【閲覧注意】うっ…私ったらまた──(※ただの謝罪スレ)

  • 1二次元好きの匿名さん23/10/16(月) 22:18:52
    【閲覧注意】うっ…私ったらまた──Part5(END)|あにまん掲示板らくになれhttps://bbs.animanch.com/board/2408210/bbs.animanch.com

    上記のスレのスレ主です。

    この度は皆さんのご期待に添えるような展開に運ぶことが出来ず申し訳ありませんでした。


    このまま何も言わずにフェードアウトすべきかとも思いましたが、せめて一言話すことで純粋に楽しみにして下さっていた方のモヤモヤした感情を少しでも晴らせればと思い最後にこうしてスレを建てることにしました。


    要らねえよと思われる方もいらっしゃるでしょうが、あくまでそういう方向けのスレということでご容赦頂ければ。


    何か質問があれば正直に答えるつもりではありますし、反応は控えさせて頂くかもしれませんが不満などありましたらこのスレで吐いて貰っても構いません。保守はしないのでこのまま時間経過で落としてしまっても結構です。


    ただ先んじて一つだけ言えるのは、続きは書けないということですかね…これに関しては「見たくない人が多いなら〜」などという理由でさえなく、単純に自分がもう書けそうにないからです。本当に申し訳ありません。

  • 2二次元好きの匿名さん23/10/16(月) 22:31:30

    もうダイススレ建ててくれないん…?

  • 3二次元好きの匿名さん23/10/16(月) 22:54:12

    >>2

    建てたいと思ってたスレは色々あったんですけど少なくとも今はいいかなといった感じで…はい

  • 4二次元好きの匿名さん23/10/16(月) 23:02:42

    まあ、しゃーないな

    というかダイスなしって選択肢はないんですかね?
    なんか毎回ダイスに苦しめられてたイメージなんですが。。

  • 5二次元好きの匿名さん23/10/16(月) 23:44:08

    >>4

    普通にSSを書くってことですかね?

    ダイススレ建て始めるまで文章創作とかしたことなかったんでダイスの結果っていう逃げ道なしに物語作れるか不安ですね…


    あと今回のスレがああなったのは、あながちダイスだけのせいというわけでもないなと自分自身思ってはいます。


    その上で、今回無理やりにああいう展開にしたというつもりもないですし、ああいうのが期待されてると思って強引に誘導したつもりもないです。


    いくつか原因を挙げるなら、自分の柔軟性のなさ、想像力の欠如、読んでくださる方々への心情の流れの説明不足、描写することへの恥じらい、そして最後に「長くなりすぎたから流石にこのスレで全部終わらせないといけない」という勝手な強迫観念…って感じでしょうか。

    本当に申し訳ないです。

  • 6二次元好きの匿名さん23/10/16(月) 23:57:56

    落ちて明日起きたらスレ消しておきます
    本当になんであんなね…

  • 7二次元好きの匿名さん23/10/17(火) 00:05:08

    同じダイススレ建ててる身からするとそんな奴気にするな言わせておけばいいって言いたいところだけどやっぱ気になるもんは気になるよね
    他人に好き勝手言ってるのでも気分悪くなるし
    正直この前ダイスまとめスレで袋叩きにされてた人も叩かれてる本人じゃ無いけど何であんな好き勝手言えるんやろって思ってた

  • 8二次元好きの匿名さん23/10/17(火) 00:06:36

    ここ以外で書いたことないのが本当ならどうかその才能を枯らさないでほしい

  • 9二次元好きの匿名さん23/10/17(火) 00:19:24

    なんか最近ダイススレで文句言う奴多くなってきたよな
    まあ昔からダイスアソチはいたけどわざわざスレ覗いて文句書き残していく奴は稀だった気がする

  • 10二次元好きの匿名さん23/10/17(火) 00:24:13

    いつか気が向いたらまたダイスやってくれよな

  • 11二次元好きの匿名さん23/10/17(火) 06:13:16

    良かったまだ消えてなくて
    スレ主的にハッピーエンドに向かうラストチャンスはどこら辺だったか教えてほしい

  • 12二次元好きの匿名さん23/10/17(火) 06:31:32

    どうせ消すならこのスレでSS書く練習すればいいのでは!
    あとまだ言ってないけど主が立ててたスレみたいなのはないのか

  • 13二次元好きの匿名さん23/10/17(火) 06:46:31

    スレ主の文章好きだし、喜多ちゃんが段々自分の欲に忠実になっていくのとかもドキドキしたし、どうなるんだろうって楽しんで読んでたよ、ありがとう
    また気が向いたらダイススレ建ててくれよな

    因みに、ラストとかなんとなくでも考えてたならどう終わらそうとしてたのかできれば教えて欲しい

  • 14二次元好きの匿名さん23/10/17(火) 07:39:12

    >>11

    少なくともスレが落ちるまでは消したりはしないつもりです。


    そしてここが特に良くなかったところなんですが、あんなことになってもまだ二人にとってはそれなりに幸せなエンドのつもりだったんですよ。完全なハッピーエンドとはとても言えない、共依存的なルートではありますが。

    その辺の齟齬は描写のエグ味のせいだと自覚はあります。申し訳ないです。


    また、終盤ずっと喜多ちゃん視点でぼっちちゃんの心情を決めつけてましたが、ぼっちちゃんがああなった理由なんかをノーヒントのまま喜多ちゃんが完全に当てられてるわけがなくてですね。

    そもそも何故ぼっちちゃんが急にあんな変態的な行動に出たのかとかそこが肝だったりもしたのですが、自分がああいう描写を書き続けることに色々すり減らしてたせいでレスの投稿がどんどん遅くなってしまい、焦らされ続けた読み手の方々の不満が爆発するのも当然だったと思います。


    それはいいから完全なハッピーエンドとの分岐点はどこ?という話ですが…二人が恋愛的にくっつくことを指すならスターリーでの喜多ちゃんとぼっちちゃんの会話の流れ次第だったと思います。公園の序盤でもまだチャンスはあったかな…?あの辺りまでは特にライブ感執筆だったのでどう転がるかはどのタイミングでも明確には分からなかったですが

  • 15二次元好きの匿名さん23/10/17(火) 07:45:40
  • 16二次元好きの匿名さん23/10/17(火) 07:51:49

    >>13

    ありがとうございます。


    あと数レスで終わるつもりではありました。

    多分意識トびかけのぼっちちゃん側の心情を少しだけ掘り下げて、その後喜多ちゃんがぼっちちゃんに過去一番深い突きを入れてどうなったかはフェードアウト気味に書く感じで。


    最後は喜多ちゃんがスターリーに戻って、店長が怒ってるか心配してたか辺りをダイスで決めて(どちらが出ても結果は大きくは変わらないですが)、喜多ちゃんは喜多ちゃんで道中考えてた言い訳をしてかなり不服そうながらも店長が納得。最後に「それでぼっちちゃんはどこだ」と訊かれます。そして、


    喜多ちゃん「ひとりちゃんは──」

    「ちゃんといますよ、私の後ろに」

    or

    「今頃…寝てるんじゃないですかね」

    みたいな感じに分岐するダイスを振って、最後何かしらモノローグ付けてENDって感じでしたかね。

  • 17二次元好きの匿名さん23/10/17(火) 07:59:20

    >>12

    あっSSに関しては短編かつこのスレ内で完結してしまう感じでも良ければ書いてみるかもです…せめてものお詫びに。

    お題とか頂ければですが。

  • 18二次元好きの匿名さん23/10/17(火) 09:50:32

    >>15

    相談室大好き

  • 19二次元好きの匿名さん23/10/17(火) 10:42:04

    私はピクシブで18禁ものを書いてるんですが、どうやったら直接的な言葉を用いずにエッチな感じに書けるんですか?
    こういう事やってる的な事があれば教えて下さい
    スレの主旨的に関係ない事ですみません

  • 20二次元好きの匿名さん23/10/17(火) 11:42:09

    >>19

    分かる

    スレ主の文章力はどこから来ているのかが気になる

    どんな本とか読んでますか?

