- 1123/11/14(火) 19:44:01
- 2二次元好きの匿名さん23/11/14(火) 19:44:21
なんだ座敷童か
- 3123/11/14(火) 19:44:26
まじかよ
物の怪安価>>6までお願いします
- 4二次元好きの匿名さん23/11/14(火) 19:46:13
鬼
- 5二次元好きの匿名さん23/11/14(火) 19:52:03
九尾の狐
- 6二次元好きの匿名さん23/11/14(火) 19:54:30
猫又
- 7123/11/14(火) 19:58:22
どれが出ても強いな
dice1d3=2 (2)
1:鬼
2:九尾の狐
3:猫又
ご両親は?
dice1d3=3 (3)
1:普通の人間。玲王は先祖返り
2:妖怪
3:かぐや姫スタイルで玲王を拾った
- 8二次元好きの匿名さん23/11/14(火) 19:59:52
このレスは削除されています
- 9二次元好きの匿名さん23/11/14(火) 20:00:04
殺生石のそばで拾ったとかかな
- 10123/11/14(火) 20:03:55
妖怪としての力は
dice1d2=2 (2)
1:dice1d100=31 (31) %使える
2:使えない
狐の姿には
dice1d3=2 (2)
1:なれる
2:なれない
3:部分的になら
- 11123/11/14(火) 20:05:51
ほぼ人間!!!!
なんで使えないん?
dice1d3=3 (3)
1:自分で封印した
2:別の妖怪に取り憑かれてる
3:ご両親が寺に連れてった
この玲王は自分が妖怪という自覚
dice1d2=2 (2)
1:ある
2:ない
- 12123/11/14(火) 20:07:16
困った…普通の人間だぞ…
じゃあ凪くんは玲王が人間じゃないこと
dice1d2=1 (1)
1:知ってる
2:知らない
ばぁやさんは
dice1d2=1 (1)
1:知ってる
2:知らない
- 13二次元好きの匿名さん23/11/14(火) 20:08:35
寺で封印されたのか?
- 14123/11/14(火) 20:09:23
さすがや
知ってる理由
凪dice1d2=2 (2)
ばぁやさんdice1d3=3 (3)
1:自分も妖怪だから
2:見える側の人間
3:(ばぁやさん限定)両親に教えて貰った
- 15123/11/14(火) 20:13:01
>>13そうそうそんな感じ
玲王、自分が妖怪だと知らないのは周りに隠されてるからなのかな
dice1d2=1 (1)
1:知ったら封印解ける仕組み
2:人として生きてもらいたい
出生は
dice1d2=2 (2)
1:実の親が居る
2:自然発生
- 16二次元好きの匿名さん23/11/14(火) 20:14:26
ありゃ
…本人自覚無しで人外じゃ、サッカーに限らずプロスポーツに反対するのも道理かあ - 17123/11/14(火) 20:19:14
見える側な凪くんは特殊能力
dice1d2=2 (2)
1:使える
2:使えない
玲王はメンタルガタガタの時大丈夫だったん?
dice1d3=1 (1)
1:無事
2:封印外れかけた
3:解けちゃった
- 18123/11/14(火) 20:22:03
面白みが!ない!!!
つえーな寺の僧侶!
dice1d3=3 (3)
1:イガグリの親戚やで
2:そりゃあ九尾に恨みを持つ大妖怪が化けた人だったからね
3:でもあの封印そろそろ解けますよ
- 19二次元好きの匿名さん23/11/14(火) 20:22:05
自分が人外だと知ったら封印が解ける仕掛け面白い
凪は知ってても黙ってないといけないんだな - 20二次元好きの匿名さん23/11/14(火) 20:24:51
封印が解けかけてるでやっと話に動きが出たな
解けかけてるのを凪は気付いてるのか? - 21123/11/14(火) 20:25:54
解けかけていることに気づいてる人
dice1d3=3 (3)
1:誰もいない
2:凪
3:監獄の中に何人かいる
- 22123/11/14(火) 20:27:05
- 23二次元好きの匿名さん23/11/14(火) 20:29:43
士道くん軽率に指摘して封印解いちゃいそうじゃない?
- 24123/11/14(火) 20:30:41
面白がって封印解けるの見逃しそうな人が二人と真面目に協力してくれそうな人が一人
士道dice1d3=2 (2)
ロレンツォdice1d3=3 (3)
仁王(で合ってる?) dice1d3=1 (1)
1:見える一般人
2:陰陽師的な力アリ
3:この人も妖怪
- 25二次元好きの匿名さん23/11/14(火) 20:33:30
ロレンツォおおおおお
- 26123/11/14(火) 20:35:16
へえ!?
士道さんの力量dice1d100=75 (75)
dice1d3=2 (2)
1:真面目に封印強化しようとしてくれた
2:面白がって言おうとして凪に止められた
3:スルー!
ロレンツォさんは何の妖怪?>>28
- 27二次元好きの匿名さん23/11/14(火) 20:36:21
ゾンビ
- 28二次元好きの匿名さん23/11/14(火) 20:38:48
狼男
- 29二次元好きの匿名さん23/11/14(火) 20:39:18
フランケン
- 30二次元好きの匿名さん23/11/14(火) 20:40:16
さす凪
- 31123/11/14(火) 20:44:13
ある程度振り終わったらss書こうと思ってたけどエミュが難しいキャラと人となりが分からんキャラ(仁王)引き当ててむりぽ
解ける時間軸は
dice1d3=2 (2)
1:トライアウト
2:U20後
3:ネオエゴ
- 32二次元好きの匿名さん23/11/14(火) 20:46:54
- 33二次元好きの匿名さん23/11/14(火) 20:51:55
SSを書いてくれるタイプのスレ主!?
- 34二次元好きの匿名さん23/11/14(火) 20:54:50
解けたらどうなっちゃうんですか…?
- 35123/11/14(火) 21:01:57
dice1d3=3 (3)
1:半人半妖になる
2:妖怪になって戻れなくなる
3:安価
封印は
dice1d4=1 (1)
1:凪が抑えた
2:士道が抑えた
3:ネオエゴまで保つ(ロレさんが抑えた)
4:解けちゃった
- 36123/11/14(火) 21:02:32
どうなりますか?>>37
- 37二次元好きの匿名さん23/11/14(火) 21:02:39
さす凪有能
- 38二次元好きの匿名さん23/11/14(火) 21:02:40
さす凪信じてたぜ
- 39123/11/14(火) 21:04:54
さす凪有能
最安価>>40
- 40二次元好きの匿名さん23/11/14(火) 21:20:49
耳としっぽが出てしまい妖怪に命を狙われる
- 41二次元好きの匿名さん23/11/14(火) 21:30:53
守りたい、この九尾
- 42123/11/14(火) 21:32:37
油断するとポコポコ耳と尻尾を出す玲王(無自覚)と気まずい雰囲気ながらもなんとか隠そうとする凪のドタバタコメディ系かな?
よーし書いてきます!遅筆です!! - 43二次元好きの匿名さん23/11/14(火) 21:38:47
やったー!
めっちゃ楽しみ!! - 44二次元好きの匿名さん23/11/14(火) 21:43:12
この凪かなり有能で草
気まずいながらもパートナーの為に頑張る凪健気だ… - 45123/11/14(火) 22:32:52
17年前
──8月12日
希少な休みの日。夫婦水入らずで出掛けた旅行先で、私達はあの子に出会った
栃木県の県文化財である真二つに割れた殺生石は、狐が化けたものという伝説があるらしい
「…そして、高僧が一喝することによって割れてしまったんだ」
夏休みだろうに運良く人がまばらで、その日は二人以外に観光客は居なかった。
愛する妻に事前に調べて得た知識で説明すると、彼女は楽しそうに笑う。興味津々といった様子で殺生石を見つめていたが
「あら…?あなたあそこ、何かいるわ」
ふと何かに気が付いた妻に袖を軽く引っ張られる。つられて覗き込むと、割れた石の隙間から金色の小さい毛玉が見え隠れしていた。
動物か?と思ったが、遠目からでもその体毛がひどく美しい事が分かる。まるでこの世のものではないような…
二人揃ってその毛玉を眺めていると、視線に気が付いたのか金色の糸がぶわりと広がった。と、同時にサッと岩の後ろへと隠れてしまう
「怖がらせてしまったかな」
「残念ね…そこの子、大丈夫よ」
妻が声をワントーン高くして話し掛けると、金色の毛玉がちらりとこちらを覗く。どうやら狐の子供だったようで、意志の強そうな吊り目をしていた。
おずおずとこちらに近付いてくる子狐はとても愛らしかったが
「随分と、尻尾が多いな?」
「まぁ…!」
孔雀の羽根のように広がる九つの尻尾。どう見ても普通の狐では無かった - 46123/11/14(火) 22:33:35
呆気に取られているうちに子狐は二人の元へ辿り着き、柵の向こうでこちらを見上げる。
何かに導かれる様に妻が柵の向こうへ手を伸ばすと、金色の子狐はその掌に頭を擦りつけた
瞬間、煙が巻き上がる
咄嗟に妻を庇うように覆い被さり、肩を掴んでその場から十数歩下がらせた。
愛らしい見た目に騙されたが、あの狐は人に害を及ぼす物の怪なのかもしれない、妻に怪我は無いだろうか。
煙が晴れるまでその杞憂は続いたが、景色が晴れ、そして妻の腕の中に現れた赤子を見てその心配は吹き飛んだ
「「かわいい!!」」
妻の腕の中で、ふわふわの耳と尻尾を生やした人間の赤子がすやすやと眠っていた
「あなた、この子はきっと私達が育てる様にと神様が遣わした子だわ」
「そうだな、戸籍ならコネを使えば何とかなる。立派に育ててみせよう」
一瞬で赤子の虜になった二人はその子に玲王という名前を付け、人の世界では生きにくいだろうからと寺で耳と尻尾を隠してもらい、ついでに持っているらしい妖力も封印してもらった
すっかり普通の赤子となった元子狐を抱えて去っていく夫婦の後ろ姿を寺の僧侶は微笑ましく見送ったが
「…しまった封印には期限がある事を伝えてなかったな。ま、いっか」
この僧侶は少々適当であった - 47123/11/14(火) 22:54:49
スレ主は遅筆です、念押し
気にせず他の方もSS投下して欲しいですのよ
次から凪もしくは玲王視点ですわ - 48二次元好きの匿名さん23/11/14(火) 22:59:02
続きが気になる!
