- 1二次元好きの匿名さん23/10/17(火) 19:41:34
スレタイ通りウマ娘と仮面ライダーというコンテンツを絡ませることで発生するいろんな妄想を語り合うスレです
また
・ウマ娘に合うライダーの楽曲(BGMも込みで)
・ライダーに合うウマ娘の楽曲(BGMも込みで)
・渋やTwitterに上がっているウマ娘x仮面ライダーのファンアート
・同じくニコニコ、bilibiiなどで不定期に上がっているウマ娘×ライダーのMAD
などについて語ったりするスレとしても使ってもらって大丈夫です
もちろんオリジナルイラストの投稿もばっちこいです
最後に
ssのアイデアとして使えそうだと思ったライダーやウマ娘のファンアート始めとした二次創作なんかもリンク付きなら貼ってもらっても大丈夫です
…あとは個人的な願望ですが
ssやファンアートが投稿されているのを見たら、または良いなぁみたいに思われたレスにはどんなに些細なものでもいいんでなるべく感想や反応を返してくれると嬉しいです
私もそうですがネット掲示板の住人は短い肯定や応援のレスを返されるだけでもめちゃくちゃ心が踊るので
※ちなみに前スレからスレ画は一部変更されています
※ネタをスレ外に持ち出すことは原則としてNGです
※荒らしコメと判断したレスはすいませんが削除します
また見つけた場合は通報お願いします - 2二次元好きの匿名さん23/10/17(火) 19:41:55
たて乙
- 3二次元好きの匿名さん23/10/17(火) 19:50:44
- 4二次元好きの匿名さん23/10/17(火) 19:55:17
乙!
- 5二次元好きの匿名さん23/10/17(火) 19:55:45
- 6二次元好きの匿名さん23/10/17(火) 19:56:25
- 7二次元好きの匿名さん23/10/17(火) 19:57:55
ウルトラもきたな
- 8二次元好きの匿名さん23/10/17(火) 19:59:24
- 9二次元好きの匿名さん23/10/17(火) 20:00:18
- 10二次元好きの匿名さん23/10/17(火) 20:01:05
- 11二次元好きの匿名さん23/10/17(火) 20:02:15
- 12二次元好きの匿名さん23/10/17(火) 20:02:20
- 13二次元好きの匿名さん23/10/17(火) 20:06:11
- 14二次元好きの匿名さん23/10/17(火) 20:17:32
- 15二次元好きの匿名さん23/10/17(火) 20:18:26
- 16二次元好きの匿名さん23/10/17(火) 20:30:09
個人的にサボニードル役に阿澄佳奈さんが来たの嬉しかったな
ウマ娘にもなんらかの役で出ないかしら - 17二次元好きの匿名さん23/10/17(火) 21:01:51
このシリーズの過去スレ(リメイク後)
(多いのでリメイク後初代と最新の4個だけ)
17代目
【クロス注意】ウマ娘×仮面ライダーについて語るスレ その17|あにまん掲示板スレタイ通りウマ娘と仮面ライダーというコンテンツを絡ませることで発生するいろんな妄想を語り合うスレですまた・ウマ娘に合うライダーの楽曲(BGMも込みで)・ライダーに合うウマ娘の楽曲(BGMも込みで)・…bbs.animanch.com16代目
【クロス注意】ウマ娘×仮面ライダーについて語るスレ その16|あにまん掲示板スレタイ通りウマ娘と仮面ライダーというコンテンツを絡ませることで発生するいろんな妄想を語り合うスレですまた・ウマ娘に合うライダーの楽曲(BGMも込みで)・ライダーに合うウマ娘の楽曲(BGMも込みで)・…bbs.animanch.com15代目
【クロス注意】ウマ娘×仮面ライダーについて語るスレ その15|あにまん掲示板スレタイ通りウマ娘と仮面ライダーというコンテンツを絡ませることで発生するいろんな妄想を語り合うスレですまた・ウマ娘に合うライダーの楽曲(BGMも込みで)・ライダーに合うウマ娘の楽曲(BGMも込みで)・…bbs.animanch.com14代目
【クロス注意】ウマ娘×仮面ライダーについて語るスレ その14|あにまん掲示板スレタイ通りウマ娘と仮面ライダーというコンテンツを絡ませることで発生するいろんな妄想を語り合うスレですまた・ウマ娘に合うライダーの楽曲(BGMも込みで)・ライダーに合うウマ娘の楽曲(BGMも込みで)・…bbs.animanch.com初代
【クロス注意】ウマ娘×仮面ライダーについて語るスレ|あにまん掲示板スレタイ通りウマ娘と仮面ライダーというコンテンツを絡ませることで発生するいろんな妄想を語り合うスレですまた・ウマ娘に合うライダーの楽曲(BGMも込みで)・ライダーに合うウマ娘の楽曲(BGMも込みで)・…bbs.animanch.com - 18二次元好きの匿名さん23/10/17(火) 21:12:33
更に過去スレ(スレタイ一新前)
3代目
ウマ娘×仮面ライダースレ 3作目|あにまん掲示板スレタイ通りウマ娘と仮面ライダーというコンテンツをせることで発生するいろんな妄想を語り合うスレですまた・ウマ娘に合うライダーの楽曲(BGMも込みで)・ライダーに合うウマ娘の楽曲(BGMも込みで)・渋や…bbs.animanch.com2代目
ウマ娘×仮面ライダースレ 2作目|あにまん掲示板スレタイ通りウマ娘と仮面ライダーというコンテンツをせることで発生するいろんな妄想を語り合うスレですまたウマ娘に合うライダーの楽曲(BGMも込みで)・ライダーに合うウマ娘の楽曲(BGMも込みで)・渋やT…bbs.animanch.com無印
ウマ娘×仮面ライダースレ|あにまん掲示板スレタイ通りウマ娘と仮面ライダーというコンテンツをせることで発生するいろんな妄想を語り合うスレですまたウマ娘に合うライダーの楽曲(BGMも込みで)・ライダーに合うウマ娘の楽曲(BGMも込みで)・渋やT…bbs.animanch.com - 19二次元好きの匿名さん23/10/17(火) 21:16:25
- 20二次元好きの匿名さん23/10/17(火) 21:23:29
語られてたものまとめ
組み合わせなど【ギーツ組】・英寿:キタサン、オペラオー
・景和:ダイヤ、ドトウ
・祢音:シュヴァル、トプロ
・ミッチー:クラウン、アヤベさん
・ウィン:アース
・大智:リッキー、(女帝、フラワー)
・ニラム:ドゥラメンテ
・ジーン:デジタル(多分トレとかじゃなくこのスレに出没する人のような同志関係)
・冴:タルマエ
・丹波爺さん:アキュート
【セイバー組】
・飛羽真:ライス、(デジタル?)、(ロブロイ?)、ジョーダン
・倫太郎:マックイーン
・賢人:エスミラ
・神代兄妹:カレン
【リバイス組】
・一輝:オグリ、マーチャン(力作概念)
・大二:イナリ、
・さくら:クリーク、
・元太:タマモ、
・ヒロミさん:バンブー
・狩ちゃん:、シチー
・花:チヨノオー etc...
【ガッチャード組】
・宝太郎:ヒシミラ、(スイープ、タキオン)
・スパナ:クリスエス
・(レジェンド):ギムレット
【ゼロワン組】
・或人:会長、ネイチャ
・不破さん:ブライアン、ターボ
・唯阿ちゃん:マヤノ、マチタン
・1000%おじ:シリウス、イクノ
【ジオウ組】(全員SSつき)
・ソウゴ:オペラオー、シリウス
・ゲイツ:ドトウ
・ウォズ:トプロ
・ツクヨミ:アヤベさん…telegra.ph【その他】【その他】・戦兎(ビルド組)
:旧世界で絆を培ったタマモクロスと新世界でこれから絆を積上げていくタマモクロスを重ねてしまう戦兎概念、旧世界で衰弱して死亡したケイエスミラクルを思い新世界で今度こそ彼女を救うことを心に誓う戦兎概念、旧世界の自分から偶然新世界の自分に因子継承が発生して旧世界の自分の遺志を最後のレースでスキルに昇華させて勝利をおさめ、レース後に自分達二人の思いとして戦兎に「ただいま」を告げるケイエス概念
・永夢×テイオー
:アニメにあった注射のくだりSS、永夢がネコになった?らしい日常SS、インベーダーゲームに躍起になるテイオーに振り回される永夢SS、本編序盤に「永夢の親友」を自称しテイオーと一緒に遊ぶパラドと「ただの親友」にしては操作や立ち回りの癖が永夢そのもので違和感を抱くテイオー概念、本編終盤の荒療治でパラドをハイパー無慈悲する永夢を呆然と眺めて止めをを刺す永夢に叫ぶテイオー概念
・エグゼイド組の担当+αにリデコガジェットで疑似変身させてクロニクルに協力してもらう妄想
・子供相手の体裁は上手いけど永夢の虚無が深すぎて本編、ノベル前提で専用エピないと真の意味で信頼を造れない可能性
・音也…telegra.ph※抜けや詳細は過去スレにて
- 21ニラムP×ドゥラメンテ概念23/10/17(火) 21:30:13
スレ立て乙です
このスレでも宜しくお願いします - 22一輝兄マートレ概念の人23/10/17(火) 21:44:31
前スレではありがとうございました。
今スレでもよろしくです。 - 23スレ主23/10/17(火) 21:55:53
- 24黎明Q&S&T お礼を言いに23/10/17(火) 22:00:03
2023年、秋晴れが綺麗なある日の午後。
「ふっ────────!」
「ふぅ…」
「お疲れさまです、シュヴァルちゃん!」
「ありがとうございます、トップロード先輩」
「んくっんくっ…プハァ〜」
「祢音ちゃんにもらった今日のぶんのランニングトレーニング一覧はこれでクリアですね」
「ですね。にしても…つ、疲れました…」
「あはは、祢音ちゃんが鞍馬財閥の用事で来れないぶんみっちり組んでくれてましたもんね」
シュヴァルとトップロードは今日も今日とてトレーニングに励んでいた。ちなみに今日は祢音がいないので休めるかと思いきや、張り切った祢音が盛り盛りにトレーニングを組んでいた。
そのため絶賛トレーニング中だったというわけである。
- 25黎明Q&S&T お礼を言いに23/10/17(火) 22:01:28
「…もう秋ですか」
「そうですね、2023年秋。デザイアグランプリ関連の騒動に私達が巻き込まれてから2年以上ですね」
「…いろんなこと、ありましたね」
「はい…」
そう、本当にいろんなことがあった。
自らの担当がデザイアグランプリ、即ち世界を賭けた、神を目指すリアリティーショーというある意味ではURAシリーズの上位互換のようなエンターテイメントに出ていたことに始まり、この世は女神によって回されていたこと、祢音が誰かの代用品として女神に生み出されたこと、光聖・ヴィルシーナやヴィブロスがDGPに参戦してきたことなどなど、いろいろである。
「まあ極めつけは浮世トレーナーが神様になっちゃったことですね、なんといっても」
「祢音ちゃんが僕たちとは違う意味で人間じゃなかったことといい勝負してます、よね」
「まああまり比べるものじゃないんですけd「おつかれ、シュヴァル、トップロード」
「「!」」
「あっ、お久しぶりですっ!」
「キューンさん…」
そうこうしているうちにキューンがやってきた。実はグランドエンドのせいもあって、最近ようやくまた顔を見せるようになったのである。
