早朝のゲヘナ学園、食堂にて

  • 1二次元好きの匿名さん23/10/28(土) 21:15:06

    「フウカさん、唐突ですがお味噌汁を作ってはいただけませんか?」
    「……いつ本当に唐突ね…。それでどうしたの急に?別にそれぐらい大丈夫だけど」

    とある日の早朝、空は少しまだ夜が浮かび肌寒いころ、ゲヘナ学園の食堂のこと。

    「このような寒い日には暖かいお味噌汁を朝食としていただきたいのです」
    「………。今私がなにをしてるかよ〜く、考えてからもう一度言ってほしいんだけど?ん〜?」

    ハルナが「ふんす」とでも言っていそうなニコニコの顔をしながらそう話すのに対して、フウカは呆れた顔と声色で質問といった形で答えたのだった。…いや声色に関しては少し訂正する必要があり、イタズラした子供に反省を促す小学校の先生のようだと表現した方がよかっただろうか。
    事実フウカはこう話しながら給食の為の下拵えを行なっているらしく、忙しなくあっちこっちキッチンで動いていた。

    「給食を作っているように見えますわね。こんな早朝からいつもお疲れ様ですわ♪」
    「あははー…、それを分かってながら味噌汁を作れと申すかこのこの」
    「あっ、ちょ!水を飛ばすのは反則ですわ!」

    そんなふざけた回答をする者には罰が必要とフウカは一時料理の手を止めると濡れた手をグッパグッパと拳にして開いてをする事でハルナに手についた水滴を微量ながら浴びせるというささやかの反撃を行い、結果避けたと思われたが水滴をハルナのスカートに着弾させることができた。

    「むぅ…。フウカさん、一女の子としてそういったことをするのはどうかと思います」
    「はいはいそうですねそうですねー」

    そのようなくだらなくも決して一人退屈な青春の一幕ではない日常が、確かにささやかながらも存在するちっぽけな幸せのひとときが二人の少女を包んでいた。

  • 2二次元好きの匿名さん23/10/28(土) 21:15:29

    フウカスレが流行ってほしかった!
    需要と供給が足りなかったから自給自足したけど物足りなかった!
    みんなにもフウカssを書いてもらいたかった!
    だけど結果は寿司とか特殊性癖とか閲覧注意(グロ)とか閲覧注意(エロ?)だったりでその他etcのスレも優しい世界のフウカスレとssはほとんどなかった!
    だから私がスレ立てした!ssはもう書いた!言い出しっぺの法則なんて言わせない!

    私だって頑張った…!!
    フウカssをフウハル、フウジュリetcでもいいから書いて欲しい…!!

  • 3二次元好きの匿名さん23/10/28(土) 21:16:45

    しまった…言い出しっぺの法則を封じられている…

  • 4二次元好きの匿名さん23/10/28(土) 21:19:49

    昨日のフウカスレはやばかったからな

  • 5二次元好きの匿名さん23/10/28(土) 21:20:43

    お気持ちスレのヒナじゃんね
    …いや本当にスレ立てするとは…

  • 6二次元好きの匿名さん23/10/28(土) 21:21:53

    でもこのあと爆破されるんだよね...

  • 7二次元好きの匿名さん23/10/28(土) 21:23:31

    ちゃんと言い出しっぺ対策してる

    えらい

  • 8二次元好きの匿名さん23/10/28(土) 21:23:43

    今見直したけど内容めちゃくちゃ矛盾してた!
    羞恥心で死にそうでスレ爆破しようとしたけど神ss師がくるのを期待してやめた!
    それはそうと駄文で目を汚してしまって本当に悪いと思ってる!

    …それはそうとフウカの日常系ssを誰か!

  • 9二次元好きの匿名さん23/10/28(土) 21:25:11

    この厚かましさに見覚えがある…
    例えるなら卑しいアリウス出身の初音ミクのような…

  • 10二次元好きの匿名さん23/10/28(土) 21:26:54

    常に祖父が危篤状態のヒヨリ
    フウカSSを嘆願するシナシナヒナ ←New!!!

  • 11二次元好きの匿名さん23/10/28(土) 21:44:36

    >>9

    >>10

    そのスレを意識しちゃってるかもだからどこか重なるところがあったかもしれない!

    だけど偉大なる先駆者をこんな他スレで話すのはたばかれることだと思うからやめてほしい!


