- 1ライスないスレPART4スレ主22/01/03(月) 21:51:13
- 2ライスないスレPART4スレ主22/01/03(月) 21:56:00
- 3二次元好きの匿名さん22/01/03(月) 21:56:52
- 4ライスないスレPART4スレ主22/01/03(月) 21:59:25『仮面ライダーリバイス』望月Pを直撃、タイトル&バイスタンプ由来やキャスティング秘話「菅田将暉を彷彿させた逸材」も (4)2021年9月5日よりテレビ朝日系全国ネットで放送スタートする新番組『仮面ライダーリバイス』は、『仮面ライダーゼロワン』(2019年)『仮面ライダーセイバー』(2020年)に続く「令和仮面ライダーシリーズ第3弾」であると同時に、第1作『仮面ライダー』(1971年)放送50周年記念作品と銘打たれている。news.mynavi.jp
また、このインタビューを元ネタに
リバイス世界の人物として書くなら、本スレに限ってはリバイス以前の歴代ライダー作品のどれかに登場するキャラで、2021年もしくは現時点のリバイス本編までは五体満足で暮らしてるという想像がしやすいレジェンドキャラとウマ娘側のキャラの掛け合い系の書き込みを投稿するのもOKです
- 5ライスないスレPART4スレ主22/01/03(月) 22:01:20
- 6二次元好きの匿名さん22/01/03(月) 22:02:52
- 7二次元好きの匿名さん22/01/03(月) 22:04:54
- 8二次元好きの匿名さん22/01/03(月) 22:05:28
挙げおつ
- 9二次元好きの匿名さん22/01/03(月) 22:05:47
おお...復活してよかった....
前スレは保守できなくてすまない... - 10二次元好きの匿名さん22/01/03(月) 22:06:37
おつおつ
- 11二次元好きの匿名さん22/01/03(月) 22:06:55
ご苦労様っす。今度はPART3までと同様きちっと完走させちゃいましょう!
- 12二次元好きの匿名さん22/01/03(月) 22:08:47
- 13二次元好きの匿名さん22/01/03(月) 22:12:42
再建て乙
- 14二次元好きの匿名さん22/01/03(月) 22:13:02
あげ乙
- 15二次元好きの匿名さん22/01/03(月) 22:13:25
感謝
- 16二次元好きの匿名さん22/01/03(月) 22:15:16
- 17二次元好きの匿名さん22/01/03(月) 22:15:43
おめ
- 18二次元好きの匿名さん22/01/03(月) 22:16:19
最光だな!
- 19二次元好きの匿名さん22/01/03(月) 22:18:28
- 20二次元好きの匿名さん22/01/03(月) 22:19:40
- 21二次元好きの匿名さん22/01/03(月) 22:20:09
頑張りましょう
- 22二次元好きの匿名さん22/01/03(月) 22:20:52
一気に乙るぜ!
- 23二次元好きの匿名さん22/01/03(月) 22:27:16
では改めまして
マックイーン→リバイ、ゴルシ→バイス世界でのゲノムチェンジまとめをば
レックス:メジロマックイーン←リバイ
イーグル:マンハッタンカフェ←W
マンモス:ビコーペガサス←電王
プテラ:ウオッカ←ファイズ
ライオン:シンコウウインディ←クウガ
メガロドン:メジロライアン←ディケイド
ジャッカル:ナリタタイシン←エグゼイド
コング:サトノダイヤモンド←フォーゼ
カマキリ:グラスワンダー←鎧武
ブラキオ:ヒシアケボノ←ジオウ
バット:ライスシャワー←エビル/ライブ
スパイダー:ミホノブルボン←デモンズ
コブラ:トウカイテイオー←ジャンヌ
バッタ:スペシャルウィーク←1号
モグラ:ヒシアマゾン←アマゾン
コンドル:エルコンドルパサー←ジョーカー
タートル:ナイスネイチャ←V3
スコーピオン:シーキングザパール←X
クジャク:テイエムオペラオー←ZX
ネオバッタ:エアシャカール←ゼロワン
カジキ:ゼンノロブロイ←セイバー
〈NEW〉
カンガルー:スーパークリークorツインターボ←ビルド - 24二次元好きの匿名さん22/01/03(月) 23:22:04
マクゴルリバイス世界のコラ画像も見たいなあ(他力本願)
- 25二次元好きの匿名さん22/01/04(火) 07:38:05
楽しみ
- 26二次元好きの匿名さん22/01/04(火) 14:03:10
- 27二次元好きの匿名さん22/01/04(火) 22:20:18
- 28二次元好きの匿名さん22/01/04(火) 23:07:08
マクゴルリバイス世界でこうした方が面白いとかこういうのはどうかなとかアイデアあったらいっぱい聞きたい
特にデッドマンズ周りが宙ぶらりんもとい結構ふわっとしてるし - 29二次元好きの匿名さん22/01/05(水) 10:33:59
この世界観だとビヨジェネはどういう話になるんだろうな
アルゴルズムやマクゴルリバイス両方のパターンが見たいな - 30二次元好きの匿名さん22/01/05(水) 15:10:48
続く
- 31二次元好きの匿名さん22/01/05(水) 22:56:09
保守
- 32二次元好きの匿名さん22/01/06(木) 00:19:37
そういえば(このスレ内に限らないけど)デモンズ(ブルボン)のゲノミクスやジャンヌ(テイオー)のリバディアップで体の一部が変化したり武器に変化したりするけれど、互いに未だ使っていないスタンプ、特にリバイスやライブ/エビルのものを使ったらどんな部位や武器に変化するのかはここで話し合っても大丈夫かな
(同じパターンでもリバイス組のゲノムチェンジはまた複雑になりそうな予感)
特にこの世界ではライダー部分がウマ娘になってるからそうした色彩や装飾の変化も語り合いたいところ(例えばデモンズでライオンゲノミクスにしたらシンコウウインディの初期案勝負服の獅子舞が腕につくとか?)
そういえばマクゴルリバイス世界ではラブコフポジもハマトサでいいんだっけか
また別に名前つけるかしら? - 33二次元好きの匿名さん22/01/06(木) 10:29:30
続
- 34ライスないスレPART4スレ主22/01/06(木) 11:04:33
今さらだけど、もし狩崎がライダーに変身するんだったら、デジたん用のバイスタンプやドライバーも考えなきゃですね
- 35二次元好きの匿名さん22/01/06(木) 20:52:10
このレスは削除されています
- 36ライスないスレPART4スレ主22/01/06(木) 20:52:40
- 37二次元好きの匿名さん22/01/06(木) 21:27:36
- 38ライスないスレPART4スレ主22/01/06(木) 22:52:49
- 39二次元好きの匿名さん22/01/07(金) 00:26:59
デッドマンズもウマ娘にするかで色々考えが漂ってるみたいだね
ちなみに私はダイオウイカ・デッドマン衣装を着たタキオンが見たいです - 40二次元好きの匿名さん22/01/07(金) 11:12:13
続く
- 41二次元好きの匿名さん22/01/07(金) 18:03:36
保守
- 42二次元好きの匿名さん22/01/08(土) 00:12:25
例えば
デモンズでレックスゲノムにゲノミクス(本編)
→ピンクベースに水色と紫色のティラノサウルスの顔が腕につくと予想される
これがマクゴルリバイス世界だと
デモンズ(ブルボン)の腕に、薄紫ベースに水色+黒ベースに金の差し色(メジロマックイーンカラー)のティラノサウルスの顔が腕につく
って感じかな
- 43二次元好きの匿名さん22/01/08(土) 09:55:58
明日は久しぶりのリバイスか、楽しみだわ
- 44二次元好きの匿名さん22/01/08(土) 13:39:56
本編ではイーグルとコンドルは色違いみたいなもの(イーグル→W、コンドル→ジョーカーがモデルだからかな)だけど、
マクゴルリバイス世界のイーグルとコンドルは結構造形やカラーリングが違ってて別視点の面白さがありそう
(イーグル→マンハッタンカフェ、コンドル→エルコンドルパサーがモデル)
この場合エルの覆面をマックイーンがつけてることになるのかな - 45二次元好きの匿名さん22/01/08(土) 23:33:38
いよいよ明日か
- 46二次元好きの匿名さん22/01/09(日) 10:16:09
新しい悪魔はギフテリアンと言うのか
- 47二次元好きの匿名さん22/01/09(日) 10:45:02
- 48二次元好きの匿名さん22/01/09(日) 15:22:43
- 49二次元好きの匿名さん22/01/09(日) 22:04:06
管理人さんのクロスssはもちろん、ボルケーノレックス風勝負服のマックちゃんとバリッドレックス風勝負服のゴルシも楽しみっす。
- 50二次元好きの匿名さん22/01/10(月) 00:16:14
そういえばマクゴルリバイス世界ではバリッドとボルケーノは勝負服ベースになるのかな、それとも完全新規かしら
- 51二次元好きの匿名さん22/01/10(月) 08:34:13
保守
- 52二次元好きの匿名さん22/01/10(月) 11:52:32
続
- 53二次元好きの匿名さん22/01/10(月) 16:33:45
現状マックイーンは勝負服は2種類あるけど、今のところはまだバリッド/ボルケーノは本編からアレンジ低めで流用という妄想でいいかな
- 54二次元好きの匿名さん22/01/10(月) 19:19:02
マクゴルリバイス世界ではメジロ家に関する話を深くやるのだろうか
- 55ライスないスレPART4スレ主22/01/11(火) 00:06:06
- 56二次元好きの匿名さん22/01/11(火) 01:39:26
楽しみです!!