  • 21二次元好きの匿名さん23/10/17(火) 16:21:55

    文才あるし、規制に引っかからないように――で表現したところも天才の発想だと思いました。
    またあなたの創作をみたいので、ダイスでも渋でもなんでもいいので投稿してほしい。

  • 22二次元好きの匿名さん23/10/17(火) 17:39:23

    >>19

    前提として自分はそもそも「直接的な表現を書くのが恥ずかしい」という単純な考え(あとなんとか規約に引っかからないようにする為の苦し紛れ)で小細工を繰り返していただけなので、書いている最中は以下のことなんて考えてもいませんでしたが、もしも自分の文章が官能的に見えているとしたらその理由はという後付けの自己考察でよければ載せておきます。


    ──────


    たまにスレ主文章力があるよねとか嬉しいことを言ってくださる方がいらっしゃいますが、自分の文章力に見えてるものの正体は、実のところ読み手の方の想像力なのです。


    歌詞とか作る時にもよくやる手法ですけど、あえて抽象的にして読んだ人が情景を想像しやすい余地を作るわけですね。細かに説明もされず、見えない部分があるからこそ掻き立てられるものがあるっていうアレです。


    息を切らしながら、腰をパンパンと振り続けた。

    みたいに書くよりは、

    劣情を何度も、何度も何度も、貪るように打ち付けた。

    みたいに、色々とぼかして書いた方がお得ということです。


    後者の書き方なら、汗だくで激しく腰を振ってるようにも捉えられますし、ゆっくりだけれど力強くて深い突きを幾度も繰り返しているようにも捉えられます。なんなら『何度も』の中でどちらのプレイもしちゃってるなんて風に考えたっていいですよね。


    そういう択の中から「こっちのがえっちだ!」と思える行間を、無意識の中で読み手の方に選び取って頂くのです。

    つまり、自分の文章がえっちに見えるかどうかは読み手の方のえっち度に委ねられているということですね!


    比喩の言葉選びに関しては全体的に普通によくある感じの言い換えしかしか出来てないと思ってるので分からないですね…。


    てな感じですがこれ説明になってますか…?

    本当に素人なので偉そうな説明に冷や汗が出ますがこんなんでも参考になるなら幸いです。

  • 23二次元好きの匿名さん23/10/17(火) 17:52:10

    >>20

    文章力に関しては上記の通りなのですが読んでるものは…ら、ライトノベル…


    そういえば言われて思い出しましたが文を考える作業が行き詰った時は息抜きがてら色々読んで参考にしたりってこともありましたね。会話劇で読ませる作品が好きかもしれないです。


    『ほらぼっちちゃん…観念して──』のスレとか後半は合間合間に戯言シリーズの電子合本版読みながら書いてました。

    ライトノベルって言っていいのか微妙絶妙な作品ですが。


    会話劇を重要視してSSとか書く時はノベルゲーの文章とかのが参考になるんじゃないかって気もしますね。

  • 24二次元好きの匿名さん23/10/17(火) 17:58:35

    >>21

    あっ規制避けって分かりますかやっぱり!

    ありがとうございます。お陰でちょっとずつまた書きたいなって気持ちも湧き始めてます。

  • 25二次元好きの匿名さん23/10/17(火) 18:10:43

    なるほどマスク美人みたいなことか
    ぼかすことでその人にとって美しいものを想像させるとこから来てるんだなあ

  • 26二次元好きの匿名さん23/10/17(火) 19:03:07

    >>22

    ありがとうございました

    自分はわかりやすい言葉でわかりやすく伝える事を意識して書いてたのでその考えはなかったですね

    凄く参考になりました。思い切って聞いて良かったです

  • 27二次元好きの匿名さん23/10/17(火) 19:26:56

    >>22

    それ出来る様になるのって言葉とその意味を沢山知ってて且つちゃんと理解してないと出来ない事だよね

    普段から本読みまくって言葉とその意味をノートとかに書いたりしてるの?

  • 28二次元好きの匿名さん23/10/17(火) 20:32:06

    >>26

    関係あるようでなさそうな話ですが、長い文章を打ち込む時は文字の大きさとか変えながら何度も読み直したりはしますね。

    そこそこ大きな文字で見てると、同じ言い回しを同じ文章の中で何度も使っちゃってることに気付けなかったりするので、文字を小さくして遠目に見ると「あっ」ってなることは多々ありました。


    >>27

    そこまでのことはないですね…本自体も暇潰しに読んでたら没頭する程度のことはあるかもですが読みまくるってほどには読んでない気がします。


    でも、いざ文章を書いてる最中では(この言葉って使い方これで合ってるか…?)(もっといい言い回しあるんじゃないか…?)ってなってその言葉の正しい意味や類義語を調べたりはするような…これに関してはみんなやってそうですけど。


    言い方悪いですがやっぱり誤魔化しの技法に過ぎない気がしますし…文章力ある人なら普通に具体的な書き方した方が官能度の高い文になるんだろうなあとも思いますね。

  • 29二次元好きの匿名さん23/10/17(火) 20:38:05

    凄い丁寧に答えてくれる…


    >>17

    SSのお題ってどんな感じでもいいんです?

  • 30二次元好きの匿名さん23/10/17(火) 22:28:51

    >>29

    すいません深く考えずにお題とかあればSS書きますとか言ってしまいましたがあんまりこのスレ長生きさせるのも良くないかなという気がしてきたので…本当に身勝手で申し訳ないのですがまたの機会でもいいでしょうか…

  • 31二次元好きの匿名さん23/10/17(火) 22:32:23

    駄目ですぼっちちゃんを虹喜多サンドする話を書くまで落とさないでください

  • 32二次元好きの匿名さん23/10/17(火) 22:39:06

    健全なふたなりぼ喜多書くまで許せません😠

  • 33二次元好きの匿名さん23/10/17(火) 22:55:27

    失恋したぼっちにアプローチをかける山田お願いします

  • 34二次元好きの匿名さん23/10/17(火) 23:59:49

    >>30

    まぁ気が進まない時に書いても良いのが出来るとも思えんし無理に書いてもつれぇだろうからな。心の赴くままに…

    しかし今度書く時は最後は普通に幸せなふたなり喜多ちゃんを希望したいな

    今回の話のイフ的なものでも良いから

  • 35二次元好きの匿名さん23/10/18(水) 07:04:33

    そうだな、無理強いは良くない
    スレ主の書き方、大変勉強になりました
    俺も最強のエロ小説を書けるように頑張ります!
    質問してくれた人と丁寧に答えてくれたスレ主ありがとう

  • 36二次元好きの匿名さん23/10/18(水) 07:17:10

    えっちな文章の説明にはなってると思うがえっちじゃない描写のスレ主の文章力の説明にはなってないぞ
    自信を持て

  • 37二次元好きの匿名さん23/10/18(水) 09:05:19

    落ちたら消すと言われると保守したくなってしまうのだが…

  • 38二次元好きの匿名さん23/10/18(水) 15:16:38

    Part5
    らくになれ
    このスレ
    らくにさせてやれ

  • 39二次元好きの匿名さん23/10/18(水) 18:33:05

    すまん流出スレとか観念スレだと後書き?でも明るく振舞ってたのにこのスレだとひたすら謙虚で自信なさげなのが正直おもろいです

  • 40二次元好きの匿名さん23/10/18(水) 21:35:42

    part1から見てたけど、ワイとしてはスレ主の文章好きだし、どんな結末であれ見届けるつもりだったから、そんなに気を落とさないで下さい。。。
    またスレ建てれてたら、見つけ出します!!

