- 1二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 22:25:16
- 2二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 22:26:05
保守
- 3二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 22:26:39
- 4二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 22:26:51
うそでしょ…完走してる…
- 5二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 22:27:22
- 6二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 22:28:18
名前:レスアンカーワン
愛称:イチちゃん
親友:オグリキャップ(本人は否定) - 7二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 22:28:31
ちょっと見てない間に神絵師降臨してるんですけど⁉︎
- 8二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 22:29:26
やだ 腕の線が唇を離した後の涎みたいでいやらしいわ!
- 9二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 22:29:50
- 10二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 22:33:03
- 11二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 22:37:28
人を好きになるのに理由がいらないように気に入らないのにも理由はいらないのだ
- 12二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 22:50:00
地方からきた連勝街道まっしぐらの怪物ウマ娘が目に付かないやつなんていないんだ
- 13二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 22:51:01
オグリは人を惹きつけるから…
プラスにしろマイナスにしろ感情を向けられるというか
この子もウマ娘だからオグリの才能に嫉妬しつつ、どこかで尊敬して惹かれて
ツンデレ状態に陥ってると私性合ですね、異論は認める - 14二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 22:51:34
- 15二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 22:52:24
つり目なの好き
ポニテなのも好き - 16二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 22:59:25
将来は学園の食堂で働いてそう
- 17二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 23:02:05
弁当渡してもオグリがぜんぜんお腹一杯にならないからキレて腹一杯手料理を食わせようとしそう
- 18二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 23:07:49
オグ1ショッピングデートしろ……しろ!!
- 19二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 23:19:49
- 20二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 23:20:37
なんでパート化してるんだろと思って見に来たら謎の飛躍してる!?
- 21二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 23:25:34
あっあっ……😭😭😭
- 22二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 23:27:17
前スレでSS書いたらご本人様の出力があってウレシイ……ウレシイ……
- 23二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 23:28:41
すげえ…
- 24二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 23:36:08
- 25二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 23:40:04
- 26二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 23:49:08
- 27二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 23:50:36
- 28二次元好きの匿名さん21/12/31(金) 23:53:54
- 29二次元好きの匿名さん22/01/01(土) 00:08:11
オグリがキリッとした顔でいて周囲は絵になると黄色い声を挙げてるんだが実はすごく困ってて「あんな顔してるのになんで誰も声かけないのよ…!」とイライラして
つい声をかけたら嬉しそうに尻尾と耳をぴょこぴょこし始めて困りごとを相談してくるんだ
同期とショッピングモールに行くが現地集合となり道を調べたいが調べ方すらわからないと途方に暮れててここで間違った道を教えたら嫌がらせになると思ったが
それをすると一緒に遊びに行く子に迷惑がかかるので地図をプリントアウトしてきっちり道を教えて目印まで書き込んで…とやったらとても喜ばれてやっちまったとなるんだ
そしてせっかくだから一緒に行かないかと誘われるがその日用事があるから!と話を打ち切って逃げるように立ち去るという場面を考えたが文章が書けないので考えただけなんだ - 30二次元好きの匿名さん22/01/01(土) 00:12:47
「あー、せいせいした。いい顔見たなぁ」って誰に言うでもなく呟いて別れ際の呆然としたオグリの顔を思い出そうとするんだけど、浮かんでくるのは自分の弁当をとても美味しそうに食べるオグリの顔ばかりなんだよね…
そしてその顔を思い出すたびに涙が止まらなくなって、最後にオグリの呆然とした顔が浮かんで、取り返しのつかないことをしたことに気づいて泣きじゃくるんだ… - 31二次元好きの匿名さん22/01/01(土) 00:14:55
このレスは削除されています
- 32二次元好きの匿名さん22/01/01(土) 00:16:24
なんだこの神スレ!?
- 33二次元好きの匿名さん22/01/01(土) 00:19:03
オグリサイドもどうしたらいいから分からずに悶々としていて拒否されたショックから立ち直れずにいるとタマが話を聞いてくれるんだよね…
そして今まで与えられるばかりで相手に返したことがないことを突っ込まれて、これまでのお返しにお弁当を作ることを思いつくんだよね…
1ちゃんは既にかけがえのないものを貰っていたというのにね - 34二次元好きの匿名さん22/01/01(土) 00:20:09
- 35二次元好きの匿名さん22/01/01(土) 00:21:52
- 36二次元好きの匿名さん22/01/01(土) 00:22:06
- 37二次元好きの匿名さん22/01/01(土) 00:22:26
- 38二次元好きの匿名さん22/01/01(土) 00:23:55
また奥ゆかしいスレが始まっちまったな…
- 39二次元好きの匿名さん22/01/01(土) 00:25:16
ここのお陰で2022年を幸せに過ごせそうだ
- 40二次元好きの匿名さん22/01/01(土) 00:37:39
かわいいやったー
- 41二次元好きの匿名さん22/01/01(土) 00:44:22
オグ1流行らせろ
- 42二次元好きの匿名さん22/01/01(土) 00:57:30
- 43二次元好きの匿名さん22/01/01(土) 00:58:45
いいだろ、スーパーホースだぜ?
