- 1スレ主23/10/15(日) 18:13:21
- 2スレ主23/10/15(日) 18:18:30
玲王「…」
凪「?ん?どしたのレオ。見えないし声聞いてないと心配だから、なんかしゃべってよ」
凪「(え、マジで『男女キャラの合わせコスしたい』はさすがに引かれた…!?)」
その時だった
ガタガタガタッ!!ガタガタガタッ!!
(生徒達が複数の椅子を鳴らす音)
玲王「ゔわ゙あ゙あ゙あ゙あぁッ!!」
玲王が凪に正面から飛び乗るようにして抱きつく
凪「ブフォッ!ちょ、学園のアイドルが出しちゃいけない声出してるよ」
玲王の足が凪の腰に絡みついた
凪「(え!?つかこの体勢って…まさか、レオにだいしゅきホールドされてる!?)」
凪がおずおずと玲王の身体を抱きしめる
玲王「ハァ、ハァ…心臓がもうダメ」
抱きしめてる玲王の胸の激しい鼓動を、凪は肩から感じていた
凪「俺も、もうダメかも…(レオにだいしゅきホールドされてる…だいしゅきホールド…)」
玲王「ハァ、もう病むわ。精神…」
ふと顔を上げた玲王の視線の先——
暗闇の中から、白い服を着た貞◯のような髪の長い女が這うようにして迫ってきていた - 3スレ主23/10/15(日) 18:21:56
玲王「ちょッ!?待って!マジ怖えじゃん!!ねぇ誰ッ!?お前何年何組の誰なのッ!?」
玲王は貞◯の正体を知ろうとするが、もちろん貞◯は答えるワケも無かった
玲王「もうヤダヤダヤダッ!!無理無理無理!!この人あげますっ!!」
玲王は凪から飛び降りて、盾にするようにして凪を貞◯に差し出す
凪「はっ!?ちょ、何それッ!?」
玲王「お前のコスプレ熱がガチすぎてもう無理なんだよッ!!(メイドだけでもすげー恥ずかしかったのにこれ以上させんな!!)バイバイッ!!お化けと仲良くコスプレしとけッ!!」
そう言って玲王がダッシュで逃げるのをアイマスクを外した凪が髑髏💀を出しながら追いかける
玲王「オイッ!?アイマスク外すのナシだろ!!」
凪「もう2人組じゃなくなったんだからカンケーねぇんだよッ!!」
玲王「え!?つかなんかお前の後ろに骨💀あるって?骨!!うわあああああッ!?こっち来んなッ!!」
凪「待ってよ!!もうぜってぇ逃がさねーからッ!!」
アイマスクで暗闇に慣れていたこともあり、凪は容易に玲王に追いついた
玲王「ッハァ、ハァ…(ヤベ、部活のダッシュよりキツい)ごめん、そんな、怒んなって…」
凪「いや、置いていかれたのマジで許せないんだけど…」
凪はかなり怒っている
(しかし元はと言えば玲王にコスプレ癖を開示し過ぎたせいだ)
凪は玲王にどんなお仕置きをした?
下3レスから🎲 - 4二次元好きの匿名さん23/10/15(日) 18:22:11
カオスwwがwきわまってwwwwwるwwwww
どうなる? - 5二次元好きの匿名さん23/10/15(日) 18:23:46
お仕置き
お姫様抱っこでこのままゴールへ - 6二次元好きの匿名さん23/10/15(日) 18:26:53
玲王が目隠しする
代わりにナギリムジン(おんぶ)でゴールする
ぎゅっと掴まっててもらう - 7二次元好きの匿名さん23/10/15(日) 18:29:25
撤収前の凪クラスの写真館で 女子制服で写真を撮る
- 8スレ主23/10/15(日) 18:36:16
- 9二次元好きの匿名さん23/10/15(日) 18:36:52
体育祭も楽しみにしてますー!
- 10二次元好きの匿名さん23/10/15(日) 18:37:37
貞●の正体を知ろうとする玲王可愛すぎるのよ
- 11二次元好きの匿名さん23/10/15(日) 18:40:44
了解です
楽しみが増えるので喜ばしいです - 12スレ主23/10/15(日) 18:54:01
玲王「ごめんて…(あの骨、目の錯覚か?)何でもするから、コスプレ以外なら」
凪「え、そんなにコスプレ嫌なの?(俺のクラスの写真館で白宝女子制服着せようかと思ったのに)」
玲王「…だってお前、俺がメイド服着てる時とか目の色変わりすぎて怖ぇんだもん」
ぐうの音も出ない正論である
凪「しょーがないなぁ。じゃあレオが目隠しして?」
玲王「えー、置いてったりしない?」
凪「しない。絶対しない」
玲王「ウソだ、お前俺が困って『凪ー!』って呼ぶとこニヤニヤしながら見てそうだもん」
凪「いやいや…俺ってレオの中でそんなヤツになってんの?」
カッコいい大人な恋人を目指しているはずだったのに、どこでどーなったのか凪は玲王の中でとんでもない男になっていた
凪「大丈夫、ちゃんと俺がナギリムジンして王様をゴールまでお運びしますから。あ、その代わりにぎゅっと掴まっててね?じゃないと振り落としてお化けのエサにするから」
玲王「(ほら、そーいうとこ…表情変わらねぇから本気か冗談かわかんねえんだって)」
玲王「えー、でも俺もう汗だくだよ…ギュッてされんの嫌じゃね?」
汗だくの俺とか触りたくないよね、って?
まさかね凪くん…
凪の返事は?下3レスから🎲 - 13二次元好きの匿名さん23/10/15(日) 18:58:28
嫌じゃないよむしろ大歓迎だよ
レオだっていつも汗だくの俺のことおんぶしてるじゃん - 14二次元好きの匿名さん23/10/15(日) 18:59:44
今までの積み重ねだから妥当な評価だよ凪くん 残念ながら……
安価
いつも汗だくの俺を汗だくでおんぶしてくれてるじゃん気にしない気にしない - 15二次元好きの匿名さん23/10/15(日) 19:05:46
今の君はかっこいい大人から対極の好きな子いじめちゃう小学生男子だようん。
安価なら
大好きだもん 気にしないよ(むしろ御褒美です) - 16スレ主23/10/15(日) 19:18:14
- 17スレ主23/10/15(日) 20:54:57
凪「大好きだもん」
玲王「え」
凪「気にしないよ(むしろ御褒美です)」
そう言って凪が玲王に抱きついて首元に顔を埋める
玲王「おい…やめろって、こんなとこで。恥ずかしいから」
凪「いーじゃん、これだけ暗かったら誰も見てないよ」
そう言って凪が玲王の背中を撫でる
凪「(あー、レオの匂いマジで好き…)」
凪「ていうか、レオも汗だくの俺のことよくレオリムジンしてくれてんじゃん」
玲王「あー、アレ?」
暗闇の中で玲王が凪の頭を撫でて、背中に回された手をたしなめるようにして外し、そのまま凪と手を繋ぐ
玲王「…なんか、お前の匂い好きなんだよな」
凪「…」
凪は玲王の首元から顔を上げ、信じられないものを見るような驚きの表情で玲王を見た
とは言っても、その表情筋はほとんど変化ナシだ
自分が思っていたことを玲王も思ってくれていたなんて
凪は嬉しくて叫び出しそうになる
凪「え…レオ、それどーいう意味かわかってんの?」 - 18スレ主23/10/15(日) 20:57:41
玲王「?さぁ、わかんない…教えて?」
玲王が凪の存在を確かめるように顔のラインを触って、その指で凪の唇をなぞる
玲王「アイマスクしてても凪だって分かるようにさ、お前の形、覚えとかなきゃな」
凪「ハイ…(な、何なのコレ?何で唐突にご褒美タイムに入ってんの!?つか俺の形ってナニ!?ナニのカタチって意味で!?)」
真っ暗でアイマスクをしていなくても見えづらい視界の中、玲王の匂いと体温と、その声だけが鮮明に入ってきた
正直DTには刺激が強すぎる状況だ
玲王「すげードキドキする。怖いとこにいるからかな。それともさ…」
凪「えっ、あっ、その…」
玲王「今から凄いコトするけど、絶対声出しちゃダメだから…イイ?」
凪「YES…BOSS…!!」
おーっと、しかし世の中そんな甘くない
玲王のするNOTセンシティブな凄いコトって何なんですか!?
下3レスから🎲 - 19二次元好きの匿名さん23/10/15(日) 21:03:54
背中に俺の💜って指で書く
- 20二次元好きの匿名さん23/10/15(日) 21:05:01
自分の心を落ち着かせる為に、凪の頭をわしわし撫でて癒される(慈愛に満ちた目で)
- 21二次元好きの匿名さん23/10/15(日) 21:07:38
凪の口端をあげて、凪の笑顔を作る
- 22スレ主23/10/15(日) 21:14:25
- 23二次元好きの匿名さん23/10/15(日) 21:15:05
愛おしすぎるだろぉ…
- 24二次元好きの匿名さん23/10/15(日) 21:17:24
んゴォォ!
- 25二次元好きの匿名さん23/10/15(日) 23:29:56
可愛いね玲王
- 26スレ主23/10/15(日) 23:53:58
玲王「…はぁ…っ」
悩ましげな吐息を玲王が吐く
凪(ゴクリ)
凪「(うわー、まさかのエロ展開きたエロ展開きた…そう、エロは突然にッ!)」
凪はどんな凄いコトが起きても声を出さないように、身体に力を入れる
玲王の両手が自分の顔に近づく気配がした
凪「っ!?(うおーーッ!?コレはチュー!?チューに間違いないだろっ!!)」
凪は恐怖とは違う動悸で次第に息が荒くなっていく
凪「ハァ、ハァ…」
わしわしわし
凪「…ハァ、ハァ…」
わしわしわしわし
凪「ハァ、ハァ…は?」
何だコレは…わし、わし…?
凪「え、ナンデスカ?」
玲王「あー?しゃべっちゃダメじゃん。お前犬なんだからさ」
凪「( I N U ??)」 - 27スレ主23/10/15(日) 23:57:13
玲王「お前の頭触ってたら、なんか犬みたいで癒されるっていうか、落ち着く…この匂いもスキ。このフワフワは凪だって、ちゃんと覚えたからなー」
凪「…」
凪は何でアレ、玲王が自分の形を覚えてくれたことは嬉しかった
凪「(でも、『俺のカタチ覚えて?』ってレオに言うエロ展開はどこに…?)」
少し落ち込む凪を、慈愛に満ちた目で玲王が見つめていることを当の本人は知らない
そして、約束通りアイマスクをつけた玲王は凪にギュッとしがみついてナギリムジンのままゴールした
凪が玲王をおんぶしたのがお化け屋敷の終盤だったため、玲王の視界が見えていないのを良いことに凪はお化け屋敷を余分に3周して、大きな音が出る度に叫んで怖がる玲王を自分にしがみつかせていたことは凪だけの秘密だ
生徒「お疲れ様でしたー、こちらがゴールになります!」 - 28二次元好きの匿名さん23/10/16(月) 00:00:32
負荷かけるトレーニングwwwみたいだねwwwwww
- 29二次元好きの匿名さん23/10/16(月) 00:01:03
3周もすんなwwwwwww
- 30スレ主23/10/16(月) 00:01:14
玲王「あー…やっと終わった。なんかこのお化け屋敷意外と長かったよな?スゲェ時間かかってね?」
凪「あ、うん。なんか思った以上に中が入り組んでてビックリした(嘘、めちゃくちゃ遠回りさせていただきました)」
玲王「ごめんな、おんぶ疲れただろ?」
凪「んーん、全然平気。ちょっと暑くなっちゃったけど…」
そう言ってシャツの袖をまくった凪の腕には、無数の手形があった
玲王「ゔわ゙あ゙ッ!?は!?何ソレ!?」
凪「いや…これ、どう見てもレオが俺の腕掴んだ痕でしょ」
玲王「ンなになるワケねーじゃん!!お前呪われてるって!」
凪「呪われてねぇし!レオに俺がバックハグした時とかレオから俺にだいしゅきホールドしてきた時に、レオがずっと俺の腕をスゲェ力でギュウギュウ握ってきてたからでしょ!?」
玲王「そんなコトしてねぇ!」
凪「いや、してたし!覚えてないの?じゃあもっかい入る!?今度こそ俺のカタチ教え込んであげようか?」
玲王「遠慮しとくわ、また汗だくになったら困るからな!!」
生徒達「「!!??」」 - 31スレ主23/10/16(月) 00:03:44
生徒「(バックハグに…だ、だいしゅきホールド…?)」
生徒「(俺のカタチ?汗だくで…?こ、この2人…一体中でナニを??)」
2人はいつも通り周囲から誤解を受けていた
そして凪はやはり呪われているのかも知れなかった
生徒「「(寝太郎、呪うから…!!)」」
そう、学園のアイドル玲王様を愛する白宝生達によって
そして、お化け屋敷でイチャついたカップルがいたとの噂で、その後何年か白宝祭のお化け屋敷が禁止になったとかいないとか———
玲王「はー、はしゃいだらなんか小腹が空いたな。俺らのメイド喫茶も良いけどさ、敵情視察のために他のとこの飲食店にも行ってみねぇ?」
さて、たしかに飲食系の出店は行ってみたい
2人は何を食べた?