  • 41二次元好きの匿名さん23/10/18(水) 23:51:59

    スレが荒れて未完で終わってしまって残念だったけどスレ主の生存報告が聞けて嬉しいよ
    またいつかスレ主の描くスレを見せてくれ



    ...あとあのスレでふたなり性癖に目覚めちゃったじゃねえかふざけるな!!!

  • 42二次元好きの匿名さん23/10/19(木) 00:39:56

    このスレが建ってから目に見えてえっち描写に凝るスレが増えたのは功罪

  • 43二次元好きの匿名さん23/10/19(木) 00:49:44

    >>41

    ftnr喜多ちゃん概念はまじでもっと広まってほしいね…

  • 44二次元好きの匿名さん23/10/19(木) 06:22:46

    ふたなりセッはちらほら見かけるけど、ここまで自慰描写が濃厚なのはレアだから本当にありがたかった…最高だったよスレ主

  • 45二次元好きの匿名さん23/10/19(木) 11:49:18

    「──うっ……!」

     昼休み、学校のトイレ、その個室。その中で今日も私は、秘匿的な上に非道徳的──糅てて加えて背徳的な、さもしい自慰行為に勤しんでいた。

    「…………はっ…は……ん、ふぅ……」

     穢らわしく私を狂わせ続ける、半透明な白色の汚濁。それが便器の内側にぱたぱたと吐き捨てられる様を見届けて、やがて快感の後に残された悔恨の情に浸り始める。

    (……今日のも、最低の『設定』だったわね)

     人気のない公園でひとりちゃんを押し倒して、問答無用に『加虐』する。今回の自慰のお供は、そういう『設定』の創作《おかず》だった。我ながら妄想逞しいことだと思う。つくづくほとほと、ついつい苦笑も出来ないほどに。

    「────んっ……」

     ペーパーで、余韻に痺れる『先端』の口元を優しく拭き取った。それでも拭い切れない蟠りは、仕方がないので胸の内にしまって持ち帰ることにする。いつものことだ。

    (……本当に、最低……)

     そして、もはや取ってつけた程度のものにさえ思える『最低』という自己嫌悪。これだって、今まで何度繰り返してきたことだろう。もはや自嘲を超えて自傷の領域。それこそ苦笑も已むなしといったレベル。
     けれどこれには「大切な友達でそんな妄想をするお前は、どこまでも最低な人間なのだということを忘れるな」という自戒の意味もあったりするわけで──いやまあ、本当に自分を戒めるつもりがあるなら、そもそも論としてそんな妄想で『致す』べきじゃないだろうという話なのだが。

    (でも……仕方がないのよ)

     どうせ、この自慰を止めることは出来ない。諦めたくないとか抗いたいとか、そういう感情が美談に成り得るステージからは、とっくに身体が転げ落ちてしまっているのだ。
     だけど、それならせめてこれ以上、この『欲望』を膨れ上がらせない為に。叶わないし望んではならない『想い』を、どうにか妄想で発散することで、現実のひとりちゃんに近寄らせない為に。決して実現させない為に、私は────

    (──って、『用』を足したんだから早く出ないと。いつまでこうしてるつもりよ、私は)

     思うなり、さっさと衣服を整えて水を流し、どうにも後ろめたい気持ちで個室を脱する。当然しっかり手洗いも済ませてから、ため息混じりに廊下に踏み出しかけた──そのタイミングのことだった。

  • 46二次元好きの匿名さん23/10/19(木) 11:57:29

    まじか!

  • 47二次元好きの匿名さん23/10/19(木) 12:25:03

    「…………あっ」

    「えっ…………あっ」

     女子トイレの前で、よりにもよって、ひとりちゃんと鉢合わせてしまったのだ。それがあまりに唐突なことで、思わず身体が硬直しかける──が、すぐに表情を、仕草を、心のほつれを取り繕って、違和感を持たれないよう、自然な声を絞り出そうと試みる。

    「──ど、どうしたの?」

     そして、そう問いかけた。問いかけてから「私はアホか」と、繕った笑顔が引き攣った。わざわざトイレに向かって歩いて来ているのだから、理由なんて問うまでもなく決まっている。私と違って、正しく『用』を足しにきただけだろう。どうしたもこうしたもない。

    (い、違和感ばりばりじゃない……!)

     そんな風に思いながらもなんとかカラカラした愛想笑いを浮かべ続けて、それでも堪えきれずについつい両目を泳がせてしまっていると──今度は、ひとりちゃん側が持つとある違和感に気が付いた。

    (──あれ?ひとりちゃん……)

    「………………なんで、お弁当……?」

     ひとりちゃんは、その手にお弁当を携えてここまで来ていたのだ。

    「あっ……こここ、これは、その……」

    「………………?」

     お弁当を、携えて、トイレに、来る意味。
     それは?それは──────

    「…………………ま、まさか……」

    (まさかこれって──べ、べべ……便所飯…ってやつなの…?あ、ああいうのをする人ってフィクション上の誇張された存在とかじゃなくて、ちゃんと実在するってことなの!?そんな…だとしたらあまりにカルチャーショックすぎて…こ、言葉が出ないわ……)

  • 48二次元好きの匿名さん23/10/19(木) 12:27:23

    ありがとう!やっぱあんた最高だよスレ主!!

  • 49二次元好きの匿名さん23/10/19(木) 12:28:40

    頑張るなあ…ほんと

  • 50二次元好きの匿名さん23/10/19(木) 13:09:07

    スレ主だぁいすき♡

  • 51二次元好きの匿名さん23/10/19(木) 13:11:09

    ありがとう…本当にありがとう……。

  • 52二次元好きの匿名さん23/10/19(木) 14:48:16

    このまま終わりだと思ってたからまさかの続きが読めて嬉しいぜ

  • 53二次元好きの匿名さん23/10/19(木) 14:50:07

    ダイス無しで書きたいように書いて欲しい

  • 54二次元好きの匿名さん23/10/19(木) 15:25:49

    「あっここ…こっこれは、その……」

     私が絶句していると、ひとりちゃんが慌ててそれについての説明をしようとする──が、伝え方に悩んでいるのか、どうにもその先の答えを言い淀んでいた。けれどそれも一瞬のことであり、続く言葉はすぐにその口から紡がれる。

    「……いっ一緒に、食べたくて、さっ捜してました」

     捜してました。微妙に言葉足らずな感じだが、それは当然ながら私──『喜多ちゃんを』という意味なのだろう。
     確かに私は昼休みになるなり、お弁当もさておいてこのトイレに駆け込んでしまっていた。なので勿論、お昼ご飯を口にしてもいない。スマホを見ると、昼休みになってから優に15分は経過していた。まあそれだけ経っていても一緒に食べるのには充分な時間が残っているわけだが、それよりも──

    (え?つまりひとりちゃんは15分もの間、私のことをあちこち捜しまわってくれてたってことなの…?)

