もう虚しくなんてない!~トリニティ日常編~

  • 1スレ主23/11/04(土) 20:30:05
  • 2二次元好きの匿名さん23/11/04(土) 20:30:23

    このレスは削除されています

  • 3二次元好きの匿名さん23/11/04(土) 20:31:36

    たておつです!

  • 4二次元好きの匿名さん23/11/04(土) 20:33:32

    盾乙

  • 5二次元好きの匿名さん23/11/04(土) 20:38:53

    盾乙

  • 6スレ主23/11/04(土) 20:40:37

    本スレの主人公
    早瀬リア
    所属 アリウス→トリニティパテル分派
    特徴 カンストした事務能力
       (アリウスを一人で回せるレベル)
       交渉72、そこそこの戦闘力
    神秘 35、属性『逆転』『反逆』
    元アリウスの事務官、アリウスにやって来たミカに連れ出されてトリニティへ潜入した。その後ミカに脳を焼かれ、ベアトリーチェに反逆した。
    主武装はハンドガン(cz75がモデル)

  • 7スレ主23/11/04(土) 20:48:55

    追記
    アリウスの事務をワンオペさせられていた為か、身長は低く、全体的に薄い。初期スレでは『つるーんすてーんすとーん』と擬音で表現された。B67W61H66
    ガチの敵対者には顔面に大口径弾をぶちこむことも辞さない。(現時点で実際にぶちこまれたのはベアトリーチェのみ)
    ミカとずっと一緒にいることを誓った。

  • 8二次元好きの匿名さん23/11/04(土) 20:50:46

    栄養不足で背は伸びなかったようですねぇ
    ちなみに栄養足りてなくても乳は育つらしいねぇ

  • 9スレ主23/11/04(土) 21:03:52

    >>8

    内戦経験者でもあり、妹と他2人のメンバーと共に内戦を乗り越えた。

    他メンバー2人と後輩は身長こそ低いものの胸は育っていた。なんなら妹は身長も伸びた。

    お姉ちゃんは妹の成長に情緒をめちゃくちゃにされて泣いた。

  • 10二次元好きの匿名さん23/11/04(土) 21:03:59

    それなのにいつもつるんでる周りの子らはあのサイズなのかw

  • 11二次元好きの匿名さん23/11/04(土) 21:07:55

    頭ばにばにしてたから気付かなかった
    ばにばにしなくなったから虚しくなった

  • 12二次元好きの匿名さん23/11/04(土) 21:09:26

    ま、まぁ成長は体格差あるから…

  • 13スレ主23/11/04(土) 21:11:49

    ─早瀬姉妹、ミレニアムに行く─
    アリウス生の編入に関する法案が議会を通過し、正式にトリニティに編入されてからしばらくした頃。
    正体不明の謎派閥だと思われていたアリウス生の多くが燃え尽き症候群で情けない姿を晒したこともあり、アリウス生の羞恥と引き換えに、大きな混乱なく日常に溶け込んでいた。そんなある日のこと。
    「え?ミレニアムへの説明?」
    ミレニアムサイエンススクール
    千年難題に取り組む実験や検証を目的に設立された、科学技術に力をいれている学校。新興ながら、古参のトリニティ、ゲヘナに並ぶ3大校の一角である。

  • 14スレ主23/11/04(土) 21:14:51

    >>11

    >>10

    >>12

    リアちゃんは死んだ目でいつメンの胸を揉み、半泣きになってミカ様の胸に飛び込んで慰められています。

  • 15二次元好きの匿名さん23/11/04(土) 21:18:14

    お労しやリア…
    いっぱいミカに慰めてもらってね…

  • 16二次元好きの匿名さん23/11/04(土) 21:19:13

    絵面はすごく微笑ましいから…

  • 17スレ主23/11/04(土) 21:49:03

    「ええ、今回の騒動でアリウスを併合した結果、トリニティの戦力は大きく向上しました。戦力の層の厚さで言えば3大校でトップに立ったと見て良いでしょう」
    ナギサの発言にミカは顔をしかめた。言っていることは間違いない。既存の戦力でも並んでいたのに加え、2年の錠前サオリ率いるアリウススクワッドの連携は脅威であるし、自身が派閥の傘下に納める早瀬リアの一党、一般元アリウス生達が連携した『レギオン』はバルバラを相手取って死者を出していない……確実に武力が増している。しかし、
    「わたし、あの子達にはもう戦ってほしくないんだけど……」
    戦いばかりを教えられて、今ようやくまともな青春を謳歌できるようになった彼女達をまた戦わせたくはなかった。
    「別に戦わせるつもりはないさ」
    不満を露にするミカに困った顔をするナギサに、現ホストであるセイアが助け船を出した。

  • 18スレ主23/11/04(土) 22:34:01

    「別に戦わせようって訳じゃないんだよミカ、先の併合戦役でトリニティはその威光を示した。その上でアリウスを併合しているから、他校に対して『戦争を仕掛ける意思はない』と示さなくてはならないんだ。つまり、彼女達を戦わせないために必要な事なんだ……分かるね?ミカ…?」
    「むぅ……わかった」
    セイアの説明を受けて、ミカは不満を引っ込めた。
    「さて、じゃあ、説明役はミカに任せようか」
    「え……」
    不満を引っ込めたとたんに仕事を投げつけられた。
    「それは良いですね、是非やっていただきましょう!」
    自分の幼馴染みも乗っかって追い討ちをかけてきた。
    「ちょ、ちょっと!?2人とも!?」
    「なんだいミカ?私達は編入法案の作成とエデン条約機構の調整で疲れているんだ」
    「そうですよミカさん、あなたがゲヘナに頭を下げるのを嫌がったから私がそちらの対応を引き受けたんですよ?」
    「うぐぅ!?」
    自分が投げつけた仕事と嫌がった結果押し付けてしまった仕事を引き合いに出されるとミカは黙るしかなかった。
    「はぁ……わかった……ミレニアムに行ってきます」
    2人にしてやられたミカはトボトボと執務室を出ていこうとした。
    「ああ、そうだミカ、ミレニアムに行く際は早瀬姉妹を連れていくといい」
    「言われなくてもリアちゃんはつれてくけど……ユウミちゃんも?」
    「ちょっとした『勘』さ、きっと面白いことになる」
    セイアが目を細めて笑った。

  • 19スレ主23/11/05(日) 08:46:17

    そんな……うそだ……これは悪い夢なんだ……ぬけきってないばにたすが見せた悪い夢なんだ……
    「ん、リア?どうかした?」たゆん
    「ぐあいでも悪いんですか?」ぶるん
    「先輩?だいじょうぶっすか?」たぷん
    うそだ……こんなのうそだ!あの頃はみんなもぺったんこだったじゃないか!私がぺったんこのまんまなんだからみんなだってぺったんこの筈なんだ!だってみんなちっちゃいままだもん!胸だけバインバインになるなんてないもん!
    モミモミモミモミ…………
    「お、お姉ちゃん?」ぷるん
    「………………」
    あ、ユウミ……私のかわいい妹……そうだ、双子だもん……ユウミは私と同じぺったんこのはず…………
    え?なんで……?なんでおっきくなってるの?身長はずっと高いし、胸もみんなほどじゃないけど育ってる……うん、おっきくなってよかったね!妹が育ってお姉ちゃんうれしいよ!でもペタンコのままだよ!……ドウシテ……ドウシテ……
    「ただいま~」
    「ミカ様!」
    私はミカ様の胸に飛び込んだ。
    「ミカ!ミカ様!」
    「お~よしよし⭐こわかったねぇ⭐わたしもつかれちゃったからギュッてさせてね⭐」
    私はミカ様の胸で泣いた。

  • 20スレ主23/11/05(日) 09:50:31

    「ミレニアムに行くよ!」
    リアが落ち着いた頃、ミカが言った。
    「ミレニアム……ですか?」
    「条約調整中のゲヘナではなく……ですか?」
    揃って事務官として優秀なこの姉妹は、しごとに関するリアクションは似ていた。身長差のある姉妹が揃って同じ方向に首をかしげているのがちょっと面白い。
    「いやぁ~、ナギちゃん達にミレニアムにも説明してこいって言われちゃって……」
    「でしたら、こちらからミレニアムのセミナーに話を通しておきます……ああ、ミレニアムには彼女が居ましたね……ユウミ、貴女も行ってきなさい」
    さすがミチルちゃん、リアちゃんも優秀だけど、外部との調整に関してはまだまだリアちゃんより上手だ。
    「そう言えば、なんでユウミちゃんも?姉妹揃っていかなくてもリアちゃんだけで十分じゃない?」
    分校とはいえ1人で回せる規格外の事務能力を持つリアちゃんと、その学園のフォーマットになれてしまえば同程度の能力を発揮できるユウミちゃん、過剰じゃないかな?
    「ミレニアムにも優秀な事務員が居ます。
    『早瀬ユウカ』……セミナーの会計です」

  • 21スレ主23/11/05(日) 12:51:00

    リアとユウミの顔立ちは dice1d5=1 (1)

    1~4、そっくり 5、そこまで似てない(二卵性)


    ユウカとは dice1d100=14 (14)

    1ほど似てない、100ほど生き写しレベルで似てる

    5の場合のユウミの顔立ちとは dice1d100=68 (68)

  • 22二次元好きの匿名さん23/11/05(日) 12:52:17

    そっくりさん!

  • 23二次元好きの匿名さん23/11/05(日) 12:53:07

    姉妹はそっくりでユウカとは似てないか
    まぁユウカとは特に何の関係も無い他人だから当然か…

  • 24スレ主23/11/05(日) 16:36:49

    早瀬ユウカ……セミナーで会計を勤めるミレニアムの2年生。生徒会長である『調月リオ』が表舞台に出ることが少ないことから、セミナーの顔役を勤める機会も多い。
    「まぁ……向こうが生徒会長を出さないのですから、こちらから出向くのはホストではないミカ様というのは、妥当なラインですね」

    では、行ってらっしゃいませ。
    そう言って書類一式を持たされて、私達はミレニアムに向かった。

  • 25スレ主23/11/05(日) 21:03:00

    「ミレニアムにようこそ、セミナーで会計を担当している早瀬ユウカです」
    トリニティとは趣の違う校舎に入り、案内の生徒についていくと、セミナーの執務室に通された。
    「ご丁寧にありがとう⭐……へぇ、貴女が早瀬ユウカさん……」
    「えっと…?」
    「ああ!ごめんごめん⭐こっちの話⭐改めて、トリニティ、ティーパーティ所属、パテル分派首長聖園ミカです⭐そしてこっちが……」
    「ぱ、パテル分派事務官、早瀬ユウミ、です!」
    「同じく、パテル分派次席事務官、早瀬リアですよろしくお願いします、早瀬ユウカさん」
    出迎えたユウカと互いに挨拶と自己紹介を済ませる。
    「はい、よろしくおねg…え?早瀬?」
    こうしてミレニアムの早瀬とトリニティの早瀬姉妹が初めて顔を合わせた。

  • 26二次元好きの匿名さん23/11/06(月) 07:11:28

    まあ驚くよね

  • 27二次元好きの匿名さん23/11/06(月) 07:16:11

    いよいよ両者が出会った訳だけども果たしてどうなる…?
    とりあえず仲良くなってくれれば良いな

  • 28スレ主23/11/06(月) 07:31:33

    「え?ええ!?」
    トリニティから来た賓客が付き人として連れてきた事務官が自分と同じ姓だったことに、早瀬ユウカは困惑していた。
    「ふふふ⭐いいリアクション⭐気になることも多いだろうし、学校の用事は置いといて、先ずはアイスブレイクといこうか⭐」
    「え、ええ……そうしていただけるとありがたい……です…」
    「コラコラ~、固い!固いよユウカちゃ~ん⭐今はアイスブレイク中なんだから無礼講でいこうよ~、よきにはからえ~⭐ってね!」
    「(顔役の早瀬ユウカに対して私達を連れていくことで動揺を誘い、ミカ様のペースに巻き込みやすくする……セイア様はまさかこれを見越して?)」

  • 29二次元好きの匿名さん23/11/06(月) 09:22:10

    これリアの身長ってどうだったっけ
    仮に低かった場合はユウカの毒牙に…

  • 30二次元好きの匿名さん23/11/06(月) 10:19:29

    >>29

    低身長つるーんすてーんすとーん

    ユウカに存在しない記憶が流れ始める方に10ドル賭けるぜ

  • 31二次元好きの匿名さん23/11/06(月) 13:14:09

    >>30

    多分お互いに存在しない記憶流れて姉を名乗る不審者と妹名乗る不審者が現れるんじゃないかな

  • 32スレ主23/11/06(月) 18:54:06

    「いやぁ~この子達最近うちの事務室に入ってくれたんだけどさ、スッゴい優秀なんだよねぇ⭐ミレニアムにも数学と会計の鬼才の早瀬さんがいるって聞いてたから、『あれ?もしかして?』って思ったんだけど……じー」
    ミカ様が早瀬ユウカの顔をじっと見つめている。
    「な、なんでしょう?」
    「いやぁ、似てないなぁって⭐」
    「そりゃそうですよ、多分親戚とかでもないですし、でも、同じ名字で事務担当って……ふふ、ちょっと親近感湧きます」
    「お⭐いいねいいね~⭐砕けてきたね~⭐ほら~⭐リアちゃんとユウミちゃんも⭐3人で早瀬トークしてみ⭐」
    後ろで控えてた私達をミカ様が引っ張って、グイグイとユウカさんの前に押し出した。
    「(姉妹…よね?ならここでの話題の最適解は!)ゆ、ユウミさん!リアさん!はじめまして!」
    「は、はい!はじめまして!」「はじめまして」
    「(ここは姉妹であることを話題に!)2人ともそっくりですね!」
    「ええ、産まれたときから一緒の自慢の『家族』です」
    早瀬姉妹の小さい方…リアさんがユウミさんに抱きついた。かわいい。ユウミさんも照れたように頬を染めて頬を掻いている。かわいい。
    「(ここは『姉』を攻める!)ふふ、リアちゃんかわいいですね!ユウミさんが羨ましい、わたしもリアさんみたいな『妹』がいたらなぁ!」
        「「「……………………」」」
    「…………あ、あれ?(な、なんかミスった?)」

