- 1二次元好きの匿名さん23/10/29(日) 20:55:16
故に、この結末は必然だった。
斬りたくないと嘆く己の感情と斬りたいと叫ぶ己の業。
そのどちらも譲れないもの。
その果てに得た答え。
──己を斬れば良い。
まさかセイバーもこの状況で俺が首を斬るなど思わないだろう。
だから、この行動は止められない。
「イオ、リ?」
抜かった。首から出た血がセイバーにかかるとは。
朦朧とする俺の視界に映るのは、自分の血で濡れた床と反射して映るセイバーの顔。
どんな表情をしてるのだろう。おおかた驚いたものか、はたまた怒っているか。
いや、セイバーは俺の中の剣鬼に気付いていた。なら世の憂いが消えたと喜んでいるのかもしれない。
だが、これで良かったのだ。
好きと叫ぶ己の感情も、斬りたいと駄々をこねる剣の鬼も納得している。だから、悔いは、無──
宮本伊織は知らないだろう。自害した彼を見つめるその瞳に、顔に──
涙が流れていたことに。
- 2二次元好きの匿名さん23/10/29(日) 20:58:12
最後の剣鬼を成敗致す!?
- 3二次元好きの匿名さん23/10/29(日) 20:58:57
本編の伊織もやりそうな結末だな…
- 4二次元好きの匿名さん23/10/29(日) 20:59:10
そういう意味では我慢できなかった伊織はある意味「弱い」のか…?
- 5二次元好きの匿名さん23/10/29(日) 20:59:41
呪いを遺して逝きやがった…
- 6二次元好きの匿名さん23/10/29(日) 21:00:25
剣キチが恋でバグるとこうなるのか……どう転んでもクソボケ!
- 7二次元好きの匿名さん23/10/29(日) 21:00:53
もうやめて!!カヤちゃんとセイバーくんのライフはとっくに0よ!!
- 8二次元好きの匿名さん23/10/29(日) 21:03:05
0を通り越してマイナスなんですがそれは
- 9二次元好きの匿名さん23/10/29(日) 21:04:26
ノベルゲーだったら
終わりにbadendって書いてそう - 10二次元好きの匿名さん23/10/29(日) 21:07:12
「その潔さを、何でもっと上手に使えなかったんだ!」
むしろ上手に使ったのがこの結果かなぁ・・・ - 11二次元好きの匿名さん23/10/29(日) 21:10:04
大切な妻と同じく当世で出会った友が目の前で自害してしまったセイバーの運命よ…
- 12二次元好きの匿名さん23/10/29(日) 21:14:18
素晴らしい文章ありがとうございますと本編よりもセイバーの傷になりませんか!?と心が二つある
- 13二次元好きの匿名さん23/10/29(日) 21:21:39
余分を捨てたハズの剣鬼が最期の最期に踏み止まったんだ…良いだろう?
- 14二次元好きの匿名さん23/10/29(日) 21:29:18
剣鬼としての自分を斬って悔いなく逝ったんだからこちらにできることはもう送ってやるくらいしかないな…
- 15二次元好きの匿名さん23/10/29(日) 21:33:07
セイバーから見た伊織の最期は伊織が剣鬼としての自分を恥じたから自害したのか
もしかしたら別の理由があったのかもしれないと察するのか… - 16二次元好きの匿名さん23/10/29(日) 21:38:41
セイバーが理由で自害するほどになった生前伊織がセイバーの事を知っていく内に斬りやすくなったと思う反面で斬るのに躊躇いが生まれたとかそんな事を想像してしまって心苦しい
- 17二次元好きの匿名さん23/10/29(日) 21:41:21
スッ…
— 2023年10月29日
- 18二次元好きの匿名さん23/10/29(日) 21:43:24
大丈夫かこれ?本当にセイバー盈月斬れる?
- 19二次元好きの匿名さん23/10/29(日) 21:46:26
「──という夢を見たのだが、貴様の生前の記憶か?」
その答えに、私の心臓がいつもより速くなる。
お前が知らないのは無理はない。これはイオリが迎えた結末なのだから。
あの夜。イオリが突然自害して私も消えた夜。
彼の中に潜む剣の鬼。それに気付いたからこそイオリが自害した理由を察した。察してしまった。
それを察してなお止めれなかった自分を何度も殴った。
身体が消え始める。
マスターであるイオリが自害したことで要を失った私は現し世から退去するだろう。
だけど1つ、許せないことがある。
イオリと過ごした日々が記憶ではなく記録として座に登録されること。
あの日々を忘れるなんてことをしたくない。記録というもので簡単に片付けられることは、嫌だ。
だから私は──盈月に願う。
「セイバー、お主何を──!?」
「盈月よ!私の記憶を、記憶として私の存在に刻み付けろ!忘れるものか!鬼を宿し、余分を捨てても優しい彼を!記録なんて軽いものに押しやってたまるものかっ!」
その後、願いを叶え、私を蝕むモノとなった盈月をイオリがしたように私の首元に剣を当て、斬り捨てる。
地に倒れた私の視界にはイオリの姿を捉える。
それを最期に、この世から姿を消した。 - 20二次元好きの匿名さん23/10/29(日) 21:52:05
伊織が自分から消えたのなら後にやることは…
- 21二次元好きの匿名さん23/10/29(日) 21:56:14
- 22二次元好きの匿名さん23/10/29(日) 22:06:01
最後の最後に理性でも欲でもなく情が勝った伊織かあ…
- 23二次元好きの匿名さん23/10/29(日) 22:19:23
伊織の悔いなき選択がセイバーの心に悔いを残してしまったんですが…
- 24二次元好きの匿名さん23/10/29(日) 22:22:45
このレスは削除されています
- 25二次元好きの匿名さん23/10/29(日) 22:23:23
人間性を捨てようとした剣の鬼の最後の選択が他者を思ったが故の自殺というのはある種の美しさがあると個人的には思う
- 26二次元好きの匿名さん23/10/29(日) 22:35:45
どうしてこんなことに………?