    「…………そ、そうだったの。ごめんね?」

    「あっえっだだ…駄目でしたか!!?」

    「いや、ごめんねって別に『一緒に食べるのなんてお断りよ』とかいう意味じゃなくて……ほら、なんだか私のこと、随分捜させちゃってたみたいだから……」

    「あっいえ、捜したと言っても喜多ちゃんがここのトイレに入るのは運良く見えてたので……そっそれからはずっとここで待ってるだけでしたから、別に苦労とかは──」

    「……………………」

     えへへとはにかむひとりちゃん。その言葉の意味は、あえて深く考えないことにする。

    「…………そ、そう。じゃあ、えっと……今からでもよければ…一緒にご飯、食べましょうか」

    「あっはい……!」

  • 55二次元好きの匿名さん23/10/19(木) 17:14:09

    喜多ちゃんがシコってる間ずっとトイレの前で待ってたのか
    可愛いなぼっち

  • 56二次元好きの匿名さん23/10/19(木) 19:43:29

    すまん正直期待して待ってたよ
    そしてそう来たかって感じだ

  • 57二次元好きの匿名さん23/10/19(木) 20:15:39

    ありがとう…ありがとう…
    もう好きなように書いてください

  • 58二次元好きの匿名さん23/10/19(木) 20:33:14

    このレスは削除されています

  • 59二次元好きの匿名さん23/10/19(木) 20:34:57

    このレスは削除されています

  • 60二次元好きの匿名さん23/10/19(木) 20:41:23

    >>58

    まあアレは進行が遅かったから不満が溜まってるところもあるし…

  • 61二次元好きの匿名さん23/10/19(木) 20:54:28

    多分それは煽る為にいるあれなやつなんで構わないでいいよ

  • 62二次元好きの匿名さん23/10/20(金) 00:15:58

    ありがとう…ありがとう

  • 63二次元好きの匿名さん23/10/20(金) 00:29:43

    スレ主…あなたは謙虚で優しくて天才で…ほんとに最高だ…ありがとう。

  • 64二次元好きの匿名さん23/10/20(金) 00:54:43

    ダイススレでダイスに振り回されると「ダイスじゃなくてもいいんじゃないか」ってレスつくし、かといってSSとして続けると「ダイスじゃねえのかよ」ってレスつくし、喜多ちゃんは性欲強いし、液の量も多いし、ぼっちちゃんはえっちちゃんだし、廣井は肝臓がヤバいし、大変だよなわかるぜ。好きにかけ。お前が信じるお前を信じろ

  • 65二次元好きの匿名さん23/10/20(金) 07:45:22

    スレ主さんは謝罪してるけど本当に謝罪しなくちゃいけないのは読者である私達の方です
    スレ主さんの気持ちも考えず好き勝手に要望や不満を書いてて配慮に欠けていました
    すみませんでした

  • 66二次元好きの匿名さん23/10/20(金) 09:22:43

     それから私は、いったんひとりちゃんと分かれて、自分のお弁当を取りに戻る為に教室へと足を進めた。
     どうして最終的には同じ場所へと向かうのに、わざわざそうして分かれてしまったのかというと、私が教室内では他のクラスメイトの友人に話しかけられることが必至な人間である為だ。
     その際、友人間では必然的に発生してしまう、当たり障りはなくとも親しみに満ちた会話の流れに巻き込まれることを激しく恐れたひとりちゃんは、先んじて逃げるように『いつもの場所』へと向かってしまった。つまりは、そういうことであった(そうと説明されたわけではないが、それが理由であることは流れ出る脂汗とその表情が物語っていた)。

     まあでも、実際に教室に入ってみれば、足早にどこかへと去ってしまった私のことを心配してくれていた友人達へのフォローのつもりで発した一言二言が、いつの間にやら全く関係のない話に発展してしまったりもして。重ねてそれが、やたらと弾んでしまったりもして。
     ハッとした私が「ごめんね?今から約束があって…」と柔らかく断りを入れることで、やっと教室を抜け出せるという結果が待っていたので、ひとりちゃんのそういった危惧は、ものの見事に的中してしまっていたということになるわけだが。

    「ひとりちゃんも、意外と私のことを理解してくれてるのね…」

     ともあれ、そうして改めて『いつもの場所』へと向かい直す、その道中──私は、ひとりちゃんとのこれからの向き合い方について、色々と考えを巡らせていた。

    「……………………」

     ────『理解』。
     今しがた、何の気なしに独り言として口走ってしまったその言葉が、頭の中でリフレインする。

     私の業を。
     歪なこの身体の、真実を。
     ひとりちゃんは──まだ、知らない。

     私はいつか、打ち明けるべきなのだろうか。

     そうしたら関係は、変わってしまうのだろうか。

     いや、変わってしまうのだろう。多かれ少なかれ、きっと変わらずにはいられない。
     だけど、それならせめて──終わらずには、いられるのだろうか。
     
     私は。
     私達は────

  • 67二次元好きの匿名さん23/10/20(金) 09:25:58

     目的地にはすぐに辿り着く。
     ひとりちゃんの──今は、殆ど私達の専用スペースと呼称しても差し支えない、校舎内階段下の、物置みたいに狭い空間。
     そこを階段の上から覗き込むと、地べたにぺたりと座り込むひとりちゃんの姿を視認出来た。

    「お待たせ、ひとりちゃん」

     そう呼びかければ、向こうもこちらに気が付いて、そしたら私が階段を降りて、近付いて、隣に──普段よりは、ほんの少しだけ離れた位置に、同じように座り込んで。
     そして、どちらからともなく自分のお弁当の蓋に手をかけて、会話もそこそこにそれを食べ始めた。

  • 68スレ主23/10/20(金) 09:32:57

    不意に始めてしまいましたが、この話はまあなんというかこんなスレまで来てくださった方へのせめてものアレみたいな感じのアレですので、かなりの短編で終わる予定です。

    ダイスは振らないですし、全てが最高で幸せな終わりを迎える為のものでもないですが、それでも良ければよろしくお願いします。

  • 69二次元好きの匿名さん23/10/20(金) 10:26:31

    >>67

    なんでだろう…これだけのことがすごくてぇてぇ…

  • 70二次元好きの匿名さん23/10/20(金) 10:44:29

    前スレまでの勢いとは打って変わって平和だ...!

  • 71二次元好きの匿名さん23/10/20(金) 18:52:36

    保守

  • 72二次元好きの匿名さん23/10/20(金) 19:49:07

    このレスは削除されています

  • 73二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 03:17:59

    保守

  • 74二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 10:36:34

    保守

  • 75二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 14:29:14

    そういえば前回までの喜多ちゃんの妄想だったけどちん○バレはしてないのか?

