- 1二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 21:55:56
- 2二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 21:56:39
保
- 3二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 22:02:28
守
- 4二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 22:03:17
たておつー!
トリニティ側はどこまで戦力を動かせるかな~? - 5二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 22:04:18
保守
- 6二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 22:04:31
- 7二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 22:16:22
梅
- 8二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 22:16:29
- 9二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 22:18:12
dice1d6=1 (1)
- 10二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 22:19:01
おー
- 11二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 22:24:09
ハンドガンかー
それともハンドキャノン(大口径)? - 12二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 22:25:40
使用武器はHGと裏方担当として丁度いい感じ
(リボルバー式かオートマチック式のどっちかな?) - 13二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 22:29:20
- 14二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 22:31:19
- 15二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 22:32:45
ハンドキャノンじゃねーか!?
- 16二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 22:34:25
撃った時の反動がヤベェだろうな
- 17二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 22:35:02
ゲーム仕様上だとEXスキルで召喚、ブッパする感じかな?
- 18二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 22:35:28
はい、とんでもないのがリアちゃんの手に渡ってしまったのでリアちゃんもベアトリーチェにぶちこみに行きます
- 19二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 22:38:54
銃そのものの重量と発射ガスを逃がす設計のおかげで反動は意外と酷くないらしい(代わりにサイズがとんでもなくデカい…)
- 20二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 22:39:17
文官が60口径をブッパすんじゃねぇー!
まさか戦闘力60オーバーってそういうことかよ!? - 21二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 22:42:12
- 22二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 22:44:15
銃身約33センチ、重量6kg!
こんなモンを文官が使うのかよ………アリウス怖っ
あとたぶんトリニティ生にも若干ビビられてるっしょ - 23二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 22:44:44
「お帰りなさいませミカ様……にしてもリア、貴女大変な目にあっていたのね……」
パテル事務官
パテル分派の事務を取り仕切る筆頭事務官。
事務能力(86)をほこるかなり有能なお方。
ミカが(勝手に)リアにやらせた書類を確認してすぐに引き込むべきと進言したある意味恩人。
連れてきた早瀬リアを見たときは本人か疑っており、警戒強めだった。仕事は正当に評価する仕事人気質。割りとミカにも慇懃。そこそこ慣れても割りと塩対応。同期Aは仕事を教えながら可愛がっている。
戦闘能力 dice1d100=27 (27)
射撃 dice1d100=68 (68)
工作 dice1d100=29 (29)
潜伏 dice1d100=36 (36)
パテル事務官のスリーサイズ
B 70+ dice1d30=21 (21)
w50+ dice1d15=9 (9)
H65 + dice1d30=13 (13)
- 24二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 22:52:36
- 25二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 23:11:51
同期組+一般アリウス生徒(トリニティ)
戦闘 知力 工作 交渉 事務 物覚 神秘
同期A 22 40 35 21 97 09 16
同期B 47 78 51 61 37 88 20
同期C 54 73 38 52 30 55 91
一般 94 27 19 99 20 83 07
同期A
戦闘はあんまりできないけどリアちゃんとほぼ同じくらい事務ができる。新しい職場に慣れるまで時間がかかるタイプ。パテル事務官が可愛がっている。
射撃 dice1d100=19 (19)
同期B
そこそこの戦闘力と工作!交渉もできて物覚えもいい!木の剪定でペロロ様作れる器用なやつ!
射撃 dice1d100=95 (95)
同期C
工作と事務はあまり上手じゃないけど、そこそこの戦闘力に、頭もいい!そして最高格の神秘!
物覚えもいい戦闘関係の主力!
射撃 dice1d100=94 (94)
神秘の効果(1、リジェネ付与2、身体能力強化、3、神秘の壁みたいな防御付与4、全部)
射撃 dice1d4=1 (1)
後輩ちゃん
最強格ともやりあえる戦闘力にその場その場の口のうまさ!物覚えも悪くない!ばにたすのせいで自分の才能に気づいてなかった。ツルギと訓練した結果、ツルギの戦法に適正があったためリジェネ薄めで奇声をあげないツルギ2号と化した。
- 26二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 23:14:09
- 27二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 23:17:07
戦闘担当の面々の射撃能力がかなり高水準(同期二人に至っては90超えてるよ)
- 28二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 23:21:03
- 29二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 23:21:37
同期BとCの二人の射撃能力すごく高いな
そして神秘はリジェネ付与か
これリジェネを後輩ちゃんにかけたらますますツルギみたいになりそう - 30二次元好きの匿名さん23/10/21(土) 23:28:46
まず、同期Bが罠を張ります。同期Cが一般ちゃんにリジェネ付与します。敵が罠にかかったところに一般ちゃんを突っ込ませます。BCが射撃支援します。
で、だいたいの敵にダメージぶちこめそう。 - 31二次元好きの匿名さん23/10/22(日) 07:27:28
一般ちゃんが雑に突っ込むだけで大抵の戦力は潰れるんだよなぁ
- 32二次元好きの匿名さん23/10/22(日) 08:23:40
- 33二次元好きの匿名さん23/10/22(日) 10:02:52
「ただいま~⭐交渉うまく行ったよ⭐トリニティの保有戦力の指揮権貰ってきた⭐」
「大戦果ですねミカ様!」
「リア、パテル事務長、この人はなんなんだ?交渉で全軍の指揮権ぶんどってくるって……もしかしてあぶない奴なのか?(警戒)」
「アズサ、大丈夫だよ、ミカ様はわたし達の味方だから」
「アズサさん、落ち着いてください。わたしもちょっと前まではティーパーティーをお茶会と勘違いしたアッパーな方と思っていたのですが……本気になったミカ様は優しくもパテル分派の首長に相応しい素晴らしいお方なのです」
「お?お?事務長ちゃん?」
「……それはそうと、ミカ様此方をご確認ください……計画はリア達と共にこちらで練らせていただきました」
「どれどれ……うわぁ……エグいことするね……うん、良いよ⭐これで進めよう。
さあみんな!これから忙しくなるよ!まずは……
紅茶でも淹れようか?」 - 34二次元好きの匿名さん23/10/22(日) 11:15:43
- 35二次元好きの匿名さん23/10/22(日) 11:40:49
そもそもこういう事務官みたいな人材が少しでもいたらもう少しマシになってたと思うんだが原作…
- 36二次元好きの匿名さん23/10/22(日) 11:48:28
けどマシになり過ぎてもどっかしらで詰むというね~
ベアおばがキレてやらかしてくれればいいけど、さて - 37二次元好きの匿名さん23/10/22(日) 13:06:01
「でもやっぱりベアトリーチェとこのアリウススクワッドって子達は厄介だよね……」
そう、問題はそこなのだ……アリウス生の大半は与えられる苦痛に耐えかねて、心理的防衛手段として逃避、思考停止してただ命令と刷り込まれた憎悪に従う戦闘人形だが……スクワッドは葛藤はあってもバニタスに染まっているか根っこから諦観に浸っている。個々人の能力も高い。
そしてベアトリーチェ、私達「子供」を侮っているけど、失態には厳しく対処し裏切りは絶対に許さない器が小さくて内戦を取り敢えず終わらせたこと以外いいとこが思い付かないクソBBA。
アリウスを壊滅させるのはたぶんできるけど……スクワッドを連れて赤BBAが逃げて再起を図られるのが最悪だ……だから、逃げられない所まで踏み込ませてから仕留めるしかない。
「うーん……やっぱりこれじゃないとだめかなぁ?」
「……現状これ以外で確実な方法は有りません。タイミングは悪いですが……手はず通りに行け最小の被害で制圧できます」
「じゃあしょうがないか……ナギちゃん怒るだろうなぁ……」 - 38二次元好きの匿名さん23/10/22(日) 13:13:36
うーんボロクソ
けど見誤らない辺り流石というか - 39二次元好きの匿名さん23/10/22(日) 13:15:46
- 40二次元好きの匿名さん23/10/22(日) 13:31:16
ありがとう、貼るの忘れてた
- 41二次元好きの匿名さん23/10/22(日) 13:57:36
まぁ予め作戦についてはナギサとセイアに伝えて土下座周りかな…
情報機密の関係で作戦欠航時まで言えない場合は後で全員で土下座するか - 42二次元好きの匿名さん23/10/22(日) 13:58:35
服芸出来そうな人なら兎に角、向いてないのもちょくちょくいるからな
- 43二次元好きの匿名さん23/10/22(日) 17:04:13
- 44二次元好きの匿名さん23/10/22(日) 17:19:18
いかん危ない危ない
- 45二次元好きの匿名さん23/10/22(日) 17:30:09
間に合わないってことは当日に作戦開始か
後はリアが黒服と交渉して手に入れたものでミサイル対策できるかどうかか…
そういえばこの世界線だと先生は今どうしてるんだろ?
原作だと補習授業部受け持ってたけどここだと補習授業部もないみたいだし - 46二次元好きの匿名さん23/10/22(日) 19:21:38
「モゴモゴ……ぷはぁ!ちがうんだよ!ナギちゃん!」
「なにが違うんですか!?あれだけ大口叩いておいて出来ないとは何事ですか!?」
「だから違うんだってば!」
「……2人とも落ち着きたまえ……ミカ、具体的に説明してくれるかい?」
ヒートアップしていた2人に声をかけていったん座らせる。
「アリウスの戦力を壊滅させるだけならエデン条約まで余裕でできるんだよ!」
「……え?」
予想外、一体私達に首を振らせるまでにどれだけ準備していたのかという呆れと、それだけ準備しないと許してくれないと思わせていた今までのミカへのあしらい方への反省の気持ちが沸いてきたが一旦おいておく。
「問題は『アリウスに襲撃を唆した元凶』とそれが子飼いにしている戦力!その2つに逃げられたら第2第3のアリウスが現れることになる!根まで確実に枯らすには『逃げられない所まで引き込む』必要がある!そしてその為には……」
「……エデン条約をエサにする必要がある……と。」
「それともう1つ、アリウスは『分校』を名乗っているの……実態やキヴォトスの法律上はどうであれ……『トリニティが他校を害した』と捉えられればそれは他の学校にとってトリニティをつつく口実になる…ゲヘナとかやりそうだし」
なるほど……そこまで言われればミカがエデン条約前日までに対処できない理由も見えてくる。
「ミカ……『先生』を利用するつもりだね?」
「……さすがセイアちゃん、頭いいなぁ」
ミカは自分の考えを理解して貰えたことに満足そうに息を吐いた。 - 47二次元好きの匿名さん23/10/22(日) 19:25:27
ホントいい副官さえつけば自頭はいいから有能に早変わりだな
- 48二次元好きの匿名さん23/10/22(日) 19:28:23
なるほどシャーレの権限を使って対応する訳か
確かに先生ならアリウスの現状を知れば協力してくれるだろうしな
こうしてみるとやっぱり頭いいんだなミカ… - 49二次元好きの匿名さん23/10/22(日) 20:33:57
「ふむ……ナギサ、どうだい?」
「はぁ……エデン条約だけでも胃が痛いというのに……ミカさんのアリウスの案件も同日まで長引くなんて……」
「うぅ……ごめんね、ナギちゃん……わたしもせめて前日までは終わらせたかったんだけど、確実にやるにはって考えたら当日しかなくて……」
「いいですよ」
「え?いいの?」
最初は胃が痛むと苦言を呈したものの、意外なことにすぐに賛同を示した……はて?