- 27二次元好きの匿名さん23/10/29(日) 22:38:21
これが俗に言うメリーデッドエンドですか
- 28二次元好きの匿名さん23/10/29(日) 22:46:54
そして何の因果か、私は聖杯を求める魔術師の召喚に応えて現界してしまった。
どうやら触媒に天叢雲剣の破片を用意したようで、ほぼ無理やり召喚されたみたいだ。
私を呼んだ魔術師だが、はっきり言ってイオリとは比べられないほど酷い。
強さに関しては許容するが、問題は性格。
私を使い魔としてしか見ておらず、食事を用意することは無い。
逸れのランサーの言葉を思い出すが、イオリは素晴らしいマスターだったことに改めて思う。真名を教えない私のことを信頼してくれて、食事が不要なサーヴァントでも共に食べて、かなり奢ってもらった。
それを頼りにならないなんて当時の私は厳しすぎた。正直忘れたい。
だが、そんな私も聖杯で叶えたい願いはある。
それは……
「それは私の記憶だ。生前ではないが、前の聖杯戦争の時のものだろう」
「そうか。しかし前のマスターはずいぶん馬鹿なんだな。ようやく願いが叶うのに突然自殺するなぞ滑稽の極みよ」
「───は?」 - 29二次元好きの匿名さん23/10/29(日) 22:53:46
魔術師死んだな
- 30二次元好きの匿名さん23/10/29(日) 22:55:10
じゃあな魔術師、来世は時計塔のロードで起源弾にぶち抜かれてくれ
- 31二次元好きの匿名さん23/10/29(日) 23:02:26
このセイバーの願いは伊織ともう一度やり直すことか…?
- 32二次元好きの匿名さん23/10/29(日) 23:05:23
何故か自分までこの魔術師に殺意沸いたぞ
- 33二次元好きの匿名さん23/10/29(日) 23:12:00
再契約確定だと考えていいだろう
とにかく願いの為には聖杯戦争の場に残らないとな - 34二次元好きの匿名さん23/10/29(日) 23:18:43
- 35二次元好きの匿名さん23/10/29(日) 23:31:48
伊織の死の理由を悟った記憶がガッツリ残ってるからそりゃキレますわ
- 36二次元好きの匿名さん23/10/29(日) 23:41:49
大丈夫か?もう一度あの目の前で死んだ伊織と話せる時が来たらセイバーの涙腺保つか?
- 37二次元好きの匿名さん23/10/30(月) 00:15:37
その後のことは、覚えてない。
ただ身体や剣に付いてる血からマスターはもういないことを察する。
あの時、イオリの血と同じものを浴びたのに、この血はとても不快ですぐ洗い流したかった。
だけど早くあの拠点から離れたいからこのまま外に出る。
幸い外は雨が降っているため血は早く流れそうで安心する。
……いや、マスターがいないなら私はじきに消える。単独行動のスキルを持っているならマスターを探しにいけるのだろうが、どちらにせよ私はもう誰とも契約する気はもうなかった。
思い出すのはイオリとの日々。今の私を見たら彼は失望するだろうか。善を成すと目指した私がマスター殺しをして無様に雨に濡れている姿を。
……なるほど、記憶を記録にするというのはこういうことを避けたいからか。
素晴らしい出会いがあったら、それ以降の召喚はすべてそれが基準となって戦争どころではないからか。
だけどそんなのを考えることすらどうでもよくて、地面に座る。
あぁ…最期に。イオリにまた、会いたいなぁ……。
「……あの、大丈夫ですか?」 - 38二次元好きの匿名さん23/10/30(月) 00:24:54
なるほど、SNのメディアさんパターンか。いいね
- 39二次元好きの匿名さん23/10/30(月) 00:44:59
イアソンを愚弄した魔術師にガチギレしたアルケイデスもこんな感じだったのかな
- 40二次元好きの匿名さん23/10/30(月) 01:52:45
うおおおおお!!!
