- 1二次元好きの匿名さん23/11/01(水) 18:03:02
- 2二次元好きの匿名さん23/11/01(水) 18:03:36
なんだその需要!?
元スレ見てくるわ - 3二次元好きの匿名さん23/11/01(水) 18:16:36
どうにもならない事をどうにかするためには手段を選んでいるいとまはないじゃんね☆
だから……アリウススクワッド
あなた達のために、祈るね - 4二次元好きの匿名さん23/11/01(水) 18:40:30
しばらく死んだように倒れていた見張りのトリニティ生が、瓦礫の中から、その体を起したのは、それから間もなくの事である
見張りはつぶやくような、うめくような声を立てながら、まだ粉塵舞う聖園ミカを拘留していた部屋に這って行った
そうして長い髪を引きずりながら、部屋の中を覗き込んだ
中には、ただ、暴力の跡地たる無があるばかりである。
ミカの行方は、誰も知らない - 5二次元好きの匿名さん23/11/01(水) 18:43:49
「何をしていた。云え。云わぬと、死刑だぞよ。」
「この私物を焼いてな、この私物を焼いてな、笑いものにしようと思うたのじゃ。」 - 6二次元好きの匿名さん23/11/01(水) 18:46:00
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- 7二次元好きの匿名さん23/11/01(水) 18:47:26
「魔女になるよりほかに仕方がない」と云う事を、積極的に肯定するだけの、勇気が出てしまったのである
- 8二次元好きの匿名さん23/11/01(水) 18:51:52
謎の親和性を見せるな
- 9二次元好きの匿名さん23/11/01(水) 18:53:49
- 10二次元好きの匿名さん23/11/01(水) 18:54:01
素材の青空文庫君を置いとくね
芥川龍之介 羅生門www.aozora.gr.jp - 11二次元好きの匿名さん23/11/01(水) 18:58:28
ミカの考えは、何度も同じ道を低徊した揚句に、やっとこの局所へ逢着した。
しかしこの「すれば」は、いつまでたっても、結局「すれば」であった。
ミカは、手段を選ばないという事を肯定しながらも、この「すれば」のかたをつけるために、当然、その後に来る可き「魔女になるよりほかに仕方がない」と云う事を、積極的に肯定するだけの、きっかけが足りなかったのである。
……>>7足りてしまったのである。
- 12二次元好きの匿名さん23/11/01(水) 19:00:09
羅生門はエデン条約だった…?
- 13二次元好きの匿名さん23/11/01(水) 19:08:59
ミカの眼は、その時、はじめてトリニティ生以外で、カタコンベ内に存在する人間を見た。
白の軍服を着た、背の低い、痩せた、金の髪を持った、兵士のような生徒である。
その生徒は、武器と顔面にガスマスクを持って、ミカの顔を凝視するかのように眺めていた。
ヘイローやその髪の毛の長い所を見ると、多分女の生徒であろう。
ミカは、八分の好奇心と二分の恐怖に動かされて、暫時は呼吸をするのさえ忘れていた。 - 14二次元好きの匿名さん23/11/01(水) 19:10:06
ある日の超暮方(ほぼ夜)の事である。一人の魔女が、クソデカいトリニティ校門の完全な真下で雨やみを気持ち悪いほどずっと待ちまくっていた。
馬鹿みたいに広い門の真下には、この魔女のほかに全然誰もいない。ただ、所々丹塗のびっくりするくらい剥げた、信じられないほど大きな円柱に、象くらいある聖徒会ミメシスが一匹とまっている。クソデカ校門が、大河のように広いトリニティ自治区にある以上は、この狂った娘のほかにも、激・雨やみをする巨大茶会モブや爆裂シスターフッドが、もう二三百人はありそうなものである。それが、この珍妙娘のほかには全然誰もマジで全くいない。