- 26黎明Q&S&T お礼を言いに23/10/17(火) 22:02:33
「…普段は僕たちと話さないくせに、今日はなんで来たんです?」
(相も変わらず俺には当たりが厳しいな…)
ただシュヴァルは変わらずキューンには語気が強い。まあ単純に似たもの同士だからというのもあるだろうが。
「今日は祢音の代役と…お礼を言いにきたんだ」
ただキューンはというと、何やら言いたいことがあって来たようで。
「お礼?」
「ああ。この3年近く、そう、君が祢音の担当ウマ娘、トップロードがチーフトレーナーと掛け持ちで祢音の担当になってからだと確かに3年か」
「──彼女をずっと側で支えてくれてありがとう」
「!」
「この1年、あまり話すことはなかったが俺もバカじゃない。君たちに変なやつだと思われているのは重々承知している」
「それでも、言わせてほしかったんだ」
それは意外なことかもしれないが、ただ彼らしいことではあった。自らの推しを選手生命喪失と隣り合わせの状況で命懸けで2年以上守ってくれたのだから頭が上がらない気持ちだったのである、実は。
- 27黎明Q&S&T お礼を言いに23/10/17(火) 22:04:20
「ちなみに俺が祢音を推しだしたのはシュヴァルのシニア1年目の時期だ」
「ってことは、私達のほうが祢音ちゃん推しとしては先輩だったんですね」
「そうなるね」
「なるほど、でもこちらこそありがとうございます! キューンさんの力だって、間違いなく祢音ちゃんの幸せを守る一因になってたと思いますから」
「…ありがとう!」
これに対しトプロは素直な賛辞で返す。常日頃実直さで知られた彼女ならではだろう。
だがシュヴァルは…
「…正直、変な人以上の認識でした」
「シュヴァルちゃん…」
「祢音ちゃんを助けるのに協力したけど、それを除けば謎に厚かましいというか上から目線な人って感じでしたし」
「うっ…」
「普段の僕が悪い意味で推しや周囲に強気に出たらこんな感じなのかなって、そんなふうに見てました」
「ズタボロに言いますね…」
まあ当然と言うべきか、言論リンチとまでは行かずとも的確にキューンを言葉責めの刑に処していた。
だが、それだけで終わるならそもそもこんなことを言えていないわけで。
- 28黎明Q&S&T お礼を言いに23/10/17(火) 22:07:55
- 29黎明Q&S&T お礼を言いに23/10/17(火) 22:13:37
「やっぱり君が祢音の担当兼サブサポーターで、本当に良かった」
「///、ありがとうございます…」
「あ。でも口の悪さは治したほうがいいと思いますけど…」
「⁉︎ 君は相変わらず俺に対しては一言多いな…普段はだんまりなくせに」
「! だ、だんまりは余計なお世話です!そもそも「まーまー! 私達がお互いにお礼を言えてよかったじゃないですか!」…失礼しました」
ただ元来似たもの同士なので、軽口の叩き合いから口論になりかけるも、そこはそれ。トップロード委員長がいたことで事なきを得た。流石の慣れっぷりである。
「そうだ! せっかく祢音ちゃんのサポーターメンバーが揃ってることですし、あの人の好きなところについて語り合いませんか?」
「こんな機会もなかなかないですし」」
「…ふっ、そうだな。いいだろう」
「恥ずかしいですけど…分かりました」
「じゃあ僕から行きますね、まずは────」
そうして彼と彼女らはその日の寮の門限近くまで自らの推し談義に花を咲かせたのだった。
- 30黎明Q&S&T お礼を言いに23/10/17(火) 22:18:49
- 31二次元好きの匿名さん23/10/17(火) 22:22:19
- 32黎明Q&S&T お礼を言いに23/10/17(火) 22:30:05
- 33二次元好きの匿名さん23/10/17(火) 22:32:54
アグネスデジタル「その姿……まさに『歩く仮面ライダー図鑑』といったところですか」
門矢士「この熱量……まさに『歩くウマ娘図鑑』といったところか」
((おもしろ……))
みたいなね - 34二次元好きの匿名さん23/10/17(火) 22:34:40
…そのもやしコンプ21の方のもやしじゃないかい?
- 35二次元好きの匿名さん23/10/17(火) 22:36:24
このレスは削除されています
- 36二次元好きの匿名さん23/10/17(火) 22:41:25
このレスは削除されています
- 37一輝兄マートレ概念の人23/10/17(火) 22:48:34
- 38二次元好きの匿名さん23/10/17(火) 22:55:47
- 39一輝兄マートレ概念の人23/10/17(火) 23:02:57
- 40スレ主23/10/17(火) 23:04:10
このssの過去話2本再掲です(一つは前スレで貼ったやつ)
黎明N&S 彼女たちの出会いと現在これは祢音とシュヴァルが互いにまだまだ幼かった時期のお話。「うぅ…ここどこぉ?」
その日、両親と姉(ヴィルシーナ)に連れられて横浜のほうにシュヴァルはショッピングモールに買い物に来ていた。しかしまだまだあどけなく物心付かない時期の彼女だったからか、3人が目を離した直後に怪しい男に攫われ、気づけば道に少し離れた場所にいた。
ただ攫った男本人はというと、何やら所持していた携帯らしき機体が鳴ったのを見たかと思うと、シュヴァルを置き触りにしてどこかへ行ってしまい、それきり。
とりあえず連絡を付けたが、それでもか細いことに変わりはなく、時刻は夕方である
「おねえちゃん、おとうさん、おかあさぁん…グスッ!」
「独りぼっちは、いやだよぅ…」
当然泣きだす。元々優しいが甘えん坊で内気でコミュニケーション下手な子なので、周りに置いていかれることにとりわけ怖さを持っている。ゆえにこうなると恐怖することへの歯止めが効かない。
そしていよいよ大声で泣き出しそうになったとき、窮地を照らすネオンライトが差し込んだ。
そう、当時10歳だった祢音がたまたまこの辺に来ていたのである。ちなみにこの頃の祢音はどちらかと言えば男にも見える髪型や服装をしていた…telegra.ph黎明N&S 傍観者から挑戦者へ『サトノクラウンが上がっていった!久方ぶりの無敗の皐月賞ウマ娘誕生なるか!?サトノ家の悲願達成することが出来るのか!?』『おっと、ドゥラメンテ!弾かれるように外を回されてしまった!最終直線に入って 後方も一気に追ってきた!先行勢も粘っている!サトノクラウンはまだ中団!果たして届くかどうか!?中山の直線は短いぞ!』
(クラちゃん、瞬間的にガードしたんだ…)
(ドゥラメンテさん、まさかここから勝負を──?)
『粘るキタサンブラック!外からゲンジツスティール!』
『かわすか!?かわした!僅かに外、ゲンジツスティール!』
「すごく僅差…どっちが勝ってもおかしくない!」
「ハナ差でキタちゃんが…」
「「…えっ⁉︎」」
『外から、ドゥラメンテー!外から、なんと!ドゥラメンテ!これ程までに強いのか!?これ程までに強いのか!?』
『強い!皐月賞を制したのは、ドゥラメンテ!恐れ入りました!』
「僕、まるで、気づけなかった…」
「まさかあんなに外から捲ってくるなんて…というかこんな強い子を相手にするんだね、私たち…」
あの日は私たちにとっても…ただただ圧巻の日だった。実力差がスマホの画面越しでさえまざまざと感じられるぐらいに…telegra.ph - 41ニラムP×ドゥラメンテ概念23/10/17(火) 23:18:46
- 42二次元好きの匿名さん23/10/17(火) 23:41:30
永夢の虚無を担当(自分の中ではテイオー)が癒して真に絆を結ぼうと思ったら
・担当に永夢とパラドの秘密を本編を通して知ってもらう
・パラドへのハイパー無慈悲を通して永夢の虚無の片鱗に気付かせる
・マイティノベルXを通して永夢の過去と秘密の詳細を知ってもらう
・その上で担当がパラドや永夢、ライバルや友人と関わって得た学びを使って永夢と対話するエピソードを生やす
必要がありそうだけどマイティノベルXってアナザーエンディングの3年後なんだよな…アナザーエンディングから1か月後とかでやれないだろうか… - 43二次元好きの匿名さん23/10/17(火) 23:46:35
- 44二次元好きの匿名さん23/10/17(火) 23:57:47
- 45スレ主23/10/17(火) 23:58:02
アニメ3期1話と2話のssの再掲です
1話
黎明R 憧れた景色への招待状(Chapter1)今日はキタサンとクラウンが出場する2020年皐月賞当日。すでに幕は上がり場は温まりレースも佳境を迎えていた英寿や道長は観客席から自らの担当の勝利の到来を望んでいた。
『ここで一番人気 サトノクラウンが上がっていった!久方ぶりの無敗の皐月賞ウマ娘誕生なるか!?サトノ家の悲願達成することが出来るのか!?』
「…!」
「(ッ、このタイミングで⁉︎ 間に合わないっ!)」
「おっと、ドゥラメンテ!弾かれるように外を回されてしまった!最終直線に入って 後方も一気に追ってきた!先行勢も粘っている!サトノクラウンはまだ中団!果たして届くかどうか!?中山の直線は短いぞ!』
突如ギアを僅かに上げ前に出るドゥラメンテ、弾かれ追いすがるも彼女の前に出ることは叶わないクラウン。瞬間の攻防は前者に黒星がつき、ドゥラメンテはクラウンを認識しつつそのまま何かを伺っているようだった
『粘るキタサンブラック!外からゲンジツスティール!』
『かわすか!?かわした!僅かに外、ゲンジツスティール!』
(──ここだ!ここで私は!)
溜めた足を解き放つ。憧れの存在に、自らのトレーナーに胸を張れる自分になるためにキタサンブラックという北国の…telegra.ph黎明R 憧れた景色への招待状(Chapter2)『やっぱドゥラメンテだよ、あの勝ち方は凄かった!』『才能の塊って感じだしな!』『サトノクラウンも巻き返すんじゃないか?』
『才能はピカイチだもんな~』
(…あたしは、まだ皆さんからは期待されてない、か。事実だけど、やっぱり悔しいよぅ)
(何より…不安になっちゃう)
『キタちゃん頑張ってるね、毎日っ』
「あっダイヤちゃん、今帰り?」
あれから数日、本日も練習を終えトレセンが無料開放しているスペースを通り抜けながら、皆がダービーにて期待する選手は自分でないことにどうしてもキタサンは無力さや弱さを自覚させられ落ち込みそうになっていた。そして校門を出ると気づいたがそこには明らかに1人、待っていた自らの幼なじみの1人がいた。もちろん直近の半径内には誰もいない。ダイヤはキタサンの帰りだすタイミングを辛抱強く待っていてくれたのである
もちろん彼女はそうは言わないし、キタサンも偶然のようにトークをこなす。2人の健気さが伺い知れる一コマだった。
「もしも明日ダイヤちゃんが日本ダービーを走るとしたらどんな気持ちで挑むかなって
「…勝つこと。ただそれだけ! それくらい強い気持ちじゃないとサトノのジンクスは破れないから!…telegra.ph2話
黎明RI リスタートライン(Chapter1)一目で引き付けられた!強くて、奇麗で、かっこいい…!!