    本音を話すとそんなことより早く日常系フウカssを書いて欲しい!私も書いてるから!

  • 12加筆誤字修正版23/10/28(土) 21:46:07

    「フウカさん、唐突ですがお味噌汁を作ってはいただけませんか?」
    「……いつにも増して本当に唐突ね…。いや本当にどうしたの急に?」

    とある日の早朝、空は少しまだ夜が浮かび肌寒いころ、ゲヘナ学園の食堂のこと。

    「このような寒い日にはフウカさんの暖かいお味噌汁を朝食としていただきたいのです。ささ、早く早く♪」
    「………。今私がなにをしてるかよ〜く、見てそして考えてからもう一度言ってほしいんだけど?ん〜?」

    ハルナが「ふんす」とでも言っていそうなニコニコの顔をしながらそう話すのに対して、フウカは呆れた顔と声色で質問といった形で答えたのだった。…いや声色に関しては少し訂正する必要があり、イタズラした子供に反省を促す小学校の先生のようだと表現した方がよかっただろうか。
    事実フウカはこうしてハルナと話しながらもお昼に提供する給食の為の下拵えを行なっており、忙しなくあっちこっちキッチンで動いていた。

    「給食を作っているように見えますわね。こんな早朝からいつもお疲れ様ですわ♪」
    「あははー…、それを分かってながら味噌汁を作れと申すかこのこの」
    「あっ、ちょ!水を飛ばすのは反則ですわ!」

    そんなふざけた回答をする者には罰が必要とフウカは一時料理の手を止めると濡れた手をグッパグッパと拳にして開いてをする事でハルナに手についた水滴を微量ながら浴びせるというささやかな反撃を行い、結果避けられたと思われたが水滴の内の数粒がハルナのスカートに着弾させることができた。

    「むぅ…。フウカさん、一女の子としてそういったことをするのはどうかと思います」
    「はいはいそうですねそうですねー」

    そのようなくだらなくも決して一人退屈な青春の一幕ではない日常が、確かにささやかながらも存在するちっぽけな幸せのひとときが二人の少女を包んでいた。

  • 13二次元好きの匿名さん23/10/28(土) 21:46:13

    同期と後輩カプで心を潤わせてるタイプのヒナ

  • 14二次元好きの匿名さん23/10/28(土) 21:49:00

    "ヒナならもっと頑張れるよ"
    "ほら、続きを書いて?"

  • 15二次元好きの匿名さん23/10/28(土) 21:50:11

    いい…
    卒業する時にフウカがこの時の言葉しっかり覚えてて毎朝お味噌汁を作るってニュアンスの台詞を
    いろいろ爆破されても困るとかぶつぶつ言い訳混じりに言い出してハルナがまさか覚えてくれてるとは思わなくて
    ああ美食とはまた違うこの胸のあたたかさは…ってしばらく呆然としてから
    不束者ですかどうかよろしくお願いしますね、ってかしこまった返事を返す情景が浮かぶ

  • 16二次元好きの匿名さん23/10/28(土) 21:52:10

    お料理教室とオムレツでめっちゃ捗ったからフウハルはもうええわ

  • 17二次元好きの匿名さん23/10/28(土) 21:54:12

    閲覧注意(エロ?)のオムライス、ネタの寿司、特殊性癖のオムレツ、閲覧注意(グロ)の後遺症と味の重いフウカスレが連日建つ中、紅葉舞う秋風のようなしっとりしつつもさわやかさのあるフウハルssスレを投稿なさったフウハル文豪ヒナ主に敬意を表します

  • 18二次元好きの匿名さん23/10/28(土) 22:01:39

    >>16

    え、え?お、おう…。そか…うん…人それぞれだもんな…うん…

  • 19二次元好きの匿名さん23/10/28(土) 22:02:29

    >>15

    天才かー?誰か文にして

  • 20二次元好きの匿名さん23/10/28(土) 22:05:15

    >>14

    お前は先生じゃない パァン

  • 21二次元好きの匿名さん23/10/28(土) 22:39:02

    「風紀委員長…?どうしてここに?」
    「私もたまにはこちらで食事を摂りたくなったの、何か問題あるかしら?」
    「そんな事は…!ただその、珍しくて…」

    本当に珍しい、普段は食堂に来る時間も勿体無いからと自分で用意したお弁当で済ませている風紀委員長がわざわざこちらまでやって来るだなんて……少し気になったが自分のやるべき事は変わらない、いつものように給食を配膳するだけだ。
    …風紀委員長の登場で食堂の中から人影が消えたのは、楽になったと喜ぶべきか忙しさが後に回されただけだと嘆くべきなのか。

