- 1奇妙な粗筋書き23/12/04(月) 19:26:48
- 2奇妙な粗筋書き23/12/04(月) 19:38:43
まず簡単に言えば、ここでは連載が終わった漫画を当時読んでた気分になっていろいろ感想とか話し合うロールプレイみたいな感じでで楽しみましょうって体のスレです
以前は5chの方で活動してたんですけど、今年はいっての色んな騒動で見切りをつけてこちらでお世話になる事にしました
あと基本的には上でかいた通り、進行ペースは1日1話でじっくり進める形になりますね
うろ覚え、未読の方も気軽に参加できるように、1話の開始に合わせてそこそこ詳細な粗筋もご用意しております、って具合ですかねー - 3奇妙な粗筋書き23/12/04(月) 19:49:49
とりあえず保守も兼ねて第一話、やってみようかと思いますねー
- 4奇妙な粗筋書き23/12/04(月) 19:51:20
第1話 恐るべき力!!
西暦2001年 21世紀もはや三ヶ月が過ぎたころ
杜王町に暮らしていた少年、広瀬康一はイタリアに来ていた所
ただしただの旅行ではない、承太郎からの『奇妙な依頼』を引き受けて来た、とのことで…
その内容というのが、『汐華 初流乃』<しおばな はるの>という少年を探す事
女の子のような名前だけどりっぱな男性、イタリア系ハーフの日本人らしい
そして『奇妙な』というのは…その少年の「皮膚の一部」を採取してほしいというもの
康一くんもその話には首を傾げて承太郎にどういう意味なのか問いただすが、それを調べるための調査との事
旅費も承太郎が全額持ち、康一くんのエコーズならターゲットにこっそり近づけるため彼が最適だそうで
…詳しい経緯は承太郎も話したがらない様子に康一くんも気づいたため詳しくは聞かなかったが
イタリア旅行につられて引き受けたというわけである と言う訳でイタリア、ネアポリス空港を出たところの康一くん
そこでタクシーの客引きの青年と目が合った、だが8000円と思いっきりボった来る気まんまんで康一くんも鼻で笑っちゃう(空港から聞いた相場4~5000円)
なら1000円でいい、と思いっきり減額 これには康一くんもよろk…
さすがにバカにされてると感じたか呆れた声で返しながらタクシー客引きの青年から離れようとするが、正規のタクシー乗り場は超絶大行列で・・・
しょうがないので警戒しながらも客引きの青年のお世話になる事にした康一くん
「あのね!ひとつ言っておくけど ぼくを旅なれしてない日本人のお人好しと甘く見ないでほしいんだ
ちゃんとホテルまで正直に送りとどけてよ」(カバン車に乗せつつ
「はい 正直に送りとどけます ただしカラッポのバッグだけですけどね」
―――康一くんが後ろの座席に乗ろうとした瞬間、タクシーがそのまま発進!康一くんを置き去りにしてしまう!?
引き止めようとするも止まるはずはない、 勝ち誇った笑みを浮かべてそのまま走り去る―――瞬間!タクシーが突然陥没!
- 5奇妙な粗筋書き23/12/04(月) 19:52:00
「言っただろ? ぼくを甘く見るなって」
すでに康一くんはエコーズACT3の力を使って、タクシーを『重く』していたのだ
走れなくなったタクシーから逃げ出そうとする男に鋭い表情を向けながらも、逃げてもいいとする康一くん
・・・だがその悪だくみが失敗に終わったにもかかわらず、男はパニックと敗北と最悪の表情を浮かべることなく
ただ平然と、物静かに微笑んで康一くんを見ていた その表情には『光り輝くさわやかさ』さえ感じられた…
そうして逃げ出した青年 そんな様子を小ばかにした様子の空港警備員の声が聞こえてくる
なのだがそこから聞こえて来た青年の名前…『ジョルノ・ジョバァーナ』なる名前に、写真で探していた汐華 初流乃と似た響きを感じる康一くん
だがまさか、イタリアについていきなり見つかるなんてコト…康一くんも苦笑気味に写真を見やるが
・・・ふと康一くんが気づく、タクシーの中に乗せていた自分の荷物がどこにもない!?
狼狽えながらタクシー内を見渡すと…何か、脈動するビー玉サイズの何かを見つける
その表面には自分のカバンに貼っていた装飾がちりばめられており…さらに、そのビー玉の中身が目を開き、康一くんを睨んでいた…!!
Parte5 ジョルノ・ジョバァーナ
【黄金なる遺産】 - 6奇妙な粗筋書き23/12/04(月) 20:03:47
と言う感じで1話1話を振り返るあらすじというよりSS風の非公式ノベライズで添えられる形でしょうか
- 7奇妙な粗筋書き23/12/04(月) 20:24:12
ひとまず10くらいまで保守
- 8奇妙な粗筋書き23/12/04(月) 20:24:37
保守
- 9奇妙な粗筋書き23/12/04(月) 20:32:14
保守
- 10奇妙な粗筋書き23/12/04(月) 20:41:11
保守
- 11奇妙な粗筋書き23/12/04(月) 21:34:11
割と勇気出して始めた新しい試みがまるきり完全に無反応なのはさすがにちとこたえる(けふ
- 12二次元好きの匿名さん23/12/04(月) 22:27:44
康一くんさっそくカバン盗られたのか…
不憫すぎて笑っちゃうw - 13二次元好きの匿名さん23/12/04(月) 23:27:29
このジョルノがジョースターの血を引いてるとして誰の子だろ
ジョセフがエジプトでも子供作ってたとか流石に仗助の二番煎じは無いだろうけど
にしても今度はイタリアか、世界を回った3部から町一つの4部はちょっとスケールダウン感あったので、一応期待 - 14二次元好きの匿名さん23/12/05(火) 00:01:35
4部は日本が舞台ってだけで結構ワクワクした
イタリアはストⅡでもファイター居ないからよくわかんないけど、トニオさんの国と思うと変な料理回が出そうで今からwktk - 15二次元好きの匿名さん23/12/05(火) 07:32:06
4部だとイタリア料理食うだけで1エピソード使ってたし最近の荒木の流行なんだろうかw
しかしイタリア、という国じたいは正直これと言った強い特徴みたいなのあんまり思い浮かばんなー
フランス貴族とかイギリス紳士とか、そういうテンプレ的な個性はちょっと弱いイメージ - 16二次元好きの匿名さん23/12/05(火) 08:31:13
イタリアってーと古い作品だがローマの休日やらゴッドファーザーやら、有名な作品もあるな
最近だとカズがセリエA行ってたりで注目してるのかも
漫画的に一番ありそうなのはマフィアとの抗争だが、スタンド能力を悪用する組織で個人だった4部と差別化できそう - 17二次元好きの匿名さん23/12/05(火) 13:15:42
最近増えてるサイゼリヤって飯屋がイタリア料理メインだっけか
ゴルゴ13でもイタリアってあんま舞台になってないし、どんなストーリーになるのか楽しみ - 18奇妙な粗筋書き23/12/05(火) 19:44:20
第2話 無駄なんだ!
GIOGIO GIOGIO GIOGIO GIOGIO GIOGIO
承太郎からの依頼でイタリアへの人探しを引き受けた康一くん
だがその依頼をした承太郎自身は、彼を探している理由は言わなかった
…というよりも彼に会いたくなさそうだった、とその時の事を振り返る
その少年は何者なのか、承太郎とはどんな関係なのか…?
GIOGIO GIOGIO GIOGIO GIOGIO GIOGIO
しかしイタリアについて早々、トラブルに見舞われる康一くん
自分のバッグをタクシーから取り戻そうとした康一くんだが、中にあるのは脈動するビー玉サイズのようなもので
・・・その球を中なら突き破り、現れたのは一匹のカエル!? 思わず悲鳴が出ちゃう康一くんの手に乗っかり、慌てて振り払い
この感触、スタンドじゃない!本物のカエル…!驚きの声が出ながらも、そうなると本当に自分のバッグはどこに行ってしまったのか
おカネもカードもパスポートも、バッグの中…! このままでは帰る手段すらなくなってしまう
そこで康一くんは先程逃げた青年を探すためエコーズACT1を展開、上空に飛ばして周囲を捜索
・・・その間に先ほどのカエルは排水溝に落ち、康一くんの元を離れるのであった
その頃、まんまと康一くんから逃げおおせた青年、ジョルノ・ジョバァーナは、丁度もう一人の青年と顔を合わせていた所
彼は『涙目のルカ』と呼ばれる男 ケンカの際にナイフを顔面に刺されても闘うのをやめなかったというガッツの持ち主
その後遺症で常に涙目になったことがその異名の由来だとか …ひとまずルカはジョルノに、ベンチに座るよう持ち掛ける
ルカはジョルノに気さくに話をするが・・・何の用か、とジョルノが問いかけるとルカは今話をしてるのはオレだと突然豹変!