  • 33スレ主23/11/06(月) 19:11:03

    家族トークで早瀬姉妹もミカ様も表情が柔らかくなってきたと思ったらそのままの表情で硬直した。
    わ、私……何かやっちゃった?
    そして一瞬怒気を感じて下に目線を下げると……
    「……どうも、改めまして、パテル分派、次席事務官、早瀬姉妹の『姉』の早瀬リアです」
    いい笑顔の早瀬リアさんがいた。
    こ、こっちが姉だった!?やっちゃってた!?
    「ふふ♪ユウミの方がかわいいでしょう?」
    「え、ええと……ま、間違えてごめんない!」
    「そんなこといいんですよ、それより……私の『妹』かわいいでしょう?」
    「は、はい!とってもかわいいです!(絶対気にしてるぅ!?)」

  • 34スレ主23/11/06(月) 19:31:06

    「あちゃー⭐ユウカちゃんやっちゃったね……ユウミちゃん、お茶しながら待とっか?」
    「ええ!?と、止めないんですかミカ様!?」
    止めるっていっても……ねぇ…?
    目の前ではリアちゃんが小さい体から圧を発しながらユウカちゃんに詰めていっている。
    「いいんじゃない?リアちゃんも程度はちゃんと弁えるだろうし、ユウカちゃんもなんか知らないけど悪い気はしてなさそうだし?」
    いや本当になんで体引きながらちょっと口許にやついてるんだろ…?
    「ふふふ♪そうでしょう?そうでしょう?うちの妹はかわいいでしょう?」
    「は、はいぃ、かわいいです……」
    「妹がかわいいのを分かっていただけた所で……今度は私が『姉』であることを理解らせてあげますね?」
    そう言ってリアちゃんはユウカちゃんのネクタイを掴むと、床に向けて引き倒し、そのまま膝に頭を乗せて撫で始めた。
    「え、あの……リア、さん?」
    「ふふふ……そのままでいてくださいね……ユウカさん♪」

  • 35スレ主23/11/06(月) 21:12:16

    小さな体に見合ったちょっと低めの膝枕に頭を預けさせられ、ちょっと肉付きの薄いフニフニとした感触を側頭部に感じながら、ちっちゃなお手々に頭を撫でられる……

    「ふふふ……ユウカさんも大変ですね……2年生ながら、ミレニアムなんていう大きな学校の会計を統括するなんて……」なで……なで……

    先ほどまでの圧はどこへ行ったのか?優しい手付きで小さな手が、髪を鋤くように頭を撫でていく……

    「リア、さん?」

    「いいんですよ……私を『妹』と間違えるほど疲れているんです……学校のお話はおいておきましょう…?今はゆっくり……休みましょう…?」


    その時、わたしの……

    1~3脳内には特に溢れ出さなかったけど熟睡した

    4~10脳内に溢れ出した存在しない記憶

    dice1d10=6 (6)

  • 36二次元好きの匿名さん23/11/06(月) 21:17:23

    溢れ出しちゃったか…
    次の発言で飛び出す言葉によってはいつもの曲流れ出しそう

  • 37スレ主23/11/06(月) 22:01:49

    突如ユウカの脳内に溢れ出した………

          存在しない記憶

    「ふふ、ユウカ♪」 「もお…ユウカったら」

      「こらっ!ユウカ!」「すごいわユウカ!」

    「今日のおやつはユウカの好きなゼリーよ」

    「ふふ♪お昼寝しましょう、ユウカ♪」

       「おやすみ……ユウカ……」


    なに………?これ……?知らないはずの……?暖かい記憶が…?あふれ……?

    頭を撫でる暖かい手の感触と共に知らない記憶があふれ出す。

           「おねぇ……ちゃん…?」

    「ふふ♪なんですか?ユウカさん?」

    知らない記憶だけどまあいいか……今はリアおねぇちゃんの暖かい膝で眠っていたい……

       「す、ストップですっっっ!」

        ズルッ!……ゴンッ!

    「ふぎゃっ!?」

    お膝で眠る幸せを感じていたら突然膝が消えて頭を床にぶつけた。顔をあげると。おねぇty……リアさんを抱えてぷるぷる震えているユウミさんがいた。


    「だ、ダメです!お姉ちゃんは!私のお姉ちゃんなんです!」


    ミカは……

    (1ほど微笑ましく、100ほど羨ましそうに)

    見ていた。

    dice1d100=50 (50)

  • 38二次元好きの匿名さん23/11/06(月) 22:04:16

    嫉妬するユウミ可愛い
    ミカはちょうど羨ましさと微笑ましさの半々ってところか

  • 39スレ主23/11/06(月) 23:00:15

    (ふふふ⭐わたしとリアちゃんははもう『この世で最も親密な関係』すら超えた関係だから、膝枕くらいいつでもできるじゃんね⭐)

  • 40二次元好きの匿名さん23/11/06(月) 23:07:12

    ミカ強い…
    この感じだと普段からしてもらったり逆にしてたりする感じだな

  • 41スレ主23/11/07(火) 08:11:48

    「(ふふふ⭐でも後でわたしも膝枕して貰うじゃんね⭐)あはは、ユウカちゃん、ゆっくりできたかな?」
    「ぁぁ……ぉねぇty……はっ!?し、失礼しました!私ったらあんな……」
    取り上げられた温もりを求めて力なく手を伸ばしてたユウカちゃんに声をかけると、はっとしたように立ち上がって謝ってきた。別にいいんだけど。
    「ふふ⭐いいっていいって!じゃ、お仕事の話しよっか⭐」
    各々席に座り直して本題に入る。今回の併合に伴うミレニアムへの影響について。

  • 42スレ主23/11/07(火) 19:34:55

    「なるほど…つまり、トリニティ及びゲヘナに危険を及ぼすような事態にならない限りは積極的な介入を行わない…ということですか?」
    「う~ん、付け加えるなら、ミレニアム内で強大な武力が見込まれる勢力または遺物が見つかった場合は情報共有の上で協力したい…って所かな?」
    話の内容をまとめたユウカに、ミカが補足を加えた。
    「強力な遺物…ですか……それは、トリニティのバルバラのような?」
    「うん、そうだね。」
    バルバラ……先のアリウスの解放戦線でアリウスのほぼ全軍を相手取り、正義実現委員会の戦力を投入してようやく仕留めた強力な遺産。奴がいなければ恐らくもう少し早く片付いたことだろう。先の戦の概要はミレニアムにも共有されていた。

  • 43二次元好きの匿名さん23/11/07(火) 19:36:55

    これはもしかしてパヴァーヌ2章にトリニティ介入したりしるのかな?
    そうなるとしたらかなり心強いな

  • 44スレ主23/11/07(火) 19:45:31

    「ミレニアムも三大校だからある程度の武力は有るだろうけど……美甘ネルのc&cを除いたら名の通ってる専門の戦闘部隊っていないじゃん?」

    「……まあ、そうですね」

    生徒の純粋な戦力層の厚みは、正義実現委員会とアリウスを擁する現トリニティに劣ることを引き合いに出されて思わず身構えた。

    「ああ!ごめんごめん!別に内政干渉がしたい訳じゃないの!むしろミレニアムには独立した状態を保っていて欲しいの」

    「……というと?」

    「ほら、トリニティとゲヘナって仲悪いじゃない?」

    「……まあ、そうですね」

    「だからお互いにヘイトを向け合って、ゲヘナの一部しか他校に被害出してなかったじゃない…?でも、エデン条約でその構図が変わって、向け合っていた矢印がどこに向くかわからないじゃない?実際うちがアリウスを併合しちゃったし。」

    三大校の内2校が手を組み、その後1つの学校が取り込まれた……合意があったとはいえ、他校にとっては不安を感じさせた。

    「そこにミレニアムも加わるってなったらいよいよ中小規模の学校はこわいじゃない?だから、ミレニアムにはその拠り所になってほしいの」

    崩れかけのパワーバランスについて話し「シャーレはあるけどね」と付け加えて、本意を説明した。


    ユウミ  ???dice1d100=37 (37)

         ???dice1d100=52 (52)

  • 45スレ主23/11/07(火) 19:55:22

    ごめん、2つ忘れた

    ???dice1d100=77 (77)

    ???dice1d100=16 (16)

  • 46スレ主23/11/07(火) 20:09:51

    諜報dice1d100=37 (37)

    セキュリティ構築dice1d100=52 (52)

    電子工作対応dice1d100=77 (77)

    クラッキングdice1d100=16 (16)


    「あ、あの……ミカ様」

    話している途中で横に来たユウミがミカに耳打ちした。

    「ん、なに、ユウミちゃん?」

    「あの……逆探はできなかったんですけど……ここ、誰かに盗聴されてます……」

    「へぇ……」

  • 47二次元好きの匿名さん23/11/07(火) 20:19:48

    盗聴されてるのわかっただけでもユウミ凄いな
    これヴェリタスに指南してもらったら能力が更に伸びそうだな

  • 48二次元好きの匿名さん23/11/07(火) 20:22:12

    ミレニアムで盗聴をするだって!
    一体誰の仕業だ!(すっとぼけ)
    早く犯人を探さないと大変だねコタマ!!

  • 49スレ主23/11/07(火) 20:45:37

    「そっかぁ……ま、いっか⭐聞かれて困ることじゃないし⭐」
    「な!?……え!?ちょ、ちょっと、いいんですか!?」
    あっけらかんと言ったミカに、自分の本意では無かったとはいえ、ミレニアムとしては無礼を働いた形になったユウカは慌てていた。
    「いいのいいの⭐諜報くらいトリニティの学内でもでもあるし⭐危機意識があって結構結構⭐」
    ケラケラと笑って答えるミカにユウカは困惑していた。
    「ああ、だけど…うちの子達に手ぇ出したら……
          分かっているよね?」
    ユウカではなく、盗聴していた誰か達に向かってミカが言った。

  • 50スレ主23/11/07(火) 22:41:39

    「っ!」
    ミカが発した圧に、ユウカは息を呑んだ。
    よく言えば鷹揚…悪く言えば軽い言動をとっていたミカが露にした威圧感……それは今日会ったばかりのユウカを萎縮させるには十分だった。
    「……ミカ様、盗聴していた内の1つが消えました……」
    「あ、そう……ありがとう、ユウミちゃん」
    手元の端末を確認したユウミがミカに伝えると、威圧感を引っ込めた。
    「っ!…………っはあ……はぁ…」
    「……ああ、ごめんね?ちょっとびっくりさせちゃったかな?」
    「い、いえ……こちらこそとんだ無礼を、申し訳、ありません……」
    息も絶え絶えに謝罪するユウカに、ミカはにこりと笑った。
    「だいじょうぶ⭐ユウカちゃんには怒ってないよ?お話の続きしよっか⭐」
    ユウカの息が整ったのを確認してからミカが話を再開した。

  • 51スレ主23/11/07(火) 23:07:00

    「まあ、ちょっとした提案なんだけど……ミレニアムの戦力……ちょっと増強しない?」
    「……というと?」
    「いやぁ~、恥ずかしい話なんだけどね?アリウスの生徒全員トリニティで受け入れたはいいんだけどね?長いこと自治区に籠ってた子達だからさ、悪い大人に騙されないか心配で、なかなかバイトの許可出せないんだよね……」
    「……なるほど、それでうちの方で傭兵として雇わないかってことですか?」
    「うん、まあ、そうだね。戦闘訓練はしっかりしてるし、素直な子達だから、報酬分はしっかり働くはずだよ?」
    研究色の強いミレニアムに戦闘部隊を雇うのは悪くない選択ではないか?
    「因みに……報酬はどれくらいで?」
    「う~ん、実際に傭兵としての実績はないから、よっぽど無茶な値段じゃなかったら相談にのるよ?まあ、ゆっくりでいいから、そっちの生徒会長さんとかと話してみてよ」
    その後幾つか話して、その場はお開きになった。

    「……よろしかったのですか?」
    「ん~?何が?」
    「まだ盗聴があったようですが?」
    「ああ、だいじょうぶでしょ?たぶんミレニアムであのまま盗聴続ける胆力有るのなんて会長さんかc&c、後は『全知さん』くらいでしょ?」
    そうしてミカ達はトリニティに帰っていった。

  • 52二次元好きの匿名さん23/11/07(火) 23:42:30

    こういうことできるあたりミカも立派なトリニティ

  • 53二次元好きの匿名さん23/11/07(火) 23:47:33

    ミカさんが覇王色を!?

  • 54二次元好きの匿名さん23/11/08(水) 06:56:18

    うちの子というだけありさすがはアリウスの母ミカ様だ…覚悟が違う

  • 55二次元好きの匿名さん23/11/08(水) 10:12:20

    カリスマすげぇ

  • 56スレ主23/11/08(水) 19:31:07

    ─元一般アリウス生26の独白─
    わたしは元アリウス生徒……ジローちゃんとでも呼んでほしい。
    わたしには後悔していることがある。それは事務長…今はパテルの次席事務官をしている早瀬リアの誘いを断った事だ。
    事務官やらないか?と聞いてきたリアの誘いを、わたしは悩んだ末に断った。アリウスでは滅多に手に入らない甘味の支給。非常に魅力的なそれに、同時に誘いをかけられた3人はホイホイついて行って、当時リアが担っていたアリウスの業務の6割を3人でやらされるはめになっていた。
    時々差し入れられる菓子を食べているのを見ては羨ましくなったが、その時は仕事の量で敬遠していた。
    しかし、いざトリニティに襲撃をかける時になって、わたしは後悔した。
    銃から弾が出ずにトリニティ生から追いかけ回され、仕掛けられた罠にかかって顔面を板で打たれ、アズサの扇動に乗っかってバルバラに突撃して吹き飛ばされた。
    最後のはちょっと楽しかったが、わたしは事務職を甘く見たことを深く後悔した。今は再び誘いをもらい、トリニティ所属の事務官として、万魔殿に派遣されている……。

  • 57スレ主23/11/08(水) 19:40:36

    「キキキッ……ティーパーティーの狐め……酷い目にあった……おい、こんな書類は風紀委員にでも預けておけ、元々向こうから始めていた事だ、いい嫌がらせになる」
    事務関係の書類を……押しつける…?
    わたしは恐怖した。事務仕事を一部の人間に押し付ける恐ろしさを身を持って知っていたからだ。

    「書類仕事なら手伝います!万魔殿の情報も全部流します!だからどうか!どうか命だけはお助けください!?」
    「え……なに…?」
    風紀委員会についてわたしは初手で土下座を敢行した。バルバラに突っ込むのに比べたら簡単な事だった。
    この後、ヒナ委員長についてきてもらって、マコト議長の尻を蹴り飛ばし、横で見張りながら共にエデン条約の書類を作成した。

  • 58二次元好きの匿名さん23/11/08(水) 19:43:23

    事務横流ししてた結果アレだったからなぁwトラウマにもなるか

  • 59スレ主23/11/08(水) 20:29:10

    さっきカップ数を計算できるサイトを見つけて、リアの数値で計算したら、トップアンダーの差がおよそ1,8cm……つまり単行本くらいの厚さしかなくてカップ数も出ませんでした……。

    流石にかわいそうなのでちょっとだけ3サイズをいじります。

    B67 +dice1d3=1 (1)

    W61 -dice1d5=4 (4)

    H66 +dice1d3=3 (3)


    因みに、妹のユウミちゃんは育ってもAでした。

  • 60スレ主23/11/08(水) 20:35:16

    >>59

    B68W57H69になりました。

    辛うじてAAAカップになりました!

