- 1二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 19:48:29
※但し「ノムリッシュ風に」と指示を出してる。
---
風が冷たく魔導の城の窓を叩きつける魔導暦2011年の夜。大魔界の中心、ルナルティアの都市は、一大変革の兆しを感じていた。巷では、新たに現れた聖獣オルフェリオン=ティタニウス=ヴァレリオンの噂で持ちきりだった。
「聞いたか、オルフェリオンが新たに召喚された戦いで圧倒的な力を示したらしい。」酒場で語られる話題の中心は彼だった。
「それはもう、彼は装蹄所での乱闘を引き起こし、三つの魔冠を手に入れたとか。」隣のテーブルでは、旅の魔法使いが興奮気味に話していた。
しかし、オルフェリオンの名声とは裏腹に、彼の気性難は魔界中の問題となっていた。彼の過去の戦歴から、彼の急激な気性の変動を知る者は少なくなかった。
翌日、ルナルティアの競技場。大魔界記念の戦が始まる。ブエナ=ヴィスタリオスやヴィクトワ=ピサゴリオスなどの強大な魔獣が参加していたが、オルフェリオンの参加は特に注目されていた。
競技場の観客席は、魔界の住人で埋め尽くされていた。戦闘が始まると、オルフェリオンの魔力は他の魔獣を圧倒。彼の動き一つ一つが観客を魅了していった。
「彼の魔力、見たことない…！」観客席で若い魔法使いが目を輝かせていた。
戦闘は続き、オルフェリオンは次々と強敵を撃退。そして、ついに彼は、ナリタ=ブライアニウムの後を追い、3歳の四つの魔冠を達成。
「彼は伝説となるだろう…」老魔法使いがつぶやいた。
しかし、その後のオルフェリオンの運命は、誰も予想できないものであった。
（続く） - 2二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 19:49:01
オルフェリオン=ティタニウス=ヴァレリオンの活躍により、ルナルティアは沸騰していた。彼の名は魔導の城の最も高い塔から、最も低い地下迷宮まで響き渡っていた。しかし、その背後には彼独自の深い闇が存在していた。
魔導の城の一室で、彼の召喚師であるイケゼリアス=ダムーンは、彼の気性難に頭を抱えていた。「このままでは、次の魔導大賞典で彼がどうなるか分からない…」と彼はつぶやいた。
オルフェリオンは、戦闘中の突如としての急な気性の変動で、度々周りを驚かせていた。そのため、イケゼリアスは彼の心の中に何があるのか、彼と心を通わせることを決意した。
ある夜、イケゼリアスはオルフェリオンの檻の前で、彼と心の会話を試みた。「オルフェリオン、君の中には何か闘争しているものがあるのか？」と彼は問い掛けた。
オルフェリオンは、一瞬の沈黙の後、彼の心の声で答えた。「私の中には、常に闘争しているものがある。それは父から受け継いだもの…それは暴君の血…」
イケゼリアスは驚いた。オルフェリオンの父は、伝説の聖獣ティタニウス=ヴァレリオン。彼は暴君として知られ、多くの戦闘で無敵を誇っていたが、その気性難が原因で多くの召喚師に疎まれていた。
「オルフェリオン、君は父の過ちを繰り返すことはない。私たちは、君の力を信じている。」とイケゼリアスは励ました。
しかし、その言葉は、次の魔導大賞典でのオルフェリオンの行動にどれだけ影響を与えるのか…それはまだ誰も知らない。
（続く） - 3二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 19:50:15
夜の帷が下り、ルナルティアの大地は魔法の光に包まれていた。それは、魔導大賞典が近づいていることの証。城下町の人々は興奮の中、その日を待ち望んでいた。
一方、魔導の城の深部では、オルフェリオン=ティタニウス=ヴァレリオンの準備が着々と進められていた。イケゼリアス=ダムーンは彼の召喚師として、最後の調整に努めていた。
「オルフェリオン、今日のために訓練してきた。君の力を存分に発揮してくれ。」と彼は声をかけた。オルフェリオンは彼の瞳で応える。その瞳には、闘志とともに、一抹の不安が隠されていた。
魔導大賞典の開催地、エルディアン競技場は、観客で埋め尽くされていた。彼らは、伝説の聖獣たちの戦いを目の当たりにするため、遠方から集まってきたのだ。実況師のラガルディアス=ヴォルフレックが舞台上で叫んでいた。「この舞台に立つ聖獣たちは、今日、彼らの運命を賭けた戦いに挑む！」
レースが始まると、先陣を切ったのはリカリオス=レガリウムとビートゥリウス=ブラックネブラ。彼らは勢いよく先頭を奪い、そのまま逃げ切ろうとした。しかし、その背後には、オルフェリオンの影が忍び寄っていた。
オルフェリオンは、序盤からペースを上げて追い上げる。しかし、彼の動きはどこか不自然だった。その理由は、彼が内に秘めている暴君の血が暴れ出していたからだ。
「オルフェリオン、何とか冷静に…！」と、イケゼリアスが心の中で叫んだが、オルフェリオンは既に自分を制御できなくなっていた。彼は、次第に前の聖獣たちを追い越し、ついには先頭に立った。
しかし、その勢いは止まらない。彼はコーナーを曲がる際、一瞬の隙を突かれ、外に逸れてしまう。観客たちは息を呑む。オルフェリオンは、一度は後退するものの、再び加速し、コースに復帰する。
ラガルディアス=ヴォルフレックが舞台上で叫ぶ。「信じられない！オルフェリオンが再び追い上げを開始している！」
その後もオルフェリオンは、圧倒的な速さで他の聖獣たちを追い抜き、先頭に立とうとした。しかし、最後の直線で、ギュスターヴィオス=クライリアスが彼を迎え撃つ。
（続く） - 4二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 19:50:32
両者の間に繰り広げられる死闘は、観客たちを興奮の渦に巻き込んだ。最後はギュスターヴィオス=クライリアスにわずかに先を越され、オルフェリオン=ティタニウス=ヴァレリオンは2位でゴールを駆け抜けた。その瞬間、エルディアン競技場は静寂に包まれ、その後大きな喝采が上がった。この日、多くの観客が目撃したのは、ただのレースではなく、伝説の一戦であった。
しかし、レースの終了と共に、エルディアンの大賢者たちが競技場に集結し、オルフェリオンとイケゼリアス=ダムーンを異端審問の場に召喚することを宣告した。その理由は、オルフェリオンが使用した魔法の力が、許容範囲を超えていたからだ。
審問の場は、エルディアン城の最も奥深い部屋で行われることとなった。部屋の中央には、大きな円卓が置かれ、その周りには大賢者たちが座っていた。オルフェリオンとイケゼリアスは、円卓の前に立たされた。
「オルフェリオン=ティタニウス=ヴァレリオン、そして召喚師イケゼリアス=ダムーン。貴方たちの行動は、我々の法律に反するものである。」と、大賢者アルタニウス=セレスティアルが厳しい眼差しで語りかける。
イケゼリアスは怯えることなく答えた。「私たちは、ただ最善を尽くして戦っただけです。オルフェリオンの力が、予想以上に強力であったことは事実ですが、それは彼の真の力を発揮した結果であり、私たちに悪意はありません。」
大賢者アルタニウス=セレスティアルは冷静に言った。「それでも、魔法の力を行使する際には規則があります。それを犯すことは、大罪と見なされます。」
審問の結果、オルフェリオンは魔力制限の刑を受けることとなった。これは、彼の魔法の力を一定期間、制限するというものである。また、イケゼリアスも、一定期間魔導師としての資格を剥奪されることとなった。
レースの興奮から一転、エルディアンの人々は、この厳しい判決に驚きと悲しみを隠せなかった。しかし、これは彼らが選んだ道であり、彼らはこの結果を受け入れるしかなかった。
エルディアン城の外では、多くの人々がオルフェリオンとイケゼリアスを励ますために集まっていた。彼らは、この二人が再び立ち上がり、新たな伝説を築くことを信じていた。
END - 5二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 19:51:16
オルフェリオンw
- 6二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 19:53:32
イケゼリアスで草
- 7二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 19:53:53
イケゼリアスw
- 8二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 19:54:22
魔導大賞典すき
- 9二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 19:55:19
とばっちりで騎乗停止くらう池添かわいそうで草
- 10二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 19:55:24
宝塚市はエルディアだった…？
- 11二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 19:55:32
イケゼリアス魔導師の資格剥奪されてて草
- 12二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 19:55:46
イケゼリアス（騎手）
- 13二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 19:56:02
他は大体わかるけどなんでステゴだけ名前が跡形も無くなってるんだ
- 14二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 19:57:24
イケゼリアスほんと草
- 15二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 19:58:12
召喚師じゃなくて魔導師の資格を剥奪されるのか
- 16二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 20:00:06
ラガルディアスは誰だよ
- 17二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 20:00:30
大賢者って誰だ？
- 18二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 20:02:21
中世ファンタジーっぽい世界なのに実況師とかいう謎の職業があるのもポイント高い
- 19二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 20:03:17
イケゼリアス酒癖クッソわるそう
- 20二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 20:04:18
ウイポでオルフェ産駒にオルフェリオンって名付けるわ
- 21二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 20:04:49
エルディアンが阪神ならルナルティアは…？
- 22二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 20:05:19
イケゼリアス=ダムーン好き
- 23二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 20:06:55
- 24二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 20:07:24
ラガルディアス=ヴォルフレックってもして岡安…？なんで…？
- 25二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 20:08:05
ブエナとピサ魔獣扱いは腹筋崩壊した
- 26二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 20:08:33
オルフェリオンってなんかそのままタイトルになりそう
- 27二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 20:08:57
ダムーンの絶妙な間抜け感
- 28二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 20:08:57
>>伝説の聖獣ティタニウス=ヴァレリオン
ステゴのことなんだろうなとは思うが原形なくて芝
- 29二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 20:09:42
ティタニウス=ヴァレリオン
主な勝ち鞍（阿寒湖特別） - 30二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 20:10:07
ティタニウスってステゴというよりディクタスみてぇだな
- 31二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 20:10:38
スパロボ参戦作品にありそう
- 32二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 20:10:50
