【🎲・閲覧注意】オール・フォー・ユーpart3

[1 二次元好きの匿名さん 23/10/17(火) 22:23:58]

「マグカップ組＆ラウダでオリジナルシナリオを独自ルールで進めている。

　シナリオを進めるキャラ（PC）とは別にメタ視点の俺たちワイプ組の反応も入るからそのつもりで。

　現在は第三章と第四章の間の幕間だ」

「図書館が重要過ぎる」

「生き残って結婚するしかない」

「ふたりきりだね～♪」

「…どうぞよろしくね」

「とうとうミオリネまで歌い始めた」

「選曲がやや古くないですかね？」

「本シナリオではメイン格のキャラ以外にもサブキャラとのCP成立＆サブキャラ間のCP要素が含まれる可能性があります。

　左右は明言しませんが、こだわりの強い方や地雷のある方はブラバ推奨ですよ。

　それと展開によっては猟奇的な展開や性癖モロ出し、暴力描写や性描写が含まれる可能性がありますのでご注意ください」

[2 二次元好きの匿名さん 23/10/17(火) 22:25:04]

「私はすごいえらいつよい愛の女神。

　語気の強いレスやレスバはサクッと撃滅しますね。愛の女神なので。

　CPに関する質問や展開への不満も基本的にスルーです。愛の女神なので。

　合わないと感じた方はそっとブラバ＆理想のスレがあるなら自分でレッツスレ立て！ですよ」

「このスレでは独自ルールを採用して遊んでいる。

　詳細はpart1参照」

↓part1

【🎲・閲覧注意】オール・フォー・ユー｜あにまん掲示板

↓part2

【🎲・閲覧注意】オール・フォー・ユーpart2｜あにまん掲示板

[3 二次元好きの匿名さん 23/10/17(火) 22:25:55]

「これまでの長編シナリオは以下参照よ」

【愛の女神シリーズ】長編シナリオ

[4 二次元好きの匿名さん 23/10/17(火) 22:26:29]

「単発はこちらをどうぞ～」

【愛の女神シリーズまとめ】

[5 二次元好きの匿名さん 23/10/17(火) 22:28:43]

「本シナリオに登場するPCを紹介する」

グエル

・一般家庭に生まれたお節介焼きなところのある学生。『仲の良い弟』がいる。

　備考：初手幸運クリティカルで微妙にシナリオと進行役の情緒を破壊した。ケレスさん以外との交流ダイスがへちょい。

5号：輝きの獣/×××

・自信に満ち、自らを英雄と語る。

　備考：4号に結婚を迫っている。楽しそう。つよい。

ミオリネ

・裕福な家庭に生まれ、放蕩を繰り返す学生。

　備考：シンプルクソ女かと思いきや意外と面倒見がいい面も？5号と4号に気ぶっている。

4号：背徳の獣/××

・どこか神秘的な雰囲気がある。夜は一人になりたがる。

　備考：他者を魅了してしまう体質だが5号には効かず困惑…だけではない？ミオリネに懐いた。

シャディク

・恵まれない家庭環境、恵まれない人間関係により人間不信に陥りつつある学生。

　備考：スレッタに歩み寄ろうとしたが拒絶されて傷心中。グエルのことは一応信じている。

スレッタ：堕落の獣/××

・人を遠ざけようとするところがある。しかし心根の優しさが見え隠れする。

　備考：自分にはシャディクと親しくなる資格がないと考えている。4号を警戒。交流ダイスがへちょい。

[6 二次元好きの匿名さん 23/10/17(火) 22:37:58]

～ショッピングモール～

「ふふん…今頃デートしてるんでしょうね。

　今夜は帰って来なかったりして？なーんてね！」

「…いや、もしそうなったら…あの子がおかしくなっちゃうのかな？

　それは問題のような…」

「ま、まあ4号ならそんな羽目を外したりはしないでしょ！

　…っていうか、あいつにもスマホ持たせようかな。

　連絡できないの、不便だし…」

ミオリネ幸運（51～）：dice1d100=32 (32)

[7 二次元好きの匿名さん 23/10/17(火) 22:40:01]

「………」

「………何よ」

「いや…クリティカルはともかく、通常成功すらしないのか…」

「何もないんでしょ？知ってるわよ！はいはい虚無虚無！」

「不機嫌になるんじゃない。お前のダイス結果だ」

「くっ…」

[8 二次元好きの匿名さん 23/10/17(火) 22:44:08]

～商店街～

「………」

（どうしようか…俺も、少しくらい…できることを探すべきかな。

　せめて寝る時に使えるような毛布とか、調達したり…）

（…もしくは、誰かの店で働かせてもらう…？）

シャディク幸運（61～）：dice1d100=76 (76)

[9 二次元好きの匿名さん 23/10/17(火) 22:51:12]

「よお、また会ったな」

「君たちは…」

「おはようございます。ええと…シャディクさん、ですよね」

「…ああ。昨日はありがとう。子供たちを送ってくれて…」

「いいって。あーしと同じ孤児院の奴も多かったし」

「孤児院…」

「あ、同情はすんなよ。したらぶっ飛ばす」

「もう、喧嘩腰にならないの。…チュチュは、今は一人暮らしなんです」

「ニカ姉もいるから二人暮らしになったけどな！」

「…そうだね。二人で暮らすのは…楽しいね」

[10 二次元好きの匿名さん 23/10/17(火) 22:53:52]

（俺も…そう言えたらいいんだが。

　彼女と二人で暮らすのは…お互い、どこか息苦しい感じがする）

「お前は？パートナーと一緒に暮らしてるんだろ」

「一人暮らしですか？家族がいるなら、説明が大変でしょうけど…」

「…えっと…」

dice1d2=1 (1)

1：正直に言う

2：誤魔化す　シャディク交渉（31～）：dice1d100=55 (55)

[11 二次元好きの匿名さん 23/10/17(火) 22:57:15]

「…死んだ時に、いろいろあってね。今は野宿なんだ」

「な…」

「ええっ！？」

「情けない話だけど…彼女にも、野宿に付き合わせてしまって。

　それどころか助けられてばかりだ」

（…そんな弱音を吐いているのが、これまた情けないな…）

「チュチュ…」

「…お前…」

dice1d2=2 (2)

1：うちに来い

2：いい場所紹介してやるよ

[12 二次元好きの匿名さん 23/10/17(火) 23:01:56]

「画像を入れ忘れるというミス…そういうこともあります」

「え？」

「これも何かの縁だろ？一緒に侵食者と戦う仲間…みたいなもんだし」

「チュチュはこの街のことに詳しいんです。安心して任せてください！」

「でも俺は、そんなことしてもらっても、何も返せるものが…」

「んなもんいるかよ。あーしが教えたいから教えるだけだっつの」

「…誰かを助けるのに、理由なんて必要ありませんから」

「………ありがとう」

（いい人たち、だな。…ニカのような人が、どんな罪を犯して…獣になったと言うんだ？）

シャディク・チュチュ＆ニカ友好：1→2

[13 二次元好きの匿名さん 23/10/17(火) 23:07:56]

「おまけにどんな場所を教えてもらったのか決めるぞ」

「まともな場所であれ」

dice1d3=1 (1)

1：河川敷

2：墓地

3：空き家

[14 二次元好きの匿名さん 23/10/17(火) 23:08:05]

素の幸運低いけど友好イベントは確実に成功させるなシャディク

[15 二次元好きの匿名さん 23/10/17(火) 23:08:34]

ど　う　し　て

[16 二次元好きの匿名さん 23/10/17(火) 23:08:54]

交流があって嬉しいけど、NPCって基本的に助けられないんだよね…と思うとちょっと悲しい

[17 二次元好きの匿名さん 23/10/17(火) 23:10:30]

墓地じゃなくてよかった…のか？

[18 二次元好きの匿名さん 23/10/17(火) 23:10:41]

～森林公園～

「………」

（子供たちがたくさん遊んでいて…本当に、平和なんだね。この世界は…

　…そんな世界に、危険な存在が紛れ込んでいるなんて…）

（そもそもどうしてこの街にあんなものが？

　私たちの巡礼のせい…？それとも、侵食者を撃退するために巡礼が行われて…？）

スレッタ幸運（41～）：dice1d100=3 (3)

[20 二次元好きの匿名さん 23/10/17(火) 23:12:53]

「ふっ」

「な、なな…何ですかその笑顔っ！？」

「ここは恒例のあの台詞でも言っておくべきかな」

「はい…？」

「堕ちろォ！水星女ァ！」

「ぎゃーっ！」

[21 二次元好きの匿名さん 23/10/17(火) 23:17:22]

盛大にファンブったねスレッタw
セリフ詠唱助かる！キャッキャッ！！

[22 二次元好きの匿名さん 23/10/17(火) 23:17:42]

「…不必要な思考だな、それは」

「え？」

「お前は歯車の一つに過ぎない。

　粛々と巡礼を進める。それだけでいい」

「あなたは、一体――」

「知る必要はない。…そうだ、ついでに…」

「…っ！？」

（何…？体に、何か…！…駄目、意識が…）

「…あれ、私…うたた寝なんて…」

（眠る前に、何か…あったような気がするのに。思い出せない…）

[23 二次元好きの匿名さん 23/10/17(火) 23:20:29]

「私はどうなってしまったんですか！？」

「安心しろ。すぐに影響の出るようなものじゃない（笑）」

「この笑いは――？」

「邪悪だ…」

「ラウダはかわいいなあ」

「こいつの目曇り過ぎでしょ」

「いや～…ファンブルは出したくないね…」

「…では、昼の行動を決めようか」

[24 二次元好きの匿名さん 23/10/17(火) 23:23:14]

グエル：dice1d3=2 (2)

5号：dice1d2=2 (2)

ミオリネ：dice1d3=1 (1)

4号：dice1d2=1 (1)

シャディク：dice1d3=2 (2)

スレッタ：dice1d3=2 (2)

1：出掛ける　2：誰かと過ごす　3：行きつけの場所

「獣たちは水星女以外行きつけの場所がないから選択肢は2までだ」

[25 二次元好きの匿名さん 23/10/17(火) 23:28:49]

「………」

「無言の圧を感じるなあ」

グエル：dice1d3=3 (3)　（1：ラウダ　2：メイジー　3：イリーシャ）

5号：dice1d3=3 (3)　（1：グエル　2：4号　3：スレッタ）

ミオリネ：dice1d3=3 (3)　（1：大学　2：図書館　3：臨海公園）

4号：dice1d3=2 (2)　（1：臨海公園　2：森林公園　3：植物園）

シャディク：dice1d3=1 (1)　（1：グエル　2：ミオリネ　3：エナオ）

スレッタ：dice1d3=3 (3)　（1：シャディク　2：エナオ　3：5号）

「相手が被ったらどうなるの？」

「その時考える」

「適当～」

[26 二次元好きの匿名さん 23/10/17(火) 23:30:41]

お、5号とスレッタお互い引いてますな！
そしてラウダ…どんまい！

[27 二次元好きの匿名さん 23/10/17(火) 23:31:09]

「　　　」

「イリーシャも改めて見るとかわいいな…」

「こいつ惚れっぽすぎるでしょ」

「イリーシャは俺が守る。グエル、お前とデートするのは俺だ」

「それでいいんですかシャディクさん…」

優先度

グエル：dice1d100=30 (30)

