- 1二次元好きの匿名さん23/11/27(月) 00:38:46
- 2123/11/27(月) 00:39:57
ゴールドシチーは気難しい、という評価がある。
トレーナー曰く、自分に厳しい性格のために妥協を許せないのかもしれないと。
マネージャー曰く、芸能界での経験から心を開くのが苦手なのかもしれないと。
親友曰く、そうかな?ノリいいしそんなことなくね?と。
バンブーメモリーは、あまり気難しいとは思っていなかった。
ファンレターをひとつひとつ大事に読んでいる優しさを知っているから。レースとモデルを両立のために頑張る情熱を知っているから。…想いをつむぐ唇の柔らかさを、知っているから。むしろ素直とさえ思っている。
だが、そんなバンブーメモリーであっても。
夜中の、しかも通話中のくすぐりは意図を図りかねた。
「いっ…たぁ…………叩くことないじゃん!?」
ギッとバンブーを睨むシチー。拳でいったのはまずかったか、と反省しつつもバンブーはベッドに座るシチーを厳しく注意する。
「……通話中にイタズラはダメっス。」
「暴力風紀委員!」 - 3123/11/27(月) 00:40:18
「静かにするっス。夜っスよ。」
ぷい、とそっぽを向かれればバンブーは溜め息を吐くしかない。
シチーは普段からこういった事はしない。幼い頃から芸能界に居た分、バンブーよりも人生経験は豊富だ。そのぶん、空気を読むことにも慣れている。直情的に突っ走る自分と比較して、シチーのそういった面に憧れる事もあった。
そのシチーが通話の邪魔をしたのは何故か。バンブーメモリーは考える。
通話内容。なんてことはない、明日の予定合わせだ。
通話相手。親友のヤエノムテキだ。シチーとはそれほど親しくないが、バンブーを通じて顔見知り程の間柄はあり、同じレースを走ったこともある。シチーと険悪な仲ではない。
早々に手詰まりとなり、バンブーは首を捻った。
…そういえば、明日はシチーの久々の休日ではなかったか?
しかし既に予定が決まっていて遊べない、というやりとりを数日前にした記憶がある。
はっとして膨れ面を見る。確証はないが、もしかすると。
「……構ってほしかったんスか?」
「……」
沈黙。否定は、しない。
少し赤らんだ頬が返答のようだった。
ああ、やっぱりシチーは気難しくなんかない。優しいから、気持ちを隠してしまうだけだ。
「……あーもう!」
「ひゃっ」
2人分の重みでベッドがきしむ。期待に潤んだ瞳と視線が重なり、距離はゼロになった。
柔らかさを味わい、離れた隙に囁く。シチーにだけ聞こえるように。
「そのまま静かにしてるっスよ。……これからいっぱい、構うんで。」 - 4123/11/27(月) 00:42:44
以上になります。
大きい声を我慢するバンブー先輩が書きたかったです。 - 5二次元好きの匿名さん23/11/27(月) 00:46:36
お、センシティブか?と思って通報するところやったわ
子供っぽいイタズラするシチー良いじゃない
寝る前にいい物を読めた
ありがとう、良い夢を - 6二次元好きの匿名さん23/11/27(月) 00:52:53
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- 7二次元好きの匿名さん23/11/27(月) 01:06:55
ジョーダンのとこで笑った
続け - 8二次元好きの匿名さん23/11/27(月) 01:20:16
このレスは削除されています
- 9二次元好きの匿名さん23/11/27(月) 01:22:05
ヤキモチ妬いちゃうシチーかわいいね♡
とても良かった