- 57二次元好きの匿名さん22/01/11(火) 12:44:57
続く
- 58ライスないスレPART4スレ主22/01/11(火) 15:08:40
- 59ライスないスレPART4スレ主22/01/11(火) 15:10:23
今回の物語は、デッドマンズベースから始まる。デッドマンギフ様との結婚の儀式を控えてご機嫌のアギレラだったが、オルテカにより、彼女本人もギフ様の生贄だと告げられ、表情からは分からないが酷く動揺していたのだった。
「正しくは、私たち5人のギフテクスのエネルギーでギフ様を復活させ、アギレラ様のみが生贄となります」
「そんな…。我々は今まで、アギレラ様のために…!」
そんな中、今回の儀式の正しい概要を述べ始めるオルテカ。その振る舞いから現状がオルテカにとって大層都合の良いものであることが窺えるほどに、彼はご満悦そうな様子だった。
「ギフ様の復活には、汚れ無き悪の器が必要なんです」
「はあ? ずっと…騙してきたの?」
「おやあ、珍しく物わかりがいいじゃないですかぁ?」
「ッ! 貴様ァァァーッ!」
ただ当然、これが気に食わないものもいるわけで。まさにその該当者であるフリオが、オルテカが嘘をアギレラに騙り、延いては欺し欺いていたことに対し怒り心頭な様子で即時デッドマン態と化し、暴力混じりに彼に謝罪させようと試みた。
しかし、異を呈したのは彼だけだったようで、カメレオン・デッドマンや同じくデッドマン態と化した彼らに1人で諍えるわけもなく多勢に無勢、難なく取り押さえられてしまうのだった。
「離せッ! おいっ! 離せってェ!!」
「ゔっ!?」
「ッ!? アギレラ様ぁーーーッ!!」
なれど叫び諍い続けるフリオの行動虚しく、彼の眼前でアギレラはカメレオンによる背後からの手刀で気絶させられる運びと相なってしまったのであった。
- 60ライスないスレPART4スレ主22/01/11(火) 15:11:49
- 61ライスないスレPART4スレ主22/01/11(火) 15:12:55
「一輝兄、シービーさん、呑気にミカンケーキとアヒル配ってていいの? デッドマンズの勢いがヤバいのに…」
「そうだよ二人とも。あいつらがいつ儀式を行うかも分からないんだよ?」
「だからこそ、日常を大切にするんだ! 世界平和の第一歩は風呂だ!」
「普段落ち着いてない誰かが、レースや戦闘に入った途端に唐突に落ち着き払えるわけなんてないからね〜♪」
「「はあ…」」
ただ、全身が楽しそうにやっていたのかというとそうではないようだった。具体的には、さくらとテイオーがまさにそうで、先日のスカイベースでのゴタゴタを一輝から聞かされた二人は、それより少し前にフリオの呟きを聞いていたこともあってか、それ以降は心ここに在らずというか、どこか浮ついた、いやさ浮き足立った、或いはソワソワしたとでも言えてしまうような精神状態なのである。
しかし、そんな二人の心配そうな発言を、先日の工藤とのやりとりでさらに絆や信頼関係といったものが深まった一輝とシービーは意にも介さず、むしろ助言までしてやれるほどに平時のテンションで振る舞っていたのだった。
まあシービーに関しては、バイス同様普段からマイペースというかこんな感じのアクションばかり取っていることが多いので今さらかもしれない。
- 62ライスないスレPART4スレ主22/01/11(火) 15:13:57
「そう悄げるなって! ていうか、そもそもミカンはお前たちはもちろん、俺や大二、シービーやライスとも馴染みがあるワードかもなんだぞ?」
「そうなの?」
「ああ、まあ洒落みたいなもんなんだけど、ミカンって当て字だと三冠(ミカン)、つまり三冠っていうふうにも書けるんだ」
「三冠!?」
「ああ、つまりシービーが取った通常の三冠、トリプルティアラ、テイオーが取った春シニア三冠とかな」
「なるほどね〜!」
またその流れで、飛電インテリジェンスの代表取締役みたいなことを一輝が唱え出す。先の発言同様、さくらやテイオーを気遣ってのもので間違いないだろう。
しかしミカンの当て字として三冠を上手く絡めた私説を打ち出せるとは、一輝もなかなかに雑学に詳しい存在なのかもしれない。
「それに三て文字だけなら、さくらの名前の元ネタだし、さらにオグリとクリーク共通の世間での呼び方な永世三強、何なら俺たち兄妹や、今チームでライダーになってるメンバーの数だからな、やっぱり親近感は湧くわけなんだ」
「あと、『さん』は『サンタ』にも含まれる発音だからな。クリスマスにも関係あるとも言えるわけだ」
何ならクリスマスに纏わる知識も絡めてこれる辺り、しっかりと五十嵐三兄妹の長男、そして
チームアルゴルズムのトレーナーを長年やってきているだけはあるというべきかもしれない。
- 63ライスないスレPART4スレ主22/01/11(火) 15:14:48
「ふふ、なるほど。つまりミスター・トレーナーはダジャレを言いたかったわけなんだ、何だかルドルフみたいだね♪」
「ああいや、そういやそうだけど、別にあんまし狙ったわけじゃないぞ」
「分かってる分かってる」
「ねえねえ! サンタさんって美味いの!?」
「バイスお前何回言わせんだ、サンタは食べ物じゃない」
「な〜んだがっかり!」
そしてそれに彼女なりに感心するシービーと、そんなのはどこ吹く風、サンタは食料として優秀なのかと一輝に問いただすバイスと、サンタ一つとっても一輝のバディというべきウマ娘とは悪魔でだいぶ違いが生じていた。
「痛でで…!」
「元さんしっかり!」
「うぅ…」
「しっかりしいやオグリン!」
「オグリ(ちゃん)、どうした(の)!?」
「お父さんどうしたの!?」
そこへ腰を摩る元太と頭を押さえたオグリが、それぞれ伊良部とタマモに連れられて奥の部屋から現れたのだった。どちらもその様子からするに、見るからに何か人体に無茶を強いるような行動を取ったのだろうか。
- 64ライスないスレPART4スレ主22/01/11(火) 15:15:49
「腰がぁ…!」
「PakaTube用の撮影で、1分間に何回くしゃみできるか元さん挑戦してたのさ」
「それでぎっくり腰に…!?」
「あだだだ! く、癖になってる!」
「頭が…猛烈に痛いんだ」
「そんでそれに触発されたんか、オグリンもチームやカサマツの皆のためや言うて張り切って、うちに隠れて冷した塩水に何分浸かれるかっちゅう動画を撮っとったんや」
どうやら相も変わらず、元太がPakaTube用の動画を撮ろうと画策し、さらに今回はオグリも動画を自らの手で動画を作成しようとした結果、今の状態の彼等に至るらしい。
「ならしょうがないわねー、パパさん!」
「それで体を冷やしたんだ。もう、オグリちゃんたら慌てん坊なんだから。あ、トレーナーさん、冷えピタとカロナール、あと炎症に効く薬をお借りしますね」
「じゃあ、私も台所をお借りして軽い栄養食を作ってきますね〜」
「すまん。宜しく頼むわ、ベルノ、クリーク」
「ハァ〜、やっぱりうちの家族は…」
「うん、何でうちのチームはこうマイペースなんだろ…」
そしてそんな彼等に対する幸美の反応や、ベルノとクリークによる処置を余所に、マイペースな彼等の振る舞いにやはり少し呆れてしまうさくらとテイオーだった。
- 65ライスないスレPART4スレ主22/01/11(火) 15:17:43
「さくら、兄ちゃん、話があるんだ」
「お兄さま、シービーさん、テイオーさん、ライスからも話があるの」
だがそんな時、何か話があるようで大二と、おそらく先に彼に出会い、道すがら話を聞いたのかライスが現れたのだった。その様子から察するに、どうやら重大な案件らしく、そしてそれを示すかのように、状況証拠とも言うべき回想を二人は
話し始めたのだった。
「急いでギフスタンプを奪還しないと! 奴らの遺跡と一緒に揃うのは危険なはずです」
「分かっている。一刻も早く、デッドマンスのアジトを突き止め、ギフスタンプを取り戻す」
「ステータス:悔しいを検知。それは同感ですがマスター、その場所が分からないとどうにもならない状況です」
「そうか、そうだったな! くそっ!」
実は数日前のスカイベース内での一悶着以降、ベース内部は常に慌しかった。そして今日、司令室でも変わらずそれは継続されてしまっており、現状の情報を出し合うも不完全なことに気を揉んでしまうヒロミとブルボンや、大二が見受けられた。
「落ち着いてくださいお二方!」
「そうだとも、居場所に関してはドンウォーリー! ジョージ狩崎とアグネスデジタルはただではやられない」