- 49123/11/14(火) 23:37:36
レオは優秀な人間であり、おそらく強大な力を持った九尾の狐である
何故『おそらく』なのかというと、どうやらレオには自分が妖怪だという自覚がないらしいからだ
凪は小さい頃から人ならざるモノが見える体質で、その事が原因で面倒事に複数回巻き込まれてからは見える事を隠して生きてきた。もっとも、それを伝える相手なんて居なかったのだが
そんな凪に生まれてはじめて出来た相方が、まさかの見える対象。流石に驚く。
何度か「ねぇ、妖怪って信じる?」と聞いてみたが、帰ってくるのは居るわけ無いというありきたりな返事のみであった
いやお前思いっきり妖怪だっつーの
そんな摩訶不思議なレオの謎は、レオのばぁやさんによって明かされた
「ご両親は坊ちゃまに人間として生きて欲しいとお望みです」
「この事を知っているのは坊ちゃまの両親とこの私、寺の僧侶様。そして貴方のみ」
「坊ちゃまに施された封印は坊ちゃまが自身の正体を知れば解けてしまうらしいのです、どうかご内密にして頂けますでしょうか」
「それはいいけど、どうして俺がレオの正体を知ってるって分かったの?」
「私にも少しだけ、特別な力があるのかもしれませんね」 - 50123/11/14(火) 23:39:34
という訳で俺はレオが自分の正体に気が付かないように動かなければならなくなった
といってもレオの封印は見た所完璧で、俺のように特殊な目を持った人間でないとその妖力を見抜く事は不可能である為、特に何かする必要は無かったのだが
ちなみに俺の目にも普段のレオはごく普通の人間として写っていて、黄昏時などのふとした瞬間に黄金の尻尾と耳がうっすらと見える事で彼が物の怪だということに気が付けたのだった
(もしもレオが自分の正体を知って妖怪になっちゃったら、レオは自分の夢を叶えられなくなるのかも)
そして妖怪として生きるようになったら、もう二度とレオに会えないのかもしれない
それは、嫌だ
自転車を漕ぐレオの後ろ姿と、夕陽に照らされてほんのりと浮かぶ神々しい毛並みを眺めながら、凪は墓場までこの秘密を持って行こうと心に決めた
───数ヶ月後
彼らの元に青い監獄への片道切符が届く - 51123/11/15(水) 07:52:06
そういえば監獄には幽霊とか妖怪とかおる?
dice1d2=1 (1)
1:おるで
2:いないよ
- 52123/11/15(水) 07:53:23
なるほど
dice1d3=1 (1)
1:ほとんど無害
2:たまに玲王に寄ってくるよ
3:中には襲おうとする奴もいる
- 53二次元好きの匿名さん23/11/15(水) 08:17:24
平和だ
- 54123/11/15(水) 12:53:17
ブルーロックに収監され
俺とレオは順調に勝ち進む事ができ、レオは同じチームの仲間達をすっかり取り込んでしまった
今はトレーニング後の自由時間で、各々が思い思いに過ごしている。レオはというと、疲れが溜まるといけないからと俺の脚をマッサージしてくれていた
「痛くないか?」
「んー、平気」
こうやって気に掛けてくれる玲王は本当に妖怪とは思えない。
そもそも人間と触れ合えるどころか意思疎通を計れるモノさえ殆ど存在しないのだ。
例えばこの施設。ここにも無数の物の怪が存在しているが、大体はふわふわと浮かんでいたり隅っこに座りこんでいたりでこちらに興味を示さない無害なモノばかり。
まぁたまに廊下を歩いていると生首が落ちてきたりしてビックリする事もあるのだが
そして、凪のように人ならざるモノを認識することの出来る人間も多くない。というか見たことも会ったこともない。例に漏れずこの監獄にも居ないようだった。
なので『レオに自分の正体を気付かせない』という至上命題はこの場所でも達成する事が出来るだろうと、そう高を括っていた - 55123/11/15(水) 12:54:41
場面は自由時間中のチームVに戻る
ストレッチで筋肉を伸ばしたり戦術の勉強をしているチームメイトがチラホラと居る中、数人が集まって何やら楽しそうに話をしていた
「…でさー、俺の彼女がすっかりハマってて俺も影響受けたんだよ」
「コックリさんか、やった事ねぇな」
「楽しそーじゃん?おーい斬鉄!お前もやろうぜ!」
レオのマッサージを堪能しながらぼんやりとその会話を聞いていた凪は(コックリさんって狐の霊だよね…まぁレオとは似て非なるものって感じだし大丈夫か)と、彼らをスルーする事にした。面倒だったし
はてなマークを浮かべながらコックリなんて奴いたか?と寄って来た斬鉄に、やろうぜと提案していたチームメイトが簡単に説明しながら荷物から何か書き込まれた紙を取り出す
「ま、やりながら覚えればいいさ」
「10円玉からは手を離すなよー」
「む…?分かった」
そして斬鉄含めた数人が10円玉に手を置き「コックリさんコックリさん、おいでください」と神妙な面持ちで唱え始めた - 56123/11/15(水) 12:56:48
ニヤニヤを隠している奴と真面目にやっている奴が半々くらいで、前者はある程度時間が過ぎたら自分が動かしてやろうと企んでいるようだ
一体何がそんなに面白いんだか、と興味を無くし、目の前の相方に視線を戻した時。
じっと彼らを見つめるレオが視界に映った
「……レオ?」
声を掛けたが、それも耳に入っていない様子で儀式を行っているチームメイトを一心に見続けるレオ。
ふらりと立ち上がったかと思うと、覚束ない足取りで彼らの方へと向かい始める
(狐なら何でもいーのコックリさんて!?)
咄嗟に腕を掴んで引き戻すと、ハッと気が付いたレオが「え、あれ?」と困惑していた。
何が起きたか分からないらしい
「疲れてるんだよ、寝れば?」
「うーん、ちゃんと休んでた筈なんだけどな。お前も早く寝ろよ」
そう言いながら布団へと潜り込むレオを見届け、ホッとしながらコックリさんで遊ぶチームメイトに視線をやると、彼らの10円玉を尻尾が二つに割れた猫又がちょいちょいとつついていた
(狐じゃなくてもいいんだ…)
動いてる動いてる!お前やってる!?ちげーしお前だろ!
と騒がしい彼らに「お前ら大妖怪召喚する所だったぞ」と心の中でツッコみながら、疲れたので凪も早めに寝てしまう事にした - 57二次元好きの匿名さん23/11/15(水) 13:55:53
- 58二次元好きの匿名さん23/11/15(水) 14:32:19
ダイスに選ばれなかった猫又ちゃんをここで回収するスレ主好きw
- 59123/11/15(水) 19:16:52
一応念の為振っとく
凪お前本当に見えるだけか?
dice1d3=3 (3)
1:そうですが何か?