- 44二次元好きの匿名さん22/01/01(土) 01:01:01
オグリってひと昔前のボク念仁な要素あるキャラだし、ツンデレとの相性は良さそう
- 45二次元好きの匿名さん22/01/01(土) 02:11:40
- 46二次元好きの匿名さん22/01/01(土) 02:35:57
あげ
- 47二次元好きの匿名さん22/01/01(土) 02:38:45
その日は、寮の部屋で、ベッドに寝そべりながらぼーっとしていた。
学園が嫌になったとかじゃなくて、単純に予定のない休日だっただけだ。
いつもつるんでる友達はみんなメイクデビューのためにレースの予定があって、自分は先週それだったから、休養で予定が合わなくなっただけ。
もう少しで1着に届きそうだった。これまでは良くても掲示板の最底辺だったけど、2着だった。
うれしかった。けど、ムカついた。
アイツに近づいている内にこの変化が現れたことが明白だったからだ。
もともと、空腹のタイミングを狙って差し入れるために、朝練や居残りトレを見る機会を増やした。
見てるうちに強いやつはやっぱり強いんだな、って思わされることが多々あって、盗むつもりで脚の回し方とか腕の振り方を猿真似してみた。
当たり前だけど、自分のフォームにも影響が出た。教官にも「オグリキャップの真似か?」って言われた。すっげームカついた。顔に出てたと思う。
周りのクラスメイトからも「オグリギャルだ、オグリギャル」なんてからかわれた。何だそれ。
でも実際にタイムが縮まって、順位も良くなったんだから驚いた。ちょっと猿真似しただけなのにありえない、って思った。
アイツの調子が落ちて、このまま私の成績が良くなればいい。どうせなら、目下重賞5連勝中のアイツの記録を塗り替えて、6連勝できるようなウマ娘になりたい。
まあ、あのコースレコードはヤバすぎたけど……
すごいというより、同じウマ娘なのが恐ろしくなってしまうような走りだった。
アイツのレースをいろいろと考えている内に、だんだん頭の中に火が回ってきて、寝転んでいられなくなった。足を振り上げてベッドから降りる。
その足は、不思議と、自然に寮の共用キッチンの方向へ向いていった。
栗東のキッチンは、美浦のそれよりもちょっとだけ掃除が行き届いていない。
というよりも、本当に毎日使って手入れをするほど熱心な寮長さんとか生徒がいないってだけだ。
でもここ4か月くらいの間で、このキッチンに目を向ける、美浦ではちょっと珍しいやつが増えた。私だ。
今まで見向きもしなかったけど、アイツへの嫌がらせに弁当を差し入れるって決めてから、ほとんど毎朝ここに立っている。
休日で誰もいないキッチンに立ちながら、物思いにふける。
→ - 48二次元好きの匿名さん22/01/01(土) 02:44:11
→
アイツに合わせて早起きしなきゃいけないから、早く寝るようになったこと。
アイツのおかげってのはウザいけど、アイツが来る前よりも健康的な生活をするようになった。
鉢合わせないように、アイツが出て行ったのを確認してからキッチンに向かうこと。
共用の冷蔵庫には、いつもカレー用の食材が入ってること。
ほとんど毎朝、そのカレーやお弁当を作ってるスーパークリークさんと会うこと。
今はケガで調子が悪いから、同室のナリタタイシンさんのためにお弁当を作っているそうだ。
自分の目的とは全然違って、ちょっと心苦しい。
自分が保存する食材は、ウマ娘が苦手なことが多い食材であること。
生のネギ類やナスとかだ。
クリークさんはいつも、「苦手なものがたくさん入っているお弁当を食べるお友達さんは、とっても偉いですね~」って言ってくれる。
嫌いなものをぶつけたいから作ってるんです、なんて口が裂けても言えないので、えぇ、まぁ。とか言ってごまかしてる。
やましい気持ちがあるから、なるべく迷惑をかけたくなくて、野菜サラダとか漬物とか、火を使わないような料理を選んでる。
酸っぱいのとか、ネギみたいに香りの強いものが嫌いなウマ娘は多いから、私にとっては一石二鳥ってわけ。
でもたまに、クリークさんが教えてくれるレシピがある。断るのも悪いから、そういうのはコンロを借りる。
クリークさんの手際が本当によくて、最初の1か月はお世話になりっぱなしだった。
今は目配せだけでお互いに必要な器具とか調味料が分かるようになってきた。
お互いに「エスパーみたいですね~。ありがとうございます。」なんて言って笑ってる。
弁当にしこたま詰め込んだら、アイツが帰ってくる直前くらいの時間になるから、部屋に戻って制服に着替えて、鞄を持って外に出る。
大通りで5分くらい待ってみて帰ってこなかったら、トレーニング場だからそっちに向かう。
今日こそアイツの嫌いな食材を引き当てて、調子を落としてやるんだ。
毎朝、そう思っていること。
まだボヤが回っている頭を鎮めるために、手を動かそうと思った。
今日は休日だし、たまには自分のために料理してもいいかな……
そうだ、ちょうど一人だし、クリークさんに教えてもらった「漬物ステーキ」とかいうやつ、試してみよう。
私は、慣れた手つきでまな板と包丁を取り出し、冷蔵庫に大根が残っていないか調べることにした。 - 49二次元好きの匿名さん22/01/01(土) 02:46:14
- 50二次元好きの匿名さん22/01/01(土) 06:20:15
これは良い概念もっと流行るべき
- 51二次元好きの匿名さん22/01/01(土) 07:20:22
素晴らしい概念
- 52二次元好きの匿名さん22/01/01(土) 07:22:43
- 53二次元好きの匿名さん22/01/01(土) 07:44:21
逆もアリだと思う
無知なオグリが何かしらのアクシデントで
後をつけてしまい
なんとかイチちゃんが隠そうとしてるけど
ふとした時に見えたり
オグリが紛らわしい言い方をして噂になるんだ…
噂になった上でオグリが皆の前で
スパダリムーブするとなおヨシ!
- 54二次元好きの匿名さん22/01/01(土) 07:48:23
ラストランが終わった後、みんなに祝福され労われるオグリの前に1ちゃんは現れないんだ
ちょっと寂しさもありつつ取材だ何だで疲れてオグリはそのまま眠るんだ
次の日1ちゃんはいつもと同じ調子で弁当をくれるんだ
引退しても変わらない友情に喜びつつ風呂敷を開くとカードが入ってて一言「お疲れ様」って書いてあるんだ - 55二次元好きの匿名さん22/01/01(土) 07:51:32
うおおおお!
年明けるまでこんな神スレに気づかないとは!!!不覚!!!! - 56二次元好きの匿名さん22/01/01(土) 07:55:47
あの二人もしかして...みたいな感じで噂されろ
オグリの匂わせ(自覚なし)と
イチちゃんのへっぽこむーぶ(自覚なし)で
周りが疑惑を確信に変えられろ
オグリはタマちゃん達から煽てられろ
イチちゃんは同級生からお弁当の材料買ってるの見られて揶揄されたり謎の応援をされろ
違うから!自分用だから!とか言いながら自分は食べない食材をカゴに入れてて嘘がバレバレになれ - 57二次元好きの匿名さん22/01/01(土) 08:34:15
このレスは削除されています
- 58二次元好きの匿名さん22/01/01(土) 08:36:34
- 59二次元好きの匿名さん22/01/01(土) 09:21:35
このイッチがオープン戦に出れるようになったら、オグリは自分のことのように喜ぶんだろうな
- 60二次元好きの匿名さん22/01/01(土) 09:30:42
最早1ちゃんトレーナーになりたいけどこの子がオグリに嫉妬(?)するほど拗れないとこの出会いはないという…
どうすればいいんだ - 61二次元好きの匿名さん22/01/01(土) 10:59:57
読モやってそうな人に絡まれる
- 62二次元好きの匿名さん22/01/01(土) 11:00:58
冷静に考えてオグリ夢女子ウマ娘は贅沢がすぎる
- 63二次元好きの匿名さん22/01/01(土) 12:48:59
いい幻覚だわ
- 64二次元好きの匿名さん22/01/01(土) 15:28:19
黄色い声上がってそう
- 65二次元好きの匿名さん22/01/01(土) 15:32:04
たまにあるんだ
急に集団幻覚が起きること
いいよな… - 66二次元好きの匿名さん22/01/01(土) 17:21:59
いい....
