深夜のシャーレに遊びに行ったら

  • 1二次元好きの匿名さん23/10/22(日) 23:58:34

    カシュ

    ”!?”

    "……ああ、お疲れ"

    ”……”

    ”…………”

    ”……これ?……全然仕事片付かないしちょっと小腹もすいたしで、夜食でもと思って作ったインスタントラーメン(味噌)”

    ”を”

    ”お湯と熱した牛乳でスープにして、ネギと海苔を少々刻んで添えたものに、卵をひとつ”

    ”そこにちょいと多めにラー油を回して完成した”


    ”背徳感マシマシ夜食ラーメン(ビールを添えて)なんだけど……”


    ”……”

    ”…………”


    ”……一緒に食べる?”


    っていう、先生が普通の料理はそれほどできない癖にインスタントのアレンジとかツマミにはやたら凝っててたまにそれのご相伴に預かる生徒っていうSSはありませんか??

    おじいちゃんに食べさせるメニューの参考にしたいんですが!!

    ※画像はイメージです

  • 2二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 00:00:27

    卑しい(卑しい)やさぐれミクもどきの気配がする…

  • 3二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 00:10:04

    どっかでホラー話を求めてそう(偏見)
    あっ自分はブルアカの知識はあにまんで得たものしかないエアプでそのようなSSは持ち合わせて無いので…

  • 4二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 00:10:54

    >>1飯テロだーー

  • 5二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 00:20:34

    おじいちゃんが空腹で呻いています!!!!だれか!!!!

  • 6二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 00:21:16

    個人的にはアツコに一緒に悪い子にならない?って言いながら夜食に誘う先生が似合いそう。
    だが悲しいかな。私はアツコのキャラがなんか仮面付けてて声を出さずに手話で会話することしか知らないのだ。

  • 7二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 00:21:30

    「夜食ですか~…」

    ”そうそう、夜食。食べる?”

    「んー…、最近すこーしばかりおなか周りが気になるようなないようなって感じでですね~…へへ、そんなわけでお誘いは嬉しいですが今回は遠慮させてもらいまーす」

    ”そっか。それじゃあ仕方がないね”


    ”じゃ、作っていこうかな”

    ”まずはぶた麺(豚骨味)を普通に用意して”

    ”3分立つ間に冷凍庫に入れてるカチッカチに冷えたラップに包んであるお米を準備する”

    ”そして茶碗を持ってきてそこにラップの中にあるお米をそのままボトッと”

    ”次に熱々のぶた麺をその茶碗に入れて…仕上げにお米を箸でほぐせば…”

    ”豚骨ラーメン丼の出来上がり!ってね”


    ”気になる?”

    「………その、ラーメンにお米を入れるとか前々から邪道だとか思ってたんですがぁ~…。…三大欲求の一つにはまぁ勝てませんわな。先生、まだ冷凍庫にお米って残ってます?」

    ”ぶた麺もあるよ。しかも大半の味は完備で”

    「パーフェクトじゃないっすか」

  • 823/10/23(月) 00:22:15

    >>5

    爺ちゃんに存分に食わせてやれ

  • 9二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 00:26:44

    >>5

    おじいちゃんなら一昨日ご飯食べたから大丈夫よ

  • 10二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 00:29:01

    おじいちゃんにインスタント料理は健康的に大丈夫なんですかね…?

  • 11二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 00:30:17

    そんぐらいの年なら生きてることが健康に悪いから誤差だよ誤差

  • 12二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 00:36:28

    >>7

    書いてくれてる!ありがとうございます!!美味しそうに豚丼食べてます!!


    ちなみに今回は誰も危険な目には遭いません!!延々と夜食食べたり、その範疇に収まらないなら外食に行ってご飯を食べる話です!!




    ……うわぁん!!前回私達はあんなひどい目に遭ったのに何でですか!?不公平です!!!こうなったら私達を美味しいご飯に連れて行ってください!!!


    とりあえず今回は>>13>>17で出た生徒さんをダイスで振って決めます!!

  • 13二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 00:39:19

    コユキ

  • 14二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 00:39:35

    ミカ

  • 15二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 00:39:42

    ラーメン飯は豚丼ではない(戒め)
    ユウカで

  • 16二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 00:40:26

    アル

  • 17二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 00:42:56

    卑しいアリスクメンバー

  • 18二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 00:45:57

    1.コユキ

    2.ミカ

    3.ユウカ

    4.アル

    5.卑しい私達……私達!?


    やりました!上手く行けば夜食にありつけそうです!!!

    dice1d5=3 (3)

  • 19二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 00:47:22

    残念だったな
    夜食はふとももの肥やしになるようだ

  • 20二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 00:47:29

    だめだったみたいですね…

  • 21二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 00:58:50

    ……いいんです。分かってましたから。人生とは辛く、苦しいものだと……

    ※精神的前スレ

    深夜のシャーレに遊びに行ったら|あにまん掲示板”ああ、お疲れ””ごめんね、大したもてなしも出来なくて””え、もう帰る?……””うーん、あんまりオススメしないけど……ほら、深夜に一人歩きってのは危ないし””もし本当に帰るなら。「〇〇通りの裏路地」に…bbs.animanch.com


    「せ、ん、せ、い?」

    ”あ、あはは……”


    時間は深夜。なんだかあまり寝付けなくて寝返りばかりうっていたところで。以前コユキが「深夜の散歩なんてのもオツなものなんですよね~」だなんて言っていたことを思い出した。


    そんな言葉に従ったわけじゃないけど、このままベッドにいてもどうにも眠れる実感は湧いてこない。それでせっかくなら。


    ……もしかして、まだ先生が仕事をしてるかも。


    やましい所は全く持ってどこにも一つも全然ないが、(いつもどおり)仕事の山に圧迫されて可哀そうな先生を少しばかり助けてあげようなんて思いでシャーレに足を運んでみれば。


    ”……”(湯気の立ったラーメン)(汗すらかいていないビール缶)(割りばしを口で割ろうとしているその瞬間)

    「……」


    随分と楽し気な宴会を開いているようだった。

  • 22二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 01:03:21

    >>21

    ヒヨリ……消えるのか……?

  • 23二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 01:05:09

    一口夜食【月色の美食】

    「お夜食ですか…。それもまた美食の一つかもしれませんわね♪さて、先生。お夜食といっても何をお作りになるのでしょうか?」

    ”簡単な物にアレンジを加えただけみたいな物だから美食かは分からないけど…とりあえず、作っていこうかな”

    ”まず手始めにコンポタージュの素、蜂蜜、マーガリン、食パンを用意して。コンポタージュの素はそのまま普通にコンポタージュのままで、蜂蜜とマーガリンと食パンとで蜂蜜トーストを作って…っと”

    「お夜食と言うより、朝食のようなメニューですわね?依然に脚を運んだ喫茶店のモーニングセットもこのようなものでしたが…。正直、想像していたお夜食とは乖離していましたわね…」

    ”まぁここだけ見ればね。それじゃハルナ、私はおぼんを運ぶからちょっとお茶とコップを持ってくれないかな?”

    「それぐらい勿論引き受けますわ」

    【シャーレ:テラス】

    「あぁ…、なるほど。シチュエーションですか。寒い夜の日にわざわざ外に出て、そしてそこで温かいコンポタージュで体を暖めながら甘い蜂蜜トーストをいただく…。夜空に浮かぶ輝かしい月も相まって…♪」

    ”ハルナに喜んでもらえたようで何よりだよそれで、私の夜食は美食となれたかな?”