  • 76二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 16:20:57

    >>66を見るにしてないね

  • 77二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 22:33:27

    保守

  • 78二次元好きの匿名さん23/10/22(日) 07:09:38

  • 79二次元好きの匿名さん23/10/22(日) 10:49:08

  • 80二次元好きの匿名さん23/10/22(日) 17:31:40

  • 81二次元好きの匿名さん23/10/22(日) 20:57:28

    もうね、ぼっちちゃんは何も知らないまま純粋(?)にぼ喜多してくれれば良いんだよね
    喜多ちゃんはその中で悶々と業を抱えたままでぼっちちゃんを幸せにして欲しいんだよね()

  • 82二次元好きの匿名さん23/10/22(日) 22:56:11

    スレ主続きをありがとう保守

  • 83二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 01:17:39

    このレスは削除されています

  • 84二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 07:03:36

    悶々としてる喜多ちゃんは良い

  • 85二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 08:27:27

    このレスは削除されています

  • 86二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 08:58:33

    君みたいな荒らし向けのスレじゃないのでね

  • 87二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 10:18:00

    >>86

    荒らしに構うのも荒らしになるのでスルーした方がいいよ

  • 88二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 11:35:43

    ずっとこのスレに張り付いていた俺は知っている、主はいつも平日に更新してくれることを…。楽しみにしてます!!

  • 89二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 16:19:16

     食事中、ひとりちゃんの顔を覗き見る。
     おかずと白米をつついて、唇をもこもこと動かしながら、ちょっとだけ口角を上げていた(美味しいのだろう)。やがて含んだものをこくりと飲み込んでは、またおかずと白米をつついて、以下繰り返し。無言で、静かに、マイペースに。

    「……………………」

     ひとりちゃんとお弁当を食べてる時間は、いつもこんな感じで過ぎていく。もちろん私から話しかければちょっと驚きながらも応えてくれたりするが、私の方も意外とこの落ち着いた時間を心地よく感じていたりするので、積極的に声を掛けたりはしない。こうして黙々と食べる子というのがそもそも私の今の友達にはあまりいないタイプなので、新鮮な気分を味わえるのもこの時間の好ましい部分だと思っていた。

     そして何より、小動物のように食事を続ける彼女を見ていると、なんというかこう、私は──

    (ムラムラするわね…)

     そう心の中で呟いて、胸の内でため息をつく。ここまでの、全ての情緒を台無しにする残念な感情。いったいなにゆえ、こうも湧き上がってきてしまうのだろう。あんなに『発散』した直後だというのに。

    (ムラムラ…するわ……)

     私は──ひとりちゃんを友達として好いているだけなのに。だけの、はずなのに。

    (…………いけない)

     今は一緒にお弁当を食べている最中なのだから、『余計』なことを考えたりしては──いけない。普段ならそう考えて、こんな邪な想いも表情に出てしまわないうちに閉じ込めて、なんとかどうにか表面上は普通に振舞ってみせようと努め始めるところなのだが──

    「……あっあの……喜多ちゃん、どっどうかしました?」

     今回は、少しばかり手遅れのようだった。

  • 90二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 18:45:46

    ぼっちちゃんは喜多ちゃんの異変によく気付くからな

  • 91二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 20:58:34

    >(ムラムラするわね…)


    これは重症ですね…

  • 92二次元好きの匿名さん23/10/24(火) 00:54:21

    今回はぼっちちゃんを襲いはしなさそうだけど性欲は据え置きっぽいから辛そうね…

  • 93二次元好きの匿名さん23/10/24(火) 06:49:50

    我慢してる喜多ちゃん良い

  • 94二次元好きの匿名さん23/10/24(火) 07:53:09

    「……………ぇ──あっ!な、なに?」

     はっとしてそんな風に答えはした──が、内心は強い焦りに満ちていた。
     私の『何か』が、迂闊にもひとりちゃんに奇妙さを抱かせてしまったのだということは、すぐに理解出来た。けれど、それなら抱かせてしまった理由は何?と問われればその部分には全く思い当たりがない為、色んな怖気がぐるりぐるり。
     だって、そうだ、下手したら──

    (ば──バレちゃったんじゃ…!?)

     そういうことに、なっていかねないのだから。
     この邪な感情がひとりちゃんにバレてしまったのだとしたら?けれど、だとしたらいったい何故?
     確かに、私はムラムラしていた。というか今この時だって、この期に及んで、情けも節操もなくジリジリ悶々としているわけだけれど、表情に出てしまうほど劣情が膨れ上がっているわけではない──なかった、はずだ。だから、ひとりちゃんにチラチラと送っていた視線にも、気持ちの悪いいやらしさは篭っていなかった──はず、だし。

     ──────だとしたら。

    (もももももしかして……大きく、なってた!?無意識のうちに……いや、でもそれなら流石に自分で気付くし………な、なってないわよね?…………んっ……うん…なって、ない。じ…じゃあ、他に──)

     プチパニックな思考が導き出す自身の推測に怯えて、お弁当箱の陰でこっそりと太ももを捩らせながらそんなしょうもないことを確認したりしていると──ひとりちゃんが、私の顔に向けていた視線を、ゆっくりと『その方向』に落としてきた。

    「────っ……!!!」

     思わず顔が青ざめそうになる──が、どうやらひとりちゃんの意識は、『それ』とは少しズレた方に向いていたようで。

    「──あの、その……おっお弁当、全然手をつけてないので…しし…食欲、ないのかなって……」

    「………………あっ……」

     言われて自分の手元を見てみると──確かに。ひとりちゃんは、もう半分ほどまでお弁当を食べ終わっているにも関わらず、私の方は精々三口分程度しか、お弁当が減っていなかった。

  • 95二次元好きの匿名さん23/10/24(火) 10:27:50

    このふたなりへの苦悶が唆るぜ…

  • 96二次元好きの匿名さん23/10/24(火) 18:11:34

    …………んっ……うん…なって、ない。

    とてもえっち

  • 97二次元好きの匿名さん23/10/24(火) 19:10:14

    (なるほど、『これのこと』だったの……)

     私が全然ご飯を食べていなかったから、ひとりちゃんは心配してくれていた、と。言われてみれば当然とも言える話だ。

     ただ、私からすれば(私自身のことなので当たり前だが)この理由は明白で、すっかり考え事に没頭してしまっていたせいで、ちっとも箸が進んでいなかったというだけのことであり、体調面や精神的なあれこれが理由で食欲が沸いていないわけでは決してなかったのだが──なるほど、これは確かに様子が変だと思われて、心配されても仕方がないなと腑に落ちた。
     しかし、同時に──

    (そう……『そんなこと』だったのね……)

     ひとりちゃんの心遣いを『そんなこと』などと思ってしまった自分に気が付き、新たな自己嫌悪の感情に苛まれる。
     心配を掛けてしまったことに関してはもちろん心から、本当に心から申し訳ないと思っているのだが──それよりも、『重大な秘密』がバレていなかったことに対する安堵感が、私の中でまさってしまったのだ。
     ああ、私という存在は、本当に──

    (自分の気持ち、ばっかりで……)

  • 98二次元好きの匿名さん23/10/24(火) 20:46:37

     もう、心底自分が嫌になってしまう──だが。

    「…………きっ喜多ちゃん?やっぱり、何か…」

    「………………!」

    (………そ、そうだわ)

     ここは、そんな風に自分を責めている暇があったら、しっかりひとりちゃんを安心させてあげるべき場面だろう。黙ってしょげてる場合じゃない。
     そう思った私は、一先ず自分のどうしようもなさを棚に上げて、ひとりちゃんの為に考えを切り替えることにする。

    「……その、これは──」

     けれど、ひとりちゃんを安心させてあげる為には、今ここでいったいどんな言葉を返してあげるべきなのか。これ以上言葉に詰まっていると思われないように、頭を搾って、一瞬でその答えを導き出そうと試みた。そして、幸いにもそれがすぐに成果を上げることとなる。

    (────『ごめんね、ちょっとぼうっとしてただけよ!だから、別に食欲がないとか、そういうわけじゃあないのよ?でも、心配してくれてありがとう。あっその卵焼き美味しそうね……そうだ!ねえひとりちゃん。ひとりちゃんさえ良かったら、久々におかずの交換っことか──』……うん、こんな感じで…)

     そんな風に明るく振舞いつつ、そこからは自然な形で話題を逸らしていく。そういうアイデア。一瞬で思いついたにしては悪くないと思った。これでひとりちゃんも安心してくれて、以降は一切何事もなく、普通に楽しくこの昼食の時間を終えられるようになるはずだ。

    (…………よし……!)