2:実は素質があったりする
3:祖先が人外
- 60123/11/15(水) 19:18:41
- 61二次元好きの匿名さん23/11/15(水) 19:28:15
鬼
- 62二次元好きの匿名さん23/11/15(水) 19:41:35
送り犬
- 63123/11/15(水) 19:49:34
送り犬
夜の山道や峠道を行く人の後をついてくるとして恐れられる妖怪であり、転んだ人を食い殺すなどといわれるが、正しく対処すると逆に周囲からその人を守ってくれるともいう
なるほど!あんまり力は使えない感じね
解けかけた封印どうやって抑えるんだ問題が解決して嬉しい
次は少し時間が飛んだり玲王視点挟んだりします - 64二次元好きの匿名さん23/11/15(水) 22:19:27
馬狼に突破されて転けそうな玲王をゴールより優先で助けに行った理由と繋がるな
- 65二次元好きの匿名さん23/11/15(水) 23:51:15
保守
- 66二次元好きの匿名さん23/11/16(木) 08:07:00
玲王が自覚のない妖怪だし玲王のことに気がついてないけど人外な人も居るかもな
- 67123/11/16(木) 08:40:37
- 68123/11/16(木) 08:41:45
純粋な妖怪は玲王とロレンツォだけってことね
何人いらっしゃる?dice1d5=3 (3)
- 69123/11/16(木) 08:42:54
時間は少し飛び
場面はライバルリーへと移る
無数のすれ違いを経て、凪と玲王は決定的に道を分かつこととなった
壁をすり抜けて出てきた謎のダルマを歩く勢いに任せて蹴り飛ばした…実際にはすり抜けているが、とりあえず頭の中では蹴り飛ばした凪は、玲王が自分を突き放した光景をぐるぐると想起し無限に湧き上がるモヤモヤを処理しきれずにいた
彼がそのモヤモヤを怒りだと自覚するのはもう少し後になるのだが、それはこの物語にあまり関係がないので置いておこう。
ばぁやさんに色々な事を託されていた凪は、この監獄に『特殊な人間』など自分以外に居るはずが無いと思い込んでいた事もあり今現在玲王に迫る危機に気付かずにいる
一方、玲王は二次選考の最下層にて悪魔と対峙していた。
褐色の肌、触覚のような前髪、同じチームのイガグリに暴力を振るう粗暴さ。
しかしサッカーにおいては数多くの得点を決める実力者の様で、彼に挑み勝利する事で仲間にすれば良いと國神を説得し試合をする事となった
「……ん?紫ちょんまげ、お前さぁ」
「なんだよ」
「や、気のせいだったわ!んじゃ楽しみにしてるぜ♪」
悪魔の名は士道龍聖
彼はサッカーだけでなく、陰陽師としても卓越した能力を持っていた - 70123/11/16(木) 08:43:27
誰が子孫なのかを先着3レスでお願いします!
- 71二次元好きの匿名さん23/11/16(木) 08:54:07
國神!
- 72二次元好きの匿名さん23/11/16(木) 08:56:54
烏!
- 73二次元好きの匿名さん23/11/16(木) 08:59:42
蜂楽
- 74123/11/16(木) 09:12:42
- 75二次元好きの匿名さん23/11/16(木) 09:27:16
鬼
- 76二次元好きの匿名さん23/11/16(木) 09:28:35
烏なら烏天狗
- 77二次元好きの匿名さん23/11/16(木) 09:33:43
猫又
- 78123/11/16(木) 09:44:36
ご先祖を100としてどれくらい力を引き出せるか
80以上なら一部妖怪化できる
我ながらバトル漫画みたいな設定だな
國神dice1d100=32 (32)
烏dice1d100=69 (69)
蜂楽dice1d100=81 (81)
- 79二次元好きの匿名さん23/11/16(木) 09:53:02
猫耳尻尾な蜂楽とか大勝利すぎ
- 80123/11/16(木) 12:25:09
それぞれに(家の伝承とかで)祖先が人外という自覚は
國神dice1d2=1 (1)
烏dice1d2=2 (2)
蜂楽dice1d2=2 (2)
1:ある
2:ない
- 81二次元好きの匿名さん23/11/16(木) 13:31:19
一番力が妖怪の力が弱い國神が自覚ありなんだな
- 82123/11/16(木) 14:41:25
あーーーーっ士道と玲王の意味深な絡みもうちょい書きたいのに本編であの後の描写がない&多分エピ凪でそこら辺描かれるから下手に書けないっ!飛ばすしかない!血涙!
國神くんお姉さんから「きっと隔世遺伝ねー」みたいにやんわりと教えられてそう。烏と蜂楽は逆になんで知らないんだい
烏dice1d3=3 (3)
1:俺は非凡やな
2:まだ自覚して使えない
3:サッカー以外に興味ない
蜂楽dice1d3=3 (3)
1:えっみんな出来ないの!?
2:まだ自覚して使えない
3:サッカー以外に興味無い
- 83二次元好きの匿名さん23/11/16(木) 15:07:47
さすがブルーロックのエゴイスト
- 84二次元好きの匿名さん23/11/16(木) 20:00:52
自覚した上でサッカーにしか興味ないのかな?
- 85二次元好きの匿名さん23/11/16(木) 20:13:38
ダイス結果は自覚してないってある
サッカーにしか興味無いから自覚してないってことじゃない?
自覚しててもサッカーにしか興味無さそうではある - 86二次元好きの匿名さん23/11/16(木) 21:18:12
蜂楽と國神、同じチームで
一月過ごしてたけどお互いに
妖怪だって気づいてたかな? - 87123/11/16(木) 21:26:28
>>86どうなんだろう
國神dice1d2=2 (2)
1:あいつ明らかに人外パワー持ってるな
2:気のせいだろ
蜂楽dice1d2=1 (1)
1:おっ仲間?
2:気のせいかも!
烏と蜂楽は自分が人外パワー持ってるし使えると分かってるけどサッカーの方が重要なのでその経緯(祖先)とかが人外だとは知らないという設定でお願いします
- 88二次元好きの匿名さん23/11/16(木) 21:40:20
鈍感ヒーロー&やけに勘がいい蜂楽は解釈一致
- 89123/11/16(木) 21:59:47
凪と玲王が共に行動する時間は減ったが、幸いにも心が乱れていても玲王の封印は無事に保たれ、唯一玲王の正体に気付いてしまったであろう男も何を思ってかバラす事はせず、順調とは言えないが二人揃って二次選考を突破した
離れている間に移り変わり見つめ直した心情や、再び共に戦った事で新たに開花した能力もあったが、この物語にサッカーは一ミリも関係ないので割愛させて頂く。
サッカー漫画のパロとしてどうなんだというツッコミは無しだ
話は変わり、現在ブルーロックは重大な危機に瀕していた。
U20日本代表の選手と青い監獄の存続を賭けた試合をする事になったのだ。しかも、相手側には新世代世界11傑の一人である糸師冴とこちら側のNo.2である士道龍聖も加わる事となっていて、厳しい試合になる事は明白であった
ブルーロックは糸師凛を中心に攻撃を展開し、途中から投入された士道並びに冴の連携に翻弄されながらも、潔世一のゴールによって勝利を勝ち取った。
凪は最初の一点を決め、玲王もコピー能力により相手の主戦力である士道を抑える事によって大きな仕事を成した
問題は、その後の出来事である - 90123/11/16(木) 22:01:45
試合終了から時間が経過し、フィールドから退場しようと選手達が動き出した頃、転んでしまった凪へ玲王が手を貸した時に凪はとある違和感を感じた
(なんか妖力漏れ出してない?)
そう、黄昏時でもないしこの場所が心霊スポットな訳でもないのに玲王にうっすらと金の耳と尻尾が浮かび上がっていたのだ。
しかも段々濃くなっている。
今なら凪以外にこの異変に気付く者は居ないだろうが、もしもこのまま妖力が溢れ続けたら普通の人間にも見えるレベルに達してしまうだろう
「どうした凪、変な顔してるぞ」
(現在進行系でレオが変になってるんですけど)
視界の端でU20側の髭面ドーベルマンが玲王を見てぎょっとしている事に気が付き、凪は急いで玲王の手を引いてフィールドから立ち去る。
この場所は多くの観客の視線に晒されている。そんな中で選手の一人が突然モフモフになってしまったら大騒ぎ間違い無しだ
「ちょっ、待て凪!急に何だよ!?」
「いいから黙って隠れて」
男子トイレへと駆け込んだ二人は個室の中へ入り、凪が鍵を掛けた。そんな元相棒の奇行に玲王はただただ困惑していた - 91123/11/16(木) 22:03:18
「マジ何なのお前、流石にトイレくらい一人で出来んだろ」
「そういう話じゃないんだって、それ引っ込め…あー話しちゃいけないんだ面倒くさ」
「なっ!人をトイレに連れ込んどいて面倒とかお前失礼な奴だな!?」
(うわ尻尾デカ、これそろそろ実体化する?そしたらレオが気付いちゃうよね、どーしよ)
ばぁやさんに札でも貰っておけば良かったと後悔する。そんな代物があるかどうかは分からないが、何の力も持たない凪にはこの状況をどうにかする事が出来ない。
てかなんでこんな時にこんな事になっちゃってるワケ?封印はどうした封印は。
しかも何だか空気が淀んでいるような…?