    「えぇ、勿論ですわ。ですが先生とこうして共に時間を過ごせるといったのを考慮すれば、究極の美食といっても過言ではないかもしれませんわね♪」

  • 24二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 01:09:29

    さては味覚の美食(だったっけ?)の人だなお主

  • 25二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 01:13:59

    >>24

    違うでしょ、たしか触覚の美食でしょ

  • 26二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 01:15:53

    「こんばんは、夜分遅くに失礼します先生。」
    ”こんばんは、ミドリ。いいタイミングだね。”
    「いいタイミング?」
    ”そう、いいタイミング。ちょうど夜食食べようと思ってたタイミングなんだ。”
    ”一緒に食べない?”
    「そんな!大丈夫ですよ先生!(おなかの音が鳴る)…うぅ」
    ”遠慮しないで。たくさん作ったから大大丈夫だよ。”
    ”ってかっこいいこと言えたらよかったんだけど”
    ”本当は作り過ぎっちゃってね。”
    ”一人で食べきれないから一緒に食べてほしいんだ。”
    「そうですね!作り過ぎたなら仕方ないですね!…ありがたくいただきます。」

    ”ありがとう!それじゃあ、メニューについてなんだけど…”
    「まん丸に太ったおにぎりに、焼きすぎちゃったウインナー。
     最後に、卵焼きになりたかったであろうスクランブルエッグ。」
    ”ちょっと失敗しちゃったけど味は確かだから!…多分。”
    「ふふ、どれもおいしそうですよ先生。では、いただきます。」

              ~時間経過~

    「ごちそうさまでした。おいしかったです先生。」
    ”お粗末様でした。そう言ってもらえると嬉しいよ。”
    「夜食を食べたことをお姉ちゃんが知っちゃうと後でうるさいだろうから
     先生、今日のことは二人だけの秘密にしませんか?」
    ”ふふ、そうだね。”
    ”二人で悪い子になっちゃおうか。”

  • 27二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 01:17:56

    やばいぞ! 深夜の飯テロスレだ!

  • 28二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 01:22:18

    うわぁん!!みなさんいっぱい書いてくれてます!!おじいちゃんも何から食べていいかよりどりみどりで嬉しそうです!!

    ちなみにこのスレは1が明日夜勤だから夜に寝ないで昼に寝る為の時間つぶしで建てられてますので、深夜だろうと早朝だろうと続けます!人が居なくなったら適当に生徒と料理をダイスで選出してでも続けます!!


    >>21

    ”いやぁ、ほら。今日も今日とて全然仕事終わらなくてさ。なんかもういっそきっとここで精を付けとけばきっと明日の私が何とかしてくれるんじゃないかなぁって……”

    ”一回決めたらお腹空いてきちゃったんだよね、今日吸うタイプのゼリーしか食べてなかったし。”


    ”せっかくなら豪勢に行きたくてさ!ちょっと凝った感じにアレンジしてみたんだ!良かったら一緒に食べようユウカ!っとごめんごめん、今器と箸持ってくるね!”


    「あっ、ちょっと……」

    私の答えを聞かないまま、先生はキッチンへと飛んで行ってしまった。まだ食べるだなんて言ってないのに。

    ……私の追求から逃れる為。というのは見なかったことにしておこう。


    それにしても。随分といい匂いがする。

    ただのインスタントの味噌ラーメンだと言っていたのに。そのみその香りにラー油の、食欲を増す辛味の効いたごまの香り。

    見た目にもこだわっているのか、おそらくレンジで少し温めた卵はまさしく「良い感じ」としか表現できない白身と黄身の火の通り具合。

    そしてその横には添えるように刻まれたネギと海苔。


    そういえば最後に夕飯を食べてから結構な時間も立っていて、そして移動がてらで軽い運動も済んでいて。

    最近の夜は結構肌寒くて、丁度あったかい飲み物でも飲みたいなと思っていたタイミング。

    そんな風に冷えた私の体を温めてくれそうなスープに、それを後押す辛味の赤色。


    ごく。と。思わず喉が動く。

    気づけば私は机の上のラーメンから目を離せなくなっていた。

  • 29二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 01:27:19

    純粋に料理技能が死んでるからssが書けねぇ…!

  • 30二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 01:29:52

    >>29

    ヘイナカーマ、グーグルってあるじゃろ?

  • 31二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 01:32:29

    ホラースレの続編がグルメスレとは……良いぞもっとやれ!

  • 32二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 01:37:14

    うわぁん!!みんな丁寧料理描写しています!
    私なんて卵焼きになりたかったスクランブルエッグとかしかありません!
    もう終わりです!

  • 33二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 01:47:24

    >>28

    ”はいお待たせ!これ使って!”


    ラーメンから視線を外せば、丁度先生が食器を持ってきてくれたところだった。

    というか先生、仕事溜まりすぎで若干ハイになってる。それに多分二徹くらいしてるんじゃないだろうか。目元のクマが大体そんな感じの濃さだし、全体的なふいんきがこうちょっとよれっとしててすごく……。


    ”どうしたのユウカ、食べないの?”

    「はっ。い、いえ!せっかくなので頂きます!」


    ……思わず流れで食べることにしてしまった。まだこんな深夜にこんな高カロリーなものを食べることの是非について話が終わっていないのに。

    そう考えて悶々としていると、先生が手際よくラーメンを分けていく。


    最初にスープを、もう一つの器へ。

    その動きだけでラー油と味噌の香りが周りへ広がり、先程よりも動きをもって私の鼻孔をくすぐる。

    そしてメインの麺も。


    「先生、固めが好きなんですか?」

    ”うん、まあね。でもきっと丁度いい感じになってると思うよ”


    今こそが食べごろになっている面の堅さを見ると、恐らく先ほどのタイミングでは気持ち硬めの状態になっていたのだろうと想像がつく。


    そして黄身。

    先生が持った箸がゆっくりと黄身をわり、中身の黄色がとろんとあふれる様に。それを上手く箸にまとわせて、私用の器の中、ラーメンへを纏わせていく。

    ひと回し、二回しと。

    お箸が麵の上を旋回し、綺麗に黄身が麺に絡みついていて、見た目からも食欲を誘って来る。


    最後に薬味は、きっと食器を取りに行ったときに準備してくれたのか、追加分は小皿に乗っていた。

    それを私の器へと移し。かんぺき~に当分されたラーメンを私へと差し出してくる。


    それを受け取った時にはもう、「食べない」という選択肢はきれいさっぱり無くなっていた。

  • 34二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 01:51:32

    ユウカもちょっと頭ぽけーっとしてない?

  • 35二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 02:11:35

    ”じゃあ、いただきます”

    「い、いただききます」


    そう言って、まずは器を手に取る。それだけで手が温かくなる。

    器と顔が近づけばより一層香りが強まって、それに惹かれる様に器に口を付け。スープを一口。


    あったかくて、ちょっと辛い。

    インスタントのスープをただお湯で溶かしただけでなく、牛乳も使われている為か濃厚さをより感じる。

    そこに、普段の私なら入れないくらいの多めのラー油。確かに辛い。けど、牛乳のまろやかさと、先程割られた黄身が優しく辛さを中和してくれて、私でも「辛いけどおいしい」レベルの辛味に収まってくれている。

    こうなってくると辛味はマイナスではなく、食欲を促すプラスの要素として私の背を押す。


    堪え切れなくなって、麺をすする。


    「!、美味しい……!」


    重ねて言うが、ただのインスタント麺のはず。乾麺でちぢれている、百人に聞けば百人が想像するタイプの面。

    なのに、美味しい。

    基本的にまずくなるわけでは決してないが、それでもスープにひと手間加えるだけでここまで変わるとは。

    牛乳によって濃厚になった味噌とラー油の辛味、そして黄身が麺によく絡む。


    普段何気なく食べてる時よりしっかりと味噌の風味が口の中に広がって、思わず頬がほころんだ。




    うわぁん!!書いてたらお腹減ってきました!!!!飯テロは仕掛ける側が一番つらいとはよく言ったものです!!!

