- 1二次元好きの匿名さん23/11/21(火) 22:04:49
静かな雨音が鼓膜を揺らす中、俺はトレーナー室で、トレーニングプランの調整を行っていた。
ウマ娘のトレーニングにおいて、雨という要素は一概に悪いこととは言えない。
実際のレースにおいて毎回快晴で走ることが出来る保証などはない、そのため雨が降る中で走る経験を積んでおくことはプラスにもなるのである。
ただ雨に打たれることより消耗は大きくなり、足下への不安も増大する。
そのため、全体の負荷を抑えるなどの、様々な調整が必要たった。
ちらりと時計を見る、トレーニング開始の時間まで後45分。
30分前には今日のトレーニングコースに行きたいので、そろそろ完成させなければならない。
その時、コンコンと小さくトレーナー室のドアが叩かれていることに気づいた。
そろそろトレーニングの開始時間なのはほぼ全てのトレーナー共通。
そのため、この時間の来客は珍しく、疑問を覚えながらも、俺は言葉を返した。
「……? どうぞ」
「失礼するわね」
「……ヴィルシーナ?」
ドアが開かれてから聞こえる、聞き慣れた声。
青毛のロングヘアー、菱形から一筋垂らしたような流星、左耳の耳飾り。
担当ウマ娘のヴィルシーナは上にジャージを着込み、下はブルマに黒タイツという姿で立っていた。
すなわち、トレーニングの準備が整った状態、ということだろう。
普段であれば先にトレーニングコースでウォーミングアップでもしているはずだが、わざわざトレーニング前にここに来るのは初めてだった。
まさかと思いつつ、スマホを取り出し時間を見るが、やはり時計にズレはない。
じゃあ何かアクシデントでもあったの、心が騒めく。
とはいえ彼女の様子におかしいところは見えない、焦れる気持ちを抑えつつ、平静を装いながら声をかける。
「俺も今日のトレーニングの調整をしたら行くつもりだけど、何かあった?」
「……やっぱり気づいてなかったのね、トレーナーさん、外の天気見てる?」
「えっ、外の天気って、雨は降っているけどさ」
呆れた表情のヴィルシーナに言われるまま、俺は窓から外の天気を確認する。
────まるでバケツでもひっくり返したかのような、壮絶な豪雨が降り注いでいた。 - 2二次元好きの匿名さん23/11/21(火) 22:05:06
いくらなんでも、このレベルの雨では外でのトレーニングはさせられない。
慌てて屋内でトレーニングが出来る施設の使用状況を確認してみるのだが。
「……ダメだ、どこも開いてない」
「みんな考えることは同じよね、仕方ないわ」
ヴィルシーナは長椅子に腰かけて、とても残念そうにそう言った。
痛恨の失敗であった、彼女曰く、どうやら雨は15分ほど前から強くなっていたらしい。
すぐに気づいて対応をしていれば、何かしらの施設を確保出来たかもしれないのに。
俺は彼女に対して、頭を下げる。
「ごめん、キミの貴重な時間を、俺のせいで無駄にしてしまった」
「今後気をつけてくれれば、それで良いわ、今日の分は明日以降で取り戻しましょう」
「ああ、本当にすまない……何で気づけなかったんだろうな……」
「……そのことなのだけど、トレーナーさん、耳が少し遠いんじゃないかしら?」
「えっ」
ヴィルシーナからの指摘に、俺は思わずショックを受けてしまう。
まあ、確かに雨音の変化に気づいてなかったのはあるかもしれないが……。
そして、彼女は少しだけ眉をひそめて、こちらを見る。
その表情は怒っているわけではなく、心配しているように感じられた。
「さっきだって、私、十回以上ノックをしていたのよ?」
「……そんなに?」
「中にいるのはわかっていたから、返事が来るまで続けていたけど」