ハッとして辺りを見渡すとそこかしこから妖怪が湧き出てこちらを、玲王を欲を孕んだ目で見つめていた。
足元からは灰色のぶよぶよが、天井からは頭を矢に貫通された武士のような男が、隣の個室からはおかっぱ頭の女の子…キミは女子トイレに帰りなさい
とにかく無数のモノに取り囲まれていて、凪と玲王は絶体絶命に陥った。だというのに玲王は「虫でも飛んでる?」と気楽な様子で凪の視線を追うのだから腹立たしい - 92123/11/16(木) 22:26:53
「レオ、とりあえずここからも離れないと」
「はぁ?ホントにおかしいぞ凪、頭でも打ったか」
「質問はナシで。走るよ」
そう言いながら扉の鍵に手を伸ばした時、上から声が降ってきた
「ハハッ!お前やっぱ"そう"だったか!」
「「!??」」
視線を上げると、扉にヤンキー座りをしてこちらを見下ろしている悪魔が目に入った。
天井までだいぶ余裕があるが故にできる芸当だが、傍から見たら完全にトイレを覗く不審者である。
だが、今はそんな事どうでもいい
(コイツ今なんて言った?)
「何の用だよ」
「いやぁ今日はいい日だ、冴ちゃんに出逢えた上にお前が妖怪ホイホイってコトも分かったからな♪」
「妖怪って…はぁ、おかしいのは性的嗜好だけにしてくれ」
状況を理解できていない玲王は士道の行動をただの気まぐれだと思っている様だが、凪はそうも言ってられない。
この男がいつ玲王に余計な事を言ってしまうか分かったもんじゃないからだ - 93123/11/16(木) 22:28:20
(半分言ってるようなもんだし、どうにかしないと)
まさか士道も見える側の人間だとは思わなかった。背後に妖怪、前方に士道、まさに袋小路に追い詰められた状態だ。
こちらをまじまじと観察していた士道は二人の様子に首を傾げ、「あーなるほどね?」と納得したように頷く
「でもさぁ番犬くん」
士道が片手を一閃し、その瞬間に消滅する魑魅魍魎の数々
(今、祓った?)
「もう隠すとかムリだぜ?見てみろよ、ほとんど解けちまってるだろ」
言われるままに視線を横へとスライドさせると、そこには在ると錯覚してしまう程ハッキリと現れた大きな尻尾があった。そろそろ玲王の視界にも映ってしまうだろう
「最後のひと押しは"知る"ってトコか。おーい紫ちょんまげ、お前はなぁ」
「?」
(ダメ…!あーもう、どうしたら!)
完全に面白がっている士道と、何も分かってない玲王。試合後の疲れもあって、凪誠士郎の精神は限界を迎えようとしていた。
そして、彼の奥底に眠る力が目を覚ます - 94二次元好きの匿名さん23/11/16(木) 22:31:54
スレ主天才か…?
- 95123/11/16(木) 23:15:08
腹の底から噴き出すその力に、凪は身に覚えが無かった。
でも、この力を使えばどうにかなるような気がする。迷っている暇はない
凪はくるりと身を翻して玲王と向き合う。その行動に玲王も士道も訳が分からないといった顔をしたが、知ったこっちゃ無かった
時間が無い
凪は右手に謎の力を集めると、そのまま玲王の頭をペチンと叩きながら叫んだ
「ひっこめ!」
「あいたっ!?」
確かな手応えと同時に、玲王の耳と尻尾が霧散する。そして、周囲に湧いていた禍々しい雰囲気もどこかへ吹き飛んでいった。
それを見て凪は危機的状況を脱したと確信した
「やった、緊急クエストクリア」
「え、え?凪?」
「ぶはっ!なんだそりゃ!?おもしれー!」
ぐっと握りこぶしを作る凪、戸惑う玲王、何故か大爆笑の士道
「はー、笑った笑った。そろそろ冴ちゃんのトコに戻りたいし今は見逃してやるよ、またな?人外コンビ!」
「二度と話しかけんな」
凪の言葉を無視し、満足した様子で手を振って悪魔はその場から立ち去っていった - 96123/11/16(木) 23:17:19
あの男は一体何だったのだろう、妖怪を祓う力があるという事は少なくとも普通の人間では無い。というか、今さっき玲王の解けかけた封印を張り直した自分の力も何なんだ?
(考えんのめんどくさ)
緊張したお陰でドッと疲れが出る。そもそも試合直後にこんな重労働はおかしい。さっさと寝てしまいたい。
あれこれ悩むのはその後で良いだろうと思い直し、凪は玲王を振り返った
「帰ろうレオ…あれ」
「ひ、ひっこめって…お前が連れてきたクセに…いつの間にアイツとそんな仲良くなったんだよ」
「あーいや、あれはその」
「意味ありげだったしさ…しかも叩くとか、ねーだろ、ひでぇよ」
「緊急だったから仕方なくて」
「うるせぇこの…っボケ!もう二度とすんな!じゃあな!!」
涙を浮かべながら怒りに身を震わせ、乱暴に扉を開けた玲王は、そのまま足音を荒立てながらトイレを立ち去っていった。
ポツンと取り残された凪は相方との溝が更に深まった事を実感しながら項垂れる。
その頭に一瞬だけ犬の耳が現れ、消えた - 97二次元好きの匿名さん23/11/17(金) 08:44:22
頑張ったのに可哀想なことになってる………
- 98二次元好きの匿名さん23/11/17(金) 09:37:49
- 99123/11/17(金) 12:48:38
- 100123/11/17(金) 12:54:00
- 101二次元好きの匿名さん23/11/17(金) 13:09:53
好戦的すぎる!
- 102二次元好きの匿名さん23/11/17(金) 13:25:16
- 103123/11/17(金) 13:32:03
- 104二次元好きの匿名さん23/11/17(金) 15:21:03
よく分かんないなら受けちゃダメだろ!
- 105二次元好きの匿名さん23/11/17(金) 16:48:01
多分烏は人避けの結界みたいなの
展開してからバトルしようぜ!
って言ってそう
人避けだから凪は気づいて入れるけど - 106二次元好きの匿名さん23/11/17(金) 19:57:56
凪も正体バレすることってありますか?
- 107二次元好きの匿名さん23/11/18(土) 00:48:36
蜂楽は分かるが烏も好戦的なのか
- 108二次元好きの匿名さん23/11/18(土) 01:01:33
士道は中の人繋がり的に祓うの得意なの納得なんよ
- 109123/11/18(土) 08:16:38
烏dice1d3=1 (1)
蜂楽dice1d3=2 (2)
1:気付く
2:気付かない
3:凪の方から言った
バトルの行方
そもそも玲王は妖怪の力を使えないので戦えません。現時点だと一方的なリンチになります
dice1d3=2 (2)
1:途中で自分の正体を知らない事に気付き中断
2:どこからともなく湧いた雑魚妖怪によって中断
3:安価
しばらくWi-Fi使えないので書き込みがめちゃくちゃ途絶えたら察してください
- 110二次元好きの匿名さん23/11/18(土) 08:56:11
雑魚妖怪!邪魔すんな!と言いたいとこだけど今回はナイス
玲王がリンチされてるのを止めてくれてありがとう - 111二次元好きの匿名さん23/11/18(土) 14:38:21
保守
- 112二次元好きの匿名さん23/11/18(土) 21:28:10
- 113二次元好きの匿名さん23/11/18(土) 21:34:24
- 114123/11/19(日) 01:27:45
U20日本代表との試合後、ブルーロックの面々には休暇が与えられた。
各々が家に帰り、家族に会い、また外でも監獄のライバルと交流を行う者達も居た
九尾の人化、無自覚な妖怪の玲王は、外でも親交を深めた者達の中に己に近い生物が居る事と、彼らが玲王の正体に気が付いたことを察知する事が出来なかった。これは凪も同様である
───故に、とある事故が起こってしまった
「やっぱそうだよね!一目見た時からビビッと来てたんだ!」
「ま、監獄に居る時はサッカー以外の事考えてる暇無かったからスルーしてたけどな」
「この展開はやっぱアレでしょ?」
「当たり前やろ、今日の午後から予定を取り付けてある。手合わせ願おうやないか」
「楽しみ♪」
「烏と蜂楽か、めっちゃ意外な組み合わせだな。あ、ばぁや急ぎで頼む」
「かしこまりました」
リムジンに揺られている彼は知らない。今現在向かっている先に待つ者たちは遠い祖先に人外を持つ者達であり、そしてその力を使いこなす稀有な存在であり…戦う事が好きな者たちである事を - 115123/11/19(日) 01:29:09
「来たか、待ってたで」
「やっほー!この前ぶり!」
「よぉ、ったくこんな山奥で集合なんて聞いてねぇぞ」
「悪かったって、まぁでも用件はそっちも分かっとるんやろ?」
リムジンから歩く事45分、獣道をえんえんと歩き続けてもサッカー選手である玲王の脚はピンピンとしていた。
木々が少なく開けた場所で待ち構えていた二人は、玲王が加わると組み合わせ的に更に違和感が増す。こいつら仲良かったっけ?と心の中で首を傾げるが表情には出さなかった
「用件?」
「おっと気付かんかったか。なら軽く説明から入るべきやな」
コホン、と一つ咳払いをし、人差し指を立てながら烏が口を開いた
「俺と蜂楽はお前と一緒で特殊能力使えるんよ、んでその力を使った腕試しをやりたいと思ってな」
「俺らはもうバトッたんだよね♪楽しかった!」
「この辺一帯には結界敷いてるから身バレとか気にせんでもええで、存分にやろうや」
準備万端ですといった様子の二人は、闘志に満ちた瞳をしていた。だが、対する玲王はというと
(……ドッキリ?)
