キタサン「ここは、ダイヤちゃんのトレーナー室」

  • 1二次元好きの匿名さん23/12/05(火) 12:25:25

    ダイヤ「ブラック(コーヒー)はちょっと好きじゃないので」

    キタサン「嘘.......ダイヤちゃんそんな」

    アンジャッシュ状態(と言うらしい)な話が好きなのでください

  • 2二次元好きの匿名さん23/12/05(火) 12:26:54

    先ずは貴方が書くのだ

  • 3二次元好きの匿名さん23/12/05(火) 12:48:14

     昼食を済ませてしばらくした頃、午後のトレーニングのために着替えを済ませてトレーナー室に向かったところ、半開きのドアから話し声が聞こえてきました。
     恐らく私のトレーナーさんと、もう一人は同じメジロのトレーナーと言うことで懇意にしているライアンのトレーナーさんでしょうか。

    「いや、俺はマック派だね」
    「マックの何処がいいんだよ、ちょっと飽きが来てるのもあるけど」

     強く私を推すライアンのトレーナーさんと、何故か否定的な私のトレーナーさん。正直、すでにショックでした。一心同体を誓った私のトレーナーさんが、本当は私に飽きていたなんて。レースぶりを退屈すぎるなどと言われることはありましたが、まさかトレーナーさんまで。

    「ライスとか変化球が欲しいんだよ」
    「気持ちはわかるけどさ」

     ......メジロの名を背負い挑んだ春の盾、昨年の菊で栄冠を掴んだライスさんに負けた私は、ただ退屈な存在ということでしょうか。
     それ以上立っていられず、ドアの前で腰が砕けてぺたりと座り込んでしまいました。溢れてくる涙が頬を伝い、床にシミを作っています。幸いにもここはトレーナー室でも外れの方、誰かに姿を見られることもないでしょう。
     とはいえ、泣いていても仕方ありません。彼がそう思っているのであれば、私も決断しなければ。 

    「トレーナーさ........えっ」
    「ちょっと!? そんな顔してどうしたの」

     二人が机の上に広げた紙袋には、確かに書かれていました。"マクドナルド"の文字が。

  • 4二次元好きの匿名さん23/12/05(火) 12:48:52

    安直ですが、書けと言われたのでパッと思いついたものを

  • 5二次元好きの匿名さん23/12/05(火) 12:55:20
  • 6二次元好きの匿名さん23/12/05(火) 13:38:22

    >>3

    >>2のレスをした者ですが...いやはや素晴らしいSSでした...

  • 7二次元好きの匿名さん23/12/05(火) 14:00:24

    >>6

    普段からSSスレだったり概念スレの辻書きやってたので、そういう概念スレ建てたいなぁと思ってまして

    問題はモノ書けるのにネタ出しに弱いという(

  • 8二次元好きの匿名さん23/12/05(火) 14:29:17

    キタサンブラックに用があり、彼女のいるトレーナー室のドアを叩こうとした時、中から大きな声が聞こえた。

    「メンテかよ! 最悪だー!!」
    「メンテですかぁ! やんなっちゃいますよ〜!」

    メンテ———私の略称と思しき名前に悪態が連なる。
    声は友人の、キタサンブラックと彼女のトレーナーのものだ。
    きっと次走で私と争うことについて話し合っているのだろう。

    「仕方ないとはいえタイミング悪いし予定が狂っちゃうんですよね〜。ほんと何とかならないかなぁ」
    「ホントそれな。仕方ないんだけどなぁ」

    予定。
    たしか、キタサンブラックはトウカイテイオーに憧れて三冠ウマ娘を目指していた筈だ。
    そんな彼女の思い描いていた将来は私に敗れることで潰えた。
    予定が狂う。
    私もまた怪我によって三冠の望みは叶わなくなり、凱旋門へ挑む目標も見通しがたたなくなっている。
    そうだ、全て予定が狂ったのだ。
    私が強いせいで。
    私が弱いせいで。
    まだ何の使命も果たせないまま他人の夢を阻んだだけのドゥラメンテ。
    二人は余りにも的確な評価を扉の向こうで話しているようだ。
    己の不甲斐なさを飲み込み、扉を叩く覚悟を決めた。

