- 1二次元好きの匿名さん23/10/20(金) 10:34:59
- 2二次元好きの匿名さん23/10/20(金) 10:36:20
マン兄さん「やぁ、Zくん。訓練がんばってるね。試しに光線技を私に放ってみなさい(胸筋防御体勢を取りつつ)」
Z「!??!?」 - 3二次元好きの匿名さん23/10/20(金) 10:38:38
セブンじゃないし大丈夫だろ…多分…
- 4二次元好きの匿名さん23/10/20(金) 10:48:45
マン兄さん「まず、Zくん。私に光線技を放ってみなさい」
Z「な、なんですとぅ!?いえ!それはマン兄さんに対しては畏れ多く…」
マン兄さん「やりなさい」
Z「ですから!それはあまりにも…」
マン兄さん「やれ(威風)」
Z「あっはい」 - 5二次元好きの匿名さん23/10/20(金) 10:51:22
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- 6二次元好きの匿名さん23/10/20(金) 10:52:04
ジャックにスライスハンド、80に八つ裂き光輪を教えた実績を踏まえると、
教えるとしたら切断技だな - 7二次元好きの匿名さん23/10/20(金) 10:55:03
Z「それでは行きますよ?ほ、本当に良いんですよね?」
マン兄さん「(良い笑顔で来い!の姿勢)」
Z「それじゃ、遠慮なく…ゼスティウム!!光線!!!」
マン兄さん「(光線技を受けて不動の姿勢のまま少し後退)」
Z「ぬぬぅ…ぬぅぉぉぉぉお!!!─って、え?」
マン兄さん「(光線技を手で弾く)」
Z「!!??」
マン兄さん「大体、分かった」
Z「なにがです!?え?大丈…えぇ…」 - 8二次元好きの匿名さん23/10/20(金) 11:20:13
マン兄さん「君の光線技はなかなかに良い」
Z「!」
マン兄さん「しかし、独自性を追うばかりで基礎が足りてない。スペシウム光線をもっとやろう」
Z「お…おぉ…」
マン兄さん「1日24時間ぶっ続けでな」
Z「──え?」 - 9二次元好きの匿名さん23/10/20(金) 11:26:16
マン兄さん「Zくん、君のゼスティウム光線は威力は申し分ない。しかし、これではゼットンなどの光線耐性のあるものには苦戦する。ならば、光線の基礎的な威力とそれを扱う体力をつけるべきだ」
Z「おぉ…なるほど…」
マン兄さん「では、さっそくスペシウム光線感謝の10万回からだ」
Z「え"!?(24時間ぶっ続けにもう抗議した後の不可緩和案を聞いた反応)」 - 10二次元好きの匿名さん23/10/20(金) 11:34:00
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- 11二次元好きの匿名さん23/10/20(金) 11:35:08
スペシウム光線特訓後
マン兄さん「実物のゼットンとほぼ同じ耐久を持った技術局謹製ゼットン人形にスペシウム光線だ!Zくん!」
Z「ぜぇ…はぁ…し、し…ぬぅ…す、スペシウム!!光線!!!だぁぁぁあ!!突破できない!!」
マン兄さん「ちなみに、実戦を想定してそのゼットンは実物の100倍堅い」
Z「た、たすけてぇ…師匠ぉ…」
マン兄さん「威力がまだ足りないぞ!Zくん!もう一セット!スペシウム光線10万回練習!!」
Z「ひぃぃ…」 - 12二次元好きの匿名さん23/10/20(金) 11:42:12
流石、ウルトラ警備隊の精鋭7人衆ウルトラ兄弟の長男だやわな鍛え方をしない
- 13二次元好きの匿名さん23/10/20(金) 11:46:25
マン兄さん「そんなんじゃゼットンの防御を抜けられないぞ!そら!もう一セット!」
Z「ひぃっ…ふぅ…ごっほ…今なんゼットぉ…」
マン兄さん「Zだけに?」
Z「ず、ズベジウムごうぜぇん…」
マン兄さん「そろそろ休憩挟もうか」
Z「(白目を剥いて失神)」
