- 1二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 10:55:51
- 2二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 11:02:14
ピッ、ピッ、ピッ、
ポーーーーン・・・
ラジオ『・・・』
コナン「・・・」
ラジオ『・・・』
コナン「・・・あれ?何も聞こえない。電波悪ぃのか?」
ラジオ『・・・え、あっ!?あ、も、もう始まっとったのか!』
阿笠『え、FMラジオ・アガサァ〜〜〜!(ねっとりした声)』
コナン「時間管理ぐらいしっかりしろよ!パーソナリティだろ。大丈夫かオイ・・・」ガクッ - 3二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 11:09:22
阿笠『え〜、いよいよ!満を辞して!お待たせしました!皆さまのお耳の支配者、阿笠博士(はかせ)こと阿笠博士(ひろし)が、初の冠ラジオをお届けするぞい』
コナン「いや何だその肩書き」
阿笠「これから毎週、笑いアリ、涙アリ、ポロリアリ♡の楽しい時間をお届けするから、お楽しみにの〜♪」
コナン「声だけで何をポロリするんだよ」
阿笠『では早速最初のコーナーいくぞい!まずはお葉書、"顔から屁が出るほど恥ずかしかった話"!略して・・・』
阿笠『・・・え〜・・・略して・・・』
阿笠『よし!』
コナン「よくねぇよ!考えとけよそれぐらいはよ!」 - 4二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 11:21:28
阿笠『では最初のお便り!ラジオネーム"うな重大魔神"こと』
阿笠『米花町〇番の〇〇号、小嶋酒店の帝丹小学校1年、小嶋元太くんからの投稿!』
コナン「言っちゃったよ!洗いざらい言っちゃったよ元太の個人情報!何のためのラジオネームだよ!」
阿笠『何々・・・こんばんは博士。僕は食べることが大好きですが、その中でもうな重が一番大好きです。・・・うんうん知っとるよ元太くん』
阿笠『この間、冷凍うな重を食べようとした時のことです。僕はレンジに冷凍うなぎを投入し、味変用の山椒なども用意しながら、チン!と音が鳴るのを今か今かと待ち侘びていました』
阿笠『そして出来上がり、いざ実食!・・・そう勇んで炊飯器を開けたら、そこには水に浸かったままの生米が!僕は炊飯器のスイッチを押し忘れていたのです!』
阿笠『・・・うんうん、思わず膝から崩れ落ちそうじゃの・・・ぷっ、くくっ・・・ふくく・・・』
阿笠『ぶわーーーーーっはっはっはっはっはっ!!』 - 5二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 11:25:20
阿笠『ばははは、ばふっ、ばふふふっ、・・・ヒイッ、ヒィッ・・・そんなに楽しみにしとったのに・・・米・・・炊いてな、ぶはははははっ!!』
阿笠『ぶふふふ、ぶぶふふふっ!!ひーっ、ひーっ、ひーっ、ぐはははははははは!!』
コナン「・・・いやそこまで笑うほどの話でもなかったろ博士。そこまで笑われたら元太むしろヘコむだろ」
阿笠『ぐわっはっはっはっはっはーーーっ!!ひーっはっははははーっ!!』
阿笠『はー、はー、・・・あ〜笑い疲れた。ワライダケ食べながら葉書を読むものではないわい』
コナン「収録中に何食ってんだ博士!いや収録以外でも駄目だけど!」 - 6二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 11:50:11
阿笠『あー、笑いすぎてなんか飽きたの。次はお悩み相談のコーn』
ピピピピピピピピピピピピ
阿笠『お、電話じゃ。すまんの、ちと待っとってくれ』
コナン「切っとけよ!収録中に電話出るなよ!』
阿笠『もしもし・・・うむ、うむ、そうか。アメリカ大統領はこちらに降ったか。ロシアとインドも時間の問題じゃの』
阿笠『中国が難航?こちらには核ミサイルも効かんのじゃ、弱気になるな!・・・いや、それならばわしが直接話を・・・』
阿笠『そういうことじゃ、うむ・・・ではな』
阿笠『さぁ!続いてはお悩み相談のコーナー!』
コナン「なんだったんだよ今のはよ!」 - 7二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 12:00:44