下3レスから🎲 - 32二次元好きの匿名さん23/10/16(月) 00:08:28
学園祭定番カレーライス
- 33二次元好きの匿名さん23/10/16(月) 00:12:50
クレープ
- 34二次元好きの匿名さん23/10/16(月) 00:14:13
チョコバナナ
- 35スレ主23/10/16(月) 00:21:21
- 36スレ主23/10/16(月) 00:50:26
ちなみに2人はそれぞれ何のクレープ食べた?
(クレープの解像度低いスレ主に救いの手を…)
下3レスから🎲 - 37二次元好きの匿名さん23/10/16(月) 01:05:13
玲王は変わり種いきそうだし黒蜜きな粉白玉の抹茶クレープ
凪は定番生クリームとバナナチョコソース(隙あらば玲王に食べさせたい) - 38二次元好きの匿名さん23/10/16(月) 01:18:13
凪は定番って感じのカスタードチョコバナナクレープ
玲王は生クリーム・チョコアイス・生チョコ・アーモンドが入ってるちょっとリッチなチョコクレープ - 39二次元好きの匿名さん23/10/16(月) 10:30:06
凪→生クリームとチョコバナナのクレープ
玲王→生クリームとプリンとキャラメルのクレープ - 40スレ主23/10/16(月) 10:42:28
- 41スレ主23/10/16(月) 12:35:39
in白宝高校中庭
広い中庭にはたこ焼きや焼きそば、唐揚げなどの屋台が並び、文化祭最終日ということもあり人がごった返していた
どこかから吹奏楽部の演奏も聴こえてくる
〜♪
玲王「あ、なんだっけこの曲…『学園天国』?」
凪「(こういうトコ、人が多くて全然興味なかったのに…レオと歩くだけで楽しい)」
「ずっと今日みたいな日が続けばいいのに」と凪は思う
凪「レオといるだけで楽しいよ、俺…。ほんとは夏祭りも行きたかったし、どこかに旅行に行ったりとか。この先ももっとレオと一緒に色んなもの見て過ごしたいな…」
玲王「あ!あそこ超並んでね!?俺ら【Яeversal】のライバルじゃーん!行こ行こ!!」
凪「…」
玲王は1人でズンズンとクレープの屋台に向かって行く - 42スレ主23/10/16(月) 12:38:08
玲王が近づくとモーセの海割りのごとく人々の行列が開いた
玲王「ん?」
生徒「玲王様!!並ばなくていいです!先に行ってください!」
生徒「どうぞどうぞ!!」
玲王「え、いや、いいって。大丈夫」
しかし押し切られる形で先頭に並ばされる
生徒「(列待ってる間にあの白くて大きいやつが絶対玲王様になんかしそう)」
生徒「(待ち時間に玲王様が他の男とイチャついてんの見るとか拷問かよ…!)」
玲王「あ、んじゃ俺生クリームとプリンとキャラメルのクレープにする。凪は?」
凪「たけのこの里トッピングで」
玲王「いや、ねーからそんなの!スタンダードにチョコバナナでいいよな?」
凪「うん、レオが決めたのならなんでも好き」
玲王「じゃあ激辛クレープとかにしてもイイんだ?」
凪「ないでしょそんなの」
玲王「えー?言えばあるかもよ♪ね、店員さん?」
生徒「玲王様のご要望とあれば大至急ハバネロソースをご用意いたします…!」
生徒「(並んでなくてもやっぱイチャついてんじゃねーか…!!)」
生徒「(寝太郎クッソうらやま…)」
しかしこの2人のイチャつきはとどまるところを知らない - 43スレ主23/10/16(月) 12:43:10
凪「俺クレープ食べんの初めてかも」
玲王「ぷはっ、マジかよ?あー、でも、凪なんかそんなカンジする。つか、他の誰かと食べてたらヤだし」
凪「えー、なんで?」
玲王「ん、だってクレープ食べ歩きとか超恋人っぽくね?」
玲王「だから凪の初めてのクレープ食べ歩きは俺がいただいた♪」
玲王は嬉しそうに凪を見上げる
凪「じゃあ俺にレオのクレープちょうだい?」
玲王「あ、食べてみたい?いーよ」
玲王が「あーん」と自分のプリンとキャラメルのクレープを差し出し、凪が口を近づける
凪「(ヨッシャ!念願のアーンきた…!!)」
パクッ
玲王「オイ!それ俺の指だから!」
凪「あー、ごめんよく見えてなかった」
生徒「(イヤ、見えてんだろめちゃくちゃ…!!)」
生徒「(玲王様ー!!気付いてそいつ絶対ワザとです〜〜!!)」
凪がクレープを持つ玲王の手を掴んで一口食べる
玲王「いや、一口デカッ!おいし?」
玲王が笑いながら凪に聞く
凪「うん…幸せの味がする」
玲王「ハハッ、どんなだよ」
学校で、制服を着た玲王と中庭でクレープ食べるなんて…こんな青春が自分にあったなんて、凪はいまだに信じられない気持ちだった - 44スレ主23/10/16(月) 12:47:00
凪「レオに見つかったコト誇りに思う」
玲王「えー、なんかそれ違くね?てか減ったー!俺のクレープ超減った。プリンのとこほぼお前が食ったじゃん!」
凪「(あーもう、笑ったり怒ったりマジで可愛い)はいはい…俺のもあげるから」
凪がクレープを玲王の顔の前に差し出す
玲王「ありがと。いただきま…」
玲王が食べようとした瞬間、凪がサッとクレープを口から離す
玲王「んぁ?」
サッ
玲王「ちょ、」
サッ
玲王「オイッ!」
凪「(めちゃくちゃ可愛い〜〜ッ!!)」
その後も凪は玲王が自分の持つクレープを食べようとする度に意地悪く近づけては離すのを繰り返した
やはりこの男の中身はDKではなく好きな子にイジワルしたがる男子小学生だったらしい
凪「あーもう、可愛い。スッゲェ可愛い」
玲王「…いい、もういらね」
凪「あ」
やばばば…やり過ぎた凪くん。玲王怒っちゃった
どうにかしてご機嫌回復して!下3レスから🎲 - 45二次元好きの匿名さん23/10/16(月) 12:53:47
「ごめんなさいちょーしにのりすぎました許して」
きゅるるんと見つめるUㅎxㅎU
素直に言った方が許してくれる気がするよ - 46二次元好きの匿名さん23/10/16(月) 14:06:46
ごめんなさい俺が悪かったですUㅎxㅎU(しょぼぼん捨て犬顔)
- 47二次元好きの匿名さん23/10/16(月) 14:51:19
れお…ごめんふざけすぎた…
いらない…?UㅎxㅎUクゥーン…
無い犬耳を垂れさせる凪 - 48スレ主23/10/16(月) 15:25:19
- 49スレ主23/10/16(月) 17:09:55
凪「ごめんなさい俺が悪かったですUㅎxㅎU」
凪はしょぼぼんと捨て犬のような顔で素直に玲王に謝った
見え透いたお世辞や愛想なんかは玲王に通じないのを凪は知っている
玲王「…」
しかし、玲王は疑うようにジト目で凪を見た
玲王「お前、その顔したら俺が何でも許すって思ってるだろ?」
凪「(思ってるよ)んーん、そんなコトないよ?」
生徒「(玲王様!そうです、気付いてー!!)」
生徒「(ぶりっ子してんじゃねぇ凪ーッ!!)」
凪「レオが可愛いからつい調子に乗っちゃっただけ…俺のチョコバナナいらない?」
玲王「…いる」
凪「だよね、俺の欲しいよね。ほら、あげるからお口アーンして?」
生徒「(寝太郎っ!?もっとフツーに言えんのか…!)」
生徒「(いや、なんかもう一周まわってむしろありがてぇな!?イチャつきもっとください!)」
超進学校の健全な中庭が2人のイチャつきにより妖しげな空気に包まれ、生徒の一部が新たな扉を開き始めていた - 50スレ主23/10/16(月) 17:11:29
玲王「じゃあ、いただきます」
玲王が凪を見上げて前髪を耳にかける
凪「うん(レオって、俺の顔超見てくるよね…好きじゃん、絶対俺のこと大好きじゃん…!)」
玲王が口を開けて少し舌を出し、凪の持つクレープに齧り付く
玲王「んっ…」
凪「(口ちっさぁ…!)」
凪がまだほとんど食べていなかったため、盛られた生クリームが玲王の唇につく
玲王「あ、ついちゃった」
玲王が唇に付いた白いクリームを、赤い舌でペロリと舐め取る
凪「ほぉっ…!?」
玲王「凪のチョコバナナおいしな♪」
凪「ふっんッ!?」
生徒「(我々は何を見せられているんデスカ…?)」
妄想力の逞しい一部の生徒達は凪と共に昇天しかけていた - 51スレ主23/10/16(月) 17:13:28
玲王「やっぱ定番はウマイよな〜、食べ歩きしやすいし映えるし、クレープが流行るのも分かるよな」
凪「…ふぅ」
玲王「ん?」
凪「はー、レオ。一生俺と一緒にクレープ食べようね(生き返る)」
玲王「ハハ、太っちゃうから、たまにだけなー」
その後も2人は校内を適当にぶらつく
玲王「あ、占いの館だって。面白そう!行ってみる?」
そこはオカルト研究会の出店する占いの館であった
凪「占い〜?」
玲王「すみませーん、2人入れますか?」
紫色のカーテンに覆われ、赤い絨毯の敷かれた部屋の中に入る
LEDのようだが、ロウソクの照明が独特の雰囲気を出していた - 52スレ主23/10/16(月) 17:17:59
オカ研部員「ようこそ白宝占いの館へ。ここでの会話は外には漏らしません。安心して占って欲しいことを申し上げてくださいね」
玲王「ハイ」
凪「(レオって占いとか信じるのかな…)」
凪はぼんやりと目の前の机に置かれた水晶の玉を見つめる
オカ研部員「それでは、本日は何を占いましょうか?せっかくお2人でいらしてるので…カップルですとオススメは相性占いとか、恋愛占いとか」
玲王「いや、付き合ってはないです」
玲王はキッパリと言い切った
凪「(おいおい、ふざけんな。マジで今すぐ校内放送で『俺が御影玲王の恋人です!!』って言いふらしてぇ〜…)」
この期に及んでまだ交際を隠そうとする玲王に対して、凪はイライラしていた
凪「えー、こんなの遊びですよね?じゃあ仮に俺たちが結婚したらどんなカンジになりますか?」
ぶっ込んだ占いを天才はご希望だ
その結果は…?下3レスから🎲 - 53二次元好きの匿名さん23/10/16(月) 17:50:48
定期的に喧嘩やすれ違いも起こるけれど円満な関係でいられるでしょう
- 54二次元好きの匿名さん23/10/16(月) 18:06:50
苦労も絶えない家庭になりそうです
でもしっかり話し合いをすれば大丈夫 - 55二次元好きの匿名さん23/10/16(月) 18:59:02
相性はとても良いです
しかし言葉にしなければ相手には伝わらず誤解が生まれることもあるでしょう 大丈夫貴方達のどんな所でも相手は受け止めてくれるはず - 56二次元好きの匿名さん23/10/16(月) 19:00:56
凪くんイライラしないのw
隠したい理由も汲んであげるのが大人の男だぞw - 57スレ主23/10/16(月) 19:15:29
- 58二次元好きの匿名さん23/10/17(火) 00:53:13
頑張れ凪くん……いやほんとに頑張れ……
- 59二次元好きの匿名さん23/10/17(火) 10:22:46
あんまりいじわるしないようにね凪くん
- 60スレ主23/10/17(火) 11:14:08
玲王「は?いやいや、結婚て、お前…占いならフツーに俺らの今後のサッカーのこととかさ」
凪「何言ってんの、レオのその夢は俺が一緒に叶えるよ。何があってもね。だから占いなんてカンケーない」
オカ研「フフ…そうですね、占いはあくまで統計学ですので。それではお二人がご結婚されたらどうなるのか見ていきましょうか」
オカ研部員がファイルのようなものを取り出す
オカ研「たしか、玲王様が8月12日生まれのB型…凪様が5月6日生まれのO型…ですね」
玲王「(え、俺言ったっけ?)」
凪「(何この人、詳しくね?)」
オカ研「なるほど…細かいことは気にしない凪様と、自由奔放な玲王様なので、お互いに窮屈な思いをすることは少ないでしょう。そのため、恋人としても居心地がいい関係になります」
凪「(そうでしょう、そうでしょう)」
肯定的なコトを言う占い師の言葉に、凪は大きく頷く
玲王「(たしかに凪といるのは楽しいかな…)」
オカ研「ただ、玲王様の気ままな行動に凪様がついていけないこともあるようです。そんな時は、無理に合わせる必要はないでしょう」
玲王「(は?いや、どっちかっつーと凪のがマイペースじゃね?)」
凪「(わかる。俺、よくレオに振り回されてるもん…)」 - 61スレ主23/10/17(火) 11:20:43