同じウマ娘として、あんな風に走る事が出来たら……!!
あんなウマ娘になりたい!
何年か前にテレビで見たテイオーさんの走りに憧れた。それが今のあたしの原点で夢にも繋がるもの。
────でも、叶わなかった
負けた
負けた
ただただクラシックで負けた
遠かった………
ドゥラメンテさんのあの背中は、あたしじゃ届かないほど遠かった。
あたしはテイオーさんやトレーナーさんみたいなキラキラしてカッコいいスターには…なれないんだって
打ちのめされた。
ダービーの後なんてトレーナーさんやチームの皆さんに言ったか、当時から自分でも覚えてない
暴言を吐いたわけではないと思うけど
『両足の橈骨遠位端骨折で全治六か月』
『年内の出走は絶望との事です……』
『6戦4勝2着2回という圧倒的な戦績で…』
(ぁ、あっ)
…でもそれから2ヶ月近く経って季節は7月、時期は中旬前半。ドゥラメンテさんは両足の橈骨遠位端骨折から菊花賞にはどうやっても参戦できず、あたしはそれにさえ惑わされ、結果ダービーのこともあってか、その間にどんなトレーニングでも何をやってもどこか消化不良で…telegra.ph黎明RI リスタートライン(Chapter2)それからの数ヶ月、いろいろなことがあったが英寿はキタサンの特別臨時コーチに今のキタサンに似た立場のネイチャを迎え、彼女やチームメンバーと協力し、キタサンを淀の馬場に対応させる鍛錬を徹底的に積み上げたのだった。
『さあ、秋のG1もいよいよこのレース』
『クラシック三冠最後のレース、菊花賞を迎えます!』
『皐月賞、日本ダービーと二冠を制したドゥラメンテが怪我のため出走できず』
『今年のクラシック三冠制覇を期待していたファン達も多い事でしょう』
『本当に残念です』
そして今日は菊花賞当日。
英寿はデザイアグランプリ絡みの用事があり少し遅れて、正確にはレース開始ギリギリぐらいのタイミングで観戦に混じる予定だった。
(──今はあたしの家族、世界スターの皆さん以外の誰からも注目してもらえなくてもいい)
(誰からも褒めてもらえなくて構わない)
(──決めたんだ。がむしゃらに、自分らしく、あたしらしく!!)
ただ菊花賞が協力ということは、つまりあの海辺での出来事からも早数ヶ月。キタサンにももうダービーまでの迷いはなく、胸に湧き立つ己が新たな願いに邁進せんと闘志に満ち溢れていた。この場においてはいないドゥラメン…telegra.ph次の長編は邂逅編序盤のキタちゃん世代視点混ぜ混ぜ話なので
読んでおかれるといいかもです
- 46二次元好きの匿名さん23/10/18(水) 00:24:35
- 47二次元好きの匿名さん23/10/18(水) 00:27:02
- 48二次元好きの匿名さん23/10/18(水) 00:55:02
このレスは削除されています
- 49二次元好きの匿名さん23/10/18(水) 00:55:46
このレスは削除されています
- 50二次元好きの匿名さん23/10/18(水) 05:09:30
なんか特に理由もなくホスト規制食らってる間に前スレが完走して次スレ立ってた…
乙彼 - 51二次元好きの匿名さん23/10/18(水) 07:16:08
3話でキタちゃんの一年目も終了か
なんかクラちゃんの15秋天は省かれそうだけど仕方ないか… - 52二次元好きの匿名さん23/10/18(水) 07:31:52
- 53ニラムP×ドゥラメンテ概念23/10/18(水) 08:02:47
- 54二次元好きの匿名さん23/10/18(水) 08:27:21
クラちゃんダイヤちゃん共通の要素であるルメールさん元ネタだろうからcv:丹下桜さんじゃって言われてますね
- 55二次元好きの匿名さん23/10/18(水) 08:33:46
- 56二次元好きの匿名さん23/10/18(水) 09:10:56
- 57スレ主23/10/18(水) 10:59:53
- 58二次元好きの匿名さん23/10/18(水) 11:55:15
もうそろそろ次のピックアップ発表か
- 59二次元好きの匿名さん23/10/18(水) 12:04:16
- 60二次元好きの匿名さん23/10/18(水) 12:37:13
うーむ、やっぱり実装の流れ読めんな…
案外ドゥラメンテ以外は3期組もアニメ終わってから実装とかあるか? - 61二次元好きの匿名さん23/10/18(水) 12:55:25
流石にもう1人ぐらい来そうかなと
- 62二次元好きの匿名さん23/10/18(水) 13:40:42
- 63二次元好きの匿名さん23/10/18(水) 14:58:59
3話では流石に新規ウマ娘の登場はないか…ないよね?
- 64一輝兄マートレ概念の人23/10/18(水) 15:35:21
以前のスレで上がってたタイクーン&シノビ、なんか自分としてもまた違う案が浮かんだので後で概要まとめて投下します。
- 65スレ主23/10/18(水) 16:22:39
了解です
- 66ニラムP×ドゥラメンテ23/10/18(水) 17:11:24
もう少し人が増えてきたら再びSSを再掲させて頂きます
- 67二次元好きの匿名さん23/10/18(水) 17:13:46
楽しみです
- 68一輝兄マートレ概念の人23/10/18(水) 17:53:13
前述してたタイクーンmeetsシノビの概要できましたので投下。
・本編・
本編概要≪タイクーンmeetsシノビ×ウマ娘 概要≫・ストーリーの大筋・
事の始まりは、ヴェニュスパークのある計画からだった。
『ニンジャに会いたい』と日本観光を計画した彼女。
しかし一人で行かせるわけにもいかず、モンジューとリガントーナの二人も同伴することに。
話を聞きつけたトレセン学園理事長、秋川やよいは急遽彼女らの通訳兼観光ガイドを行ってほしいとサトノクラウンへ依頼。
それを承諾したクラウンは自身のトレーナーである吾妻道長を半ば強引に警備役として引き連れ彼女らと合流。
4人が向かった先は、《戸隠流忍法 武神館》。そこではその日、子供たちに道場を一般開放し触れ合う特別企画を行っていた。
そして道場へと到着した4人。そこには何故か、サトノダイヤモンドと桜井景和もいた。
聞くと、クラウンが観光ガイドを行うと聞き、自身も興味を持ったため忍者と言えば景和だと言うことで一緒に来たとのことであった。
そうして共に行動することとなった6人。
戸隠流第三十五代宗家・山地闘破の指導の下忍者体験を楽しんでいたところ、突如として襲撃者が現れる。
・細かい描写イメージとか・
細かい描写イメージとか・最後の決戦シーンでは、BGMとして《うなれ磁光真空剣》、≪Chair≫、≪IZANAGI(仮面ライダータイクーンmeetsシノビ バージョン)≫の3曲がメドレーで流れる。・生身戦闘多め、アクションのできる女性陣がいる、挿入歌ラッシュということでアクションイメージは坂本監督回。もちろん最後はナパーム大爆破。
・決戦時の名乗りシーン、磁雷矢に《若き忍者たち》と言われて素直に返事する景和と、一瞬「えっ俺もか?」みたいな顔をしてる道長。
・忍タリティを創生の力に変換できることについては英寿も「何それ知らん……怖」案件。
・アナザーライダーとの2戦目、夜間の街中での戦闘イメージは《牙狼 闇を照らす者》の第9話戦闘シーンのような感じ。
telegra.ph・描写イメージ内に記載の戦闘シーンのイメージ元ネタ。こんな感じの生身アクションを景和とミッチーにはやってもらいます。
牙狼<GARO>~闇を照らす者~ 9話より 三騎士vs尊士 - ニコニコ動画 (nicovideo.jp)
- 69一輝兄マートレ概念の人23/10/18(水) 17:55:25
- 70二次元好きの匿名さん23/10/18(水) 18:13:12
- 71二次元好きの匿名さん23/10/18(水) 18:17:36
- 72二次元好きの匿名さん23/10/18(水) 18:28:31
- 73二次元好きの匿名さん23/10/18(水) 18:31:25
- 74一輝兄マートレ概念の人23/10/18(水) 18:38:50
- 75一輝兄マートレ概念の人23/10/18(水) 18:42:17
- 76一輝兄マートレ概念の人23/10/18(水) 18:43:13
明確にシノビは別次元の存在なので他人の空似かな、とは思ってますが言及したら面白そうですね。
- 77二次元好きの匿名さん23/10/18(水) 18:44:22
- 78二次元好きの匿名さん23/10/18(水) 18:45:29
更に次作ジバンにジライヤのキャラが出てくるのでジバンも出せるぞ!
- 79二次元好きの匿名さん23/10/18(水) 18:47:12
(一応此処ライダー×ウマ娘のスレだし無闇矢鱈にクロスさせまくるのはどうかと思うけどな...)
- 80一輝兄マートレ概念の人23/10/18(水) 18:48:16
- 81二次元好きの匿名さん23/10/18(水) 18:53:06
- 82一輝兄マートレ概念の人23/10/18(水) 19:01:33
- 83二次元好きの匿名さん23/10/18(水) 19:04:43
- 84二次元好きの匿名さん23/10/18(水) 19:06:59
このレスは削除されています
- 85スレ主23/10/18(水) 19:07:39
派生スレまではなかなか追えてませんけど悪口言われてたんですね…まあだからってssを書くのも、ネタを語るのもやめたりはしませんが
ぶっちゃけ面白くなるなら多少は他作品要素も入れてなんぼだとライダーを追ってると思いますし
学生時代は不良として周りを振り回してそうでしたし、案外因果応報なのかもですね
- 86一輝兄マートレ概念の人23/10/18(水) 19:08:35
- 87スレ主23/10/18(水) 19:09:11
- 88一輝兄マートレ概念の人23/10/18(水) 19:11:12
- 89ニラムP×ドゥラメンテ概念23/10/18(水) 19:12:06
人増えてきたのでそろそろ再掲載を
ダービーの後に・表彰式にて「ドゥラメンテ、まずはダービー制覇おめでとう。お前ならきっとここも勝てるとそう信じていた。」
「だが、周囲をよく確認もせずあまつさえ
自分のトレーナーに怪我を負わせるとはどういうことだ...?」
「すみません...体が勝手に...(ショボ...)」
「エアグルーヴ、もうその辺にしてやってはくれないか?」
「ニラムトレーナー...」
「...君の言いたいことは大いに理解出来る。
だが、私は特にこれといった怪我は負っていない。
当人がこう言っているのだから今日はこの辺にしてやって欲しい。」
「トレーナーである貴方がそう仰るのなら...仕方ない。
こうなってしまっては私の出る幕はないからな。すまなかった...」
「──ああ言っていたが本当に、怪我はないのか?」
「少々痛みはするが特段君が心配するほどのものでもない。
私としては君が感情を表に出してくれた事の方が数倍も嬉しいよ、ドゥラメンテ。」
「さぁ、せっかく大レースを勝利したのにお咎めだけでは
興醒めというもの。今日は私の奢りで何でも君が食べたいものをご馳走しよう。」
「良いのか? なら───」
元になったイラスト:
よね…telegra.ph3期1話のダービー後の妄想SSです(※ニラム、ドゥラメンテ視点)
— 2023年10月14日
- 90二次元好きの匿名さん23/10/18(水) 19:25:28
ニンジャと言えば、ただいまアウトサイダーズで絶賛活躍中のデザストもそうなんだった
- 91二次元好きの匿名さん23/10/18(水) 20:07:30
どうもです
- 92二次元好きの匿名さん23/10/18(水) 20:08:19
ファイナルステージやウマ娘のライブ見てるとなんか特撮とウマ娘って似たようなコンテンツだよなって感じる
- 93二次元好きの匿名さん23/10/18(水) 20:11:05
- 94スレ主23/10/18(水) 20:53:28
ss苦戦中…
- 95二次元好きの匿名さん23/10/18(水) 21:38:01
ケケラ蘇らせないと…
- 96二次元好きの匿名さん23/10/18(水) 21:38:59
自分の考えるタイクーンケミーを組み込んで、本編後のタイミングで景和にmeetシノビしてもらう場合自分のケミーを不意打ちで捕縛されて、それを解放しつつ蓮太郎の奪われた変身能力を取り戻すまでが逆転までの流れになるのかな?