「ギフスタンプを超小型発信機のおまけつきで差し上げた。ディアブロスタンプのときみたいに常に後手に回らされるのはごめんだからね」
そしてそうした反応を待っていたとばかりに、狩崎とデジタルが自身ありげな発言を行なう。どうやらギフスタンプに発信機をつけていたようである。流石このタッグと言うべきか。というよりそもそも、この間去りゆくカメレオンに対して、あまり悔しそうな様子を見せていなかったのはこういうことだったのである。
- 66ライスないスレPART4スレ主22/01/11(火) 15:20:19
「よし、全部隊に召集をかけろ! そして念を入れ警視庁関東超常犯罪捜査課にも協力を依頼するんだ! デッドマンズを…叩き潰すッ!!」
「同調! 彼らの稼働を、終了させます…!」
「ちょいちょい、ヒロミ&ブルボン、クールダァウン!」
「気持ちは分かりますけど、どうか落ち着いてください。幸い、あたしと同志が策として採用した発信機によれば、彼等は湾岸地域の地下深くに潜んでることが分かってます、けど…」
「そう。場所が分かっても、入り方が分からないんだよねえ…」
またこれに安心したヒロミの口から警視庁関東超常犯罪捜査課というワードが飛び出した。これが意味しているのは、かつての風都署超常犯罪捜査課である。数々のドーパントおよびガイアメモリ絡みの犯罪の解決に貢献したとして、時の警視総監で城南大学教授である本郷猛からの強い推薦を受け、離れ小島のような体裁だが警視庁の一課にまで昇格・成立するに至ったという経緯が存在している。人員は照井竜・一条薫・刃野幹夫・真倉俊・氷川誠・後藤慎太郎・泊進ノ介らで構成されている。
だがヒロミがそんな彼等に白羽の矢を立てた理由はなぜなのか。実はデッドマンズのメンバーやシンパは日本各地に潜んでおり、今なお徐々にではあるが増え続けているという現状である。
そしてその中には、黒の菩提樹やダウンフォールやシンクネットを始めとしたかつて栄えた犯罪組織の残党も入っている。
- 67ライスないスレPART4スレ主22/01/11(火) 15:21:25
また彼らを引き込む過程で条件として、元いた組織の技術もデッドマンズに必ず余さず提供させている。なら当然、ミュージアムや裏風都や蒼炎群の残党も入っているわけで、それはつまりガイアメモリ絡みの技術もデッドマンズの犯罪行為に利用されている可能性が大いに存在するというわけであり、ゆえにこそガイアメモリ絡みの犯罪だけをかつて取り締まっていた者が現在軒並み所属している法的組織の名が上げられたというわけなのである。
「フェニックスの更生施設の元デッドマンズの人間に聞かなかったのか?」
「それが大二さんもヒロミさんもちょくちょく聞き出そうとはしてたらしいんだけど、契約解除のショックからか、皆記憶があやふやらしいんだよ、お兄さま」
「ああ、ライスさんが今言った通りなんだ兄ちゃん」
「そっか、困ったなあ…」
そしてこれらの回想を聞いた一輝は、現在スカイベース内部の施設に収容されている元犯罪者たちにその辺りの事情を問いただしてはどうかと鑽り出した。しかし流石にその辺りのことは大二はもちろんフェニックスの隊員や所属の研究者たちは試していたようで、それらを直ぐさま打ち明けた大二とライスの反応を見て彼は困惑し悩んでしまうのだった。
- 68ライスないスレPART4スレ主22/01/11(火) 15:22:01
「ねえ、カゲロウなら知ってるんじゃない?」
「…えっ?」
「だってアイツ、デッドマンズとつるんでたじゃん?」
「ちなみに、ボクからさくらの意見に付け足すと、たしか雑穀もカゲロウみたいにデッドマンズ本部に行ってたはずだよトレーナー」
「そっか、雑穀もミスター・トレーナーやアタシを苦しめるためにデッドマンズと組んでたんだもんね」
しかし捨てる神有れば拾う神あり、今日の勝利の女神はあたしだけにチュゥする、とはよく言ったものである。さくらとテイオーから直ぐさま大二の悪魔であるカゲロウとこちらはライスの悪魔である雑穀に問いただしてはどうかという、現状最も間髪入れずに行えそうなプランが提案されたのだった。
「なるほどな、よし大二。カゲロウを呼び出そう。あとシービー」
「うん了解。てことでライス、ミスター・トレーナーとアタシに免じて雑穀を呼び出してくれない?」
「は? いやいやいや、ちょっと待って…」
「お兄さま、シービーさん、どうしちゃったの!?」
ただ当然、これには大二とライスの意思や同意なぞ一切介在も関与もしていない。またカゲロウも雑穀も宿主に刃向かってくるタイプの悪魔なので、二人からは呼び出せるわけがないのである。
なので二人からの驚嘆や動揺混じりの否定的な発言が飛び出したのも極々自然なことと言えよう。そしてこれには間違いなく、一輝・シービー・さくら・テイオーも同意の意思を示すに決まっている。少なくとも二人にはそう思えたのだった。
- 69ライスないスレPART4スレ主22/01/11(火) 15:23:46
「さーてさて、どうなりますことやら〜♪」
「よーし、大二、行くぞ!」
「ライス、そこ動かないでねー」
しかし30分後しあわせ湯近くの公園には、リバイ・バイス・シック・ジャンヌ・アマクサ・ライブ・ヒーロに変身した7人の姿が見受けられた。
挙句にさくらが大二を、テイオーがライスを羽交い絞めにしており、さらには一輝とシービーは以前にさくらとテイオーがカゲロウと雑穀にそれぞれ行ったことの反転かつ応用として、彼等をそれぞれのキックで気絶させようと、その準備体操まで行っている始末だった。
「「いや、ちょっと待って…ちょ…痛くしないでェーっ!」」
『レックススタンピングフィニッシュ!』
『ジェヴォーダンバイシングフィニッシュ!』
「「ハァッ!!」」
「「うわあああああああああああああああ!!!!」」
それに色々と混乱した大二とライスが力加減に気をつけるような発言をしたのとほぼ同時に、一輝とシービーがライダーキックをそれぞれ一発ずつ彼等へ放ったのだった。
また悪魔は宿主の悪意や負の感情で育つとは既に狩崎により判明していることだが、ならばカゲロウや雑穀は大二に対する五十嵐家やライスに対するアルゴルズムの無茶振りから生まれたのかもしれない。この一連の流れを全て見たバイスは、そう思ったのだった。
Da-iCE feat. 木村昴 / liveDevil(『仮面ライダーリバイス』主題歌)/Lyric Video
- 70ライスないスレPART4スレ主22/01/11(火) 15:24:26
「てめえら…何の用だ?」
「雑穀たちに媚びでも売りに来たの?」
https://bbs.animanch.com/img/256417/810
https://bbs.animanch.com/img/208498/322
「「よし!!」」
「カゲロウ、雑穀、頼みがある」
「俺たちに頼み? こいつは傑作だなぁ!」
「クスクス。まさかお兄様ってば、ついに頭がおかしくなっちゃったのかなあ?」
ライダーキックを受けた大二とライスは変身解除。するとそこにあったのは二人以外の全員が見忘れるはずもない、彼等がバイスやラブコフやハマトサ以外でよく知る悪魔にしてただ二体、フェーズ2の悪魔獣(デッドマン)のように宿主の体を使う悪魔、カゲロウと雑穀の姿だった。
「デッドマンズのアジトの入り口、何処にあるか、教えなさいよ。行ったことあるんでしょ!?」
「駄目とは言わせないよ!」
「おいおい、おめでたいおつむなやつらだなぁ。どんなふうに頼まれたって俺たちが教えるとでも思ってんのか?」
「雑穀たちは悪魔なんだよ? そんなこと言われたって無理に決まってるじゃ〜ん」
https://bbs.animanch.com/img/221787/960
https://bbs.animanch.com/img/256417/913
https://bbs.animanch.com/img/208498/322
当然、当初からの意図を二体に伝える一輝たちだったが、一輝にとりわけ執着しており、またどちらも宿主が心の内に無意識に秘めている傲慢さ、それだけを形にしたような悪魔たちなだけあって、すぐさま拒絶反応を示されてしまうのだった。
- 71ライスないスレPART4スレ主22/01/11(火) 15:27:23
「ふーん…あんたたち私とテイオーにダブルライダーキックされたい? もちろん、手加減は出来ないけど…?」
