好きなセリフ・描写教えて

  • 1二次元好きの匿名さん23/10/20(金) 19:47:15

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  • 2二次元好きの匿名さん23/10/20(金) 19:54:16

    ――実は一目惚れだったんですなんて知ったら、あなたはどのぐらい驚いてくれましたか?

    リゼロ屈指で好きな台詞。たった一言なのに何かが凄く込み上げてくる。なおこの台詞が導入の話でアストレア家の家族関係は拗れる模様

  • 3二次元好きの匿名さん23/10/20(金) 21:19:30

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  • 4二次元好きの匿名さん23/10/20(金) 21:21:46

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  • 5二次元好きの匿名さん23/10/20(金) 21:23:25

    「……なるほど。根獣なら、三本の腕で同時に剣を使えるってことか。こんな距離から……しかも猛毒の根獣ともなりゃ、確かに神業だね」

    「いいえ 四十二本あります」

    異修羅で好きだった所
    こいつは強そうだな!って思ったら14倍強かった

  • 6二次元好きの匿名さん23/10/20(金) 21:28:05

    昼夜の別なく、常に襲撃の危険のある旅。

    人を斬り続けて摩耗する精神。

    その果てに、人を斬ることが生活に組み込まれたこと。

    食事や睡眠と同列に戦いが存在する。息をするように人を斬る。


    そういうモノに、ジエンはなった。



    魔剣拾遺譚。

    主人公があまりにも人を斬りすぎて、必殺の技を隙なく放てるようになったシーン


    魔剣拾遺譚残酷な描写あり 時代小説 魔剣 剣客 時代物風 主人公最強 だいたい皆殺し 最後は明るくncode.syosetu.com
  • 7二次元好きの匿名さん23/10/20(金) 21:35:40

    ブーディカを止めたいと願った。止めると決めた。


    なのに現実は、その力を前にして何もできないでいるしかない。


     


    ………それでも。それでも、それでも!


    わたしは彼女を止めたい、手を伸ばしたい、引き戻してあげたい。


    だって……そんな事を言っていいのか分からない。


    彼女にとってはただの迷惑かもしれない。


    でも―――彼女は母、のような優しさで抱きしめてくれたから。


    助けたい、助けたい、助けたい―――――!!

    “だれ”が彼のエンジンに火を入れたのか2014 - Fate/GRAND Zi-Order - ハーメルン  西暦2015年7月。 王様になることを夢見る常磐ソウゴ。 彼は中学3年生の夏休みに、人理保障機関カルデアに訪れた。 そこで爆発事故に遭遇し、タイムワープを経…syosetu.org

    マシュのアナザードライブウォッチで復讐心を暴走させられたブーディカを止めたいという願いが正義のエンジンに灯を点けた瞬間

    「ええ、では我が魔王よ―――


     スタート・ユア・エンジン! その御心のまま、どうか存分に走られよ!」

  • 8二次元好きの匿名さん23/10/20(金) 22:00:48
  • 9二次元好きの匿名さん23/10/20(金) 22:03:40

     俺は皇国小金貨を一枚、取り出す。

     その金色の輝きに、野次馬達の視線が集まる。

     賭け表の誰も賭けていない場所に、その一枚を置く。


    「『踏破』だ」

    緑炎の方陣魔剣士(磯風) - カクヨム仲閒(悪党)から見捨てられたら、幸運な冒険者人生がスタートしたkakuyomu.jp

    自分の成功に高額金貨を賭けるのいいよね

  • 10二次元好きの匿名さん23/10/20(金) 22:05:05

    少女が、地獄に更に一歩を踏み出した。


     白亜の城塞の上に輝く盾が顕れる。


     

     ロード       カルデアス

    「“人理の礎/――――――わたしたちの旅路”ッ!!!」


     ―――それは、彼女が初めて得た盾の名前。


     大切な人が、大切な人を守るために彼女の盾に贈ってくれた初めての名前。


     


     この盾の正体は、真名は、実際には違うものだけれど。


     それでも、これが、彼女の旅にとって大切なものであることに変わりはなくて。


     彼女が外に触れて、旅路を始めた、最初の一歩。


     


     白亜の城塞にかかる光が、今までよりも遙かに強く輝いた。

    ロード・カルデアス2016 - Fate/GRAND Zi-Order - ハーメルン  西暦2015年7月。 王様になることを夢見る常磐ソウゴ。 彼は中学3年生の夏休みに、人理保障機関カルデアに訪れた。 そこで爆発事故に遭遇し、タイムワープを経…syosetu.org

    ここだけだとライダー要素が0だけど細かいことは気にすんなってやつ

  • 11二次元好きの匿名さん23/10/20(金) 22:27:11

    そして電王は現れた。かつて子供の頃の青年が憧れたその時の姿のままで。


     


    「よう、久しぶりだなボウズ。だいぶ強くなったじゃねーか」


    「モモ、タロス……!」


     


    それ以上は言葉にできない。痛み以外の感情で青年の視界は滲んでいる。


     


    「ここからは俺たちに任しとけ。俺たちはあの時も、今も未来も―――――」


     


    電王ソードフォームはポーズをとる。その先には無数の敵。


     


    「最初から最後まで、クライマックスだぜ!」


     


    彼らは進んでいく。それが仮面ライダーなのだから。

    https://syosetu.org/novel/202209/

    あとがきより

    ――――――――――時代が、人々が望むとき、仮面ライダーは必ず現れる。

  • 12二次元好きの匿名さん23/10/20(金) 22:27:53

    「私の声は聞こえますか?」  

     

     

    聞こえている。 

    何重にもなったような不気味な声が、ステルの頭の中に響き渡っている。   

     

     

    「私の姿は見えていますか?」   

     

     

    見えている。 

    二足歩行で立ち両手からは力を抜いている、ノイズが走る少女の姿が見えている。 

    そして、その後ろには。   

     

     

    「私は何に見えますか?」   

     

     

    巨大で、人型で、口以外顔の無い巨人が目の前にいる。 

    ステルは理解した。 

    目の前のこれが顔の無い巨人なのだと、理解した。  

      

     

    「――――貴方の世界は今、何色ですか?」 

       

     

    世界は白黒で、空は赤くて、太陽は真っ黒に染まっていた。

    救われた少女 - 非科学的な犯罪事件を解決するために必要なものはなんですか? - ハーメルンとある少女が異能犯罪を解決する話 少女は犯人を追い詰めるが、自分は過去に追い詰められていく イラストを描いて頂けました 本編のネタバレ要素もあるのでご注意くださ…syosetu.org
  • 13二次元好きの匿名さん23/10/20(金) 22:31:16
    ようこそバグありファンタジーR15 残酷な描写あり 異世界転移 男主人公 和洋折衷 中世 チート もふもふncode.syosetu.com

    「ともかく、信じられないから目の前でやってみてくれ」


    「じゃあ、作り直そう」


     俺は腰振りオークの像を作り直すためにぎにぎし始めた。



    「くるくるうんこ作ってどうすんだよ!売れるデザイン作れよ!透明感どころか宝石並みに輝きまであって素体は文句なしなのに!もったいないにもほどがある!光るうんこなんて誰が欲しがるんだよ!いてもそんなやべぇやつと取り引きなんでしたくねぇからな!」


    エタッちゃったのが残念、pixivにある同じ作者の二次創作作品もギャグ多めばかりで好きなんだ

  • 14二次元好きの匿名さん23/10/20(金) 23:01:03

    「何か、良いな」

    「何がですか」

    「結婚するって、嫁さんがいるって、良い」

     うすぼんやりと、ロドリー君は虚空を見つめながらそんな事を言いました。

     その目は最早、自分を捉えていませんでした。

    「ありがとな、おチビ。俺なんか、好きになってくれて」

    「……。不正解です、自分はおチビじゃありません」

    「……ああ」

    「自分の名前は、トウリ・ロウです」

    「そっか、すまん」

     やはり、もうロドリー君は限界が来ていたのでしょう。

     自分の目の前で、徐々に彼の命の火は尽きようとしていました。

    「ほんのちょっとだけ、夢がかなった」

    「……」

    「子供も孫もいねぇし、ベッドの上じゃないけれど。尻も胸もちっせぇ嫁が、看取ってくれるたぁ幸せだ」

    (中略)

    「アルノマさんの嘘つき」

     自分は、亡くなった彼にもう一度だけ口づけをしました。

     血と土と涙の味がしみ込んだ、哀しい唇でした。 

    「これが自分の、人生初めてのキスですよ」

     ああ、懐かしい記憶です。

     人生最後の休日、首都でアルノマさんの劇を見に行ったデートの時。

     勇者イゲルは、恋人を生き返らせたと言っていたのに。

    「生き返らないじゃないですか、ロドリー君……っ!」

    TS衛生兵さんの成り上がり - ハーメルンTSしたFPS廃人が、異世界ファンタジーな戦争に巻き込まれる話です。 残念ながらチートとかは貰えなかったので、雑兵としてコツコツ努力していきます。 評判が良さそ…syosetu.org

    この回本当に良すぎるんだ

  • 15二次元好きの匿名さん23/10/20(金) 23:14:53

    「無駄だ、誰も私からは逃れられない。私は絶対なのだ」


     


     押し込むビームにスティーブが踏ん張る。左腕から肉が焼ける音がし始め激痛に膝をつきそうになるが、その精神は折れず、折れない限り膝をつくことはない。


     


    「ああそうかい、なら……」


     


     サノスが声の主を見る。スティーブの後ろ。そこに立っていた。


     フレームの開かれたカノンランス、それを構えるステラの背中を支えるようにトニーがいた。その体を纏うナノテクアーマーに、今着るマーク85以前、襲撃で無事だったマーク51からマーク84までのアーマー群のリアクターが飛来しマーク85へナノマシンを補充、さらにイノセント・カノンランスがナノマシンで補強され各所にそのリアクター群を直結。ステラの尽きかけたエネルギーを補助する。そして生成された受信機に向けソーがストームブレイカーから稲妻を放った。


     


    「僕達がアベンジャーズだ」

    AVENGERS - MCU『ブラック★ロックシューター』 - ハーメルン仲間の敵は、私の敵。 単独BLACK★ROCKSHOOTER編終了 AVENGERS編終了 フェーズ2編終了 フェーズ3に入ります BLACK★ROCKSHOO…syosetu.org

    原作との対比になるシーンっていいよね

  • 16二次元好きの匿名さん23/10/20(金) 23:19:25

    敗北者じゃけぇ

  • 17二次元好きの匿名さん23/10/20(金) 23:26:10

    「逃げられなくなっちゃったじゃないですか!!」

    「あぁ!? 逃げなきゃいいんだよ」


    ”サイボーグクロちゃん”から
    敵である地底人から敵から子供たちを逃がすため、唯一の退路である橋を落とした時に言い放ったセリフ

  • 18二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 00:01:53

    できないから諦めるのか? 違うね、やめたいから諦めるんだ。何事もモチベーションさ、それが残ってるうちは俺は何だって出来る……頑張った先の未来にはいつだって憧れの自分がいるんだよ


    今の自分にできるのは、せめて過去の自分に誇れるようにいることくらいだろ?

    シャングリラ・フロンティア〜クソゲーハンター、神ゲーに挑まんとす〜R15 残酷な描写あり ラブコメ 近未来 電脳世界 VRMMO 神ゲー クソゲー バグ 主人公最強? ガチエンジョイ勢 スキル制 縛りプレイncode.syosetu.com

    一つの考え方としてすげぇ好き

  • 19二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 00:24:53

    「どうしてなのカナ!? 

     ワードハンティングで文字を奪われたら喋れないし、書けないし、読めない筈……!」


     


    『【文字とは、言葉とは、時代・地域・人種……あらゆる文化に根付いたもの。

     失われたことは数知れず、されど生まれたことも数知れず。

     人が己の想いを文字というカタチに起こし、言葉として伝えたいと願う限り―――何度でも我らは言葉という、剣にも盾にも、そして心を繋ぐ手にもなる力を手に入れる】』

    物語!心を動かすもの!1863 - Fate/GRAND Zi-Order - ハーメルン  西暦2015年7月。 王様になることを夢見る常磐ソウゴ。 彼は中学3年生の夏休みに、人理保障機関カルデアに訪れた。 そこで爆発事故に遭遇し、タイムワープを経…syosetu.org

    動物戦隊ジュウオウジャーの文字や言葉を奪う怪人に対して仮面ライダーゴーストのグリム魂の想いを言葉や物語として紡ぐ能力で対抗して打ち倒すというクロスオーバー

    でもこの作品はFate/grandorder×仮面ライダージオウなのよね

  • 20二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 00:34:18

    「やだ……」

    「…………」

    「やだやだやだぁ……もぉ……もぉ、逢えないなんて……ひどい……ひどすぎますよ……やっと……やっと、逢えたのに……ま、まってたのに……まいにちまいにちまいにち……想ったのに……かえって……きてくれたのに……」

     何度も何度も何度も。

     首を振りながら涙を零した彼女は、訴えかけるように俺を見つめ――ゆっくりと、眼を見開いた。

     俺の笑顔を視て。

     彼女は、泣きながら笑みを浮かべる。

    「行かな――」

     言葉を呑んで。

     震えながら、ロザリーは首飾りを両手で包んで――祈りを捧げる。

    「行って……」

     彼女は、ささやく。

    「行って、ヒロさん……わたしの……わたしたちの護りたかったモノ……ぜんぶ、ヒロさんなら救えるから……だから、行って……振り返らないで……あなたなら……ヒロさんなら……だいじょうぶだから……だって、わたし……わたし……」

     花開くようにして、両手を組んだ彼女は笑った。

    「あなたと恋ができて……しあわせでした……」

     嗚咽を上げながら、彼女は素敵な恋の言葉を手向たむける。


    「だいすき」


    百合ゲー世界に、百合の間に挟まる男として転生してしまいましたR15 異世界転生 日常 冒険 ギャグ 男主人公 ダンジョン ゲーム 魔法 コメディ アクション バトル 一人称 おそらくハーレム 百合はほぼありません ゲーム転生ncode.syosetu.com

    このシーンが刺さりすぎて好き

    というかコピペするために読んでまた泣いてる

  • 21二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 00:42:05

     次はない。ここで決める。この一刀に俺のすべてを乗せ、俺のすべてで、イバラの天敵であると宣言する!

     俺が、俺こそが、お前の対たる渡辺綱であると!


    「《 我が名は渡辺綱である 》っっ!!!!」

    ――Skill Chain《 我が名は渡辺綱である 》――


     瞬間、イバラのすべてを凌駕する感覚を得た。


    その無限の先へR15 残酷な描写あり 異世界転生 ダンジョン 謎の超文明 チートしたい 俺TUEEEしたい 加速するインフレ 男の娘もどきもいるよ 40% 増殖するパンダncode.syosetu.com

    これが初めて出会った宿敵との決着とはね

  • 22二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 00:44:47

    名を失い。

    名を思い出し。

    名付け。

    名付けられる。


    「答えよう」


    認識が現象となり、現実を超克することこそがこの世界の流儀である。 

     俺の迷宮の在り方は俺が、そして俺と関わった者達が決めていく。

     その先に、それぞれの探しものを見つけていくのである。


    「我が迷宮の名は【報いを揺藍する異星窟】なり」


    エイリアン使いの異世界探索侵略譚R15 異世界転移 オリジナル戦記 ダンジョンマスター ダンジョン運営 ダンジョン経営 ダンジョン作成 ダンジョン制作 ダンジョン防衛 ダンジョン拡張 ダンジョン建国 ダンジョン戦記 可愛い?マスコット 主人公は非ハーレム 男女キャラ比重視 ダークファンタジー 超長編予定ncode.syosetu.com

    これで一章完なのがオシャレで好き

  • 23二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 00:49:51

    「むぐむぐ……で、アーマルコ。他には何か報告はないか? どうせなら一度に全部聞くぞ」


    「はぁ、そうですな。優先度の低いものとして、レゴール市街で特定の人物を探すような動きが見られるとのことです」


    「ほう?」


    「捜索者はいずれもギルドマンたちで、特にそれを隠しているわけでもないようなのですが」


    「探しているものとは? まあケイオス卿かね」


    「いえ、スケベ伝道師です」


    「なにて?」


    「スケベ伝道師です」


    「ええ……どこの誰ぇ……? 怖いよ……そんな報告上げてこなくていいから……」


    「何か凄まじい夜技の類を知る賢者だとかで、近頃話題となっているそうですな。私からの報告は以上です」


    「……レゴールが平和で何よりだよ」


    「左様でございますな」

    平凡なるウィレム・ブラン・レゴール - バスタード・ソードマン - ハーメルンそれなりに強力なギフトを持って異世界に転生したものの、モングレルには大きな野望も志もなかった。 やろうと思えば強い魔物も倒せるし、世界を揺るがす先進的な知識もな…syosetu.org

    レゴール伯爵の休憩中の一幕

    スケベ伝道師とはイッタイダレナンダロウナー()

  • 24二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 00:50:40

    このレスは削除されています

  • 25二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 00:53:13

    天賢王勅命・最難関任務 憤怒の超克


    あと少し、あと一押しなのに――――


    『………A A A』


     その時、背後から声が聞こえた。この灰都で嫌という程に聞いた、呪わしい、鬼の声。


     黒炎天剣の、呪いの声。


     ウルは、自分の死を直感した。振り返り応戦する力など何処にも残ってはいない。ボロボロの鎧が音を鳴らし、深く踏みこむのを音で感じ、ウルは自分の身体が真っ二つに分かたれるのを覚悟した。




    「【  天  剣  】」




     しかし、次の瞬間、天の剣は、ウルを掠めることも無く、憤怒の竜の身体を両断した。

    かくして少年は迷宮を駆ける  ~勇者も魔王も神も殴る羽目になった凡庸なる少年の話~R15 残酷な描写あり 冒険 男主人公 成り上がり 剣 魔法 ダンジョン ハーレム 旅 魔物 成長 毎日投稿ncode.syosetu.com
  • 26二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 00:56:10

    スレ主的にはそれぞれどう思うんだろう
    虚空に向けて宣伝するのもまぁいつものことだし慣れっこだけど
    少し寂しい

  • 27二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 01:02:23

    「大きくなったなあ……トランクス。それに強くなった」

    「悟飯……さん……」

    「一人でよく頑張ったな、トランクス。あの世でずっと見ていたぞ……立派だったな」


    第百九話 そして未来は続いていく - ドラゴンボールad astra - ハーメルンただの村娘として何もしらぬままに生き、死ぬはずだった。 前世の記憶など思い出すはずもなかった。 それは本来ならば自らが異分子である事にすら気付かないはずの小さな…syosetu.org

    未来トランクス編がハッピーエンド迎えるのほんと泣けるんだよね

  • 28二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 01:25:41

    >>27

    同作品のブウの処遇をどうするか悩む回で「この世界には孫悟空が居る」ってのもよかったな

  • 29二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 03:52:18

     彼の功績の一つである『冒険の書』。

     その最初の一冊――『廃坑のゴブリン王』における、最終シナリオの題名、それが人々にとっての彼の名だ。

     そう、導名なき覇者――、である。

    おれの名を呼ぶな!R15 残酷な描写あり 異世界転生 冒険 お下劣な描写あり 異世界 コメディー ギャグ ほのぼの 男主人公 メイド 魔王 勇者 ハーレム シリアス 西洋ncode.syosetu.com
  • 30二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 04:38:35

    好きというより感心したのだけど、いじめっ子の取り巻きをよく表してる描写だと思った。

    「お前もだぞ、悪意ある傍観者」
    「ぼ、僕見てただけだよ」
    エダーが怯えたように後ずさる。さっきまでの腕を組んだ偉そうな態度はもうどこかへ霧散してしまっていた。
    「見てただけだと? サーカスを知っているか。知らないなら、ノルクの街にだっている大道芸人でもいい」
    キリーブは唾を飛ばしながらエダーに詰め寄った。
    「あれを見るために、みんなお金を払うだろう。一流のサーカスなんて、目玉が飛び出るくらいの金額を払うんだ。いいか、見るっていうのは、娯楽なんだ。人間は、金を払ってでも見たいんだ。お前はさっき、仲間がレクトを痛めつけるのを後ろで楽しそうに見ていたじゃないか。楽しんでいたんだ、お前は。レクトにはお前を楽しませるつもりなどこれっぽっちもないというのに、お前は対価すら払うことなく」

  • 31二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 07:58:43

    >>7

    次話の戦闘シーンでSURPRISE-DRIVEが聞こえてきたわ

  • 32二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 09:09:19

    「――――どうして」

    「生憎、私は俗物なんでね。肉欲からは逃れられないんだ。飯も無ければ酒も無い、殺し合える敵すらいないとなると……」


     思わず笑みがこぼれる。

     滑稽な自分に呆れながら、皮肉たっぷりに笑って見せて。


    「退屈すぎて死んじまう」


    第38話 最後の夜へ - イリヤと不死身のサーヴァント【完結】 - ハーメルン第五次聖杯戦争――イリヤのサーヴァントはバーサーカーと、冬木に迷い込んだ藤原妹紅!? イリヤと妹紅は互いを振り回し合いながら、一緒に戦ったり、遊んだり、ご飯を食…syosetu.org

    不老不死つらいわー死にたいわーって思ってる妹紅が、永遠に寄り添う救済の手を差し伸べられた時の断り方

    後々なんで断っちゃったんだろとか後悔するけど、自分よりイリヤを幸せにするのが先決っていう我儘と献身

  • 33二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 10:35:13

    「ハリー。模様替えは終わったのですか?」

    「はい、先生!」


     ハリーが応えると、マクゴナガルは困ったように微笑んだ。


    「もう、わたしは先生ではありませんよ」

    「……は、はい、その……、えっと」


     ハリーは顔を真っ赤にしながら言い淀んだ。

     ハーマイオニーとドラコがニヤニヤ笑っている。

     

    「……か、か……、母さん」


     ハリーは絞り出すような声で言った。

    【完結】ハリー・ポッターは邪悪に嗤う - ハーメルンハリーの性格改変物です。 タイトルイラスト(ハリー.ver) 【挿絵表示】 タイトルイラスト(ハーマイオニー.ver) 【挿絵表示】 タイトルイラスト(ローゼリ…syosetu.org