至極まともな思考回路であった - 116123/11/19(日) 01:32:52
- 117二次元好きの匿名さん23/11/19(日) 12:00:22
ほしゅ
- 118123/11/19(日) 12:27:19
なるほどな、珍しい事もあるもんだと思ったらこいつら悪戯を仕掛けてきてるって訳だ
特殊能力とかバトルとかやたら厨ニ臭い発言を連発しているのはそういう設定なのだろう。ということは他にも数人物陰に隠れているな?
(おもしれー、ノッてやろうじゃん)
全てを察した気になった玲王は二人に話を合わせる事にした。残念ながらそれは最悪の悪手である
「ふーん、いいぜ、付き合ってやるよ」
「そうこなくっちゃ♪」
「どっちが先に戦るか決めなあかんな」
「俺からが良い!お願いっ」
「しゃーない、張り切り過ぎんなよ?」
右手をぴんっと上げる蜂楽と、やれやれと引き下がる烏。二人のそれを演技だと思っている玲王はその演技力に感心しつつ、バトルとは具体的に何をやるんだ?サッカーボールが見当たらないからサッカーではないだろう。てか地元からここまで遠いはずなのに良くやるなぁとか考えていた
(よく分かんねぇけど、例えドッキリでも負けたくない)
勝負事となっては手を抜けないと、要らん方向にやる気を出す - 119123/11/19(日) 12:28:24
「じゃ、いっくよー」
「おう」
ぐっと脚を曲げ、ファイティングポーズを取る蜂楽。(バトルってマジのバトル?)と少し焦っていると、玲王は更に驚くべきものを目にする事になる
ポンッ
「………はい?」
軽快な音と共に、蜂楽の顔の横の耳が消え、代わりに頭にふわふわの猫の耳が現れる。さらに腰の辺りに2つに別れた細くふわふわの尻尾が現れ、好戦的にゆらゆらと揺れていた
「いや、ちょ、え?」
今のは一体どういう原理だ、と疑問を口にする暇も無く、無防備な状態の玲王に恐ろしい速さで蜂楽が迫る
「あちょー!」
「うわっ!?」
鋭い爪で顔面を引っかかれそうになり、間一髪で仰け反って避ける。「おい流石にやりすぎじゃ」と文句を言おうとした時、先程まで玲王のちょうど真後ろにあった木が視界に映った
その木は大きな三本線に抉られていた
(…アレをもしまともに食らってたら)
自身の迂闊さをひしひしと感じながら、背筋が凍る感覚を味わう - 120123/11/19(日) 12:28:42
今更だけどエアプ注意です
- 121123/11/19(日) 16:38:48
雑魚妖怪は
dice1d3=2 (2)
1:雑魚じゃないやつ一匹
2:雑魚が数匹
3:雪崩みたいにたくさん
どうなった?
dice1d3=2 (2)
1:全員逃げ切った
2:誰かがチョイ怪我
3:烏&蜂楽で蹂躙
玲王は二人の事を
dice1d3=3 (3)
1:すっげー!かっけー!
2:いつか御影で研究させて
3:コワ…近寄らんとこ
- 122二次元好きの匿名さん23/11/19(日) 18:01:02
引いてるじゃん
- 123二次元好きの匿名さん23/11/19(日) 21:31:16
玲王は妖怪見えてないからな……
ドッキリとしてもよく分からんかったのかも - 124二次元好きの匿名さん23/11/20(月) 02:16:49
ドッキリと思うにしても木が抉れるのは行き過ぎだしね まぁ何はともあれ引くよね
- 125123/11/20(月) 07:11:30
「とりゃ!ほっ!えいやっ!」
「ま、待てって!」
およそ人とは思えない身のこなしで攻撃を繰り出す蜂楽の爪を玲王は鍛え上げた身体能力で辛うじて躱していた。しかしそれも長くは保たないだろう、一瞬前の攻撃に髪を数本切り裂かれながらそう思う。というか何だその爪はいつ生えた?猫耳と二又尻尾ってどんな属性だよ
「んー?なんで避けてばっかなの?遠慮しなくてもいいんだよ」
「遠慮とかそういうんじゃなくて、えっ何これドッキリじゃねぇの?」
「何言うてんねんここまできて言い訳はでけへんぞ」
「お前らが何を期待してんのか知らねぇけど俺に耳と尻尾は生えねぇよ」
地面が爪によって深く抉られるのを飛び退りながら回避し、この状況を打破する術を考える。普通に考えれば勘違いを正せば解放されると思うが、果たして彼らの特異性を知ってしまった自分を大人しく返してくれるだろうか?
「てか、お前らは何なんだ!?」
「さあ?俺にも分かんない」
「一番近いのは超能力者やろな」
「テキトーだなオイ」
「サッカー以外に興味無いもん」
「じゃあなんでバトってんだよ」
「趣味」
答えを聞いて、彼らにとってこの戦闘は片手間のゲームと同じなのだろうと推測する。そんなもんに巻き込まれて大怪我を負うなど御免だ - 126123/11/20(月) 07:14:55
「お前らに俺がどう映ってんのか知らねぇが、俺は普通の人間だ!」
「あはっ面白い冗談だね」
「白犬と連れ立って監獄来てたくせに今更言い訳したって白々しいだけやぞ」
「「白犬?」」
「…なんや知らんかったん?」
必死に手を振って自分はノーマルだと主張するが、一向に信じてもらえない。それどころか玲王が知らない何かまで知られている様だった。流石にもう気付いている、コレはドッキリなどではない。現代の科学では到底実現出来そうに無い事象が目の前で起こっているのだから
「クソ、取り敢えず止まれって!ここで怪我なんてしたらサッカーが!」
「俺が治せるから安心しとき」
「隙がねぇな!??」
「だから遠慮しなくてもいいんだって」
ダメだ話が通じない!そもそもどうして俺は特殊能力持ちだと勘違いされているんだ?もしかして本当に俺は特殊な何かだったりするのか?
状況を分析しつつ、うっかりパンドラの箱を開きかけてしまう玲王。今の彼は側に妖力を持つあやかしの子孫が複数居る事が影響してほんの少しだけその特異性が表に出てきていた。本来ならばそれは隠されていた真実を知ってしまうきっかけになるのだが
「ん…?オイ気ぃつけや、嫌な気配がする」 - 127123/11/20(月) 07:17:03
「本気出さないと切り裂いちゃうよ!」
「だから本気とかそういう問題じゃ」
攻撃すること、そして避ける事に夢中で烏の忠告が耳に入っていない二人。
脇腹を掠った爪に再び背筋が凍った時、玲王の視界に蜂楽の背後に迫る恐ろしい形相のナニカが映った
「危ない!」
「うぇっ!?」
咄嗟に突き飛ばして庇うと、背後で耳障りな悲鳴が上がる。振り返ると、先程まで蜂楽が立っていた位置に黒色のドロドロとした気持ちの悪いナニカがべしょりと潰れていた。襲い掛かろうとしてたのだろう。ソレはまだ形を保つ事すら難しい雑魚妖怪であり、本来ならば玲王の目に映るはずのない存在なのだが、今の玲王は状況の特異さも相まって妖怪を視認できるようになっていた
「うげ、気持ちわりぃ。大丈夫か?蜂楽」
「俺は平気だけど…ソレ…」
驚いたのか若干青い顔をした蜂楽が、玲王の腕を指差す。それを追って視線を下げると、黒いドロドロがべったりと付着していた
「うわぁっ!?なんじゃこりゃ!くっ、取れねぇ!?」
「そりゃ妖怪が布で拭える訳ないよ!妖力で祓わなきゃ!」
「だーかーら!そんなモン俺には無ぇんだってば!うわ何か吸われてる感じがするっ」
座り込みながらわちゃわちゃと慌てふためく二人。それを何か察した様子で烏が見ていた - 128二次元好きの匿名さん23/11/20(月) 07:20:15
気づいてくれ!烏!
