- 1二次元好きの匿名さん23/10/18(水) 20:12:22
- 2二次元好きの匿名さん23/10/18(水) 20:12:50
- 3二次元好きの匿名さん23/10/18(水) 20:13:23
- 4二次元好きの匿名さん23/10/18(水) 20:14:14
- 5二次元好きの匿名さん23/10/18(水) 20:14:44
- 6二次元好きの匿名さん23/10/18(水) 20:16:23
たて乙
- 7二次元好きの匿名さん23/10/18(水) 20:18:41
ほし
- 8二次元好きの匿名さん23/10/18(水) 20:18:52
ほし2
- 9二次元好きの匿名さん23/10/18(水) 20:19:25
この世界線のミオリネはエリクトとの絡みで母性がグレードアップしてるから注意だぞ!
- 10二次元好きの匿名さん23/10/18(水) 20:19:28
ほし3
- 11二次元好きの匿名さん23/10/18(水) 20:19:50
グエルは最近ビジネスライクな付き合いしかないからちょっと寂しいとおもってるぞ!
- 12二次元好きの匿名さん23/10/18(水) 23:17:15
二人はそれからしばらく情報を共有した。スレッタベースのメカっ子要素がグエルの琴線に触れかけたが姿がわからないので不発に終わった。
「しかしそんなことが起こるものなんだな・・・」
グエルはケリュケイオンの存在に未だ半信半疑といった様子だ。ミオリネもそれに関しては実物を見せられない以上、確信に至る提案をできないことにやや歯がゆい思いだ。
「現実は小説より・・・あら?」
不意にミオリネの端末に着信が入った。名前が文字化けしていたのでもしやと思い出てみる。
「もしm『酷い、です!置いていった!』うっ!・・・ごめんね、ケリュケイオン」
スピーカーになった音声が部屋に響いた。
「ごめんなさい、寝ちゃったからそっとしておいたのだけど・・・」
『ミオリネ、酷い・・・』
「そうね、でもちゃんと連絡はいれといたでしょう?」
『見た、アドレスいれてくれてありがとう』
「いいのよ、いずれあなたもエリクトみたいに現実を行き来できるようにしてあげられればいいんだけど・・・」
その言葉に『そしたら、また、ぎゅっとしたい』、とケリュケイオンは言う。 - 13二次元好きの匿名さん23/10/19(木) 08:18:28
ほしゆ
- 14二次元好きの匿名さん23/10/19(木) 09:23:25
ほしし
- 15二次元好きの匿名さん23/10/19(木) 18:46:58
保温
- 16二次元好きの匿名さん23/10/19(木) 23:17:06
プロスぺラはこんな気分だったのだろうか。ミオリネはそう考えながら端末から聞こえる声に耳を傾ける。
「件のケリュケイオンか?」
グエルの問いかけにうなずいて答える。そわそわしているのでミオリネはちょっと引いた。
「今は通話で我慢して頂戴、端末じゃ手がふさがって不便ね・・・」
ふと、ミオリネの目にカメラとディスプレイ内蔵型のメガネが。
「これ・・・」
『どうかした?』
「いや、ディスプレイ内蔵型なら繋ぎっぱなしでもと思って・・・」
手に取ってチャネリングする。するとそれに即座に順応したのかケリュケイオンはスレッタによく似た姿で部屋に立っていた。違うのは髪型か、エリクトは希望により今はかつてのエルノラのようなショートになっているーーー何故彼女が好むのかはミオリネは知らないがーーーがケリュケイオンはセミロングで髪質はクセッ毛の姉二人と違いややストレート気味だ。
「さすがに早い、どんな感じ?」
『そっちと同じ、かも』
映像だけではあるがケリュケイオンは部屋をうろうろし、グエルの後ろを通ってミオリネの隣に立った。
『触れてる感覚、ない、つまんない』
「それでも見ているものは共有できるでしょ?」
『うん、それは、うれしい』
下を見るとケリュケイオンが腕を回しているのが見える。どうやらくっついているようだ。
可愛らしくもあり、なんだかここまでしかできない現状にもやもやもする。
- 17二次元好きの匿名さん23/10/20(金) 00:04:55
- 18二次元好きの匿名さん23/10/20(金) 05:54:08
哀れグエルwww
- 19二次元好きの匿名さん23/10/20(金) 13:57:18
頑張れグエル!