オカ研「まじめな恋愛が望みなら、あまり相性がよいとはいえません」
凪「え゛っ!?」
「占いなんて遊びでしょ」と言いながらも、相性がよくないと言われたことに凪はショックを受ける
オカ研「ただ、恋の駆け引きを経験したいなら最適の相手でしょう。玲王様は凪様に楽しい時間を与え、人間的な成長も促してくれるはずです」
凪「(た、たしかにレオのおかげで人間的に成長はしてるけど…)」
オカ研「しかし、残念ながら息の長い交際にはなりにくいようです。深い想い入れを持たない方が、割り切った気持ちで恋を楽しめるかもしれません」
凪「は…?いや、俺はレオとは割り切るとか、そんな軽い気持ちじゃないし」
玲王「凪…(さっきは「こんなの遊び」とか言ってたくせに)」
オカ研「結婚運ですが、しし座のB型の玲王様は独立心旺盛なのでやや家庭を省みない傾向があり、おうし座のO型の凪様は相手を傷つけたくないという気持ちが強く、また忍耐強くもあるためギリギリのところまで耐えてしまいます。そのためすれ違いから結婚後は苦労も絶えない家庭になりそうです」
凪「はい、やっぱり解釈不一致ーッ!!遊びだよこんなモン!遊び!解散ッ!!」
玲王「コラ!凪、まだ途中なんだから静かにしろ」
解釈不一致だと騒ぐ凪の口を玲王が手で押さえる - 62スレ主23/10/17(火) 11:22:58
オカ研「でも、しっかり話し合いをすれば大丈夫ですよ。お互いの意見を尊重して生活の歩調を合わせ、趣味の傾向が一致する融通のきくパートナーとなれば、明るさと温かさと安らぎのある安定した家庭が築けるでしょう。頑張ってくださいね。応援しています」
玲王「分かりました。ありがとうございます」
凪「…あざます」
2人は何とも言えない気持ちのまま占いの館を後にした
凪「(相性抜群とか、完璧な二人じゃないんだ…)」
凪「いや、まぁ、あんなのはただの占いだし…?気にするコトないでしょ」
玲王「おー、でもやっぱ統計値ってスゲェのかな。結構当たってたかも。知り合いの金持ちにも占い好きな人多いんだよな」
凪「え、マジで…あ、そういえば『趣味の傾向が一致する融通のきくパートナーとなれば』って占い師が言ってたけどさ、やっぱ俺と一緒に合わせのコスプレしようよ。夫婦で共通の趣味持つのとか、どう?」
玲王「…」
玲王が凪のエゴに対して愛想を尽かしそうになった時だった
〜♪(館内放送のアナウンス)
『お待たせいたしました。この後【白宝祭ミスター&ミスコンテスト】が開催されます。参加者の方は至急中庭までお集まりください』 - 63スレ主23/10/17(火) 11:28:18
玲王「あ、やべ。俺行かなきゃ」
凪「レオ、ミスターコン出るんだ?」
玲王「あ、うん(メイド喫茶出店と引き換えに生徒会と約束したからな…)ちょっと行ってくるわ。良かったら応援してくれよな」
凪「うん、頑張ってね」
in 中庭
〜♪(軽快な音楽) ザワザワ…ザワザワ…
1年ぶりに開催されるミスコンとその主役である玲王を一目見ようと、ステージの周りには観客が大勢集まっていた
その壇上には二人の人影が———
玲王「いや…」
凪「ん?」
玲王「何でお前がそこにいるんだよッ!?」
そう、そこにいたのは最有力候補の学園のアイドル玲王と、白宝パワースポットの凪の姿であった
凪「…いいでしょ、別に(女だろうとぜってー俺以外のやつとキスなんてさせねぇから…!!)」
玲王「しかも、ミスターの参加者が俺と凪しかいないってどーいうことなんですか生徒会!?(なんで学校でも凪と争わなきゃいけねぇんだよ!?)」
生徒会「も、申し訳ありません…玲王様がエントリーされたとのことで、凪さん以外他に誰もエントリーする方が現れず…」
さあ、始まった、白宝ミスコン!
しかしミスターの参加者が生徒会の企みにより凪と玲王の一騎打ちとなってしまった!
2人は何の対決で争った!?下3レスから🎲 - 64二次元好きの匿名さん23/10/17(火) 11:37:47
カラオケ
- 65二次元好きの匿名さん23/10/17(火) 11:38:00
ツイスターゲーム
- 66二次元好きの匿名さん23/10/17(火) 11:40:23
即興でポエムを作る
- 67スレ主23/10/17(火) 11:55:55
- 68二次元好きの匿名さん23/10/17(火) 11:59:58
凪くん青春出来て良かったねってニコニコ見ちゃうよ
- 69二次元好きの匿名さん23/10/17(火) 18:48:26
波乱の予感?
- 70二次元好きの匿名さん23/10/17(火) 22:26:11
ポエムは凪に勝てる気しないな…
- 71スレ主23/10/17(火) 22:29:52
生徒「(え…なんで寝太郎がミスターコンに?)」
生徒「(この2人の対決?なんで??)」
客「(紫の子は綺麗だし白い子は可愛いし、どっちもイイわね〜!)」
まさかの2人にザワつく生徒達を置いて、ミスターコンは進んでいく
生徒会「えー、それでは対決の内容です」
生徒会役員が箱の中から折りたたまれた紙を取り出して開く
生徒会「【即興でポエムを作る】です!お題は自由とします」
凪「(あ、もらったわ)」
凪はメイド喫茶でパパさんとゲームをした時以来の勝ち確をする(あの対決は負けたが)
『俺の永遠の太陽』というポエムのような玲王への愛を綴るノートを日頃から書いている凪からしたら、それは造作もないことであった
生徒会「では先攻、どちらからいきましょうか?」
玲王「(アホらしい、何で凪がミスターコンにエントリーしてんだよ?どーせまたドッキリかなんかだろ…こんなモン速攻で終わらせてやる)」
玲王「あ、俺からでいいですか?」
凪「いーよ?」
凪の返事を聞き、玲王が生徒会役員からマイクを受け取る - 72スレ主23/10/17(火) 22:34:43
玲王「じゃあ…僕からは入学希望者の皆さんに向けて…」
ステージの真ん中に立つ玲王に視線が集まる
それまで「玲王様〜!!」とお祭り気分で騒いでいた生徒達も、玲王の一声で大人しくなった
学園の王子様は本当に人前に立つことが似合うな、と凪は思う
玲王「流れ星に3回お願いごとをすると叶う理由、皆さんなぜだかわかりますか?」
聴衆は皆、首を横に振る
玲王「それは流れ星が流れるその一瞬の間に、迷わず唱えられるほどその願いが自分の心の中に刻み込まれているからです」
凪「(は?)」
玲王「では、どうやったら心に刻み込むことができるのか?それは自分の感情が鍵となります。頭で考えたコトはいつか忘れてしまいますが、心に刻み込まれたキモチはいつまでも忘れることがありません」
凪「(いやいや、これポエムじゃなくてただのスピーチじゃね?)」
凪のツッコミは至極正論なのだが、玲王の表情と言葉に聴衆達は心惹かれ、満場一致で玲王のスピーチに聴き入っていた
玲王「夢を持ち、目標を強く決意し、いつもそのことについて考えたり情熱を持って努力をした過程で得た感情は、間違いなく自分の心に刻まれます」
入学希望の学生達は憧れの眼差しで玲王を見つめる
凪「(オイオイ…)」 - 73スレ主23/10/17(火) 22:41:20
玲王「今日みんなで過ごしたこの白宝祭も、生徒達みんなで努力して、泣いたり笑ったりしながら情熱と共に創り上げました。だからきっと、大人になっても心に刻まれて忘れられない思い出になることでしょう」
玲王「入学希望者の皆さん、ぜひこの白宝高校で俺たちと一緒に、一生忘れられないような素敵な思い出を心に刻みましょう!!」
パチパチパチパチパチパチ……!!
拍手喝采であった
凪「いやいや、パチパチじゃないから…これ何の話?みんなレオに心掴まれすぎ。ダメダメダメ」
玲王が小声で言う
玲王「いーだろ、ポエムなんか思いつかねーよ。お前じゃあるまいし」
凪「もぉー、しょーがないなぁ。俺がお手本見せてあげるよ」
凪が玲王からマイクを受け取る
生徒「(寝太郎がポエム…?想像つかん)」
生徒「(何話すんだろ…てか話すとこ初めて見るわ)」
凪「…オホン、ある人への想いを言葉にして綴ります。聴いてください『俺の永遠の太陽』」
玲王「(ピクッ)」
玲王は嫌な予感がした
玲王「(まさか…?ちょっと待て、そのタイトルって凪の家にあるあの意味わかんねぇノートだよな…?)」 - 74スレ主23/10/17(火) 22:47:34
凪「ある春の日、退屈に満ちていた俺の世界に 一筋の暖かな陽光が射し込んだ」
凪「その人はまるで太陽みたいに熱くて、眩しくて、ずっと日陰で生きてきた俺の世界が一瞬で色づいた」
凪「眩しくて、目も合わせられなくて、近づくほどにこの身が焼け焦がれてしまうような———きっとこれが恋なんだって、俺はその日初めての感情を知った」
凪「でも恥ずかしくて言葉にうまくできなくて 見ないふりをしていたら、その太陽はいつのまにか夕暮れみたいに俺の目の前から隠れていなくなってしまった」
凪「だから、俺は必死で追ったんだよ」
凪「次にもし、太陽がまた俺のことを照らしてくれるなら 次はたとえこの身が焦がれて燃え尽きたとしても 二度と目を逸らさないって決めたんだ」
凪「ずっと一緒にいたい そして、いつまでも隣で太陽のように、その笑顔で俺を明るく照らしていてほしい」
凪「お前がずっと笑顔でいられるように 俺がお前を曇らせるものを全部なくして、俺たち二人が繋がるための空を一面晴れ間にするから」 - 75二次元好きの匿名さん23/10/17(火) 22:48:59
神ポエム…スレ主凄い…
- 76スレ主23/10/17(火) 22:49:47
凪「俺の永遠の太陽」
凪「それは、他の誰でもない」
凪「お前なんだ、レオ……愛してる」
玲王「…」
生徒達「(あ、愛してる?)」
生徒達「(え…れ、れお?玲王様??)」
生徒達「(なんなのこの公開告白???)」
入学希望者「(こ、この学校ってアッチィ〜〜っ!!)」
「「(ポエムってなんだったっけ…?)」」
会場の全員がポエムの意味を見失いかけていた
ジャッジするのは観客、勝敗はその拍手の多さで決まる
かろうじてポエムだったのは凪の方だが、2人の勝敗の結果は?
下3レスから🎲 - 77二次元好きの匿名さん23/10/17(火) 22:53:49
引き分け
- 78二次元好きの匿名さん23/10/17(火) 22:55:04
人気集めた方になりそうってことで玲王
- 79二次元好きの匿名さん23/10/17(火) 22:58:40
ロマンチックなのが客に刺さりまくった凪
- 80スレ主23/10/17(火) 23:02:50
- 81スレ主23/10/17(火) 23:18:01
玲王「(いやいや、そりゃポエム感あったのは凪の方だけど、フツーに観衆の心掴んだのは俺の方だろ)」
生徒会役員「では、御影君の方が良かった人拍手〜?」
パチパチパチパチパチパチ
玲王「(アレ?)」
生徒会役員「続いて、凪君のが良かった人拍手〜?」
パチパチパチパチパチパチパチパチ……!!
生徒「超エモかったよ寝太郎〜!」
生徒「ヒューヒュー!!」
恋バナ大好きな白宝生を始めとする客たちにロマンチックなのが刺さりまくったらしく、結果は凪の勝利だった
玲王「いやいや、これは冗談だろさすがに」
凪「冗談なんかじゃないよ。俺の気持ちは。な?俺の永遠の太陽?」
玲王「おい、ヤメろって。俺のあだ名が明日からエタシャンになったらどうすんだよ」
玲王「すみません。納得出来ないんでもう一回戦希望します」
生徒会役員「わかりました」
生徒会役員が引いた次の対決の内容は?
下3レスから🎲 - 82二次元好きの匿名さん23/10/17(火) 23:20:23
愛してるよゲーム
- 83二次元好きの匿名さん23/10/17(火) 23:21:28
腕相撲
- 84二次元好きの匿名さん23/10/17(火) 23:27:03
手押し相撲
- 85スレ主23/10/17(火) 23:32:24
- 86スレ主23/10/18(水) 00:44:06
生徒会「続いての対決内容は…【手押し相撲】です!!」
ワーーーッ!!
観衆はなぜか湧き上がっている
DK同士の手押し相撲の何が彼らをここまで盛り立てるのだろうか?