- 129123/11/20(月) 07:59:05
「じっとしとき、祓うから」
いつの間に近付いていたのか、烏に腕を取られる。玲王の腕に絡み付いていたソレをスッと撫でると、途端にドロドロは消え去った
「おお、すげぇ」
不快感が無くなり、感心しながら腕と烏を交互に見る。それを他所に烏は視線を周囲へと巡らせ始めた
「雑魚が湧いとるな」
呟きながらどこからともなく槍を取り出した烏は地面を蹴った。
うぞうぞと影の中を蠢いていた複数の雑魚を槍を閃かせ鮮やかに裂いていく。滲み出していた玲王の妖力に惹きつけられていたソレらは無惨にも散っていった
「一歩間違えたらアレと戦ってたのかよ」
「強いよね」
「お前も大概だからな?何だあのパワー」
「えーでもそっちだって」
「撤収するぞ、なんや事情があるみたいやし」
何かを言いかけた蜂楽を遮って、全て倒し終えた烏が手を叩いた。すると、無数の黒い鳥が集まってくる - 130123/11/20(月) 08:00:14
「不完全燃焼ってカンジだけど、楽しかったからいっかな」
「乗りぃや、送ったるで」
「やったー!」
「俺は遠慮しとく、ばぁやが待ってるし」
「分かった、ほなまた監獄で」
「助けてくれてありがとねっ♪また!」
集った無数の黒い鳥達の背に乗り、烏と蜂楽は空高く飛んでいった。
もう驚く事すら無くなった玲王は二人の姿が見えなくなるまで見送ると、改めて周囲を見渡す
抉れた地面と木、何か分からないドロドロ、そして未だに少し痛む片腕
一歩間違えたら大怪我を負い、もしかしたら二度とサッカーが出来なくなるどころか生きて帰る事すら無かったのかも知れない。あの二人に悪意は無かったし、結果的に守ってくれたのだが、だからこそ心の内が読めず恐怖を感じた。何故かナチュラルに同族扱いしてきたし
今日、玲王は社会の裏の裏に潜む超自然的存在を目にし、触れ、そして
「関わりたくねぇー…」
と、そう心底思ったのだった - 131123/11/20(月) 12:22:53
このままネオエゴ編突入する?
dice1d2=2 (2)
1:まだ一悶着あるよ
2:する
- 132123/11/20(月) 12:27:03
純妖怪なロレンツォさんの正体を知ってる人は
dice1d3=1 (1)
1:スナッフィーのみ
2:妖怪・半妖怪陣営は気付く
3:実は世界的に有名(受け入れられてる)
どんなイベントが起こるか>>135までお願いします!
- 133二次元好きの匿名さん23/11/20(月) 13:34:23
凪の力が玲王にバレる
- 134二次元好きの匿名さん23/11/20(月) 14:20:18
烏と蜂楽がロレンツォに気づいて
勝負を挑む
(その場合ロレンツォの実力は
120〜150くらい?で
二人がかりで互角みたいな) - 135二次元好きの匿名さん23/11/20(月) 18:58:32
凪、蜂楽、烏がバトってんのを玲王が目撃する
- 136123/11/20(月) 19:14:41
ロレンツォさん…お労しや…
烏と蜂楽が本格的な戦闘狂キャラになってて面白い、あとバトルじゃなくてサッカーの練習せい
そもそもバトルってどこでやるん
dice1d3=3 (3)
1:異空間
2:スナッフィーさんが融通効かせてくれた
3:安価
玲王は凪のバトルを見て
dice1d3=3 (3)
1:さっすが俺の宝物!
2:俺には正体教えてくれなかったんだな…
3:こっわ
- 137123/11/20(月) 19:16:24
- 138二次元好きの匿名さん23/11/20(月) 21:24:34
- 139二次元好きの匿名さん23/11/20(月) 21:27:19
凪への恐怖度が低めでまだ良かったのか……?
- 140二次元好きの匿名さん23/11/20(月) 21:27:25
凪がそこそこお労しくて草
- 141二次元好きの匿名さん23/11/20(月) 23:19:57
巻き込まれて危ない目にあったばかりだし妖怪関連は全部怖いのかな?
- 142二次元好きの匿名さん23/11/21(火) 08:03:50
保守
- 143二次元好きの匿名さん23/11/21(火) 18:05:55
- 144123/11/21(火) 18:43:08
- 145二次元好きの匿名さん23/11/21(火) 18:54:13
- 146123/11/21(火) 18:58:58
- 147145です23/11/21(火) 19:35:14
喜んでもらえて嬉しいです
あと玲王を除く妖怪の子孫の日本組と
妖怪そのものであり11傑のロレンツォだと
実力が違うから120↑固定で
優勝確実なのはしっくりきますね! - 148二次元好きの匿名さん23/11/21(火) 22:49:07
蜂楽の勝ちかー
- 149123/11/21(火) 22:51:57
数日後
蜂楽と烏に呼び出された凪はてくてくと獣道を歩いていた。こんな面倒な呼び出しは断ろうとも思ったのだが、文言に『九尾について話がある』と書かれてしまっては応じない訳にはいかない
「来たか非凡」
「やほ!元気だった?」
「どーもコンニチハ。で、話って何」
挨拶もそこそこに、凪は己の特殊な目に映る二人の妖力をじっと観察した。
この二人はどうやら人外の血が混じっているらしい。そこそこ驚いたが、メールの内容でその可能性も考慮していたのであまり動揺はしなかった。わざわざ力を溢れさせているということは、あちらも凪が見抜く目を持っていることを知っているのだろう
「せっかちやな、らしくないぞ面倒くさ王子。ここに来たって事は分かってんのやろ」
「……いつから気付いてたの」
「凪っちがおんぶして貰ってた時からかなぁ」
「二次選考後やな」
「最初からじゃん」
要するに一目見た時から気が付いていたということだ。士道といい、こんな身近にゴロゴロとびっくり人間が居て良いのだろうか
「じゃ手短にいこか、あの狐が自分の事何も知らんのは何でなん?」
「レオは人として生きてるから。自分が妖怪だって知ったら妖力が溢れちゃうんだって」
「ははーん、やっぱアレは演技やなかったっちゅー事か」 - 150123/11/21(火) 22:54:29
「まぁ自分の事をあんまり知らないのは俺らも一緒だし気にしなくても良いんじゃない?」
「アホ、理解した上での無関心と単純な無知じゃ事情が全くちゃうやろがい」
「てか知っちゃダメだったんだ、バトルしちゃったのは大丈夫なのかな」
「は?」
ポロッと言われた『バトル』という言葉に凪は大きく目を見開いた
「え、戦ったの?レオと?お前らが?」
「うん、でも全力出してくれなかったんだよね。使えないんなら当然か」
「待ってそれって平気だったの」
「安心しぃ掠り傷一つ…おっと、そういや雑魚に纏わりつかれてたな。祓ったから大丈夫やろうけど」
「何それ」
まさか自分の知らない所でレオがそんな危険な目に遭っていたなんて。というかそんな事をしてレオは自分の正体を勘付かなかったのか?それはそれで鈍過ぎて不安になるな
「そんな恐ろしい顔しなくても大丈夫やって、俺らがちっと特殊なのは盛大にバラしたけどアイツの事もお前の事もちゃんと秘密にしたったんやで」
「俺の事?」
「…似た者同士やんけ」
"秘密"に自分も含まれていた事に首を傾げると、呆れたようなため息を吐かれた
「お前だって特殊側やろ、その犬耳と尻尾、俺の目にはよーく映っとるで」 - 151123/11/21(火) 22:58:09
「あー…あの時の力ってそういう事だったんだ」
「飲み込み早いね、さすが♪」
「単に自分への興味が薄いんとちゃう?まぁええけど。そこで本題や、お前俺らと戦ってみないか?」
「いいよ」
「まぁ待て面倒くさいのは分かる、だけどな妖力使って好き勝手暴れるとスカッと…ええの?」
「うん、俺コッチでも強くなりたい」
U20戦後のトイレでの出来事を思い出し、ぐっと拳を握る。癪だが、あの時士道が来てくれなかったら凪は玲王を守り切れていたかどうか分からない。もしもまた同じ事があれば、その時は誰の力も借りずに脅威を祓ってやりたいのだ
「いいねいいね!面白くなってきた」
「お前も色々と考えてるんやな…よしほんなら場所の準備しよか」
「その前に妖力の使い方教えてよ」
「OK!こうお腹にグッと力入れてね〜」
どこからともなく取り出した札を黒い鳥に手伝って貰いながらそこら中にペタペタと貼り出す烏と、蜂楽に妖力指南を受ける凪
三人の元へ、もう一つの影が迫っていた
「だぁー、こんな国にもお仲間が居るなんてな、どんな奴らだ?」 - 152二次元好きの匿名さん23/11/21(火) 23:10:20
ロレンツォーー!!!