「当日いらっしゃる『先生』……シャーレの介入権限を使えば他校といえど合法的に介入できます……それに…………」
「それに?」
「三大校よりも規模は小さいとはいえ、1つの学校を1日で制圧するのでしょう?トリニティの力を示すいい機会です。エデン条約を進める上でも示した力の大きさはおおいに役立ってくれるでしょう?」
そう言ってナギサはニッコリと笑った……ああ、そういう……。
「せ、セイアちゃん?ナギちゃんどうしちゃったの?なんかさっきまでと違う方向で怖いんだけど?」
「ああ、今日ゲヘナの万魔殿と打ち合わせに行ったんだけど……どうやら不愉快なことがあったらしくてね……」
「ふふふ……楽しみですねぇ……マコト議長のひきつった顔……さぞ愉快でしょうねぇ……うふふふふ…」
「……あー、そういうことだからミカ、当日は任せたよ、今日のところはここまでにして、詳細は後日頼むよ」
「う、うん、わかった……あとはよろしく(ピュー)」 - 50二次元好きの匿名さん23/10/22(日) 22:51:36
ほ
- 51二次元好きの匿名さん23/10/22(日) 22:56:35
「ただいまぁ~……こわかった……」
「お帰りなさいませミカ様……首尾はいかがで?」
「ああ、許可は一応貰えたよ……ちょっとトラブルがあって詳細は後日話すことになったけどね……」
「?そういうことでしたら資料をまとめておきますね」
「ん、よろしく~……あ、リアちゃんちょっとこっち来て」
「?はい……(ギュッ)!?ミカ様!?」
「あ~……やっぱりリアちゃん収まりいいね~⭐なんか予想してたのと違う方向でナギちゃんが怖かったから疲れちゃったよ……」
「お疲れ様でしたミカ様、ありがとうございます……わたしたちのために……」
「なに言ってるの、わたしがリアちゃん達のために動くのは当然だよ……だってわたし達は『共犯者』だもの、ほらリアちゃんはわたしの共犯者なんだからもっとぎゅっとしてわたしを労いなさい⭐」
「ッ!まったく……ミカ様にはかないませんね」 - 52二次元好きの匿名さん23/10/22(日) 23:06:17
ナギサ様よっぽど腹が立ってたんだろうな…お疲れ様です
ミカリアキテル… - 53二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 09:30:50
─エデン条約調印式数週間前─
「そろそろ連絡来る頃だよね……」カタカタ
「今回のお土産なにかな」ペラペラカリカリ
「わたしはドーナツがいい……ん、在庫チェック行ってくる」
「「ん、今回は私たちも行く」」
…………アリウス物資庫
「灯油……ヨシッ!」
「レーション……ヨシッ!」
「弾薬……ナシッ!……!?」
「!?」
「はぁ……マダムがまたやった……確認」
「9ミリ弾ほぼナシッ!数日訓練に使ったらなくなる……」
「5,56ミリ弾もほぼナシッ!同じく」
「グレネードもほぼない……」
「失礼する……ああ、ここに居たか、弾薬の消費状況を報告に来たのだg…「サオリさん!」!?」
「ああ、なんて素晴らしい!きちんと消費状況を報告してくださるなんて……!スクワッドの使用弾薬は一部他部隊と異なるのでそこの使用状況がわかるだけでもとても助かります!」
「お、おお……そうか、それはよかった……」
バタンッ!
「「「………………はぁ…」」」
「マダムに報告してきます」
「「……イッテラ」」 - 54二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 09:31:55
- 55二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 09:36:11
さて、送られてくる弾薬の何%がベアトリーチェにぶち込まれるのか
- 56二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 10:07:56
ベアおばェ…
弾薬とか戦闘において一番大事なのになぜ杜撰な管理にするのか - 57二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 12:02:26
- 58スレ主23/10/23(月) 12:15:27
- 59二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 12:19:24
矢向ミチル
- 60二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 13:05:26
南ハカリ
そう言えばミカエルって炎の剣と秤を持った象が多いらしいですね……。つまりミカの元に武人と優秀な事務官が集まるのは当然の流れだった……? - 61二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 14:27:42
- 62二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 14:31:10
白羽ユキ
- 63二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 14:34:05
逢坂マツリ
- 64二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 14:45:35
- 65二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 14:52:24
まさかの姉妹!?
- 66二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 15:21:32
宮嶋アイ
- 67二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 15:34:07
- 68二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 15:35:07
- 69二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 15:39:05
雨宮ミスズ
- 70二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 15:39:58
- 71二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 15:40:48
狩崎リョウカ
- 72二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 15:41:08
生塩セム
- 73二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 15:41:18
- 74二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 15:41:40
血祭キョウカ
- 75二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 15:51:15
- 76二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 15:55:50
パテル事務官 矢向ミチル
同期A 早瀬ユウミ(妹)
同期B 八百万マイ
同期C 雨宮ミスズ
一般 血祭キョウカ
ダイスの結果以上の名前になりました。たくさんの名前をいただきありがとうございます。 - 77二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 15:56:45
(ちなみにキョウカちゃん、由来は叫喚(叫喚地獄)です)
(更なる由来があるんですが………名字でわかりますかね?) - 78二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 15:58:32
すまない、わからん、ベアおばを血祭りにあげるって意味ならやる予定ではいるよ?
- 79二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 16:01:42
血祭ドウコクって戦隊もののラスボスがいまして(一応画像は貼らない)
シンプルにめっちゃ強いを体現してる系だったので名前の参考にした次第です(慟哭を叫喚に置き換えたくらい) - 80二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 16:06:59
- 81二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 16:35:08
あんま上がんないな
元々溜まりまくってるから誤差の範囲か - 82スレ主23/10/23(月) 16:49:41
- 83二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 17:30:26
- 84二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 18:31:52
完全に漆黒の意思発動してますねこれは…
殺すのは(リアちゃんの手が汚れるから)出来れば辞めて欲しいが矯正局辺りにぶち込むとかなら問題なさそう
今まで物資関連をリアに丸投げして来た報いを受ける時が来たなベアおば - 85二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 18:34:07
たぶん矯正局の前に病院じゃねえかなぁ(他の鬱憤からして)
- 86二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 20:02:54
死なない程度のいたぶりならヨシ!
ゲマトリアも多分回収してくれるだろうし… - 87二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 20:21:48
「リア……こちらを向きなさい」
「?なんですか矢向事務長、わたしとってもいい気b(パアンッ!)!?」
明らかに憎悪を噴出させるリアちゃんに私たちが呆然としていると、ミチルちゃんが頬を張った。
「いい加減になさい!ユウミが怖がっています!わかっているとは思いますが、言っておきます!貴女はもうアリウスの早瀬リアではありません!トリニティパテル分派の早瀬リアなんです!何かあればそれはミカ様に向かいます。それはわかっていますね?」
「っ!?申し訳ありませんミカ様!」
「わたしからも……申し訳ありません」
「っ!?なんで矢向事務長が頭を下げるんですか!?これはわたしg「黙りなさい」っ!」
「ミカ様が連れてきた子飼いとはいえ今の貴女はわたしの部下でもあります……そして部下の不始末をつけるのは上司であるわたしの勤めです」
珍しいものを見た……
「二人とも、頭をあげて」
派閥争いを嫌い、能力が高いせいで無所属でいるわけにも行かず、仕方なくパテルの事務室で他を排して働いていたミチルちゃんが他の子のために頭を下げるなんて……
「ミチルちゃんが言ってくれたからわたしから多くは言わないよ、だから1つだけ、リアちゃん、わたし達はこれからもずっと貴女たちと一緒にいたい……わかるね?」
「っ!……はい」
「うん、じゃあ今日はもうやs「あー!つかれたー」……」
「「「………………」」」
「こ、こら!キョウカ!」
「なんすか?ミスズ先輩?」
「ん、キョウカはもっと空気を読むべき」
「なんすか!?マイ先輩まで!?……え、なんすかこの雰囲気?」
しんみり重たい雰囲気はいきなりドアを開けて返ってきた正実出張組によって有耶無耶になった。
「……ふふ、おやつにしよっか⭐」 - 88二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 23:57:37
「あたしお茶いれて来ます!」ピュー
「あ、こら!もう……キョウカったら……申し訳ありませんミカ様、何か大事な話をしてたようでしたのに……」
「いいのいいの⭐ちょっとリアちゃんの『家族愛』が溢れちゃっただけだから⭐ね?リアちゃん?」
「う、は、はい……ミカ様……」
「まったく……最初からおとなしくしておけばいいものを……」
あらあら……リアがあんなにしょぼくれて……リアとユウミのお母様に叱られた時そっくりですね……。
「ふふ…」
「ん、ミスズ、どうしたの?」
「何でもありませんよ、マイ、ちょっと懐かしいと思っただけです」
「ん?……ああ、なるほど……」
…………
「み、ミチル様……お姉ty、リアも反省してますのでその辺に……」
「いいえ!この際ですので言っておきます!だいたい貴女は最初の頃も詳しいことを話さずにいましたね、ミカ様は肝心なとき以外ちゃらんぽらんなところがあるんですからせめて私たちでくらい情報の共有をですね(クドクドクドクド)」
「ううぅ……ごめんなさい、ごめんなさいってぇ……」
「お?お?ミチルちゃん?不敬?不敬かな?」
…………
「ん、『お母さん』がいた頃みたい……」
「そうですね……リアとユウミが懐くわけです」
「(バァン!)みなさん!お茶入りました!」
「ん、やっぱりキョウカは空気を読むべき」
「なんでっすか!?わたしお茶汲みしただけですよ!?」
「まぁまぁ、今回は悪いタイミングじゃないよ⭐さ、みんなお茶にしよう⭐」
…………
わたしたちはここが好きだ、だから……この幸せな今を飛沫の夢で終わらせないために、戦わなければならない…… - 89二次元好きの匿名さん23/10/24(火) 08:09:32
- 90二次元好きの匿名さん23/10/24(火) 11:15:43
まさか徹底的なばにたす教育が薄れているとは思うまい
正面切ってじゃなくて水面下でひっそりとやってきた当たり皆ホント頑張ってんだよなぁ - 91二次元好きの匿名さん23/10/24(火) 11:30:19
リアちゃんが落ち着いてくれて何より
もうすぐ作戦開始か…頑張ってほしいな - 92二次元好きの匿名さん23/10/24(火) 18:50:49
スクワッドは袋確定
ベアおばが逃げる前に潰せればチェックメイトだが、さて - 93二次元好きの匿名さん23/10/24(火) 20:23:31
──エデン条約調印式前夜──
「なぜミカ様はエデン条約を容認したのだ?」
「野蛮なゲヘナの手を取るなんて……」
「あのケダモノたちと和平なんて……」
ザワザワ……ザワザワ……
ザワザワ……ザワザワ……
ざわめく大広間に『キーン』とスピーカーの入る音がした。
「ヤッホー⭐みんな、いい夜だね⭐」
パテル分派の首長、聖園ミカが演壇に立った。
「ミカ様!」 「なぜですか!」
「ゲヘナと手を取るなど!?」
瞬間上がる不満の声。ここにきて反ゲヘナを掲げるパテル分派の不満はピークに達していた。
「うん、わかるよ……みんなゲヘナは嫌いだよね?」 「あたりまえです!」
「うん、わたしも……ゲヘナは嫌い、それは偽りのないわたしの本心……だからわたしも最初はエデン条約に反対だった。」
悲鳴が上がる、怒号が上がる、嗚咽するものすらいた。『最初は』…その一言はつまり自分達の長がエデン条約を受け入れたことを示していた。
「だけど!」キーン!