- 67二次元好きの匿名さん22/01/01(土) 17:52:56
- 68二次元好きの匿名さん22/01/01(土) 17:55:03
- 69二次元好きの匿名さん22/01/01(土) 17:55:24
- 70二次元好きの匿名さん22/01/01(土) 19:02:05
落ち着くまで手を握ってくれてそう
- 71二次元好きの匿名さん22/01/01(土) 19:33:33
なんだかんだであにまん民っていいオリキャラ作るよな
- 72二次元好きの匿名さん22/01/01(土) 19:49:03
何がなんだか
- 73二次元好きの匿名さん22/01/01(土) 19:57:11
それぐらい魅力あるってことさ
- 74二次元好きの匿名さん22/01/01(土) 19:58:05
急に金塊落ちてくるからびっくりするけどな
- 75二次元好きの匿名さん22/01/01(土) 20:50:38
イチちゃん遠征中のオグリが見たいです
- 76二次元好きの匿名さん22/01/01(土) 22:31:11
- 77二次元好きの匿名さん22/01/02(日) 00:25:32
初めての揚げ物にビビり散らかす1ちゃん、かわいい……
2か月後には流れ作業で揚げれるくらいになってそう - 78二次元好きの匿名さん22/01/02(日) 00:30:47
オグ1が一緒のベッドで寝る話を書きたいんだけど、どうやってベッドで寝るまで持っていったらいいだろうか
やっぱ夏合宿でオグリが枕持って訪ねてきたとかそんなんだろうか - 79二次元好きの匿名さん22/01/02(日) 00:32:49
- 80二次元好きの匿名さん22/01/02(日) 00:35:20
くじ引きとかランダム性で同じ部屋にするのは良さそう
いいアイデアをありがとう - 81二次元好きの匿名さん22/01/02(日) 00:52:22
眠気や雰囲気に当てられうっかり弱点を口走るかもしれないと気合いを入れるイッチと友達と枕を並べての語らいにウキウキのオグリ
- 82二次元好きの匿名さん22/01/02(日) 01:38:15
素晴らしい
- 83二次元好きの匿名さん22/01/02(日) 02:17:19
78のSSが待ち遠しくて眠れないんだ
! 夜更かし気味 - 84二次元好きの匿名さん22/01/02(日) 02:48:27
楽しみだ…
- 85二次元好きの匿名さん22/01/02(日) 04:18:30
- 86二次元好きの匿名さん22/01/02(日) 04:53:49
このレスは削除されています
- 87二次元好きの匿名さん22/01/02(日) 07:05:26
なにもしないと地方出の癖にスーパーアイドルホースになって調子に乗るので1ちゃん的にはどうにか嫌がらせ()して一泡吹かせたいんだ
- 88二次元好きの匿名さん22/01/02(日) 08:04:44
- 89二次元好きの匿名さん22/01/02(日) 09:51:46
- 90二次元好きの匿名さん22/01/02(日) 10:01:40
- 91二次元好きの匿名さん22/01/02(日) 11:01:49
- 92二次元好きの匿名さん22/01/02(日) 11:08:56
何スレだよ
- 93二次元好きの匿名さん22/01/02(日) 12:51:25
夢ウマ娘のトレーナーにもなりたい
- 94二次元好きの匿名さん22/01/02(日) 15:13:27
オグリのマッサージして
アンタこれゴリッゴリじゃないの!
なにしたらこんなことになるの!!?
とか言いながら足ツボ押してほしい
オグリはシーツつかんで耐えててほしい
その様子見て爆笑してるタマ
タマを押さえつけて足ツボをさせるオグリ
絶叫するタマ - 95二次元好きの匿名さん22/01/02(日) 16:00:28
78だけど思ったより期待されてる…!?
ごめん今から書くね - 96二次元好きの匿名さん22/01/02(日) 16:11:36
まってる!
- 977822/01/02(日) 17:16:45
- 987822/01/02(日) 17:17:54
トレセン名物夏合宿。デビューを終えた子は自分の実力を高め、秋から再開するレースを戦い抜くために。そうでない子は早くトレーナーやチームからスカウトされるだけの地力をつけるように。皆が目の色を変えてトレーニングに励む、二ヶ月近い強化合宿だ。
自分も例にもれず今まで以上の成果を出すべく教官の指導を受けていたのだが、今年は少し様子が違っていた。
「……また、砂浜ボッコボコにしてる」
スタミナとスピードを高めるための砂浜ランニング中、もう見慣れてしまった足跡を前にひとりごちる。
裸足で走っているからだろう、五指の形まできれいに深く掘り下げられたいくつもの足跡。自分が目の敵にし、日々嫌がらせをしている転入生、オグリキャップのものだ。
アイツの走り方は少し変わっている。
常人離れした関節と身体の柔らかさ、そしてカサマツ時代に鍛えたという足首の強靭さからくる走り方は、このように砂浜やダートコースに深く蹄跡が刻み込まれてしまう。「アイドル」さまは足跡まで派手なことで、などと心中で嫌味をこぼしてみるも、それ以上にどこまで常識外の走り方をすればこのような足跡がつくのかと末恐ろしく感じてしまう。
……あたしがアイツに感心したなんて、殺されても言えないし、ムカつくから明日の弁当の献立に嫌いそうな野菜と酢の物を増やしてやるけど。
- 997822/01/02(日) 17:18:20
そんなオグリ本人はといえば、この半マイルビーチの一番向こうまで早くも走っていってしまっているようで。折返しの灯台の下、わずかになびく芦毛が夏の陽光に光ってみえた。
「――ああ、もう!」
足元の砂を強く蹴り、身体を前に押し出す。
息を吐いて、吐いて、吸う。腕を振り、つま先で砂を搔き掘るように回転させる。
ぐんと加速した身体を前傾に、己はもういち段階走りのギアを上げた。
「アイ、ツに! 負けるっ、わけには! いかないの、よッ!」
本当なら自分はあと半周だけのこのランニングを終え、走っているオグリに「怪物さんも海では力がでませんかー? 砂に足を取られて、本来の走りが全然できてないじゃない!」などと皮肉の一つでも飛ばしてやるつもりだったのだ。
それをアイツときたら、早々に筋トレを終えてランニングに合流してきて。
……ムカつく……!