    ハリーの性格改変ハリポタ二次創作だけどこのマクゴナガル先生と親子になるシーンがぐう好きなんだ

    あとこっちのシーン↓もそれと張るくらい好き


    「いいか? マグル生まれとか、純血とか、そんな事はどうでもいい。問題じゃないんだ。くだらない事なんだ」

    「で、ですが!!」

    「ロゼ、大切なのは自分自身だ。一族だとか、家柄だとか、血だとか、そんなものでアドバンテージを取るなんてのはかっこ悪い事なんだぜ。祖先だろうが、親だろうが、兄弟だろうが、所詮は他人だ」


     ハリーの言葉にドラコは少し物申したくなったけれど、口を出すと面倒な事になると理解しているから黙っていた。


    「誇り高く生きろ、ロゼ。誇りってのは、他人に貰うものじゃぁないんだ。自分自身で勝ち取るものなんだ。だから、あの女を糾弾する時はアイツ自身の事で糾弾するべきなんだ。マグル生まれだとか、純血だとか、その程度の事でしかアドバンテージを取れない情けない人間にはなるな。忌々しいが、ハーマイオニーは頭脳明晰だ。だから、ボクは勉強に励んでいるんだ。アイツに能無しのクソったれと言ってやる為にな! 勝者になるんだ、ロゼ! そして、すべてを屈服させるんだ! だから……」


     ハリーはローゼリンデを椅子に座らせた。


    「勉強するぞ」

  • 34二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 18:37:28

     ───表面上では、理解できているつもりなのかもしれない。だが、その本質、その苦悩には、一片たりとも目を向けたことはない。ずけずけと懐に入り、甘い汁を吸っておいて、苦い部分には気づかない。それが『木原統一』と土御門元春の関係性だ。


     ───だから。これは本来、『木原統一』が見えているべき結末だった。その良心を信用しきった結果。その代償。『木原統一』には見えていなかったが、これは間違いなく正義そのもの。全てを知ったつもりの愚か者が、無知の罪によって裁かれる。ただそれだけの物語。


    「土御門!? よかった、実は……いや、その前に何で上条が───え?」


     意外そうな顔が目に付いた。まるで予期していなかったと、こちらの覚悟をぶち壊すような表情。だが、止まる気など毛頭ない。ここで前に踏み出すために、俺はこの言葉をこの身に刻んだのだから。

     どんな卑怯な手を使っても。誰を裏切ってでも目的を果たす。

     心を殺し、この身は唯の刃となる。

     たとえそれが、自らが信じ、自らを信じる……背中を預け合うような友だとしても。


    「───背中刺す刃」


     ───これは、誰にでも訪れる友情の終わり。

     魔法名と共に、凶弾を放つ乾いた音が鳴り響く。

     大量に撃ち込まれる鉛弾が、その終焉を告げていた。


    061 さあ今ふるえ正義を 『8月28日』 Ⅵ - とある科学の極限生存(サバイバル) - ハーメルン 苗字は2文字で名前も2文字。普通の高校生だった主人公は、気がつけばとあるシリーズの住人になっていた。原作にはない名前を与えられた主人公は、とある学生寮の一室で…syosetu.org

    原作知識持ちオリ主がうまく立ち回ろうとした結果

    本来味方のはずの土御門に「こいつには裏がある」と判断される展開がたまらねえんだよな

  • 35二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 18:44:32

     全ての人間、馬達よ。今日この日を決して忘れるな。俺という馬が居た事を記憶し続けろ。


     我が名はアパオシャ。オグリキャップの子にして、世界最強の馬なり。


    【いざ尋常に………勝負しようかぁッ!!】


    オグリの娘 ~畜生ダービー~ - ハーメルン 年老いて足腰も弱り、ベッドで過ごしていたと思ったら畜生道に堕ちていた。  前世ウマ娘で、今世は牝馬に生まれ変わったアパオシャは、オグリキャップ産駒『ウミノマ…syosetu.org

    競走馬に転生したウマ娘の現役最後の有馬記念スタート直前のガチモード

    全身全霊を以って勝つ気迫が込められている


     

  • 36二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 18:46:52

     だから、割り切れていないのはモモンガの方だ。モモンガは青空を眺める。自分の心と違って、雲一つない快晴を。

     ガゼフやブレインが死んだと聞かされた時、確かにモモンガは内心で悲しんだ。殺した犯人を見つけて、復讐してやってもいいと思う程度には、モモンガはあの二人の死を悲しんだのだ。

     しかし――犯人はナザリック地下大墳墓である。モモンガのギルド拠点に棲む者達である。


     宝物なのだ、モモンガの。


     彼らの死は悲しい。けれど――ナザリックの現状も悲しかった。デミウルゴスの訴えた痛みが苦しかった。じくじくと、まるで膿むように悲しみと痛みが継続している。心の中で燻っている。


     そしてそれが――モモンガにとっては、愕然とした心の働きだった。


     デミウルゴス達の現状が悲しいのに……苦しくて仕方ないのに、早く還らなくてはと思っているのに。


     モモンガは、やはりガゼフとブレインの死が悲しいと思ってしまうのだ。


     一番大切な宝物達が悲しんでいるのに、ガゼフやブレインの死も悲しんでいる。それがモモンガには信じられなくて――こうして、何をするでもなく呆然と青空を見上げていた。


    L.L.L./Clattanoia - モモンガ様ひとり旅《完結》 - ハーメルンモモンガ様、ぼっちで異世界トリップなう。 しょんぼりしながら気ままに旅に出るモモンガ。そんなオーバーロードの明日はどっちだ!? ※ただし、ナザリックが存在しない…syosetu.org

    原作が進んだ今でも通じそうな、モモンガ様のなんとも言えない胸中描写

    亡国のように歳月が経っていれば違ったのかもしれない、けどそうはならなかった

  • 37二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 18:48:20

    安ラブホテル『ファック&サヨナラ(性行為してお別れ)』


    出典:

    彼女でもない女の子が深夜二時に炒飯作りにくる話

    第45話 桐原の恋愛遍歴1 - 彼女でもない女の子が深夜二時に炒飯作りにくる話(道造) - カクヨム頭がおかしい人たちしかいないラブコメ【カクヨムコン8特別賞】kakuyomu.jp
  • 38二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 18:55:08

    「最初に、インターネットを支配することにしたんです」

     

    「…………は?」

     

     

    ERROR。

    真っ赤なその表示が、携帯電話の画面を埋め尽くした。

    ポカンとした顔でその表示を見詰める怪物。

    普通の動作ではありえないその表示が何なのか、そういう顔をした怪物に答えるように携帯の画面が変わっていく。



    『‐ERROR‐そのデータは許可されていません。‐ERROR‐その考えは許可されていません。‐ERROR‐貴方を重大な規律違反対象と見做します。‐ERROR‐その■■タは許可され■■ません。‐ERROR‐■の考えは■可さ■■いませ■‐ERROR‐貴方■重大■■律■反対象■■■します。‐ERROR‐■■■■タ■■可■■■■■■■。‐ERROR‐■■■え■■■■■■■■■■■▮‐ERROR‐■■■■■■■■■■■■■■■■■■■▮――――貴方ハ最優先処分対象デス』


    顔の無い巨人 - 非科学的な犯罪事件を解決するために必要なものはなんですか? - ハーメルンとある少女が異能犯罪を解決する話 少女は犯人を追い詰めるが、自分は過去に追い詰められていく イラストを描いて頂けました 本編のネタバレ要素もあるのでご注意くださ…syosetu.org
  • 39二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 19:08:21

    不倶戴天。その意味は絶対的な敵対、同じ天そらに存在することすら許容できぬ憎悪であり、水と油が決して混じらないように、互いが弾かれる様を指す。だが天地は、摂理は、要の石がルルイアスルールイアの王権を手放したことでなにもかもが反転する。

    故にこそ、深き海の底で盟主として君臨していたそれは相対を決意する。かつての彼らが遺した未来を、なんでもない明日を迎える為に「世界」と戦った偉大なる神人の後継は己の足で前に進めるのかを推し量るために。




    『ユニークモンスター「深淵のクターニッド」に遭遇しました。』




    深淵は今ここに、再び倶なる天を戴く。

    シャングリラ・フロンティア〜クソゲーハンター、神ゲーに挑まんとす〜R15 残酷な描写あり ラブコメ 近未来 電脳世界 VRMMO 神ゲー クソゲー バグ 主人公最強? ガチエンジョイ勢 スキル制 縛りプレイncode.syosetu.com

    シャンフロはたまーにこういう厨二全開なポエム出してくるのすき

  • 40二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 19:15:34

    >>36

    「モモンガ様ひとり旅」ならこっちも推したい

    原作のギャグジーンをあえてシリアスな場面で出すのいいよね


    「なら……なら、貴方はモモンガ様がナザリックからいなくなってもいいと言うの?」

    「モモンガ様がお望みなら」

    「忠義を尽くせなくなっても、それでもいいと、貴方はそう言うの?」

    「モモンガ様がお望みなら」

    「貴方は――――創造主に置いていかれても、それを“良し”と、そう言うの……?」

     アルベドの言葉に、パンドラズ・アクターは元の姿に戻って、敬礼して宣言した。

    「Wenn es meines Gottes Wille(我が神のお望みとあらば)」

    「――――」

  • 41二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 19:26:50

    「そうか……。そういうこと、なのだな」


    「魔王様?」


     呼び声で、ようやく意識が戻る。


     同時に、己の心がとてつもなく清明と、晴れ渡った気がした。


    「訂正しなくてはならないことを、見出した」


    「その、それは一体?」


    「俺は死なん。"英傑神"の勇者を倒して、その向こう側へ行くまでは」


     あれはただの目標だ。立ちふさがる障害、ただ成すべきというだけの課題に過ぎない。


     だが、今の俺にはその先が、願いがある。


    「俺は奇跡を見た。数多の絶望と困難を乗り越えた者を見た」


     もしも、何もかもが首尾よく、成し遂げられたなら。


    「俺は、最も弱き者の定めを越えた、最も強き者を、倒したい」

    かみがみ〜最も弱き反逆者〜 - Heritage残酷な描写あり 異世界転移 獣人 異世界 神 勇者 コボルト 人外 復讐 ケモノ ドラゴン 転生ncode.syosetu.com
  • 42二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 19:40:08

    「んん……」アヴァリスは心地よさげに呻いた。「……ンンンン……」巨躯の輪郭がブレた。黒衣のアヴァリス。毛皮に覆われたアヴァリス。スーツ姿のアヴァリス。甲冑姿のアヴァリス。緑肌のアヴァリス。眼球を八つ有するアヴァリス。あらゆるアヴァリスがコンマ01秒単位で更新され続けた。 

    「ンンンンン……ハハハ……んんンんハハはハハハはハ!はははははハハははははハハハハ!」様相を絶えず変え続けながら、アヴァリスはニンジャスレイヤーに再び向かってくる!「はははハははHAはHAHAHAははハはハ!」「……!」ニンジャスレイヤーは前傾し、カラテを爆発させる!望むところだ! 

    「イヤーッ!」カラテバブル・ジツ!(((笑止!我が炎で溶かすべし!)))「イヤーッ!」ヴォイドテンタクル・ジツ!(((出現地点の法則を読め!引きずり込まれるべからず!)))「イヤーッ!」シャドウピン・ジツ!(((影を狙ってくる!駆けるのだ!)))「イヤーッ!」カラテコメット・ジツ!(((前だ!))) 

    「はHAはハははハハ!」コリ・ジツ!デン・ジツ!スイトン・ジツ!コウモリ・ジツ!ヒュプノ・ジツ!ヤイバ・ジツ!スラッシング・ジツ!オニビ・ジツ!テツバリ・ジツ!ドトン・ジツ!ブレッシング・ジツ!ドク・ジツ!フドウカナシバリ・ジツ!タタミ・ジツ……「イヤーッ!」「グワーッ!」

  • 43二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 20:14:30

    このレスは削除されています

  • 44二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 20:16:51
  • 45二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 22:33:05
  • 46二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 22:41:09

    「――貴様の勝ちだ、ライナグル」


    ハーメルン史上五指入るであろう名作から

    生涯唯一の過ちにして最初で最後の罪を贖うためだけに誰にも屈さずただ強くあり続けて勝ち続けてきた唯一無二の黄金暴君が敗北を遂に認めた名シーン

    もう読んだことがない人の方が多いかな


    最終話 野望の果て - ハリー・ポッターと野望の少女 - ハーメルン「世界を支配するのはヴォルデモートではない! この私だ!」 これは、ハリーポッターの世界に中途半端な原作知識を持って生まれた少女の物語です。 世界征服を目指し、…syosetu.org
  • 47二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 22:42:25

    「演技!? 演技だと!? ふざけるな! 演技なら、もっとマシに演じられる立場にするに決まってんだろ!? 誰が……誰が好き好んで、『ナツキ・スバル』になろうとなんかするかよ! なれるもんかよ、こんな気持ち悪い奴に!!」

     ぐちゃぐちゃになりかける頭で、スバルは怒るエキドナを上回る憤怒で塗り潰す。

     選ぶ自由があれば、選択肢に猶予があれば、誰が『ナツキ・スバル』になろうなどと考えるものか。これほど歪で、耐え難い存在になど、誰が。

     ――誰が、『ナツキ・スバル』になどと、なりたいと願うものか。

    「お前らよってたかって、知らねぇんだよ! 誰なんだよ! 何もかもなくしたんだよ! 俺はコンビニ帰りなんだ! 今日一日、店員と口利いた覚えしかねぇんだよ! それがいきなり異世界? 砂の塔? 死体! 『試験』! 偽物! 『ナツキ・スバル』! ふざけるんじゃねぇ! ふざけるんじゃ、ねぇ!」

    「――――」

    「そうだよ! どうせ俺が悪いんだよ! ここじゃないとこにいきたかったんだ! 家に帰りたくなかったんだよ! 偽物の顔張り付けて、父ちゃんとお母さんに迷惑かけてんのが怖かったんだよ! だから、最初はワクワクしてたさ、最初だけな!」

     ベアトリスが、エキドナが、爆発したスバルの感情に凝然と目を見開いている。

     意味が、わからないだろう。彼女たちには、スバルの苦悩の意味がわからない。

     ここが異世界なのだと、打ち明けたこともあった。

     しかし、彼女たちは本当の意味で、スバルが伝えた『イセカイ』を理解してはくれなかった。――そこには、埋められない隔絶があった。

     スバルは、彼女たちが求めている『ナツキ・スバル』ではない。

     彼女たちもまた、スバルが求めている救いではありえない。

    「なんで、今いきなりキレてんだって思ってんだろ? 俺だってわかんねぇよ! でも、今いきなり限界がきたんだよ! 俺なんてこんなもんなんだって、ぶちって何かが切れたんだよ! 望まれたって何もできない! できやしない! だから!」

    「――――」

    「だから……もう、許してくれ。許してください。俺を、うちに帰してください……。神様が、俺に罰を与えようと、したんなら、わかりました……俺が、悪かったんです」

    Re:ゼロから始める異世界生活 - 第六章52 『神様、許してください』R15 残酷な描写あり 異世界転移 異世界 ファンタジー 銀髪ヒロイン 感想乞食 バトル シリアス ほのぼの 時間遡行 死に戻りncode.syosetu.com
  • 48二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 22:45:36

    「……取りあえず頭を上げろ、トーヤ」


    「いや! ナオがうんと言うまで、オレは頭を上げない! 鋼の意志で!」


    「何も聞かずに頷けるか! 阿呆!! その鋼、『火矢』で溶かしてやろうか!?」


    「たとえ溶かされようとも、オレはお前に縋り付くぞ! さながら、靴の裏に張り付いたガムの如く!!」


    「メッチャしつけぇ!!」


    [Web版] 異世界転移、地雷付き。R15 残酷な描写あり 異世界転移 冒険 ファンタジー 魔法ncode.syosetu.com
  • 49二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 22:49:13

    「キヒヒィーッ!!トロッコ問題やりてぇなァーッ!適当に轢き殺すかァーッ!!!」

    「うわァーッ!!トロッコ問題出題者だァーッ!!」

    「トロッコ野郎が来たぞォーッ!!」

     平和な町に響き渡る悲鳴。

     その通り、勘のいい皆様もお気づきの通り、近未来の日本はトロッコ問題が支配する地獄と化しているのだ。

    大暴力巨大轢殺トロッコ - 殺戮トロッコ問題(春海水亭) - カクヨムトロッコ問題やりてぇなァーッ!適当に轢き殺すかァーッ!!!kakuyomu.jp
  • 50二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 23:34:54

    「〈世界の果てで~〉は平民と貴族の駆け落ちものだ。市井はともかく、近衛騎士団の中で読まれていて、風紀が乱れないのか」

    「ああ、一人はいたな」

    (中略)

    「どうせ『駆け落ちするならお前一人で彼女を守れる技量がないと無謀だおれを倒してから行け』とか言って、剣で完膚なきまでに負かしたんだろ副団長」

    「打ち身三十六カ所、切り傷無数、アバラのひび二カ所で、駆け落ちは諦めたな」

    「こわ」

    【1】宮廷書記官リットの優雅な生活 - 第3筆 現世と物語の狭間で悪役令嬢 日常 男主人公 西洋 中世風 職業もの 騎士 王族 婚約破棄 身分剥奪 成り上がり要素微量 陰謀かな 恋愛要素極少ncode.syosetu.com
  • 51二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 23:42:53

     ────かなしい顔を・・・しないでほしい、です・・・






     悲しい顔なんかしないし、させない。


     だって俺は・・・約束を守る男だからな。




     おい待てよ。どこへ行くんだ。




     その時、運命が俺の目の前を素通りしようとした。


     それは許せない。


     俺は、そういうのはちょっと許せない質たちなんだ。


     だから俺は、そいつの手を力いっぱい掴んでやった。




     次の瞬間、俺の手は黒い剣を握っていた。


    【書籍化&コミカライズ】煤まみれの騎士R15 残酷な描写あり 追放 剣と魔法 騎士団 男主人公 幼馴染み 婚約破棄 冤罪ncode.syosetu.com
  • 52二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 23:56:08

    やがて、僕の国の国民の七割が死に、連合国軍の大部分が戦えない状態になった。豊かだった地は死体で埋まった。

     戦争は下火になった。死傷者数は今まで発生した如何なる戦争のそれをも大幅に超え、生存者も殆どが使い物にならない状態であった。


     自然消滅的に戦争が終わりかけたその時、僕の下に一人の使者が訪れた。

    何回ガチャを引いてもレアが出ないから腹いせに書いたファンタジー - 当たりさえ出ればそれでいい闇ガチャ 召喚魔導師 ガチャ スライム ファンタジー コメディ 小学館FTノベル賞ncode.syosetu.com

    ここからの華麗なる手段の選ばなさ好き

    それはそれとして、なろうからコピペする時は適度に改行消した方がいいよ

  • 53二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 23:57:02
  • 54二次元好きの匿名さん23/10/22(日) 00:05:53

    何もかもが、自分を置き去りにしていった。

    待てと言われれば、いつまでだって待つけれど、待たせるからには戻ってきてほしい。戻ってきてくれさえすれば、いつまでだって待てるから。

    だから――、


    「お師様が戻ってきてくれて、嬉しかったッス」


    みんなみんな、いなくなってしまったから。

    戻ってくると、そう言った言葉を信じていいのか、わからなくなっていて。

    自分が信じていたから待っていたのか、ただの惰性で待っていたのか、それさえも答えはわからなかった。考えもしなかった。

    考える必要もなかった。だって、朽ちるより前に、約束は守られた。


    「あーし、幸せ者ッスよ、お師様」


    だから、いかないでほしい。ずっと、ここで過ごしてくれたらいい。

    孤独でなくなったから、スナイパーはもう卒業だ。スナイパーを卒業した自分には、それなりのご褒美があるべきだと思う。


    「もう、置き去りは嫌ッスよ、お師様。……あーしも、愛されたいッス」


    何もかもが、自分を置き去りにしていったから。

    今度は、どこまでも、いつまでも、ついていきたい。

    だから――、


    「あーしを、愛してほしいッス。――お師様」


    Re:ゼロから始める異世界生活 - 第六章89 『シャウラ』R15 残酷な描写あり 異世界転移 異世界 ファンタジー 銀髪ヒロイン 感想乞食 バトル シリアス ほのぼの 時間遡行 死に戻りncode.syosetu.com
  • 55二次元好きの匿名さん23/10/22(日) 00:26:07

    泣いてしまうのだろうか。


    スバルが大切に思う人たちは、スバルが死んだことを知ったら、それを悲しんでくれるのだろうか。

    スバルが身勝手に、『死』を経験することで外れてしまった世界の、そこに残ったかけがえのない人たちは、スバルの死を惜しんで、悲しんでくれたのだろうか。

    力足らずを悔やんで、スバルが最善を求めて『死に戻り』を繰り返すように、あと一歩が届かずにスバルを失った彼らも、そのときを悔やんでくれたのだろうか。


    大切だと、そう思う人たちがいる。

    守らなくてはならないと、そう信じる人たちがいる。

    運命の袋小路から救い出さなくてはならないと、そう願える人たちがいる。


    ――その大切な人たちに、惜しまれる価値が自分にあるのだろうか?

    自惚れても、いいのだろうか。

    こんな俺でも、大切な存在であるのだと、大切な人たちに思ってもらえているのだと。

    信じてしまっても、いいのだろうか。

    こんな俺でも、守りたいと思われるほどに、守りたい人たちに必要とされているのだと。

    願ってしまっても、許されるのだろうか。

    こんな俺でも、失われることに涙してくれる人たちがいて、救い出したいと手を差し伸べてもらえる価値があるのだと。


    ――思ってしまっても、いいのだろうか。

    死にたくなんかないのだと。

    それしか方法がないと、諦めてしまいたくなんかないのだと。

    大切な人たちの未来を守るための、その礎になって消えていくのなんて嫌なのだと。

    守ることのできたその未来に、大切な人たちと一緒に、自分もありたいのだと。

    そんな風に思っても、いいのだろうか。

    俺に、その資格は、あるのだろうか?