「ライダーやウマ娘も月までぶっ飛ぶ衝撃、は言い過ぎだけど、キミたち二体くらい気絶させるのはワケないんだぞよ〜?」
「ッ!?お、教えないとは言ってない。条件があるだけだ、なあ?」
「そ、そうだよ! 何度も言うけど、雑穀たちは悪魔。悪魔は昔っから対価と引き換えに契約履行するのがお決まりなんだから!」
するとそれが読めていたのか、はたまた読めていなかったのかは不明だが、さくらとテイオーはすぐさまかつての経験からライダーキックによる肉体への痛烈で強烈なダメージを脅し文句として持ち出す。
すると案の定、体を共有する都合上その痛みが脳裏に、延いては全身に染み付いていたようで、カゲロウと雑穀はすぐさまびびりながら、それでも諍うように交換条件を提示してきたのであった。
- 72ライスないスレPART4スレ主22/01/11(火) 15:28:11
「さくらの辛口カレー、そんなに食べたかったのか?」
「テイオーのハニーマスタード入り特製サンドイッチ、そんなに気になってたんだ」
「脳が痺れるぜぇッ…!?」
「全身がぐさぐさになって蕩けちゃいそうだよぉッ!?」
かつてカゲロウが大二の体を使って初めて食したさくらお手製激辛餃子カレーに彼は、かつて雑穀がライスの体を使って初めて食したテイオーお手製激辛激甘サンドイッチに彼女は味を占めていたらしく、それを情報提供の対価として要求してきたのである。これに一輝たちはしばし困惑するも、すぐに提供すると、カゲロウと雑穀はそれに舌鼓を打ち挙句に絶叫したまま気絶したのだった。
「「え?何で…? かくァっ、か、辛ーーっい!」」
「「「「戻った〜! イエーイ!!」」」」
そしてカゲロウと雑穀が気絶したということは、大二とライスが目を覚ますということで。
ただし覚醒したはいいものの、例によってダメージはそのまま引き継がれてしまったため、大二はカレーの、ライスはサンドイッチの摂食による痛みに悲鳴を上げたのだった。
- 73ライスないスレPART4スレ主22/01/11(火) 15:31:19
「よし行くぞ!」
「あんたたち何処行くの?」
「テイオーちゃんどこ行くんですか〜?」
「デッドマンズのアジトが分かったの」
「だからすぐに叩きに行くんだよ」
「さくらも行かないとダメ?なんかあったらどうすんの?」
「テイオーちゃんは…もう戦う必要はないはずです」
「ママったら、また私だけ子供扱いして!」
「ごめんクリーク、この間の"しばらく"はまだ続きそうなんだ」
ちなみに食べる前に、カゲロウと雑穀はきっちりデッドマンズベースへの正規の潜入方法を吐いており、そのうえで人格が大二とライスのソレに切り替わったこともあって、一輝たちは即座にヒロミやブルボン、狩崎やデジタルとの合流を決意した。
しかし、タイミングよくというべきか、この環境でやったなら当然というべきか、幸美とクリークにそのことを聞かれてしまう。そして幸美はさくらを、クリークはテイオーを心配しているため、さくらとテイオーは、それぞれへの弁明をまた図らなくてはいけない事態に相なってしまったのだった。
- 74ライスないスレPART4スレ主22/01/11(火) 15:32:22
「母ちゃん、クリーク。気持ちはわかるけど、今は戦力として、さくらとテイオーが必要なんだ。それに俺とシービーと大二とライスで絶対守るよ!」
「任せといてクリーク、ばっちしミスター・トレーナーとアタシとライスで守ってみせるから!」
「うん、きっとテイオーさんはライスやシービーさんたちで守ってみせるよ!」
「皆もこう言ってくれてるし、クリーク、もう少しだけ待ってて、お願い!」
「母さん、さくらは俺や兄ちゃんや兄ちゃんのチームの皆がいれば大丈夫だから安心して待っててよ」
「もう、私のほうが強いんだってば!」
「「皆がそう言うなら…でも気をつけるのよ!」」
ただ、それに対し、一輝とシービー、大二とライスがきっちりと支持してくれたため、その場は無事、事無きを得られたのだった。こういう時に普段からの信頼関係というものは欠かせないということがよく分かる。
「うんうん、みんな頑張れよ〜。帰ったらここにいる全員で焼き肉パーティーだ!」
「そうなのか、元さん!?」
「ちょちょちょちょ〜い、起きんのが早いわオグリン!? 食べ物のこととなるとルール無用やなあ、まったくぅ」
「ハハ、みんな元気だなあ」
その一方で家長である元太は呑気なもので、本日の晩飯のことを考えていたようだ。そしてそれに釣られたオグリが目を覚まし、タマモがそれに空かさず吉本の近所育ち仕込みのツッコミをかまし、伊良部はそれを嬉しそうに眺めていたのだった。
- 75ライスないスレPART4スレ主22/01/11(火) 15:33:20
「えっ、ああ…」
「おはようございます。ご気分はいかがですか?」
「ふざけるな!おいっ!アギレラ様に触るんじゃねえよっ!」
「離せっ、許さねえェーッ!! おいっ!」
カメレオンによりしばらく気絶させられていたアギレラが目を覚ますと、そこは変わらずデッドマンズベースのメインルームだった。つまり何も変化がなかったのである…メインルームの中央で彼女が拘束されているという事実を除けば、だが。
そしてそんなことを知ってか知らずか、アギレラの顎をカメレオンは持ち上げる。実は近くにいたフリオはこれに激怒するも、彼女同様に拘束されているため手出しが出来ず、その姿はさながら前脚をもがれた番犬である。彼が心の底からアギレラを慕っていたという事実は何ら救いになりそうもない状況だった。
「いいよ、フリオ。ギフ様のためなら、私…ギフ様とひとつになる」
「さすがアギレラ様。選ばれし者の覚悟が出来ております。では、始めましょう」
「ッ…!」
ただそんなフリオを抑えるように、アギレラはギフ復活のための生贄となることを表明した。こんな状況でなければ、ある種の感動的なシーンと言えたかもしれない。
そしてオルテカはそれをさも当然の振る舞いのように受け流し、粛々と儀式開催の宣言を、同時に自らの体にダイオウイカバイスタンプの押印を行い、デッドマン態へ変貌を遂げる。
またこれに従うように、工藤や灰谷やカメレオン、不本意ではあるがもちろんフリオも自らに対応したバイスタンプを押印し、デッドマン態へ変化。すると彼らを結ぶように逆五芒星の紋様が宙に現れ、同時にギフ像が妖しげな赫きを放つ。
ここに、復活の儀式が幕を開けたのだった…
- 76ライスないスレPART4スレ主22/01/11(火) 15:35:34
「五十嵐さん、本当にここであってるのか?」
「はい。カゲロウの話だと、あそこからアジトへたどり着けると…」
「よし分かった、門田さん、五十嵐くん、ミホノさん、ライスさん。俺たちで試してみよう」
「了解しました、照井警視!それでは皆、準備はいいな?」
「「「はい!」」」
フェニックス部隊がclub FREEDOMというバーを封鎖している。
カゲロウと雑穀からの情報提供によりここが地上からの入り口だと判明。それを知ったヒロミが即座にデッドマンズベースへの潜入を決意。そしてそこからあまり間を置かずに全隊員を招集し、途中で警視庁関東超常犯罪捜査課やアルゴルズムの一部メンバーや五十嵐兄弟と合流。そうして現場へ駆けつけ、今に至るという形である。
そして地下へ潜入した一輝たちは、カゲロウと雑穀が教えてくれた、club FREEDOMの最奥に位置している部屋、その壁の近くに来ていた。一輝に情報の真偽を最終確認した照井がヒロミと大二、ブルボンとライスに合図し、5人は指定された壁の前に横並びに集合したのだった。
「「「「「グラシアス! デッドマンズ!」」」」」
そうしてアギレラたちデッドマンズの幹部がよく口にしている構文を紡ぐと、それに呼応するように何もなかったはずの壁が光り輝き、照井・ヒロミ・大二・ブルボン・ライスの5人は壁に吸い込まれるように壁の内側へと消えていった。察するに、どうやらゲートが開いたと見て間違いないようだ。
- 77ライスないスレPART4スレ主22/01/11(火) 15:38:32
「おお…これが!」
一方その頃、デッドマンズベースメインルームではギフから手が現れ、ギフスタンプを掴んだ。ギフの目の前に契約書が浮かび上がる
「「「「「「「えっ!?」」」」」」
「確保だ!! そしてギフジュニアは全て制圧しろ!」
「「「「「「「くっくそぉ…!!」」」」」」」
『『『『『『『MASQUERADE!』』』』』』』
「何ッ!?」