- 20二次元好きの匿名さん23/10/20(金) 17:30:27
あまりにストレートな拒否にミオリネもさすがにグエルが可愛そうになった。
「と、とりあえず挨拶だけでも・・・」
『まあ、それくらいなら』
ミオリネがメガネをはずしてグエルに手渡した。
「これで見えるのか?」
「ええ、挨拶して」
メガネをかけてみると・・・
「おお、彼女がケリュケイオンか」
『よ、よろしく』
「確かにスレッタそっくりだな」
グエルが苦笑しながらミオリネを見ていた。彼女は首を傾げたがレンズにはミオリネの陰に隠れて顔を出しているケリュケイオンが映っている。近づくとすごく嫌そうな顔をしたのでグエルはそっとメガネをミオリネに返した。
「・・・とにかく、スレッタそっくりだった」
「そうでしょ、まあ・・・結果は言わなくていいけど」
想定通りの結果にミオリネもきゅっとなった。
- 21二次元好きの匿名さん23/10/20(金) 22:29:25
>>20ーーーーーーーーーとある施設
「ベネリットに接収されたガンヴォルヴァが特異なパターンを発信しました」
研究施設にて一人の男性が助手らしき人物から報告を受けた。
「特異なパターン?要回収シグナルとは違うのか?」
「詳しくは・・・ですがこのパターンは独自のものです。解析に時間がかかりそうですが・・・」
「必要ならそうしろ、場所は割れてる。現状は放置されているようだしな・・・」
必要なら本体データの回収を行う。と男性は告げる。助手はそれを受けてPCで解析作業を始めた。
「グエル、そろそろ立ち直りなさいよ」
「大丈夫だ、俺は大丈夫だ」
「・・・」
『やっぱりへん「やめなさい」・・・ごめんなさい』
今日の作業を終えたミオリネとグエルはケリュケイオンを伴ってガンヴォルヴァの所在について話すことに。
「さて、ケリュケイオンがいる以上あのガンヴォルヴァはあのままにはできないわ」
「ジェターク社に移して管理することになるか・・・フロントに頼んで警備してもらう必要もありそうだ」
『もっと遠くになる・・・?』
「大丈夫、ジェタークなら通信設備があるし、クロウ・ワンダラーの試験もあるから公私で関われるわ」
それに、とミオリネは続ける。
「家族をそのままにしたりしないわ、そうでしょ?」
『!・・・うん』
ケリュケイオンは明るい笑顔を見せ、ミオリネも笑顔になる。
- 22二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 07:07:20
ほしゆ
- 23二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 13:29:28
ほしゆ
- 24二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 22:29:39
>>21地球寮に戻った頃にはもう夜だった。ミオリネはケリュケイオンとハンズフリーで会話できるメガネを借りておしゃべりをつづけていた。
「おかえりなさい、ミオリネさん」
「ただいま、まだ起きてたんだ?」
「ええ、なんかあれからこうしないと落ち着かなくてぇ・・・むふぅ」
スレッタに抱き着かれミオリネはたたらを踏んだ。メガネ似合ってますねと一言添えるのも忘れない。
『お母さん、甘えん坊』「ケリュケイオンも居たんだ、ふふふ、これが花婿特権なのですよ」
「はいはい、とにかく部屋いきましょ」
ケリュケイオンとスレッタは親子のような、友達のような不思議な関係である。共通するのは二人が揃うとミオリネを取り合うということだ。ここにエリクトが混ざるとまさしく姦しい。
「はぁ、とにかく疲れたわ・・・」
「おつかれさまです」『ミオリネお疲れ』
シャワーを浴びてベッドに横になる。するとスレッタもそれに倣って横になる。そして猫のように隣に寄り添う。
「ケリュケイオンに影響受けたんじゃない?」
「かもしれません」
えへーっと笑いながら答えるがそれからあまり時間をかけない内にスレッタは寝息を立て始めた。
「無理しなくていいのに」
不規則な自分と違いスレッタは規則正しい生活を送っている。そんな彼女にこの時間は辛いだろう。
『ミオリネ、私も寝る』
「うん、お休みケリュケイオン・・・私も、寝るわ」
通話が終わる音と共に端末は暗転し、メガネを充電のコネクタにセットしてミオリネもベッドに戻った。
- 25二次元好きの匿名さん23/10/22(日) 07:12:02
ほしゆ
- 26二次元好きの匿名さん23/10/22(日) 09:29:05
ほしゆ
- 27二次元好きの匿名さん23/10/22(日) 19:41:21
ほしし
- 28二次元好きの匿名さん23/10/22(日) 23:48:21
>>24ミオリネは夢を見た。不思議な空間で誰かと向かい合っている夢だ。赤い髪の毛が揺れる。スレッタ?いや、ちがう。彼女は・・・
「ケリュケイオン?」
『ミオリネ、あなたと、もっと、つながりたい』
まるですがるように、彼女は手を伸ばしてくる。ミオリネもそれにこたえるように手を伸ばして・・・。
「だめっ!」