    文庫本3冊分くらいです!

  • 61二次元好きの匿名さん23/11/08(水) 20:37:04

    良かったねリア…
    でも周りがでかいから結局気にしそうだな…

  • 62スレ主23/11/08(水) 22:48:37

    「…………(ムスゥッ)」カタカタかちかち……
    「…………」カタカタパラパラ
    「…………(ムスゥッ)」カタカタダカダカ!
    「…………はぁ、何で機嫌悪いんですか?」
    ミレニアムから帰ってきてから妙にむすっとした顔で仕事をするリアに、パテルの事務長である矢向ミチルは声をかけた。
    「……別にぃ……何でもありません……」
    「横で機嫌悪そうにされると目障りなのでさっさと言いなさい」
    濁そうとするリアの言葉をバッサリ切り落とす。
    「…………あまり役にたてなかった」
    ポソリとリアが言った。
    「…………ミレニアムの件の報告書なら相変わらずいいできでしたが?」
    「……ミレニアムにいる間……ユウミの方がミカ様の役にたってた……」
    ミレニアムでの会談中、妹のユウミが盗聴を探知し、自分の主人であるミカの役にたったことに、リアは誇らしさと同時に、その場で書類を作成することと会談中の警護役を兼ねることしかできなかったことに、不甲斐なさを感じていた。
    『……リアはできているのに……』
    「(まったく、この姉妹は……)はぁ……」
    お互いを誇りに思っているくせに妙なところで互いに劣るところを不甲斐なく感じている姉妹に、ミチルはため息をついた。

  • 63二次元好きの匿名さん23/11/09(木) 00:34:28

    ちょっと成長した(つるーんすてーんすとーんのまま)

  • 64二次元好きの匿名さん23/11/09(木) 10:17:11

    保守

  • 65スレ主23/11/09(木) 10:25:24

    「はぁ、まったく、しようがないですね……」
    席を立って、不貞腐れてデスクに突っ伏した副官の側に行き、頭に手を載せた。
    「なんですか?……下手な慰めなんて要りませんよ……ミカ様ならともかく……」
    この……
    「……まったく、本当にかわいくないですね」
    「ミカ様がかわいいって言ってくれるしユウミがかわいいからいいです」
    「まったく、十分な能力は備えてるのですから、しゃんとしなさい。」

  • 66スレ主23/11/09(木) 18:11:19

    「わたし……ちゃんと仕事できてるんですか?」

    「ええ、私の後任に推したいくらいには」

    「役にたててる?」

    「ええ、わたしもミカ様も頼りにしてます」

    ポツポツと話すリアにこちらも返していると、ムクリと起き上がって両腕を開いてこちらを向いた。

    「ん、(ハグ要求)」

    「……なんですか?」

    「わたしがお仕事がんばってるならハグして……ん!(ハグ要求)」

    「はぁ……」

    「前より役にたってるならハグして!ん!(要求)」

    駄々をコネ始めそうなリアにわたしは……

    dice1d100=76 (76)

    20以上でハグ

  • 67スレ主23/11/09(木) 19:03:09

    「まったく……」ギュッ
    「!」
    「仕方ないから少しだけしてあげます」
    背中に腕を回して抱いてやると、リアもおずおずと腕を回して抱きついてくる。身長低い彼女を抱くと、自然と胸に顔を埋めさせることになるが……なるほど……
    「……ふわぁ……!」
    胸元で感嘆の息を漏らすちっこくて平坦な副官はミカ様の言うとおり、妙に収まりがよく、抱き心地がいい。
    「ふわぁ……!頭も撫でて!(グリグリ)」
    「まったく……仕方がないですね……」
    「わあぁ……!」
    図々しくも犬猫のようにグリグリと頭を擦り付けながら頭を撫でるのをねだられるままにしてやってしまった程度にはいい抱き心地だった。
    その後リアはニッコニコで仕事を再開した。

  • 68二次元好きの匿名さん23/11/09(木) 19:10:24

    リア可愛い…

  • 69二次元好きの匿名さん23/11/10(金) 05:55:39

    かわいい

  • 70スレ主23/11/10(金) 07:31:12

    「ただいま」
    「…………(ムスッ)」
    「ユウミ?帰りましたよ?」
    「…お帰りなさい(ムスゥッ)」
    自室に帰ると、今は同室になっているユウミがムスッとしていた。…………姉の次は妹ですか……
    「…………」
    「…………(トン…グリグリ)」
    洗面所で手を洗っていると、背中に頭を当てられ、グリグリと押しつけられる。
    「わたし……今日はがんばりました……」
    「ええ……よくがんばりました……」
    「だからわたしともバグしてください……」
    「見てたんですか?……仕方ありませんね……」
    ユウミの方を向いて抱き締める。するとおずおずと、姉と同じように手をまわして抱きついてくる。姉より身長が高い彼女は、胸ではなく肩にアゴをのせてすりすりとすり寄ってくる。姉よりも妹の方に妙に懐かれてしまっている……そして、私もそれを悪く思っていないのはなんなのだろう……
    「……撫でてください」
    「はいはい……」
    「いっぱいほめてください……」
    「はいはい……今日はとてもがんばりましたね……ユウミは偉いです……」
    「……とってもつかれたので、きょうはいっしょにねてください……」
    「はいはい……特別ですよ?」
    「……えへへ」
    ユウミを抱き締めたまま布団を被る。ユウミはモゾモゾとしばらく動いた後スヤスヤと寝入ってしまった。
    「まったく……どうしてこの姉妹は……揃って優秀なくせにこんなにも自信なさげにすり寄ってくるんでしょう……」
    リアはミカ様が何とかするでしょう……姉の方は主に放り投げて、矢向ミチルは眠りについた。

  • 71二次元好きの匿名さん23/11/10(金) 07:38:54

    かわいい

  • 72二次元好きの匿名さん23/11/10(金) 07:41:49

    姉妹とも仲良くて幸せそうで良いな…
    今までが今までだったしこれから思う存分幸せになってくれ…

  • 73スレ主23/11/10(金) 19:08:44

    最初入れようかと思ってたけど没にしたナギサ様の活躍シーン

    トリニティの遺跡地区の方で大きな爆発が起きた。
    「さて、皆さん……アリウスの生徒さん達から実弾演習の的をいただきました。赤くてよく見える的です」
    ナギサの声に応じて砲兵部隊が動きだし、射角を調整し、準備を整える。
    「今しがた合図に花火も頂きました……では、返礼として、我等の砲撃……戦場の神の一手を披露致しましょう……」
    ナギサが手を挙げる。
    「目標!アリウス自治区!砲兵隊、斉射用意!
    ………………ってぇ!」
    その日、アリウスは火の海に沈んだ……

    全部終わってしまうのでやめました。

  • 74スレ主23/11/10(金) 21:18:08

    ─遭遇!黒くてデカイやつ─

    「…わあぁ…………」ガタガタッ
    その日、書類を届けに向かった先で出会った相手に、リアは恐怖した。
    自分よりずっと高い身長、片方で自分をすっぽりと覆ってしまえそうな黒くて大きな翼……そして……
    「ふむ……はい、確認が終わりました。このままでお願いします」バルンッ!
    「は、はい……お手数おかけしました……」
    (デッカ……!??ナニあれ!?ナニあれ!?あんなにおっきいのしらない!?)ガタガタ!……ジワァ
    正義実現委員会副委員長、『羽川ハスミ』……彼女の規格外の体躯…特に胸部のそれ、リアは自身の理解の及ばないそれにおののき、目尻に涙を浮かべた。
    「ど、どうしたのですか!?」
    涙目になったリアに、ハスミは慌て出す。
    「ハスミさーん!訓練終ったッス!……!?ちょっとハスミさん!うちの事務官いじめないでほしいっす!」ギュッ!
    「!?……わぁぁ(泣)」
    そんなタイミングで訓練から帰ってきたキョウカは、涙目のリアを見て勘違いし、庇うために抱きしめたが、後輩のもつ自身のとは違う豊満なそれに、リアはついに泣き出した。
    「ち、違っ!?わたしはそんなことしてません!」
    「じゃあなんでリアちゃんパイセン泣いてるんすか!?責任もって慰めてほしいっす!」
    そう言ってキョウカはリアの脇に手を入れて抱え、ハスミに突き出した。
    「ほら!抱きしめて!頭撫でて慰めるっす!ミカ様はいつもそうしてるっす!」
    「うわあああぁぁん(泣)」
    自身のちょっと恥ずかしい秘密を暴露されてリアがさらに泣く。
    「うっ……わ、わかりました……(ギュッ)ほら、よしよし……」
    「」
    頭部を埋められ、側面どころか後頭部まで覆われる未体験の感覚に、リアは意識を落とした。
    「ヤッホー⭐リアちゃんキョウカちゃん、ほどほどに働いてr……なにごと?」
    ミカが来て、事情を聞いたことで事態はやっと終息した。

  • 75スレ主23/11/11(土) 07:51:24

    「なぜあの娘を手放したのだ?」
    双頭の人形が軋みを上げながら問いを投げた。
    「……というと?」
    「早瀬リアのことだ……対価を求めたとはいえ……お前の技術の一端を授けたのだ……なのになぜみすみす逃すような真似をする?」
    『ゲマトリア』、悪い大人の集団。かつてアリウスを支配したベアトリーチェが所属する組織で、2人の異形が話し合っていた。
    「彼女の持つ神秘の研究は一定の成果を上げた。故にこれ以上追求する必要が無くなった……それだけのことです。」
    「ならばなぜ抽出した神秘を還したのだ?正式な契約による取引で引き剥がした神秘だ……有用な研究素材ではないか!」
    デスクに肘を突き、手を組ながら淡々と答える黒服に、マエストロがさらに問いを投げていく。
    「『逆転』と『反逆』裏返すことに近い概念だ、『恐怖』の研究に使えたのではないか?」
    生徒のもつ神秘はゲマトリアにとって重要な研究対象だった。なのになぜ手放したのか……。
    「だからこそです……彼女は、下に置いておくだけで不安要素に成りえる……」
    「……というと?」
    「彼女の神秘は、格はさほど高くはありません。ホルス等とは比べるまでもない……ですが、自身を抑圧する上位者に対しては非常に高い効力を発揮する……それはベアトリーチェが身を持って示してくれました」

  • 76スレ主23/11/11(土) 07:59:57

    ベアトリーチェに撃ち込まれた5発の弾丸。それはあの場にいたリアよりも格上の神秘をもつものの攻撃と比しても遜色ないどころか上回るダメージを与えていた。そして……
    「あなたもご存じでしょう?ベアトリーチェの現在を……」
    「ああ、お前が生命の保護と引き換えに能力を封じる契約を結び、幽閉しているのだろう」
    ベアトリーチェの現状について口にしたマエストロ。だが、黒服は否定した。
    「いいえ、それは正確ではありません……私は彼女の能力を封じていません。」
    「ではなぜ?奴はおとなしくしているのだ?」
    「動けないからですよ……早瀬リアの神秘に蝕まれて……彼女の神秘は、長く下に置いておけば置いておくほど、反感が深ければ深いほど効果を発揮する……10年近くこき使って反感を買い続けたベアトリーチェにはさぞきいているのでしょう。彼女の神秘は、我々大人との相性が非常に悪い……」

    「彼女には……暖かく、彼女を虐げない者の下で大人しくしていただきましょう……彼女の反感が我々に向かない為にも……期待していますよ……聖園ミカ……」

  • 77スレ主23/11/11(土) 13:20:56

    ティーパーティー執務室
    「リア……本当に私が出ていいのだろうか?アリウスの長ならアツコや今回の首謀者のお前の方が……」
    トリニティのセーラー服に白コートを羽織った錠前サオリが扉の前で狼狽えていた。
    「わたしはパテル所属ってことになってるし、姫ちゃんは辞退したでしょ?いいかげん覚悟決めなよ」
    『アリウスはこれから変わるんでしょ?なら生徒会長は血縁から選ばない方がいい』とアツコは言っていた。
    「(コンコン)パテル分派所属、早瀬リアです。錠前サオリをお連れしました。入ります。」
    「ちょっと待て!まだ心の準備が!」
    無情にも扉が開かれ、リアはさっさと中に入ってしまった。サオリは開かれた扉の手前に取り残された。
    「やあ、よく来てくれたね錠前サオリ」
    ティーパーティーホスト、百合園セイア
    「さあ、どうぞ掛けてください」
    フィリウス分派首長、桐藤ナギサ
    「久しぶりだね、サオリ……あ、リアちゃん紅茶お願い⭐」
    パテル分派首長、聖園ミカ
    トリニティ総合学園の首脳陣がこの場に集っていた。
    「はい!ミカ様!」
    頼りのリアは茶を淹れに行ってしまった。
    錠前サオリは覚悟を決めて椅子に腰掛けた。

      「『アリウス分派』首長の錠前サオリだ」

  • 78二次元好きの匿名さん23/11/11(土) 21:51:30

    これで、アリウスの居場所もしっかり出来上がるのかな?