そして、盛り上がっている男が壇上にも1人———
凪「ウェエエーーイ!レオと手押し相撲〜!」
玲王「うわ、ムカつく…お前1回俺に勝ったくらいで調子乗んなよ」
凪「え、悔しいのもしかして?」
玲王「(あーもー、ぜってぇぶっ潰す…!)」
このパーフェクト御曹司、相当な負けず嫌いである
凪「だいたい御曹司が手押し相撲知ってんの?」
玲王「バカにすんな、それくらい知ってるっつーの。手で押し合ってバランス崩した方の負けだろ」
凪「俺の力と体幹の強さ知ってて勝つつもりなの?」
ポキポキと凪が拳を鳴らす
玲王「ハハ、手押し相撲ってのはテクニックなんだよ」
生徒会「では、見合って見合って!ハッケヨーイ、のこった!」 - 87スレ主23/10/18(水) 00:46:54
2人はジリジリと構えのポーズをとる
玲王「(コイツの腕力マジで鍵ぶっ壊すくらいのゴリラだからな…まともに手弾かれたら終わる)」
凪「〜♪(レオに少し押されたくらいじゃなんてコトないんだよね。でもすぐに勝負ついたらイチャイチャできないから軽くしよ)」
凪が玲王の手にタッチしようと手を伸ばす
その手を玲王がギュッと恋人繋ぎした
凪「は!?ソレ、反則…!!」
と見せかけて次の瞬間、玲王が突き放すように凪を後ろへと押す
玲王「バーカ!!」
凪「っぶね!!」
しかしそこはウルトラジーニアス、とんでもない腹筋と背筋、そしてバランス力により足場をキープした
凪「ねぇ、今バカって言ったよね…?」
玲王「だったら?」
ハハン、と笑う玲王目掛けて凪が少し強めに手を出す
その素早さに玲王がよろけて後ろに傾きそうになったところで凪が玲王の胸を掴む
玲王「ぅオイッ!!ふざけンなっ!これこそ反則だろーがッ!!」
凪「は!?知らねーよ!事故だよ事故!!」 - 88スレ主23/10/18(水) 00:48:49
生徒「(我々は何を見せられているんだ…?)」
客「いいぞー!どっちも頑張れー!」
生徒「玲王様、寝太郎なんかに負けないで…!!」
部員A「凪ーッ!行けっ!そこだ!押し倒せーーッ!!」
部員B「ちょ、アンタだけ応援の方向性違うわよっ!」
よく分からないが観衆もめちゃくちゃ盛り上がっていた
凪「あー(みんなが見てる前でイチャつくとか誠士郎ヤバくなりそう)めんどくせぇ…もうこれで終わり」
凪が一旦引くというフェイントを仕掛けて、思いっきり玲王の手を押そうとしたその時———
玲王「ん」
凪「うわアッ!!」
玲王が凪にキス顔で迫った
凪「〜〜ッ(こんなン無理じゃん…!!)」
動揺のあまり凪は足元のバランスを崩してしまう
生徒会「ハイ、御影君の勝利〜!」
玲王「イェーイ♪」
凪「いやいやいや、待って、じゃあラスト勝負。これで決着つけよ?」
もうミスターコンの趣旨がよく分からなくなってきたがどうでもいい
祭りとは楽しければそれでいいのだ
現在1勝1敗の2人…ラストバトルの内容は?
下3レスから🎲 - 89二次元好きの匿名さん23/10/18(水) 00:57:55
観客席から抽選で選ばれた人を口説いてください
- 90二次元好きの匿名さん23/10/18(水) 01:29:11
愛してるよゲーム
- 91二次元好きの匿名さん23/10/18(水) 01:36:08
生徒会長に労いの言葉をどうぞ(会長が私情で入れた)
- 92スレ主23/10/18(水) 02:10:39
- 93二次元好きの匿名さん23/10/18(水) 11:01:09
女神愛してるよゲームは嫌いなの!?保守
- 94二次元好きの匿名さん23/10/18(水) 11:02:25
「愛してる」は遊びで使わせたくないのかもねここの女神
- 95スレ主23/10/18(水) 12:34:17
生徒会役員が箱から取り出した紙を見ている
生徒会「…会長、出番です!壇上にお上りください」
凪「ん?会長?何の勝負なの」
会長「フッフッフ…私が来たということはズバリ【生徒会長に労いの言葉をどうぞ】つまり、私へのアピールタイムだよッ!」
それは会長が私情で入れた紙であった
凪「ちょっとちょっと、ダメでしょ…!これ勝敗決めるのが会長ってコトでしょ?(この人レオの厄介オタクだよ?)こんな主観入りまくりの審査員じゃ勝負になんないよ」
会長「うるさい凪…!俺はもう三徹で過労4寸前なんだ。これくらいの癒しがあったってバチは当たらないだろう!!」
当日の警備交通整理、全体のスケジュール管理、各種オペレーション、来賓への対応、ハッピとインカムをつけて白宝祭前日から学校の内外を走り回り、帰宅後も持ち帰りの仕事をしていた会長のライフはほぼ0に近かった
会長「(悔やまれるのは忙しさのあまり玲王くんの生メイドが見られなかったコトだ…!!)」 - 96スレ主23/10/18(水) 12:42:38
会長「ハハ、ほんとならこんなボロボロの姿じゃなく、もっとカッコ良く玲王くんの前に現れたかったんだけど…」
目の下にクマを作った会長が自虐気味に笑う
玲王「そんなコトないですよ」
会長「え」
玲王「その眠そうな目も、一生懸命に頑張る真剣さも、俺は会長のことスゲェかっこいいと思います」
会長「玲王くん…」
玲王「生徒会長に誘われた時、本当はやってみたかった…でも、今はあなたが白宝の生徒会長で良かったって思います」
会長「…!!」
凪「(あー、もうまた好きにさせてるじゃん…)」
玲王「この二日間、絶対忘れられない想い出になりました」
そう、玲王の心にも確かに刻み込まれた
大人になったって、きっとこの日々の感情を何度も思い出すだろう———
玲王「会長、生徒会のみんな。こんなに楽しい白宝祭を作ってくれて、ほんとにありがとう!」
会長「…」
生徒会「「…」」
『感無量』、まさに今の彼らの心境はこの言葉につきる
ブラック企業顔負け、過労4寸前だった生徒会の面々は、その玲王の天使の笑顔だけで報われた気持ちになっていた
さあ、この玲王の後に凪から会長へのターン…!
凪はどんな労いの言葉を会長にかける?
下3レスから🎲 - 97二次元好きの匿名さん23/10/18(水) 12:45:07
えー…あー…お疲れ様でした
生徒会長のおかげで玲王とイチャイチャできて最高です
今晩はぐっすり寝てクダサイ - 98二次元好きの匿名さん23/10/18(水) 12:51:37
凪「会長お疲れ様~。2日間レオと一緒にクレープ食べさせ合ったり、お化け屋敷行ったり、メイドのレオを堪能できて凄く楽しかった。これも、会長が学校をスムーズに管理してくれたお陰なんだよね…ありがとー(棒読み)」
- 99二次元好きの匿名さん23/10/18(水) 12:52:58
3徹ね 疲れるのはわかるけど そういうのは隠して 決して見せない方が良かったんじゃないの?
会長がそんなんだと他の役員だって困るでしょ
いいものにしたいのは伝わったけどさ
お疲れ様デス
叱咤激励する - 100スレ主23/10/18(水) 12:56:39
- 101スレ主23/10/18(水) 17:15:58
玲王「俺も部費がつきたことで出店のために初めて自分から積極的に白宝祭に関わって、0からモノを作る大変さを知りました。あ、だから来期はサッカー部の予算、もうちょっとあげてくださいね?」
玲王の言葉に聴衆から笑いが起こる
会長「ハハ、善処するよ」
会長「(こんなに可愛らしい玲王くんの笑顔を引き出すお役に立てたのなら…)」
サッカー部のメイド喫茶は大好評で、そこには凪の存在もあったと会長は周囲から聞いていた
会長「(そしてそれが、少なからずあの凪のおかげだというのなら)」
会長「(それでもう、十分なのかも知れないな…)」
会長はこの数ヶ月の苦労が報われ、その想いが昇華された今、もうこの2人の仲を引き裂こうなどと言う悪しき考えを持つのはやめようと反省し始めていた
会長「あ、では凪。君からももし良ければ、僕に何か言葉はあるかい?」
凪「うん…一応対決だからね。俺からも会長に労いの言葉かけさせて?」
会長「分かった。では、よろしくどうぞ」
凪がマイクを受け取る - 102スレ主23/10/18(水) 17:23:04
凪「会長お疲れ様~」
会長「うん」
凪「この2日間レオと一緒にクレープ食べさせ合ったりさ…あの時俺に向かって『凪のチョコバナナおいし♪』って唇についた生クリーム舌ペロするレオ、超エロかったな。会長は忙しくて見てないよね?ご愁傷様」
会長「んぶッ!?」
「あ…コレ、雲行き変わったな…」
誰もがそう思った
先程玲王が作り上げた和気藹々ムードから、場の空気が一転する
凪「他にもお化け屋敷行ったり、その時はアイマスクしたままレオにだいしゅきホールドされて2人で汗だくになっちゃったし、マジであの時は精気吸い取られるかと思ったー、色んなトコの」
会長「…ぐぎぎッ」
生徒会「会長ッ!」
生徒会長は奥歯を砕きそうな程噛み締めている
凪「あと、メイドのレオを堪能できて凄く楽しかった。『大好き♡誠たんご主人様〜!』ってレオが俺に採寸されて作った超可愛いメイド服着て、俺に向かって萌え萌えキュン!してホットケーキに『一番大切な宝物♡』って俺の顔描いてくれたの、会長にも見せてあげたかったなー」
会長「〜〜〜…ウッ」
会長は泡を吹いて倒れそうになっていた
副会長「会長!!お気を確かにッ!!」
生徒会「会長ーーーッッ!?」
そして役員達に支えられている会長に凪が顔を近づけ、煽るように瞬きもせずその目を見つめた
凪「あれもこれも、ぜーんぶ会長が三徹してまで学校をスムーズに管理してくれたお陰なんだよね…ありがとー(クッソ棒読み)」
会長「ドゥハァッ!!」
生徒会「「〜〜〜ッ!!」」 - 103スレ主23/10/18(水) 17:31:26
凪「(さっき会長がレオに『スゲェかっこいい』とか言ってもらってんのちょっとムカついたから、そのお返しだよ)」
ちょっとムカついただけのお返しにしてはオーバーキルすぎるだろう
玲王絡みに関してはまるで容赦のない男である
会長「…くっ、俺、は…ッ!」
副会長「会長っ!無理なさらないでっ!(まだ仕事残ってるんだから…!!)」
会長「俺はッ、お前を喜ばせるために三徹したんじゃあないッッ!!!」
凪「うるさー」
マイクを持ったままの凪が耳を塞ぐ
会長「この勝負、もう完全にお前の負けだッ!負けッ!!ミスター白宝は玲王くんに決まりッ!」
生徒会「あ、では…2勝1敗でミスターコンは御影君の勝利に…」
玲王「フーッ…(やっと終わった)」
ミスターコンの決着を聴衆に告げるため、凪からマイクを取ろうと生徒会役員が近づく
しかしそれを遮るように手を前に出し、凪は拒否した
凪「…」
凪「ねぇ、俺がこのまま終わる人間だと思ってる?」
会長&生徒会「「え?」」
玲王「?」
凪がマイクに向かって叫ぶ
凪「今だよー!やっちゃって!!」 - 104スレ主23/10/18(水) 17:39:22
ザワザワ…
生徒「え、何?」
客「何が始まるの?」
凪の言葉に、壇上の人間だけでなく聴衆も何事かと騒めく
ヒラヒラ…
生徒「ん?空からなんか降って来てねぇ?」
生徒「え?」
そこにいた人々が一様に空を見上げる
ヒラヒラ… ヒラヒラ…
凪の合図により、屋上から無数の紙がばら撒かれていた
中庭にいた人々が次々にそのA4サイズほどの紙を拾いあげていく
客「何なに?…号外?」
それは凪から新聞部への指示だった
インタビューで語った玲王との不健全な内容を記事にしないよう口止めをしに新聞部へ行った際、凪は部員達に(半ば強制的に)頼んでいた
「ミスターコンの対決がどうなろうと、自分の合図とともに一番目立つタイミングで号外をばら撒くように」と - 105スレ主23/10/18(水) 17:44:19
生徒「え?『玲王様は最初は凪の身体目当てだったらしい』何これ、どーいうコト…!?」
ザワザワ…
聴衆の視線が再びステージの2人へと向けられる
玲王「は?」
聴衆からの視線に気づいた玲王が、頭上に落ちてきた紙を手に取り読んだ
そこに書かれていたのは、
『玲王様は最初は凪の身体目当てだったらしい』
という見出しとともに、
玲王が凪の家を出入りして違う服で出て来たこと
スーパーで2人でゴムを買おうとしていたこと
お互いへの関係として、
御影玲王
【凪は相棒で俺の宝物、以上】
凪誠士郎
【最初に言ったでしょ『相方(パートナー)』って】
と新聞部に語るそれぞれのインタビュー
そして相棒と相方の違いについても説明が書かれていた
【相棒】とは、同じ目的に向かって進むチームメイトのこと
【相方】とは、いつも一緒にいる人
結婚相手、そして最近は恋人のことを「相方」と呼ぶことも - 106二次元好きの匿名さん23/10/18(水) 17:47:41
これ…大丈夫か?