手にしたスコップの持ち手をジョルノの顎に押し付けながら声を荒げて、本題に入る
簡単に言えばルカはジョルノから金をたかろうとしていたのだ 有無を言わさずジョルノの懐から財布を奪うと
開いた財布には一枚の写真が収められていた 左肩に★のアザが刻まれた男[DIO BRANDO]の名が書かれた写真が…! - 19奇妙な粗筋書き23/12/05(火) 19:45:27
「何だこりゃあ~~? 家族の写真入れか?写真しか入ってねえ
財布はどこに隠してる?ホラ!カネだよッ!財布だせよ!」
「ルカさん…… 2度同じ事を言わせないでくださいよ………
1度でいい事を2度言わなきゃあいけないってのは…… そいつが頭が悪いって事だからです
払ってしまって "ない" と言ってるんですよ……… 3度目は言わせないでくださいよ」
それまでは涼しい顔を浮かべていたジョルノも、ルカへの敵意を向けるように険しい形相を向ける
だがジョルノの返しにはルカも怒りを露わにするが
そこに先ほど康一くんの元から逃げ出したカエルが排水溝からピョン ジョルノの足元にしがみつく
そのカエルにルカも気づき、ジョルノに向けてカエルを叩き落すよう命ずるが、ジョルノもそれを拒絶
「おれはおめーに命令したんだ!ショバ代を払えとも言った! 両 方 とも逆らうっつーんだな!?
この「涙目のルカ」に「両方」とも「NO」つぅーんだなッ!」
「こいつは自分の意志を持っている「生き物」で………自分で考えている……
やめた方がいいです……… たたきおとすなんてぼくにはとてもそんな事はできない………」
「てめーはもう…~~~(まぶたピクピク) てめーはもう~~~(涙ジワ・・)
てめえはもうおしまいだぁあ―――っ!!」
もはや怒りが頂点に達したルカのスコップが、カエルもろともジョルノの胸板に突き刺さる!!
が・・・思い切りスコップの一撃を叩きつけられながら、そのカエルはへいぜんと無傷でジョルノの体を登り
―――――ルカの後頭部は、触れてもいないのにスコップの一撃を受けたように思い切りへこんでしまっていた…!!
「"こいつ"への攻撃は……… そのまま自分自身への攻撃となり命取りとなる」
ルカにそう返しながら、ジョルノの左肩からも、星形のアザが覗かせる
そしていつの間にかジョルノの手元には、康一くんのカバンがあるのだった
「そして3度目は言わせないでくださいよと頼んだはずだ
何度も言わせるって事は 無駄なんだ…… 無駄だから嫌いなんだ 無駄無駄……」
<続く>
- 20二次元好きの匿名さん23/12/05(火) 19:47:19
ジョルノの初期にあったGEの生命与えて魂出すやつなんで消えちまったんだ...
- 21二次元好きの匿名さん23/12/05(火) 20:29:17
こいつDIOの関係者(息子?)ってことは主人公と見せかけてラスボスなんか
と思ったらジョースター一族の★アザもあるって事は
形としてはDIOとジョナサン、両方の子供という事にもなるのか……女性読者の歓喜の声が聞こえてきそう - 22二次元好きの匿名さん23/12/05(火) 20:50:45
ディオ様に女を抱くような欲望があったことに驚き、カーズは究極だから性欲は無いってされてたが
ていうかスタンド能力強すぎじゃない?要するに使い魔を作って攻撃を跳ね返すって事なんだろうけど、カウンター・攻撃反射型の能力だとエボニーデビルやスーパーフライとかあるけどそれらに比べて使い勝手が良すぎないか - 23二次元好きの匿名さん23/12/05(火) 20:58:30
そうくるか!
てかめっちゃ口癖遺伝してるやんw - 24二次元好きの匿名さん23/12/05(火) 21:58:44
DIOとジョナサンのどちらの血が勝つのか康一君が見届けていく話になるのだろうか?
しかしイタリアにそんな治安の良いイメージはないけど、早々に外国は危険だというのがよくわかる話だw - 25二次元好きの匿名さん23/12/06(水) 07:28:10
しかしこれ冗談抜きに主人公が持っていい能力じゃないぞ、めちゃくちゃエグイ
例えばその辺の砂利を無数の羽虫に変えて襲わせたら、それだけでもう強行突破もできんくなる
割と大ボスか億奏とかのアホだから許される能力だと思うが、まあさすがにその辺は調整はいるかもな(サイズ制限とか - 26二次元好きの匿名さん23/12/06(水) 18:45:29
扉絵のGIOGIOが何なのかと思ったら、イタリア語で「ジョジョ」なのね 芸が細かい
- 27奇妙な粗筋書き23/12/06(水) 19:07:22
第3話 同一人物!
[GIORNO]<ジョルノ>
イタリア語 日、明けた白日という意味
BUON GIORNO<ブォン ジョルノ>でおはようとなる
ジョルノから荷物を盗まれた康一くんは、唯一残った『汐華 初流乃』の写真を手にしながら、彼の経歴を思い出す
彼の父は生まれて間もなく亡くなり、母がイタリア人と再婚してからずっとこの町で暮らしているらしい
『ジョルノ・ジョバァーナ』と『汐華 初流乃』、名前の響きも似ているが…
ひとまず彼の住所は分かっている、荷物を取り戻すためにも彼の住所に向かうしかない康一くん
そうしてナポリの町のとある一角にたどり着くと、美味しそうなケーキ屋さんの陳列が康一くんをお出迎え
でもお金無いので切なげにお腹鳴らすしかないが…背後からはジョルノに声をかける女の子たちの声が聞こえてくる…!?
ジョルノのほうも康一くんに気付き思わず仰天 「あ」って声出ちゃう
その顔立ち、ジョルノが自分の探している人物であると確信する康一くん
だがそれはそれとして(おそらく)自分のおカネで豪遊してるジョルノには康一くんも怒りがわいてきました
自分は荷物取られてお腹空かしているというのに、それも相まって康一くんの怒りさらに陪乗
逃げようとするジョルノにすかさずエコーズACT3発動!!左手を『重くし』身動きを取れなくさせる!!
「!! こ……これは……!! 何だ…これは…この「重さ」は…!?
これはひょっとして…… 空港での車もエンストではなかったのか?
……おまえ もしかして…… ……?同じ 能………」
そしてジョルノの腕がその『重さ』に耐えきれず、テーブルごと倒れようとした瞬間!
「ゴールド・(黄金) エクスペリエンス!(体験)」 ジョルノのスタンドがその姿を見せる!!
- 28奇妙な粗筋書き23/12/06(水) 19:07:58
そのままジョルノの姿は倒れたテーブルに隠れる形になるが
康一くんも一瞬見えたジョルノのスタンドを見逃さず、その表情を強張らせていた
…同時に康一くんは『スタンド使いはスタンド使いと引かれあう』という法則を思い出し
ジョルノ自身にはムカついているのは確かだが、康一くんもここはウカツに動けない・・・
生まれろ・・・・・・ 生命よ・・・ 生まれろ新しい命よ・・・
だが康一くんも意を決してテーブルの向こうへ、ACT3の追撃をせんとその身を乗り出すが
ジョルノの姿はその場のどこにもない!? すぐ前は袋小路の行き止まり、逃げ場などないはず
というかACT3の重さを受けて自由に動けるはずがないのだが・・・
すると何か、脈打つような音を立てる木に気付く 見上げるとそこには、ジョルノがその木の上に立っている…!?
「もう一ペン言うけど追ってくるなんて考えないでよ 本当は一ペンでいい事を2度言うのは嫌いなんだ
なぜなら……2度言うってのは無駄だからだ… 君の人生のために言うけど…… 無駄はやめた方がいい」
康一くんを見下ろし、笑みまで向けてそう告げるジョルノ
だが康一くんも、目の前の得体の知れない存在に臆しながらもACT3の更なる一撃を―――
瞬間!ACT3の『重くする力』が康一くんの体を地面に陥没させてしまう!?
「同じような「能力」…しかしぼくに対するその攻撃…
ぼくは…君の物を盗った… ―――なのに―――
手加減していた事が君のダメージを見ると逆によくわかる 君は「いい人」だ」
倒れる康一くんを見下ろし告げると共に、ジョルノはその場を立ち去ろうとするのであった…
<続く>
- 29二次元好きの匿名さん23/12/06(水) 19:45:56
康一くんは再起可能ですんで一安心
- 30二次元好きの匿名さん23/12/06(水) 20:13:31
ヤバすぎだろこの能力…
知能も能力も低い小動物だけならまだしも、人間一人(右手重力操作中)を支えられる樹木まで作れるとか応用範囲も相当広いぞ
殺しや暴力はしてないけど能力で犯罪をやる事に躊躇無いみたいだし、外見はちょっと前の不良で中身は善良な仗助と違って、外見は最近の不良以上にお洒落に気を使ってて中身が不良っぽいし、ジョジョの主人公としてどうなんだ
ありがちなのだと盗んだ金で孤児院なり貧乏人に金を配る鼠小僧パターンだろうか - 31二次元好きの匿名さん23/12/06(水) 21:57:54
とりあえずジョルノは不良っぽいけどディオに比べたら遥かにまともっぽいな
歴代のジョジョに比べるとやっぱ悪人っぽいが - 32二次元好きの匿名さん23/12/07(木) 07:28:03
これは忠告を受けながらも追ってきた康一が
ギャングとの報復バトル(ルカの仲間)に巻き込まれるジョルノを助けてあげて和解の流れになりそう
と言うかこの分だとそれ以外に康一が無事に日本に帰れる手立てがないしw - 33二次元好きの匿名さん23/12/07(木) 08:11:06
明らかに強すぎる能力なんだけどどうなるんだろ
1:ストロングな5部の敵はこれくらいじゃないとダメなほど強い。
2:矢が刺さって成長という名の弱体化をされる。
3:無かったことにする。ジャンプではよくある事である。 - 34二次元好きの匿名さん23/12/07(木) 15:14:10
ジョジョ特有の初回限定能力ね
- 35奇妙な粗筋書き23/12/07(木) 19:23:08
第4話 ウソの味!