- 41二次元好きの匿名さん23/10/30(月) 07:14:34
このセイバー重たくなってるな
伊織を記録じゃなく記憶として残したことの影響がめちゃくちゃ出てる - 42二次元好きの匿名さん23/10/30(月) 12:01:35
月に焦がれるような夢を自分で終わらせる伊織って一条ルートでもあるんだよな
今回に限ってはその終わらせ方が悲哀に満ちているけども - 43二次元好きの匿名さん23/10/30(月) 18:26:49
マスターを変えて聖杯戦争に残って伊織に関係する願いを叶えるつもりだろうけど今は学生っぽい伊織のそっくりさんの今後が気になる
- 44二次元好きの匿名さん23/10/30(月) 20:36:09
というかこの自害した伊織も難儀なやつだよな…
- 45二次元好きの匿名さん23/10/30(月) 22:21:35
- 46二次元好きの匿名さん23/10/30(月) 22:23:18
名文。これが古事記ですか?
- 47二次元好きの匿名さん23/10/30(月) 22:24:38
続きが欲しい
- 48二次元好きの匿名さん23/10/30(月) 22:45:26
これからって時で終わりか…
- 49二次元好きの匿名さん23/10/30(月) 22:47:50
髷そのまんまで制服着てるのじわじわ来るな
- 50二次元好きの匿名さん23/10/30(月) 23:00:32
まさか汎人類史の伊織の子孫だったりして
- 51二次元好きの匿名さん23/10/30(月) 23:06:06
これが君想う、唯それ故に…ですか
- 52二次元好きの匿名さん23/10/30(月) 23:42:31
このレスは削除されています
- 53二次元好きの匿名さん23/10/30(月) 23:45:11
- 54二次元好きの匿名さん23/10/30(月) 23:48:30
名文すぎる
- 55二次元好きの匿名さん23/10/31(火) 00:44:19
- 56二次元好きの匿名さん23/10/31(火) 01:26:12
高橋留美子作品にいそう
- 57二次元好きの匿名さん23/10/31(火) 07:12:25
ああ───これは夢か幻か。
聖杯に願ってでも会いたいと望んだ彼が、目の前にいた。
たとえ本人ではないとしても、私の中の魂が彼がイオリだと叫んでいる。
「イオ、リ……?」
「……あの、どこかでお会いしましたか?どうして俺の名を……」
それが事実だと分かった瞬間、眼から涙が溢れて止まらなくなる。
会いたかった。ずっとずっと、あの夜からどれほど待ち焦がれたか。
見ず知らずの私に向ける優しさを忘れてないことがどれほど嬉しいことか、君には分からないだろう。
この時のために私は走ってきたのだ。
だが、霊基は感動の再会にも構うことなく、崩壊を始める。
悔いはない。もう二度と会えないと思っていた矢先に巡り会えたこの幸運には感謝せずにいられない。だから、悔いは、 ない。
──本当に? - 58二次元好きの匿名さん23/10/31(火) 07:19:13
再契約してくれ
- 59二次元好きの匿名さん23/10/31(火) 07:57:59
ん、空気変わったな
- 60二次元好きの匿名さん23/10/31(火) 08:15:20
続きが気になって仕方無い
- 61二次元好きの匿名さん23/10/31(火) 08:55:47
「──本当に?」でぞわっときた
- 62二次元好きの匿名さん23/10/31(火) 14:16:13
悔いのない伊織と全く逆の末路になりそうだが…
- 63二次元好きの匿名さん23/10/31(火) 18:37:08
なんだろう前あったヤンデレセイバーより怖いぞ
- 64二次元好きの匿名さん23/10/31(火) 18:37:15
再契約さえできればこの時代に留まれるがこの状況じゃ望み薄か
- 65二次元好きの匿名さん23/10/31(火) 20:00:40
伊織とは違った怖さだな。(2周目進行中)
- 66二次元好きの匿名さん23/10/31(火) 20:10:01
- 67二次元好きの匿名さん23/10/31(火) 21:58:59
イオリと会えるのがこれで最後だったら?
聖杯に望んでも叶えられない願いだったら?
──嫌だ。
そんなのは嫌だ!
またあの日のようにイオリと町を散策したり美味しいものを食べたりして笑いたい!
それで剣の稽古を一緒にやって上達したなって褒めたり褒められたい!
君にとってはなんでもない日常は、私にとっては、とても眩しいものだったんだ……。
ようやくそれが叶うところまで行ってさようならなんて、あんまりだ……。あんまりじゃないか……。
……いや、まだ望みはある。
私を召喚したマスターは既に亡くなった。だからもうじき消えるが、これはまたとない機会ではないか?
目の前にいる彼と契約すれば、私はイオリの魔力を要として消えずにすむ上に、またあの日のようにイオリと街中を駆け回る飽きることない生活が待っているのではないか?
……なら、迷う必要はない。
「イオリ!私と契や、く……」
彼の心配そうに見つめる顔を見て、言の葉は最後まで紡がれることはなかった。
……もしイオリと契約すれば、彼は聖杯戦争に身を投じるということに繋がる。
私とイオリならどんな相手も敵じゃないが、その果てに彼は何を見る?
