シンボリルドルフ「テイオーと併走練習するぞ!」

  • 1二次元好きの匿名さん21/09/01(水) 21:01:10

    強い親父に子供が挑むシリーズみたいなの考えてて
    ダスカとタキオン、ゴルシとキンイロリョテイとかもいつか書いててまとめてどこかに投稿したいんだけど
    前に描いてる作品の続きを放置しててなんかピクシブには投稿できず、とりあえずテイオーとルドルフが先に出来てるし
    ここでとりあえず貼って仮供養します…

  • 2二次元好きの匿名さん21/09/01(水) 21:02:12

    意気揚々と私はジャージに着替え、待ち合いの時間よりも10分早くトレセンのコースについていた
    久しぶりにテイオーと走ることができることに浮かれていたのかもしれない…それから5分後
    トウカイテイオーが私の前に来たのだが──

    「アレー、カイチョーモウキテタノ?ハヤクナイ?」

    「しょ、勝負服…!?」

    「エヘヘー」

    トゥインクルシリーズで着ていたおなじみのアレを着ていた。テイオーが勝負服を着て練習するというだけでボチボチ注目を集めている
    やはり彼女のスター性はずば抜けて高い

    「凄い気合の入り方だな」

    「アー…ゴメンネ、カイチョー。今日は勝ちに来たんだ」

    「勝ちに…来た?」

    「そうそう、練習だけど本気で勝ちに来たんだ“シンボリルドルフ”に!」

    「………!」

    強い目で私を見据えるその姿に彼女を見守ってきたからこそ実感する感動があった
    しかしそれ以上になにか違和感がある…
    だがそれがなにかは分からなかった

    「もちろん、受けてたとう」

    ただ“皇帝”として引くはずもない

  • 3二次元好きの匿名さん21/09/01(水) 21:02:34

    ゴルシとリョテイに脚質が全然違うからどうなんだろ

  • 4二次元好きの匿名さん21/09/01(水) 21:03:02

    二人で入念に準備体操したあとで軽くコースを走って足を慣らした
    その時もトウカイテイオーから来る違和感は消えない…何かが私にまとわりつく
    気にはなっていたがそれでも私は何故かそれを無視し続けていた

    「はわわわわわ!お手伝いできて感動の極み、い、意識が〜…!」

    「ダイジョウブ?」

    「すまないね。君も練習が忙しいだろうに」

    「おおおおかまいなくー!!!」

    いよいよ練習という名の勝負が始まる…
    火蓋を切ってもらうために近くで練習していたアグネスデジタルを呼んだ
    他にもポツポツとギャラリーが増えてきた

    パン!っとスタートの音が鳴る

    テイオーは先行し、私は最終的に彼女を差し切れるペースとタイミングを後方から探る
    あぁこれは…確かに併走練習などではない
    本当にレースのようだった

  • 5二次元好きの匿名さん21/09/01(水) 21:03:54

    「(やはりペースが早いな)」

    走り出した時にすぐに気がついた
    デビュー前に併走したときよりも早いのは当然、そして彼女がクラシックで活躍してきた時と比べてもまだ少し早い
    確かな成長を感じられた
    だが中盤から先は大体見えてきていた
    どのペースでどれだけの足をためて、どれくらいの速さを出せば差し切れるのかまで

    「(例えテイオーの調子が良好だとしても)」

    最終コーナが見えてくる
    そろそろ仕掛け始める!そう思った時だった
    テイオーの口元が笑っているのが見えた

    ドクン!と心臓が大きく動く

    「(な、これは…これは…!)」

    マヌケな話だった
    テイオーから感じた違和感の正体がここに来てようやっとわかった
    それは私の中では数少ない経験。それでも確かに数回ぶつけられたことがあるモノだった