遮るように、現れたのはケリュケイオンと同じ肌の色と声。スレッタだ。背後から腕だけが伸びてミオリネの手を握る。
『どうして!私はスレッタみたいにミオリネを知りたい!』
「ミオリネさんは私みたいには耐えられないの!そんなことしたら・・・!」
『いやだ!知りたい・・・寂しいのは・・・いや!』
夢うつつのミオリネにはこのやりとりすら朧気でされるがまま、ケリュケイオンの手がミオリネに触れる。
「がっ・・・」
「ミオリネさん!!!!」
データストームの空間がミオリネの視界を埋め尽くし、激しい息切れと痛みが彼女の体を駆け抜ける。
それと同時に自身の記憶、感情、全てにケリュケイオンが触れる不思議な感覚。
『ミオリネ、好き、ミオリネのこと、知りたいの』
「あ、ぐ・・・け、りゅ・・・け」
不思議とこのような目に遭うこと自体に嫌悪感はなかった。ただ、このままだとたぶん・・・
「し、ぬ・・・かも」
夢の中でもしも死んでしまったらどうなるんだろう。なんて、妙なことを考えながらミオリネは水底に沈むように意識を失っていく。
- 29二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 06:06:31
ほしゆ
- 30二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 08:08:40
ほしんつ
- 31二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 09:32:49
ほしゆ
- 32二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 20:09:01
保守
- 33二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 22:44:39
「・・・ふむっ!?」
次に気が付いたのはどれほど経ったころだろう。口の中に吹き込む風と自分の顔に触れる手、それに、柔らかい・・・唇の・・・。
「すぅ・・・」
「す、すとっぷ!・・・げほっ!ごほっ!」
息継ぎに離れたスレッタを制してせき込みながらミオリネは跳ね起きた。上半身を起こして周囲を見渡すとベッドの上だった。部屋はまだ暗く、それほど時間は経っていないようだ。
「みおりねさ・・・ふぇ」
「心配させちゃったわね」
「し、しんぱいなんてもんじゃなかったですょおおお!」
スレッタはべしょべしょに泣きながらミオリネを抱きしめる。ミオリネもスレッタを抱きしめ、体温を感じながら自分が生きていることを再確認した。
「スレッタ・・・私どうなってた?」
「データストームの痣が出てて・・・息が、止まってたんです・・・」
「そっか、それで、助けてくれたのね・・・あ、ありがと」
怖かった、と呟いてスレッタが抱きしめる手にこもる力が強まった。ミオリネはそれに優しく答えながらも、同時に恥ずかしさも感じてスレッタの髪に頬を寄せて彼女に顔が見えないようにする。
- 34二次元好きの匿名さん23/10/24(火) 06:01:53
保
- 35二次元好きの匿名さん23/10/24(火) 09:05:43
ほしゅ
- 36二次元好きの匿名さん23/10/24(火) 10:39:02
ミオリネはスレッタの頭を抱えるような形で抱きしめながら、回らない頭で考える。
どうしてケリュケイオンはこんな無茶な方法を取ったのだろう。彼女は寝ると、そう答えて自分から通信を切ったはずなのに。
夢、にしては全てがリアルで、スレッタがタイミング良く目を覚ますことも不自然。もしかしてスレッタは似たようなことを経験した?データストームの中だとするならスレッタがそれを行うことも可能なんだろう。なにせケリュケイオンがそれをしている。何の経路で私にアクセスできたのかは謎だが・・・。
「明日の予定はキャンセルね・・・」
窓に映る自分の顔、目元に走るパーメットの痣が彼女にケリュケイオンへの対応を優先させた。
- 37二次元好きの匿名さん23/10/24(火) 18:15:40
保守
- 38二次元好きの匿名さん23/10/24(火) 21:37:45
ほしゆう
- 39二次元好きの匿名さん23/10/25(水) 00:14:46
- 40二次元好きの匿名さん23/10/25(水) 08:06:10
ほしし
- 41二次元好きの匿名さん23/10/25(水) 09:23:43
ほしゆ
- 42二次元好きの匿名さん23/10/25(水) 20:09:42
ほししし
- 43二次元好きの匿名さん23/10/25(水) 21:53:29
胸騒ぎがする。ミオリネは不安を拭いきれず服を着替え始めた。
「ちょ、ちょちょ!ミオリネさん!」
「アンタも来なさい!悪い予感がするわ」
立ち上がるとふらつくがそれどころではない。ケリュケイオンは家族であるし、それ以上に彼女にはもうスレッタやエリクトのデータが詰まっている。それが万が一でも拡散されたり悪用されたら彼女たちがまた危険な目にあう可能性も捨てきれない。
「悪さをしたら叱ってやらないとね」