また剣の鬼が現れ、あの夜のように自害をするのか?最悪、私と殺し合う可能性も、ある。
──なら、この出会いを忘れて今まで通りの日常に戻すのが彼のためではないのか? - 68二次元好きの匿名さん23/10/31(火) 22:44:35
分からない。
どうすれば良いのか分からない。
私自身の願望か、イオリの歩む未来。どちらを取れば良い?
考えたいのに頭が考えるのを拒んでいるから何も選べない。こうしてる間にも時間は経つというのになんて、愚かな。
「……ここで話をしても濡れるだけですし、どこかで休みませんか?」
あの頃よりかは小さいが、それでも私の手より大きいイオリの手が目の前に現れる。
今も剣を極めているのかタコが出来ているのを見て、変わらないと少し微笑んでしまう。
ああ、でもその手は私にとって麻薬のようなもの。
この手を掴んでしまえばきっと後戻りは出来なくなる。
私はこの手を── - 69二次元好きの匿名さん23/10/31(火) 22:44:52
1.振り払った。
2.掴んだ。 - 70二次元好きの匿名さん23/10/31(火) 22:56:20
1が…良い…
- 71二次元好きの匿名さん23/10/31(火) 22:59:54
2!
- 72二次元好きの匿名さん23/10/31(火) 23:00:40
掴んでしまえたら良いな
- 73二次元好きの匿名さん23/10/31(火) 23:01:10
1
- 74二次元好きの匿名さん23/10/31(火) 23:01:46
あぁもちろん2ってことで
- 75二次元好きの匿名さん23/10/31(火) 23:02:17
伊織とイオリの区別つかなくなってるの良いぞーこれ
あ、2で掴んじゃえ - 76二次元好きの匿名さん23/10/31(火) 23:04:17
2が良いかな
もうこんな出逢い二度と無いだろう - 77二次元好きの匿名さん23/10/31(火) 23:18:29
2がいいな
- 78二次元好きの匿名さん23/10/31(火) 23:19:40
正直どっちも見たいんだけど強いて選ぶなら2
- 79二次元好きの匿名さん23/10/31(火) 23:22:46
そもそもバグったendだからな 行くところまで行ってバグり散らかしてもらおう
- 80二次元好きの匿名さん23/10/31(火) 23:23:46
2で
- 81二次元好きの匿名さん23/10/31(火) 23:29:00
1で行け、キレイな別れで終わらせろ!
ここで掴んだら一時の幸福と更なる苦難になるぞ! - 82二次元好きの匿名さん23/10/31(火) 23:31:00
一時の幸福の為に苦難の道を行くのです
2だ - 83二次元好きの匿名さん23/10/31(火) 23:31:38
ダイス振って決める?
- 84スレ主23/10/31(火) 23:39:42
それぞれの選択を推してる皆様には残念ですが、どちらとも書きます。
正直ここまで白熱してるとは思いませんでした。 - 85二次元好きの匿名さん23/10/31(火) 23:41:55
両方書くとかすごいなw
- 86二次元好きの匿名さん23/10/31(火) 23:44:30
何っ!二択があればどっちかだけだとばかり…
- 87二次元好きの匿名さん23/10/31(火) 23:58:41
ここまで気合の入ったSSとは恐れ入った 最後まで見届けさせていただく
- 88二次元好きの匿名さん23/11/01(水) 00:11:41
凄えよ…スレ主は…
- 89二次元好きの匿名さん23/11/01(水) 00:28:48
ここの伊織は己の衝動に勝ったのか
スレタイからは月姫を連想したっス
こんな神SSに出会えたんだ、こちらも最後まで見届けねば無作法というもの - 90二次元好きの匿名さん23/11/01(水) 00:36:02
私はその手を振り払った──。
「……大丈夫だ。ちょっと転んでしまって落ち込んでただけだ。君と話せて少し気が楽になった。ありがとう」
そうだ。あの夜のイオリも斬りたいという欲を御してまで守りたいもののために死んだんだ。
なのに私が自分のわがままのために選んでしまえば、彼のサーヴァント失格だ。
なら、幕引きだけでも綺麗にするべきだ。立つ鳥跡を濁さず。それがこの私の最期に相応しい。
「……本当に、大丈夫なんですか?」
やっぱり私のやせ我慢ということは見抜かれてる。観察眼まで似てなくても良いのだが、それがイオリなのだろう。
だったら私はそれを貫き通すまで。
「大丈夫だとも。それに君の言う通り、服も濡れてるしそろそろ帰るよ」
声は震えてないだろうか。涙は出てないだろうか。本当に雨だったのが幸いだ。
だけど、せめてこれだけは言わせて欲しい。
「──ありがとう。イオリがいなかったら私はきっと、何者にもなれなかった。だから。今度こそ、幸せになってくれ」
「──え?」
一息に足に力を込める、が。ああ、言い忘れてた。
「妹のことも大事にしてやれよー!」
今度こそ言うことはない。ならあとは走るだけだ。イオリがいなくなるまで。消えるところを見られたくないから。