     迷うことなくそう言おうと結論づけた私は──まず、言葉よりも先に完璧な笑顔を作って、その表情をひとりちゃんに向けてみせた。

  • 99二次元好きの匿名さん23/10/24(火) 21:12:45

    スレ主は気付いてないかもしれないけどこれは多分おまけの短編じゃなくてただの本編だよ!

  • 100二次元好きの匿名さん23/10/24(火) 23:21:13

    スレ主のね
    画像選びのセンスが好きなんですよ(変に意識させたらごめんなさい)

  • 101二次元好きの匿名さん23/10/24(火) 23:27:06

    ハッピーエンドにはならないみたいだけどこの二人の関係が壊れなければそれでいい…

  • 102二次元好きの匿名さん23/10/25(水) 06:59:45

    ぼっちの弁当食べてる描写、可愛い

  • 103二次元好きの匿名さん23/10/25(水) 07:16:30

    >>95

    曇ってほしいわけじゃないんだが喜多ちゃんが自己嫌悪して無理してる描写がめっちゃ良いんだよね…

  • 104二次元好きの匿名さん23/10/25(水) 17:25:23

    保守

  • 105二次元好きの匿名さん23/10/25(水) 19:55:42

    Part1から思ってたけどピンクのオ〇ホをひとりちゃんだと妄想してすればとんでもない量出そう

  • 106二次元好きの匿名さん23/10/26(木) 01:04:15

  • 107二次元好きの匿名さん23/10/26(木) 06:55:01

    喜多ちゃんスマホにGPS入れられてるし色々規制されてそうで通販では買えなさそう
    かといってドンキとかで買うには年齢足りなくて買えないし…
    どうにかしてオ○ホを手に入れようとする喜多ちゃん、絶対可愛い

  • 108二次元好きの匿名さん23/10/26(木) 17:04:30

    そいやオ〇ホって基本ピンクだよな

  • 109二次元好きの匿名さん23/10/26(木) 17:42:57

    このレスは削除されています

  • 110二次元好きの匿名さん23/10/26(木) 20:26:08

    ぼっちならオナホに変態する事も

  • 111二次元好きの匿名さん23/10/26(木) 23:28:43

    ツチノコぼっち……

  • 112二次元好きの匿名さん23/10/27(金) 07:05:30

  • 113二次元好きの匿名さん23/10/27(金) 15:45:00

    この喜多ちゃんって生理もあるのかな

  • 114二次元好きの匿名さん23/10/27(金) 15:50:05

    保守

  • 115二次元好きの匿名さん23/10/27(金) 21:14:25

    前にふたなり喜多ちゃんは生理中貧血気味だから勃起したら血が足りなくなって気絶する、みたいな話をTwitterで見たな

  • 116二次元好きの匿名さん23/10/28(土) 06:23:17

    >>115

    なにそれかわいそう

  • 117二次元好きの匿名さん23/10/28(土) 14:35:51

    このレスは削除されています

  • 118二次元好きの匿名さん23/10/28(土) 22:05:58

  • 119二次元好きの匿名さん23/10/29(日) 09:12:03

  • 120二次元好きの匿名さん23/10/29(日) 16:16:49

    保守!

  • 121二次元好きの匿名さん23/10/29(日) 22:20:57

    保守

  • 122二次元好きの匿名さん23/10/29(日) 22:43:36

  • 123二次元好きの匿名さん23/10/30(月) 05:42:12

  • 124二次元好きの匿名さん23/10/30(月) 12:42:14

    補修

  • 125二次元好きの匿名さん23/10/30(月) 22:31:44

    ほしゅ

  • 126二次元好きの匿名さん23/10/31(火) 07:01:26

    しゅ

  • 127二次元好きの匿名さん23/10/31(火) 07:39:58

  • 128二次元好きの匿名さん23/10/31(火) 07:51:22

    「……『ごめんね、ちょっと──」

     そうして事前に思い浮かべていた台詞を、そのまま発しようとした。けれど──

    「──………………」

     この時、私は、

    「…………っ……ちょっと、その……──」

     思い掛けず、考えてしまった。

    「…………喜多ちゃん…?」

    「………………………」

     考え至って、止まってしまった。

     こうして今まで通り、終わりに怯えて。気持ちを何度も、誤魔化して。薄っぺらに、薄っぺらく、いつかちぎれてしまうとしても、それでもどうにか、先に延ばして、誤魔化して。誰かに茶化してもらうことさえ、叶わないまま、誤魔化して。自分の部屋で、学校のトイレで、独りでよがって、誤魔化して。それでいつか──私の欲望はどうなってしまうのだろうか、と。それはいつか──どうにかなってしまうのだろうか、と。それはそのまま──どこに辿り着いてしまうのだろうか、と。

     そんな、今はまだ見つけずに済んでいる、それでもいつかは訪れる──そういう風に決まっている、『終着』を。ついに見つけてしまう、その日を恐れて。それが今日でないことを祈りながら、笑顔の中に瞳を伏せて。どうにかこうにか明日に逃げ込むことを繰り返しながら、やましくも彼女の隣に居させて貰い続ける日々が──これから、どこまで、どこまでも、図々しくも、続くのだろうか、と。

     前触れもなくそんな想像が頭を掠めて、横切って。そして、『事件』はそれから、僅かまばたき一つ分──逆らうことすら思いつけない、コンマ数秒の内に起きてしまった。
     いきなり両目の下半球の部分に、じんと切り裂くような感覚が走ったかと思うと──

    「………ぇ………きっ喜多、ちゃ……?!」

    「……………っ……ぁ、あれ……嘘──なん、なんで……」

     次の瞬間──私は、涙を流してしまっていたのだ。

  • 129二次元好きの匿名さん23/10/31(火) 17:15:38

    喜多ちゃん…泣かないで…

  • 130二次元好きの匿名さん23/10/31(火) 19:31:27

    このレスは削除されています

  • 131二次元好きの匿名さん23/10/31(火) 19:43:22

    このレスは削除されています

  • 132二次元好きの匿名さん23/10/31(火) 22:03:33

    うぁあ、ただ続くことが嬉しい

  • 133二次元好きの匿名さん23/11/01(水) 07:22:14

    ほし

  • 134二次元好きの匿名さん23/11/01(水) 07:51:31

    ────────

     ──喜多ちゃんが、泣いてしまった。

     お弁当、全然食べてなくて。
     大丈夫かなあと、そう思って。
     堪らなくなって訊いてみたら、いきなり泣き出してしまった。
     最初はつーっと涙が伝う程度に。けれど、今は──

    「うっ……ひぐっ…くっ……ぐずっ……!」

    (うあ……あわわわわ……どどどどどどうしよう!どうしよう!!)