「…………ごめん」
「謝らなくて良いわよ、それに、貴方最近しきりに耳を触ってるの、気づいているの?」
「耳?」 - 3二次元好きの匿名さん23/11/21(火) 22:05:30
ヴィルシーナから言われて、俺の右手が耳に触れていることに気づく。
そういえば、近頃耳がむずむずしていることが多くなった気がする。
出来るだけ気にしないように心掛けていたが、無意識のうちに手が伸びていたようだ。
衝撃の事実の数々を伝えられて困惑していると、突然彼女は立ち上がった、
真剣な表情を浮かべたまま、俺の隣に歩み寄り、俺の耳の覗き込むように顔を近づける。
なんだか恥ずかしくなって視線を彼女に向けると────ひどい渋面を浮かべていた。
「……トレーナーさん、最後に耳の掃除をしたのは何時かしら?」
「…………いや、何時だったかな」
「つまり、忘れるくらいにはしていない、ということね」
呆れたようにため息をついたヴィルシーナは背を向けて、トレーナー室の棚に向かった。
彼女は明言しなかったものの、それはまあ、耳の中がひどい状況になっていたのだろう。
聞こえが悪くなっている一因もそれなのかもしれない。
今度時間があるときに、なんらかの対策をしなければいけないなあ。
「あっ、あったわ、万全とはいえないけどコレだったら」
弾むようなヴィルシーナの声。
見れば備品の置いてある棚で探し物をしていたらしく、機嫌良さそうに尻尾が揺れている。
そして彼女は何かを手に持って、長椅子の端によって、腰かけた。
ことんと小さな音を立てて、彼女の目の前の机の上に置かれたのは綿棒とウェットティッシュ。
そして、彼女は優しげな微笑みを浮かべて、こちらを見た。
「さあ、トレーナーさん、準備出来たわよ」
「……何の?」
「私のトレーニングが出来ないなら、貴方も暇よね? 今後のためにも良い機会だわ」 - 4二次元好きの匿名さん23/11/21(火) 22:05:46
そう言って、ヴィルシーナは自身の黒いタイツに包まれた脚を、ぽんぽんと叩いた。
鍛えあげられて、ハリを感じさせながらも、柔らかそうな彼女の太腿が微かに揺れる。
「私が、耳掃除をしてあげるわ」
ヴィルシーナが何を言っているのか、俺には理解出来なかった。
いや、理解はしていたのかもしれないが、理性がそれを拒んだのかもしれない。
何も言葉を出せないまま、その場で硬直していると、彼女は不思議そうに首を傾げる。
「……どうしたの?」
「どうしたの、というか、キミに耳掃除をしてもらう理由がないんだけど……」
「トレーナーさんの耳の状態が良くない、貴方と私の時間が空いている、それで十分じゃない?」
「十分じゃないと思うなあ……耳掃除くらいは自分でやるから、大丈夫だよ」
「現に大丈夫じゃなかったわよね?」
「それは、その通り、なんだけど」
「……ごめんなさい、本当に怒っているわけではないのよ」
痛いところを突かれて表情に出てしまったのかもしれない。
ヴィルシーナは申し訳なさそうに、一瞬だけ目を逸らした。
「今まで貴方にはたくさん支えてもらった、けど、私は何も返せていない」
そして、改めてこちらを見るヴィルシーナの目は、女王様と称されるものとは程遠い。
断られたらどうしようという不安に溢れた、懇願するような目だった。
「……だから、少しくらい、恩返しをさせて欲しいのよ」
そんな彼女の願いを、拒否する術など俺は持ち合わせていなかった。 - 5二次元好きの匿名さん23/11/21(火) 22:06:06
俺は、ヴィルシーナの座る長椅子に腰かける。
彼女がいる反対側の端っこ、何故か背筋を伸ばして、無駄に綺麗な姿勢で。