  • 79スレ主23/11/12(日) 08:19:26

    「さて、今日君を呼んだ訳だが……」
    名乗りを上げたはいいが、未だ代表という立場に慣れていないサオリは、何を聞かれるのか戦々恐々としていた。
    「セイアちゃ~ん⭐」
    「ふふ……わかっているさミカ、まずはアイスブレイクといこうか?ナギサも、それでいいかい?」
    「ええ、かまいません」
    ナギサが了承したタイミングでリアがお茶のサーブを終え、ミカの後ろに控えた。
    「さて……最近どうだい?」
    「さ、最近とは?」
    「セイアちゃ~ん……話題の振り方が雑だよ⭐」
    「ミカさん、セイアさんはあなたからさんざん『話が長い』『回りくどい』って言われたから短く端的にしようとがんばったのですよ? 」
    「…………すまないね、私もアイスブレイクというものにはなれてないんだ」
    不貞腐れたように言うセイアに、サオリは思わず笑った。
    「まあ……その、なんだ……最近は
    何か嬉しいことや楽しいことはあったかい?」

  • 80スレ主23/11/12(日) 08:36:23

    「セイアちゃん、娘と話すお父さんみたいだよ?」
    「ミカさん!うるさいですよ」
    「ちょっとナギちゃん!アイスブレイクでうるさいは禁句だよ!」
    「ミカ、うるさい」
    「セイアちゃん!?」
    いつになく端的すぎるセイアの罵倒にミカが驚いたような顔をした。
    「リアちゃーん!ナギちゃんとセイアちゃんがいじめるー!」
    「はいはい、セイア様も慣れないなりにがんばっているのですから、ミカ様は少しお口にチャックしましょうね」
    「うわーん!リアちゃんまで!なんかミチルちゃんみたいになってるよぉ!」
    自分の従者であるリアに泣きつくも、お口チャックを言い渡された。
    「……っ!っ!…っぷ、ははははは!」
    「ふふ……」
    「ようやく笑ってくれましたね」
    声をあげて笑うサオリに、セイアとナギサが微笑んだ。

  • 81スレ主23/11/12(日) 16:41:31

    「それで?トリニティでの暮らしはどうだい?」
    セイアが微笑みながら聞いた。
    「ああ、温かい食事と寝床に、毎日風呂にも入れる……夢のようだ……皆感謝している」
    サオリが深く頭を下げた。ミカの後ろに控えたリアも同時に頭を下げていた。
    「それは良かった……我々も法整備を進めた甲斐があるよ」
    「よければ、もう少し話してくれますか?たとえば……サオリさんのお友だちのこととか?」
    「ともだち……ああ、正実のツルギには世話になっている。あとはシスターフッドのサクラコにもよく世話になってるよ。2人ともいいやつだな」
    「「「!?」」」
    まさかの人物、正義実現委員会委員長『剣先ツルギ』、シスターフッド首長『歌住サクラコ』、どちらも一般生徒からは何かと恐れられている癖のある生徒だ……まさかその2人を真っ先に挙げるとは……

  • 82二次元好きの匿名さん23/11/12(日) 17:06:51

    サオリその二人と友達なの凄いな…
    一体どんな経緯で仲良くなったんだろう?

  • 83二次元好きの匿名さん23/11/12(日) 17:37:20

    >>82

    ツルギは戦って少年漫画みたいな青春した後に一緒にスイーツ食べに行ってツルギの憧れの青春したとか

    サクラコは最初は昔の聖徒会のイメージと契約で昔のシスター利用しようとしてたから嫌われてるだろうと思ってたけどサオリ純粋だから怖がられていつもみたいに誤解をとこうとしたサクラコを信じて嬉しくなったサクラコに懐かれたとか。

    周りからはサクラコ様が早速アリウスの首長を取り込んでると思われてる。

  • 84二次元好きの匿名さん23/11/12(日) 17:40:07

    なるほど確かにありそう
    ツルギと青春するサオリ良いな…
    …サクラコ様はいつもの顔浮かべてそうだけども

  • 85スレ主23/11/12(日) 19:25:55

    「ツルギは正実の訓練に参加したときによく食事に誘ってくれるんだ。この前はケーキを食べに行った。サクラコとはアツコを迎えに行ったときによく話すんだ。アツコは教会周りに花を植えさせてもらっているからな。私やアツコだけでなく他のアリウス生にも目をかけてくれているんだ……本当にありがたい。」
    嬉しそうに語るサオリを、ティーパーティーの面々は困惑半分微笑ましさ半分のなんとも言えない表情で見ていた。
    「な、なるほど……馴染めているようでなによりだ」
    「ミサキは救護騎士団からアレルギーの薬を処方してもらってから花粉症に悩まなくてよくなったし、ヒヨリも一緒に菓子を食べに行く友達ができたみたいで毎日楽しそうだ……本当にありがとう。」

  • 86スレ主23/11/13(月) 06:52:00

    「アズサは……最近はマイと仲がいい。元アリウス生同士なこともあるが……なんといったか……?ももフレンズ?というキャラクターを教えてくれた生徒がいて、その伝で仲良くなったとか……ああ、そうだ、ヒフミだ。今日も3人でイベントに参加するそうだ」
    スクワッドの中でも先にトリニティに来ていたアズサ……天然気味な彼女も友達ができたことをサオリは喜んでいた。
    「!?ひ、ヒフミさんと……おでかけ……?」
    「ナギちゃん、しっかり」
    ……ナギサ様がなぜか動揺していたけど、まあ些細なことだろう。

  • 87スレ主23/11/13(月) 18:24:30

    ああ、本当に楽しそうだ……
    穏やかな顔で自分や元アリウスの生徒たちのことを語るサオリに、ティーパーティーの面々はたしかな満足感を感じていた。
    「ありがとうサオリ、よくわかった」
    よくわかった、という言葉にサオリは疑問符を浮かべた。
    「なにがだ?」
    「すまないね、アイスブレイクとは言ったが……実は君達の近況こそが本題の一つだったんだ」
    「なっ!?」
    サオリが驚きの声をあげた。
    「えへへ、ごめんねサオリ⭐」
    ミカがチロリと舌を出した。

  • 88スレ主23/11/13(月) 18:52:06

    「実はね……私たちも不安だったんだ。リア達から助けを求められ、ミカからの直訴があってやらねばならないと思って、君達アリウスをトリニティに引き入れて、一緒に生活させていたが……これは我々の自己満足なのではないか?居たくもないところに縛り付け、君達の幸福を阻害しているのではないかと……救ったという自己陶酔に浸っているだけなのではないかと……」
    「すまない」
    うつむき加減で言うセイアをサオリが手をあげて制した。
    「……もう少し短く頼む」
    「お⭐そうじゃんね!セイアちゃん、30文字以内でよろしく⭐」
    言いにくそうに言うサオリに、ポカンとしたセイア、そこにミカがのっかった。
    「……ちゃんと楽しんでくれてるかわからなくて不安でした。」
    「なるほど、それならば杞憂だ。我々はこの上なく満足している。」
    サオリが返答し、リアも深く頷いた。

  • 89二次元好きの匿名さん23/11/13(月) 18:53:21

    サオリ達楽しく過ごせてるみたいで良かった…
    どんどん幸せになってくれ…

  • 90スレ主23/11/13(月) 21:30:45

    「ところで……2つ相談を預かって来てるんだが」
    先ほどまで自信を持って自分達は幸福だと言っていたサオリだが、おずおずと言いにくそうに切り出した。その様子に皆首を傾げる。
    「なんだい?君達はもう我々の同胞なのだから遠慮無く言いたまえよ」
    「その……そろそろ働かせてくれないか?よくしてもらえるのはありがたいが……何も還せないのではこちらもいたたまれないんだ……」
    切実に言うサオリの相談にリアも思い当たることがあった。リア達潜入組やサオリのような一分のアリウス達は自分の得意分野を生かしてトリニティ内の仕事にありつけていたが、みんながみんなそうであるわけではない……アリウスの専門と言っても良い戦闘に関わることを生業とする正義実現委員会……パワーバランスと予算を考えるとこれ以上の受け入れは厳しかった。その上そこで稼ぐことができるお金は元はトリニティの予算。学費をまだ納めていないアリウス組としては、学外で稼いで学校にお金を入れたいと思っていた。
    「ふむ……その事か……それなら、ナギサ、ミカ、例の件はどうなっている?」
    「ミレニアムには今検討してもらってるよ⭐」
    「ゲヘナも、正式な採用については検討中ですが、風紀委員会の空崎委員長からは是非送ってほしいと返事を頂いています」
    「ふむ……そうか……リア、各校に派遣中の事務員からの報告はどうだい?」
    以前から少しずつ動いていた各校との調整が、少しずつ実を結びはじめていた。
    「はい、ミレニアムは会計の早瀬ユウカ氏の方で、試しに1ヶ月4名ほど雇う予算を組んで頂いて居ます。ゲヘナの風紀委員会からの要請を受けて、万魔殿の方で10名を1ヶ月雇う予算を確保しています。……新しい事務員…なかなか筋がいいです。ヴァルキューレですが…………」
    つらつらとあげられるリアからの報告に、ティーパーティーの面々は笑みを深め、サオリは状況が飲み込めず、困惑していた。
    「こ、これはどういう?」

  • 91スレ主23/11/14(火) 08:13:03

    「ああ、校外での活動については既に他校と調整中だったのさ。」
    「何人かのアリウス生から、各分派の事務室を通して要望があがっていたので、各校と調整だけは進めていたんです」
    トリニティのティーパーティー、かつて自分達が戦争を仕掛けようとした相手は、傘下に入って生活を共にしてなお想定を超えてきていた。

  • 92スレ主23/11/14(火) 19:47:08

    「さて、ひとまずゲヘナとミレニアムには試用で受け入れてもらえるように財源の確保をしてもらっているが……どうだい?受かるかい?サオリ」
    試すようにこちらを見て笑うセイアに、私は背筋にぞくぞくとしたものが走るのを感じた。答えなど決まっている。
    「ああ、感謝する。その話、アリウスが引き受けよう」
    「あくまでも試用だ……その後は君達次第だが……いいね?」
    「勿論だ。いつまでもおんぶにだっことはいかない……ここから先は、我々の手で切り開く!」
    サオリの力強い返答に、皆が破顔した。

    「所で、もう一つの相談というのは?」
    「ああ……その、だな…………特に上級生なんだがな…………」
    相談内容が上級生に関わることだということに、『まさか統合に乗り気でない連中から何かされたか?』と緊張が走った。
    「……その、気にかけて貰えるのは有り難いんだが…………毎日世話をやかれて可愛がられるのは恥ずかしい、という相談が多数上がっていてな……とくにパテルの上級生に多いんだが…………」
    ミカは目線を逸らした。リアも目線を逸らしてわざとらしく書類をまとめはじめた。
    「その……私も少し……この成で世話をやかれるのは少し…………」
    ナギサとセイアは会議の前に自分達に会いに来た3年生の生徒達を思い出した。
    『アリウスの子達は大丈夫ですか?』『サオリさんは純粋だから、あまりいじめないであげてくださいね』『サオリさんはすぐに信じてしまうから心配だわ…』
    「…………ミカ」
    「…………え~っと⭐…………ぜ、善処するね⭐」
    おそらく2つ目の相談は無理である。

  • 93スレ主23/11/15(水) 07:34:33

    「では、失礼する」
    「ああ、期待しているよ」
    セイア達に見送られたサオリは、今後の予定を詰めるためにとミカから言付かったリアを連れて執務室を出た。
    「………………っし!」
    しばらく天井を仰いで立ち尽くした後、サオリは小さく手を握りしめた。リアはその姿にクスリと笑った。
    「お疲れ様、錠前サオリアリウス分派長」
    「お前もよく普段からあそこに居られるものだな、早瀬リアパテル事務次長」
    お互いにからかうように役職をつけて呼びあった。
    「くふふ……」「くくく……」
    「「く……あっはははははははは!!!」」
    そして二人揃って声をあげて笑いはじめた。
    「いやぁ!最初にしては言い仕事だったよサオリ」
    「このこの!」と肘で腹をつつきながらリアが言う。
    「お前こそやってくれたな!手筈が整ってるなら教えてくれればいいだろう?」
    サオリも屈んでリアの肩に手を回し、抗議がてら脇腹をボスボスと叩いた。
    「その方がミカ様達の狙いどおりに進むんだから仕方ないだろ?それよりも、お膳立てはしてやったんだから気張りなよ?サオリ」
    「ああ!お前たちの予想を超える成果を見せてやろう!」
    真面目な話も交えつつ、二人でわちゃわちゃしている。この二人、アリウス時代はベアトリーチェから与えられた立場上あまり関わらなかったが、どちらも『家族』を大切にしていたため、相性は良かった。

  • 94スレ主23/11/15(水) 19:24:12

    サオリは派遣メンバーに

    1~7入る

    8~10入らない

    dice1d10=2 (2)

  • 95スレ主23/11/15(水) 21:34:54

    「で、サオリ?これからどうするのさ?」
    「ああ、先ずは派遣するメンバーの選定だ。条約を結んだ同盟関係のゲヘナだ……今後のためにも慎重にいかねばな……」
    アリウス分派最初の対外仕事。ある意味、ここの働きによってアリウス分派としての方向が決まるとも言えた。戦闘訓練を生かした傭兵のような方向にいくのか、工作技能をいかしてレッドウィンターの工務部のような自治区内外のインフラに関わっていくのか、はたまた全く別の方向にいくのか……
    「まあ……今回の依頼元は風紀委員会だからね、そっちに合わせて選べばいいよ…………ところで、ミレニアムは?」
    先ほどゲヘナのことを話したが、ミレニアムについては触れていないサオリにリアが聞いた。
    「ん?ああ、ミレニアムか、それなら……
       私を含めたスクワッドが出る」