    「はいこちら、今日の給食になります」
    「ありがとう……ん、美味しい」
    「!!??」

    風紀委員長が素直に感想を言った…!?常に無言でいるようなイメージがあったのだけれど、それは自分の勝手な思い込みだったのだろうか?そう思い悩んでいるうちに目の前の委員長の様子が…?

    「くぁ……ねむぃ…お腹いっぱい……寝たい…」

    今私の目の前にいるのは本当にあの風紀委員長なのだろうか?なんだか眠たいのに我慢している子供にしか見えない、というか発言内容は思いっきりそのまま子供だ、この状況をどうすれば…!?

    「…ご馳走様、いつもありがとう、美味しかったわ」
    「は、はあ……また、いつでもどうぞ…?」

    結局何も言えないうちに委員長は食事を終えて、私はそれを見送る事しか出来なかった。
    果たして、あの日見た委員長は夢か幻か、それともあれが風紀委員長空崎ヒナの素の姿なのか……それを知る術を私は持たないし、深く探るのはやめておこうと思う。誰にだって知られたくない事くらいあるだろうから。
    …委員長、たまにはゆっくりご飯食べに来てください、待ってますからね。

  • 222123/10/28(土) 22:49:54

    こういうのでいいんですかわかりません!

  • 23二次元好きの匿名さん23/10/28(土) 23:01:14

    >>22

    それでいい!

    だけど正直フウヒナssは予想してなかった!

    とてもよかった!


    みんなにももっとssを書いてほしかった!!

  • 24二次元好きの匿名さん23/10/28(土) 23:20:22

    「はぁ…フウカさんの給食も今日までですのね」
    「…なんでアンタがまともに卒業出来るのか、そこがどうしようもなく疑問なんだけれどね?」

    いや本当に、どうしてこんなテロリストを無事卒業なんてさせるんだろうか、我が母校ながらどこかおかしいんじゃないのか。…今更か、前からおかしかったものね、ゲヘナだし。

    「ふぅ…今日も結構なお味でしたわ」
    「あっそ、それじゃ…その……明日からはウチに来てよね」
    「………へ?」

    珍しく目を丸くして驚いているハルナだけど、それをからかう余裕は私にもなくて

    「だから、その…言ったでしょ、各地を好き勝手爆破されて飲食店が減って、それで私の負担が増えるのも困るし……私のお味噌汁、飲みたいんでしょ」
    「……!フウカ、さん………」

    ああ、顔が熱い…!でも私ももう退けない、いつの間にかどうしようもないくらい、身勝手で我儘で食べるものに煩くて……誰よりも食に真摯なアナタ(ハルナ)の事が頭から離れなくなっていたから。

    「それでどうするの?来るの?来ないの?」

    思わずぶっきらぼうになってしまうのは許して欲しい、私だっていっぱいいっぱいなんだから…!そんな思考を他所に呆然としていたハルナは、やがて今まで見た事のない──深くにも見惚れてしまうような──笑顔でこう言ったのだった。

    「不束者ですが、よろしくお願いしますね、フウカさん」

  • 25二次元好きの匿名さん23/10/28(土) 23:21:33

    予想外と言われたから上に出てた案を参考にフウハル書いてみた!
    ぶっちゃけエミュ上手く出来てるか自信ないけど許してくださいマコトがなんでもしますから!!

  • 26二次元好きの匿名さん23/10/28(土) 23:28:11

    >>25

    予想外とは言ったけどあれは好印象的意味合いだった!

    それはそうとすごく脳が癒やされるssだった!

    …関係ないけど前スレからフウハルが結ばれるssばかり自スレで書かれている気がした!


    それはそうと本当にありがとう!!