そんな俺の緊張を知ってか知らずか、彼女は子どもでも誘うように声をかけてきた。
「じゃあ、どうぞ」
ちらりと、ヴィルシーナの太腿に視線を向ける。
ブルマというとても丈の短いボトムスからすらりと伸びた曲線美が描かれている。
黒タイツからは微かに彼女の白い肌が透けていて、逆に煽情的な印象をこちらに与えていた。
本当に、アレに俺の頭を埋めるなんという蛮行、あって良いのだろうか。
しかし、彼女は笑みを崩さず、ただこちらを見つめている。
「……んっ」
それどころか、一言で催促を迫ってきた。
深呼吸を一つ、清水の舞台から飛び降りる覚悟で、俺は身体をゆっくりと傾けた。
むにっ、というや肉感溢れる感触に着地すると同時に、感じるのはさらさらとしたタイツの触感。
もう少しざらっとしているものと思っていたが、滑らかで、肌触りは想像以上に良い。
そして、柔らかな太腿と少し高めの体温が、顔を包んでじんわりと温めてくれる。
膝枕をされた経験なんて、親からされたくらいで殆どない。
しかし、これが極上の一点であることは、魂で理解することが出来た。
ヴィルシーナは軽く耳に触れると、難しそうな唸り声を上げる。
「うーん、少し耳が固いみたいね、耳の裏とか拭きながらマッサージもしていくから」
ヴィルシーナがそう言うと、耳がひんやりとした感覚に包まれる。
ウェットティッシュを使ったのだろう、彼女の細い指をテイッシュ越しで確かに感じた。
そして、その指は撫でるように優しく、耳の裏や付け根、外側をなぞっていく。 - 6二次元好きの匿名さん23/11/21(火) 22:06:19
「やっぱり少しこの辺も汚れてるわね……今後はお風呂の時にちゃんと洗うこと」
まるで小さな子に言いつけるように、ヴィルシーナは小さな声で注意を伝えた。
わかったよ、と言葉を返すと、彼女は満足そうな声色で、宜しい、と言う。
全体を一通り拭い終えると、そのまま耳のマッサージへと移行する。
ぐっ、ぐっと指圧を加えたり、軽く耳を引っ張ったり、擦るように撫でたり、たまに耳を畳んでみたり。
彼女の温かい指先で耳を揉まれると、徐々に彼女の温もりと混ざり合うように耳も温かくなってくる。
それと同時に、彼女の方にも変化が訪れていた。
「ぐにぐに……ぎゅー……なでなで……ぱたん……」
聞こえるかギリギリの小さい声で、ヴィルシーナの口から指の動きに合わせた擬音が漏れている。
そのことを聞いてみると、無意識だったのか、えっ、と驚きの声を上げた。
そして、恥ずかしいのを誤魔化しているのか、俺の耳を指先でこしょこしょとくすぐり始めた。
「これは、その、昔の癖で、シュヴァルがこうしてあげると、リラックスしてくれたから」
ヴィルシーナの指先に翻弄されながらも、彼女の思い出話に耳を傾ける。
三姉妹の末っ子であるヴィブロスの方は、日頃から耳の手入れを欠かさないタイプであったらしい。
しかしシュヴァルグランの方はそういうことを疎かにすることが多く、彼女がしてあげることが多かったそうだ。
その時、シュヴァルグランはオトマトペを囁いてあげると、あまり動かずに耳かきを受け入れてくれたとか。
……これ、聞いて良い話だったのだろうか。
「ふふっ、実はあの子の耳かきしてあげるの、大好きだったのよね……最近はさせてくれないけど」
だろうなあ、と心の中で思う。
今もそうだけれど、やはり他人に耳掃除をしてもらうというのはハードルが高い。
それが肉親であろうとも、思春期の女の子であれば尚更だろう。
少しだけヴィルシーナの様子を見上げれば、その顔はどこか寂しそうにしている。
だからだろうか、気が付けば、俺の口は勝手に動いていた。 - 7二次元好きの匿名さん23/11/21(火) 22:06:35