  • 96スレ主23/11/15(水) 22:30:45

    「はいぃ?」
    聞き間違えだろうか?今、ミレニアムにはスクワッドが行くと言ったか?
    「ゲヘナの方は……そうだ!アズサに任せよう!バルバラを相手に部隊を指揮したあいつならきっとうまくやる!ヨシッ!」
    「『ヨシッ!』じゃないが?何分派の長が直々に動こうとしてんの?」
    リアがツッコミをいれるとサオリは不思議そうに首を傾げた。
    「?分派の長が動いてはいけないのか?ミカはアリウスに一人で来ていたじゃないか」
    「うぐっ……」
    ミカ様を引き合いに出されると返答しづらい。ミカ様は基本的には分派の長としてはわりとダメな部類だけどいざというときの動きで帳消しにしてる所がある。
    「……いや、とくに条約も何もないミレニアムには首長が直々に出向いて誠意を見せた方がいいのか?」
    「だめ……だったか?」
    肩を落とすサオリに、リアはため息を吐いた。
    「わかった……フォローはこっちでするから思い切りやってみなよ、サオリ……」
    「ああ!やってみせよう!」

  • 97スレ主23/11/16(木) 08:44:31

    書類作業中、デスクの角に置いていたスマホが着信音を鳴らしたのに気付き、ユウカはスマホを手に取った。
    「先生、ちょっと電話してきます」
    "ん?ああ行っておいで"
    先生に断りを入れて部屋の角に行って電話に出る。
    「はい、早瀬です」
    「はい、こちらも早瀬です。久しぶりですね、ユウカさん」

  • 98スレ主23/11/16(木) 20:02:15

    「久しぶりですね、ユウカさん。」
    電話の主は早瀬リア、トリニティ所属の事務官で、同じ苗字なこともあり、仕事の内容も近いことから、彼女の妹のユウミさん共々仕事したり、そのついでに遊びに行ったりするなかだ。
    「今回の派遣受け入れの件、無理を言ってすみません」
    用件はトリニティに加入した生徒の、外部依託警備部隊への採用についてだった。
    「いえ!こちらこそありがとうございます!でもいいんですか?弾薬や滞在中の拠点の提供はこっち持ちになるとはいえ、あんな値段で受けてもらって……」
    相談の結果決まったミレニアムから支払う報酬は一般的なオートマタの警備員に支払われる給料と大差ない程度……より頑丈で、戦闘訓練を積んだ生徒に払われる報酬としては安いものだった。
    「いいんですよ。あの子達にとっては貰えるだけでも喜ばしいことですから……もし、ユウカさんがもっと出してもいいと思うなら色をつけてあげてください。」
    派遣される生徒は4人……どの程度の人員を送るかはトリニティに任されていた。
    「ああ、そうそう、実はアリウス分派の首長が張り切っていまして」
    「あ、首長さん決まったんですね」
    『アリウス分派』この度トリニティに取り込まれた生徒たちの寄り合い的派閥。これまで決めあぐねていた首長がようやく決まったらしい。
    「其方に、首長直々に出向くそうですよ?それも子飼いの精鋭を連れて」
    「は?」
    どうやらとんでもない人が首長になったようだ。

  • 99スレ主23/11/16(木) 20:25:34

    「はい、はい……では詳細は後程……」pi…
    電話を切ったユウカはへなへなとその場に座り込んでしまった。
    "だ、大丈夫かい?ユウカ"
    「ああ、先生……大丈夫です。ちょっとトリニティとしてた取引で予想外のことがあって……」
    『トリニティ』それは、つい最近あったエデン条約の際に大きく変わった学校の名前だった。
    "ああ!この前大変だったよ"
    アリウス分校並びにゲマトリアのベアトリーチェが起こした一件は、先生が大人のカードを使うまでもなく、この事態を予期して備えてきた生徒たちの手によって解決された。先生はシャーレとしての介入権限を貸した形になり、表向きはエデン条約を契機に分校を統合したことになっていた。

  • 100スレ主23/11/17(金) 08:00:32

    "それで?なにがあったんだい?私でよければ相談にのるよ?"
    先生が心配そうに尋ねると、ユウカは少し考えてから話し始めた。
    「う~ん、実は、ミレニアムの外部依託警備部隊に、トリニティの一派の生徒をお試しで雇うことになったんです……ほら、うちってc&c以外って戦闘が専門の部隊って居ないじゃないですか」
    "無いなら余所にお願いするのは、まあ、悪くない方法だね。それで?何が問題なの?"
    「実は、その一派って言うのが最近できたばかりの派閥で、先方からは『実績がないから』って破格の好条件を提示してもらってるんですよ……」
    "それは……"
    「良いことなのでは?」と先生は思った。真面目なユウカのことだから良すぎる条件に不安になっているのではないか?そんな風に先生は思っていた。
    「それで……先ほど先方から電話があって……」
    "ああ、さっきの……"
    「その一派……『アリウス分派』の首長直々に精鋭を連れて警備に出るって……」
    "…………は?"
    先生は最後に詰め込まれた情報に一瞬フリーズした。

  • 101二次元好きの匿名さん23/11/17(金) 19:07:16

    大変な事になったぞ
    大丈夫? ちゃんと対応できる?

  • 102スレ主23/11/17(金) 19:55:24

    学校がそれぞれの自治区を有するキヴォトスにおいて、学校の長たる生徒会長は1国の主とも見ることができる。特に多くの生徒が通う三大校は権限も大きい。その中でもトリニティの運営は特殊で、校内の派閥の集まりであるティーパーティーのホストが持ち回りで長を勤める。今回のアリウス分派は、新興のため長がホストを勤めてはいないが、それでも重要なポジションにいるのは間違いではない。
    例えるなら派遣会社に人員の派遣を頼んだら部長や課長が出張ってきたようなものである。

    「どうしましょう先生……私はちょっと警備してくれる人員が欲しかっただけなんです……」

    先生は困惑していた。トリニティがアリウスを取り込み、今のところ大きな軋轢もなく平和にやっていることはティーパーティーの面々から聞いていた。今後の動きについて他校と調整中なのも知っていた。だが……

    「首長さんちょっとフットワーク軽すぎない?」

    先生とユウカは知らない。今回のこれは、新しく首長になったサオリが、仕事をもらって嬉しくなっちゃってウキウキで張りきった結果だと言うことを……

  • 103二次元好きの匿名さん23/11/17(金) 20:25:59

    経緯が経緯だからサオリ滅茶苦茶現場主義だからなぁ…
    “今回の警備を務める錠前サオリだよろしく頼む”ってやる気満々で言う姿が簡単に想像できる…

  • 104スレ主23/11/18(土) 08:29:36

    pipipipipipi!パンッ!
    「…………」ゴソゴソ……ムクリ
    早瀬リアの朝は早い。
    布団の中から腕を伸ばして目覚ましを止め、自分を抱き枕にして眠っている主を起こさないように腕から抜け出して体を起こす。
    顔を洗ったら部屋に備え付けられたミニキッチンに向かい、朝食の準備をする。今日の朝食はパンだ。ケトルをコンロにかけ、前日、学校近くのパン屋で買ったミニバゲット2つに切れ込みを入れてトースターで軽く炙る。そこに千切ったレタスとハム、チーズを挟んでカスクート風のサンドイッチにする。
    シュンシュン!シュンシュン!
    作っているうちに沸いたお湯を細口のケトルに移し、フィルターと粉をセットしたドリッパーに注いでコーヒーを淹れる。膨らんだ豆から立ち上る香りで目が冴えてくる。
    サンドイッチとコーヒーを食卓に運び、いまだに眠っている主の元に戻る。
    「ミカ様、ミカ様、朝ですよ」
    「うぅん……リアちゃん……あとちょっと……」
    「ミカ様、ミカ様、ごはんがさめてしまいまs……うぷ!?」
    起こそうと揺すっていると首に手を回されて布団に引きずり込まれる。ジタバタともがいて、加減をしながらペチペチと頬を軽く叩いているとようやく起きはじめる。
    その後、2人で朝食を取る。ミカ様のコーヒーには砂糖2つとミルクを半分。
    朝食後にミカ様の髪を整え、自分もミカ様に髪を弄られて準備を終える。
    「行ってらっしゃいませ、ミカ様」
    「うん!リアちゃんも行ってらっしゃい!」
    「はい!行ってきます!」
    挨拶をしてそれぞれの仕事場へ向かう。そんな朝の一幕だった。

  • 105スレ主23/11/18(土) 16:03:53

    本日の業務─アリウス分派のサポート─
    他校へのアリウス分派の派遣が決まってから、リアの仕事はアリウス分派関連のことが多くなっていた。本日の仕事場はトリニティ旧校舎。演習に使われることもあるこの場所。旧校舎に装備を持って集まったアリウス分派の生徒たちを前にして、キャンプ椅
    子に腰掛けて足を組んだサオリが言った。
      「お前たち……存分に闘え」

    「うおおおお!」「勝つのは私だ!」
     「バイト代!」「行くのはわたしだぁ!」
    「バイト代でヒフミにペロロを買うんだ!」
    『うおおおおおおおおおおお!!!』

    「…………ナニこれ?」
    突如始まる乱戦に、リアは困惑した。
    「ああ、ゲヘナに送る人員を選ぼうと思ってな、風紀委員に送るなら戦闘力は必須だろうと思って、折角だから訓練も兼ねて乱戦にしてみた」
    『むふー』と満足気に眺めるサオリを、リアはサオリの後ろに控えたミサキと一緒に呆れたように見ていた。

  • 106二次元好きの匿名さん23/11/18(土) 16:05:30

    バイトをかけた勝ち残り乱闘か…
    アリウスにいた頃じゃ出来なかった事だし楽しそうで何より…

  • 107スレ主23/11/18(土) 16:16:56

    また一人のヘイローを消したアズサの後ろから近づく生徒がいた。
    「おっしゃ!獲ったあああああ!!」
    振り上げた銃床でフルスイングをきめようとした。
    「甘い!」
    「ぷげらっ!?」
    振り向き様の肘打ちで顎をかちあげられ、そのままサイドアームのハンドガンで喉を撃たれてその場に倒れた。

    「やっぱりアズサは強いな」
    「ああ、まず1人は決まりだろう……元々アズサは選ぶつもりだったんだが、本人から『私だけが最初から決まってるのはフェアじゃない』と言われてしまった……まったく、仕方のないやつだ」
    そう言ってサオリは楽しそうに笑った

  • 108二次元好きの匿名さん23/11/18(土) 17:17:21

    しれっとヘイロー壊し……気絶させて消してるだけか?

  • 109スレ主23/11/18(土) 17:23:56

    ※気絶した生徒はリアの同期とヒヨリが回収しています

  • 110スレ主23/11/18(土) 22:09:10

    乱戦状態とはいえ、一人で15人落としたため、アズサは1抜けとなった。
    「お疲れ、アズサ」
    「なんだ、リアも居たのか」
    労うリアに、アズサは汗を拭いながら答えた。
    「うおらあああ!」「その首もらったぁ!」
    「バイト代はわたしのものだぁ!」
    「バイト代でミラクル5000を買うのはわたしだあ!」
    「背中がら空きぃ!」「そこだあああ!」
    眼下では、流石に大分減ってきたが、まだ多くの生徒が残りの9枠を求めて争っていた。
    「流石に残った生徒たちはなかなか出来そう」
    残っている生徒は20人と少々……数が減り、互いの動作に目が行くようになったことと、簡単に落とせる非戦闘員に毛が生えた程度の生徒が減ったこともあり、減りかたは大分緩やかだ。

  • 111スレ主23/11/19(日) 09:10:26

    ─それからおよそ1時間─
    最早弾薬が尽きたため、銃を捨てて殴り合いに移行した。20分に及ぶ大乱闘。
    「どらああああ!」どごぉ!
    「げふっ!?」ドサッ
    漸く9人まで減り、演習を兼ねた選抜は終了した。
    各々グラウンドに座り込んだり、寝転んだりしている生徒たちを前に、サオリが立った。
    「皆、ご苦労だった。残った9名とアズサをゲヘナに派遣する!」
    ゲヘナ行きの者は『おおおおおお!』と勝鬨を上げ、敗れたものは悔しそうに顔を伏せた。
    「そして、破れたものたちよ、そう嘆くな…………ティーパーティーから新たな仕事だ」
    新たな仕事、という言葉に皆が顔を上げた。
    「リア、説明を」
    「はい、『ティーパーティーより通達。現在、他の生徒に間借りしているアリウス分派の生徒の住居を確保するため、旧校舎の改修を行う。また、この改修作業は、外部団体の指導の下、アリウス分派が行う。学校設備改修のため、改修費用はトリニティが持ち、改修に関わった作業員には給金を支給する。』……つまり、バイトです」
    「良かったな、お前たち、これから忙しくなるぞ!派遣と改修作業の開始は共に1週間後だ、各々準備をしておけ!」

    『おおおおおおおおおおおお!』
    皆に仕事が有ることを喜びあい、演習は終了となった。

  • 112スレ主23/11/19(日) 10:59:02

    pipipi…パンッ!
    「…………」ムクリ
    「…スヤスヤ……」
    「…ユウミ、起きなさい、朝ですよ」ユサユサ
    「ん…ふぁ…ミチルしゃま……おはようございます」
    事務官の朝は早い。
    目覚ましを1コールで手早く止めたミチルが、隣で寝ているユウミを起こす。
    寝ぼけ目のユウミを洗面所に行かせ、自身はキッチンに向かい、ケトルに水を汲んで火にかける。
    洗面所から出てきたユウミと交代して顔を洗いに行き、キッチンに戻るとユウミがトースターに食パンを入れていた。
    シュンシュン!シュンシュン!