    もしもあるなら――、


    「死にたく、ないよ……」


    Re:ゼロから始める異世界生活 - 第四章78 『泣きたくなる音』R15 残酷な描写あり 異世界転移 異世界 ファンタジー 銀髪ヒロイン 感想乞食 バトル シリアス ほのぼの 時間遡行 死に戻りncode.syosetu.com
  • 56二次元好きの匿名さん23/10/22(日) 08:04:05

    この話の終盤にある窮地の中の名演説も大好きだけど、その後のクーデター軍に対する軍人・市民・原作善玉悪玉達の同盟国家斉唱場面も、感動したので

    第84話:自由万歳! 民主主義万歳! 祖国万歳! エリヤ・フィリップス提督万歳! 801年11月8日~9日 ボーナム総合防災センター~ボーナム総合防災公園 - 銀河英雄伝説  エル・ファシルの民間人脱出劇。それは天才ヤン・ウェンリーにとっては最初の栄光でしたが、アーサー・リンチ少将に従って捕虜となった将兵にとっては、「エル・ファシル…syosetu.org

    「第七陸戦遠征軍はすぐそこまで来ている! 国歌を歌おう! 戦友を歓迎するには国歌こそふさわしい!」

    「総員起立! 国歌斉唱!」

    「とーもよー、いつのひかー、あっせいしゃをだとうしー」

     俺は歌い始める。一二年間鍛え続けた腹筋と肺活量を解き放つ。音程もリズムも関係なく、ひたすら声を張り上げる。

    「友よ、いつの日か、圧制者を打倒し

     解放された惑星の上に

     自由の旗をたてよう」

     部下、兵士、市民が一斉に唱和した。バリケードの上にいる者も地上にいる者も肩を組み、勇ましいメロディを歌った。

    「吾ら、現在を戦う、輝く未来のために

     吾ら、今日を戦う、実りある明日のために

     友よ、謳おう、自由の魂を

     友よ、示そう、自由の魂を」

     一〇万五〇〇〇人の大合唱がボーナムの空いっぱいに広がる。音程もリズムも声質もバラバラだが、心は一つだ。

    「専制政治の闇の彼方から

     自由の暁を吾らの手で呼び込もう」

     俺は右手をチュン・ウー・チェン参謀長代理の肩にかけ、左手をハラボフ少佐の肩にかけ、肩を組みながら歌った。心と体が歓喜に包まれた。この場にいることが何よりも誇らしく思える。

     目前では攻撃の準備が進んでいた。装甲服を着た兵士が銃を構え、戦闘車両がビーム砲の照準をバリケードに向ける。だが、そんなことはどうでもよかった。この瞬間に射殺されたとしても悔いはない。

    「おお、吾らが自由の民

     吾ら永久に征服されず」

     最後の一節を歌い終えると、公園全体から大きな叫び声があがった。

    「自由万歳! 民主主義万歳! 祖国万歳! エリヤ・フィリップス提督万歳!」

  • 57二次元好きの匿名さん23/10/22(日) 08:13:35

    ―――助けようとはしない。

    その言葉を聞いた瞬間に切嗣から余裕は失われた。

    まるで、子供のように少女に対して敵意むき出しにする。

     

    「高々数人のために世界を賭けるなんて愚かなことができるか…ッ」

    「それでも諦めなかったら何か方法が見つかるかもしれない! みんなで笑い合える未来が掴めるかもしれない!」

    「そんなことは不可能だ。どちらか片方しか救えはしない。両方救おうとすれば全てを失うだけだ」


    客観的に見ればそれは大人が子供に当たり散らしている情けない光景だろう。

    しかし、傍で見ていた者達からすれば何故かそれは子供と子供の喧嘩に見えるのだった。 


    「どうして、そんなに悲しいことばっかり考えるの!?」

    「リスクが大きすぎる。夢や理想だけじゃ何も変えられない。それが子供には分からないッ」

    「子供だよ、子供でいいよ! そんな悲しい顔で悲しいことしかできない大人になるぐらいなら子供のままでいいッ!」


    何かが音を立てて崩れ落ちていく。切嗣はその音を必死で無視しながら話し続ける。

    殺したいほどに目の前の少女が憎い。だというのに、憧れを抱いてしまう。

    どこまでも希望を、奇跡を追い求めて走り続けられる彼女が羨ましかった。

    彼女の言葉はまるで本物の正義の味方みたいじゃないか。

    薄汚れ、血塗れた偽物の正義の味方でしかない自分が酷くみすぼらしく見える。

     

    「悲しいことを終わらせるために悲しいことをしたって、悲しみしか残らないよ!」

    「ああ、そうだとも。悲しみは残る。だが、それでも終わることで少しはマシになる」

    「最高の結果を目指そうよ! ―――夢は諦めなければ叶うんだからっ!」


    絶賛正義の味方期間のなのはの言葉がよく刺さる・・・

    八神家の養父切嗣 - ハーメルン男は正義の味方になりたかった。 誰もが平和な世界が欲しかった。 でも世界は残酷だった。 何かを助けるには何かを犠牲にしないといけない。 それを知った男は機械とな…syosetu.org
  • 58二次元好きの匿名さん23/10/22(日) 12:11:44

    このレスは削除されています

  • 59二次元好きの匿名さん23/10/22(日) 12:30:57

    このレスは削除されています

  • 60二次元好きの匿名さん23/10/22(日) 12:33:23

    このレスは削除されています

  • 61二次元好きの匿名さん23/10/22(日) 13:26:29

    何故、こんな形で知らなければならなかったのだろう。


    彼の想いを。

    指輪(リング)を贈られた、真の意味を。


    出来るなら、その声で聞きたかったのに。

    いつも以上に甘い声で、私に告げて欲しかったのに。


    何故こんなことを思うのか。首を傾げるまでもなく、思い至る。


    (───私は、君が好きだったのか)


    バカばかりのファミリーだったけれど、私もしっかりバカだったようだ。

    本当に、救いようもなく愚かしいが───胸の奥底に澱む感情が『恋』なのだと、私はその時、初めて自覚した。

    標的32 雪花に遺されたモノ(者/物) - 参謀殿は子供扱いがお嫌い。 - ハーメルン第七の天候として混沌のマフィア黎明期を駆け抜けた元・幼女参謀が、再び戦いに身を投じる話。 尚、守りたかったものはとうの昔に失ってしまっている模様。syosetu.org

    オリ主が死別した義兄の形見の指輪を手に入れた結果、義兄との両片想いを自覚するシーン。状況としては曇らせなんだけど文章が綺麗で好き

  • 62二次元好きの匿名さん23/10/22(日) 14:02:33

    ――だけど今は、この時間は。

     ――見知らぬ誰かがわたしを護るために。

     ――いいえ。

     ――誰かの未来を繋ぐために、作った時間だ!!

    「ああああああああッ!!」

     喉が張り裂けるほどに叫びながら、私は再び操縦桿とフットペダルに力を込める。

     もう【IG】の補助は切れている。

     けれど、私は進む。

     多くの人の手助けと、献身を受けて、私は進む。

     ここで、悲劇を終わらせる役割を果たすために。


    『パイロット君ッ!』

    「白いの!」

    『ユーゴー・レセップス!』

    『ユーゴー!』

    「行っちまえッ!」

    「止まらないで!」

    「…………進め!」

    「『進め!』なのです!」

    『ユーゴー……!』


     みんなの……この事件を終わらせたい人達の声が聞こえる。

     立場も何もかも違うけれど、この悲劇を終わらせる目的は一つだった戦友達。

     その中で偶々、私がこの場に決着の手段を持って臨んでいる。

     だけど、本当にこの事件の結末を……未来を決めたのは私じゃなくて。


     きっと……命在る限り戦い続けた誰かだった。

    <Infinite Dendrogram>-インフィニット・デンドログラム- - 第四十九話 過去が未来を繋ぐR15 残酷な描写あり 異能力バトル VRMMO SF ハイファンタジー 進化 パートナー クマ 群像劇ncode.syosetu.com

    もう1人の主人公的立ち位置が絶望感マシマシだったボスをとある犠牲を出した上で倒したシーン

    デンドロは各章の終わり方のカタルシスが高い

  • 63二次元好きの匿名さん23/10/22(日) 14:29:41

    これが定めさ!知りながらも突き進んだ道だろう!
    正義と信じ、解らぬと逃げ、知らず!聞かず!
    その果ての終局だ!もはや止める術など無い!

  • 64二次元好きの匿名さん23/10/22(日) 14:47:10

    美少女万歳。美丈夫万歳したくない。

  • 65二次元好きの匿名さん23/10/22(日) 15:06:54

     スバルは、自分が過ったことを知っている。

     スバルは、自分が正しくないことを知っている。

     スバルは、これがエミリアを喜ばせる方法でないことを知っている。

     でも、これしか方法がなかったのだ。

     エミリアの望みを叶え、エミリアを王にし、エミリアへの想いを形にする。

     それがわかっていて、最初から間違っていると知っていて、スバルはここへきた。

     だから、ナツキ・スバルは笑った。嗤った。哂った。

    「――俺を見ろ、エミリア。俺を見て、俺を憎んで、俺を刻み込め」

    「あなたは、誰、なの? あなたは、どこの、誰なの……?」

     両手を広げ、ゆっくりと歩み寄るスバルに、エミリアは震える声で言った。

     その問いかけを受け、スバルは目をつむった。

     それを、ずっと待ち望んでいた気がする。

     エミリアの前で、その問いかけに答えることを、ずっと――。

    「――俺の名前はナツキ・スバル」

    「すば、る……」

     掠れた声がスバルを呼んで、それだけで万感の想いが込み上げた。

     きっと、これだけで、スバルはここへきたことに満足してしまったほどに。

     だからその想いを胸に、続く言葉が震えずに済むことを祈りながら――、

    「――魔女教大罪司教、『傲慢』担当、ナツキ・スバルだ!」

    Re:ゼロから始める異世界生活 - 第六章27 『エレクトラの壁』R15 残酷な描写あり 異世界転移 異世界 ファンタジー 銀髪ヒロイン 感想乞食 バトル シリアス ほのぼの 時間遡行 死に戻りncode.syosetu.com
  • 66二次元好きの匿名さん23/10/22(日) 15:22:47

    「流石はペテンの神だ。口にする言葉の、何もかもが間違っている」



    「お前は三つ間違えた。俺は一人ではなかったし、俺は本物の勇者だった。そして、この剣は今から本物になる」

     ジュールは〈勇者の剣〉を引き抜いた。その刀身は熱で少しずつ溶けていたし、刃先もとっくに折れてしまっていた。ボロボロで、がらくた寸前だった。


     けれど、彼の手の中の剣は、周囲のどの剣よりも立派に思われた。


     周囲の聖剣・魔剣が霞んでしまうほど、圧倒的な輝きを放っていた。その剣は他のどれよりも、人々の希望を背負っていた。その剣以上に〈勇者の剣〉らしい剣など、他になかった。



    勇者の剣の〈贋作〉をつかまされた男の話残酷な描写あり オリジナル戦記 はじまりは嘘 偽物の勇者の剣 青年はそれを信じた 怪物と戦い 仲間を得た 嘘はあるとき絶望に 仲間を失い 荒野にひとり それでも戦った 最初の嘘が 真実になるように 勇者の剣の物語ncode.syosetu.com
  • 67二次元好きの匿名さん23/10/22(日) 15:34:19

    「全てを出し切ったか?」


    「……」


    「これがお前の望んだ道の末路だ。魔法少女となり、私たちの前に立ち塞がると選んだお前の行き着く果て。何を抗おうがこれ以上はないという終着点。――そして、今お前が感じているものこそ、私たちが切望して止まぬものなのだ」


     手から力が抜けていく。膝から崩れて、その場に座り込んでしまいます。


     私の負けです。もう立つことが出来ません。こんな思いを感じても尚、進まなければいけない彼女は、一体どれだけの苦しみを背負っているのでしょう?


    「――比べるな」


    「……え?」


    「お前の絶望と私の絶望の大きさは同じではない。そして絶望の大きさは、その絶望の価値を決めるものではない。その魂に問え、それが魂の死に値するのかを。それこそが唯一の答えとなる」


     ……答え、私が出す答え。


    「全力で私は向き合った。実力の差はあっただろう。けれど、その差など肝心ではない。問うべきはただ一つ。その答えに至るものが絶望でも、屈服でも、諦観でも、何でも良いのだ」


    「……それは、一体?」



    「――私は、お前の意志を折るに値する者であれたか?」

    悪の組織の幹部ですが、悪堕ちした魔法少女に組織が乗っ取られそうです!【本編完結】R15 残酷な描写あり ガールズラブ 青春 魔法少女 悪の組織 悪堕ち HJ大賞3 ESN大賞4ncode.syosetu.com
  • 68二次元好きの匿名さん23/10/22(日) 15:58:51

    「あたし、あなたのことが、好きだったよ。知ってた?」
    「ちゃんと言えなかったこと、すごく後悔してたんだよ。知ってた?」
    「誰にも渡したくないって、今でも思ってる。知ってた?」
    「じゃあ、さよなら。もう逢えないけど。…これは知ってたでしょ?」

  • 69二次元好きの匿名さん23/10/22(日) 17:08:50

    そうか、と、思う。


     父さん、母さんは、こんな声をしていたのか。

     こんなふうに、老いるはずだったのか。

     嫁とか、恋人とか、許嫁とか――そういう存在を連れてきたら、こんな反応をするのか。


    「……ああ。少しなら、感謝してやる」


     そもそもほとんど残っていなかったが――財産のほとんどは、処分された。

     家は焼けた。人も焼けた。物も焼けた。

     辛うじて残っていたのは、親父たちの共通の友人が持っていた写真くらいのものだった。

     ほとんど、見ることもなかった。院長に預けて、ずっとそのままだった。

     それすらも、香港に来るときに処分した。

     両親の顔が、思い出せなかった。

     そもそも両親のことを思い起こすことが、なかった。

     1歳の時に焼け死んだ二人だ。

     感覚としちゃあ、ほとんど他人だ。

     そういう存在がいたって言う、情報だけの存在だった。


    「……クソが」


     そんな親不孝者だったのか。俺は。

     空を見上げ、涙をこらえた。


    https://novel18.syosetu.com/n7982ej/

    ノクターンですが、こういう心の情景と戦闘描写がすごく好きな作品。

  • 70二次元好きの匿名さん23/10/22(日) 17:15:37

    十の影を束ね、一つと為し。

     マゼンタの装甲が、彼の全身を包み込んだ。

     ディメンションフェイスに映し出される、ディケイドの名が刻まれた顔面。

     そうして完成した巨大なジオウが、自分の体を確かめながら、叫んだ。


    「でっ、かく、なっ、ちゃっ、たぁ―――――!?!?」


     兵士が愕然とする。

     ラフムが困惑する。

     サーヴァントたちが唖然とする。

     ギルガメッシュが腹を抱える。


     瞬間、ジグラットの上に波打つストールが翻る。

     彼は当たり前のようにそこに降り立ち、手にした『逢魔降臨暦』を広げ。

     不敵な笑みを浮かべたまま、全力で声を張り上げた。


    「祝え―――――!!


     全ライダーの力を受け継ぎ、時空を超え過去と未来をしろしめす時の王者!

     その名も仮面ライダージオウ・ディケイドアーマージャンボフォーメーション!!!

     大いなる星の力に後押しされ、地上に君臨する巨大王者が降臨した瞬間である!!」


    強くてデカくて強い奴2016 - Fate/GRAND Zi-Order - ハーメルン  西暦2015年7月。 王様になることを夢見る常磐ソウゴ。 彼は中学3年生の夏休みに、人理保障機関カルデアに訪れた。 そこで爆発事故に遭遇し、タイムワープを経…syosetu.org

    あらゆる意味で メ チャ ク チャ 

  • 71二次元好きの匿名さん23/10/22(日) 17:24:43

    ストレンジャー・ストレンジャー・ザン・フィクションより
    「ラオモト……ラオモト……ラオモトーッ!」
    人名呼ぶ際は○○=サンを付けなければ実際シツレイとされる作中で普段ニンジャに対して=サンを付けるフジキドが=サンを付け無いことで憎しみや激怒が伝わってくるのが好き

  • 72二次元好きの匿名さん23/10/22(日) 19:21:39

    「……ニンジャはボーを振り上げ、ファラオとその家臣の前でナイル川の水を打った……川の水は血に変わり、川の魚は死に、エジプト人はナイルの水を飲めなくなった」ヤクザ天狗は意味不明の一節を呟きながら、バーグラーの頭部へと近づく。そしてヤクザシューズで生首を転がし、上を向けさせた。

    ヤクザ天狗はセンベイを2枚取り出すと、バーグラーの両目に重ねた。続いて、自らの小便とスピリタスを秘密の割合で混ぜた聖水入りの真鍮フラスコを取り出し、それを振りかけて火を放った。「ブッダエイメン!」…これは彼が考えたニンジャを蘇らせぬためのモージョーであった。彼は狂っていた。

  • 73二次元好きの匿名さん23/10/22(日) 21:55:27

    「求めるものがあるなら
     ―――
        汝、最強を証明せよ!」

    BATTLEOFFORTUNER
    BATTLEOFFORTUNER2

  • 74二次元好きの匿名さん23/10/22(日) 22:04:09

    >>73


    クロスオーバー学術都市バトルロイヤル

    BATTLE OF FORTUNER

    BATTLE OF FORTUNER2


    ストーリーあらすじでの

    特定多数のキャラ達の台詞

  • 75二次元好きの匿名さん23/10/22(日) 22:18:07

    気入れろよ〜

    東方夢時空

    魅魔様

  • 76二次元好きの匿名さん23/10/22(日) 22:21:01

    グランドライナー

    『南斗大巨人』


    ロック魔理沙の探偵物語


  • 77二次元好きの匿名さん23/10/22(日) 22:28:33

    このレスは削除されています

  • 78二次元好きの匿名さん23/10/22(日) 22:35:18

    チクショー

    シッショー

    ダイ エン ジョー!


    積みまっくす!


  • 79二次元好きの匿名さん23/10/22(日) 22:45:19

     青い血を吹き出しながらョ%レ氏が言う。


    【くそっ……。まさか君たちを褒める日がやって来るとはな……。ああ、悔しい、悔しい。悔しいぞ】


     目の色は、鮮やかな赤。一切の濁りがない興奮色。かつて先生に向けた瞳の色。言った。


    【強くなったな、ヒューマン】



    https://ncode.syosetu.com/n0776dq/?p=4

  • 80二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 06:15:41

    このレスは削除されています

  • 81二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 13:21:32

    やる夫スレでもいい?