・・・ジョルノとの接触後、康一くんは一旦承太郎への連絡を取っていた所
自分の受けた「結果」に表情を強張らせながら単刀直入に承太郎へと伝える 探している人物は『スタンド使い』であると
彼の能力はまだ不透明な部分が多いが…自分が受けた感じは『相手の攻撃をそのまま返す』力を持っている…
康一くんの報告を受けた承太郎も、その目端が険しさを帯びる……
ひとまず康一くんをとんだことに巻き込んでしまった事を詫びる承太郎 すぐに助けの手を出すとの事
康一くんも安堵の表情が浮かびつつ…彼、ジョルノと承太郎とはどういう関係なのかを問いかける
…手元に立てかけていた写真を手に取り、微かに目を伏せる承太郎
そこに写されていたのはエジプト行きの奇妙な冒険を、承太郎と共に繰り広げた仲間たちの写真であった
≪…… 彼の『父親』はわたしが殺した……… 名前は『ディオ・ブランドー』≫
―――そして、承太郎の言葉に康一くんもその目を見開く…!
DIOの名は康一くんも聞いている あの「スタンド使いを生み出す弓と矢」の持ち主だ
なんでも最近になってスピードワゴン財団の調べにより、DIOに子供がいる事を突き止めたそうで
件の『ジョルノ・ジョバァーナ』が本当にDIOの息子なのか、DIOの肉体を少なからず受け継いでいるのか…
その確認の必要もあったが、ジョルノが『スタンド能力』を受け継いでいることが分かった以上
もう康一くんにはジョルノに近づかないよう厳命する - 36奇妙な粗筋書き23/12/07(木) 19:23:26
康一くんが電話を切る前にもう一つだけ… 彼は「敵」なのか、それとも「味方」なのか…?
≪………わたしもそれを知りたい 康一くん 君はどう思う?
会ったのは君だ… どんな印象を受けた?≫
「・・・・ わかりません……でも……何か……その
さわやかなヤツでした……… 荷物を盗まれたのに奇妙なんですけれど…」
・・・その頃ジョルノは、路面電車にて一息ついていた所
そこへ同乗していたおかっぱの青年がジョルノの前に小銭を発見 拾って自分の懐に入れつつジョルノに声をかける
初対面どうしながら、気さくに会話を交える二人だが おかっぱも笑みを向けながらも、自分は人のウソを見分けるのが得意だそうで
そんな彼にはジョルノも少々、警戒心を露わにするように表情を険しくさせながら「あんた誰です?」と問うと
おかっぱの男は空港で倒れていた『涙目のルカ』に関して、その犯人を捜しているのだという…!
男の返しに、一気にその場の空気が重く張り詰める中…おかっぱの男はさらに続ける
「ジョルノ・ジョバァーナ 「涙目のルカ」がなぜ空港にいたのかは誰も知らない………
しかし…空港の警備員がおまえが空港にいた事をおれに教えてくれたんだ
だから会ってちょいと質問してみようと思ってね……」
「……… あんた警官ですか?」「"まさかだろ"!」 - 37奇妙な粗筋書き23/12/07(木) 19:23:41
「「ルカ」はただのゴロツキじゃあねえ 『ギャング』なんだぜ……
やられる理由はたくさんある………恨みを持たれるタイプだったからな…
しかし『やつのボス』はそうじゃあない…… 身内がやられたって事はボスは顔にドロをぬられたと思っている
だからオレにやったやつを調べて"ケリをつけろ"と命令したんだ
『"おまえに質問する"』……… 『空港で』 『"涙目のルカ』に会わなかったかい?"」
ジョルノの手を取り、そう問い詰めるおかっぱの男・・・
だがジョルノはその追及にたいして、表情を変える事なく涼しい顔で
涙目のルカなんて知らないととぼけてみせる しばしにらみ合う両者だが…
「汗をかかないね…… よし信じよう…… 質問は以上だ……じゃましたな……ジョルノ・ジョバァーナ」
路面電車も止まり、その場を後にするおかっぱの男 ・・・そんな中、ふとジョルノは自分の握りしめた手になにか違和感を覚える
手を開くと――― そこにあったのは人間の目玉!?
思わず狼狽えるジョルノの背後には、いつの間にかおかっぱの男が窓から顔を出していた…!
「『ルカの右目』だぜ……汗をかいたな… どうせ意識がねえんだから持って来たんだ」
そして男は、その顔に脂汗がにじむジョルノの頬に、その舌を這わせる―――
「この味は! ………"ウソをついてる『味』"だぜ…… ジョルノ・ジョバァーナ!」
<続く>
- 38二次元好きの匿名さん23/12/07(木) 20:05:06
人の汗舐めるってなにw
これまた強烈なキャラが… - 39二次元好きの匿名さん23/12/07(木) 20:07:58
なにこの濃厚なBLw
- 40二次元好きの匿名さん23/12/07(木) 20:13:14
すんげえ変態が出てきた
汗を舐めると感情がわかる能力?
噴上の亜種っぽいのに絵面やべえ - 41二次元好きの匿名さん23/12/08(金) 07:24:17
とりあえず康一は無事に帰れそうで何よりだが
そうなるとこれで出番終わりか?それはそれでちょっと名残惜しい - 42奇妙な粗筋書き23/12/08(金) 18:57:15
第5話 やるしかない!?
冒頭、ジョルノの生まれた経緯 そして彼の今までの生きていた道筋が解説される
まずは彼の両親に関して… ジョルノの父、ディオ・ブランドーはご存じ吸血鬼
彼にとって女性は単なる「道具」であり「食料」
そんな彼がなぜ15年前『ジョルノの母親』がディオに始末されずに『ジョルノ』を生むことができたか、そのいきさつは誰も知らない
同時にジョルノの母親も、親としては良い人物ではなかったようで
エジプトから日本に移り住んだ際も幼いジョルノを置き去りに夜の町へと繰り出していたそうな
…夜、目を覚ますと母が家にいない、1~2歳の子供だったジョルノは暗闇の中でただひたすら恐怖と絶望に震えていたという…
ジョルノが4歳のころ、母はイタリア人と結婚しイタリアで暮らす事になった
だがこの新しい父も、母の見ていない所で子を殴りつける最低の親で…
親からの暴力で幼いジョルノの心は、他人の顔色ばかりを窺う陰鬱な性格になっていった
そしてそんなジョルノは町の悪ガキどもの格好のターゲット、内から外から責められるジョルノの心は捻じ曲がるのも時間の問題…
だがそんなジョルノの心は、ある事件をきっかけにして救われることとなる
ある日、幼いジョルノは道の脇で倒れる血まみれの男を発見する
さらにそこへ別の男たちが騒がしい様子であたりを探している様子に気付く 明らかにこの血まみれの男を探している様子だ
男たちはジョルノに気付き、男の行方を問うが・・・ジョルノはあっちに行った、と男たちにウソをついた
取り囲む男たちへの恐怖は無かった ただ倒れる男に、「自分と同じひとりぼっちでさびしそう」と感じただけだったという
さらに幸運にも、倒れる男の体は『草』が伸び男の体を隠していたのだ
これはジョルノの『ゴールド・エクスペリメンス』の能力によるものだが、幼いジョルノは自分のその力にまだ気づいていなかった・・・ - 43奇妙な粗筋書き23/12/08(金) 18:57:47
その事件から二カ月がたったころ…ジョルノに助けられた男が顔を見せた
ジョルノが助けてくれたことを覚えてくれていた男は、ジョルノへの礼を言う
「君がしてくれた事は決して忘れない」と… なぜ撃たれていたのかは言わなかったが・・・
ほどなくして、義父がジョルノは殴らなくなり、町の悪ガキたちも態度を一変させた ジョルノが助けた男は『ギャング』だったのだ
『男』は直接ジョルノに手助けはせず、ただ遠くから静かにジョルノを見守るだけだったが
他人の顔色をうかがうばかりだった子供に対し、敬意を示す付き合いをしてくれた『男』の心が
『人を信じる』という当たり前の事を、親からではなく無言の他人を通じて知り
奇妙なことながらネジくれかけたジョルノの心を真っすぐにしてくれたのは、悪事を生業とする『ギャング』であった……
男は決して、ジョルノをギャングの世界に巻き込む事はしなかったが
腐敗した町の環境の中で、悪の中に光を見たジョルノは、彼の生きざまに生きる目的を見出した
こうして『ジョルノ・ジョバァーナ』はセリエAのスター選手にあこがれるよりも……
『ギャング・スター』にあこがれるようになったのだ! - 44奇妙な粗筋書き23/12/08(金) 18:58:14
―――場面は現在、路面電車でのおかっぱ男との対峙へと戻る
握りしめた手の中にルカの目玉がいつの間にか握りしめられて、ジョルノも困惑が浮かぶ中、おかっぱの男は涼しい笑みを見せる…
『涙目のルカ』の件がバレたらジョルノもただでは済まない、そうなればコイツをやるしかないのか…!?
