【🎲・閲覧注意】アス校ぱにっく！part3

[1 二次元好きの匿名さん 23/11/02(木) 22:07:12]

「マグカップ組＆ラウダでオリジナルシナリオを独自ルールで遊んでいる。

　シナリオを進めるキャラ（PC）とは別にメタ視点の俺たちワイプ組の反応も入るからよろしく。

　現在は4周目、1日目が終了したところで、攻略対象はミオリネだ」

「ミオリネか…」

「どうなるんだろうね？」

「私に何か不満でもあるわけ？」

「ワイプ側のシャディクさんの知っている秘密は何なんでしょう…？」

「よくない類のものなのは間違いないね」

「ははは」

「本シナリオでは主人公ポジションと攻略対象以外にもCP要素が含まれる可能性があります。

　左右は明言しませんが、こだわりの強い方や地雷のある方はブラバ推奨ですよ。

　それと展開によっては猟奇的な展開や性癖モロ出しが含まれる可能性がありますのでご注意ください」

[2 二次元好きの匿名さん 23/11/02(木) 22:08:21]

「私はすごいえらいつよい愛の女神。

　語気の強いレスやレスバはサクッと撃滅しますね。愛の女神なので。

　CPに関する質問や展開への不満も基本的にスルーです。愛の女神なので。

　合わないと感じた方はそっとブラバ＆理想のスレがあるなら自分でレッツスレ立て！ですよ」

「このスレでは独自ルールを採用して遊んでいる。

　詳細は…part1を参照してくれ」

↓part1

https://bbs.animanch.com/board/2571634/

↓part2

https://bbs.animanch.com/board/2580351/

[3 二次元好きの匿名さん 23/11/02(木) 22:09:09]

「これまでの長編シナリオは以下参照だよ」

【愛の女神シリーズ】長編シナリオ

[4 二次元好きの匿名さん 23/11/02(木) 22:09:59]

「画像とリンクの順を間違えたな…。

　単発シリーズは以下だ」

【愛の女神シリーズまとめ】

[5 二次元好きの匿名さん 23/11/02(木) 22:11:52]

「今回のシナリオに登場するPCは…」

ラウダ：主人公

・ある日突然、妖精さんが見えるようになった高校二年生。妖精さんに導かれるまま周囲との絆を育むことになる。

　備考：ループしている？

5号︰幼馴染

・ラウダの幼馴染。クラスメイトでもある。

　備考：幼馴染…ではなかった。ラウダとは付き合いが浅い。

ミオリネ︰親友

・ラウダの親友。お互い何でも話せる間柄。

スレッタ︰ライバル

・ラウダの悪友にしてライバル。内心では認め合っている。

　備考：ライバルどころか大親友だった。

4号︰先輩

・周囲からは憧れの目を向けられている。ラウダを後輩として可愛がっている。

　備考：先輩…ではなかった。生意気系後輩。

シャディク︰後輩

・ラウダによく懐いている。わんこ系。

　備考：ワイプで唯一重大な情報を握らされて苦しんでいる。

[6 二次元好きの匿名さん 23/11/02(木) 22:33:05]

【2日目・朝】

～寮・自室～

「ラウダ、おはよう。体調はどうだ？」

「おはよう、兄さん。よく眠れたし、すっきりしたよ」

「そうか、よかった…」

「心配しすぎじゃないかなあ…？」

「…心配くらいさせてくれ」

ラウダ：dice1d4=2 (2)　　噂の場合：dice1d6=3 (3)

ミオリネ：dice1d4=3 (3)

シャディク：dice1d4=4 (4)

[7 二次元好きの匿名さん 23/11/02(木) 22:38:17]

【2日目・登校時】

～通学路～

「…そういえば…兄さんとこうして会話していても、あまり不審がられないね」

「皆そんなに周囲の会話を気にしてないんじゃないか？」

「そういうものかな…」

「…ミオリネのやつ、この前悔し泣きしてたな」

「いつも一生懸命だからね。本当、好きなんだなあ…ちょっとうらやましいや」

「…どっちが？」

「どっちもだよ。それだけ好きでいられるミオリネも、好かれてるあの人も…」

（…ミオリネ、そんなにも…？）

「そうか…知らなかったなあ…」

[8 二次元好きの匿名さん 23/11/02(木) 22:41:36]

【2日目・昼休み】

～教室～

「ミオリネって誰のことが好きなんだろう…？」

「さあ…？

　ああ、でももしかすると…ふっ」

「何？」

「いや…きっとそうだろうな…

　ラウダ、ミオリネはカフェテリアにいるぞ」

「うん…？」

（どうして兄さんはこんなに楽しそうな反応を…？）

[9 二次元好きの匿名さん 23/11/02(木) 22:48:22]

～カフェテリア～

「ミオリネ、隣いいかな」

「もちろん」

「ラウダ、何か話題を振ってみるといい。

　きっと記憶に繋がるはずだ」

「うーん…」

「何？真剣に考えこんじゃって」

dice1d3=2 (2)

1：チームのこと

2：パーティーのこと

3：苦手な人

[10 二次元好きの匿名さん 23/11/02(木) 22:58:58]

「もうすぐパーティーだね」

「そうだね」

「そうだねって…それだけ？」

「…ま、思うところはあるよ。でも、パーティーを楽しむのは悪いことじゃない。

　堅苦しいのは好きじゃないけど…学生主体の無礼講なら、いいんじゃない？」

「ミオリネはパーティーにも慣れているんだったかな」

「ええ、まあね。クソ親父にいろいろ連れ回されたし…

　それを言うならあんたやシャディクもそうでしょうけど」

「ああ…そうだったね。幼い頃のことだからか、記憶も朧げだけど」

「………」

ミオリネ友好：0→1

[11 二次元好きの匿名さん 23/11/02(木) 23:02:48]

【3日目・放課後】

～教室～

「じゃあミオリネを探しに…ん？」

「ラウダ、お茶しない？」

「ちょうどいいな。誘いを受けておこう」

「そうだね。僕もミオリネと話したかったんだ」

「へえ、嬉しいこと言ってくれるじゃない。

　じゃあ行こっか」

「ああ」

[12 二次元好きの匿名さん 23/11/02(木) 23:07:40]

～カフェテリア～

「ミオリネとも深い付き合いになった…よね（たぶん）」

「ほんと。最初はただのクラスメイトだったもんね。

　…まあ、その前から何度か社交の場で見かけてたけど」

「でも、まともに話したのはここに入学してからだろ？」

「そうだね。シャディクとは入学以前から付き合いがあったけど…

　まさかラウダとこんなに親しくなるとは思ってもみなかった。

　嬉しい誤算ってやつかな」

「そう言われると少し照れるな」

「うん、仲が良いのはいいことだな」

（兄さんが満足そうな顔をしている…）

「…ところでラウダ」

[13 二次元好きの匿名さん 23/11/02(木) 23:11:23]

「うん？」

「…ここだけの話…」

（…重要な話だろうか）

「好きな人がいるの」

（…噂されてたから知ってる！…とは言えないな…）

「そうなんだ…」

「やはりか…」

「上手にパーティーに誘うにはどうしたらいいかな？あんたならどうする？」

「えー…そうだね。どうするかな…」

（これはもしかして…詰んだ…？）

「考えておいてよ。どう誘うのがいいか」

ミオリネ友好：1→4

[14 二次元好きの匿名さん 23/11/02(木) 23:15:08]

【2日目・夜】

～寮・自室～

ミオリネ　：■■■■□□□□□□

シャディク：□□□□□□□□□□

「…詰んでない？」

「え？」

「ミオリネ、誘いたい人がいるみたいなんだけど…」

「…あー…まあ、何とかなる」

「本当に…？」

「妖精さんを信じろ」

dice1d3=3 (3)

1：さっさと寝る　dice1d100=38 (38)

2：グエルと話す

3：セセリアに連絡する　dice1d4=2 (2)

[15 二次元好きの匿名さん 23/11/02(木) 23:20:37]

「誰が出るかな…」

「誰に出てほしいんだ？」

「話しやすいのはやっぱりスレッタかな。4号は絶対に嫌だ。腹が立つ」

「はは…」

『…やあ、連絡ありがとう。そっちの調子はどうかな』

「5号！」

「…ミオリネと絆を深めることになった。順調だよ」

『そっか、ミオリネと…無事に終わることを祈ってるよ』

「大げさだな。でもありがとう」

dice1d3=1 (1)

1：留学先のこと　2：グエルのこと　3：dice1d2=2 (2)　（1：スレッタ　2：4号）

[16 二次元好きの匿名さん 23/11/02(木) 23:25:19]

「留学先はどう？慣れないことも多いだろうけど…

　君もいろんな場所を行ったり来たりして大変だね」

『ああ、うん…大変だけど、それだけじゃないよ。

　…スレッタも、4号もいるし』

「よく考えるとチームから三人も留学に出ているのか…

　そもそも何を学んでいるんだったかな…？」

『あ…ええと…』

「そろそろ時間じゃないか、5号」

『そ、そうだね。もう切るね。また』

「え？あ、ああ。元気そうな顔が見れてよかったよ。また」

「…いろいろあるんだ。あまり長い時間は話せない」

「…いろいろ？」

[17 二次元好きの匿名さん 23/11/02(木) 23:28:23]

「2日目終了」

「好きな人か…」

「誰なんだろうね？メタ的にいくとPCの誰かかな」

「私自身も知らないのよね…」

「深度2の情報に当たる部分ですよね」

「…案外ラウダ・ニールかもしれないけど」

「うーん…俺の予想は違うかな」

[18 二次元好きの匿名さん 23/11/02(木) 23:29:43]

「では…3日目の登校時に出会う相手を決めましょう」

ラウダ：dice1d4=1 (1)　　噂の場合：dice1d6=3 (3)

ミオリネ：dice1d4=2 (2)

シャディク：dice1d4=4 (4)

[19 二次元好きの匿名さん 23/11/02(木) 23:35:01]

【3日目・登校時】

～通学路～

「うーん…」

「ラウダ、どうかしたのか？」

「何かが気になるのに、それが何なのか分からないような感覚があって…」

「…そういうこともあるさ。あまり気にし過ぎない方がいい」

「…大丈夫かな、ミオリネ」

「きっと大丈夫だよ」

「ニカ姉も呼び出されてたけど…」

「うん、いろいろとね。私にも力になれることがあってよかった」

「………」

[20 二次元好きの匿名さん 23/11/02(木) 23:38:03]

【3日目・昼休み】

～トレーニングルーム～

「食事後すぐにトレーニングとは…」

「ラウダ。こんなの軽い腹ごなしだよ」

「ミオリネは…努力家だね」

「あんたもそうでしょ。っていうか、チームに努力家じゃない人なんていないから」

「それもそうか」

「本当、皆努力家で、優秀で…いいチームだよな」

dice1d3=1 (1)

1：チームのこと

2：苦手な人

3：仲の良い人

[21 二次元好きの匿名さん 23/11/02(木) 23:50:17]

「ミオリネは…チームをどう思ってる？」

「さっきも言ったところでしょ。努力家ばっかり。

　うかうかしてると置いて行かれちゃいそうだよね」

「ミオリネ自身も努力家だろ？焦る必要はないよ」

「だといいけど。…チームのこと自体は好きだよ。

　あと、全員仲間であると同時にライバルだと思ってる」

「その感覚、分かるかも」

「…お前たち、結構似てるところがあるよな」

ミオリネ友好：4→5

[22 二次元好きの匿名さん 23/11/03(金) 07:02:13]