シャディク：dice1d100=8 (8)

[28 二次元好きの匿名さん 23/10/17(火) 23:32:05]

草ァ！
よわきものシャディク…

[30 二次元好きの匿名さん 23/10/17(火) 23:34:21]

「くっ…」

「…じゃあシャディクはスライドしてミオリネとでも臨海公園に行ってくれ」

「えっマジ？」

「マジ？」

「二人ともちょっと嬉しそうで草」

「私と5号さんは平和なものですね…」

グエル：イリーシャと交流

5号・スレッタ：交流

ミオリネ・シャディク：臨海公園へ

4号：森林公園へ

[32 二次元好きの匿名さん 23/10/17(火) 23:38:46]

～図書館～

「ん？」

（メッセージが…イリーシャからか。何々…）

dice1d3=2 (2)

1：大学の課題のことで相談？ならこのまま図書館で落ち合おう

2：友人に予定をキャンセルされたから付き合って欲しい？

3：悩みを聞いてほしい…？

dice1d100=33 (33)

[33 二次元好きの匿名さん 23/10/17(火) 23:44:53]

～遊園地～

「あ、グエルくん…ごめんね、急に呼び出しちゃって」

「構わないさ。俺だって無理なら断ってたよ。

　でも珍しいな、イリーシャがメイジーじゃなく俺を誘うなんて」

「メイジーはバイトがあって…」

「ん、そういえばそうだったか…。

　にしても、俺にしてみればかえってラッキーだな。

　優待券を使って遊園地で遊べるんだから」

「そう…？喜んでもらえたならよかった」

「最近、全然行ってなかったからな…誘ってくれてありがとう」

「………dice1d3=3 (3)

　1：私、ジェットコースターに乗りたい…いい？

　2：メイジーのことなんだけど…

　3：最近…

　」

[34 二次元好きの匿名さん 23/10/17(火) 23:46:45]

前回のシリーズからガールズと親密になりがちなグエルが来てる気がする

[35 二次元好きの匿名さん 23/10/17(火) 23:50:41]

「最近…この街で、妙な事件が増えてる…気がするの」

「！」

「ごめんなさい、今から遊ぶって時にこんな話…

　でも、不安で…」

「…気持ちは分かるよ。俺だってイリーシャやメイジー…それにラウダや、友人たち…

　大切な人のことが心配だし、被害に遭った人のことを思うと胸が痛む」

「…グエルくん、何か…知らない？」

「え？」

「…知ってるはず、ないよね。ごめんなさい。不安で、おかしなこと聞いちゃった…」

「イリーシャ…そうだな。不安にもなるよな。

　その不安を忘れるためにも…今日はとことん付き合うよ」

（巡礼を終わらせて…早く平和な街に戻したいな）

イリーシャ友好：0→1

[36 二次元好きの匿名さん 23/10/17(火) 23:53:16]

「色ボケてはいないな、よし」

「お前は何目線なんだ」

「まあどんな奴が来ようと勝つのは俺なんだが…」

「………」

「君がいるとラウダ・ニールが不機嫌になるから出て行って」

「理不尽だろそれ…」

[37 二次元好きの匿名さん 23/10/18(水) 06:19:48]

～商店街～

（まだ少し、頭がぼーっと…これからコンビニにも行かないといけないのに…。

　いくらなんでも睡眠時間を削り過ぎた？それにしたって何か…）

「こんにちは！」

「！」

（気配…気付けなかった。やっぱり鈍ってる…？

　こんなことじゃ、シャディクさんのことを守れないかもしれない…）

「…無視？」

「あ…すみません。こんにちは」

「………」

5号目星（31～）：dice1d100=8 (8)

[38 二次元好きの匿名さん 23/10/18(水) 06:23:29]

「んー…気のせいかな」

「…？」

「まあいいや！僕、すっごくいいことがあったからいい気分なんだよね！」

「そう、ですか」

（昨夜は…いろいろ、うやむやになってしまったけど。5号さんはどうして…）

dice1d3=3 (3)

1：4号について

2：生まれについて

3：「そんなことより！」

[39 二次元好きの匿名さん 23/10/18(水) 06:29:01]

「あの、あなたはどうして――」

「また難しい顔して、楽しくない話？そんなことより遊ぼうよ！」

「…はい？あの、私とあなたは…友達でも何でもありません」

「それなんだけど、グエルに言われたんだよね。

　友達って言うのは『よし、なるぞ！』って思ってなるんじゃなく、一緒にいるうちになるものだって。

　…僕、友達が欲しいんだ。昔は友達なんてできないまま死んじゃったし」

「………」

（5号さん…私より少し、年下に見えるよね。

　この若さで、友達もできないまま…本人の言葉を信じるなら、『英雄』として生きて死んだ？

　そんなのって…）

「ねえねえ、だから遊ぼうよ～」

（でも…だからって、私なんかが…）

dice1d2=2 (2)

1：遊ぶ

2：友達にはなれない

[40 二次元好きの匿名さん 23/10/18(水) 06:35:08]

「…友達にはなれません」

「どうして？」

「私には、その資格がないから」

「え～、よくわかんない。なりたくないの？」

「いえ、それは…」

「前はなりたくないって言ったけど、今は違うんだよね？じゃあ資格なんて気にしない！」

「………（お、押しが強い…！）」

「スレッタはもう僕の友達ね！」

「………私は、そうは思えませんけど。…そう思いたいなら、お好きにどうぞ」

（4号さんのこと、巡礼のこと…話したいことはあるけど。…わざわざ、穏やかな時間を潰すこともない、よね）

5号・スレッタ友好：0→1

[41 二次元好きの匿名さん 23/10/18(水) 06:37:07]

「目星失敗はともかく…この友好度は大きいな」

「5号さん～！7割を外さないでください～！」

「5％のファンブルを引いた君がそれ言う？」

「ううっ…」

[42 二次元好きの匿名さん 23/10/18(水) 06:41:21]

～臨海公園～

（何だ、もうデートは終わったのかな？それとも移動した？こっそり見てやろうかと思ったのに…

　帰ったらどうだったか聞かなきゃね！）

（あそこでニヤニヤしてるのは…）

「…ん？なんだ、シャディクじゃない。昨日ぶりね」

「…ミオリネ」

ミオリネ：dice1d2=1 (1)

1：グエルから事情を聞いている

2：聞いていない

シャディク：dice1d2=2 (2)

1：昨夜のことを謝罪する

2：4号について尋ねる

[43 二次元好きの匿名さん 23/10/18(水) 06:45:52]

「あんた苦労してるらしいじゃない。グエルに聞いたよ？」

「え？」

「巡礼する仲間同士、何かあったら頼りなさいよね」

「…気持ちは嬉しいよ。ありがとう」

（…気持ちだけ、か。もっと素直に頼ればいいのに）

「…ところで。ミオリネのパートナー…4号は？」

「ああ、あんたのパートナーに失礼なこと言われて落ち込んでたよ」

「それは…何か、事情があるんだろう。彼女は普段、もっと穏やかだ。

　…4号には、危険な面があるんだろう？」

dice1d2=1 (1)

1：話す

2：話さない

[44 二次元好きの匿名さん 23/10/18(水) 06:49:29]

「…というわけ」

（勝手に話しちゃったけど…あいつが思ってるような極悪人じゃないって説明するためだし、仕方ないよね）

「それは…本人も、さぞ…つらいだろうな」

「でも私がいれば平気だって言うし。私の身に危険が及んだことはないよ」

「…それは何よりだ」

「………」

dice1d2=2 (2)

1：…あんたも家に来る？

2：どこで寝泊まりするつもり？

dice1d100=81 (81)

[45 二次元好きの匿名さん 23/10/18(水) 06:53:37]

「…あの、さ。あんたと…スレッタ。どこで寝泊まりするつもり？」

「…えっと。今は、公園で」

「はあっ！？何それあり得ないでしょ！ていうか不潔！」

「えっ」

「シャワーとかどうしてんのよ！？」

「濡らしたタオルで全身を拭いて…」

「馬鹿！風邪ひくよ！？せめてシャワーだけでも使いなさいよ！」

「いや、でもどうやって」

「…うちのを使えばいいじゃん」

「…え？」

[46 二次元好きの匿名さん 23/10/18(水) 06:58:18]

「シャワーとか…他にも必要な物、何でも揃ってるよ。私の家」

「いや、それはまあ…家だからね？」

「公園よりいいよ、絶対」

「それは…そうだけど…」

「…何を迷ってんのよ！あんな…年頃の女の子と公園で二人っきりで…より、絶対健全でしょ！？」

（耳が痛い。いろんな意味で）

「あの…どうしてそんなに…親切にしてくれるのかな」

「どうしてって…」

dice1d3=1 (1)

1：別に理由なんてないけど！！！

2：一応…友達でしょ？

3：あんたの顔が好みだから、以上

[47 二次元好きの匿名さん 23/10/18(水) 07:02:45]

「耳が痛い」

「と、とにかく…家に来れば？部屋も余ってるし」

「…俺のパートナーと、君のパートナーは…上手くいかないだろうけど。

　最悪、君の家で争いが起きるかもしれない。迷惑は掛けられないよ」

「そこは『何かあっても俺が止めるよ』くらいの甲斐性を見せなさいよヘタレ」

「ヘターー…え…あ…」

「事実じゃん」

「………」

dice1d2=2 (2)

1：行く

2：行かない　ミオリネ交渉（41～）：dice1d100=50 (50)　-10

[48 二次元好きの匿名さん 23/10/18(水) 07:04:24]

いちたりない…

[49 二次元好きの匿名さん 23/10/18(水) 07:09:51]

「…ごめん。気持ちは、本当に嬉しい。

　でも、だからこそ…やさしい君に何かあってはいけないよ」

「別にいいってば。気にすることなんて…」

「気にする。…傷ついてほしくないんだ。

　こんな俺に…ここまで言ってくれた君には、特に」

「………」

「…ありがとう。もう行くよ」

「…ヘタレ！やっぱり泊めてって言っても知らないからね！」

「はは…それは残念だ」

（…もっと、奔放で…身勝手な生き方をしていると思っていたけど。案外、面倒見がいいんだな、彼女…）

ミオリネ・シャディク友好：0→1

[50 二次元好きの匿名さん 23/10/18(水) 07:10:22]

妖怪いちたりないがよく出現するなあ

[51 二次元好きの匿名さん 23/10/18(水) 07:13:25]

「慈悲は？」

「そんなものはない」

「………」

「色ボケで顔が緩んでるぞ」

「それグエルが言う？」

「いい感じの色ボケダイスになったおかげでお前たちは『以前から見かける度に互いが少し気になっていた。この機会に急速に関心が高まりつつある』…という関係性になっている」

「私とシャディクさんでゴールインだと思ってたんですけどね…」

「また『二人が俺の翼だ』するかもしれない」

[52 二次元好きの匿名さん 23/10/18(水) 07:19:19]

～森林公園～

「………」

（…一緒に散歩していても…本当に、何も起きなかった。

　それどころか、熱っぽい視線も、何も感じない…）

（…おかしいな。これだとまるで、僕の方が意識して…）

「………彼といると、調子が狂う…」

4号幸運（76～）：dice1d100=89 (89)

[53 二次元好きの匿名さん 23/10/18(水) 07:33:10]