────キミのやりやすいようにやってくれると、助かるよ。
その言葉に、彼女は意外なものを見るようにきょとんとした後、柔らかく微笑んだ。
「ええ、そうさせてもらうわ…………ありがとう、トレーナーさん」
それからしばらく、ヴィルシーナは擬音を囁きながら、マッサージを続けた。
耳はポカポカと、むしろ熱くなってきて、少しずつ解されていく心地良さに瞼が落ちていく。
耐えなくては、と思うのだが、いかんせん耳から伝わる快感からは逃れる術がなかった。
ふわふわとした浮遊感、頭を支配する幸福感、遠のいていく意識。
最後の糸がぷつんと途切れそうになる、その瞬間であった。
「……ふぅー、ふぅー」
耳の中を吹き抜ける、熱い吐息。
全身がびくりと反応して、落ちてしまいそうだった意識がはっきりとする。
ドキドキと高鳴る心臓を抑えながら、俺はヴィルシーナに抗議の視線を向けた。
彼女はとても楽しそうに笑いながら、悪戯が成功した子どものような表情を見せる。
「トレーナーさんってば可愛らしい反応するのね、でも耳かきはこれからだから」
そう言うヴィルシーナの手元には、白い綿棒があった。
言いたいことは色々とあったが、諦めて彼女に耳を向けて、頭をその太腿に預ける。
マッサージをしたことによって彼女の身体も温まったのか、先ほどよりも温かく感じた。
同時に、ふわりと汗の匂いが混じった甘い香りが、鼻を通して脳を強く伝わってくる。
……これはあまりに刺激が強い、出来る限り口で、浅い呼吸を心掛けるようにした。 - 8二次元好きの匿名さん23/11/21(火) 22:06:48
「じゃあ、綿棒を入れていくわよ、痛かったらすぐに言ってね?」
ゆっくりと、細い、柔らかな綿棒が、耳の中に侵入していくる。
ノイズが走るような音が鼓膜を揺らし、耳の中の惨状を嫌でも分からせてきた。
くるりと一回りすると、綿棒は一旦耳から出て行き、呆れたような声が聞こえて来る。
「……改めて見ると大変な状態ね、パパでもここまでではなかったわ」
申し訳ない気持ちでいっぱいになって、思わず身を縮こましてしまう。
すると、そっと頭の上を手のひらが触れて、さらさらと優しく撫で始めた。
「なでなで……大丈夫よ、私がちゃんと、綺麗にしてあげるから……」
ヴィルシーナの、母性と慈愛に溢れた声。
完全に子ども扱いされているなと恥ずかしくなりながらも、任せた、と彼女に伝える。
彼女は小さく頷くと、撫でるのを止めて、耳かきを再開した。
マッサージによって血行を促進された耳の中は、耳垢が取れやすい状態になっているようで、綿棒が器用にそれを取り除いていく。
「ざりざり……すりすり……くるくる……」
可愛らしいオトマトペ共に、むずむずとした痒みが少しずつ解消されるのを感じる。
そして耳の中に流れるくすぐったさと気持ち良さが調和して、蕩けるような快楽に変わっていく。
綿棒が二本目になった頃、突然ガリッと一際大きな音が響いた。
直後、むずがゆさが耳の中に広がっていき、思わず身じろぎをしてしまう。
「あら、大物ね……ちょっと我慢をお願いね…………ぐりぐり……がりがり……」 - 9二次元好きの匿名さん23/11/21(火) 22:07:03
ヴィルシーナの声が少しだけ真剣なものになって、綿棒の動きも慎重なものになっていった。
押し込んでしまわないように四方八方から様々なアプローチを繰り返し、少しずつ引き出していく。
手に汗握るような攻防の末────スルっと、耳の中から栓の抜けるような気がした。
耳の中に一気に空気が入り込むような、爽快な感覚。
「米粒みたいのが入ってたわよ……こんなの、初めて」
呆れるような声色に混じって、どこか高揚しているような雰囲気。