またその頃、ヒロミたちは無事デッドマンズベースへの突入に成功していた。続いて第二陣と言わんばかりに一輝たちが現れ、その中にいたフェニックスの隊員たちにヒロミが号令をかけると、隊員たちはベース内入り口付近に散り散りになり、悲鳴を上げ大騒ぎしまくるデッドマンズのメンバー達の逐次拘束を開始した。
しかし敵もさるもので、ヒロミが警戒していた通り、バイスタンプではないアイテムを予め用意していたようだった。
「あそこだ!…ってその前に、何だよこいつら、階段前に屯(たむろ)しやがって!」
「多いし、しかもギフジュニアや通常のデッドマンはもちろん、なんかデッドマンじゃないやつまで混じってんぞ!」
「そいつらは恐らくドーパントだ!」
「えっ、それって風都で有名な怪人だよね?それが何でここにぃ!…ってもしかしてデッドマンズってば風都の人たちにも手を出してたの、大二くん!?」
「そうだトウカイさん! 奴らは多分クリスパースタンプ同様にカメレオン・デッドマンや、あと恐らく財団X経由で手に入れてたんだ!」
そう、その名はガイアメモリ。そしてそれを行使して至る姿はドーパント。地球の記憶を直にその身に受けた人間の成れの果て。やはりデッドマンズは他所の犯罪組織の残党をメンバーとして引き入れるついでに、その技術も接収していたようだ。
- 78ライスないスレPART4スレ主22/01/11(火) 15:39:51
「でも、だったらメモリブレイクすれば良いんだよね、大二さん!」
「その通りだ、なんで照井警視、ここはお願いしてもいいですか!?」
「俺に質問しないでくれるかな?」
「だがなるほど、やはりギフジュニアだけでなくマスカレードドーパントも。よし了解した、この場は俺に任せてくれ」
しかしならば餅は餅屋、適材適所と言わんばかりにライスの提案やそれを組んだ大二の依頼により、照井に白羽の矢が向けられた。当然これを快諾した照井は、自ら以外をベース奥に進ませ、自らはその入り口に立ち塞がり、幾つかのあるものを取り出し、そのうちベルトでハンドルのような何か、即ちアクセルドライバーを腰に装着し、メモリのような何か、『加速』の記憶を宿したガイアメモリであるアクセルメモリを右手に身構えたのだった。
- 79ライスないスレPART4スレ主22/01/11(火) 15:41:19
「さあ、風都市外でも思いっきり…振り切るぜ!」
『ACCEL!』
「変……身ッ!!」
さらに、彼独自の掛け声やメモリの起動音と共にメモリをベルトにセットしハンドル状のスイッチであるパワースロットルを前に捻った。
その瞬間、彼を包むはバイクのごとく加速しながらフルスロットルで駆ける真紅の輝き。そして現れ出た、赤を基調としたデザインで、頭部には大きなAの文字のような角を持ち、複眼状の青いモノアイを搭載したその姿。
それは正しく、かつては恩讐にその身を巻き込み、やがては振り切りその先へ、今は町や家族の涙を早く拭うべく自らを試し高め続ける仮面の戦士、仮面ライダーアクセル。彼が今ここに再臨し自らというエンジンを再び始動させた証左に他ならなかった。
「ワーオ!令和と平成のコラボレーションだねえ! 祝え!とでも言っておこうか!」
「怪しいクラブで仮面ライダーに導かれその先へ駆けていくトレーナーさんとウマ娘ちゃんたち…うひへへ、興奮のギアが上がり終えるところを知りませんよぉ!!」
またその直後、狩崎とデジタルも後から突入。アクセルブレードをぶん回し、ギフジュニアやフェーズ1のデッドマンを纏めて圧倒するアクセルの勇姿に密かに舌鼓を打っていたのだった。
- 80ライスないスレPART4スレ主22/01/11(火) 15:46:08
「お前ら、もう終わりだ!」
「隠れんぼはおしまい、だから自由で楽しい時間も最後だよ!」
タイミングにしてアギレラが中に出現した契約書へギフスタンプを押す寸前、一輝たちは何とかメインルームへ突入できた。同時に、妨害されたことによるものなのか、はたまたギフが気分を害されたのか、ギフらしきモノの光る触手が消え、ギフスタンプが床に転がり落ちた。そしてそれは、アギレラが生贄として捧げられずに済んだことを意味していた。
「フハハハハ…! アギレラ様、ちょっとの間だけ命拾いしましたね」
「…余計なことを」
「まあいいさ」
『ダイオウイカ!』
「ンリバイス・兄妹・チームメイトォ、まとめて消えろッ!!」
ただこれに明確に安堵したのはフリオだけで、他は当然そうでもなく、特にオルテカはそれなりに苛立ちを覚えており、即座にダイオウイカバイスタンプを再び自らに押印しデッドマンに変化、一輝たち目掛けてその触手を奮い唸らせ、素早く差し向けてきた。
- 81ライスないスレPART4スレ主22/01/11(火) 15:47:16
『レックス!』
『Come on!』
『レ! レ! レ! レックス!』
『ジェヴォーダン!』
『Beat on!』
『ジ! ジ! ジ! ジェヴォーダン!』
『バット!』
『Confirmed!』
『Eeny, meeny, miny, moe~♪ Eeny, meeny, miny, moe♪』
『オウル!』
『Showered!』
『Humpty-dumpty♪ Humpty-dumpty♪』
『コブラ!』
『What's coming up!? What's coming up!? What's coming up!? What's coming up!?』
『トサケン!』
『So what's now! So what's now! So what's now! So what's now!』
「「「「「「変身!!!」」」」」」
- 82ライスないスレPART4スレ主22/01/11(火) 15:48:30
『バディアップ!』
『オーイン! ショーイング! ローリング! ゴーイング! 仮面ライダーリバイ! バイス! リバイス!』
『チェーンアップ!』
『ナツイン! コーニング! ロッキング! ドゥーイング! 仮面ライダーバイス! シック! バイシック!』
『バーサスアップ!』
『Precious! Trust us! Justis! バット!』
『仮面ライダー! ラ・イ・ブ!』
『プライスアップ!』
『Blesser! Believer! Brother! オウル! 』
『仮面ライダーヒ・ー・ロ! 』
『リベラルアップ!』
『Ah Going my way! 仮面ライダー! 蛇・蛇・蛇・ジャンヌ~! 』
『ドリームアップ!』
『Ah Running our vision! 仮面ライダー! 猗・猗・猗・アマクサ〜!』
しかし一輝やシービーたちも黙ってやられるようなタマではない。オルテカがこちらに這わせた触手が彼等に届くまでの僅か数瞬。その間を縫ってこちらも文字通り間髪入れず、或いは瞬く間に各々バイスタンプとベルトを起動させ、無事オルテカの触手をはじき返す形で仮面ライダーリバイ、バイス、シック、ライブ、ヒーロ、ジャンヌへと変身を完了させ、オルテカ・工藤・灰谷と戦闘を開始したのだった。
- 83ライスないスレPART4スレ主22/01/11(火) 15:54:59
「入会者たちを全員外へ出せーーっ!」
「お前は俺っちが倒してやるぜ、このイカ焼き野郎ーッ!」
「今ですアギレラ様、どうか逃げてください!」
「フリオ!?」
ヒロミが部下に指令を飛ばすその間をまるで縫うかのように、バイスはオルテカに攻撃を仕掛ける。当然その瞬間オルテカにはアギレラに構う余裕がより一層なくなる。つまり隙が生まれるため、それを見計らっていたのか、フリオがアギレラを助け出そうと彼女に駆け寄る。
「お前は動くな!」
だがオルテカもオルテカでその稚拙な動きを見逃すはずもなく、フリオに触手攻撃をもろに喰らわせ気絶に追いやってしまった。
「お嬢ちゃんたち、新しい俺どう? 悪くないだろ?」
「「気持ち悪い!」」
またさくらとテイオーもアギレラのことを気にするが、灰谷が俺に構えと言わんばかりにしつこく彼女たちの周りに立ち塞がってくるため、容易に近づけないでいた。
そしてその間にオルテカがギフスタンプをさりげなく再び自らの手元に収めてしまうのだった。
- 84ライスないスレPART4スレ主22/01/11(火) 15:56:28
「ラブラブラブラブ!」
「ハマハマハマ〜〜!」
「何、何、何、何!?」
その一方で主の危機をあまり気にしていないのか、ラブコフとハマトサが偶々ではあるがアギレラの周りをぐるぐるという擬音がよく似合うほどの速さで駆け回っていた。アギレラもアギレラでよく分からないずんぐりむっくりな生き物が自らのすぐそばを彷徨くことにただただ困惑の表情を見せていた。
