──No。偶然では、ない。トレーナー…

トレーナーの身体がビシリと──緊張したのを、感じる。良い…tensionだ、まさか本物の銃を当てられているわけもない、だが──万が一、ということもある。Complacency is the enemy…見えない位置に押し付けられた以上、武器が本物かどうか確認はできない。こちらを刺激しないよう、無駄な動きをしない程度に身体を張らせ、しかしながら…急な状況変化にも対応できる程度のrelaxもしている…

「動か…ないでくれ。暴発しては、マズイ」

――"暴発"という単語で、彼は少し硬くなった。フッ、まあ仕方のない…ことだろう。精神的な優位を保つのは基本中の基本…だ、少々怖がらせてもらったぞ

「――クリスエス？どうして急にこんな…？」

「どうして…？Hmm――まあ、気まぐれ…といったところだ」

「そんな…」

特に目的など無かったが、焦っているTrainerを見るのは意外に楽しい――。意地悪、だろうか

「でもクリスエス。君は女の子なんだから」

――――……？

「もっと自分を大事に」

「――What?何を…言っている？」

>>110 >>114

110二次元好きの匿名さん23/11/04(土) 11:32:35

>>109

女性は銃を持つな、とでも？随分と前時代的な…Trainerらしくない。私は一歩前に踏み込んで彼への圧を強めた。声も低く――迫力を効かせる。言葉は慎重に頼むぞ、Trainerどの

「……！！Freeze！動くなと、言ったろう…！」

不審な動きを察知し彼の右手を掴む。もしや先の会話は私に隙を作るための挑発だったのか？だとしたら迂闊、…と言うほかない。彼は逃れるように身体をくねらせたが私の言葉を聞いて大人しくなった

「何が「当たって」いるのか、分かっているのか――？危険と言わざるを、得ないな…」

「分かってる！分かってるからもう許してくれ！」

彼はまだわずかにもぞもぞと動きながら必死な声を上げる。私がTeiggerを引けばそれでおしまいだというのに。――ひょっとして武器を隠し持っているのか？私は前傾姿勢になって彼を右腕ごと抱き込むようにして拘束する。全く、最初の対応は中々だと思ったが…意外と蛮勇なところがある、な

これが本当のトラブルだったら命を落としていたかもしれない、今のうちに判明してよかった。後でこういうときの対処法について教えておくべきだろう

「――む、ポケットの中…か？」

「やっ、やめっ」

私は右の腰ポケットに手を突っ込もうとして――

――――その瞬間バターンっと部屋の扉が開いた

「たのもー！！！…ってあれ？クリス？何してるの？」

入ってきたのはわが友人、ファインモーション。後ろに黒服のSPを伴っている。私とTrainerといえば部屋の隅の方で、私が後ろから彼の腹部に抱き着くような格好だ。揃って部屋の出入り口に顔を向ける

「あの、いや、これはその…」

「わ…え～？お邪魔だったかな！？」

「――No problem. 少々……heat upし過ぎたようだ」

うろたえる彼をよそに私は上着を羽織り直し、左手の銃をホルスターにセットした。Trainerはそれを見て驚いている

>>111 >>113 >>114 >>116

111二次元好きの匿名さん23/11/04(土) 11:33:18

>>110

「そんなもの構えてたのか…」

「――？」

何を？だから、言っただろう。「あててんのよ」だと。どういうつもりだったんだ？

私の説明を聞いた彼は左の脇腹を撫で、漸く得心がいったという様子だった。なんだろうか――何か…重大な可能性を見落としているような……

「…そういえばファインモーションはどういった用事で？」

私の頭が結論にたどり着くより早く、Trainerはファインに水を向けた。焦っている、ようだ

ファインは顎に指を当て一瞬考えるようにしてから、両手を合わせて言葉を返した

「そうそう。お昼ご飯を誘いに来たんでした、ラーメンにご一緒いただけますか？クリス」

「あぁ……Sure――喜んで、ファイン」

確かに空腹感も覚える頃だ。私は快く賛同した。当然Trainerも一緒に行くものと思っていたのだが、彼は他の予定があるという。ちょうどよく他のSPもいることだし、先ほどの件で相談もできるかと思ったのだが、仕方がない――また今度にしよう

