- 1ロブスター23/10/14(土) 22:30:01
- 2二次元好きの匿名さん23/10/14(土) 22:35:02
🦞?
- 3二次元好きの匿名さん23/10/14(土) 22:35:05
その注文、承りましょうか?
- 4二次元好きの匿名さん23/10/14(土) 22:38:54
なんだそのコテハンは……
- 5二次元好きの匿名さん23/10/14(土) 22:39:33
海産物!最近時々見かけるのは温暖化のせいか…
- 6二次元好きの匿名さん23/10/14(土) 22:39:37
寒くなってきたから海産物の活きが良くなってきたね
浴衣の帯は真ん中からチョイとズラすのが粋って言われて
ゴルシから「じゃあフラッシュは右腰側だな(・∀・)ニヤニヤ」
ってからかわれるフラッシュも良いと思う - 7323/10/14(土) 22:40:57
- 8二次元好きの匿名さん23/10/14(土) 22:42:27
- 9二次元好きの匿名さん23/10/14(土) 22:44:05
- 10二次元好きの匿名さん23/10/14(土) 22:44:43
偽物がザリガニ呼びなのおもろすぎるだろ
- 11二次元好きの匿名さん23/10/14(土) 22:45:14
- 12二次元好きの匿名さん23/10/14(土) 22:52:52
そっちのスレ立てた者ですが別人です
- 13ロブスター23/10/14(土) 23:34:37
「トレーナーさん、どうですかオクトーバーフェスは楽しめていますか?」
エイシンフラッシュの言葉に首肯を返す。エイシンフラッシュとそのトレーナーは日本で開催されているオクトーバーフェスのイベントに訪れていた。ドイツ出身の彼女がそう簡単に国には帰れないことからトレーナーが息抜きに提案したものだったが意外にもフラッシュは乗り気にスケジュールを組んだのだった。
本場の祭りと比べて結構差異はあるけれどフラッシュは楽しめているか?
「そうですね、もちろんドイツのそれとは異なりますが…私はこの国の特色が出ていて良いと思います。今日はこれてよかったです」
それは良かったとトレーナーはちょっと安堵した。本物のオクトーバーフェスを知っている彼女をがっかりさせてしまうのではないかと少し不安であったがこの調子ならば杞憂で済みそうだと。
「それで…トレーナーさん、申し訳ありませんがこのリボンを結んでいただけますか?」
…どうしてだろうとトレーナーは疑問に思った。現在彼女が着ている衣装はフラッシュの勝負服の原型にもなっているディアンドルというドイツの民族衣装だ。イベント会場で貸し出しがあるのでフラッシュはせっかくなのでという形で借りて着ていたのだが確かにまだリボンが結ばれていない。どうしてかと理由を尋ねると少々赤面しながら彼女は言った。
「いえ、トレーナーさんにやってもらうことが一番重要なことなんです」
とそう強く推されてしまった、別段断る必要もないしこの人ごみの中あまり目立つべきではないかもしれないとトレーナーは判断してフラッシュの頼みを聞くことにした。
「右側に結んでいただけると幸いです」
というフラッシュの要望に応えてフラッシュのリボンを右側に結んだ。どうにも周りの視線を集めている気がしてならないのだが…
「ありがとうございます。これでようやく落ち着きました」
どうしてリボンを結んだ程度で落ち着いたのかはよくわからない。というか周囲からひそひそ話されているような気がしてならない。 - 14ロブスター23/10/14(土) 23:34:48
「トレーナーさんはディアンドルのリボンの結び目の意味をご存じですか?」
いいやと首を振る
「背中にリボンを結ぶと伴侶と生き別れてしまった方、真ん中に結ぶと男性とのお付き合いが無い方、この場合は以前パートナーガいた方は当てはまりません。そして左側に結べばそれは現在お付き合いしている方はいないという証…では右側は何だと思いますか?」
フラッシュの問いにまさかと…と思うが
「…いえ、これ以上は無粋ですね…Ich bin dein... der Kosename」
最後の部分だけ耳元でそう告げた彼女はそのままトレーナーの手を取り笑顔で言った。
「さぁ、フェスを楽しみましょう、トレーナーさん!」 - 15二次元好きの匿名さん23/10/14(土) 23:36:07
どうやらアメザリ野郎ではなかったようで一安心だ
ではじっくり読ませて貰おうか… - 16二次元好きの匿名さん23/10/14(土) 23:48:56
ダービーウマ娘とそのトレーナーが居たら目立つし見られるよね
それだけなワケねぇよなァ!?見せつけおってからに〜! - 17二次元好きの匿名さん23/10/14(土) 23:57:45
もうこれ半分結婚してるだろ
- 18二次元好きの匿名さん23/10/15(日) 00:01:04
予約はしたからね
時間の問題だよ - 19二次元好きの匿名さん23/10/15(日) 01:17:03
「トレーナーさん、もう少し待っていてくださいね?」
トレーナー寮備え付けのキッチンから、担当で愛バのエイシンフラッシュが顔を覗かせる。
彼女のお父さんから、ドイツビールとソーセージが大量に届いたのが、今日の昼間。
フラッシュは、羞恥で少し顔を赤くしながら。
