- 1二次元好きの匿名さん23/11/15(水) 01:27:48
寝れば人は夢を見る。
私は、草原をひたすら走る夢と、この夢があった。最近草原の夢は見ない。
それは浮力などないかのように、ゆったりと、静かに私は沈む。
水中に差してくる光を掴むように手を伸ばすけれど、当然掴めるわけもなく、届くわけもなく。
水中にいることへの息苦しさは感じない。
でも何をしても一切浮き上がれない、体は重く沈んでいく。
それが私には、ひどく恐ろしく感じてしまった。
どうにもならない状況にされていて、それを受け入れるしかない状態。
いかなる可能性をその場で模索しても、絶対に水上には行けない。
どれだけ足掻こうが、もがこうが、空からの光は失われていき、いずれ真っ暗闇に──
「──いやだっ!!!」
飛び起きるように身体を起こす。
……見知った景色だが、鈍い光を感じる。
早朝、午前5時。寝直すにも微妙な時間だ。
この鈍い光に、嫌な記憶が刺激される。頼むから私の脳内から消えてくれ。
「ぁ……」
自分のことには無頓着だが、きっと私は無理をしている。それぐらいは何となく分かる。
見たい夢を見れず、この先の不安ばかりがずっと私の中に居座り始めていて、いつか私があきらめるというボタンを押してしまうそんな日が来てしまいそうな気がしてならなくて。
「…誰か……」
誰かに私が折れないように支えて欲しい。
『あの結末』を、受け入れてしまう前に。 - 2二次元好きの匿名さん23/11/15(水) 01:28:49
内心自分の脚の問題を打破出来ないと思っていて怯えちゃうタキオンとかアリじゃないかという悪魔の俺から生まれたSSです……
- 3二次元好きの匿名さん23/11/15(水) 01:37:03
重いよぉ!!!
- 4二次元好きの匿名さん23/11/15(水) 01:39:48
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- 5二次元好きの匿名さん23/11/15(水) 01:55:44
シナリオで晴れるのでセーフ