  • 27二次元好きの匿名さん23/10/29(日) 07:07:56

    フウカの角を掃除する奴書きてえなあってはぼんやり思ってる

  • 28二次元好きの匿名さん23/10/29(日) 16:54:01

    大量の料理の基礎本とレシピ集の山に突っ伏して寝てるジュリがフウカの作る味噌汁の匂いで目を覚まし「頑張ってるのは知ってるけど、無理しないでね」って書かれたメッセージを見つけてどうにも言葉に表せない感情を心の奥底に大事に仕舞いこんでもうちょっとだけ狸寝入りするお話書きたいけど構想が練れねぇ……。
    文章力がほしい

  • 2923/10/29(日) 20:01:36

    「先生、突然の事で申し訳ありません。先週のパトロールに関して、少々お時間よろしいでしょうか…」
    ドアを開け、その大きな羽を折り畳みながらシャーレ執務室に入った彼女を迎え入れたのは、彼女にはあまり望ましくない声だった。
    「先生なら今……あれ?貴女は確かトリニティの…」
    「………正義実現委員会・副委員長、羽川ハスミです。ゲヘナ学園…確か給食部の方ですね。はじめまして」
    丁寧ではあるがどこか険のあるハスミの自己紹介を受け、慌てた様子で調理場を飛び出す。
    「あっ!えっと、はじめまして…!給食部・部長の愛清フウカですっ!……先生は今外に出てまして…」
    それを聞いたハスミは少し思案するように顎に指をそわせた後、
    「ありがとうございます。ではお戻りになるまで待たせて頂いても宜しいですか?」
    と問いかけた。
    ゲヘナではお目にかかれない丁寧で隙のない礼儀作法に面食らいながらも、自身に対する警戒心と威圧感に気圧され思わずコクコクと首肯する。

    ソファーに腰掛け書類を眺めながら部屋の主を待っているハスミを調理場から気にしていたフウカだったが、お茶の1つも出していないことに思い至り、慌ててお湯を沸かし始める。
    「えと…ハスミさん、よろしければどうぞ…」
    書類整理の目処が立ち始めた彼女の前に、フウカの入れた紅茶が芳しい香りとともに差し出された。
    (トリニティの人と関わることはあまりないけど、確か紅茶が好きだったはず!とりあえずこれなら失礼はない!……はず!)
    予想外の出来事に思わず作業の手を止めたハスミに対しお茶菓子はクッキーで良いかと確認を取ろうとしたフウカの言葉を、ゆっくりと美しい笑顔になった彼女の言葉が遮った。
    「どうぞ、おかまいなく」

  • 3023/10/29(日) 20:02:42

    先生に協力して頂いたパトロール、そしてその結果。
    今後の相談も含め正義実現委員会の副委員長としてシャーレを訪れたハスミは、ゲヘナの生徒に迎えられた。
    (…確かに先生は生徒であれば誰だって救いの手を差しのべる方。当番でなくとも色々な学校の生徒が顔を合わせるのは想像に難くありません…。ですがよりによって『ゲヘナ生によるトリニティ自治区での被害』について先生にご相談したかったというのに、これは…)
    思わず渋面を作りそうになる自身の表情筋を押さえつけ、まずは感情を殺して相手の出方を探ることにした。
    (給食部…聞いたことはありますが、普段私たちが関わるゲヘナ生とはいささか雰囲気が…?いえ惑わされてはダメですハスミ!機密も暗部も関係なさそうな一般生徒とはいえ、ゲヘナ生はゲヘナ生…。決して油断も隙も見せてはなりません!)

    先生の不在を知り、待ち時間の間に書類の整理でもと作業を始めたハスミであったが、考えていたことは1つ。
    (心苦しい話ですが、フウカさんには何とかお暇して頂けないでしょうか…)
    その願いを知ってか知らずか、おずおずと近づいてきたフウカはハスミの前に1つのティーカップを置いた。
    「えと…ハスミさん、よろしければどうぞ…」
    作業の手が止まる。
    まず驚いたのはその香り。
    (ダージリン…)
    茶葉の中でも特に香りの高いものではあるが、そのフルーティな芳しさを欠片も損なうことなく丁寧に入れられていることはすぐに分かった。
    (蒸らしも丁寧…カップもシミ1つなく手入れが行き届いている……)
    ゲヘナ生が紅茶の繊細な扱いを心得ていると思っていなかった彼女にとって、その一杯はまさしく青天の霹靂であった。
    (はっ…!いけませんハスミ!他ならぬ私が隙を見せるわけには!)
    内心の動揺を悟られぬよう、深く笑顔を作って言葉を返す。…チクリとした胸の痛みに気付かぬふりをして。
    「どうぞ、おかまいなく」