    その日、ランスは珍しく女の子とエッチせずに寝た。




    TOKIO~光を求めて~

    安価でやるお! TOKIO~光を求めて~ その71yanchor.blog.fc2.com

    ここがほんとしんみりするんよ…

  • 82二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 14:32:01

    「人は、タフになったところで強くなれたわけじゃないんだぜ」

  • 83二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 15:10:33

    このレスは削除されています

  • 84二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 19:34:13

    火事場のクソ力による黄金の光が真っ直ぐにリングへと向かい、炎と雷が尾を引く。それはまるで、星が落ちるように。


    「完璧パーフェクト・虚式イマジナリ奥義、 輪廻転生兆しメテムサイコーシス・ライトーーッ!!」


     頭からリングへと叩きつけられた大魔王サタン。もう喚くことはなかった。

     頭頂部からひび割れが広がり、バギンと大きな音を立て崩れ落ち、まるで最初からそこにいなかったように消えていく――。

    大魔王との血闘! の巻 - キン肉マン世界古代転生 - ハーメルン人間がいない時代の地球に転生した中身令和人間な超人がプロレスをせずに生きたいだけの話。syosetu.org

    必殺技の名前を叫ぶのは良い文明

  • 85二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 20:29:05

    「私のマスターは、すべてを成し遂げた後死にました。私という獣のマスターであり続けた彼は、ある特異点で得た強力な宝具で己を補っていましたが……それでも人間としての部位が持つわけもありません。三十を前に、命を終えました」
     
     悲しいことなど何もない。自らとの契約によって命を縮めてしまったことに、罪悪感を感じることさえ侮辱であると、彼女は誇らしげだった。
     
    「私は、幸せでした」
     
     それは、確かに女だった。
     
    「私は七十億の快楽を得ることはできませんでしたが……七十億人と秤にかけられないほどに、他の人間の七十億倍幸せにしてくれる人と添い遂げることができたのです」
     
     女以外に、何物でもなかった。
     
     
    「私が恋をした男はもう眠っています。であれば、私が起きているなんておかしいじゃありませんか」

    人類を救うのは俺ではないような気がする「あ、もう帰っていいっすかねえ?!」より
    このセリフを口にしたのがキアラである事実に慄く

  • 86二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 20:36:22

    某カテで見たやつ


    大谷翔平にポケモンカードで負けたら自殺するしかない - 大谷翔平にポケモンカードで負けたら自殺するしかない(ライオンマスク) - カクヨム負けられない戦いは、突然やってくるkakuyomu.jp

     気がつけば、俺は大谷翔平の対面の席の、イスを引いていた。大会に来たら、席につく。いつもそうしていたからだ。




     大谷翔平はホンモノだ。彼にポケモンカードですら負けてしまったら、俺の人生に意味なんてなかったんじゃないか。そう思うかもしれない。


     でも、俺にだって、俺の人生があった。俺の時間があった。大谷翔平の人生に比べれば無価値でくだらないだろうが、それでも俺の人生だ。




     だから俺はテーブルにつく。

  • 87二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 21:38:03

    すごく頼もしいと同時にすごく傷ましい勇者の「はい」


    キョウダイ - 三百年前、勇者は「反省しろ」と言い残して消えた - ハーメルン勇者が消えてから三百年後の話。 ―――――― 自分なりに曇らせに挑戦した作品&賞目的断念供養読み切り作品。 カクヨムにも掲載しました。syosetu.org

    「……エクレル。どうしますか?」

     やけに冷静な自分は、まずエクレルに確認をとった。しかし、返事は無い。

    「……エクレル。もう『ヴァスティマ』は今日で終わります……サクリ枢機卿のお願い通りに、どこか遠くへと行きませんか? 私は貴方が望むなら、どこへだって付いていきます」

     ──返事はない。

    「……私としては、『ヴァスティマ』が終わるのでしたら、外に居る〈六頭人種〉が、もう限界と言うのでしたら、もう1度眠って……さらに三百年後の世界で、今度こそ誰もエクレルの事を知らないような世界で幸せに生きて欲しいです」

     返事はない。

    「……なにか、なにかやりたい事はありますか? そういえばゲームが好きなんですよね? トランプ、ショウギ、チェス。名前だけしか知りませんが、ルールを覚えるのは得意だと思うので、私が幾らでも相手しますよ? 飽きたらまた別のを探しても、新しいのを作ってもいいんです、幾らでも付き合います」

     返事はない。

    「……運動の方は、不得意なので一緒にはできないと思います。でも、どこか綺麗な砂浜で走るのは楽しそうで、憧れてるんです……海、そう海、ずっと見てみたかったんですよ。よろしければ連れて行ってくれませんか?」

     返事はない。

    「それに……そうお酒。私いろんなお酒を飲んでみたいんです。なんでも〈六頭人種〉、それぞれに名物たるお酒があるそうで、全部飲んでみたいなって、ずっと思っていたんです……それで、また何時も飲んでいた麦酒と…………」

     返事はない。

    「……っ! 勇者……勇者エクレル……どうか、どうか私たちを助けてください……この歪みきった『私の産まれ故郷ヴァスティマ』を! まだ自覚も乏しい子供たちを! どうか……助けてくださいっ!」

    「──ああ、わかった」

     誰かの助けてと呼ぶ声に反応して、勇者エクレルは、『ヴァスティマ』の民である私の声に、“はい”と答えた。

  • 88二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 22:51:37

     最後の一欠片が崩れる音がする。私というカタチが完全に消えていく。

     ぼやけていく視界の中、私の死を悲しむ君がなんて嬉しい。私のために流す涙がなんて恋しい。

     君がいて、君が生きている事が――なんて誇らしい。

     未練などあるはずもなく、私という人生は君との出会いから始まって君との別れで終着する。この、白く輝く花園で。

     駆け巡る思い出はあまりに燦然と輝いていて、嘘のように空っぽだった私を満たしていた。

     幻想から生まれた私には……勿体無い幸福な時間。


    「アルム……」

    「師匠……?」


     私は忘却の悪魔。

     忘却を司る、生まれた頃より定められた神の敵。

     代価と引き換えに人の願いを叶える怪物。

     紙の上で生まれ、本物の悪魔となり、神となるべく異界に降りた。


    「アルム……君をずっと、愛してる」

    「師匠……。俺も、俺もだよ……! ありがとう……!」

    「こっちの……台詞さ……。あり、がとう……アルム……」


     私は師匠。

     蘇った目的を忘れて、二度と忘れない思い出を胸に。

     人々に神と崇められるよりも――


    "なら、あなたは師匠?"

    "師匠?"


     ――たった一人に、師と呼ばれる幸せを知った。


    【書籍化】白の平民魔法使い【第九部更新開始!】R15 残酷な描写あり 日常 男主人公 魔法 ハイファンタジー 学院 魔法学院 シリアス ごり押しncode.syosetu.com
  • 89二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 23:01:33

    侯爵嫡男好色物語 257話 『主の決断』のラスト


    今再び、蛇が動く。


    https://novel18.syosetu.com/n9598df/257/

  • 90二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 23:23:47

    『彼らは言った。みんなの祈りが希望を生む。希望は光となって奇跡を起こし、必ず貴様を討つのだと。……よく分からない。

    奇跡とは何だ? 希望とは何だ? みんなとはいったい、どういう単位だ?』

    お父様はうなり続ける。巨星の煩悶に世界が震え、鳴動しながら焔を燃やし、天地を抉って巻き上げる。

    それはさながら、破滅を創る工房めいた景観だった。

    『具体的な数を言え。奇跡とやらを起こすのに、どれだけの“みんな”が必要なのだ。祈りが? 想いが? そして涙が? 抽象的すぎて話にならない。勇気の成分を表にして出せ。覚悟の量を数値化しろ。私はそう言ったのだが、しかし彼らは分かってくれない』

    序章『祈り』 - 事象地平戦線アーディティヤ&黒白のアヴェスター (正田・Gユウスケ)の投稿|ファンティア[Fantia]序章『祈り』 - 事象地平戦線アーディティヤ&黒白のアヴェスター (正田・Gユウスケ)の投稿|ファンティア[Fantia]fantia.jp
  • 91二次元好きの匿名さん23/10/24(火) 00:03:26

    幻想再帰のアリュージョニスト


    ユディーアは思う。


     復讐は無価値だ。けれど、かつて価値があったことを示す手段は復讐しかない。


     それが過去、どれだけ大切なものであったのか、それが失われたことでどれだけの嘆きと怒りと憎しみが生まれたのか、それを証明するのが復讐だ。


    幻想再帰のアリュージョニスト - 5-2 怒りについて(前編)R15 残酷な描写あり 異世界転生 異世界転移 異世界 転生 ソフトSF ファンタジー オカルトパンク ゆらぎの神話 現代神話ncode.syosetu.com
  • 92二次元好きの匿名さん23/10/24(火) 02:33:19
  • 93二次元好きの匿名さん23/10/24(火) 08:30:42

    「うるせえぇぇぇぇー‼︎」

    警官は拒んだ。

    周囲の血が弾け飛ぶ。

    警官にのみ聞こえる魔物の声を喧しいと切り捨てる。

    「何が吸血鬼だ⁉︎何が超越者だ⁉︎吸血鬼としてあの化物と戦えだあ?偉そうに指図してんじゃねぇぞ‼︎」

    「化物になったらアイツ等が戻って来るのか⁉︎またアイツ等とコーヒーが飲めんのか⁉︎またアイツ等とバカ話を続けられんのか⁉︎」

    「ふざけんな!一つになったら意味ねぇだろ!そんな血を啜る事でしか飢えを凌げない様な弱い存在になってたまるか!」

    「他人に存在そのものを依存する様な弱い奴になった所で、あの化物をぶっ倒せるか!弱体化してんじゃねぇか!」

    「消え失せろ!戦いの邪魔だ‼︎」

    https://syosetu.org/novel/243352/

    吸血鬼アーカードに挑んだ何も変えることができなかったお巡りさんお言葉

  • 94二次元好きの匿名さん23/10/24(火) 08:34:39

    泣くな。
    泣き顔には腹が立って殴りたくなる。
    殴った手が痛くて余計に腹が立つ。
    鼻血を出すのも生意気で腹が立ち、さらに蹴りたくなる。
    蹴られて転がる動作も無様で腹が立って、殺したくなる。
    それがこの世界で人間というものだ。

    だから

    苦しく哀しい時ほど、優雅に微笑み、くだらぬことをいえ。
    次も、その次も、またその次も。
    死ぬ時まで。

  • 95二次元好きの匿名さん23/10/24(火) 08:47:19

    『――あとのことは全部、この俺に任せておけ!』


     わ、と声が広がり、避難所の人々を熱気が支配した。

     期待が希望になり、一つの希望は無数の希望に、それが一挙に拡大する。


     少女は腕の中の弟を見下ろし、弟の翠の瞳に確かな光が宿っているのを見た。

     それを確かめて、また強く弟の体を抱きしめる。おずおずと弟の手が少女の体を抱き返し、抱擁の熱を感じながら少女は天井を見上げた。


     自分の怖気も、不安も、その何もかもを隠し切れないまま、それでも都市にいるたくさんの人々の期待と希望を背負い、戦うと宣言した少年。

     顔もわからない、ただ心に描くばかりのその英雄に、考えられる全ての幸運が宿るようにと、少女は祈るように瞼を閉じた。


     ――だってきっとその少年も、大切な誰かのために理不尽に抗うだけの、どこにでもいる普通の少年に違いないのだから。

    Re:ゼロから始める異世界生活 - 第五章42 『最も新しい英雄と最も古い英雄』R15 残酷な描写あり 異世界転移 異世界 ファンタジー 銀髪ヒロイン 感想乞食 バトル シリアス ほのぼの 時間遡行 死に戻りncode.syosetu.com

    早くアニメで見たい

  • 96二次元好きの匿名さん23/10/24(火) 08:48:58

    この場を任せてほしいのと、あまり、自分のことを考えないでほしい。

     少なくとも今、この瞬間は、戦う以外のことを考えたら泣いてしまいそうだから。

     そんな風に弱いところを出して、みんなに迷惑なんてかけたくないから。

     それなのに――、



    「――大丈夫だよ、エミリアたん」



     駆け付けてくれた少年が一言、名前を呼んだ。

     ただそれだけで、胸の内から何とか出さないようにしようとしていた不安とか、悲しい思いとか、今は構っていられない感情が弾け飛んだ。

     だって――、



    「――俺の名前はナツキ・スバル。エミリアたんの、一の騎士!」



     今、こんなにも、『エミリア』の胸は熱く、熱く、鼓動を打ったのだから。


    初期はあれだけうざかったエミリアたん呼びにここまで心打たれるとは思わなかった

    Re:ゼロから始める異世界生活 - 第六章71 『カウント・ワン』R15 残酷な描写あり 異世界転移 異世界 ファンタジー 銀髪ヒロイン 感想乞食 バトル シリアス ほのぼの 時間遡行 死に戻りncode.syosetu.com
  • 97二次元好きの匿名さん23/10/24(火) 09:00:02

    「おめでとう、君の願いは今日叶う」
    「俺としても魔法使いの面目躍如ってところだ」
    「今ここから、元の世界に君を飛ばす」
    「大丈夫、必ず送り届けてやるから」
    「……それじゃあ。またね、マガリちゃん。成功を祈っているよ」
    「ここは世界の外側なんだ!よく見てみるんだ!あると思えばきちんと見える!二つの世界はこんなにも近いから!」

    普段常におちゃらけてるクセにやるべき時はきっちりやる
    そんな姿が好きなんです

    「し、死んだかと思ったら生きてたんだぜ!……なんちゃって!」

  • 98二次元好きの匿名さん23/10/24(火) 18:49:40

    保守

  • 99二次元好きの匿名さん23/10/24(火) 20:03:34

    リゼロ多いな
    んじゃこのすばで

    「俺の大嫌いな、あのろくでもない世界へ送ってください」

    web時代の時点でやっぱ完成されてるよ、あの決着とこの結末は

  • 100二次元好きの匿名さん23/10/24(火) 20:21:08

    01000101……01001001……01ノイズの波飛沫が彼らを呑み込む。01ノイズが押し寄せる中、彼らは争い合う。「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」ノイズが開け、ネオサイタマの市街の中で、彼らはカラテをぶつけ合う。「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」

    ネオサイタマ。一寸先も見えぬ暗闇、苦痛の感覚、灰色のメガシティ・ノイズの中に、浮島めいて、確かな足場。「イヤーッ!」「イヤーッ!」ネオンの海に浮かぶ摩天楼。「イヤーッ!」「イヤーッ!」ソウカイヤの日本庭園。「イヤーッ!」「イヤーッ!」サラリマンで満たされた満員電車。 

    「イヤーッ!」「イヤーッ!」水溜まりが跳ねると、水面に映るのは極彩のネオン、打ちひしがれたストリートチルドレンの輪郭。小さな灯火めいた孤児院。薄暗いオリガミ・アトリエ。あるいは路地突き当たりの雑居ビルの一室。砕けた天井。VHSビデオだらけの部屋。なおも熱を帯びカラテは加速する。 

    「イヤーッ!」「イヤーッ!」01の風が吹く。闇は巡る。ネオサイタマに聳え立つランドマーク。……マルノウチ。スゴイタカイビル。マスラダが。アユミを殺した場所。ナラクがマスラダを生かした場所。窓を突き破り、殴り合い、血まみれの展覧会場を抜け、壁面を駆け上る。……駆け上る……! 

    「イヤーッ!」「イヤーッ!」屋上!暗黒の地平に輝く、猥雑なるネオンの海!無数の危険と希望が渾然一体となって渦巻くケオスの都!唯一の故郷と呼べる場所!家族と呼べるものがいた場所!かつてアユミが、カノープスが守ろうとしたもの!「これは、おれだ!」

  • 101二次元好きの匿名さん23/10/24(火) 20:32:21

    このレスは削除されています

  • 102二次元好きの匿名さん23/10/24(火) 20:41:11

    このレスは削除されています

  • 103二次元好きの匿名さん23/10/24(火) 21:05:00

    「ご立派なお気持ちだけで勝てるか!? 信念だけで勝てるか!?」

    「残念だったな海賊! 兵力が違う!」


    ◇ ◇ ◇


    「兵力を並べただけで勝てるのか?」


     多数のギャングに囲まれて、


    「砲弾を集めただけで勝てるのか?」


     多数の銃口に囲まれて、


    「残念だったなギャング」


     その小さい背中は吊り上げられた海兵達の前で、縮こまる事無く、


    「――覚悟が違う」

    010:ギャング・カポネ=ベッジ② - とある黒猫になった男の後悔日誌 - ハーメルンこれは目が覚めたら、少年時代のキャプテン・クロになっていた男の後悔だらけの航海日誌である。 少年漫画で海賊の世界とか暴力必須間違いなしじゃねぇか! 海賊になんか…syosetu.org

    背後に守るべき人達がいてコレができるのは覚悟ガンギマリどころじゃないんよ

  • 104二次元好きの匿名さん23/10/24(火) 21:29:04

     相変わらず、分からない人だ。

     事件の話をするかと思えば手品の――それも自分の記憶について考え込んでいる。


    「瑛祐君、それ、いつ見た?」

    「もう結構になりますけど……事務所の机で考え事している時に、なんか無意識にやってましたけど……」


     うん、確かそうだ。間違いない。

     だって自分が覚えているもの


    「……そっか。俺、手品してたんだ。そっか……そっかぁ……」


     そういうと浅見探偵は、眠るために倒していたシートを元に戻して、手を握ったり開いたりしている。

     そして、『そっかそっか』と小さくつぶやくと、後は何も言わずに窓の外へと目を向けて。




     

    「そういう事になりやがったのか、クソッタレ」




     そんな意味の分からない事を吐き捨てるように呟くのだ。


    099:Q・唐突に生えてくるものな~んだ? - 平成のワトソンによる受難の記録 - ハーメルンルパンvsコナンのTV版のラストシーン見てて思いついた作品。 コナンの傍に、事情をある程度知っている助手みたいなのがいれば面白いなと思い、ストレス発散も兼ねて書…syosetu.org

    サザエさん時空に気付いてる一般人主人公が、改めて舞台に引き摺り出された結果

    こればっかりは最初から追うからこその戦慄もあったけど、好きだったから紹介させて貰いました

    難点があるとすれば、更新停止から丸一年以上経ってることくらいか

  • 105二次元好きの匿名さん23/10/24(火) 22:03:38

    「俺を選べ、ベアトリス」

    何度でも、伝わるまで言葉を重ねよう。揺れている少女の気持ちが、心が理解できるから。

    彼女が迷うことに感じる罪悪感を、約束を反故にすることへの慙愧の念を、ナツキ・スバルという人間の身勝手さが肩代わりしてやれるように。

    この少女が一人で泣くようなことが、もう二度とないように。


    「いなく、なるくせに……」

    「永遠なんてない。お前が恐がってる未来は、いつか必ずやってくる。永遠を生きるお前を置き去りにしちまうときが、きっときちまう。でも、別れの恐さばっかりを考えて、一緒にいる楽しさを捨てちまうような真似をするには、俺もお前も人生味わってない部分が多すぎだ」

    「置いていく、くせに……」

    「一緒にいよう。一緒に生きてみよう。一緒にやっていこう。楽しかったんだって胸張って笑えるぐらい、思い出を積み重ねていこう。お前がここで過ごした、寂しい四百年を取り返して、お釣りがくるぐらいに」

    「そんなこと……したって……っ! いつか、一人に!」

    前に出る。距離が詰まる。震える少女の瞳に、自分の姿が映っている。

    みっともなくて、みすぼらしくて、四百年待たせた白馬の王子には程遠い。ただの、いつものナツキ・スバルがそこにいる。


    「永遠を生きるお前にとって、俺と一緒に過ごす時間なんて刹那の一瞬かもしれない。なら、お前の魂に刻み込んでやるよ。俺の一瞬を」

    「――ナツキ・スバルって男が、永遠って時間の中でもセピア色にならないぐらい、鮮烈な男だったんだってことを!」

    いつの間にか、スバルとベアトリスの周囲は空間の亀裂と炎に包まれていた。だが熱も、恐怖も、今は何も感じない。

    スバルの中には今、ベアトリスしかいない。

    そして、ベアトリスの中にも、今はスバルの存在しかない。

    震えるベアトリスの腕が、母から渡された本を握りしめている。その指先を解くことが、四百年の孤独を癒すことだとスバルは信じて、手を伸ばす。


    「俺を選べ! ベアトリス!!」

    「誰かに外に連れ出してほしいから! お前はいつも! 扉の前に座ってたんじゃないのか!!」

    決定的な音を立てて、禁書庫という少女の孤独な檻が、世界の剥離と炎の中に包まれて消える。

    その、直前だった。


    音を立てて一冊の本が、禁書庫の床の上に落ちたのだ。


    Re:ゼロから始める異世界生活 - 第四章129 『――俺を選べ』R15 残酷な描写あり 異世界転移 異世界 ファンタジー 銀髪ヒロイン 感想乞食 バトル シリアス ほのぼの 時間遡行 死に戻りncode.syosetu.com
  • 106二次元好きの匿名さん23/10/24(火) 23:43:51

    >>83

    ありがと

    TOKIO、ランス二次創作としての完成度高くて大好きなんだよね

    ランスキャラの再現度凄すぎる

  • 107二次元好きの匿名さん23/10/24(火) 23:46:09

    「「万象ばんしょうを象かたどる無城むじょうの石垣いしがき・天地てんちを裂さき現界げんかいする鼓動こどうの進撃しんげき」」

    それは禁術と言っても差し支えのない鬼道の詠唱である。

    「「一いちに破滅はめつし・二にに消滅しょうめつし・三さんに燼滅じんめつし・四よんに討滅とうめつし・五ごに断滅だんめつし・総すべてに幻滅げんめつせよ」」

    最も強力な鬼道とは何か?それは萩風のよく利用する【瞬天閃降下】でも藍染惣右介の利用する【黒棺】でもない。九十番台の中で最強の鬼道は九十番でも九十三番でもない。

    「「巻まきて上のぼる災厄さいやくの咆哮ほうこう・転てんじて滅めっする幻想げんそうの審判しんぱん」」

    それを唱えるとジェラルドを中心とした10角形の1角から一頭ずつ、龍を模った力の塊が地を裂いて現れる。その力は萩風達から直に引き出された力ではない。

    霊脈から引きずり出したその力は、並みの鬼道とは比べ物にならない。

    並みの九十番台の鬼道すら凌駕する力を持ち、この技が使われた環境に多大な影響を与えてしまう程の威力。

    「「破道の九十九 五龍転滅ごりゅうてんめつ」」

    十頭の龍はジェラルドへと降り注ぐと、その体を消し飛ばした。

    卍解しないと席官にもなれないらしい。十龍転滅より
    オリジナル詠唱だがすごいキレてる

  • 108二次元好きの匿名さん23/10/24(火) 23:48:34

    >>107

    コピペしたら変な出力されちゃった

    本編読むと凄い格好いいんですよ

  • 109二次元好きの匿名さん23/10/25(水) 07:03:13

    >>108

    ルビはコピペするとどうしてもね……

  • 110二次元好きの匿名さん23/10/25(水) 07:58:53

    幻想再帰のアリュージョニスト


    約束があった。


     決定的な敗北を喫して、何もかもを失ったあの後、彼女と俺は契約を交わして、全てを受け入れ合うと決めた。


     触れ合う冷たさに耐えきれずに俺が倒れたあの時、どのようなコルセスカであっても全部受け入れると許容した。


     前世の記憶に自らの人格を浸食され、醜い側面を呼び起こされることに苦しんでいたコルセスカ。それでも俺は、それも彼女の一部として認めたいと思ったのだ。彼女が、俺の全てを受け止めてくれているように。


     それが罪だというのなら、きっとそれを裁けるのはお互いだけだ。


     無法者である俺が、たったひとつだけ守らなければならない法がある。


     それこそが、その約束なのだと、そう信じている。 


    幻想再帰のアリュージョニスト - 死人の森の断章1-3 コキュートスR15 残酷な描写あり 異世界転生 異世界転移 異世界 転生 ソフトSF ファンタジー オカルトパンク ゆらぎの神話 現代神話ncode.syosetu.com
  • 111二次元好きの匿名さん23/10/25(水) 16:44:37

    このレスは削除されています

  • 112二次元好きの匿名さん23/10/25(水) 16:52:22

     メイプルワールドのあらゆる場所に偏在し、あらゆる場所に一瞬で移動。距離に関係なく攻撃が当たる。というか相手が当たりにやってくる。ダメージを受けない。


     ひれ伏せ、これがチートだ。


     全属性魔法適性がどうたらとか経験値取得効率10倍がどうたらとかいう小説にチートチートと騒ぐ哀れで愚かなストレイシープ共がいるらしいが、僕からすればそんな物はチートでも何でもない。


     こいつらが本当に一切の誇張なくどこにでもいた。良さそうなアイテムをドロップする狩場は例外なく彼らがいる。幸いにして彼らがいるマップはモンスターがびゅんびゅん謎の移動をしながら引き寄せられていく怪奇現象が発生するのですぐにわかる。そうしたらもう仕方ないのでチャンネルを切り替えるしかない。