    食器をユウミに任せてコーヒーを淹れる。温めたサーバーにドリッパーを乗せ、フィルターをセットして挽き売りのコーヒー豆を計量スプーンで軽く山になる程度に2杯(約30g)入れ、湯を注いで20秒ほど蒸らす。ガスでプツプツと音がした頃合いで残りの湯をゆっくりと注ぎ入れ、コーヒーを抽出する。
    コーヒーをカップに注ぎ入れていると、チンッという音がなり、トーストが焼き上がる。ユウミがパタパタとやってきて、皿にのせたトーストを上機嫌に食卓に運んでいく。後を追ってカップを食卓に運び、向かい合って手を合わせる。
    「「いただきます」」
    トーストにはジャムをたっぷり、その分コーヒーには何も入れない。ユウミも真似てたっぷりジャムを塗ったトーストをブラックコーヒーで流し込んだが、顔をしかめて砂糖を一つ追加した……まだ苦味には慣れないようだ。

    朝食後は各々髪を整え、制服に袖を通して準備をし、揃って職場に向かう。
    「さて、行きましょうか、ユウミ」
    「はい!ミチル様!」

  • 113スレ主23/11/19(日) 21:18:36

    「今回の警備を勤める錠前サオリだ、よろしく頼む」

    つ、ついにきてしまった!シャーレでの仕事中に連絡が有ってから早一週間、再度リアさんに確認の連絡を入れたが、『大丈夫大丈夫』としかかえってこなかった。
    「それと、後ろの3人が今回私と一緒に警備につく人員だ、よろしく頼む……皆、挨拶を」
    「秤アツコです、よろしくお願いします」
    「戒野ミサキ、よろしく」
    「つ、槌永ヒヨリです、よ、よろしくお願いします……」

    「よ、ようこそミレニアムへ、セミナーで会計を勤めています、早瀬ユウカです。よろしくお願いします」
    やばいって!なんか全員いかにも『手練れです』ってオーラ出てるもん!絶対オートマタの値段で雇っていい人たちじゃないって!しかも……
    『うちの子達に手ぇ出したら……分かっているよね?』
    うわあああ!?絶対やばいって、下手なことになったらアリウス分派とパテル分派の武闘派2派閥敵にまわしちゃう!…………ああ、もういいや…………
    「これから1ヶ月、私たちのことは好きに使ってくれ……アリウス……いや、トリニティの名に懸けて、期待以上の成果を挙げて見せる」
    そう言って手を差し出した錠前サオリさんの手を、一周回って冷静になってきた私はしっかりと握った。

  • 114スレ主23/11/20(月) 08:36:43

    「まあ、そういうことだからよろしく」
    握手してたところで最近聞き慣れてきた声がかかった。
    「や、ユウカさん久しぶり」
    早瀬リア、トリニティ所属の事務官。今回の件の調整役を努めている生徒だ。
    「ほら、サオリ、引き継ぎの書類忘れていた」
    「ああ、すまない、どうにもこの手のやり取りは慣れなくてな」
    先ほどまでの大物オーラはどこかに行って、頭を掻きながら詫びる姿には威圧感の欠片もなかった。
    「リアさんは書類を届けに来たんですか?」
    「ん?いや、それもあるけど、アリウス分派の初仕事だから、パテル分派からサポートで来てるんです」
    実際書類を忘れていたこともあり、こちらとの交渉もリアさんやパテルの事務長さんがやってたから、違和感はなかった。
    「そうなんですね……じゃあ、早速校舎内の案内をしてもいいですか?」
    「ああ、よろしく頼む」
    トリニティから来た面々を連れて、執務室を出た。

  • 115二次元好きの匿名さん23/11/20(月) 18:32:12

    ギャグ漫画か???

  • 116スレ主23/11/20(月) 19:01:47

    リア←ミカの善性でトリニティ堕ち
    サオリ←殴り合いにの末青春堕ち
    負けたらギャグ行きだからね、仕方ないね。

  • 117スレ主23/11/20(月) 22:31:03

    「き、緊急事態です!」
    数分前に『デイリークエストです!』と言って部室を出ていったアリスが早くも戻ってきた。
    「あれ?どうしたのアリス」
    「今日は戻ってくるの早かったね?」
    普段より随分早く帰ってきたアリスを見ると、アリスはわなわなと震えていた。
    「ユウカが……ユウカが……」
    うつむきながら『ユウカが……』と繰り返すアリス……まさか!?
    「ま、またゲーム開発部を廃部に!?」
    「いや、流石に予算削減とかじゃ……」
    『どっちも嫌あー!?』とモモイが頭を抱えていると、アリスがガバッと顔を上げた。

      「ユウカが四天王を連れてきました!」

  • 118二次元好きの匿名さん23/11/21(火) 09:52:12

  • 119スレ主23/11/21(火) 11:26:29

    「四天王?」」
    四天王……元々は仏教の守護神をさす言葉だが、転じてある部門や配下の中でも優れた者を指して言うこともある。古き良きRPGの定番でもある。
    「四天王って……セミナーの役員でも引き連れてたんじゃないの?」
    生徒会長がなかなか表に出ないのだから、そちらの方に居た役員を知らなくても不思議ではない。
    「ほ、本当です!ミレニアムじゃない制服を着た威圧感バチバチの生徒が、ユウカの後に続いて歩いてたんです!あの強者オーラは四天王です!

  • 120二次元好きの匿名さん23/11/21(火) 16:39:37

    保守

  • 121二次元好きの匿名さん23/11/21(火) 18:18:40

    >>119

    この4人が四天王ならラスボスはティーパーティー3人とミネ団長サクラコ様の5人になるじゃん。

    おかしいなボスの方が人数多いんだが

  • 122スレ主23/11/21(火) 19:38:30

    >>121

    アリス視点だからね。

    ミレニアムの配下として現れた四天王、しかし、その装いはボスとは違っていた……そして舞台は校外へ……

    みたいなラスボス倒したと思ったら裏ボスや宝の地図ダンジョンのボスみたいなのがいっぱい。みたいなかんじじゃないかな?

  • 123スレ主23/11/21(火) 19:50:51

    「あんたたち、お邪魔するわよ」
    その時、部室のドアが開いてユウカが入ってきた。
    「あ!ユウカ!なんかアリスが四天王がどうとか言ってるんだ……け、ど……?」
    入ってきたユウカに、モモイが声をかけたが、ユウカは後ろを向いて手招きをしていた。そして後ろから入ってきたのは……

  • 124二次元好きの匿名さん23/11/21(火) 19:55:11

    確かに強者オーラあるから初見でビビるのは分かる
    ただ皆ゲーム開発部と仲良くなれるんだろうなって言う安心感あるんだよな

  • 125スレ主23/11/21(火) 19:58:39

    「し、四天王だぁー!!?」
    モモイが叫び、入ってきた『四天王?』はキョトンとしていた。
    「なにバカなこと言ってるのモモイ!外部から警備の人員を雇うことはこの前の部長会議で伝えたはずよ?」

    「お姉ちゃん?」
    「し、仕方なかったんだよ!その日はドロップ率3倍のキャンペーンをやってて……」
    「はい!アリスはモモイのデータを消します!」
    わちゃわちゃし始めたゲーム開発部の様子を無視して、ユウカの横から一人が前に出てかがみ、手を差し出した。
    「今日からミレニアムの警備を勤める錠前サオリだ、わたしの仲間共々よろしく頼む」

  • 126二次元好きの匿名さん23/11/22(水) 07:18:26

  • 127スレ主23/11/22(水) 07:30:57

    「さ、才羽モモイです」「才羽ミドリです」
    「アリスはアリスです!」
    サオリが先に挨拶して差し出した手をモモイがオズオズと握ったのを皮切りに、他の部員たちも握手を交わしていく。
    「この子達がミレニアムのゲーム開発部。一応ミレニアムの部活の一つです」
    ユウカがゲーム開発部について説明すると、サオリや他の3人は首をかしげた。
    「?ゲームとは……その画面に繋がっている機械か?」
    「「「!?」」」
    その時ゲーム開発部に電流走る。
    「まさか!?」「ゲームを」「したことがない!?」
    「いや、あるよ」
    サオリの後ろにいたダメージパンツの女……戒野ミサキが言った。
    「ゲームってトランプとかチェスとかでしょ?ババ抜きくらいならしたことある」
    「サッちゃん弱いよね、ババ抜き」
    「む、ババ抜きはともかく、チェスならなかなかだと思うぞ?」
    「サオリ姉さん、リアちゃんとはよくさしてますもんね……」
    4人の発言を聞いて、ゲーム開発部は震えた。
    「アリスは決意しました。必ずやこの無知無知四天王たちにゲームを布教しなければならないと。」

  • 128二次元好きの匿名さん23/11/22(水) 07:36:29

    初手TSCだけはやめてあげてね…
    あれは刺激が強すぎるからせめて2の方で…

  • 129スレ主23/11/22(水) 13:15:33

    dice1d10=10 (10)

    10 TSC

    5~9他のゲーム

    1~4ユウカが止める 

  • 130二次元好きの匿名さん23/11/22(水) 15:20:23

    >>129

    あっ、、、

  • 131二次元好きの匿名さん23/11/22(水) 15:24:57

    アリスクの脳壊れちゃう…!

  • 132スレ主23/11/22(水) 19:15:32

    「アリスには政治がわからぬ。アリスはゲーム開発部で、モモイとミドリとユズと一緒にゲームをして暮らしていた。だけど、ゲームの素晴らしさには敏感だった……まずはわたしが初めてプレイしたげをやってもらいます!」
    そう言ってアリスは鼻息荒くゲームを準備し始めた。
    「すまないユウカ、少しだけ時間を使ってもいいか?」
    「ええ、構いませんよ、少しなら時間に余裕もあります」
    アリスをほほえましく眺めていたサオリとユウカは、ゲーム部でしばらく遊んでいくことにした…………。

    ──30分後──
    「「「「???????????」」」」
    「う゛、う゛ぁに……?う゛ぁにたす?(ど、どういうことだ?腹違いの友人ってなんだ?)」

  • 133二次元好きの匿名さん23/11/22(水) 19:18:02

    リアまた言語失ってる…
    いやまぁ初めてのゲームがTSCとか混乱しかないよな…

  • 134スレ主23/11/22(水) 21:40:46

    早瀬ユウカは焦っていた。
    「(ヤバイヤバイヤバイヤバイ!?)」
    雇った警備員とはいえ他校の重役である生徒を、自校の生徒が勧めたもので混乱、放心状態に陥らせたのだ。

    「……なにしてるの?」
    そしてその学校、トリニティからお目付け役として来ていた生徒、早瀬リアがやってきた。
    「アッ……(オワッタ……)」
    ユウカは諦めた。
    「?…………はぁ…」
    現場を見て、リアは大まかな状況を把握した。そしてサオリに近づいていく。
    「う゛ぁにた?う゛ぁう゛ぁ、ヴぁにたす?」
    「……………起きて」スパァンッ!
    混乱した様子のサオリの帽子を取ると、思い切り頭を帽子でひっぱたいた。
    「イッッ!?痛!?……はっ!?私はなにを!?」
    サオリは!正気に戻った!

  • 135二次元好きの匿名さん23/11/22(水) 22:00:12

    昭和のテレビかな?

  • 136二次元好きの匿名さん23/11/22(水) 22:02:20

    サオリが言語失ってたのか…
    叩いて治る物なんだな…

  • 137二次元好きの匿名さん23/11/22(水) 22:12:09

    う"ぁに~の限界感好き

  • 138スレ主23/11/23(木) 09:54:45

    正気に戻ったサオリは時計を確認した。
    「!?……すまない!時間をとりすぎてしまったようだ、今日はここまでにしよう」
    「えー!?まだエンディングまでいってないのに!?」
    すまなそうに言うサオリに、モモイが騒ぎ出した。
    「なに言ってるの!サオリさんたちはお仕事で来てるの!その途中なんだから仕方ないでしょ!」
    「う、うぐぐ!」
    しかし、ユウカに黙らされた。
    口をギュッと結んで俯くモモイの前に、サオリが屈んだ。
    「すまないもう行かなくてはならない、今日は楽しかった……また来てもいいだろうか?」
    「「「!」」」
    「パンパカパーン!アリス!分かりました!これは進行型クエストの導入です!」

  • 139スレ主23/11/23(木) 16:16:32

    「やってみればおもしろかったけど……」
    「ん?」
    ミサキが口を開いた。
    「最初の説明から嘘を教えるのはどうかと思う」
    「うっ……!?」
    ゲーム開発部に10のダメージ!
    「あと、最初の敵が理不尽に強すぎると思う」
    「うぐっ!?」
    ゲーム開発部に12のダメージ!
    「あ、あの!お母さんの設定も意味不明でした!」
    「ぐふぅっ!?」
    ゲーム開発部に20のダメージ!
    「すまない、正直気になることが多すぎて物語の内容を思い出せない」
    「ぐはぁっっ!?」バタン!
    ゲーム開発部に50のダメージ!
    ゲーム開発部は目の前が真っ暗になった!