  • 36二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 02:28:47

    ”ぷはっ。~~~っああ美味しいっ!”

    ふと横を見ると、先生がとびっきりの笑顔でビールを飲んでいる。普段生徒達に見せる顔とはまた別の、自分の為だけの笑顔。……へぇ。あんな顔するんだ、先生。お酒飲むときって。ふーん。ふふっ。
    なんだか、かわいいような。
    ……ごくごくと鳴るその喉の、いわゆる喉仏、だろうか?思わずさすった私の喉には当然なくて、でも先生の首筋の筋張ったごつごつしさがこうすごくすごいかんじがたまら

    ”……そんなにみられるとちょっと恥ずかしいんだけど”
    「はっ……そんなにみてた訳ではなく、そっ、そうです!普段先生は生徒の前ではお酒は飲まない様にしていると聞いてたので珍しくて!?」

    慌てて顔を逸らして、口早に誤魔化すように理由を述べた。そう聞いた先生は納得がいった様子で、
    ”ああ、そういえばそうだね。それもあるけど、普段みんなと会うタイミングって日中じゃない?だからそもそも生徒関係なしに飲んでないよ”
    ”今回は……ほら。元々一人での予定だったし、それにもう開けちゃってるからさ。棄てるのはさすがにってのもあって”

    今は業務時間外。だから、ね?
    そう述べる先生のちょっと悪戯っぽさを帯びた表情に、どうにも自分の頬が熱くなってしまい。

    ……今まさに辛いラーメンを食べているのだから当然だ。そう決め込む私は、やっぱり顔をそむけたままだった。

  • 37二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 02:31:25

    はぁ~あまずっぺぇおなかいっぱいだぁ

  • 38二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 02:53:18

    ※画像はイメージ(2)です


    "ごちそうさまでした!"

    「御馳走様でした、先生」


    元々一人分を半分にしていたのもあり、量はそれほどでもなく早々と食べ終えた。……なんとなくだけど、熱々のラーメンを熱々のまま食べきる丁度いい量だった気がする。


    ”あー美味しかった。あったかいご飯はいいねえ。精神が安定するよ”


    そうしみじみとつぶやく先生の背中には哀愁が漂っていて、今更だけど夜食について咎めるのも(そんな気はもうさらさらないとはいえ)憚られてしまう。


    「先生はこの後どうされるんですか?」

    ”うーん……もう完全に気が抜けちゃったからなあ、アルコールも入れちゃったし。今から仕事って気分でもないからシャワーでも浴びて仮眠取るよ。頑張れ明日の私!”


    今ならちょっと目もさえてるし、仕事をやるなら手伝おうと思ったのだが。どうやら今回はこれでおしまいのようだ。

  • 39二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 02:53:32

    「それでは先生、私も帰ります」
    ”あ、うん。夜遅いけど大丈夫?”
    「ええ、タクシー使いますから」
    ”おぉ、個人でタクシー乗っちゃうなんて……流石セミナーの大黒柱”

    ……そんな良く分からない称賛の目を向けられたりもしたが。

    そんなやりとりをして、執務室を出るタイミングで。

    ”じゃあ気を付けてね、おやすみ”
    「はい、おやすみなさい。先生」

    さようなら、ではなくおやすみ。普段と違う挨拶を交えた新鮮さに心が温かくなって。
    体はラーメンが温めてくれて。心はそんな挨拶が。
    私のたまの夜更かしを、とても豊かなものにしてくれた。




    ……削れた睡眠時間分遅刻しかけて朝に大慌てすることになるのだが、それは別の話。

  • 40二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 02:58:56

    美味しそうな描写を心がければ心掛けるほどお腹が空いていきます!永遠の苦しみです!!とりあえずこれで完!


    最初はこのまま夜じゅう書こうかと思いましたがもう眠気で文章書けそうにないので、お題だけ落として寝ます……後これ以上起きてたらラーメン買いにエンジェル24へ行ってしまいそうですので……


    >>41->>45にお題と生徒名を募集し、出切ったらそれぞれにダイスを振って決定します

    「ラーメン ユウカ」みたいな感じでお願いします……では明日残ってたら書きに来ますね……

  • 41二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 02:59:43

    乙!
    これに味を占めて深夜のシャーレに足繁く通うようになるユウカとか妄想しました
    でもいつかどこぞの公安局長と出くわしそうでちょっと怖い…

  • 42二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 03:01:25

    カップ焼きそば カンナ
    せっかくなので

  • 43二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 03:07:26

    ポテチサンドイッチ(クリスプサンドイッチ) トキ

  • 44二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 03:27:27


    アカリ、焼肉

  • 45二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 03:31:36

    蜂蜜入りホットミルクとホットサンド(機械でやる奴) サオリ

  • 46二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 06:23:37

    ホシノちゃんと一緒に先生がチキンラーメンを砕いてご飯の上に振りかけてその上に半熟卵乗っけてお湯を少し回し掛けしたやつを食べてるといいなぁ…
    というわけで書きます

    ホシノ「ん〜こんな夜中に食べちゃうなんて先生も罪深いねぇ」
    "ホシノも食べてるし共犯者だね"
    ホシノ「うへ…まぁ美味しいそうだから見てるだけとか我慢出来るわけないってぇ」
    "で、実際はどう?美味しい?"
    ホシノ「美味しいね、にしても夜のD.Uは久しぶりだなぁ」
    "久しぶりってことは見たことあるんだね。当時のこと良かったら聞かせて欲しいな"
    ホシノ「まぁあの頃はおじさんもピリピリしてたけどねぇ。ま、ちょっとした昔話になっちゃうけどい〜い?」
    "ホシノの話なら、喜んで"
    ホシノ「…そういうこと、おじさん以外にはしちゃダメだよ〜?」
    深夜2時、D.Uの夜景を背にホシノは昔のことを話し出す
    昔居た先輩のこと
    当時のアビドスのこと
    ホシノは懐かしむように話を進める
    アビドスでの一件以来ホシノは何かに踏ん切りをつけたようだった
    昔のことを受け入れて、それでもホシノはみんなと進むことを選んだ
    先生は静かに昔の話に耳を傾ける
    ホシノの話し声のみが部屋の中に響き渡る
    "そんなことがあったんだね…私も昔はこんなことがあったよ。良ければ聞いて欲しいな"
    ホシノ「…先生の話なら喜んで〜」
    "はずかしいね、これ"
    ホシノ「それ、今更言っちゃう?」
    2人の自分の過去を話し合いながら夜はさらに更けていった

    こんな感じで…こんな感じでどうすか…

  • 47二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 10:22:21

    安価下かなこれ
    チャーハン キリノ

  • 48二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 11:46:39

    >>46

    ありがとうございます!おじいちゃんのお昼御飯はチキンラーメンです!!


    お昼時にメシテロを仕掛けていきたいですね……誰が見てるか分かりませんが……

    お題

    1.カップ焼きそば

    2.クリスプサンドイッチ

    3.焼肉

    4.ホットミルクとホットサンド

    5.チャーハン

    dice1d5=4 (4)


    生徒

    1.カンナ

    2.トキ

    3.アカリ

    4.サオリ

    5.キリノ

    dice1d5=2 (2)

  • 49二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 11:50:26

    なんかこれ、同棲してるカップルの朝食的な……よりによって(部屋に入り浸っててベッドで寝てまでいる)トキさんですし……

    ともあれホットサンドです!