ポッと出が注目されるだけじゃなく、レースの勝ちも掻っ攫っていって。負けたくないという対抗心と、アイツへの怒りを足に込め、自分は長いラストスパートを掛け始めた。
- 1007822/01/02(日) 17:19:21
●
「……ん、イチ! イチもランニングだったのか」
「……ぜ、は……はっ、はぁ…………」
結局。
半マイル先からアイツがゴールの海の家に帰ってくるのと、こちらがラストまで走り切るのは、ほぼ同時だった。
二往復していたはずだからゆうに3,200mは走っているはずのオグリは頬に汗をかく程度なのに、こちらはがむしゃらなラストスパートで息も絶え絶えになっている。
……ムカつく……!
膝に手をつき息を整えているこちらを見下されているようで腹が立つ。平然とした顔で見下ろしてくるオグリにも、この程度で死にそうになっている自分にも。
「……はーっ、は、ふぅ……。…………で、何、オグリ」
ようやく息を整え体を起こし返事をすれば、ヤツは嬉しそうな顔で「ああ」と頷いた。
「今日、イチの部屋に行ってもいいだろうか。カサマツの皆から、『お友達で食べる用に』とお菓子が届いたんだ」
「はあ? それならあたしじゃなく――」
いや。
ここでこちらの部屋に引き込んで消灯時間ギリギリまで引き止めておけば、眠気でぼうっとしたオグリから嫌いな食べ物や苦手なものを聞き出せるかもしれない。
そうすれば、なぜか夏合宿の間も続いている嫌がらせ弁当にもこれまで以上の効果が見込める。
「――いや、そうね。わかった。ありがたくいただくわ」
「っ! そうか、ありがとう。では夜にお邪魔させてもらう。同室の子たちには……」
「同室の子たちにも配れば許してくれるわよ。どうせアンタ基準で大量に送られてきてるんでしょ」
「そうだな、うん、そうしよう。ありがとうイチ」
「べ、別にッ!? くれるって言うからもらっておくだけよ! 勘違いしないで」
「いや。私にとっては、故郷の味をもらってくれるだけで嬉しいんだ」
「ぐ……」
まただ。
たまにコイツは、こうやって良心100%でクサくて返しにくいことを言ってくる。そのたびによくわからないけど心臓が跳ねて止まらなくなるから、いい加減にしてほしい。
「ま、まあいいわ、わかった。じゃあ9時以降ならいつでもいいわ」
「わかった。9時過ぎに行こう」
- 1017822/01/02(日) 17:19:34
- 1027822/01/02(日) 17:20:20
連投申し訳ない、とりあえず夕飯前に書けたところまで!
続きは夜に! - 103二次元好きの匿名さん22/01/02(日) 17:48:26
いいねオグリに対抗心メラメラなのにオグリから愛されてるのかわいい
- 104二次元好きの匿名さん22/01/02(日) 17:56:09
> よくわからないけど心臓が跳ねて止まらなくなる
無自覚1好き
- 105二次元好きの匿名さん22/01/02(日) 18:34:59
オグリに心折られず対抗していくのも一つの才能だと思う
- 106二次元好きの匿名さん22/01/02(日) 19:10:26
俺…ツンデレも好きなのかもしれん。
- 107二次元好きの匿名さん22/01/02(日) 20:11:02
ツンデレ風デレデレ
- 108二次元好きの匿名さん22/01/02(日) 20:17:18
あくまでもオグリに対抗する姿勢はとても解釈一致
いつか重賞を取った時には泣いてしまうかもしれん - 109二次元好きの匿名さん22/01/02(日) 22:18:23
- 110二次元好きの匿名さん22/01/03(月) 00:25:52
オグイチ良すぎる、いいスレを見つけた
- 111二次元好きの匿名さん22/01/03(月) 00:29:36
最高すぐる概念
- 1127822/01/03(月) 00:33:41
「――お邪魔します。すまない、イチ。遅い時間に」
「べつに。いいわよ」
果たして、オグリは約束通り21時を少し過ぎた頃にこちらの部屋の戸を叩いた。
ドアを開けると入ってきたのは、一抱えはあろうかという大きなビニール袋。キャベツなら8つは入る大きさのそれを両手で抱え、オグリは畳の上に置いた。
「うっわオグリ先輩、すんごい量ですね……。あたしらの顔より大きいじゃないですか」
「ああ、色々送ってきてくれたみたいで、気づいたらここまで大きな包みになっていたそうなんだ」
事前にオグリが来ることは同室の友人たちにも伝えてあったので、皆興味深そうに真ん中に置かれた座卓に集まってくる。
「わ、すごい! お土産用の箱がこんなにたくさん!」
「そっちのそれはしこらんといって、カサマツの銘菓なんだ。水飴とニッキの味で美味しいぞ」
「オグリさんオグリさん、こっちは? お魚みたいな形してますけど」
「そっちのは鮎鮨街道、これもカサマツの名物の鮎菓子だ」
「へえ……」
次々と説明されるお菓子を皆で美味しい美味しいといただく。
流石にここまで来て食べないのも失礼だと思い、鮎を模した焼き菓子の包を開いた。
「ん、チーズ……?」
噛み締めた生地の奥からはチーズのような餡が出てきて、驚いて口元を抑える。
「そうなんだ」
嬉しそうにこちらに振り向いたオグリはなぜかあたしの隣に座り、「これはもともと鮎のなれ寿司を運んでいたときのいわれから同じ発酵食品のチーズを……」などと説明してきた。それを聞きながら一匹を食べ終えると、途端に口をつぐみ、おずおずとこちらを伺ってくる。
「……なに、どうしたの」
「いや、その。美味しいか?」
「……美味しかった」
「そうか! ありがとう、これは私も大好きな和菓子なんだ!」
喜色満面といった表情で自分も鮎の包装を開けるオグリの横顔を見つめる。
まずい、と嘘を言うこともできたし、それで彼女に何らかの精神的なダメージを与えられるかもしれないとも思ったが。
……お菓子に罪はないから。
うまいものをうまいといっただけ。あたしは絆されてない。
小さく頷き、決心を固め直した。
●
- 113二次元好きの匿名さん22/01/03(月) 00:41:58
「あいつ最後まで調子に乗っててムカつくよねw」
「そうね…最後まで一泡吹かせられなかったわ…」
「ほ〜んと地方の出風情で腹立つわ〜」
「ほんと腹立たしい…中央の私がこのザマなんて…」
「な~にが奇跡のラストランよ、あんなの八百長に決まってるわよね」
「…ふぅ、イライラしてきたから私はもう少し走ってくるわ」
「顔こっわwあんたアイツのこと嫌ってたもんね」
「……ええ嫌っ"てた"わ…そして今は他人の努力を素直に認められないヤツが嫌いなの、じゃあね」
「……なによ、自分だけ真面目な顔しちゃってさ…」 - 1147822/01/03(月) 00:47:06