- 33二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 20:11:53
ゲート審査を異端審問とか言うのやめろください
- 34二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 20:13:24
- 35二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 20:14:55
ラガルディアスは実況師とのことなので多分岡安アナ
- 36二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 20:17:07
多くの戦闘で無敵を誇っていたが（善戦マン）
- 37二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 20:19:53
無敵(怪我とか無縁で7歳までピンピンしてた)
- 38二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 20:21:18
ヴィクトワ=ピサゴリオスつよそう
- 39123/10/21(土) 20:22:34
- 40二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 20:30:53
ChatGPT君に聞いてもメチャクチャだしAIに嫌われてんのかなステゴ
- 41二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 20:36:08
装蹄所での乱闘を引き起こし、三つの魔冠を手に入れた
レース外の乱闘で三冠取ったことにされてて笑う - 42二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 20:38:23
あと普通に浮気もする奴
- 43二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 20:39:40
BingAIくんに聞いてみた
ステイゴールドは、1994年3月24日に生まれた日本の競走馬で、種牡馬でもあります³。中央競馬でデビューし、翌年のデビュー6戦目で初勝利を挙げました⁵。ステイゴールドは、2001年のジャパンカップで優勝し、2002年のドバイワールドカップでも2着に入りました⁵。引退後は種牡馬として活躍し、2015年に死去するまで多くの競走馬を輩出しました³。
ステイゴールドの父親はサンデーサイレンスで、母親はゴールデンサッシュです³。ステイゴールドは、体高が約16.1ハンド（約163cm）と大柄な馬でした³。
以上の情報がお役に立てば幸いです。
- 44二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 20:47:22
オルフェーヴル（Orfevre）は、日本の競走馬で、2010年に生まれ、2013年に引退しました。彼は日本競馬のスーパースターとして知られ、多くの競走で成功を収めた馬です。以下はオルフェーヴルに関する主な情報と業績です：
生い立ち: オルフェーヴルの父はStay Gold（ステイゴールド）、母はOriental Artという血統で、競走馬としての実力を受け継ぐ優れた血統を持っていました。
競走成績: オルフェーヴルは競走馬として非常に成功し、日本国内外の競走で多くの勝利を収めました。彼の主な競走成績には、東京優駿（日本ダービー）、有馬記念、ジャパンカップ、京都記念などが含まれます。特に、2011年には日本ダービーと有馬記念を制覇し、その勝利は多くの競馬ファンに感銘を与えました。
ジャパンカップ: オルフェーヴルの最も有名な勝利の一つは、2011年と2012年のジャパンカップでのものです。ジャパンカップは国際的な競走で、彼は日本競馬の名誉を守り、2年連続で勝利しました。
引退と種牡馬として: オルフェーヴルは2013年に引退し、種牡馬としてのキャリアに転じました。彼は種牡馬としても期待され、多くの競走馬を生み出すことが期待されました。
オルフェーヴルはその競走成績により、日本の競馬史において非常に尊敬され、愛される存在となりました。彼の名前は競馬ファンにとって忘れられない存在として記憶されており、競走馬としての偉業は日本競馬の歴史に刻まれています。
1歳で勝つとかバケモノかな？ - 45二次元好きの匿名さん23/10/22(日) 03:54:25
ビートゥリウス=ブラックネブラ強そう
いやこの時は沈んだけど… - 46二次元好きの匿名さん23/10/22(日) 04:00:49
ノムリッシュ競馬いろんな馬で見たくなってきた
- 47二次元好きの匿名さん23/10/22(日) 04:04:56
エルディアン城ってなんだ
- 48123/10/22(日) 08:31:09
オルフェリオンの息子の物語
第一章: 聖地イルディアンにて、緑なる霊界（グリナルム）の試練
・聖地イルディアン、霊界の広場
「勝利がまだこの手に届かぬか…」
ウシユス=ヴァイテソスは、神秘に包まれた聖地イルディアンのグリナルムで戦いを繰り広げていた。しかし、どれだけ戦っても勝利は遠く、その霊蹄が勝利の土を踏むまでに、七つもの厳しい戦いが必要だった。
「この聖獣、ウシユス=ヴァイテソスには明らかに力が宿っている。だが、その気性の荒さが宿命の道を遮る。」
神騎士エド=テリオスはそう呟いて、霊界の広場で儀式を執り行った。
「聖獣よ、我が剣とともに力を高めよ。」
エド=テリオスの呼び声に、ウシユス=ヴァイテソスは深く鳴いた。
「こちらこそ、気性の修練に尽力し、あなたの力を解放する術を見つけよう。」
エド=テリオスは瞳を閉じ、聖獣と心で語り合った。そこで感じたのは、ウシユス=ヴァイテソスの内なる不安定な力と、その力を制御しようとする彼自身の意志だった。
「なるほど、この聖獣はただの一匹ではない…彼は我々が探し求めていた、未来の希望かもしれない。」
（続く） - 49123/10/22(日) 08:31:22
第二章: 闇の囁きと光の選択 - オルフェリオンの子孫たち
・テノブリス堂の密談
「オルフェリオンの産駒はダークナードで力を示すという噂が囁かれている。」
ダークエリートの賢者ヨコヤム=オブスキュロスはそう語り、その眼は謎めいた光を放っていた。
「その噂、本当か？」エド=テリオスは急に興味を示した。
「実を言うと、マルシア=ローレインという名の聖獣がBCヴァリスティアにて圧倒的な力を示した。そして、シャウナン=ナディアもダークナードで際立った存在となった。」
エド=テリオスはこの情報をしっかりと頭に叩き込んだ。
ゼノルハイムでのダークナード戦線ゼノルハイムSの開催が発表され、ウシユス=ヴァイテソスとエド=テリオスの運命が大きく変わることを彼らはまだ知らない。
「聖獣よ、新たな戦場が広がっている。それはダークナード、闇の領域だ。」
「その領域で我が力を試すか、はたまたグリナルムでさらなる修練を積むか…選択は君に委ねる。」
ウシユス=ヴァイテソスは内心で考え込んだ。彼の霊力が揺れ動き、その心に多くの疑問と希望が交錯する。
「闇の領域、ダークナード…それが我が新たなる舞台となるのか？」
・テノブリス堂
「ダークナード戦線の開催について、ヨコヤム=オブスキュロスとの密談で得た情報は非常に価値がある。しかし、それをどう活かすか…」
エド=テリオスはテノブリス堂の一角で、その先の戦いを見据えていた。
（続く） - 50123/10/22(日) 08:31:57
第三章: 闇の帳と煌きの舞台 - ゼノルハイムでの運命の交錯
・魔都ゼノルハイム、ヴェルトガイスト競技場
ウシユス=ヴァイテソスは深く、尊厳に満ちた声で語りかけた。
「夜明けの陰影は過ぎ、今、暗黒の舞台が開かれようとしている。ヨコヤム=オブスキュロス、君の召喚術で、我を闇の領域へと導いてくれ。」
ヨコヤム=オブスキュロスの助言と元鞍上のアドバイスがウシユス=ヴァイテソスの心を動かした。今、機が熟した。
「君の意志に応じ、闇の領域にて聖獣の力を最大限に引き出すための召喚術を行おう。このゼノルハイム競技場が、新たな歴史を紡ぐ場となる。」
ヨコヤム=オブスキュロスは魔道書を広げ、召喚の言葉を唱え始めた。
・テノブリス堂
「ウシユス=ヴァイテソスはすでにゼノルハイムへと移動している。しかも、召喚士がヨコヤム=オブスキュロスに変わったという噂まで飛び込んできた。」
エド=テリオスは複雑な思いを抱きながら、ヴェルトガイスト競技場の出来事を知る。
「そこまでして闇の領域で力を示したいというのか。しかし、我が聖獣もまた、闇に隠された力を持つ。これから行われる競技でその力を発揮しよう。」
エド=テリオスは深く考え込んだ後、再び魔道書を開き、新たな召喚術を研究する決意を固めた。
（続く） - 51123/10/22(日) 08:33:04
第四章: 闇の舞台での奇跡 - ゼノルハイムの決闘
・ヴェルトガイスト競技場、闇の舞台ゼノルハイムS
聖獣が、三千ヴァルハルの距離を疾駆する瞬間が来た。ヨコヤム=オブスキュロスは召喚術を唱え、聖獣ウシユス=ヴァイテソスが砂塵を巻き上げながら登場した。
「行け、我が聖獣！ダークナードの舞台でその全力を示し、世界に君の名を轟かせろ！」
聖獣たちはあたかも闘士のように、強烈な力で走り出した。その速度は、過去に類を見ないほどで、觀衆は息を呑んだ。
「行け、ウシユス=ヴァイテソス！君の力を解き放て！」
ヨコヤム=オブスキュロスの召喚術が頂点に達すると、聖獣ウシユス=ヴァイテソスの体から黒い炎が舞い上がった。
「見よ、世界よ。これが、真の闇の力だ！」
ウシユス=ヴァイテソスは後方から、まるで闇が押し寄せるかのような驚異的な速度で迫ってくる。その末脚の速度は歴代でも突出しており、信じがたいものであった。
会場は驚愕に包まれた。なんと最後の三百ヴァルハルを32.5フォベルゴンで駆け抜けたのだ。
魔都ゼノルハイム、観衆の反応
「信じられない...彼の末脚は一体何なのか？」
観衆は驚愕と共に新たな伝説を目の当たりにした。ゼノルハイムの闇が、一瞬だけ明るく煌き、そして再び暗黒に包まれた。ゼノルハイム全体がその衝撃に揺れ動いた。ウシユス=ヴァイテソスのダークナードでのデビューは、まさに神獣の誕生を予感させるものであった。
「勝ったのはウシユス=ヴァイテソス、その力は桁違いだった。」タケ=ユータクスが振り返り、聖獣ペプトス=ナイロスも頷く。
「闇も光も、我々召喚士と聖獣が持つ力の一端に過ぎぬ。この勝利が、新たな伝説の始まりとなるであろう。」
ヨコヤム=オブスキュロスはウシユス=ヴァイテソスを撫で、暗黒の舞台での戦いを終えた。
「そうだ、これは始まりに過ぎない、ウシユス=ヴァイテソス。新たな誓いを立てよう。次の闇の舞台で、さらなる力を見せてやろう。」
二人（一人と一獣）は新たな誓いを交わし、闇と煌きが共存するこの世界で、更なる高みを目指す決意を固めた。
END - 52二次元好きの匿名さん23/10/22(日) 09:23:13
エド=テリオスで草
- 53二次元好きの匿名さん23/10/22(日) 09:28:10
ゼノルハイム（横浜）
- 54二次元好きの匿名さん23/10/22(日) 09:31:09
エド=テリオスとヨコヤム=オブスキュロスでもうダメだったw
- 55二次元好きの匿名さん23/10/22(日) 09:37:16
まずなんで阪神大賞典を小説にしようと思ったの？
そして何故ノムリッシュで書かせようと思ったの？？？ - 56二次元好きの匿名さん23/10/22(日) 09:49:54
ダークナードに詳しい人は上がり三百ヴァルハルを32.5フォベルゴンで走ったのがどれ程凄いのか教えて欲しい
- 57二次元好きの匿名さん23/10/22(日) 09:51:31
ダークナードほんとすき
- 58二次元好きの匿名さん23/10/22(日) 10:14:47
いつからダートは闇のレースになったんだよ
ナイターって意味でも内包してんのかw - 59二次元好きの匿名さん23/10/22(日) 14:01:11
ノムリッシュ翻訳だと普通に砂塵を駆けるモノ共の狂乱とかになるから
AIとの合わせ技と考えられる - 60二次元好きの匿名さん23/10/22(日) 19:57:59
最近のAIは芸達者すぎない？
- 61二次元好きの匿名さん23/10/22(日) 20:08:08
凄い名前してるけどゼノルハイムSはステークスだから貴族がお金出し合って開催している……というのかね？おっと、プライドを傷つけたかな？
- 62二次元好きの匿名さん23/10/22(日) 20:15:25
- 63二次元好きの匿名さん23/10/22(日) 20:18:36
この辺は出合い順的にどっちと組んだのが早いんだっけってなる
- 64二次元好きの匿名さん23/10/22(日) 20:29:13
三百ヴァルハル=3ハロンだとするとゼノルハイムSは三千ヴァルハルのレースらしいので30ハロンのレースということに…
- 65二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 01:03:58
エド＝テリオスはずるいだろ
エダテルとテリオスベル合体してるじゃねーか - 66二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 11:37:43
保守