「父が、すみません……。ビールはドイツでは16歳から飲めるものですから、多分、日本でも飲めると思ったんだと思います。お酒ははトレーナーさんに飲んでいただくとしても、ソーセージもウマ娘寮の冷蔵庫には入らなくて」
「こちらの寮の冷蔵庫に入れて貰えないか」と、おずおずとお願いされる。
寮の部屋なんて、寝る以外の用途にはほとんど使っていなかったので、冷蔵庫には多少の飲料が入っている程度。
快く、了承すると。
「ありがとうございます。お礼に、今夜は私が腕を振るいますね」
そんなことを言われて。
今、フラッシュがキッチンで料理をしている。
肉の焼ける芳しい香りが、食欲をそそる。
腹を空腹で鳴らしながら、メルツェンというオクトーバーフェスト用のビールを呷る。
少し高めのアルコールが、炭酸と共にピリピリと舌を刺激するのが心地よい。
「お待たせしました」
キッチンから出てきて、テーブルに置かれたのは。
山と盛られた、ソーセージの皿。
一杯に入った、キャベツのボウル。
「せっかくなので、トレーナーさんにオクトーバーフェストの雰囲気を味わっていただこうと思いまして」 - 20二次元好きの匿名さん23/10/15(日) 01:17:49
さらには、本物のディアンドルを纏った、フラッシュ。
鴉の濡れ羽色の髪に、新緑と薄紅の色の衣服が良く似合っている。
そして、リボンは左側。
「いかがですか? お声がけいただけませんか?」
そう、からかうように聞いてきたので。
「よく似合っているよ。でも、そのディアンドルは着こなしができていないな」
すると、ムッとした表情を浮かべるフラッシュ。
彼女の性格からして、完璧に着こなせていると思っているのだろう。
だから。
「では、ダメな部分を教えていただけませんか?」
「良いよ」
「私、不機嫌です!」と全身で主張しているフラッシュを、抱き寄せて。
左側に結ばれた腰紐を静かにほどいて。
右側に、結び直す。
「こ・こ」
「……っ!」 - 21二次元好きの匿名さん23/10/15(日) 01:18:12
予想していなかったのか、顔を桜色に染めて、俯いてしまうフラッシュ。
そんな、彼女に。
「いかがですかな? Fräulein?」
悪戯っぽく、ウインクすると。
「いいえ。Frauです。間違えないでください、貴方の妻なのですから。愛しい私の、der Liebling」
立ち直ったフラッシュに、そんなことを言われたのだった。 - 22二次元好きの匿名さん23/10/15(日) 01:27:01
ダメじゃないか深夜に投稿したら
夜更かししてる俺くらいしかすぐに読めないだろう?
美味い酒とブルスト 注いでくれる美女
最高の味だよな
一緒に呑めないのが残念だけどそれはまた数年後だな - 23二次元好きの匿名さん23/10/15(日) 10:10:09
やっぱりこの二人オトナな付き合いが似合うな…
- 24二次元好きの匿名さん23/10/15(日) 20:26:56
ドイツのビールと
ドイツのブルストがあって
ディアンドル着たドイツ人ウマ娘がいるならもう実質ドイツでは? - 25二次元好きの匿名さん23/10/16(月) 01:44:26
このレスは削除されています
- 26二次元好きの匿名さん23/10/16(月) 01:47:38
なんだよこの高火力同士での殴り合い
- 27二次元好きの匿名さん23/10/16(月) 08:07:14
ほしゅ
- 28二次元好きの匿名さん23/10/16(月) 19:23:53
ほしゅ
- 29二次元好きの匿名さん23/10/17(火) 07:18:22
- 30二次元好きの匿名さん23/10/17(火) 07:57:59
フラッシュ親「家具は買ってあります」
- 31二次元好きの匿名さん23/10/17(火) 19:09:02
ありがてぇ
- 32二次元好きの匿名さん23/10/17(火) 19:15:53
>>左側に結ばれた腰紐を静かにほどいて。
右側に、結び直す。
🎀
J( ˘ω˘)し
- 33二次元好きの匿名さん23/10/17(火) 20:50:07
何だ神作家が2人もいるではないか
3年間を駆け抜けた学生時代と現役かつ成人寸前の趣き、どちらも最高です。 - 34二次元好きの匿名さん23/10/18(水) 08:08:38
聖蹄祭。
トレセン学園の文化祭、みたいなものである。
実はこの期間中、トレーナーはかなり暇なのだ。
トレーナーなので、運営に参画することはない。
中央のレースも開催されていないので、大井か船橋くらいにしか出かけられない。
それくらいなら、基本的にはまだトラックでのファン向け模擬レースでも見ていた方がまだマシ。
そのファン向けレースのせいで、担当とのトレーニングも難しい。
ついでに、ウマ娘たちの出しものがあるから、学校生活を考えると遠征してのトレーニングもできない。
そういうわけで、過去のレース研究くらいしかやることがないのだが。
いつもやっていることなので、各トレーナーとも時間が余り気味。
忙しいのは、理事長代理をしている樫本トレーナーくらいだ。
というわけで、聖蹄祭1日目の午前中から暇を持て余している。
各トレーナーとも、聖蹄祭を満喫しているのは、先ほどからよくすれ違うので。こちらと同様なのだろう。
――そうだ。担当のクラスの出し物にも行ってみようか。
担当で愛バのエイシンフラッシュのクラスの出し物を、パンフレットで確認する。
……ドイツ喫茶?