     何か悩みがあるのかなとは、先程までの様子から漠然と思ってはいたけれど、どうやらそれは、私が思っている以上に辛く苦しいものだったらしい。
     そしてこの悩みは──私にはきっと、どう足掻いても解決なんて出来ないものだと感じた。解決なんて出来ないくせに、軽い気持ちで突っついて、刺激して、それほどの悩みを呼び起こして、私は、私は──

    「──ごっごごご…ごめんなさい!!!」

     食べ終えかけていたお弁当箱を床に置いて、四足歩行でずりずりと喜多ちゃんとの距離を詰めながら、そう謝罪した。
     そこで、そんな風に近寄る行為が出来る程度には、喜多ちゃんとの距離が開いてしまっていたということにも気が付いた。

     というか──むしろ、どうして今まで気が付けなかったのだろう。お昼ご飯の時の喜多ちゃんは、いつも私の真隣に腰を下ろす──下ろしてくれていたのに、今更、今日は、ああ、本当に間抜けだ。距離感の掴めない、コミュ障の間抜けめ。正しい距離も測れない──その意味も計れない、大馬鹿者のドジな阿呆め。

     けれど今は、とにかくせめて、馬鹿で阿呆で間抜けなドジなりに、誠実に──謝ろう。訳は分からなくとも、この事態を引き起こしたのが私の安易な問い掛けなのは、タイミングから考えても疑いようがない事実なのだ。だから──

    「ごめんなさい…あああの、正直、すみません!私、本当に空気読めなくて、理由とか……全然、おおおっ思い当たりとか、ないんですけど!私のせいだったら…その、えっと……だから…!ほっほんとうに──すみませんでしたぁっ!!!」

     私は誠心誠意を尽くして、全身全霊の土下座をかました。その際振り下ろした頭が、勢い余ってタイルの床とぶつかってしまい、ゴンと鈍く強い音を立てた。
     一瞬意識が飛んでしまうとさえ思った激しい衝撃のその向こう側で、喜多ちゃんが一瞬だけ涙声を引っ込めて「ぇ……」と引くような声を漏らしたのが分かった。

  • 135二次元好きの匿名さん23/11/01(水) 18:12:47

  • 136二次元好きの匿名さん23/11/01(水) 21:58:32

    積極的なぼっちちゃんか

  • 137二次元好きの匿名さん23/11/01(水) 23:56:02

    ぼっちちゃんは何も分からないままの方が救いになるのかもしれない

  • 138二次元好きの匿名さん23/11/02(木) 07:06:05

    また引かれてるよ

  • 139二次元好きの匿名さん23/11/02(木) 17:57:02

  • 140二次元好きの匿名さん23/11/02(木) 17:57:25

    ぼっちちゃんらしい

  • 141二次元好きの匿名さん23/11/02(木) 18:47:05

    このレスは削除されています

  • 142二次元好きの匿名さん23/11/02(木) 21:38:07

    どうなってしまうんだ
    保守

  • 143二次元好きの匿名さん23/11/03(金) 01:23:40

  • 144二次元好きの匿名さん23/11/03(金) 07:10:36

    保守

  • 145二次元好きの匿名さん23/11/03(金) 15:57:37

    ほし

  • 146二次元好きの匿名さん23/11/03(金) 21:53:23

  • 147二次元好きの匿名さん23/11/03(金) 22:17:11

    これが無知シュチュって奴か…(違う)

  • 148二次元好きの匿名さん23/11/04(土) 07:43:28

  • 149二次元好きの匿名さん23/11/04(土) 12:08:16

  • 150二次元好きの匿名さん23/11/04(土) 20:33:35

    良い…

  • 151二次元好きの匿名さん23/11/04(土) 22:38:23

    大丈夫?気絶してない?

  • 152二次元好きの匿名さん23/11/05(日) 01:17:07

  • 153二次元好きの匿名さん23/11/05(日) 10:25:46

    保守

  • 154二次元好きの匿名さん23/11/05(日) 17:26:36

    ほしゅ

  • 155二次元好きの匿名さん23/11/05(日) 22:32:13

    ほしゅ

  • 156スレ主23/11/06(月) 01:40:52

    自分語り100%になるのでこんな事わざわざ言うのも正直どうかと思いましたが続きが来るかも分からない中で保守し続けてくださっていた方(方々?)に悪いので深夜のうちに事情だけ

    すみませんこのスレとは全く関係のない精神的な問題で最近すっかり追い詰められておりここに来ることさえ殆ど出来ずにいました
    それで今更にビクビク状態でアニカテを覗いてみたらまだこうしてスレを残して頂いているという現状…ありがたいと同時に申し訳ない気持ちでいっぱいです

    今日か明日には再開して今週のうちに完結させます
    これさえ宣言通りに出来ないようならそれこそ待ってくださってる方々に失礼なのでいっそ謝罪ともに元々の予定通りスレごと消しちゃうかもですが終わり方自体はこれを書き始めた時点で何となく考えてるので(じゃあ早く書けよって話なんですがそれはもうほんとすみません)きっと、はい

  • 157二次元好きの匿名さん23/11/06(月) 07:05:01

    続きはありがたいけど無理はしないでくださいね…

  • 158二次元好きの匿名さん23/11/06(月) 13:05:14

  • 159二次元好きの匿名さん23/11/06(月) 19:59:57

  • 160二次元好きの匿名さん23/11/06(月) 23:31:53

    ほしゅ

  • 161二次元好きの匿名さん23/11/07(火) 06:46:41

  • 162二次元好きの匿名さん23/11/07(火) 12:53:36

  • 163二次元好きの匿名さん23/11/07(火) 19:58:20

  • 164二次元好きの匿名さん23/11/08(水) 00:26:18

  • 165二次元好きの匿名さん23/11/08(水) 00:45:13

    保守

  • 166二次元好きの匿名さん23/11/08(水) 06:59:32

  • 167二次元好きの匿名さん23/11/08(水) 13:11:34

  • 168二次元好きの匿名さん23/11/08(水) 20:34:13

    しゅ

  • 169二次元好きの匿名さん23/11/09(木) 00:26:36

  • 170二次元好きの匿名さん23/11/09(木) 06:42:13

    ほしゅ

  • 171二次元好きの匿名さん23/11/09(木) 17:14:49

    捕手

  • 172二次元好きの匿名さん23/11/09(木) 21:05:45

    ほしゅ

  • 173二次元好きの匿名さん23/11/10(金) 00:14:23

    ほしゅ

  • 174二次元好きの匿名さん23/11/10(金) 07:03:14

  • 175二次元好きの匿名さん23/11/10(金) 16:51:10

    ほし

  • 176二次元好きの匿名さん23/11/10(金) 22:32:49

    ほし

  • 177二次元好きの匿名さん23/11/11(土) 08:27:14

  • 178二次元好きの匿名さん23/11/11(土) 20:24:37

    な…なんじゃこりゃ

  • 179二次元好きの匿名さん23/11/12(日) 03:07:40

    ほし

  • 180二次元好きの匿名さん23/11/12(日) 04:15:44

    これがアニカテぼざろスレの現状

  • 181二次元好きの匿名さん23/11/12(日) 10:53:56

    ほしゅ

  • 182二次元好きの匿名さん23/11/12(日) 16:04:12

    おそらく今日か明日にはスレ消しちゃうと思われるので先に感想言わせてくれ...

    スレ主よ、htmr喜多ちゃん概念をありがとう!!またいつか気が向いたらスレ建ててくれ!