     そうしてぶつぶつ文句を言いながらチャンネルを切り替えると、当然のようにいる。彼らはメイプルワールド全てに偏在する存在。チャンネルを切り替えても無駄なのだ。


    これが僕らのMMO! - マクロストーリー伝奇 史実 怪談 メイプルストーリー オンライン ゲーム バグ チート MMO PKncode.syosetu.com
  • 113二次元好きの匿名さん23/10/25(水) 23:51:36

    名場面ってわけではないけど思わず笑ってしまった場面


    第九話【オソバ・ラプソディ・イン・ミソカ】#1 - 鉄火の銘 - ハーメルン あるニンジャヘッズが何者かの手によってネオサイタマの地に転生させられた。NRS(「ニンジャスレイヤー」リアリティショック)にのたうち回りながら、彼はネオサイタ…syosetu.org

    「ナンダナンダ!?」「ドシタドシタ!?」突如わき起こったオソバ・アナキストVS神聖うどん軍団の大乱闘を一目見ようと、暇人どもが黒集りの山を作る。「ヤッチマエー!」「そこだ! ウィーピピ!」オソバ不足で気が立ってるのか、止めに入る者は誰一人いない。危険な興奮は高まるばかり。


     「ザッケンナコラー部長!」「スッゾコラーお客様!」しまいには加速する暴動に飛び入り参加者すら出始める始末だ。「オオ、テリブル! なんと言うことでしょう! ネオサイタマのオソバ不足は遂に臨界点を迎えた模様です!」ゴシップの臭いをかぎつけて、カメラを担いだ野次馬もやってきた。


    「道行く人にも伺ってみましょう。貴方はこの状況をどう思われますか?」「パスタでも食べればいいんじゃないですかね」金髪碧眼のNSTVリポーターは、一人配給のうどんを啜る男にマイクを突きつける。知ったこっちゃないと目つきとセンスの悪い男はうどんぶりから顔も上げない。


    ブロンドらしいリポーターは気にも留めずにオウム返した。「パスタ、つまり小麦麺! うどんを食べるべきと!」「別にスシでもいいと思いますよ」「スシ、つまり江戸文化! ソバを食べるべきと!」ハウリングめいたやりとりに男の目つきが呆れと不快に歪む。


    「どっちでもいいって意味ですよ」「つまり、現代的無関心が生み出した光景であると!」「とりあえず結論に飛びつくの止めたらどうです?」「つまり、短絡的に答えを求めるデジタル二元論の現代病であると! 暴動の原因は社会にあり、つまり政権交代が必要なのです! ではインタビューを終わります!」

  • 114二次元好きの匿名さん23/10/26(木) 06:56:16

    >>28

    悟空が師匠超えするシーンも好き

  • 115二次元好きの匿名さん23/10/26(木) 12:05:10

    「ウチのねちっこい方の外道曰く、「対人戦で隙を作るなら、七割の嘘に一割の真実を混ぜろ」なんだと」




    「くぅっ!?」

    ちなみに残り二割は「非常に曖昧なはぐらかし」である。

    シルヴィアの思考が「戦闘」から「追跡」に切り替わった瞬間、身体の動きが瞬間的なものではなく継続的なものに変わったその瞬間、シルヴィアの身体が真横から地面と平行に跳び・・込んできたシルバージャンパーのタックルを受けて地面を転がる。

    「そしてウチの大雑把な方の外道曰く、「対人戦で有利に立ち回るなら、想定外を味方につけろ」だとさ」

    ミーティアスが起き上がり、シルバージャンパーを睨め付けた瞬間、ビルの壁面を破壊して二人のヒーローのちょうど真ん中に割り込んだ巨大な肉塊が咆哮を上げた。

    「もうここはお行儀よく戦うコロシ.アムじゃない、さぁどうするヒーロー?」

    シャングリラ・フロンティア〜クソゲーハンター、神ゲーに挑まんとす〜R15 残酷な描写あり ラブコメ 近未来 電脳世界 VRMMO 神ゲー クソゲー バグ 主人公最強? ガチエンジョイ勢 スキル制 縛りプレイncode.syosetu.com

    友情の力で強敵に勝つのはやっぱり熱いっすね!(白目)

  • 116二次元好きの匿名さん23/10/26(木) 19:41:42

    リゼロ人気やなぁ

  • 117二次元好きの匿名さん23/10/26(木) 19:50:53

    某消えた作品のこれ

    「ヒロイン名」
    「主人公名」

    「「タイトル」」

  • 118二次元好きの匿名さん23/10/26(木) 20:40:19

     ……ひたむきに自分を慕う娘の危機に、それを庇わぬ母親がどこにいよう。




     彼女は。マリーの信じ続けた神は。


     地母神マーテルは、偉大な女神だった。


    最果てのパラディンR15 残酷な描写あり 異世界転生 冒険 成長 家族 友情 騎士 神様 剣と魔法 シリアス バトル 成り上がり チートなし 男主人公 魔法ncode.syosetu.com

    なろう小説で初めて泣いた

  • 119二次元好きの匿名さん23/10/26(木) 21:07:31

    土を掛けられながらもブリェヘム王は淀みなく言葉を出す。


    「世界を創りし聖なる神よ、世界をより良くするための魔なる神よ、天より見下ろす蒼天の神よ、今結婚の誓約を交わしてその存在を確かに証明するこの夫婦に祝福を与えて下さい。二人の間に偽り無き愛が育まれ、健全な家庭が作られますように。これからの長い人生、お互いに喜びや悲しみが交互にそして同時にやってくるでしょう。如何なる時でも互いに心から愛し、尊敬し、信頼し、感謝を忘れずに聖なる神を、魔なる神を、蒼天の神を信じなさい。自らより切り離されたその至高の存在は何時でも二人の道標となってくれるでしょう。苦難を恐れずに飛び込む二人に降りかかる災難は多いことでしょう。二人ならば乗り越えられます。時には耐えられぬ苦痛もやってくるかもしれません。心に邪なものが過ぎるかもしれません。しかしいかなる時でも自らの欲するところに生きなさい。善悪というのは二人にとって何程の価値を持つものでしょう。二人に架せられた枷は常人の物とは異なります。聖なる神の枷、魔なる神の枷とも違います。また何者も縛らぬ蒼天の自由ともやはり異なるでしょう。であるからこそ油断せず、驕らず、自己を常に見極めていなければなりません。与えられる使命と義務は全うしなければなりません。混沌に生きる道を進んだのならばその義だけは通さなければ畜生にも劣ってしまいます。二人は二人以上に、家族は家族以上に、仲間は仲間以上に大切にしなければいけません。平和とは程遠い人生でも、どこかに平穏を見つけて休めるところを見出して下さい。いつまでも走り続けることは誰にも出来ないのですから……これでベルリク=カラバザル・グルツァラザツク・レスリャジンとクロストナ・フェンベル=グルツァラザツクの結婚式を終え、解散とします」


     それからは土のせいで良く聞き取れなかったが、頭の中で欠けた言葉を埋めて聞くとこう続いた。


    「聖なる神に対し罪深きヴェージル・アプスロルヴェは王ではなく、一人の人間としてその御許に参ります。我が使命は終り、許されるならばこの穢れが拭いさられますように。決して破られぬ誓約を信じてここに一生を終えます。聖なる神よこの愚かなわたくし、ヴェージルを守り給え」


     埋め終わった。

    ベルリク戦記R15 残酷な描写あり オリジナル戦記 剣と魔法/銃と大砲 楽しい、悲惨な戦争 近世から産業革命へ 革命/総力戦 多文化/異種族 宗教/思想/哲学 火力筋力魔力霊力 歩兵/戦列歩兵/散兵 騎兵/馬/駱駝/象 砲兵/工兵/要塞 海軍/海賊/貿易 新人発掘コンテスト ESN大賞3 OVL大賞7Mncode.syosetu.com
  • 120二次元好きの匿名さん23/10/27(金) 00:22:35

    警官のやった事は単純だ。

    アーカードに取り込まれた亡者達と話をしただけだ。

    警官の魂はアーカードによく聞こえる様に魂を震わせて叫ぶ。

    (このままでいいのか?ただの消費される命で満足なのか?)

    (そんな訳がねぇ!アンタ達は『人間』だ!)

    (例え死んで魂だけの存在だとしても、苦しみ『在り』続ける意志さえあればそれはもう『人間』だろうが!)

    (強大なあの化物に呑まれて自分を失うのも分かる。それでも『アンタ達』は其処にいる!)

    (魂までも化物になる事はないんだ!『人間』としてあの化物に一泡吹かせてやろうじゃねぇか‼︎)

    (それはあの化物も望んでいるんだ!『人間賛歌』をあの化物は望んでいる!)

    (このしみったれた世界の王に、あの可哀想で哀れな王様に、家賃代わりに一曲聴かせてやろう‼︎)

    (『人間賛歌』を!人間の意志が生み出す喧しい爆音を‼︎)

    (さあ、大音量でいくから覚悟しろよ!『人間』を魅せてやる!!)

    https://syosetu.org/novel/243352

    もしも大佐が見てたら拍手喝采で大喜びしてそうなやつ

  • 121二次元好きの匿名さん23/10/27(金) 00:27:22

    >>120

    大佐じゃなくて小佐だったわ…

  • 122二次元好きの匿名さん23/10/27(金) 00:34:58

    異世界迷宮の最深部を目指そう


    「――ようこそ、探索者キリスト。ここが・・・、こここそが十層・・・・・・・。『火の理を盗むもの』アルティの階層だ。出張の上、急造で申し訳ないが、この丘の上は迷宮の十層だと思ってくれて構わない。そして、遅ればせながら、君に『第十の試練』を受けてもらおうと思っている」


    いぶそうの階層宣言とタイトルほんと好き


    異世界迷宮の最深部を目指そう - 65.そして、英雄は十層に辿りつく。化け物は貴方をずっと待っていました。R15 残酷な描写あり 異世界転移 異世界迷い込み ダンジョン 恋愛 欠損 魔王 奴隷 ヤンデレ 成長 シリアス 男主人公 西洋 ハーレム チート ハッピーエンドncode.syosetu.com
  • 123二次元好きの匿名さん23/10/27(金) 00:36:58

    >>115

    シャンフロならやっぱここだな



    その表情には見覚えがある。ゲーム内で長時間作業が確定した時の俺の顔とそっくりだ。


    なるほど確かに、対戦相手が勝つ気0で時間稼ぎの舐めプをかましてきて不快な思いをするのは当然だ。それに対して舐めプをする側である俺が何を言ってもその言葉に力はない。なるほど確かに、それが一般的な「正しい」だ。


    なるほど、なるほど、なるほど…………だとすればこの俺の頭の中でカチッと切り替わったなんらかのスイッチは、カフェインと一緒に全身を駆け巡るマグマに豆板醤でもぶち込んだかのような感情は、やけにスッキリハッキリした頭の中に浮かぶ簡素な指令はなんなんだろうな?


    わざわざ遠出してまで出張って、一夜漬けでゲームシステムやらなんやらを猛勉強して、頭のおかしいサイズのパフェを食う羽目になって、ウェザエモン並の人外相手に接待バトルする羽目になって、外道の同類として全世界に晒されて、そもそも現在進行形でミーティアスにボコられてる姿が全世界に晒されて………それだけの苦を背負って向けられた表情は「うんざり」と「がっかり」?


    なるほど、なるほど、なるほど、なるほど、なるほど………はははっ


    ラウンド2。


    「ぶちのめす!!」

  • 124二次元好きの匿名さん23/10/27(金) 02:13:30

    >>68

    これなんて作品?

    >>85

    これ消えちゃったんだよな……もう一度読みたい。

  • 125二次元好きの匿名さん23/10/27(金) 02:39:14

    >>124

    作品はない

    どっかで見た様な台詞でなんて作品?ってみんなで探し回った古いネタだ

    すげー久々に見た

  • 126二次元好きの匿名さん23/10/27(金) 11:15:37

    >>124

    web小説はいつ消えるかわからない恐さがあるよね

  • 127二次元好きの匿名さん23/10/27(金) 12:08:05

    もう消えちゃったけどマヴラブとエスコンのクロス小説で

    「BETAのせいだ。奴らのせいで俺たちは座礁した。ああそうさ、墜落すら出来なかったんだよ俺らは」

    って言うセリフがあってやけに記憶に残ってる。

  • 128二次元好きの匿名さん23/10/27(金) 14:17:56

    「このあたり、春はさぞよい風情でござろう」
    「ああ」

     五郎右衛門は応じた。無風流なかれだが、春がくるたび見せる月ヶ瀬の梅花千里の景は、美しいと思っている。
     いまはしかし、葉の多くが散り、さむざむとした枝が伸びていた。その一方に平九郎が立った。

    「なんによらず、手前は迂闊でござってな。春に参れば良かったものを」

     いいながら、刀の下げ緒で手早く襷を掛けた。それから、すらりと大小をともに抜き放った。“無一剣”は二刀である。

    「縁があれば、また参られよ」

     五郎右衛門が応じ、一刀を左太刀にして右肩に構えた。


    戸部新十郎『必勝』より、これから真剣勝負する二人の会話

  • 129二次元好きの匿名さん23/10/27(金) 14:32:11

    「く、黒歌……?」

    「スイッチ姫から連絡あったわよ。オルランドは駒王総合病院。大至急向かうようにだってさ」

    「で、でも、アイツは」

    「もう死んだわ」


     黒歌が言い終わらぬ内に、キルカーンの上半身が突然、270度近くねじ曲がった。

     手足の関節の一つ一つが、デタラメな方向に曲がり、可動域を越えて骨が折れる音や靭帯のちぎれる音が、生々しく一誠たちの耳に響く。

     腰が180度折れ曲がり、キルカーンは身体を支えきれず倒れる。

     首が360度回転した。

     バキバキと胸骨を突き破って心臓が飛び出る。鼓動のリズムはメチャクチャで、すぐに自身のその激しい動きに耐えきれずに張り裂け、吹き出た鮮血がキルカーンの死体を赤く染めた。 


    「な、何だあれ……」

    「気配を消して近付いて――あの輪っかは危ないからその下をくぐって――で、口づけを介して仙術で気脈を操作して、アイツの筋力を暴走させたのよ」


     黒歌は何て事なさそうに、普通に解説した。


    「外からの干渉には強いけど、内側からの干渉には弱かったみたいね」

    「で、でも、何もあそこまでなさる事もなかったのでは……」

    「そーお?」


     レイヴェルに言われて、黒歌はクルリとキルカーンの方を振り向いた。

     巨人の手で捏ね繰り回されたような、無惨な死体だ。

     黒歌はそれを見て、興味なさげに肩をすくめた。


    「今までアイツが仲間と一緒に殺した数を考えれば、ま、あんなもんでしょ?」



    魔剣豪、再臨 - 生徒会長ゼノヴィア - ハーメルン無事に駒王学園の生徒会長に就任したゼノヴィアだったが、その仕事は予想以上に大変だった。 原因は兵藤一誠である。 その一誠と喧嘩をしてしまった時、彼女の前に一人の…syosetu.org

    『オルランド』と『キルカーン』はこの作品のオリ敵

    敵を殺すことを何とも思わない冷酷な黒歌が好き

  • 130二次元好きの匿名さん23/10/27(金) 15:20:30

    このレスは削除されています

  • 131二次元好きの匿名さん23/10/27(金) 15:20:50

    俺と二人でゲヘナを滅ぼしにいきましょう

    俺と二人でゲヘナを燃やそう。全て滅ぼして、キヴォトス最強とかいう風紀委員長だかの頭カチ割って、万魔殿議長のクソみてェな旗を焼いて、議長の、羽沼マコトだっけ? そいつの首もとってセイア様の墓に供えよう。ね? 名案でしょ!

    トリニティ総合学園庭園部へようこそ! - ハーメルン羽根付きTSロリ主人公がミカにアップルパイぶちこむまでsyosetu.org

    友と恩人に板挟みになってからの吹っ切れっぷりが好き

  • 132二次元好きの匿名さん23/10/27(金) 16:20:08

    このレスは削除されています

  • 133二次元好きの匿名さん23/10/27(金) 16:27:55

    「軍人の職務として守るものがある!
    サーヴァントの役柄として守るべきものがある!
    兵藤一誠の一個人として守りたいものがある!」
     
    口から出る言葉は、敵を威圧するものではない。味方を鼓舞するものでもない。自分に言い聞かせるものだった。この戦いの見失ってはならない意義を。
     
    死後に得た、守るべき主君。その願いと命を守る為に戦う。
     
    理不尽な殺人鬼によって家族を失い、理不尽な魔術師の行いによって記憶すら失い、それでも尚他人のために戦える彼女に示さなければならない。
     
    神滅具などというご大層な武器が無くても、聖杯などというご都合主義な代物に頼らなくても、令呪などという安全装置を使わなくても。
     
    アナタの味方であるワタシはその願いをかなえることができるのだと。
     
    「ここは熱砂の戦場じゃない!
    お前たちの駆け抜けた戦場ではない!
    人の営みがある市街地に程近いおれ達の拠点だ!
    誰に断ってこの『世界』を塗りつぶしている。お前たちに・・・!」
     
    今を生きる、我が王の『未来』は渡さない!

    Fate/monster 怪物たちの戦場より
    赤城先生が書いていた七人の兵藤一誠たちの中で一番好きな艦長が現世の善良な人間であるマスターに心から忠義を誓って王の軍勢相手に真っ向勝負で奮闘してくれる熱いシーン
    前書きでトップサーヴァントたちなら余裕で対処できると低評価の王の軍勢も裏を返せばそうでないサーヴァントにはめっぽう強いことを本編で描写してくれている

  • 134二次元好きの匿名さん23/10/27(金) 17:25:35

    異修羅一巻 新魔王戦争より
    鵲のダカイ「何故か……けほっ、分かってくれる奴がいないんだけどな」
    鵲のダカイ「俺、盗賊なんだよなあ……本当は、剣士でも医者でもないんだ」

    濫回凌轢ニヒロ「ああ。それは気が合いそうだね」
    濫回凌轢ニヒロ「私も人間と仲良くしたいのに、分かってもらえないのさ」

    鵲のダカイ「はははは。そっか。初めてあんたと世間話が出来たな。俺が本当に得意なのはさ」
    鵲のダカイ「こうやって」
    鵲のダカイ「―――武器を盗むとか」「鍵を開けるとか」

    無敵の装甲を攻略する世界逸脱の盗賊最高ってなるシーン
    台詞の間には格好良い戦闘描写も入るけど長くなりすぎるので割愛

  • 135二次元好きの匿名さん23/10/27(金) 19:34:07

    「______投影、開始」

    ならば作れ。
    成功など当然だ。
    復元するのは基本骨子からではない。

    その概念、創作者の思想思惑道徳信仰から起源そのものを読み込む。

     故に復元ではなく投影、其は真物より落ちる同一の影。


    fateの地の文ほんとすき

  • 136二次元好きの匿名さん23/10/27(金) 23:13:13

    >>129

    全キャラ改悪しまくりのアンチSSやんけ

  • 137二次元好きの匿名さん23/10/28(土) 02:19:33

    保守

  • 138二次元好きの匿名さん23/10/28(土) 07:06:22

    このレスは削除されています

  • 139二次元好きの匿名さん23/10/28(土) 07:15:19

    「鋼光から聞いていなかったようだな。事の発端はお前の「赤い機体なら3倍速になれませんか?」という質問だった」


    「また俺!?」


    「しかし3倍速機能は難しかった。そこでお前は考えた。――ならば仲本豪が3000倍になればいいと」


     馬鹿である(自己批判)。なんだよクローン技術で3000倍って、ということは今回の戦力の4分の1は眼鏡先輩じゃねえか。



    『Hereafter Apollyon Online』~超高クオリティクソゲーの生産職で巨大ロボット造って遊ぼうとしてるのですが何故か勘違いされます~R15 残酷な描写あり 近未来 VRMMO サイバーパンク 勘違い ロボット SF ヒロイン最強(物理) 掲示板 OVL大賞7M ポストアポカリプスncode.syosetu.com

    Q.強大な化け物相手との最終決戦はどうすれば良いでしょうか?

    A.人類最強のクローンを3000人作る

  • 140二次元好きの匿名さん23/10/28(土) 09:15:55

    「みんな、あなたを信じてついてきたのよ…………勝ち目がないって諦めないでよ……最後まで戦いなさいよ……!」

     

    ミトの声が響く。

    ケイはまだ動きを止めている。起死回生の策は、ない。

    本当に――?