マン兄さん「ふむ、若いなぁ…素晴らしい」 - 14二次元好きの匿名さん23/10/20(金) 12:00:03
A「む?マン兄さん」
マン「お?エース」
A「むむ?って。おい!Z!どうした!?なにが──あぁー」
マン「どのみち、警備隊でやっていくには半人前ではいられなくなる」
A「ふむぅ…しかし、やりすぎではないか?」
マン「お前ならどうやる」
A「(切断技を間断なく飛ばす)」
マン「なるほど」
A「あまりやりすぎてくれるな、と言いたいが…しかし、甘いだけではZのためにはならん。よろしく頼む」
マン「あぁ、Zくんなりのやり方が見つかれば良いな」 - 15二次元好きの匿名さん23/10/20(金) 12:33:21
Z「はっ!」
マン兄さん「それではZくん、ゼットン人形にもう一発」
Z「今、エース兄さんが…」
マン兄さん「…」
Z「夢かもしれませんが、不甲斐ないところは見せられませんね!よぉし!!スペシウム…」
マン兄さん「待った。君のやりやすいようにやりなさい」
Z「え?うーむ、それじゃ…ゼスティウム!光!線!!」
(ゼットン人形の防御を抜いて着弾)
Z「お…うおおおおおお!!!??やった!やりましたよ!!マン兄さん!!」
マン兄さん「うむ。基礎は大事だということ。忘れないようにな」
Z「はい!!うわぁ、基本技って大事なんだぁ…」
マン兄さん「うむうむ」 - 16二次元好きの匿名さん23/10/20(金) 12:39:47
- 17二次元好きの匿名さん23/10/20(金) 12:40:50
- 18二次元好きの匿名さん23/10/20(金) 12:41:03
ゾフィーのことなんかいいよ
- 19二次元好きの匿名さん23/10/20(金) 12:57:43
マン兄さん「しかし、Zくんか。良い子だ。筋が良い。彼の指導役は確か──セブンの息子だったか?」
マン兄さん、ゼロを試したくなる - 20二次元好きの匿名さん23/10/20(金) 12:59:03
スペシウム光線とかいう基礎訓練さえやっときゃええねん
- 21二次元好きの匿名さん23/10/20(金) 13:09:57
マン兄さん「おぉ鍛練をやってるね。君がゼロくんか」
ゼロ「あ?あんたは…あっあぁ!?ってうぉわっ!!」
ウルトラマン、ゼロに拳を叩き込む。
ゼロ「いきなりなんだ?」
マン兄さん「組手をしようじゃないか。ここはちょうどそういうところだ。ゼロくん、君の本気を見せてみなさい」
ゼロ「はは…いきなり喧嘩を売ってくるたぁ…やってやろうじゃねぇか!!」
マン兄さん「…ふっ!」
ウルトラマン、ゼロの回し蹴りに対して蹴りを放った膝関節をジャブして減速させる。そして、出来た隙を見逃さずゼロの軸足へ強烈なタックルをする!
ゼロ「なっ!?」
完全なマウントポジションである。すかさずウルトラマンはスラッシュ光線の構えを取る。
ゼロ「やべぇ!くっそ!!ゼロ!スラッガー!!」
マン「……」
ウルトラマンは何も惜しむことはなく即座に距離を取り、ゼロの攻撃に対処する。
ゼロ「ガチのガチ…大真面目かよ…!」
マン兄さん「さっきZくんに稽古をつけた。その指導役はさぞ良い戦士なのだろうと思ってね。しかし、油断が過ぎる。これは評価を─」
ゼロ「いきなり奇襲してくるやつの評価なんざいらねぇ。やるなら掛かってこい。いつも思ってたんだ。親父はともかくとして基本技しか使えねぇウルトラマンがなんで兄弟の次男になってんだってなぁ!」
マン兄さん「──良いだろう。授業を始める」
─ウルトラマンとウルトラマンゼロの組手が始まる - 22二次元好きの匿名さん23/10/20(金) 13:17:14
ゼロ「うぉらぁ!!」
ゼロの素早い拳がウルトラマンを捉える!しかし、それをコンマ数ミリの際どいところでかわしたウルトラマンは即座に背負い投げ!!
ゼロ「なっ…!」
そして、ゼロの着地に合わせてウルトラマン念力でゼロの自重を更にかけ、インパクト時の威力を増加させた。まさに神業!!