「どんなものをしているのだろうか」と興味津々に訪ねてみると。
「いらっしゃいませ~」
「1名様ですか?」
お揃いの民族衣装を着た、可愛らしいウマ娘たちが歓迎してくれた。
水色ブラウスに桃色のディアンドルスカート、白いエプロンが眩しい。
――きっと、フラッシュも似合っているんだろうな。 - 35二次元好きの匿名さん23/10/18(水) 08:08:59
「コーヒーセットで」
そう思いながら、注文をする。
もう少し客が居ても良いと思うが、メニューが飲み物と菓子だけのせいなのか、それともグラウンドでイベントをしているせいなのか。
自分しか、客がいない。
「かしこまりました。フラッシュさ~ん、コーヒーセット1つで~す」
「は~い」
奥から、フラッシュの声が聞こえたので。
「あれ、フラッシュいるの?」
思わず、そんなことを口走ってしまう。
「えっ?」
その声が聞こえたのか、奥のキッチンから顔を出すフラッシュ。
「ト、トレーナーさん!?」
「こんにちは、フラッシュ。聖蹄祭は楽しんでる?」
折角トレセン学園にいるのだから、学生生活も楽しんでほしい。
そんなことを、考えていると。
フラッシュのクラスメイトたちに、テーブルを囲まれる。 - 36二次元好きの匿名さん23/10/18(水) 08:09:18
「フラッシュさんのトレーナーさんなんですか?」
「トレーニングしているときのフラッシュさんってどんな感じなんですか? やっぱり、厳しいんですか?」
「あの勝負服って、どんな感じでデザインしてんですか?」
「私も担当してくれませんか?」
「フラッシュさんより、私の方が胸が大きくて、腰が細くて、お尻が大きいんですけど、乗り換えませんか?」
「女三人寄れば姦しい」と言うが。
5人も集まれば、さらに倍。
女子生徒のパワーに圧倒されていると。
「私のトレーナーさんなんですから、手を出さないでください!」
コーヒーセットを持って、フラッシュがやってきた。
「お待たせしました、トレーナーさん。会えて嬉しいです」
「聖蹄祭の準備中も、トレーニング禁止期間だから、朝夕くらいしか会ってなかったからね」
「ええ。だから、今日は会えないと思っていましたので」
コーヒーと焼き菓子のセットを目の前に置くと。
隣の椅子に腰掛けて、こちらの左腕を抱きとる。
尻尾が、こっちの腰に巻き付けられた。
「それから、みなさん。トレーナーさんは、私のトレーナーさんなので」 - 37二次元好きの匿名さん23/10/18(水) 08:09:35
フラッシュが、クラスメイトを見渡しながら、宣言。
しかしながら。
彼女のディアンドルの、リボンは左側。
「そうなの? それにしては、ディアンドルのリボンが左側みたいだけど?」
「――これは、クラスメイトの衣装に合わせただけです。ゴシップ紙にあらぬことを書かれては、トレーナーさんにも迷惑がかかってしまいますので」
「そう? 本当は、フリー宣言したいんじゃない?」
揶揄うと。
ガタン、と。
けたたましく椅子を蹴って立ち上がるフラッシュ。
「そんなこと! 私はトレーナーさんだけです! そうおっしゃるなら、今ここでリボンを右に結び直してください! さあ!」
そのまま腰を俺に押し付けて。
グイグイと押してくるフラッシュ。
そこに、クラスメイトから。
「あのー、ディアンドルのリボンって意味あるんですか?」
そんな声が聞こえてきた。
なので、フラッシュに腰を押し付けられながら答える。 - 38二次元好きの匿名さん23/10/18(水) 08:09:58
「あー。結ぶ場所によって意味があるんだよね。左側がパートナーがいない人、右側がパートナーがいる人、後ろが未亡人、中央が恋人いらない人、みたいな」
「へー、そうなんですか。……ん、じゃあフラッシュさんは?」