ホッとしている彼を見ると、少々追い詰め過ぎただろうかという気にもなってきたな…また時を改めるのがよいか。無言で考えながら、ファインと一緒に更衣室へと足を向ける

去り際、室内に向かって優雅に手を振っていたファインは、扉が閉まった途端に目を輝かせて私に何があったのか聞いてくる。――そうだな、私がここで正しい対処法を教えてもらい、後で彼に教育するのでもいい。聞いてもらうとするか。私たちはペースを合わせて歩き出した

その後――――事情を話した結果クリスエスは逆にファインからの質問攻めに遭い。ラーメンどころかその後のティータイムまでみっちりと根掘り葉掘り聞きだされ。トレーナーの反応の意味を理解したクリスエスは丸一日トレーナーと口がきけなくなったそうな。めでたしめでたし

>>113 >>114 >>126

112二次元好きの匿名さん23/11/04(土) 11:34:37

書きました。

>>93

良い絵をありがとう

113二次元好きの匿名さん23/11/04(土) 11:34:59

>>110

>>111

君よく有能って言われない？

114二次元好きの匿名さん23/11/04(土) 13:03:51

ありがとう・・・　ありがとう・・・

115二次元好きの匿名さん23/11/04(土) 13:12:40

>>7

Nonsense.これでよく10年もトレーナーがやれたものだな

116二次元好きの匿名さん23/11/04(土) 13:17:20

>>110

スペルミスありましたわ。真ん中らへんTeiggerじゃなくってTriggerです

117二次元好きの匿名さん23/11/04(土) 19:47:15

あげ

118二次元好きの匿名さん23/11/05(日) 00:16:34

>>93

いい、、、すごくいい、、

119二次元好きの匿名さん23/11/05(日) 09:11:42

胸を当ててるのに気づいて恥ずかしいの可愛いね♡

120二次元好きの匿名さん23/11/05(日) 09:28:34

>>13

ファイトレを拳銃で脅してセクハラしてるのか…

121二次元好きの匿名さん23/11/05(日) 09:36:08

おいおいおいなんてこった
こんな神スレがあるのにママはどうして俺の事を起こしてくれなかったんだ？

>>123

122二次元好きの匿名さん23/11/05(日) 09:57:40

最初のスレでいいな、と思ってた時期がありました

ちなみにMP5で突きつけられたいですね

123二次元好きの匿名さん23/11/05(日) 10:00:19

>>121

ママはパパの後ろで(銃口と身体を)当ててる最中だから……

124二次元好きの匿名さん23/11/05(日) 10:01:29

>>93

そら下手に動いたら"暴発"しちゃうよな…って

ポケットに手入ってたら死んでたな　色んな意味で

>>129

125二次元好きの匿名さん23/11/05(日) 16:10:04

ト、トレーナー…
――――トレーナーの持ってる本に載ってた「あててんのよ」だ……
どう、だろうか――……

126二次元好きの匿名さん23/11/05(日) 16:14:29

>>111

気づいた時に目が普段より開かれてそうでかわいいね

アリですね…

127二次元好きの匿名さん23/11/05(日) 16:19:13

満員電車で壁際に追いやられた二人
ボリクリを庇うように立つトレーナー
密着しても「当たらない」ように頑張って踏ん張るトレーナー

128二次元好きの匿名さん23/11/05(日) 16:34:11

コナンのバスジャックの時のジョディさんみたいなこと(トカレフのセーフティのこと教える)出来るウマ娘は誰だろう

129二次元好きの匿名さん23/11/05(日) 17:22:48

>>124

(今ポケットに手を突っ込もうとしていたな——何か隠しているのか？)

シュッ——ゴツッ

>>130

130二次元好きの匿名さん23/11/05(日) 19:42:59

>>129

これは炸裂した火薬の匂いかはたまた...

131二次元好きの匿名さん23/11/05(日) 20:03:10

いいもん見れたな

132二次元好きの匿名さん23/11/06(月) 06:12:46

良かったぜ…

133二次元好きの匿名さん23/11/06(月) 06:28:15

良…とても良…！
ここから変なことをしてしまった…とロブロイに相談したら余計こじれてまたどこかが当たっちゃうボリクリはいませんか

134二次元好きの匿名さん23/11/06(月) 06:44:20

右手をポケットに突っ込んでたらtriggerが弾かれて危なかったな

135二次元好きの匿名さん23/11/06(月) 16:51:50

むしろ「あっち」を「あてる」のに夢中になってしまうボリクリもいる…

136二次元好きの匿名さん23/11/06(月) 17:08:16

後日クリスはちゃんと謝るしトレーナーから返ってくる反応は嫌じゃなさそうだしなんというか推せる～～～になるな