- 67二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 11:42:44
なんか上にあるから見てみるかと思ったら出先なのに吹いた
イケゼリアスとエダテリオスはズルいだろ - 68二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 12:57:22
- 69二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 13:24:34
最近のAIってすげーんだなぁ
- 70二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 14:18:01
せめてレースしてくれと思う
- 71二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 14:21:38
AI君はデータに無いことは捏造する傾向にあるから
わからないことはわからないと言えって指示すると捏造が無くなるらしいって聞いた - 72二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 14:45:14
このレスは削除されています
- 73二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 15:31:30
しかしこの後もまだウシュス=ヴァイテソスのダークナードの覇道は始まったばかりだし、ヨコヤム=オブスキュラスの後にもう1人か2人召喚士が出てくると考えると胸が熱くなるな
- 74二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 16:45:14
しかし聖獣と召喚師のファンタジー設定は使えるぞ！
やらかしたら異端審問にかけられるところもいい
ダートがやたらと闇の領域扱いされてる厨二感もいい - 75二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 17:35:29
このノリでフランスポツンからのラジオ日本賞とドバイ乗り替わりの話をどう料理するのか気になる
- 76二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 17:58:41
普通に続きが気になってる俺が居るわ
- 77二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 17:59:38
次の新作はBCクラシック後かもしれん
ちょっと読んでみたくはあるw - 78二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 19:11:15
>>51の続き
第四章
・ヴェルトゲイスト競技場の休息
ウシユス=ヴァイテソスとその召喚士ヨコヤム=オブスキュロスは、ダークナードの古戦場、ヴェルトゲイスト競技場でのゼノルハイムSを制した後、ルナルティアの聖地「フォルゴナム修道院」で静養していた。
「召喚士よ、我々の次なる戦場は何処と決めたか？」ウシユス=ヴァイテソスが問う。
「ラジアル・ルナティック賞、それが我々の次の戦場だ。」ヨコヤム=オブスキュロスが厳かに応える。
・ラジアル・ルナティック賞と不運の巡り会い
しかし、運命は時として人を試す。ヨコヤム=オブスキュロスは、アストラル界のトランスミュータン魔空孔での空間断層ストライドに巻き込まれてしまい、帰還は絶望的だった。代わりに召喚士「キワタス=タクユニオン」がウシユス=ヴァイテソスを操る。
「お前の力、見せてみろ。」キワタス=タクユオンは宣言する。
結果は不運、聖獣は第三位に終わる。しかし、失敗は成功の元。聖獣と新召喚士は、バルミュータン・クリスタルカップでその力を見せつける。
・バルミュータン・クリスタルカップと新たな絆
「ここで我々は再起する！」 キワタス=タクユニオンの声に力がこもる。
ウシユス=ヴァイテソスはストレッチにおいて他の聖獣を引き裂き、コモス級で初めての勝利を挙げた。
「見ろ、世界よ。これが我々の力だ！」召喚士が大声で叫ぶ。
・カノープゥス・サクラメントと再会
ヨコヤム=オブスキュロスは遂に帰還。キワタス=タクユニオンに感謝の意を示し、再びウシユス=ヴァイテソスの操縦桿を握る。
「よく戻ってきたな、召喚士。」ウシユス=ヴァイテソスの言葉には何処か安堵が感じられた。
続くカノープゥス・サクラメントで、ヨコヤム=オブスキュロスは僅かな隙間から聖獣を導き、優勝。過去の不運を払拭するかの如く。
「失敗は過去、我々の前に未来しかない。」ヨコヤム=オブスキュロスは厳かに語り、聖獣とともに次なる戦場へと歩みを進めた。
（続く）
- 79123/10/23(月) 19:11:48
第五章 勇猛たる挑戦
闇が世界を覆い、ルナルティアの大地は静寂と不安に包まれていた。古の都、トキオスにて一つの審判が行われることとなり、全ての命がその結末を見守る時が近づいていた。それは、ウシユス=ヴァイテソスと名の知れた聖獣と、その召喚士ヨコヤム=オブスキュロスの運命が試される場、トキオス・ディアボリクス審判典であった。
「聞け、ヨコヤム=オブスキュロス。ウシユス=ヴァイテソスは真の力を発揮し、ダークナードの神々を打ち倒すことができるのか？」老賢者が問いかける。
「我が聖獣、ウシユスは闇を超える力を秘めた者。彼と共に、我々は光をこの世界に取り戻す！」ヨコヤム=オブスキュロスの力強い宣言が市場に響き渡った。
街の広場では、ささやきが交わされる。「ウシユス、未だサクリビジアム級の戦いを経ておらず、オブリビオン級の戦に挑むとは何たる狂気じゃ！」
「だが、その聖獣と召喚士は特異なる存在。未知の力をもって神秘を切り開くかもしれぬ。」
審判の前夜、神聖なる領域ザナドゥでは、ウシユスの姿が露わになった。だが、その光は弱く、迷いが見えた。民衆はその姿を前に、さまざまな声を投げかける。
「見てくれ、ウシユスの身は風に揺れる葦のごとくだ。戦いの火蓋が切られれば、彼は瞬く間に散りゆくのだろう。」
「そうか、もしくはこれは策なのか？ 敵を油断させ、致命的な一撃を放つ瞬間を待っているのか？」
ヨコヤム=オブスキュロスは、静かに聖獣の側に立ち、言葉をかけた。「ウシユス、お前と私は一心同体。お前の迷いは私の迷い。だが、我々は必ずや闇を超える。」
トキオス・ディアボリクス審判典の日が訪れ、大地は神聖なるエネルギーで満たされた。戦士たち、聖獣たちが、その名誉と運命をかけて戦場に立つのだった。
（続く） - 80123/10/23(月) 19:14:29
第六章：トキオス・ディアボリクス審判典 - 聖獣の神聖なる戦い
伝説の地、ルナルティアの不死の領地にて、暗黒の儀式が幕を開けようとしていた。神聖なる戦域、パドゥークス・アビスに、聖獣ウシユス=ヴァイテソスがその姿を現し、運命の戦いの火花を散らす時が来たのだ。聖獣はその瞳に炎を灯し、召喚士ヨコヤム=オブスキュロスと共に、闇の力と戦う覚悟を決めていた。
「見よ、ウシユスの姿は如何に…」と、群集の中から低い声が漏れる。彼の姿は、古き街道に現れる魂失われし者のよう。眼前のこの景色に、不安と疑念が空気を支配していた。人々の間で囁かれる言葉は、風に乗って遠くへと飛んでいった。
「この聖獣、真の力を我々に見せることができるのだろうか？ヨコヤムの手練れの技が、闇を切り裂く光となるのか？」と、もう一人の老人が疑問を投げかける。
聖獣の進行は、まるで時の流れを歩むかの如くゆっくりとしていた。聖獣と召喚士は、パドゥークス・アビスに響く祈りと歌、そして時折聞こえる嘲笑に耳を傾けながら、戦いの舞台へと進んでいった。
トキオス・ディアボリクス審判典の闘いが、天と地を揺るがす戦いとなろうとしていた。魔法の風が吹き、不死の領地全体に神秘的な霧が漂っていた。
（続く） - 81123/10/23(月) 19:14:52
「ウシユスよ、お前の内に秘められた力、その全てを解き放て！」ヨコヤム=オブスキュロスの壮大なる声が空に響き渡る。
戦いが始まり、聖獣たちは魔の距離を駆け抜ける。メイシオン=ハルヴァリスが闘いの先頭を切り、ウシユス=ヴァイテソスはその後を追いかける。闘いは、時の砂を踏みしめるかの如く、厳しさを増していった。
「ウシユス、今こそ真の姿を見せよ！」と、召喚士ヨコヤムの呼び声が響く。そして、ウシユスは闇のヴェールを破り、光の速さで戦いの舞台を駆け抜けた。
ウシユス=ヴァイテソスは闇と光の狭間に立つ、未知なる力の宿主であった。炎のように赤く燃える聖獣の眼は、トキオス・ディアボリクス審判典の道を駆け抜ける。闇の試練の庭、パドゥークス・アビスでのみずぼらしい姿は、現実の幻影であったかのように感じられた。
「見よ、ウシユスの勇姿！ サクリビジアム級の試練さえも超え、オブリビオン級の頂点に立つ！」と、民衆は声を揃えて叫んだ。驚きと畏怖で震える者、涙を流して喜ぶ者、さまざまな反応が空間に満ちていた。
「こんなにも力強いウシユスを、私たちはどれほど知っていたのか？」と、ある老人はつぶやいた。民衆の目は、まるで伝説の戦士のようなウシユスに釘付けとなり、その驚異の瞬間を心に焼き付けた。
闇の風が吹き抜ける中、ウシユスは鳴き声をあげ、勝利の証として空高く頭を挙げた。それは、新たな伝説の始まりを告げるかのようであり、トキオスの地に新たな歴史のページが刻まれたのであった。
ウシユスの背には、召喚士ヨコヤム=オブスキュロスが誇り高く立ち、共にこの栄光を手に入れた。彼の眼には、これからの未知なる闘いへの決意が燃えていた。
（続く） - 82二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 19:14:57
アストラル界のトランスミュータン魔空孔での空間断層ストライド←これすき
- 83123/10/23(月) 19:16:51
第七章：闘魔念の契約 - キヴァラエクス魔念
闇の年輪が六度目の春を告げる時、ルナルティアの地は再び震撼した。ウシユス=ヴァイテソス、闇と混沌の力を帯びた聖獣が、キヴァラエクスの神戦場に降臨した。この地は試練の地、そして、テオス=カインヴァレオンと名乗る聖獣の王が君臨する領域であった。
「トキオス・ディアボリクス審判典」の闘いに勝利したウシユス＝ヴァイテソスの戦いは、暗黒のヴェールを纏った「キヴァラエクス魔念」に焦点が絞られた。
暗黒の空に浮かぶルナルティアの大陸。キヴァラエクス闘技場には、運命の対決を目撃せんとする観衆の魂が燃え盛り、空気は期待と緊張で震えていた。パドゥークス・アビスに、二つの強大な力が現れた。一つは闇の帝王、テオス=カインヴァレオン。もう一つは、魔界の隠し子、ウシユス=ヴァイテソス。
「テオス、その姿はまるで闘神。力強く、誇り高く、彼の聖獣の魂は明らかに闘技場を支配する」と酔いしれる者もいれば、
「ウシユス、見るからに水簿、貧相なその姿は戦いの火花を感じさせない」と評する者もいた。パドゥークス・アビスでウシユス=ヴァイテソスは、壮絶な闘志を隠した薄汚れた仮面をまとっていた。
「この聖獣、何ともみずぼらしい。果たして我々の期待に応えることができるのだろうか？」と、初めて見る者たちは疑いの眼でウシユスを見つめたが、知者たちはその偽りの姿を看破していた。
「恐れることなかれ、彼の心の奥底には、闇と光が交錯する未知の力が秘められている。それが今宵、明かされるのだ。」魔の囁きが観衆の心を駆け巡る。
（続く） - 84123/10/23(月) 19:17:12
戦の笛が鳴り、聖獣達は闘いの舞台へと蹄を進めた。瞬く間に、闘技場は雷鳴と共に震え、聖獣達はダークナードを駆け巡った。
怒濤のペースで世界は進み、最後の直線、ウシユスは闇から力を引き寄せ、前へと駆け抜けた。テオスもまた、雷の力で猛烈な追撃を見せた。他の聖獣達はその強力な力の前に霧となり消えていった。
「見よ！テオスとウシユス、彼らの魂は一騎打ちの舞台で輝く！」声を大にして語る者。時空を超えた戦いが、闘技場の歴史に新たな伝説を刻んでいく。
ウシユス、その蹄は闇を裂き、新たな神話を創りだすかのよう。テオスもまた、神速の力で時を追いかけ、猛然と押し寄せる。闘技場は、二大聖獣の力に揺れ動き、観衆の心は彼らの息吹に飲み込まれていった。
「ウシユス、その魂は未だ秘められた力を持っている。見よ、彼が如何に時空を駆け抜けるか！」歓声と共に、闘技場に新たな伝説の風が吹き荒れる。
ゴールに迫り、テオスがウシユスに迫る。しかし、ウシユスは更なる闇の力を解放し、テオスを抑え、勝利の魔線を一着で駆け抜ける。ウシユスが再びオブリビオン級の戦いに勝利を収めたのだ。闘技場は沸騰し、ウシユスはルナルティア最強のダークナード聖獣と讃えられた。
観衆の中には、「ウシユスの勝利、それは闇と光の交差、真の力が世界を変える瞬間だ」と語る者もいれば、「テオス、彼の魂もまた、時を超える力を持っていた。だが、今宵はウシユスの時代の幕開けだ」と感じる者もいた。そして、闘技場は、新たな神話の誕生を祝福するかのように、暗黒の空に輝きを放つのだった。
（続く） - 85123/10/23(月) 19:18:18
第八章:ドヴァルク・ワールドリウム・ヴォルテクスの呼び声
ドヴァルク・ワールドリウム・ヴォルテクスの壮大なる戦場に、ウシユス=ヴァイテソスの運命が翻る時が訪れた。選ばれし召喚士、ヨコヤム=オブスキュロスが呼び醒まし、闘争の炎を胸に宿した聖獣は、異界の砂を駆け巡ることとなる。