  • 140二次元好きの匿名さん23/11/23(木) 16:19:48

    オ、オーバーキル…
    まぁ初代TSCだからしょうがないけども…

  • 141スレ主23/11/23(木) 19:44:28

    うつ伏せでヒクヒクしているゲーム開発部を置いて、一行は次の目的地に向かった。
    「ここはエンジニア部、ミレニアムのマイスターが所属している部活です。ウタハ部長!いますか?」
    「やれやれ、少し遅かったね?」
    ユウカが呼ぶと、カーテンでしきられた作業スペースからスパナを持った生徒が出てきた。
    「ごめんなさい、ちょっとゲーム開発部につかまっていて……」
    「すまない、わたしが無理を言って時間を遅らせてしまった。申し訳ない」
    謝罪するユウカに続いてサオリも頭を下げた。
    「なに、気にしなくていいさ。ちょうど整備が終わったところなんだ」
    ウタハと呼ばれた生徒は、油と煤を頬につけたままそう言った。

  • 142スレ主23/11/23(木) 23:01:26

    「改めて、今日からミレニアムの警備を勤める錠前サオリだ、仲間共々よろしく頼む」
    「ん?ああ、自己紹介が遅れたね、エンジニア部の部長、白石ウタハだ、よろしく」
    互いに挨拶を交わして手を握る。そしてさっさと離された。
    「さて、時間はあったからね、こちらの準備は整っているよ……と言っても、廃棄予定のオートマタだけどね」
    そう言ったウタハが作業スペースを隠していたカーテンを開けると、20機ほどのオートマタが佇んでいた。
    「ほお……廃棄予定にしては随分きれいだな」
    オートマタを軽く確認したサオリの目が僅かに鋭くなった。
    「わたしが修理したからね」
    「ミレニアムは最新技術も多いので、それを狙った盗みも多いんです……ですので、失礼ではありますが、今一度、皆さんの実力を試させていただきます」
    ウタハが胸を張り、隣に立ったユウカが言った。

  • 143スレ主23/11/24(金) 07:31:05

    「ミレニアム流の歓迎さ、我が校の技術、ぜひ味わってくれたまえ」

    「いいんじゃない?此方もトリニティで鈍ってたし、新しい武装にも慣れなきゃだし」
    「うん、いいよ、がんばる」
    「えへへ、せっかく綺麗に修理されたのに、これからバラバラになるんですね……空しいですね……」
    「いいだろう……存分に楽しませて貰う」
    アリウススクワッドが獰猛に笑った。

  • 144二次元好きの匿名さん23/11/24(金) 16:22:10

    スクワッドの戦い・・・楽しみ

  • 145スレ主23/11/24(金) 18:30:56

    「所で、演習を始める前に確認したいんだが……」
    「ん?なんだい?」
    「どこまで壊していいんだ?」
    「?……ああ、廃棄予定だからね、全部壊して構わないよ」
    サオリの問いにウタハが答えたが、サオリは首を振った。
    「いや、オートマタではなくてだな……演習場はどこまで壊していいんだ?」
    「「はい?」」
    ウタハとユウカが同時に疑問の声を上げた。
    「あー、サオリ姉さんって、よくツルギさんと訓練してるから、よく訓練場が壊れるんだよ……」
    『剣先ツルギ』トリニティの戦術兵器と呼ばれる、ゲヘナの空崎ヒナ、ミレニアムの美甘ネルと並び賞されるキヴォトス有数の実力者。そんな人物と頻繁に訓練できるというだけで、その実力が伺い知れる。そしてそんな人物が暴れた場合の被害も。
    「……出来れば、一般的な戦闘の範囲で頼むよ」
    「承知した。ミサキ、最小限だ」
    「ん、了解。初手だけにしておく……ヒヨリ、準備しといて」
    全員が銃を手にし、弾丸を装填した。

          「さあ、始めよう」

  • 146スレ主23/11/24(金) 19:29:23

    「塵は塵に」
    開幕を告げたのはミサキのスティンガーだった。
    20機のオートマタ、その右翼に打ち込まれたそれは、瞬く間に2機を屠って見せた。
    「ヒヨリ、SMG」
    「はい!ミサキさん!」
    そう言って自身のスティンガーをヒヨリに投げ渡すと、代わりにアツコのスコルピウスと同型のサブマシンガンを投げてよこした。
    渡ると同時にガンケースから出していた自分の銃、アイデンティティーで左翼の1機の頭を撃ち抜いた。
    その間に、アツコがドローンでオートマタを囲むように煙幕を張った。
    「さて、行こうか、ミサキ」
    「うん、サオリ姉さん」
    アリウス製アサルトライフを肩に担いだサオリと、サブマシンガンを構えたミサキが煙の中へと突っ込んだ。

  • 147スレ主23/11/24(金) 19:42:36

    突撃、煙を抜けて真っ先に目に入った1機が銃を向ける前に銃身を叩いて下げさせ、頭部と胴体のジョイントに銃口を捩じ込んで3、4発指切りの短連射でぶちこみ黙らせる。そして横にいたもう1機に向けて壊した機体を突き飛ばすと絡み合って倒れた。そこへまた3、4発打ち込んで破壊し、煙の中に戻ると、先ほど居たところに銃弾を打ち込まれた。
    「……やっぱりまだ慣れない……でも、やれる!」
    短機関銃を手に、ミサキは再度煙を抜けた。

  • 148スレ主23/11/24(金) 20:00:46

    煙を抜け、銃床で機体の頭部を殴って屈ませ、振り上げた足でそのまま頭部を踏み潰す。硬い鉄板が仕込まれたブーツ越しに、外装が割れるのを感じてすぐに移動を開始。撃ってきたオートマタにはこちらからも牽制を入れ、煙に隠れて近づき、頭部に銃撃、壊した機体を盾にして銃弾を防ぎ、打ち返してもう1機破壊する。撃ちながら距離を詰め、1発づつ打ち込んで動きを止め、そのまま通りすぎる……横を通る際に手榴弾を転がして。その場に居た3機がさらに犠牲になった。
    「……他愛もない……(ダダダッ!)……!」
    「油売ってないでもっとやってよ、こっちはまだ慣れてないんだから……」
    近づいてきた1機を拳銃で撃つ前に、横からミサキの連射が撃ち抜いた。

  • 149スレ主23/11/24(金) 21:09:05

    オートマタたちもまたやられっぱなしではない。この場が不利だと悟った何機かが煙を抜けることを試みた。
    「行かせると思ったか?」
    煙の中で引き倒され、最初の1機と同じように頭部を踵で踏み潰させた。
    数機煙を抜けたが、抜けた途端に頭を吹き飛ばされる。
    「えへへ……せっかくサオリ姉さんとミサキさんから逃げてきたのに、私に撃たれちゃうんですよね……」
    伏せ撃ちで構えるヒヨリに銃口が向くが、ヒヨリは気にすることなく構え続ける。なぜなら……
    「残念、私もいる」ダダダッ!
    後ろに現れたアツコが後頭部を撃ち抜いた。

  • 150スレ主23/11/25(土) 08:45:17

    煙幕が晴れた頃にはオートマタは残り5機になっていた。
    数の有利が消失すれば、後はただただ壊されるだけ。煙が薄い所に居た2機のオートマタはヒヨリに撃たれ、残り3機もそれぞれサオリ、ミサキ、アツコが処理した。
    「状況を終了する」
    「まあ、試運転にしてはまずまずかな」
    「みんな?怪我はない?」
    「えへへ、最後の2機に1発で仕留められました」
    キルスコア……
    秤アツコ2機
    槌永ヒヨリ5機
    戒野ミサキ6機
    錠前サオリ7機
    訓練場の被害は最初のスティンガーで地面が抉れたのと、弾痕が少々……まずまず通常の戦闘の範囲で収まる被害だった。

  • 151二次元好きの匿名さん23/11/25(土) 14:51:37

    流石アリスクだぁ

  • 152スレ主23/11/25(土) 15:53:14

    「「…………」」
    今回の演習を企画した2人は絶句していた。確かに今回用意していたオートマタは廃棄予定のものだった。しかし、元々はキヴォトスの警備会社で正式に採用されていた機体、さらにミレニアムでも上位に入る技師である白石ウタハが整備しチューニングを施したものだ、控え目に見ても通常のオートマタより1割程度性能が上の機体20機を手傷を負うことなく退けてしまった。
    「(これでオートマタ4機分の給料でいい……?いやいや、逆にダメでしょ)」
    「(牽制でばらまいた以外の命中率、両翼への攻撃による行動の誘導、目眩まし、発見から撃破までの時間……どれを見ても一般的な生徒の動きじゃない、明らかに戦闘訓練、それも多数をあいてどるための訓練を積んだものだ……)」

  • 153スレ主23/11/25(土) 17:46:21

    ユウカとウタハが考え混んでいる間に、アリウススクワッドは片付けに入っていた。
    バキッ……
    「む……外装が……」
    その最中、劣化に依るものか、サオリのアサルトライフルの外装に亀裂が入った。
    アリウス分校時代からの使用に加え、ベアトリーチェとの戦闘、ツルギや正実相手の訓練による負担も重なっていた。
    「……フレームの交換が必要か……」
    「ふむ……その銃、私に任せてみないか?」

    エンジニア部の部長、白石ウタハが言った。

  • 154スレ主23/11/25(土) 20:56:24

    「私の銃を……お前にか?」
    故障したとはいえ自分の銃を任せるのには多少なり抵抗感があった。
    「ああ、先ほどの演習は見事だったよ……いいものを見せて貰った礼だとでも思ってくれ」
    「サオリさん、ウタハ部長の腕は確かですよ」
    しばしサオリは腕を組んで考え込んだ。
    「…………わかった、任せる……それで、修理代金なんだが……」
    任せることを了承し、代金の話をしようとしたサオリを、ウタハが制した。
    「ああ、それなら結構だ、セミナーに請求するからね」
    「えっ……!?」
    急な流れ弾にユウカが目を剥いた。
    「ん?なんだい?滞在中の必要経費はセミナーが負担するのではなかったか?」

  • 155二次元好きの匿名さん23/11/25(土) 23:12:58

    あー、そういえばそうだったな…
    でもアリスクを雇う分の値段から考えたら安いだろうしドンマイユウカ

  • 156スレ主23/11/26(日) 09:56:27

    ウタハがユウカの耳元に顔を寄せた。
    「それともなんだい?セミナーは働きに見合った報酬を払おうとも思わないのかい?」
    「うっ……!?」
    それを言われるとユウカもつらいものがある。先方からはオートマタ警備員と同等の給金でいいと言われているが、先の戦闘から期待できる働きは明らかにその範囲で収まらない。この給金のまま働かれるのは財布事情としてはありがたいが心苦しくもあった。
    「ああ!もうっ!わかった!分かりましたよ!銃の整備費用は全部此方が持ちます!それとアリウス分派の皆さん!」
    整備費用をセミナーで持つことを了承した後、ユウカは『ビシッ!』と指をアリウススクワッドに向けた。
    「それだけの能力が有ってオートマタと同じ給金はダメです!ひとまず時給あたり200クレジット上乗せします!」
    突然の申し出にアリウススクワッドの顔が驚きと喜びに染まる。
    「い、いいのか?」
    「ただし!試用期間後に送る人員は報酬に見合った人にしてください!選考基準は此方で作成しておきます!」

  • 157スレ主23/11/26(日) 10:06:55

    「うわああ!そ、そんなに増やして頂いていいんですか!?それだけ増えればもっとカズサさんたちとお菓子を食べに行けます!」
    「うん、それだけあれば聖堂脇に小さな温室を……!」
    「はぁ……臨時収入入るなら、お節介な救護騎士団にお礼してもいいかも……」
    スクワッドがそれぞれ使い道を考える中、ウタハがサオリに声をかけた。
    「それで、修理ついでにチューンナップもできるが、何か注文はあるかい?」
    「そうだな……銃身の修正とマウントレールの取り付け、フレームとストックは頑丈にしてくれ……」
    「いいね、機械の審善美は合理的で精密でかつ簡易であることだ……君はそこがよくわかっている、面白味にはかけるがね」

  • 158スレ主23/11/26(日) 20:04:06

    演習終了後、セミナー執務室にて

    「リアさん!」
    セミナーの執務室て引き継ぎ書類とティーパーティーへの報告書を作成していたリアのもとに、ユウカがやってきた。
    「おや、ユウカさん、もうあいさつ回りは終わりでしたか?」
    外面やり手事務員モードである。
    「ええ!終りました!……じゃなくてリアさん!」
    「はい、なんですか?」
    「なんでサオリさんたちが来るのを止めてくれなかったんですか!?」
    もっともである。
    「おや?お気に召しませんでしたか?」
    「いや、十分すぎる戦力ですけど!?あんな戦力をこんなしょっぱい給金で雇ってたら逆にミレニアムが批難されますよ!?」
            「?」
    元アリウスの悪いところが出ていた…………

  • 159二次元好きの匿名さん23/11/26(日) 20:07:24

    そうだね…特記戦力を安い金で雇ってたら周りからの目は悪くなるよね…
    ミカ辺りから教えてもらってねリア…

  • 160スレ主23/11/26(日) 20:24:33

    元アリウスの生徒たちは、適正はどうであれ、全員が戦闘訓練を受けさせられていたため、戦闘力が平均して高い方である。アリウススクワッドのように高い戦闘力を持つものだけでなく、弱い方でも他校の一般生徒よりは大概強い。
    だがしかし、アリウスではどれだけ強くても、どれだけ仕事ができても、配給される物資は基本的に一緒だった。
    余剰物資を消耗が激しい部隊に割り振ることはあっても、働きに応じて労い、報酬を与えることはほとんど無かった(例外はスクワッド等の特殊部隊への装備の支給)。
    故に、兵站や戦略については理解あるリアも、『能力に見合った報酬』という概念がそもそも思い浮かんで無かったのである。そしてその主人はいざという時以外は割りとちゃらんぽらんなミカである。

  • 161二次元好きの匿名さん23/11/26(日) 20:31:03

    そういやここのミカ成長したとはいえまだ抜けてるとこあるんだったな…

  • 162スレ主23/11/27(月) 07:33:10

    「と、に、か、く!急遽ですが!警備員の給料は値上げさせてもらいます!必要経費もこっちが持ちます!」
    「!?い、いいんですか?」
    捲し立てるユウカに、リアは押され気味になっていた。
    「良いもなにもありますか!?これくらいしなきゃミレニアムの内外にセミナーの面子がたたないんですよ!?」
    「!?そ、そんなに大事に?」
    リアの大事にしているものは『家族』『仲間』『居場所』そして『親愛なる主人の面子』である。自分達を救ってくれたミカの役にたてなくなること、まして面子を潰すようなことは避けたかった。

  • 163スレ主23/11/27(月) 17:18:01

    「とにかく!此方が求める戦力と基準に見合った給金の目安、期間内の経費を覗いた雇用のための予算は此方でまとめますから!リアさんはアリウス分派の警備希望者の能力の目安を纏めてください!」
    「わ、分かりました!ミカ様のためにも不肖早瀬リア、全力でやらせて頂きます!」
    危機感から本気を出したリアと、帰ってきたところを捕まえられたスクワッドの手によって、戦力目安は1時間程で出来上がった。

  • 164スレ主23/11/27(月) 17:30:41

    ─ミレニアム、外部宿舎─
    「あー、疲れた」
    部屋に入り扉を閉じたと同時にミサキが呟いた。皆同意するようにゆっくりと頷いて座り込む。
    慣れない環境、初めて会う人々、TSC……演習を抜きにしても、スクワッドの面々は僅かに疲労を感じていた。
    「まさか帰ってきて早々事務長に捕まるなんて」
    「今は次席だけどね」
    リアのことを『事務長』と呼んでミサキがアツコに訂正されて口をへの字に曲げた。戻って早々事務作業に巻き込まれたのもなかなか疲れた。
    「えへへ、でも……食事は美味しかったです」
    ミレニアムの食事はトリニティとは毛色が違ったが、こちらも美味しかった。学食のカレー、あれは良いものだ。