阿笠『今週のテーマは"恋のお悩み"!気になる彼、恋煩いするあの娘への想い、それらを葉書に乗せてわしにぶつけてくれ!』
コナン「よりによって恋愛相談・・・博士なんかに相談しなきゃいけない時点で相当切羽詰まってんじゃねぇのか」
阿笠『まずは匿名きb・・・うっ、ぐっ・・・!』
コナン「?」
阿笠『ぶうぇふぇぇっ!!』
コナン「汚ねぇ!よりによってラジオでゲップすんな!」
阿笠「す、すまん・・・つい・・・ふふっ、ゲップ、ぶふふっ、が・・・ぶははは!ぶわははははっ!!ひーっ、ひーっ」
コナン「ワライダケ成分まで戻ってやがる・・・」 - 8二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 12:07:10
阿笠『ふーっ、えー気を取り直して・・・匿名希望さんからのお便り』
阿笠『私には最近、付き合い始めた彼氏がいます。とても優しくて、一緒にいてとても楽しい人です』
阿笠『しかし私は素の自分を曝け出すことが苦手で、どこかよそよそしく振る舞っているんじゃないかと思うことがあります。自分の中を見せてくれない女の子は、男の人にとって付き合いづらいかもしれないと思うと、不安です。・・・成る程のぉ』
コナン「うまく答えられんのか・・・」
阿笠『匿名希望さん、君はとても優しい女の子じゃ。素の自分を見せたがらないのも、決して自分勝手ではなく、失望させたくないという彼氏くんへの想いあってこそじゃ』
阿笠『彼氏くんもきっとそれを分かっておる。だから、今まで通り一緒にいればいいんじゃ。そうすれば、優しい君の中身も自然と伝わるじゃろうて』
コナン「へぇ・・・意外とマトモなこと言うんだな」 - 9二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 12:11:19
阿笠『ところで、自分の正体を隠しているといえば・・・』
阿笠『あの高校生探偵、工藤新一が小学生として生きている話は知っておるかの』
コナン「・・・は?」
阿笠『彼は幼馴染と遊園地に行った時、黒ずくめの男に怪しげな薬を飲まされて・・・身体が縮んでしまったんじゃ!そして正体を隠して江戸川コナンと名乗り、毛利小五郎の探偵事務所に身を置いておる』
コナン「オイ・・・オイ・・・!オイオイオイオーーーイ!!」
阿笠『そんな彼を助けているのが、他ならぬこのわしじゃ!巷で有名な"眠りの小五郎"も、わしの開発した腕時計型麻酔銃に、蝶ネクタイ型変声機を使って・・・』
コナン「やめろォーーーーーーーー!!」
以後、阿笠博士は数分間にわたり、俺の秘密をポロリしながらトークした・・・。 - 10二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 12:22:29
〜翌日 帝丹小学校〜
歩美「コナンくんおはよ〜!」
光彦「コナンくん、博士のラジオ聴きました?」
コナン「ああ・・・聴いたことを激しく後悔してるぜ」
コナン「本当は工藤新一なの?って学校中から詰め寄られてさ・・・」
元太「俺も住所バラされて大変だったぞ!」
灰原「災難だったけど、これ以上の被害はないはずよ。しっちゃかめっちゃかな放送にラジオ局の重役が怒って、初回打ち切りになるらしいから」
コナン「それなら安心だ」 - 11二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 12:33:34
〜給食の時間〜
元太「いっただっきまーーーーすっ♪」
灰原「ゆっくり食べるのよ〜」
ピーンポーンパーンポーン
スピーカー『お昼の放送です』
光彦「校内放送が始まりましたよ!」
歩美「歩美のリクエストした曲、流れるかなぁ?」
スピーカー『今日はいつもと放送内容を変更しまして・・・』
コナン「?」 - 12二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 12:36:14
阿笠『わしがパーソナリティとしてお届けするぞい!!』
少年探偵団「!?!?」
阿笠『これから毎日、ラジオ・アガサは帝丹小学校に移ってお届けするぞい!お楽しみにのぉー!!」
コナン「嫌だああああああああ!!」
Fin - 13二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 12:36:32
お読みいただいた方、ありがとうございました。