「汝らの瞳に映るは、ドヴァルクの熾烈なる戦の舞台。聖獣たちの血塗られし伝説が、この地で織り成されるのだ。」と、時の召喚士が語りかける。ルナルティアの大地から遥か異界へ、ウシユスは自らの命運を賭ける戦いに挑む。
暗黒のダークナードが広がりし闘技場、ドヴァルクはかつて無数の聖獣と召喚士がその名誉と生命を懸けて戦った、栄誉と悲壮の歴史が刻まれし戦場である。その壮絶なる戦の歴史に、ルナルティアからの聖獣たちは常にその勇気を示し、戦い抜いてきたが、至高の栄誉を掴んだ者はまだこの世に存在せず。
「見よ、パントス=ラグナロクが如き勇者が、我らルナルティアの希望となりて、異界の風に身を委ねる。」と、多くの民が囁き合い、その息吹で空気が震える。
聖獣ウシユスの目には、荘厳なるドヴァルクの戦場が広がり、闘いの炎が瞳を焦がす。だが、ヨコヤム=オブスキュロスとの絆は、別れの刻を迎えようとしていた。その魂の召喚士の選択は、神々さえも予見することのできない未来へと導かれるだろう。
「ウシユスよ、汝と我ヨコヤムの絆が、時の試練により鍛えられし新たな力となるものか。その答えが、ドヴァルクの砂に刻まれんことを。」
戦の風が、運命の砂漠を渡り、ドヴァルクの戦場が新たな伝説を待ち受けている。その結末に、何が待ち受けているのか、ただ時がそのベールを剥がすのを待つばかりである。
（続く） - 86123/10/23(月) 19:18:51
第九章: 喪失の章
ルナルティアの魔城競技場にて、
「オ、ウシユスよ、我が心の聖獣。汝と我、新たなる召喚士との契りを交わさん。」ヨコヤムの言葉が、パドゥークス・アビスに響き渡った。深く悲しみに包まれ、この別れを受け入れなければならない。
彼の胸中には、聖獣タルタレアル=ホルダリクス=ノヴァとの未来への約束が響いていた。グリナリウムの戦場において、その契りを果たす運命にあったのだ。
「ウシユス、お前の旅はここで終わりではない。新たなる召喚士、カヴァディアス=ユガレムと共に、ドヴァルクの戦場で栄光を手に入れよ。」そう語りかけ、ウシユスとヨコヤムの別れの時が訪れた。
カヴァディアスの目には、勝利への確信が燃えていた。「我が手に、ウシユスの鞭を握りし時、この戦いに勝利の光が訪れんことを信じる。」心の中で、彼は静かに誓った。
ドヴァルクの地には、異界の戦士たちが集いし。ルナルティアからの聖獣たちも、この至高の戦いに名を連ねる。ウシユスは、力強い蹄を響かせ、異界の戦士たちに挑む。
民衆は期待に胸を膨らませ、ウシユスとカヴァディアスの新たなる契りを見守った。「カヴァディアス、ウシユスを導き、我らに勝利の光を！」空にはその願いが響き渡り、ドヴァルクの地は勝利の波動で満たされた。
こうして、ウシユスとカヴァディアスの新たなる伝説の章が、ドヴァルク・ワールドリウム・ヴォルテクスで幕を開けたのであった。
（続く） - 87123/10/23(月) 19:19:20
第十章: ウシユスとカヴァディアスの邂逅
ドヴァルクの魔法に満ちた砂漠が、新たな伝説の始まりを告げる。ウシユスは、ヨコヤムとの別れの悲しみを瞳に秘め、カヴァディアス=ユガレムという新たな召喚士の前に立った。彼の眼差しは厳しく、言葉は少なかったが、その中には確かなる力が宿っていた。
「ウシユス、我々は新たな闘いのために集まった。ルナルティアの名を高らかに響かせるために、全ての力を尽くすのだ。」カヴァディアスの言葉は力強く、ウシユスの心に深く響いた。
闘技場には、ルナルティアの聖獣、パントス=ラグナロクやテオス=カインヴァレオン、そして異界の聖獣たちが姿を現し、各々が闘志を燃やしていた。空は戦いの波動で震え、砂は戦士たちの勇気で熱くなっていた。
カヴァディアスはウシユスに目を向け、静かに語りかけた。「君の悲しみは理解する。だが、新たなる章が私たちを待っている。力を合わせ、この戦いに勝利をもたらそう。」
ウシユスはカヴァディアスの言葉に耳を傾け、新たなる召喚士への期待と闘志を胸に秘めていた。その目には、勝利への決意が燃えていた。
そして、戦いが始まった。ドヴァルクの地は、新たなる伝説の舞台となり、聖獣たちの力がぶつかり合う。ウシユスとカヴァディアスは、一体となり、強力な敵に立ち向かった。その闘いは、時の試練となり、新たな伝説がこの地に刻まれるのだった。
（続く） - 88123/10/23(月) 19:20:50
【第十一章：異界の戦場、ドヴァルク・ワールドリウム・ヴォルテクス】
混沌とした風が砂漠の地、ゼネス・アリアナ競技場を飲み込む中、諸族の召喚士と聖獣たちが集結。空には嵐の預言が刻まれ、大地は戦いの霊気で揺れ動いていた。この地での試練、それはドヴァルク・ワールドリウム・ヴォルテクス。古の言い伝えに彩られたこの戦場は、ウシユス=ヴァイテソスとカヴァディアス=ユガレムの宿命の舞台となった。
「見よ、ウシユスが我らの未来を刻む時が来たりん。天と地、古の精霊たちよ、我らの祈りを聞き給え。」
スタートの門が開かれると同時に、火を噴くような猛烈な力が空を裂き、聖獣たちは砂塵を巻き上げながら駆け抜けた。闘神パントス=ラグナロクが雷鳴の如き蹄音を轟かせ、異界の猛者リモウス=エクゼリオンと共に時空を切り裂くかのような速さで競り合った。二頭は猛々しい力で戦場を駆け抜け、聖獣たちの軍団を引き連れていった。
ウシユスは、伝説の風を纏い、一見孤独に見える場所から腹を砕くようなスタートを切った。運命の風を感じ、一人孤独に、だが確固たる意志で最後方に立った。観客の囁きが風に乗り、疑問と戸惑いの声が空に響いた。
「ウシユスはこの戦いに勝利する運命にあるのか？闘神たちの前に、彼の闘志は消え去るのか？」
（続く） - 89二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 19:20:51
タルタレアル=ホルダリクス=ノヴァ
強そうすぎる - 90123/10/23(月) 19:21:13
三つの角が鳴り響き、ウシユスの召喚士、カヴァディアスは精霊の力を引き出す。激流のような蹄音が響き渡り、ウシユスは神々しい速さで前方へと進んでいった。パントスはその力を失い始め、風に散っていく炎のごとく力を失っていった。
「いざ、ウシユス！我らの心と力を示せ！異界の猛者リモウスを超え、新たな伝説を築き上げん！」
闘いの最中、テオス=カインヴァレオンが嵐のように現れ、ウシユスの闘志に火をつけた。ウシユスの瞳には揺るぎない闘志が燃えており、新たな風が戦場を駆け抜けた。テオスは力を振り絞り、ウシユスに追いつこうとしたが、ウシユスの力は天に昇る炎のように猛烈だった。先頭を駆ける聖獣アルゼイアル=シャドウヴェインが最後の力を振り絞り、空と大地に響く闘いを繰り広げた。
「力の限りを尽くせ、ウシユス。我らの希望を胸に、全ての敵を打ち破りん！」
そして、運命の瞬間。ウシユスは異界の聖獣アルゼイアル=シャドウヴェインを追い越し、ルナルティアの歴史にその名を刻み込んだ。如何なる敵も恐れず、進撃を続け、ついには戦場を制した。その勇姿は、見物民が息を呑むほどのものであり、聖戦場は彼らの歓声で震えた。
砂漠の地が彼の勇姿を讃え、新たな歴史のページが刻まれた。空はその勇姿を祝福し、闘いの記憶は風に乗り、四方の地へと伝わった。
「ウシユス、我らの心に永遠に輝く一等星となれ！」
輝きを増すウシユスの勇姿は、新たな伝説の始まりを告げ、聖戦の歴史に名を刻んだのであった。この偉業は、ルナルティアの地に新たな伝説を刻み、未来の戦士たちに希望の光をもたらすであろう。ウシユスとカヴァディアスは、不滅の名をこの神聖なる戦場に残し、時代の英雄となったのだ。
END - 91二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 19:23:07
タイホ仰々しすぎて笑った
- 92二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 19:24:36
俺もこれからパドックのことパドゥークス・アビスって呼ぼうかな
- 93二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 19:24:38
カヴァディアス=ユガレムがそれっぽすぎて笑った
- 94二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 19:25:20
カヴァディアス=ユガレム、全身黒のローブ纏ってそう
- 95二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 19:27:31
カヴァディアス=ユガレムの語感がゴツすぎる
- 96二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 19:28:22
ここすき
＞「見よ、ウシユスの姿は如何に…」と、群集の中から低い声が漏れる。彼の姿は、古き街道に現れる魂失われし者のよう。眼前のこの景色に、不安と疑念が空気を支配していた。
- 97二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 19:30:29
カヴァディアスとかいう「絶対こいつ裏切るんだろ？知ってる」と思わせる風貌の義に厚いタイプの男
あとパントス闘将じゃなくて逃亡者じゃねw
これでウシュスの幼馴染ってのがいいよね - 98二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 19:32:05
AIで遊ぶのってすごく楽しそう（小並感
- 99二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 19:33:23
カヴァディアスは洋画化したら亡きスネイプ先生の中の人にやってほしいw
- 100123/10/23(月) 19:55:25
- 101二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 19:56:41
- 102二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 20:15:16
途中からウシウス＝ヴァイテソスのセリフが無くなり、彼の心情を読み手に全て委ねるという大胆な手法がこの物語に更なる奥行きをもたらしていますね
素晴らしい作品でした - 103二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 20:39:07
ヨコヤムとの別れで泣いた
- 104二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 20:52:46
最初イケゼリアスとかエドテリオスでめっちゃ笑ってたのにラストはヨコヤムとの別れを経て
伝説となるウシユスに妙に感動してしまった
面白かった、ありがとう！ - 105二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 21:03:59
俺の知らない世界だし、理解できないのにちゃんと理解できている…
- 106二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 21:29:42
パドゥークス・アビスが好きすぎる
後タイホ君と川田の名前がそれっぽくて好き - 107二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 21:36:16
俺も何故か闘神パントス=ラグナロクがグリナリウムの戦場で武勇を上げていたけど異界のダークナードの大戦で勝利を上げてドヴァルク・ワールドリウム・ヴォルテクスに乗り込んできたことが分かるんだ
不思議だな、前世の記憶だろうか…
- 108123/10/23(月) 21:49:02
- 109二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 21:59:20
このAI小説、シリーズ化しても文句ないくらい面白いな
題材変わっても毎回見に来るわ
続編、次回作ともども楽しみにして待ってます - 110二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 22:15:47
- 111二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 22:18:12
パントスの5〜6歳シーズンも面白そう
- 112二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 22:20:37
タルタレアル=ホルダリクス=ノヴァメイン回はいいね
エフフォーリアやディープボンドはどうなってしまうのか
みんな大好きステラヴェローチェも出そうだし - 113二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 22:24:34
個人的には悲願の重賞orG1初制覇みたいな馬のAI小説も見てみたい
- 114二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 22:25:33
- 115二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 22:26:42