  • 50二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 12:58:12

    トントントンと。
    小気味のいい音によって目を覚ます。
    仮眠室のベッドから身を起こし耳をすませば、音の大本はキッチンからだった。

    ”おはようトキ。よく眠れた?”
    「……まだ若干眠いですが。おはようございます、先生」

    眠気の残る頭を振りつつ先生の方へと視線を送ると、なにやら忙しそうに細々と動いているのが見える。
    ”今朝ごはん作ってるから、もう少し待っててね。……昨日の任務大変だったんでしょ?ここに来たの明け方だったみたいだし”
    「ふわ……ありがとうございます……ちなみに何を作っているんでしょうか?」

    普段は弁当ばかりなのに、先生自ら料理を作るというのも珍しい。何を作ってくれるのか、非常に興味がわいてきた。これは眠気を我慢してでも。
    椅子をキッチンまで運び、料理の導線を邪魔しない程度の位置へ。そこに腰を落ち着けて。レシピでも伺って見ようか。

  • 51二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 13:00:25

    ”今日はホットサンドでも作ってみようかと”
    そう言って手際よく、一枚のパンにバターを塗って、でもそれだけではない。
    ”あ、気付いた?”
    先生は笑みを浮かべて、しょうゆを取り出す。小鉢にとりわけ、スプーンでそれを掬って、もう一方のパンへと。

    「パンにしょうゆ……ですか?あまり美味しくなる組み合わせとは思えないのですが……」
    正直、それが率直な感想だった。でもそんな私の様子こそが面白いのだと、先生は更に笑みを深めた。

    ”まあまあ。組み合わせを見れば分かるって”
    言いながら先生は冷蔵庫から小袋二つを取り出してきた。内容は陰に隠れてしまっていて分からない。

    ”醤油はお好みで良いんだけど、この後にしょっぱいのを挟んでいくから薫りつけ程度で十分。小さじ1……いや1/2かな”
    ”パンの表面にまんべんなく、馴染ませるように。それが済んだら……”
    ”取り出したるはホットサンドメーカー。これの下へバターを塗ったパンをしいて、その上に海苔を散らす。これもお好みの量で大丈夫”
    ”そして更にその上にスライスチーズ、これもお好み……というか、正直こんなレシピなんてあって無いようなものだから全部お好みなんだけどね”
    ”気が済むまでチーズをのせたら、コショウを振りかけて、最後にしょうゆを塗ったパンを乗せて”
    ”挟んで、焼く”

  • 52二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 13:29:04

    段々と、メーカーが熱されるに従って漂いだすバターとチーズの匂い。……そういえば昨日最後に食事をしたのは何時だったか。
    眠気で意識が向いていなかったそれを自覚してしまえば、急激に空腹を覚えてくる。
    時間にして一分か二分程度。そのタイミングで先生が口を開く。

    ”いい香りしてきたでしょ。でもね”
    こっからだよ。
    そう言って先生はホットサンドメーカーをひっくり返し、裏面を焼き始める。

  • 53二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 13:29:15

    焦がし、と言うほどでもないが。バターとチーズの匂いに調和して香り始めるしょうゆの匂い。
    これはたしかに。
    否が応でも食欲を唆るその匂いに負けて。私のお腹がくぅと音を鳴らす。

    「先生。私はお腹が空きました」
    素直に認めて、先生へと催促する。今はもう眠気より食い気。美味しそうな匂いに誘われて、私の脳は完全に目が覚めていた。

    ”うん、もうすぐ焼けるよ。っと、その間に……トキ、牛乳飲める?”
    「?ええ、特に問題なくいただけます」
    ”そっか。ならよかった”
    そう言って先生は牛乳をコップへと注ぎ、そこに何かを一さじ回し入れているのが分かった。そしてそれをレンジへ入れ、ツマミを回す。

    ヴン。と音を立てて回り始めるけど、それを後目にすぐにホットサンドメーカーの元へ。

    ”よし、丁度いいね”
    ”後はこれを切って……”

    程よく焼き目のついたパン、いや、ホットサンドをまな板へ移し、包丁を通す。
    ザクリ。
    キチンと火が通っている事を証明するかのような「切れ音」が、私の耳に響く。そして断面に見えるとろっと溶けだすチーズが、目からも空腹を促す。

    ”トキ。レンジのホットミルク、テーブルに出して貰っていい?”
    「ええ、承りました先生」

    そうして私は飲み物を。先生はホットサンドをテーブルに乗せ。

    随分と贅沢な朝食が出来上がった。

  • 54二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 13:36:07

    なんだろう、あくまで健全なはずなのに、ちょっとインモラルな雰囲気が…

  • 55二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 13:54:00

    ※画像はイメージです


    ”海苔チーズホットサンド、ってところかな。じゃあ、いただきます”

    「いただきます」


    向かい合って席に着き、手を合わせる。

    ホットサンドを手で持つには流石にまだ熱すぎ、仕方なしにナイフとフォークで切り分けていく。

    真ん中にナイフを通すとやっぱりチーズが溶けだしてきて、それを一口大に切り分けたパンに絡めて口へと運ぶ。


    ザクッと。

    先程包丁が通った時と違わない音が、今度は口内に響く。同時に溢れてくる海苔としょうゆの和風の香りと、チーズとバターの洋風な香り。

    しょうゆも薄く塗られたおかげか、あくまで香りづけにとどまっている。しょっぱさはチーズと海苔で保障されているので塩辛くなく。非常に美味しい。

    軽く振られたコショウのアクセントも楽しく、バターとチーズという、味の濃い組み合わせでも口当たりを軽くしてくれて。


    バランスの良い味が口の中いっぱいに広がって、すぐに次、また更に一口が欲しくなる。


    気付けば、あっという間に食べ終わってしまっていた。

  • 56二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 14:19:29

    ”ごちそうさまでした”
    「ごちそうさまでした、先生」

    一息つこうと、ホットミルクに手を伸ばす。
    ”あ、ちょっと待って”
    と、その前に私のコップを先生が取って、スプーンで数度かき回す。

    ”はい、どうぞ”
    「……?ありがとうございます」
    そう言えば、レンジに通す前に何かを入れていたような。疑問を浮かべながらコップを受け取って、鼻腔に届いた香りでその正体に思い至る。

    「はちみつ、ですね」
    ”正解。本当は寝る前が良いらしいんだけどね……まあリラックス効果はあって損するもんじゃないし”

    「お気遣いありがとうございます。これで食後にもうひと眠り、ですね」
    ”私のベッドにもぐりこむのは勘弁してほしいけど……”
    「拒否します。嫌というのならもっとふかふかで温かいベッドをもう一つ準備してください」
    ”そんな予算無いって、ベッドって結構高いんだよ?”

    「ならばこの話はこれで終わりです。引き続きあちらのベッドは私も使用させていただきますので」
    ”……まあ、それでトキがゆっくり休めるのなら構わないんだけどね”

    そんな会話を交わしながら、はちみつホットミルクを一口。
    優しい甘さが口の中に広がって、体の芯から温まるような心地よさ。

    その穏やかさに身をゆだねれば。任務から無意識に張っていた、心に合った緊張がほぐれていく。

    キヴォトスでは珍しい、平穏で心休まるひと時だった。

  • 57二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 14:24:39

    Q.最初の一文目の「トントントン」って何を切ってたんですか?

    A.……その、パンの耳、とかじゃないでしょうか……


    うわぁん!!見切り発車で書き始めるから前後の文章で矛盾が発生してしまいました!!推敲がどれだけ大事かという凡例にしておいてください!!とりあえず「ホットサンドとホットミルク トキさん」はこれで完!!


    メモロビ見返してレシピ調べてってやってたらお昼時終わってしまいました!!