「でも良かったねイチちゃん、オグリ先輩が部屋に来てくれて!」
「は?」
一通り菓子を食べ終えた頃。同室の友人の一人が変なことを言いだした。
「オグリ先輩、聞いてくださいよ。イチちゃんったら部屋で私達にオグリ先輩の話ばっかりするんですよ~」
「そう、なのか?」
「そうそう! 今日はちょっと元気がなさそうだったーとか、足が痛いみたいだからーとか、ピーマンは嫌いじゃないらしいとか、口を開けば先輩のことばっかり!」
「ちょ、違……」
「どんだけ好きなんだよ―、って話ですけどね! 最近じゃあうちらは皆、応援ムードなんです」
「そうなのか……。それはその、少し、照れるな」
「ばっ、違うから!」
立ち上がり、抗議の声を上げる。
オグリの話ばっかりしているのは、どれだけコイツが調子に乗っているかということを広めるためで、つまりはいつもの嫌がらせの延長だ。
ミーハーなファンもどきと一緒にされるのは心外極まりない。
「……違うのか?」
「~~~~~ッ!」
立ち上がったこちらを下からオグリが見つめてくる。
その捨てられた子犬のような目に、続けようとした言葉が喉で詰まった。
「……知らない。勝手に想像すれば」
言い返すことも馬鹿らしく座り直し、横にいるオグリにきっぱりと告げる。
「勘違いしないでよね! 四六時中アンタのこと考えてなんてないんだから!」
「ああ、わかってる」
涼しげに頷かれるのは、それはそれで腹が立つものだと気づいた。
- 115二次元好きの匿名さん22/01/03(月) 00:50:50
- 116二次元好きの匿名さん22/01/03(月) 00:54:58
- 117二次元好きの匿名さん22/01/03(月) 00:56:08
- 118二次元好きの匿名さん22/01/03(月) 00:57:17
1ちゃんのストーリーは重症やオープンの1勝の重みにフォーカス当たりそうなところも個人的に好き
- 119二次元好きの匿名さん22/01/03(月) 00:59:26
全国から集められた2000人のエリートでも、有馬に出走できるのは20人だけだもんな……
いかにG1で戦うのが難しいかって話よ - 120二次元好きの匿名さん22/01/03(月) 01:05:28
- 1217822/01/03(月) 01:08:03
そのまま他愛もない話を続けて、気付けば予定していた通り消灯時間も目前に迫っていた。
とりあえず机の上を片付けて、寮長の見回り対策に布団を敷いていく。
「……やばっ、見回り来たよ!」
「うそ!? まだオグリ先輩いるのに!?」
「~~っああもう! こっち入って隠れて!」
「あ、ああ」
焦る皆と一緒にそれぞれの布団に入り、電気を消す。おろおろしているオグリの手を引いて、布団に頭が隠れるように引っ張り込んだ。
「……すまないイチ、私まで君の布団に……」
「ああもう、いいから! そのままだとはみ出る、あたしに抱きついてなさい!」
「わかった」
こちらの胴に両腕を回し、胸元に顔をうずめるようにしてオグリは布団の中で抱きついてきた。
……意外と柔らかい身体してるのね……。
暗闇の中、抱きつく感触だけが伝わる。呼吸で上下するオグリの頭を胸元に右手で押し付けながら、2つ隣の部屋を寮長が見回りしている音を伺う。
物音が隣の部屋に来、こちらの部屋の扉が開き、スリッパ履きのヒシアマゾンさんとフジキセキさんが「……寝てるな」「寝てるね」と小声で確認する。やがて扉が閉まり去っていき、己はやっと行ったかと息を吐いた。
気付けば電気を消して布団に潜り込んでから20分近くが経っており、皆もじっとしているうちに眠ってしまったらしい。
今ならオグリも自室に帰れるだろうと布団をめくり、その手が固まった。
「……ちょっと、うそでしょ」
「すぅ……すぅ……」
布団に押し込まれ隠れていたオグリは、このライバルは。
よりにもよってあたしの布団で、あたしに抱きついて胸を枕にしながら。
すっかり夢の世界へと旅立ってしまっていた。
- 122二次元好きの匿名さん22/01/03(月) 01:22:55
オグリとタマとクリークとイナリがいるこの世代ってウマ娘だと曇り知らずなのでは?
どんな拗らせた娘でも晴らしてくれそう - 1237822/01/03(月) 01:26:19
「なんなのよ……」
静かに寝息を立てている顔を覗き込む。
風呂上がりらしいシャンプーの匂いが布団の中で濃くなり、体温の熱気とともにのぼってきた。その匂いに、変に頭がくらくらとしてしまう。
同性同士なのにどきっとするほど整った顔と、それに似つかわないあどけない寝顔。
しっかりと抱きつかれてしまっているから、抜け出すこともできない。
「……ああ、もう……」
息を吐く。
唯一動く右手でしっとりとした前髪を撫でると、うすく微笑んだ寝顔に変わった。
……あたしも眠くなってきたから。起こしてから部屋に返してーとかやってると寝るのが遅くなるから。
だから、断じてこれはコイツのためなんかじゃないのだ。
右手でオグリの頭を抱えながら目を閉じる。
「……おやすみ、オグリ。……あたしの胸を枕にするんだから、いい夢見ないと承知しないから……」
自分の心臓だけがやけにうるさくて、眠気なんて微塵も来る気配がなかった。
- 1247822/01/03(月) 01:27:25
- 125二次元好きの匿名さん22/01/03(月) 01:28:56
良い
- 126二次元好きの匿名さん22/01/03(月) 01:30:01
一言だけ言わせて下さい
素晴らしいっっ!!! - 127二次元好きの匿名さん22/01/03(月) 01:40:48
- 128二次元好きの匿名さん22/01/03(月) 01:42:38
- 129二次元好きの匿名さん22/01/03(月) 03:14:35
最近やたらと曇らせたがるあにまんにおいてオグ1は珍しいぐらい晴れ渡っているな
- 130二次元好きの匿名さん22/01/03(月) 04:53:19
あげ
- 131前スレ122/01/03(月) 07:08:40
宝石ができてる
- 132前スレ122/01/03(月) 08:39:21
このオグリが寝言で「お母さん...」とか呟いてたら私の性癖に合ってますよ
- 133二次元好きの匿名さん22/01/03(月) 09:34:27
聞いてるこっちが尊死しちゃいそうなぐらい甘い
- 134二次元好きの匿名さん22/01/03(月) 10:49:00
俺もこんな尊みを与えられるSS書きてえと思うぐらい最高
- 135二次元好きの匿名さん22/01/03(月) 11:19:36
起きたらめちゃくちゃ褒められてる、ありがとう…!