- 116二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 22:35:00
- 117123/10/23(月) 22:35:38
提案ありがとうございます
>>108一旦これで考えてみます
オルフェリオン繋がりでウシユス→ウシユスの召喚士ヨコヤム繋がりでタルタレアルの物語といった風に薄っすらと繋がっていく感じがなんか良いしね
ただ意外と諸々時間が掛かるので早くとも今日の深夜に序章的なのを上げて、メインは多分明日とかに上げることになりそう
- 118二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 22:42:42
すげー面白かった新作楽しみにしてる
>一人孤独に、だが確固たる意志で最後方に立った。
ノムリッシュされてないのにここの画面外ポツン表現カッコよすぎてダメだった
- 119123/10/24(火) 00:16:12
序章Ⅰ: タルタレアル=ホルダリクス=ノヴァの神秘の誕生
修道院の主、ヴェラックス・マキュリオスは不吉な月の下で吟味の瞳を閉じていた。彼の心の狭間には、聖獣メーヴェリアの問題が渦巻いていた。
「神々よ、なぜメーヴェリアは子孫を繋げられぬのか。」心の中でつぶやきながら、彼は暗闇の翳りの中に答えを求めた。
メーヴェリアはかつて緑なる霊域・グリナルムの闘技場で優れた成績を収めたが、繁殖の際には何度も失敗していた。第一子はオルフェリオン=ティタニウス=ヴァレリオンとの間に産まれたが、生まれてきた子はあまりにも小さく、その名をメロディウム・レインヴェインと命名された後の存在に疑問符が付いていた。
さらに悲劇は続き、メーヴェリアはディープ・インフェルノスとの間の子を死産してしまう。そのせいで修道院内では、彼女を繁殖から外すべきではないかとの囁きが広がっていた。
「この厳粛な時刻に、運命の轍はどこへと向かうのだろう。」
そんな不安と疑念に満ちた闇夜に、ヴェラックスは深い決断を下す。新種の聖獣、ドゥーラクス・メンティスとメーヴェリアを再び結びつけるのだ。
（続く） - 120123/10/24(火) 00:16:31
序章Ⅱ: 希望の煌き、タルタレアル=ホルダリクス=ノヴァの降臨
「大修道院長ヴェラックス、新たな命が芽吹きました。」
「何と、メーヴェリアとドゥーラクス・メンティスとの間に？」
「そうです、大修道院長。」
ヴェラックスは内心で神々に感謝を捧げた。そして、新しき命、タルタレアル=ホルダリクス=ノヴァと名付けた。
「タルタレアル=ホルダリクス=ノヴァ」、その名は「至高の栄典の誓約者」という意味を秘めており、神秘の血脈が各々の先祖に由来するものである。この名は運命の三つの魔冠を持つ者として、輝かしい未来を約束されたと言われている。それゆえ、その名にかけては決して失望させることのない聖獣であらんことを。」タルタレアルは先代から続く魔冠聖獣たちの名誉と期待を一身に背負っていた。
「メーヴェリアの血が濃く流れているようだな。」
「確かに、大修道院長。彼にはメーヴェリアの特徴が多く見受けられます。」
タルタレアル=ホルダリクス=ノヴァは不思議な存在だった。他のドゥーラクス・メンティスの産駒と比べても、何かが違った。それは明らかに母、メーヴェリアの影響と思われた。
「運命の糸は繋がりつつあるぬ。タルタレアル=ホルダリクス=ノヴァよ、お前は何を世にもたらすのか。」
ヴェラックスは新たな希望と不安を胸に、修道院を後にした。
（続く） - 121123/10/24(火) 00:17:11
序章Ⅲ: タルタレアル=ホルダリクス=ノヴァの夜明け
「魔導暦2018年、オークシュナークの血戦の末、ヴェルノク・ヤマダス（不死の土地を支配する邪眼の持ち主）が2160万ルナリウムでタルタレアルを独占した。ここで、我らの使命が始まるのだ。」
ヴェラックス・マキュリオスはこの思いを胸に、タルタレアルの成長に心血を注ぐ。北方の氷獄、エリモス岬に広がる彼の修道院で、新たな聖獣は放たれた。その土地は厳しさを極めるもので、狩猟の神獣や風の怨霊までもが棲む場所であった。
「多くの聖獣がここで命を絶つ。だが、タルタレアルは変わり者だった。この場所でさえも、彼はケロリとした表情で天命を受け入れた。」
修道院の緑なる霊域での調練が始まると、タルタレアルは人々を驚愕させる。誰もが失敗する極険な断崖「サルトス・クレバリウム」も、彼は一度で踏破し、その先の神秘の領域まで到達した。
「これまでそのような偉業を成し遂げたのは、マツリオス＝ゴーゴンとスマルトゥス=ファルコナス、オブリビオン級の聖獣たちだけだ。」
タルタレアルの輝きに目を留めたマキュリオスは、ある日、兄であるヴェラックス・オカダリウスの修道院との合同模擬戦に彼を連れて行った。結果は散々だったが、その結果自体よりも、タルタレアルが喰らいついた瞬間に価値を見出した。
「我が兄の修道院は聖獣を急速に成長させる方針だが、我が地ではそれとは異なる。遠く、古き聖獣としても偉大なる存在になるように育て上げるのだ。」
その能力に多大な信頼を寄せたマキュリオスは、周囲に「この聖獣であれば、大魔界記念は確実だ」と断言する。
「我が兄弟に、新たな夜明けが近い。タルタレアル=ホルダリクス=ノヴァ、その名に込められた意味を現実のものとする時が近い。」
そして、修道院では既に「今年のドゥーラクス・メンティスの子孫に、マツリオス=ゴーゴン以上の存在が現れた」という噂が立ち、タルタレアルの名は瞬く間に広まった。その声は次第に高まりを見せ、未来への期待は募るばかりであった。
END - 122二次元好きの匿名さん23/10/24(火) 00:21:52
エリモス岬のうみは
なにもないうみ - 123二次元好きの匿名さん23/10/24(火) 00:22:13
続きが気になり過ぎて早速ゾクゾクしてきたわ…！
楽しみに待ってます！ - 124二次元好きの匿名さん23/10/24(火) 02:20:02
ヴェルノク・ヤマダス（不死の土地を支配する邪眼の持ち主）
面白すぎる - 125二次元好きの匿名さん23/10/24(火) 02:34:30
このレスは削除されています
- 126二次元好きの匿名さん23/10/24(火) 07:06:56
ディープ･インフェルノス微妙にパチモン臭くて草
- 127二次元好きの匿名さん23/10/24(火) 07:19:46
珍名とノムリッシュのせめぎ合いが見て取れるマツリオス＝ゴーゴン好き
- 128二次元好きの匿名さん23/10/24(火) 08:42:52
タルタレアル乗り替わり多いから他のジョッキー、特にもう一人のヨコヤムがどうなってしまうか楽しみ
田辺がタナヴェになる未来は分かる - 129二次元好きの匿名さん23/10/24(火) 09:03:42
そういや姉もオルフェリオンの子供だったな
今までの物語とも薄く繋がってるのが大河っぽくて良い - 130二次元好きの匿名さん23/10/24(火) 09:08:52
数多の召喚士と激闘を紡ぐ最中で最後に大魔界記念？にて運命の出会いをヨコヤム＝オブスキュロスと果たす場面が今から楽しみすぎるな
- 131二次元好きの匿名さん23/10/24(火) 10:58:43
スマルトゥス=ファルコナス「う！ァァァアアアア‼︎────────・・・しゃい……だが、全ては星の運命《さだめ》……頑固な性格をしたしゃい十二の武器の一つ、しゃーいーそして彼は星になった」
※ノムリッシュレベル4 - 132二次元好きの匿名さん23/10/24(火) 19:00:55
ほしゅ
- 133123/10/24(火) 19:25:25
第一章: タルタレアルの胎動 ─まだその名は未知の暗号に包まれ─
修道院の遙かな庭園では、新生の聖獣タルタレアルがその光り輝く瞳で初めてこの世界を見つめた。修道院の牧師たちもその誕生には大きな期待を寄せていたが、この新世界において、彼は名もなき聖獣、未だ詠唱者もない聖詩に過ぎなかった。
「メロディウム・レインヴェインの末弟としてこの世に生を受けたとは…その名にもなんとやら憧憬がつきまとうな。」
「しかし、姉の影は大きい。彼がその魔術の陰で霞まぬよう願うばかりだ。」
広場に集った人々は語り合った。メロディウム・レインヴェインは、そのあまりに小さな体躯ながらにかつて聖菊賞で五番目の光を放った名高い牝聖獣であり、心の妖精と呼ばれるほどの人気を誇っていた。人々にとってタルタリウムとは、あたかもメロディウムが差す陽光に照らされてのみ煌めく水月が如く、淡く儚かないものと見立てられていた。
そしてついに、魔導暦2020年の十月の暗黒の日、タルタレアルはケイタウス・トズヴェインという召喚士を招き、ニュロクスティア競技場での新聖獣戦に挑む時が来た。預言者たちは彼を一番の星と予言し、闘技場にはその予兆を感じるものが集まった。
「全てが定められし運命の舞台に、我らが新星、タルタレアル！」
ケイタウスの手が霊鞭を振り下ろし、タルタレアルは走り出す。その四蹄は地面を轟かせ、エーテルの風を切り裂く。競技場の空気は緊張で凍りつき、それでも彼は一歩も躊躇せぬ。
「力強いスタートだ！他の聖獣を封じ込め、先頭に立つ！」
「ケイタウス・トズヴェイン、この召喚士が操る聖獣は疾風のごとく！」
ケイタウスの呼びかけに応え、タルタレアルは力強く先頭に立ち、次いでくる聖獣にファバハルと四分の一の差をつけた。大聖獣とは程遠い存在であったが、これはこれで誠に価値のあるデビューであった。
「さて、この未来がどう結実するか…」
召喚士たちは次なる戦いに思いを馳せ、タルタレアルもまた新たな高みを目指すこととなった。この一戦が、後に語り継がれる魔冠聖獣への道の第一歩であることを、まだ誰も知らない。
（続く） - 134123/10/24(火) 19:26:36
第二章：神託の影と破れた魔網
トキオスの街の心臓部、ヴェルトゲイスト競技場の周囲は、今日も賑わいに溢れていた。露店が立ち並び、旗が風に揺れ、召喚士や聖獣のための貴重な神託の書が交易されていた。紫と黒の幕が街の風景を神秘的に飾り、薫り高い香炉が魔法の粉を焚き、その煙が高く舞い上がっていた。
修道院で修行を積んだ新聖獣タルタレアル＝ホルダリクス＝ノヴァと召喚士ケイタウス・トズヴェインは、神託の書「パゴスの神託」で預言された通り、新聖獣戦での勝利を飾った。だがまだ、多くの者の視線にその存在は小さく映っていた。
「ほんとうに、タルタレアル=ホルダリクス=ノヴァがサクリビジアム級で戦うのか？」老人が不安げにつぶやいた。
「そうだ、なんだか評価が低いらしい。しかし、新聖獣戦での活躍は確かだったぞ」と若者が答えた。
タルタレアル=ホルダリクス=ノヴァとその召喚士ケイタウス・トズヴェインは、新聖獣戦の勝利後、特筆するほどの評価を受けていなかった。しかし、今日はその状況が一変するかもしれない日だった。
「大衆の言葉に頼るな。今の評価が低いならば、それがチャンスだ」と、ケイタウスはタルタレアルに囁いた。
（続く） - 135123/10/24(火) 19:27:12
・ サファイアスの戦い
やがて彼らは、次なる戦場「トキオス・スポルタス=サファイアス」への参加を決意する。この戦いは、ヴェルトガイスト競技場の緑なる霊域・グリナルムで繰り広げられた。闘技場に足を踏み入れると、ドゥーラクス・メンティスの子聖獣が多く見受けられ、人々の期待は他の子聖獣に注がれた。
「見えるか、ケイタウス。我らの力を試す多くの目。」
「ああ、人々の目は鈍い。ただでさえ神託の言葉に騙され易い。」
競技が始まり、タルタレアルは一瞬の闘志でダノリオス＝ザ＝キドゥムと戦い、レイナス＝フロム＝ヘブニリアを下していく。しかし、結局はダノリオスに競り負け、二番目の座に甘んじた。
「名誉を失わぬ戦いだった。次はその影を越えてみせよう。」
・ ルヴェリオン=スペクトラルハープ
時は過ぎ、年輪の巡りに迫る二歳の最終戦、ルヴェリオン＝スペクトラルハープがニュロクスティア闘技場で催されるという。この場には、再びダノリオスや、大逸走を繰り広げたランドス＝オヴ＝リヴァリュートも名を連ねた。
「ケイタウス、今宵は力を示す場だ。」
「まさに、聖獣たちの力はこのオブリビオン級の一戦で試される。」
緊張感漂う闘技場でタルタレアルは、四聖獣並み立つ激闘を繰り広げるも、ダノリオスに再び破れ、四番目に落ちた。
「これは神託の試練か、はたまた運命のいたずらか。」
「気を落とすな、次の闘いは待っている。」
このようにして、タルタレアル＝ホルダリクス＝ノヴァは、未だダノリオスの影に隠れつつも、自らの存在を刻み続けた。二歳期が終わるが、多くの人々は囁いていた。
「その影に隠れた力はいずれ、神託の真実となるのではないか。」
（続く） - 136123/10/24(火) 19:28:23
第三章：若き日の覚醒〜ヴェルダントの牆を越えて〜
・ ソウゲツ・マジカリウス賞前哨儀ヤンヴァイン審判・ディープス=インフェルノス聖典祭
魔導暦の新たな年が繰り返され、タルタレアル=ホルダリクス=ノヴァは三歳の春を迎えた。修道院での調教が終わり、聖獣たちはニュロクスティア闘技場へと運ばれた。魔導都市ニュロクスティアは幾重ものアルケイン障壁と高塔が交差する幽暗な場所で、各地から集った魔導師と召喚士たちで賑わっていた。
「今宵、新たな伝説が紡がれるだろうか？」
「きっとそうさ。タルタレアルが、あのヤンヴァイン審判に参戦するとは！」
「さあ、ヨコヤム=ゼリュナイト召喚士の真価が問われる。」
タルタレアルの召喚士は、かつてのケイタウス=トズヴェインから、この度、新たにヨコヤム=ゼリュナイトに変更されたのだ。