    私もお昼御飯食べます!


    ※参考にしたレシピ

    oceans-nadia.com

  • 58二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 15:01:30

    素晴らしいSS感謝

  • 59二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 15:11:47

    ははーんさてはこれリアルタイムと同じ時間帯の料理ssが書かれていくパターンじゃな?

  • 60二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 17:41:52

    >>54

    !?

    今回は健全度100%で書いたはずだったのですが......


    流石に準備もあって今日はもう書けないのでお題だけ募集しておきます!

    明日までスレ残ってたらまた書きに来ます!

    明日の昼ごはんの時間帯になるでしょうか......


    >>61>>65でお題と生徒名を書いていって頂ければと思います!また集まったらダイス振って決定します!

  • 61二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 17:44:14

    乙です。

    安価はウイ 手巻き寿司

  • 62二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 17:45:58

    お疲れ様です

    安価は シロコ すき焼き でお願いします

  • 63二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 17:51:38

    陸八魔 うどん

  • 64二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 17:58:42

    ヒヨリ ザリガニ

  • 65二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 18:33:17

    このレスは削除されています

  • 66二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 18:33:39

    >>57

    ハナコ 刺身

  • 67二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 18:34:29

    >>63

    陸八魔うどんって何か人名みたいだな

  • 68二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 18:35:19

    >>57

    もしかしてトントントンじゃなくてトンカラトンだったり?

    怪異の気配が……

  • 69二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 18:36:34

    >>68

    ホラースレの名残り来ちゃったか……

    ちなみにトンカラトンは都市伝説にしては珍しく繁殖するんだよね

  • 70二次元好きの匿名さん23/10/23(月) 19:09:45

    ユズ オムライス

  • 71二次元好きの匿名さん23/10/24(火) 03:39:15

    (休憩中にこっそりダイスだけ振っておきますね......)

    (......なんか募集範囲より多く来てますしゲテモノも混ざってますが、せっかくなので全部混ぜて振ってしまいます!!)


    お題

    1.手巻き寿司

    2.すき焼き

    3.うどん

    4.ザリガニ

    5.刺し身

    6.オムライス

    dice1d6=2 (2)


    生徒

    1.ウイ

    2.シロコ

    3.陸八魔

    4.ヒヨリ

    5.ハナコ

    6.ユズ

    dice1d6=3 (3)

  • 72二次元好きの匿名さん23/10/24(火) 04:09:23

    お腹いっぱい食べろ社長……何なら具と割下持ち帰って四人で分けろ社長……

  • 73二次元好きの匿名さん23/10/24(火) 09:32:25

    夜勤明けに書けるかと思ってましたが思ったより眠気が限界です…夕方か夜に書きに来ます……

    すき焼き……

  • 74二次元好きの匿名さん23/10/24(火) 10:22:36

    >>73

    おつかれさま

    おやすみヒヨリ主

  • 75二次元好きの匿名さん23/10/24(火) 13:39:48

    いっぱい寝ろ……

    すきやき『陸八魔』(店名)

  • 76二次元好きの匿名さん23/10/24(火) 18:11:35

    うわぁん!!アルちゃんのメモロビ確認しようとブルアカ立ち上げたらメンテ中でした!!!

  • 77二次元好きの匿名さん23/10/24(火) 18:32:41

    腹空かせて待っておこ……

  • 78二次元好きの匿名さん23/10/24(火) 18:41:09

    あるある。

  • 79二次元好きの匿名さん23/10/24(火) 21:29:53

    ”それじゃあ私は先に割り下作るから、”
    「ええ、こちらは野菜を切っておけばいいのね。そんなことくらい、この私に任せなさい!」

    時刻は22時。場所はシャーレの執務室……の、キッチン。
    普段は足を踏み入れないその場所で、私と先生は二人揃ってエプロンを付けて料理に励んでいた。

    腕をまくり、手を洗って、いざ切らんと包丁を手にした所で。
    なぜこんなことになったのかと。たった30分前の事に思いを馳せる。

    ※雑コラ

  • 80二次元好きの匿名さん23/10/24(火) 23:32:01

    エプロンアル社長……!

  • 81二次元好きの匿名さん23/10/25(水) 00:41:21

    ”お疲れ様アル……”
    「ええ、先生こそお疲れ様……」

    時刻は21時半。夜も更けているという程ではないが、夕飯時はもう逃したくらいの時間。先生と私はお互いによれよれになりながらシャーレの執務室にたどり着いた。

    ”ごめんね、こんなに長い時間拘束する羽目になるとは思ってなくて……”
    「いえ、当番を受けたのはこちらなんだからそこに文句を言うつもりはないのだけど。……それにしても、あのカイテンジャーというのは一体どこまで厄介なの?」

    今回の当番はいつものシャーレの執務室での手伝いではなく。連邦生徒会(のなぜか交通室)から定期的に降りてくるカイテンジャーへの対処だった。

    それだけならいつも、ではないがシャーレからの要請で駆り出されることもあって珍しい事ではないのだが。奴らの装備はいつの間にか無駄にアップデートされていて、普段の3倍くらいの厄介さが私達に牙を剝き。結局こんな時間までかかってしまったのだ。……我が便利屋68の会計状況はいつも火の車だというのに、なぜあんなテロリスト達には潤沢にお金があるのか。

    ”どう考えても家賃だと思うよ?”
    「んなっ……い、いきなり考えてること当ててこないでくれる!?」
    ”そんなこと言っても、思いっきり顔に出てたよアル……”

    なんですって!?敏腕でクールなアウトローで社長である所のこの私が!?……と言いたいが如何せん、思い当たる節はたくさんある。

    抗議の声を上げようと口を開きかけた時。ぐぅ、と。空腹を訴える腹の虫が、私と先生の双方から響いてきた。
    思わず顔を見合わせる。

    ”お腹、空いたね……”
    「そうね……」

    そんなつぶやきが、天井に虚しく反射した。

  • 82二次元好きの匿名さん23/10/25(水) 01:14:47

    ”エンジェル24でお惣菜を買ってきても良いんだけど、せっかくアルも頑張ってくれたし。丁度いいものがあるんだ”
    「良いもの?」
    すきっ腹を抱えていた私に、先生がそう声を掛ける。

    ”こっち。多分見た方がインパクトあるよ”
    そんな風に促されればいやでも興味がわく。先生の後をついて行って案内されたのは冷蔵庫の前。
    良いもの。インパクト。冷蔵庫。……私の頭にもしや、という予感が走る。

    そして先生が取り出したのは。
    全身から高級オーラを放つ存在にしか許されない、竹で出来た包み紙。
    「!!せ、先生それって……!」
    ”そう、そのまさかだよ!”

    殊更に丁寧な手つきで開かれたそれには。
    鮮やかな赤身と、それを際立たせる美しい白。つまり、見事なサシの入り具合の。

    霜降り牛肉。

    ※画像はイメージです

  • 83二次元好きの匿名さん23/10/25(水) 01:17:37

    肉ーーー!