「質問は以上だと言ったが… 状況が変わって来たな……『ジョルノ・ジョバァーナ』
おまえはウソを言った! 『涙目のルカ』に会って"いない"とな じゃあなぜ"ウソをつくのか"? ン?
その理由を"聞かせてもらわなくてはならなくなったってわけだな"…」
そしておかっぱの男は、自分の問いにウソをついたジョルノをさらに追及すると共に…その頬を殴り飛ばす!!
「おれの名は『ブローノ・ブチャラティ』 答えろよ 質問はすでに…『拷問』に変わっているんだぜ」
次の瞬間、ジョルノは口の中に違和感を感じる 血と共に口からあふれ出たのは…切断された指!?
実をいえば『涙目のルカ』はすでに始末されたという 意識不明では生きていても仕方ないとして
おかっぱ男、ブチャラティが拷問の材料として処理ついでにもっていったとの事であった
・・・この力、まさかこの男も街で出会った日本人と同じ力を持っているのか…目を見開くジョルノだが
不意にジョルノは、自分の頬にいつの間にか張り付いている『ジッパー』のようなものに気付くと、そこへ更にブチャラティの顔面パンチ!!
それと共に頬に張り付いていたジッパーは首までのび、ジョルノの頭が開かれたジッパーにより、その首がちぎれそうな勢いで揺れてしまう…!
<続く>
- 45二次元好きの匿名さん23/12/08(金) 19:11:58
おつ!
口の中に死人の指とか絵面やばすぎやろw
名も無きギャングかっこいいな - 46二次元好きの匿名さん23/12/08(金) 19:33:10
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- 47二次元好きの匿名さん23/12/08(金) 19:35:54
ディオがなぜ子供を作ろうとしたか、というのが5部のメインテーマとして追いかける謎になりそう?
まあまずジョルノ自身、自分のおやじが吸血鬼だって事知ってるかもわからんが その辺はディオの部下が接触してくるかもしれん - 48二次元好きの匿名さん23/12/08(金) 20:22:13
正道から捨てられたはみ出し者が良いヤクザというか、極道になろうとする話?
いや、良くある話だしわかるっちゃわかるが、イタリアの事情は知らんけど
たった4年ほど前に暴力団新法ができて、ヤクザ物に対する風当たりがフィクションでも現実でも強いこのご時世に良くこんなストーリーやってくるな… - 49二次元好きの匿名さん23/12/09(土) 02:02:24
ジョルノに助けられた名無しのギャングが、ギャングになったジョルノと敵として再会…みたいなのも定番どころだと思うが
まあ仗助助けたヤンキーが投げっぱなしで終わったしこの名無しもそうなる可能性の方がでかそうw - 50二次元好きの匿名さん23/12/09(土) 05:50:53
そいやヤンキーものはもう定番ジャンルだが、ヤクザとか裏家業になると流石に少年誌ではなかなかないよな
とはいえジョルノの立身出世、成り上がりがメインと考えればそこまで奇をてらったものではない、かなー? - 51二次元好きの匿名さん23/12/09(土) 08:27:17
しかしこの能力、『相手に開閉自由のジッパーを取り付ける』って感じか?
字面だけだと弱そうなのにメチャクチャ凶悪だな…おまけにこれ、拷問目的だから手加減してるんだろうけど
その気になれば首のとこに取り付けて開ければ、それで一撃必殺だぞ
ジョルノのスタンドもそうだけど今回、初回から凄まじい能力持ちが出まくるな…話が進んでくるとどんなエグイのが出て来るやら - 52二次元好きの匿名さん23/12/09(土) 15:38:36
むかしなら喧嘩で日本制覇みたいな番長とヤクザを合わせたようなのはあったらしい
流石に現代受けしないだろうけど、これがそうなら海外にしただけで案外オシャレ感出てる
ヤクザ物の定番である通り名が「涙目」とは初っ端にしても情けねえ通り名だが
たぶんこいつの通り名は「おかっぱ」「汗舐め」
- 53奇妙な粗筋書き23/12/09(土) 19:09:35
第6話 生命<いのち>を与えよ!
ギャングの一味、ブチャラティの攻撃によりピンチに陥るジョルノ
もはや自分の力を使って彼に対抗するしか手段はない…
何度も彼の攻撃を食らったことで、ジョルノの顔面に張り付けられたジッパーは胴体にまで伸びていた
これ以上食らえば自分の体がバラバラにされてしまう が…ジョルノには一つ、彼に立ち向かう際の懸念があった
実は自分の能力『ゴールド・E』を人間に使ったことは一度もない 能力に気付いたのもここ最近
彼の能力はレンガやカバンなどの物体に『生命』を与える性質を持つが
これを『生命ある人間』に使えばどうなるのか…ジョルノ自身にも予想はつかない…!
そして四度目のブチャラティの攻撃に対し、ジョルノはゴールド・Eの拳でその腕を殴り飛ばす!
思わぬジョルノの抵抗にブチャラティも目を見開き、その手首から血が溢れ出ながら声を荒げる
「"おまえ" 『スタンド使い』ッ! "おれの能力が見えていたのか"ッ!
そしてまさか…… まさか! 15歳のおまえが……」
「……… 何『使い』だって?」「ルカを殺ったのはきさまだったのかッ!」
尚も襲い掛かるブチャラティに、今度はゴールドEの拳をその胸板に叩き付ける!!
そのエネルギーに電撃が走るような衝撃を受けながら、吹き飛ばされ倒れるブチャラティの体…
・・・だが、その直撃を受けながら、立ち上がろうとする様子にジョルノが気づく
(『ゴールド・E』! まともに殴れば少なくとも腕の骨くらいはへし折れる破壊力はあるはず…
しかし右腕で「手すり」をつかんで立ち上がろうとしているぞ… どこも何ともないのか?)
―――次の瞬間、ブチャラティの握りしめる手すりがにぶい音を立ててへし曲がる!?
- 54奇妙な粗筋書き23/12/09(土) 19:09:52
ブチャラティ自身、自分がへし曲げた手すりに目を丸くし…さらにその体は一瞬でジョルノの目の前まですっ飛ぶ!
自分自身の体からみなぎるようなパワーに戸惑うブチャラティ 先ほどもただ立とうと思っただけなのに
まるで「生命のガソリン」を入れられたように、凄まじいパワーが自身の内から溢れ出てくる
そしてジョルノの攻撃を、目にもとまらぬ動きで回避しこの力を与えたであろうジョルノをあざ笑い
そのままジョルノの顔面へ―――放たれたブチャラティの攻撃は ジョルノの体をすり抜けてしまう
さらに気づけば、自分の後ろにはもう一人ブチャラティがいる…!?
・・・そこでブチャラティ、もう一人の自分のそばにあった「手すり」が曲がっていない事に気付く
まさか…自分はすごい力で動いているというのは、単なる思い込み…自分の体から「意識」だけが飛び出しているのか…!?
そして自分の体は、今まさにゴールドEの拳が突き刺さる寸前! ブチャラティも身をかわそうとするが
そのスローモーな拳は、ゆっくりと ゆっくりと鈍い音を立てて、その顔面をへし曲げていく―――!
い…痛え! 鋭い痛みがゆっくりやってくるッ! うおああああああああああああ
ジョルノがスローなんじゃなく おれの「意識」"だけ"が鋭く『暴走』しちまってるんだ!
「どうやら生きている人間に『ゴールド・E』でさらに過剰に「生命」を与えると………
『暴走』しちまうらしいな………『感覚』だけが………
なぜぼくにこんな「能力」が身についているのか知らないが… せいぜい利用させてもらうかな……」
<続く>
- 55二次元好きの匿名さん23/12/09(土) 19:29:39
反動付きドーピング能力なのか、単なる生命体特攻能力なのか判断に困る
ただ5部、というかジョルノの能力はかなり強力なのは間違いないようだが
このブチャラティがギャングの刺客で、スタンド能力をしっかり認識してる辺り、4部が能力犯罪者なら5部は能力犯罪組織っぽいな
このジッパーも密輸とかに便利そうだし、悪用できる能力たくさん出てきそう - 56二次元好きの匿名さん23/12/09(土) 19:57:43
- 57二次元好きの匿名さん23/12/09(土) 21:43:17
- 58二次元好きの匿名さん23/12/10(日) 03:34:24
意識だけ超高速&過敏化ってのは、これはジョルノも時の世界への入門資格ありそう
パワーアップすれば相手の時間だけを停止させることができる金縛り能力、みたいな具合で - 59二次元好きの匿名さん23/12/10(日) 09:40:22
- 60二次元好きの匿名さん23/12/10(日) 13:50:02
結局この汗の味で嘘を判断するのはスタンド能力と関係ないとしたら、こいつはただのものすごい変態なのか?
- 61奇妙な粗筋書き23/12/10(日) 19:41:19
*扉絵にてジョルノのスタンド『ゴールド・エクスペリメンス』の能力解説
スタンド名-『ゴールド・エクスペリメンス』
本体-ジョルノ・ジョバァーナ(15歳)
破壊力-C スピード-A 射程距離-E(2m)
持続力-D 精密動作性-C 成長性-A
能力―――『生命』を与える事のできる力
(1)物質を殴ると、小動物や植物として産む事ができる。
そしてそれへの攻撃が、そのパワーが攻撃した者へ戻ってくる。(殴れば殴られ、切れば切られる)
(2)人間を殴ると、その者の感覚だけが暴走してしまい、自分を含め動きが超スローに見える。 痛みまでも。 - 62奇妙な粗筋書き23/12/10(日) 19:41:43
第7話 未来のために!