    シリカには予感があった。根拠はない。ただの願望かもしれない。

    でもこれだけのメンバーが集まって倒せないボスなどいるのだろうか。

    なにか起きるとしたら、それはいつもこの男――

     

    「ミト……! 叩きすぎだ」

     

    突然ケイがミトの手首をつかんだ。びくっと彼女の肩が震える。

    ミトは涙目でケイを見上げ、それから不思議そうな顔をする。彼の表情に諦め以外の感情を見出したからだ。

     

    「君が俺の胸を叩きすぎるから…………このゲームは君に嫌疑をかけたぞ……! 今ウィンドウが開いている……!」

     

    言葉にはハリがあった。まるで何かに気づいたかのようにその目は強く開かれている。

     

    「ハラスメントコードだ……!!」


    アーカイブス 017 - SAO RTA any% 75層決闘エンド - ハーメルン初投稿…ども… 俺みたいな今ごろSAOのRTA走ってる走者、他に、いますかっていねーか、はは 始まりの街での会話 あの流行りの装備かっこいい とか あのスキルほ…syosetu.org

    RTAパートでネタは割れてるけど、その上で絶望的状況で打開策を見出したカタルシスが半端なかった

  • 141二次元好きの匿名さん23/10/28(土) 11:52:57

     モニターに映る小沢提督の目元が、赤く充血している。おそらく、泣いていたのだろう。

     それは、恥じることではない。二筋の閃光が、ハイヴ地上建造物を粉々に砕いたあの瞬間、泣かなかった兵士はいない。叫ばなかった兵士もいない。あのとき、佐渡島で戦う全ての帝国軍兵士が、心を合わせ、泣き、叫び、感情を爆発させていた。

     とはいえ、高揚する精神の高ぶりに任せて戦うのは、末端兵士の特権であって、指揮官には許されない贅沢だ。

    SS投稿掲示板www.mai-net.net

    マブラヴ世界にスパロボ軍団がやってきて絶望盤面をブチ壊してくれたシーン

    こういう描写が地味に好きなんだ

  • 142二次元好きの匿名さん23/10/28(土) 13:17:36

    「私は、明日21時、夜9時に山岳都市の広場より出発し、山岳都市を縦断。そのままティナン姫の屋敷に不法侵入する。不法侵入だ。そして彼女の枕元にプレゼントを置く」



     最期の瞬間、今際の際に笑って死.ねたら幸せだってよく言うよな。まぁ悔いを残さずにってことなんだろう。


     だからよ、俺はそれが今でいい。俺の寿命は八十年後か? 九十年後か? まぁしぶとく生き残って家族の吠え面でも眺めてやろうと思ってたんだが……。その時によ、今やらなかったら、そのことを思い出して胸糞悪ぃ思いをするんじゃねえか? そんなのは真っ平御免だぜ。死ぬなら死ぬですっぱりと気持ち良く死にてえ。何が悲しくてリアルなんつう無理ゲーを百年かそこらやってよ、いよいよこれからエンディングっつー場面でバッドエンドでしたなんて幕引きをせにゃならんのよ。そんなもんは俺は認めねえ。


     だから今だ。今なんだよ。



    「もう一度言う。不法侵入である。明日、私は不法侵入を行う。何故なら私はティナンの喜ぶ顔が見たいからである。彼女たちを大切に思っているからである。あの感動を胸の内に秘めることは罪だと思うからである」



     俺はロリコンでいい。



    「人の本質は内面にある。外見に左右されるものが真実の愛とは思えない。私はティナンを愛している。ティナンだから愛するのだ。純粋無垢なあの子たちに喜びを与えない法を私は認めない。決して認めはしない」


    ギスギスオンライン - 大神聖ロリコン宣言R15 VRMMO 勝てば官軍 負ければ逆賊 悪貨は良貨を駆逐する 地獄の沙汰も金次第 毒を食らわば皿まで 悪事千里を走る 人を呪わば穴二つ 友情 努力 勝利ncode.syosetu.com

    ギスギスオンライン「大神聖ロリコン宣言」

    友人のためにロリコン宣言を配信する熱い演説シーン。ギスオン主人公の語り面白くて好き。

  • 143二次元好きの匿名さん23/10/28(土) 13:52:58

     そういうわけで、ライブ配信が始まる。今回は、リアルのガーデニングがある部屋からの開始だ。


    「どうもー。山形県出身、元農家のせがれ、21世紀おじさん少女だよー」


    「前職は実験区の雑務担当、助手のミドリシリーズ、ヒスイです」


    『わこつ』『わっこわっこ』『わこつー』『来た! 新規ゲーム!』『お前の配信を待っていたんだよぉ!』『キャー! ヒスイさーん!』『うおー! ヨシヨシヨシヨシ!』


    21世紀TS少女による未来世紀VRゲーム実況配信!日常 人工知能 VRMMO 憑依 性転換 TS 配信者 実況 ガイノイド AR オフラインゲーム ESN大賞3 OVL大賞7M HJ2021 集英社小説大賞2ncode.syosetu.com

    時空観測実験の事故によって21世紀を生きていたおじさんが27世紀の未来にタイムスリップして、なんやかんやあって美少女ガイノイドのボディに入ってゆるりと過ごしながら配信生活をする作品の配信開始風景

    雰囲気がとてもゆるくて好き

  • 144二次元好きの匿名さん23/10/28(土) 18:37:03

    うまくいけば、たったいま、君の額にも傷痕ができたかもしれない……。傷がほしかったんだろう?

    ハリーが炎のゴブレットに代表選手に選ばれたことで関係が悪化したロンに『汚いぞ、ポッター』バッジを顔面に投げつけて言ったセリフ

  • 145二次元好きの匿名さん23/10/28(土) 21:55:01

    >>131の作品なら、一話冒頭も推す


    ただあなたに伝えたいんだ 

    俺とあなたが同じ気持ちで、助けてくれて、すごく嬉しかったんだ 

    誰もが諦めろと、仕方ないよねという中で、あなただけが俺を肯定してくれた。あなたと一緒なら地獄の底に転がり落ちても構わなかったのに

     

    だから、一緒に行こうって、そう言ってくれなかったこと



    それだけは少し、恨んでいます

  • 146二次元好きの匿名さん23/10/28(土) 22:04:47

    追い詰められた果てに、ぼっちはついに観念した。

    いつもよりもさらに俯き、猫背になりながら

       

    「わからない、んです」 

      

    本音が口から零れた。

     

    「誤魔化す、とかじゃなくて。

     本当に、本当にわからないんです、なにも」


    生まれてこの方、ぼっちは狭い人間関係の中で生きてきた。

    両親と、妹と、犬。それが持っていた人間関係のバリエーション。

    幼稚園から中学まで、クラスメイトはクラスメイト以上の存在でなく、友達なんていなかった。恋や恋人などといったものは、物語の中の、架空の概念のようなものだ。


    「私、コミュ障で、陰キャで、ぼっちで……。

     友達とか、友情だってよくわかんないのに……。

     そんなのに、恋とか言われても、わかんないです、よ……。」


    それは、クオリア問題にも似ていた。

    生まれてからずっと、真っ白な部屋で生きてきた人間がいたとする。彼女は『赤いリンゴ』なるものがこの世にあることは聞いていたが、赤という色すら見たことがない。そんな彼女が、赤いリンゴを初めて見た時、それを『赤いリンゴだ』と分かるものだろうか?


    友達や友情すらもまだわからず、家に虹夏と喜多を招くというだけであれだけ空回っていた彼女だ。それが『彼に恋をしているのか』など問われて、どうして答えられるものだろうか?

     

    「正直、石塚君が私をどう思って、どうしてこんな良くしてくれるかわからないし……。

     それを、どう思えばいいかも、どう思ってるかも、もう、私自身よくわからなくて……その、わかりま、せん。

     ごめんなさい……」


    ぼっちちゃんの恋愛観が解釈一致した。他のカプもいいぞ

    ろっきんがーるに恋する男子 - ハーメルンぼっち・ざ・ろっく のメインキャラ達に、彼氏だったり婚約者だったりそうでなくてもイイ感じの男子がいたり、というIF小説です。 基本各キャラのオムニバス形式で進み…syosetu.org
  • 147二次元好きの匿名さん23/10/29(日) 01:10:33

    『――光学センサー、新たな動体反応』

     着陸地点にある家屋から何かが現れた。

     “化身”反応はなく、エネルギーも微弱。

     ただ、偶然光学センサーに引っかかっただけの存在。

     【ヴァスター】に搭載されたセンサーは、それが……幼い子供であることを確認する。

     幼い子供は、不思議そうに空から降下してくる【ヴァスター】を見上げていた。

     墜落まであとわずか。

     危機的状況が理解できていないのか、その幼い子供は泣いてはいなかった。

     ただ、まるで大きなイヌでも見たように、

     【ヴァスター】に……手を振った。

    『――――』

     その姿に、【ヴァスター】の人工知能は……何かを重ねた。

     (中略)

    『――自壊の回避、不可能』

     既に機関を止めても手遅れで、どうあっても【ヴァスター】は壊れる。

    『――市街地より移動、自壊時の被害縮小』

     その状況でも【ヴァスター】は機関を止めず、移動と高度の上昇を続けた。

     まるで、……それこそが己の役割であるように。

    『――基本命令、確認』

     限界を迎える間際に、【ヴァスター】の人工知能も今の己の行動を疑問に思った。

     だから己の基本命令を……“生まれた理由”を再確認する。

    『――“化身”の殲滅』

     それこそは対“化身”用決戦兵器の役割。

     “化身”の殲滅こそが【アクラ・ヴァスター】の生まれた理由。

     だが、なぜ“化身”を滅ぼさなければならないか。

     その理由は、

    『――人々を、守――』

    <Infinite Dendrogram>-インフィニット・デンドログラム- - 第四十二話 ある希望の最期R15 残酷な描写あり 異能力バトル VRMMO SF ハイファンタジー 進化 パートナー クマ 群像劇ncode.syosetu.com

    ほぼチートみたいな能力をもったボス(超高性能AI)の最期である自爆の回避

    この後に理由も分からないはずの主人公が泣いたのも相まって好き

  • 148二次元好きの匿名さん23/10/29(日) 10:26:37

    基本幼なじみに甘々なクライがシトリーぶっ叩くシーン

    嘆きの亡霊は引退したい 〜最弱ハンターは英雄の夢を見る〜【Web版】 - 244 大罪人②R15 残酷な描写あり 冒険 男主人公 トレジャーハンター 魔法 ダンジョン 宝具 コメディ 勘違い 現地人主人公 ある意味主人公最強ncode.syosetu.com

    「既にフランツから話を受けている、狐の手からミュリーナの偽物を救い出したそうだな。よくぞやってくれた」


    「…………た、大した事ではありません」


     本当に大した事じゃないんだよ。そして、大したことをしでかしてしまったのはシトリーである。

     そこで、シトリーが一歩前に出ると、皇帝陛下にしっかりと目を合わせ、毅然とした態度で言い切った。


    「我々はゼブルディアでハンターになった者、大恩あるゼブルディアのために尽くすのは当然です」


     舌を抜き取ってやりたい。

     耳触りのいい真剣な声で述べるシトリーに、皇帝陛下の視線が移る。


    「なるほど…………貴様は、シトリー・スマートか。聞くところによると、錬金術師としての腕前はかなりのものだと」


    「光栄です、陛下。しかし、私の技など《千変万化》の技に比べれば自慢できるほどのものではございません」


     吐きそうだ。ちょっと、やめて。

     僕の事を考えてくれているのかもしれないけど、特に意味のない持ち上げするの、ほんとやめて。


    「ふむ……ところで、貴様と《千変万化》の関係は?」


    「妻です」


     僕はほぼ反射的にシトリーの後頭部をすぱーんと叩いた。

     フランツさんが、護衛の兵たちが、ミュリーナ殿下が、そして皇帝陛下までぎょっとしたように目を見開く。

     しまった……いやいや、でも。さっきから嘘しかついてないじゃないか!

  • 149二次元好きの匿名さん23/10/29(日) 14:22:14

    「何を言うか。ここには女と男がいるんだぞ、この世で最も即効性の高い術式は昔から性魔術と決まっているだろうが」

    ぶっふぉ‼︎⁇と上条は本当に噴き出していた。
    肩も脇腹も傷が痛む中、わなわなと小刻みに震えながら彼は尋ねる。

    「せい、まじゅつ…?」
    「うむ、自分の口で反復するのは効率的な認識方法だ。大体イメージできたかな? さて理解が追いついたら始めるぞ、何しろこちらには時間がない。せっかく微熱程度の温度で整えたバスタブがあるんだ、このぬるぬるしたのが入ったボトルはお湯に浸して温めておこう」
    「それ以上一歩でもこっちに近づいたらホントにぶん殴るぞキサマ‼︎」
    「そういうのも悪くない」
    「もう本当に土下座でも何でもするからそれだけは待ってぇ‼︎」

    上条さんとあれいすたんの漫才ほんと好き

  • 150二次元好きの匿名さん23/10/29(日) 16:00:06

    「……………確証は、ありません。当機わたしの演算能力を以ってしても、どういったプロセスを経ているのか、完全な解答を出すことは現状不可能です」


    サンラクがサイナに頼んだ事は、説明も参考もなく無茶を通せと言うようなものだ。


    だが、サイナは一通り論理的な否定をした後に。しかし、と前置いて彼女を背に前に立つサンラクへと視線を向ける。


    「───ですが、当機わたしは非論理的な根拠を以ってこう断言します」




    お任せを。

    シャングリラ・フロンティア〜クソゲーハンター、神ゲーに挑まんとす〜 - 鏡面に響け、摩天より吼えろ 其の十八R15 残酷な描写あり ラブコメ 近未来 電脳世界 VRMMO 神ゲー クソゲー バグ 主人公最強? ガチエンジョイ勢 スキル制 縛りプレイncode.syosetu.com

    気が早いけどここのアニメ化楽しみ

    圧倒的歌唱力で捩じ伏せてくれ

  • 151二次元好きの匿名さん23/10/29(日) 18:17:43

    「私は負けないよ。普通の人間の卑劣な力を、いくらでも見せてあげよう」

     モルディーンが淡々と告げた。
     男の背には、エリダナが、人々の街があった。

    「弱き人々のささやかな生を守るためなら、時代遅れの竜や〈異貌のものども〉など鼻歌まじりで滅ぼし、咒式の呪いなど笑って踏み越えてみせよう。弱く脆い人間の、その弱さと脆さだけで人は立っていけると証明してみせよう。この世の果ての果てまで、我らは人間であるとね」

  • 152二次元好きの匿名さん23/10/29(日) 19:18:40

    web版作者が消しちゃったから書籍版から打ち込む
    「そして貴方は私の王。魔女が貴方に、永遠に変わらぬ愛情を捧げましょう」と別の場面の旦那のセリフの
    「お前が忘れても、俺が忘れても、俺たちが出会わなかったとしても─お前を愛している」が好き
    幾度引き裂かれても愛し合い続ける2人のプロポーズ

  • 153二次元好きの匿名さん23/10/29(日) 20:32:29

    >>150

    本当に気が早いな!

    漫画でもまだまだあるのに

  • 154二次元好きの匿名さん23/10/29(日) 23:34:01

    >>153

    それはそうなんだが早くここに音楽がついたバージョンが見たいってずっと思ってるんだ

    圧倒的な歌唱力で泣かせにきてくれってずっと思ってる

  • 155二次元好きの匿名さん23/10/30(月) 00:35:28

    明日は噂になるだろう。日羽アリナが男と並んで帰ってる、なんて光景は衝撃的すぎてニュース速報で流れる。おとぎ話としても語れそうだ。

     横目でアリナを見る。

     視線を正面に保ち、ピンと背中を伸ばし、モデルみたいな歩き方で足を進めている。なるほど、この姿を見て男子諸君は陶酔し、恋の渦に身を投じていくのだろう。

    「こっち見んな。殺すわよ」

     殺意の瞳で俺を脅迫した。
     ここで冗談を返したらDNA一つ残らずこの世から抹消されるだろう。榊木家の遺伝子継承は妹に託そう。

     ――いや、我が妹と結婚する輩の存在は考えたくもない。

     妹が知らん男と一緒にいる現場を目撃したら俺は……俺は、きっとそいつを破壊する。殺、害じゃない、破壊だ。何もかも破壊してやる。
     妹の人生について考えているとお隣からキツい視線をもらっていた。俺が妹想いなことを見破ったか。

    「なんだ、アリナ。妹を大事にして何が悪い」
    「は? あんたの妹なんか知らないわよ。気味悪い」
    「じゃあその視線は何だ。そのゴミか汚物でも見るような侮蔑の視線は」
    「ゴミを見ているからそういう目になるのよ」

     こいつ、絶対いい死に方しないな。

    「仕方ない、俺はゴミということにしてやろう。争いはよくないからな。俺が引き下がってやる」
    「そ」
    「今日はどうだった。楽しかったか」
    「そ」

     その一文字しか言えんのか、君は。

  • 156二次元好きの匿名さん23/10/30(月) 00:40:57

     ・・・・ ・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・・・

    「ここがっ、この大劇場船『ヴアルフウラ』こそが三十層! 『地の理を盗むもの』ローウェンの階層だ! 無断拝借の上、急造で申し訳ないがっ、今からこの船が迷宮の三十層と思ってくれ! さあ、『第三十の試練』を始めよう! 決勝戦ハまだまだコレカラだ!!」


     人としての形を失い、人としての言葉をも失っていくローウェン。

     蜘蛛を思い浮かばせる姿に、妙にくぐもった低い声。

     ローウェンは完全に『地の理を盗むもの』へと変化した。


     そして、その宣言と共に、ローウェンは歩き出す。

     僕もリーパーを背中にして歩き出す。


     距離が縮まる前に、ローウェンの人としての意思が残っているうちに、僕は叫び伝える。

     

          ローウェン

    「いま行く、親友!!」

                    カナミ

    「アアァ、ワタシハココニイル! 親友!!」


    異世界迷宮の最深部を目指そうR15 残酷な描写あり 異世界転移 異世界迷い込み ダンジョン 恋愛 欠損 魔王 奴隷 ヤンデレ 成長 シリアス 男主人公 西洋 ハーレム チート ハッピーエンドncode.syosetu.com
  • 157二次元好きの匿名さん23/10/30(月) 06:46:17

    千を超える光輪が産まれた。
     無数の星たましいたちの歴史が、掻き疵を遺して円環を描いている。
     無限を模る円環は廻り続ける。車輪の如く、廻り廻る。

     その千重の光輪の中央で、両翼と長髪を一杯に広げたロードが、逆さまに悠然と立っている。
     彼女の魔力が余りに濃すぎて、翠色の太陽が輝いてるように見える。
     その魔の太陽に照らされ、漆黒だった世界が薄らと蒼と碧で彩られた。

     もはや、その光景は宇宙という言葉も越えてしまっている。
     この偽りの星と偽りの宇宙によって織り成された偽りの天体を呼称するなら――

    「――『ここ・・』がっ、この妾以外に何もない・・・・・・・・・・虚ろな空こそが・・・・・・・五十層・・・! 『風の理を盗むもの』の階層じゃ! すっからかんの妾わらわにお似合いじゃろう!? 当たり前じゃ、妾には何もない! 急造することもできず、拝借することもできない『ここ』こそが妾の全て!! さあっ、何もないところだが、ゆっくりと寛いでいけ! これから始まるは『第五十の試練』! 妾はそなたに勝利しっ、『ここ』を真の平和に導いてみせる!!」

    ――それは『風の理を盗むもの』の『階層・・』。

  • 158二次元好きの匿名さん23/10/30(月) 07:38:20

    「なあひとり、思えば俺は、今まで全部お前におんぶに抱っこだったよな」

    「えっ?」 

    「楽器だってお前が誘ってくれたし、バンドだってそうだ。秀華高校だってお前が選んだからだし、バイトだってお前が始めたからだ」

     そうだ、いつだって始まりはひとりからだ。

    「今日もそうだ、お前が地元で宣伝フライヤー配ろうって言ったから、お前が廣井さんを助けたから、今日俺はお前と一緒に路上ライブが出来る」

     多分これからも、ひとりは切り開く者なのだろう。俺はそれにただ付いていくだけだった。だから――

    「だから、今日の路上ライブから、俺は自分の意志で進もうと思ったんだよ。それにバンドを支えるのはドラムの役目だからな、今日は俺がお前を支えてやる」

     そう言うとひとりは息を呑んだ。しかし直ぐに不安そうに俯いてしまった。

    「で、でも……私……」

    「知ってるよ、店長が言ってた。お前はチームプレイの経験不足で、自信が無くて実力が発揮出来てないって。多分俺もそうなんだろうな……でもな、今日に限ってはあんまり心配してないんだよ」

     ひとりが顔を上げて困惑したような表情で俺を見て来る。そりゃそうだろう、ひとりより人と合わせた事の無い奴が何を偉そうに……と思っている事だろう。だが、今回だけは違うんだぜ。多分……

    「お前は知らないだろうが、俺がお前の動画に合わせて何百回ドラムを叩いたと思ってんだよ。お前との共演数は動画越しなら世界一だ。安心しろ、今回は俺がお前に合わせてやる」

    「――――っ!! …………私、だって……!」

     ひとりが何事か言おうとして、再び俯いて黙り込んだ。だがもう一度顔を上げたひとりは、睨むような、怒ったような表情で俺を見据えて来た。

    「ギターに合わせるドラムなんて聞いたことない……だから――私が太郎君に合わせてあげる!」

     そう言ってひとりは不安や焦燥、何もかもを押さえつけて不敵に笑った。

    「そうか、そりゃ楽しみだ。でもいいのか? 俺が合わせなくていいんなら、俺はいつも通りの演奏をするぞ? お前に付いて来れるとは思えないけど……」

    「! た、太郎君だって、私の超絶テクに付いてこれるとは思えないけど!」

    「なになに~、楽しそうじゃ~ん。なんの話してんの~」


    ぼっちず・ろっく! - ハーメルン小さい頃に後藤ひとりと知り合って、中学の時に楽器とバンドに誘われてギターヒーローと並ぶ実力のドラムヒーローになるけれど、後藤ひとりが結束バンドに入った事でフリー…syosetu.org

    ぼっちちゃん幼馴染物だとお互い生意気言い合える関係性のこれが一番好き

  • 159二次元好きの匿名さん23/10/30(月) 12:48:30

    《いいかい、セイジ君。私だって、最初から質のいい人間だったわけじゃない。本省で役人として働いていた頃には、そりゃもう、鼻持ちならない偏見持ちだったさ。それがいろんな場所へ行って、いろんな人に会って、いろんな意見を聞いて、ショックを受けたり、感動したりして、だんだん変わっていったんだ。もちろん、突然変わったわけじゃない。カメのような遅い歩みで、ゆっくりゆっくり変わっていったんだよ。だから他人もそうだろうと信じられるんだ》

    華竜の宮

  • 160二次元好きの匿名さん23/10/30(月) 12:52:25

     自分は背景の分からない父親の暴力をいつまでも憎んでいた。


     自分は正気じゃなかった母親の言葉にいつまでも傷付いていた。


     自分は自分を救ってくれた友人の環境にいつまでも妬んでいた。


     内心そんな事ばかり抱えていた誰も知らない醜い遊里の姿を知って、いったい誰が受け入れるというのだろう、なんて。


     隠し続けたこんな醜い自分の姿を、いったい誰が愛してくれるというのだろう。


     醜くて、醜悪な内面を抱えた悍ましい自分など、いつも周りを不幸にするばかり。


     きっと自分は産まれるべきでは無かったのだと、遊里は思ってしまったのだ。


     でも。


    「それは違うよ」


     それなのに、そんな遊里の頭に浮かんだ考えを誰かが否定する。


    「駄目だよ、そんなに自分を傷付けたら。貴女が周りを不幸にするなんて、絶対にそんなこと無いんだよ」


     自分の涙で濡れる床に影が差す。


     すぐ目の前にしゃがみ込み、酷く優しく頭を撫でてくれる誰かが優しく語り掛けてくる。


    「貴女は優しい子だもの。苦しい現実に打ちのめされて内心でどれだけ暗く淀んだ気持ちが芽生えても、誰も傷付けないようにって我慢し続けたのは貴女が優しい子だからだもの。才能とかじゃなくて、環境とかじゃなくて、何にも代えがたい貴女自身の優しい人格があったから、貴女は貴女以外の誰も傷付けなかったんだよ。そのことに誰も気が付かなくても、私はそのことをちゃんと知ってるよ」


    非科学的な犯罪事件を解決するために必要なものは何ですか? - かみのまにまにR15 残酷な描写あり 日常 異能力バトル 女主人公 現代 チート 超能力 異能 犯罪事件 主人公最強格 掲示板ncode.syosetu.com
  • 161二次元好きの匿名さん23/10/30(月) 13:04:46

    「…ジャバウォックとか言ったな」

    「アンタが何を欲してこんなことをするのかは俺ァ何も知らんが」

    「俺の目の前で女の泣き顔を見てヘラヘラ笑ってる時点でお前は俺の敵になった」

    「そして欲張りなお前が心の中で唱えた言葉はこうだ」


    「『I want some more

    I want some more』」


    「お前にくれてやるものなど何もない」


    やっぱり啖呵切るシーンはかっこいいね

    #オリジナル PARADISE「太陽黒点⑥」 - 新挑限のマンガ - pixiv次→http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=58691691前→http://www.pixiv.net/mewww.pixiv.net
  • 162二次元好きの匿名さん23/10/30(月) 20:30:12

    このレスは削除されています

  • 163二次元好きの匿名さん23/10/30(月) 20:33:52

    >>161

    爺さん婆さん若返るの作者よな。懐かしい…

    この人が描いた艦これとドリフターズのクロスもすごく良かった

  • 164二次元好きの匿名さん23/10/30(月) 20:35:32

     それでも連中は、彼等は、貴方には無いものを持っていた。

     それは、己の欲を押し通す傲慢さであり、己の信念を貫き通す高潔さであり。

     ただ唯々諾々と他者の頼みを聞き、ただ自己犠牲を重ねるだけの貴方とは違って。

     結局のところ、それが貴方に足りないものだったのだ。

     それを、今になって思い出した。

     あの始まりの黄昏で、諦めてしまったもの。

     

    一度でいい。

     勝ってみたい。

     守ってみたい。

     あの少女たちの、笑顔を見てみたい。

     この身を、生き永らえさせたままで。


     ――導きの 、 [My guiding]


     その為なら、今だけ連中を信じてやる。

     その祈りも、信仰も、欺瞞も、導きも、己の物としてやる。

     少女たちの為だけではなく、己のために。

     勝つために!