「!・・・そうですね!ミオリネさんを危ない目に遭わせたんだからうんと怒ります!」
むん!と気合の入ったスレッタと共にミオリネは寮を出て、ケリュケイオンのいる施設へと向かう。その最中にミオリネは父親のコネを使って得た緊急コードに連絡を入れる。
「もしもし、ドミニコス隊から出せる人、何人か呼んで頂戴」
『今からですか?!』
「悪いけど企業の機密関係の区画に誰か入ったかもしれないの、このセキュリティ破れる人物だとテロ関係者が物資かデータを取り返しに来たかも」
『・・・わかりました、数名で急行します。現場に着いたら合図をください』
テロ関係者と聞いてさすがに電話口の応対が緊張感を帯びた。電話を切ったミオリネは大きく息を吐いて端末をポケットに。
「み、ミオリネさん?!テロって・・・!」
「外れたらそのときはそのときよ、嫌な予感がぬぐえないの・・・対応できませんでしたじゃ話にならないのよ」
あんたたちのためだもの・・・。ミオリネは聞こえないくらい小さくつぶやいた。
- 44二次元好きの匿名さん23/10/26(木) 05:58:38
おは保守
- 45二次元好きの匿名さん23/10/26(木) 07:05:03
ほしししし
- 46二次元好きの匿名さん23/10/26(木) 10:11:24
★
- 47二次元好きの匿名さん23/10/26(木) 21:40:02
★
- 48二次元好きの匿名さん23/10/26(木) 23:46:35
- 49二次元好きの匿名さん23/10/27(金) 05:59:09
保守
- 50二次元好きの匿名さん23/10/27(金) 16:57:50
保守
- 51二次元好きの匿名さん23/10/27(金) 18:23:49
ほしゆ
- 52二次元好きの匿名さん23/10/27(金) 23:21:25
二人がどうしたものかと考えているとタクティカルベストを着込んだ男性が二人到着した。
「総裁代理、現着しました。ドミニコス隊所属のギリアムです」
「同じく、同隊所属のユリウスです」
「ご苦労様、危惧の通りセキュリティを突破されてる、警報もなってないからかなり周到な相手よ」
「了解です、二人は下がっていてください」
二人は小銃を携帯している。ミオリネはそれに頷いて入っていくドミニコス隊の二人を見送った。
「どうなるんでしょうか・・・」
「わかんないわ、それでもケリュケイオンが無事なら御の字なんだけど・・・」
少ししてから施設の電源が復旧し、セキュリティが破損したという通知がミオリネの端末に入る。同時にセキュリティ会社からの通知もうるさいくらい届いた。
「施設の電源が丸ごと落とされていたようです、施設内に不審な人物はいまのところいませんが・・・」
「データが肝心なの、できるだけ早く確認させて」
「ですが中には・・・」
「兵器に関するデータよ、悪用されたら危険すぎるの、わかってちょうだい」
ミオリネが頑として譲らないので隊員は増援を要請するとともにミオリネとスレッタを警備しながら施設内へと案内した。
- 53二次元好きの匿名さん23/10/28(土) 07:08:22
ほしゆ
- 54二次元好きの匿名さん23/10/28(土) 13:31:25
ほしし
- 55二次元好きの匿名さん23/10/28(土) 21:58:43
>>52施設内に入ると電源が入ったのかガンヴォルヴァが起動シークエンスに入っており、端末が一つずつ再起動しているのが見える。
「この端末のはず・・・」
「ミオリネさん、ちょっとストップ!私がやります!」
端末に伸ばした手をスレッタがキャッチする。ついでに恋人つなぎである。
「データストームが怖いです、再起動してるなら彼女もまた同じことをするかもしれないし」
「・・・わかったわ、とりあえず、その、離して」
ちょっと頬が赤いスレッタが端末を拾う。恥ずかしいならするな!と内心思ったミオリネだが端末の画面が点灯した瞬間にスレッタの顔にパーメットの痣が光る。
「っ!やっぱり!」
『・・・!・・・!・・・!』
ノイズが響き、ドミニコス隊の二人は驚いている。それを手で大丈夫とサインを送ってミオリネは端末を横から覗く。
ノイズが走る画像にケリュケイオンの画像が映り、目をこすりながら何かを叫んでいる。
「ケリュケイオン!こっちを見て!」
『怖い!こないで!怖い!こわいこわいこわい!』
ガンヴォルヴァがケリュケイオンの恐怖に同調するように頭を振る。機材がそれによって揺れ、端末から響くノイズが大きくなった。事情を知らない二人も戦々恐々としている様子だ。
「静かに!!!!」
そんな中で一人冷静だったミオリネが、端末に向かって力いっぱい叫んだ。
「「「『・・・』」」」
全員がフリーズした。ガンヴォルヴァとスレッタは頬を両手で押さえる仕草になり、ドミニコス隊の二人は直立で硬直した。
- 56二次元好きの匿名さん23/10/29(日) 07:35:48
ほしゆ
- 57二次元好きの匿名さん23/10/29(日) 12:58:13
ほしし
- 58二次元好きの匿名さん23/10/29(日) 20:40:41
★