- 136二次元好きの匿名さん22/01/03(月) 11:51:01
昼あげ
- 137二次元好きの匿名さん22/01/03(月) 14:29:57
SSのネタを増やすために馬の食べれないものとか腸の仕組みとか調べて、知識が広がってしまった
こういう瞬間がたまらないんだよなあ - 138二次元好きの匿名さん22/01/03(月) 19:30:16
- 139二次元好きの匿名さん22/01/03(月) 19:31:09
本編で割りと怪物ムーヴしている顔がいい天然イケメン系ウマ娘が家庭的な一面の有る真面目雑草魂系ギャルウマ娘に母性を感じて眠るのは私の性癖に合っていますよ
- 140二次元好きの匿名さん22/01/03(月) 20:20:24
- 141二次元好きの匿名さん22/01/03(月) 20:36:17
卒業後に同棲してそう
- 142二次元好きの匿名さん22/01/03(月) 21:04:10
これはいいものだ
好き - 143二次元好きの匿名さん22/01/03(月) 23:31:36
ホント良いなぁ…
- 144二次元好きの匿名さん22/01/03(月) 23:42:44
いくらそっけない態度を取ってもオグリにスレ画のような悲しげな表情を向けられるとつい態度を軟化させてしまうイチは存在する
- 145二次元好きの匿名さん22/01/03(月) 23:47:49
- 146二次元好きの匿名さん22/01/03(月) 23:49:43
1トレ(めっちゃ怒ってるのに何か嬉しそうだな、って言ったらまた怒りそうだから黙ってよう)
- 147二次元好きの匿名さん22/01/03(月) 23:53:02
「…担当してる女の子の前で他の子の名前出すなんて、中々いい根性してるじゃない?」
「しかもよりによってオグリキャップ?あいつのどこがあたし似てるってのよ!」
「まぁ?でも正直言ってそう言われるのも吝かではないわ……でも、似てるっていうなら戦績も似たようなものじゃないと格好付かないわよね…?」
「……G1取れるようなトレーニング、期待してるわよ?トレーナーさん♪」
- 148二次元好きの匿名さん22/01/03(月) 23:53:34
こうですかわかりません
- 149二次元好きの匿名さん22/01/04(火) 00:00:34
- 150二次元好きの匿名さん22/01/04(火) 00:07:56
冗談じゃないと反発して無理にフォームを是正してスランプになっても逆に勝利の為ならと模範に固執しすぎてしまっても話の起点にできるな…
- 151二次元好きの匿名さん22/01/04(火) 01:24:27
強い
- 15214022/01/04(火) 01:30:55
- 153二次元好きの匿名さん22/01/04(火) 04:42:27
保守
- 154二次元好きの匿名さん22/01/04(火) 08:05:43
今更ながらこの概念に出会った…
すげぇ、オグ1めっちゃ尊い… - 155二次元好きの匿名さん22/01/04(火) 12:25:41
あくまでもイチはオグリに対するライバル意識を曲げてないんだよね
だからムカつくし、圧倒的な実力差があるのを自覚しても尚対抗しようとしてる
これはいつか跳ねる負けん気だと思う
それはそうとしてぽんこつだし良い子なんだけども - 156二次元好きの匿名さん22/01/04(火) 13:25:28
シービー産駒のシャコーグレイドはいわゆる万年掲示板と言われた馬なんですけど、同期のライバルトウカイテイオーが引退する当日のメインレースで3年ぶりに勝利してテイオーの引退に花を添えたというエモエピソードがあるんですね
イチもオグリとのそういうエピソード期待しちゃいますよ - 157二次元好きの匿名さん22/01/04(火) 13:27:17
有馬の10Rって何だ…?
