ゴルシ「おっ！Aじゃーん！久しぶりだなー！」

1二次元好きの匿名さん21/08/31(火) 19:03:09

ゴルシさんは俺の姉の友達で、そして俺の初恋のヒトだった。
今、俺はそんなゴルシさんと偶然街中で再会していた。
A「あっ……ゴルシさん、どうもっす」
ゴルシ「お前の姉ちゃん元気？昔よくお前とも遊んだなー！なんでここにいるんだ？」
A「親戚の用事で、ちょっと……。あの、ところでその人は……」
ゴルシ「あー、コイツ？アタシのトレーナー。ちょっと今度のレースに向けて気合い入れようと思ってよー。ちょっと海賊女王になりにマグロ漁船に乗ってイクラ巻き職人の修行に行ってくるわ」
A「ハハァ……そうっすか。俺が聞きたかったのはトレーナーさんが簀巻きにされて担がれてる理由の方だったんすけど……」
ゴルシ「じゃあアタシももう行くわ。青春は歩いてこねーからな！だからコーナリングが重要なんだぜ！あの夕日に向かって走るぜー！ドリャーッ！！」
A「………………」
そうしてゴルシさんはトレーナーと呼んだ男の人を肩に担いだまま走り去っていった。
ゴルシさんは俺の姉の友達で、そして俺の初恋のヒトだった……。
でもそういやあんなヒトだったわ。めっちゃ思い出美化してたわ。
子供の頃の記憶って当てにならないもんだな……。
そうして少し大人になったAだった。