  • 3123/10/29(日) 20:03:25

    「えっ………?」
    美しさすら感じさせるその微笑みは、しかしフウカにとっては強烈な拒絶にしか見えなかった。
    「あっ!すみません…もしかして紅茶はお好きではなかったですか…?」
    怒りも何もなくただショックを受けたように問いかけるフウカの顔を見て、流石のハスミもどこかバツの悪そうな顔になり訂正する。
    「…っ…いえ、失礼しました。紅茶はとても大好きですし、フウカさんのお心遣いには感謝しています。ですが私はトリニティ治安維持組織の副委員長であり、貴女はゲヘナ学園の生徒です。……お互いに立場があり、すべき事があります。…ですので申し訳ありませんが、お気遣いは結構です」
    なぜかフウカの顔を見れず、早々に会話を切り上げようと一方的に理由を告げたハスミだったが、それに帰ってきたフウカの反応は想定外のものだった。
    「………えっ?それだけ?」
    「っ!それだけとはどういう事ですか!学園間での確執は貴女もご存知でしょう!」
    「あっ!いや、それはそうなんだけど…だってそれなら『シャーレ』にいる限り私達には関係ないし、それにほらっ!『私とあなた』にも関係ないでしょ…!?」
    取り繕うことも忘れて目の前の小さな少女へと詰め寄ったハスミは、思わぬ反撃を受けて言葉に詰まる。
    「……っあー…ほら!取り敢えずお茶でも飲みません!?わたし今回、結構うまく入れれたと思うんですよ!」
    クッキー取ってきますね、と言いながら調理場に消えていったその背中に唖然としながら、何やら毒気の抜けるような、警戒の解れるような、ハスミはそんな虚脱感に見舞われた。
    力が抜けたようにソファーに座り込む彼女を見て、クッキーを手に戻ってきた少女が慌てて声をかける。
    その心底心配そうな声に包まれていると、気を張っているの自分がとても馬鹿馬鹿しく思えて…
    「……紅茶、頂きます。ですがダイエット中ですのでクッキーは結構です…」
    はっ、と気付いたときには口からポロリと余計な言葉まで漏れていて、慌てて訂正しようと顔を上げた彼女は
    「!…ちょうど良かった!先生の健康のために試作した低カロリープリンがあって、誰かに味見して欲しかったの!今とってきますねっ」
    しかし嬉しそうに顔を綻ばせた少女の笑顔の前に何も言うことが出来ず、諦めて書類の束を片付け始めた。

  • 3223/10/29(日) 20:03:59

    「あっ、先生からモモトーク…。えっ、『今日はまだかかりそうだからフウカは先に帰っていいよ。ごめんね』だそうです…」
    「…いえ、連絡もなしに突然押し掛けたのでこうなることも想定していました。むしろ突然の来訪で、先生にご迷惑をおかけしなくて良かったです」
    短時間のお茶会ではあったが、初めて合った時より随分と表情の柔らかくなったハスミは静かに言葉を返す。
    「それじゃあ私も流しを片付けたらすぐ帰りますね。」
    てきぱきと2人分の食器を片付け始めたフウカを手伝おうとしたハスミだったが、馴れないものが半端に手を出しても却って手間を増やすかもしれないと思い至り、ここは礼を告げて厚意に甘んじることにした。
    「ありがとうございます、フウカさん。………それと、本日は失礼をしてしまい申し訳ありませんでした…」
    謝罪の言葉は自分でも思ってもみなかった程簡単に口をついて出た。
    「警戒するばかりか、せっかくの厚意まで私は…」
    深く謝罪を述べようと頭を下げながら続けた言葉は、ぎょっとした顔で慌てたフウカに遮られた。
    「わーっ!ちょっとちょっと…!別にいいですって、そんなの!…というかトリニティとゲヘナは確かに揉め事ばっかだし、ハルナ達みたいなメチャクチャなヤツがあちこちで騒ぎを起こしてるのも知ってるし…!だからっ…まぁその警戒も妥当って言うか…!!」
    「フウカさん…」
    「えっと、何が言いたいかって言うと……んー……まぁ、えへへ…謝罪よりプリンの感想、聞きたいかなって…」
    ジトッとした目から難しげな顔から照れたような微笑みへと表情豊かに移り行くフウカに驚いていたハスミだっが、続けられたその願いに、返す言葉は決まっていた。
    「はい、とてもおいしかったです」
    「…その、宜しければまた食べさせてください」