- 158二次元好きの匿名さん22/01/04(火) 20:49:15
1ちゃんどのくらい速いんだろ
- 159二次元好きの匿名さん22/01/04(火) 22:19:14
オープンに3年めにやっと上がれるくらいだとエモい
- 160二次元好きの匿名さん22/01/04(火) 22:23:10
- 161二次元好きの匿名さん22/01/04(火) 22:39:48
初めは中央ウマ娘らしく芝で走ってたけどオグリの真似してしばらく後にトレーナーからダート提案されて、そこから徐々に成績をあげていくとかもエモいぞ
- 162二次元好きの匿名さん22/01/04(火) 22:56:19
最初は箸にも棒にもかからない程度でオグリとの交流を経て力をつけていくってのは決まりなんだけど、最終的にどこまで行くかが悩む
オグリのライバルクラスはやりすぎな感じがするし、程よい感じかなぁ - 163二次元好きの匿名さん22/01/04(火) 23:14:32
重賞レースで好走できるけど掲示板入りがやっと、G1出るには力不足くらいがいい塩梅かな
- 164二次元好きの匿名さん22/01/05(水) 01:14:09
- 165二次元好きの匿名さん22/01/05(水) 06:37:37
良い
- 166二次元好きの匿名さん22/01/05(水) 06:41:28
最終的に報われる世界だと信じてるのでG3優勝でめちゃくちゃ喜んでほしい
- 167二次元好きの匿名さん22/01/05(水) 08:51:47
12月23日の中山のレースでイチちゃんも勝ててたらいいね
- 168二次元好きの匿名さん22/01/05(水) 15:46:31
オグリの引退有馬の同日、有馬記念の前のレースで走ってほしい
- 169二次元好きの匿名さん22/01/05(水) 17:26:26
このレスは削除されています
- 170二次元好きの匿名さん22/01/05(水) 17:27:45
- 171二次元好きの匿名さん22/01/05(水) 17:54:58
- 172二次元好きの匿名さん22/01/05(水) 20:09:28
良き概念である
- 173二次元好きの匿名さん22/01/05(水) 21:15:37
- 174二次元好きの匿名さん22/01/05(水) 21:35:26
誰か……誰か新しく概念を創造した人はおらぬか……
- 175二次元好きの匿名さん22/01/05(水) 22:24:05
本人の目的は嫌がらせだったのにオグリから嫌われ拒絶される夢を見て飛び起きるイチちゃん……。朝から絶不調なんだけどなんとか作ったお弁当をいつもどおりオグリに渡して笑顔でお礼を言われたとたん心が軽くなって……。
- 176二次元好きの匿名さん22/01/06(木) 01:40:14
「すまないが、もう大丈夫だ。」
「えっ」
「だから、もういらないんだ。」
「どうしたの急に、何か嫌なものでも入ってた?」
「嫌いなものはないんだ。私はなんでも食べれる。でも、もう君のお弁当だけは食べられない。今までありがとう。」
「待って、昨日入れた漬物焼いたやつでしょ。それが気に入らなった?」
「……私はなんでも食べれる。昨日のお弁当もおいしかったが、君から渡されたものだから嫌なんだ。」
「えっ、ちょっと。何言って……」
「じゃあ、これで。毎朝ここで待ってくれていたみたいだが、もう大丈夫だ。」
「オグリ、待って。」
「私はもう何も言うことは無いんだが……なんだ?」
「あの、私は、その、」
「もういいんだ。君が私の苦手なものを探って、親切のつもりで毎朝差し入れをしてくれていることは知っているんだ。」
「そういうわけじゃなくて、オグリ、」
「もう聞いているんだ。」
「えっ、誰から、」
「嘘をつくのは良くない。君が私の嫌がるものを探していることより、取り繕おうとしていることのほうが嫌だ。」
「待って、オグリ、聞いて、」
「素直に謝ったほうがいい。それじゃあ。ありがとう。」 - 177二次元好きの匿名さん22/01/06(木) 01:43:38
「……わっ」
「ん、ああ、良かった。起きたな。」
「え、あ、オグリ。」
「おはよう。今日もいい天気だな。」
「あ、あの、その、」
「ん、どうしたんだ。おはよう。」
「ご、ごめん。すぐどくから。」
「どうしたんだ。いきなり動くと危ないぞ。」
「いや、ごめん、あの。」
「待つんだ、様子が変だぞ。」
「ごめんなさい、オグリ。ごめんなさい。」
「どうしたんだ急に。何にも謝ることはないぞ、君のおかげで、私は朝からこの通り、元気だからな。」
「うう、うん。」
「もしかして、お腹が痛いのか。そんな泣くことはないぞ。朝ごはんを食べすぎたのか。つまみ食いのし過ぎは良くないぞ。」
「うん、うん、そうじゃなくて。」
「どうしたんだ、そんな泣くことはないだろう。
「ああ、そしたら、うっかり寝てしまったのがショックだったのか?ここは日当たりもいいからな。」
「寝てた、えっ。」
「そ、そうだ。いつも私のことをここで待ってくれるじゃないか。初めて君の寝顔を見たと思う。」
「あ、ああ、私、寝てたの。」
「いつも私より早く起きてお弁当をこさえてくれているんだろう。多分、それで疲れてしまったんじゃないか。」
「そ、そんなことは無いと思うけど。」
「毎朝ありがとう。私のために朝作ってくれる人がいると思うと、毎日が楽しいんだ。本当に感謝している。」
「でも、さっきはいらないって、」
「そんなことは言っていないぞ。どうしたんだ。……もしかして、風邪をひいてしまったのか。あれはダメだ、変になってしまう。」
「変になっちゃう、の。」
「そうだ。見たこともないものを見てしまうんだ。コーヒーの中にラー油を入れる喫茶店とか、変な料理番組とか……熱はないか。」
「わっ、オグリ、大丈夫だから、ちょっと、」
「……すこし熱いぞ。今日は休んだほうがいい。無理をしてはダメだ。」 - 178二次元好きの匿名さん22/01/06(木) 01:50:38
「オグリ、あの、」
「うん、どうした。」
「怒ってないの?」
「怒ってない!何にも怒っていないぞ。だから、泣かないでくれ。」
「あの、あのさ、私体調悪いかもだけど、お弁当、あるんだ。」
「今日もあるのか!ありがとう。嬉しいよ。」
「これ、食べてくれる。気分悪かったら、その、いいから。」
「いや、もう朝ごはんまで待ちきれないんだ。昨日と同じように、ここでいただくよ。」
「ありがとう、オグリ。」
「そんな、私のほうが感謝しなければいけない。君のおかげで、午前の授業が頑張れるよ。」
「ふふ、何それ。まるで午後は無理みたいじゃん。」
「2時限目が終わったらお腹が減ってしまうからな……カフェテリアだけではどうしても足りないから。野菜もたくさん入っているこのお弁当なら、腹持ちがいい。」
「うん、うん。」
「あっ、どうして泣くんだ……そんなにおかしいことなのか?チヨノオーも笑っていたんだ。」
「ううん、ごめん、ありがとう。今日も野菜いっぱいだから。」
「うん。いただきます。」
了 - 179二次元好きの匿名さん22/01/06(木) 01:52:41
- 180二次元好きの匿名さん22/01/06(木) 11:45:30
あげ
- 181二次元好きの匿名さん22/01/06(木) 17:00:23
1ちゃんは家事全般いけてマッサージが上手とかであってほしいな