(担当はライザーを常備できないかつ攫われる等で先に行動不能にされるとライザーカードを奪われる等で換装できなくなる)
タイクーンケミー(ポン吉)・”神”英寿が人間として帰還する為に必要な手段としてギーツケミーを創世パワーで生み出した際の副産物として生まれた謎生物。なお対応バックルへの変化能力や所々景和の深層心理を彷彿とさせるその性格などから問題なしと見なした”神”英寿が野に放って景和の元に向かうことを許したらしい。・基本大人しく、甘え上手だけど『景和が身内と認めてる人物』以外の見慣れない人物へは警戒心を露わにし、恵和や沙羅、ダイヤやドトウ、チーフトレ等の〈身内・安全〉判定を下してる人物を守るように前に出て唸る。
・ダイヤに拾われて景和のトレーナー室で面倒を見ていた筈が、いつの間にか恵和宅までついてくるようになっていた。
・景和の認識は最初「訳わからん怪しい生き物…生き物?機械?なんだこれ」で、仕方なくトレーナー室で面倒を見てるうちにだんだん愛着が湧いてきたという変化を経ているがタイクーンケミーは最初から景和とダイヤ、ドトウに懐いていた。
・名前は「ポン吉」(景和命名。名前を決める流れになった際仕方なく景和が口にした「ポン吉」に一番好意的な反応を返したため…ネーミングセンスとかも案外似通うのかもしれない)
・なお〈身内〉判定を下した人が「ポン吉…telegra.ph - 97二次元好きの匿名さん23/10/18(水) 21:41:58
てか相棒見てたらケケラの人が出て草
- 98二次元好きの匿名さん23/10/18(水) 22:14:16
追記:リンク先の一番下の方に「なんで自分のライダーケミー捕縛でピンチになるのか」を追記してるので良ければ見てみて頂けると幸い
- 99二次元好きの匿名さん23/10/18(水) 22:35:18
meetsシノビで思い出したけど、
過去スレにあった『量産型ジュエルメモリを使われドーパント化したダイヤをダブル組と協力して助け出す景和』みたいな概念?
上手い事『タイクーンmeetsダブル』的なエピソードに纏められないだろうか - 100二次元好きの匿名さん23/10/18(水) 22:39:37
- 101二次元好きの匿名さん23/10/18(水) 22:42:08
- 102二次元好きの匿名さん23/10/18(水) 22:47:07
- 103二次元好きの匿名さん23/10/18(水) 22:53:40
いや余計ではないよ、むしろ衰弱というか財団が接触する隙がちょっとでもあればよさそうだって分かったし有難い
…本編後のダイヤでそんな隙見せるとなると案外コミカルな原因になるのかな?
シリアスめな方が景和が自分で助け出す意味が増してくれるのはあるけど…何かいいのないかな
- 104二次元好きの匿名さん23/10/18(水) 23:44:24
このレスは削除されています
- 105スレ主23/10/18(水) 23:45:05
- 106二次元好きの匿名さん23/10/19(木) 00:05:40
前スレで味をしめたので。悪夢を見るナイーブな戦兎
気が付くと見慣れない真っ暗な場所に立っていた。いや、空間に浮かんでいると言う方が正確だろうか。平衡感覚はなく、地面に足をつけている感覚もない。上手く姿勢制御ができない中で何とか辺りを見回すと、微弱な光を放つ数多の数式が漂っている。置かれた状況について大方把握したため情報を整理すべく視線を戻す。するとその先には背を向けた少女が1人が佇んでいた。
吹けば飛んでしまいそうな程儚いその姿を例え輪郭だけであっても見間違えるはずが無い。それは助けられなかった後悔の象徴。桐生戦兎を"ヒーロー"と呼んだ、桐生戦兎が守らなくてはならなかったはずの掛け替えのない命。
一年にも満たない僅かな期間であってもその少女には幾つもの局面で支えられ、励まされ、助けられ、勇気を貰い、希望を貰い、奇跡を見せて貰った。それなのに、それなのに最期は救えなかった。貰うばかりで結局何も返すことが出来なかった。
だから、何があっても彼女に償わなければならない。悪戯に夢を追わせ、無理だと知りながら傲慢にも導こうとした責任を取らなければいけない。そのはずなのに。
目の前の少女にどれだけ謝罪を述べようとしても、どれだけ感謝を伝えようとしても、まるで溺れたかのように言葉を発することができない。それどころか次第に粘着質の何かが喉の奥にへばりつき、呼吸すら困難になっていく。
喉奥に詰まる異物を吐き出そうと藻掻く間に少女の背中は遠のき、その姿は一回り小さくなる。喉を掻き毟りながら必死にあげた制止の言葉すら音になることはなく。それならばと無我夢中で足を暴れさせ、ただひたすらに少女の背中に手を伸ばして─── - 107二次元好きの匿名さん23/10/19(木) 00:06:50
ベッドの上で目を覚ます。天井へ向けて伸ばした腕を見て、今日もまた同じ夢を見たことを理解する。横に目をやると万丈がいびきをかいて爆睡し、室外からは絶え間なく鳴く鈴虫の声が聞こえる。窓の外を覗いてもまだまだ月は上り途中だ。明日は朝から担当達のトレーニングだと言うのに全く寝れていない。
伸ばした腕を折り曲げて目元を覆い、深く息を吐き出す。
「全く女々しいな。我ながら」
呟いて、もう一度眠るために瞼を閉じる。あの日から一生この罪を背負っていくことは覚悟していた。だがもし許されるのならばあの少女に、身勝手な理由で奪ってしまったあの命達に、報いることが出来ますように。
そう願う戦兎の眦から一粒の雫が流れ落ちた。
- 108二次元好きの匿名さん23/10/19(木) 00:48:33
このアイデアを使うためだけに即興で書いたSS、クライマックス最後のシーン切り抜きの体なので前後とかの繋がりもなく中途半端になってます…
タイクーンmeetsダブル、最終決着のシーンの妄想・ダイヤ「うっ…ううっ…!」景和の叫びが響いたのか、頭を抱え苦しみだすダイヤ。心なしか、纏っている粒子が減っているように見える。
・ダブル(左)『なんだ?まさかメモリの毒がまずいとこまで進行してやがるのか…?』
・ダブル(右)『いや、むしろその逆だ。ジュエルメモリの出力が急激に下がっている…!』
ダブルの右の複眼がやや早いペースで瞬く。ライブモードで羽ばたく茶色いバットショットからタキオンの声が聞こえる。
・タキオン「人間よりも優れているとされるウマ娘の抵抗力は本人の調子、言うなれば『感情』に大きく左右される。これは…ダイヤくんの意思がメモリを拒絶しているということか…!」
・ダイヤ「うあっ…ああああああああっ!」
ダイヤモンド粒子の動きに操作や統率がとれていないのか、その姿がノイズがかったように一気に不安定になってゆく。
コンクリートの柱を遮蔽にするように、寄りかからせて座らせた状態でフィリップの肉体を守っているカフェ、苦しむダイヤを柱越しに見てその琥珀色の瞳を震わせる。
・カフェ「ですがこのままでは…ダイヤさんの心も、危ないかもしれません…!」
・タイクーン「なら早く止めないと!」
ダイヤを救う…telegra.ph - 109二次元好きの匿名さん23/10/19(木) 00:50:12
- 110二次元好きの匿名さん23/10/19(木) 02:48:50
- 111スレ主23/10/19(木) 03:40:44
- 112二次元好きの匿名さん23/10/19(木) 06:13:30
- 113スレ主23/10/19(木) 08:56:16
もう少々お待ちください
- 114二次元好きの匿名さん23/10/19(木) 09:55:44
- 115二次元好きの匿名さん23/10/19(木) 10:45:53
- 116一輝兄マートレ概念の人23/10/19(木) 11:46:00
- 117二次元好きの匿名さん23/10/19(木) 12:13:25
- 118二次元好きの匿名さん23/10/19(木) 12:21:26
- 119二次元好きの匿名さん23/10/19(木) 13:27:45
- 120スレ主23/10/19(木) 16:18:41
- 121邂逅Ⅰ→Ⅲ:運命の始まり23/10/19(木) 16:20:23
「くっ、さっきの追い切りはクラウンのほうが早かったんだよ!」
「ふっ、タイムはタイムだ。俺にケチを付けても何も変わらないぞバッファ」
「それともキタに直に言ってやるか?」
「…するかよ流石に」
「2人とも今日も早かったね〜」
「もう慣れちゃったよ俺」
今日も今日とて互いに突っかかり軽い喧嘩になっている英寿と道長がいた。ただこの光景も同席している景和や祢音からすれば仲良く喧嘩しなとでも言わんばかりの日常茶飯事の範疇である。
「うぅ…毎度毎度ヒヤヒヤするよぉ…」
「ぷっ、そこまで深く心配しなくても大丈夫よシュヴァル。ねっ、キタサン?」
「うん。だってあの2人、出会ったら軽い口論になってないほうが珍しいし…まあトレーナーさんが煽ってるのもあるけど」
「喧嘩するほどなんとやら、だね。キタちゃん」
なんなら、これを見ている彼らの担当にももうだいぶ見慣れた光景である。なんならキタサンとクラウンは若干達観したというか、保護者目線も入っていたりしそうではある。
- 122邂逅Ⅰ→Ⅲ:運命の始まり23/10/19(木) 16:24:10
「そうそう、まさにそんな感じ…ってあれ誰だろう?」
「「「?」」」
「おめでとうございます。厳正なる審査の結果、選ばれました」
「浮世英寿様、桜井景和様、鞍馬祢音様、吾妻道長様。今日からあなた方4人は仮面ライダーです」
「デザイアグランプリへの参加を認められました」
「はい⁉︎」
「新手の勧誘?」
「誰だお前…⁉︎」
が、その見慣れた光景に差し込むモノクロカラーの異物。聞けばデザイアグランプリというよく分からない単語を口走っている。
「なるほど、今回はおまとめか」
「いやなんでそこまで英寿は落ち着いて「「ちょっとすいません」」うおっ⁉︎」
「あの、いきなりですまないんですけどデザイアグランプリ?って何ですか?」
「いきなり現れたように見えましたがどういう技術を?」
「ふ、2人とも落ち着いて。…仮面ライダーってあの都市伝説の仮面ライダーですか?」
「こらこら、シュヴァルも落ち着きなさい。…失礼ですが貴方の職業とお名前は?」
「私たちより食いついてるよう…」
当然放っておけるわけもなく、無理矢理にでもトレーナーの会話に混じって中身を聞き出そうとしているのだった。
- 123邂逅Ⅰ→Ⅲ:運命の始まり23/10/19(木) 16:25:02
「いきなりですね。ですが最後の質問以外はお答えしかねま…(もしや最初のお方以外は全員デザイアグランプリのスポンサーの関係者…)」
「…少々お待ちを」
「もしもし私です、該当プレイヤーの皆様にIDコアとベルトを配っていたのですが、その中にスポンサー様のご令嬢である祢音様以外に2名、こちらはスポンサー様のご令嬢のトレーナーをされている方々がいらっしゃるのですが…」
「えっあっそうなんですか⁉︎ はい、はい────分かりました、ではその通りに」
彼女たちの反応を一瞬拒否し、しかし何やら独自の事情で携帯のようなもので何者かに連絡を取ったモノクロの女性は何かしらの指示を受けたらしく、こちらへ振り向き、そして──
「…失礼しました、質問にお応えします。ですが場所を変えさせてもらいますね」
指を鳴らしたかと思うと、先程までとまるで違う景色に彼ら彼女らを誘っていたのだった。
僅か数秒の出来事である、と言えば凄さが伝わるだろうか?