     

     ――月光よ![Moonlight]



     光が、炸裂した。

    https://syosetu.org/novel/252362/#fmenu

    深夜廻とブラボのクロス小説。狩人様がギャグキャラになってはいるんだけど、プレイヤーからしたらある意味笑えなかったりする状況だったり一緒に発狂できるかも。

  • 165二次元好きの匿名さん23/10/31(火) 01:10:19

    保守

  • 166二次元好きの匿名さん23/10/31(火) 08:28:55

    最後の使徒に斬りかかると、相手は攻撃の軌道をあらかじめ知っていたかのように難なく躱して見せた。二度、三度、四度と繰り返すが当たらない。弾幕も瘴気も、触手も蹴りも完璧に対応される。


    「ここまで『覚える』のに、何度死んだことか」


     使徒が小さく呟く。声に滲む疲労と苦痛を、サリアは良く知っていた。

     相手が踏込む。こちらの間合いに差し出した前の足は誘いで、遅延発動する呪詛がこちらを狙っていることは既に知っている。だがサリアも絶え間ない攻防の流れで重心が前に移動してしまっていた。

     ここしかないというタイミングで未来へと跳躍していたオルヴァが背後から仕掛ける。瘴気を集中させて防御するが衝撃で前に突き飛ばされる。最後の使徒による掌底と空間圧搾の呪詛がサリアを死の運命に引き寄せた。


    「お前――」


     静かな呟き。死を目の前にしてもサリアに焦りは無い。

     死とは生の実感だ。


    「――時間遡行戦は初めてか?」


     サリアと同じループ能力を有する最後の使徒は、口を開こうとしてそのまま絶命した。掌底を抱え込んで体ごと空間圧搾呪詛に突っ込む。使徒を巻き添えにしてサリアの右半身が黒い装甲ごと潰れて肉塊となった。致命傷がもたらす激痛の中、サリアは割れた兜の中で獰猛に笑う。残るは一人。


     互いにこの戦場の全てを知り尽くし、最善の行動を選ぶ特権を持つ者同士。

     両者の違いは一つ。

     サリアは最善の行動を選ばないことで相手の計算を狂わせた。

     ループ能力の優位性は突き詰めれば情報の格差だ。

     時間遡行者が対決すれば、自然と情報の隠匿やブラフ合戦といった心理性に発展する。読み合いに勝つために必要なのは不合理を恐れないことだ。リスクを踏んでセオリーを破壊する。


    幻想再帰のアリュージョニスト - 幕間『死人の森の父』R15 残酷な描写あり 異世界転生 異世界転移 異世界 転生 ソフトSF ファンタジー オカルトパンク ゆらぎの神話 現代神話ncode.syosetu.com
  • 167二次元好きの匿名さん23/10/31(火) 15:01:50

    >>4

    ああ、もう一度。

     彼に―――太・陽・に・戻・る・機・会・が・巡・っ・て・き・た・。

     

     空高くまで昇るために、全霊を懸けてビルを踏み締める。

     

     彼が今更太陽に戻っても、その光は誰も照らさない。

     彼が照らしたかったものは、もう二度と見つからない。

     それでも良かった。

     

     きっとどこかにいるから。

     どこかで生きていてくれるかもしれないから。

     

     彼にはもう見えない場所で、それでも生きていてくれるなら。

     

     群れを司る王である彼は、その総てを懸けて。

     守るべきものたちが歩む道を拓くため、天にさえも喰らい付いてみせる。


     それの返答みたいでほんとに好き

  • 168二次元好きの匿名さん23/10/31(火) 16:49:46

    >>124

    遅ればせながら人類を救うのは~に関しては探せばまだ読めるんですよね

  • 169二次元好きの匿名さん23/10/31(火) 17:00:41

    彼女の傍らにあって、彼女の隣で優しくあってくれた人。
     眠るときに胸に手を当ててくれた人。
     起きた時に手を差し伸べてくれた人。
     歩く時に手をつないでくれた人。
     戦う時に身を案じてくれた人。
     人理を救うことだけではなく、自分を救おうとしてくれた人。
     その人が帰ってしまう。
     その人が去ってしまう。
     ああ、聖杯戦争が終わってしまう。行かないで、いなくならないで、帰らないで。
     傍にいて、手を繋いで、抱きしめて。
     寒い、寒い、寒い、寒い、寒いーーーああああああ!
    何時か、君を本当に救う人が現れる。
     違う、違う、違う、違う、違うのに!
    悠久の孤独、破壊のしがらみ、宿命への諦念。
     言わなくちゃ、伝えなくちゃ、届けなくちゃ。
    それらを、君を苦しめる全てを、まるっと帳消しにしてくれる人が現れる。
     私はつながっているだけ、私は語れない、私はそこへいけない。
    その人に会ったら、遠慮なく手を伸ばすんだ。助けてくれ、救ってくれってね。
     ああ、あああ、ああああ!
    それで、万事解決だ。何かを思うことはない、それで全部うまくいく。
     この私は、巨神の私は、英雄の私は!
    恥ずかしがらずに、みっともなく、ほほを膨らませて甘えるんだ。
     そんな、何時かだとか誰かだとかじゃなくて、今そこにいる貴方がーーー!
    君が幸せを求めることを、俺は願っているよ。アッティラ。
     私はーーー!
    うん、やっぱりこっちの方が可愛いよ。そうは思わないか?

    人類を救うのは俺ではないような気がする 幕間の物語『神霊迎撃戦役フンヌ』5より
    成れの果ての男が生前の未練からアルテラに手を差し伸べて男性観を破壊し尽して身勝手に帰っていく光景が、それでもどうしようもなく美しい
    行間が多いので合間削っちゃって本来の文よりも情緒に欠けちゃった

  • 170二次元好きの匿名さん23/10/31(火) 17:50:53

    「御願い。私を見捨てないで。貴方のために頑張るから……貴方の望みを叶えるために、精一杯頑張るから。もう、貴方の足手纏いにはならないから……」

     彼女は懇願する。必死に懇願して嘆願する。

    「貴方の役に立つわ。貴方のための仲間も用意出来るわ。貴方の家族を守るために便宜だって図る。貴方の復讐だって助けられる。だから、だから……」  

     途中から譫言のように「だからだから」と何度も続けて、漸く正気に戻ったように瞳の瞳孔が戻り、彼女は俺に向けて呟いた。

    「捨てないで……」

    「っ……!!!?」

     その言葉に俺は絶句して、しかし紡ぐべき言葉は出てこなかった。何を語るべきなのか分からなかった。何を選択するのが正しいのか分からなかった。決意が揺らぐ。欲望が渦巻く。醜い復讐のための打算が鎌首をもたげる。

    「俺は……」

     どうすればいい?誰かに教えて欲しかった。良識と悪意が葛藤する。そしてその天秤は次第に傾いているのが自覚出来た。それは到底受け入れられぬ答えであった。だが……。

    「俺は……!!」

     哀れに媚びる彼女を見下ろす俺の脳裏に浮かぶのはあの忌まわしい日の記憶で……。

    和風ファンタジーな鬱エロゲーの名無し戦闘員に転生したんだが周囲の女がヤベー奴ばかりで嫌な予感しかしない件 第九章 純朴な田舎から都会に出るとみんな怖く見えるよねって件 章末
    溜めに溜めたうえでようやく正直に告白しに行ったなゴリラ姫!と思ったら第一〇章 過去の思い出は美化されるものだよねって件における過去の伴部への仕打ちにOh…!とさせられたのは良い思い出

  • 171二次元好きの匿名さん23/10/31(火) 23:12:55

    >>147

    このバトルで共闘する将軍めっちゃ好き



     あのままでは、限界は近いだろう。

     恐らくは地上の【アルター】同様、空中に上がった“不屈”にもあの空中戦艦を倒す手立てがある。

     しかしこのままでは、それは実現しない。


    「MPとSPは残り僅か……、加えて落下による脳へのダメージは未知数、か」


     俺は自身の状態を把握し……。


    「問題は、ない」


     ――《マリオネット・スコードロン・クリエイション》を連続起動する。


     街中に数多ある樹木を使い、飛行人形の大量生産。

     ただでさえ脳の計算力を多用する飛行人形に、このコンディションと生産数。


    「……ッ」


     脳が悲鳴をあげ、【エデルバルサ】を収めた左の眼窩から血が零れるが……構わない。

     あのまま“不屈”が敗れ、空中戦艦がヒレをばら撒けばカルチェラタンは終わりだ。

     それは、先刻の誓いが許さない。


    「限界起動……全機、“不屈”を援護せよ……!」


     そうして、百を超える飛行人形が空へと飛び立つ。


     母への誓いを、未来へと繋げる可能性を守るために――飛翔した。

  • 172二次元好きの匿名さん23/11/01(水) 00:36:17

    「もたらされる『大災』の滅び……何が『大災』と、笑わせますなぁ」


    大いなる災いなどと銘打って、どうやらこのヴォラキア帝国を蹂躙し、崩壊へと陥れようとするらしい『大災』だが、チシャからすれば笑い話だ。

    その『大災』の始まりとなるのが、ヴィンセント・ヴォラキアの死。

    ヴィンセントが死ななければ始まらない『大災』、それはつまり、彼に生きていられては帝国を滅ぼせないのだと、滅ぼし始める前から負けているではないか。

    ヴィンセント・ヴォラキアを避けておいて、何が滅びか『大災』か。


    ――神聖ヴォラキア帝国第七十七代皇帝、ヴィンセント・ヴォラキア。

    「閣下こそが、ヴォラキア帝国。その閣下亡きあとの大地を踏み荒らして、それで滅びだなどと笑止千万片腹痛しの大喜劇」


    まるで、セシルスのような物言いでまだ見ぬ『大災』を嘲笑う。

    おそらく、自分が目にすることのないであろう『大災』を嘲笑い、舌を出す。


    「卑しき勝利を掠め取ろうとする犬に、我らの剣狼を殺せるものか。――当方が支え、形作ったヴィンセント・ヴォラキアを、舐めるな」


    殺せるものなら殺してみせろ。奪うというなら奪うがいい。

    予告された滅びなど、我らが皇帝を、我らが帝国を、滅ぼせると思うな。

    あの日、溝に嵌まった車輪を抜いたのは、このときのためだ。全ては、この、滅びを嘲笑うための――、


    「――伏線と。そう言えば、セシルスを調子に乗らせるので絶対に言いませんが」


    ――白い光が玉座の間を眩く照らし、直後に赤い血が盛大に飛散する。


    赤い絨毯の上、飛び散った鮮血を盛大に浴びるのは正面に立った細身の男。

    静止したその男の前で、血をぶちまけた体が前のめりに崩れ落ちた。

    心の臓を貫かれ、生きられるものはいない。

    チェシャ・トリムであり、チシャ・ゴールドとなって、そしてヴィンセント・ヴォラキアとして、男は死んだ。


    ――それが、この瞬間に起こった出来事の、全てだった。

    Re:ゼロから始める異世界生活 - 第七章102 『覚悟の壁』R15 残酷な描写あり 異世界転移 異世界 ファンタジー 銀髪ヒロイン 感想乞食 バトル シリアス ほのぼの 時間遡行 死に戻りncode.syosetu.com
  • 173二次元好きの匿名さん23/11/01(水) 07:48:34

    彼女とかできたことないし、全然心の準備とかしてなかったからこういうとき何したらいいとかわからない。えっと、なんかカップルっぽいことしたほうがいいのか?

     

     やっぱりミナミは女の子だし、ここは私が頑張ってリードしていくべきなのか。

     

     きっとそうだろう。私にも前世男としての矜持がある。なんか恋人同士っぽい仕草をしておきたい。うぶだと思われたら恥ずかしいし。

     

     勇気を振り絞って、私は頬に口づけた。

     

     

     


     

     その日私はミナミの恋人になり、同時にお嫁さんにされた。


    TS転生したら現代異能バトルゲーのモブキャラになってました - ハーメルン前世では冴えない男子大学生だった彼が、転生したらノベルゲーのモブ少女になっていた! 今生の名前は柊シオン。BGMやSEが聞こえるだけの微妙に弱い異能持ちだ。 持…syosetu.org

    自ら地雷原に飛び込む主人公に笑った。

    更新停止が本当に悔やまれる

  • 174二次元好きの匿名さん23/11/01(水) 07:57:32
  • 175二次元好きの匿名さん23/11/01(水) 16:36:15

    「貴女には選択肢がある。このまま黒崎サンを見殺しにし……、いや? そうでなくともこの場で殺し、死神の力を回復するか。それとも――――」

    「…………何をいまさら、馬鹿なことを言っている。

     そんなもの決まっている。当たり前のことだろうが、貴様」

     すっと。何事でもないように顔を上げるルキア。それを見て浦原は少しぽかんとしたように瞠目する。

    「……えっと、その死神サンにも言ったんスけど、意味、判ってますよね?」

    「判っている。…………嗚呼、それこそ痛いほどにな。『一護の父親』も、さぞ簡単に選択したのだろう」

     自分の無力を嘆く顔ではない。だからといって、そのせいで変に身を投げ出すつもりであるような顔でもない。ただルキアは、力強く胸を張っていた。

    「貴様も聞いたことがあるかもしれぬがな。世の中には二種類の戦いと言うのものがあるのだ。

     命を守る戦いと、誇りを守る戦い」

    「誇り、ッスか…………」

    「――――これは私の戦いでもあるのだ。こやつがこうなってしまったのなら、それに立ち向かうのが、今更、私でなくて何となる」

    メゾン・ド・チャンイチは事故物件(物理) #009.彼女の斗い ★より
    一護の命を救うためにわが身を差し出すルキアの意思の尊さ
    なおメゾン・ド・チャンイチ内の袖白雪は『――――ルキアーッ! どうしてそう簡単に私を諦めてしまうというのですかルキア―ッ!』と絶叫

  • 176二次元好きの匿名さん23/11/01(水) 22:28:26

     『当たり前だ』。『普通はそうだ』。『誰だってそうだ』。
     『想いは一緒とか』『魂は共にとか』。
     『そんなこと言われても、足りない……』。
     『全然足りないんだ……』!
     『実際に、隣で』!
     『生きて』! 『生きて』『生きて』『生きて』!
     『生きて、笑っていて欲しい』!!
     『⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎には笑って欲しいんだ……』。
     『僕の恋とはそういうことだった……』。
     『僕の愛とはそういうことだった……』。
     『ただ、⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎と一緒がいい……』。
     『特別なことは、何も要らない……』。
     『ただただ、一緒に、生きたい』。そんな――」

     泣いているまま、笑顔を作って。
     『⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎』⬛︎⬛︎⬛︎として、ささやかな願いを零す。

    「――そんな、普通の『幸せ』が、僕は欲しい」

    それは⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎と同じようで、ずれている。



    結構終盤のネタバレになるので作品名と固有名詞は伏せる。
    このセリフに至るまでを考えると痛切なセリフ過ぎて心に深く刺さってくれて好き。

  • 177二次元好きの匿名さん23/11/01(水) 22:39:30

    思い返せばあっという間のようで、元の世界で過ごした同じ年月より何倍も何十倍も何百倍も濃密な時間の積み重ねだった。本当に本当に、いろいろなことがあった。

    最近、定住する場所を得て、少し身の回りに余裕が生まれて、ふと思うようになった。もし、この世界に来ること無く元の世界で暮らしていたらどうなっていたのだろう、と。夜闇を恐れる必要もなく、命や身体を狙われる心配もなく、男の目線に怯えてビクつくこともない、明日や来週や来月や来年の予定を不安なく立てられる普通の日常……。それらを想像して、戻りたいかと自問する。


    もちろん―――戻りたくなんてない・・・・・・・・・。


    だって、もう求めてないから。もう必要ない。 私・の世界はもうここだ。この温かい人肌の中。

    私を腕に抱いて穏やかに眠る、このグール以上猿未満の大きな懐が、私にとって世界のすべて。

    本当にひどい目に遭った。人を殺してしまったし、殺させてしまった。

    毎晩のように殺されかけているし、食べられそうな思いもしてる。


    だけど―――私は、この世界ひとを心から愛しています。



    異世界転生TSメス堕ち作品一の美文と断言できる。

    これが出てくるのが第一話なんだぜ?

