- 1二次元好きの匿名さん23/11/04(土) 22:13:47
- 2二次元好きの匿名さん23/11/04(土) 22:17:58
あいつが悪いんだ!
あいつが進撃の巨人のネタバレをするから!
超大型巨人と鎧の巨人の正体なんて知りたくなかった。壁の秘密も地下室の謎もまっさらな状態で知りたかったのに!
だから…駆逐してやったんだ。オレが…この手で… - 3二次元好きの匿名さん23/11/04(土) 22:19:43
ある日、久々にあいつからの電話を受け取った
その時に「久々に会えないか」って言われたが俺は仕事が忙しいのを理由に断った
あいつもそれを察したのかすぐに「ごめん」と謝って切った
多少違和感があったが俺はすぐに気にせずに仕事に戻った
そしてあいつが死んだ知らせが来たのはそれから数日後だった…… - 4二次元好きの匿名さん23/11/04(土) 22:44:06
ごめんね…何もしてあげられなくって……
- 5二次元好きの匿名さん23/11/04(土) 23:12:12
ええ、そうよ 私達は同じ中学校に通っていて、そして恋人同士だった
彼は真面目で勉強家で、不真面目な落ちこぼれの私とは正反対 だから学校の皆にも秘密で、けれど私達は確かに愛し合っていた
高校は当然バラバラになったけと、寂しくはなかったわ わかってたことだったし、大学を出たら結婚しようって行ってくれてたから
幸せだった
そう、あいつらが出てくるまでは! - 6二次元好きの匿名さん23/11/04(土) 23:14:32
俺はあいつに父親だと打ち明けられなかったが…俺は近くであいつが幸せなのを見てられるだけで良かったんだ
……あの日までは!! - 7二次元好きの匿名さん23/11/04(土) 23:58:33
俺達は遠い街へ逃げ、二人で暮らすことを選んだ
幸せだったよ 小さな六畳間で、貧しいけれどささやかな幸せがそこにはあった
俺達が兄妹だとは誰も知らないそこでの生活はまるで普通の恋人同士のようで
それだけで幸せだった
あいつの病気が見つかるまでは… - 8二次元好きの匿名さん23/11/05(日) 00:10:37
ヤブ医者だったのかな?
- 9二次元好きの匿名さん23/11/05(日) 00:12:07
あいつさえいなければ…あの女さえいなければ…弟は死なずに済んだ!!それなのに!!!
- 10二次元好きの匿名さん23/11/05(日) 00:28:51
これでやっと弟のところで行ける……いや、俺はきっと地獄行きだから弟とは会えないか……
- 11二次元好きの匿名さん23/11/05(日) 06:41:45
金田一…俺はどうすればよかったのかな……?
- 12二次元好きの匿名さん23/11/05(日) 06:57:25
俺はあの子と一緒に暮らしていられれば幸せだったんだ。
血が繋がってないとかそんな事はどうでも良かったあの子は俺の子供だ。
あの獣達からおれは俺の子供を守っただけだ。 - 13二次元好きの匿名さん23/11/05(日) 07:18:14
必死だったよ その日生きていくのに精一杯だった
誰も悪くない 仕方なかったんだと自分に言い聞かせて、毎日一生懸命働いて、その日その日を暮らしていた
あの日、あいつらの話を聞くまでは
笑うあいつらを見たとき 俺の中に生まれたのさ
奴らの首をはねろと囁く、血溜まり龍神がな! - 14二次元好きの匿名さん23/11/05(日) 08:28:21
あいつらにとって俺は都合がいい奴隷だったのさ……
- 15二次元好きの匿名さん23/11/05(日) 08:36:29
おかしいかったんだよ。あのバカがつく程真面目な兄貴が酒の場に車で来るはずなんてないのに
警察は事故としか取り扱ってくれないし自分で調べても何も出てこなかったよ
あの日偶然奴らの話を立ち聞きするまではね - 16二次元好きの匿名さん23/11/05(日) 13:07:20
あなたにわかる?お風呂もない部屋に住んで、銭湯へ行くお金もなく、冷たい水に濡らしたタオルで必死に体を擦る気持ちが
自分から垢の臭いがする惨めさが
憎かった 許せなかった 恨めしかった
貧しさは尊厳さえ奪うのよ だからお金が欲しかった
ましてやあたしの父さんの残したお金よ!あたしが貰って何が悪いのよ! - 17二次元好きの匿名さん23/11/05(日) 20:17:48
あの頃の俺は本当に荒れていた
関わってくるもの全てを傷つけては拒絶して、誰もかも距離を取っていた
そんな俺を唯一、見捨てないでくれたのが先生だったこの人なら信頼できるそう思って、あの人が言うように立派の職にもついたよ
そんな先生をアイツらはゴミのように殺したんだ! - 18二次元好きの匿名さん23/11/05(日) 22:52:56
ずっと、助けてもらったんだと思ってた
彼は私を愛してくれてて、だから結婚してくれたんだって
あんなことがあった私を、助けて、守って、愛してくれた
今はすっかり変わってしまったけど少なくとも最初はそうだったんだって信じてたの
でも違った
あいつは私の家の財産目当てに結婚しただけたったのよ それどころか、あの時の犯人もあいつだった!
でもね、その時はまだ、離婚してやろう、訴えてやろうってそういうつもりだったの
でも知ってしまったのよ
あの人を殺したのさえあいつだったということを!