「左側にしてたから、『俺はパートナーじゃないの?』って揶揄ったら、『貴方をパートナーにするから貴方が右に結び直して』って言ってる最中」
フラッシュのリボンをほどきながら、解説する。
それから、キュッ、と。
彼女のリボンを、右側に結び直す。
「落ち着いた?」
「……はい。取り乱して申し訳ありません。でも私は、貴方にはほどかれたままでも、良かったのですよ?」
「えっ?」
「それとも、これから人のいない静かなトレーナー寮で、私を本当の意味で右側のリボンに相応しい女にしていただけますか?」
頬を紅潮させながら、そんなことを告げるフラッシュ。
ここまで言われれば、何を言いたいかはわかるが。
「掛かり過ぎ」
わしゃわしゃ、と彼女の髪を乱暴に撫でる。
不満そうな彼女。 - 39二次元好きの匿名さん23/10/18(水) 08:10:21
「むぅ。でもトレーナーさんは、私がこんなにアピールしているのに、全然応えてくれないじゃないですか」
「そう言われてもな。……それなら、聖蹄祭の間、寮の部屋に遊びに来る?」
「良いんですか!」
ずいっ、と。身を乗り出してくるフラッシュ。
「良いよ。俺も3日間休みみたいなものだから、聖蹄祭が終わるまで、ゆっくりしようか」
「はい。ぜひそうさせてください。……あ、でも喫茶の方が」
彼女が、クラスメイトの方を向き直ると。
ガッツポーズや、ぐっと親指を突き出すポーズをする姿が。
「大丈夫。十分焼き菓子は作ってもらったし。レシピもあるし」
「フラッシュさんは準備でいっぱい働いてもらったんだから、聖蹄祭の間は好きにして良いって」
「愛しのトレーナーさんでしょ。焼き菓子焼きながら、オーブンの前で『会いたいです』って呟いていた。こんなチャンスなんてなかなかないんだから、行ってきなよ」
そんな言葉で、応援されるフラッシュ。
だが、その本人は、躊躇っている様子。
そこで。 - 40二次元好きの匿名さん23/10/18(水) 08:10:41
「ね? 折角だし、ゆっくりしようよ」
「でも、この3日間は喫茶店の予定が……」
まだ、そんなことを言っているので。
フラッシュの足元に跪くと、そのバレエシューズを静かに脱がす。
それを、リーダー格らしき女の子に渡して。
フラッシュの背中と膝に手を回して、抱き上げる。
「フラッシュ。靴がないから、外に出られないよね。この3日間、監禁してあげる。覚悟してね」
リーダー格の女の子には、コーヒーセットの代金と、多目のチップを渡して。
「3日後に、俺のトレーナー寮に持ってきてくれると嬉しいな。あと、外泊届もよろしく」
「イエッサー!」
そう言うと、ノリ良く敬礼してくれた。
「じゃあ、行こうか」
フラッシュをお姫様抱っこすると。
彼女も、俺が歩きやすいように、首に手を回してくれる。 - 41二次元好きの匿名さん23/10/18(水) 08:11:04
「もう、強引なんですから」
「嫌い?」
「いいえ。愛してます」
口付けを交わす。
フラッシュの唇は、ほのかにコーヒーの匂いがする。
「監禁、なんて言っていましたけど」
「うん?」
「ヒト耳が、ウマ娘にかなわないことを、たっぷりと教えて差し上げますね」
「どうやって?」
「――うふふ、秘密です」
フラッシュが、楽し気にこちらに微笑みかける。
その身体は、まるで羽のように軽くて。
薄手のディアンドルとガーターベルトを身に着けた彼女は、ほとんど露出がないのに、色香に酔ってしまいそうなほど妖艶で。
「――期待、しているよ」
「ええ、期待していてください」
――この少女には。
――どうにも勝てないなあ、と思った。 - 42二次元好きの匿名さん23/10/18(水) 09:33:16
うーん、強い…ちょっと糖尿になりそうですね…
- 43二次元好きの匿名さん23/10/18(水) 11:07:48
あまーーーい!!あまいよあますぎるよー!