「あれ？あなた、昨日教会にいた…」

「本当だ。…いや待てよ、昨日いたのは男じゃなかったっけ…それもよく似たのが二人」

「言われてみれば…？」

「………」

「…と、とにかく！あなたも獣…ですよね？」

「…そうだね。忠告しておく。それ以上近付かない方がいい。会話をするならこの距離で」

「あん？」

「…一応、聞いておこうか。皆いろいろ事情があるだろうし。にしても…」

dice1d3=1 (1)

1：きれいですね！

2：かわいい格好…

3：昨日は…

[54 二次元好きの匿名さん 23/10/18(水) 07:40:50]

「本当にきれい…！」

「…まあ、美人なんじゃないの？」

「………」

（嬉しくない）

「んだよ、褒めてんのに反応なしか？」

「…君たちも、一般的に見て整った容姿だと思うよ」

「微妙な褒め方すんな！普通に…いやまあ、あーしは…別として！

　ニカ姉は美人だしかわいいだろ！」

「チュチュもかわいいよ。それにきっと、将来は美人になると思う」

「あ…ありがと、ニカ姉…」

（何を見せつけられているんだろう…）

[55 二次元好きの匿名さん 23/10/18(水) 07:46:31]

「…本物のお姫様みたい」

「ニカ姉？」

「…だって、そうでしょ？

　華美な装飾の施されたドレスなんてなくても、ただそこにいるだけで…

　自分でいるだけで、お姫様みたいで…素敵」

「…僕は、そんな大層なものじゃない。ただの…」

（そう、ただの…化け物だ）

「？」

「もう行くね」

「あ…あの、嫌な気分にさせちゃいました…？」

「別に。…君は悪くない。ただ、感想を言っただけだろうから」

4号・チュチュ＆ニカ友好：0→1

[56 二次元好きの匿名さん 23/10/18(水) 07:50:37]

「………ダイスを」

「何故そんなに緊張して…？」

グエル幸運（31～）：dice1d100=78 (78)

ミオリネ幸運（51～）：dice1d100=50 (50)　　※クリティカルのみ

シャディク幸運（61～）：dice1d100=16 (16)　　※クリティカルのみ

[57 二次元好きの匿名さん 23/10/18(水) 09:37:11]

グエル以外クリティカルが必要って事は様判定か…
そして様とは順調にフラグを立てていく～ラウダがまたかわいく（）なる～

[58 二次元好きの匿名さん 23/10/18(水) 14:36:46]

ダイスの女神様に弄ばれて歯噛みするラウダが癖になるスレ

[59 二次元好きの匿名さん 23/10/18(水) 14:44:31]

ホントのレアキャラ扱いだったんだろうし
しょっぱなからクリティカル出すとは思わなかっただろうからなあ…
あとフラグ置いといても普通に弟のフォローはしてやれ兄さん…

[61 二次元好きの匿名さん 23/10/18(水) 18:04:14]

様とフラグ立った方が命が助かる確率は上がりそうだから、兄さんのためということでご納得いただこう

[62 二次元好きの匿名さん 23/10/18(水) 18:28:19]

「ラウダさんが進行拒否しちゃったので私が代打を務めますね」

「よろしく女神」

「愛の女神…ですよ」

「………ラウダ、墓穴掘ってないか？」

[63 二次元好きの匿名さん 23/10/18(水) 18:34:33]

〜遊園地〜

（イリーシャもバイトの時間だからと帰ってしまって…

　せめてラウダと5号に土産でもと見ているうちに、日が暮れてきたな。

　俺もそろそろ帰って…）

「よお」

「あ。…久しぶりだな。ええと…そういえば名前も知らないんだった」

「そうだな。…エラン。エラン・ケレスだ」

「俺はグエル・ジェターク。よろしく、エラン。

　こんな場所で一人か？それとも誰かと遊んでたのか」

「一人でもいいだろ。そっちはさっきまで女と遊んでたみたいだけど」

「ん？見てたのか。彼女はバイト先の同僚で…」

（…いや、そんな弁明のようなことをする必要はないんだが…）

dice1d100=63 (63)

[64 二次元好きの匿名さん 23/10/18(水) 18:40:40]

「…ちょっと付き合えよ」

「え？」

「一人で来るような場所じゃないんだろ？

　是非過ごし方をご教授願いたいね」

「根に持つんじゃない。言葉の綾だ。まあ…少しくらいなら構わないが」

「じゃあ…あそこでいいか。行くぞ」

（…観覧車か。話題が尽きると気まずくないか…？）

「いい数字ですね！」

「そうか？」

「50を超えたらそれはもういい数字なんですよ。そもそもグエルさん、既に80出した後ですし」

[65 二次元好きの匿名さん 23/10/18(水) 18:42:38]

ますますラウダのやる気が失われるじゃん

[66 二次元好きの匿名さん 23/10/18(水) 18:48:26]

「エランは…この街に住んでるのか？」

「そうだな」

「…具体的にはどのあたり…あ、いや。聞かれて困ることなら答えなくてもいい」

「別にいいけど。こっちの方向…分かるか？あの小高い住宅街の辺り」

（…高級住宅街じゃないか！？最初に会った時はボロボロだったのに、前回や今回は身なりもいいし…何者だ…？）

「何驚いてるんだか。…にしてもお前、よくやってるな」

「え？」

「しかし、何事も順調なまま…なんてことはあり得ない。

　気を付けた方がいいよ。特に…愛ってやつには」

「…？よく、分からないんだが…」

[67 二次元好きの匿名さん 23/10/18(水) 18:49:16]

ラウダには悪いがこの2人応援するぜ！
グエルの生存がかかってるかもしれないんだ

あと純粋におもしろい組み合わせ

[68 二次元好きの匿名さん 23/10/18(水) 18:53:05]

様とグエルのコンビはなんか落ち着くんよな、以前のシナリオのせいかな？
ラウダも頑張れ頑張れ

[69 二次元好きの匿名さん 23/10/18(水) 18:54:41]

「…愛と言えばさあ」

「うん？…おい、立つんじゃない。ゴンドラが揺れ――」

「俺の中にある『これ』も、そうなのか？」

「へ」

（…近くないか？いや、間違いなく近い。もはや俺の膝の上に座ってるだろこれ！）

「黙ってても分からないんだけど。教えてくれる？」

「え、あの、何の話…」

「試してみたい。俺が、変わったのかどうか。…お前に変えられたのか」

（こ、これは…折しも観覧車が頂上に差し掛かるタイミング…沈む夕日と、東の空に姿を見せ始めた星たち…

　何と言うか、すごく…そういう雰囲気だ…！

　目を瞑って…待っているのか…？…お、俺は…）

dice1d2=2 (2)

1：流されてはいけない、正気に戻れグエル

2：………

[70 二次元好きの匿名さん 23/10/18(水) 18:56:52]

そういうところだぞ

[71 二次元好きの匿名さん 23/10/18(水) 18:59:45]

これは「愛の女神」に進行を任せたのが敗因だと見た(まだ負けてない)

[72 二次元好きの匿名さん 23/10/18(水) 19:01:11]

「…あ」

「す…すまない！まだ名前を知ったところなのに、こんな…！」

「………」

「本当に、その…」

「…もっかい」

「え？あの――んんっ」

「………なるほど。…成程な、ああ、こういう感じか！

　これは確かに厄介だな。今ならあいつの気持ちも…ああしかし、これはまずいな…」

「え…っと…？」

「…グエル」

「な、何だ？」

[73 二次元好きの匿名さん 23/10/18(水) 19:02:48]

「愛に気を付けろ」って目の前の存在に言われた瞬間もう流されてんじゃん

[74 二次元好きの匿名さん 23/10/18(水) 19:05:40]

「この先、何があろうと…『お前のことだけは俺が守ってやる』」

「………？」

（何か、今、妙な感覚が…）

「頷けよ。それかイエスと答えろ」

（今、エランは…『お前のことだけは』と言ったよな。それは…）

「…できない」

「ん？」

「俺は…俺には大切な人が、たくさんいるから。俺のことだけ守られるより…

　俺自身で、大切な人を守りたい。だから、気持ちだけで充分だ」

「………そう答えるのか、お前は。…そうか、それは…いいな。最高だ、グエル」

「？」

[75 二次元好きの匿名さん 23/10/18(水) 19:07:34]

グエルの生存確率が著しく上がった気がするわね

[76 二次元好きの匿名さん 23/10/18(水) 19:11:43]

「もう隠居してもいいかと思ってたんだが…お前のおかげでもう少し走る理由ができた」

「それは…いいことなのか？」

「さてね。決めるのは…これからのお前たちの行動だろ」

「…エランの言うことは難しいな」

「はは。あえて難しく言ってる部分があることは認める。

　だがそういう性分なんでね。試練を乗り越えてみせてくれよ、グエル」

　…ほら、ゴンドラが下に着く頃だ。話の続きはまた今度な」

「…さっきの話も、今言ってた『試練』とやらも…聞いても教えてくれないんだな。分かったよ」

「お利口さんだな。あと…続きも、期待してる」

「あ、あれは…その…！」

エラン親愛：2→3

[77 二次元好きの匿名さん 23/10/18(水) 19:14:36]

「ふふっ」

「ラウダは…ラウダはどうなったんだ…？」

「寝込んでますね」

「ラウダーーーッ！」

「俺の勝ち」

[78 二次元好きの匿名さん 23/10/18(水) 19:21:19]

～ソフィの家～

「…おきて、ねえ…おねがい…」

「ん…んん…？」

「ソフィ」

「夢を、見て…ノレアの夢。

　ねえ、ノレア、アタシのこと…助けてくれたね」

「ソフィ」

「ちゃんとここにいるって。…ありがとね。思ってたよりアタシのこと好きじゃん」

「ソフィ…あなた、は…」

「ん？アタシ？そんなの、トーゼンでしょ」

[79 二次元好きの匿名さん 23/10/18(水) 19:32:08]

（言わないで）

　叫びは声にならず、腹の底に沈められる。代わりに浮かぶのは、愛の予感。陶酔して、流されて、そのまま。

「アタシはノレアが好き！」

　屈託なく笑う少女の笑顔が、眩しい。真っ直ぐな愛に酩酊して、思考が千々に乱れる。

（好き、好き、ソフィ、好き、ソフィ、ソフィーー）

　頬を紅潮させ、手を伸ばす。その手を取って、ソフィが笑う。

「あの日…家から飛び出して、一人で凍え死んだと思ったらアンタが側に居て、ほんとに安心したんだよね。

　アンタが私の天使なんだって、本気で思うくらい」

　呼吸が荒くなる。縋りつくように抱き着くと、ソフィの腕が背中に回った。愛されている。愛を、受け入れてくれている。

「あいつらなんか、家族じゃない。一緒に殺して、埋めるのも手伝ってくれたね。

　アタシの本当の家族はノレアだよ。…大好き、ノレア」

　抱き締めた体を離す。窓を背に、ソフィが笑っている。逆光を背負って、聖女のように。あるいは純粋無垢な少女の笑みで。

　その笑みも、愛も、何もかも、ノレアだけに向いている。

「すきだよ、ソフィ」

　決して、愛してはいけなかったのに。

[80 二次元好きの匿名さん 23/10/18(水) 19:36:51]