またその間、ホール上では一輝とシービー対工藤、大二とライス対オルテカ、バイス対カメレオンの戦いが繰り広げられていた。
特にバイスはカメレオンと互角の戦いを繰り広げており、両者一歩も譲らないという表現がよく似合う様相だった。するとその瞬間、一輝とシービーがバイスから目を離したその一瞬を見逃さないと言わんばかりに、カメレオンがバイスに擬態してしまったのだった。
- 85ライスないスレPART4スレ主22/01/11(火) 15:57:19
「お、お、お…俺っちに変わったぁ!? もしや俺っちがお前っちで、お前っちが俺っちてやつぅ!?」
「ん?…あ〜なるほど。ふふ、バイス、もしやキミってば双子?」
「んな訳ないじゃん!」
「そうだぜシービー、揶揄わないでくれよぉ〜!」
「だよね〜!」
「いやすぐに矛盾すんなよ!そんでシービーも一人で納得すんな! おいバイス、どっちがお前なんだよ!?」
これにはバイス本体も只々戸惑ってしまう。ただその一方でシービーは事の絡繰に早くも気づいたようで、バイスとカメレオンを揶揄えるほどに余裕を見せていた。
しかし一輝はというと、一切その絡繰が分からず、バイス同様戸惑っていた。知識ではカメレオンの能力は理解できても、それを実践されるとすぐにはその状況を上手く自らに合わせた情報として脳で咀嚼できない。人間ならあるあるだが、この状況ではだいぶ命取りである。
ただまあ今回に関しては、これがすぐにカメレオンのやり口だと気付けたシービーがだいぶ異端だとも言えるかもしれないが。
- 86ライスないスレPART4スレ主22/01/11(火) 15:58:24
「こっちだよ、一輝!」
「こっちだってば、騙されるな!」
「俺っちを信じてくれ!」
「俺っちが本物だからァン!」
「いやさっきと同じじゃんか…はあ、もうどうすりゃいいんだk…あっ!」
しかし一輝も伊達にシービーのトレーナーを数年務め上げていない。それから数秒後、事のギミックはもちろん、その打開方法を思いつくにまで至っていた。
「何か思いついたところ悪いんだけど、ねえねえミスター・トレーナー、これって多分さ…ゴニョゴニョ」
「うんうん、やっぱお前もそう思うよな! おいバイス、俺の家族とチームのことどう思ってる?」
「それはもう、超絶愛してるぜ!」
「超絶うまそう!」
「は、何言ってんの?」
またそのタイミングで話しかけてきたシービーとすぐさま互いの真意を理解し合い、瞬時にそれを、つまりカメレオンの打開策を実行に移し、見事ボロを出させることに成功したのだった。
- 87ライスないスレPART4スレ主22/01/11(火) 15:59:12
「分かった。こっちだ!」
「うっ!?」
「一輝とシービー、ナーイス!」
「いやその前に、何がうまそうだよ!?」
「そうだよ〜バイス。キミのその癖、ただただヤバいだけなんだから、いい加減止めときなよ」
すかさず切り込み、カメレオンの擬態を解かせた。さらには戦闘中だが呑気に会話を繰り広げる。流石の仲である。というか、カメレオン用の策が、バイスに対する一輝の悪い意味での信頼を逆手に取ったものなのだから、まあさもありなんというべきかもしれない。
「俺っちに約束もなくパクりやがって! 約束しなかったこと後悔しやがれってんでぇい、食らえ著作権侵害斬り!」
「ゥグゥ!?」
「おら! 仕上げにバイスバスター、行っくよー!」
「ェガァッ…!?」
そしてカメレオンに擬態されたことに軽く怒るバイスは彼に怒涛の猛攻を仕掛ける。当然これをもろにお見舞いされたカメレオンは変身解除し、若林の姿となってしまう。もしやこいつの戦闘力は意外と大したことはないのかもしれない。
- 88ライスないスレPART4スレ主22/01/11(火) 16:00:31
- 89ライスないスレPART4スレ主22/01/11(火) 16:01:23
- 90二次元好きの匿名さん22/01/11(火) 16:01:42
致し方無し 退路無し
- 91ライスないスレPART4スレ主22/01/11(火) 16:02:48
- 92ライスないスレPART4スレ主22/01/11(火) 16:04:31
『バリッドレックス!』
『バリバリ!』 『バリバリCome on!』
『バリバリアップ!』
『My name is! 仮面ライダー!』
『リバ・バ・バ・バイ! リバイ! リバイ!
リバ・バ・バ・バイ! リバイ!』
『チューンジェヴォーダン!』
『チュンチュン!』 『チュンチュンBeat on!』
『チュンチュンアップ!』
『Your name is 仮面ライダー!』
『シ・シッ・シッ・ク! シック! シック! シ・シッ・シッ・ク! シック!』
そして場面は切り替わり、再び一輝たちの戦闘に戻る。あれから一輝はリバイバリットレックスゲノムへ、シービーはシックチューンジェヴォーダンゲノムへとゲノムチェンジを行いながら、工藤との戦闘を継続して行なっていた。
- 93ライスないスレPART4スレ主22/01/11(火) 16:05:59
「ハァハァ!…で、少しは人の気持ちが分かるようになったのかなあ、エゴイストくぅん?」
「…答えは見つかってない。でも…もう悩まない!!俺の戦いで誰かが傷ついても、俺はすべてを背負う!」
「うんうん、そうそう! 誰かの我儘は誰かの我慢、遠慮もお節介もどちらも思いやりなのは変わらないんだから、たとえジレンマになったって、思う存分、誰に憚ることもなく、キミの好きにやればいいんだよ!」
「そうだそうだ、よっ、五十嵐家の長男坊ー!ハハッー!」
「「「ハアッ!!」」」
「ちぃッ!」
また、変わらず工藤は屁理屈を捏ねて一輝を惑わそうとするも、シービーとバイスの助力もあって既に立ち直った彼に対してそれを行うのは愚策であったと言えよう。現に少し逡巡するも、すぐに元のペースに立ち返り、工藤を圧倒し始めたのだから。
- 94ライスないスレPART4スレ主22/01/11(火) 16:06:50
「ヘイ、カラテガール。これ使って」
「テイオーさん、どうかこれを!」
「あっ? サンキュー、狩さん」
「差し入れ感謝だよデジタル! ありがたく使わせてもらうもんね!」
『スネール!』
『So what's now! So what's now! So what's now! So what's now!』
『リサイクル!』
『アームズムズムーズ! ムズムズ!』
『リチェーンアップ!』
『Zoo! スネール! デデデーン!』
「何っだこのネバネバぁ!?」
そしてこちらは、さくら&テイオーのバトルだが、デジタルからの差し入れであるスネールバイスタンプを躊躇わず即時使用したテイオーにより、ハマトサがスネールゲノム、つまりカタツムリの遺伝子を宿した形態に変身、即ち二丁のサブマシンガンを想起させる武器に変化した。
またこれを間髪入れず使用したテイオーにより、チーターカタツムリのごとく粘液弾を高速で乱射。
さらには弾道や着弾点を自在に操作するこのゲノム特有の機能により、灰谷の全身の至るところに粘液弾をぶちかまし、溶けかけの蝋燭を想起させる姿にした挙句に見事彼の動きを拘束することに成功した。
- 95ライスないスレPART4スレ主22/01/11(火) 16:07:34
「さくら、あとは任せたよ!」
「うん、ナイスだよテイオー!」
『タートル!』
『What's Coming-up!? What's Coming-up!?』
『リスタイル!』
『ウエポンポンポーン! ポンポン!』
『リバディアップ!』
『Ah! タートル! ダダダダーン!』
「どぶぁッ!?」
そしてバトンを託されたさくらは、先程狩崎から預けられた、彼が新たに調整したバイスタンプであるタートルバイスタンプをこちらも即時使用し、ラブコフをタートルゲノムに変身、バズーカを想起させる武器に変化させ、灰谷目掛けてぶっ放した。
さらにはその緑色の弾丸は、まるでラブコフの意志でも宿っているかのように躊躇わず灰谷の表皮を抉るかのごとく荒々しい衝撃を伴いながら彼に直撃。一輝たちが戦闘を行っている場所があるだろう方向にメインルームの壁を突き破りながら灰谷を吹っ飛ばし、さくらとテイオーはそれを即座に追い駆けていったのだった。
- 96ライスないスレPART4スレ主22/01/11(火) 16:08:57
- 97ライスないスレPART4スレ主22/01/11(火) 16:10:07