「妹……なんでカヤがいるのを知っているんだ?」
さようなら。私の最愛なる友よ。もしも、また会う時があったなら、今度こそ共にあの夢のような日々を送りたいものだ。 - 91二次元好きの匿名さん23/11/01(水) 00:53:56
このレスは削除されています
- 92二次元好きの匿名さん23/11/01(水) 01:03:10
──これで綺麗に終われば、どれほど良かったか。
「うぅっ……ひぐっ……」
イオリの姿が見えなくなって、路地裏へと入った私はすぐに後悔の涙で顔を塗りつぶした。
どれだけ綺麗事を述べようが、身を殺すような悲しみであるのは変わりない。
「イオリ……イオリっ……」
聖杯で会いたいと願った相手との離別は心が抉られるような苦しみに襲われる。
どうして彼の手を払った。あの言葉を伝えるだけで満足しないだろうに。あれで悔いはないなど馬鹿馬鹿しいにも程がある。
たとえイオリからどう思われようが一緒にいたかった。
一緒にご飯を食べたり、何気ない会話をしたかった。
その機会を不意にしたのは自分だと、何度伝えてもそれを認めたくない気持ちで溢れだしそうになる。
感情の堤が決壊すると同時にイオリの前で我慢していた霊基の消失が始まる。
「……嫌だっ。一目で良いっ。またイオリに会いたいっ。イオリの温度や声を感じたいっ。なのになんで私はっ……!」
自業自得とも言える自身の選択に悔やんでも悔やみきれない後悔に囚われる。
かつて日の本に名と武勇を残した最古の英雄であり、今回の聖杯戦争ではライダーと並ぶ優勝候補だったヤマトタケル。その英霊の最期は華々しい活躍とは裏腹に、悲壮と後悔に満ちたものだった。
~Fin~ - 93二次元好きの匿名さん23/11/01(水) 01:15:10
辛いけどこれもいい結末……
もう一つのルートも見れるんですね!?ありがとうスレ主さん - 94二次元好きの匿名さん23/11/01(水) 07:06:11
もう一つの結末待機!
- 95二次元好きの匿名さん23/11/01(水) 08:09:57
一人で泣いてるセイバー本当にかわいそうだけどちょっとかわいいなと思ってしまった…
- 96二次元好きの匿名さん23/11/01(水) 12:30:18
1人でべしょべしょに泣いてるセイバーかわいいね…。
共にご飯食べて平和を感じたり、伊織たちと笑い合ったりしたかったね。 - 97二次元好きの匿名さん23/11/01(水) 15:53:30
言葉に出来ない自分の語彙にうんざりするが、なんかええな……すごいな……
- 98二次元好きの匿名さん23/11/01(水) 19:45:01
自分で振り張った手を握れなかったことを後悔するセイバーに行場のない切なさを感じた
見てるこっちも胸が締まる… - 99二次元好きの匿名さん23/11/01(水) 19:58:21
手を振り払うのは正しいけど、それで心が救われるわけじゃ無いんだもんなあ べそべそのセイバーの湿り気かわいい
- 100二次元好きの匿名さん23/11/01(水) 20:29:53
なんと良質なSSなのか…
本編も道理であることと救いとなることは別なんだってお話でしたね - 101二次元好きの匿名さん23/11/01(水) 22:08:30
誘惑に負けた私はその手を握ってしまった──。
その瞬間、魂と魂が強く結ばれた衝撃が襲った。
あぁ、聖杯はイオリを私のマスターと認めてくれたんだ。
握られた右手の甲にあの時と同じ紋様の令呪が浮かんでいるのが何よりの証拠だ。
だがこれでイオリは聖杯戦争へと参加してしまった。
魔術のことなど知らないのにその世界の住人から理不尽に襲われることになる。元の平穏には帰れない。
なのに私は申し訳なさよりも嬉しい気持ちで心がいっぱいなんだ。
また君と共に歩める時が来るなんて夢に願い、夢にも思わなかったことが現実に起きているのだから。
今のイオリのことはまだ知らないし、イオリも今の私を知らないだろうが、そんなことはこれから知っていけば良い。だって時間はたくさんあるんだから。
イオリも初めてくる衝撃に困惑しているみたいだが、あの時のように私が1から教えてやらないと──
「セイ、バー……?」
「──え?」 - 102二次元好きの匿名さん23/11/01(水) 22:41:23
ハメでも支部でもどこでもいい、纏めて投稿してくれ……あにまんだけで埋もれさせるには余りにも惜し過ぎる逸品……
- 103二次元好きの匿名さん23/11/01(水) 22:50:12
んほーこの伊織ともイオリとも分かってないセイバーたまんねー。絶対令呪もちょっと違うし似てるだけの他人だぜーと思ってたらラスト…
え…汚れた心であったか…? - 104二次元好きの匿名さん23/11/01(水) 22:58:11
>> あの時のように私が1から教えてやらないと──
(教えたの太夫…)
- 105二次元好きの匿名さん23/11/01(水) 23:07:09
前世(仮)の記憶を思い出したらセイバーとの絆も思い出すけど同時に拭えない剣鬼の業も復活するというジレンマ。時代が時代だからなんとかなるか……?