「幕間終了です～」

「何だ今の」

「ノレア…？」

「色ボケでキャッキャウフフしてたのが吹っ飛ぶじゃないの」

「………助けられない、NPC…」

「………まさかね？」

「どうなるんですか、女神の私！？」

「それは見てのお楽しみですね～」

「…ラウダ、いつになったら復帰するんだ…」

[81 二次元好きの匿名さん 23/10/18(水) 19:42:21]

「助けられないNPC」の範囲がずっと気になってて…
非戦闘員は無事なんですかね…？
そうじゃないとガールズとかフェルペトちゃんとか広範囲が大変なことに…ひぇ…

[82 二次元好きの匿名さん 23/10/18(水) 19:44:23]

寝込んで出てこないラウダおもしろすぎる
元気出して

[83 二次元好きの匿名さん 23/10/18(水) 19:44:32]

>>81

「ご安心ください。巡礼に参加しているNPC以外は助けられる可能性もありますから」

「よかっ…待って？可能性もある？」

「もちろん基本的に安全圏にいる人もいますよ」

「…そうじゃない人もいそうな言い方するわね…？」

[84 二次元好きの匿名さん 23/10/18(水) 19:46:05]

愛の女神が進行役に！！とテンション上がってたら一気に不穏になったな
ラウダは早く起きて…

[85 二次元好きの匿名さん 23/10/18(水) 19:58:36]

第四章　『悪食』

　むかしむかし、あるところに。

　旅芸人一座の女の子がいました。
　女の子は本当の両親のことなんて少しも知りません。しかし、毎日が幸せでいっぱいでした。

　頼もしい座長、やさしいおかみさん、同年代のお友達。火吹き男のおじさんに、猛獣使いのお姉さん。
　他にもたくさんの仲間がいて、稽古が大変な時もありますが、楽しく暮らしておりました。
　女の子がステージに立つと、お客さんも拍手喝采！えいや、とナイフを投げて林檎に命中させれば、誰も彼もが笑顔を見せてくれます。
　女の子は、旅の一座が大好きです。

　ある年の冬のこと。旅の一座は、山を旅している最中、吹雪に見舞われました。
　真っ白に降り積もる雪が道を隠し、馬が斜面を滑り落ち、馬車に乗っていた全員も一緒になって滑り落ちて。
　一座は仕方なく、洞窟で寒さを凌ぐことになりました。
　滑落の時、死んでしまった馬は、ナイフの扱いの得意な女の子が身を切り分け、全員で食べることにしました。
　それから、馬車から投げ出されて死んでしまったお友達のことは、皆で埋めてあげました。

　数日が経っても、一座は洞窟の中におりました。
　吹雪は激しさを増し、道は分からず、食料も底を尽き。とうとう、猛獣使いの見世物に使う動物たちを食料にすることとなりました。

　皆で話し合って決めた、次の朝。
　「大切な子たちを食べることなんてできない」と書き残して、猛獣使いのお姉さんがいなくなりました。

[86 二次元好きの匿名さん 23/10/18(水) 20:05:57]

　ずっと、長い時間が経ちました。
　吹雪は止み、力尽きてしまった仲間を埋めて、座長とおかみさん、火吹き男のおじさんと女の子は、四人で街を目指して歩くことにしました。
　食べるものを見つけられないまま歩き続け、寒さと飢えに、女の子はおかしくなってしまいそうでした。

　ある日の夜、火吹き男のおじさんが言いました。

　「ああ、なんだ。こんなところにお客さんがいたじゃないか！」

　おじさんは誰もいない舞台に向かって歩き続け、そのまま崖の下に見えなくなってしまいました。

　それからずうっと歩き続けて、それでも街にはたどり着くことができませんでした。
　おかみさんはすっかりやつれて、少しおかしな匂いがするようになっていました。
　それが『死』の匂いだと、女の子は知りませんでした。

　ある日の朝、女の子が目を覚ますと座長がお肉をくれました。
　お腹が空いて仕方のなかった女の子は、夢中になってお肉を食べます。
　座長はそれを、やさしい顔で見ていました。

「おかみさんはどこに行ったの？」「先に街へ行ったんだよ」

　座長の言葉を信じて、女の子はずっと、ずっと歩き続けました。
　何日か歩くうちに、座長の歩き方がおかしくなりました。ふらふら、ゆらゆら、踊っているみたいです。

[87 二次元好きの匿名さん 23/10/18(水) 20:13:10]

「私はもう街までもたない。私の肉を切って食べなさい」

　ある日の夜、座長が言いました。女の子はびっくりして、これだけはと大切にしていた商売道具のナイフを見下ろします。
　毎日、毎日。楽しかった日々を忘れないために、ピカピカに磨いていたナイフです。

「そんなことできないよ」「できるさ」「人なんて食べられないよ」「お前はもう食べたんだよ」

　座長がそう言って、女の子は理解しました。おかみさんがどこへ行ってしまったのか。

「食べたくないよ」「食べなさい。お前だけでも生きるんだよ」

　泣きじゃくる女の子を抱き締めた座長の体が、冷たくなっていきます。
　座長は、舌を噛み切って死んでいました。
　最後に呼んだ名前は、座長とおかみさんの子供の名前でした。女の子はもうずっと、お友達の名前で呼ばれていました。

　女の子は泣きながら、座長の体にナイフを入れました。
　そうして切り分けた肉を火で炙り、噛み千切って、飲み込みました。

　どうしてだか分からないけど、猛獣使いのお姉さんのことを思い出して仕方がありませんでした。

（大切な人を食べてしまった）

　女の子は何度も泣いて、泣いて、泣き疲れて眠って――翌朝。
　少し歩いた先の、藪をかき分けて。すぐ近くに街があったことに気付いて、さらに泣きました。
　季節は、春を迎えようとしていました。

[88 二次元好きの匿名さん 23/10/18(水) 20:18:32]

　街に降りて保護された女の子は、以前とまるで変わってしまったことに戸惑いました。
　大切な人が誰もいない。仕事も見つからない。それに何より――食べられるものが、なくなったのです。

　次第にやせ細っていく女の子を誰もが心配し、そしてある日、ついに。

　書き置きを残していなくなった猛獣使いのお姉さんは、奇跡的に街へたどり着いていたのです。
　そして女の子の噂を聞きつけ、会いに来てくれたのでした。

　女の子は嬉しくてたまりませんでした。
　だって、ようやく女の子は、食べられるものを見つけたのですから！

　それはとても甘くて、やわらかくて、舌から脳まで蕩けてしまいそうなもの。
　女の子の、大好きな人でした。

　それから女の子は、愛して、食べて、愛されて、食べて、繰り返すうちにどんどん夢中になって。
　とうとう見つかって、処刑台に立たされた時には、食べること以外何も考えられませんでした。

（どうして私はこんなところにいるんだろう）

　断頭台に頭を乗せられた時、不意に。
　すっかり遠くへ追いやられていた女の子の理性が、舞い戻ってきました。

（大切な人たちは、どこへ行ってしまったんだろう）

　ぐう、とお腹が鳴ります。

（ああ、おなかがすいた。一人ぼっちはおなかがすくよ）

　女の子の首が、宙を舞いました。

[89 二次元好きの匿名さん 23/10/18(水) 20:21:33]

「好きになっちゃいけないの」

　何それ？気にすることないじゃん！

「放っておいて」「私に近づかないで」「…傷付けちゃう」

　そんなわけないよ。むしろ助けてくれたでしょ？

「皆死んでしまった」「いやだよ」「置いて行かないで」

　アタシは死んでないよ。置いて行ったりしない。

「離れないで」「ずっと側に居て」「ずっと。ずっと。ずっと」

　大丈夫。だから、

「おなかが、すいたの」

　……………。

「…ソフィ？どこ行っちゃったの…？」

[90 二次元好きの匿名さん 23/10/18(水) 20:24:13]

「はい」

「続き、やりたくないんだが」

「僕も…」

「ラウダさんそろそろ回復してません？」

「むり」

「無視するんじゃないわよ女神」

[91 二次元好きの匿名さん 23/10/18(水) 20:31:39]

………わァ……ァ…

[92 二次元好きの匿名さん 23/10/18(水) 20:32:03]

ソフィーーーーッ！！

[93 二次元好きの匿名さん 23/10/18(水) 20:58:08]

エラグエほぼ確定してるようなものだしラウダ帰ってきても可哀想にしかならないからもう女神進行で良くない？

[94 二次元好きの匿名さん 23/10/18(水) 20:58:41]

夕飯食べ終わってて良かった…

[95 二次元好きの匿名さん 23/10/18(水) 21:04:14]

グエルの生存率があがるってことはパートナーの5号もあがるってことだよな？

[96 二次元好きの匿名さん 23/10/18(水) 21:15:16]

巡礼に参加してるNPCとの友好度は何に影響してくるんだろ

[97 二次元好きの匿名さん 23/10/18(水) 21:22:17]

～ジェターク家～

「………」

「僕のいる街で、こんなこと…許し難いよね」

「ただいま。…二人とも、暗い顔してどうしたの？

　ニュース…？」

「ラウダ…忙しいのは分かるが、これからは遅い時間に出歩くのはやめてくれ。

　帰りが遅くなるなら俺が迎えに行くから」

「…何か、あった？」

[98 二次元好きの匿名さん 23/10/18(水) 21:23:39]

これ獣とパートナーは友好度上がる方がロストのリスク上がったりするやつ…？

[99 二次元好きの匿名さん 23/10/18(水) 21:24:07]

肉の付いてない頭部とかだけ発見された感じか

[100 二次元好きの匿名さん 23/10/18(水) 21:25:10]

～コンビニ～

「あらシャディク。スレッタを迎えに来たの？」

「ああ」

「シャディクさん…私もたった今、聞いたところなんですが…」

「…？」

「…ひどいニュースが入ってきて。この街…どうしてしまったのかしら」

[101 二次元好きの匿名さん 23/10/18(水) 21:29:09]

～ミオリネの自宅～

「………」

「ミオリネ？」

「…覚えてる？あんたに、ひどいことしちゃった友達…」

「…うん。どうかしたの」

「その中の一人がね…死んだって」

「！」

「…あの後、まあ、以前同様とまではいかないけど…仲直りして、週末にはご飯でもどうって…

　言ってたのにね」

「………つらい、だろうね」

[102 二次元好きの匿名さん 23/10/18(水) 21:33:47]

「別に。今はつらくても、数か月もすればそれが薄れて…きっと、数年も経つと忘れちゃうよ。

　…そう、忘れちゃう日が来るんだよね、きっと」

「………」

「忘れられない人もいるかもしれない。でも私は…ずっと覚えてるなんて言えない。

　大学で出会って友達になった子だし。

　本当ならもっとずっと長く、一緒にいて、思い出を作ったりして…

　そうしたら忘れずにいたかもしれないけど」

「…忘れるのが、怖い？」

「どうかな。…でも、こうは思ってる。

　あいつの…あったはずの未来を奪う権利なんて、なかったはずでしょ…って」

「奪われた…事故か、何か？」

「いいえ。明確な意思を持って殺されたのよ。…バラバラに解体されて、体の一部を持ち去られてたんだって。

　今、この街で…同じ事件が少なくとも五件は起きてるって」

[104 二次元好きの匿名さん 23/10/18(水) 21:39:18]