ゴールド・Eの力により顔面を殴られたブチャラティ、自分の歯がゆっくりと折れる痛みを超絶スローモーで味わうこととなり
歯が口の中から飛び出すと共に、殴り抜けるゴールド・Eの拳がブチャラティを思い切り吹き飛ばされる
…が、ブチャラティもどうにか立ち上がりつつも、ゴールド・Eの力に戦慄を覚えながら、ジョルノが『涙目のルカ』をやったことを確信
ジョルノも彼をやったのは事故だったとするが、言っても信じない事はジョルノもわかっており―――
「あなた……『覚悟してきてる人』………ですよね
人を「始末」しようとするって事は逆に「始末」されるかもしれないという危険を
常に『覚悟して来ている人』ってわけですよね…」
膝をつくブチャラティを、そう、冷たく見下ろすジョルノ…
彼のその眼差し、本気で自分を「始末」するつもりだと確信する
("こいつにはやると言ったらやる"……… 『スゴ味』があるッ!)
そしてさらに、ゴールド・Eのもう一撃がブチャラティに―――
寸前!ブチャラティも自らのスタンドを展開!その攻撃を受け止める!!
本体-『ブローノ・ブチャラティ』
スタンド名-『スティッキィ・フィンガーズ』 - 63奇妙な粗筋書き23/12/10(日) 19:42:25
ブチャラティも「犯人」を生かしてつれて来いとは命令されてはいない
が、ジョルノの能力を危険視したブチャラティ、ここは一旦逃げを選択
路面電車の一部に自分の能力でジッパーを付け、容易くその壁から外へと出ようとする…!
ジョルノもすぐにブチャラティを追おうとするが
ジッパーが完全に閉められると壁の切れ目も完全に消滅!ブチャラティは路面電車の外へと逃げ出そうとする
・・・ここでブチャラティを逃がせば、あの神出鬼没の能力で付け狙われることになる そうなれば自分には100%勝ち目はない…!
ここはジョルノも、自分の未来のためにも路面電車の窓ガラスをぶち割り、逃げ出したブチャラティを追おうとする!
自分を追うジョルノの姿を睨みながら、どこか笑みを浮かべるブチャラティ…
するとブチャラティは突然、通行人と衝突するが… 転んだ四人の中に、ブチャラティの姿がない!?
その様子からジョルノは、彼の『ジッパー』が"人間の中にも入れる"のだと見る
おそらくは今ぶつかった四人の中に、着ぐるみでも着るようにして隠れている…そしてジョルノから逃げおおせるつもりだ
ぶつかった四人はそれぞれ別方向に歩いていく、彼らの中にジッパーは見えず、はたしてブチャラティはどこに―――
するとそこへ、一匹の『ハエ』が4人の周囲を探るように飛び回り、その中の一人に狙いを定めた様にまとわりつく
これにはまとわりつかれた男も、そのハエを払い落とすが―――その瞬間!!男の体からブチャラティが飛び出してくる!?
それと共にハエは、石片のようなものへと変わる それは先程ブチャラティからへし折った歯
その「歯」に生命を与え、歯の宿主であるブチャラティの元へと戻り、その反射ダメージでブチャラティの存在を特定できたというからくりだ
・・・なのだが、一般人は巻き込まないとキッパリ言ったんだが…「スマン ありゃウソだった」、とあっさり手のひら帰すジョルノでした
<続く>
- 64二次元好きの匿名さん23/12/10(日) 20:52:08
ジョルノのスタンドつっっよ!?
生命を与えるって歯の再生まで可能なのね
すごい有能 - 65二次元好きの匿名さん23/12/10(日) 21:03:07
ゆっくり痛みを味わうの、めちゃくちゃきつそうだがアレで破壊力Cなのか…
- 66二次元好きの匿名さん23/12/10(日) 21:10:46
お、5部からはスタンド能力の可視化がされるようになったのか
持続と成長が設定されていたのは予想外だったが、やはりパワーと射程距離に精密性は設定されてたんだな
4部以前の能力もその内明らかにされるかな
でもこういう能力の可視化って数値レベルまで可視化するとドラゴンボールもそうだが、応用が利かなくなって単純になるからジョジョではやらないでほしく感じる部分も - 67二次元好きの匿名さん23/12/10(日) 21:14:43
あれはハイウェイ・スターみたいな生命体特攻(人間なら数秒で干からびさせるけどシュレッダーは破壊できない)能力の一部と考えたほうが良い鴨
まあハイウェイ・スターの破壊力がどのくらいかはわからないけど
- 68二次元好きの匿名さん23/12/10(日) 22:28:08
ふと思ったんだが今までのスタンドの中でこのステータス考えたら
やっぱハーヴェストやばいって改めて思った
持続と成長はともかくパワーは1体なら弱いが、全員なら高い、精密性もそこそこありそうだし、スピードも射程も高い
数が500体ってのが強すぎるんだろうけど、バッドカンパニーとの比較がすごい気になる、いつか明かされる日が来るのだろうか - 69二次元好きの匿名さん23/12/11(月) 09:19:35
破壊力が能力込みか、素のぶんなぐり性能での物かでも変わってきそう
億泰のザ・ハンドとか空間削りは一撃必殺だけど、スタンド本体のパワーは控えめなイメージあるし - 70二次元好きの匿名さん23/12/11(月) 17:48:40
おお!あれはオーバーボディ!
ブチャラティはパーフェクト超人のスタンド使いであったか! - 71奇妙な粗筋書き23/12/11(月) 20:03:27
第8話 もう殺さない!
ゴールド・Eの能力の活用により、ブチャラティの逃亡を阻止する事に成功したジョルノ
もはやブチャラティもこの場でジョルノと対峙するしかない、と覚悟を決める……
「あんたを逃がす事はできない その点に関してはぼくは必至だ…」
「逃がす……?そんな心配はもうするな おまえが心配する事は………
ジッパーでバラバラにされて 地面にコロがったあとの事だけだ」
そしてブチャラティは、誘いか、挑発か、ジョルノへむけて片腕を伸ばす
…ジョルノもその誘いに乗らぬ形で、伸ばした腕の逆側からゴールド・Eの拳を振るう!
だがそれをブチャラティもスタンドの腕のみで払い、その攻撃を防ぐと共に伸ばした腕の方をジョルノの脳天へと振るうが
「無駄ァァアアッ!」ジョルノも即座に反応! その腕にゴールド・Eの拳を叩きつける!!
ゴールド・Eの直撃を受け、再びその能力の毒牙に―――「ニヤリ」―――意に介さず、ブチャラティの反撃がジョルノの体を輪切りにしてしまう!?
…自分の拳が直撃したのに…目を見開くジョルノに、ブチャラティはそのカラクリを解説
ジョルノへの誘いとして伸ばしていた腕の根元には『ジッパー』が取り付けられている その腕はブチャラティ本人の腕ではなかったのだ - 72奇妙な粗筋書き23/12/11(月) 20:03:42
彼のスタンド『スティッキィ・フィンガーズ』はジッパーで別の物を接続することも可能
この腕は先程体の中に隠れていた男の物、ジョルノの能力を防ぐためにも腕同士を取り換えていたのだ
そしてその腕を外し……一瞬、地面に落ちたその腕を見据えながら……ジョルノへのトドメを仕掛けるが
それに対しジョルノは、ジッパーを取り付けられた腕を自ら捻り引きちぎる!?
そこからわずかに残ったジッパー部分のみを支えにして、「腕」そのものを伸ばす事でブチャラティの顔面にその一撃を叩き込む!!
「何て事を…… 自分の腕をひきちぎって……… 腕の射程距離をのばして一瞬早く…!!」
―――ゴールド・Eの拳を受けた事で再びブチャラティの感覚が暴走、世界の全てがスローモーと化す
ジョルノのスタンドの攻撃力事態はそこまでたいしたものではないが、それだけにスローな痛みを浴びせられるのがつらい…
あれを一撃だけでなく、ラッシュで浴びせられれば間違いなくその痛みに耐えきれず殺される…!!