- 98ライスないスレPART4スレ主22/01/11(火) 16:11:20
『ホワイトレオ!』
『Eeny, meeny, miny, moe~! Eeny, meeny, miny, moe~!』
『バーサスアップ!』
『Over drive! Power dive! 仮面ライダーライブ! ホワイトレオ!』
『ケツァルコアトルス!』
『Humpty-dumpty♪ Humpty-dumpty♪』
『プライスアップ!』
『Runner zero! Stayer hero! 仮面ライダーヒーロ! ケツァルコアトルス!』
ゆえにこそ、大二は狩崎から預けられたホワイトレオバイスタンプを、ライスはテイオーから譲渡されたケツァルコアトルスを行使する。そして大二は、2000〜2001年に掛けて活躍した仮面ライダーであるクウガの中間強化形態であるアメイジングマイティフォームとライオンの白変種であるホワイトライオンを想起させる形態であるライブホワイトレオゲノムに変身する。
対してライスは、2003〜2004年に掛けて活躍した仮面ライダーであるファイズの強化形態であるアクセルフォームであるアクセルフォーム、そして翼竜の王とでも形容すべきほどに翼竜随一の巨躯を誇り、なればこそメソアメリカにおいて翼持つ蛇とも讃えられた神の名を冠する翼竜であるケツァルコアトルスを想起させるヒーロケツァルコアトルスゲノムに、その瞬間変身を遂げた。
つまり漆黒のステイヤーならぬモノクロのステイヤー、転じて超音速のステイヤーの誕生した瞬間でもあった。
- 99ライスないスレPART4スレ主22/01/11(火) 16:12:04
- 100ライスないスレPART4スレ主22/01/11(火) 16:13:14
「ハアッ」「ダァッ!」 「チィッ!」
「「これで…ゔっ゛!?」」
「んん〜? ヒハハハァ! おいおいなんだァ、もぉう疲れちゃったのかなあ、ええ!?」
またその頃そのすぐ近くで、ヒロミとブルボンがカメレオン・デッドマンと継続して戦闘中だった。当然善戦できていたのだが、空気を読まないというべきか、タイミングが悪いというべきか、はたまた必然というべきか、どうやらここでヒロミとブルボンの体に異変が、というよりも負荷が掛かり始めた。
もしやデモンズドライバーとバッボイドライバーにスタンプを新規に記憶させる際の副作用とでもいうのだろうか、強く苦しみ始めてしまっている。しかしこれを黙って眺めているカメレオンではなく、容赦なく、また当たり前に調子に乗りながら猛攻を仕掛けてきた。
ちなみに、実は飛ばされた場所がかなり近かったのか、オルテカがそんなヒロミとブルボンに、いや正確には、デモンズドライバーとバッボイドライバーに対し意味深長な視線を投げかけていたのだったが、それが何を意味していたのか判明するのはまた別の機会で別の話。
- 101ライスないスレPART4スレ主22/01/11(火) 16:13:53
「まあそんな生き方じゃ当然だよなあ。無理せず降参したほうが身のためだぞぉー!…ゲァッ!?」
「…俺は降参しない、無理もする!それが俺のサガだ!!」
「私も、ロボットを真似ているようだというふうになぜか指摘される、この生き方を変えようとは思いません。それが私に生まれながらに課せられたミッションであり、生まれながらに組まれたプログラムですから!!」
話を戻して、なおもカメレオンが煽り倒そうとしたその直後、黙れその減らず口を閉じろと言わんばかりに強烈なダブルライダーパンチが炸裂する。
どうやらヒロミとブルボンは、スカイベース襲撃の際とは違い一時的ではあるがドライバーによる負荷を克服することに成功したようだ。彼等が己が胸に宿し賭した信念、レゾンデートルとでも言うべき何かのおかげかもしれない。
- 102ライスないスレPART4スレ主22/01/11(火) 16:14:35
『スコーピオン!』
『Add…』
『Dominate up!』
『スコーピオン! ゲノミクス!』
『ヒマンチュラ!』
『contribute…』
『Blash up!』
『ヒマンチュラ! ゲノムインプリント!』
「「でぁッ!!」」
「ばひゅッ!?』
そしてヒロミがスコーピオンバイスタンプを、ブルボンがマンタバイスタンプをそれぞれのドライバーに記憶させると、黒マフラーのごとき蠍の尻尾がヒロミの臀部に融合しセットアップされ、またブルボンの臀部に大海や硝子のごとく透き通り、重戦車の砲身のごとく長大でキャタピラの如く蠢くマンタの尻尾が装着され、両者はすかさずこれらを使ってカメレオンを打ち据えたのだった。
- 103ライスないスレPART4スレ主22/01/11(火) 16:15:51
「「「「「「オラァッ!!」」」」」」
「わー!超かっこいい!!」
「っと、させねえよ!」
一方その頃、一輝・大二・さくら・シービー・ライス・テイオーの6人は兄弟特有の、はたまたチームメイト特有のコンビネーションアーツで工藤と灰谷を圧倒していた。その圧倒っぷりたるや、バイスだけこっそり眺めながら、感嘆の叫び声を上げられるくらいである。
とはいえバイスも気を抜いていたわけではなく、灰谷が多数のエネルギー弾をチューンセイバーとバリッドシールドで悉く弾き、一輝たちを完全防御していたのだった。
「大二、さくら!」
「ライス、テイオー!」
『リボーン! レックス! バリバリ! スタンプフィーバー!』
『リブート! ジェヴォーダン! チュンチュン! バイフォルテッシモ!』
『ジャスティスフィニッシュ!』
『ブラザーフィニッシュ!』
『コブラ! スタンピングスマッシュ!』
『トサケン! ドリームスマッシュ!』
「「「「「「ハァアアッ!!」」」」」」
「「ヴァアアアアッ!?」」
またバイスの尽力を無駄にしないと言わんばかりに空かさず一輝・シービー・大二・ライス・さくら・テイオーが必殺技の同時発動によるセクスタブルライダーキックを灰谷と工藤にお見舞いした。
そしてこれは灰谷と工藤を撃破できたということを示しているはずであり、彼等の肉体と、バイスタンプに宿った生物の遺伝子が分離されるはずだった。しかし爆発の後に確認できた灰谷と工藤にの様子を見るかぎり、それは成されていないようだった。
- 104ライスないスレPART4スレ主22/01/11(火) 16:16:36
- 105ライスないスレPART4スレ主22/01/11(火) 16:17:31
「「ここはいったいどうなって…!」」
「触るなァアーッ! このっ、筋肉ダルマどもーーッ!!」
その頃、メインルームではギフ像を無理矢理、動かそうとする狩崎とデジタルの姿があった。二人とも知識欲の権化なだけあって、目の前の悪魔か、人か、ウマ娘か、いずれとも感じられる物体に興味深々だったのである。それを止めさせようと紡がれるアギレラの必死で稚拙な罵倒など、全く意に介さない始末だ。
「おわわ、これはいったいどうしたことでしょう!?」
「う〜ん、デンジャーな香りがするね。よし、ここは退くよデジタル! そしてしばらくセイグッバイ、悪の女王様」
「貴方には申し訳ないですけど、ば、ばいなら〜です!」
だがその時、先の工藤や灰谷と思われる粒子状の何かがギフ像目掛けて飛来し次々に吸収されていった。これに困惑したデジタルと、良からぬ雰囲気を感じ取った狩崎は即座に撤退を決意し、アギレラを余所に、メインルームを後にしたのだった。
- 106ライスないスレPART4スレ主22/01/11(火) 16:18:18
「あっ、痛ててっ…! 頭が、頭が痛えーーッ!」
「ん? どしたのバイス?」
するとその直後、ギフの棺が怪しげな輝きと共に発光を始めた。瞬間、地震のごとき激しい揺れが発生した。その勢いたるや、デッドマンズベースはもちろんのこと、辺り一帯も巻き込んでのものではと内部にいた多くの者に感じさせるほどだった。
そしてそれと連動したのか、或いはギフが悪魔に干渉しているのか、はたまた偶発的なものか、その委細は不明だが、バイスが頭痛を訴え始めたのだった。近くにいたシービーはこれに気が付いたが、他の面々は震動に気を取られ、眼中に入っていないようだった。
「オウ…ガッデム」
「ひええ、これは!?」
「マスター」
「ああ、これはいったい…?」
「アギレラがまだ上に…!」
「待てよさくら!」
「駄目だよテイオーさん!」
『俺と大二で絶対に守るよ』
『任せといてクリーク、ばっちしアタシとライスで守ってみせるから』
「俺とシービーとバイスだけで行く」