- 106二次元好きの匿名さん23/11/01(水) 23:24:47
ここのセイバーがずっと泣いてるの心が辛い なんとか笑ってほしい
- 107二次元好きの匿名さん23/11/02(木) 01:26:21
セイバーなりにきちんと過去のイオリと今のイオリを分けて知っていこうとしてたのに、そうは盈月が許さねえなのが幸か不幸か。どっちに転んでもおいしい
- 108二次元好きの匿名さん23/11/02(木) 07:54:32
ここが今日の古事記スレですか
- 109二次元好きの匿名さん23/11/02(木) 08:02:02
手を振り払ったルートも手を掴んだルートも完成度が高くて読んでいて高揚した。
前者のルートは悲哀と静寂の余韻が素晴らしかった。
後者のルートはここから話がどう転がるのかが分からなくてわくわくする。 - 110二次元好きの匿名さん23/11/02(木) 16:45:40
- 111二次元好きの匿名さん23/11/02(木) 21:21:43
「イオリ、なのか?」
そんな、そんなことまで許されて良いのか?
共にエドを駆けた、あの輝かしい日々をくれた彼のことまで、思い出してくれて良いの、か?
「……俺は今も伊織だぞ。先に言っておくがセイバー、その水の鞘から剣は──」
「抜かない。……君か。君なのかイオリ!」
本当の再会に我慢出来ずに私はイオリに抱きつく。
我ながらなんて幼子のような真似だろう。だけど今日くらいは見逃してくれ。この思いに嘘を、つきたくない。
「どうにも、どこかの誰かが勝手に魔力を繋げたせいで俺の前世、と呼べるものが浮かんだようでな」
「そ、それは……いや、それでは記憶を取り戻す前の君は、もういないのか?」
「それを心配するなら考えてからしてくれ……。乗っ取ったわけではないから前世の記憶が戻っても今までの記憶は消えない。先ほど上手く混ざったようだから安心しろ」
……その言葉に安堵する。今のイオリも好きだが、だからといって過去の彼を否定することはしたくない。
だから消えずに残ってくれたのは、本当に良かった。
「……一応言っておくが、俺の中に潜む剣の鬼は眠っている。完全に剣の時代が終わった今の時代を見た上、あの夜の自害で渋々だが納得したからな。起きることはないと思う」
「それは重畳だが、その話はやめろ。もうあの時のことは思い出したくない」
「そうか。……お前には悪いことをした。だが、あのまま放っておけば俺はお前を斬ろうとした。だったら自害して良かったと、今でも言えるぞ」
……イオリ。君は、優しい……優しすぎるんだ。そのおかげで私はあの記憶を刻んでここまで来た。その果てに君にまた会えるなんて、こんな幸せがあっていいのか……。
「……セイバー。実を言うと、まだマスターになった感覚が分かってなくてな。だから、聞くぞ。
──お前が、俺のサーヴァントか」
……ああ。なんでそんなことを言うんだ。そんなの、決まっているじゃないか。
「──そうだ。私が、君のサーヴァントだ。私の喚び人よ」 - 112二次元好きの匿名さん23/11/02(木) 21:26:17
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- 113二次元好きの匿名さん23/11/02(木) 23:12:42
最後にわざと伊織からセイバーに問いかけて
セイバーが答えるのがいい……
巡り逢えた… - 114二次元好きの匿名さん23/11/02(木) 23:28:06
私は本当に、美しいものを見た
- 115二次元好きの匿名さん23/11/02(木) 23:29:34
巡り巡ってもまたここで逢いたい
はぐれないようにこの手をつなぐんだ - 116二次元好きの匿名さん23/11/03(金) 00:16:50
由比正雪、ヒロインになりたいなら転生するかサーヴァントで出てくるかどちらかだぞ(この二人に割り込めるかは置いといて)
優勝候補のライダーが誰か気になるな… - 117二次元好きの匿名さん23/11/03(金) 00:18:16
美しい…これ以上の芸術作品は存在しないでしょう…
- 118二次元好きの匿名さん23/11/03(金) 00:29:51
美しい…あぁ、これが光か
- 119二次元好きの匿名さん23/11/03(金) 01:22:13
この人の手を離さない。僕の魂ごと離してしまう気がするから──
- 120二次元好きの匿名さん23/11/03(金) 04:17:45
まだfinがないってことは続くってことだよな な?
- 121二次元好きの匿名さん23/11/03(金) 09:07:53
伊織くんからの問いかけにセイバーが答えた下りの物語としての爽快感と、先行きに滲む仄暗さの塩梅が良い。
王道少年漫画コースでも大変良い。 - 122二次元好きの匿名さん23/11/03(金) 10:08:07
よかったね...よかったね...
最近あにまんに神SS師や神絵師が降臨してて嬉しき - 123二次元好きの匿名さん23/11/03(金) 19:49:36
敵鯖と斬った張ったするイオリを見て(あれがセイバーか……纏う魔力は酷く薄く能力も見えないが隠蔽の宝具でも持っているのか……)って勘違いする現代魔術師マスターとかいそう。
- 124二次元好きの匿名さん23/11/03(金) 21:41:26
今度は剣聖に至れそうだな伊織
というかこのセイバー陣営前より強くなりそうな気が… - 125二次元好きの匿名さん23/11/03(金) 21:58:23
逆Fate構図…?