『獣を討伐せよ』

「…これって…このタイミング、まさか」

「………」

『愛着の獣は巡礼を忘れ、理性なき獣に堕した』

「愛着の…？…それは、あの少女が名乗った…」

『彼女に必要なのはもはや贖罪ではなく断罪だ』

「…あの子が…この事件を起こしてる…とでも言うわけ？」

（彼女はパートナーと仲睦まじく…平穏に、過ごせていたはずなのに。何故…？）

「…彼女と共にいた、パートナーは？」

『パートナーは既に死んでいる。愛着の獣により喰い殺された』

[105 二次元好きの匿名さん 23/10/18(水) 21:41:47]

「………そんな、こと…」

「…惨すぎる…」

「？二人とも、顔色が悪いけど…どうかしたのかしら」

「…いえ。あの、今日はもう上がります。行きましょう、シャディクさん。

　それと…エナオさん。帰り道、気を付けてください」

「ええ、お疲れ様。あなたたちも気を付けて」

[106 二次元好きの匿名さん 23/10/18(水) 21:47:08]

「…パートナーが死んでるのに動いてるんだ？どういうこと？」

『愛着の獣は、パートナーの血肉を喰らい、魂を吸収した。

　本来ならあり得ざることだが、一つになって生きていると誤認されている』

「ええ～？しっかりしてよね、司祭」

「………」

『愛着の獣の討伐を以て、第四の巡礼とする。

　居場所は町外れの廃工場だ。今夜中に討伐せよ』

「…だって。行こっか、グエル」

「………ああ」

[107 二次元好きの匿名さん 23/10/18(水) 21:52:00]

「んー。腹ごなしにちょうどいいかな？あ、でも帰って来たら夜食も食べたいな～」

（…暢気だな、5号は。自分と同じ獣が…こんなことをしでかしたのに）

「グエル、早くー！先に行っちゃうよ？」

「ああ、分かって――」

「兄さん」

「…ラウダ。風呂に、入ってたはずじゃなかったのか」

「玄関の方から音がしたから、慌てて出てきて。

　事件のこと、知ってるよね。こんな時間に出歩くなんて…」

「それは…」

dice1d2=2 (2)

1：今急いでるんだ

2：絶対帰って来る

[108 二次元好きの匿名さん 23/10/18(水) 21:55:39]

「…絶対、帰って来るから」

「………でも。また、あの時みたいに…兄さんが怪我でもしたら…」

「あの時…？」

「あの日…子供を助けに、川に飛び込んで…」

「あんな無茶はもうしないよ。今は5号がいるし…

　大丈夫だから。兄さんのことを信じてくれ」

（…頭を撫でたりして、子ども扱いだと思われるだろうか。でも、あんまり不安そうな顔だからな…）

「…兄さん…」

「ん？」

[109 二次元好きの匿名さん 23/10/18(水) 22:03:00]

　体が動かない。

　ややあって、抱き締められていると気付く。

「兄さん…」

　ラウダの声が震えている。

　幼い頃、よくこうしていたことを思い出した。

　何か不安がる度、悲しいこと、つらいことがある度に。

「…大丈夫」

　こうして抱き締め返して、背を撫でて。

　そうすると強張っていた体から力が抜けて、弟が笑顔を見せてくれる。

　だからきっと今回も――

dice1d100=50 (50)

[111 二次元好きの匿名さん 23/10/18(水) 22:05:29]

「…兄さん」

「落ち着いたか？」

「…ごめんね、急いでるのに、引き留めたりして」

「心配してくれたんだろ。こっちこそごめん、心配かけてばかりで…」

「グエルー！玄関で迷子にでもなってるの？早く～！」

「…行ってらっしゃい、気を付けて」

ラウダ親愛：3→4

[112 二次元好きの匿名さん 23/10/18(水) 22:06:02]

ラウダ関係のダイス振るわない感じかな？今回

[113 二次元好きの匿名さん 23/10/18(水) 22:06:17]

この流れならワイプのラウダも復活するか？

[114 二次元好きの匿名さん 23/10/18(水) 22:08:49]

「クリティカルを出してほしかった」

「素直」

「ラウダはかわいいなあ」

「…もっと僕とのイベントを増やそうかな…」

「ずるい」

「汚いぞラウダ」

「汚いぞポ●ターみたいなノリで言うんじゃない」

[115 二次元好きの匿名さん 23/10/18(水) 22:09:33]

ワイプラウダ僕であって僕じゃない
とハンカチギリィしてそう

[116 二次元好きの匿名さん 23/10/18(水) 22:14:51]

～廃工場～

「皆揃ってるみたい？」

「すまない、遅れた…！」

「別に。そもそも、あんたたちを待つ必要もなかったのよ。

　そいつの戦闘力を頼りにして勝手に待ってただけ」

「あ、やっぱり僕の強さって分かっちゃう？」

「…笑っている場合ですか？相手は…私たちと同じ獣です。

　今までの侵食者とはわけが違います」

「…そうだね。まさか、彼女たちが…」

「この前、少しの時間、一緒にいただけですけど…

　パートナーのこと、大切にしてそうだったのに…どうしてこんなこと…」

「…知るかよ。どんな理由があろうと、事件を起こしてるんだろ？なら倒すしかない」

[117 二次元好きの匿名さん 23/10/18(水) 22:15:07]

エラン族に兄さんを取られがちになってて不憫かわいいね、ラウダ

[118 二次元好きの匿名さん 23/10/18(水) 22:22:10]

「…静かに。彼女、何か…言っているみたいだ」

「…工場の中、入るよ」

「いない、いない、違う、いない、違う、どこ、どうして、どうして」

「う……！」

（死体を、パズルみたいに継ぎ合わせて…）

「どうして、いない、いなくなっちゃった、どこなの」

「………ひどい…」

「…気付かれたようですね」

「…お前が…お前たちが…私から、ソフィを……！」

「――来るよ」

[119 二次元好きの匿名さん 23/10/18(水) 22:26:07]

「愛着の獣との戦闘開始。相手のHPは1200、攻撃力は130だ」

「しれっと進行役に戻ってるわね」

「…まだ…僕にもチャンスはあるはず…」

「エンディングはともかく色ボケはどうですかね～」

「ううっ…」

「（笑）

　…そうそう、今回の戦闘、4号さんが優先して狙われますので～」

「え？」

「だって、愛着ですよ？友好度の高い人を狙いますよね」

「………そう…」

[120 二次元好きの匿名さん 23/10/18(水) 22:28:18]

「…戦闘を開始する。愛着の獣のターゲットは4号に固定だ」

1ターン目

【5号】HP：1000　攻撃：dice1d150=12 (12)

【4号】HP：1500　攻撃：dice1d100=36 (36)

【スレッタ】HP：1000　攻撃：dice1d100=14 (14)

【ニカ】HP：750　攻撃：dice1d70=17 (17)

【愛着の獣】HP：1200　攻撃：dice1d130=58 (58)

[121 二次元好きの匿名さん 23/10/18(水) 22:29:53]

全員ボロボロすぎる

[122 二次元好きの匿名さん 23/10/18(水) 22:33:33]

「…すばしっこいね。当てづらいな」

（一人ならもうちょっと思いっ切りやれたんだけど…）

「わわっ…下手に撃つと、味方に当たっちゃう…！」

（ニカさんが使っているのは…銃？それも、拳銃…

　私の時代にはなかったもの…

　っと、いけない。集中しなきゃ）

「っ…君は、何故彼女を…」

「ソフィ、どこ…どこに隠したの…教えて、返してよ…！」

2ターン目

【5号】HP：1000　攻撃：dice1d150=34 (34)

【4号】HP：1442　攻撃：dice1d100=28 (28)

【スレッタ】HP：1000　攻撃：dice1d100=91 (91)

【ニカ】HP：750　攻撃：dice1d70=59 (59)

【愛着の獣】HP：1121　攻撃：dice1d130=10 (10)

[123 二次元好きの匿名さん 23/10/18(水) 22:34:09]

まあ動揺するなという方が無理な状況だから…ということにしておこう

[124 二次元好きの匿名さん 23/10/18(水) 22:37:27]

「…あなたも…私のことを、置いて…」

（彼女、僕のことを狙って…？）

「っと、駄目だよ」

「あ…」

「伴侶のことは守る！英雄以前に、人として当然だよね」

「………伴侶じゃないよ」

「…今、上手に撃てた気がする…！」

3ターン目

【5号】HP：1000　攻撃：dice1d150=46 (46)

【4号】HP：1432　攻撃：dice1d100=36 (36)

【スレッタ】HP：1000　攻撃：dice1d100=62 (62)

【ニカ】HP：750　攻撃：dice1d70=37 (37)

【愛着の獣】HP：909　攻撃：dice1d130=88 (88)

[125 二次元好きの匿名さん 23/10/18(水) 22:40:39]

「あ、あいつ…！どうして4号ばっかり狙うのよ！」

「…全体的に動きが鈍いな。やはり相手が少女の姿では…」

「…しかし、止めないと。これ以上被害が広まる前に…」

「ニカ姉ー！やっちまえー！」

4ターン目

【5号】HP：1000　攻撃：dice1d150=63 (63)

【4号】HP：1344　攻撃：dice1d100=76 (76)

【スレッタ】HP：1000　攻撃：dice1d100=77 (77)

【ニカ】HP：750　攻撃：dice1d70=54 (54)

【愛着の獣】HP：728　攻撃：dice1d130=36 (36)

[126 二次元好きの匿名さん 23/10/18(水) 22:44:26]

「う、…くっ……」

「…あと、もう一押し…」

「抵抗しない方が苦しまずに倒してあげられるんだけどね」

「…あの、怪我…大丈夫ですか？」

「…この程度、何ともないよ」

5ターン目

【5号】HP：1000　攻撃：dice1d150=135 (135)

【4号】HP：1308　攻撃：dice1d100=85 (85)

【スレッタ】HP：1000　攻撃：dice1d100=9 (9)

【ニカ】HP：750　攻撃：dice1d70=64 (64)

【愛着の獣】HP：458　攻撃：dice1d130=40 (40)

[127 二次元好きの匿名さん 23/10/18(水) 22:47:14]

「えい」

「い、……あっ…！…まだ、だめ…ソフィを…」

（…哀れな子。あなたが探している人は、あなた自身が殺してしまったのに）

「…早く、楽にしてあげよう」

6ターン目

【5号】HP：1000　攻撃：dice1d150=107 (107)

【4号】HP：1368　攻撃：dice1d100=2 (2)

【スレッタ】HP：1000　攻撃：dice1d100=89 (89)

【ニカ】HP：750　攻撃：dice1d70=40 (40)

【愛着の獣】HP：165　攻撃：dice1d130=59 (59)

[128 二次元好きの匿名さん 23/10/18(水) 22:55:36]

「…完全に、沈黙しましたね」

「なかなか手強かったかな？」

「無我夢中、だったけど………私、人を、この手で…」

「気にすることないよ。あいつは…獣だろ」

（…そう。僕たち、全員が…人間扱いされる資格を持たない、獣だ）

（…仇を取ったって、すっきりするかと思ったけど…逆ね。…でも…）

「これ以上、被害は出ない…私たち、するべきことをしたのよ」

「…そうだね」

『愛着の獣の討伐を確認した。

　第四の巡礼は果たされ、獣はまた一歩、人に近づいた。

　次の巡礼の始まりを待て』

[129 二次元好きの匿名さん 23/10/18(水) 23:01:10]