【3日目・放課後】

～屋上～

「………」

「ミオリネ、何か考え事？」

「そっちこそ、屋上に何の用？景色でも眺めに来たの？」

「いや、ミオリネに会いたくて」

「あはは、何それ！口説き文句？」

（パーティーに誘うことを思うと…あながち間違いでもない？）

「…個人的にはありだと思うんだけどなあ」

dice1d3=2 (2)

1：苦手な人

2：仲の良い人

3：家族

[23 二次元好きの匿名さん 23/11/03(金) 07:06:41]

「ミオリネって…チームでは誰と仲が良いんだっけ？」

「はあ？何言ってんの。あんたでしょ」

「そうなんだけど、僕以外では？」

「まあ無難にスレッタかな。ほんと、ラウダと親友なのがもったいないくらいいい子だよね」

「どういう意味だ」

「言葉のままの意味だけど？」

「それを言うならミオリネにももったいない」

「何よ、やる気？いつでも受けて立つからね」

ミオリネ友好：5→6

[24 二次元好きの匿名さん 23/11/03(金) 07:10:16]

【3日目・夜】

～寮・自室～

ミオリネ　：■■■■■■□□□□

シャディク：□□□□□□□□□□

「このまま金曜にはゲージが満たせそうだな」

「そうだね。シャディクを放っておいていいのかは疑問だけど…」

「大丈夫だ。一人ずつ、順番にやっていくしかないんだから」

「…わかった。兄さんを信じるよ」

「…ああ」

dice1d3=3 (3)

1：さっさと寝る

2：グエルと話す

3：セセリアに連絡する

[25 二次元好きの匿名さん 23/11/03(金) 07:14:11]

「どうしてこんな時期に留学なんてしているんだっけ…」

「…受け入れ先の準備の問題じゃないか？」

「そうなのかな…？

　…出発を見送ったのっていつだったかな…よく思い出せないけど、確か…」

「ラウダ、そろそろ向こうと繋がるんじゃないか」

「あ、うん…」

dice1d4=4 (4)

[26 二次元好きの匿名さん 23/11/03(金) 07:20:21]

『何？暇じゃないんだけど』

「敬語」

『ラウダ先輩、暇を持て余して可愛い後輩の顔が見たくなったんですか？

　そんなに好いてくれてありがとうございます』

「好きじゃない。他の皆は？」

『耳が聞こえてないんですか。暇じゃないんです』

「…そうか。切った方がいいか？」

『そうしてくれても構いませんけど。その前に現状報告を』

「順調だよ。現在は水曜の夜、ミオリネとの絆はいいペースで深まっている」

『…了解』

dice1d3=1 (1)

1：グエルのこと　2：卒業後　3：dice1d2=2 (2)　（1：5号のこと　2：スレッタのこと）

[27 二次元好きの匿名さん 23/11/03(金) 07:27:00]

「…4号？」

『何』

「敬語。…兄さんに対して、こう…やけに素直だな？」

『………気のせいじゃない、ですか』

「いや、そんなことは…お前なら妖精さんなんて存在、全力で馬鹿にしそうなのに」

『どんなイメージ？そんなことしません。妖精さんはラウダ先輩より話が分かるし、…』

「…4号はまだ子供だからな。案外好きなんじゃないか、こういうの」

『なっ――』

「あ、まずい」

「兄さん…それは、4号には禁句かな…」

[28 二次元好きの匿名さん 23/11/03(金) 07:32:16]

『……………』

「あ、あー、ごめん、悪い意味ではなく」

「誰も本気で子供なんて思ってないから落ち着け」

『…いつか、僕の方が…大人になったって知らないから』

「………そうだな。そうなるといいな」

『…切ります』

「あ、ああ。………兄さん。4号は、その…いろいろ特殊で。

　5号もそうなんだけど、あまり…年齢のことには言及しないであげてほしいな」

「うん…そうだったな…」

[29 二次元好きの匿名さん 23/11/03(金) 07:36:05]

「3日目終了だ」

「何だ今の会話！？」

「隠すほどのことでもないと思うけど？」

「え…何？」

「何でしょう…？」

「大したことじゃないよ」

「………え？これも俺だけ知ってる感じ？」

「シャディクさんと縁深いPCの情報ですからね」

[30 二次元好きの匿名さん 23/11/03(金) 07:38:34]

「では…4日目の登校時に出会う相手を決めます」

「これは順調なのか？」

「順調だな」

「…ラウダさん、ファイトです」

ラウダ：dice1d4=2 (2)　　噂の場合：dice1d6=3 (3)

ミオリネ：dice1d4=4 (4)

シャディク：dice1d4=3 (3)

[31 二次元好きの匿名さん 23/11/03(金) 07:43:13]

出会わないなあ…そしてよく噂3引く印象

[32 二次元好きの匿名さん 23/11/03(金) 07:44:44]

【4日目・登校時】

～通学路～

「ん？また彼女たちか。よく見かけるね」

「ああ…今朝は何だか、表情が暗いようだが」

「ニカ姉…」

「ミオリネ…泣いてたね」

「…ニカ姉のせいじゃないよ。あいつのせいでもないし…」

「………そう、なのかな…」

「だって、ニカ姉がいなきゃ…もっと…」

「？」

「…ミオリネ…」

[33 二次元好きの匿名さん 23/11/03(金) 07:48:33]

【4日目・昼休み】

～図書室～

（泣いていたって…何かあったんだろうか。元気づけてあげたいけど…）

「ラウダ。あんたも勉強に来たの？」

「あれっ」

「何よ」

「いや…普通だなって」

「何？威嚇しながら出迎えればよかった？」

「…朝の噂のことは忘れて、普通に接してみたらいいんじゃないか」

「そうだね…」

「？…ねえ、暇ならクイズでもしない？」

[34 二次元好きの匿名さん 23/11/03(金) 07:51:34]

「クイズ？」

「そう。実技だけじゃね。

　座学も大事だけど…ついでにクイズで競うの。おもしろそうでしょ？」

「…言っておくけど。

　僕はやるからには負けないよ」

「いい度胸じゃないの。私だって負けないから」

「二人とも頑張れ」

「…何だかよくわからないけどやる気が増したわ」

（…霊感？いや、ちょっと違うか…？）

ラウダ：dice1d100=16 (16)　+10

ミオリネ：dice1d100=15 (15)　+10

[35 二次元好きの匿名さん 23/11/03(金) 07:55:03]

「…すごく、低次元の争いだったな…」

「ミオリネ、出題難度が高すぎないか…！」

「そ、そう言うあんたこそ…どこの本を引っ張り出してきてるのよ…！」

「…しかし勝ったのは僕だ」

「くっ…」

「負けたからには…分かるな？」

「何よ…ジュース？パン？」

「…冗談だよ。今回はお互い熱が入り過ぎたけど、またやろうか」

「そうだね。…次こそ勝つから」

ミオリネ友好：6→7

[36 二次元好きの匿名さん 23/11/03(金) 07:58:13]

【4日目・放課後】

～教室～

「ミオリネのやつ、対抗心を燃やすあまりドジを踏むのは変わってないな…」

「一年の頃からそうだったよな。ラウダもそれに乗って…」

「いや、その…4号相手ならまだ流せるんだけど、ミオリネは…こう。

　どうにも相手していると熱くなってしまって」

「それだけお前たちの相性がいいんだろう」

「そうかな…？」

「ミオリネは…自分のクラスに残っているみたいだな。行こう」

[37 二次元好きの匿名さん 23/11/03(金) 08:02:20]

（…いた。他の生徒は皆、教室から出て行ったみたいだ。もう夕日が沈んで…）

「………」

「…え？」

「…あれ、ラウダ？」

「ミオリネ、今…」

「ああ…どうしてかな。最近、時々こうなって…って、何よ。かっこ悪いところ見ないでよね」

「いや、不可抗力だけど」

「………」

「…ミオリネ」

dice1d3=1 (1)

1：何かあった？　2：帰ろうか　3：頭を撫でる

[38 二次元好きの匿名さん 23/11/03(金) 08:05:55]

「だから、自分でも分からないんだって」

「…本当に？」

「単に疲れてるのかもね。いろいろあったし」

「いろいろ？」

「…ん？何だったかな…とにかく、忙しい毎日を送ってるわけ。あんたもそうでしょ？」

（まあ…ある意味そうかな。突然、妖精さん…兄さんに出会って、こんなことになって）

「そうだね」

「ちょっと体を動かしてから…と思ってたけど、たまには休養も大事かな。

　帰ろうよ、ラウダ。それともどこか行くなら付き合うけど」

「…いや。ゆっくり、話しながら帰ろう」

「うん」

ミオリネ友好：7→8

[39 二次元好きの匿名さん 23/11/03(金) 08:08:22]

【4日目・夜】

～寮・自室～

ミオリネ　：■■■■■■■■□□

シャディク：□□□□□□□□□□

「………」

「兄さん？」

「…ミオリネは、俺が思っていた以上に…」

「？」

「…何でもないよ。さあ、あと一息だな」

dice1d3=3 (3)

1：さっさと寝る　dice1d100=58 (58)

2：グエルと話す

3：セセリアに連絡する　dice1d4=3 (3)

[40 二次元好きの匿名さん 23/11/03(金) 08:18:01]

『はい、スレッタです！』

「元気そうだね、よかった」

『そちらこそ。ラウダさんと…妖精さんも、お元気そうでよかった。

　顔が見られて…嬉しいです』

「ありがとう、スレッタ」

『…その後、どうでしょう？ミオリネさんは…』

「それが、何故か時々涙が出てくると…少し心配だな」

『………そう、ですか。それは…うん。心配だね』

「………」

dice1d3=2 (2)

1：グエル　2：家族　3：dice1d2=2 (2)　（1：5号　2：4号）

[41 二次元好きの匿名さん 23/11/03(金) 08:19:16]

このラウダマジで登校中に誰とも会わんし夜にはセセリアに連絡するな

[42 二次元好きの匿名さん 23/11/03(金) 08:22:02]

「そうだ、家族のことなんだけど――」

『…！』

「スレッタ？…まさか、家族に何か？」

『い…いえ。皆元気です、きっと。気軽には会いに行けませんけど…』

「まあ…遠いからね」

『そうですね…でも、だからこそ…安心できることもありますから』

「？」

「…そうだな」

[43 二次元好きの匿名さん 23/11/03(金) 08:22:59]

うーん今のところグエルとの会話が少なくてフラグ足りてない気がするな…

[44 二次元好きの匿名さん 23/11/03(金) 08:23:21]

前回の話はかなり上振れエンドだったけど今回のは下振れ気味っぽい？
なんとかいい感じになってくれるといいな

[45 二次元好きの匿名さん 23/11/03(金) 08:25:04]

「4日目終了だ」

「…水星女の反応…嫌な予感がする…」

「目を逸らしていた可能性に向き合い始めたね」

「…私はどうして泣いてるわけ？」

「うーん…隠された情報に関することでしょうか」

「ミオリネ・レンブランが終われば、シャディク・ゼネリのみ…全体で見ても終わりが近付いているのかな」

「…だろうね」

[46 二次元好きの匿名さん 23/11/03(金) 19:11:01]