耳掃除を好む人は、たくさん取れるのを見るのが好きとか、そういうことを聞いたことがある。
大きな耳垢を取る動画とか、俺には理解出来ないが、確かな需要があるのだろう。
「それじゃあ仕上げていくらから……さりさり……くりくり……」
その後は先ほどのような大物は存在せず、細かいものを少しずつ掃除されていく。
数分後、ヴィルシーナはふぅと小さなため息をつくと、綿棒を机に置いた。
「これで終わりよ、良く我慢出来ました、なんてね」
ヴィルシーナは冗談めかしてそう言いながら、軽く頭を撫でつけた。
感覚が麻痺してしまったせいか、その手に恥ずかしさは感じず、ただ心地良い。
正直なところ名残惜しいが、何時までもこうしてはいられない。
俺が身体を起こすその直前、彼女の言葉が綺麗になった耳を通過する。
「じゃあ、次は反対側ね? はい、ごろーんとして、ごろーんよ」
……そういえば耳は二つありましたね。
ヴィルシーナの猫撫で声に一瞬迷いながら、俺は彼女に言われるがまま身体を回した。 - 10二次元好きの匿名さん23/11/21(火) 22:07:25
────目の前にはブルマと、ジャージに包まれたほっそりとた彼女のお腹が飛び込んでくる。
少し汗をかいたのか、タイツ越しからでもしっとりと吸い付くような肌の感触を感じた。
タイツのさらさらとした触感も相まって、気を抜けば撫で回したくなるような、素晴らしい肌触り。
ブルマからはみ出るように描かれる、むっちりとした肉感が、否応なしに視線を奪う。
そして、彼女と向かい合ったことによって弊害も発生していた。
温かい体温も、酸味を感じる汗の匂いも、くらくらするほどに甘い香りも、より強く感じてしまうのだ。
それらは容赦なく、俺の理性を刺激して、揺るがして、歪ませようとしてくる。
俺は目をぎゅっと閉じて、鋼の意思を固めて、邪な思考に至らぬように精神を集中させた。
「……ふぅー」
ヴィルシーナの細く、熱く、優しい吐息で、その意思は一瞬にして吹き飛ばされる。
「まだ眠っちゃダメよ? ちゃんとこっち側も綺麗にするんだから、ね?」
こっちの心情を知ってか知らずか、ヴィルシーナは優しい微笑みでこちらを覗き込む。
今ここに────俺のトレーナー人生を賭けた一世一代の大勝負が始まろうとしていた。 - 11二次元好きの匿名さん23/11/21(火) 22:09:10
お わ り
サポカイベント準拠の生脚ブルマか某スレで見たG2出走時の黒タイツブルマどちらで書くか半日ほど悩みましたがやはり黒タイツという魅力には勝てずこうなりました - 12二次元好きの匿名さん23/11/21(火) 22:10:35
あー!?
反対側も書けよ! - 13二次元好きの匿名さん23/11/21(火) 22:18:38
実に素晴らしい物を見させてもらった…
それはそれとしてよければ反対側もやってくれ - 14二次元好きの匿名さん23/11/21(火) 22:27:08
反対側も書いて欲しいけど別シチュでトレの方がヴィルシーナに耳掻きをするシチュもどうかお恵みを···
- 15二次元好きの匿名さん23/11/21(火) 22:31:21
このスレは殿堂入りな
- 16二次元好きの匿名さん23/11/21(火) 22:33:44
- 17123/11/21(火) 23:08:24
- 18二次元好きの匿名さん23/11/21(火) 23:30:29
このレスは削除されています
- 19二次元好きの匿名さん23/11/21(火) 23:40:34
いやあ好き!!!ASMRほしい!!オノマトペかわいい!耳吹き悶える!タイツのすべらかさ!いいにおい!