マイク越しのミカの叫びがハウリングを起こした。その音で会場に静寂が戻る。
「もはやそれを些事とすることが発覚したの……みんな……わたし達はゲヘナが嫌い、それはゲヘナが野蛮で自らの行いを省みないケダモノだから……そうだね?」
然り──会場の皆が同意した。
「そう、わたし達はそうではない!わたし達は穢れなくある!そう信じていた……だけど違ったの
……アリウスって知っている?」 - 94二次元好きの匿名さん23/10/24(火) 20:44:17
「アリウス?」 「知ってる?」
「なんか昔の本にあったような?」
「そう……今はもう忘れられた名前。トリニティ設立にまで遡る昔話……第一回公会議、トリニティの出発点に集った同胞たる一校……それがアリウス……トリニティは輝かしい一歩を踏み出す筈だった……されどその一歩を過ちで穢してしまった……」
ザワザワと会場がざわめき出す。
「ほんの少しの意見の相違から反対の立場をとったアリウスを……トリニティは排斥し、追放した!」
「え……?」
呆然とした呟きが会場にこだました。
「そう、我らの歩みに穢れなし……そう信じてきたその一歩目から既に誤りを犯していた……それを知らぬままのうのうとゲヘナを蔑んでいた……さて……過去の過ちを省みなかったわたし達は……どうなの?
ゲヘナと同じじゃない?」
「ち、ちが……」 「そんなつもりじゃ……」
「どうして……どうして……」
嗚咽混じりの悲鳴が上がる。
「だけど!」
再び叫んだミカの声が喧騒を黙らせる。
「わたし達はまだやり直せる……贖罪のチャンスが残っていた……上がって」
トン……トン……トン……トン……
足音がして5人の生徒が壇上に姿を表した。
「あの子達って…」 「うちの事務官?」
「彼女達こそがアリウスの末裔……そして彼女達こそが、私たちがゲヘナと違うことを示すための最後のチャンス」
「みなさん……私たちを助けてください」
アリウスから来た同胞が頭を下げた。 - 95二次元好きの匿名さん23/10/24(火) 21:04:50
「アリウスは……まだあります!私たち以外にも多くの仲間がいます!」
「でも、満足な食事も、学び機会も与えられていません!」
「とある人物に支配され!明日に希望を持つことさえ許されなかった!」
「その事に疑問さえ持てなかった……でも、トリニティにきてそれはおかしいんだって気づかせて貰えた!」
「わたし達は!私たちもここで生きたい!共に生きる明日が欲しい!だからみなさん…………
わたしたちを助けてください…」
「だってさ?……みんな、どうする?助ける?」
『あたりまえです!』
「我らは獣にあらず!」「過ちは正します!」
「わたし達はゲヘナとは違う!」「正しい道を歩くんだ!」
「ならばみんなに問うよ?彼女達を救うなら戦うことになる……それでもわたしについてきてくれる?」
然り!然り!然り!
「よろしい……わたしに従うパテルの同胞に命ずる…………我らの同胞を救え、これは聖戦だよ!」
──開戦まであと、12時間── - 96二次元好きの匿名さん23/10/24(火) 21:32:32
なんだろう
原作スチルの筈なのに全く違った意味に見えるのは
そしてアリウス解放戦役まで半日ですか…
どんな√で攻略していく事になるのやら…
それと自レスでしたが、.600NEの威力に誤りがあったので、訂正させていただきます
正しくは.338ラプア・マグナムの1.5倍程、.50BMG(12.7×99mm弾、M82対物ライフル用)の半分程であり、7.92×94mm Patronen(7.92x94 Patr.318)と呼ばれる「パンツァービュクセ」対戦車ライフル(PzB39辺りがゲームでも出てくる)の使用弾薬と、ほぼ同等の威力でした
この場をお借りしてお詫び申し上げます
- 97二次元好きの匿名さん23/10/24(火) 21:33:43
至近距離から顔面にぶち込むんだから関係ねぇな!(頭デンジ)
- 98二次元好きの匿名さん23/10/24(火) 21:36:04
作戦開始残り12時間か
パテル派の説得も上手くいって味方の士気も高いし大丈夫そうだな
ミカが凄いかっこいいな… - 99二次元好きの匿名さん23/10/25(水) 07:54:27
──エデン条約調印式会場通功の古聖堂──
「キキッ、このマコト様の移動経路を指定してくるとは……ティーパーティーめ……」
「仕方ないじゃないですか……『空から来たりしたら領空侵犯で訴える』なんて言われたら……車も装甲車を向こうで出してくれたんだからよしとしましょう……」
──万魔殿議長 羽沼マコト、到着─
さあ、もうすぐ調印式の時間が迫って参りました!通功の古聖堂前からお送りいたします!トリニティゲヘナともに緊張した面持ち!よく知った様相です!さてこの会場ですが、歴史のある場所、戒律を定めた場所でもあります!
「ミカさんは大丈夫でしょうか……」
「なに、心配ないさ……私たちが認めたんだ……少しは親友を信用しようじゃないか」
「そうですね……ふぅ……セイアさん、お願いします」
「ああ、任された。ナギサも、口上の読み上げを頼むよ……」
ティーパーティー 桐藤ナギサ 百合園セイア登壇
"すごい警備だね、ツルギやヒナまでいるよ"
「我らはこれより……新たな時代を歩む!禍根の根を絶ち!例え相容れぬとしても、!戒律は役目を終え!蟠りの全てを廃し!楽園へと至るまで!歩みを止めぬことをここに誓う!我等こそ!楽園へと至る道の守護者也!」
指を浅く切り、契約書に血を垂らす。古い古い、契約の礼法。
ゲヘナの主とトリニティの主が手をとった。 - 100二次元好きの匿名さん23/10/25(水) 13:12:58
ついにエデン条約編が本格化して来たな…
先生も近くに来てるのかな? - 101二次元好きの匿名さん23/10/25(水) 20:19:55
トリニティ側は今からどうなるかを知っているけど
何も知らないゲヘナ(マコト)がどうなるかは楽しみ - 102二次元好きの匿名さん23/10/25(水) 21:04:09
- 103二次元好きの匿名さん23/10/25(水) 21:05:51
マコト分からされてて草
ティーパーティと一緒にお茶会とか滅多に出来るもんじゃないだろうしよかったですね() - 104二次元好きの匿名さん23/10/25(水) 21:59:25
「準備は?」
「……問題なし」
「はい!終わりました!チェックと色々な確認も!」
「(スッスッスッ……)」
「全て整ったな」
──アリウススクワッド、到着──
「こ、これから辛いことになっていくんですね、みんな苦しむんですね……」
「なに、そう心配することはないさ」
集まり、最後の確認をしていたスクワッドに近づく人影があった。
「来たか、事務長……首尾はどうだ?」
「いやぁ思ったより時間がかかりました。ですが、準備は万全、首尾は上々、細工も流流……後は仕上げを御覧じろ、といった具合ですね……ミカ様…おっと失礼、潜入中の癖が……聖園ミカもここへは来ません、眠っていただきました」
──事務官、早瀬リア、到着──
「さっき巡航ミサイルに点火したって連絡があった。時期に着弾する。」
「そうか……では、行くとしy「ああ、その必要はありません」なに?」
「そのミサイル……飛びませんから」 - 105二次元好きの匿名さん23/10/25(水) 22:07:31
ミサイル不発良し!
リアの交渉の結果が上手くいって何より - 106二次元好きの匿名さん23/10/25(水) 22:10:31
スクワッドの面子も全員トリニティ(もしくは別の場所)で保護!
アツコやヒヨリ、サオリにミサキも助けねば - 107二次元好きの匿名さん23/10/25(水) 22:11:16
ああ、流石に低威力版でドカンやって茶番の間に~じゃなかったか
- 108二次元好きの匿名さん23/10/25(水) 22:30:30
「ど、どういうk…ガッ!?」
飛来した弾丸がヒヨリの頭を射抜いた。
「ヒヨリ!?伏兵か!?どこから?」ダァンッ!
続いて、ミサキがすぐ側からの凶弾に倒れた。
「ミサキ!?事務長!どういうことだ!」
「どういうことって……はて?どれのことでしょう?ミサイルが飛ばないことですか?それともヒヨリが撃たれたこと?はたまたわたしがミサキさんを撃った理由ですか?」
「まさか…裏切ったのか?わたしたちを裏切ったのか!?答えろ!リア!」
責めるように問うと、目の前の女はクツクツと笑いだした。
「裏切る?くふふ……異なことを……最初からそちら側についたつもりはありませんよ?