「えっここは⁉︎ あたしたちトレセンにいたはずなんだけど」
「ねえクラちゃん、これって仮想空間を現実に拡張した空間かARヴィジョンか何か、なのかな?
「ううん…恐らくどう見ても現実なんだけど、およそ現代の技術じゃできなさそうな空間ね…少なくとも、今のサトノ保有の技術じゃこれは無理だわ」
「…祢音ちゃんが危ない目に遭うんじゃって思わず飛び出たら、えっ、えらい場所に来ちゃったあ…」
当然、4人はそれにただただ驚嘆させられるのみ。デジタル技術に多少理解があるダイヤやクラウンでさえ分からないのだからこの4人の誰も分からないということ。
- 124邂逅Ⅰ→Ⅲ:運命の始まり23/10/19(木) 16:34:28
「ふん、驚きやがって」
「? ミッチーなんかさっきとキャラが微妙に違うんじゃない?」
おまけに道長の性格がいつの間にか先程までと異なっているのだからクラウンに限れば疑問がさらに増えたのだった。
「あ? 当然だ、そりゃ「皆様、私からの回答よろしいでしょうか?」ッチ、ツムリか」
「サトノクラウン様、今貴方のトレーナーである道長様が言われたのでお分かりかもしれませんが私の名前はツムリ、デザイアグランプリのナビゲーターです」
「「ナビゲーター?」」
「それ以上でも以下でもありません。クラウン様、景和様」
「あっはい…」
どうやら彼女の名前はツムリ、デザイアグランプリにおいてナビゲーターを務めているようである。まあそれだけでも聞いている側である景和やクラウンからすればいまいち判然としないことではあるのだが。
- 125邂逅Ⅰ→Ⅲ:運命の始まり23/10/19(木) 16:35:20
「そしてキタサンブラック様、デザイアグランプリとは現在お答えできる範囲で端的に申し上げれば『神、もしくは理想の世界の実現を目指す段階式のレース』です、命懸けの」
「れ、ーす…それも命、懸け…」
そしてデザイアグランプリは神を目指し競い合うレースのようなものであり。
「そうですね、そしてシュヴァルグラン様。仮面ライダーとは確かに都市伝説に端を発する名前であり、デザイアグランプリのプレイヤーを指す言葉です」
「な、なるほど…」
ツムリが言う仮面ライダーとは都市伝説の仮面ライダーに端を発するもの、そしてデザグラのプレイヤーを指すワードであるとツムリは開示したのだった。
「お分かりいただけましたでしょうか?」
「「「「…」」」」
「…正直言って、頭がすっごく混乱してます。トレーナーさんもあたし達みたいに体を張ってたとか、命懸けって本当なの、とか?」
「…でも」
ただ当然、だからといってすんなり飲み込めるかと言うと話は別問題で。
- 126邂逅Ⅰ→Ⅲ:運命の始まり23/10/19(木) 16:37:34
「私が変わるよキタちゃん。これ以上はこのことに関してお答えしていただけないんですよね、ツムリさん?」
「はい、皆様は今はまだ話せない、皆様に纏わる特別な事情からこうしてこの場にお招きしお答えしていますが、元来この場に来られるのはプレイヤーの皆様か我々運営スタッフのみなので」
(特別な事情、ねえ。ある程度検討は付くが答える気はなさそうだな。今は化かせないか)
そのうえ向こうはこれらの情報に関して追加で何かを開示してくれる様子はない。
「そしてこちらをお渡しします」
「ッ⁉︎ …これはなんなのかしら、ツムリさん?」
「これはスパイダーフォン。プレイヤーの皆様にお配りしている通信機器であり、この場に皆様を転送する装置です」
「そして起動した時点で皆様の脳波と強制的にリンクしています」
「えっなんでそんな…」
- 127邂逅Ⅰ→Ⅲ:運命の始まり23/10/19(木) 16:38:23
「皆様にお答えしている横でIDコアにより記憶を取り戻された景和様・祢音様・道長様、最初から知っている英寿様もそうですが、デザイアグランプリに関することをこの場の全員やプレイヤーの皆様以外に口外した場合、スパイダーフォンが問答無用で皆様の脳内からデザイアグランプリに関する記憶をデリートする仕組みです」
「で、デリートぉ⁉︎」
「い、言えるわけないです…」
「…穏やかじゃない話ね」
「そうまでして守りたいってこと、なんですね」
「いやデリートって、んな物騒な!」
「これも大会の規約を守るためです」
おまけにいつの間にかトレーナー陣が特殊なコアで記憶を取り戻しており、しかしそのことも含めてデザグラに関することを口外した日にはデザグラに関する記憶を全消去と言ってきた。こうなれば無理矢理にでも聞き出すのは悪手という他なく。ダイヤはもちろんこの場のメンバーもそれ以上聞くことがはないのだった。
「…なんか、私が聞こうとしてたことキタちゃんたちが全部聞いてくれたね」
「なんだ、不満なのかナーゴ?」
「いや不満では全然ないけど、ただなんか担当の子がいるっていうのは、なんかこう、上手く言えないけどドキドキするかなぁって。不謹慎かもだから大声じゃ言えないけど」
「どっちでもいいだろ、バレちまったんだからな」
ちなみに祢音はこれに謎の興奮を覚えたのだった。
- 128邂逅Ⅰ→Ⅲ:運命の始まり23/10/19(木) 16:43:40
「長々と説明しましたが、プレイヤーである英寿様たちにはまだこの会場に残っていただき、ブラック様・ダイヤモンド様・グラン様・クラウン様には場所を移していただきます」
「?」
「何のためにそんな?」
「はい、デザイアグランプリを観戦していただきます!」
「「「「か、観戦⁉︎」」」」
「おい、どういうことだ。教えるだけ教えたら返すもんじゃないのか、こういうのは!」
「それは道長様の妄想に過ぎません」
「皆様4人もよく知るあるお方からのご指示です」
「それに、倣うより慣れろとこの時代のことわざにあるように、先程の説明も含めて私がいちいち説明するより見てもらったほうが理解していただけるかと」
「デザイアグランプリという番組、その骨格、命懸けのレースが何を意味するのかを」
そしてそんな中ツムリが持ち出したる案はデザイアグランプリの鑑賞。キタサンたちに縁のある誰かによる指示のようである。果たして誰のそれなのかはさておき、キタサン・ダイヤ・シュヴァル・クラウンのその場任せの行動がえらいことに結びついたものである。
- 129邂逅Ⅰ→Ⅲ:運命の始まり23/10/19(木) 16:45:27
「なんか…すごく大事になっちゃったね。いや俺もデザイアグランプリ?だっけ。これにプレイヤーとして参加するのは初めてなんだけど」
「…トレーナーさん」
「はい?」
「身勝手なことをしてこんなことを言うのは…本当に気が引けるのですが。絶対、生き残ってくださいね」
「簡単じゃないかもですが、絶対、絶対です!」
「ダイヤちゃん…分かった、絶対の絶対、生き残ってみせるよ」
当然彼女らもそれは理解しているようである。
──なので、ある宝石のような少女はトレーナーの生存を
「…ミッチーってさっきの口ぶりからするに以前にも参加したことあるのよね、デザイアグランプリ」
「…そうだな。ほんとは知られたくなかったが」
「こんなくだらない、お前らの頑張りに比べりゃどうしようもなく醜い争いをお前に見られたくはなかった…」
「…ねえミッチー」
「なんだ?」
「負けないでね。今回も、この先があるならその時も、私は見てることしかできないけれど」
「…貴方の勝利と無事を、誰より祈ってるから」
「…」
「わわっ⁉︎ もう何…って、そうよね。貴方はそういう人よね。…うん。頑張ってね、ミッチー!」
「お前に言われるまでもねえ。俺の願いを叶えるためにもこんなところで終わってたまるか」
王冠をその名に戴く少女はトレーナーの勝ちや無事を。
- 130邂逅Ⅰ→Ⅲ:運命の始まり23/10/19(木) 16:53:57
「シュヴァルちゃん、大丈夫?」
「えっ⁉︎ な、何が⁉︎」
「もう、やっぱり緊張してるじゃん」
「…ごめんね。私も初めてなのに、しかも生き死に云々の世界なのに、それを君に見せることになっちゃって」
「優しいシュヴァルちゃんにこんな物騒なこと…って心配しすぎかな、あはは」
「…祢音ちゃん。あの、その…」
「…なぁに?」
「何があっても、僕は君を信じてるから。絶対、生きて帰ってきてくれるって。僕の親友は、僕のトレーナーはこんなところで終わったりしないって」
「信じてる、から…グスッ!」
偉大な勝利を望む少女はトレーナーの未来を。
「…うん、ありがとうシュヴァルちゃん」
「…行ってきます」
「…ヒグッ、行って、らっしゃい!」
- 131邂逅Ⅰ→Ⅲ:運命の始まり23/10/19(木) 16:59:09
「皆やっぱり怖いもんなんだな」
「…トレーナーさんは怖くないんですか?」
「怖い怖くないの段階は、もうとっくのとうに通り過ぎたからな」
「母さんにまた会う…その願いを果たすために何度も死にかけて、その中でな」
「…あたし、あの時のトレーナーさんの願い、ただ語るには酷く苦労したような言い方するんだなって思ってました」
「…でも、こういうことにずっと参加して、でも上手く行かないって事態に何度も向き合って」
「なら…そりゃそうなります、よね」
「…分かってくれたなら嬉しい」
「…トレーナーさん。あたし、この大会中、ずっとトレーナーさんを応援してますから!」
「生きるか死ぬかって危ないレースでも、あたしに、あたしにできることなんて、それぐらいしかないですし」
「…本音を言えば、参加されてる皆さんの誰も死んでほしくなんてないですけど」
「でも、でもッ…! それが、それが叶わないなら、ならあたしを立ち上がらせてくれた、あたしにとってどんなお星様より提灯より眩しくて、でも誰より信じられるあたしのトレーナーさん…浮世英寿をどこまでも応援する、だけですから!!」
「だから絶対死なないでくださいよぅ…うぅっ」
「…ありがとな、どんなやつの応援より愛バの応援が身に染みるって身をもって実感したよ」
「せいぜい化け狐がくたばらないよう祈っててくれ。お前にしかできない助力、お助けだ」
「…はいっ、任されました!」
いずれ皆の愛バになるお祭り大好きな少女はトレーナーへの声援を選択し