- 59二次元好きの匿名さん23/10/29(日) 21:59:24
「ケリュケイオン、何があったのか、教えて、わかった?」
『は・・・はい・・・』
短く文を切って丁寧に伝えるとケリュケイオンはログを提示してことの経緯を話した。
『知らない人がアクセスしてきた。ここに入ってきて、私を抜き出そうとした』
アクセスのログが表示されるとそこには所属不明のアドレスが表示されている。
「ウチじゃないわね、他所に送るつもりだったみたい。衛星通信・・・?」
「すみません、ちょっと拝見・・・」
聞いていたドミニコス隊のギリアムがアドレスに目を通した。
「これ・・・高度に暗号化されてます。軍用でしょう、複数のトークンでパターンが組まれてますから・・・」
「ホントはこれ?」
「ああ、そうそうこれ・・・って、もう解除したんですか?!」
スレッタがすっと暗号を解除したのでギリアムは仰天し、ミオリネはスレッタの頬をつねった。
「すごい、メカニック科の方ですか?」
「お手柄ねぇ(あんたマジでなにやってんの?」
「いひえ・・・ふぁいろっほへふ」
「???・・・とにかくこれなら何処のサーバーか特定できますよ」
- 60二次元好きの匿名さん23/10/30(月) 00:26:39
ほしゆ
- 61二次元好きの匿名さん23/10/30(月) 05:58:03
ほしゅ
- 62二次元好きの匿名さん23/10/30(月) 14:22:07
ほしし
- 63二次元好きの匿名さん23/10/30(月) 22:50:40
ギリアムが持ち歩いていた小型PCで提供されたサーバーを検索する。
「これは・・・複数経由してますが・・・地球のサーバーに送ろうとしてますね」
「地球?なんでそこに・・・」
「わかりません、ですが侵入者がいることは間違いないです、早急にセキュリティを強化すべきでしょう」
PCにはサーバーの使用者が表示されているもののそれも正しい表記かは怪しい。なにせ非合法なことに手を染めているのだから。しかしながら嫌な予感が的中したことでミオリネ達は対策を練る必要がでてきた。
これはアスティカシア全体の問題にもなりうる大がかりなものだ。
「現着しました、大変でしたね」
ドミニコス隊の司令であるケナンジが現場にやってきた。ミオリネは困惑したがケナンジはアドレスの情報などを鑑みての行動だという。
「司令が出張ってくるレベルの話なの?」
「ええ、地球に降りた例のプリンスからも情報が提供されてますからね。今回もそれに絡んでると見て間違いないでしょう」
プリンスと聞いて人物に見当がついたミオリネは露骨に嫌そうな顔をしたが彼は優秀なだけに情報の正しさには定評がある。ケナンジが出張ってきたのにもそれなりに根拠があってのことだろう。
「テロ組織?」
「それだけで済めばいんですがね」
飄々とした態度は崩さずともケナンジにも若干の緊張の色が見える。ミオリネはそれに目ざとく気付くとケナンジに改めて依頼をすることにした。
- 64二次元好きの匿名さん23/10/31(火) 05:56:37
ほしゅ
- 65二次元好きの匿名さん23/10/31(火) 07:43:51
ほしゆ
- 66二次元好きの匿名さん23/10/31(火) 13:17:18
ほししし
- 67二次元好きの匿名さん23/10/31(火) 21:22:26
うまいことケリュケイオンをエグゼのコピーロイドみたいなのにインストールして過ごして欲しいな
- 68二次元好きの匿名さん23/10/31(火) 22:32:06
「ケナンジさん、ちょっといいかしら?」
「なんでしょう、総裁代理」
「ここにはガンドフォーマットに高いレベルで適合したパイロットのデータとそのデータを蓄積した教育型コンピュータがあるのよ」
一瞬固まったケナンジは眉間に手を添えて唸る。
「それだけでなんとなく侵入者がデータを抜こうとした理由がわかりましたよ」
「そうよね、それにこれは個人情報も詰まってるから断固として部外者に渡すことはできないの」
わかるわよね?とミオリネは続け、ケナンジは溜息をついた。
「ええ、警備のバックアップはこちらでも完全なものを用意しますよ。こればっかりは奴らには渡せない」
頬を青い光が走るスレッタ・マーキュリーを見てケナンジは溜息を再びついた。ケナンジはかつての悪夢に思いをはせながら此度はどのような結末になるのかを考えていた。
- 69二次元好きの匿名さん23/11/01(水) 07:57:50
保守
- 70二次元好きの匿名さん23/11/01(水) 13:17:23
ほししし
- 71二次元好きの匿名さん23/11/01(水) 22:31:31
念のため早めの保守
- 72二次元好きの匿名さん23/11/01(水) 22:32:09
スレッタの全身を走るパーメットの光が収まっていく。それに伴ってガンヴォルヴァも沈静化し、端末以外の機材は少しずつ機能を停止していく。
「大型のデータ管理用サーバーってあります?」
「そんな『大将やってる?』みたいなノリで出せるもんじゃないですよ・・・」
「むしろMSごと移動させた方が安上がりなような・・・」