「…そだね、そのほうがいいかもだ」
「え?でも…」
そんな中、さくらやテイオーのアギレラを心配する発言や、それを引き止める大二やライスの発言から一輝は幸実に約束したことを、シービーはクリークに約束したことをふと思い返していた。そして即座に、アギレラの救出は自分たち二人とバイスで充分だというような旨の名乗りを上げたのだった。
- 107ライスないスレPART4スレ主22/01/11(火) 16:22:13
「大二。ライスと協力して、さくらやテイオーや他の人達を連れて逃げろ」
「分かった!」
「大ちゃん…あーもう分かった! 一輝兄もシービーさんも、絶対無事に帰ってきなよ!」
「ほんとごめん! ライスとテイオーにまた無茶言っちゃって」
「ふふ、大丈夫だよ、シービーさん。お兄さまと一緒に絶対帰ってきてね!」
「そうだよ〜! シービーもトレーナーも最後まで残るからには、きちっと生き残ること! ワガハイとの約束だぞよ〜!」
「「了解!」」
またそんな一輝たちの背中を押してくれるように、大二やライス、さくらやテイオーも生存を約束させるような強い念押しと共に彼等をメインルームへ向けて送り出したのだった。
- 108ライスないスレPART4スレ主22/01/11(火) 16:23:54
「アギレラ!今助けるからな!」
「ん? アギレラ、キミもしやまだ寝てるの?」
「まじかよ、随分お眠りさんでちゅね〜!」
「違う、けど別に助けなくていいよ。ギフ様と結婚できないなら私に意味なんかないし」
「それは無理な相談だ。俺は日本一のお節介だからな!」
「そうそう。そしてアギレラ、キミのそのタブー、アタシも天衣無縫に破らせてもらうね〜!…ってふふっ、なんかルドルフみたいな言い方になっちゃった!」
そうしてアギレラを救出しにメインルームに再び突入した一輝・シービー・バイスだったが、当の本人はどうもギフの生贄になることにこだわっているようだった。
しかし四の五の言っていられるほど状況に余裕があるわけでもなく、またそもそも一輝とシービーの性格からしてアギレラの今の振る舞いを見過ごせるはずもなく、彼女の発言を敢えて無視して救出に取り掛かったのだった。
- 109ライスないスレPART4スレ主22/01/11(火) 16:24:46
「いいってば、もう諦めろよ! あんた達は何もしないで!」
「無理無理、そいつは一輝とシービーの一番嫌いな言葉だぜえ!」
「その通り。アタシはアタシのやりたいようにやるのが当たり前、そうしたほうが楽しいこと間違いなしだからね!」
「あとはまあ、こんなでっかい心霊スポット兼エレベーターみたいなところに長居したくないっていうのもあるしさ」
「ハハ、お前は確かに苦手そうだよな、ここ。っと、よし、行くぞ!…ってこいつはっ…!」
だがアギレラはなおもぐずり、しかしそれを一輝とシービーが聞き入れるわけがないとバイスが軽く力説しながら彼女を抑えるのだった
そしてその一方でデッドマンズのアジトとなっていたのはなんと巨大な宇宙船だったらしく、それが轟音とともに上昇しはじめた。やがて地上へ出た宇宙船は触手的なものを出し、辺り一帯に対し見境のない破壊活動を仕掛け始めたのだった。
- 110ライスないスレPART4スレ主22/01/11(火) 16:25:55
「ふむふむ、よしここは俺っちに任せろ! 一番風呂とか一番美味しい所は、今回は一輝とシービーにあげちゃう!」
「サンキュー、バイス。よし、一気に行くぜ!」
「アタシからも、ありがとね! そんじゃ、セーブしてた力を侍らわせてあげる!」
またその変化のようなものが内部にも発生しており、現にアギレラを襲おうとしているのかは分からないが、ギフ像が強烈なエネルギー波を放ってきた。
しかしそうはさせまいと、アギレラを一輝とシービーが死守する。加えて二人の中央辺りに陣取ったバイスがチューンセイバーとバリッドシールドでエネルギー波を可能な限り防ぎ、さらにはアギレラは自分に任せて二人はデッドマンズベースをどうにかしてこいというような旨の発言を一輝とシービーに対して行ったのだった。
- 111ライスないスレPART4スレ主22/01/11(火) 16:26:39
そしてその言葉を信じた一輝とシービーはデッドマンのベース屋上に飛び出ると、それぞれ3種のスタンプを即座に押印。
『レクレク! モスモス! オーオー!』
『ジェヴォジェヴォ! テリテリ! アルアル!』
すると巨大な卵の10個入りパックと、その下にこちらを向くように巨大な10個セットのゲートが現れた。さらにその直後、3つの卵が割れてリバイシックジェヴォーダンレックス、リバイシックメガテリウマンモス,リバイシックアルゼンチノブラキオが現れたのだった。
「行くぜ!」
「弾むね!」
そして一輝とシービーはいつもの掛け声と共にリバイシックジェヴォーダンレックスに搭乗し、3体を同時に指揮しながらデッドマンズベースへの直接攻撃を開始したのだった。
- 112ライスないスレPART4スレ主22/01/11(火) 16:28:07
「ギフ様!」
「危ねえから大人しくしてろ!」
「ゔっ…!?」
またそれにより、当然ベース内部にも強い衝撃が広がり、その余波でギフ像の辺りにも多少ダメージが及ぶ。ならばアギレラがこれを黙って見ているわけもなく即座に動き出そうとしたため、バイスが彼女の腹を殴打し気絶させたのだった。
「次はこれだ!」
「二枠でGO!」
『プテプテ! グルグル! メガメガ! カマカマ!』
『ペラペラ! ドフドフ! モサモサ! スズスズ!』
そしてその間も一輝とシービーの猛攻は続いていた。今度は新たに召喚したリバイシックプテラゴルニスに乗り換え、加えてリバイシックドラゴンフライーグル、リバイシックメガロドントサウルス、リバイシックカマキリスズメバチも召喚し、さらに攻撃を加えていく。
- 113二次元好きの匿名さん22/01/11(火) 16:28:41
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- 114ライスないスレPART4スレ主22/01/11(火) 16:29:53
- 115ライスないスレPART4スレ主22/01/11(火) 16:31:02
- 116ライスないスレPART4スレ主22/01/11(火) 16:34:24
「照井さんが助けてくれたのか! よし、じゃあシービー!」
「うん、ミスター・トレーナー!」
『バ・バ・バリ! バ・バリ!バリバリバリ!』
『チュ・チュ・チュン! チュ・チュン! チュンチュンチュン!』
『リボーン! マックス! エブリバディ! マックス! バリバリ! スタンプフィーバー!』
『リブート! ジエンド! ハイクオリティ! ジエンド! チュンチュン! バイフォルテッシモ!』
「ハアアアアアッ!!!」
「らあああああっ!!!」
そしてそれを見届けた一輝とシービーがぶちかますは、こいつで止めだ、終わりだ、締めの一撃だ、ならばブレンドの歳末セールだと言わんばかりに、全てのブレンド変身形態と共に放たれるダブルライダーキックだ。そしてそれをもろに食らったデッドマンズベースは見事大爆発を遂げた。
ちなみに、その直前にバイスはアギレラ、フリオを伴いちゃっかり脱出成功を果たしていたのだった。
- 117ライスないスレPART4スレ主22/01/11(火) 16:35:13
- 118二次元好きの匿名さん22/01/11(火) 16:35:52
このレスは削除されています
- 119ライスないスレPART4スレ主22/01/11(火) 16:38:06
- 120ライスないスレPART4スレ主22/01/11(火) 16:38:54
- 121ライスないスレPART4スレ主22/01/11(火) 16:40:20
「沸いてきたぜ!」
「弾んできたね!」
『毎週どこか、乞うご期待!』
【第16話 守りたい思い…時代は五十嵐三兄妹&アルゴルズムナウタイ!】
仮面ライダーリバイス 第16話「守りたい想い…時代は五十嵐三兄妹!」予告
- 122二次元好きの匿名さん22/01/11(火) 20:39:03
おつです
- 123二次元好きの匿名さん22/01/11(火) 21:53:03
次回も楽しみですね〜
- 124二次元好きの匿名さん22/01/11(火) 22:57:03
このレスは削除されています
- 125二次元好きの匿名さん22/01/11(火) 22:58:35