    その1 エルフとの出会い - 俺のエルフが、チート魔術師で美少女で、そして元男な件について。 - ハーメルンTS転生したエルフの物語を、傍で見ている主人公(男)の視点で描いたものです。syosetu.org
  • 178二次元好きの匿名さん23/11/02(木) 04:08:56

    「それでも魔族と人類は、いずれ戦争になるよ。賭けてもいい。どっちかが滅びるまで終わらない。内輪争いしてるいまこそ、仕掛けた方がいい……と思わない?」

    「わからない」

    アルサリサは噓をつかなかった。

    「だが、戦争以外の可能性を探す。妥協はしない」

    そのために《不滅工房》の一員となり、騎士となった。

    「世界を良くしようと思うのなら、私刑や武力ではなく、いつだって法と議論によって成し遂げるべきだ。そう試みることには、人の命を犠牲にする以上の価値はある」


    魔王都市 ~空白の玉座と七柱の偽王~

  • 179二次元好きの匿名さん23/11/02(木) 04:13:09

    「というか、聖杯ならいくらでも作ってやるさ」
    そういって、アサシンは懐から紙コップを取り出して、地面に倒れている曹操の顔を思いっきり踏んづけた。
    まだ傷の塞がっていない傷口から、勢い良く血が噴出した。それを、紙コップで受け止める。
    「ほら、聖杯」
    「え、えええええええええ」
    「まあ、だまされたと思って願ってみろ」
    これ、いくらなんでも酷すぎないか?
    アサシンが聖杯に対して全く執着がないのが良く分かる。これだけホイホイ聖杯が作れるんだったら、そりゃあ執着する理由なんてないよね。
    だって、部下が宇宙吹き飛ばせるんだもん。万能どころか全知全能だもんね。
    「・・・アーサー王の願い、国家の救済が叶いませんように」
    紙コップは金色に光り輝き、いともあっさり願いをかなえた。なんとなくだが、叶ったような気がする。えらくお手軽に叶うのだなと感心するほどに。
    ただ、モードレッドが手に持っていた紙コップは消滅していた。どうやら、負荷に耐え切れなかったようだ。流石に即席の代物だけあって使い捨てなのだろう。
    「これで、おれの息子になってくれるな?」
    「うん・・・」
    戸惑いながら、頷くモードレッドを、アサシンは暖かく抱きしめる。曹操を踏みつけながら。
    その顔は、人を踏みつけながらとは思えないほど優しく、暖かかった。その胸をかりながら、モードレッドはアサシンの背中に手を回していた。
    そのまま、二人は暖かい抱擁をしていた。少し、いやとても羨ましい。

    Fate/monster さらば聖杯戦争!オケアノスの潮騒を聞け!より
    こんなばかばかしくてご無体な聖杯製造法も中々見かけない
    ここのモードレッド感極まると一誠を父さんと呼ぶしサーヴァントたちの中でも彼女だけは一誠の養子として迎えられているしアルトリアと和解もする超勝ち組

  • 180二次元好きの匿名さん23/11/02(木) 09:46:13

    永遠に変わらない日々と、永遠に終わらない日々。

    そのどちらが螺旋といえるのだろう。このマンションは奇怪ではあるものの、永遠であるという事においては疑いようがない。死んでも―たとえ同じ毎日だとしても、朝になればやり直しができるのだから。



    ただ、その輪にいるかぎり、螺旋がズレる事がない。



    ほんの少し―ほんの少しだけこの輪が狂ってくれたのなら、いつか、臙条巴が母に殺される事もなく、母を殺す事もない日常が生まれただろう。



    だがそれも不可能な話か。ズレた輪は、二度と同じ所を回りはしない。死者は死者として終わる事を前提にしなければ、この日常は回ってくれなかったのだ。



    それでもと、巴は思ってしまった。

    ―ああ。

    この螺旋が矛盾していたらよかったのに。

    それはありえる筈のない答え、ありえる筈のない願い。 自らの肉体の終わりが近い事を感じながら、臙条巴は十階のボタンを押した。

    >>空の境界

    —————


    何回も繰り返される夜から逃げるための方法が「母親を殺す」なの凄い

  • 181二次元好きの匿名さん23/11/02(木) 10:49:24

    「エクエスは数多の神の集合体。空には<終滅の日蝕>が瞬き、刻限となれば、地上を一掃する。時は幾許もなく、魔王は不在」


     ディルフレッドは、彼らに問いを突きつける。

    「問おう、旅人たちよ。なにを縁よすがに神々に立ち向かうか?」


     カッカッカ、と熾死王エールドメードは笑った。


     冥王イージェスは油断なく魔槍を構え、詛王カイヒラムは呪うように魔弓に矢を番える。


     緋碑王ギリシリスは、その場に巨大な魔法陣を描いていく。


    「フフフ、立ち向かうのはどっちなのかねぇ?」


    「俺様になめた口を叩くな。呪うぞ」


    「それは愚問というものよ」


    「カカカ、いやいや、まあ、無理もないのではないか。なにせ、四邪王族は魔王に負けた。完膚無きまでの敗北だ。魔王と敵対している輩から見れば、格落ち、格下、雑兵同然。侮られたとしても、不思議はない」


     エールドメードはついた杖に重心を預け、口元を歪ませた。


    「とはいえだ。何分、記憶力に自信がないもので、万が一忘れていたら、教えて欲しいものだが――さて?」


     挑発するように顔を突き出し、熾死王は眉を上げる。


     冥王、詛王、緋碑王は魔眼を光らせ、その場にいる四体の神を睨んだ。


    「オマエらに負けたことがあったか? ん? 秩序の下僕?」 

    魔王学院の不適合者 ~史上最強の魔王の始祖、転生して子孫たちの学校へ通う~ - 魔の王族に名を連ねる者R15 残酷な描写あり 魔王 男主人公 西洋 中世 チート 主人公最強 学園 魔法 コメディ要素ncode.syosetu.com
  • 182二次元好きの匿名さん23/11/02(木) 11:10:41

    左腕の腕時計を眺めながら素っ気無く応じたリーゼ様と、何かを理解したような雰囲気を醸し出しているアピスさん。話について行けなくて困惑している私を他所に、リーゼ様は木箱を回収してから肩を竦めて声を上げる。


     


    「遠からぬうちにこの時計は止まるだろうさ。だが、それでいいんだ。少なくとも私はまだ動いていることを知っている。それで充分なんだよ。」


     


    言うと、リーゼ様は話は終わりだとばかりにリビングへと戻って行ってしまうが……ひょっとしたら、あの腕時計はパチュリーにとっての不死鳥の羽ペンで、フランにとっての咲夜で、私にとってのイトスギの杖なのかもしれない。リーゼ様とグリンデルバルドの間にある『何か』。多分それを象徴するような物なのだろう。未だ理解が追いついていないものの、腕時計を受け取る前のリーゼ様と今のリーゼ様が明確に違うことは分かるぞ。自分の心に決着を付けたという感じだ。


    四月一日 - Game of Vampire - ハーメルンレミリアとフランが従姉妹と遊ぶお話。19世紀末ぐらいにスタートです。 東方×ハリー・ポッターものです。特にハリー・ポッターはif要素強めなので注意。 ※2019…syosetu.org

    好きなセリフ・描写には切り抜きだけ見ても納得とか感動があるものと意味不明なのがある

    好きなんだけど500話以上かけた積み重ねの結末だからこれは切り抜きだけ見ても意味不明な後者だよなっと思った

  • 183二次元好きの匿名さん23/11/02(木) 15:49:17

    「お前に敬意を示し、姿形はそのまま貰い受ける。そして、私は生まれ変わ……っ!!?」

     だがそれは、突如として自分を貫いた閃光により阻まれる。

    「な、なぜ……!?」

     あり得ない、この空間には萩風とユーハバッハしか居ないはずだ。なのに何故、自分の体に『滅却師の矢』が刺さっているのか。それも高密度、ユーハバッハを仕留める為にしても並の星十字騎士団の放ったものではない。だがそれを放てるような滅却師は全員死んでいるはずだ、それをユーハバッハは分かっている。

     だが、その答えは背後から声を掛ける。

    「悪いな陛下」

     振り向いたユーハバッハに見えたのは黄金色の空間に開いた黒い穴、そしてその中にいる3人の部外者。1人は金髪の少女で矢を番ているが片足が無く、それを支えるように赤髪の少女が肩を貸している。そしてもう1人の少年が空間に穴を開ける事を維持している。それぞれが誰かは知らぬが歯牙にもかけていなかった者達だ、戦局を動かせるような力を持つ者達ではなかった。

    「そいつには、借りが多過ぎる」

     だが今この瞬間だけは、ユーハバッハを阻む最後の──萩風カワウソを守る最後の砦となれる。

    「リルトッ……!!!」

     リルトット・ランパードは亡霊に最後を与える為、回帰した左腕の力だけではなく、自信に宿ってしまった新たな加護を力にした矢を放った。ただでさえ自身の維持に精一杯であったユーハバッハという存在は、自身の子孫の滅却の力に滅び行く。最期に目にしたのは1度として気にかけた事もない少女がたどたどしく、寝転んだ男を連れて行く瞬間だった。

    卍解しないと席官にもなれないらしい。 57話 散王より
    原作で反旗を翻すも歯牙にもかけられなかったリルトットの下剋上達成が小気味よくそして彼女がいなかった場合のIFの後味の悪さがひどい

  • 184二次元好きの匿名さん23/11/02(木) 18:30:56

    一通り憤った後、神様は咳払いをして、バツが悪そうに茶を淹れ始める。


     


    「失敬。もう年での、ちょっと怒りっぽくなっておる。だからといって更年期とか言ってはいかんぞ」


    「マスクとか買い占めてるんですか」


    「失礼さが想像の百倍上だったの」

    PART1 主人公はデレデレ - TS悪役令嬢神様転生善人追放配信RTA - ハーメルン悪役令嬢にTS神様転生して実は善人だけど追放されるRTAの様子を配信しようとした。 気づいたら金!血筋!権力!女!女!イケメンヤンデレ!暴力!暴力!暴力!って感…syosetu.org
  • 185二次元好きの匿名さん23/11/02(木) 22:10:17

    「パパ……もう、やめてよ」

    「アイム、ノット、ユアファーザー」


     父はそう言って、バサッとマントを翻した。


    「ミスターシャドーと呼べ」

    「いや……」


     ダサい。

     辛い。

     なんでこんな仕打ちを受けないといけないんだろう。

     なんで尊敬する父の、こんな姿を見せられなきゃいけないんだろう。

     これは、バツなのだろうか。

     僕が無職でいたから。

     結婚も仕事もせず、腐っていたから。

     正義の味方とか言いながら、弱い者イジメをしていたから。

     だから、父はこんなザマになってしまったのだろうか。


    ジョブレス・オブリージュR15 残酷な描写あり 無職転生ncode.syosetu.com

    いたたまれなさが一周回って好き

  • 186二次元好きの匿名さん23/11/03(金) 00:50:23

     また、一ヶ月。
    「‥‥‥‥‥‥」
     いつか内緒にして、いつか教えた秘密の場所と眺めを、二人で見つめる。
     「寒いから」と言い訳して、少年に体を寄せる。
     以前、池に対した時とは全く違う恐さがあった。
     全く自分らしくない恐怖から、想いに気づき、切なさに胸を痛めながら、今まで何も出来なかった。
    「‥‥‥‥‥‥」
     寄り添い、頭を預けた状態のまま、内心の、大きくなりすぎた想いが砕かれるという恐怖を必死に隠して‥‥
    「一緒に、いて‥‥」
     想いを、紡ぐ。 
    「‥‥‥‥‥‥」
     しばらく前から様子がおかしかった平井、その答えを、悠二はすでに理解していた。
     誰よりも、この少女の事をよく知っているから。
     『好きになってもいい』。そう気づき、くだらない盲が晴れた。
     平井と同じ、形を成せば、信じられないほどに大きな想いが、そこにあった。
    「死ぬまで、一緒にいて‥‥‥!」
     悠二の、感慨に耽る僅かな沈黙に、平井は悠二が言葉の意味を正確に理解していないという懸念、そして、この『愛』が拒絶されるという凄まじい恐怖に震えて、もう一度、曲解出来ない言葉を紡ぐ。
     小さな声でありながら、叫ぶように、懇願するように、勇気を振り絞って。
    「‥‥‥‥‥‥」
     そんな平井がたまらなく可愛くて、愛しくて、悠二は何も言わず、
     抱き寄せて、口付けた。
     強く、強く。
     平井は唇を重ねながら、目を大きく開き、溢れだす喜びの涙を、止める事が出来なかった。
     
     御崎高校卒業の翌日、盛大に開かれた純白の宴の中で‥‥‥
     
     彼女は『坂井ゆかり』になった。

    水色の星0 外れなかった二人より
    坂井悠二の世界は赤色にも、水色にも燃え上がることはなく日常は穏やかに過ぎ去っていく

  • 187二次元好きの匿名さん23/11/03(金) 04:46:22

    今日だけで良い作品をたくさん知れた
    ありがとう…ありがとう…

  • 188二次元好きの匿名さん23/11/03(金) 05:32:40

    灼眼のシャナでカムシンが死ぬ直前の
    「ああ-“不抜の尖嶺”ベヘモットやはりあなたは最高ですよ」
    「ふむ‥なにせ、契約者が良いからの。そうそう無様も見せられぬわ」
    数千年ともに過ごした相棒に対する最後の言葉として最高すぎる
    短い会話だけど、互いに対する尊敬、友情とかが全て詰まってる会話

  • 189二次元好きの匿名さん23/11/03(金) 05:47:17
  • 1905223/11/03(金) 05:54:38

    >>139

    この作品ならこれが好き、あまりにも馬鹿バカしくて笑っちゃった

    「新種族は人型核爆弾! ログイン地点は融合型Apollyonの弾倉!

     つまりログインしたプレイヤーの数だけ核爆弾を射出可能な最強兵器! 

     これこそ新時代の二足歩行兵器であり、そして全ての人類が最終決戦で活躍可能な社会の完成だ!」

  • 191二次元好きの匿名さん23/11/03(金) 05:57:58

    >>190

    名前ミスった

  • 192二次元好きの匿名さん23/11/03(金) 07:17:37

    文章の引用で作品の雰囲気わかるからこの試みは続けてほしい

  • 193二次元好きの匿名さん23/11/03(金) 12:05:37

    「ううっ...!せ、先生は...!」

    「っ...ミカさん!私も同じ気持ちだった!私も先生を失った!」

    ミカちゃんへの距離は五歩分。これ以上銃撃を避け続けるよりは、距離を詰めて...!

    「来ないで...!」

    「何にもわからなかった!どうして居なくなったの?どうして私を置いていったのって!...っ!」

    お腹に一発、まだっ!

    「代わりの先生は嫌だった!だって、私には追うべき理想の先生が居たから!」

    ドローンでなんとか弾いた弾丸が左腕を掠める。

    「ミカさんの『先生』に届くなんて思ってない!私はまだ未熟で、何も知らない...まだ背中も見えていないのは分かってる!」

    足を撃たれた。でも、もう彼女に手は届く...!

    「......うあああッ!」

    「でも、私は...っ!『先生』の代わりじゃなくって...!」


     

     

    「ミカのもう一人の先生に、なりたい!」

    先生の居ないアーカイブ - ハーメルン大好きなブルアカの世界に転生だよ!良かったね! あ、先生も連邦生徒会長も居ないよ!頑張ってね! 一般トリニティ生徒に転生した主人公が、先生の来ない世界でチートも…syosetu.org

    生徒だった子が先生になるまでの物語

  • 194二次元好きの匿名さん23/11/03(金) 12:23:18

    「さて、ここまでで何か質問はあるか」

    これまた一斉に隊員らが挙手。適当に希望者を選んでは質問内容に答えていく。


    「近年での戦闘では射撃精度の観点からセミオートでの射撃が主流ですが、今回フルオートによる射撃を運用していたのはどういった理由からでしょうか?」

     

    「2発3発程度の短連射ならわざわざセミオートでなくとも射手の腕で十分制御可能だからだ。遠距離ならともかく接近戦で友軍が少数、敵戦力が物量差で押してくる場合フルオートによる弾幕は精度の高い単発よりも効果を発揮するというのが俺が得た教訓だ。次」 


    「64式小銃の感想をお願いします!」

     

    「撃てて当てられるだけまだマシだが、これを作った造兵廠メーカーは何故未だに欠点を潰さず放置しているのかお聞かせ願いたいものだな。次の質問」


    「突入時のタイミングについて――」


     

    プライスとユーリによる自衛隊員らへの特別教導は結局日が暮れるまで続いたという。


    CoDキャラが自衛隊の銃を使う珍しいSS

    GATE:Modern Warfare - ハーメルン男は兵士だった。 男はオタクだった。 男は厄介者だった。 男は選ばれてしまった。 男は戦い続けた。 男は生き残ってしまった。 ――異世界への『扉』が男を戦場へ呼…syosetu.org
  • 195二次元好きの匿名さん23/11/03(金) 15:32:49

    長いから書けなかったけど2000年前の主人公の父親の死に際の言葉好き

    主人公の記憶が欠けてた理由が自分の死を知った息子に憎悪を抱いて欲しくないから自分に関する記憶を消して欲しいという願いを創造神が叶えただけだったとか

    後悔まみれの人生だったことを吐露したりとかで切なくて好き

    魔王学院の不適合者 ~史上最強の魔王の始祖、転生して子孫たちの学校へ通う~ - 名もなき騎士たちの戦いR15 残酷な描写あり 魔王 男主人公 西洋 中世 チート 主人公最強 学園 魔法 コメディ要素ncode.syosetu.com
  • 196二次元好きの匿名さん23/11/03(金) 20:36:17

    『米花町へようこそ47』


    『この街は一見平和そうに見えるけれど重犯罪件数が日本トップクラスなの。それも殺人事件に特化してるみたい。あなたにとっては仕事がしやすいかしら?でも気をつけてね、犯罪件数もトップだけど検挙率もトップなのよ。理由はこの街にある「毛利探偵事務所」。そこの経営者である探偵の毛利小五郎彼がこの町で起こる犯罪の殆どを対処して見事解決に導いてるようね。でもICA情報部の情報だとどうやら推理して事件を解決してるのは毛利小五郎ではないらしいけどね。』


    『今回のターゲットはそんな毛利探偵事務所からほど近い、というかその真下に有る喫茶店“ポアロ”に最近勤務し始めたという加藤幸之助。彼は鳥取に存在しているとある組織のメンバーで、情報斥候を担当しているみたい。コードネームは“ウーゾ”。その組織は時々ICAにも依頼を送ってくるの。今回もその組織からの依頼よ。彼は組織内の情報をどこかにリークしようとしてるみたいね。それを危険視した組織から抹殺の対象にされたというわけ。でも彼は商売柄警察の出入りも多い毛利探偵事務所の近くに居を構え出入りすることによって組織から身を守ってるみたい。』

     

    『気をつけてほしいのはすぐ上の階に居る毛利小五郎、その傍にいつもいる情報部が最重要視している江戸川コナン。並外れた洞察力を見せる安室透の3人よ。この3人のそばではうかつな暗殺は控えたほうが良さそうね。また安室透は店員に扮した公安警察の諜報員との情報も入ってるからあちらの仕事も邪魔しないようにね。』


     


    『準備は一任するわ』


    数少ないHITMANのSS。ちゃんと準備も一任している

    HITMAN『世界線を超えて』 - ハーメルン「HITMAN」のエージェント47が色んなとこへ仕事をしに行く短編小説集。 字が間違っていたりおかしかったりする場合もあるのでその辺りはご容赦を。 アンチ・ヘイ…syosetu.org
  • 197二次元好きの匿名さん23/11/03(金) 22:29:08

    >>169

    消えたはずなのに 魚拓でも取ってました?


    女の陰でバトルの解説なんかをしてる男は、死んでいいだろ これいったひねくれバカ真面目な男の前世みたいなやつの能力が抱いた女のコピーを突っ込ませるだったのが何億年たっても消えない未練じみた無念みたいで好き

  • 198二次元好きの匿名さん23/11/04(土) 02:54:49

    《私は…ひとりちゃんが好きです。大好きです。でも──ひとりちゃんを奪いたいとか、あわよくばその後だとか…伊地知先輩が言ってるようなことは……うん、考えてません。私はやっぱり、ひとりちゃんに、幸せになってほしいだけなんです。たとえその隣に──私が居られないとしても》

    「……っ…だから、そんなの綺麗事なんだって!それに、それは、喜多ちゃんが自分の──」

    《綺麗事じゃないと…抗えないじゃないですか。恋心の苦しみに。いっそ楽になってしまいたい、自分の感情に。先輩も言ってたことじゃないですか。それを武器にして、自分の悪い考えと戦ってたんだって》

    「………………っ……」

    《綺麗事は、決して『嘘』じゃないですから。そうありたいっていう、自分自身の『理想の気持ち』ですから。持ち続けるのは苦しいですけど…持っていないと、色々と見失ってしますから》

    「………………………」

    《見失って──ちゃんと正面から、向き合えなくなっちゃいますから。自分自身とも…好きな人とも》

    あにまんスレ

  • 199二次元好きの匿名さん23/11/04(土) 04:27:33

     二人の少年の画像を並べて見る。
     タレントとしての宣材写真ではなく『今ガチ』の現場で撮ったオフショット。これは『川釣りに行こう』の企画で岩場には草鞋だろうと言い出したマシラくんに付き合ってアクアくんと二人して草鞋を編んでいる場面だ。
    「関係性は……友達、親友、ん、悪友かな? うーんしっくりこない。幼馴染み。家族……は違うな。出身地は、同じはず……でも距離感が普通じゃない。そっか、戦友だ! 共通の目的意識、共通の障害、共通の敵……秘密の共有? なにか、大きな出来事を経て……大きな感情を向け合ってる。驚くほど釣り合って……どうして。ふふ、どうして?」
     常人離れしている。
     彼らの軌跡に想像の翼をはばたかせるほど、その感慨は深まっていく。
    五反田マシラ。
     星野アクア。
     タイプのまったく異なる少年達。
     けれど、そう設計された歯車のようにぴたりと合致する両者。
     相棒。うん、戦友。この表現が一番嵌る。
    「ハマる。超ハマる……うへ、ふへへへへへへへ」
     私は笑いも堪えられず、板タブにペンを走らせた。
     画面内に溢れ出るカルマとリビドーと推しへの愛とめくるめくなんか粘っこいなにかが迸る。
    「やっぱりマシアク……アクアくんの襲い受けからのマシラくん甘トロ攻めが至高かな~」
     『今ガチ』現行スレでぶ厚い隆盛を見せているベーコンレタスな妄想の羅列に私の胸も熱くなる。
    「……ありがとう、マシラくん。アクアくん」
     匿名という壁の向こうの、見えも触れもしない不確かなものにただ怯えるだけだった私を救ってくれた。
     義務感と焦りでなにも見えなくなった私を、立ち向かうべき現実に掬い上げてくれた。
     アクアくんはハイジを助けてくれた。マシラくんは、立ち塞がるなにもかもを文字通り打ち倒してしまった。
     感謝してる。心から。
    「私に、こんな素敵な世界を見せてくれて!」
    「あかねー、ごはんできたわよー」
    「あ、はーい! ちょっと待ってー! 今いいとこだからー!」
    「もーまたなのー!? どうせマシラくん鬼畜攻めのアクアくん完堕ちとかでしょ」
    「そんなの描かないもん! 私は純愛モノしか描かないのー! 読むけど」

    推しの子と元刑事 熱視線より
    番組の共演者の生もの作成は業が深すぎるぞ黒川あかね
    次スレを期待したいですね

  • 200二次元好きの匿名さん23/11/04(土) 04:43:02

    「――それでね、百年もしたら歌になるの」


     彼女はそれこそ、歌うように囁いた。


    「神さまに仕える騎士に、最初は間者として近づいて、陰謀に巻き込んで。


     でもいつの間にか目で追いかけて、ささやかな言葉に心を踊らせて、命を救われて。


     身を擲って神前で証を立てて、そして身を引いて想いを募らせる――」



     幸せにできなければならない、と思っていた。


     もちろん、今でも不幸せにしていい、だなんて思ってはいない。


     けれど――




    「そんな、都の娼女の恋の歌」



     腹の奥によどむ黒い沼のような義務感は。


     気づけば、どこかへ消えていた。 

    最果てのパラディンR15 残酷な描写あり 異世界転生 冒険 成長 家族 友情 騎士 神様 剣と魔法 シリアス バトル 成り上がり チートなし 男主人公 魔法ncode.syosetu.com

    これまでほとんど恋愛描写なんてしてこなかった作者から出力されためちゃくちゃエモい恋愛描写。ぜひ、見てみてほしい

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