「…ノレアが、砂になって…消えていったな。

　せめて墓だけでも、作ってやりたかったが…」

「空っぽでもお墓はお墓じゃない？作りたいなら作りなよ」

「…うん。そうだな。ソフィと、二人分…作ろう。

　あの子を探していたみたいだから…側に居られるように」

「…手伝うよ」

「！」

「彼女たちのことは、僕も残念に――」

「待ちなさい。それ以上グエルさんに近づかないで」

「ちょっと、何よあんた。4号はただお墓を…」

「分かっています。…それでも、あなたは危険すぎます。

　4号さん、あなた…妖精か、魔物の血を引いていますね」

[130 二次元好きの匿名さん 23/10/18(水) 23:07:36]

「！」

「…そう、だね。僕の父は…妖精、らしいけど」

「あなたのその外見の特徴…それに、他者を魅了する特性…

　気付いたんです。私の知る物語に出てくる、ある人物によく似ているって」

「物語…？」

「急に何だよ。こいつが絵本か何かの登場人物だって言いたいのか？」

「いえ。私が言っているのは、史実を元にした物語…そこで語られる、いくつもの街を、城を、国を滅ぼした、災いを呼ぶ存在。

　性別すら自在に変えると言われた、稀代の毒婦」

「………」

「百年以上生きたその人は、最後は…火刑に処されて死んだと。あなたのことじゃないんですか？」

[131 二次元好きの匿名さん 23/10/18(水) 23:14:35]

「…後の世で、どう語られているのかは知らない。ただ…そうだね。最期は、…そうだった」

「………では。夜になれば、人を――」

「そっか！妖精だったんだ！」

「え…」

「それで僕、君のことがこんなに懐かしいんだね！」

「…5号さん、どういう意味ですか？」

「僕、妖精に育てられたんだ。妖精が子供を作れるなんて知らなかったけど…」

「君も…妖精と関りが？」

「そうそう！お揃いだね？」

[132 二次元好きの匿名さん 23/10/18(水) 23:23:03]

「…なーんか、思いもよらない方向に盛り上がってるね？」

「…5号のやつ、嬉しそうだな。いろいろと切り替えが速すぎる…」

「まさか、5号さんまで妖精と関係があるなんて…

　…もしかしてニカさんも…？」

「ち、違います！私はただの…その…とにかく、妖精なんておとぎ話の中の存在でしたから！」

「ま、何でもいいじゃん。4号はさっきの戦いでも頑張ってたし、今まで不審な行動なんてしてないでしょ？」

「ですが――」

「………」

dice1d2=2 (2)

1：スレッタを宥める

2：何も言わない

[133 二次元好きの匿名さん 23/10/18(水) 23:41:07]

（…4号の事情はミオリネから聞いたが、俺が勝手に話すことでもないか）

「いいからすっこんでなさいよ。あーだこーだ言って、4号のことばっかり責めちゃって。

　あんた自身は何をやらかして獣なんて呼ばれてるわけ？」

「それは…」

「ま、まあまあ、落ち着いて」

「あんたも人畜無害そうな顔してるけど、何したの？」

「え…えっと…」

「おいこら！ニカ姉にも事情ってもんがあんだよ！部外者が口出してんじゃねー！」

「その言葉そっくりそのままスレッタに言ってやりなさいよ」

「お前たち、いい加減にしろ。…俺はノレアとソフィの墓を作る。用がないなら帰るんだ。

　…静かに眠らせてやってくれ」

[134 二次元好きの匿名さん 23/10/18(水) 23:48:48]

「…そうだね。4号、帰るよ。

　一緒に居たいならいてもいいけどね？」

「…もう、行くね。君の話…興味はあるけど」

「僕も！君のこともっと知りたくなったよ」

「………またね」

「またねー！…ねえねえグエル、聞いた？またね、だって！」

（確かに4号の雰囲気…少し、やわらかくなっていた気がするな）

「…よかったな」

「ニカ姉、あーしらも帰ろう。…ミオリネに言われたこと、気にすることないよ」

「…ありがとう、チュチュ。私のこと、信じてくれて…」

[135 二次元好きの匿名さん 23/10/18(水) 23:51:34]

「…信じる、か」

「シャディクさん？」

「俺も…君のことを、信じても…いいかな」

「………それは…」

「…ここで話すことでもないか。

　戦いで疲れただろうし…帰ろう」

「…はい」

[136 二次元好きの匿名さん 23/10/18(水) 23:55:23]

～ジェターク家～

（…すっかり遅くなってしまった。ラウダは…）

「！ラウダ…玄関で待ってたのか」

「…兄さん、おかえり」

「…ただいま。心配かけてごめん。

　約束通り…無事に帰ってきたよ」

「うん。…疲れたよね。ゆっくり休んで」

「ねえねえ聞いてよ～！僕、結婚秒読みかも！」

「うるさい。さっさと寝ろ」

「はは…」

[137 二次元好きの匿名さん 23/10/19(木) 00:02:42]

「第四章終了だ」

「墓作り、か…」

「なんていうか…僕がノレアを攻撃するって事実がもう嫌だよね…」

「そういうシナリオとはいえね…」

「…HPの高い僕が交流していてよかったね。危なげなく勝てた」

「負けてたら目も当てられないな…」

「ですねえ。…しかし、今回は結構短かったですね」

「まあ…巡礼以外の行動をほとんど挟まなかったからな」

[138 二次元好きの匿名さん 23/10/19(木) 06:16:43]

　ある日、夢の中で。

　戦って、殺して。戦って、殺して。戦って、殺して。
　繰り返す度に少年を包む熱狂。
　その渦の中心にあって、少年は笑っていた。

「教えられたとおり、僕はちゃんと英雄になったよ」

　水鏡に向かって言うと、育ての親たちが向こう側でさざめき立つ。

『もっともっと、悪い人をやっつけてね』

　言われるがまま、少年は剣を振るう。
　切って、刺して、貫いて。
　幾度も戦場を血で染め、華々しく凱旋し、そして。

「悪い人はやっつけなきゃ」

　ある日。
　街に潜んでいた殺人鬼を斬って捨てた。
　周囲に巻き起こる歓声。口笛。英雄を称え、求めるそれに少年は笑う。

　敵国のスパイを斬り、姦淫に耽るものを斬り、盗人を斬り、大ほら吹きを斬って、ふと気付いた時には。
　少年を包む熱狂は、消えていた。

[139 二次元好きの匿名さん 23/10/19(木) 06:34:14]

　ある日、夢の中で。

「化け物！」

　女の悲鳴。血だまりの中に座り込んだ少女が、その声に顔を上げる。蕩けてぬかるんでいた瞳が、冴えた光を取り戻す。

「…あ」

　少女は血だまりに落ちた、人だったものの残骸を見て、目を見開く。
　それは少女に衣服を与え、食事を与え、温かい寝床を与え、教育を与えた男のなれの果てだった。

　女の叫びに駆け付けた使用人たちが、目の色を変える。その視線は、月明かりを受けた少女の肢体に注がれていた。
　空気が変わる。女の悲鳴が木霊し、やがて消える。
　少女はただ、呆然とそれを見ていた。

「僕のせい？」

　束の間ながら手に入れた、歪ではありながら穏やかな時間が、その身に罪悪感を宿した瞬間だった。

　それから、ずっと。
　飼い主が変わる。飼い主が殺される。連れて行かれてまた飼われる。
　飼い主が死ぬ。誰のものになるのか争い合って血が流れる。誰かが生き残れば飼われ、死に絶えれば新しい誰かがやって来る。
　殺し合いは戦いになり、戦争となって、多くの血が流れ。

　それを、少年、あるいは少女は、ずっと見ていた。

[140 二次元好きの匿名さん 23/10/19(木) 06:45:02]

　ある日、夢の中で。

「終わった」

　誰かが呟く。

「やっと…終わった」

　少女が呟き、燃え盛る城を見上げた。城下町は荒らされ、一部には火の手も放たれた。
　しかし少女は、どこか肩の荷が下りたような表情で、項垂れる仲間の背をさすった。

「やっと終わったんです。これで戦争は終わるし、城は落ちたけど…でも、これ以上誰かが血を流すことはありません。
　ただ、支配者が変わるだけ」

　抵抗の意思を見せずにいれば殺されずに済むはず。
　そう仲間を説得して歩き出した少女が、ふと足を止める。視線の先には、教会。正確には教会の庭に並べられた、遺体があった。

「ああ…スレッタ様…どうして守ってくれなかったのですか…」

　教会で働く女が泣き縋る。少女の身が凍り付く。並んだ遺体の、一点を見て、目を見開き、そして。

「…おかあさん…？」
「スレッタ」

　咎めるような声だった。振り向いた少女を、よく似た顔立ちの女性が見つめている。

「この手紙は、何？」

　蝋に刻まれた紋章に、どよめきが起きる。
　それは、城下町を焼き、城を落とした国を象徴するものだった。

[141 二次元好きの匿名さん 23/10/19(木) 06:51:17]

「やっつけるって言っても限度があるだろ！」

「だってみんな喜ぶからさあ」

「毒婦っていうか…何なんだろうね、これ…」

「トロフィー？」

「嫌味か！？」

「それだけは…駄目だと思うなあ…」

「いやあ、やっちゃいましたね！」

「テンションおかしくない？」

「…次で夢も最後だな」

[142 二次元好きの匿名さん 23/10/19(木) 06:56:29]

ワイプ劇場という清涼剤

[143 二次元好きの匿名さん 23/10/19(木) 07:46:11]

「次の幕間は…朝に自由行動、昼の行動は固定として…

　兄さんとミオリネ、1d2…いや、1d3で」

「何のダイスだこれ」

dice1d3=2 (2)

「さあ…？」

dice1d3=3 (3)

[144 二次元好きの匿名さん 23/10/19(木) 17:03:22]

保守

[145 二次元好きの匿名さん 23/10/19(木) 18:31:34]

幕間

～ジェターク家～

「ふわ…おはよお…」

「おはよう。食事の用意はできてるから、顔を洗って来い」

「んー…あれ？グエルもラウダも、今日は朝、ゆっくりなんだ」

「祝日だからな。大学が休みなんだ」

「へえ～！じゃあ皆で遊びに行く？」

「お前とは遊ばない」

「ケチ～」

「はは…にしても5号、本当に朝が苦手なんだな」

[146 二次元好きの匿名さん 23/10/19(木) 18:35:04]

「ん？そんなことないけど」

「そんなことあるだろ」

「寝るのが遅いだけだよ。夜に街を巡回してるんだよね」

「え？」

「侵食者っぽいのも何度か斬ったし」

「そ…そうなのか！？いつの間に…

　というかそういう重要なことは共有してくれ」

「そんなに重要だった？」

「当然だ。単に朝が弱いだけだと思ってたじゃないか…

　にしても、自発的に巡回を…」

dice1d3=3 (3)

1：叱る

2：褒める

3：心配する

[147 二次元好きの匿名さん 23/10/19(木) 18:39:03]