彼らもそれに応えることを彼らなりに誓い、戦いの狼煙を告げることとなるこの場から自らの担当をモニタールームへ遠ざけたのだった。
- 132邂逅Ⅰ→Ⅲ:運命の始まり23/10/19(木) 17:22:49
「「「「…」」」」
((((気まずい…すっごく気まずい…))))
「…なんか食べよっかな」
「…私もお願い、キタちゃん」
「あっごめんねダイヤちゃん!」
そしてモニタールームに案内されたはいいものの生き死にが絡むレースとあっては安易に話題に出すのも難しく、四者共にだんまりを決め込んでいた。
(…勝ち抜けるのはただ1人、生き死にが絡むなら余計に他の誰かに負けても負けないでも言えない)
(あたしたちのレースが甘いってわけじゃないけど、すごく厳しい世界なんだな…)
「…皆、今回のことどう思ってる?」
「開幕前っていうのは分かってるけどさ」
「…いろいろありすぎてどうと言えるほど、まだ飲み込みきれてないっていうのが正しいのかしらね」
「…僕としては祢音ちゃんに負けてほしくはないけど、でもきっとここに挑む人も皆命懸けなんだろうし、なら、誰も負けてほしくはない…かな」
「始まったらきっと、誰も彼もが私たちのレースみたいに最後に立ってるわけじゃない。なら、やっぱり…まだまだ飲み込めてないけどトレーナーさんの無事、これだけは信じたいよ。キタちゃん」
- 133邂逅Ⅰ→Ⅲ:運命の始まり23/10/19(木) 17:26:05
- 134邂逅Ⅰ→Ⅲ:運命の始まり23/10/19(木) 17:42:55
『ねえ、ねえ、ねえ、協力してやらない?』
『誰が…!?』
「は? 祢音ちゃんに…なんてことを!」
「シュヴァル落ち着いて!」
祢音は墨田奏斗という青年に協力を依頼するもあえなく邪険に扱われ、それを見たシュヴァルはもう反射的に憤慨。
『ふっ!!』
『ジャジャッ⁉︎』
『ウォーターか…試してみるか』
『変身』
『SET』
『ARMED WATER』
『READY FIGHT』
「うわぁ…!」
(あれが…トレーナーさんが変身する仮面ライダー、ギーツ…こういう時なのに、その立ち居振る舞い含めてすっごくカッコいいって思えちゃう…トレーナーさんって生まれついてのスターなんだなって)
「…頑張ってください、トレーナーさん!」
有り合わせのレイズバックルを使い窮地をこともなげに脱する英寿にキタサンは非常時ながら目を奪われる。流石のスター・オブ・ザ・スターズ・オブ・ザ・スターズと言うべきか
- 135邂逅Ⅰ→Ⅲ:運命の始まり23/10/19(木) 17:48:58
『あの、ありがとうございま…あれ…?確か…!?
『君か!』
((この人は…))
「確かサトノ系列の会社で働かれてる…」
「平考人さん…」
『俺は…まあ、世界が平和になればいいな、って』
『世界中の人が幸せなら、俺も幸せなんで』
『立派な願いだな…。でも、私も負けるわけにはいかない…』
『実は息子が治らない病で苦しんでいてね…。これに参加すれば、息子が健康になってる世界に変えられるんじゃないかって…』
「ご家族が病気に…」
「譲れない願いを抱いているのは、どちらも同じ…なんだね」
かつて景和が就活生時代に景和を担当した面接官である平考人と再開、それを見たダイヤとクラウンは彼が実家の経歴の会社で働いていたことを思いだしなんとも言えない気持ちになったりした。身内同士の諍いみたいな形になっているとも言えるからだろうか。
- 136邂逅Ⅰ→Ⅲ:運命の始まり23/10/19(木) 17:58:43
『えっ…?何、祢音ちゃん、猫?』
「猫…ねこっ! うん、祢音ちゃんをよく表してる」
『狸?』
『えっ…?俺、狸?』
「た、たぬき…ふふっ、でもトレーナーさんらしいですっ♪」
景和はタヌキ、祢音は猫を模したライダーになったことに彼ららしさを感じる。愛嬌が高そうなのは間違いなさそうである
『トビオズグオエインビカカル!』
「新手の言語!エネミーっぽいけど気になるわね…」
クラウンとしてはジャマト語が気になってしまうようだった。マルチリンガルな彼女らしい反応であるというべきなのやもしれない。
『ARMED HUNMER』
『頼りにするよ。メリーおじさん』
『ARMED WATER
『任せといて。子猫ちゃん』
「なんだろう、この人どこかで見たような…」
森魚に怪しい既視感を感じるシュヴァル。現実で彼と知り合いなはずはないのだがである。
- 137邂逅Ⅰ→Ⅲ:運命の始まり23/10/19(木) 18:04:21
『ジャジャアッ!!』
『こんな…所で…脱落…する…わけには…』
『うわぁァッ⁉︎』
『ああ…!平さん!』
「「「「あっ…」」」」
『ここまでのようだ…。苦しんでいる息子を残して逝くなんて…愚かな父親だな…』
『戦うしか…なかったんですか…!?』
『息子を…救いたいんだ!』
『MISSION FAILED』
「「「「⁉︎」」」」
「そんな…ふぐェぅっ⁉︎」
「うっ…! おええええッ!!」
「ッ、これが、死…!」
「ンんぐゥっ⁉︎ ぇハアッはあっ…! ミッチーは、こんな経験を…何度も…」
──そして、ついに発生してしまったプレイヤーの死。しかもよりにもよって平だった。いい人間から消えていく。
何より、戦闘による死なんて未体験で当たり前の現象だったものだから、吐き気だって催したし、シュヴァルに至っては吐瀉物をぶちまけてしまう始末。キタサンやダイヤ、クラウンも耐えこそしたが、喉からまろび出る寸前だった。
…いろいろと、インパクトがありすぎたのだった。
- 138二次元好きの匿名さん23/10/19(木) 18:05:12
- 139二次元好きの匿名さん23/10/19(木) 18:06:12
- 140邂逅Ⅰ→Ⅲ:運命の始まり23/10/19(木) 18:08:45
『戦わなきゃ世界を変えられない…。だとしたら、戦う意外に選択肢はないだろう?』
『君は…何のために戦ってるんですか?』
『恵まれない世界中の子供のために。子供は未来の宝だろ?』
『君も世界平和を願ってるんですか?』
『さあな、いずれにせよ──世界を変えたければ、戦うしかない!』
(…強い、なぁ…トレーナーさん。でも…)
(あたしも、逃げちゃダメだ!)
「スゥー…トレーナーさん、わっしょーーーーーい!!」
「⁉︎ 元気だね、キタさん…ぅえっ」
そうして落ち込む彼らをというわけではないが英寿は景和を言葉巧みに励ますのだった。触発されキタサンも奮い立つ。今さら落ち込んでいても話にはならないとばかりに
その間も英寿はギーツアームドウォーターへ変身し、相変わらず水鉄砲を打撃武器として使う
おまけに川の水を吸い上げ、強烈な放水攻撃を放つ。地形を活かすことで本来なら低い出力を大幅に強化して扱ってみせる。戦闘巧者のそれだった。
- 141二次元好きの匿名さん23/10/19(木) 18:11:01
- 142一輝兄マートレ概念の人23/10/19(木) 18:17:15
- 143邂逅Ⅰ→Ⅲ:運命の始まり23/10/19(木) 18:19:34
- 144邂逅Ⅰ→Ⅲ:運命の始まり23/10/19(木) 18:21:18
- 145邂逅Ⅰ→Ⅲ:運命の始まり23/10/19(木) 18:24:15
『へぇ~、ブーストバックルってすげえ…』
『狙い通り、化かされてくれてサンキュー!』
『…ん?化かされたって…?』
『お涙ちょうだいの話をすれば、ブーストバックルをよこしてくれると思ってたよ。トレセンにいる頃から思ってたけどお前、お人好しそうだったから』
「…は、はあっ⁉︎」
「うぷっ …まあ、予想通りではあるわね、あの状況だからしのごの言うより打破を選んだ、のかしらね。素人だからまるで分からないけれど…」
『じゃあ、恵まれない子供達にって話は?』
『狐は人を騙す動物だって、昔から相場が決まってんだろ?』
(なんか…嘘、ついてない?)
『えっ、嘘ってこと…?ちょ、俺のブーストバックル、返してよ!』
『うわやめ!…ってああ、行っちまった…』
『え⁉︎ どういうこと?』
『アイツを使えるのは一つのミッションにつき1度きりだからな』
ただ、どうも英寿に子供のためという理由はなく、あくまでブーストレイズバックルを融通してもらうための方便だったようである。
キタサンにはどうにもわざと強がっているだけに映ったのだが。
- 146邂逅Ⅰ→Ⅲ:運命の始まり23/10/19(木) 18:27:15
『皆様お疲れ様でした、次のミッションは数時間後に開催です』
そして時を同じくして第一ミッションの閉幕が告げられる。
「…一旦終わりみたいだね」
「いろいろと…未体験なことが多かったわ。何より私は…今まで凄くミッチーに守ってもらえてたんだなって」
「…負けたら、死ぬ…ッ! 祢音ちゃん…うぅ…」
「…あたしも、トレーナーさんの勇姿を見たからなんとか耐えられたけど、あれが無ければ危なかったな…」
「とりあえず休もう」
「ぅェっ!…ちょっと次のミッション写すまで風に当たってくるわ。さっきの衝撃がいまだに響いてる…」
「私が付き添うよクラちゃん」
プレイヤーもそうだが、見ていただけのキタサンたちも精神的に疲弊していた。
いろいろとキツい初体験が待ち構えていたからかもしれない。
- 147邂逅Ⅰ→Ⅲ:運命の始まり23/10/19(木) 18:38:02
『新たなジャマトが現れました。これより、デザイアグランプリ、第二回戦、ゾンビサバイバルゲームを始めます』
『現在、ゾンビジャマトの集団が郊外へ近づいています』
『過去の傾向から、ゾンビの群れが出現するのが三回』
『つまり第3ウェーブまでに市街地へ到達されたら、大勢の市民がゾンビに感染。大惨事になるでしょう』
『ですので第3ウェーブまでゾンビを全滅させ続けてください』
『そしてこのゲームはスコア対決になります。ゲーム終了時、スコアが最下位だった1名は強制的にリタイアとなります』
『ちなみにゾンビに感染すればいずれゾンビになります』
「…ミッチーだけはなんか大丈夫そうって思えちゃいそうなのはなんでだろう」
「たぶんあたしのトレーナーさんもだね…」.