握りしめるジョルノの拳に、ブチャラティも悲鳴を上げ―――
ジョルノはトドメを刺さず彼の横を素通りして、倒れた通行人の傍へと座り込んでいた
その姿にはブチャラティもなぜトドメを刺さな、いと困惑の声をジョルノにぶつけるが…それに対するジョルノの返しは意外なものであった
「……… あんたがいい人だからな」
ジョルノは先程、ブチャラティが一瞬だけ動きを止めたのを見逃していなかった
倒れた少年の腕を外した際、一瞬だけ動きを止めた…その理由は彼の腕にあった麻薬の注射跡にあったのだ…
彼がこのことにショックを感じず、ためらう事をしなければジョルノも今頃は完全にバラバラにされていたはず
麻薬をやるのは個人の自由だが、子供に麻薬を売るのは許さない…彼はそう考えている、とするジョルノ
ブチャラティの心の奥底まで見透かしたようなジョルノに、ブチャラティも返す言葉もなく・・・
そして同時に、その麻薬を売っているのは彼が所属する組織のボス その矛盾がブチャラティのためらいとして表れたのだと見ていたのだ - 73奇妙な粗筋書き23/12/11(月) 20:04:24
……ブチャラティもジョルノの指摘に俯きながらも、ジョセフへの敵意を燃やすように声を荒げて返す
そもそもブチャラティは『ルカをやった犯人』、即ちジョルノを始末する事をボスに命じられている
ジョルノが攻撃をやめようが、ブチャラティからの攻撃は止まらないはずだが
それに対しジョルノは、淡々と返す 彼がもう自分を殺したりはしない、として―――
「なぜならあんたはぼくの仲間になるからだ
"ぼくはあんたのボスを倒して この街を乗っ取るつもりでいる"
子供に麻薬を流すようなギャングを消し去るには 自らギャングにならなくっちゃあいけないって事さ」
先ほどまで争った相手に対し、堂々と言い放つジョルノにはブチャラティも驚愕に目を見開くのであった
<続く>
- 74二次元好きの匿名さん23/12/11(月) 20:43:53
おっとブチャラティは「最初にタイマン張った仲」ポジションなのか
結構大きな扱いになりそうだが、おかっぱで汗舐める変態とか絵的にかっこよさの欠片もねえし
そういうポジションに入るのはすごい違和感 - 75二次元好きの匿名さん23/12/11(月) 21:01:31
これはブチャラティが見方になるって感じ?
なかなか個性的な仲間になりそうw - 76二次元好きの匿名さん23/12/12(火) 00:17:54
DIOは一部でジョースター家の乗っ取りを企み
ジョルノは組織の乗っ取りを企むか - 77二次元好きの匿名さん23/12/12(火) 04:07:31
この手のシャブだけはヤクザの間でも扱い異なるみたいなの、日本では使われてるけど
イタリアでもそうなのだろうか、むしろ海外の方は率先してシノギに使われてるイメージあるけど - 78二次元好きの匿名さん23/12/12(火) 07:29:01
今回がギャング界での成り上がりをメインテーマにしてるなら
ジョルノがギャング入りしたところで、ブチャラティが組織に消されたことを知る、みたいなのが定番どころだとは思うが
流石にこれはジャンプでやるにはえぐいかなー - 79二次元好きの匿名さん23/12/12(火) 18:31:13
ヤクザ物だと組織と兄弟仁義の板挟みになって殺しあうなんてのもあるし
ブチャラティは後にジョルノと殺し合いそう
しかし目的がギャングの乗っ取りでも成そうとするのは悪の中で秩序と一線を作ろうってのは確かにジョナサンとディオの血を感じる
えげつねえ部分もそのうち出てくるんかな - 80奇妙な粗筋書き23/12/12(火) 18:59:53
第9話 面接試験!
「もう一度聞く!本気でおれたちの組織に入団するというんだな?」
「ええ……この街を乗っ取るには街を支配する「組織」に入ってのし上がって行くしかない
ぼくは『ギャング・スター』になります!ぼくはそうなりない」
・・・ジョルノの決意を受けたブチャラティは、彼が自分たちの組織に入れるよう口添えをしてくれるという
ただし、ルカをやったのがバレた時や、彼が『ボス』を狙っている事がバレたとしても、彼はジョルノを助ける事はしない
自分の失敗は自分で償うんだ、としつつ…ジョルノの気高き『覚悟』と黄金のような『夢』に賭ける、とするのだった
まずは自分たちが所属する組織について解説 その名は『パッショーネ』
構成員は756人 ネアポリスの町の主産業の殆どを支配していると言ってもいい
むろん賭博、麻薬など裏側の支配も含めて、その利益は莫大…
ちなみに『パッショーネ』<PASSIONE>とは『情熱』を意味する言葉でボスとの関わりを意味するものではない
ボスの名も、顔すら見たものはごく一部 ブチャラティも今まで会ったことは無く、彼の下に付く幹部を介して命令が下されるのだ
と言う訳で今回ブチャラティが案内したのはその中の幹部の一人、『ポルポ』という人物の所
なのだが…その場所と言うのは刑務所で ブチャラティが言うにはポルポなる人物は
刑務所の中からでもブチャラティに命令する事ができるほどの力を有している もちろんその気になればいつでも出れる
だがポルポにはここを出る必要はないとする 理由は彼に会えばわかるそうで・・・
「ジョルノ・ジョバァーナ 君はこれから彼の面接を受け"合格しなくてはいけない"
"すべてはそこから始まるんだ" 就職するのと同じさ 何にでも審査はある
どんな面接かは彼の気分次第だが…… "くれぐれも彼にバレるなよ"」
- 81奇妙な粗筋書き23/12/12(火) 19:01:50
と言う訳でジョルノはポルポとの面接に…向かう前に『スタンド能力』に関してブチャラティに問う
彼があの能力を身につけた理由や、ほかにも同じ能力を持つ者がいるのか… そこもこの面接に『合格』すればわかるという
まずはポルポの牢に入る前に、刑務所職員からのチェックを受けるジョルノ
守衛はサブマシンガンを携行しており、厳重な警戒の中、職員から『ポルポ』に関する面会の決まりを解説される
しかし牢獄で(ガラス越しに)直接面会するというのは、ジョルノも疑問の声が出てしまうが…ともあれポルポの牢への扉が開かれる
ジョルノもその牢に足を踏み入れるが・・・部屋の中には人影の姿がなく、ジョルノも首を傾げながら部屋をみわたs
≪ケガでもしているのかね?その左腕?≫
その時突然、誰もいないはずの部屋から声が響く!?
―――それと共にベッドと思われていた存在が起き上がり、巨大な人間と化す…!!
その姿には流石にジョルノも面食らう 一目でジョルノの左腕のけがを見抜くなど、その観察眼も確かなようで
するとその大男、ポルポは独房内の冷蔵庫からワイン取り出し、さらに隠し戸棚にはテレビやら絵画やら娯楽品も大量
その姿からジョルノ、彼は刑務所から出る必要がない、という言葉の意味を理解するのだった むしろどうやって入ったのかが疑問
ひとまず改めて、ジョルノの『組織』への入団試験を開始しようとするが―――
その瞬間、ジョルノは不意にその目が驚愕に見開かれる この男、自分の指ごとお菓子を食べてる…!?
<続く>
- 82二次元好きの匿名さん23/12/12(火) 19:22:54
今までも人間離れした体形のキャラはいたけどさ…
こいつは桁違いすぎるだろ!
出る漫画間違えてんじゃねえのか!?
今のジャンプ比較的リアル寄りの作風多いから、こんな体形のキャラギリギリでラッキーマンの宇宙人かぬ~べ~の妖怪位しか出ねえぞ、もしもスラムダンク辺りと並んでたら違和感すげえ事になりそう - 83二次元好きの匿名さん23/12/12(火) 20:42:29
完全にジャバ・ザ・ハッドやんけポルポwww
…そういや映画ネタはちょくちょくだしてたけどSW系はあんまなかったんだなーとふと気づいた - 84二次元好きの匿名さん23/12/12(火) 20:47:52
- 85二次元好きの匿名さん23/12/12(火) 22:16:02
ポルポ大きすぎw
むしろ今までどうやって生活してたの… - 86二次元好きの匿名さん23/12/12(火) 22:20:04
そういえばちょい前に死んだ麻薬王は自分で建設した刑務所で遊んでたらしいな
流石にあれよりは大人しいけど、しばらくああいうのは創作のネタになるだろうなあ - 87二次元好きの匿名さん23/12/12(火) 22:44:18
しかし顔も名前も知らないボスの組織なんて成り立つのか・・・とも思うが。
でもよく考えたら確かに、自分とこの会社の社長の顔と名前とかうろ覚えではあるよな、下っ端なら特に。 - 88二次元好きの匿名さん23/12/12(火) 23:52:49
ライダーとか特撮の悪の組織だと割とよくある設定だけど
ヤクザは顔出しで組事務所とか普通にあるけど、マフィアとかはヤクザと違って潜伏主義だと聞くんで結構説得力はある
というか吉良は足が付くのを嫌っての単独犯だったけど、組織を率いておきながら足が付くのを徹底して避けてるとか、このボスも相当ヤバい奴っぽいな
下手すると初期構成員は全員殺されてるかも、スタンド能力で記憶を消してるとかだと拍子抜けなんだけど
- 89二次元好きの匿名さん23/12/13(水) 05:13:05
- 90二次元好きの匿名さん23/12/13(水) 07:28:32
ポルポのスタンド造形はボバ・フェッド風かダースベーダー風か、どっちかだなw
- 91二次元好きの匿名さん23/12/13(水) 08:36:49
このポルポの指食べる描写、能力となんの関係もないんだろうな
- 92楽屋裏の匿名さん23/12/13(水) 18:48:55
元々は「もしもあの漫画が連載中に2ちゃんがあったら」な、ごっこ遊びスレ
全盛期はいくつも漫画サロン板で同形式のスレがあったんだが、年々過疎り
色々あって5ちゃんが使い物にならなくなってきたので、現在唯一残った主催(粗筋さん)が色々模索中
- 93奇妙な粗筋書き23/12/13(水) 19:12:27
元々は5chの漫画サロン板で活動していたのですけど
juneの強制移転の騒動から一気に板自体が焼け野原にされたので、新規開拓を兼ねてこちらで活動を始めたって感じですね
ちょうど章仕立てのJOJOで5部に移ることでの区切りもよかったので…という所です
ツッコミ入れたりやんややんやとご参加いただいてる皆様には感謝のかぎりでございますわ(ふかぶか
- 94奇妙な粗筋書き23/12/13(水) 19:13:13
第10話 面接試験!