- 126二次元好きの匿名さん23/11/03(金) 22:18:04
スタンスはどんななんだろ。サムレムみたく平和を守る為に戦うのか、自分達の周囲に手出しされない限り積極的に介入せず現世をエンジョイするのか。
- 127二次元好きの匿名さん23/11/04(土) 07:12:01
いっぱいご飯食え
- 128二次元好きの匿名さん23/11/04(土) 14:07:28
保守
- 129二次元好きの匿名さん23/11/04(土) 20:57:56
現代で伊織の剣術、というか鯖相手の打ち合いに耐えきれる刀が二本あるかどうか。あと推定宝石魔術の火遁をするための宝石を賄えるのか
- 130二次元好きの匿名さん23/11/05(日) 02:47:24
二人の聖杯戦争は続くのでFinは無い、という事だろうか
- 131二次元好きの匿名さん23/11/05(日) 13:15:37
ああ、やはり私は本調子ではなかったようだ。
だってイオリのサーヴァントになれたことでようやく思考が動き始めた。つまりあのマスターと一緒の時は何も考えてなかったということ。
だから、今まで気付かなかった。
──既に囲まれていたことに。 - 132二次元好きの匿名さん23/11/05(日) 14:46:40
私は彼に迫っていた矢を弾き返す。まったく、これ程の接近を許していたとは我ながら情けない。
不意打ちが失敗したのを見て下手人共はこれ以上隠れるのは無駄だと悟り、十騎の鎧武者が現れる。だが、その大半が英霊と誤解されてもおかしくない覇気を持っている。油断は出来ない。
「セイバー、逸れまで敵に回していたとはよほど恨みを買っていたのか」
「なあっ!?きみは私をなんだと思ってるんだ!そも、この聖杯戦争に逸れはいない!こいつらは全員ライダーの使い魔だ!」
「……ほう。あの暗い目をしてた陰気な剣士が見違えたな」
その中でひときわ目立つ赤い鎧を着けた武者が槍を向けてくる。先日ライダーと見えた時にいた者の1人で、名を──
「マサカゲか。その様子からだとずいぶん前から見張っていたな。カンスケの策か?」
「貴様らの主従関係はいつか破綻すると睨んでおられた故、そのまま消滅するなら良し。主を得たならその者ごと消せと軍師殿は仰せつかった」
……カンスケの予想は的中している。事実、私はマスターを殺してそのまま消滅しようとしていたのだから。だが、今は違う。
「私とイオリならどんな者でも敵ではない!」
「妄言だと言いたいが、どうやら本気とみた。なればこそここで討たせてもらう!」
「イオリ、構えろ!……って何をしているのだ!そんな難しい顔をして!」
「マサカゲ、赤い鎧……まさか赤備えの山県昌景か!となればカンスケは山本勘助!まさか武田の名将がいるとは!……いや待て、あれが使い魔だと?」
おお、流石だなイオリ。すぐに相手の真名を暴くとは。ってそれどころでは……!──あ。
「悪いがセイバー。俺は今、刀なんて持ってないぞ」
「……どうする、イオリ!」
「決まっている。三十六計逃げるに如かず。セイバー!」
「任せろ!」
倒せはしないだろうが水の礫を前方の敵に放つ。それにより奴らの視界は遮られる。
その隙に私たちは前にいる敵を斬り捨てながら人目のある場所へと逃げる。
「追え!奴らは間違いなく御館様の憂いとなる!ここで必ず討ち取れーっ!」 - 133二次元好きの匿名さん23/11/05(日) 15:04:11
信玄来てる!?
- 134二次元好きの匿名さん23/11/05(日) 15:47:02
日本で信玄公だからそりゃ優勝候補になるな
- 135二次元好きの匿名さん23/11/05(日) 17:14:50
「セイバー、願いは思い出せたか?」
ライダーの使い魔の追っ手から逃げてる途中、イオリはそんなことを聞いてきた。
「いや、盈月の儀では願いを忘れたと言っていたから此度こそ思い出したかと思ってな」
私の願い、か……。そんなのはもう両方叶ったさ。友を得たいという願いも、きみに会いたいという願いも。だが、やっぱり私は欲張りだ。また願いが増えてしまったのだから。
「あの願いならもう叶った。だから今回は受肉したい。聖杯戦争が終わってもきみとまた暮らしたい。それが今回の私の願いだ」
「そ、そうか」
お?ちょっと顔が赤くなってるな?愛いやつめ~。
「なんだその目は。一応聞くが、他の陣営の拠点は知っているか?」
「知らん。だが前のマスター曰く、ライダーの使い魔が集中しているところがある。その中心にライダーがいるそうだ」
「ならライダーを狙うぞ」
「ほう?いきなり今回の優勝候補に挑むか。勝算はあるのか?」
「……お前が言っただろう。俺たちに敵う者はいないと」
……そうだったな。儀の時も強大な力を持つアサシンやライダーや逸れのバーサーカー、そしてワカダンナも退けた我らだ。どんな相手だろうと怖くない!