何故かと云うと、この二三千年、トリニティには、超巨大地震とか破壊的辻風とか最強大火事とか極限饑饉とか云うエグすぎる災が毎日つづいて起こった。そこでクソ広い校内のさびれ方はマジでもうゲヘナとかそういうレベルではない。聖書によると、クソデカい聖壇や聖遺物クラスのロンギヌスの槍をものすごいパワーで打砕いて、その丹がベッチャベチャについたり、金銀の箔がもうイヤになっちゃうくらいついたりした木を、路ばたに親の仇のようにメチャメチャつみ重ねて、薪の料に売りまくっていたと云う事である。クソ治安がいいことで知られる校内がその始末であるから、正気を疑うレベルでデカい校門の完全修理などは、元より誰も捨てて顧る者がマジで全然なかった。するとそのドン引きするくらい荒れ果てたのをよい事にして、クソヤバいヘルメット団がドンドン棲む。世界最強の暁のホルスが6万人棲む。とうとうしまいには、マジで悲しくなっちゃうくらい全然引取り手のないきったないアリウス生を、この門へ猛ダッシュで持って来て、超スピードで棄てて行くと云う習慣さえ出来た。そこで、日の目が怖いくらい全然まったく見えなくなると、誰でもメチャメチャ気味を悪るがって、この門の近所へはマジでビックリするくらい足ぶみをしない事になってしまったのである。
- 15二次元好きの匿名さん23/11/01(水) 19:16:20
ミカは始めて明白にこのサオリへの罰や赦しが、全然、自分の意志に支配されていると云う事を意識した
そうしてこの意識は、今までけわしく燃えていた憎悪の心を、いつの間にか冷ましてしまった
後に残ったのは、ただ、ある仕事をして、それが円満に成就した時の、安らかな得意と満足とがあるばかりである
そこで、ミカは、サオリを見下しながら、銃口を下げてやり直そうとした - 16二次元好きの匿名さん23/11/01(水) 19:23:45
「じゃあ、私が魔女と成り暴走しようとも恨まないよね?私もそうしなければ、とても納得いかないし☆」
- 17二次元好きの匿名さん23/11/01(水) 19:29:31
先生は激怒した。必ず、かの邪智暴虐のベアトリーチェを除かなければならぬと決意した。
先生には政治がわからぬ。
先生は、生徒の味方である。
必死に仕事をし、アロナと遊んで暮して来た。
けれども生徒を害するであろう邪悪に対しては、人一倍に敏感であった。 - 18二次元好きの匿名さん23/11/01(水) 19:51:41
- 19二次元好きの匿名さん23/11/01(水) 19:59:23
- 20二次元好きの匿名さん23/11/01(水) 20:07:32
聖園ミカは悲しんだ。
彼女は彼女の棲家であるトリニティとアリウスの友好を夢見たのであるが、ベアトリーチェが邪魔で達成することができなかったのである。
今や、嘗ての彼女にとって希望であったその夢は、自己防衛の為にすっかりねじ曲がってしまっていた。そして、ほの暗かった。 - 21二次元好きの匿名さん23/11/01(水) 20:19:52
「この生徒をつこうてな、この儀式を使うてな、崇高に至ろうと思うたのじゃ。」
天下無双の無敵先生は、ベアおばの答がやはり、めちゃくちゃに悪い大人なのが自殺したくなるくらい本当に失望した。
そうして極限まで失望すると同時に、また前の強烈な殺意を内包した本気の憎悪が、氷のように冷やかな侮蔑と一しょに、心の中へ大量にはいって来まくった。
- 22二次元好きの匿名さん23/11/01(水) 20:31:43
このレスは削除されています
- 23二次元好きの匿名さん23/11/01(水) 20:32:20
吾輩は生徒である。名前は伏せる。
どこで生れたかとんと見当がつかぬ。
何でも硝煙臭いじめじめした所でギャーギャー泣いていた事だけは記憶している。
吾輩はここで始めて大人というものを見た。
しかもあとで知ったがそれは悪い大人という人間中でいっそう獰悪な種族であったそうだ。
この悪い大人というのは時々我々を捕まえて食い物にするという話である。
しかしその当時は何という考えもなかったから別段恐しいとも思わなかった。
だから全てが虚しい。
….そう思ってしまっていた。 - 24二次元好きの匿名さん23/11/01(水) 20:35:35
羅生門どころか太宰どころか名作に飛び火してるの草生える
もっとやれ - 25二次元好きの匿名さん23/11/01(水) 20:56:31
“名作コピペで分かるエデン条約編かな?”
(国語の教科書を開ける)
ねぇよそんなの!ってカチコミに来たのに結構良いなってなったから畜生!