ジョルノの組織への面接試験を担当するポルポ
だがジョルノも指ごとおやつを食べてる彼の異様さに表情が強張る…
するとそこに鳩時計が三時をお知らせ、ジョルノが一瞬そちらに目を向けると…
いつの間にかポルポの指は何事もなかったかのように元の指に戻っていたのだった
今の光景、彼もブチャラティ同様『スタンド使い』なのではないか、と見るが
だが今のが見えたというのはポルポに感づかれるわけにはいかない…ジョルノも表情を引き締め、ポルポとの面接に挑む
するとポルポは、いつの間にか取り出したライターに火を付けながらジョルノに向けて一つ問いかける
「人が人を選ぶにあたって…一番『大切』な事は何だと思うね?ジョルノ・ジョバァーナ君………」
「……… 『何ができるか』……ですか?」
「ほう~~~ 君は何ができるんだね?ジョルノ君」
その問いに対しジョルノは、いつのまにか自らの懐から刑務官からスリ取った身分証、カネなどを取り出して見せる
ポルポとのテストに使えるかもしれないので借りてきた、と臆面もなく言ってのけるジョルノにはポルポもご機嫌な笑い声を上げる
…が、最も大切なものは他にある、それは『信頼』であると そして同時にテストとは彼の『信頼』を見る事にある
そう言ってポルポは火をつけたライターをジョルノへと差し出す
このライターの炎を24時間、消さずに維持して持っておくこと、というのがポルポの入団試験のテスト内容であった - 95奇妙な粗筋書き23/12/13(水) 19:13:49
ジョルノがこの炎を注意深く見張るなら「炎」は消えず維持できる
だが彼がいい加減な男なら、不慮のアクシデントで容易く炎は消えるだろう… 即ち『信頼』に値しない男という事である
…ジョルノも自分の手の動きで炎が消えないよう、慎重にそのライターを手に取ると共に、ポルポの牢を後にするジョルノであった
―――が、退出する際、刑務官からのサイドのボディチェックの勧告が受けられる!?
戸惑いながらもとっさにライターを隠しながら、刑務官に問いただすが聞く耳を持たない
そう、この刑務官からのチェックという第一段階を乗り切ることもまたテストのひとつ これを乗り切れなくては先はない…!
そこでジョルノは先程手の中に巧みに女刑務官の身分証を隠したように、その拳を握りしめて炎ごとライターをその手の中に隠す…!
…どうにかそのチェックを搔い潜れたと思われたが、やはりそう甘くはない 握りしめた手も開くよう刑務官が命じる
するとその中から現れたのは・・・一輪の花 すでにゴールド・Eの力でライターを変化させていたのだ
女刑務官もこの程度なら、と持ち出しを許可してくれて、無事に刑務所からの脱出に成功するジョルノ
だがこの炎、ポルポの『スタンド能力』では…? 表情を強張らせながらそんな考えもよぎるジョルノであった
<続く>
- 96二次元好きの匿名さん23/12/13(水) 21:12:01
マジで応用力高杉だな…
これが可能ならライターを花にしてプレゼントするだけで焼殺死体の出来上がりだ
この試験にどんな裏があるのかはわからないが、どうせ弓と矢が関わってスタンド能力者なんだろうけど
信頼が大事とか本当にヤクザの口車っぽいな… - 97二次元好きの匿名さん23/12/13(水) 21:55:28
ポルポがスタンド使いだとしたらどういうやつなんだろ…
炎を消したら何かしら起こるんだろうけど何が起こるか全く予想つかんわ - 98二次元好きの匿名さん23/12/14(木) 08:08:40
ポルポのあの姿からして、フォースの発動みたいな手を触れずに遠くのものを操る能力とか?
あるいは刑務所にいて自由に動けない自分の変わりに、火を消した相手を攻撃するシアーハートアタック型か
自分は安全なところで高みの見物、的なゲスヤクザの条件にも当てはまるだろうし - 99二次元好きの匿名さん23/12/14(木) 08:42:19
ジョルノ、食い逃げと桁違いに悪…
- 100二次元好きの匿名さん23/12/14(木) 11:01:18
4部 ジョセフの息子
5部 ディオの息子
ってきたら6部の主人公誰なんやろ
順番的に承太郎の息子か孫っぽいけどあんま想像できんわw - 101二次元好きの匿名さん23/12/14(木) 19:15:17
- 102奇妙な粗筋書き23/12/14(木) 19:27:28
第11話 夢のために!
ポルポの入団試験をクリアするため、彼に渡されたライターの炎を24時間維持する事を命じられたジョルノ
外に出たジョルノは風からライターの炎を守るために手で炎を隠しつつ、面倒ごとはオールカット
どうにかネアポリス学校寮の自室に着き、安堵のため息をつくジョルノ・・・
油断した瞬間炎が消えかけてジョルノも悲鳴が出ちゃう どうにか辛うじて炎は維持できたが油断はできない
そこでジョルノはちかくにあったパンの真ん中食べて穴をあけると
そこにライターを差し込んで、本やら小物やらを置いて風から炎を守る これで炎は鉄壁
あとはひたすら明日になるまで、この炎を守ってやればいい 風が入り込まないよう窓のカギもしっかり―――
その瞬間自室のドアがノックもせずに開けられる(ジョルノは窓側でドアの死角)
ドア横の鏡でその無作法な侵入者を確認すると…入り込んだのは先日であった日本人、康一くん!?
とっさにジョルノも窓の向こうに出て身を隠すことで、康一くんとの顔合わせは回避しつつ
どうやら康一くんはジョルノから盗まれた『パスポート』を探してジョルノの部屋に忍び込んだようだ
突然の侵入者に対するジョルノの懸念は、ライターの炎 このままいけば康一くんは部屋中探し回るだろう
当然火が付きっぱなしのライターにも気づく、そうなればおそらくライターの炎が消されるだろう
この場は康一くんに見つからないよう、ライターを自分の手に取り戻すしかない…!! - 103奇妙な粗筋書き23/12/14(木) 19:27:59
そこでジョルノはライター上の照明に目を付け
ゴールド・Eの力で照明ケーブルをヘビにかえて、パンごとライターを引き上げる作戦に出る
―――が、ジョルノは一つ失念していた ライターの炎の存在を
パンの端を咥えていた蛇の体をその炎があぶり、思わず蛇も悲鳴を上げてパンを放してしまう…!!
そしてパンが落ちた音に顔を上げた康一くんも、炎が付いたままのライターの存在に気づく
訝し気にそのライター付きパンを手に取る康一くん このままでは炎が消される、それだけは阻止しなくては…!
・・・すると康一くんは何かが焦げるような音に気付く 微かに開いた戸棚の中のパスポートがライターの火で焦げていたのだ!!
康一くんも慌ててパスポートを取り出し、無事に見つけた自分のパスポートに喜びの声を上げる
が、そちらに目を向けた一瞬の隙を突き、ジョルノはライターを取り戻す事に成功
同時に部屋を抜け出し、ここは康一くんと距離を取る事に
「あぶなかった もう少しで「炎」を消されるかもしれないところだった
このジョルノ・ジョバァーナには「夢」がある… その夢の第一歩のため なんとしてもこの炎を守らなくては」
自身の決意を呟きながら階段を駆け下りるジョルノだが、そこへ目の前に突然の水しぶきがジョルノへ降りかかる!?
それは先程面倒事を断った用務員のおじさんの掃除のお水 ジョルノ自身はとっさにその水は回避したが
ライターの炎は、その水しぶきを受けて消えてしまっていた…!
<続く>
- 104二次元好きの匿名さん23/12/14(木) 19:29:50
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- 105二次元好きの匿名さん23/12/14(木) 19:36:56
ジョルノの部屋に侵入って康一くんなかなかやるなw
しかし炎消えたちゃったかー…何が起こるのかな
確かに最近マジでとんでもなく進化してるよな
アフリカの奥地とか刑務所とかすごい過酷そうだけどあり得そうなのがまた…
- 106二次元好きの匿名さん23/12/14(木) 20:16:37
あ、そっか、確かにパスポートは換金するならそれなりの伝手が必要か
そういう意味じゃ入団試験が完了してたら売りさばかれてただろうし、運がいいな - 107二次元好きの匿名さん23/12/14(木) 22:54:33
ざんねん!ジョルノのきみょうなぼうけんは これでおわってしまった!
- 108二次元好きの匿名さん23/12/14(木) 23:00:20
この炎が消えた事がポルポにバレなければ問題ないが
当然ライターに何か仕込んでるだろう、で、ふと思った
点火部分に「矢」の先端とか仕込んでたら、火をつけようとスイッチ押した時に指が矢傷を負ってスタンド能力に目覚めさせられるのでは?
妄想だけど、スタンド能力は試験で目覚めさせてるとは思うので、矢は絶対出てくると思うんだよな - 109二次元好きの匿名さん23/12/15(金) 07:27:07
そう言えばジョルノってキメ台詞みたいなのってまだ出てきてないよな
承太郎の「やれやれだぜ」、仗助の「グレート」みたいなの
「無駄無駄」はDIOから受け継いだものってイメージなのでジョルノ固有のキメ台詞がほしい - 110二次元好きの匿名さん23/12/15(金) 17:26:57
火にあぶられて悲鳴出ちゃうヘビがなんでかかわいいw
- 111奇妙な粗筋書き23/12/15(金) 19:44:05
第12話 チャンスをやろう!