- 20123/11/22(水) 00:07:31
ウマ娘ASMRは人類の夢だよね……
- 21二次元好きの匿名さん23/11/22(水) 00:34:39
「じゃあ、次は反対側ね? はい、ごろーんとして、ごろーんよ」
ヴィルシーナの猫撫で声に一瞬迷いながら、俺は彼女に言われるがまま身体を回した。
────目の前にブルマと、体操服に包まれたほっそりとしたお腹が飛び込んでくる。
顔を反対側で感じる彼女の太腿は、汗をかいたせいかしっとりと吸い付くような触感。
シミ一つないすべすべとした白い肌と、埋もれるような柔らかな肉感、ぽかぽかと温かい体温。
ブルマの際どい切れ込みと、むっちりとはみ出る脚の付け根が俺の目を奪って仕方がない。
なんとかそこから目を離しても、その上の白い体操服に包まれた彼女のお腹が視界に写ってしまう。
少しサイズが小さくなった、と以前彼女が漏らしてたが、それを裏付けるように彼女の均整の取れた身体のラインを克明に描いていた。
目と鼻の先にある彼女の肢体から流れる微かな汗の匂いと、彼女の自身の持つ甘い芳香。
それは俺の理性を焼き付かせるのには十分過ぎる破壊力だった。
「それじゃあ、また耳を拭いて、マッサージから始めていくわね?」
俺の動揺を全く気づいていないように、ヴィルシーナはまだ俺の耳に触れていた。
ひんやりとしたウェットティッシュが、しゅっしゅっ、と音を立てて俺の耳の汚れを落としていく。
やがて、一通り外側を拭き終わると、今度は指でぐにぐにと耳たぶを揉み込み始めた。
「もみもみ……ぐにぐに……」
小さくオトマトペを囁きながら、耳介に沿って、ゆっくりじっくりと、マッサージをしていく。
そうしているうちに、彼女は一旦手を止めて、不思議そうな声色で疑問を口にした。
「こっちは反対に比べると柔らかいわね……何故かしら?」 - 22二次元好きの匿名さん23/11/22(水) 00:34:51
多分、ついさっきまでキミの太腿に温められていたからじゃないかな。
とは思ったものの、口にはしなかった。
やがて、ヴィルシーナは気にしないことにしたのか、マッサージを再開していく。
耳を温めるために軽くくすぐったり、所々を引っ張ってみたり、軽く折りたたんだり。
「こしょこしょ……みょーん……くるん……っと」
大人びたヴィルシーナから出て来る子どもっぽい言葉に、思わず笑みを浮かべてしまう。
こちら側の耳も熱を持ってきた頃、彼女の手が離れていく。
微かに背後から聞こえる、かたんという軽い音。
恐らくは、先ほど耳掃除をしてくれた、煤竹耳かきを手に取ったのだろう。
「耳かきを入れていくから、動かないこと、痛かったらすぐに言うこと、わかったわね?」
……完全に妹に対する態度になっている気がするが、素直に頷くことにした。
そして、俺の耳の中に、固いけれどしなやかで、耳当たりの良い感触が侵入してくる。
ざりっという雑音が響き、耳の入り口を耳かきの匙が軽く撫でるように掻いていく。
とんとんと机を軽く叩く音、恐らくは広げたティッシュに取れた耳垢を落としたのだろう。
「かりかり……がりがり……さりさり……」
ヴィルシーナは耳かきを小さく、細かく動かしながら、少しずつ奥へと進めていった。
ぞくぞくと感じるくすぐったさは、彼女の口から流れる擬音の調べによって、不思議と和らいでいく。
そして耳の中には神経を優しく刺激される快感が残り、身体から力が溶けるように抜けていった。
反対側みたいな大物はないのか、緩やかで、静かな、心地の良い時間が過ぎていく。
意識が遠のいたその刹那、トントンと耳の中を何かが叩く音が響く。