「召喚士の切り札、それがスタートだ。全てはタルタレアルにかかっている。」
開始を告げる角笛が吹かれると、聖獣達は颯爽と駆け出して行く。緑煙が舞い散るニュロクスティア闘技場の地面は湿っており、タルタレアルはその先陣を切る。闘技場の空には紫紺の雷が交錯し、聖獣たちは神託に従い進んだ。
「ヴァイ！ヴァイ！」
直線区間に入ると、タルタレアルは追走してくるシュネルム=ヴァイスクリスターと、後方から猛然と迫るダノリオス=ザ=キドゥムを一気に振り切った。
「今度こそ！今度こそタルタレアルが勝利を手にした！」
（続く） - 137123/10/24(火) 19:28:48
「我が子孫初のサクリビジアム級勝利だ！」
聖獣と召喚士の名は、魔導の歴史に刻まれることとなった。当初はソウゲツ・マジカリウス賞に参戦する意図はなかったが、ヤンヴァイン審判の勝利により、運命の魔冠戦線に乗り込むこととなった。
「この勝利が、次のステージへの扉を開くのだろうか？」タルタレアルは召喚士に問いかける。
「無論、タルタレアルとヨコヤム=ゼリュナイト、二人三脚で未来を切り開いてゆく！」
・ヴェルトガイスト市の群集
市の広場には、この噂を確かめるかのように、人々が押し寄せていた。その顔には驚き、疑問、そして期待が混在していた。
「ほんとうに、タルタレアルが勝ったのか？」
「確かだ、私がパゴスの神託で見た限り、この聖獣は特別な運命を持っている。」
「ソウゲツ・マジカリウス賞にも出場するのか？」
「そうだ、新たなる試練に挑むという。」
闇と光が交錯する中世の街、ヴェルトガイストはその日、一体の聖獣と一人の召喚士によって、揺れ動いた。タルタレアルの勇姿は、多くの人々を震撼させ、魔導暦の新章が開かれたその瞬間、人々は知った。真の英雄が、この魔導都市に現れたのだと。
次回、ソウゲツ・マジカリウス賞に挑むタルタレアルとヨコヤム=ゼリュナイトの運命や如何に？待望の魔冠戦線が、いよいよ始まる。
（続く） - 138123/10/24(火) 19:30:13
第四章：ソウゲツ・マジカリウス賞 ─ 始祭の儀
魔導暦の四月、闘技場であるニュロクスティアは民衆のざわめきと生気に包まれていた。夜霧がほつれ、黎明の光が聖獣たちの額に微かに映り、幾多の召喚士と共に、その決戦の火蓋が切られる瞬間を待っていた。
「嗚呼、この日を待ち侘びていた！ソウゲツ・マジカリウス賞がついに開催されるのだ！」
「確かに、それだけの名声がある聖獣たちが一堂に会するのだからな！」
太陽の光がニュロクスティアの古城と市場に煌めきを投げかけ、古今の住人たちが闘技場へと集いつめていた。軍需屋で武具が売れ、修道院で信託が懇々と行われていた。
「ついにこの日が来たか。ソウゲツ・マジカリウス賞…」
タルタレアル＝ホルダリクス＝ノヴァは神妙な面持ちで闘技場の影に佇んでいた。前回の召喚士、ヨコヤム＝ゼリュナイトが、新星エクスフォリウム＝イヴァレクスを選んでしまったため、彼の新たな召喚士はタナトス・ヒロノビウスとなった。
「タナトス、我々が期待されていないが故に、逆転の余地が広がっている。心して戦いに挑むがよい」
「あなたの意志に従い、タルタレアル様」
（続く） - 139二次元好きの匿名さん23/10/24(火) 19:30:25
デプ記わかりやすすぎる
- 140123/10/24(火) 19:30:46
周囲はダノリオス=ザ=キドゥムなる聖獣が、先のヤンヴァイン審判・ディープス=インフェルノス聖典祭の敗者でありながら、その敗戦を不運と厳しい環境に翻弄されたと評し、今回も中心と見ていた。それに対し、タルタレアルは、なんと八番目の評価しか受けていなかった。
「人々が何と言おうと、運命の女神は我々の側にある。」
聖獣たちは一列に整列し、その煌びやかな毛並みと神々しい瞳で観衆を圧倒する。熱気溢れる闘技場の空には、幾重にも積み重なった魔法陣が浮かび、その中心にはソウゲツ・マジカリウス賞の紋章が鮮やかに輝いていた。
「本日の闘いが、各々の運命と未来を照らす光となることを願う…」観衆の中から一人の老女が言葉を紡ぎ、その声が闘技場全体に響き渡る。
「運命とは歯車、それがどのように噛み合っても、我は一歩も退くことはない。」
「退かぬとも、前へと進む力があるのか、タルタレアル？」隣に立つダノリオス=ザ=キドゥムの召喚士、カヴァディウス・ユガレムが冷ややかに投げかけた。
「力とは時と場所によって形を変える。だが、我々の心は一つ、その力は揺るがぬ。」
闘技場内は歓声と期待で一杯になり、そしてついに…ソウゲツ・マジカリウス賞の闘いが始まる。
──この闘いの果てに何が待っているのか。運命の歯車は容赦なく回り始めた。
（次章へ続く…） - 141123/10/24(火) 19:31:55
第五章：ソウゲツ・マジカリウス賞の誓い（ニュロクスティア闘技場・グリナルム緑なる霊域二千ファバハル）
ニュロクスティア闘技場の聖なるエリアには緊張が渦巻いていた。この戦場で、聖獣と召喚士たちが最初の魔冠に挑む。儀式の魔笛が吹かれた瞬間、次元の扉—通称ゲート—が開き、神託の闘争が幕を開けた。
「行け、タルタレアル！今こそ真の力を解き放て！」タナトス・ヒロノビウスの声が聖獣タルタレアル=ホルダリクス=ノヴァに響く。
タルタレアルはヴァリス=リヴァイヴァルタスに次ぐ二番手で闘技場を疾走。その蹄はグリナルムを鳴らし、草の露を蒸発させる。
「さすがはタルタレアル、良い位置取りだ。だが…」ヨコヤム=ゼリュナイト、召喚士である彼はエクスフォリウム=イヴァレクスを操り、内側から接近。
「これが闘技の頂点、我が力を見せてやろう！」ヨコヤムの目は炎に包まれ、エクスフォリウムが一瞬で先頭を奪取。
観客の中からは驚嘆と失望の声が交錯する。「何という速さだ、エクスフォリウムは！」
「タルタレアル、負けるな！」
タルタレアルは垂れることなく粘り強く追い続けるが、エクスフォリウムの速度は異次元。最後は三聖獣身（セントバハル）も離されてしまう。
一方で、ダノリオス=ザ=キドゥムはアセフィリウム=イタズリアスと口論し、場外に飛び出してしまった。「ダノリオス、またしても気性が…」
「彼には魔冠は遠い。」
タルタレアルは二着とは言え、後続の聖獣たちをしっかりと制圧。八番人気と侮られたその力は、過小評価であったと証明した。
「貴様が強いとは認めよう、エクスフォリウム。だが、次にこの地で会う時は、違う結末を迎えてやる。」タルタレアルは堂々と宣言した。
ヨコヤム=ゼリュナイトもまた、タルタレアルの鳴き声に一瞬でも目を向け、「次があればな」と呟く。
ソウゲツ・マジカリウス賞が終わったその日、ニュロクスティア闘技場は新たな伝説を生んだ。そして、その中心にはエクスフォリウムとタルタレアル—二つの星が燦然と輝いていた。
（続く） - 142123/10/24(火) 19:33:00
第六の詩篇: 聖魔之冠—デビド=ルナルティア-愚者達の囁き-（ヴェルトガイスト競技場・グリナルム）
ヴェルトガイスト競技場の内陣は、久しき世より受け継がれし神秘と栄光の気配で煌めき、人々の心を奪い去っていた。不吉なる詠唱と祈祷が空気を静かに震わせ、大地に光の文様を描いた。
「遂に、遂にこの日が到来したのだな…」
「おお、誰が最も力強い聖獣と認められるのか、我が目でその瞬間を見届けたい！」
人々の声が、地の底から湧き出るような深みで響いた。デビド=ルナルティア、三つの魔冠の一つ。召喚士と聖獣、双方の最大の名誉と栄光がかけられたこの儀式に、大勢が集まったのである。
タルタレアル=ホルダリクス=ノヴァ、ソウゲツ・マジカリウス賞で第二位に輝いた聖獣でありながら、いずれもヒューマンによって低く見られていた。その召喚士、タナトス・ヒロノビウスもまた同様であった。
「タルタレアルか…ソウゲツ・マジカリウスでの敗走を鑑みるに、全く本命とは言えまい。」
「エクスフォリウム=イヴァレクスが我々の期待に応えるであろう。タルタレアルなど足元にも及ばぬ！」
（続く） - 143123/10/24(火) 19:33:20
別の道からの挑戦者もいた。シャフリオス=リュヴェリアールはオルディナリウス盃で見事な勝利を収め、ワンダリウス=タリオンもアオバリウム冠をその手中に収めた。そんな彼らに比べ、タルタレアルの評価は今一度、ふさわしくない場所へと追いやられていた。
「全ては神託に従い、偶然など存在しない。力のある者が栄光を手にする、それがこのデビド=ルナルティアだ。」
「しかし、番狂わせの可能性もゼロではない。それがこの競技の醍醐味なのだよ。」
人々は囁きはヴェルトガイスト競技場に濃霧の如く漂い続ける。
タルタレアルとタナトス・ヒロノビウスは、周囲の低評価に怯えることなく、冷徹な眼差しで聖獣の檻を窺いつつ誓いを交わした。
「忌々しい声など気にせん。貴様と共に、我々が真の力を世に示す時が来たのだ。」
「その通り、召喚士よ。共に未来への新たな一歩を踏み出そう。」
その瞬間、不吉なる黒雲が空を覆い、雷光が地を照らした。運命の轍が動き始める。
聖魔之冠—デビド=ルナルティアの魔晄が、遂に開かれようとしていた。
（続く） - 144123/10/24(火) 19:34:28
第七章：聖魔之冠 — デビド=ルナルティア（ヴェルトガイスト競技場・グリナルム領域 2400ファバハル）
闇色の雲が空を覆い、古代の聖獣たちが最大の栄光を求めて集結する場、ヴェルトガイスト競技場。かつて無い興奮が空気を弾ませる。オブリビオン級の壮大な魔笛の調べが高らかに鳴り響き、観客たちの歓声が宇宙を揺るがすような轟音となって空間に広がった。
「今宵、歴史が創られる！」多くの人々がそう囁いた。
ゲートが開くと同時に、デビド=ルナルティアが幕を開けた。召喚士タナトス・ヒロノビウスが招き寄せた聖獣、タルタレアル=ホルダリクス=ノヴァは、先日のソウゲツ・マジカリウス賞に続いて、先頭の次を追う陣地に定めた。しかし、その流れは極めて緩慢で、直線霊域にての極めつけの魔力勝負となる。体力と気合の塊であるタルタレアル=ホルダリクス=ノヴァにとって、苦しむべき定めが示された。
「タルタレアル、果たしてその気高き闘志で勝利を掴むことはできるのか？」多くの観客が疑問を投げかける。
直線霊域に突入すると、タルタレアルは必死にその場所を保ち、独特の気迫で進撃を続けた。だが、突如としてヨコヤム=ゼリュナイトの召喚したエクスフォリウム=イヴァレクスが凄絶な速さで駆け抜けて行った。
「フッ、我がエクスフォリウムよ、彼らの希望を断ち切れ。」
しかし、その後に続いて、シャフリオス=リュヴェリアールが同じく力を振り絞りエクスフォリウスに迫っていた。ヨコヤム=ゼリュナイトは即座に呪文を唱え、エクスフォリオスの力を引き出す。
「エクスフォリウム、逃げ切れ！」
「シャフリオス、今こそ己の力を示せ！」
最後の瞬間、エクスフォリウムとシャフリオスが並び、神々しい輝きを放ちながらゴールへと突入した。観客たちは息を呑んだ。
結果、タルタレアルは六番目の着位に甘んじ、栄誉の啓示石板（高名な結果を認める石板）を逃した。勝者はシャフリオス=リュヴェリアールであった。
（続く） - 145123/10/24(火) 19:34:48
「シャフリオスが勝利！ソウゲツ・マジカリウス賞とデビド=ルナルティアで、魔冠を分け合ったな。」
「この夜、シャフリオスは新たな伝説を築いた。」
「そしてタルタレアル、貴族の如く苦境に耐え抜いたその姿は、決して風前の灯火とはならなかった。」
観客たちの話題はタルタレアルの勇気にも及んだ。その闘志と魔性が評価され、ついには高名な聖獣としての期待も背負う存在へと変貌していった。
「タルタレアルも、この戦で得たものは少なくない。」
「誠に、彼の名もこの世界に刻まれるであろう。」
このように、新たな英雄が誕生し、古くからの英雄もその名を高く掲げた。そして、ルナルティアの大地は再び静寂に包まれた。しかし、その静寂は次の戦い、次の伝説への前触れでしかなかった。
...続く。 - 146123/10/24(火) 19:36:03
第八章：放牧の時を経て、闇の試練に再び
聖獣タルタレアル=ホルダリクス=ノヴァは、聖魔之冠・デビド=ルナルティアの激闘を終えた後、夏季には深い森、グリナルム（緑なる霊域）の修道院で過ごしていた。その季節は、静寂と孤独、そして自己研鑽の時であった。そして秋の降臨と共に、聖獣は最後の魔冠戦である聖菊賞へと続くサクリビジアム級の戦「センゾリュナリウム記念」と名付けられた聖獣戦に挑むこととなった。
「この閑寂なる時の中で、何を感じる？」
召喚士ヨコヤム=ゼリュナイトが、静かな声で問いかけた。彼はかつて、ヤンヴァイン審判でタルタレアルを勝利に導いた召喚士である。
しかし、その後、二つの魔冠の競技で、エクスフォリウム=イヴァレクスを選び、タルタレアルに敗北を味合わせた。
「お前が再び我が側にいるのは何故だ？」タルタレアルの瞳からは疑念の光が閃いた。
「運命は往々にして風変わり。エクスフォリウムは聖菊賞ではなく神皇賞（破滅の季）に照準を定めた。そして、お前と再び絆を結ぶべく我が道を選んだのだ」とヨコヤム=ゼリュナイトは厳かに告げた。
人々の声も変わっていた。センゾリュナリウム記念ではタルタレアルが新聖獣戦以来となる最も高い評価、一番目の評価を受け、聖菊賞に向けて順風満帆の準備が整ったという囁きが鳴り響いた。
「ほんとうに勝てるのか、タルタレアルは？」
「確かに、エクスフォリウムがいないから可能性はある。しかも、ヨコヤムが乗るなら...」
人々は聖菊の魔冠の行く末に新たな風向きの変化、その兆候を感じ取っていた。
「我々の絆は再び新たな歴史を刻むべきだ。過去の選択を悔いてはいないが、今度はお前と勝利を掴みたい」とヨコヤム=ゼリュナイトは言った。