どんどんクライマックスに近付いて行っててワクワクが止まらない
巡礼のミオリネが確か今回の本を読んで「妖精さん…涙」ってなってたから、辛いことが待ってる可能性は覚悟してる

[47 二次元好きの匿名さん 23/11/03(金) 19:11:05]

全員の攻略パートが終わってからが本番という気がしてならないのだが…

[48 二次元好きの匿名さん 23/11/03(金) 23:04:38]

「5日目の登校時に出会う相手を決めよう」

ラウダ：dice1d4=1 (1)　　噂の場合：dice1d6=2 (2)

ミオリネ：dice1d4=2 (2)

シャディク：dice1d4=4 (4)

[49 二次元好きの匿名さん 23/11/03(金) 23:07:15]

噂が集まる集まる

[50 二次元好きの匿名さん 23/11/03(金) 23:12:34]

【5日目・登校時】

～通学路～

「………」

「ラウダ？」

「…週末を前にして浮かれる生徒たち…どうしてかな。

　何度か見ているような…」

「…以前のパーティーを思い出しているんだろう」

「…あいつもかわいそうだよな、来てすぐに…」

「ほんと…」

（何だ？声を潜めていてよく聞き取れない…）

「でもさ…正直ほっとしてる。代われなんて言われても嫌だし」

「荷が勝ち過ぎるよな、俺たちまだ学生なのに」

「………」

[51 二次元好きの匿名さん 23/11/03(金) 23:18:09]

【5日目・昼休み】

〜中庭〜

「ミオリネ」

「ラウダ…あんた、何か変わった？」

「急にどうしたんだ」

「何だろうね。自分でもよく分からないんだけど…

　でも、私たちって…こうだったかな」

「？」

「…なんて、分からないよね。

　ああもう、難しいことを考えるのはやめやめ！」

dice1d3=2 (2)

1：苦手な人

2︰家族

3︰卒業後

[52 二次元好きの匿名さん 23/11/03(金) 23:25:14]

「ミオリネは…家族に会いたいとは思わない？」

「突然、何？」

「ふと気になって。確か、ミオリネは…」

「私は…クソ親父とは喧嘩してここに来ちゃったからね。でも、その後は、…」

「ミオリネ？」

「その、後は…」

「…母親のことを聞いてはどうだ」

「？…ええと、お母さんはどうしているのかな」

「ん？ああ…家と研究所を行ったり来たりじゃないかな。お母さんのトマト、おいしいんだよ」

ミオリネ友好︰8→9

[53 二次元好きの匿名さん 23/11/03(金) 23:36:06]

【5日目・放課後】

〜教室〜

「兄さん。どうして昼間、話題を変えるよう言ったのかな」

「…誰しも聞かれたくないことはあるだろう。

　ミオリネが言い淀んでいたから、そうなのかと思って」

「でも…」

「ラウダ」

「…ミオリネ」

（追及できなかったな…）

「勝負してくれない？」

「…何のために？」

[54 二次元好きの匿名さん 23/11/03(金) 23:51:25]

「私の個人的な事情。…まさか逃げるなんて言わないよね」

「…当然、受けて立つよ。

　悪いが今回も勝たせてもらう」

「勝つよ、今度こそ」

「………君は、勝って、どうしたいんだ」

「言ってるでしょ。個人的な事情だって」

（…僕は…今まで何度も、こうしてミオリネと勝負をしてきた気がする。

　そして、毎回僕が勝利して…

　…でも、それは何のためだった…？）

ラウダ︰dice1d100=9 (9)

ミオリネ︰dice1d100=2 (2)

[55 二次元好きの匿名さん 23/11/03(金) 23:52:46]

すっごくレベルの低い戦いをしている…！？

[56 二次元好きの匿名さん 23/11/03(金) 23:53:03]

二人とも🎲が小さいよ！！w

[57 二次元好きの匿名さん 23/11/03(金) 23:53:35]

1d10の間違いか？

[58 二次元好きの匿名さん 23/11/04(土) 00:01:29]

〜トレーニングルーム〜

「…ある意味すごい戦いだった」

「………」

「………」

「…勝ちは勝ちだ。それでミオリネ、君の事情というのは？」

「誰も負けたら答えるなんて言ってないでしょ。…ほんとムカつく。次は勝つから」

「負ける気はないよ。…満足したのか？」

「…分からない。でも、何か…」

「何か？」

「…ううん、何でもない。付き合ってくれてありがとね。…帰ろっか」

ミオリネ友好︰9→MAX

[59 二次元好きの匿名さん 23/11/04(土) 00:10:09]

【5日目・夜】

～寮・自室～

ミオリネ　：■■■■■■■■■■

シャディク：□□□□□□□□□□

「何のための勝負だったのかな…」

「うーん…単なる対抗心とも違う…のか？」

「兄さんにも分からないんだね」

「ああ…分かってやれたらいいんだけどな。

　…ところで、ゲージが無事に満たされたな。おめでとう、ラウダ」

「兄さんが手伝ってくれたおかげだよ」

dice1d3=1 (1)

1：さっさと寝る　dice1d100=56 (56)

2：グエルと話す

3：セセリアに連絡する　dice1d4=2 (2)

[60 二次元好きの匿名さん 23/11/04(土) 00:12:28]

女神の作ってくれた(？)分岐のフラグ足りてなさそうだな…

[61 二次元好きの匿名さん 23/11/04(土) 00:21:26]

【？？？？】

～？？？？～

「………」

「見ているだけで何もしないんだ。余裕だね」

「ちょっと…！」

「…いいえ。ただ不安で、立ち止まっていたんです。

　声を掛けてくれて、ありがとうございます。貴重な時間、大切に使わないと」

「…それにしたって、言い方ってものがあるだろ…」

「本当は…あなたが一番不安ですよね」

「…何のこと。僕は不安なんて、感じていない」

「だって、4号さん、先輩と…」

[62 二次元好きの匿名さん 23/11/04(土) 00:24:49]

「5日目終了」

「先輩と…！？」

「察した」

「察したわ…」

「やはりそうでしたか」

「バレたらしい」

「………ノーコメント」

[63 二次元好きの匿名さん 23/11/04(土) 07:21:14]

【6日目・朝】

～寮・食堂～

「ミオリネは…あそこの席だな。パーティーに誘おう」

「うん。ミオリネ、おはよう」

「おはよ。…ごちそうさま」

「そんなに慌てなくてもいいじゃないか。少し話が…」

「じゃあね」

「あ、あれ…？」

「何故だ…？」

「…昨日、負けたから拗ねてる…とか？」

[64 二次元好きの匿名さん 23/11/04(土) 07:29:05]

【6日目・昼】

～寮・廊下～

（いた！）

「ミオリネ、昨日のことなら…」

「悪いけど今話す気分じゃないから」

「行ってしまった…」

「ええ〜…？」

「無理に追い掛けても…より強く拒絶されるだろうか」

「理由も分からないままあんな態度を取られるのは少し癪に障るけど…」

「まずいな、このままだと…」

（…確かにずっとこんな調子では困るけど、一過性のものならここまで焦る必要もないのでは？

　何故兄さんは…パーティーにこだわるんだろう）

[65 二次元好きの匿名さん 23/11/04(土) 07:38:43]

【6日目・夕方】

～寮・自室～

（結局ミオリネとは話せないままこんな時間に…）

「ラウダ、誰か来たようだ」

「…ミオリネ！？」

「………ごめんね、あんな態度取っちゃって。自分でも…ひどいと思う」

「何か…理由があったんだろう？」

「…ずっと…決めてたんだ。あんたに…ラウダに勝ったらって。

　そうしたら踏み出そう。その時は伝えようって。でも…私、逃げる理由を探してただけなのかも。

　うまくいかなかったら…失敗したらかっこ悪いとか、断られてギクシャクしたらどうしようとか。

　でも、悩んでる方がかっこ悪いよね」

（手を…握られた。ミオリネ、少し震えている？）

「だから、伝えるね。…私と、踊って。明日、パーティーで」

[66 二次元好きの匿名さん 23/11/04(土) 07:43:18]

【6日目・夜】

～寮・自室～

「………」

「ミオリネは…いや、俺がこれ以上言うのは野暮だな。

　とにかくダンスできそうでよかった」

「………」

「ラウダ？」

「うん…何か、不思議な感覚があって」

「お前も…年頃ということかな」

（…たぶん違うと思う）

[67 二次元好きの匿名さん 23/11/04(土) 07:52:44]

【？？？？】

～？？？？～

「四人目、か。もう作業も慣れたもんじゃない？」

「一律に同じというわけでもないし…」

「そ。適度な緊張感を保てるならそれでいいよ」

「緊張感のし過ぎもいけませんけどね」

「ひっ」

「あ、あれ？」

「作業に影響が出るとまずいんであっち行っててもらえます？」

「す、すみません…頑張ってくださいね」

「…あと、少し。あと少しで…

　…終わってしまうと知らないのと、知っているの。

　どちらの方が、あなたは傷つかずに済むのかな…ラウダさん」

[68 二次元好きの匿名さん 23/11/04(土) 07:59:02]

【7日目・夜】

～パーティー会場～

「へえ…」

「なによ」

「…馬子にも…痛っ」

「そっちこそ」

「せめて最後まで言わせろ…！それと、ヒールは駄目だろ…！？」

「余計なこと言うからだ。…ミオリネ、よく似合っているな」

「………？」

「じゃあ、奥へ進もうか」

「あ…うん」

[69 二次元好きの匿名さん 23/11/04(土) 08:04:36]

「ラウダ、よく聞いてくれ。踊り始めたら、ミオリネの手を放すな」

（何故…？）

「せめて…片手だけでも握ったままでいてくれ。

　絶対に、何があってもだ」

（よくわからないけど…兄さんが言うことなら、信じよう）

「あんた、うまく踊れるんでしょうね」

「そっちこそどうなんだ？」

「今からたっぷり腕前を見せてあげる」

「こっちの台詞だ」

ラウダダンス（41～）：dice1d100=55 (55)

ミオリネダンス（41～）：dice1d100=99 (99)

[70 二次元好きの匿名さん 23/11/04(土) 08:07:10]

「すごい」

「すごい」

「崇めよ」

「では…そうですね。ふふ…」

「なんだその笑い」

[71 二次元好きの匿名さん 23/11/04(土) 09:47:06]

これはダンサブルミオリネ

[72 二次元好きの匿名さん 23/11/04(土) 10:11:23]

「ミオリネ、すごいな…！」

「間抜けな顔してないでダンスに集中してよ。あんたは…ふっ」

「くっ…決して下手ではないはずだ…！」

「ラウダ、変に対抗意識を燃やさずとも楽しめばいいんだ。…手を放さないことだけ気をつけてくれたなら、それで」

「楽しむ…」

「何よ、顰めっ面して。楽しくないわけ？」

「それは…」

「見ているだけで分かるよ。…きっと楽しいだろうな、ミオリネと踊るのは」

「……………」

「ミオリネ？突然止まったりして、何か…？」

[73 二次元好きの匿名さん 23/11/04(土) 10:21:47]

「…何か、聞こえなかった？」

（………まさか兄さんに気付いて…？）

「何だろう、この感じ…

　………今、言わないといけないような気がする」

「何を…？」

「…私…もっと素直になりたかったの。

　普段、ムキになったり、ツンケンしちゃってたのも…傍にいる人に嫉妬してたのかも。

　情けないよね、こんなの」

「それは…ええと。それだけ強い気持ちを持っていて…自分自身、振り回されてしまっていた？」

「そうだね。…でも、でもね。それは…ラウダ、あんたじゃなくて…」

「え？」

[74 二次元好きの匿名さん 23/11/04(土) 10:30:54]