そうそう、ミサイルですが……まったく関係ない燃料を送らせて貰いました」
「くっ!?『総員傾注!事務長が裏切った、直ちに行動を開始せ『ガァン!』!?どうした?』」
『な、なんでこんなところに兵隊が?』
『弾が!?弾が出ない!?』 『なんで、おまえ達が……』 『くそッ!?囲まれた!増援をおk…(ザザァッ……)』
無線から聞こえるのは混乱しきったアリウスの生徒達の悲鳴とノイズばかりだった。
「なにをした!?」
「何って……ミサイルと同じことです……こちらから送った物資、全てアリウスの兵器の規格に会わないマカロフ弾薬や5,45mm弾薬を送らせて貰いました。一番用心深いサオリさん達の銃の弾薬が別のものでよかった……サオリさんが確認してくれたお陰で、なにも疑われること無く今日まで過ごせました」
『ああ、点検だ……トリニティからの横流し品だからな、湿気ってたらまずい……問題ないな』
「リアああああぁぁぁぁっっっっ!!」
ダダダッ!
怒号とともに放たれた弾丸がリアを襲った。
「ガッ!?…………(ボソッ)」ドサッ - 109二次元好きの匿名さん23/10/25(水) 22:33:33
あーね
弾薬規格の違いを把握できない程ばにばにしてたワケダ
丸投げオブ丸投げの現場ベアおばとばにばに抜けの事務員ちゃんたちの作戦勝ちなワケダ - 110二次元好きの匿名さん23/10/25(水) 22:38:05
- 111二次元好きの匿名さん23/10/25(水) 22:39:35
なんならぼそっと呟いてるしコレを合図に本拠の方に正実とかが殴り込んでるまである
- 112二次元好きの匿名さん23/10/25(水) 22:47:23
というか、マカロフ弾やら5.45mm弾やらって…もしかしなくても赤冬系統の銃の弾薬規格筈では…?
まだマカロフ弾は9×18mmと、様々な組織でよく使われている9×19mmパラベラム弾と寸法がまだ似てなくも無いが(弾丸径が前者の方が太め)、5.45mmこと5.45×39mm弾は、トリニティ・アリウスで用いられる似た威力の他の弾丸と、類似性が薄い筈なんだが…
一体どうやって入手して送りつけたのか…
そしてこの差すら気がつけなかったアリウスの現状… - 113二次元好きの匿名さん23/10/25(水) 23:06:19
補足の自レス
流石に、アズサやサオリが使うARの弾薬である5.56×45mm弾の、専用マガジンであるSTANAGマガジンと共用できる.300 AAC Blackout弾を、そのマガジンに詰めて送るという酷い初見◯しをしなかっただけ、有情と言えなくもないか…(現実だと無理矢理装填して発砲すると、途中で詰まって機関部や銃身に大ダメージを与えて自爆するとか)
リアルサバイバル系某ゲーでも、暴発せずとも弾薬取り違えが起きる事があるとか…
そして最後の方で撃たれた様に感じる台詞が流れてきましたが、これは一体"誰が"発した台詞なんでしょうかね…?
(楽しみ)
- 114二次元好きの匿名さん23/10/25(水) 23:21:13
「うりゃあああぁぁっ!潰れろ!」ガァン!ガァン!
「くっ!次から次へと……!?お前は!?」
「へへ……お久しぶりですねぇ!サオリ教官!」
トリニティの白い制服を着た影が突っ込んで来た。
突撃を避け、振り替えると、そこに立っていたのは『血祭キョウカ』一時は庇ったこともあったが、壊れてしまった同胞だった。
「うりゃあああ!」
突撃、銃撃、前蹴り、タックル、撃たれる、無視、また突っ込んで銃撃……
「なんだその戦い方は!?わたしはそんな戦い方は教えた覚えはないぞ!」
「へへ、なんだかわたしには、トリニティの方が性に合ってたみたいで……サオリ教官もどうっすか!楽しい、っすよ!」
「くぅ!?」
攻勢の回転数が上がる、払い、避け、銃撃を加えて対処してきたが徐々に被弾が増えてきた。攻勢に出た分向こうの被弾も増えているが、全く倒れる様子どころか堪えた様子がない。
「くっ!」ダァン!チッ!
「いったいっすねぇ……女の子の顔に傷つけるとか……ひどくないっすか?」シュゥゥ……
「(!?顔の傷が、治っている?)なんだ、それは?」
「まったくです……話の途中で撃つなんて……」
な、なぜだ……?確実に額を射抜いた筈だ……死にはしなくともしばらくは動けない筈だ……
「なぜ……おまえが動ける!?リア!」
「礼儀がなってませんねぇ」 - 115二次元好きの匿名さん23/10/25(水) 23:29:36
「Yes!I am!」
- 116二次元好きの匿名さん23/10/26(木) 08:34:57
ほ
- 117二次元好きの匿名さん23/10/26(木) 08:39:04
いやリジェネ付与って改めてエラい初見殺しだな
- 118二次元好きの匿名さん23/10/26(木) 15:56:41
まさか事務官側に神秘が強くてリジェネをかけられる同期がいたとは想定できまい
ずっとヴァニタスヴァニタスで分かりようもなかったわけだが - 119二次元好きの匿名さん23/10/26(木) 20:06:13
「っ!姫っ!」
起き上がったリアはアツコを引き倒して背中に膝をいれていた。
「わたしも優しくしてくださっていた姫様には酷いことしたくないんですけどねぇ……でもこれ戦なんですよ……事務員だからって嘗めすぎでは?わたしこれでも内戦末期まで戦ってたんですよ?……まあ、保険はかけていましたけど」
「くっ!」
「キョウカ」
「はいっす!リアさん!」
アツコを人質に取られてわたしが動けないことを察したリアは、キョウカを呼び戻した。
「お疲れさま、どうだった?久しぶりのサオリさんとの戦闘は」
「う~ん、前の方が強かった気がします。なんか余裕無さそうだし」
「そうですか……サオリさん、貴女たちはなぜトリニティに戦いを挑んだんです?」
アツコの上からリアが問を投げた。「なぜ?」決まっている!
「マダムの命令と、トリニティに奪われてきた憎しみだ!お前も!憎んでいた筈だろう!?なぜトリニティに与する!?」
返答を聞いたリアは呆れた様にため息を吐いた。
「はぁ……話になりません……(ダァン!)『ガハッ!?』」
「アツコ!」
アツコはリアに撃たれ、ヘイローが消えた。ひび割れなどはなかったから息は恐らくある。
「連れていきなさい……」
「いいんすか?だいぶ削りましたけど、それでもまだまだ動きますよ?」
「いい、こっちもまだ『祝福』が残ってるから……それに……
いい加減頭にきました」 - 120二次元好きの匿名さん23/10/26(木) 20:22:52
- 121二次元好きの匿名さん23/10/26(木) 20:29:56
やっぱリジェネは強いな…
でもサオリも強いけど今回はリアの勝ちかな? - 122二次元好きの匿名さん23/10/26(木) 20:32:25
107(+27)対97か…
リジェネ込みで37のアドバンテージか…?
(もしくは単純にダイスで上回ったのでノーダメージか) - 123二次元好きの匿名さん23/10/26(木) 20:50:26
早瀬リア(107)リジェネ27
錠前サオリ(97)
アツコの取り落とした『スコルピオ』を乱射しながらリアが突撃した。転がって回避し、こちらも打ち返した。避けきれないと見て左腕で受けた様だが、暫くすると傷口が煙を上げて塞がっていく。
「くっ!またそれか……」
そうこうしているうちに1mまで距離を詰められる。身長差から低い位置に打ち込まれる打撃に少しずつ増えて行き、下段蹴りを跳んで避けられ、そのままヘッドバットを喰らった。
「なぜだ!なぜ裏切ったリア!私たちも!お前も!トリニティを恨んでいた!憎んでいた筈だろう!?(ガンッ!)ガハッ!」
よろめき、叫ぶわたしに馬乗りになったリアからさらにもう一度ヘッドバットをもらった。
「話にならない…わたしはトリニティを恨んでいない!わたしが動く理由はわたしの怒りとわたしが受けた恩義のためだ!」
額から流れた血が煙を上げながら引いていく。
「もう一度聞くぞ、錠前サオリ……お前はなんのために戦っているんだ!」
揺れる頭に叫びが響く……知れたこと……全ては虚しい、トリニティに奪われてきた憎しみを清算する、ツケを払わせること……そのためにわたしは……わたし達は!
「トリニティへの憎しm(ガンッ!)ガハッ!」
胸倉を掴んだリアが再度頭を振り下ろした。
「違うだろう……それは、その憎しみは私達のものじゃないだろう!戦いを挑むなら!自分の理由で戦えよ!錠前サオリ!」
わたしの……わたしの理由…?
サオリのバニタス dice1d60=19 (19) (最低40)
ばにまいなす dice2d40=18 32 (50)
- 124二次元好きの匿名さん23/10/26(木) 20:52:02
ば に た す
完 全 霧 消 - 125二次元好きの匿名さん23/10/26(木) 20:56:21
一発で解放されてる…
- 126二次元好きの匿名さん23/10/26(木) 21:00:37
一撃で浄化されるサオリさん、、、
- 127二次元好きの匿名さん23/10/26(木) 21:10:07
そりゃ仲間から言われたら本編よりすんなり晴れるワナ
ていうかリアちゃん本当は熱血系キャラなのかな?黒服との取引も含めて自己犠牲系熱血ガール? - 128二次元好きの匿名さん23/10/26(木) 21:22:34
取っ組み合いからの頭突き展開で洗脳から目醒めない奴なぞそうそういないからな
- 129二次元好きの匿名さん23/10/26(木) 21:27:07
わたしの……わたしの理由は……
『サオリ姉さん』『サオリ姉さん』『サッちゃん』
『サオリ』
……ああ……なんだ、そうか……そうだったのか……わたしが戦う理由は…!
「『家族』だ……わたしは、アツコとヒヨリとミサキ、それにアズサ……わたしの家族を守りたかった。だから戦った。」
だが……なんだ?このくすぶる感情は?
「……奇遇ですね、わたしもわたしの『家族』を守りたかった……だから傷つけられた怒りで戦っている」
「……そうか、わたし達がしたいことは……そんなことだったのか……ありがとう、リア……お陰でスッキリした……」
「ええ、その程度、ありふれた理由です」
「だが……いや、だからこそ」
「ええ、だからこそです」
構える
「わたしの家族に銃を向けたんだ……殴らせてもらうぞ……早瀬リア!」
「いいでしょう、付き合ってあげますよ……錠前サオリ!」
銃を捨てて殴り合う。互いの拳が相手をとらえ、続く蹴りがかち合いまた殴る、仰け反った互いの胸倉を引き寄せて、額を思い切りぶつけあい、離れて拳を振りかぶった……
リア dice1d50=4 (4)
『祝福』リジェネ dice1d50=37 (37)
サオリ dice1d50=43 (43)
- 130二次元好きの匿名さん23/10/26(木) 21:29:08
迷いが晴れたら逆転される、文官らしいな
- 131二次元好きの匿名さん23/10/26(木) 21:41:07
互いの拳が顔をとらえた、だが、リーチの長いわたしの方がより深く突き刺さった。
「ガハッ!?」ドサッ
「ハァ……ハァ……」ドサッ
振り抜いた拳はリアを打ち倒した。息が上がり、わたしも尻餅をつく。
「いったぁ……さすがサオリさん……『祝福』ありでもかなり堪えますね……」
「お前こそ……文官のクセにここまで動けるとはな……これからどうするつもりだ?」
「どうもこうもありません……最後までやりますよ……」
ドタドタドタドタ!