- 153二次元好きの匿名さん23/11/22(水) 07:39:44
凪は妖怪の力をついさっき自覚したところだもんな納得
- 154123/11/22(水) 13:03:24
「準備できたで、やろか」
結界が張られ、辺りは不自然な静けさに包まれる
「じゃあ俺から」
「アカンお前はこの前先に戦ったろ!今日は俺が先行や」
「しょーがにゃいなぁ」
ぽふんと音を立てて耳と尻尾を生やした蜂楽を烏が止める。しょんぼりとしながら蜂楽は引き下がり、代わりに烏が前に出た
「こう見えて俺は優しいからな、初心者には手加減したる」
「そりゃどーも」
先程教えてもらった妖力の出し方を再現し、何となくだがコツを掴む。すると身体が軽くなり、試しに跳んでみると驚くほど跳ねた
「コレもしサッカーで使ったら」
「んな卑怯な事せぇへんし、お前もしないやろ」
「当たり前じゃん」
言いながら腰を落とす。双方に僅かな緊張が走った、その時
『だぁ、思ったより多かったわ』
聞き慣れない言語を話しながら、顔色の悪い外国人が木の陰から姿を現した - 155123/11/22(水) 13:04:29
「何この人知り合い?」
「いや知らん」
「ハローハワユー!」
「んな片言英語通じるか!」
『んー何言ってんのか全然わっかんね。あの変なイヤホン持ってくりゃ良かったかぁ?』
相変わらず言葉は通じないが、それでも読み取れる事はある
「あの人も妖怪だ」
『だぁー、全員混じってんな、力比べでもしてたのかね』
こんな場所に示し合わせたようなタイミングで訪れるということは"そういうこと"だろう、現に玲王から感じられるモノと似たような妖力がこの男にはあった。自分達とは違う、純粋な人外の力が
『俺も混ぜてよ?言っても分かんないだろうけど』
「ふむふむ、アンタも俺らとやりたいの?いーよ!」
「へぇ聞き取れるんだ」
「フィーリングだよね」
「何やそれ…ま、ええか。あながち間違いでも無いようやし」
確かに、ブラブラと腕や脚を軽く振りながら歩いて来る様は戦闘準備にしか見えない。
異常事態だが、そもそも妖怪などという根本からイレギュラーな集いなので気にするのも今更だろう
闘いの火蓋が静かに切って落とされた - 156二次元好きの匿名さん23/11/22(水) 20:49:58
さすがロレンツォ強者感凄いな
- 157二次元好きの匿名さん23/11/22(水) 22:30:19
保守
- 158二次元好きの匿名さん23/11/22(水) 22:43:14
このレスは削除されています
- 159123/11/22(水) 22:44:18
「蜂楽、予定変更。そこの非凡はお前に譲って俺がこのゾンビと闘る」
「あーっ!ズルい!」
「早いもん勝ちや!」
『だぁー、お前がやんのねOK?』
「なんか勝手に振られた…じゃあ引き続きご指導ご鞭撻のほどヨロシクお願いします」
「覚悟してね、俺は全力でいくよ」
槍を顕現させた烏が飛ぶような速さでゾンビに向かい、遅れを取った蜂楽が悔しげに歯噛みをする。それを他所に凪は妖力指南の続きという事で柄にもなく姿勢を正しながら蜂楽と向き合った
さて、双方熾烈な戦いを繰り広げ始めた彼らだが、実はまだ一人影から覗いている者が居る
「ど、どういう事だよ…凪もアッチ側…!?」
九尾の再来 御影玲王
彼は偶然にも凪がこの山へ向かう様子を見かけてしまい、悪いと思いながらも尾行してここまで来てしまっていたのだ。案の定、烏と蜂楽がそこに居た時は咄嗟に助けに出ようかとも思ったが、会話の内容を聞くために踏みとどまったのだった。まぁ距離が遠すぎてあまり聞こえなかったのだが、それはそれとして
「アクション映画かよ、何だありゃ…あんなのサッカーでやられたらひとたまりも…いやいやそれより何で教えてくんなかったんだ」 - 160123/11/22(水) 22:46:18
あんな恐ろしいモノの世界には二度と関わりたく無いと思っていた。だが、凪が絡んでいるとなると話は別である
「バカ危ない!あんなもんが凪に当たったらどうすんだ!うわ、あのゾンビ強っ。烏大丈夫か…?」
見た事も無い様な戦闘能力のぶつけ合いに出るに出られず、ハラハラと木の陰から凪を見守る玲王。そんな彼には気付かず、勝負は決した。立っていたのは名の知らぬゾンビと蜂楽だ
「やろうぜ、ゾンビ」
『ボロボロのくせに威勢がいいな?ニャーオ♪』
「クッソ、あんなん反則やろ…!」
「うへー負けたー、体痛え」
烏と凪は地面に伏せ、怪我によって動けずにいた。いよいよ耐えられず、玲王はその場から飛び出す
「凪!大丈夫か!?」
「……!! レオ、何でここに」
「説明は後!烏お前も病院行くぞ」
「この前言わんかったっけ?俺は怪我を治せるんだよ」
いてて、と身体を起こしながら烏が怪我をした部位に触れると、あっという間に傷が塞がれていく。凪の引っかき傷も同じ様に治してくれた
「お前これで飯食っていけるだろ」
「そんなん怪しい研究機関に送られて終わりや、それよりお前、俺らの話聞いてたん?」
「いや遠くて何も」
「ハッ!良かったな面倒くさ王子」 - 161123/11/22(水) 23:16:07
「レオ…見ちゃったの」
「本音を言えば凪から教えて欲しかったけど、別にお前にそんな義務無いしな」
「……あのさ、えっと」
「別にお前が何だろうと俺は気にしないぜ?特別な力があったってサッカーが出来なくなる訳じゃないし」
凪が特殊な存在であると教えて貰えなかったという事実に胸が苦しくなるが、もうとっくに自分と凪は道を別れているのだ、責める権利など玲王には無い
「でもさっきみたいな喧嘩はやめろよな、取り返しつかなくなったらどーすんだよ」
「うん、でも俺強くなりたくて」
「ははっ、凪も男の子なんだなぁ」
「……」
(コイツ鈍いわ、絶対そういう意味で言ったんちゃうやろがい)
相方に隠したかったコトを知られてしまって動揺し黙り込む凪、諸々気まずくて何も言葉が出ない玲王、心の中でツッコミを入れて言葉にはしない配慮のある烏。
そんな静けさを破ったのは聞き慣れない外国語だった
『だぁー、そこそこ楽しめたぜ、いい暇つぶしだった。いつかまた会おうなOK?』
その声に振り返ると、二又に別れた尻尾をだらんと垂らしながら倒れている蜂楽とその横に立つゾンビの姿があった - 162123/11/22(水) 23:24:40
『あれ、一人増えてる。しかもマジモンのヤツじゃん、お前はやんないの?』
「あ…俺に何か言ってるのか」
『だぁー、でも抑え込まれてんね。これじゃ力使えないよ?』
「レオ聞かないで、無視してて」
『まいっか、じゃあね』
玲王の存在に気が付くとゾンビは何か言いたげにこちらを見ていたが、結局は背を向けて去っていってしまった
「結局何だったんだアイツ」
「アホみたいな強さやったな。おい蜂楽立てるか?今治したるで」
「負けたぁ、悔しい〜!!」
烏が蜂楽を治す間に玲王も改めて凪の怪我を確認する。目立ったものは全て癒されていたのでホッと胸を撫で下ろした
「人の趣味に口出しするつもりはねぇけどさ、お前らスポーツで食ってく気ならこんな危ない事は控えた方がいいぜ」
「頭の片隅に置いとくわ」
「覚えてたら覚えとくね」
「聞く気ねぇな」
「ホントだよ、二度とレオに勝負仕掛けたりしないでね。レオもこいつらの事は探ろうとしないで欲しい」
「…分かった(そんなに俺に踏み込まれたくないのかよ)」
彼らが青い監獄にてゾンビと再開するのも、凪と玲王の拗れが解決するのも、まだ少し先の話である - 163123/11/22(水) 23:25:58
このまま時間飛んでプロ編と言う名のオリジナルファンタジー展開で〆る予定ですが何かやって欲しいこととかありますか?
- 164二次元好きの匿名さん23/11/22(水) 23:41:04
- 165123/11/22(水) 23:50:12
- 166二次元好きの匿名さん23/11/23(木) 10:05:42
プロ編楽しみです
- 167二次元好きの匿名さん23/11/23(木) 11:58:36
凪がどのくらい成長したかダイス振ってほしいです!
- 168123/11/23(木) 12:50:19
- 169二次元好きの匿名さん23/11/23(木) 19:33:06
93!?
めちゃくちゃ強くなったな、さす凪 - 170二次元好きの匿名さん23/11/23(木) 22:16:34
妖怪の子孫組の中でトップはさす凪
- 171123/11/24(金) 06:48:56
二人はチーム
dice1d2=2 (2)
1:同じ
2:別々
九尾の狐の幻影を追ってとある大妖怪が玲王を攫い、その魔の手から脱出する・助ける為に白宝があれこれ頑張るみたいなストーリーの予定です
大妖怪を>>172さんお願いします!
- 172二次元好きの匿名さん23/11/24(金) 08:54:11
吸血鬼
- 173二次元好きの匿名さん23/11/24(金) 14:00:53
転生かずっといきてるかの安倍晴明。
九尾の親持ってたの繋がりで…? - 174123/11/24(金) 16:41:27
吸血鬼!??好きです!!!
>>173そういえば安倍晴明てそうか!(ぬら孫知識)でもそうなると玲王の前世的な奴がママに…ええんか…ええんやで!そもそも九尾て傾国の美女やしな!何かしらで出したいです!