「違う…ラウダじゃない…」

　うわ言のように繰り返し、ミオリネが俯いた。どうしたものかと妖精さんを振り返るが、彼も同様に戸惑っているようだった。
　動く気配を感じて視線を戻す。ミオリネが何かを振り払うように頭を振り、まとめ上げた髪が疎らに崩れていた。

「あんたじゃなくて…」
「ミオリネ、気分が悪いならどこかで座るといい。行こう」
「頭が、痛くて…体中も…」

　ぎゅう、と力を込めて手を握られる。あまりの強さに顔を顰めると、妖精さんが心配そうに名を呼んだ。

「ラウダ」

　ミオリネが顔を上げる。鳶色の瞳がきらりと光った気がした。
　…いや、光ってるが！？瞳どころか肌も、髪も、もはや全身で光っていない部分などない。
　不意に、ミオリネの手から力が抜ける。慌てて掴まえようとして、掴み損ねた右手が伸ばされる。
　その先にいるのは。

「グエル？」
「え…」

　何故ミオリネが妖精さんの名前を？混乱するラウダを他所に、ミオリネが目を見開き、より強く、手を伸ばした。その手が放つ光もまた、一段と強まる。

「グエル、私、あなたのことが…」

[75 二次元好きの匿名さん 23/11/04(土) 10:35:48]

【1日目・夜】

～寮・自室～

シャディク：□□□□□□□□□□

「今のラウダと周囲との絆はこんな感じだ」

「………周囲というか、一人だけだね…？」

「…そうだな」

「………兄さん、僕は…何か、忘れていない？」

「言っただろう。俺のせいで大切なことを忘れてしまっていると」

「大切なこと…」

「その時が来れば、きっと思い出すよ。

　…端末が起動した。誰かから連絡が来たんじゃないか」

『……………』

[76 二次元好きの匿名さん 23/11/04(土) 10:40:22]

「ミオリネ！…何だ、相変わらず不機嫌な顔だな」

「………」

「あ、兄さん。彼女は僕の…一応友人で、仲間。

　…競い合う相手でもある、かな」

「…そうか。よろしく、ミオリネ」

『……………』

「おい、挨拶してるんだから返事くらい…って、あ」

（まずい、見えても聞こえてもいないなら今の僕は完全におかしなやつだ…！）

『……………』

「え…？み、ミオリネ？」

『………馬鹿！』

[77 二次元好きの匿名さん 23/11/04(土) 10:43:06]

「は！？…き、切られてしまった…

　何だったんだ、今の…？大丈夫かな…」

「……………すまない」

「何が…？」

「…何でもない。ラウダ、疲れているんじゃないか。

　早く眠った方がいい」

「う、うん…？」

[78 二次元好きの匿名さん 23/11/04(土) 10:47:55]

「1日目終了。ミオリネ、資料を追加しておく。

　…お前には、この情報も必要だろう。喜べシャディク、仲間ができたぞ」

「嫌な想像しかできなくてこれ以上進めたくないんだけど」

「かわいそ〜」

「……………はあ」

「グエミオグエ…ですか」

「…そこ？」

「素直に喜べない」

「ちなみに…クリティカルの恩恵は、はっきり名前を呼んだこと。

　それと…きっと、ラウダさんの記憶が途切れた以降に…

　ミオリネさんは、伝えたかったことを伝えられたんじゃないでしょうか」

[79 二次元好きの匿名さん 23/11/04(土) 11:02:45]

各方面で脳破壊が生じてて草

[80 二次元好きの匿名さん 23/11/04(土) 11:47:45]

【2日目・朝】

～寮・自室～

「……………」

「ん…うわっ！？な、何…？まさかずっと寝顔を見ていた…？」

「あ、ええと…すまない。顔を見ていたのは偶然だ。

　それと…おはよう、ラウダ」

「そう…？…おはよう、兄さん」

「……………」

ラウダ：dice1d3=2 (2)　　噂の場合：dice1d6=2 (2)

シャディク：dice1d3=2 (2)

[81 二次元好きの匿名さん 23/11/04(土) 11:48:12]

なぁにきっとこれからもっと破壊されるから大丈夫大丈夫（白目）

[82 二次元好きの匿名さん 23/11/04(土) 11:56:59]

【2日目・登校時】

～通学路～

「せんぱーい！おはようございます！」

「おはよう、シャディク」

「何だか…寂しくなりましたね。チームも俺たちだけなんて」

「…本当だな…そもそも、二人で成り立つもの…なのか？」

「………そうだな、皆が揃ってこそ…だよな」

「皆すぐに戻るって言ってましたけど…

　…ぽっかり穴が空いてしまったみたいですね」

「シャディク…」

dice1d3=3 (3)

1：僕がそばにいるよ

2︰意外と寂しがり屋なんだね

3︰僕だけじゃ物足りない？　dice1d100=18 (18)

[83 二次元好きの匿名さん 23/11/04(土) 11:58:51]

はい…そうですねとか言われちゃいそうな低さ

[84 二次元好きの匿名さん 23/11/04(土) 12:01:02]

「………」

「えっどうして黙るんだ！？」

「…さあ〜？」

「図星…？図星なんだな！？」

「はは…ラウダが悪いわけじゃないと思うが…」

（どういう意味だ…！？）

「………まだ教えるには早いかなあ」

「何を！？」

「………うん？…どうなってる…？ここがそうなるなら…あれ…？」

[85 二次元好きの匿名さん 23/11/04(土) 12:04:57]

【2日目・昼休み】

～教室～

「僕は…シャディクに嫌われているのかな…？」

「違う違う」

「兄さん、何か知ってるなら教えてくれないかな…！？

　すごく気になるんだ…！」

「………勝手には言えないことだ」

「ええっ」

「…それよりほら、シャディクのところに行こう。

　購買に行ったらしいぞ」

「うう…どうして教えてくれないんだ…」

[86 二次元好きの匿名さん 23/11/04(土) 12:11:26]

ラウダと4号が付き合っててミオリネはグエルが好きだったけど…な状態でグエルは消えて、他キャラにはラウダが「ラウダ以外の誰か」に見えていた
まではほぼ明言されてる感じかな
4号ルートでグエルが焦ってたのも、ラウダがラウダじゃない状態で4号とボディタッチしまくってたの考えると納得

[87 二次元好きの匿名さん 23/11/04(土) 12:11:27]

〜購買〜

「甘いもの、よく食べてますよね？これどうぞ…！」

「ちょっと抜け駆けしないでよ！あ、あのっ、これ手作りなんです…」

「…気持ちは嬉しいよ。でも俺には…」

「うわあモテてる」

「あんなに囲まれているところは初めて見たな…

　雰囲気が変わるとそうなるのか…」

「？」

「…あ、先輩！…ごめん、先輩と約束があるから。

　俺のために用意してくれたものを受け取れないのは心苦しいけど…

　やっぱりそれを受け取ることはできない。…そういうものを受け取るのは、一人だけだと決めているから」

「えっ」「やだ…もしかして…」

「え…？」

[88 二次元好きの匿名さん 23/11/04(土) 12:14:26]

>>86

4号とデキてたのはシャディクじゃない？

[89 二次元好きの匿名さん 23/11/04(土) 12:15:20]

「すみません、先輩。彼女たちにはちょっと誤解させたかもしれないですね」

「いや困るんだが！？」

「どうなってるんだお前…？…何度も…影響が…うーん…」

「何…？」

「？」

「………ラウダ、その…」

dice1d100=79 (79)　　※61以上のみ

[90 二次元好きの匿名さん 23/11/04(土) 12:18:35]

「シャディクに…付き合っている人がいるだろうと聞いてみてくれ」

「ここで？」

「先輩、独り言ですか…？まさか今のでそんなに怒りました？」

「あ、いや…それは違うんだけど」

「………そうだな…校舎裏にでも連れて行ってくれ」

「シャディク…校舎裏に行こうか」

「いいですけど…？」

[91 二次元好きの匿名さん 23/11/04(土) 12:24:02]

>>88

あれ、攻略後だと4号がラウダの後輩なるからで考えてたけど、スレッタ目線での先輩と4号はデキてたってことか？勘違いしてた

じゃあグエルは単純に知り合いのカップルに横入り状態なラウダに慌ててたのか

[92 二次元好きの匿名さん 23/11/04(土) 12:29:05]

5号→スレッタ→シャディク→←4号な気がしてる

[93 二次元好きの匿名さん 23/11/04(土) 13:59:20]

〜校舎裏〜

「そろそろ土の入れ替えが必要かな」

「え？」

「花壇ですよ。先生方の許可を取って、このスペースを使わせてもらっているんです」

「ん…？でも、ここは確か4号が…？」

「ああ、先輩も知ってたんですね。4号、何の趣味もないって言うから一緒にやろうって誘ってみたんです。

　やってみたら結構楽しかったみたいで」

「へえ…」

「ラウダ」

「ああ、そうだった…シャディク。突然なんだけど…付き合っている人はいるのかな」

[94 二次元好きの匿名さん 23/11/04(土) 14:07:40]

「本当に突然だな…先輩、そういうの興味あるんですね」

「はぐらかすんじゃない」

「はぐらかしていませんよ。

　付き合っている人は…どうかな。俺はそのつもりですし、相手も…

　好きだとは言ってくれましたよ」

「…やはりか…」

「なん…だと…？」

「はは、聞いておいてその反応って！…内緒にしてくださいね」

「秘密は守るが…すごく気になる…。まさか…！」

dice1d4=3 (3)

1：5号と…？

2︰ミオリネか…

3︰スレッタ辺りが妥当か…？

4︰まあ4号はないだろう

[95 二次元好きの匿名さん 23/11/04(土) 14:20:34]

「え？」

「彼女とシャディクなら相性もいいだろうし…安心かな」

「…あの、スレッタ先輩の名誉のために言っておきますけど、違いますよ」

「え？」

「ラウダ…お前って、その…」

「そ、それなら…ミオリネ？付き合いも長いらしいし」

「いえ…」

「まさか…5号か？ボーイミーツボーイしたのか？」

「わざとやってます？」

「………えっ！？」

[96 二次元好きの匿名さん 23/11/04(土) 14:24:08]

「…話はそれだけですか？

　昼を抜いて午後の授業を受けるのもつらいですし…

　俺は先に戻りますね」

「えっ、あの、え…？」

「…行ってしまったな」

「………まさか…チーム外の誰か…？」

「ラウダ………」

「………ええ〜…？」

シャディク友好︰0→1

[97 二次元好きの匿名さん 23/11/04(土) 14:29:35]

【2日目・放課後】

～教室～

「シャディクと…？」

「まだ悩んでいるのか」

「…あまりにも意外で」

「仲が良いことは知っていただろう」

「仲が良いと言うより、認め合っているだけかと…」

「………うん…お前から見た彼らは、そうだったんだな…」

「…どうして兄さんは以前から知っていたような口ぶりなのかな」

「え？あ〜…ほら、妖精さんだからな。お前たちのことを陰ながら見守っていたんだ。

　それより、シャディクは廊下にいるみたいだ」

[98 二次元好きの匿名さん 23/11/04(土) 14:34:11]