「ひとまず俺の家に行く。カヤも心配するだろうし、祖父が骨董品を集めてて、その中に刀が二振りあったはずだしな」
「カヤもいるのか!なおさらこの戦いに勝たねばな!」
「ああ。紅玉がいたから大丈夫なはずだろうが、どちらにせよ置いていってしまったからな。もうあんな思いはさせたくない。まあともかくだ、セイバー。いやタケル。これからよろしくな」
「──ああ!こちらこそ、よろしくだ!イオリ!」
かくして時代を越えて再会を果たした青年と英雄は走る。その果てがどうなるかはまだ分からない。だが雨は止み、虹が出た。それが吉兆であるのは確かであろう。
~Fin~ - 136二次元好きの匿名さん23/11/05(日) 17:45:27
ありがとう……ありがとう……最高です
- 137スレ主23/11/05(日) 17:59:11
ようやく終わりました!
一番の天敵がまさか行数制限だとは思わなかった……。
書いてたら10行以上オーバーになることもあってどれを削るかと泣く泣く添削して気力を失いかけました。
でも終わらせられて良かったです。
あと感想をください!それで小説書くエネルギーを補充されるので、感想をください! - 138二次元好きの匿名さん23/11/05(日) 17:59:27
やっと笑顔に…!
- 139二次元好きの匿名さん23/11/05(日) 18:22:18
結婚しろ!!!
- 140二次元好きの匿名さん23/11/05(日) 18:27:20
素晴らしかった。妄想の余地のある終わりかたもまた良い。感謝。
- 141スレ主23/11/05(日) 18:32:29
あと余談ですが、あの夜の自害。
最初は切腹の予定でしたが、すぐに死なないから魔術で助かるかもしれないし、そもそも切腹は武士の誉れある死なので、そんなの伊織はいらないと思ったので首を斬って死んでもらうことにしました。 - 142二次元好きの匿名さん23/11/05(日) 19:20:36
セイバーの笑顔が見れて、ああ^〜たまらねえぜ
- 143二次元好きの匿名さん23/11/05(日) 19:48:15
可借夜のifルート(セイバーとの立ち合いからの変化)っぽいからお主が失恋(幻滅)して立ち去った後の話だからなぁ
- 144二次元好きの匿名さん23/11/05(日) 20:57:31
別離エンドでは雨の中一人で泣いていたセイバーが今回は笑って虹が出た…
セイバーが幸せになってくれてよかったよー!
二つもエンディング書いてくれて本当にお疲れ様でした - 145二次元好きの匿名さん23/11/05(日) 21:26:22
どんな結末になるかドキドキしながら見てたけど二人とも笑顔になれてほんと…ほんとによかった…!
- 146二次元好きの匿名さん23/11/05(日) 21:45:30
手を取るルートがちゃんと二人でその先に進めるルートでよかった!
ワクワクしながら読んでました!素敵な物語をありがとう! - 147二次元好きの匿名さん23/11/05(日) 22:18:16
完結お疲れさまでした!最高な結末をありがとうございます!!
このまま悲しい別れも切ないけど美しいかもなと思っていましたが最後にセイバーの笑顔が見れて大満足できました!!
手を取らなかったルートも寂しくてしんどくて全部好きです!
もう泣かせるなよ!!今度こそ願いをかなえてやってくれイオリー!!!幸せになれよセイバー!! - 148二次元好きの匿名さん23/11/05(日) 22:23:57
まさか此処でこの様な素晴らしい物に出会えるとは……
ありがとうございます! - 149二次元好きの匿名さん23/11/05(日) 23:55:30
まずは素晴らしいお話をありがとうございます。
とても読みやすく感情移入しながらどっぷりと物語に浸かることができました。
『──本当に?』の使い方が素晴らしい…ここで空気変わったと感じました。
読めて良かったです、お疲れ様でした! - 150二次元好きの匿名さん23/11/06(月) 00:36:16
素晴らしいものを読ませていただきありがとうございました……
- 151二次元好きの匿名さん23/11/06(月) 00:46:39
素晴らしい…ああ、ほんとに素晴らしいものを読ませていただいてありがとう
- 152二次元好きの匿名さん23/11/06(月) 09:16:20
場面転換と引が上手
- 153二次元好きの匿名さん23/11/06(月) 20:05:52
ラーマとシータのような再会
- 154二次元好きの匿名さん23/11/06(月) 22:30:48
1の手を取らないルートの後悔に苛まれてはいてもその瞬間は確かにいつかの伊織のサーヴァントセイバーとして高潔な選択をしたセイバーも好き
2の手を取り合って明日へ駆けだす希望に満ち溢れた二人も好き
とてもいい物語を読ませていただきました。ありがとうございます - 155二次元好きの匿名さん23/11/07(火) 08:22:06
手を掴むルートの虹のような鮮やかな幕引きに胸が一杯になりました。
どちらのルートも水の気配に満ちていて、余韻に瑞々しさが含まれているのも素晴らしかったです。