「ああ、それもそうね…」
「祢音ちゃん…死なないで…」
「トレーナーさん…」
改めてトレーナーの無事を4人が祈る中、第二ミッションがスタートした。
- 148邂逅Ⅰ→Ⅲ:運命の始まり23/10/19(木) 18:40:58
「なるほどね、ミッチーはゾンビなんだ…なんか言ってて不謹慎な気がするわね…」
『えっ、何で倒れないの?』
『っ…助けてパンダさん!』
『ライバルを助けるバカがどこにいる?』
「なんでいちいち祢音ちゃんに偉そうなんだこの子…」
「…気のせいかもだけど、前のミッションからずっと右足を庇いながら戦ってるような…」
「ああ、私の気のせいじゃなかったのね…」
(何か…過去にあったのかしらね)
しかし英寿や道長、景和はともかく祢音は相変わらず危なっかっしく、また第一ミッションに引き続き奏斗に頼ろうとして断られていた。
祢音が人を信頼しすぎているのか、ただ世間知らずなのか。まあ理由はともかく、こう何度も邪険にトレーナーを扱われると先程とは違い意図的に苛立ちをシュヴァルが覚えてしまうのも無理はないことだった。
例え過去に如何な悲惨な過去があろうとも、である。
- 149邂逅Ⅰ→Ⅲ:運命の始まり23/10/19(木) 18:52:17
『大丈夫?さっきは言い過ぎたよ。実は君のファンでさ』
『えっ…?何?いきなりツンデレ?』
『僕が君のSPになるから、一緒にスコアを稼ごう』
「…露骨に怪しくなってきたわね』
(…なんかふらついてない?)
それから少しして、なぜか奏斗は祢音に急接近していた。キタサンたちから見ても違和感ありまくりである。当然祢音もそうだったがやはりすぐに信用してしまうのだった。
『ダパーン君!全力で行くよ!』
『あぁ…そうだねぇ…』
『あ゛っ⁉︎』
『参加者への攻撃は違反行為です。スコアを減点します』
『…世間知らずのお嬢様だな。世の中の人間が、皆、お前のために存在してると思ったら大間違いだ。このまま噛まれて、スーパーセレブゾンビにでもなってろ!』
『『『『『ジャジャ〜!』』』』』
「祢音ちゃん!!」
「気に入らないのかもしれないけど、やり方が荒すぎない⁉︎」
そしてやはりというべきか、罠だったようでマグナムシューター片手に幽鬼のように振る舞いながら祢音を脱落させんと迫り来る
『ぅわっ⁉︎』
『目には目を。ゾンビにはゾンビを。…ってな』
- 150邂逅Ⅰ→Ⅲ:運命の始まり23/10/19(木) 19:05:12
『見逃すなよ。このサプライズムーブ』
「よっ、良かったあ〜〜!」
…はずだったが、今この場にいるのは奏斗だけではない。なら当然英寿も黙っているわけがない
『POISON CHARGE』
『TACTICAL BREAK』
ギーツゾンビフォームに変身済みであるため、そのまま周囲をジャマトの隙間を縫うように疾走、炎を纏った斬撃を飛ばして複数のゾンビジャマトを撃破。
『いいとこだったのに…邪魔するな!』
同タイミングでダパーンがギーツに向け銃撃、
がしかし、顔を傾け難なくこれを回避し…
『参加者への攻撃は違反行為です。スコアを減点します』
「…そっちがその気なら、手加減はしない」
『REVOLVE ON』
『さあ──ここからがハイライトだ』
すかさずリボルブオン、そのままゾンビジャマトを右足で奏斗目掛けて蹴り上げ、案の定英寿を見失ったダパーンに近づき、右回し蹴りを叩き込む。
『ェガッ⁉︎』
(…身のこなしが、あたしたちに負けず劣らず凄く軽やか。でも…容赦ない!)
- 151邂逅Ⅰ→Ⅲ:運命の始まり23/10/19(木) 19:09:15
『ZOMBIE STRIKE』
瞬間、間髪入れずベルト操作で必殺技発動。奏斗に向け疾走スタート、近くなったタイミングでその周りを墓石のエフェクトで囲いこみ右足のバーサークローで蹴りつける。
『はあっ!!』
『グアアアッ⁉︎』
当然奏斗の変身は解かれ、そして
『あれ、減点になってない…。何で?』
「いえキタサン、あれは恐らく…」
『アイツはゾンビに噛まれてる』
「ええッ⁉︎」
彼がゾンビ化していたという衝撃の事実が明らかになる。
『何故分かった?』
『ゾンビの集団がナーゴだけ狙って、ダパーンを襲わなかった』
『ゾンビだと認識されてたからだ』
どうやら屋上から銃撃していたとき、背後からきたゾンビに襲われるまで気づかず、噛まれてしまっていたようだ。
- 152邂逅Ⅰ→Ⅲ:運命の始まり23/10/19(木) 19:16:36
『ならさっきの行動の心理も簡単だ』
『自分が襲われないと分かってて、ナーゴを道連れにしようとしたんだろ?』
『…ああそうだよ。八つ当たりだよ!』
そしてその行動理由を英寿に当てられ、苛立ちが勝ったのか、何やら話しだす。
『人生なんて…不公平だ…! どんなに努力してても、ある日突然…! 不幸が向こうからやってくる…』
『普段通い慣れた道、そこで手を滑らせて落としたボールを拾おうとして、誤運転したトラックに激突され骨折はもちろん脚部に異常発生』
『いずれは治るが、アスリートとして再び十全に戦えるようになるまでに機能するのは辛抱強くリハビリを続けてなお相当先、それこそ10年近くは掛かるって』
『それが、それがどんなに堪えたか…ッ!』
どうやら彼がこんな自暴自棄になってしまったこと、その理由のようである。
『その日を境に、仲間とバスケ一筋だった俺の世界は終わった…』
『慢心がなかったなんて言わない、普段から素行が悪かったわけでもない、頭を下げて助けを求めなかったわけでもない』
『使い物にならなくなった。ただそれだけの理由でッ──!』
「…なんだろう、凄く、胸に刺さる…」
そしてそれはアスリートとして、一線級の猛者が故障でダメになるケースをよく知っているキタサンたちには他人事ではないように受け止められてしまうのだった。
- 153邂逅Ⅰ→Ⅲ:運命の始まり23/10/19(木) 19:25:40
『挙句に推してたウマ娘も脚部に異常が発覚してクラシックへの出場を取りやめたと知って、夢も推しもなくなって、よく分からなくなった…』
『そしてやりきれなくなって壊れたんだろうな。ついにはどいつもこいつも無茶苦茶にしてやりたくなった』
「ドゥラメンテさんのこと、だね…」
どうやらドゥラメンテが推しだったらしいのも初耳である。
『皆、みんな滅べばいいんだ、クソォッ…!』
『だったら、大好きなバスケが思いきり出来る世界って、デザイアカードに書けばよかったのに』
『もうどうだっていいんだよっ!』
「…祢音さんが言うことが真理だとは思うけど、
彼、奏斗の気持ちも私には凄く分かる…」
「走ることに、そのための脚磨きに命を懸けてるのは私たちも同じだもんね…」
「…嫌いなのに、話はよく分かるのが…なんか、嫌だな」
『そんなこと言うなよ。よりよい世界にするためのデザイアグランプリだろ?』
『いや、どんな世界を願おうが自由だ。かつてこの国も、争いの末に天下統一が果たされた。このゲームで正しいのは生きて勝ち抜く事…それだけだ』
そしてそのまま彼を放置するわけにもいかず、祢音ともども拘束しようという案になるも、そのタイミングで祢音がゾンビ化に若干耐えきれなくなり気絶。家に帰ることになったのだった。
- 154二次元好きの匿名さん23/10/19(木) 19:26:00
今週のウィザード配信見返してコヨミちゃんは晴人の担当とその友達たちに服を見繕って貰ってそうだなと思いました
選んでもらったどの服もしっくりこなかったのに晴人が買ってきた赤いベレー帽だけは気に入って被って帰ろうとするコヨミとその装いを褒める晴人に「ひゅーひゅー」言ってる思春期の女学生達いいよね(幻覚) - 155邂逅Ⅰ→Ⅲ:運命の始まり23/10/19(木) 19:33:09
「…」
『みんなとは…ここでサヨナラかな。ゾンビになって、みんなに噛みつくわけにはいかないし、かといって拘束されるのも嫌だし、それに…』
『どうした?』
『変だよね。ずっと家出したい、家出したいと思ってたのに、自分が死んじゃうかもって思ったら…家に帰りたくて、それからシュヴァルちゃんに会いたくなっちゃった…』
『死ぬなんて言葉、簡単に使うなよ…。大丈夫。人はそう簡単に死なないから…』
『どうゆうことですか!?私に内緒でこんなにGPS仕込むなんて、異常でしょ!!』
『ッ…!』バチン!
『あなたのことを、パパとママがどれだけ心配しているのか、分かっているのですか!?