〜廊下〜

「あ、先輩！」

「や、やあ…」

「変に意識することないですよ。俺たちと先輩がチームであることに変わりはないんですから」

「そう…だね」

「…ラウダ。気分を変えられそうな話題はないか？」

「えーと…」

dice1d3=3 (3)

1：学校のこと

2︰パーティーのこと

3︰チームのこと

[99 二次元好きの匿名さん 23/11/04(土) 14:44:10]

「チームのこと…ですか？」

「ラウダ…」

（他のことが思いつかなかった…）

「大切に思っていますよ。俺が守らないといけないって」

「…それは」

「当然、全員です。全員が大切な仲間ですから」

「…そうだね、同感だ。これからも…変わらずよろしく、シャディク」

「はい！」

「………うーん」

シャディク友好︰1→2

[100 二次元好きの匿名さん 23/11/04(土) 15:46:14]

【2日目・夜】

～寮・自室～

シャディク：■■□□□□□□□□

「………うーん」

「兄さん、何を悩んでいるのかな」

「ああ、いや…お前が気にすることじゃない」

「………」

dice1d3=3 (3)

1：さっさと寝る

2︰グエルと話す

3︰セセリアに連絡する

[101 二次元好きの匿名さん 23/11/04(土) 15:47:58]

「留学メンバーに連絡しようかな…」

「ああ。…あ、シャディクのことは…」

「大丈夫、秘密はちゃんと守るよ」

dice1d5=4 (4)

[102 二次元好きの匿名さん 23/11/04(土) 15:54:13]

『はい、スレッタ・マーキュリーです！』

「やあスレッタ。…ミオリネ、以前連絡した時に様子がおかしかったんだけど…」

『あ…ええと、大丈夫。今は少し疲れて眠っていますけど…

　私、ちゃんと傍にいますから』

「………」

『…あなたのせいじゃない、です』

「え？」

『…ううん、独り言。それでラウダさん、どうかしたの？』

「ああ…」

dice1d3=3 (3)

1：グエルのこと

2︰シャディクのこと

3︰スレッタは…

[103 二次元好きの匿名さん 23/11/04(土) 16:02:11]

「スレッタは…実は誰かと付き合っていたりする…？」

『え？急にどうしたの？ラウダさん、そんなの全然気にしてなかったのに。まさか恋…？』

「いや…ふと気になって」

「ラウダ、お前は本当に…かわいいやつだな…」

「え？」

『あははっ！』

「な、何？」

『ふふ、ごめんなさい…ただ、何だか…こんな時なのに…』

「？」

『…付き合っている人は、いませんよ。そんな嬉しいことがあったら…一番のお友達に、伝えてしまうに決まってます』

[104 二次元好きの匿名さん 23/11/04(土) 16:04:05]

スレッタかわいいな……

[105 二次元好きの匿名さん 23/11/04(土) 16:10:16]

「2日目終了だ」

「シャディクが特別なのか、最後の周回…になりそうだからなのか」

「さあね〜？」

「どっちだろうね？」

「いやあ…確定してしまいましたね」

「？」

「…これ、俺が思っていたよりチーム内の矢印が…」

「ふふふ」

[106 二次元好きの匿名さん 23/11/04(土) 16:18:56]

兄さんを攻略できないことにあれだけこだわっていたのに兄さんと話すを全然引けないラウダ
それはそうと矢印ほぼ一方通行だったりするのかな…？

[107 二次元好きの匿名さん 23/11/04(土) 16:32:32]

【3日目・朝】

〜寮・自室〜

「ラウダ、朝になった。起きるんだ」

「んん〜…」

「…ラウダ」

「なに、にいさん…？」

「おはよう」

「うん…おはよう…」

ラウダ：dice1d3=2 (2)　　噂の場合：dice1d6=4 (4)

シャディク：dice1d3=3 (3)

[108 二次元好きの匿名さん 23/11/04(土) 16:39:13]

【3日目・登校時】

～通学路～

「兄さん、今朝…」

「ん？」

「起こしてくれるのは嬉しいんだけど、あれは…」

「どうした」

（僕がおかしいのか…？頭を撫でて起こすなんて…嫌ではないんだが…）

「スレッタお姉ちゃん、あの性格でよくこの学校に来たよね」

「…あの性格だから、じゃないの」

「…無理しなきゃいいのにね」

（何故だろう。僕も、少し…同じような考えを持ったことがあるような…）

[109 二次元好きの匿名さん 23/11/04(土) 17:07:50]

多分だけど本来は、
5号→スレッタ（→シャディク）
ミオリネ→グエル（→……）
シャディク→←4号
って感じで、攻略対象()たちがラウダと混同してた（させられてた）らしき『誰か』はそれぞれの想い人だったってことか うーん地獄？
いや何というか……うん……がんばれラウダ……

[110 二次元好きの匿名さん 23/11/04(土) 17:20:12]

攻略対象みんな別に好きな人がいたのにラウダ本人は誰からも恋愛対象じゃなかった…ってこと？
色ボケシナリオ主人公の姿かこれが

[111 二次元好きの匿名さん 23/11/04(土) 17:43:24]

ラウダ好きだから主人公嬉しいなと思っていたのに今となっては悲しい…
『選ばれたら笑えない』と最初から言われていたから仕方ないんだろうけど

[112 二次元好きの匿名さん 23/11/04(土) 17:55:39]

ENDは1つだけってグエルは言ってたけど、果たしてそのENDでラウダは幸せになれるのか…それとも女神が用意してくれた分岐に入れたら幸せになれるのか…

[113 二次元好きの匿名さん 23/11/04(土) 18:25:42]

ミオリネの反応的にグエルは元々ラウダ達の世界にいたんだろうし、毎朝のグエルの感じからグエル→ラウダだった可能性はあるぞ！！
それはそれでミオリネ→グエル→ラウダで矢印一方通行だし
肝心のグエルは今一体…となるけど

[114 二次元好きの匿名さん 23/11/04(土) 18:39:46]

「留学先」が全く普通の留学先じゃなさそうだし、色ボケ学園ものに見える実質別ジャンルの可能性もあるから、矢印を向けられた方が良いのかどうかが今はまだわからないな…
真実を知ったことで色ボケ対象なのが絶望にもなり得ると警戒してる

こういう何が起きてるか分からなくて徐々に真相が見えて来るのがワクワクして楽しい！

[115 二次元好きの匿名さん 23/11/04(土) 18:43:47]

色ボケの皮を被った何かだとは言われていたからな
留学先はもちろん留学先じゃなくて別の世界とかバーチャル世界と現実とかあちら側とこちら側とかでしょ(適当)

[116 二次元好きの匿名さん 23/11/04(土) 22:30:17]

【3日目・昼休み】

〜校舎裏〜

「花の世話？」

「先輩！そんなところです」

「そもそもどうして花を育てようと？」

「子供の頃…義父さんに花を贈ったら、ずっと飾ってくれていて。

　でもそのまま枯れてなくなっていくのを見ていると…

　自分で育てて庭に植えれば、季節が巡るのと一緒にまた花が咲くでしょう」

「へえ…父親のために始めたんだね」

「今では単なる趣味ですけどね。

　義父さんは何も言わず、俺のためにガーデニングスペースを増やしてくれて…

　いい人ですよ、本当に」

dice1d3=1 (1)

1：学校について

2︰パーティーについて

3︰………

[117 二次元好きの匿名さん 23/11/04(土) 22:37:29]

「どうしてこの学校に？」

「俺にできることがあるなら…したいと思って」

「できること…」

「はい。…正直、帰りたいと思ったこともありますけどね」

「シャディクがそんなことを…？」

「内緒にしておいてくださいね。示しがつきませんから」

「…シャディク…お前はそれでも、俺よりずっと…」

（兄さん…？）

シャディク友好︰2→3

[118 二次元好きの匿名さん 23/11/04(土) 22:39:55]

学校自体もなんか…普通の学校ではなさそうなんだよなあ

[119 二次元好きの匿名さん 23/11/04(土) 22:42:46]

【3日目・放課後】

～教室～

「兄さんは…何を知っているのかな」

「…そうだな…お前のことは、よく知っているよ」

「どうして？」

「…妖精さんはすごいんだ」

「またそれ？」

「それ以外…どう説明したものかわからないからな。

　それよりラウダ、シャディクに会いに行こう」

[120 二次元好きの匿名さん 23/11/04(土) 22:52:30]

〜屋上〜

「あ、先輩」

「やあ。景色を見ていたのかな」

「はい。遠くまでよく見えますね」

「そうだね。本当に、よくここまで…」

「俺は…ここで夕日を見るたび思うんです。旅立つ前に見た夕日のこととか…

　いつか彼にも、その景色を見せてやりたいとか」

「…そのためにも、無事卒業しないとね」

「ですね」

dice1d3=2 (2)

1：パーティーについて

2︰苦手な人

3︰仲の良い人

[121 二次元好きの匿名さん 23/11/04(土) 22:57:00]

「苦手な人…ですか？」

「そう。いないかもしれないけど」

「うーん…あえて言うなら4号かな」

「は！？でも、君は…」

「一番心を乱されるって意味では、そうですから」

「………な…なるほど…？」

「惚気で誤魔化されたような気もするな…」

シャディク友好︰3→4

[122 二次元好きの匿名さん 23/11/04(土) 23:01:49]

【3日目・夜】

～寮・自室～

シャディク：■■■■□□□□□□

「向こうから誘ってもらえないとまずい気が…」

「心配だろうが…シャディク次第だ。

　悩んでいても解決はしないさ」

「そうだね…」

dice1d3=1 (1)

1：さっさと寝る　dice1d100=54 (54)

2︰グエルと話す

3︰セセリアに連絡する　dice1d5=5 (5)

[123 二次元好きの匿名さん 23/11/04(土) 23:09:30]

【？？？？】

～？？？？～

「………」

「…家に、帰りますか？」　

「え…？」

「帰れないなんてことは…ないですから。

　本当に苦しいなら、そうしたって構いません。

　ただ…私、味方です。ここに残るなら、ずっと味方。

　だから…もしも、もう少しだけ頑張れるなら…ここに、残りませんか？」

「…言われなくても。ここで帰るとか、クソ親父にも呆れられそうで癪だし」

「…ミオリネさん」

「でも、今の…嬉しかったよ。…ありがとね」

「どういたしまして。…今のは受け売りなんです。私が言われて、嬉しかったことの…」

[124 二次元好きの匿名さん 23/11/05(日) 07:42:11]

【4日目・朝】

～寮・自室～

「朝食の用意をしてやれたらいいんだけどな…」

「突然どうしたの？」

「何か…したいんだ。ラウダのために」

「そんなに気を遣うことないのに。

　こうして一緒に過ごすのも悪くないよ」

「………そうか」

ラウダ：dice1d3=2 (2)　　噂の場合：dice1d6=2 (2)

シャディク：dice1d3=2 (2)

[125 二次元好きの匿名さん 23/11/05(日) 07:48:15]

【4日目・登校時】

～通学路～

「先輩！おはようございます」

「おはよう、シャディク」

「ラウダ先輩の隣にスレッタ先輩がいないのって、少し新鮮ですよね。

　ここ数日で見慣れましたけど」

「そんなにずっと一緒にいるわけじゃないよ」

「そうなんですけど…やっぱり、ラウダ先輩が一人で歩いてるとさみしい感じがしますよ」

「そう…かな？」

「………」

[126 二次元好きの匿名さん 23/11/05(日) 07:55:24]