    「あ! メンテ明けましたよトレーナーさん!」
    「おっしゃあ! 今月のチケットでガチャ運勝負だ!」

    予定が狂った。
    一度、思い切り走ってから尋ねることとしよう。

  • 9二次元好きの匿名さん23/12/05(火) 14:38:14

    >>8

    これはひどい(褒め言葉)

    動揺してドゥラちゃん呼びされた事忘れてそう

  • 10二次元好きの匿名さん23/12/05(火) 14:59:38

    自分のだけならと思ったけど他の人も書いてくれてるので10まで埋めときましょうか

  • 11二次元好きの匿名さん23/12/05(火) 15:36:04

     お昼寝したくなるような昼下がり。レースも近いからと少し厳し目のメニュー続きですが、幸いにも最近はプールトレーニングを控えてくれてるので、ほんの少しやる気アップしてます。
     どうしてこんなところまでやってきてしまったのか、おだてられるがままにいろんなレースに出て、そしてクリスエスちゃんやギムレットちゃんのライバルだなんて言われるようになって.......

    「最近肌荒れがひどくて、ヒシが悪いんじゃないかって思ってるんだけど」
    「ムダだったり、あるいは少なすぎたり、適切なのが分からないんだよ」

     わたしの名前はヒシミラクル、そしてトレーナーさんのお肌を苦しめているのも同じヒシ、あとから思い返せばなんてことは無いのですが、似た言葉って勘違いの原因になりますよね。同音異義語、って言うんでしたっけ。

    「最近それなりに激務続きだし、仕方ないのかもしれないけれど」
    「対処してもその場しのぎだから、暫くしたら再発するんだからどうしようもないよ」

     トレーナーさんは電話で誰かと話してるようでした。一々出る言葉がわたしの普段を思い起こさせるようで、なんだか情けなくなってきました。いつもあれだけ褒めてくれるトレーナーさんも、やっぱりわたしの態度には思うところがあったのかなって。

    「歳もあるからな、これからどうするか考えてみるわ。助言ありがとう」

     これから、という言葉に胸がチクリと痛みます。確かにわたしの現役生活は続けられてあと少し、引退したらまたふつーのウマ娘に戻るつもりでしたが、トレーナーさんのお陰でちょっとは違う自分になれるかな? なんて考えていたわたしが惨めにすら思えてくるほどに。

    「えっと、お疲れ様です?」
    「ちょうどいいところに来た、一つ、折り入って話がある」

     ごめんなさい、これからはサボったり、買い食いしたりしません。マジメなウマ娘になります。そんな事を考えていると、思いもよらない一言が。

    「おすすめの化粧水とか、クリームを教えてくれ! 最近乾燥が酷くて困ってるんだ」
    「ごめんなさ........えっ?」
    「こんなのトレーナーが聞く事じゃないかもしれないけど、これまであんまり意識してこなかったから分からなくて......」