    「はいっ!是非!」

  • 33フウハス23/10/29(日) 20:07:06

    ごめん書き始めたらなんか凄い長くなっちゃった…
    この二人相性いいと思ったからやった、反省はしている(言い訳)

    読みにくかったらごめんね…

  • 34二次元好きの匿名さん23/10/29(日) 20:11:29

    >>29

    >>30

    >>31

    >>32

    ぅゎのぅガゃスマル

  • 35二次元好きの匿名さん23/10/29(日) 20:30:41

    長くなったのでテレグラフを使わせて頂く

    もうちょっと色々、具体的にはジュリとか出したかったがそうすると冗長になりそうで……

    しかしタイトルの通り意外と共通点多いな?



    ゲヘナ、部長、2年生轟音、次いで衝撃。

    日常とは言えないが異常とも言い難い、食堂の入り口を吹き飛ばす派手な爆発音。

    衝撃で吹き飛んだ鍋の蓋を拾い、何となく盾のようにしながら見れば、立ち込める砂煙の中に人影が一つ。


    「……全くもう、普通に入ってくればいいじゃない……」


    眉間にしわを寄せながら呟くと、それに応じるように声が響いた。


    「やあやあ、我らゲヘナの食を支える給食部! 仕込み中とは思うが失礼するよ!」

    「…………えっ、誰?」


    砂煙の向こう側から聞こえた声は、想像よりも幾らか───いや、かなり溌溂としていた。

    遅れてこちらへ進み出てくる姿は、イメージより背丈が低く、髪色も想像通りではなく。


    「うん? ああ、これはこれは給食部の部長殿! 忙しいだろうにすまないね!」


    裾をショートパンツからはみ出させた紅色のシャツに、ダボつく真っ白な白衣を羽織って。

    ご機嫌に揺れる長い尻尾にはゲヘナの校章入りの布が引っかかって。

    鉄黒色の長髪を辿って視線を上に滑らせれば、黄昏色の瞳と目が合った。


    「だが丁度いい、君に用事があったんだよ……愛清フウカ君」


    ゲヘナ内外にその名を轟かせる温泉開発部。

    所属生徒数200を超えるとさえ囁か…
    telegra.ph
  • 36二次元好きの匿名さん23/10/29(日) 21:50:39

    >>35

    テレグラフ…!そんな方法が…!


    こっちも長かったからテレグラフでまとめ直しました

    誤字脱字修正版

    胸一杯の紅茶〈1〉

    「先生、突然の事で申し訳ありません。先週のパトロールに関して、少々お時間よろしいでしょうか…」

    ドアを開け、その大きな羽を折り畳みながらシャーレ執務室に入った彼女を迎え入れたのは、彼女にはあまり望ましくない声だった。

    「先生なら今……あれ?あなたは確かトリニティの…」

    「………正義実現委員会・副委員長、羽川ハスミです。ゲヘナ学園…確か給食部の方ですね。はじめまして」

    丁寧ではあるがどこか険のあるハスミの自己紹介を受け、慌てた様子で調理場を飛び出す。

    「あっ!えっと、はじめまして…!給食部・部長の愛清フウカですっ!……先生は今外に出てまして…」

    それを聞いたハスミは少し思案するように顎に指をそわせた後、

    「ありがとうございます。ではお戻りになるまで待たせて頂いても宜しいですか?」

    と問いかけた。

    ゲヘナではお目にかかれない丁寧で隙のない礼儀作法に面食らいながらも、自身に対する警戒心と威圧感に気圧され思わずコクコクと首肯する。


    ソファーに腰掛け書類を眺めながら部屋の主を待っているハスミを調理場から気にしていたフウカだったが、お茶の1つも出していないことに思い至り、慌ててお湯を沸かし始める。

    「えと…ハ…
    telegra.ph
  • 37二次元好きの匿名さん23/10/29(日) 23:11:04

    このレスは削除されています

  • 38二次元好きの匿名さん23/10/29(日) 23:14:58

    このレスは削除されています

オススメ

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