    >>81

    一瞬先生がエセ中国人になったかと思った…

  • 84二次元好きの匿名さん23/10/25(水) 01:19:05

    >>83

    そうにしか見えなくなったわ

  • 85二次元好きの匿名さん23/10/25(水) 01:43:23

    ……高級なお肉って本当に竹の紙に包まってるのね。創作の中だけだと思ってたのに。
    そんなどうでもいい感想が浮かんでしまうくらいの衝撃だった。

    ”という訳でせっかくの牛肉!労いも込めてこのお肉、すき焼きにしようかと思うんだ!”
    「最ッ高じゃない!それでこそ経営顧問だわ!!」

    ───
    ──


    すき焼き。
    その甘美な響きに、カイテンジャー達に味合わされた労苦は吹き飛び(疲労でハイになっているとも言う)、私達はノリノリで料理に勤しんでいた。

    具材はしいたけ、ネギ、えのき、しらたき、豆腐。人参に白菜。そして忘れてはいけないお肉。
    ……普段私達に差し入れしてくれる時も弁当が主だし、先生がそこまで料理を作る人って言う印象はあまりなかったのだけど。
    一瞬頭を過った疑問は、空腹とすき焼きの魅力に押し流されて一瞬で頭の中から消え去っていった。

    そんなことより料理をしないと。と言っても、すき焼きに関してはそこまで凝った工程は必要ないらしい。
    極論、具材が食べやすい大きさになっていて火がきちんと通っていれば大丈夫との事。

    しかしせっかく先生が見るからに高級なお肉を振舞ってくれているのだから、見た目にもこだわりたい。
    そう思えば、包丁を握る私の手にも自然と力が入ってくる。

  • 86二次元好きの匿名さん23/10/25(水) 02:15:29

    そう意気込んだ時、先生から声がかかる。
    ”アル?気合い入れてくれるのは嬉しいけど包丁で指切ったりしないようにね”
    「うふふ、心配無用よ先生!このオーダー、確実に遂行するんだから!」

    ……ちらっと見えた先生の横顔に、幾分か不安げな様子が見て取れた。

  • 87二次元好きの匿名さん23/10/25(水) 02:15:47

    閑話休題。

    まずはしいたけ。
    水で濡らしたキッチンペーパーで綺麗に吹き、石突を切り落とす。かさをひっくり返して表を上に。
    Vの字に抜く様に切り込みを2、3回ほど入れれば、まさにイメージ通りのしいたけが出来上がる。

    えのきは菌床を切り離し、更に可食部の真ん中程で切断する。それを手でほぐして、食べやすい大きさに。

    ネギは外側の皮をはがして、5センチ幅程度の大きさに切り分ける。これ以上大きいと食べにくいし、小さいと火が通った時に思った以上に縮んでしまい食いでが無くなる、との事だった。

    その次はしらたき。
    まずは水で洗い、熱湯で1,2分程ゆでる。その後もう一度冷水に通して食べやすい長さにカット。

    白菜は根元の部分を洗い、一口大の大きさへ。

    人参は洗って皮を剝き、飾り切りに……しても良かったのだが、そこは火の通りを優先していちょう切り。 
    サラダでも無ければ厚さは5-7mmくらいがちょうどよい食感らしい。

    豆腐は生のままではなく、焼き目を入れた焼き豆腐の状態に。……さっき見た時にはまだそのままだったはずだが。はて。
    と、そんな疑問に答える様に、先生が応じてくれた。
    ”もう割り下は終わったからね、アルの手伝いをと思って”
    その答えに周りを見渡せば、もう既に鍋に割り下は投入されていて、後は具材と火を待つばかりの状態になっている。

    「流石の手際ね、先生!」

    完成形が見えてくれば、更にやる気も入るというもの。
    気合いを新たに包丁を握り直し、いつの間にかこんがりとした見た目になった焼き豆腐を6等分にしていく。

  • 88二次元好きの匿名さん23/10/25(水) 02:37:16

    最後の具材の焼き豆腐を切り終わり、野菜とその他を準備は完了した。
    それらを、ネギだけ避けつつ鍋に綺麗に並べて火を入れる。
    見れば、もう八割がた完成してるといっても良い程。

    しかし。
    私達はまだメインには手を付けていないのだ。

    ”やっぱりさ、肉に火を通す瞬間は一緒に楽しんだ方が良いと思ったんだよね。こんないい肉焼くのなんて絶対に楽しいんだから!”

    そう言って先生はフライパンを取り出し、火にかける。
    煙が上がり、十分に熱されたフライパンにまずは先ほど分けておいたネギを入れれば。
    ジュージューという、焦げ目をつける為だけの工程のはずの音とネギが焼かれるその匂いの二重奏に、たまらない程空腹が唸るのが分かる。
    ある程度火が通ったのを見越して、お待ちかねの牛肉をフライパンへ投入する。

    鮮やかな赤が、瞬く間に「食べられる色」に変わっていく。その変化の最中、火が通り切る前にフライパンへ割り下を投入する先生。

    そうすると、一気に香りが。
    ネギの、香味野菜特有の食欲を総進する匂い。
    牛肉に火が通った、口の中によだれが止まらなくなるような油の香り。
    それらに味を付ける、割り下が蒸発する香り。
    全部が混じりあって、鼻腔から直接胃袋を殴ってくる。

    確かにこれは、楽しい。先生がわざわざ私の作業が終わるまで待っていたのも頷ける。
    今からあれを食べるのだ、そういう期待に満ち満ちてきて、もう耐えられない程。

  • 89二次元好きの匿名さん23/10/25(水) 02:55:27

    随分と長く焼いていたように感じこそしたが、実際には軽く火と味を付けるための焼きで。
    若干肉に赤みが残っている状態で、すき焼き鍋にネギと肉が投入される。

    待つ事しばらく。

    ぐつぐつと音を立てる鍋。
    割り下が染みて「食べごろ」な野菜たち。
    そして焼かれたことで濃縮され、幾分か味の濃くなったそれを下味として纏い、更に煮込まれて十分に火の通った牛肉。

    ようやくここに、すき焼きが完成したのだ──

    ”いや、まだだよアル!”
    「え?だってもう十分に食べごろ……って自然と考え読まないでって言ったでしょう!?」
    ”アルは表情に出やすいタイプだからね。じゃなくて、すき焼きで完成って言ったらほら”

    手渡されたのは卵。

    合点がいった。確かにすき焼きといえばこれでようやく完成だ。

  • 90二次元好きの匿名さん23/10/25(水) 03:14:22


    ”いただきます!”

    「いただきます!」


    もう夜も深くなってきたシャーレの執務室に、元気のよい言葉が響く。


    ”さ、がっつり行っちゃってよ。元々遅い時間まで仕事を手伝って貰ったお礼なんだから”

    「え?そ、そういえばそうだったかしら!?ま、そういう事ならお言葉に甘えて……」


    空腹ももう限界に近く、先生の言葉に導かれるようにして。まずは卵を割る。

    殻の一つも入っていない綺麗な生卵。そこに、鍋から割り下を少々お玉へ移す。熱々のそれを卵の上に掛けて、箸で数回かき回せば。

    立派な卵液の出来上がり。


    後は鍋からお肉をツマみ、出来立てほやほやの卵液へとくぐらせる。

    これでようやく、すき焼きの完成だ。

  • 91二次元好きの匿名さん23/10/25(水) 03:40:32

    熱々のお肉も、卵液を潜ったことで火傷しない温度に下がっている。
    それでも念の為、ふーふーと息を吹きかけ熱を飛ばす。そして。

    ぱくっ。

    「~~~~ッ!!」
    ”どう?美味しい?”