「リアさん!戻ってきました!」
「ああ!もう!お姉ちゃんまたこんなになって!」
「ん、リアはもう少し冷静になるべき」
「はぁ、またミチルさんとミカ様のお叱りを受けますよ」
ジャキッ!
「(……ここまでか)」
「さ、行こうか、錠前サオリ、私達の行くべき場所へ……」 - 132二次元好きの匿名さん23/10/26(木) 21:41:29
殴り合って友情深めるとか少年マンガの青春かよ
青春だったわ - 133二次元好きの匿名さん23/10/26(木) 22:21:29
これが透き通る世界観か…
- 134二次元好きの匿名さん23/10/26(木) 22:34:00
スチルがいっぱいだぁ(幻覚)
- 135二次元好きの匿名さん23/10/27(金) 08:12:54
さすが最初のスレで叛骨心100オーバーを記録した女だ、怒りでバニタスを焼き尽くしてる
- 136二次元好きの匿名さん23/10/27(金) 16:53:24
- 137スレ主23/10/27(金) 18:03:23
- 138二次元好きの匿名さん23/10/27(金) 22:52:12
- 139二次元好きの匿名さん23/10/28(土) 08:15:19
理不尽な仕事も……心ない罵声も……自信への侮辱も……アリウスで己に降りかかる全てに耐えてきた……壊された家族の世話をして、一握りだけあった幸福が失われたことを見せつけられることにすら甘んじて耐えてきた……いつかみんながまた笑える様になることに一縷の望みをかけて……全てはこいつに報復するために…………だけど……いや、だからこそ……!
「お前が『親』を語るな!わたしの……わたしとユウミの母親は『おかあさん』だけだ!」
こいつが『親』を瀆すことにだけは我慢できなかった - 140二次元好きの匿名さん23/10/28(土) 08:59:19
"みんなから話は聞いたよ"
"随分とアリウスの生徒達に非道を働いてくれたみたいだね"
『あなたが『先生』ですか……初めまして、私の名はベアトリーチェ、『ゲマトリア』のメンバーを務めております。同僚から、あなたのご活躍については数多伺っておりますよ』
"あっ、それ以上話さなくていいよ。耳が腐りそうだから"
『ほぉ?もしや何か誤解をしているのでは?わたしは『大人』として子供達にこの世の有りようを『教え』導いただk"黙れ"…?』
"もういい、それ以上口を開くな。"
"はっきり言ってあげるよベアトリーチェ"
"私はあなたに敵対する、私はお前を『大人』と認めない"
『……子供の戯れ言のような理想を疑いもしない哀れな『大人』……あまつさえわたしに敵対するとは……ある意味見込み通りですね……いいでしょう、あなたはわたしの敵です』
"あなたは『子供』と『教え』と『学び』を侮辱した。『家族』の有りようすら汚したお前は、これ以上わたしの生徒に関わるな" - 141二次元好きの匿名さん23/10/28(土) 09:27:05
流石先生、、、
- 142二次元好きの匿名さん23/10/28(土) 09:50:56
- 143二次元好きの匿名さん23/10/28(土) 10:11:37
確かに過労になりそうなぐらい頑張ってる先生からしたらそうだよな…
先生も手伝ってもらう時はあるとはいえ自分でやってるし - 144二次元好きの匿名さん23/10/28(土) 16:22:32
- 145二次元好きの匿名さん23/10/28(土) 19:57:38
- 146二次元好きの匿名さん23/10/28(土) 20:44:52
トラバサミ、小型でも骨はイってそうだなぁ
- 147二次元好きの匿名さん23/10/28(土) 21:00:21
パテル分派が抑え、逃走を図った生徒も罠を突破できずにいるうちに正義実現委員会や他分派の私兵も到着した結果、キヴォトス基準でかすり傷程度の傷を負ったものが数名出た程度で、展開していたアリウス生徒は皆捕縛された。
その顔は皆一様に絶望へと染まった。
「ああ……終わりだ……」 「このまま死ぬんだ」
「どうして……なんで……」
「ここから……どうなっちゃうの……」
捕縛を終え、一休みしていたトリニティの生徒達は皆痛ましいものを見るように彼女たちを見ていた。
「みんなお疲れさま⭐」
─トリニティ総指揮、聖園ミカ到着─
「ミカ様!」
声をかけた生徒を手で制して、捕らえられ、一ヶ所に集められてうなだれるアリウス生たちの前に歩み出る。
「アリウスのみんな……わたしのこと覚えてる?」
「聖園ミカ……」 「事務官のとこに来てた」
「潜入の手引きをした筈じゃ……」
「あ、お菓子の人だ」 「ロールケーキの人」
「あは⭐結構覚えてくれてたんだ……」スッ
「!?ミカ様!」
聖園ミカはその場で頭を下げた。
「みんな……ごめんね……助けに来るの……とっても遅くなっちゃった……本当にごめんなさい」
最初は止めようとしたトリニティ生達も後に続いて頭を下げ始める。
「ごめん」「ごめんね」「ごめんなさい」
「本当にごめんなさい……だけど約束する。これ以上貴女たちを傷つけさせない!トリニティはこれ以上貴女達に危害を加えない!」
「そ、そんなこと言われても!任務に失敗した私達はもう!」ギュッ
叫んだアリウス生をミカが抱きしめた。
「私達が!誰にも手出しさせない!」
「!……う…ヒック……ううぅ……」
「おいでよ、トリニティに」 - 148二次元好きの匿名さん23/10/29(日) 00:17:18
ほ
- 149二次元好きの匿名さん23/10/29(日) 09:09:37
「あ!いた!ミカ様!」
泣き出したアリウス生達が落ち着くまで様子を見ていると、キョウカちゃんが帰ってきた。
「あ、捕虜を集めてたんすね、じゃあこの子もお願いします」
そう言って下ろしたのは薄紫の髪をした女の子。
「あ、姫ちゃん」「姫様!?」
「じゃあスクワッドも」 「ほぼ壊滅?」
「じゃ、あたしは先輩のとこに戻ります!」
「ミチルちゃん、あとは任せるよ」
「はい、お任せを……マイ、ユウミ、貴女達も行きなさい」
「ん、わかった」「はい、ミチル様」
走ってる途中で何人かの生徒に指示を出し、たどり着いて入ったのは先に行かせた子達に囲まれるリアちゃんと錠前サオリ、そして……
『貴女もです事務長…『親』同然の私を裏切るなど……』
赤い肌で白いドレスを着たこの騒動の元凶のホログラム……
「黙りなさい」
聞くに耐えない……彼女たちに苦痛を強いて、疑問すら抱けないほど追い詰めていたことが許せない。
「これ以上わたしの同胞と『共犯者』に関わらないで」 - 150二次元好きの匿名さん23/10/29(日) 09:29:34
ミカかっこいいな…
いいぞもっと言ってやってくれ - 151二次元好きの匿名さん23/10/29(日) 11:04:57
「はぁ……それで?どうするつもりですか?」
「勿論、お前に報復する」
「ほぅ……そうですか……それは好都合です。
アリウスの残った兵力で相手をしてあげましょう……そして事務長……ここまで私を欺いた褒美に、貴女は私直々に捻り潰して、崇高に至る糧にしてあげましょう。」
ギザギザの歯を剥いてベアトリーチェガチャン嗤う。それに対して事務長……リアもクツクツと嗤った。
「……何が可笑しいのです?」
「ああ、いや、私達が向かったときに迎え撃つ余力が残ってるつもりなんだと思って……」
「当たり前です、貴女たち子供を相手にするなど私にとっては簡単なk(ドガァァァン!)」
通信越しに爆音が轟き、ホログラムのベアトリーチェが炎に包まれた。 - 152二次元好きの匿名さん23/10/29(日) 12:00:32
──リアがサオリに撃たれた直後──
「……(ザザッ)…始めろ」
「ん、事務長からの合図出た」
「「ヨシッ!始めよう」」
アリウスの倉庫で待機していた事務官組が動き出した。
「ミサイルの点検するので通してください」
「あぁ?早くしろ!」
飛ばなかったミサイルを点検すると言えば通路にいた「大人」は通してくれた。
「……」「……」「……」ガチャガチャ!ブチブチ!カチッ!