もう、あの悲劇を繰り返したくないのです』
『娘を帰して欲しかったら身代金3億円用意しろ』
『鞍馬の一人娘というだけで、あなたはリスクを背負っているんです。最近圏外になることが増えて、これ以上トレーナーとしての活動以外であなたの好きにさせるわけにはいきません」
『私は…!私はお母様の人形じゃない!』
『あっ待って!ずっとそばにいてちょうだい。あなたの欲しいものは何だって用意させますから!』
「…ここには、私の欲しいものなんて…もうない」
が、伊瑠美の変わらない束縛に現状も相まってうんざりし、思わずまた家を飛び出してきていた。
しかしゾンビに噛まれた影響で、フラつき、倒れそうになる。が…
- 156邂逅Ⅰ→Ⅲ:運命の始まり23/10/19(木) 19:34:53
「あっ…シュヴァル、ちゃん?」
「大丈夫?」
「何でここに…?」
「えーすに、けーわ。キタちゃんにダイヤちゃん、クラちゃんまで…」
白馬の王子様ではないがイケメンの類ではあるシュヴァルが受け止めてくれていた。周りをふらついた目で見るに、英寿やキタサンたちも同行してくれているようだ。
「酷く疲れてるわね…私とダイヤ、キタサンが来た理由はシュヴァルと同じよ」
「はい、皆一目散でした」
「…浮世トレーナーと桜井トレーナーから電話で聞いた、それに映像でゾンビに襲われてたのを見たんだ」
「ごめん、祢音ちゃん…僕がいながら…ッ!」
「シュヴァルちゃん、電話を聞いた瞬間に酷く狼狽えてたんですよ。それはもう、あたしたちの声も無視するぐらいに…」
「そう、なんだ…」
(この子にも、心配かけちゃったな…)
どうやらシュヴァルも祢音のゾンビ化の件が酷く気がかりだったらしい。同期の静止を振り切るとはよっぽどである。
- 157二次元好きの匿名さん23/10/19(木) 19:37:21
パラリゲのあらすじ公開されてましたけど、新生スマブレや復活した北崎さんや姿を消したたっくんなどなど色々きな臭い展開になりそうですね
ところでずっと待ってるフクとたっくんの知り合い以上友達未満な関係のssの続きは… - 158邂逅Ⅰ→Ⅲ:運命の始まり23/10/19(木) 19:39:58
「ほんと、ほっといてって言ったのに何で?」
「…ほっとけるわけないでしょ!」
「もしゾンビになったら、スコア稼ぎになるからな」
「…英寿らしい」
英寿や景和も彼らなりに心配してくれているようだった。
「…祢音ちゃん、体調はどう?」
「…悪いけどむしろ、すっごく生きてるって感じがする。いくらお金があっても買えない。理想の世界を夢見て命懸けで生きていられるんだもん。トレーナー業と同じ。うん。デザイアグランプリ、最高だよね…!」
「…でも、あぁあ…。これで、終わりか…。仕方ないよね…。きっと私、愛想を尽かされたんだよ、神様に…。これまでわがまま言い続けて、家族やシュヴァルちゃん、ダイヤちゃんクラちゃん、キタちゃん、その他みんなに迷惑かけてね…」
「…うん、がんばってね。皆のこれから、応援してる」
奏斗ではないが、もう先がないと決めつけているのか祢音は全体的に消極的になってしまっている。
- 159二次元好きの匿名さん23/10/19(木) 19:44:16
このレスは削除されています
- 160邂逅Ⅰ→Ⅲ:運命の始まり23/10/19(木) 19:45:38
- 161二次元好きの匿名さん23/10/19(木) 19:47:01
- 162邂逅Ⅰ→Ⅲ:運命の始まり23/10/19(木) 19:47:34
「いや、案外そうでもない」
「…えっ⁉︎」
「経験者の知識になるがジャマトの生態については謎が多いが一つ分かっていることは、ジャマトによるダメージやペナルティもゲームが終わればすべてリセットされるということだ」
「…とすると、祢音さんがゾンビになる前にゲームをクリアすれば…?」
「ゾンビ化がギリギリ解除される可能性はあるってことになるわね…」
「じゃあ、じゃあ助かるんだ…やったねシュヴァルちゃん!」
「う、うん…」
捨てる神あれば救う神ありということなのか、
この中では恐らく1番デザグラに詳しい英寿曰くジャマトはルールに縛られる生き物だと、それゆえに今回のゲームをクリアすればゾンビジャマトのデバフは解除されると、そういうことらしい。
「どうだ、賭けてみるか?わずかなチャンスに!」
「…」
「本当にこのまま諦めていいのか?」
「…」
ただそれでも不安なのか、祢音は黙り俯いたまま
英寿も、キタサンたちも無理強いはできないのか1人、また1人と去っていき、後に残ったのはシュヴァルと景和だけだった。
- 163邂逅Ⅰ→Ⅲ:運命の始まり23/10/19(木) 19:50:48
- 164邂逅Ⅰ→Ⅲ:運命の始まり23/10/19(木) 19:52:09
- 165二次元好きの匿名さん23/10/19(木) 19:55:20
差し出がましいかもですが書き物の催促は控えた方が……
応援はいいと思うのですが、それがプレッシャーになってしまっては元も子もありませんし続きが来たら反応を返す方が筆者さんも嬉しいと思います
それとパラリゲは自分も楽しみです。あれだけ目の敵にしていたオルフェノクを草加が守るっているのも怪しいですよね
- 166二次元好きの匿名さん23/10/19(木) 19:59:38
10月に入ってから仮面ライダーとウマ娘の情報供給が多すぎるっピ!
- 167邂逅Ⅰ→Ⅲ:運命の始まり23/10/19(木) 19:59:52
『何で君がここに?』
『取引したからさ。そこの先輩とね』
そうして始まるも奏斗がなぜか拘束を抜け出してきていた。
「まさか…」
『…ふんっ』
「ミッチー…」(何かあの人なりの考えがあってのこと、なのよね…?)
どうやら道長と取引したらしい。
『組むのも争うのも自由。それがデザイアグランプリ、だろ?』
『どうせ…もう終わりなんだよっ!』
『そんなことないっ!!』
『ああ⁉︎』
「「祢音ちゃん(さん)!」」
変わらずやけくそ気味に暴れようとする奏斗。が、そんな彼を静止するように、諭すように、聞き慣れた声が響く。
『私は諦めない!』
『SET』
『最後の最後まで戦う!私らしく生きるために…!変身!』
そのまま屋上を駆け抜け、側転し飛び降りながら変身したるは祢音、なかなかかっこいい登場の仕方である。
- 168二次元好きの匿名さん23/10/19(木) 20:06:35
いいですよね
ただここで上がっている物だと服を選んでくれそうだけどチャチャいれはしなそうなフジキセキとスイープトウショウ、そもそも服選びすら参加しなそうなシャカールなのがこの幻覚の解像度を今一つ上げられない要因です
- 169邂逅Ⅰ→Ⅲ:運命の始まり23/10/19(木) 20:12:13
『ゾンビの弱点は頭・頭・頭!』
『膝・膝・頭ーっ!』
『『『『『『ジャジャジャジャァ〜〜〜〜ッ⁉︎』』』』』』
「…いつもの祢音ちゃんが、戻ってきた…!」
『よし、このまま…』
『SET』
『READY FIGHT』
『HAMMER ARMED BOOST』
『──ブーストナーゴ、行くよーっ!』
「うりゃあああああ!!』
『『『『『『『『『『ジャジャァーーッ⁉︎』』』』』』』』』』
「…やっぱり強いよ、祢音ちゃんは」
そうして誕生したナーゴ・アームドハンマーブーストは足についたマフラーの火力で、ゾンビの顔面を蹴り倒し、ブーストの力が上乗せされたハンマー攻撃で続々とゾンビを倒していく。
ただただ強い、そう言い切りたくなるほどに
- 170二次元好きの匿名さん23/10/19(木) 20:13:07
急にレス数伸びてて「おっ、盛り上がってるじゃん」って見に来たら一人で30レス以上埋めてる人がいるからかい
- 171邂逅Ⅰ→Ⅲ:運命の始まり23/10/19(木) 20:16:04
- 172二次元好きの匿名さん23/10/19(木) 20:22:23
- 173二次元好きの匿名さん23/10/19(木) 20:23:30
- 174二次元好きの匿名さん23/10/19(木) 20:23:51
- 175二次元好きの匿名さん23/10/19(木) 20:41:08
- 176邂逅Ⅰ→Ⅲ:運命の始まり23/10/19(木) 20:47:46
- 177邂逅Ⅰ→Ⅲ:運命の始まり23/10/19(木) 20:54:08
『賭けてみるか?わずかなチャンスに!』
『本当にこのまま諦めていいのか?』
『自分らしく、立ち向かうべきだと思う。祢音ちゃんが強いのは、そういうところだって僕はずっと思ってるから』
『私は諦めない!私の理想を叶えるために!!』
『私らしく…戦う!』
『REVOLVE ON』
瞬間発動されるはリボルブオン。
上半身はブーストフォームの姿でかつ下半身はアームドハンマーの状態へ
ナーゴ・ブーストアームドハンマーへとチェンジしたのである。
そしてレイズハンマーも合わせて巨大化を遂げる。身の丈ほどもある戦鎚が祢音の右手に収まっていた。
『BOOST HAMMER VICTORY』
「行け…」
そのまま、まずは目の前の多数のゾンビジャマトを撃破
『BOOST HAMMER GRAND VICTORY』
「行けええええええええ! 祢音ちゃあーーーーーん!!!!!」
『やあああああああ!!』
そしてさらにベルトを操作しレイズハンマーの後部からスラスターを展開し、地面に衝撃波を走らせ大量のゾンビジャマトを全て粉砕、木っ端微塵である。
- 178二次元好きの匿名さん23/10/19(木) 20:57:28
- 179邂逅Ⅰ→Ⅲ:運命の始まり23/10/19(木) 20:57:28
「あっ…」
「ふふ、シュヴァルったらすっごく熱が籠った応援だったわよ♪ きっと祢音さんにも届いたんじゃないかしら」
「そう、かな。…だと、いいな♪」
『スコア最下位は…ダパーン』
『“妨害なんかせずに闘ってたら、最下位はお前じゃなかった』
『諦めない人間には希望がある。それがデザイアグランプリだ』
『お前だって、きっとまた立ち上がれる』
『あなたはここで脱落となります』
『ッ!……どうせ、どうせ一人しか残らないんだ! つ、次は誰が脱落するかなぁ…。楽しみだなぁ!』
『アーッハッハッハッハッ…うわあああ⁉︎』
『RETIRE』
そうして最下位になったのは奏斗だった。
英寿も行っている通り諦めることをしていなければ、また違った未来があったかもしれない。
ただ、命からがらその未来を得たのは、教え子の、祢音の未来への信頼を胸に状況を打破すべく足掻いて足掻いて足掻きたおした祢音だったということである。
- 180邂逅Ⅰ→Ⅲ:運命の始まり23/10/19(木) 21:03:55
- 181一輝兄マートレ概念の人23/10/19(木) 21:04:17
- 182邂逅Ⅰ→Ⅲ:運命の始まり23/10/19(木) 21:04:21
- 183邂逅Ⅰ→Ⅲ:運命の始まり23/10/19(木) 21:07:08
- 184二次元好きの匿名さん23/10/19(木) 21:12:42
- 185ニラムP×ドゥラメンテ概念23/10/19(木) 21:17:10
墨田奏斗、ドゥラメンテのファンだったとは...
まぁ皐月賞であんな末脚見た後じゃあ誰だって脳焼かれるよね、分かるよ(後方腕組み) - 186二次元好きの匿名さん23/10/19(木) 21:19:41
ネクストファイズの世界観ってウマ娘はどういう扱いになるだろうか
- 187二次元好きの匿名さん23/10/19(木) 21:22:24
- 188二次元好きの匿名さん23/10/19(木) 21:27:11
天才か?
- 189一輝兄マートレ概念の人23/10/19(木) 21:28:40
- 190二次元好きの匿名さん23/10/19(木) 21:29:32
- 191二次元好きの匿名さん23/10/19(木) 21:30:48
次スレが必要だな…語られてたものまとめに加えるので忙しいので次スレ立ては引き続き頼んだ
- 192ニラムP×ドゥラメンテ概念23/10/19(木) 21:33:31
>>153のレスがどうにも心にクるものがあったので、衝動のままにSSを書いてしまった
公開は次スレにて
- 193二次元好きの匿名さん23/10/19(木) 21:33:55
- 194二次元好きの匿名さん23/10/19(木) 21:34:32
- 195二次元好きの匿名さん23/10/19(木) 21:35:27
じゃ残りは感想なりなんなりで埋めるか
- 196二次元好きの匿名さん23/10/19(木) 21:38:15
- 197スレ主23/10/19(木) 21:43:20
- 198二次元好きの匿名さん23/10/19(木) 21:54:07
- 199二次元好きの匿名さん23/10/19(木) 21:54:52
- 200二次元好きの匿名さん23/10/19(木) 21:55:27