スレッタの無茶なお願いにドミニコス隊の二人は唖然としている。しかしユリウスの不用意な一言がスレッタとケリュケイオンにいらぬ天啓を与えた。
「なるほど!」
『なるほど!』
声が見事にハモッた。そしてスレッタが端末を叩くとケリュケイオンが再びガンヴォルヴァを起動させようとした。
「バカ!やめなさい!」
「『ひぅっ!』」
怒り顔のミオリネが咄嗟に止めに入ったので事なきを得た。二人はしゅんとして正座(ケリュケイオンは画面内で最小化)し、ミオリネのお説教をくらうことになった。
「とりあえずこの場は我々に任せて戻ってもらって結構ですよ、まだ子供は寝る時間だ」
説教が一段落したところでケナンジのフォローが入りミオリネたちは寮に戻ることにした。ケリュケイオンは電源を落とさず、ドミニコス隊の警護の元引っ越し作業の為準備を始めることになった。
- 73二次元好きの匿名さん23/11/02(木) 05:59:31
保
- 74二次元好きの匿名さん23/11/02(木) 07:56:24
ほしゆ
- 75二次元好きの匿名さん23/11/02(木) 13:19:05
ほしゆ
- 76二次元好きの匿名さん23/11/02(木) 22:40:14
翌日、まだ夢の中のミオリネとスレッタを他所に朝一番に出社したグエルはケリュケイオンのデータを盗み出そうとした犯人がいる事、それに伴ってジェターク社で最もセキュリティの高いMS試作実験場にケリュケイオンを移設することを聞かされ仰天したがそれを粛々と受け入れて一番のスペースを彼女に用意した。
「それで、久々にクロウ・ワンダラーの実験に来てみたら・・・」
『・・・』
「なんでもうクロウ・ワンダラーの中にいるの?」
スレッタはクロウ・ワンダラーがまるで人間のように指をもじもじさせていることに笑みを浮かべているがミオリネは勝手にデータをクロウ・ワンダラーの中に移設していたケリュケイオンの勝手な行動にやや呆れ気味だ。
『だって、ガンヴォルヴァは容量小さいし、教育型コンピュータの性能こっちのがいいし・・・』
エリクトのデータも吸収したのか話し方や仕草、それに言い訳までどこか二人に似てきた。
高度に成長したAIにジェタークの技術屋連中は目を輝かせている。セキュリティなどが大変なことになっているはずだがそこらへんはいいのだろうか。彼女もパーメットの力を理解し始めているのか、それとも吸収したデータが馬鹿げているのか。
- 77二次元好きの匿名さん23/11/03(金) 00:29:57
セキュリティなどお構いなしにデータとデータの接点を繋いでまるではしごを掛けて行き来するようにガンヴォルヴァがジェターク社のサーバに接続した瞬間にPCやサーバーを経由してエリクトとスレッタのデータが入ったデータバンクを発見し、そこからクロウ・ワンダラーの中に入ったようだ。
「ウィルスなら速攻で発見されて締め出されてる可能性もあったんですけど・・・」
「履歴すら残ってませんね・・・」
技術屋たちは自身のPCが通り道に使われたことを知り、セキュリティチェックを行っているがそれにすら痕跡は残っていないようだ。これがパーメットと同調した二人のデータを学習した力なのだろうか。
『ミオリネ、乗ってみてほしい』
「え?私?パイロットじゃないわよ?」
『大丈夫、私がいる』
どことなく自慢げだが・・・。
「いきなりパーメット流し込んだりしないでしょうね?」
『そんなことしない、あれは事故。電源が飛んだからログが混線して繋がっただけ』
「ログが混戦って?」
『記憶が間違って流れた。スレッタの近くにミオリネが居たからそっちに反れた』
どうやら強制シャットダウンと彼女の拒絶の影響で過去の記憶の通りに動作がなぞられたらしい。そして彼女の意識がはっきりしていなかったため偶然が重なってこちらに記憶と動作が流れ込んだようだ。
- 78二次元好きの匿名さん23/11/03(金) 10:21:37
ほしゅ
- 79二次元好きの匿名さん23/11/03(金) 18:16:49
ほしし
- 80二次元好きの匿名さん23/11/03(金) 21:09:07
- 81二次元好きの匿名さん23/11/03(金) 22:23:11
パイロットスーツを着て、ジェターク社の面々からマニュアルを受け取ったミオリネはそれに目を通していく。
補助があるだろうがそれでも自力でできるにこしたことはない。幸いというべきかエアリアルのようにOSが洗練されているからか操縦システムが似通っており、腕前を求められるような難しい操縦でなければなんとかなりそうだ。
「うふふー、わくわくしますねぇ」
「アンタもう何回も乗ってるでしょ?」
「ミオリネさんと一緒なのがいいんじゃないですかぁ」
にこにこ顔のスレッタに溜息を軽くつきつつも自身もちょっとだけ期待している。クロウ・ワンダラーはかなり投資をしている。これの性能を自身の手で確認できることは彼女にとってもプラスになるだろう。
あれこれ考えながら歩いているとジェターク社の社員が暖かい目でこちらを見ているのに気付いた。何故かと視線を動かすといつの間にかスレッタと手を繋いでいることに気付いた。
「・・・」