「よし、できた。タイマー動かすよ」
「「やったれ!」」
40:00 …39:59…39:58……
「ヨシッ!」
タイマーが動いたのを確認して、あらかじめ物資を積み込んでおいたトラックに乗り込む。
「補給物資届けてくる」
「……なぁ、お前ら」
「(ビクッッ!)……な、何か?」
「…………いや、なんでもない……気をつけてな」
出口に向けてトラックを走らせる。出口を抜けて、暫くした後、後ろから爆音が響いた。 - 153二次元好きの匿名さん23/10/29(日) 18:05:31
ほ
- 154二次元好きの匿名さん23/10/30(月) 02:05:36
保守
- 155二次元好きの匿名さん23/10/30(月) 04:17:34
先生私怨入ってんぞ
- 156二次元好きの匿名さん23/10/30(月) 07:51:37
「こっち!包帯持ってきて!」
「こっちも!てかあんた達撃ちずぎ!マイさんも!なにあの罠!がっちり食い込んでんだけど!?」
「ん、ごめん、アリウスだとあれくらいやるからつい」
「い、いいんですよ……治療してもらえるだけ有りがたいんで……」
古聖堂前の広場では、捕縛されたアリウス生達が治療を受けていた。
「軽食持って来ました!後からもっと来ますから、手が空いた人から食べちゃってください!」
後づめの部隊も到着し、軽食が配られ始めた。
怪我の確認を終えた戦闘員は受け取った軽食を食べて一休みし始めた。
「……(じー)」
「いただきます」「……(ジュルリ、ジー)」
「……ほら、貴女たちも」
「い、いいの?」
トリニティ生達が食べているのを羨ましそうに眺めるアリウス生達、彼女たちにも軽食のサンドイッチがさしだされ、おずおずと受け取って口をつけた。
「…………はむ…あむ…(ポロポロ…)」
「うわっ!?どうした!?傷が痛むのか!?い、医者ー!救護ー!?」
「ち、ちがっ…おいしくて……うえぇ……」
食べて泣き、周りが焦って救護を呼ぶ、ちょっとした混乱はあったが古聖堂前はつかの間に和やかな空気が流れていた。
「……ゆっくり食べなさい……誰もとったりしないから……」
「うぅ……う゛ん゛……」 - 157二次元好きの匿名さん23/10/30(月) 17:58:28
保守
- 158二次元好きの匿名さん23/10/30(月) 18:50:21
- 159二次元好きの匿名さん23/10/30(月) 19:11:53
皆が集まった広場に、リアやサオリ達に肩を貸されながら歩くスクワッドを引き連れてミカが戻ってきた。
「「「ミカ様!」」」
吐きそうになってた2人は立ち上がり、運転席にいた次長も降車して駆け寄った。
「あ~とりあえず落ち着きな、お疲れさま、さっきので察したけど、首尾は?」
気持ちが高ぶり、直ぐにでもミカと話したそうな部下達を宥めてリアが作戦の状況を確認した。
「作戦通り、不発したミサイルを発射タイマーに偽装した爆弾で爆破。タイマー起動後、我々は予め積み込んでいた物資と共に脱出しました。」
「そうか……よくやった……わたしが居ないアリウスでよく事務を回し、この作戦を遂行してくれた……本当によくやった……」
リアが小さな体で3人を抱きしめた。
「本当にありがとう、貴女たちが居なかったらうちの生徒達はもっと傷を負ってた……よく頑張ったね……」
ミカも労いの言葉をかけ、3人を抱きしめた。
「そ、そんな!」「わたし達は従っただけで」
「事務長の代わりをしただけです!」
「いいや……おまえ達が代わりをしてくれたお陰で私が動けた……私の家族や多くのアリウス生が救われた……おまえ達は私の誇りだ」
自分達を事務員に取り立て、地獄のような訓練や労働から掬い上げたミカとリアの言葉に、事務官達は今までの苦労が報われた気がした。
─この世は虚しい、この世の労務も虚しいのかもしれない……だが、その働きが報われる時は、いつか必ず来るものだ─ - 160二次元好きの匿名さん23/10/30(月) 22:12:20
ミカがその場を離れ、リアや、パテルの副官であるミチルもそれに付き従う。
「お、お疲れさまでした!」「ん、お疲れ」
「後は私達に任せて」「ゆっくり休むんすよ!」
ユウミ、マイ、ミスズ、キョウカも三人の肩を叩いて後に続く。
ミカが登壇する……壇上に立ったミカは首長の顔をしていた。
「聞いて、トリニティのみんな!みんなのお陰でこの局面を乗り越えることができた!アリウスのみんなをこの場に率いれることができた!本当にありがとう!アリウスのみんな!トリニティは!貴女たちを歓迎する!」
「ミカ様!」「ミカ様ありがとう!」
「ミカ様万歳!」「トリニティ万歳!」
トリニティ、アリウス問わず、歓声が上がった。
ミカがスッと手を挙げるとピタリと止んだ。
「だけどまだ、やらなければならないことがある、しなければ今後に憂いを残すことになる……」
トリニティ生はピンと来ず首をかしげ、逆にアリウス生達はすぐに思い至ったのか顔を強ばらせた。
「アリウスの首魁、ベアトリーチェの撃破。それをしなければ安心して明日を生きられない……そうでしょう?」
アリウス生の顔は暗い、ミカが言うのはその通りだが、アリウスにとってベアトリーチェとは恐怖の象徴。決して逆らうべからずとされた絶対者である。
「アリウス生達よ、立ちなさい!銃を取りなさい!絶望を越えない限り、貴女達に真の明日はやってこない!」
「ミカ様!」
言いきったミカに、トリニティから咎めるような声が上がった。
「いや、それでいい」
己の主人を糾弾しようとしたトリニティ生の肩を、アリウス生が掴んだ。
「わたし達は助けられた……だけど、心はまだベアトリーチェに怯えたままだ……今を逃したら、トリニティに居ても一生怯えて過ごすことになる」
そう言ったアリウス生の手は震えていた。
「でも!」
「だからッ!」
「止めないで!トリニティ!私達が!私達を救うのを止めないで!」
名も無きアリウス生の声に続くように多くのアリウス生が続く。「そうだ」「虚しいのは終わりだ」「明日のために」「自分達の手で」
暗かった瞳に熱が宿る。自由のための叛逆の意志がその背を押した。
「共に生きることを望むのならば!私の背に続きなさい!さあ!明日への道を拓こう!」
トリニティの旗を掲げたミカに率いられ、広場の総軍はアリウスへ向かった。 - 161二次元好きの匿名さん23/10/31(火) 08:38:50
──教官──
アリウスの内線後、ベアトリーチェの側につき、生徒達に過酷な教練を課してきた悪い大人達……。
「こっちだ、まだ日付が変わるまでは間がある!」
アリウスへのルートを知るサオリや事務官達を先頭にカタコンベを進む。
「!止まれ!」
その先に人影があった。 - 162二次元好きの匿名さん23/10/31(火) 18:28:12
人影の数は10を超える程度、衣服には焦げあとが目立ち、中には片腕をだらりと下げたまま銃を構える者もいた。
「よぉ……随分とやってくれたなぁ……クソガキ共……!まさか全員寝返ってたとはなぁ……!」
「教……官……」
怒気を滲ませる大人……教官達に幾人かは萎縮した様に呟いた。
「まったく、飼い犬に手を噛まれるとはこの事だ……お前ら全員特別訓練だ!……鍛え直してやるよ……クソガキ共!」
その声に合わせる様に教官達は銃撃を開始した。
全員危険な場所は避けたものの幾らかは被弾し、傷を作った。
「みんな!落ち着け!」
サオリが声を張り上げる。
─そうだ─
「数はこちらが多い!陣形を整えろ!」
声に従い浮き足だった皆が落ち着きを取り戻した。
─それでいい─
「恐れるな!私達にはミカ様がいる!トリニティがついている!」
リアも声を張り上げ、軍を鼓舞する。
「おら!どうしたガキ共!来いよぉ!」
─それでいいんだ─
「停まるな!前へ!進め!明日を掴め!」
─とまるな─
「総員……突撃ぃ!」
─進め!─
進め……虚しさなんて振り切って……我々には虚しさしか残らなくとも……未だ若いおまえ達は……前へ……明日へ……未来へと……進んでいけ…… - 163二次元好きの匿名さん23/10/31(火) 19:17:33
生徒達の後ろにいた先生は、足を止め、生徒達に倒され、通路に倒れる教官達を見た。
"………………"
「なんだよ……言いたいことがあるなら言いな……」
起き上がる気力はもはやなく、倒れたまま呟くように言った教官に、先生は暫し躊躇った後に言った。
「……あなた達は……きっと『良い大人』ではなかったのだろう……。だけど……あんな形でも、自分達の責任を取ろうとしたことには、敬意を表します……あなた達は『大人』です……」
それだけ言って先生は駆け出した。
「…………うるせぇよ…………」
外を知らず、未来の希望を知らずに育った子供だった彼女達……『大人』の在り方を見ずに育った彼女たち……それでも子供達は不格好でも『大人』になっていた………… - 164二次元好きの匿名さん23/10/31(火) 20:59:39
──カタコンベの出口付近──
崩れたところや壊れた所が目立ったカタコンベ内部と、遠くに見える真新しい焼け跡が目立つアリウスの土地に比べて明らかに整えられた場所に出た。
『………………』
今まで走ってきた足を緩め、その場に止まって静かに手を合わせた。この場にいるアリウス生皆が手を合わせた。
"ここは……?"
