- 1二次元好きの匿名さん21/08/31(火) 15:24:06
ガスを排出する音を置き去りにして、鋼鉄のマシーンは勢いよく前進する
そのマシーンを駆るのはアタシのトレーナー
今日は以前トレーナーが言ったバイクに乗せてくれるという約束の日だ
マネジも許可も出してくれたから、リフレッシュついでにどこかへ遠出をしようという話になった
バイクの風はヘルメットをしていてもわかるほど心地よい
自分で走るのとはまた違った感じがして、なんだか不思議な感覚だ
これは癖になるのも、分からなくはない
「シチー!大丈夫ー!?」
トレーナーがヘルメット越しに声をかけてくる
「大丈夫だからー!気にすんなー!」
風にかき消されないようにアタシも声を張り上げる
「オッケー!スピード上げるから、ちゃんと掴まっててね!」
バイクが加速するのに合わせて、アタシはトレーナーに体を寄せる
アタシよりも小柄で細っこい癖に、こういう時大人らしい態度で頼りがいがあるのが、ちょっとだけムカつく
だけど、思ったより悪くない気分だ
- 2二次元好きの匿名さん21/08/31(火) 16:07:08
これは光の怪文書
- 3二次元好きの匿名さん21/08/31(火) 16:12:01
すきです