     この日から、わたしはトレーナーさんのお肌専門家になりました。

  • 12二次元好きの匿名さん23/12/05(火) 15:37:03

    埋めたついでに
    ヒシミラクル、を変換するたび皮脂ミラクルって出る自分のIMEにイラッと来たのでもう一本

  • 13二次元好きの匿名さん23/12/05(火) 17:21:11

    夕方あげ

  • 14二次元好きの匿名さん23/12/05(火) 17:26:47

    >>12

    あるある

  • 15二次元好きの匿名さん23/12/05(火) 17:38:11

    >>14

    さっきはシャカールを無理やりシャガールにさせられたし、困るよね

  • 16二次元好きの匿名さん23/12/05(火) 22:50:35

    もっと増えないかなこういうネタ

  • 17二次元好きの匿名さん23/12/06(水) 01:06:11

    「へへっ! 大人しくしてろよアマぁ!!」
    「いや! やめてぇ!」

    トレ公に夜食でも作ってやろうとトレーナー室に赴いて、入ってすぐに耳に入ったのは自分の名前だったんだ。

    「何だアマぁ! 感じてやがるじゃねーか!」
    「嫌ぁ! 違うのぉ!!」

    トレ公はVRゴーグルをつけて机に座っている。音の出どころは音漏れさ。

    「おら! おら! どうだアマぁ!」
    「嫌…ッん、イヤぁ…あ!」

    男どもの荒々しい声と、女の嫌がりながらも艶かしい声。女所帯のトレセンの寮で寮長張ってるアタシでも、どんな意味かは流石に分かる。
    男の、その、性の、アダルトなそれさ!
    いつもノックしてすぐにドアノブを回していたから妙なことになっちまったと後悔したよ。
    け、けど、よりにもよって何でアタシと同じ名前の女なのさ!?
    ま、まさかアタシをイメージしてしているのかい!?
    そそそ、それもかなり強引に、酷いことするみたいな感じじゃないか!?
    アタシはそう思ったんだ!

    「へへ! 女はなぁ男に従うのが嬉しいもんなんだよ!」
    「最低! けど、嫌なのに…!」

    『……ッ! や、野郎なんてこと言いやがるんだ! あ、アタシを好き勝手しやがりながら好き放題言いやがって! いいさ! このヒシアマ姐さんが売られた喧嘩を買ってやるよ!! タイマンだぁぁぁぁァァァァ!!!』
    『?! え!? なに!? 何でヒシア『トレ公タイマンだああああああ!!!』
    『ちょ待っぁァァァァ!!!』

    で、お互いの誤解が解けたのは全部諸々済んだ後で、ホント、反省してるさ……してますたづなさん。まあ結構悪くなかったていうか、は、はい、ほんとすみませんでした。

  • 18二次元好きの匿名さん23/12/06(水) 02:13:51

    もしかしてトレーナー室て怪しい物見てるの.......?いやこれも勘違いのはず

  • 19二次元好きの匿名さん23/12/06(水) 02:33:55

    >>17

    ネタがわからん

    解説求

  • 20二次元好きの匿名さん23/12/06(水) 09:22:25

    保守

  • 21二次元好きの匿名さん23/12/06(水) 18:40:29

    結局昨日の謎がまだ解けてない

  • 22二次元好きの匿名さん23/12/06(水) 19:00:40

    「先輩聞いてくださいよ~。俺……理事長に恋しちゃったみたいで……」
    「ほーん…………は?」
    「うん、そういう反応になるのも無理ないのは分かりますけど。もう一目惚れってやつで―――」
    「え、いや……え? お前……まだ新人なのにもう気が触れちまったか」
    「そこまで言います?」
    「だってよ……あの理事長だぜ? 問題が無いわけがないだろ」
    「問題ってなんすか」
    「倫理的な」
    「倫理的な!? 木っ端とトップとはいえそんな隔たりがあるんすか!?」
    「うーん……逆に聞くけどよ、どういう所に惚れたんだお前は」
    「いやそれがですねぇ、あの厳かな雰囲気からは考えられない程……こう、守ってあげたくなる一面をつい見てしまいまして……」
    「厳か? まぁ見てくれはともかく仕事には真摯か」
    「理事長さん、あれでいて実は凄く体が弱いみたいなんです」
    「はぁ、なるほど。あの行動派な理事長がねぇ」
    「もう庇護欲が刺激されちゃいまして。こんな立場ですが俺が支えてあげたいなと」
    「……それって、単に可愛がりたいってことではなく?」
    「はい、恋愛的に。異性的に。俺が彼氏になりたいなと」
    「ヤベーぞロリコンだ!!!」