「お墓です……」
先生の問いに手を合わせて目を閉じていたリアが答えた。
「埋めては掘り起こし……ようやく静かに眠らせることができました……希望を持つことが許されないアリウスで唯一祈ることが許される場所がここだった……」
"…………"「…………」
ここに眠る者達を先生もミカも知らない……それでも、その眠りが安らかであることを願って手を合わせた……。
「行きましょう……祈るのは……また後でいい……」
生徒達は行く……この先を生きるために…… - 165二次元好きの匿名さん23/10/31(火) 23:30:20
ほ
- 166二次元好きの匿名さん23/11/01(水) 10:22:29
校舎に入って暫くした後……
「下がって!」「後ろに!」「危ない」
事務官達が盾を構えて部隊の前に躍り出た直後、激しい銃撃が彼女たちを襲った。
「「「あああああああああっ!?」」」
激しい銃撃に隊の歩みが止まる。銃撃の出所は1つの人影……彼女たちは知ることもないが、巨大な火砲と機関砲を携えたその者こそユスティナで最も偉大とされた聖女バルバラの写し身である。
「まさか……こんなものまで用意していたなんて……」
忌々しげに唸るリアの前に歩み出るものがいた。
「サオリ、リア……ミカやスクワッドを連れて先に行け……ここは私達が抑える」
白洲アズサ、リアと共に潜入していた生徒の一人、更に他のアリウス生もそれに続いて前に出た。
「サオリさん!行って!」「マダムは任せたよ!」
「……すまない!たのむ!」
「無茶しちゃダメだからね!」 - 167二次元好きの匿名さん23/11/01(水) 13:13:29
ほ
- 168二次元好きの匿名さん23/11/01(水) 19:54:28
アズサ達に任せてミカやスクワッド、リア達が通路を抜けていく……バルバラがそこへ銃撃を加えようとすると、そこへ大量の銃弾が撃ち込まれ、続いて手榴弾が投げ込まれて爆発した。
「どこを向いている!お前の相手は私達だ!」
(すまない……無茶するな、と言われたが……それは約束できない……だって……)
口角が上がるのを抑えられない、周りを見れば皆一様に笑っている。
今まで、言われるがままに従い、奪われて来た……アズサこそ逆らうことを選んでいたが、他はそうして来なかった……そこに来て迎えた、初めての、誰に言われたからでもない、『自分達でした選択』……思うがままに戦う喜びが彼女達を突き動かす。
「我らはなんだ!?」
『我らは墓より出でた者!』
統制射撃、一矢乱れぬ5.56mm弾の雨がバルバラを撃ち据える。バルバラも砲の一撃を持って応戦するが、隊がサッと割れて回避される。
「我らはなんだ!?」
『我らは虚しい鎖を千切る者!』
盾を構えた数名が、笑みを浮かべて突撃し、バルバラを奥へと押し込んだ。
「我らはなんだ!?」
『我らは自由を望み!歓喜を叫ぶ者!』
盾を構えた兵が退き、起き上がろうとしたバルバラに榴弾が降り注いだ。
バルバラの機関砲が唸りを上げ、幾人かが凪払われて地面に転がったが、その痛みすら心地いいとばかりに笑みを浮かべて立ち上がる。
「ハハハ!良いぞ!我らは生きている!我らは自分の意思で戦っている!我らはなんだ!?」
『我らは軍!故に我らは─レギオン─』
歓喜を叫ぶ生徒達の闘争は続く - 169二次元好きの匿名さん23/11/01(水) 22:27:29
「よくも……よくもやってくれましたね!あなた達!」
至聖堂にたどり着くと、そこには怒り心頭に達したベアトリーチェが待ち構えていた。
「へぇ……思ったより元気そうじゃん、日サロでも行った?いい色に焼けましたね」
焦げあとがついた赤い肌をネタにリアが煽りを入れた。
「ただの小娘がいきがったものですねぇ……搾取されるべき存在の身でありながら……この私に逆らうなど…!」
「貴女達には人殺しの技術しかありません、表の世界に貴女達の居場所など存在し無いのです。貴女達は所詮『道具』なのです、大人しく所有者の言う事を聞いていなさい、貴女達に意思など必要ないのです」
「いいえ、それは違う」
捲し立てるベアトリーチェにミカが反論する。
「居場所なら作るものだよ。そしてそれは私達トリニティが用意した!それに……」
そこまで言って隣にいたリアを引き寄せる。
「その『道具』、私がもらっちゃったから⭐」
「み、ミカ様……そう言うことだから、もうあなたには従わない。それに……」
そう言ってリアは懐から紙束と手帳を取り出す。
「アリウスの生徒達に課した労働、事務室への収支報告、私へ課した事務手続き、武器調達の費用……その他色々……『道具』の手入れも、今までの『契約』への『対価』も支払われていないんだよね……大人としてどうなの?」
そう言ってリアは自らの武装である拳銃を構える。
「出来損ないに払うものなどありませんが、崇高に至る糧となる貴女たちへ見せて上げましょう!」
ベアトリーチェの脚が木の根の様に別れ、広がっていく。身体は縦に大きくなり、新たに生えた翼の様な物が木の枝のように別れ、蕾の様に閉じられていた顔が開花する様に広がっていく。背後には赤い光輪が展開され、その姿は正に〝怪物〟そのものだった。
「高位の存在たる、偉大な大人の姿を!」 - 170スレ主23/11/02(木) 09:33:13
ところでなんでこんなにいいねついてるんだい?(1
- 171スレ主23/11/02(木) 20:23:18
ベアトリーチェの手元に赤黒いエネルギーが集まり、球体となったそれをサオリやミカ達に放つ。
「避けろ!」
サオリの指示を聞くまでもなく動きだし、皆散って避けた。
サオリ、ミスズ、アツコの小口径銃弾を扱う生徒が頭部を狙って発砲したが、背部の翼のような器官から放たれた光線に焼かれて届かなかった。
「まったくもぉ!」
「図体デカイだけにしてほしい!」
足元にミカとリアが走り込み、根のような足に打撃と銃撃を加えた。
「小賢しい!潰れr(ズガンッ!)ッ!」
足元の2人を凪払おうと腕を振り上げたベアトリーチェの顔面に2発の銃弾が突き刺さった。
「あわわ……!?やっちゃいました!?ついにやってしまいました!?うわあああぁん!負けたらもうおしまいですぅ!?こうなったらありったけ撃ち込んでやりますぅ!?」
「ん、私にしてくれたことの『代金』、まだ払いきれないからポーチごと払うね……お釣りはいらない。」
『アイデンティティー』を構えてヒヨリが喚き、デグチャレフPTRDを構えたマイが呟いた。 - 172スレ主23/11/03(金) 08:09:14
- 173スレ主23/11/03(金) 11:43:13
「くっ!」
スティンガーの発射に気づいたベアトリーチェが、片腕を振って子弾に別れたミサイルを凪払う。当然無傷とはいかず、すり抜けた幾らかの子弾と共に手傷を追わせた。
腕を振り抜いた隙に生じた爆煙のベアトリーチェの体を駆け登る影が1つ。
「うりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃぁ!マダムぅ!」
─元一般アリウス生、血祭キョウカ─
背面を駆け上がった彼女は翼の付け根たどり着くと背負った2丁のショットガンを抜いた。
「うりゃああああああぁ!潰れろおおおぉぉぉ!」
弾倉一杯のスラグ弾と散弾が背中をズタズタにし、翼ののような枝を片方落とした。
「ぐっ!?あああああああああ!?ただの子供風情が!この私の威光を示す体に傷を!?よくもおおお!」
振り払われ、宙に浮いたキョウカに、赤黒い球体状のエネルギーが直撃した。 - 174スレ主23/11/03(金) 17:31:06
焼かれたキョウカが落ちていく。
「まずは一人目………………(ズガンッ!)!?」
脇腹に衝撃、腹に響く痛みに思わずベアトリーチェは目を向けた。
「…………(ムクリ)」ズガンッ!ズガンッ!ズガンッ!ズガンッ!ズガンッ!
焼け焦げたキョウカが腕を上げて銃口から煙を上げていた。さらには起き上がり、射撃を再開した。
「な、なぜ起き上がる!?アリウスの生徒にそこまでの再生力を持った生徒はいなかったはず!?」
「ええ、そうでしょうね、あなたは奪うばかりで、私達一般の生徒一人一人なんて録に見ていなかった!あなたが知るわけが無いでしょう」
マダムの疑問にミスズが答えた。
「お、お前は、事務長の!?いや、あなたは他より回復が優れている程度のはず…」
「ええ、そうでしょうね、あなたは逆らった私に傷を負わせては独房に入れていた!他者と関わらせなかった!私の再生は!私だけのものじゃない!」
「(シュウウウウウゥゥゥゥッ!)痛ったいっすうううううううううッ!」
体から煙を上げながら再生し、キョウカが起き上がる。
「他者の回復力を飛躍的に高め、傷を癒す、それが私の再生の本質!即死してないなら腕だって生やして見せる!やりなさい!キョウカ!」
「幾らでも撃ち込んでやるっすよお!マダムぅ!」 - 175スレ主23/11/03(金) 20:17:10
サオリ達の牽制射撃、ヒヨリとマイの大口径弾の狙撃、ミサキの爆撃、ミスズに強化されたキョウカの特攻……それらによってベアトリーチェが、押されていく。
「いいかげん……倒れて⭐」
そしてミカの拳が体に入り、同時にミサキのスティンガー1発も着弾し、体制を崩した。
(…!ここだ…!ここしかない!)
リアが背中に手を回して駆け出す……キョウカが、そうしたようにベアトリーチェの体を駆け上がり、花のように広がった頭部に到達し、背後から得物を抜き放った。
西部劇に出てきそうな外観とは裏腹に、小銃を少し小さくした程度の、ハンドガンにしては大きすぎるそれは、力無き彼女がこの日を夢見て磨き上げ、神秘を込め続けてきた怪物(ベアトリーチェ)への銀の弾丸。
「くたばれ!ベアトリーチェ!」 - 176スレ主23/11/03(金) 20:53:58
- 177スレ主23/11/03(金) 21:08:58
当たるかわからない……不安定な空中……普段の得物より思い銃……そもそも狙い撃つのに向かないハンドガンで、ただの事務員である自分が当てられるのか……?
疲労と不安で吐き気がする……銃の重さじゃない理由で腕が震える……もし外したら……決め手を1つ欠いて泥沼になる……
思考が悪い方に転がり始めたその時、流星横を追い抜いた。
「リアちゃん!」
自分を救ってくれた彼女、自分を日溜まりに連れ出してくれた聖園ミカが手を伸ばす……
嗚呼……私を導いてくれた彼女になら……私の全てをまかせても悔いはない…………!
─最後の弾丸に今込められる神秘を込める─
「ミカ様!」
最後の弾丸が込められた銃をミカに向かって投げた。
dice1d25=3 (3)
- 178スレ主23/11/03(金) 21:26:15
「ッ!させるかぁ!」
自らを破壊しうるだけの驚異を秘めた銃をベアトリーチェは腕を千切らん勢いで伸ばして叩こうとした。
「させない!」「ん、大人しくしろ」
「さ、させません!」「無駄!」
その腕はヒヨリやミサキ達に撃ち落とされた。
「ッ!リアッ!」
咄嗟に可能な限り……現在万全な状態換算でおよそ1割に及ぶ量の神秘を込めて投擲したため動けず、頭から落下したリアは、ミサキが滑り込んで受け止めた。
そして銃がミカに渡った。
「(……感じるよ……リアちゃん……)」
込められた神秘がはらむ感情……怒り、嘆き、悲しみ、憎しみ……そして明日を望む希望……
「くっ!おのれおのれおのれぇ!」
ベアトリーチェが最後に残った枝をミカに伸ばす。
「させるか!」「させない!」
サオリとサオリに支えられたリアが放った弾が枝をへし折った。
「終わりだよ!ベアトリーチェ!」
幕引きの弾丸が放たれた。 - 179スレ主23/11/03(金) 22:13:23
ベアトリーチェが……アリウスを支配していた怪物が倒れた。
「勝ったっすううううう!」
勝鬨を挙げるもの。
「…………ッ!」ぐっ!