- 107スレ主23/10/18(水) 17:53:13
生徒「あー…確かに前からこの2人校内セッ◯スとか色んな噂あったけどさ」
生徒「玲王様って凪にイレ込んでたし、最近は交際報道もあったよね。クラスで凪とのこと相談してるとかって」
生徒「何これ、つまり凪は玲王様のこと恋人だと思ってて、2人はそーいう関係もあるけど玲王様からしたら凪はただのチームメイトってこと?」
生徒「え、何?玲王様ヤリ目だったってこと?」
生徒「ちょっと!その言い方はないでしょ?この学園の王子様だよ」
生徒「そーいえば玲王様が『凪、カラダだけじゃない!心も!ずっと前から俺もお前のことが好きだったんだー!!』って叫んでるの聞いた子がいるって」
部員A「(いや、それ俺の書いたコピ本のセリフーッ!!)」
生徒「たしかに凪の心も好きなら”相棒”って言い方はなんか違うのかもね…私ならちゃんと恋人だって周りに言って欲しいかも〜」
生徒「待って、たしか『お前を俺にくれ』って玲王様が凪に言ってたってサッカー部のヤツが話してたよ」
生徒「え、何。お前の『カラダを』俺にくれってこと!?」
生徒「やだーっ!でも体だけでもイイから私もそんなの言われてみたーい!」
玲王「…」
正しくは「お前の『才能を』俺にくれ」なのだが、噂とは人々の見たい方向に転がるものである
白宝生達の間にも、2人のすれ違い具合がいつの間にか伝播していた - 108スレ主23/10/18(水) 18:00:34
凪「…」
屋上からばら撒かれた号外のビラ騒ぎにより、校内にいた生徒や外部の客達も窓から次々と顔を出し中庭のステージを覗いていた
玲王が今までにないほどの絶対零度の視線で凪を見つめる
超美形の無表情は怖い、圧が凄い
でも凪はもう怯まなかった
マイクを手に凪は玲王に向かって告げる
凪「さっきの即興ポエム対決の時、俺がお前に言った『愛してる』の答え、まだ聞かせてもらってないんだけど」
凪「(このままじゃお前は俺の身体を弄んだだけの最低な男として周知される。それはきっとレオのプライドが許さない)」
もう何度目になるか分からない勝ち確を凪はする
凪「(だからレオは必ずここで言う、俺への愛を)」
たとえ玲王にミスターコンで負けたとしても、玲王本人の口から直接自分への愛をこの聴取の面前で告白させる
そして自分達が”両想いの恋人同士”だと言うことが全校に伝われば、ミス白宝とミスター白宝の玲王がキスをする流れはなくなる
ミスターコンの対決で負けても、自分との関係を隠そうとする玲王との”勝負”には勝つ
それこそが凪の考えた作戦だった———
凪「(さぁ、言えレオ。俺に愛の言葉を…!!)」
玲王の回答は?下3レスから🎲 - 109二次元好きの匿名さん23/10/18(水) 18:05:34
お前…ほんっとに人の気持ち……考えてくれねーよな
- 110二次元好きの匿名さん23/10/18(水) 18:26:35
お前と俺に認識のズレがあったことはわかった
それについては後で話そうか
すみません記事内容について訂正させていただきたいことがあるのですがお時間いただいてもよろしいでしょうか?
笑顔の仮面をつけて生徒会の方に話しかける - 111二次元好きの匿名さん23/10/18(水) 18:32:39
お前さ……これ、俺が傷つかないって思ってやった?
号外を握りしめて絞り出すように言う - 112スレ主23/10/18(水) 18:39:43
- 113二次元好きの匿名さん23/10/18(水) 18:52:22
知ってた
怒らせているのに愛の言葉はちょっと出てこないよ凪くん(;´д`) - 114二次元好きの匿名さん23/10/18(水) 20:04:56
これ凪くん白宝生徒全員から呪われない!?大丈夫そ?
- 115二次元好きの匿名さん23/10/18(水) 20:16:45
ここの凪と玲王
凪は近く(現在)を見て遠く(未来)が見えてなくて
玲王は遠く(未来)を見て近く(現在)が見えていない感じなのかな
凪は一緒にいるために今の脅威(他の玲王を好きになる人たち)を何とかしたくて
玲王は一緒にいたくて未来の脅威(親や世間)を何とかしたい
そこですれ違ってるのかなって思った - 116スレ主23/10/18(水) 21:53:49
凪は玲王からの答えである”愛の言葉”を固唾を呑んで待っていた
凪「…(ゴクリ)」
玲王が逃げられない状況に追い詰め言葉を引き出し、白宝全体に周知させる
これ以上ない完璧な作戦だと凪は本気で思っていた
そこに最も重要なピースが抜け落ちていることに気づかないまま
玲王「…」
無表情、そして無言のままに凪を見つめていた玲王が一瞬下を向いたかと思うと、仮面のような笑顔を張り付けて凪からマイクを取る
凪「(あれ…今の、レオの作った表情じゃん)」
玲王「ワリィな、凪。お前と俺に認識のズレがあったことはわかった。それについては後で話そうか」
玲王はその作り笑顔のまま生徒会の方に話しかける
玲王「すみません。記事内容について訂正させていただきたいことがあるのですが、お時間いただいてもよろしいでしょうか?」
生徒会「え、ああ、もちろんです」
玲王「皆さん、こんな楽しい時間に驚かせるような…水を差すようなことが僕達のせいで起きてしまって、お騒がせしたこと本当にごめんなさい。BLに出て有名になってから色んなところで俺と凪が注目されるようになって、中にはこんなカンジで俺たちの関係を面白がったり揶揄するような記事が出るのも事実です。ま、有名税ってヤツですよね」
玲王の明るい話し声と笑顔により、聴衆はホッと安堵した表情になり、次第に各所から笑いが漏れる - 117スレ主23/10/18(水) 21:57:09
生徒「玲王様がんばってー!」
生徒「大丈夫、こんなのみんな信じてないよー!」
玲王「ハハ。誤解のないようにお伝えしておくと…僕が凪の心よりも先に、彼の才能を欲しがったのは事実です」
ザワザワ…
玲王「それくらい、初めて見た時の彼は、僕にとっては衝撃的で、今だって他にいない唯一無二の天才だって思っています」
凪「…(あー、どうしよう)」
玲王「そして、今ではちゃんとパートナーとして凪のことを大切に考えています」
凪「(こんな作ったような言葉が欲しかったんじゃない)」
玲王「この手の誰かのイタズラも、この先またあるかも知れませんが…どうか皆さんお手柔らかにお願いしますね♪」
玲王は終始笑顔で、聴衆はみんなその表情を疑いもせず笑っている
ただ凪だけは、玲王の表情が今にも泣きそうに見えて
そのやらかした事実に気づいて固まっていた - 118二次元好きの匿名さん23/10/18(水) 21:58:22
ここから入れる保険はありますか?
- 119スレ主23/10/18(水) 22:00:30
ミスター白宝が決まり、玲王の頭にその証であるプラチナのように輝く王冠がのせられた
凪「あれ、そーいやミスコンは?」
凪がその様子を拍手で見守りながら生徒会役員に尋ねる
生徒会「ミスコンは玲王様がミスターにエントリーされた瞬間から参加者が押し寄せてしまって、警備の都合上今年はミスターのみの開催になったんです。お聞きになってなかったですか?」
凪「…え?(じゃあ俺がミス白宝とレオをキスさせないようにってミスターコンに出た意味なくね?)」
いや、それでもいずれにせよなんらかの方法で凪は学校中に玲王と自分との関係を知らしめたいと以前からずっと思っていた
でもそれは、なんでそうしたかったのだろう、と凪は考える
玲王にあんな無理した表情をさせてまで本当にしたかったことなのか?
凪は玲王が自分との関係を周りに否定したり、隠そうとするたびに傷付いてた
凪「(どう思われてもイイじゃん、俺は気にしない。付き合ってることが広まってそれで誰もレオに手ぇ出してこないんならめんどくさくないしメリットしかないじゃん)」
本気でそう思ってた
でも、それは違ったらしい - 120スレ主23/10/18(水) 22:02:06
凪「(なんでだろう。俺とレオのためにしたことで、余計めんどくさいコトになってるのは)」
凪「(なんでレオはあんな顔したんだろ。俺はレオの気持ち、考えられてなかったのかな)」
生徒「凪くん、次の演目始まるからステージから退けてもらってもいいかな?」
凪「…うぇッ?」
凪がボーっと考えている間にいつの間にかミスターコンは終了しており、玲王の姿も見えなくなっていた
凪「(うわ、やば…レオに誤解されたまんまなのに。てか後で話そうってレオが言ったんじゃん)」
凪は玲王を探した
玲王はどこにいたの?下3レスから🎲 - 121二次元好きの匿名さん23/10/18(水) 22:02:59
屋上
- 122二次元好きの匿名さん23/10/18(水) 22:03:09
出逢った階段
- 123二次元好きの匿名さん23/10/18(水) 22:06:22
サッカー部の部室
- 124スレ主23/10/18(水) 22:08:28
- 125二次元好きの匿名さん23/10/18(水) 22:10:44
まだ 話し合う余地を残してるだけ 情はあるかな
- 126スレ主23/10/18(水) 22:21:21
凪は玲王を探して校内を回る
『その太陽はいつのまにか夕暮れみたいに俺の目の前から隠れていなくなってしまった』
凪「(まさにさっきの即興ポエムじゃん)」
少し前までは楽しく二人で歩いていたのに、今は凪一人だ
クレープの屋台、占いの館、お化け屋敷、メイド喫茶…玲王のクラスにも玲王はいなかった
凪は歩きながら、玲王と裏サイトの犯人探しのために二人でメイド服を着て、校内を練り歩いたことを思い出していた
凪「(あの後は、暑いからって購買でアイス買って屋上に行ったんだよね)」
もしかしたらいないかも知れない
でも、もう一度ちゃんと逢って話したい
凪は屋上に行く前に、購買で二人分のアイスを買うことにした
何のアイスを買った?下3レスから🎲 - 127二次元好きの匿名さん23/10/18(水) 22:24:23
パピコ(チョココーヒー)
- 128二次元好きの匿名さん23/10/18(水) 22:29:42
プリンバー
- 129二次元好きの匿名さん23/10/18(水) 22:38:50
夫婦喧嘩仲直りスイーツ定番ハーゲンダッツ
期間限定カフェ・ラテタイムとレモンクリームパフェ - 130スレ主23/10/18(水) 22:41:38
- 131二次元好きの匿名さん23/10/18(水) 22:42:52
女神パピコ好きだね
- 132二次元好きの匿名さん23/10/19(木) 07:36:10
ドキドキする
- 133スレ主23/10/19(木) 09:04:02
in 購買
凪「(やっぱ…俺らといえばコレ、かな)」
凪はパピコのホワイトサワー味を取ろうとして、合宿に向かうSAでの玲王との会話を思い出す
玲王『えぇー、俺断然コーヒー派なんだけど!』
凪『良いじゃん、今日はレオを俺色に染めたいの』
玲王『もー、またキモいこと言ってる!』
凪「(うわー…あの合宿ってちょっと前のことなのに、今一人でパピコ買ってんの泣けてくる)」
今まで、いつだって凪は自分のエゴを押し通そうとしてきたけど、恋人になった今はもう少し余裕をもって、玲王の気持ちや立場についてちゃんと考えてみるべきなのかも知れないと思う
凪は自分が好きなホワイトサワー味ではなく、玲王が好きだというチョココーヒー味を手に取りレジへと向かった
店員「(わ、鬼取り調べコンビの片割れまた来た…!て、今日も白い子一人だけなのか…しかも、いつもよりしぼんで見えるような?)」
凪「(いるかも知んないし…いないかも知んない。もしいなかったら、もう疲れたしパピコで一人で食べちゃお。そんで屋上からレオ探そ。屋上からのが見つけやすそーだし)」
凪はトボトボと重い足取りで階段を上がる
玲王と出逢ったあの階段を通って、この前大好きのハグをしてこっそりキスをした踊り場に着く
凪「(うわー、キッツー…)」
玲王との想い出が、学校の中にもどんどん増えていく
いいことばっかりじゃない
凪が屋上のドアを開ける
風の吹く屋上に、玲王の姿はなかった - 134スレ主23/10/19(木) 09:05:58
凪「(あーあ…やっぱいないのかな)」
凪は塔屋の梯子をのぼり、いつも一人で過ごしていた給水塔のある場所へと上がる
凪「あ」
玲王「…あ」
誰かが梯子を登ってくる音に顔を上げた玲王と、今登ってきた凪の目と目が合った
凪「…ここにいたんだ(猫かよ)」
玲王「いいだろ、別に」
凪「いいけどさ…」
バツの悪い気持ちのまま、元は玲王を探していたのだから引き返すのもおかしくて、凪は玲王の横に座る
凪「…アイス、食べる?」
持っていた袋を玲王に見せるようにして、ガサッと掲げた
凪「パピコなんだけど」
玲王「…何味?」
凪「チョココーヒー。レオ、この味好きでしょ?」
玲王「…ん」
玲王が凪に手を出し、半分に割ったパピコを受け取った - 135スレ主23/10/19(木) 09:07:58
玲王「お前ってさ」
玲王がパピコを口に咥えながら話す
凪「(エロー…)ん、何?」
玲王「”こーいう”気の遣い方は出来るようになったクセに、なんで一番肝心のとこでめちゃくちゃすんの?」
凪「めちゃくちゃ…って?」
玲王「屋上から撒かれたビラのことだよ」
玲王は変わらず表情がない
凪「…話したくない」
玲王「…は?」
話したくないというか、正直もう話すのが怖い
怒られる、嫌われる、絶対ダサいって思われる
凪「(嫉妬とか独占欲とか、執着心だから、全部)」
凪「レオはさ、執着心の強い男が、それが凪だったら嬉しいよ、って家庭科室で言ってくれたじゃん?」
玲王「…だから?」
凪「だから…さ、」
玲王「…いや、だからって、執着心で何でも許すワケねーじゃん。お前マジでやること滅茶苦茶。バカすぎ。いい加減愛想尽かすわ、マジで」