タルタレアルの目には、疑念が消え、决意の炎が灯った。「そうだ、勝利のためには何も恐れてはならない。運命に怯むことなどできない」
「それがお前の真の力だ。我々は、聖菊賞で再び光を放つのだ」
この言葉と共に、修道院の壁に新たな伝説が刻まれることとなる。しかし、その前に立ちはだかる試練が、まだまだ数多く存在した。センゾリュナリウムの魔笛は鳴り、闘いの火蓋は切られた。
（続き） - 147123/10/24(火) 19:37:48
第九章：センゾリュナリウム記念 - ニュロクスティア闘技場 - グリナルム二千二百ファバハル
「すべては聖菊賞のために、タルタレアル=ホルダリクス=ノヴァよ。」ヨコヤム=ゼリュナイトは彼の聖獣、タルタレアル=ホルダリクス=ノヴァに囁いた。二度目となるタッグは預言書に依るものであった。
「宿命の輪廻を巡らせ、光に運命を燃やせ！」
レースが開始すると、タルタレアルは天翔ける星辰の如く猛烈な加速で前方に出た。しかし、ゼリュナイトは即座に魔力の手綱を引き締め、中央部へと戦場を移した。
「この欲望に抗うことはできぬか、ホルダリクスよ。」
聖獣は微かな不満を吼えながら、その後もゼリュナイトの命令に服した。しかしこの決断が、次なる試練へと導く。
「あれは何だ、ゼリュナイト？前方にはグラシオス=ヴェールフェクスが立ちはだかるぞ！」タルタレアの叫びにゼリュナイトは心の中で警戒した。運命の女神は冷笑していた。直線距離で突き抜けようとした瞬間、聖獣「グラシオス=ヴェールフェクス」に進路を遮られたのだ。
「前方、全てが結界となっている。進む道なし！」
ヨコヤムの叫びが虚空に散った後、グラシオス=ヴェールフェクスが急に横へと逸れた。ゼリュナイトは衝突を避けようと手綱を引く。
「不吉な星々よ、我に勇気を！」ゼリュナイトが呟く間にも、新たな聖獣が彼らを追い抜き、タルタレアルは後退していく。
「運命の歯車が狂ったか…」最後は混沌とした戦場で、タルタレアルは第十三位に終わり、多くの信仰者たちを失望させた。
「この敗北もまた、次の戦いへの糧となる。」ゼリュナイトは、彼の修道院、聖騎団に帰りついた後でそう宣言した。「すべては聖菊賞のために。」
「聖菊賞に備え、我々は新たな魔法陣を編むべきだ、ゼリュナイト。」
「確かに、ヴェラックス・マキュリオス殿。この戦いから学びを得るのだ。」ゼリュナイトは強く誓った。
敗北こそが、新たな伝説の始まりであった。
（続く） - 148123/10/24(火) 19:38:36
第X章：聖菊賞—エルディアン競技場—グリナルム三千ファバハル
闇と光、そして悠久の時が織り成す瞬間、魔導暦の秋に至り、聖菊賞の舞台となるエルディアン競技場に人々が集い結ばれた。ここは三つの魔冠の最後の試練とされる至高の闘技場。三千ファバハルという過酷な距離を、季節を超えた青年聖獣たちが闘わんとしている。
ソウゲツ・マジカリウス賞の聖獣エクスフォリウム=イヴァレクスと、デビド=ルナルティアの聖獣シャフリオス=リュヴェリアール。二つの魔冠を分け合った聖獣が不可解ながらも参戦を見送った状況は、他の聖獣たちにとって唐突に訪れた天啓の如き瞬間であった。
"宿命の歯車が回り始めたか…" 聖騎団の召喚士、ヨコヤム=ゼリュナイトは低くつぶやいた。彼の眼前には、タルタレアル=ホルダリクス=ノヴァがいた。持久力の塊であり、ヨコヤム=ゼリュナイトが召喚する聖獣である。
「四番目の評価に甘んじるとは、センゾリュナリウム記念の影は深いな。」タルタレアルの瞳は過去の敗北を許容しないほどに厳かであった。
他の有力な聖獣としては、ステラクス=ヴェラーチェインが目立つ。この聖獣は過去の両魔冠戦域で三位と好調であり、またレグナロス=ジェネクロスも存在感を放つ。さらに、オーソクレオス=テュムベインは怪我からの復帰を果たし、異界・アストラル界の一流召喚士、クリストフェル=ルメアルを迎えていた。
エルディアン競技場の観客席では、人々が予想と熱狂の声を交わしていた。
「ステラクス=ヴェラーチェインが有力だろう、前の戦でシャフリオス=リュヴェリアールを破ったからな。」
「オーソクレオス=テュムベインが異界の召喚士を迎えた今、侮れない。」
ヨコヤム=ゼリュナイトとタルタレアルはパドゥークス・アビスに静かに立っていた。
「我々の敗北は、次なる勝利への鍵となる。この聖菊賞において、私たちの名は永遠に轟かんとする。」
「誠に、召喚士よ。この戦で、我々は新たなる伝説を築くのだ。」
運命の糸はすでに紡がれ始めていた。闘技場の空気は、極限まで高まり続けていた。聖菊賞の開幕まであとわずかなフォベルゴン。全ての眼差しは、いまやこの一点に集約されていた。
[to be continued...] - 149123/10/24(火) 19:39:33
第十一の譚: 聖菊賞―エルディアン競技場におけるグリナルム三千ファバハルの疾走
「神々の啓示よ、聖獣たちの神託に従い、人々の熱烈な歓声と共に聖菊賞の幕が上がれよ！」絢爛とした魔導楽器が空気に震動を響かせ、大地自体が高鳴る感触を観衆に与えた。
そして、ゲートの封印が解かれる。
ゲート開放と同時、ヴェールフェクス=グラシオスが習慣通りに飛翔を始める。だが、その隣で、タルタレアル=ホルダリクス=ノヴァが、召喚士ヨコヤム=ゼリュナイトに導かれ、その横に猛然と突進して先陣を切る。
「全てを賭ける時が来た、ホルダリクス！制約を無くし、力を解放せん！」ヨコヤムの神託の言葉に応じて、タルタレアルは勢いよく前方へ進み、みるみる内に三、四聖獣身と後続を引き離した。
経験上、この聖獣は主に先陣を維持し、時に逃げる性質があったが、今回はあえてこの猛進を選び、その結果として後続との距離を広げた。ヨコヤムは前回抑制していた聖獣の疾走欲を今回は一切制限せず、力の全開放を許可していた。
「ほんのりと焦げた匂いと共に、大逃げを打つタルタレアルとヨコヤム。この戦いで彼らを止めるべき瞬間はいつなのか？」会場は高揚と期待で一杯となった。
他の聖獣と召喚士たちは、タルタレアルのこの戦術を暴走と断定。「きっと力尽きるだろう」と考え、追い詰めぬく戦術を採った。
「ホルダリクス、我々の行為は暴走と決めつけられている。然らば、その期待を裏切り、真の力を見せようではないか！」
「確かに、召喚士よ。我が力を全世界に示す時が来た。」
そして、エルディアン競技場のグリナルム地――緑なる霊域――は、その歴史に新たな一ページを刻むべく、聖獣と召喚士たちの英勇な戦いの舞台となる。
[to be continued...] - 150123/10/24(火) 19:41:32
第十二の神託：聖菊賞の啓示
神託の書に記されたように、タルタレアル=ホルダリクス=ノヴァは、召喚士ヨコヤム=ゼリュナイトの運命の手によって、神秘の力を制御していた。エルディアン競技場で行われし聖菊賞、この戦いは魔冠を狙わんとする聖獣と召喚士たちによる最終戦である。
この聖菊賞の中盤、タルタレアルと召喚士ヨコヤム=ゼリュナイトの大逃げの策は、消耗していた。目の前に迫る聖獣たち、彼らの跳梁する影が巨大な闇に飲み込まれようとした。
「力尽きたか、タルタレアル！」 クリストフェル=ルメアルなど他の召喚士達も冷ややかに評価する。
「ゼリュナイト、このままでは他の聖獣に追いつかれてしまうぞ。」観衆たちはざわめいていた。「ああ、タルタレアル、力をすでに使い果たしたのか。まさかのこの長い距離で、あの大逃げは失敗に終わるのか。」「ここまでくれば、敗者はもう見えたというものか。大逃げは愚策に過ぎん！」 と、観客席で囁かれた。
「黙れ、下等な生き物たちよ。」ゼリュナイトは唇をかんで、タルタレアルに語りかけた。「今こそ、闇を切り裂くその力、開放せよ！」
（続く） - 151123/10/24(火) 19:41:52
と、その瞬間、タルタレアルの瞳は魔導の炎で燃え上がった。その四蹄は地を蹴り、後続の聖獣たちをひと蹴りにして疾走した。
「オーソクレオス=テュムベイン、ステラクス=ヴェラーチェイン、ディヴァイン・ラヴェニア、競り合う！」実況師が興奮する声で叫んだ。
「しかし！」実況師が断言した。「これは一頭の聖獣が違った、それがタルタレアルだ！」
タルタレアルは他の聖獣を軽々と突き放し、最終の瞬間、五聖獣身の差で勝利を収めた。その勝利は、観衆、召喚士、そしてゼリュナイトの父、ヨコヤム=ノリュスまでもが驚愕した。
「息子よ、君は僕の期待を超えた。この戦いで君の名は、過去の偉大な召喚士たちと並ぶことになるだろう。」
ノリュスの目には涙が浮かんでいた。かつて彼自身が聖菊賞で勝利を収めたことがあった。その勝利が、今、息子とその聖獣、タルタレアルに受け継がれたのだ。
場内の声は賛辞と驚嘆で一色だった。ヨコヤム=ゼリュナイトは聖獣タルタレアルのたてがみに手を置き、そっと呟いた。
「父よ、ノリュス。この勝利を捧げよう。そして、タルタレアル、お前の父、ドゥーラクス・メンティスにも。」
両親の遺志を受け継ぎながら、新たな伝説がこの日、確立されたのである。魔冠聖獣と称えられるべき聖獣と召喚士、その名は長きに渡ってルナルティアの土に刻まれ続けることとなろう。
END - 152123/10/24(火) 19:43:09
一旦ここまで
とりあえずクラシックまで作ろうと思ったらとんでもなく長くなった・・・ - 153二次元好きの匿名さん23/10/24(火) 19:47:50
次元の扉—通称ゲート—
ここすき - 154二次元好きの匿名さん23/10/24(火) 19:50:25
ソウゲツ・マジカリウス賞前哨儀ヤンヴァイン審判・ディープス=インフェルノス聖典祭
ただでさえ長いのが更にノムリッシュで長くなって草 - 155二次元好きの匿名さん23/10/24(火) 20:08:19
タナトス･ヒロノビウス好き
前半と後半のかっこよさの落差がすごい - 156二次元好きの匿名さん23/10/24(火) 20:10:20
武史のゼリュナイト要素どこやねんって思ったがひょっとして
武史→武士→騎士→ナイトなのか…？ - 157二次元好きの匿名さん23/10/24(火) 20:10:40
ゼリュナイトの武史要素が他と違ってちょっと捻ってあるの草
あと牧雄氏がマキュリオスなのに繁幸氏がオカダリウスだったの笑った - 158123/10/24(火) 20:19:09
オブリビオン級の壮大な魔笛の調べ（作曲:植松伸夫）
- 159二次元好きの匿名さん23/10/24(火) 20:24:09
ゼリュナイトのキャラが好き過ぎる、まあまあウザそうなキャラしてるくせに最後の台詞で良い雰囲気にしてるのズルいわ
タルタレアルはゼリュナイトに振り回されるせいで心が擦れていってるように見えたw - 160二次元好きの匿名さん23/10/24(火) 20:28:30
ノリュスは卑怯すぎるだろ
- 161二次元好きの匿名さん23/10/24(火) 20:30:29
ワンダリウス=タリオンすき召喚士もいつか出てきて欲しい
べータナトスは名前がゴツすぎる - 162二次元好きの匿名さん23/10/24(火) 20:46:06
神皇賞（破滅の季）ワロタ
- 163二次元好きの匿名さん23/10/24(火) 20:54:47
案の定、ソウゲツ・マジカリウス賞前哨儀ヤンヴァイン審判・ディープス=インフェルノス聖典祭で耐えられなかった
神皇賞（破滅の季）も好き
ぜリュナイトも良いキャラしてるぜ - 164二次元好きの匿名さん23/10/24(火) 21:01:49
センゾリュナリウム記念の惨敗の件でタルタレアルはゼリュナイトに割とムカついてそうなの草生える
- 165二次元好きの匿名さん23/10/24(火) 21:17:35
>両親の遺志を
生きとるやんけ！
- 166二次元好きの匿名さん23/10/24(火) 21:18:13
「我々の絆は再び新たな歴史を刻むべきだ。過去の選択を悔いてはいないが、今度はお前と勝利を掴みたい」
ゼリュナイトはウザいけどたまにカッコいいイケメンだな - 167二次元好きの匿名さん23/10/24(火) 21:24:45
大分自己中なのに聖獣たらしなんだろうなって感じする
- 168二次元好きの匿名さん23/10/24(火) 21:25:30
＞「黙れ、下等な生き物たちよ。」ゼリュナイトは唇をかんで、タルタレアルに語りかけた。
武史観客に暴言吐いてて草
- 169二次元好きの匿名さん23/10/24(火) 21:26:28
体力と気合の塊であるタルタレアル=ホルダリクス=ノヴァ
名前以外そのままで好き - 170二次元好きの匿名さん23/10/25(水) 01:16:05
聖獣身とか聖菊章とか
AI君だんだん競馬寄りに調教されてきてない？ - 171二次元好きの匿名さん23/10/25(水) 07:01:48
>>151の続き
第十三章：聖菊賞の戦士、タルタレアル=ホルダリクス=ノヴァ、と彼の運命の転機
修道院の広間、闇と光が交錯する魔導の壁画が神秘的に輝く。床の絨毯には古代の神々と魔物の模様が織り交ぜられている。そこに立つのは、聖菊賞の戦士、タルタレアル=ホルダリクス=ノヴァであった。彼の力強い瞳は、かつて彼が制した聖菊賞の栄光を物語っている。
「噂によると、大魔界記念にて、君がエクスフォリウム=イヴァレクスと再び対決するとか？」修道院の召喚士であるヨコヤム=ゼリュナイトが尋ねた。
「それがどうした？」タルタレアルは皮肉めいた口調で応じる。「君がそのエクスフォリウムに心変わりするだけのこと。何の驚きもない。」