「…危険な目には遭わなかったか？」

「僕は英雄だよ？そんなのナイナイ」

「もっと英雄然とした言動を見せてから言え」

「？僕って強いし、かっこいいし、英雄でしょ？」

「…5号。確かにお前は強いが…知らない場所で、知らないうちに怪我をしたり、困っていても助けられないだろ」

「助けるって…誰が誰を？」

「俺がお前を」

「…？」

「パートナーなんだから、当然だろ。今までお前に頼り通しだが…俺もお前にしてやれることがあるなら、してやりたい」

「…衣食住を提供している時点で、兄さんは充分こいつを助けていると思うよ」

[148 二次元好きの匿名さん 23/10/19(木) 18:44:13]

「…言われてみればそうか…？」

「そうだよ。兄さんがこれ以上…今以上に、こいつに心を砕く必要なんてない」

「いや、そうもいかない。5号のおかげで俺は今、生きているようなものだから」

「………」

「…変なの！」

「ん？」

「グエルって変！そもそも僕が困るような相手なら、グエルに何かできるわけないよ」

「えっ…まあ、それはそうなんだが…」

「…でも嫌じゃなかったよ、今の。ありがと」

グエル・5号友好：0→1

[149 二次元好きの匿名さん 23/10/19(木) 18:47:08]

「やっとだよ」

「長かったなあ…」

「折り返しを過ぎてようやく友好度1になるパートナー…」

「もっと険悪な状態が続くと思った私と4号の方が先に仲良くなってたよね…」

[150 二次元好きの匿名さん 23/10/19(木) 18:52:11]

～ミオリネの自宅～

「………」

（彼女は…ノレアは、暴走した。

　…僕も、ああならない保証はどこにも…）

「何か悩んでるでしょ」

「………」

「スレッタに言われたこと、気にしてるの？」

「…彼女の警戒は正しいよ。僕は…」

「妖精だっけ？見た目には人と全然違わないけど…」

dice1d3=3 (3)

1：そもそも妖精って？

2：本当に百年以上生きたの？

3：あんたはノレアとは違うでしょ

[151 二次元好きの匿名さん 23/10/19(木) 18:57:00]

「あんたはノレアとは違うでしょ」

「…でも。僕たちは、彼女のこと…何も知らない。知る前に、彼女は…」

「そうだね。でも私、あんたのことは知ってるよ。自己主張が薄くて何事にも興味がない、かと思えば頑固なところもあり…

　冷たく他人を遠ざけたかと思えば、私のこと気遣ったりして、やさしいところもある。

　…あと、自分のことで悩んでる。どこにでもいる、普通の子だよ。ちょっと体質が特殊なだけのね」

「ミオリネ…」

「暗い顔してんじゃないわよ。それにあんた、今は気になることがあるんじゃないの？」

「気になること？」

「…ちゃんと聞いてたんだからね。あんたが『またね』って言ってるの」

「………」

ミオリネ・4号友好︰2→3

[152 二次元好きの匿名さん 23/10/19(木) 19:00:16]

「ミオリネの懐が広すぎる件」

「シンプルクソ女とは？」

「一番男前まであるよ」

「ミオリネさん、かっこいいです～！」

「褒め称えるがいいわ」

「パートナーとして頼もしい」

「…本当に安泰だな、お前たちのコンビ…」

[153 二次元好きの匿名さん 23/10/19(木) 19:06:59]

～河川敷～

（チュチュの教えてくれた通り…公園より人の気配が少なくて眠りやすかったな）

「…起きたんですね」

「ああ」

（昨日…話をしようと思っていて、結局眠ってしまった。彼女も疲れているだろうに…）

「………」

「………」

dice1d3=2 (2)

1：話をする

2：少し眠るよう言う　シャディク交渉（31～）：dice1d100=24 (24)

3：何もしない

[154 二次元好きの匿名さん 23/10/19(木) 19:08:50]

「慈悲をください」

「現在の友好度3ですよ？成功率も上がるのでは」

「………dice1d2=2 (2)

　1：現実は非情である。そもそもこれ以上友好度なくても充分だろ

　2：+10補正して振り直していいよ

　」

[155 二次元好きの匿名さん 23/10/19(木) 19:11:57]

「ラウダ神じゃん。急にどうしたの？」

「慈悲に感謝です～！」

「お前たちの友好度は既にルート分岐に関係ないところまで来ているからな…」

シャディク交渉（31～）：dice1d100=98 (98)　+10

[156 二次元好きの匿名さん 23/10/19(木) 19:13:00]

限界突破！！

[157 二次元好きの匿名さん 23/10/19(木) 19:14:05]

「だからってクリティカルを出す奴があるか！？」

「やったあ」

「やりましたね」

「くっ…これは…dice1d3=2 (2)

　1：そもそもお情けの振り直しだ。クリティカルなんてものはない

　2：お互いの身の上を…語らせるか

　3：それはもう盛大に色ボケだ

　」

[158 二次元好きの匿名さん 23/10/19(木) 19:14:14]

慈悲なくてもクリティカル!!

[159 二次元好きの匿名さん 23/10/19(木) 19:16:02]

「………微妙にシナリオが変わって来るな…

　まあいい。ついでにこっちもだ」

dice1d100=38 (38)

「何これ？」

「察しました」

[160 二次元好きの匿名さん 23/10/19(木) 19:20:15]

「…また、寝ずの番をしていたんだろう。少し、眠るといい」

「いえ、その必要は…」

「いいから。眠くないなら、隣に座って話をするでもいいけど」

「………」

「…俺がどうして死んだのか、伝えていなかったね」

「…はい」

「どうにも…親に売られたみたいで。あの日、家にスーツを着た男たちが来て…」

「………」

[161 二次元好きの匿名さん 23/10/19(木) 19:25:38]

「…山の中まで連れて来られて、そこで…」

「つらい、思いを…したんですね」

「そうだね。この世界で、唯一手放しで信じられると思っていた人たちにさえ、裏切られて…

　もう誰も信じられないなんて、思ったこともあったよ」

「………」

「でも今は…グエルやミオリネがいる。エナオだって、事情も聞かずに助けてくれている。

　そして何より…君がいてくれる」

「………私は、ただ…」

「利害関係の一致？それならそれでいい。君は俺を…裏切らず、助けてくれた。

　その事実が全てだよ」

「…そんなこと…私、言ってもらう資格が…ないんです」

[162 二次元好きの匿名さん 23/10/19(木) 19:39:46]

　隣り合って座っている少女が、膝に顔を埋めた。

「…私、きっと、シャディクさんが…最も嫌うタイプの人間です」
「…どうして？」
「私は…裏切り者だから」

　少女の声は震えていた。膝を抱える手に力が入り、関節が白く際立つ。その言葉を口にするのに、多大な勇気を必要としたのだと、強い不安に見舞われているのだと見て取れる。

「私を必要としてくれていたのに裏切って…大切な人を死なせてしまったから…」

　今度は、どうしてとは聞かなかった。ただ、少女の手に手を重ねる。はっと顔をあげた彼女の青い目を、じっと見る。

「そうするべきだと信じていたんだろう」

　青い瞳に膜が張って、やがて決壊し、頬にいくつも筋ができる。

「でも、わたし…わたしのせいで…」
「…信じていたことが、間違っていたのかもしれない。だからこそ君は今、罪人として…獣としてここにいるんだろう。
　けど、思ったんだ。…それならどうして、贖罪の機会が与えられたんだろうって」

　少女の手から力が抜けたことに気付いて、そっと手を放す。そして、改めて差し出した。

「きっと…俺たち、一緒にやり直すことができるんだよ。だから、信じさせてほしい。君のこと。
　そして…信じてくれないか、俺のことを」

　差し出した手を、ためらいがちに、それでもしっかりと、少女が握った。

シャディク・スレッタ友好：3→4

[163 二次元好きの匿名さん 23/10/19(木) 19:43:19]

「手を重ねた時は色ボケかと思った」

「第一声がそれか」

「友情…というより、信頼関係でしょうか？」

「何にせよ悪くない関係に落ち着いたな。

　…さて。ここからは各自の朝の行動を決めていこう」

グエル：dice1d2=1 (1)

5号：dice1d2=2 (2)

ミオリネ：dice1d2=1 (1)

4号：dice1d2=1 (1)

シャディク：dice1d2=2 (2)

スレッタ：dice1d2=2 (2)

1：出掛ける　2：誰かと過ごす

[164 二次元好きの匿名さん 23/10/19(木) 19:47:18]

「綺麗に出掛ける組と誰かと過ごす組で3：3になったな…」

グエル：dice1d3=2 (2)　（1：大学　2：図書館　3：森林公園）

5号：dice1d3=3 (3)　（1：グエル　2：4号　3：スレッタ）

ミオリネ：dice1d3=3 (3)　（1：大学　2：図書館　3：臨海公園）

4号：dice1d3=3 (3)　（1：臨海公園　2：森林公園　3：植物園）

シャディク：dice1d3=3 (3)　（1：グエル　2：ミオリネ　3：エナオ）

スレッタ：dice1d3=1 (1)　（1：シャディク　2：エナオ　3：5号）

[165 二次元好きの匿名さん 23/10/19(木) 19:51:22]

「兄さんはさすがだね」

「なんか褒められた。嬉しい」

「図書館、重要そうだもんね…」

「植物園…幸運判定頼りになる場合、僕はかなり不利な気がする」

「僕たち四角関係になってない？」

「5号→水星ちゃん→俺→エナオ…」

「優先度ダイスで決める。さっさと振れ」

「はーい」

5号：dice1d100=60 (60)

シャディク：dice1d100=92 (92)

スレッタ：dice1d100=4 (4)

[166 二次元好きの匿名さん 23/10/19(木) 19:58:09]

「水星女が弱すぎる件」

「僕とスレッタ、シャディクとエナオで確定かな？」

「そうなるな」

「よろしくお願いします～」

「地味にエナオとのイベント、初だな…」

「…そうだね！」

「何その反応こわい」

[167 二次元好きの匿名さん 23/10/19(木) 20:02:46]

「シャディクはともかく…

　5号と水星女、行き先を決めるといい。

　運が良ければ4号にも会えるだろうな」

「それ険悪な空気になりません？」

「さあ…それはダイス次第だ」

「でもそこ二人、仲良くなっておくに越したことはないよね…」

「そうだね」

dice1d3=3 (3)

1：商店街

2：森林公園

3：植物園

[168 二次元好きの匿名さん 23/10/19(木) 20:04:11]

グエル：図書館

5号・4号・スレッタ：植物園

ミオリネ：臨海公園

シャディク：エナオと交流

「本当に会うことになるとは…引きが強いな」

[169 二次元好きの匿名さん 23/10/19(木) 20:04:15]

おっ、4号と遭遇か！
友好度上がると良いな

[170 二次元好きの匿名さん 23/10/19(木) 20:32:14]

4号幸運かなり低いんだけど判定はわりと成功しているよね

[171 二次元好きの匿名さん 23/10/19(木) 21:13:15]

～図書館～

（バイトまでの時間つぶしに来たのはいいが…何を読もう。

　読み切れなければ借りて帰ってもいいんだが…）

グエル幸運（31～）：dice1d100=76 (76)

「図書館恒例のフェルシーとペトラのイベントの前に…

　幸運成功で何か本を見つけたことにしよう。あくまでお遊び的な要素だね」

「クリティカルで？」

「…何かが起きるよ、兄さん」

[172 二次元好きの匿名さん 23/10/19(木) 21:19:01]

「小説か…今はどんなのが流行りなんだ？」

「うーん…いろんな作者がいるが…」

dice1d3=2 (2)