マジモンの通い妻になるやつ
何度も何度も体をほぐしても数日後にガチガチになること引いて文句言いながらマッサージする - 182二次元好きの匿名さん22/01/06(木) 22:18:22
- 183二次元好きの匿名さん22/01/06(木) 22:31:21
- 184二次元好きの匿名さん22/01/07(金) 00:16:21
あげ
- 185二次元好きの匿名さん22/01/07(金) 00:32:06
あにまん民は世界観を楽しむ遊びが得意ね
こうして中々楽しいスレが立つからええことや - 186二次元好きの匿名さん22/01/07(金) 04:38:50
よい
- 187二次元好きの匿名さん22/01/07(金) 09:42:27
通い妻なのは学園共通認識であってほしい
- 188二次元好きの匿名さん22/01/07(金) 10:32:59
心がぽかぽかするぅ〜
- 189二次元好きの匿名さん22/01/07(金) 11:09:34
オグリから「美味しかった、ありがとう」って言ってもらえるのがとても嬉しい事になってるんだよねイチちゃん……。
- 190二次元好きの匿名さん22/01/07(金) 11:13:50
うーんこれは良い
- 191二次元好きの匿名さん22/01/07(金) 17:52:34
- 192二次元好きの匿名さん22/01/07(金) 19:35:25
「ね~、イチ?」
「ちょっと聞いてる?」
「え、ああ、ごめん。シラけてたわ。」
「ま~たダンナのこと考えてるよ。まったく」
「は、どういうこと。」
「最近どうなの、分かったの、苦手なモノ。」
「ちょっと待った、私たちで順番に挙げるからイチは黙ってて。」
「えー、メンドくさ。何なの。」
「キャベツ。」
「違う。酢で和えても食べるよ。」
「ほうれん草。」
「おひたしが一番ダメ。喜んじゃう。」
「ブロッコリー。」
「塩で茹でてゴマでもイケる。」
「じゃあ、カリフラワー。」
「マリネはダメだろうと思ったら、初めてだって言って平らげる。」
「マージで?酢ってだけで私イヤだわ。」
「あと何がある?えー……あ、チーズ。」
「今言ってくれた野菜と一緒に出し終わってる。」
「嘘でしょ、臭くないのかよー。スゲーなスター様。」
「ヤバすぎ、もう選手やめてほんとに皆のアイドルにでも転向して、グルメリポーターでもやったらいいんじゃないの。」
「そうなの、出す食材出す食材、全部きれいに食べて『ご馳走様』とか言ってくんの。ほんとムカつく。」
「イチ、声真似似てねー。ウケる。」 - 193二次元好きの匿名さん22/01/07(金) 19:45:09
「もう苦手な食材で弁当作んのやめてやろうかと思った。」
「いやー、でも毎朝ほんとによくやるよ。」
「いや、毎朝じゃないし。大体1日おきくらいでしょ。」
「え、毎日じゃなかったの?」
「アイツが起きる時間に起きる子なんてほとんどいないし、毎日なんか作れないっしょ。」
「いや、でもクリークママも言ってたよ。『最近、イチちゃんがキッチンにいつもいてくれて、楽しいんです~』って。」
「いや、最近としか言ってないじゃん。毎朝とか毎日とか言ってないでしょ。」
「いやいやいや、でもどんだけ続けてるのって話よ。」
「寮のキッチンなんて、美浦のヒシアマ姐さんか私らのクリークママかって二択しかなかったわけよ。そこにあんたが入ってくるんだから、ねえ?」
「別にいいでしょ。アイツが気に入らなくてやってるんだし。」
「気に入らないかあ。」
「気に入らないよねえー!」
「何!アンタ達だって最初はノッてきたじゃん。」
「そりゃあ最初はそうだけどさ、こんなに熱心にはならないっしょ。」
「ぶっちゃけちょっと苦手な食材渡したところで、それ以上に食べて上書きしてきそうだし。」
「実際のとこ、あんたの言うとおりだよ。」
「いや、イチさんは、まことに、ご執心でございますなあ?」
「この調子だと、ふふ、そのうち寮の部屋まで押しかけるようになるよ。」
「ヒーローにはヒロイン、アイドルにはマネージャーが必要だもんなー!」
「ねーちょっと!もういいでしょ!やめてってば!」 - 194二次元好きの匿名さん22/01/07(金) 20:07:15
「いやでも、イチ、自分がなんて呼ばれてるか知らないでしょ。」
「オグリギャルでしょ。知ってる。」
「違うんだなぁ。」
「『オグリの嫁』よ。」
「『通い妻』ってのもあるね。」
「はー!?意味わかんないんですけど!それ、私とアイツのこと知らないだけでしょ。」
「だから、そういうのだって。」
「どう見たってあんたたちカップルよ。よく考えてみなって。」
「朝、早起きして頑張るダンナに、同じく早起きしてお弁当をこしらえる嫁さん。」
「それを食べて元気出して、一日を頑張るダンナ……」
「でもダンナさんは忙しいから、その朝にしか会えないんだよね……」
「明日は喜んでくれるかな、健康にも気を付けないとな、って苦心する嫁……」
「これはもう完全にイチだって話になってるわけよ。」
「ね、イチ……イチ、どした?」
「なに、イチ、耳回しちゃって。落ち着きなよ。」
「……うー、勘弁して……」 - 195二次元好きの匿名さん22/01/07(金) 20:09:29
次スレ誰か立てて管理してください
- 196二次元好きの匿名さん22/01/07(金) 20:13:26
- 197二次元好きの匿名さん22/01/07(金) 20:26:27
「ハイハイ、ごめんって。」
「見てよイチの指。ほら。」
「春夏のころはバンソーコーたくさん貼って必死に嫌がらせしてたのに、今じゃきれいなもんよ。」
「最近とうとう揚げ物やるようになったんでしょ。クリークママが言ってたよ。」
「『一人分の揚げ物の作り方、逆に教えてもらっちゃいました~』ってね。」
「もう、それ以上言うんならあんたたち、娘の分も用意してやろうか。」
「私カリフラワーダメ。一抜けた。」
「私野菜キライ。ぬ~けた。」
「アッハハ、マジで嫁さんじゃん。」
「いよっ、新婚夫婦!」
「あーもう!もうこの話終わり!」
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「……ああ、おはよう。今日もいい天気だな。」
「……おはよ。今日は坂道?」
「いや、川岸を走ってきた。」
「そっか。」
「君は走らないのか?良かったら、今度一緒に走ろう。」
「私はあんたにこれ作らなきゃいけないから。ありがと。」
「ああ、今日もあるのか!今日は何が入っているんだ。」
「開けてみてからのお楽しみでしょ。『健康的な』メニュー、たくさん詰め込んでっから。」
「そうだな。君のお弁当は、カフェテリアじゃ食べられないような料理がたくさん入っているからな。嬉しいんだ。」
「ま、酸っぱいものなんて中々出てこないしね。苦手な子も多いし。」
「うん。……君は、食べないのか。」
「あんたの食べてるとこ見て、反応を観察するほうが私にとっては大事だからね。」
「そうか。わかった。それじゃあ、いただきます。」
「はい、召し上がれ。」
了 - 198二次元好きの匿名さん22/01/07(金) 20:27:55
- 199二次元好きの匿名さん22/01/07(金) 20:30:26
- 200二次元好きの匿名さん22/01/07(金) 20:31:46
200ならこのレスアンカーワンが競走馬の名前で使われる