかと思って……」
ファウスト「アズサちゃん……」
アズサ「……結局こうなってしまったけど。だからみんな……その、隠してて……騙してて、ごめん」
ファウスト「いいえ……いいえ、いいえ! アズサちゃんが謝ることなんて何もありません! だってアズサちゃんは、悪いことなんて何もしてないんですから!」
アズサ「……ヒフミ?」
ファウスト「一つだけ……アズサちゃんに隠し事をされていたことだけは、ちょっぴりショックでした……ですが考えてみれば、私だってアズサちゃんに隠し事をしていました! それも出身地なんてちゃちなものじゃありません、バレたらヴァルキューレに指名手配されちゃうぐらいとんでもないものです!」
ロールケーキ仮面「ヒフミさん!?!?!?!?」
ミカ「うわーナギちゃんすっごい顔……写真撮っちゃお☆」
ファウスト「だから……どんな秘密を抱えていても、だから友達になれないなんてことはありません! そして私は、どんなことがあっても友達のピンチには駆けつけます! そんなのまったく普通のことです!」
ハナコ「……」
ファウスト「……これは魔女裁判を襲いに来た悪魔ファウストではなく、普通の女子高生の阿慈谷ヒフミとして言います!」
ヒフミ「アズサちゃんが私たちに負い目を感じることなんて、何ひとつないんです! だって私たちは、友達だから!」
- 100二次元好きの匿名さん23/10/22(日) 17:26:58
ほしゅ
- 101二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 00:15:35
このレスは削除されています
- 102二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 09:17:54
ハナコ「……ヒフミちゃんの言う通りです」
アズサ「ハナコ……」
ハナコ「ヒフミちゃんの言う『普通の友達』……打算も下心も抜きにして一緒に遊んでくれる友人の存在に、私がどれだけ救われていたか……なんて、きっとアズサちゃんは知らないほうがいいことなのでしょうけど。私はアズサちゃんに受けた恩を返しにきただけですから。だから、そんなに気に病まないでください」
ロールケーキ仮面「……ああ、私たちのことはお気になさらず。こちらにはこちらの目的があり、偶然それがお互いにうまく噛み合ったというだけですから」
ミカ「そもそもアズサちゃんと私たちって、顔と名前を知ってるだけのほぼ他人じゃんね☆」
コハル「私は……」 dise1d2=
- 103二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 09:18:21
dice1d2=1 (1)
- 104二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 09:23:56
何のダイスだ
- 105二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 18:48:35
このレスは削除されています
- 106二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 21:50:35
- 107123/10/23(月) 21:52:42
とりあえず、ここまでで一旦完結です!ここまで読んでくれたり、保守してくれたり、♡押してくれたりしてた各位ほんとにありがとう!
- 108二次元好きの匿名さん23/10/24(火) 07:21:35
乙です。面白かったぜ
- 109二次元好きの匿名さん23/10/24(火) 10:17:22
面白かったぜ。ありがとう
- 110二次元好きの匿名さん23/10/24(火) 10:20:03
乙です!
面白かったぜ
特に仮面つけたナギサとか面白かったな