  • 183二次元好きの匿名さん23/11/12(日) 19:46:38

    折角終り方考えてたならスレ消す前に箇条書きとかで簡単に教えてくれたら嬉しいな

  • 184二次元好きの匿名さん23/11/13(月) 00:49:53

    このレスは削除されています

  • 185二次元好きの匿名さん23/11/13(月) 07:06:19

    ほし

  • 186二次元好きの匿名さん23/11/13(月) 16:39:30

    念のため

  • 187二次元好きの匿名さん23/11/13(月) 20:55:59

  • 188二次元好きの匿名さん23/11/14(火) 02:29:32

    ほし

  • 189二次元好きの匿名さん23/11/14(火) 07:34:53

  • 190二次元好きの匿名さん23/11/14(火) 10:41:27

    「ぐっ…………ぉ……!!!」

     いきなり豪快な土下座を見舞ったかと思えば、そのまま床に激突させた頭を抱えて蹲り始める私。流石に自分でも分かる。これは、紛うことなき『奇行』であった。何がしたいんだ私は。そう思い、自分のアホさに嫌気が差しかけた、その時──

    「ちょ、ちょっと……大丈夫…!?」

     私のすぐ『近く』で聴こえた、困惑混じりの涙声。涙声なのに、不思議とよく通る──喜多ちゃんの声。
     それが耳に届くと同時に、丸まりかけのダンゴムシのような姿勢で震えていた私の背中に、気遣う風に掌が押し当てられる感触まで覚えた。

    「…………ぁ…………」

     私は頭を抱えた涙目状態のままで、控えめに首を捻ってちらりと上を見上げてみた。すると、想像通りすぐそこに、潤んだ瞳で私を心配そうに見下ろしている喜多ちゃんの姿があって──

    「……よ、良かった…………」

     思わず、そんな言葉が、ほっと漏れ出す。

    「えっ…………?」

     予想外のタイミングでの予想外の言葉だったのか、喜多ちゃんが一転きょとんとした表情を浮かべる。その顔から無意識的に目を逸らし、視線を床に戻してから、私はぽつりと呟いた。呟いてしまった。

    「──きっ喜多ちゃん、なな…なんだか私と、ちょっと、その……きっ距離を、置きたがってるみたいだったから……」

    「……………………!」

     鈍い痛みに悶える思考が、素直に弾き出してしまった、そんな言葉。
     それを聞いて目を丸くして驚いた様子の喜多ちゃん。そんな姿を見て私は──しまったと思った。またやってしまったか、と。原因不明ながら泣き出してしまうほどに追い詰められていたらしい喜多ちゃんに、ここに来てまで「心配をかけてごめんなさい」と、本来必要がないはずの余計な謝罪をさせてしまうんじゃあないか、と。

     そう思った私は、焦って──どう自分の言動をフォローするべきかも思いついていないままで痛む頭を動かして、喜多ちゃんと同じ高さに目線を持ち上げた。

  • 191二次元好きの匿名さん23/11/14(火) 10:43:20

    「──…ぁ、の……!」

     けれど、私が言葉を発しきる前に次の反応を見せたのは──喜多ちゃんの方だった。

    「…………ぷっ……ふ、ふふっ…!」

     彼女は──喜多ちゃんは唐突に吹き出したかと思うと、そのまま自分の口に手を当てて笑い始めたのだ。

    「……へっ……?」

     その光景に、今度は私の方がキョトンとしてしまう。私の言葉か、それとも態度か、その何かしらがツボに入ってしまったのか。それとも、何か他に理由があって笑い始めてしまったのか。はたまた、私どころかこの場の状態ともなんら関係のない、いきなりの思い出し笑いなのか。
     分からない。けれど数秒──もしかしたら、十数秒ほど。笑い続けている彼女を、この時の私はただただ見つめ続けていた。何も出来ず、何も言えず。その可笑しげな様子を伺い続けていた。

    「──あっ…あはは!……も、もう……」

     やがて、笑い尽くしたかのような感じで喜多ちゃんが涙を拭う。そして、「はあ」と溜め息を挟んだのち──

    「……私ね、ひとりちゃんのこと、好きよ」

     私に向かって、そう言った。

    「──へぁ?あっはい……」

    「友達としてね」

    「?はっはい……」

     それ以外にどういう意味があるのだろうと一瞬考え込みそうになるが、間髪入れずに喜多ちゃんが次の言葉を紡いだので、その思考には至らなかった。

    「──だから、だからこそ。私、ひとりちゃんに、ちゃんと言わなきゃなって思ってることがあるの」

  • 192二次元好きの匿名さん23/11/14(火) 10:45:13

    「えっ?」

     ──それは、

    「……どっどういう──」

    「ごめんね。今はちょっと言えないかな」

    「あっはい。やたら人の目気にするくせに肝心な時のデリカシーがゼロで推定存在価値ヤブ蚊以下の終わり尽くしゴミムシでほんとすみま──」

    「──でも、ね」

     そこで喜多ちゃんは一度言葉を区切り、殆ど手をつけていなかった自分のお弁当に、箸を伸ばした。
     そうして摘んだおかずをぱくりと食して──加えて、喜多ちゃんにしては多めな量と言える量の白米を口内に含み、咀嚼。そして、んくっと飲み込んだ。

     それから照れを隠すような笑みを浮かべて──

    「いつか……近いうちに、ちゃんと話すわ」

    「………………!」

     私と『向き合って』、そう言ってくれたのだった。
     だから私も、こんな時ばかりは『しっかりと目を見て』、返すべき──いや、私がそう返したいと思った、ただそれだけの言葉を、ありのままの形で返すのだ。

     こんな風に。

    「──はい。まっ待ってます」

    【END】

  • 193スレ主23/11/14(火) 11:28:09

    自分で言った期限も守れずそれでいて宣言通りにスレを消すどころかいっそ失踪するという勇気さえ持ち合わせていなかった結果こうしてぎりぎり無理やり書き切るという形になりました。

    そこに関しては申し訳なさ極まりないのですが、最初からこの蛇足で書きたかったオチはこんな感じです。
    心情は大分省いたものの、そこは本当にはい。元々おまけでもしもな感じのつもりでしたので…おまけなのに、なんでこんなにもったいぶる形になったのか?そこは本当にはい。

    というわけなので、何最後に喜多ちゃんが笑って少しだけ吹っ切れられた(?)のかなどはいっそ自由に解釈して頂けると。私は私を介錯します。
    そしてあえて面の皮厚く言わせて下さい。ここまで読んで頂きありがとうございました。

  • 194二次元好きの匿名さん23/11/14(火) 12:02:47

    マジで降臨した…だと?
    やっぱりこの文章好きだなぁ

    お疲れ様でした。

  • 195二次元好きの匿名さん23/11/14(火) 12:35:39

    秘密は隠したまま2人の関係は現状維持か...。
    主さんお疲れ様!ゆっくり休んでくれ!

  • 196二次元好きの匿名さん23/11/14(火) 12:36:46

    ありがとう…素晴らしい終わりだったし救いもあるしで全然いいifだった
    何よりしっかり完結させてくれたことが嬉しい!色々落ち着いたらダイススレでもなんでも建ててくれ!おつ!

  • 197二次元好きの匿名さん23/11/14(火) 12:57:27

    正直ほぼ諦めてました…ありがとうございます!

  • 198二次元好きの匿名さん23/11/14(火) 13:18:15

    このレスは削除されています

  • 199二次元好きの匿名さん23/11/14(火) 13:19:45

    お疲れ様でした
    ありがとう!

  • 200二次元好きの匿名さん23/11/14(火) 13:19:58

    このレスは削除されています

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