【4日目・昼休み】

〜中庭〜

「やあ、シャディク」

「こんにちは、先輩」

「木陰で読書か。邪魔をしてしまったかな」

「いえ、少し目を休めようと思ってましたから。

　先輩と話せるのも嬉しいですよ」

「それはよかった」

dice1d3=3 (3)

1：パーティーについて

2︰仲の良い人

3︰何を読んでいた？

[127 二次元好きの匿名さん 23/11/05(日) 08:00:46]

「これですか？これは…」

「それは…？」

「何だろうな…？」

「…恋愛ものですよ」

「嘘だろ」

「いや、嘘ではないと思うが…真実でもない気がする…

　恋愛要素のある何かじゃないか？」

「はは、嘘ではないですよ？

　恋愛要素のある…SFみたいなものです」

（兄さんの予想が的中している…！）

シャディク友好︰4→5

[128 二次元好きの匿名さん 23/11/05(日) 11:01:47]

【4日目・放課後】

～廊下～

「シャディク、帰るところかな」

「はい！先輩もですか？」

「ああ」

「寮生活は楽でいいって意見もわかりますけど…

　寮と学校以外に行く場所がないのは、物足りなく感じることもありますね」

「………デートできないから？」

「はは、それもありますけど」

（あるんだ…）

dice1d3=3 (3)

1：パーティーについて

2︰仲の良い人

3︰家族

[129 二次元好きの匿名さん 23/11/05(日) 11:08:06]

「シャディクの家族って…」

「書類上は義父さんだけですね」

「意味深な言い方をするな…」

「俺、チームの皆のことも家族みたいに思ってますから！

　それに、孤児院で一緒だった仲間たちのことも」

（そうか、シャディクは…）

「先輩は…弟みたいなものかな」

「逆じゃなくて！？」

「あはは」

「…そうだな。いいチームであり…いい家族だ」

シャディク友好︰5→6

[130 二次元好きの匿名さん 23/11/05(日) 11:12:54]

【4日目・夜】

～寮・自室～

シャディク：■■■■■■□□□□

「シャディクは本当にチームを大切に思ってくれているんだな…」

「ラウダもそうだろう？」

「…うん。記憶が抜け落ちても…大切だって気持ちは消えていない」

「なら…チームのためにももうひと頑張りだ」

dice1d3=3 (3)

1：さっさと寝る　dice1d100=71 (71)

2︰グエルと話す

3︰セセリアに連絡する　dice1d5=3 (3)

[131 二次元好きの匿名さん 23/11/05(日) 11:20:38]

『………』

「ミオリネ！まさかお前が出るとは…」

「………」

『何？』

「え…ただ、連絡してみようかなと」

『用もないのに連絡してきたわけ？』

「雑談くらいしてもいいだろ」

『つまんない話題ならすぐ切るからね』

（ピリピリしているが…以前のようにまともに会話もできないわけじゃなさそうだ）

dice1d3=1 (1)

1：グエルのこと　2︰チームのこと　3︰ミオリネは…

[132 二次元好きの匿名さん 23/11/05(日) 11:25:48]

「兄さんのことだけど…」

『切るからね』

「は！？待て、まだ何も言ってないだろ！」

『…何なのよ』

「あ、ああ…どうしてミオリネやスレッタにも見えるのかなと。

　お前たち、霊感があるのを隠していたとか…なのか？」

『…知らない』

「ええ〜…？」

『………あのさ…』

「何？」

[133 二次元好きの匿名さん 23/11/05(日) 11:32:49]

『あと少しで…終わるんだよね』

「ああ。まだゲージが足りていないのが不安要素ではあるが」

『………』

「パーティーが終わって少しすれば、お前たちも留学先から帰る頃じゃないか？」

『………ラウダ』

「ん？」

『待ってる…からね』

「ミオリネ…」

「…待ってるって…逆のような気がするんだが」

『うっさい。次会ったら私の方が上ってわからせてやるから』

[134 二次元好きの匿名さん 23/11/05(日) 11:38:39]

「4日目終了だ」

「…シャディクは本来先輩で決まりか？」

「だろうね」

「終わりが目前に迫ってるね…」

「…どんな終わり方をするんでしょう？」

「グッドエンドと呼べるものならいいけど」

「………」

[135 二次元好きの匿名さん 23/11/05(日) 11:49:20]

始まる前から辛そうなシャディクやおまけ要素で本読んでたミオリネとかを見ると今回は大団円とか全員救出系のシナリオではないっぽいよね
辛いな、今回も隠し要素の癖に初手で攻略されるエラン様みたいなのがいればな…

[136 二次元好きの匿名さん 23/11/05(日) 11:56:28]

こっそり作った分岐のフラグとやらも多分足りてないだろうしな　今のところハピエンを迎えられそうにはとても…

[137 二次元好きの匿名さん 23/11/05(日) 19:18:32]

もうすぐシャディクが攻略されて全員分が終わるけど、すぐに真相が明かされるのかどうか気になるな

[138 二次元好きの匿名さん 23/11/05(日) 22:04:01]

「では…5日目の登校時に出会う相手を決めましょう」

ラウダ：dice1d3=1 (1)　　噂の場合：dice1d6=2 (2)

シャディク：dice1d3=1 (1)

[139 二次元好きの匿名さん 23/11/05(日) 22:11:20]

【5日目・登校時】

～通学路～

「…兄さん。日曜のパーティーって…何のためのものだったかな」

「うん？それは…生徒たちの親睦を深めるためじゃないか。

　それにほら、もうすぐ一年が終わる頃だから」

「うん…」

「先輩、おはようございます！…どうかしました？」

「おはよう。パーティーのことが、ふと気になって…」

「チームの皆で行けたらよかったんですけどね」

「ああ…」

dice1d100=43 (43)　　※クリティカルのみ

[140 二次元好きの匿名さん 23/11/05(日) 22:14:14]

「皆と…行ったような気もするんだが」

「それは半年前のですよ」

「でもあの時は…5号がいなかった」

「そうですね。懐かしいな、もうそんなに時間が経って…」

（シャディクは特に何か気にしているふうではない。

　…僕が気にし過ぎているだけか？

　でも、去年はこんなに盛大なパーティーが開かれただろうか…）

「………」

[141 二次元好きの匿名さん 23/11/05(日) 22:18:49]

【5日目・昼休み】

～校舎裏～

「先輩！花を見に来てくれたんですか？」

「ああ。いろいろな種類があるんだな…」

「そうですね。こっちは今ちょうど咲いてますけど、あっちなんかは芽が出たばかりです。

　もしかして、花を育てることにも興味が出ました？」

「え？それは…どうかな」

dice1d3=1 (1)

1：パーティーについて

2：仲の良い人

3：卒業後

[142 二次元好きの匿名さん 23/11/05(日) 22:24:01]

「パーティーも二日後に迫っているけど」

「…実を言うと、4号と一緒に行けたらと思ってたんですよ。前回はまともに楽しめなくて」

「ああ…抜け出したんだっけ」

「あれ、気付いてました？」

「いや、気付いたというより…ん？誰に聞いたんだったか…」

「そういうのによく気が付くのはスレッタ先輩かな」

「ああ、確かに…」

（でも、本当にそうだったかな…）

シャディク友好：6→7

[143 二次元好きの匿名さん 23/11/05(日) 22:29:26]

【5日目・放課後】

～教室～

（僕は何か忘れている。いや、それは最初から分かっていたはずだが…

　それにしても、この違和感は何だ？奇妙な既視感のような、何かが決定的に間違っているような…）

「ラウダ、ぼんやりしているが…大丈夫か？」

（兄さんは、何か知って…？）

「先輩」

「あ…シャディク。わざわざ教室に来るなんて、どうかしたのかな」

「先輩と話したくて。…注目されると話しづらいですよね。屋上なんてどうですか？」

「…そうだね。行こうか」

[144 二次元好きの匿名さん 23/11/05(日) 22:34:16]

～屋上～

（とりとめもない話で時間が過ぎていく…こんな雑談のために呼んだとは思えないんだが）

「…シャディク、そろそろ本題に入っても？何のためここに来たんだ」

「先輩が悩んでいる気がして」

「………」

「図星ですね。…無理に話せとは言いません。

　ただ、俺は味方だと伝えたくて」

「…ありがとう」

「どういたしまして。…雑談ばかりしていたのは、先輩が話す気にならないかな～と思ったからなんですけどね。

　その調子だと、俺には話せないことですね」

「話せないというか…うまく言語化できないんだ」

（それと、妖精さんうんぬんについては…信じてもらえるかも微妙だからな）

[145 二次元好きの匿名さん 23/11/05(日) 22:40:51]

「なら、話せるようになったら教えてください」

「…そうするよ、ありがとう」

「いいえ。俺が頼って欲しいと思っているだけですよ」

「シャディクにそう言ってもらえると、気持ちが落ち着くな。

　安心感があって…とてもじゃないが後輩とは思えない」

「………し、シャディクはほら、優秀だし頼りになるだろう。だからじゃないか」

「？」

「そう思ってもらえると俺も嬉しいですよ。

　そろそろ日が沈みますね。寮に帰りましょうか」

シャディク友好：7→MAX

[146 二次元好きの匿名さん 23/11/05(日) 22:45:16]

【5日目・夜】

～寮・自室～

シャディク：■■■■■■■■■■

「ギリギリで満タンになったね」

「ああ。これで安心してパーティーに行けるな」

「その前にシャディクを誘わないといけないんだけど…

　他のチームメイトはいないし、向こうもそのつもりのような気はする。

　…シャディクとダンスして、本当に…大切なことを思い出せるのかな？」

「…もちろん。俺を信じてくれ」

dice1d3=3 (3)

1：さっさと寝る　dice1d100=55 (55)

2：グエルと話す

3：セセリアに連絡する　dice1d5=3 (3)

[147 二次元好きの匿名さん 23/11/05(日) 22:47:37]

セセリアに連絡しすぎだろ！！！！！

[148 二次元好きの匿名さん 23/11/05(日) 22:48:59]

『何よ』

「またミオリネか」

『文句でもあるわけ？』

「…そう噛みつく必要はない。無事、シャディクとの絆も深まった」

『…ふーん、あっそ。よかったね』

「他人事だな。…まあミオリネから見れば他人事なんだが」

『…で？その報告のためだけに連絡したの？』

dice1d3=3 (3)

1：帰って来たら…

2：留学先について

3：ミオリネは…

[149 二次元好きの匿名さん 23/11/05(日) 22:54:42]

「そういえば…ミオリネは好きな人っているのか？」

『………あんた最悪』

「え！？」

「………」

『もう切るから』

「どうしてそこまで気分を害して…まさかフラれでもしたのか？だとしたら間が悪かったな、ごめん」

『…怒る気も失せそう。ほんと馬鹿』

「切られた…もしかして、当たっていたのかな。

　どことなく気分が沈んでいるようにも見えたし」

「………そうかもしれないな」

[150 二次元好きの匿名さん 23/11/05(日) 22:57:41]

「5日目終了だ」

「傷口に塩を塗るスタイル…」

「あんた何考えてんの？」

「ダイス結果だから許せ。そもそPC僕にそのあたりの記憶はない」

「…いよいよ、ですか」

「いよいよだね」

「………」

[151 二次元好きの匿名さん 23/11/05(日) 23:04:50]