ヨコヤム=ゼリュナイトは苦笑いを浮かべながら、「確かに、私の心は変わりやすい。しかし、エクスフォリウムは特別だ。」
「君にとって特別なのは勝利だけだ。」タルタレアルの声には嘲笑が含まれていた。
その時、扉がゆっくりと開き、新たな人物が現れた。それはヨコヤム=ゼリュナイトの兄、ヨコヤム=オブスキュロスだった。
「兄さん、何故こちらに？」ヨコヤム=ゼリュナイトが驚きの声を上げる。
「貴方がタルタレアルの力を無駄にしているからだ。」オブスキュロスの口調は冷静で、言葉には重みがあった。
（続く）
- 172二次元好きの匿名さん23/10/25(水) 07:02:13
タルタレアルは警戒心を露わにしながらも、彼の目はオブスキュロスに固定されていた。この新たな召喚士には何か魅力がある、と彼は感じていた。
「君は私と共に、大魔界記念で新たな栄光を手に入れる気はないか？」オブスキュロスの言葉には誘いが含まれていた。
「そのためには、どれほどの信念と忠誠が備わっているのか？」タルタレアルは厳しく問い詰めた。
「私は常に真実を求める者だ。そして、君の力はその真実を証明できる唯一のものと信じている。」オブスキュロスの目は真剣そのものだった。
「それならば...」タルタレアルは一瞬の沈黙の後、深く頷いた。「我々の新たなる旅が、今、始まろう。」
両者の目が交錯する瞬間、修道院全体が微かに震え、周囲の魔導の壁画が一斉に輝きだした。新たな伝説が、この瞬間に生まれたのだ。
オブスキュロスとタルタレアルの絆は、大魔界記念での新たな栄光へと繋がるのだろうか？それとも...。
次回、第十四章「大魔界記念の闘争、決戦の刻が迫る」をお楽しみに。
*続く* - 173二次元好きの匿名さん23/10/25(水) 07:03:10
第十四章: 魔導暦の年末、大魔界記念の日
ニュロクスティア競技場には、この年の頂点を決定するオブリビオン級の試練、大魔界記念を目の当たりにするため、群がる観衆で闘技場がいっぱいになっていた。空は厚い雲に覆われ、どこか神秘的な緊張感が漂っていた。
「ヨコヤム=オブスキュロス召喚士との初の試練、タルタレアル=ホルダリクス=ノヴァは、四番目の評価を受けているようだな。」
ヴェラックス・マキュリオスがそう言いながら、オブスキュロス兄が従える聖獣ホルダリクスを見つめた。
対抗聖獣は、連覇を狙う名聖獣として恐れられるクロノス=ジェノシード。そして、焦点となるのはエクスフォリウム=イヴァレクスを召喚する天才で気分屋のヨコヤム=ゼリュナイト。
「神皇賞（破滅の季）で先輩聖獣に圧倒的な勝利を収めたエクスフォリウム。この試練を制すれば、文句なく現役最強の聖獣と言えよう。」
（続く） - 174二次元好きの匿名さん23/10/25(水) 07:03:30
・闇に舞い踊る姉弟の邂逅
月夜が競技場に影を落とす中、パドゥークス・アビスに一匹の聖獣が静かに現れた。その名はメロディウム・レインヴェイン。 「彼女は魔導の儀式においても高名な存在だ、群衆の憧憬の中心である“魔音の女神”だからな。」ヨコヤム=オブスキュロスが密かにつぶやいた。
「おや、弟よ。運命の輪が回り、我々がこの場で顔を合わせるとは。」メロディウムの声は月明かりに照らされた霧を切り裂くよう。
「姉よ。かつては貴女の影に隠れていたが、今や我は魔冠聖獣として立つ。」
「ふふ、魔冠など、時の流れに過ぎない。だが、今宵は貴方に勝利の星が輝いているようだ。」メロディウムは微笑んだ。
・ヨコヤム兄弟の微妙な対立
ヨコヤム=オブスキュロスとヨコヤム=ゼリュナイト、二人の兄弟はパドゥークス・アビスで遭遇する。
「兄さん、評価は四番目だって？ エクスフォリウムと私が一番だというのに。」
「弟よ、評価など瞬く間に変わる。大事なのは、この瞬間をどう生き抜くかだ。」
「いい言葉を言うね、兄さん。でも、その哲学で魔冠を手にしたことはあるか？」
「それがないからこそ、今日は君と同じ舞台で戦いたい。力を示し、名誉を得るのだ。」
重々しい空気が流れる。ヨコヤム=ゼリュナイトは傲慢な笑みを浮かべ、場を去った。オブスキュロスはしばらく彼の後ろ姿を見つめていた。
つづく.. - 175二次元好きの匿名さん23/10/25(水) 07:04:19
第十五章：大魔界記念 〜ニュロクスティア競技場〜 グリナルム2500ファバハル
闘技場の空気は緊迫しており、聖獣のほえる声、召喚士の呪文、観客の大合唱が混ざり合い、一つの奇怪な調べを奏でていた。
「大魔界記念、始まるぞ！」
その声は、実況師アオスィム=バクスティオスの深淵を覗くような喉から飛び出た。
闘技場に響く宣戦の聖角笛。観衆の大歓声が湧き上がり、ついに戦いが開始された。最初に猛烈な気迫で闘技場を駆け抜けたのは、かつて大逃遲と呼ばれた闘いで圧倒的な勝利を手にしたパントス=ラグナロクだった。
その数馬身後にはヨコヤム=オブスキュロス召喚士とその聖獣、タルタレアル=ホルダリクス=ノヴァが続いていた。この二人は1000ファバハルを約60フォベルゴンで駆け抜け、パントス=ラグナロクの猛追を許さなかった。だが、外縁の呪われた領域からの制約は微妙に彼らの力を削いでいた。
ゴールへと続く直線区間。パントス=ラグナロクを制圧すべく、タルタレアル=ホルダリクス=ノヴァが力を振り絞る。だがその動きは予想以上に粘着性を帯びており、彼の前に現れたのはディプス=ボンディリュクスだった。更にその後方から、ヨコヤム=ゼリュナイト召喚士の聖獣、エクスフォリウム=イヴァレクスが一気に加速。二頭を纏めて容易く突き抜ける。
「エクスフォリウム=イヴァレクスィィィィィッ!!」
アオスィム=バクスティオスの声が闘技場に響き渡り、エクスフォリウム=イヴァレクスは大魔界記念で見事な一着となる。その後に続くは、神皇賞（破滅の季）に続く、古聖獣オブリビオン級の二連勝。三歳で現役最強の聖獣に無二の名を刻んだのであった。
ディプス=ボンディリュクスとの攻防に敗れ、さらにクロノス=ジェノシードとステラクス=ヴェラーチェインにも後塵を拝する形となったタルタレアル=ホルダリクス=ノヴァは、ヨコヤム=オブスキュロス召喚士と共に五着に終わってしまった。
闘技後、ヨコヤム=オブスキュロスは「一瞬、運命の変転を視た」と哲学的な言葉を紡いだ。翌年、新たな戦いへの期待とともに、この若きコンビの物語は続くのであった。
（続く） - 176二次元好きの匿名さん23/10/25(水) 07:04:40
間章：兄と弟の語らい
闘技場を後にしたヨコヤム=オブスキュロスは、勝者である弟、ヨコヤム=ゼリュナイトと出会った。
「お前の聖獣は今日も輝いていたな。」オブスキュロスは静かに言った。
「当然だろ。」ゼリュナイトは自信溢れる笑みを浮かべた。「兄さんとは違って、私は天賦の才を持っている。」
オブスキュロスは一瞬その言葉に苛立ちを感じたが、すぐに冷静さを取り戻した。「天賦の才も、どこまで続くかはこれからだ。」
「それは兄さんの言う通り。だが、今は私の時代だ。」ゼリュナイトは得意げに言った。
兄弟の闘争はこれからも続くが、それぞれが心に秘めた運命と、これからの闘技場での戦いが、その答えを出すだろう。この大舞台での敗北が、ヨコヤム=オブスキュロスと彼の聖獣、タルタレアル=ホルダリクス=ノヴァの運命を暗示するものなのか、それとも新たな火花を散らす契機となるのか。闘技場の歴史が、その答えを待ち望んでいる。
END - 177二次元好きの匿名さん23/10/25(水) 08:06:02
青嶋バクシンオーそのままで草
ぜリュナイト、結構生意気キャラだけど台詞に華があって好き - 178二次元好きの匿名さん23/10/25(水) 08:12:09
外縁の呪われた領域は大魔界記念では不利だからなあ
- 179二次元好きの匿名さん23/10/25(水) 08:17:53
"「それがどうした？」タルタレアルは皮肉めいた口調で応じる。「君がそのエクスフォリウムに心変わりするだけのこと。何の驚きもない。」
ヨコヤム=ゼリュナイトは苦笑いを浮かべながら、「確かに、私の心は変わりやすい。しかし、エクスフォリウムは特別だ。」
「君にとって特別なのは勝利だけだ。」タルタレアルの声には嘲笑が含まれていた"
ここの会話、ちょっとエッチじゃない？ - 180二次元好きの匿名さん23/10/25(水) 08:25:10
>「いい言葉を言うね、兄さん。でも、その哲学で魔冠を手にしたことはあるか？」
無敵の返しやめろ
- 181二次元好きの匿名さん23/10/25(水) 08:34:36
天才が建てたスレ
- 182二次元好きの匿名さん23/10/25(水) 08:36:57
オブスキュロス→ゼリュナイトからの「人名ノムリッシュするの飽きたやで」とでも言いたげなやる気のないノリュス何度見ても噴く
- 183二次元好きの匿名さん23/10/25(水) 08:59:10
この年のゼリュナイトに「今はオレの時代だ」と言われても否定出来ねぇ
- 184二次元好きの匿名さん23/10/25(水) 12:01:04
アオシマバクシンオーで変換しただろスレ主
- 185二次元好きの匿名さん23/10/25(水) 12:36:39
ディプス=ボンディリュクス…スボくんか
クロノジェネシスはそのまんまでもちょっとノムリッシュ感あるな - 186二次元好きの匿名さん23/10/25(水) 12:51:09
アオスィム=バクスティオスでダメだった
- 187二次元好きの匿名さん23/10/25(水) 17:57:01
この壮大なサーガを書くにはこのスレは残りが短すぎるかな
- 188123/10/25(水) 20:54:19
第十六章：凋落と再生の彼方
４歳魔導暦
月の第三輪が天空を支配する暗き夜、聖獣「タルタレアル=ホルダリクス=ノヴァ」—一般にはタルタレアルと称される—は深い闇に包まれた修道院で悔恨の息を吐き出していた。当初の目蒰は、その偉大なる長距離の適性を讃え、魔導大賞典で再びその力を証明し、次いで神皇賞（再生の季）を狙うというものであった。
だが、運命の歯車は容赦なく狂い始めた。ひときわ暗い夜、魔力が突如として修道院内で暴走。驚愕と混乱が闇に舞い踊った。タルタレアルは右足に許し難き痛みを感じ、ひと目でわかる異状など存在せずとも、その足は地面に触れることなく、痛みで挫けた。
「これはまさに暗黒の先触れか……」
召喚士ヨコヤム=オブスキュロスの心中は複雑であった。目の前に広がるのは、春の戦役が白紙に戻るという無情の現実だった。
タルタレアルはブルーステーブル—あるいは霊騎の聖域とも言われる場所—で治療を受けた。とどろくような魔力の嵐も、この地では鎮められるという。不思議なる回復力により、痛みは次第に消え、再び魔導の戦場で戦えるようになった。
「君の力は、本当に底知れぬものだな、タルタレアル。」
ヨコヤム=オブスキュロスは悠々と魔馬の背に触れ、その巨大な力に新たな信頼を寄せた。その心は、再び神皇賞（再生の季）を目指すという固い意志に満ちていた。
闇夜には未だ終わりが来ぬ。しかし、ヨコヤム=オブスキュロスとタルタレアルの絆は、確実に一筋の光を見出していた。
（続く） - 189123/10/25(水) 20:55:07
第十七章：魔力復活の刻−魔導詩賞−
4歳の季節、神皇賞（再生の季）を再び目指し、タルタレアル=ホルダリクス=ノヴァ（以後、タルタレアル）は、重い鎧を纏い、ニュロクスティア競技場にて「魔導詩賞」に参戦することとなった。この戦場には、サクリビジアム級の善戦士ヴォケリウム、炎を纏うヒートオンビュースター、白毛の珍獣ハヤヤクサリュス、そして冥界の支配者ディヴァイナス・フォルクスが姿を見せていた。
「真に、この舞台は修羅の如し。」召喚士ヨコヤム=オブスキュロスはゆっくりと息を吸い込んだ。
「必ずや、われらが聖獣は新たなる歌を紡ぐであろう。」
タルタレアルはこの戦でオブリビオン級の実績を持つ唯一の聖獣であり、魔導師たちは彼に最も高い評価を下す。しかし、前述の右獣足の問題で仕上がりは不十分であった。
「これは、まさに不完全燃焼の可能性が...」とヨコヤム=オブスキュロスは思うが、その言葉を飲み込んだ。
魔導詩賞の刻が迫る。闘場に響く呪文と共に、タルタレアルは先頭に立つが、逃げることなく、最後の瞬間に力を解放する形に。これはタルタレアルにとって厳しい選択であった。むしろ外から迫るヒートオンビュースター、そして内から突き上げるヴォケリウムに追いつかれ、窮地に立たされる。
「今や、運命の糸は切れんとしている！」
しかし、タルタレアルはその瞬間、何かを悟ったように力強く蹄を地に突き刺し、再びその身体を前へと押し出す。短い距離であったが、それは確かな「力の差」を示すものであった。
「見よ、それがタルタレアルの真の力！」
最終的にヴォケリウムとはほんの一クビレックスしか開かなかったものの、その力強さは観衆を圧倒し、新たな伝説の一ページを紡ぎ出した。召喚士ヨコヤム=オブスキュロスと共に、初の勝利を成し遂げたのであった。
「真に、これは神々の神託によるもの。召喚士と聖獣の出会いが新たなる歴史を生むのであろう。」
（続く） - 190123/10/25(水) 20:55:45
次スレを立ててきます。
- 191123/10/25(水) 21:04:28
- 192二次元好きの匿名さん23/10/25(水) 21:28:31
おつです
次スレも楽しみにしてます
ゼリュナイトがエリートっぽくてちょっとやなやつなのが新鮮 - 193二次元好きの匿名さん23/10/26(木) 07:58:07
ここまではゼリュナイト嫌味なエリートみたいなキャラだけどこの後エクスフォリウムとの絆に読者共々泣かされることになるんだよね…