- 175123/11/24(金) 22:06:04
入監からn年後
ブルーロックから巣立ったエゴイスト達は現在、世界各国で活躍するプロサッカー選手となっていた。
それはもちろん凪と玲王も同様であり、彼らは今別々のチームに所属している。
だがその仲は健在であり、オフシーズンでは共に出掛けるなどして交流を深めていた
そして今、玲王は飛行機の中で久しぶりに凪と会える瞬間を待ちわびている
つつがなく着陸を終え、小走りで空港内を急いでいた玲王は、ふわふわの白頭を見つけて思い切り飛びついた
「久しぶりだなぁ凪!お前の活躍、しっかり見てたぞ!」
「うん、また会えて嬉しい」
相棒がわざわざ出迎えてくれた事に頬の緩みを抑えられずニコニコと満面の笑みを浮かべていると「外にタクシー待たせてるから」と急かされてしまった。
今日はあちこち凪を連れ回す予定だったが
「ここまで来るのにHP使い果たした…」
「ははっ♪お迎えありがとなー凪!」
仕方がないので凪の家でゆっくりさせてもらう事にしよう。
二人は連れ立って歩き始める - 176123/11/24(金) 22:08:45
"あの時"の事はあれ以降互いに話題にする事は無かったし、烏や蜂楽も何か言ってくることも無かった。本人が忘れたがっていた事もあり、玲王はすっかり妖怪云々を気にしなくなっていた
もちろん凪が裏で奔走した結果である
満月の狼男や稀代の陰陽師を相手取ったのは他ならぬ凪であり、最終的にはその経験から天才性を発揮し、とてつもなく大きな力を身につけることとなった。
その力は今でも役に立っており
「どーせ部屋散らかしてるんだろ?俺がピッカピカにしてやるからな」
「ありがとレオ」
こんな何気ない会話をしながらフラフラと玲王に寄ってきた浮遊霊を浄化したりしている。
凪による封印の張り直しは強固に作用しているが、それ以上に玲王の持つ力は大きく、日増しに漏れ出す妖力の量が多くなってしまっていた。それにより細々としたモノから多少強力なモノまで魑魅魍魎が玲王の周りをうろつく様になってしまっているのだ
今の所凪に祓えないモノは居なかったが、いつ限界が来るかも分からない。チームが離れているため凪は玲王に自身の式神を四六時中貼りつかせていた
ちなみに式神は士道からの指導によって習得したものである。
意外にも教えるのが上手かったのだ - 177二次元好きの匿名さん23/11/25(土) 08:25:22
保守
- 178二次元好きの匿名さん23/11/25(土) 09:01:01
このレスは削除されています
- 179二次元好きの匿名さん23/11/25(土) 09:07:44
スレ主ではありませんがSS投稿します
そういやあのロレンツォってやつに「お前の妖力、俺に似てるな」って色々教えてもらったっけ
五感が鋭くなると便利な時と不便な時のシチュとか、鍛え続けて妖力の量の上限が上がると
元となった妖怪の身体的特徴の一部が現れるとか
蜂楽は普通の耳が消えて猫耳と尻尾が生える
烏はおじいちゃんが背中から羽が生えるって言ってた
俺は犬?の妖怪だから犬耳尻尾が生えるとか
コスプレみたいになる
それと妖力の増やし方も
「妖力の増やし方は年をとるか
妖力を使えば使うほど増やせる
要は筋トレと変わらないOK?」
「それだけで良いの?簡単だね」
「だぁーそうだけど、筋トレだって回数増やせばキツイだろ?
妖力だって身体中に回して身体能力上げるだけじゃなくて出来る事を増やそうとしたり、同じ事を妖力が少なくなるまで繰り返したりしないと増やしにくくなるぜ」
「ふーん」
「あともう一つあるけど胸糞な話はOK?」
「(やるかやらないかは置いといて
玲王を守る為にもどんな方法か一応聞いておくか)
……OK聞くよ、話して」
「もう一つの方法は
妖力を持ってる奴を食う事だ」 - 180二次元好きの匿名さん23/11/25(土) 14:08:12
SSよきよき
- 181123/11/25(土) 15:32:17
- 182二次元好きの匿名さん23/11/25(土) 22:03:40
- 183179です23/11/25(土) 22:27:26
- 184123/11/25(土) 23:18:37
???年前
美しい人よ、どうして泣いているのですか
──あらゆる国で最も強い男を愛してきました、けれど結局報われる事は無かったのです
それ程の美貌があっても?
──私は人ではありません、本当の姿を見れば皆私の元から去ってゆきます
寂しいのですか
──寂しいのです
ならば私が貴女を愛そう
──力も枯れ果て、消えゆく身をどうやって?
私は不死、貴女の魂が巡り還るまで、いつまででも待っております
──……
────ありがとう - 185123/11/25(土) 23:21:03
「なんか最近、同じ様な夢ばっか見てる気がするんだよな」
「ふーん?」
凪の家の冷蔵庫には案の定まともな食材が無く、せっかくなので二人で買い物に出掛けた。凪はデリバリーを頼もうと言ったが、ちょうど料理の気分だった玲王はそれを却下し今に至る。
食品コーナーを物色しつつ、昨日の夢を思い出した玲王は凪に話を振った
「あるだろ、ちっちゃい頃から似たような夢を見ること。それかと思ったんだけどさ、異常に繰り返し見るもんだから気になってんだよ」
「どんな内容なの?」
「うーん、誰かと話してたようなそうでもないような…悲しかったような嬉しかったような。おっこのトマト良い色してんじゃん」
「なにそのテキトーなかんじ」
「夢は夢だもん、でもやっぱ気になる」
会計を済ませて外に出た二人は、大通りをのんびりと歩きながら凪の住まいへと向かう
「朝起きたらサッパリ忘れてんだよな、俺夢とか結構覚えてるタイプなのに」
「でも見た事は覚えてると」
「そーそー、めっちゃモヤモヤする」
唸りながら首を傾げる玲王を見て、もしかしてそれは妖怪の時の記憶なんじゃないかと凪は推測する。随分と悩んでいる様なので伝えてやりたいとも思ったが、もちろんそんな事言える訳が無い
「気にしなくて良いんじゃない、所詮は夢なんだし」
「浪漫がねぇなぁ、でもお前の言うとおりか」
凪の意見に納得し、考えを吹っ切った玲王は買い物袋を揺らしながら相棒の隣を歩いた - 186123/11/25(土) 23:22:01
ふわりと紫色が靡き、懐かしい暖かさが頬を掠める。
それが『あの人』と同じ妖力だと気が付き、フードを被った男が後ろを振り返った
今しがたすれ違った体格の良い男性二人。その、少しばかり小さい方
それはきっと
待ち焦がれて
探し続けた最愛の人
「やっと見つけた」
歓喜に溢れた声音が二人に届く事は無く、輝き見開かれた真紅の双眸は、じっと玲王を見つめ続けていた - 187二次元好きの匿名さん23/11/26(日) 09:00:59
このレスは削除されています
- 188二次元好きの匿名さん23/11/26(日) 09:02:02
誤字ったので再投稿
嵐の前の静けさではあるけれど
チームが違っても仲良しな二人が癒しだな - 189二次元好きの匿名さん23/11/26(日) 09:33:54
続きがめっちゃ気になるな
- 190二次元好きの匿名さん23/11/26(日) 10:52:11
え?最後はだれ?気になる
- 191二次元好きの匿名さん23/11/26(日) 13:17:35
そろそろ次スレ立てた方がいいかなスレ主立てれる?
- 192123/11/26(日) 14:20:04
- 193二次元好きの匿名さん23/11/26(日) 14:27:37
金色の長髪!
- 194二次元好きの匿名さん23/11/26(日) 16:08:16
短髪黒髪とかどうでしょう?
- 195二次元好きの匿名さん23/11/26(日) 19:31:45
切れ目の銀髪
- 196123/11/26(日) 20:17:33
髪色
dice1d3=1 (1)
1:金
2:黒
3:銀
長さ
dice1d2=1 (1)
1:長髪
2:短髪
ありがとうございます!切れ長の目はそのまま採用とさせて頂きます、イメージ通りで嬉しい!
- 197二次元好きの匿名さん23/11/26(日) 22:49:31
金髪で長髪で切れ目で赤目の吸血鬼か…
脳内でディオ様が生成される - 198123/11/27(月) 07:58:50
すんません寝落ちてました
9時間寝た…健康優良児…
髪はdice1d3=2 (2)
1:結んでる
2:結んでない
3:割と凝ったヘアアレンジ
身長
150+ dice1d100=76 (76)
体格1←細い 良い→100
dice1d100=31 (31)
吸血鬼は不死の他に日光に弱く、怪力だったり催眠が得意だったりいろんな特徴ごった煮みたいな妖怪らしい
- 199二次元好きの匿名さん23/11/27(月) 13:24:19
体格細めなのに身長デカイな!?
- 200123/11/27(月) 23:02:14