掃除の用務員さんが階段にぶちまけた水しぶきがジョルノに降りかかり、手にしたライターの火が消えてしまう
これではポルポの入団試験をクリアできない…ジョルノもその表情を強張らせる
もう一度頼んで再トライできないか…いや、そんな甘いヤツならこんなテストで試しはしないだろう…どうすれば―――
そんなジョルノの様子に気付いたおじさんが声をかける、ライターの火は消えたようだが壊れてる様子はないと
おじさんもそのライターを手に取り…ライターの火が再び、強烈な勢いで灯される!?
これにはジョルノも困惑 ポルポのテスト内容は「炎が消えるか、ついているか」
再点火が出来たらテストの意味なんて何も無いはずだが……
すると、その炎に照らされるように 突如、奇妙な黒衣の人影がジョルノの目の前に姿を現す
が…その存在はジョルノに何もせず、目の前を通り過ぎて物影へと消える・・・
〔おまえ………! 『再点火』したな!〕
いや、その黒衣の人物はいつの間にかジョルノの背後で、用務員のおじさんを掴み上げている!?
〔チャンスをやろう……… "向かうべき"『2つの道』を………!!〕
そう言いながらその存在は、おじさんの体からもうひとりのおじさんを引っ張り上げていた
だがおじさんの方はその存在を認識できず、突然体が動かなくなり戸惑いの声が出てしまう
その二人の姿にジョルノは、黒衣の存在が『ポルポのスタンド』であると確信する - 112奇妙な粗筋書き23/12/15(金) 19:44:23
おそらくはライターの火を『再点火』したことで出て来たのだと見るジョルノ
おじさんを掴んでいるのも再点火したのがおじさんだからだろう 掴み上げているのはおじさんの『魂』だろうか…
〔チャンスには… 『おまえが向かうべき2つの道』がある
"ひとつ"は 生きて『選ばれる者』への道 "もうひとつ"は!! さもなくば『死への道』……!!〕
黒衣の男が口を開け―――そこから現れたのは、スタンド使いを生み出す奇妙な矢であった…!!
そしてその矢が、黒衣の男が掴み上げるおじさんの魂を貫く!!
が、矢に貫かれたおじさんの魂は血しぶきと共にしぼんでいくと、この魂は『選ばれるべき者』ではなかった、として
魂ごとおじさんの体をポイ捨て とっさにジョルノがその体を受け止めるが、おじさんはすでに死んでいた・・・
そういえばポルポの入団試験を受ける際、ブチャラティからスタンドに関して聞いた時に「ポルポに会えばわかる」と言っていた
まさか今のように、ポルポが『スタンド能力』が眠っているものを選んでいるのか…この『入団試験』の真実に気づくジョルノ
・・・すると黒衣の男は、ジョルノにも向き直り 今度はジョルノへ向けて『2つの道』を示すべく、襲い掛かる!!
とっさにジョルノもジャンプして回避 おそらく『再点火』したところを見たものへ無差別に襲い掛かるのか…
だが次の瞬間!黒衣の男はジョルノの『影』を掴み上げ、そこから彼の魂…『ゴールド・エクスペリメンス』を引きずりだす!?
陰から魂を引きずりだす性質に気付いたジョルノだが、黒衣の男に捕まり絶体絶命……!!
<続く>
- 113二次元好きの匿名さん23/12/15(金) 20:15:34
おお!矢かー
やっぱ知ってるものが出てくるとワクワクするわ
しかし矢は何本あるの… - 114二次元好きの匿名さん23/12/15(金) 20:21:16
多分これ、まじめに24時間炎まもっても
ポルポのとこに戻ってくる時に改めて矢でぶち抜かれるんだろうな…(新入りの能力発動のために) - 115二次元好きの匿名さん23/12/15(金) 22:00:44
おじさんがスタンド使いの素質あったらどうすんだよこれ!?
- 116二次元好きの匿名さん23/12/16(土) 00:54:01
地味に矢で死んだ事例ってこれが初なんだよな
- 117二次元好きの匿名さん23/12/16(土) 07:57:28
やっぱりベイダー風できたな、スタンド造形(クローン兵のが外見は近いかも)
- 118二次元好きの匿名さん23/12/16(土) 12:10:15
やばい新スタンドのデザインめちゃくちゃ好きだ
カッコ良すぎる - 119奇妙な粗筋書き23/12/16(土) 19:27:35
第13話 もうすぐ沈む!
ライターを再点火したことで発動したポルポのスタンド『ブラック・サバス』
そのスタンドの力でジョルノの魂の形として『ゴールド・E』がムリヤリに引きずりだされてしまう
遠隔操作のハズなのに強烈な力で抑えつけられ身動きが取れないゴールド・Eに向け、口から引き出した矢を突き刺さんとする…!
犠牲になった用務員のじいさんは、魂を引きずられてその矢に貫かれて死んでしまった
それなら自分のスタンドが攻撃されたらどうなってしまうのか…ジョルノも表情を強張らせながら
とっさにその矢の先端をゴールド・Eの手で掴み上げる事で、脳天を刺されるのは辛うじて阻止するが
次の瞬間、その手が強烈な蒸気が噴き出させながらひび割れていく…!!
これではまともに矢をブチ込まれれば、まちがいなく死ぬ…!
「やむを得ない…! このジョルノ・ジョバァーナには『夢』がある!
たとえ「ポルポ」がぼくの入団しようとする組織の幹部であろうと
ぼくの「夢」をはばみあのじいさんのように関係のない者をコミクズのように殺すヤツであるのならば…!! 倒さねばならない!!」
ジョルノも覚悟を決め、目の前の相手に立ち向かう決意を固めると共に
首を抑えつけるブラック・サバスに向けて強烈なアッパーをブチ込み!
そのまま足をへし曲げると共に無駄無駄ラッシュでその体をブッ飛ばす!!
「『ゴールド・エクスペリメンス』 お前の感覚だけが暴走し すべての動きがゆっくりと見える」 - 120奇妙な粗筋書き23/12/16(土) 19:28:23
―――だが次の瞬間、階段下に吹き飛ばされたはずのブラックサバスは一瞬でその姿が消えてしまう…!?
どんな素早い相手だろうとゴールド・Eの力をまともにぶつけられたならその感覚が暴走しまともに動けないはず
消えるなんてありえない、ハズだが…どこかにいるのは間違いないし相手は感覚の暴走でゆっくり動いてるはず
このスキにヤツを見つけなくては…パワーの方は向こうが上、今度捕まえられたら逃げられないかもしれない…
…周囲を警戒するジョルノ、その背後の階段の陰から、ゆっくりと、ゆっくりとブラック・サバスの腕が伸びる…
そしてわずかにジョルノの首筋がへこみ、そこから微かに血が溢れ出すのに気づくジョルノ
ふり返ったジョルノが目にしたのは、影の中から姿を現したブラックサバスの矢が今にもゴールド・Eの首筋に突き刺さる寸前の姿…!!
が、その姿を太陽が照らすと突如その力が抜けるように、抑えの力を失い階段下からずりおちるジョルノ
ブラックサバスもそれを階段上から見据えながらジョルノを追うことはせず……
倒れたジョルノが体制を立て直すべくその身を起こそうとすると…次の瞬間目の前にブラックサバスが瞬間移動!
とっさに背後に下がって掴みかかるのを防ぐと…なぜかブラックサバスはそれ以上踏み込んでこず、周囲をウロウロ
そこでジョルノが、近くにあった陰に手を伸ばすと…今度はそちらの影へと瞬間移動するブラックサバス
その姿から、目の前の敵の性質が『影の中』を伝って移動していることに気付く
どうやら日光の中では行動できないようだ、そのおかげでジョルノも切り抜けられたが
だが時刻はすでに4時を回っておりすでに夕暮れ 日が完全に沈んでしまえば圧倒的に不利、それまでに勝負を決められるか…?
<続く>
- 121二次元好きの匿名さん23/12/16(土) 19:37:28
康一くん助けに来てくれんかなー
そういえば矢ってスタンド使いに刺さったらどうなるのかな
知りたいわ - 122二次元好きの匿名さん23/12/16(土) 20:01:53
なんとなく5部はディオの残党か、「矢」の出所みたいな話になるのかなという気がしてきた
にしてもこの影を利用する能力っての、絵的に凄いかっこいいな
幽白にも影使いいたし聖剣伝説3でも影に隠れる忍者とか居たけど、最近流行ってるのかな - 123二次元好きの匿名さん23/12/16(土) 20:39:29
攻撃が効かないし時間制限もヤバいし
割とピンチじゃない? - 124二次元好きの匿名さん23/12/16(土) 22:12:42
大量の発光生物を作り出して影を消してしまえばどうにかできるな
まあそんな発光量の生物がどれだけの数必要なのかはわからないけど - 125二次元好きの匿名さん23/12/16(土) 22:37:49
吸血鬼の息子であるジョルノが日光で行動できないスタンドと戦うのは皮肉が効いてる
- 126二次元好きの匿名さん23/12/17(日) 02:57:56