無言で噛み締めるもの。
「やったねリアちゃん!」「ミカ様!」
分かち合うもの……皆が喜びを分かち合っていた。
そして後はベアトリーチェを連行しようかというところで……
「ベアトリーチェの回収は私達に任せて頂けないでしょうか?」
『悪い大人』が現れた。 - 180スレ主23/11/03(金) 23:05:46
「この様な形で出会う事になってしまい大変申し訳ありません、私の事は〝ゴルコンダ〟と………そして此方の者は〝デカルコマニー〟とでも呼んでいただければ」
首の無い男と抱えられた絵画……その不気味な姿に皆動きを止めていた。
「ッ!ゲマトリアの……」
「おや、あなたは……黒服の教え子でしたか……なるほど……子供とは言え見事な手腕でした。ならば、私達が来た理由はわかりますね?」
「ッ!」
警戒を強めるリアに他の生徒達も警戒度を上げた。
「うちの子に話しかけないでほしいな⭐」
"私の生徒に手を出さないでくれるかな?それとベアトリーチェは置いてって、彼女には聞くことがある"
先生とミカが前に出た。
「おや、これは失礼、傷つける意図は有りません。知人に有ったので挨拶をしただけです。それと、それは連れていかせていただきます。不出来な『舞台装置』とはいえ『一応は』それもゲマトリアですので」
「そういうこった!」
「させない!」「力ずくでも!」
「ダメ!」
連れていこうとする意思を見せたデカルコマニーに幾人かが実力行使に出ようとしたが、それをリアが止めた。
「だめ……相手は……ゲマトリア……悪い大人達……何してくるかわからない……!」
「そうです……貴女が黒服とした取引に従って使わなかった手札……しかしそれもあなた方が『それ』を倒すまでのこと……この校舎に保管されていたミサイルや他にも様々ございます。邪魔をするのはおすすめできませんよ?」
言葉は丁寧ながらも確かな脅し。
「ああ、勿論タダとは言いません、引き渡してくれるならあなた方に危害を加えないことを約束しましょう、これはその前金代わりです」
そう言って取り出した青い球体を放る。それはリアに吸い込まれた。
「それは、貴女が黒服との取引に差し出した神秘、幾らか目減りはしましたが、残った分はお返ししますよ……『逆転』と『反逆』興味深くはありますが、手元に置いておくには危険と判断されたようですのでね……さて、対価は払いました……後はわかりますね?」
「……わかった、うちの子達を傷つけないならもういい……さっさと消えて」
ミカが不機嫌そうに言うと、ゲマトリアの2人はベアトリーチェを連れて去っていった。
とりあえずは、勝った。
"「さて、色々聞かせてくれるかな?」"
……この後めちゃくちゃ説教された。 - 181スレ主23/11/04(土) 08:05:40
『……ばにたす…………』
「ああ~……ミチルちゃん、どうしよう……」
「……どうしようもなにも、ミカ様の始めた事なんですから、ミカ様が何とかしてください」
「ううぅ、ミチルちゃんの薄情もの!」
「では、私はユウミと出掛けてますので……」
あの後、色々な事があった。
まず、ベアトリーチェだが、ゲマトリアで能力を封じられた上で幽閉されることになったと、黒服を経由してリアに伝えられた。
教官と呼ばれていた大人達は、アリウス生達が襲撃したのは自分達のせいだと主張して矯正局に出頭した。
「お前らなぁ……こんなとこ来ないで友達と遊べよ……」
「いいんで~っす」
「今度先生が差し入れ持ってくるって言ってました~」
「!……ちっ!」
そしてアリウス兵達だが、正義実現委員会の本隊が到着するまでバルバラを相手取って戦闘を続けていた。
『『『くはははは!もっと!もっとだ!』』』
「ヒャッハハアアァ!壊れろぉ!」
……最高にハイになってるアリウス生とツルギちゃんのコラボはちょっと怖かった。 - 182スレ主23/11/04(土) 08:10:57
アリウススクワッドはというと……
「うわぁ!すごいです!夜なのにこんなに明るくてお店もたくさん!」
ヒヨリちゃんは連絡員で出入りしてたこともあって、割りと直ぐトリニティでの生活をエンジョイし始めた。
「ッ!もう、大丈夫ですから!」
「いいえ、まだ救護が必要です!」
ミサキちゃんは自傷癖があったせいで救護騎士団の子達によく構われている。
「えっと、こっちはどうしたらいいの?」
「うふふふふ♡手取り足取り教えて上げますね♡」
アツコちゃんは……ちょっと癖の強い子と関わってる事が多いけど、スクワッドの中では一番交友関係が広くなってる。
「……ツルギ、この後の訓練はどうする?」
「あー……4班に分けて乱戦にでもするか?」
正実や救護騎士団、たまにうちの事務室に来て仕事をしている。一生懸命働くから評判はいいけどちょっと天然気味だから3年生の子達からは心配されている。
「「「おかしい、私達が事務をするのは事務長が戻るまでだったはず……」」」
「ここでは私が事務長です。リアは副官ですので、貴女たちには継続して働いてもらいます」
「「「そんなぁ!(カリカリ!カタカタ!)」」」
「勿論、仕事分の報酬は出ます。菓子でも何でも好きにしなさい。」
「「「万歳!トリニティ万歳!」」」
事務官の子達はユウミちゃん共々ミチルちゃんが可愛がっている。
そしてリアちゃん達や他のアリウス生はというと……
『『『『………う゛ぁに~…』』』』
最高にハイになった反動と、今まで頑張って来たことを成し遂げて燃え尽き症候群に陥っていた…… - 183二次元好きの匿名さん23/11/04(土) 08:12:58
また言語失ってる…
とはいえ精神的に回復すればなんとかなるか - 184スレ主23/11/04(土) 09:04:08
- 185スレ主23/11/04(土) 09:04:59
─食事─
「はい、あ~ん⭐」
「う゛ぁに~」モグモグ
「えっと……とりあえず口に入れれば!」
「う゛ぁにtモガッ!?」
─おやつ─
「はい⭐リアちゃん紅茶だよ~、ゆっくり飲んでね⭐」背中とんとん
「う゛ぁに~」コクコク
「えっと……」バシャァ!
「う゛ぁnガフッ!?ゴフッ!?」
─睡眠─
「リアちゃん、一緒に寝ようね⭐」
「う゛ぁに~♪……スヤァ」
「うっ……ちょっと恥ずかしいけど……ほら!寝るよ!」バサァ!
「b……スヤァ」
─お風呂─
「リアちゃん、頭流すよ~⭐」
「ん~♪」シャワワワ~
「う゛ぁに!」フンス!
「え、なに?背中流してくれるの?じゃあお願い」
「う゛ぁに!」
「ちょっ!?ユウミ!?やめなさい!自分で洗えますから!」
「え?でもアリウスではみんな洗い合いますよ?」
『『『事務長覚悟~!』』』
「ちょっ!?まっt…んっ……」
──数日後──
「うふふ♪︎」優しい目
『『『……しにたい…』』』体育座り
燃え尽きから脱して言語は戻ったものの羞恥心で悶えるアリウス生達と優しい目で見るトリニティ生がいた - 186スレ主23/11/04(土) 16:28:52
アリウス生全員が燃え尽きから脱し、ばにばにしているときの妙に庇護欲をそそる野良猫や幼子のような姿からパテルを中心としたトリニティ生に可愛がられるようになってからしばらく……
「ミカ様、お茶が入りました」
「ん⭐ありがとうリアちゃん⭐」
事務室に遊びに来たミカに、休憩中のリアがお茶を差し出した。
「ん、おいしい⭐……リアちゃん、最近どう?楽しい?」
「はい、楽しいです。ミカ様がいて、事務長がいて、アリウスのみんなやトリニティの方々もいる……とても、楽しいです」
出会ったとき、険しい顔をしていた少女は柔らかに微笑んだ。
「そっか⭐私も楽しいよ!ナギちゃんやセイアちゃん、パテルのみんなにアリウスのみんなもいる、リアちゃんもいる……私の見たかった景色がここにある……」
「『共犯関係』は終わりかな」
『共犯者』、ミカとリアの関係……アリウスとトリニティの合併が進む今、その関係が終わろうとしていた……。
「っ……ミカ…様……」
「それでも…………私と一緒にいてくれる?」
ミカが淡く微笑んで、両腕を広げた。
「ッ!……はいっ!ミカ様!」
りあがミカの胸に飛び込み、ミカが優しく抱き締めた。
「ずっと私の側に居てね、リアちゃん⭐」
「はいっ!いつまでもお供します!ミカ様!」
トリニティで最も自由な首長の側には、小さな事務官がいつも付き添っていましたとさ……
─ Happy end No.□□□ 共犯者の終わり─ - 187スレ主23/11/04(土) 16:35:34
これにてリアちゃんとミカのお話の本編は一先ず完結となります。この後は思いついた時にリアちゃん達のその後やifルートをちょこちょこ書けたら言いなと思ってます。
……まさか、ストレス貯めたアリウス生が「死ぬときはでっかいおっぱいに埋もれて死にたい!」って叫ぶ一発ネタから、ダイスや頂いたレスでこんなことになるとは…… - 188二次元好きの匿名さん23/11/04(土) 16:36:42
素晴らしきSSだったスレ主に賞賛を!
- 189二次元好きの匿名さん23/11/04(土) 16:37:16
お疲れ様でした!
- 190二次元好きの匿名さん23/11/04(土) 16:38:38
スレ主お疲れ様でした!
リアやアリウスの皆が幸せになれて良かったです! - 191スレ主23/11/04(土) 16:38:59
- 192スレ主23/11/04(土) 16:41:09
- 193二次元好きの匿名さん23/11/04(土) 16:56:25
次スレになりそうだけどユウカと早瀬姉妹(アリウス)が絡むイベストをリクエストします
- 194二次元好きの匿名さん23/11/04(土) 16:59:34
- 195スレ主23/11/04(土) 17:44:52
- 196スレ主23/11/04(土) 20:12:32
ちょっと姉妹間の体格差を知りたいのでダイス振ります
早瀬ユウミ
身長135+ dice1d40=27 (27)
B 70+ dice1d30=10 (10)
w50+ dice1d12=10 (10)
H65+ dice1d30=2 (2)
八百万マイ
身長140+ dice1d40=10 (10)
B 70+ dice1d30=27 (27)
w50+ dice1d12=10 (10)
H65+ dice1d30=12 (12)
雨宮ミスズ
身長140+ dice1d40=7 (7)
B 70+ dice1d30=24 (24)
w50+ dice1d12=4 (4)
H65+ dice1d30=29 (29)
血祭キョウカ
身長140+ dice1d40=15 (15)
B 70+ dice1d30=26 (26)
w50+ dice1d12=2 (2)
H65+ dice1d30=4 (4)
- 197二次元好きの匿名さん23/11/04(土) 20:15:14
意外とみんな小柄だった、、、
そして、ユウミ以外90越えって、、、 - 198スレ主23/11/04(土) 20:28:25
早瀬ユウミ
身長162cm B80W60H67
八百万マイ
身長150cmB97W60H77
雨宮ミスズ
身長147cmB94W54H94
血祭キョウカ
身長155cmB96W52H70
……OK、事務担当で姉妹の妹で戦闘に向いてない方が体格良くてちょっと内気だとか、戦闘向きのメンバーが軒並みちっちゃい(一部デカイ)とか、なんか誰かの性癖が滲み出してそうな結果でしたが、構想は出来ました。スレ建ててきます。
……それにしても、一番神秘が高いミスズが147cmだったことで神秘が高いほどチビ説が補強されてしまった…… - 199スレ主23/11/04(土) 20:31:02
- 200二次元好きの匿名さん23/11/04(土) 20:47:48