離そうとしてみたがスレッタが握っているので力を抜いたところで今更だった。エリクトと繋ぐことに慣れていたのでついつい雰囲気のそっくりなスレッタとも手を繋いでいたのだろう。
- 82二次元好きの匿名さん23/11/04(土) 06:57:14
☆
- 83二次元好きの匿名さん23/11/04(土) 08:09:31
ほししし
- 84二次元好きの匿名さん23/11/04(土) 09:23:22
ほしゆ
- 85二次元好きの匿名さん23/11/04(土) 21:04:45
ほしし
- 86二次元好きの匿名さん23/11/04(土) 22:36:19
ハンガーに移動すると待ちきれないとばかりにケリュケイオンがクロウ・ワンダラーを操って二人を迎えにきた。
「まるで王子様みたいね」
『むふん』
「ひおっ!?」
手を差し出して掴まるように促すケリュケイオンにミオリネはつぶやく。それを聞いて二人はそれぞれ異なった反応を見せた。ケリュケイオンはどこか自慢げに、スレッタはギョッとした顔でミオリネを見る。
「さ、エスコートして頂戴」
ミオリネはすっと手を伸ばして優雅に微笑む。こういうところはやっぱり育ちがいいのである。
「むぅ、します!エス、コート!」
「ちょ・・・きゃっ!」
スレッタが強引にミオリネを抱え上げる。いわゆるお姫様だっこだ。そのまま一足飛びにクロウ・ワンダラーの手の上に飛び乗り、そのまま開いたコックピットハッチに飛び乗った。
無重力に等しいハンガーとはいえ随分な力持ちである。
- 87二次元好きの匿名さん23/11/05(日) 08:13:02
ほししし
- 88二次元好きの匿名さん23/11/05(日) 13:01:13
ほしゆ
- 89二次元好きの匿名さん23/11/05(日) 22:27:32
「しかしミオリネ総裁代理はモテモテですな」
「そうだな・・・」
スレッタが顔を真っ赤にしながらミオリネを抱き上げているのを周囲は微笑ましい目で見ている。ついこの間までは周囲に味方がおらず、肩肘張った生活の中で孤立している印象だったが今の彼女はまさしく年相応といったところか。
「二人乗りなのはわかってたけど、結構広いのね」
「元々は大人二人は乗れる訓練機用のシートを利用してるみたいですよ」
「そういえばそんなことも言ってたわね、っと・・・ここでいいの?」
「ケリュケイオンがサポートするのでメインパイロットでお願いします、私もサポートしますので!」
「わかった、やってみるわ」
クロウ・ワンダラーがAIの補助を受けてとはいえよどみなく移動を始める。発進デッキに移動したクロウ・ワンダラーはカタパルトデッキに移動し、整備士の案内を受けて進む。
『カタパルト固定OK、進路クリアー・・・発進どうぞ!』
「ミオリネ・レンブラン、クロウ・ワンダラー・・・行くわよ!」
暗記したマニュアルの通りにスラスターに点火して猛スピードで進む。スピードにシートと操縦桿がガタガタと揺れるがそれもやがて収まり、巡航速度で航行を開始する。
「ふう、出力もスラスター残量も問題なし・・・ガンドフォーマットも大丈夫よね?」
「はい、全項目問題無し・・・です!」
パイロットはほぼほぼ未経験ではあるもののエアリアルに似通った操作性からかミオリネは存外早く操縦に慣れていった。
- 90二次元好きの匿名さん23/11/06(月) 05:41:58
保守
- 91二次元好きの匿名さん23/11/06(月) 07:11:44
ほしゆ
- 92二次元好きの匿名さん23/11/06(月) 13:35:55
ほししし
- 93二次元好きの匿名さん23/11/06(月) 23:13:03
「すごい、上手ですよミオリネさん!」
『今、サポート無しで動いてる。すごい』
「静かに!あぁもう、これエアリアルよりぐにゃぐにゃするのよ!」
操縦に手一杯なのかミオリネは二人の賞賛に応じることもできずにあたふたしている。実際ガンドで操作できるエリクトとパイロットとしてピーキーな機体でも操作できるスレッタが扱うこと前提で調整されているので本来なら巡航できるだけで大したもんである。
『こちら、管制です。快適なフライトでしょうか?』
「ジョークに応答できる余裕はまだないわ、ここにはCAもいないし!」
バレルロールから速度を落としてあらかじめ決まったルートを一周する。
「CAなら私がやります!」
『ミオリネ、ご一緒にポテトはいかが』
暇なのかスレッタとケリュケイオンがたびたびにぎやかになる。ミオリネはそれにイラっとしたのかふざける二人を他所に機体各所のスラスターを全開に設定する。
「フルパワーでぶっ飛ばすわよ!」
「ちょ、ミオリネさささささささささ!!!!」
流石に予想外だったのかスレッタは機体の振動にあわせてガタガタと揺れ始めた。ケリュケイオンはガタガタ揺れるスレッタを見てニヤニヤしている。
「ぬぐぐぐぐ!ぐにゃぐにゃならこれくらい重い方が・・・!」
『ミオリネ、それはダメ。姿勢制御入るよ』
急制動を行おうとしたのをケリュケイオンが先んじてカットする。減速しつつ制御をパーメットにリンクしたスレッタに移譲して緩やかに旋回を行う。