  • 23二次元好きの匿名さん23/12/06(水) 19:13:23

    理事長と理子ちゃん間違えてるのかな

  • 24二次元好きの匿名さん23/12/06(水) 19:25:07

    多分代理してる時に来て理事長=理子ちゃんになっちゃってるんだろうね

  • 25二次元好きの匿名さん23/12/06(水) 19:53:22

    好きなこと話すので手一杯で誤解されてる事にすら気づけてない

  • 26二次元好きの匿名さん23/12/07(木) 05:40:29

    このレスは削除されています

  • 27二次元好きの匿名さん23/12/07(木) 12:49:11

     後続を突き放す大逃げでこれまでトレーナーさんと二人三脚。時にケガもありましたがこれからも一緒に走りたい。そんなことを最近は考えるようになってました。誰もいない先頭の景色も良いけれど、トレーナーさんの隣で歩く景色にも惹かれるようになっていくなんて、少し前の私には信じられなかったです。
     日課の自主トレを終えて、汗を拭いながらトレーナー室までやってくると半開きのドアからトレーナーさんの声が。誰かと話している訳ではなく、独り言のようですね。

    「うわっ、もうダメになってる。足が早いのも考えものだな」

     もうダメ、足が早い、断片的に聞こえた言葉の意味を考えようとしますが、いまいち点と点が線でつながりません。そもそも足が速いことが悪いと言われる理由もないですから。

    「すぐダメになるんじゃ高い金出した意味もないし、こりゃ次探すか」

     確かに日々色んなトレーニングのために器具を買ったり、私のために少し遠出してみたり、トレーナーさんの懐事情には詳しくないですが私のために時間もお金も割いてもらっています。でも、だからって次を探すという言葉を聞いて平静でいられる訳がありませんてました。
     確かに、最近の私はケガ明けゆえの不調もありレースで不甲斐ない結果に終わることもありました。それでも直近のレース出は久しぶりの完勝を見せられたはず。もう、トレーナーさんの心は私から離れてしまっていたのでしょうか。

    「あ、ああっ.......」

     恐らくトレーナーさんは、私が聞いているとは思ってないのでしょう。ドアを開けたらいつもどおりの笑顔で迎えてくれる。そう分かっていてもあの言葉を聞いた後でいつものように接するなんて、私にはできません。フラフラとトレーナー室の前から離れて、しばらくしてじわりと涙が滲み、膝の力が抜けて床に座り込んでしまいました。

    「あれっ、スズカさん......って、大丈夫ですか!」

     私の姿を見つけたスペちゃんが走ってきます。ありのまま、さっき私が聞いたことをそのまま伝えると、彼女もまたショックと怒りが入り混じったような顔をしてました。

    「私、言ってきます。担当ウマ娘をそんなモノみたいに扱うのは間違ってますって」

     決意に満ちた顔のスペちゃんに連れられ、トレーナー室へ。ちょっと乱暴に開けたドアが大きな音を立て、中のトレーナーさんがびっくりしていました。

  • 28二次元好きの匿名さん23/12/07(木) 12:50:44

    >>27


    「あれ、君はスペシャル......ちょっと待って、どうしたんだスズカ」

    「トレーナーさん、スズカさんは、スズカさんは......!」


     トレーナーさんを見ようと顔を上げると、視界に映ったのは形の崩れたケーキ、でしょうか。


    「......もしかして、独り言、聞かれてた?」

    「そのまさかですよ!」

    「誤解させたならごめん、コレのことだったんだ」


     そう言って机の上を指差し、形の崩れたケーキを示します。足が速いじゃなくて、足が早い、まさかそんな事だった、というのでしょうか。


    「せっかく遠くの施設まで視察に行ってきたから、スズカにお土産と思ってたんだけど、まさか1日も保たないとは思ってなくて」

    「......えー!」


     スペちゃんの驚き声で、私もようやく話せる程度に目が覚めました。


    「その......ごめんなさい」

    「勘違いさせた俺の方も悪いから、それより何か代わりのお菓子でも買ってこようと思うけど、スペシャルウィークも来る?」

    「わ、私は大丈夫です.......失礼しました!」


     寮に帰ったら、スペちゃんに私からもお詫びしないと。

  • 29二次元好きの匿名さん23/12/07(木) 21:18:21

    よる保守

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