    こくこくと。大きく頷くことでしか美味しさを伝えられない自分が恨めしい。
    そう思えるほど、美味しい。
    まずはお肉。
    こんなにおいしいお肉は生まれて初めて食べたと確信できる、そんな味。
    しっかり油は乗っているのにしつこくなくて、赤身のしっかりしたおいしさが噛むたびに舌に伝わる。

    そしてすき焼きとしての美味しさ。
    肉にしっかり付けた下味。煮込んで、野菜とキノコのうまみまで染みこんだ割り下。そして、例えばそのまま食べてしまったなら少ししょっぱく感じてしまうだろう。けれど、卵液を潜ったことでようやく完成の日の目を見たその味は。
    卵液で薄まることを見越された味付けなのだと。そう主張している。

    咀嚼して、咀嚼して、飲み込む。
    食べたお肉が胃の中に滑り込めば、まだ足りないといわんばかりに空腹感が強まる。

    次はネギと一緒に。ネギの香りが風味を変えて新しい美味しさに変わる。
    けれど結果は一緒だ。食べているのに、空腹感が押し寄せる。

    さらに次は白菜と一緒に口へ運ぶ。噛んだ瞬間、まるで白菜のみずみずしさの部分がうまみに置き換わったような。
    溢れてくる美味しさが止まらなくて。

    そうやって夢中で食べていて、ようやく。

    先生がこちらを見ているのに気づいた。

  • 92二次元好きの匿名さん23/10/25(水) 03:54:37

    途端に恥ずかしさが押し寄せてくる。まるで子供みたいに、いや実際に子供ではあるのだがそうではなく。
    結局その羞恥に押し勝てなくて。言葉を紡げずにいたら。

    ”ごめんごめん、あまりにも美味しそうに食べるからつい見とれちゃって”
    「ちょっともう!またからかってるでしょう私の事!!」

    ”まあからかいが無いとは言わないけど。でもやっぱり美味しそうに食べてくれるのは嬉しいものだよ。一緒に作ったから余計にね”
    そう言われてしまえば、それ以上反論を重ねるのもはばかられる。

    「一緒に作ったのなら私が言っても大丈夫よね……。その、先生もどうぞ?まだ全然食べてないでしょう?」
    ”そうだね、冷める前に食べないと……、うん、美味しい!”

    私と同じくすき焼きに舌鼓を打つ先生の姿に。
    確かに自分が作った料理を、誰かが美味しそうに食べる姿は嬉しいものだと。そう実感したのだった。

  • 93二次元好きの匿名さん23/10/25(水) 04:19:06

    ”ごちそうさまでした”
    「御馳走様でした!」

    豆腐を足したりお肉を足したり、最後は〆にラーメンまで投入して。
    そこまで食べてようやく、私達は人心地付けられた。


    先生が後はこちらでやっておく、との言を強引に退け、今は二人で流しで洗い物の作業中。

    ”改めて、こんな遅い時間までごめんね、アル”
    そう言われて時計を見れば、時刻はてっぺんを回るかどうかと言った所。

    別に謝るようなことではない。結果的に美味しい夕食まで頂けたのだから。であれば、返す言葉は決まっている。

    「いいのよ先生、そんなこと気にしないで。私達の関係は忘れたの?」
    ”経営顧問、でしょ?”
    「ええ、そのとおり!なら困った時は持ちつ持たれつでお互い様よ!でもどうしてもと言うなら──」

    ”と、言うなら?”
    言葉を出す前に一拍の間。私が緊張を飲み込むための猶予。

    「──今度は私だけじゃなく、我が便利屋68全員で!すき焼きパーティをやりましょう!!私達だけでもこんなに楽しくて美味しかったのだから、みんなでやったらもっとすごいことになるわ!!」
    ”……あはは。そうだね、間違いない。お安い御用だよ。その時は、流石にランクが下がったお肉になりそうだけど”

    何の心配をしているのやら。先生の目の前にいるこの私が。冷静沈着なアウトローかつ、最精鋭の集まる便利屋68を取り仕切る敏腕社長だという事を。思い出させてあげないと。

    「心配ご無用よ、先生。その時は我が社で大きな仕事でたくさん稼いで、もっといいお肉をたくさん買ってきてあげるんだから!!」

    新たなやる気(モチベーション)を胸に。
    明日からの仕事も頑張ろう。そう決意したのだった。

  • 94二次元好きの匿名さん23/10/25(水) 04:28:30

    うわぁん!!私だってすき焼き食べたいです!!これにて「アルさん すき焼き」完です!!


    一応シャーレにたくさん食材があったのは前日あたりにフウカさんが来て料理を作って帰っていたものの残り、いいお肉は近所から問題対処のお礼に貰ったという設定です!

    入れる隙間も無いのでここで明かしました!


    ちなみにすき焼きなのに春菊が入っていないのは、私が春菊苦手の為どうしても美味しそうな描写が出来そうに無かったからです!


    ひとまず何か書きたい欲も満たされたのと、流石にこれ以上料理ネタやってもマンネリしそうなのでいったんここまでにします!気が向いたら没ネタ落としに来ます……


    みなさんもたくさん料理SSを書いて頂きありがとうございます!

    おかげさまでおじいちゃんがふくふくしてきました!私のお腹は全く満ちていませんが……空腹とは苦しいものですが、でも慣れているので大丈夫です……えへへへ……

  • 95二次元好きの匿名さん23/10/25(水) 05:17:59


    お腹が空く良ssだったよ
    なんか食べたくなってきた

  • 96二次元好きの匿名さん23/10/25(水) 11:47:56

    乙です。
    うーん腹が減るSSだ

  • 97二次元好きの匿名さん23/10/25(水) 17:45:41

    うーんごちそうさまでした

  • 98二次元好きの匿名さん23/10/25(水) 18:10:01


    ご馳走様でした

  • 99二次元好きの匿名さん23/10/26(木) 03:29:51

    最近寒くなってきたしな
    すき焼き食いてえわ 腹減ってきた

  • 100二次元好きの匿名さん23/10/26(木) 11:31:25

    保守

  • 101二次元好きの匿名さん23/10/26(木) 17:20:31

    まさかまだスレが残っているとは...... そういえばおじいちゃんがデザートを食べたがっていますね......


    せっかくですしハロウィンも近いので、お菓子でなにか一本書きます!!


    >>102>>106でお題と生徒を募集します、ただし今回は甘い物限定で!

    出切ったらまたそれぞれに対してダイス降って決定します!

  • 102二次元好きの匿名さん23/10/26(木) 17:22:41

    モモーイとカルメ焼き

  • 103二次元好きの匿名さん23/10/26(木) 17:24:06

    ヒヨリ ヤマブドウ(自生)

  • 104二次元好きの匿名さん23/10/26(木) 17:32:08

    ノノミ カヌレ

  • 105二次元好きの匿名さん23/10/26(木) 17:34:15

    アリウススクワッド ホットケーキ

  • 106二次元好きの匿名さん23/10/27(金) 00:49:13

    コユキ チョコレート

  • 107二次元好きの匿名さん23/10/27(金) 05:15:28

    ある日の深夜、シャーレにて
    "…………"
    「クックック……どうされましたか先生」
    "…………何か用?"
    "こんな深夜に来るなんてどこに礼儀を忘れてきたの?"
    「クックック……つれないですねえ先生。生徒にはあんなにやさしいというののに」
    "黒服は生徒じゃないでしょ……それで?"
    「聞いてますよ先生、最近生徒たちと夜な夜な夜食を楽しんでいるそうじゃないですか?」
    「それで、せっかくですから私もご相伴にあずかろうかと思いまして」
    "…………食べたら帰ってね"
    「ありがとうございます、先生。ククク……楽しみですね」
    "パックご飯をチンしてお湯沸かして……"
    "卵に缶詰お吸い物……"
    「ほうほう」
    "邪魔なんだけど……ああ、これもないとね"
    「え……辛子を?お味噌汁に!?もしかして、嫌われてます……?」
    "ただの吸い口だよ"
    "インスタント味噌汁に辛子を少し溶いたのを器に入れて、ご飯載せて、残った汁をかけて"
    「はて、吸い口とは……?」
    "あとは歌舞伎揚げを……"(パアン
    「ああっ」
    "……今度はなんなの"
    「あ……い、いえ、歌舞伎揚げを砕いてしまうなんてもったいないと思いましてね」
    「……クックック、クククククク……」
    (まったく誤魔化せてない……)
    "まあいいや、この砕いた欠片を散らしたら完成。味噌茶漬けだよ"
    「おお、これが噂の……はて?缶詰と卵はどうするんですか?というか先生の分は?」
    "ん?これから作るよ。自分のを先に作ったら冷めるし"
    「言われてみればそうですね。ああ、もちろん作るところは拝見させていただきますよ」
    "だから邪魔なんだけど……"