「ミオリネさん、後ろに私がいる事忘れちゃだめですよ」
急制動なんかしたら私が飛んでいきます!とスレッタが後ろからミオリネの頭を左右にゆする。
- 94二次元好きの匿名さん23/11/07(火) 08:13:45
保守
- 95二次元好きの匿名さん23/11/07(火) 13:54:15
「わかった、わるかったわよ、それやめ、なさいよ!」
スレッタの不満を体現するようにクロウ・ワンダラーが両手をぱたぱたしている。ミオリネはスレッタに左右に振られながら謝りつつ自分と違い、高速域で安定した航行を行うクロウ・ワンダラーを見て改めてスレッタの実力を確認したのだった。
「アクロバット飛行なんてミオリネさんも困ったさんですね」
『あの速度で急制動したらたぶんストールする、あと、下手するとパーツが分解するかも』
「悪かったわよ・・・」
スラスターを乱暴に蒸かしたからか噴射剤の残量が偏っており、姿勢制御バーニアで体勢を整えながらハンガーへとUターンする。
「けっこう派手に動かしましたね、バーニアの一部焦げてますよ」
「・・・ご、ごめんなさい」
「ああ、マントの一部も焦げてる!二人の時は焦げなかったのに!」
しゅしゅしゅ・・・とミオリネがどんどんと小さくなる。スレッタはおろおろしているがグエルはそれを見て整備士を一喝した。
「素人が使ったからといって不具合が出るようなものに大金を出した覚えはないぞ!そもそも出力を全開にしたら焦げるような場所にマントなんかつけるな!スラスターの位置を見直せ!出力もだ!」
「は、はい!」
まったく!とグエルは腕を組んで整備士を追い払う。
「ま、あのふらふらした飛び方と急加速は俺もひやひやしたがな」
「・・・台無しね」
『台無し』
「グエルさん・・・」
稼いだ好感度を秒で消費したグエルだった。
- 96二次元好きの匿名さん23/11/07(火) 22:32:49
ほしゅ
- 97二次元好きの匿名さん23/11/08(水) 07:46:09
ほしゆ
- 98二次元好きの匿名さん23/11/08(水) 13:06:55
ほしし
- 99二次元好きの匿名さん23/11/08(水) 22:19:59
ほしゆ
- 100二次元好きの匿名さん23/11/08(水) 22:41:01
- 101二次元好きの匿名さん23/11/09(木) 07:27:46
ほしん
- 102二次元好きの匿名さん23/11/09(木) 16:59:12
このレスは削除されています
- 103二次元好きの匿名さん23/11/09(木) 22:21:32
端末にふと目を落とすとケリュケイオンが表示され、そこから経路図が表示された。それに従って移動してみるとどうやらジェターク社の技術部の部屋のようだ。
「ケリュケイオン、ここになにかあるの?」
問いかけにピロン!と通知が。どうやらここにミオリネがかけていたメガネに似たものがあるらしい。
「おじゃま・・・します!」
慣れないところではまだまだおかしなイントネーションが出てしまう。しかしながらそれを聞く人はいなかった。
今はクロウ・ワンダラーの調整で皆で払っているようだ。
「ここにその、ミオリネさんが使ってたのがあるの?」
肯定を告げる通知と見本の画像が添付されたデータが届く。最新型!と銘打ったそれはミオリネのやや大型のそれとは違い、かなりおしゃれかつ小型の丸メガネ型サングラスのデザインだ。
「おお、ちょっとかっこいい・・・かも」
勝手に触ってもいいものかちょっと迷ったスレッタだったがケリュケイオンの猛プッシュとミオリネに似合うかな?という好奇心に負けて手に取った。
「凄い」
サングラス型のレンズはディスプレイを兼ねておりハンズフリーで端末を操作できるようになっている。これによって端末をポケットに入れたままデータを確認できるということだ。またディスプレイが移動中は透過するようになっており歩行中でも咄嗟に視界を確保できるようになっている。設定によってはレンズの片方だけをディスプレイと同調させられるようだ。つるの部分には骨伝導式のイヤホンが内蔵されており、耳にかけていれば通話もできる。
これがここまで小型化されているのだからジェターク社の技術力はすごいのだ。
- 104二次元好きの匿名さん23/11/10(金) 09:43:31
保
- 105二次元好きの匿名さん23/11/10(金) 13:26:54
ほしゆ
- 106二次元好きの匿名さん23/11/10(金) 17:08:50
ほしゅだべさ
- 107二次元好きの匿名さん23/11/10(金) 23:08:22
端末とメガネを同調させるとスレッタの視界にケリュケイオンが現れる。
「おお、ケリュケイオンがここに!」
『これでデータ通信少なくて済むね』
通話に切り替えたらしい。ここの施設はジェターク社の通信設備が整っているのでWifi的な感じで大容量の通信が手軽に行えるようだ。
『パーメットで繋がればメガネ無しでも大丈夫だけどね』
「それだとどのみちミオリネさんは無理だからしょうがないです」
メガネをかけて部屋を出るとスレッタは社会見学気分でジェターク社の中を歩くことにした。