  • 165スレ主23/11/27(月) 20:45:32

    のそのそと起き上がったヒヨリが今日から暫く使うことになる寝床に向かっていく。
    「えへへ、ただの警備員として雇った私たちにあったかいお布団まで用意してくれるなんて……!ミレニアムの人たちも優しいですね……!持ってきた寝袋が無駄になったのは虚しいですね……でもうれしいですね……」
    布団をポフポフ叩きながら幸福とヴァニタスの上下動をしているヒヨリを眺めながら、寝支度の算段をたてていく。
    「えへへ、み、みなさん……2段ベットの上をもらっても……」
    弛みきった顔で2段ベットの上を要求するヒヨリ。
    「別にいいよ、上るの面倒くさいし、サオリ姉さんは?」
    「ああ、私もどちらでもかまわない……アツコは?」
    「わたしは……上で寝てみたいかも……」
    特に揉めることなく上下が決まる。
    「さて、ユウカからシャワー室は好きにしてくれと言われている……行くか」
    梯子に上り、布団にダイブしようとしていたヒヨリが動きを止め、ゆっくりと降りてきた。

  • 166二次元好きの匿名さん23/11/28(火) 07:52:15

    保守

  • 167二次元好きの匿名さん23/11/28(火) 07:53:44

     「ん、サオリ姉さん、流すよ?」
    「ああ、頼む」ザバァ!
    「えへへ!アツコちゃんの背中流しますね!」
    「ん……よろしく」
    「(えっ?あれって今日から警備してる人達だよね?)」
    「(お互いに洗いっこって……)」
    「(距離感近くない?)」
    「(トリニティじゃあれが普通なのかしら?)」
    アリウスの文化である。

    ─入浴後─
    「では、明日は0800にセミナーの執務室に集合の後、巡回経路及びセミナーからの要望を確認、警備に入る……以上、消灯」
    命令伝達後、速やかに消灯、各々寝床で布団を被り、眠りについた。

    ─ミレニアムバイト、1日目、終了─

  • 168二次元好きの匿名さん23/11/28(火) 17:44:49

    ─トリニティ、パテル分派執務室─
    「…………(ズゥーン…)」カタカタカタカタ……
    「……はぁ」
    キーボードは淀みなく打たれているものの、見るからに気落ちして淀んだ空気を撒き散らすちっこい事務官がいた。
    「……予算アップしたのだからいいではないですか」
    「だってぇ……」
    事務長の矢向ミチルが面倒くさそうにフォローを入れるが、半泣きでキーボードを打ちながらなお気落ちする。
    「ヤッホー⭐そろそろ終業時刻だよ⭐」
    「はい、ミカ様、これ連れてさっさとお帰りください」保存、保存、ウィンドウ閉じ、
    「あー!?」
    「えっ?えっ?」
    「…………」保存保存、シャットダウン
    ちっこい事務官をミカに預け、背中をぐいぐい押して事務室から追い出した。

  • 169二次元好きの匿名さん23/11/28(火) 20:16:36

    「あー、なるほど、それで悄気てたんだね……」
    「……グスッ……はぃ……」
    事務室から追い出されてしまったため、一先ずミカはリアを部屋に連れ帰っていた。
    「うーん……私も他校への派遣事業とかはやったことないから……まさか安くて困ることがあるなんて……」
    この手のことで実績やノウハウを持っているのはトリニティではそう多くない。せいぜい事務長のミチルと、アビドスの一件の他ミカとセイアが政治に向かない関係で矢面に立つことの多いナギサくらいだろう。
    「もうしわけ……ありません……どうか……どうか、すてないでください……もっと……もっとできるようになりますから……だれよりもやくにたってみせますから……どうか……どうか……」
    ミカに取り立てて貰う切っ掛けとなった自らの事務能力……アリウスを1人で回し、自分の運命を切り開いてきた……『お母さん』が授けてくれた事務での失敗により、トリニティで安定していたリアの心が折れかけていた……

  • 170二次元好きの匿名さん23/11/28(火) 22:33:06

    初めての挫折で心が折れちゃった……

  • 171二次元好きの匿名さん23/11/28(火) 22:38:05

    リアの心壊れかけてる…
    ミカメンタルケア頼んだぞ…

  • 172二次元好きの匿名さん23/11/28(火) 23:10:34

    >>169

    まさか初期の皆みたいにヴァニヴァニ言い出すか?前にもあったっけ?あった気がする。

    ヴぁにって鳴き声便利だね

  • 173二次元好きの匿名さん23/11/29(水) 06:56:02

    ほしゅ

  • 174二次元好きの匿名さん23/11/29(水) 08:17:01

    リアが手をついて項垂れたまますがるように言った。
    「っ!」
    ミカは衝動的に抱きしめようとして……やめた。
    俯くリアの顔を両手で包み、上を向かせる
    「リアちゃん……」
    「ミカ…様…?っ!」

    「リアちゃん……貴女からわたしはどう見える?」
    不甲斐なさで主人の顔を見れず、イヤイヤと下を向こうと手から逃れようとするリアの顔をガッチリと掴んだまま問いかける。
    「……私たちを助けてくださった……素晴らしいお方です……」
    「うん、違うね、わたしはそんなに立派な人じゃないよ」
    目を逸らそうとしながら言うリアの言葉を否定する。
    「っ!そんなことありません!」
    「そうかなぁ?朝起きるのは遅いし、ナギちゃんにはいつも怒られるよ?」
    「それでも!ミカ様は私たちを導いてくれました!手を差しのべてくれました!」
    「うん、でもそれはやりたいと思ったから、わたしはわがままだからね、他の子達を進んで助ける聖人じゃないよ」
    自分を讃えるリアの言葉を切り捨てていく。
    「それでも……それでも……!」
    ついにリアはボロボロと涙を流して泣きはじめた。
    「でもね……貴女に、側にいたいと思って貰える主人で有りたいとは思ってる」

  • 175二次元好きの匿名さん23/11/29(水) 17:28:15

    ほしゅ

  • 176二次元好きの匿名さん23/11/29(水) 19:08:39

    「…え……?」
    「リアちゃん……貴女は私が『消えなさい』って言ったらどこかに行くの?」
    そう言うと、リアはガタガタと震えだし、挟まれた顔を横にふった。
    「イヤ!イヤですミカ様!……すてないで……!そばに……そばにいたいです!」
    リアは泣きながら必死で懇願した。
    「わたしは立派な人じゃない。立派な首長に見えるのは、ナギちゃんやセイアちゃん、ミチルちゃんやパテル分派のみんな、そして……リアちゃん、貴女たちが助けて、わたしのやりたいことを後押ししてくれるから……」
    そう言ってミカが微笑む。
    「リアちゃん……貴女はアリウスで一人でも頑張ってこれた……でもね、もう1人で頑張らなくていいの……」
    「…………」
    言われれば簡単なことだった、一人でできることなどたかが知れている。アリウスの解体だって、1人でやったわけではない。なまじ事務関係で1人でも何とか出来てしまうことが今回リアを追い詰めてしまっていた。
    「リアちゃん、貴女はどうしたい?」
    「わたしは…………」

  • 177二次元好きの匿名さん23/11/29(水) 20:45:11

    「わたしは……わたしはミカさまのそばにいたい……もっとミカさまのやくにたちたいです……」
    「うん、許す、そばに居ていいよ⭐」
    そう言ってリアを抱きしめた。
    「リアちゃんは充分役に立ってるよ……それでも納得できないなら……
    もっとがんばって私の側で役に立ってね⭐」
    「……やっぱりミカ様はひどい人です」
    「うんうん⭐わたしはわがままでひどい主人だよ⭐」
    「いつもわたしが欲しい言葉をくれて、わたしをダメにする悪い人です」
    「うんうん⭐いっぱい甘やかしてダメにしてあげる⭐」
    「ずっとそばに居たくさせる、わたしの愛しい主人です」
    「あはは⭐愛が重いねぇ⭐」
    「責任持って……ずっと側においてください」
    「うん、リアちゃんが離れても捕まえるよ」
    「絶対はなしません」
    その後、リアは泣きつかれて寝てしまった。それでも手はミカの服を掴んだままだった。
    「……まいったなぁ⭐」
    リアを抱きしめながらミカも布団に入り眠りについた。

  • 178二次元好きの匿名さん23/11/29(水) 20:47:14

    リア立ち直れてよかった…
    そしてミカも本当成長したなぁ

  • 179二次元好きの匿名さん23/11/30(木) 05:08:18

    ほしゅ

  • 180二次元好きの匿名さん23/11/30(木) 08:16:20

    ─翌朝─
    「zzz……(パチッ)……!?~!?~~!?~」ジタバタ
    目を覚ましたリアは昨日のことを思い出して布団の中で悶えた。ぐっすり眠って整理がつくとすごく恥ずかしかった。
    「むにゃ……リアちゃん……zzz……」
    「ミカ様…………」
    隣ではまだミカが眠っていた。
    「……(ポスッ)えへへ……ミカ様……zzz」
    リアは主人を見習って少しわがままになることにした。眠るミカにすり寄って、二度寝をはじめた。

    その後、スヌーズ(3回目)の音で目覚めた2人は、遅刻ギリギリでそれぞれの職場に滑り込んだ。

  • 181二次元好きの匿名さん23/11/30(木) 18:14:56

    心は立て直せたか

  • 182スレ主23/11/30(木) 18:17:44

    ─ミレニアムバイト、2日目─
    「………………」チャリン!ピッ!
    ガコンッ!
    「「「「(ビクッ!?)」」」」
    ジャーッ!グルグル!
    「「「「オー……」」」」
    ザバァ!トポトポトポトポ……ピー!
    『うどんができました』
    「ほ、本当にうどんが出てきました!」

    0615、食堂が開くには少し早いこの時間、朝食を調達しようと、24時間営業のコンビニに向かっっていたスクワッドたちは、奇妙な機械を見つけた。
    「う、うどん?」
    見た目はパックやビンの飲料を売る自販機に似ているが、書かれたメニューはうどん。奥には丼のような容器が見えた。
    アリウスは勿論、トリニティでも見たことがない物に、スクワッドの好奇心が刺激された。
    「…………買うか」
    「「「(コクコクコク!)」」」
    自販機研究会と側面に書かれたそれにサオリは500クレジット硬貨を入れた。

  • 183スレ主23/11/30(木) 22:52:58

    出来上がったうどんを取り出す。発泡スチロールの容器に入ったそれは、白く太い麺と黄金色の出汁がなみなみと注がれ、上に薄目の揚げが2枚のせられていた。
    寝起きで空になったスクワッドの腹を、出汁の香りが刺激する。
    まず出来上がった1杯目を手にしたサオリが意を決して口に運んだ。
    「……モグモグ……ズズッ……」
    「サオリ姉さん?」「サッちゃん?」
    「ど、どうなんですか?」
    他3人がゴクリと唾を飲み込んで尋ねると、サオリがパチリと箸を置いた。
    「……うまい。寒い朝、空腹の体に染み渡るようだ……甘めの揚げも出汁の味に変化が加わっていい……」
    食レポを終えてまた食べ始めたサオリ。3人は自販機に向かった。

  • 184二次元好きの匿名さん23/11/30(木) 22:59:29

    うどんの自販機懐かしいな
    というかミレニアムにあるのか…

  • 185スレ主23/11/30(木) 23:28:21

    >>184

    ミレニアムはなんか食堂も有りそうだけどなんか最新鋭フード自販機とか有りそうなイメージだった。そんでフード自販機有るならそれに特化した変な部活も有りそうだしレトロ自販機扱う自販機研究会を捏造した。

    あと、スクワッドというかサオリはトラックドライバーのおっちゃんやサラリーマンが食ってるドライブインとか立ち蕎麦みたいな飯がなんか似合うイメージがある。

  • 186二次元好きの匿名さん23/11/30(木) 23:30:39

    >>185

    なるほど…確かにありそうですねそれ

    サオリがトラックドライバーっぽいのなんか分かる気がする

  • 187二次元好きの匿名さん23/12/01(金) 04:36:35

    めっちゃレアでレトロな自販機あるやんミレニアム……

  • 188スレ主23/12/01(金) 07:36:16

    朝食を終え、セミナーの執務室でユウカから今日の巡回経路を受け取ったスクワッドは、早速警備に向かった。

  • 189二次元好きの匿名さん23/12/01(金) 12:31:57

    次スレ行きそう

  • 190スレ主23/12/01(金) 19:23:39

    本日の警備は

    1、セミナー周辺

    2、部室棟周辺

    3、校内巡回

    4、自治区巡回

    5、廃墟付近の巡回

    dice1d5=2 (2)

  • 191スレ主23/12/01(金) 21:16:30

    最初の行き先は?

    1、ゲーム開発部

    2、エンジニア部

    3、ヴェリタス

    4、トレーニング部

    5、自販機研究会

    6、普通に巡回警備

    dice1d6=5 (5)

  • 192スレ主23/12/01(金) 22:23:52

    本日警備するのは部室棟……とはいえ沢山の部活が有り、技術者の集うミレニアムであるため、各部活で研究や工作、試運転に使うスペースを有している所も多く、部室棟とは行っても何棟も連なってとても広い。
    そして、研究に夢中で徹夜エナドリ漬け状態で床に転がっていることもままあることらしい。よって、1部屋づつ生存確認回ればそこそこに時間がかかる。
           「では……行くか」
          
          ※ただの警備員です

  • 193スレ主23/12/01(金) 23:05:07

    次スレ建ててきます

  • 194スレ主23/12/01(金) 23:31:32
  • 195スレ主23/12/01(金) 23:32:02

    次スレ建てました

  • 196二次元好きの匿名さん23/12/01(金) 23:33:30

    オーラが完全にこれから特殊作戦前なんよ

  • 197二次元好きの匿名さん23/12/01(金) 23:34:10

    >>196

    うどん食べて気力充填した後だから…

  • 198二次元好きの匿名さん23/12/01(金) 23:38:06

    埋め

  • 199二次元好きの匿名さん23/12/02(土) 04:25:53

    虚しさはすでに埋められた
    だからこのスレも埋めるね

  • 200二次元好きの匿名さん23/12/02(土) 05:39:57

    >>200ならアリウスの子達はハチャメチャギャグに巻き込まれる

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