  • 108二次元好きの匿名さん23/10/27(金) 05:20:42

    「それで、先生は何を食べるんです?」
    "漫画で見たレシピをやってみようと思ってね。パックご飯一つは夜食には少し多いし丁度よかった"
    "溶き卵をお湯に少しずつ流しながら混ぜて、そこにお吸い物の素を入れる"
    "そこに残しておいた大きめの歌舞伎揚げの欠片を入れたらせんべい汁の完成。吸い口は山椒漬けにしようかな"
    「あ、残った分も使ってしまうんですね……」
    "どんだけ歌舞伎揚げが食べたいの……買ってくれば?"
    "で、ご飯に溶き卵を回しかけて、缶詰の焼き鳥を乗せて、ねぎを散らせば出来上がり"
    「ククク、なんだか親子丼みたいですね」
    "実際、漫画だと生親子丼って名前だったよ"
    "さ、冷めないうちに食べようか"

    「ほうほう、歌舞伎揚げを砕くなんて罰当たりだと思いましたが油と甘みが染み出して美味しいですね」「まあ、サクサク感は流石に薄れていますが……」
    "だから出来立てをすぐ食べるのがおすすめなんだよ"
    "まあ袋に残った粉を入れればいいんじゃないかな。あ、そうだ"(スタスタ カチャ パタン
    「先生?どうかしたんですか?」
    "漬物的なものがあるといいと思ってね。すぐきを持ってきたよ"
    「ありがとうございます先生。ククク、私すぐき大好きなんですよね」
    「チキンのトマト煮に添えるとこれがたまらなく美味しいんですよ」
    "鶏肉は酸味のあるものと合うよね。すぐきは試したことないけど"
    「おすすめですよ、空いた時間に煮いておけばすぐ食べれますし。それで、先生の方の生親子丼とせんべい汁はどうなんです?」
    "これ、すごくいいよ。やってることは手軽なちょい足しだけど、食感や味に単調さがなくなって深みが出るから一気に化けた感がある"
    "まあ、せんべい汁だけだとかえってお腹すきそうだけど併せて食べるならちょうどいいかな"
    「ほほう、少しいただいても?」
    "自分で作りなよ……"
    「仕方ありませんね……おや、混ぜたら辛子の風味が強くなって…ああ、これはいいですね、味が引き締まります」
    "吸い口は豚汁に七味を入れるとかが定番だけど、どんな汁物でも吸い口を入れないのはあり得ないという人もいるぐらいだからね"
    "さて、ご馳走様でした"
    「ご馳走様でしたは私のセリフなんですがね……ああ、洗い物はやっておきますよ。これぐらいはさせてください」
    "ああうん、ありがとう"
    (変なところで常識的だな……)

  • 109二次元好きの匿名さん23/10/27(金) 05:24:03

    「さて、そろそろお暇しますかね」
    "うん、洗い物ありがとね"
    「いえいえ。そういえば今日はお湯を沸かすぐらいで火は使わないメニューでしたね」
    "ああ、黒服にわざわざ手をかけたものを出すことはないかなというのもあるけど……"
    "丁度丑三つ時だし、火を使って匂いをまき散らすと亡者が湧いてくるかもしれないから……ね"
    「クックック……これから帰ろうってときに怖いこと言わないでくださいよ……」
    「いっそ泊って行っていいですか?お手伝いしますよ」
    "いや、要らないし"
    "さっさと帰って"
    「つれないですねえ先生は。ああ、栄養ドリンクを置いておきますからよかったら飲んでくださいね」
    「それとちゃんと休まないとダメですよ。先生自身が亡者のような顔をしていたら生徒に心配されてしまいますよ」
    "わかってるよ……というか差し入れに来たんだね"
    「いえいえ、ただお夜食を一緒に食べたかっただけですとも……それでは先生、またいずれ……」
    "うん、またね……また?"
    "……またって、まさかまた夜食をたかりに来るつもりなのかな……"
    ~終幕~

    おまけ
    「パラダイスレジデンス……これですね、先生が読んでた漫画は。寮生活をする少女たちを描いた作品のようですね」
    「レシピは試験勉強回を参照したんですね。あまり匂いをまき散らすと夜食を求める寮生が亡者のごとく寄ってくるから、加熱はレンジとお湯ぐらいで美味しい夜食を作って食べようと……」
    「なるほど、突然亡者と言い始めたのはこれが理由ですか。クックック……これは一杯食わされたようですね」

  • 110二次元好きの匿名さん23/10/27(金) 10:00:42

    うわぁん!!様子のおかしい人です!!ベアトリーチェおばあちゃんみたいに目がいっぱい無いからにきm......威圧感は無いですけど同僚の方ですか!?

    それはそれとしてありがとうございます!!


    お題

    1. カルメ焼き

    2.やまぶどう(自生)

    3.カヌレ

    4.ホットケーキ

    5.チョコレート

    dice1d6=2 (2)


    生徒

    1.モモーイ

    2. ヒヨリ

    3.ノノミ

    4.アリウススクワッド

    5.コユキ

    dice1d6=3 (3)


  • 111二次元好きの匿名さん23/10/27(金) 10:14:58

    よりによって一番難しそうなやまぶどう(自生)を引いてしまいましたか......ちょっと考えます......

    書きに来れるのはおそらく今日の夜になるかと

  • 112二次元好きの匿名さん23/10/27(金) 10:22:05

    ノノミも地味にエミュ難しそう…
    楽しみにしてます

  • 113二次元好きの匿名さん23/10/27(金) 14:06:35

    やったぜ>ノノミ挙げた人

  • 114二次元好きの匿名さん23/10/27(金) 23:51:37

    ごめんなさい(ヤマブドウ入れました、甘いものなら果物もいいかなって…)

  • 115二次元好きの匿名さん23/10/27(金) 23:54:55

    ヤマブドウ調べたら実だけじゃなくて蔓とかも山菜扱いで食べるんだね

  • 116二次元好きの匿名さん23/10/28(土) 00:42:14

    メモロビを見返していて思ったのですが、本当にダンベルは今をもって謎です……

    ブドウならワインが作りたい!んですが度数1%を超えると犯罪ですしましてやキヴォトスだとだいぶいけない感じになりますね……




    ハロウィンのお菓子は何にしようか。

    チョコレート。クッキー。パウンドケーキ。種類は色々あるけれど、どれもしっくりこない。そんな風に思いを巡らせていれば、ふと今回のメインに据えられそうなものを一つ思い出す。

    たった三か月前、されど三か月前。

    数日間ではあったけれど、それでも大切な思い出。その一幕。


    リゾート地……と言っていいものかどうか最終的な判断には迷うけど、とにかく。いつもとは違う夏の日を過ごせたとある一日。

    ココナッツを取りに行って、肩車をして。そんな日の帰り道。


    ───

    ──

  • 117二次元好きの匿名さん23/10/28(土) 01:56:35

    うわぁん!!山ぶどうで作成できるもののレシピ見ながら雑コラ作ってたら(現実逃避)眠気に勝てなくなってしまいました!!

    明日書きます!!

  • 118二次元好きの匿名さん23/10/28(土) 01:57:49

    このレスは削除されています

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