1：『女神と指輪と旅人と』

2：『放課後冒険隊』

3：『ハウス・オブ・E』

[173 二次元好きの匿名さん 23/10/19(木) 21:24:16]

「おっと、すまない。ぶつかってしまったが、大丈夫………！？」

（5号やエランによく似ている…いや、雰囲気は4号の方が近いか？

　しかしまだ小学生くらいに見えるな…）

「…妙なところに出てしまった」

「え？」

「ここは…図書館だけど、学校ではないね」

「あ、ああ…」

「君は、何か『大事なもの』を探しているの？」

「大事なもの…じゃなく、何を読もうか考えていたんだよ」

「そう。ならこの本にするといいよ。これも何かの縁だから」

（ぶつかった拍子に棚から一冊、落としてしまったのか）

「拾ってくれてありがとう。これは…『放課後冒険隊』…？」

[174 二次元好きの匿名さん 23/10/19(木) 21:29:07]

「君は読んだことがあるのか？…あれ、いない…？」

（いつの間に…音もなく消えてしまったな。

　…まあ、いいか。この本のあらすじは…）

（………そこはかとなく既視感のある登場人物たちだな。

　特にこの、運動が得意な兄と、兄を慕う弟…）

「あ、グエル先輩！」

「またお会いしましたね」

「フェルシー、ペトラ。…何か話したいことがあるんだな？」

「えへへ、さすがグエル先輩」

「…今、お時間大丈夫ですか？」

「ああ、構わない。元々バイトまでの時間つぶしに来ただけだ」

（本の続きはまた今度読むことにしよう）

[175 二次元好きの匿名さん 23/10/19(木) 21:37:51]

「前に話した手記なんすけど、なんと！いくつか解読が終わったんすよ！」

「特に興味深かったのが100年前に書かれたものなんですけど…！」

「…この街で、すっごい儀式が行われてたみたいで！」

「すごい儀式…となると、自治体の郷土資料にも残ってそうだな」

「それが不思議なことに、手記以外には残ってないんですけど…」

（一気に信憑性が減じたな…）

「他の手記…もっと古いのも解読中なんすけど！」

「200年前の手記にも、同じような記述があったのが気になるんですよね…」

「…100年ごとに似たような儀式が行われていた？」

「まだ可能性の段階ですけど、おもしろくないっすか！？」

「わくわくしちゃいますよね～！」

「…そうだな」

（100年ごとの儀式…今が、前回から数えて100年目だとしたら…？…考えすぎだろうか…）

[176 二次元好きの匿名さん 23/10/19(木) 21:47:12]

～植物園～

「………」

（人の少ない場所で、植物に囲まれていると…落ち着く。

　周囲の目なんて気にしなくていい、…普通の人間に、なったみたいで…）

（あそこにいるのは…！）

（…あまり、良くない気配。敵意…に近い。これは、きっと…）

「あ！4号！スレッタも！」

「！」

「…5号さん…」

「偶然だね～。僕たち三人が揃うなんて。4号とはこの後、会う予定だったけどね？」

「え？」

「………」

[177 二次元好きの匿名さん 23/10/19(木) 21:51:41]

「…何度も言っているはずです。4号さんは…危険な存在だと」

「そう？でも僕の方が強いから問題なし！」

「そういう問題ではなく…！」

「も～、そんなに怒ってないで、せっかく会えたんだから遊ぼうよ～。

　僕、君のことも結構好きだよ？」

「適当言って誤魔化すのはやめてください！」

「適当じゃないよ。スレッタは…僕の初めての友達ってことになるんだから。

　もっと仲良くしたいのは本当だよ？」

「…そう言っていただけるのは有難いですけど…」

「………」

4号？？（81～）：dice1d100=90 (90)

[178 二次元好きの匿名さん 23/10/19(木) 21:53:46]

「すごいですね！2割で成功してますよ！」

「まずい」

「やばい」

「え？」

「5号、頑張って」

「え？え？」

[179 二次元好きの匿名さん 23/10/19(木) 21:58:08]

「っ……あ…？」

（どうして、今…！？）

「にしても君、こんな場所に興味あるんだ？」

「それは…落ち着きますから。自然の多い場所は気持ちが安らぎます」

「わかる～。僕も花畑や湖に囲まれて育ったから、……4号？」

「ん、…ぅ…」

「ん…っ？」

「………へ、あ…あ…！？」

4号魅了（11～）：dice1d100=87 (87)

5号魅了抵抗（21～）：dice1d100=29 (29)

[180 二次元好きの匿名さん 23/10/19(木) 21:59:08]

ギリギリ抵抗成功…？

[181 二次元好きの匿名さん 23/10/19(木) 22:03:38]

「…何、これ…んぅっ」

「はあ……んんっ…！」

「ひ、ひゃ……な、なに…何を…！？」

「？…ね、スレッタ、これ何…んむっ」

「だめ、こっち、…僕だけ、見て…」

「はわわわわ！？」

「は、……あっ…も、だめ…我慢、できない…」

「何を？…あいたっ」

「きゃあっ！？そ、そそ、そんな、だ、大胆…っ」

「ん、……ん…？」

[182 二次元好きの匿名さん 23/10/19(木) 22:07:53]

「もー、急に噛んだりして何？痛いよ～」

「………！？」

「何に驚いてるの？僕もびっくりしちゃった。

　ねえ、さっきの何？…ん？もしかして今のが…口づけ？」

「きゃ～…！」

「なんかスレッタ、楽しそうだね」

「だ、だだ、だって…こんな…私、こんなの…戦争に行ってて、全然、物語でしか知らなくて…！」

「それ僕も一緒～」

（…まだ、昼なのに…あんな衝動が…

　それに彼、僕に手加減なしで噛まれても…薄っすら血が滲んだ程度で、何ともない…？）

[183 二次元好きの匿名さん 23/10/19(木) 22:11:15]

「…5号、君…死なないの？」

「え？普通に死ぬよ？この世界に来る前は普通に首を斬られて死んじゃったし」

「なら、どうして今…」

「…？」

スレッタ目星（31～）：dice1d100=35 (35)

[184 二次元好きの匿名さん 23/10/19(木) 22:12:24]

気ぶりスレッタの反応かわいいなw

[185 二次元好きの匿名さん 23/10/19(木) 22:14:29]

首を斬られて…？
戦場で首斬られてるとまだいいな…

[186 二次元好きの匿名さん 23/10/19(木) 22:17:58]

「4号さん、まさか…今、『殺すつもり』で…噛んだんですか？」

「………」

「え～、そうなの？どうして？僕のこと好きになり過ぎちゃった？」

「え………。………そんな…まさか……」

（…『嫉妬』がトリガーになった…？そんな…まるで僕が、本当に5号のことを…）

「………あれ？…えっと…なんか、変な感じ…何かな、これ…」

「………」

dice1d100=58 (58)　+20

「これは…気ぶり度だ」

「気ぶり度」

「高いほど…いい結果になる。流れを汲んで…補正をつけてやろう」

[187 二次元好きの匿名さん 23/10/19(木) 22:23:29]

「そこに愛は…あるんですね」

「は？」

「ん？」

「…分かりました。4号さん…私はあなたの…愛を肯定します」

「何を言ってるのかちょっと分からない」

「…私も…シャディクさんに信じてもらって、これからやり直していこうと…

　4号さんも、5号さんとならきっと…やり直していけます。お二人を見ていて、そう思えたんです」

「スレッタ、急にどうかしたの？」

「…私も、信じてみようかなって。思考停止して疑うんじゃなく…共に歩む道を探せたら、と思って」

「…ええと。よく、分からないけど…ありがとう？」

[188 二次元好きの匿名さん 23/10/19(木) 22:26:42]

「予想外のダイス結果ばかり出すから想定よりかなり早くお前たちが結託したんだが？」

「いえ～い色ボケ最高～」

「気ぶり最高です～！

　…ワイプの私は少しだけ脳が破壊されていますが、もはや慣れつつありますね！

　むしろこの感覚が気持ちよくすら感じます！」

「…大丈夫？」

「お前たち三人とも、相互に友好度を+1しておく。…本当に…この段階でここまで打ち解けるとは…

　おかげでほぼルートが決まって…」

[189 二次元好きの匿名さん 23/10/19(木) 22:45:19]

【🎲・閲覧注意】オール・フォー・ユーpart4｜あにまん掲示板

「次だ。…思うようにいかないものだな、シナリオというのは…」

「俺や4号みたいにほぼガチガチに固めるか、5号みたいに最初から余白を大きくしておく方がやりやすいんじゃないか？」

「結局最後はいつもアドリブですけどね」

[190 二次元好きの匿名さん 23/10/19(木) 22:51:51]

「そういえば、次のシナリオは結局どうするの？」

「そうだな…俺としては冒険がおすすめだ。

　これならロスト…に近い状態は発生するが、基本的に全員生還を前提にシナリオを作る」

「他は色ボケとファンタジーだっけ？」

「ファンタジーは死んでも蘇らせるから安心して死んで構わないぞ」

「サイコかあんたは」

「…どっちにするかな…いっそダイスで決めるか」

「色ボケは？」

「…一応選択肢に入れるか」

dice1d3=3 (3)

1：明るく愉快な（？）冒険

2：割とコミカルになりそうなファンタジー

3：色ボケましまし！ヒロインレース？

[191 二次元好きの匿名さん 23/10/19(木) 22:53:33]

グエル進行役の色ボケ！？

[192 二次元好きの匿名さん 23/10/19(木) 22:55:36]

そこを引くのがおまえがおまえたる所以だよグエル

[194 二次元好きの匿名さん 23/10/19(木) 22:57:41]

色ボケシナリオ作るグエル想像したら草

[195 二次元好きの匿名さん 23/10/19(木) 22:58:16]

「…次回は色ボケシナリオだ。

　主人公になったPCを中心にシナリオが進行する。それ以外は…ほぼNPC扱いに近いな」

「へ～」

「攻略対象が他のPCってこと？」

「ああ。それ以外のNPCも一応サブキャラとして攻略可能としよう」

「兄さんは？」

「俺は無理」

「　　　」

「…構想段階だから、変わる可能性もあるが…女神、手伝い頼む」

「はーい。本当なら私進行のシナリオにしようかな～？と思ってましたからね。お任せください」

[196 二次元好きの匿名さん 23/10/19(木) 23:03:18]

「…せっかくですし、シリアス度を上げましょうかね？」

「ええ～…」

「…他の皆さんには内緒ですけど。

　次回、色ボケの皮を被った…何かになる予定ですので。

　よろしくお願いしますね～」

「…色ボケ要素も含まれるのは事実だ。それ以外の要素も含まれるというだけで」

[197 二次元好きの匿名さん 23/10/19(木) 23:15:46]

ドキドキ文芸部かみつめてナイト（さすがにRじゃない方）か…

[198 二次元好きの匿名さん 23/10/20(金) 06:50:40]

ダイスは誰を主人公に選ぶかな

[199 二次元好きの匿名さん 23/10/20(金) 06:52:56]

ロウジくん追加

[200 二次元好きの匿名さん 23/10/20(金) 07:34:55]

みつめてナイトシリーズ久しぶりにやりたいなと思ったら配信無くて草
ちなみにお嬢様キャラを攻略しようとしたら作中防げるルートもある爆弾テ 口を引き起こして没落させる必要があるときメモ形式のゲームだよ