凪「え、嘘、待って」
凪は焦って玲王の顔を見る - 136スレ主23/10/19(木) 09:11:09
玲王「いや、まずなんでミスターコンに凪がいんの?って思ってさ」
凪「うん」
玲王「お前見た瞬間ビックリした。頭回んなかった」
凪「だから、もぉー言っちゃうけど…出店のお願いしに二人で生徒会室に行ったじゃん?あの時、会長からレオがミスターコンに出るって聞かされて、それでミスとミスターに選ばれた二人がキスするって言われたから…それで、俺も出た」
玲王「プハッ、いや!単純すぎだろお前?しかもそれ俺に勝つつもりだったのかよ。てか、お前が勝ったとしたら、お前がミス白宝とキスするつもりだったってコト?」
玲王がグイグイと尋問するようにして凪に迫る
凪「いや…(近…)んなワケないじゃん。レオ以外とのキスとか拒否するよ、何があっても。それでその場にレオを引っ張ってきて、みんなの前でチューする。めっちゃ凄いやつ」
玲王「うわ、ヤッバ!ハハ、良かったわ、俺がミスターんなって」
ハハハ、と玲王が笑う
凪「(あ、良かった。やっと笑った)」
凪「でも、レオだって俺に黙ってたじゃん。ミスターコン出ること」
凪が歯でがじがじとパピコをチューブの上から齧る
凪「(あー、やっぱホワイトサワーのが好き…)」 - 137スレ主23/10/19(木) 09:14:46
玲王「…いや、俺もあの日、副会長に言われて出ることにしたんだぜ?メイド喫茶を出店する交換条件に、って」
凪「え、何ソレ。俺らなんか生徒会の人達に仕掛けられてたってコト?」
玲王「そーなのかもな。…ほらな?お前が会長の前でワザと俺とイチャついたりするからさ。だから俺らの関係が知られるとロクなことにならねーって前から言ってんじゃん」
凪「いや、あの生徒会室の時はレオもノリノリだったでしょー」
話しながらも凪は玲王の横顔に見惚れてしまっていた
風に靡く前髪も、伏せた時に見えるその長く緩やかにカーブした睫毛も
薄い水色をした空にはコントラストが強くて
全部が凪の視界に鮮明に飛び込んできた
凪「んー…でも俺はレオといつでもイチャつきたいし。他のやつがレオに寄ってくんのも…正直ヤダ」
玲王が凪の方を見て目を細めて笑う
玲王「大丈夫」
凪「…」
そう言われても凪は安心しない
今でもこうやって微笑みかけてくる玲王がこの世界で一番、少なくとも凪の世界の中では頂点の存在だから - 138スレ主23/10/19(木) 09:18:15
凪「…だって、レオって誰とでも距離近いし、近くで見てもスゲェ可愛いし、オマケに良い匂いするし、エロいし、優しいし、気がきくし…みんなレオのこと好きになっちゃうって、いっつも心配なんだって」
玲王「え、何コレ。俺、今お前に告られてる?」
ハハハッと玲王が声をあげて笑う
この笑顔だ
俺が欲しかったのは、と凪は思った
凪「2年、凪誠士郎。高校に入って、初めて好きな人が出来ました。正直、一目惚れでした…だっけ?俺がここでレオに初めて告ったの」
玲王「うん。まだあれから2ヶ月ちょいしか経ってねーのに色々あったよな、ホント。お前といると全然飽きねぇ」
玲王がポンと凪の手に札束を渡す
凪「ハ!?(て、手切金…!?)」
札束を手にしたまま、硬直した凪が玲王を見る
玲王「ふふっ、お前が何考えてるかだいたい分かるなー。でも安心しろよ、ミスター白宝の賞金100万円だ」
凪「え!アレってそんなもらえんの!?(もーちょっとちゃんとやれば良かったかな)」
玲王「有名私立だぜ?当たり前だろ。って、俺も出るまで賞金あんの知らなかったけどな。それ、お前にやるよ」
凪「いやいや…もらえないよこんな大金。だってレオのお金でしょ」
玲王「だからそれは、お前から父さんに返せよ。お前が使った100万はサッカー部の部費に回るんだし、写真買ったのもお前が俺の写真を他の奴に渡したくなかったからなんだろ?」
凪「まぁ、それはそーなんだけどね…(うわ、独占欲強いのバレてる…)」 - 139スレ主23/10/19(木) 09:22:48
玲王「…それに、俺だって嫉妬するよ?俺も凪の写真は他の人に渡したくないなって、ほんとは思ってたし」
凪「え、レオも?」
玲王「そ、実は俺もめちゃくちゃ嫉妬深いの。だからステージで、みんなの前で俺にあんなこと言わせんなよ…。お前とのこと否定したり、隠すのだって、本当はしたくない。言いたいよ、俺だって」
そう、玲王だって本当は凪とのことは言いたい
でも、人間の、世間の怖さを知っている
だから玲王は自分が口にする言葉で自身を傷つけながらも、凪との時間を守るために周囲に嘘をついていた(クラスメイトにはバレているが)
玲王「(ほんとはちゃんと言いたい。言えたら楽になんのにな。凪は俺のだから、誰も奪らないで、って)」
玲王「でも我慢してんじゃん、お前といられなくなるのが嫌だから。だから隠すし、違うって、言いたくないけど否定すんの」
凪「うん…」
玲王「お前の純粋で素直でエゴイストなところが好きって前にハグした時に言ったけどさ、凪って純粋すぎてたまに怖くなるよな…そーいうトコが子どもと一緒だよ、お前は」
凪「え(俺、また子ども扱いされてる?)」
玲王「世界を、世間を知らないから故の加減を知らない残酷さがあるよな、無自覚な。だからそーやっていつのまにか人を傷つける。その加減をこの先のためにお前に教えたかったけど…」 - 140スレ主23/10/19(木) 09:28:04
玲王「…」
凪「…?」
凪といると情緒がめちゃくちゃになってしまう自分には、それはうまく出来ないのかも知れないと玲王は思う
玲王「だから、なんかお前一人にしとくの不安だわ」
凪「へ?」
玲王「俺の力で凪が超有名になってもさ、こーやっていきなりとんでもないコトしでかすのかと思ったら、怖くて目が離せねえって意味」
凪「え…つまり、それってレオがずっと俺を見張っといてくれるってコト?」
玲王の言葉を物凄く良いように解釈した凪が、目を輝かせた
玲王「太陽みたいに、俺が隣でずっとお前を照らすんだっけ?…プハッ!」
凪の即興ポエムを思い出した玲王は吹き出してしまう
凪「いやいや、笑わないでよ。アレかなり本気で考えたんだからね?」
玲王「ハハハ、俺笑い堪えんの大変だったんだから、あの時」
凪「(もー、やっぱりギャグだと思ってるし…!)」
空に近いこの場所で笑う玲王は、やっぱり太陽みたいだと凪は思った - 141スレ主23/10/19(木) 09:29:58
凪「あ、そーだ。レオのクラスのプラネタリウムまだ見てないじゃん!」
玲王「んー?ああ、今から行く?早く行かなきゃ、片付けられちゃうよな」
分け合ったパピコを食べ終えた二人は、玲王のクラスへと向かう
in 玲王のクラス
白宝祭の一般向けの公開時間は終了して、校内の人の数はかなり減っていた
あとはまばらに生徒達が出し物を楽しんだり、片付けをしているだけだ
パチッ
玲王が自分の教室の電気を点ける
玲王「スッゲー、うちのクラス誰もいねぇじゃん。みんなどっか遊びに行ったかな」
ガタガタと手際良く玲王がプラネタリウムの装置を準備していく
玲王「CLOSEDって札、外に出しといてよ。ここ、今から俺と凪の貸切なー」
笑いながら玲王が再び室内を暗くするため教室の灯りを消した
凪「(え、それって二人っきり…?)」
玲王「テキトーに座って。雲とか芝生のラグとか、クッションとか色々好きに使っていいから」
凪くん…
玲王との二人っきりのプラネタリウム、どんな体勢で見たい?
下3レスから🎲 - 142二次元好きの匿名さん23/10/19(木) 09:32:56
横にぴったりくっついて
- 143二次元好きの匿名さん23/10/19(木) 09:42:08
クッション隣に並べて寝転がりながら
すぐ手もつなげる距離 - 144二次元好きの匿名さん23/10/19(木) 09:45:55
玲王がクッションを背もたれに座ったのを見て、後ろから抱っこしてもらえるように甘えた体勢を取る
玲王の匂いに包まれる逆バッグハグ - 145スレ主23/10/19(木) 10:03:36
- 146二次元好きの匿名さん23/10/19(木) 18:12:48
なるべく喧嘩にならないようにお互いに頭を冷やす時間が持てて良かった
- 147スレ主23/10/19(木) 18:26:42
暗幕を閉めた真っ暗な教室の中、黒板の前に用意されたスクリーンを使った映像から始まる
凪「ハイ、レオはここ座って〜」
雲のラグの上に座った凪が横をポンポンと叩く
凪の後ろには大きなビーズクッションが置かれており、そこにもたれるようにして見ていた
凪「レオ、くっついて見ようね」
玲王「いいけど、変なことすんなよー?来年からプラネタリウム禁止とかになったら後輩に恨まれるわ」
凪「(ほんとはレオを俺の膝の間に座らせたり、レオに膝枕とかして欲しかったけど、自重しなきゃ怒られるもんね…)」
凪はエゴをグッと抑えた
スクリーンに映された映像には、東京の夜空を中心に、もし東京の明かりが全て消えた秋の夜空にはどのような星が見えるのかを玲王の音声ガイドと共に紹介していく様子が映されていた
玲王『9月の明け方、まだ真っ暗な頃。東の空にオリオン座が見えます。そしてそのオリオン座の左上に赤く輝く一等星、これがベテルギウスです』
玲王『近い将来、ベテルギウスは消えてしまうと言われています。その瞬間に起こる宇宙最大の爆発現象、超新星爆発。私たちは、この世紀の天体ショーの目撃者になることはできるのでしょうか』
凪「え、あの赤い星って爆発すんの?なんで?」
玲王「だから、それを今から説明すんじゃん。ちゃんと聞けよ」
凪「えー、本物のガイドさんが横にいるんだから、レオが直接俺の耳元でガイドして?」
玲王「もぉー…(台本読んだだけで星のコトはあんま詳しくねぇんだけど)」 - 148スレ主23/10/19(木) 18:34:02
玲王「えーっと…たしか恒星ってのは自分の重力で縮む力と中心の核融合の熱で膨らもうとする力が釣り合ってその形を保ってるんだけど…」
凪「ふんふん」
凪はスクリーンの明かりに照らされる玲王の顔をジッと見つめる
それはまるで二人で家で映画を観ているような気分だった
凪「(やっぱおうちデートいいよなぁ…前にレオんちのベッドでエタシャン見たけど、今度はちゃんとソファーに座ってレオの部屋にある大きいテレビで一緒に映画見たいな)」
玲王「その核融合の燃料がいつか燃え尽きて星が自重でぺしゃんこになった時に、周りのカケラがそこに落ちてってぶつかって、跳ね返った衝撃波が星の表面に達したら爆発、ってカンジだよ」
凪「ほぇー(100万返しにパパさんに会いに行った時、そのままレオんちに泊まらせてくれないかなぁ。もちろん添い寝で…無理かな…)」
玲王「簡単に言うとだけどな、多分。って、聞いてんのかよ?」
疑いのジト目で玲王が凪を見る
凪「え…あ、聞いてるよ?もちろん。てか、説明あってんの?ソレ(なんも聞いてなかったケド)」
玲王「は?俺の説明が嫌なら天文部に直接聞きに行けよ」
頑張って説明したのに疑われたことで、玲王が拗ねてしまった
凪「あ!うそうそ、レオのガイドがいい!最っ高にわかりやすかったデス(ぶっちゃけレオの顔しか見てない)」 - 149スレ主23/10/19(木) 18:41:34
スクリーンでの解説映像が終わり、玲王がプラネタリウムのリモコンのスイッチを押す
すると真っ暗な室内の天井や壁全面にまで、白い絵の具を細い筆で繊細にぶちまけたような星空が投影された
凪「うわー、スゲー…!なんか180度星に包まれてるってカンジする!家庭用でもこんな本格的なんだね〜」
無数の星が煌めくロマンチックな星空に、凪は興奮した
玲王「普通の家庭用プラネタリウムだと10万個星が映るくらいだけど、これは100万個映せるやつ使ってるらしいからな。ちゃんと全部実在してる星だぜ?たしかオリオン座はアレかな」
リモコンで玲王がオリオン座を見やすい位置に変える
凪「…高そう」
玲王「本体が140万とか言ってたかな。天文部のやつに貸してもらってる」
凪「…」
やはり白宝生はどこか金銭感覚が狂っていると凪は思った
凪「ねぇ、ベテルギウス?(なんかポケ◯ンみたいな名前…)が爆発する近い将来っていつなの?」
玲王「んー?近いっつっても、宇宙からすると明日かも知んねぇし、10万年後かも知んないって」
凪「うぇー…(宇宙デカすぎて想像できねー!)」
玲王「でもさ、ベテルギウスが爆発したら夜になってもずっと明るいままなんだって。それってなんか…凄そうじゃね?」
凪「えー、じゃあ夜になってもずっとレオとエロいコトしとけるんだ?」 - 150スレ主23/10/19(木) 18:49:05
玲王「…意味わかんねぇ。じゃなくて、それを俺らが生きてる間に見られたら、それって奇跡だよなーって話。過去に超新星爆発があったのって鎌倉時代?とからしいぜ。それに、そーなったら俺らが生きてる間にオリオン座の形が変わるかも知んないってコトじゃん?それってスゲェことだよな。だからベテルギウスって星にみんなが注目すんのかも」
凪「へぇー、星って…いつか消えちゃうんだね」
玲王「当たり前だろ。どの星も消えない星はねーよ。太陽だって、50億年後には消えるって言われてるだろ」
玲王が伸びをするように両手を上に伸ばす
玲王「ふわぁ…」
凪「(あ、眠たくなってんじゃん…)」
玲王「…」
凪「レオ、眠たいの?」
玲王「(結局こいつ俺のガイド聞いてねーじゃん)んー、もう疲れた」
凪「…手ぇ、握っててあげよっか?」
玲王「お前が触りたいだけじゃん」
凪「…」
玲王「つか、ごめんなさいは?あんだけやらかしたのに謝ってもくれてねーし」
凪「!、ご、ごめんなさいでした…!!」
玲王「…」
玲王…あんなにめちゃくちゃする凪のこと、ほんとに許せるの?