マン兄さん「……」
ゼロ「がはっ(お、重てぇ…ただの投げ技…しかも、地球でも使われるような基本的な投げ技だ…なのになんだこれ…)」
マン兄さん「君の言っていた基本技だ」
ゼロ「くっそ!ワイドゼロ─」
マン兄さん「遅い」
ワイドゼロショットを放とうとするゼロにウルトラマンはスラッシュ光線を放ち、相手が攻撃をする前に攻撃をした。
ゼロ「ぐあっ!!」
ここでゼロは気付く。何かが噛み合わない。
そして、気付いた!そう、ウルトラマンは常に打撃には投げを、投げには恐らく組み技、組み技には投げ、光線技には光線技で対応していると! - 23二次元好きの匿名さん23/10/20(金) 13:20:28
ゼロは戦慄した。そのどれもが正確。そのどれもが的確。そのどれもがぐうの音も出ない程の最適解。
マン兄さん「さぁ、ゼロくん。ここからだ。君、まだ本気じゃないだろ?」
ゼロ「(加減?なに考えてんだ…俺は…!加減されてるのは俺の方だ…)」
マン兄さん「流石はセブンの息子だ。そう、君はこれが実戦ならもう何度かしんでいる」
ゼロ「ちぃっ…」
ゼロはここに至って全身全霊の警戒をした。 - 24二次元好きの匿名さん23/10/20(金) 13:42:07
ゼロ「──」
時間が止まったかのように静かだった。ウルトラマンはただ構えている。ゼロも構えたまま動けずにいる。否、動けば読まれる。
ゼロ「(何手だ。何手先まで読んでいる…!?)」
先ほどのやり取りで感じた噛み合わなさ。ゼロは気付いた。ウルトラマンは敵の先の先を読んで即座に最適解を出していると!そして、ウルトラマンに勝つということはウルトラマンの先を読まねばならないことを!
故に──ウルトラマンは基本技だけでも勝てる。シンプルに敵を倒すだけの威力を有した上でウルトラマンの戦い方には無駄が一切ない!! - 25二次元好きの匿名さん23/10/20(金) 13:58:16
マン兄さん「…来ないのか」
ゼロ「(行かないんじゃねぇ…行けねぇんだ)」
マン兄さん「スペシウム光線だ」
ゼロ「!?」
溜めを一切しないシンプルな光線技であるスペシウム光線。コンマ数秒の発射だ。しかし、ゼロの背後には強烈な爆風が起こる。
ゼロ「(嘘だろ…あんなもんを溜めもなく素早く撃つだと…!!)」
マン兄さん「基本技は基本技だ。ただの基本技。それ以上でもそれ以下でもない。だが、だからこそシンプルで早く、対応の幅が広い。君は基本技しか使えないと私に言ったがね」
ゼロ「くっ…」
マン兄さん「常々思っていたことがあるのだが─」 - 26二次元好きの匿名さん23/10/20(金) 14:18:22
マン兄さん「ウルトラマンは孤独だ。誰も援軍はいない。地球人と協力をしたとしても本質的に私たちが勝たなければ─ただ一人孤軍のまま勝ち続けなければ守りたいものすら守れない」
ゼロ「─そうだな」
マン兄さん「君たちは武器を使う。光の国の科学を使う。それは良い。強力なものだ。どんどん使うと良い。しかしだ。"武器やフォームチェンジがなくなってゼロ(ありのまま)になったとき戦えなくなる"では話にならないのだよ」
ゼロ「…」
マン「地球人は良い。悪しきものもいる。善きものもいる。だが、困難なときには分け隔てなく手を結びひとつの大きな力となる。私はそのあり方に光を見た。彼らの武器。彼らの基本技は団結にあると思う。誰かを想い、隣人のために自己を犠牲にしてでも動く強さ。それは私にとっては衝撃的なものだった。だから、ゼロくん。君がどんなに力を失ったとしても、だ。その原典(きほん)は失われない。基本技は強いんだよ。原典(きほん)を忘れないことだ」 - 27二次元好きの匿名さん23/10/20(金) 14:30:35
ゼロ「そうだな…その説教、意外と納得できるぜ。要するに、俺は俺のままあんたを越えれば良いんだろ?ブラックホールが吹き荒れそうだぜ!!(とはいっても懐に入ってやるにしたって技の出が早いあっちの方が有利だ。組手をやるにしても年季の差がデケェ…レオ師匠や親父とは違ったやりにくさがある)」
マン兄さん「君が来なければ、私が行く」
ゼロ「!?」