どうやら、耳壁に耳かきを触れたまま、指先で軽く弾いたらしい。 - 23二次元好きの匿名さん23/11/22(水) 00:35:05
「トレーナーさん、綺麗になったから、ふふっ、仕上げの梵天を入れていくわよ?」
そう言って、ヴィルシーナは何かを思い出したように一瞬だけ笑う。
……反対側を梵天で掃除してもらった時、俺はあまりの気持ち良さに変な声を出してしまった。
その醜態を再度晒さないためにも、俺は口元をぎゅっと引き締める。
「……私の前くらい、可愛い声を聞かせてくれても良いのだけど」
少しだけつまらなそうにそう呟くと、ヴィルシーナは梵天を俺の耳に入れていく。
細かく、柔らかな毛がぞわぞわと耳壁を撫でていき、同じように背筋もぞくぞくと走ってしまう。
しかしその感覚に不愉快さはなく、むしろ気持ち良くて、脳が蕩けてしまいそうなほど。
「ふわふわ~……くるくる~……」
何故か、顔を近づけて囁くヴィルシーナ。
身体を傾けて来るせいで、彼女の体操服が俺の目の前まで接近してくる。
甘い響きの声、絶妙に刺激される耳の中、彼女が身動ぎする毎に変わる太腿の感触。
無防備に晒されている体操服に包まれたお腹、近くから強く感じる汗の匂いと彼女の香り。
五感全てを痛烈に刺激されている俺は、口を手で押さえて、耐えるので精いっぱい。
「……ふぅー、ふぅー」
────突然、ヴィルシーナは息を吹きかけて来た。
一度経験したはずなのに、梵天によって敏感になった俺の耳は、彼女の甘くて熱い吐息をより強く感じてしまう。
身体がびくりと震えて、慌てて耳を押さえようとするのだが、それは彼女の手によって止められる。
ちらりと彼女の様子を見てみれば、どこか熱っぽい視線と、妖しい笑みで俺を見つめていた。 - 24二次元好きの匿名さん23/11/22(水) 00:35:20
「トレーナーさん、もっと可愛い声を聞かせて、可愛い顔を見せて?」
そして、そのまま、口を覆っていた俺の手を外す。
情けない声を隠そうとすることも、快楽に溺れそうになる顔を隠すことも許さない。
そう言わんばかりの態度に、俺は両手を動かすことが出来なくなってしまう。
「ふわふわ……こしょこしょ……ふぅーふぅー……」
そしてヴィルシーナは、梵天と吐息のコンビネーションで、ひたすら俺の耳を苛めてきた。
彼女の大攻勢に、俺は為す術もなく身体を震わせて、声を漏らすしかない。
その都度、彼女の匂いを吸い込み、彼女の柔らかさを体感し、理性がガリガリ刺激されてしまう。
そんな俺を愉しそうに見つめる彼女は────まさしく『女王様』のようだった。 - 25二次元好きの匿名さん23/11/22(水) 00:36:11
お わ り
普通に書いててもアレなんで軽い世界線移動が発生してます、ご了承ください - 26二次元好きの匿名さん23/11/22(水) 00:47:12
かがんだら当たっちゃう!当たっちゃう!
…鼻の穴が膨らみっぱなしになりそう
鼻息が当たってるのを愉しんでそう…中等部なのに…… - 27二次元好きの匿名さん23/11/22(水) 00:51:47
このレスは削除されています
- 28二次元好きの匿名さん23/11/22(水) 00:52:24
この数日のヴィルシーナSSラッシュ凄すぎて笑う
一人がヴィルシーナに狂わされているのか複数人が狂っているのか - 29二次元好きの匿名さん23/11/22(水) 00:52:52
- 30123/11/22(水) 07:04:57
- 31二次元好きの匿名さん23/11/22(水) 14:27:00
なんだこれはたまげたなぁ……
素晴らしいの一言でした - 32123/11/22(水) 18:58:08
癖が抑えられなくなったんや……