手握らせても気持ち的に大丈夫そう?
玲王の返事を下3レスから🎲 - 151二次元好きの匿名さん23/10/19(木) 19:07:46
許さん 俺に触るな(ジョーク)
- 152二次元好きの匿名さん23/10/19(木) 19:08:21
- 153二次元好きの匿名さん23/10/19(木) 19:09:47
収集→収拾誤字ですすみません
- 154二次元好きの匿名さん23/10/19(木) 19:12:24
ごめんなさいだけ?他に言うことは?(内心はからかってるが顔は怒こってるんだぞ)
- 155スレ主23/10/19(木) 19:29:21
- 156スレ主23/10/19(木) 19:44:41
玲王「許さん。俺に触るな」
玲王はジョークのつもりだった
凪「え」
玲王「…どしたの?」
玲王は眠たくなってきて、腕を組んだままポスッとビーズクッションにもたれかかる
凪「…うそ」
玲王「ウソじゃないよ。もう触っちゃダメ(冗談なんだけどなー?)」
凪「え…」
玲王「(ブフォッ)」
玲王は凪に見られないように横を向いて吹き出す
分かりやすく狼狽えて、おあずけを喰らった犬のような凪を見るのが面白すぎたのだ
玲王「(可哀想だけど…これでちょっとは反省しろ)」
凪「…ッ(ラ◯ホに時間戻したい…ッ!!)」
二人っきりの良い雰囲気のプラネタリウム
どうしても玲王に触りたくて仕方ない凪
なんとか触りたい凪は、玲王になんと言った?
(無茶振り安価襲来)
下3レスから🎲 - 157二次元好きの匿名さん23/10/19(木) 20:03:52
じゃあ、レオから触って?
俺に触れたくない? - 158二次元好きの匿名さん23/10/19(木) 20:15:40
ごめんなさい どうしたら許してくれる?(必死)
- 159二次元好きの匿名さん23/10/19(木) 20:17:28
凪「レオ~寂しいよ…どうしても、駄目なの?(しゅんとした悲しそうな表情)」
- 160スレ主23/10/19(木) 21:35:19
- 161スレ主23/10/19(木) 22:18:39
凪「ごめんなさい。どうしたら許してくれる?」
凪は必死だった
もうプラネタリウムの星なんか見てる場合じゃなかった
(最初から大して見てないのだが)
玲王「どうしたらいいと思う?それくらい自分で考えろよ」
凪「どうしたらって…」
凪「(わかんない。思いつかない。だって俺がレオに触らないでって言うのなんて誠士郎がヤバい時くらいしか…)ハッ!!」
玲王「?」
ここで凪はある仮説を思いつく
凪「え、まさか、レオ勃ってる?」
玲王「ん?何が?」
凪「な、ナニがって…」
凪は恥ずかしそうにモジモジしている
先程から自分に怒られていると思って、話すのが気まずいのだろうかと玲王は思う
玲王「(…ああ、俺の”気”が立ってるってコトか)」
玲王「んー、まぁずっと立ってるよ…そりゃ」
凪「そ、そーなんだ(やっぱり、レオの玲王がね、ハイハイ)」 - 162二次元好きの匿名さん23/10/19(木) 22:20:56
このレスは削除されています
- 163二次元好きの匿名さん23/10/19(木) 22:27:37
あのねぇ……いつまでも……アンジャッシュwwwww
凪くん…反省しよう?本当にさWWWWW - 164スレ主23/10/19(木) 22:31:24
凪「ご、ごめんね。気がつかなくて…ここ、暗くて(レオの玲王が)よく見えないからさ」
玲王「(暗い?あー、コイツ俺のこと太陽とか言ってたっけ。太陽は暗くなったら見えないもんな)」
玲王「ん…まぁ、仕方ないだろ(ビラ撒くとか)あんなコトされたら、誰だってそーなるだろ」
凪「(あんなコト…?)まぁここ良いムードだしね。でも、やっとレオもそーなってくれて嬉しい」
玲王「(嬉しい?)」
凪「え、レオはもうここでそーなっちゃってもイイ感じなの?」
玲王「何が?」
凪「その…俺は、早くシたいんだけど」
玲王「(あー、謝罪?)うん、俺もこんなの早く終わらせたいし」
凪「(えっ、早く?) いや、そこは俺ちゃんと大事に丁寧にするよ?」
玲王「そーなの?まぁ、だからそれ(謝罪)はどうしたらイイのか、お前が考えてって言ってんの」
凪「あー…(彼氏に主導権任せたいタイプね?承知!)」
凪「たしかにロマンチック度100%だもんね、ココ(性的同意もオッケー!)じゃ、遠慮なく失礼します…」
ギュッ
凪が玲王の肩を掴む
玲王「?なんで勝手に触ってんの」
凪「ハイ?」
玲王「いや、俺まだお前に触っていいよって言ってねーじゃん」
凪「え」
玲王「俺がオッケーするまで触っちゃダメだろ?」
先程の「触るな」とは冗談で言ったのだが、玲王は引かなかった - 165二次元好きの匿名さん23/10/19(木) 22:34:35
二人とも日本語で会話止めよう 省略されて 大惨事 wwwwww
- 166スレ主23/10/19(木) 22:36:19
凪「え…(いやいや、DT同士でおあずけプレイはまだ早いでしょ、って)いや、レオ無理。俺もう我慢できない」
玲王「えー(そんなに早く俺と手繋ぎたいんだ。やっぱコイツ可愛いトコあるよな)」
玲王「ったく、しょーがねぇな。いいよ」
玲王が組んでいた手を解いて凪の目の前に広げる
凪は花が咲いたように喜んだ
凪「うん!ありがとう、レオ」
そう言って凪は玲王をふかふかの雲のラグに押し倒す
玲王「?」
凪「(雰囲気盛り上げるためにロマンチックなコト言っとこ)」
凪「太陽もいつか消えちゃうなら…眩しくても、俺はもう目を逸らさないよ。ずっとちゃんと、レオのこと見とくからね。だから、レオの全部を俺に見せて?」
玲王「(え?…全部?)手は?」
凪「手?(エッチの時は握っときたいとか可愛すぎんだろ)あー、挿れたら繋いどきたいけど、今は他に色々シなきゃいけないから無理じゃん?」
玲王「???」
玲王の視界には凪と満天の(プラネタリウムの)星が広がる
玲王「(さっきからコイツ何言ってんの…?話通じねぇ。宇宙人か?)」
凪「俺からレオへの想いは永遠だから。ずっと消えないよ」
凪が玲王のズボンの隙間に手を入れ、シャツを引き出す
玲王「は、ちょ、何ッ!?」
凪「(慌ててんのも可愛いな、もう全部好き)」
凪「レオ、大好きだよ。ベテルギウスが爆発する時も、俺らずっと一緒にいようね…」 - 167スレ主23/10/19(木) 22:38:42
凪「(その前に誠士郎が超新星爆発しそうなんだけど)」
凪が目を閉じてキスをしようと玲王に迫る
玲王「は!?」
その時
ガラッ!
生徒「ちょっとぉ、なんなのこのCLOSEDってーっ!?」
生徒「あっ!?」
玲王「?」
凪「!!」
教室に戻って来た玲王のクラスメイト達
そして凪に組み敷かれシャツを乱され、今まさにおっ始められようとしている状況の彼らのアイドル玲王
そこにいる全員の時が止まった——
凪くん…最悪の状況だけど、どーすんの?
この後の展開を下3レスから🎲 - 168二次元好きの匿名さん23/10/19(木) 22:49:01
玲王がクラスメイトに凪が宇宙人なんだけど!助けて!とヘルプを出す
- 169二次元好きの匿名さん23/10/19(木) 22:51:28
玲王がちょっと熱中症ぽかったから介抱頼んでただけ大丈夫って迫真の演技で言う
- 170二次元好きの匿名さん23/10/19(木) 23:29:49
お邪魔しました!!と生徒達が急いで出ていく
凪は玲王にビンタされる - 171スレ主23/10/19(木) 23:37:50
- 172スレ主23/10/20(金) 00:59:06
生徒「「お邪魔しました!!」」
玲王のクラスメイト達が急いで教室から出て行く
あまりの状況にいつも玲王ファーストのクラスメイト達も一時退却してしまった
恐らく今頃廊下でスクラムを組んでいるだろう
凪「(クソッ…イイところで邪魔が…!)もー、鍵かけんの忘れてたね。俺としたコトがうっかり。あ、しかも今日ゴムもねーじゃん!!(やらかしたッ!)まさか学校ン中でマジで校内セッ◯ス出来るとか思ってなかったからさ…」
玲王「…」
俯いたままの玲王が凪の腕の下から這い出るようにのそりと上体を起こす
凪「レオ…?」
四つん這いになったままの凪が玲王を見つめた
バチンッ!
凪「…ッッ?」
凪は玲王にビンタされる
それも、かなりの勢いだった
凪「イッテェ、何すンだよっ!?」
凪は咄嗟に打たれた頬を手で押さえる
玲王「何すんだよ、は…こっちのセリフだろ…」
凪の顔をビンタしたままの姿勢で玲王は言う
俯いたままだが、その声は震えて泣いているようだった - 173スレ主23/10/20(金) 01:00:49
玲王「マジでお前宇宙から来たの?地球外生命体?なんで俺のキモチわかんねーの?さっきあんなコトしといてまた誤解されるようなことして…頭どうかしてンだろッ!!」
マジギレである
凪「はァ?いや、レオの玲王が勃ってるから今から俺とするンじゃねーの?セッ◯ス(ちゃんと合意したでしょ?)」
玲王「あー、男同士で出来るんだっけ?」
凪「そーですケドォ!?」
凪はDTのくせになぜかイキりあげていた
玲王「だとしても、こんなトコで盛るとかマッジでバカなんじゃねーの!?しねっ!!変態ッ!!」
凪「あっ」
凪の下から立ち上がった玲王はサッサと乱れた髪を整え、シャツをズボンの中に戻して教室から出て行ってしまった
そして残されたのは四つん這いで誠士郎を爆発寸前にしたまま、プラネタリウムの煌めく星々に照らされた凪の姿であった——— - 174スレ主23/10/20(金) 01:03:24
in 中庭
会長「えー、皆さんのおかげで今年の白宝祭、文化祭の部は二日間大きなトラブルもなく、大成功でした」
大方の片付けが終わり、中庭のステージでは生徒会長が文化祭の部閉会の挨拶を述べていた
屋上からのビラ騒動は無かったことになっているようだ
会長「外部からのお客様にもたくさんお越しいただき、我が校の素晴らしさを知っていただくことが出来ました。本当に皆さんご協力ありがとうございました。明日からの体育祭の部も、怪我のないよう全力で頑張りましょう!」
パチパチパチパチ…!