分岐フラグが足りてない感すごすぎる

[152 二次元好きの匿名さん 23/11/05(日) 23:11:11]

4号は前回のパーティーで追いかけてきてくれて嬉しかったってラウダに言ってたからあの時の4号にはラウダがシャディクに見えてたように思えるし、ミオリネもラウダをグエルと誤認してたっぽいけど
シャディクは恋愛感情も含めてラウダと4号を明確に区別してるのか？

[153 二次元好きの匿名さん 23/11/05(日) 23:16:17]

【6日目・朝】

～寮・自室～

「おはよう、兄さん」

「おはよう、ラウダ」

「今日はシャディクに、パーティーでパートナーになってくれるよう誘わないと」

「そうだな。…ラウダ」

「え…何？（頭を撫でられている…）」

「…寝癖だ」

「寝癖…？あ、ありがとう」

（さっき鏡を見た時は気付かなかったけど…）

[154 二次元好きの匿名さん 23/11/05(日) 23:21:22]

「せんぱーい！いますか？」

「シャディク？今開けるよ」

「おはようございます！先輩、もう準備はできてますか？」

「え？」

「パーティーの、ですよ。チームも俺たち二人だけですし…一緒に行きませんか？」

「！…実は僕からも誘おうと思っていたんだ」

「え、本当ですか？嬉しいな。じゃあ先輩、準備の方も…」

「ああ、服なら前回のパーティーで着たものがあるし、ダンスも一通りはこなせるよ」

「………先輩、悪いことは言わないので買い物に行きましょう」

[155 二次元好きの匿名さん 23/11/05(日) 23:25:28]

～洋服店～

「こっちの方が似合いそうですね。試着してみてください」

「ええ…」

「疲れた顔しても駄目ですよ。ほら」

「礼儀としてきちんとした服を着るのは分かるが、そこまでこだわるか…？」

「こだわります。せっかくなら最高に決まってる先輩と踊りたいですし。

　いい思い出を作って、皆が帰って来たら自慢しちゃいましょう」

「うーん…」

（シャディクは楽しそうだし…もう少しだけ付き合うか）

「…シャディク、生き生きしているな…」

[156 二次元好きの匿名さん 23/11/05(日) 23:29:09]

【6日目・夜】

～寮・自室～

「いいと言っているのに奢られてしまった…」

「無理に付き合わせた詫びだと言っていたが…さすがシャディクだな。

　ラウダによく似合う服を選んでくれた」

「…そう？」

「ああ。かっこいいぞ、ラウダ」

「そう言ってもらえると…出掛けた甲斐があったよ」

「…さあ。明日に備えて、そろそろ寝るんだ」

「そうだね。おやすみ、兄さん」

「おやすみ、ラウダ」

[157 二次元好きの匿名さん 23/11/06(月) 07:11:56]

【？？？？】

～？？？？～

「何か、やり残したことはありませんか」

「………」

「あったとして、それが実現可能とも限りません。

　でも、言葉を届けるだけなら？」

「………」

「意地を張って、最後の機会を無駄にするなら止めはしません。ただ…」

「………」

「…こんな言い回し、私らしくはないと思いますけどね。

　最後の最後くらいは…神様に与えられた、奇跡のような時間。

　そう思って過ごしたって、いいんじゃないですか」

「…人のこと言えないのに」

「さあ、何のことだかね」

[158 二次元好きの匿名さん 23/11/06(月) 17:04:22]

ほしゅ　いよいよラストスパートなのかな…ドキドキ

[159 二次元好きの匿名さん 23/11/06(月) 18:52:01]

【7日目・夜】

～パーティー会場～

「………」

「先輩、今からパーティーを楽しむ人の顔じゃないですよ」

「あ、ああ…ごめん。僕がこんな調子ではシャディクも楽しめないな」

「ダンスはやめにして、座って飲み物でもどうですか？」

「それは…」

「…ラウダ、本当に無理だというのでなければ…もう少し、頑張ってもらえるか」

「…大丈夫、踊ろうか」

「先輩、そこまでして…そんなにダンスが好きなんですか？

　これは踊るのが楽しみだなあ」

[160 二次元好きの匿名さん 23/11/06(月) 18:58:11]

「おい。先輩にプレッシャーをかけるんじゃない」

「はは、いいじゃないですか。華麗なダンスでも、たどたどしいステップでも…楽しめますよ、俺たちなら。

　無理は禁物ですが、せっかく躍るなら楽しまないと。そして、帰ってきた皆に自慢するのはどうです？」

「それは…ふっ。4号が悔しがるかもと思うと、俄然楽しみになってきたな…」

「あんまりいじめないでくださいよ」

「…ラウダ。一度踊り始めたら…」

「…手を放してはいけない…」

「え？」

「ん？ああ、えっと…何だろう。ふと思い浮かんで」

「………」

ラウダダンス（41～）：dice1d100=1 (1)

シャディクダンス（21～）：dice1d100=48 (48)

[161 二次元好きの匿名さん 23/11/06(月) 19:01:19]

嘘だろラウダww

[162 二次元好きの匿名さん 23/11/06(月) 19:02:34]

「1って（笑）」

「1かあ…」

「女子と踊る時以外ファンブルする呪いにでも掛かってるの？」

「女子が相手じゃなきゃ手を抜いてる疑惑」

「これはひどい」

「くっ…」

「…どうしましょうかね、これ…」

dice1d3=2 (2)

1：転んでシャディクを押し倒す

2：思わず妖精さんが笑う

3：………

[163 二次元好きの匿名さん 23/11/06(月) 19:05:33]

「ふふっ、ラウダ、お前…」

「ううっ」

「がんばれ先輩」

「その生暖かい笑みはやめてくれ…」

「ふ…今回は特にひどいな…」

（…今回は？）

「本当、先輩といると楽しいですよ」

「僕を笑いものにして楽しむんじゃない」

「あはは」

「否定しろ！」

[164 二次元好きの匿名さん 23/11/06(月) 19:13:09]

「でも本当に…いろいろありましたよね」

「うん？」

「入学してからずっと、先輩と一緒でしたけど…入学時から成績で争っていて、最初は反発し合ったりもして…」

「………？」

「…シャディク、お前は…」

「時に友人として、時にライバルとして。時には…仲間として。一緒に過ごして来た時間は、何にも代えられないくらい大切だ。

　…そう、大切だった…。…？」

（何かが、ズレているような…だって僕は、シャディクとは学年が違って…）

「…ラウダ。シャディクから手を放さないよう、気を付けてくれ」

（…よく分からないが、いつの間にかダンスのステップも止まっている。気を付けよう）

「…ああ、違うな」

[165 二次元好きの匿名さん 23/11/06(月) 19:24:21]

「…そういうことか」

　握った手を振り解かれることもなく。シャディクはただ、寂しさの滲んだ笑みを浮かべただけだった。

「そうか…苦労を掛けたな」

　労いの言葉に、ラウダは目を白黒させる。目の前にいるのが、見慣れた後輩とはまるで違う男に見えた。
　ほんの一瞬、痛みに耐えるように眉をひそめたが、シャディクは何も言わずラウダの手を握り返した。

「シャディク？…えっ、何か光ってないか！？」
「本当だ。どうやら俺はここまでらしい。あるいは、これからと言うべきかな。…なあ、グエル」

　碧い目に、グエルの姿ははっきりと映っているようだった。これは一体どういうことだ。
　混乱するラウダを他所に、グエルがシャディクに深く頷き返す。

「そう、これからだ。…よろしく頼む」
「お前にそう言われて、無理だとは言えないな。…ここまで本当に、苦労を掛けた」
「構わないさ。俺としても…悪い時間じゃなかった」

　置いてきぼりを食らっているような気分だが、どう口を挟んでいいのかもわからない。
　二人が何か、とても重要なことを話している気がして。水を差すのも憚られた。

「ラウダは？この様子では思い出していないのか」
「すぐに思い出すさ。まだ、最後の仕事が残っている。それが終われば…」
「ああ。待っているよ、ラウダ」

　その言葉を最後に、視界が光に包まれる。
　光を浴び、閉じた瞼の裏には、懐かしい光景が蘇り、そして。

「…ああ、そういうことだったのか」

[166 二次元好きの匿名さん 23/11/06(月) 19:32:35]

（………シャディクは…いや、シャディク先輩は、戻ったのか。

　残されたのは僕と、それから…）

「兄さん」

「お疲れ、ラウダ」

「兄さんも、ここまでお疲れ様。…僕が覚えていない分、苦労させてしまったね」

「構わない。それが俺の仕事だからな」

「…他の生徒も、全員いなくなったんだね」

「ああ、もう必要ないから。…さあ、最後の仕事に向かおうか」

「…そうだね。どこへ行けばいいのかな」

「肝心の場所は上空にある。屋上でも届きそうにない。なら…どうすればいいか、分かるな」

「………。格納庫…だね」

[167 二次元好きの匿名さん 23/11/06(月) 19:38:46]

～格納庫～

「また兄さんとここへ来ることになるなんて」

「懐かしいか？」

「どうだろう…つい昨日のことのようにも感じるし、ずっと昔のような気も…」

「…俺は、お前を悲しませてしまったよな。本当にすまない」

「そうだね、今からでも…やり直せたらと思うことはあるけれど。

　でも、こうすることは…僕たちで話し合って決めたことだから。覚悟は、している」

『最後の最後くらいは…神様に与えられた、奇跡のような時間。

　そう思って過ごしたって、いいんじゃないですか』

「………」

dice1d100=64 (64)　　※16以上

[168 二次元好きの匿名さん 23/11/06(月) 19:43:05]

とてもしんどい気配が…

[169 二次元好きの匿名さん 23/11/06(月) 19:43:49]

「…ラウダ」

「うん？…わっ」

「大きくなったな…」

「な、何？あの、そうやって抱き締められると動けないよ」

「うん…」

「兄さん…？」

「…放したくないな…離れたく、ない…」

「あ………」

「本当はもっと、ずっと…お前と一緒にいて…一緒に、家に帰りたかったな…」

[170 二次元好きの匿名さん 23/11/06(月) 19:51:30]

「…そう、思っていたなら…あんなこと、しなければよかったじゃないか…！」

「ラウダ…」

「僕は…たとえ、あそこで負けてしまっても…兄さんが傍にいてくれることの方がずっと…！」

「そうだな…そうだよな。ごめん、ラウダ…」

「ひどいよ、兄さん…このまま、耐えようと思ったのに。兄さんがそんなこと言ったら、僕は…」

「…決意を鈍らせてしまったなら、すまない。でも…俺も、覚悟は決めているんだ。

　分かっていて、それでも…一緒にいたいと思うくらい、ラウダのことが大切なんだって…それだけ、知っておいてほしくて」

「…兄さん。もう、時間はないのかな…？」

「え？」

「だって、兄さんとだけ踊れないままなんて…そんなの嫌だから。一曲だけ…僕と、踊って欲しい」

「…ああ。踊ろうか」

[171 二次元好きの匿名さん 23/11/06(月) 20:03:07]