    これは悪寒だ──

    「負け…る!?」

    「言ったよね、勝ちに行くって…カイチョー!!」

  • 6二次元好きの匿名さん21/09/01(水) 21:04:36

    残り直線400
    テイオーとの差は縮まっている当然だ
    しかし、わかる
    このままでは負ける
    わずかに逃げられてしまう

    「(負ける…私がテイオーに…?)」

    それもいい…むしろ望んでいたことではある
    私を超えていくウマ娘はきっと出てくるだろう
    ただ一番最初に超えられるなら彼女がいい
    ダービーをとった日に、幼いトウカイテイオーに「いつかアナタのようなウマ娘になります」と力強く言われた時に
    テイオーがトレセン学園に入学した時に
    有馬記念で奇跡を起こした時に
    色んな月日でそう願っていた自分は確かにいる

    それにこれはレースといえど練習だ。この形ならシリウスにさえ先を取られたことはある
    いくら“皇帝”と呼ばれても不覚を取ることは…

    「(違う!何を考えてる!負けたときの言い訳を!みっともない!)」

    ………あぁ、わかった
    そうだ…まだだ…まだなんだよテイオー
    私はまだお前に負けたくないんだ
    先を行かないでくれ、私から勝利を取ろうとしないで欲しい…今はまだ…いや…これから先も…!
    そうだ、トウカイテイオー!
    お前にだとしても譲るつもりはない!欲して奪いに来た気概は認めよう
    ただ許さない、許さない、私から勝利を盗もうとするものは許さない!そこをどけ!!どけっ!

    「テイオーー!!!」

  • 7二次元好きの匿名さん21/09/01(水) 21:05:15

    来た!振り返らなくてもわかる!
    会長が来た…!いや、でもそれは間違いなくボクの知ってる会長じゃない!
    ボクも、エアグルーヴも、ナリタブライアンも知っている。ほんの少しだけ感じていた!
    “皇帝”の仮面の裏に彼女は居た!

    “シンボリルドルフ”の放つプレッシャー

    ボクが憧れたいつもの走りではないだろう、前を行くものを暴力的に叩き潰すかの如く
    威圧だって隠そうともしていない
    ウマ娘なら誰でも怖いだろう恐ろしいだろう
    ボクもそうだけど少し違う、本当に潰れはしない
    なぜなら答えはシンプルだ

    「(楽しいよ…!)」

    ゴールはもうすぐ
    ただ会長と僕のバ体も、もう合う!

    「ここからだ!!」

    ボクは体を合わせてからの勝負根性ならオグリキャップ先輩にだって負けはしない!
    “シンボリルドルフ”!
    頂戴よ、今はまだ正式なレースでなくてもいい
    それでもボクに勝ちを寄越せ!!

  • 8二次元好きの匿名さん21/09/01(水) 21:05:43

    レースは終わった
    いつぶりだろうかこんな戦いは
    シービーとマルゼンが遠くからこっちを見て笑っているのが見えた…あぁ、きっと彼女たちくらいしか知るまい今の私の姿は

    「私の勝ちだな」

    いつもならいいレースだったと言うだろう…
    握手を求めたかもしれない
    しかしこの“相手”を賞賛する必要はなかった

    まだ勝てなかったという悔しさを
    まだ強くなれるという楽しさを
    もっと寄越せと、もっとお前の強さを見せろという傲慢さと貪欲さを
    いつかお前の絶対を否定してやると言いたげなこの生意気なウマ娘は、かつての自分そっくりだ
    笑いながら目をギラギラさせている
    私の生き写しのような彼女の名は…

    「“トウカイテイオー”」

  • 9二次元好きの匿名さん21/09/01(水) 21:07:29

    テイオーとルドルフ編は終わりで
    これくらいのボリュームでタキオンとダスカの話とかも書きたいなぁって感じ

    カイチョーの本気は無礼るなよの目で笑いながら走ってくるイメージで、トウカイテイオーも多分それに近い感じになると妄想してるマーン

  • 10二次元好きの匿名さん21/09/01(水) 21:09:52

    >>3

    考えてるのがあまりにも成績と素行とやる気ないから生徒会に真面目にやろうとする姿勢見せろと脅されて

    マックイーンと走ろうとしたらゴルシがいてケンカ売ってゴルシと走ることになるという

    キンイロリョテイさんを妄想してて

    多分この親子はレース描写はがっつり書かなさそう

  • 11二次元好きの匿名さん21/09/01(水) 21:18:29

    デジタル死んでそう

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