白宝祭一番の功労者である生徒会長に、生徒達から労いの拍手が送られる
生徒会「それではこれより授賞式を執り行います。人気投票の結果、クラス部門は合同出店のお化け屋敷」
パチパチパチパチ…!
生徒会「そして部活動、及び同好会部門含めた総合1位はサッカー部と家庭科部のメイド喫茶【Яeversal】です。おめでとうございます!」
ワーーーッ! パチパチパチパチパチパチ!!
サッカー部部長の玲王と家庭科部部長が壇上に上り、賞状を授与される
玲王「ありがとうございます!」
家庭科部部長「あ…ありがとうございます…!」 - 175スレ主23/10/20(金) 01:07:46
メイド喫茶は文化祭二日目も映える特製ドリンクと紅茶プリン、そしてウサ耳カチューシャでメイドのサッカー部員達と写真が撮れるとのことで、玲王達が抜けた後でも大盛況だった
部長「私、こんなに自分の作ったレシピが評価されたの初めてで…っ」
家庭科部部長は感動で涙を流していた
家庭科部員「忙しかったけど楽しかったよね!」
サッカー部員「さっすがキャプテン玲王の指示通りっスね!」
サッカー部員「総合売り上げ1位目標達成!!ウェーーーイ!!」
喜んでいる部員達を見て玲王はホッとした表情になる
サッカー部員「あ、このあとみんなで打ち上げ行くんスけど、もちろんキャプテンも来ますよね!?」
玲王「え?あ、うん…」
玲王が凪の方をチラッと見る
家庭科部部長「あ、でしたら凪さんも!紅茶プリンのことでアドバイスいただいたのでぜひ…!」
玲王「…」
凪「…」
うーん、いまだに気まずそうな二人
でも部員達のために打ち上げ行っとく?
行くとしたらみんなでどこに行った?
下3レスから🎲 - 176二次元好きの匿名さん23/10/20(金) 01:08:39
カラオケ
- 177二次元好きの匿名さん23/10/20(金) 01:09:18
ボーリング
- 178二次元好きの匿名さん23/10/20(金) 01:13:33
焼肉
- 179スレ主23/10/20(金) 01:19:54
- 180スレ主23/10/20(金) 02:40:59
凪「(ぶっちゃけ家でレオと二人っきりでゆっくり話したい…でも、レオはこーいうの絶対行くもんね)」
凪「あ、俺も行く…家庭科部のみんなにもお世話になったし。ほんと色々とありがとね」
家庭科部長「とんでもないです凪さん!」
家庭科部員「でもこんな大人数で今から入れるところありますか?」
サッカー部員「そりゃ打ち上げと言ったらボウリングっしょお!?」
サッカー部員「俺予約するっスよー!とりあえず2時間パックでイイっすか!?」
家庭科部員「実は、私ボウリングあんまやったことなくて…!」
サッカー部員「教えたげるよ!あ、じゃあレーンも足りないんでペア勝負にしましょー!俺ら家庭科部の子とペア組むっすよ」
凪「あの…」
サッカー部員「しょーがねぇな、わかってるよ!お前は特別にキャプテンとペアにするから安心しろ!」
凪「…」
普段なら玲王とのペア、そして共同作業に喜びまくっているところだが、今の凪は玲王と一緒になるのが少し気まずかった - 181スレ主23/10/20(金) 02:49:52
in 都内某ボウリングセンター
ガコーン!!
サッカー部員「よっしゃきたストライクーッ!!」
サッカー部員「イェーイ!!」
パリピ達が全員にハイタッチしながら座席に戻る
凪「(ああ…クソうるさ)」
「イェーイ!」だの「フゥー!」だの、凪はそれどころではなかった
玲王「コントロールいいじゃん!」
先程から隣に座る玲王の顔色ばかり伺ってしまう
玲王は楽しそうにしているが、凪とは一言も喋っていない
凪「(もっと静かな場所でレオとゆっくり話がしたかったのに…!静かな場所…この辺ラ◯ホあったっけ?)」
凪はスマホの地図アプリで近辺のラ◯ホを検索する
制服(しかも超進学校の白宝の)で入るなど言語道断だが、今の凪には周りが見えていなかった
ガコォン!!
家庭科部員「やりました!8本だけど…!」
サッカー部員「いーよ!フォーム綺麗!その調子!!」
続いてサッカー部員がスペアをとる
サッカー部員「ヒューッ!!ホラ、次ウルトラジーニアスの番だぜ!」
凪「レオ、いってくるね」
玲王は完璧な器用大富豪だとして、凪のボウリングの腕前は?渋谷のアレはどーなの?
下3レスから🎲 - 182二次元好きの匿名さん23/10/20(金) 02:57:52
当然何をやらせても天才のウルトラジーニアスなので、ストライク
- 183二次元好きの匿名さん23/10/20(金) 06:35:43
パワーでゴリ押しストライク
- 184二次元好きの匿名さん23/10/20(金) 07:23:34
玲王の事で頭いっぱいで調子出ない
ガーター - 185スレ主23/10/20(金) 08:58:43
- 186スレ主23/10/20(金) 12:41:04
凪「(何もしなくていいよ王様…俺がストライクとるから)」
王である御影玲王に忠誠を誓った凪の第一投
野球のアンダースローのようにして球を投げる
サッカー部員「うわっ!怖ッ!何アレ打点たけぇ!?」
全身を使ってボールを放つため下半身の柔軟性と安定したバランス力が求められる
一見簡単そうに投げているが、ボウリングのデカくて重い球でこれをするのは凡人には不可能な投球スタイルだった
ガッコォオン!!
手首を無理矢理捻りカーブさせ、パワーでゴリ押しした
———その結果、見事ストライク
サッカー部員「カーブすげぇ!力技だな!」
家庭科部長「凪さんボウリングお得意なんですね!」
凪「(こ、こんなに上手くいくとは…!)」
実際のところ本人が一番驚いていた
凪「レオ〜!!」
ハイタッチをしようと凪が両手を掲げながら玲王に近づく
玲王『よくやったな、さっすが凪!うちの子天才♪』
てっきり玲王ならこれくらい言って、ヨシヨシと頭を撫でて褒めてくれると思っていた
玲王「転けなかったな」
凪「え、(そんだけ…?)」 - 187スレ主23/10/20(金) 12:54:34
サッカー部員「緊張感ヤベー!」
家庭科部員「頑張ってください!」
凪と玲王の空気をよそに部員達は盛り上がっていた
凪「あのさ、レオ…」
騒がしいボウリング場で声を届けるため、自ずとその距離は玲王に近くなる
凪「…メイド喫茶、総合1位とれてホントに良かったね。やっぱりレオは凄い。優秀」
玲王「…別に、俺だけの力じゃねぇし。みんなのおかげだろ」
凪「…」
もう凪は玲王に対して何を言えばいいのか分からなかった
何を言っても上辺だけにしか聞こえないかもしれない
だって、さすがに今回はやらかし過ぎた
玲王から自分との関係を周知して欲しくて逃げ場を塞ぐようなビラを撒いたり、怒らせてるのにその後すぐプラネタリウムで独りよがりにエロいことしようとしたり
今この喧騒の中で、あらためて冷静になって考えるととんでもないコトをしたと思う
こんな自分が何か言ったところで、信じてもらえないかも知れない
凪「反省してる」
玲王「聞き飽きたわ」
『飽きた』
その言葉に、凪はみじめな気持ちになり泣きそうだった
もう何言っても許してもらえないのかな
凪くん、きゅるるん顔もさすがに通用しないかも知れない
玲王に対して、どうしたらいい?
凪の言葉、もしくは行動を下3レスから🎲 - 188二次元好きの匿名さん23/10/20(金) 12:57:08
そうだよね、ごめん。しばらく頭冷やしてくる
そう言って先に帰る(もしくは外に出る) - 189二次元好きの匿名さん23/10/20(金) 13:11:25
「…ごめんね、レオ。俺は文化祭楽しかった。レオのおかげだ」
自分の分の代金を家庭科部部長かサッカー部の誰かに渡して玲王に気づかれないように抜ける - 190二次元好きの匿名さん23/10/20(金) 13:25:43
それでも…ごめん…
(近くにいるのは許してほしい)と思いながら項垂れる - 191スレ主23/10/20(金) 13:34:02
- 192二次元好きの匿名さん23/10/20(金) 14:05:26
わードキドキする…主さんがんばって!(楽しみに読んでいます!)
- 193二次元好きの匿名さん23/10/20(金) 14:48:50
凪くんめんどくせー男だな?
めんどくさい2人ありがとうだわ - 194スレ主23/10/20(金) 18:16:31白宝祭編👑ラスト凪「…ごめんね、レオ。俺は文化祭楽しかった。レオのおかげだ」
凪は自分の分の代金を家庭科部部長かサッカー部の誰かに渡して玲王に気づかれないようにボウリング場から抜けようと席を立つ
クイッ
凪「うぇ?」
その時、玲王にズボンを引っ張られた
玲王「…何帰ろうとしてんだよ」
凪「あ」
玲王「バレてるから、お前の考え。まだボウリング勝負の途中だろ、勝手に帰るんじゃねぇよ」
そう、この御曹司負けず嫌いである
ペア勝負となれば、一人抜ければ即失格
凪を帰らせて勝負に負けるなど玲王の選択肢にはありえなかった
玲王「お前、今日投球の調子いいじゃん。だからミスるまではお前が投げろよ。俺の相棒なら最低ターキーは余裕だろ?」
凪「う、うん…(どーしよ…レオの負けず嫌い、ハンパねぇ…)」
ガコォン!!
2投目もなんとかアンダースロー投法によりストライクをとり、再び順番がまわって凪の3投目
凪「(このレーンの感じはもう掴んだし、レオのためにも連続ストライクとらないと…)」
サッカー部員「おっ!ターキーいくか!?」
サッカー部員「カーブの魔術師!」
しかし、凪のアンダースロー投法は体力を大幅に消耗するため足元が不安定になってしまう…telegra.ph【あとがき】
残レスでおさまりきらなかったのでEROはないけどtelegraphにまとめました。挿絵描いてたら遅くなった
また過去最長を更新してしまった白宝祭編(文化祭の部)
最後までお付き合いくださったスレ民の皆様ありがとうございました🌵
最後の方にやらかし過ぎてあまりイチャ甘出来なくてごめんよ凪玲王
(気づいたら凪が勝手に動いてんだ)
でも念願のメイド🎲引いて色んなこと出来て楽しかった!
おかげさまでなんとか🎃も間に合いそうです
イチャ甘コスプレお泊まりデートになるよう頑張ります。てか頑張れ凪くん!
土曜か日曜の夜くらいにはスレ立て出来たら良いなと思います
場所はDかな?二人にどんな仮装させたいか、どんなことさせたいか、皆さんも一緒に考えて待っててくださると嬉しいです〜♡
ではでは、また次のスレでお逢いしましょう!
- 195二次元好きの匿名さん23/10/20(金) 18:34:06
スレ主今回もおつかれ!!
イラストもめちゃくちゃ良かった…多才だ…
🎃も楽しみにしてます - 196二次元好きの匿名さん23/10/20(金) 18:34:10
スレ主お疲れ様ですありがとう
次も楽しみです - 197二次元好きの匿名さん23/10/20(金) 18:37:58
スレ主おもしろかったありがとう
文芸部の同人誌書くって言って書いてるんだけど終わらなかった
体育祭編をスレ主書いてるときには頑張って終わらせます
無くても良いかもだけど……
次も楽しみです - 198二次元好きの匿名さん23/10/20(金) 19:38:36
スレ主お疲れ様そしてありがとう
今回も楽しく読ませて頂きました
イラストも可愛くて最高です…!
次回も楽しみにしてます - 199二次元好きの匿名さん23/10/20(金) 20:54:33
イラストめっちゃかわいい~!!!!!ニヤニヤする…
スレ主お疲れさまでした!ホスト規制だったりで♡押せなくてぐぐぐ…となってたけど、スレ主のSS本当に全部たくさん♡送りたいぐらい大好きです!
また次も楽しみ~!! - 200二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 02:36:11
〜200で二人は幸せなキスをして結婚〜