　あまりに短い、最後の時間を終えて。

「じゃあ、行ってくるよ」
「ああ、気を付けて」

　他に言うべきことは何もなかった。
　未来へ進むものと、過去になるものが分かたれる瞬間。
　乗りこんだコックピットから兄を一瞥し、それから前を見据えて。

「ラウダ・ニール、出る」

　格納庫を飛び立ち、高く、高く。学園を覆う、天体を模したドームに触れるほど高く。
　機体が高度を上げる度に掛かる重力が、体を押す感覚が懐かしい。
　そうして人の身では到達不可能なそこにたどりついた時、目的のものが見えた。

『ラウダ先輩、聞こえてますか』
「セセリア」
『ロウジが目的物のステルスを解きました。視認は？』
「できている。破壊行動に移る」
『…ええ。やっちゃってください』

　落ち着いた少女の声の後ろでは、がやがやと騒ぎ立てる…おそらくミオリネ辺りの声が聞こえる。それに少しだけ笑って、それから。

「この世界を、壊すよ」

　寸分の狂いもなく、撃ち抜いた。

「さようなら、兄さん」

[172 二次元好きの匿名さん 23/11/06(月) 20:07:58]

　瞼の裏に、淡く輝くものがあった。

　目を開ける。崩壊する世界の狂った重力の中、落下して、浮上して。
　近いようで遠い、決して手が届かない光に向けて、それでもと手を伸ばす。

　光も、ラウダへと手を伸ばしたようだった。
　少しでも相手へ。少しでも近く。ほんの少し、一瞬だけでも。

　伸ばした指先が、触れ合ったかどうか。
　確かめる間もなく、ぐんと体が後ろへ引っ張られる感覚。
　息が詰まり、視界が明滅して。

　ぷつり、と意識が途絶えた。

[173 二次元好きの匿名さん 23/11/06(月) 20:27:39]

うーんやっぱフラグ足りなくてノーマルエンド感

[174 二次元好きの匿名さん 23/11/06(月) 21:13:17]

「………戻ってきた、のか」

「ラウダさん！」

「うっ締まる…締まってる…！」

「はっ！すみません、感極まってつい」

「起きるのが遅いのよ馬鹿」

「叩くんじゃない！」

「先輩の寝顔なんておもしろいものが見れました。どうも」

「僕もお前の寝顔は見たけどな」

「ラウダ…よかった」

「5号こそ、無事で何よりだ」

[175 二次元好きの匿名さん 23/11/06(月) 21:20:17]

「…任務は無事遂行したんだな」

「…はい、先輩」

「そして、無事に戻ってきた。これ以上ない結果だ」

「…はい！」

「とは言え、ずーっと寝てたわけですし？まずは精密検査、その後は体力を戻すためのトレーニングをお願いしますよ」

「医務室の用意はできてます」

「助かる。…セセリアも、お疲れ」

「あっれ～？私のことまで労ってくれるんすか？やっさしーい」

「一年生のお前に任せることになったからな。荷が重かっただろうが、よくやり遂げてくれた」

「…別に、ロウジもいましたし？それに先輩たちの頑張りを見物するの、悪くなかったんで」

[176 二次元好きの匿名さん 23/11/06(月) 21:24:55]

つれぇよぉ…
シナリオが始まる前はキャピキャピギャルゲー！？と思ってたときもありましたな…

[177 二次元好きの匿名さん 23/11/06(月) 21:28:46]

「ではラウダさん、医務室へ行きましょう。肩を貸しますね」

「ありがとう、スレッタ。頼んでいいかな」

「…私は先にトレーニングしてるから、あんたもさっさと来なさいよ」

「ああ。…次も僕が勝つから、そのつもりで」

「今のうちに言ってなさい。次のエースは私だからね！」

「起きたばかりで元気だな、ミオリネは。

　…俺もまだ起きて間もない。検査は済ませたことだし…トレーニングに向かうとしようか」

「…僕も。まだ本調子ではないし」

「結局、全員で集まることになりそうだね。セセリアたちは…」

「展開された精神活動領域が間違いなく閉じていることの確認作業に入ります」

「あと、地球に送らないといけない報告書の作成も。はあ…書類仕事、だっる～」

[178 二次元好きの匿名さん 23/11/06(月) 21:34:09]

～医務室～

「ラウダさん！」

「ニカさん、お疲れ様です」

「ニカ・ナナウラ？何故ここに…」

「…先生はもういないでしょ？だから医療機器の使い方の分かる人が交代で詰めることになって…」

「そうか。君も大変だな」

「いえ、私は…できる限りのことをしないと、申し訳が立たないから…」

「…僕が今、ここで生きているのは君のおかげだ。

　礼を言わせて欲しい」

「え…でも、私が余計なことをしなければ、グエルさんは…」

「ニカさん。…いいんです。私たちはもう…受け入れて、進むと決めたんですから」

[179 二次元好きの匿名さん 23/11/06(月) 21:40:27]

セカイ系ADVで1周目で辿り着きやすいエンド

[180 二次元好きの匿名さん 23/11/06(月) 21:41:14]

「それに…兄さんが君に無理を言って頼んだんだろう。

　緊急時、僕だけ戦場から離脱するように仕込むだなんて…」

「…初めての実戦で、適切な判断を下せるかどうかって…

　一人でも多く生き残るためには必要だろうって。私も…納得して協力したんです」

「おかげで、第二陣として出撃した私たちが助かったんです。

　ありがとう、ニカさん」

「………これ以上、受け入れないのも…潔くないかな。

　こちらこそありがとう、無事に…戻って来てくれて」

「…では、検査をお願いしても？」

「任せてください！」

「見たところ異常はなさそうですけど、念のため…ですね。

　ラウダさん、結果的には一番長く、深く…あの場所にいたわけですから」

[181 二次元好きの匿名さん 23/11/06(月) 21:45:57]

「…うん、うん。私が見た限りでは…多少数値の上下はあっても、正常値の範囲内」

「そう。それならよかった」

「一応、ロウジくんの端末にも同じデータは送っておきますね。

　私よりもデータの解析には詳しいだろうから」

「ありがとうございます。ではラウダさん、一度どこかで休みますか？

　検査で疲れたでしょうし…」

「いや、トレーニングを開始しよう。…敵は待ってはくれないだろうから」

「…そうですね。行きましょうか」

[182 二次元好きの匿名さん 23/11/06(月) 21:50:35]

～トレーニングルーム～

「さすがに…きついな」

「この程度、余裕じゃないと、話に、ならない…」

「はあ、はあっ…二人、とも…喋り、ながら…走れるだけ…すごい…」

「あんたは、無理に…話そうとすんな…！」

「わあ」

「皆で仲良く持久走でしょうか？」

「あ。病み上がりの先輩。僕に負けに来たの」

「敬語！」

「勝つのは、私、だっつーの！私、にも、敬語、使え！」

[183 二次元好きの匿名さん 23/11/06(月) 21:55:08]

「勝ってから…言ってくれる？」

「くうっ…！」

「ぜえ…はあ…っ」

「5号さん、自分に合ったメニューをこなすのが一番ですよ。お水どうぞ」

「あ…ありがと…」

「………ラウダ」

「はい」

「走るのもいいが…筋力トレーニングから始めようか」

「ですね…」

[184 二次元好きの匿名さん 23/11/06(月) 22:02:45]

「…最後、思ったより時間が掛かっているとセセリアが焦っていたが…」

「…兄さんと、少しだけ」

「詳しく語る必要はない。…グエルらしからぬわがままだ。

　そんなわがままを通してしまうほど、お前のことが…

　バディとして、家族として…大切だったんだろう」

「…そうですね。僕にとっても…

　永遠にあのままでいられたらと、願ってしまうくらいには」

「だが、それは叶わない。現実を正しく認識し、あの世界に叛意を持てば…」

「その存在は、排除される。…分かっています。

　兄さんがイレギュラーだっただけだ」

「そこに関しては、俺もよく分かっていないままなんだが…

　何故グエルは、あの世界に存在していたんだ。彼は、あの戦いで…」

「…はい。兄さんは…敵の母艦に特攻を仕掛け、死亡しました。…僕の、見ている前で。でも…」

[185 二次元好きの匿名さん 23/11/06(月) 22:14:30]

【2週間前】

～作戦室～

「…わざわざ、呼び出して…何だ？」

「第二陣として出撃した面々と、連絡がつかなくなりました」

「…は？」

「聞こえたでしょ。…言葉の通りっすよ。通信回路自体は生きてます。でも…応答がない。

　機体は無事なのに、パイロットだけがいなくなったみたいに」

「そんなこと…突然皆がコックピットから飛び出しでもしたと？」

「なわけないでしょ。どんなホラーですか」

「…でも、確認しない限り絶対に違うとは言い切れない」

「僕に…確認しに行けと言っているのか？

　だが、僕は…もう…」

[187 二次元好きの匿名さん 23/11/06(月) 22:40:26]

2週間前だから本編前なのでは？

[188 二次元好きの匿名さん 23/11/06(月) 22:44:04]

>>187

やっべ前じゃなくて後と見間違えてた失礼…

[189 二次元好きの匿名さん 23/11/06(月) 23:13:16]

「あはっ、ひっどーい。お兄ちゃんが死んじゃって、僕もう怖くて戦えませーんって？」

「な…怖がっているわけでは…！」

「チームがピンチでも、助けに行く気力もないんですかぁ？ほーんとダッサ」

「………お前に、何が…！」

「分かるわけないじゃん。私は戦略科ですよ？作戦指揮が担当。パイロット科の先輩とは違います。ただ…」

「…？」

「…あの人が帰って来ればよかったなんて、言わせないでくださいよ」

「………」

「あんたを生かした、あの人の選択を…無駄にするような人じゃないんだって。そう、思わせてくださいよ」

「…お前は…」

[190 二次元好きの匿名さん 23/11/06(月) 23:18:56]

「…？端末に何か…メッセージ、でもない。これは…ウイルス？」

「！」

「…敵の仕業？被害が広まらないようネットワークからの隔離と解析急いで」

「もうやってる。…いや、何か違う…ウイルスじゃない？」

「どういうことだ」

「解析結果出せる？」

「…まだ、解析は完了していない。でも…

　とにかく、モニターに映すから見て」

『やはりロウジは優秀だな、俺に気付いてくれるとは…』

「え…兄さん…！？」

[191 二次元好きの匿名さん 23/11/06(月) 23:33:12]

【🎲・閲覧注意】アス校ぱにっく！part4｜あにまん掲示板

「次だ」

「つらい」

「フラグ、足りませんでしたからね。仕方ないです」

[192 二次元好きの匿名さん 23/11/06(月) 23:38:17]

草はえるレベルでセセリアに連絡いれるのとすぐ寝る確率高すぎたね

[193 二次元好きの匿名さん 23/11/06(月) 23:41:02]

「シャディクさん、次のシナリオは…」

「いつも通り人物の設定しかできてない！」

「開き直ってる」

「いつものことですからね。あと、自由度もかなり高くする予定ですし…」

「…いっそ主人公を一人選んで、その目線でストーリーを進めようか？

　誰が異端なのか探って殺すか、生き残ることだけを考えるか、異端であることを隠すか…

　どんな物語になるのかは主人公次第ということで」

「仲良く共存ルートは…」

「ルートだけは作っておくよ」

[194 二次元好きの匿名さん 23/11/06(月) 23:54:17]

共存ルートがある…それだけでなんかこう救われた気分になるな

[195 二次元好きの匿名さん 23/11/07(火) 06:58:23]

主人公以外のメンバーは今回と同じくNPCに近い感じになるのかな